JP2001103047A - コンテンツ配布装置および記録媒体 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、コンテンツを配布するコンテンツ
配布装置および記録媒体に関し、コンテンツを鍵で暗号
化する際に試聴などする部分を残すあるいは簡易暗号化
を行って配布し、配布先で試聴など可能な部分を試聴な
どすると共に販売時に鍵を渡して他の部分を復号して全
体のコンテンツを使用可能にすることを目的とする。 【解決手段】 指定されたコンテンツの部分を残して鍵
で他の部分を暗号化する手段と、暗号化した後のコンテ
ンツを媒体に格納あるいはダウンロードする手段とを備
えるように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、コンテンツを配布する
コンテンツ配布装置および記録媒体に関するものであ
る。

【０００２】

【従来の技術】従来、音楽やビデオなどのデジタルコン
テンツを暗号化してＣＤ−ＲＯＭやＤＶＤなどの記録媒
体に記録して販売店や顧客に予め配布し、販売店や顧客
の求めに応じて本部センタなどから鍵を取得して該当コ
ンテンツを復号して媒体に記録あるいは復号したコンテ
ンツを使用するようにしていた。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】この際、コンテンツが
暗号化されているため、配布された販売店や顧客などは
別に用意された試聴用のコンテンツを試聴などして所望
のコンテンツを購入すると共に本部センタなどから鍵を
取得して暗号化されたコンテンツを復号して媒体に書き
込むあるいは使用する必要があり、暗号化したコンテン
ツと販促用の試聴などする販促用コンテンツの両者を用
意する必要が生じてしまう問題があった。

【０００４】また、試聴用などの販促用コンテンツを別
に作成する手間やそれを記録する領域が増えてしまい、
コンテンツを配布する記録媒体を効率的に使用できない
という問題もあった。

【０００５】本発明は、これらの問題を解決するため、
コンテンツを鍵で暗号化する際に試聴などする部分を残
すあるいは簡易暗号化を行って配布し、配布先で試聴な
ど可能な部分を試聴などすると共に販売時に鍵を渡して
他の部分を復号して全体のコンテンツを使用可能にする
ことを目的としている。

【０００６】

【課題を解決するための手段】図１を参照して課題を解
決するための手段を説明する。図１において、処理装置
１は、コンテンツの一部分を除いて鍵で暗号化して配布
したり、鍵で暗号化されたコンテンツ中の鍵で暗号化さ
れていない部分を使用させたり、鍵でコンテンツを復号
して販売したりなどするものであって、ここでは、コン
テンツ暗号化手段２、コンテンツ復号化手段３、および
コンテンツ使用手段４などから構成されるものである。

【０００７】コンテンツ暗号化手段２は、コンテンツの
１部分を除いて鍵を用いて暗号化したりなどするもので
ある。コンテンツ復号化手段３は、鍵でコンテンツを復
号したりなどするものである。

【０００８】コンテンツ使用手段４は、コンテンツの鍵
で暗号化されていない部分を試聴させたりなどするもの
である。次に、動作を説明する。

【０００９】コンテンツ暗号化手段２が指定されたコン
テンツの部分を残して他の部分を鍵で暗号化し、暗号化
した後のコンテンツを媒体に格納あるいはネットワーク
を介して端末９などにダウンロードするようにしてい
る。

【００１０】また、コンテンツ暗号化手段２がコンテン
ツ毎に指定されたコンテンツの部分を残して他の部分を
鍵で暗号化し、暗号化した後のコンテンツを媒体に格納
あるいはネットワークを介して端末９にダウンロードす
るようにしている。

【００１１】これらの際に、指定されたコンテンツの部
分を鍵なして復号可能な暗号化を行うようにしている。
また、コンテンツの名前、コンテンツの暗号化されてい
ない部分あるいは鍵なしで暗号化された部分の開始位置
と終了位置を、コンテンツのヘッダ部分に格納したり、
複数のコンテンツをまとめたインデックスにまとめて格
納したりするようにしている。

【００１２】また、コンテンツ使用手段４が鍵で暗号化
された部分を含むコンテンツ中の鍵で暗号化されていな
い部分をそのまま試聴（使用）あるいは鍵なしで復号し
た後に試聴（使用）し、コンテンツ復号手段３が販売な
どの指示に対応して指示されたコンテンツの鍵をもとに
鍵で暗号化されたコンテンツの部分を復号してコンテン
ツの全体を記録媒体に格納あるいはネットワークを介し
て端末９などにダウンロードするようにしている。

【００１３】従って、コンテンツを鍵で暗号化する際に
試聴などで使用する部分を残すあるいは簡易暗号化を行
って配布し、配布先で試聴などで使用する部分を簡易に
使用することが可能となると共に、販売時などに鍵を渡
して他の部分を復号して全体のコンテンツを使用するこ
とが可能となる。

【００１４】

【実施例】次に、図１から図５を用いて本発明の実施の
形態および動作を順次詳細に説明する。

【００１５】図１は、本発明のシステム構成図を示す。
図１において、処理装置１は、プログラムを図示外の記
録媒体から読み出して主記憶にローディングして起動し
以下に説明する各種処理を実行するものであって、ここ
では、コンテンツ暗号化手段２、コンテンツ復号化手段
３、およびコンテンツ使用手段４などから構成されるも
のである。

【００１６】コンテンツ暗号化手段２は、コンテンツの
１部分を鍵を用いて暗号化（例えば鍵を用いてＤＥＳに
よって暗号化）したりなどするものである。コンテンツ
復号化手段３は、鍵でコンテンツを復号（例えば鍵を用
いてＤＥＳによって元のコンテンツを復号）したりなど
するものである。

【００１７】コンテンツ使用手段４は、コンテンツの鍵
で暗号化されていない部分を使用あるいは鍵を用いない
で簡易に暗号化された部分を当該簡易に復号して使用
（例えばコンテンツである音楽を試聴）したりなどする
ものである。

【００１８】コンテンツ５は、鍵で暗号化前のコンテン
ツであって、音楽，映像、ソフトプログラムなどの顧客
に販売する対象となる各種デジタルのコンテンツであ
る。コンテンツ（暗号化）６は、鍵で１部分を暗号化し
た後のコンテンツである。

【００１９】入力装置７は、各種データや操作指示を入
力したりするものであって、マウスやキーボードなどで
ある。出力装置８は、コンテンツなどのデータや操作指
示などを出力するものであって、表示する表示装置、印
刷する印刷装置、データを格納するディスク装置などで
ある。

【００２０】端末９は、ネットワークを介して接続した
端末であって、処理装置１から暗号化したコンテンツ、
あるいは復号したコンテンツをダウンロードする対象の
装置である。この端末９に、処理装置１が持つと同一の
コンテンツ復号化手段３、コンテンツ使用手段４などを
持たせ、既述したこれら手段による処理を実行させるよ
うにしてもよい、次に、図２の概念図を用いて図１の構
成の概念を説明する。

【００２１】図２は、本発明の概念説明図を示す。図２
の（ａ）は、すべて暗号化されたデータ（従来）を示
す。これは、データ（コンテンツ）をすべて図示のよう
に鍵を用いて暗号化したものであって、鍵無しでは復号
できなく、顧客に試聴などさせることができない従来の
データ（コンテンツ）の暗号化した状態を示す。

【００２２】図２の（ｂ）は、試聴部分のみを平文で持
ち、他は鍵で暗号化されたデータ（本願発明）を示す。
これは、図示のように、データ（コンテンツ）の一部
分、図示の平文とした記載した部分を残して他を鍵で暗
号化データ１、２にそれぞれ暗号化した状態を示す。こ
の本発明に係る暗号化したデータ（コンテンツ）は、一
部分が平文のままの（あるいは鍵を用いない簡易なスク
ランブルなどの暗号化した）データ（コンテンツ）であ
って、平文のまま（あるいは簡単に復号した平文）を顧
客に試聴させて、販促に使用するためのものである。従
来は、図２の（ａ）の暗号化したデータ（コンテンツ）
と別に販促用に作成した一部分を取り出して編集した平
文のデータ（コンテンツ）を用意して試聴させる必要が
あり、当該試聴用の平文のデータ（コンテンツ）を作成
および格納する媒体が余分に必要となってしまう問題が
あった。本発明では、これら販促用の別の平文のデータ
（コンテンツ）を作成および媒体に格納する手間と媒体
が不要となる。以下順次詳細に説明する。

【００２３】図３は、本発明の動作説明フローチャート
を示す。図３の（ａ）は、本発明のデータ暗号化のフロ
ーチャートを示す。図３の（ａ）において、Ｓ１は、暗
号化のための鍵Ｋ１を決定する。これは、後述する図５
の本部センタ２１で用意した平文コンテンツ２２につい
て、一部分を残して暗号化するときに使用する鍵Ｋ１を
決定する（例えばＤＥＳで使用する鍵Ｋ１の値（数字、
記号の列）を公知の手法を用いて決定する）。

【００２４】Ｓ２は、コンテンツの先頭から試聴可能開
始位置までを鍵Ｋ１で暗号化する。これは、例えば後述
する図４の（ａ）に示すように、コンテンツの先頭から
試聴可能開始位置までを鍵Ｋ１で暗号化して保護領域１
を作成する。

【００２５】Ｓ３は、コンテンツの試聴可能終了位置か
ら末尾までを鍵Ｋ１で暗号化する。これは、例えば後述
する図４の（ａ）に示すように、Ｓ２で暗号化した保護
領域１に続く平文（あるいは鍵を使わない簡易な暗号化
した部分）の試聴可能領域の終了位置の次から末尾まで
を鍵Ｋ１で暗号化して保護領域２を作成する。

【００２６】Ｓ４は、試聴可能領域にスクランブルをか
ける。これは、Ｓ２とＳ３で鍵Ｋ１で暗号化しないで残
した平文の試聴可能領域について、ここでは、鍵を用い
ない簡易な暗号化としてスクランブルをかける（鍵を用
いないで単にコンテンツのビットの並び順をなど入れ替
えて試聴し難くする）。

【００２７】以上によって、平文のコンテンツ毎に一部
分を残して鍵Ｋ１で暗号化したコンテンツを作成し、鍵
Ｋ１で暗号化しない平文あるいは鍵を使わないで暗号化
した部分について、顧客に販促用に試聴させて販売を促
進することが可能となる。この際、特別の試聴用のコン
テンツを作成したり、試聴用のコンテンツを格納する領
域を確保したり、試聴用のコンテンツを格納する媒体を
準備したりする必要をなくすことが可能となる。

【００２８】図３の（ｂ）は、本発明のデータ復号化の
フローチャートを示す。図３の（ｂ）において、Ｓ１１
は、試聴可能領域のスクランブルを解除する。これは、
図３の（ａ）で暗号化した後のコンテンツのダウンロー
ドあるいは媒体で提供された図５の下段に図示のショッ
プ／ホーム３１で、コンテンツＤ１のヘッダ部分を参照
して試聴可能領域の先頭位置から終了位置までのスクラ
ンブルを解除（鍵を使わないで暗号化されている試聴可
能領域の暗号化を復号）する。

【００２９】Ｓ１２は、コンテンツＩＤをもとに本部セ
ンタ２１へ問い合わせ、復号化の鍵Ｋ１’を得る。これ
は、図５のショップ／ホーム３１で暗号化されたコンテ
ンツの試聴可能領域のスクランブルをＳ１１で解除して
顧客が試聴し、コンテンツの購入を要求したときに鍵で
暗号化した保護領域１，２を復号する鍵Ｋ１’（例えば
ＤＥＳで鍵Ｋ１で暗号化したコンテンツを復号するとき
に必要な鍵Ｋ１’）をネットワークを介して本部センタ
２１に問い合わせて取得する。この際、本部センタ２１
は、いずれの顧客、店舗がいずれのコンテンツを購入し
たかをデータベースに保存して後日、集計してコンテン
ツ使用料の請求を店舗あるいは顧客に請求できることと
なる。

【００３０】Ｓ１３は、先頭から試聴可能開始位置まで
を鍵Ｋ１’で復号化する。これにより、後述する図５の
下段のショップ／ホーム３１で、暗号化されたコンテン
ツの先頭から試聴可能開始位置までの保護領域１を鍵Ｋ
１’で平文のコンテンツに復号化できる。

【００３１】Ｓ１４は、試聴可能終了位置から末尾まで
を鍵Ｋ１’で復号化する。これにより、後述する図５の
下段のショップ／ホーム３１で、試聴可能終了位置の次
から末尾までの保護領域２を鍵Ｋ１’で平文のコンテン
ツに復号化できる。

【００３２】Ｓ１５は、復号化したコンテンツを媒体へ
書き込む。例えば店舗であれば、媒体であるＣＤ−Ｒ、
ＤＶＤ−ＲＡＭなどの大容量記録媒体に、復号した平文
のコンテンツの全体を書き込んだり、ホームであればハ
ードディスク装置やＤＶＤ−ＲＡＭに書き込んだりし、
自由に平文のコンテンツを使用できる状態にする。そし
て、書き込んだ媒体から平文のコンテンツを読み出して
使用（聞く、見る、ソフトプログラムであればパソコン
の主記憶にローディングして起動し各種処理を実行）す
る。尚、コンテンツがソフトプログラムである場合に
は、使用可能領域として、機能を少なくした部分を平文
あるいは鍵を用いないで暗号化しておき、この使用可能
部分を用いて特徴のあるプログラムの機能を使用可能に
したり、あるいは１月などの試用期間を持つプログラム
を作動させて当該試用期間のみ正常に動作するようにし
ておき、それ以降は鍵で解除しないと使用できないよう
にしておく。

【００３３】以上によって、試聴用の部分を残して鍵で
暗号化されたコンテンツを、店舗や家庭で試聴用の部分
を試聴してよれければ本部センタ２１に連絡して鍵を取
得して残りの鍵で暗号化された部分を復号して全体の平
文のコンテンツを得て、記録媒体に書き込み、これを使
用（聞く、見る、使用）することが可能となる。

【００３４】図３の（ｃ）は、本発明の試聴フローチャ
ートを示す。図３の（ｃ）において、Ｓ２１は、試聴可
能か判別する。これは、後述する図４の（ａ）の暗号化
されたコンテンツ中の先頭のヘッダから取り出して図４
の（ｂ）に示すコンテンツ毎の試聴情報１３中の試聴可
否が「可」と設定されているか否かを判別する。ＹＥＳ
の場合には、試聴しようとする暗号化されたコンテンツ
について試聴可能と判明したので、Ｓ２２に進む。ＮＯ
の場合には、試聴不可であるので、ここでは、終了す
る。

【００３５】Ｓ２２は、Ｓ２１で試聴可能と判明したの
で、試聴可能領域のスクランブルを解除する。これは、
後述する図４の（ｂ）のコンテンツ毎の試聴情報１３中
の試聴可否が「可」と設定されていたので、続いて、試
聴可能開始位置から試聴可能終了位置までのスクランブ
ルを解除する（鍵を用いない簡単な暗号化されたコンテ
ンツの部分を元の平文のコンテンツに戻す）。

【００３６】Ｓ２３は、ヘッダ情報から試聴可能開始位
置を得て再生位置を設定する。Ｓ２４は、フェード情報
を用いて再生する。これは、Ｓ２３で後述する図４の
（ｂ）の試聴しようとするコンテンツのヘッダ１１の試
聴情報１３中の試聴開始位置からフェードイン時間を用
いて図４の（ｃ）に示すように徐々に例えば音量を上
げ、突然に大きな音量で試聴を開始するのではなく、自
然に小さな音から通常の音に徐々に大きくして再生を開
始する。また、試聴可能終了位置に近づいたときには、
フェードアウト時間をもとに音量を徐々に小さくして自
然に終了したように再生する。

【００３７】Ｓ２５は、再生位置が試聴可能終了位置以
降か判別する。ＹＥＳの場合には、Ｓ２６で再生終了す
る。ＮＯの場合には、Ｓ２４を繰り返し再生し、試聴す
る。以上によって、コンテンツの試聴可能領域につい
て、コンテンツのヘッダに書き込まれている試聴情報１
３をもとに自然の状態で試聴を行なうことが可能とな
る。

【００３８】図４は、本発明の説明図（その１）を示
す。図４の（ａ）は、暗号化されたコンテンツの例を示
す。暗号化されたコンテンツは、図示のように、例えば
コンテンツ毎に先頭から ・ヘッダ： ・保護領域１（鍵で暗号化した領域）： ・試聴可能領域（平文あるいは鍵を用いない簡易な暗号
化した領域）： ・保護領域２（鍵で暗号化した領域）： となるように作成（暗号化など）する。ここで、試聴可
能領域は、１個所であるが、コンテンツの販促用に複数
個所必要であれば、同様に複数個所の試聴可能慮域を作
成する。また、ヘッダ１１は、コンテンツ毎にコンテン
ツの先頭に付与したが、媒体に記録する複数のコンテン
ツ群、あるいは全部のコンテンツをまとめてインデック
スを作成してその中にコンテンツ毎にヘッダ情報を格納
するようにしてもよい。

【００３９】図４の（ｂ）は、ヘッダ１１の情報例を示
す。ここでは、コンテンツ毎のヘッダ１１は、図示の下
記の情報を登録する。 ・コンテンツ情報１２： ・コンテンツＩＤ（コンテンツを特定するためのＩＤ）： ・曲名： ・アーチスト名： ・演奏時間： ・データフォーマット（ＭＰ３ １２５ｂｐｓ等のコンテンツの圧縮フ ォーマット）： ・その他： ・試聴情報１３： ・試聴可否：可（試聴可能）、不可（試聴許可しない） ・試聴可能開始位置： ・試聴可能終了位置： ・試聴可能領域保護方式（ｂｉｔ排他論理等の保護強度は弱いが、高速 に復号できるスクランブル方式など）： ・フェードイン時間： ・フェードアウト時間： ・その他： 図４の（ｃ）は、フェードイン／フェードアウトの説明
図を示す。これは、図４の（ｂ）の試聴情報１３中のフ
ェードイン時間およびフェードアウト時間の説明図であ
る。フェードイン時間は、図示のように、図４の（ａ）
のコンテンツの試聴可能領域の先頭から再生するとき
に、フェードイン時間かかって最小の音量から通常の音
量に徐々に大きくし、自然に小さな音から通常の音で聞
こえてくるように、再生時にフェード調整を行なうもの
である。これは、試聴可能領域は、前の保護領域１のコ
ンテンツの音量のままで続く部分であり、特に音量の大
きな部分でコンテンツを切断し、この音量の大きな部分
から突然に試聴可能領域で元のコンテンツの大きな音量
で再生（試聴）を開始すると違和感を顧客に与えるの
で、あたかも自然に小さな音量から通常の音量に徐々に
大きくするいわゆるフェードイン処理を試聴時にその都
度、行なうようにしたものである。これにより、保護領
域１と試聴可能領域との境界を音量の大きな部分で切断
しても自然の形で試聴することが可能となる。

【００４０】図５は、本発明の説明図（その２）を示
す。図５において、本部センタ２１は、平文コンテンツ
２２の一部分を残して他を鍵２４で暗号化したコンテン
ツ２３を作成するものである。鍵で暗号化したコンテン
ツ２３は、ネットワークを介して、あるいは記録媒体に
記録してショップ／ホーム３２に配布する。

【００４１】平文コンテンツ２２は、平文のコンテンツ
であって、暗号化する前の状態のコンテンツである。鍵
で暗号化したコンテンツ２３は、試聴可能領域を残して
鍵２４で他の部分を暗号化したコンテンツである。

【００４２】ヘッダは、コンテンツ毎に設けて既述した
図４の（ｂ）に示すコンテンツ情報１２および試聴情報
１３を記録したものである。試聴可能領域は、平文のま
まのコンテンツ、あるいは鍵を用いない簡単な暗号化
（例えばスクランブルによる暗号化）した領域である。

【００４３】保護領域１，２は、鍵２４を用いて所定方
式（例えばＤＥＳ方式）で暗号化したコンテンツの領域
である。鍵２４は、所定方式（例えばＤＥＳ方式）でコ
ンテンツを暗号化するときに使用する、コンテンツ毎に
使用する鍵（所定の数字、記号などの列からなる数字・
記号列）である。

【００４４】ショップ／ホーム３１は、本部センタ２１
からネットワークを介してダウンロードした、あるいは
記録媒体に記録して配布を受けた鍵を用いて暗号化した
コンテンツ３２を保持し、コンテンツ３２の試聴可能領
域を試聴したり、試聴してよければ本部センタ２１から
鍵３３を取得（コンテンツの購入に相当）して当該鍵３
３を用いてコンテンツ３２を復号して平文のコンテンツ
にして媒体（ＤＶＤ−ＲＡＭ、ハードディスク装置など
の大容量記録媒体）に書き込み、使用するものである。

【００４５】以上のように、本部センタ２１でコンテン
ツ毎に試聴可能領域を除いて鍵２４で暗号化したコンテ
ンツ２３を作成し、ネットワークを介してダウンロード
あるいは記録媒体に記録して配布し、配布を受けたショ
ップ／ホーム（店舗、あるいは家庭）でパソコンなどを
用いて鍵で暗号化されたコンテンツ３２の試聴可能領域
を試聴してよければ鍵を本部センタ２１から取得（コン
テンツの購入に相当）し、当該鍵を使って暗号化された
コンテンツ３２を復号して平文のコンテンツを生成して
記録媒体に書き込み、使用することが可能となる。これ
により、鍵を用いて暗号化したコンテンツ３２のみでそ
の試聴可能領域を顧客は試聴して購入でき、この試聴用
の試聴可能領域を従来の別の媒体あるいは暗号化したコ
ンテンツに付加するときの余分な記録領域が不要となる
と共に、販促用のさわりの部分を取り出して別に編集す
る手間が不要となり、しかも、販促用の暗号化されてい
ないコンテンツと暗号化したコンテンツとを関連づけて
管理するという煩雑な管理が不要となるというメリット
がある。

【００４６】

【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
コンテンツを鍵で暗号化する際に試聴などで使用する部
分を残すあるいは簡易暗号化を行って配布し、配布先で
販促用に鍵で暗号化されていない部分を使用（例えば試
聴）することが可能となると共に、販売時に鍵を取得し
て他の部分を復号し全体のコンテンツを使用することが
可能となる。これにより、試聴などの販売プロモーショ
ンとして使用する部分を平文のコンテンツあるいは簡易
暗号化したコンテンツとして残し他を鍵で暗号化するこ
とで、特別な販促用コンテンツの作成、記録、専用領
域、管理が不要となるという特徴がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明のシステム構成図である。

【図２】本発明の概念説明図である。

【図３】本発明の動作説明フローチャートである。

【図４】本発明の説明図（その１）である。

【図５】本発明の説明図（その２）である。

【符号の説明】

１：処理装置 ２：コンテンツ暗号化手段 ３：コンテンツ復号化手段 ４：コンテンツ使用手段 ５：コンテンツ ６：コンテンツ（暗号化） ７：入力装置 ８：出力装置 ９：端末 １１：ヘッダ １２：コンテンツ情報 １３：試聴情報 ２１：本部センタ ２２：平文コンテンツ ２３、３２：鍵で暗号化したコンテンツ ２４、３３：鍵 ３１：ショップ／ホーム（端末）

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Ｆターム(参考） 5B049 AA05 BB11 CC05 DD05 EE07 FF02 FF03 FF04 FF06 FF09 GG04 GG07 GG10 5D066 EA02 EA15 EA22 5J104 AA33 AA37 NA02 NA27 9A001 EE03 JJ54 JZ19 KZ43

Claims (7)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】コンテンツを配布するコンテンツ配布装置
   において、 指定されたコンテンツの部分を残して他の部分を鍵で暗
   号化する手段と、 上記暗号化した後のコンテンツを媒体に格納あるいはダ
   ウンロードする手段とを備えたことを特徴とするコンテ
   ンツ配布装置。
2. 【請求項２】コンテンツを配布するコンテンツ配布装置
   において、 コンテンツ毎に指定されたコンテンツの部分を残して他
   の部分を鍵で暗号化する手段と、 上記暗号化した後のコンテンツを媒体に格納あるいはダ
   ウンロードする手段とを備えたことを特徴とするコンテ
   ンツ配布装置。
3. 【請求項３】上記指定されたコンテンツの部分を鍵なし
   て復号可能な暗号化を行うことを特徴とする請求項１あ
   るいは請求項２記載のコンテンツ配布装置。
4. 【請求項４】上記コンテンツの名前と、コンテンツの暗
   号化されていない部分あるいは鍵なしで暗号化した部分
   の開始位置、終了位置とを少なくとも、上記コンテンツ
   のヘッダ部分あるいは複数のコンテンツをまとめたイン
   デックス部分に格納したことを特徴とする請求項１から
   請求項３のいずれかに記載のコンテンツ配布装置。
5. 【請求項５】コンテンツを配布するコンテンツ配布装置
   において、 鍵で暗号化された部分を含むコンテンツ中の鍵で暗号化
   されていない部分をそのまま使用あるいは鍵なしで復号
   した後に使用する手段と、 指示されたコンテンツの鍵をもとに暗号化されたコンテ
   ンツの部分を復号してコンテンツの全体を記録媒体に格
   納あるいはダウンロードする手段とを備えたことを特徴
   とするコンテンツ配布装置。
6. 【請求項６】指定されたコンテンツの部分を残して他の
   部分を鍵で暗号化する手段と、 上記暗号化した後のコンテンツを媒体に格納あるいはダ
   ウンロードする手段として機能させるプログラムを記録
   したコンピュータ読取可能な記録媒体。
7. 【請求項７】鍵で暗号化された部分を含むコンテンツ中
   の鍵で暗号化されていない部分をそのまま使用あるいは
   鍵なしで復号した後に使用する手段と、 指示されたコンテンツの鍵をもとに暗号化されたコンテ
   ンツの部分を復号してコンテンツの全体を記録媒体に格
   納あるいはダウンロードする手段として機能させるプロ
   グラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体。