JP2001102488A - 半導体装置 - Google Patents

半導体装置

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JP2001102488A
JP2001102488A JP27368399A JP27368399A JP2001102488A JP 2001102488 A JP2001102488 A JP 2001102488A JP 27368399 A JP27368399 A JP 27368399A JP 27368399 A JP27368399 A JP 27368399A JP 2001102488 A JP2001102488 A JP 2001102488A
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wiring
signal
wirings
constant
semiconductor device
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Tomo Yasuda
朋 安田
Toyohiko Kumakura
豊彦 熊倉
Takeshi Ishihara
剛 石原
Eiju Murakami
英寿 村上
Masahiko Kobayashi
雅彦 小林
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Hitachi Cable Ltd
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Hitachi Cable Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】信号配線間のクロストーク及び信号の反射を効
果的に抑制することができ、且つ従来技術に比べて低コ
ストに製造することが可能な半導体装置の構造を提供す
ること。 【解決手段】テープ状基板1と半導体チップ30の2つ
を構造内に有する半導体装置において、I/O、アドレ
ス、クロック等の情報を伝送する複数の信号配線8a〜
8dのうちグランドや電源等の定電位の配線10a、1
0b、9a、9bと隣接する信号配線の、定電位の配線
と沿う部分について、信号配線と定電位の配線との間隔
D1を、配線の最小幅W1の2倍以下の間隔とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、配線基板又は配線
を施したテープ状基板と、半導体チップとの2つを構造
内に有する半導体装置の構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年半導体装置を用いた情報機器の進展
は著しく、扱われる周波数もより高周波となり、特に高
速性を必要とされる用途では、半導体装置のパッケージ
外部でも100MHz を超える周波数で信号が伝送される
ようになった。特に、メモリ関連ではクロック周波数4
00MHz 波形での伝送が実現されている。
【0003】また、情報機器の小型化、高密度化の要請
により、半導体装置のパッケージサイズは縮小し、ピン
数は増加する傾向にある。結果として、半導体装置には
今までと比べて狭い配線間隔が要求されるようになっ
た。
【0004】ところが、これらの高周波、狭ピッチの配
線という条件下では、配線の伝送特性が劣化することが
問題となる。この劣化の元となる現象に以下の2つがあ
る。
【0005】(a)クロストーク 並走する2本の信号配線がある場合、一方に電流が流れ
ると電磁誘導によりもう一方の配線に起電力が生じる。
この起電力をVcとすると Vc=M・dI/dt M:信号配線間の相互インダクタンス I:一方の配線に流れる電流 である。このように他の配線に電磁誘導により生じる信
号の漏れを誘導性のクロストークといい、値が大きくな
るとチップでの信号判断の妨げとなりチップの誤作動を
招く。
【0006】またクロストークには配線間又は配線と平
板導体間のキャパシタンス成分による容量性のクロスト
ークも存在する。
【0007】(b)信号の反射 伝送線路の性質を表す表記として特性インピーダンスが
あり、無損失の配線の場合は Z=√L/C (単位はΩ) Z:特性インピーダンス L:実効インダクタンス C:配線とそのリターン経路の間のキャパシタンス となる。伝送経路内でこの値が不連続となる部分では信
号の反射が生じ、高周波域ではこの影響によるチップの
誤作動が生じる。配線を接続する点で、両方の特性イン
ピーダンスを同じ又は近い値にして信号の反射を抑制す
ることをインピーダンスの整合という。
【0008】上記クロストーク及び信号反射の問題を解
決するために様々な手法が試みられている。特にパッケ
ージ配線の新規構造により問題を解決した例の代表的な
ものを以下にあげ、加えてその技術の問題点についても
示す。
【0009】(i) 第1は、半導体パッケージの信号配線
と同じ層の配線間に、グランド層又はグランド配線を配
置して、クロストークの抑制を行う半導体装置の構造と
するもので、これには日本電信電話株式会社の提案に係
るもの(実開平4−105553号公報)がある。図9
がその概略図である。
【0010】これは、半導体パッケージの基板11の同
一面に複数本の信号配線12を設けるに際し、信号配線
12と同じ層の信号配線12間に、グランド層又はグラ
ンド配線として機能するグランド面13を設け、これに
よりクロストークの抑制を行う。
【0011】しかし、この構造では、基板11の同一面
における配線層のうち信号配線12に使われる以外の面
積をグランド面13として使用しているため、配線密度
を高くしたい場合には不適当であり、例えば、配線面内
(基板11の面領域)の殆どが信号配線12で使用され
るような高密度の配線形態には適用することができな
い。
【0012】(ii)第2は、グランド導体を信号配線とは
別の層に広げて設けることにより信号配線をマイクロス
トリップ型伝送線路の構造とし、以て信号配線間の電磁
結合を低減する半導体装置の構造とするもので、これに
は松下電気産業株式会社の提案に係るもの(特開平7−
74285号公報)がある。概略を図10に示す。
【0013】これは、Siあるいはガラス基板から成る
配線基板19の主面上に層間絶縁膜22を設け、その上
面に配線導体15、16を形成すると共に、その下面
(配線基板19との境界面)のほぼ全域いっぱいにグラ
ンド導体18を形成し、両者をコンタクトホール17を
介して接続することにより、配線導体15、16が層間
絶縁膜(誘電体膜)22及びグランド導体18と共にマ
イクロストリップ型伝送線路を構成するようにしたもの
である。半導体チップ14はこの層間絶縁膜22上に載
置され、その半導体チップ14下面の信号配線は、バン
プ21を介して、上記したマイクロストリップ配線たる
配線導体15、16とフリップチップ接続される。
【0014】このマイクロストリップ配線技術によれ
ば、信号配線を単層にて構築する場合に比べて信号配線
間のクロストークや同時切替えノイズを低減することが
できるが、グランド導体18とグランド配線16との導
通をとるためのコンタクトホール17を設ける工程が必
要となり、コスト高となる。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、従来
技術には次のような課題がある。
【0016】上記クロストーク及び信号反射の問題を解
決するために、実際的に且つ有効な手法の確立が望まれ
る。
【0017】図9の半導体装置の構造では、基板11の
同一面の配線層のうち信号配線12に使われない面領域
をグランド面13として形成し使用するものであるた
め、クロストークを抑制することはできるが、配線面内
の殆どを信号配線12で利用し尽くすような高密度の配
線形態には、適用することができない。
【0018】また図10の半導体装置の構造では、信号
配線をマイクロストリップ型伝送線路により構成するの
で、信号配線を単層で構成する場合に比べて信号配線間
のクロストークや同時切替えノイズを低減することがで
きるが、グランド導体18とグランド配線16との導通
をとるためのコンタクトホール17を設ける工程が必要
となり、コスト高となる。
【0019】そこで、本発明の目的は、上記課題を解決
し、信号配線間のクロストーク及び信号の反射を効果的
に抑制することができ、且つ従来技術に比べて複雑な工
程を必要とせずに低コストに製造することが可能な半導
体装置の構造を提供することにある。
【0020】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、次のように構成したものである。
【0021】(1)請求項1の発明は、配線基板又は配
線を施したテープ状基板と半導体チップの2つを構造内
に有する半導体装置において、前記基板が、I/O、ア
ドレス、クロック等の情報を伝送する複数の信号配線
と、グランドや電源等の定電位におかれた複数の定電位
の配線とを有する配線パターンを具備し、前記配線パタ
ーンが、前記複数の信号配線のうち前記定電位の配線の
いずれかと隣接する信号配線の、前記定電位の配線と沿
う部分について、当該信号配線と定電位の配線との間隔
を、当該信号配線の幅の最小値の2倍以下の間隔で配置
した構造を有することを特徴とする。
【0022】この請求項1の発明においては、(i) 配線
基板又は配線を施したテープ状基板と、(ii)半導体チッ
プ、の2つを構造内に有する半導体装置において、I/
O、アドレス、クロック等の情報を伝送する複数の信号
配線のうちグランドや電源等の定電位の配線と隣接する
信号配線の、定電位の配線と沿う部分について、信号配
線と定電位の配線との間隔を、信号配線の最小幅の2倍
以下の間隔で配置する。その作用について次に説明す
る。
【0023】図5に、配線を設けたテープ材料から成る
テープ状基板11の断面の1例を示す。ここでは説明を
簡単にするために、定電位の配線としてグランド配線1
0が設けられている。また、テープ状基板11にはグラ
ンド配線10に隣接する信号配線12aと、信号配線1
2aに隣接する信号配線12bがあり、信号配線12a
と12bの配線幅は配線全体における最小値Wmin であ
るとする。
【0024】信号配線12aをグランド配線10に対し
て近接配置することで、グランド配線10に信号配線1
2aを流れる信号に対する帰還電流が流れ、この電流に
より、図6に示す通り、向きが逆の磁界24a、24b
が生じる。これらの磁界は空間においてベクトル的に重
なり合い新しい磁界のベクトルが発生するが、両配線1
0、12aより離れるに従い、両配線からの磁界24
a、24bは殆ど同じ大きさで逆向きとなるので、磁界
24a、24bは打ち消しあい、磁界の強度は低下す
る。従って、図7のように信号配線12aのみに電流が
流れる場合の磁界24に比べると、グランド配線10、
信号配線12aの近傍のみに磁界が存在することにな
り、他の信号配線12bに磁界が鎖交することによって
生じるクロストークが低減される。
【0025】同時に、定電位の配線たるグランド配線1
0を近接させることは、特性インピーダンスの低減につ
ながる。特性インピーダンスについて考慮されていない
半導体パッケージでの特性インピーダンスは配線の仕方
によりまちまちであった。定電位の配線たるグランド配
線10や電源配線を近接させる事により、Z=√L/C
の値を調整し、基板での特性インピーダンスとの整合を
とって信号の反射を抑制することが可能となる。また、
特性インピーダンスの値を整合しない場合でも、特性イ
ンピーダンスの値が定電位の配線の近接により低下する
ことは、信号伝送時の伝送特性の向上につながる。
【0026】また、請求項1の発明では、配線の最小幅
の2倍以下の間隔での配置としている。これは次のよう
な本発明者等の認識に基づく。
【0027】即ち、図8は、一層基板上の幅50μmの
2配線間の周波数500MHz における相互インダクタン
スの計算値を示したものであるが、配線間隔が狭くなる
ほど相互インダクタンスは増大し、特に配線幅の2倍で
ある100μm以下で急激に値が大きくなっていること
が判った。したがって、図5の信号配線12aに対して
この間隔dg=100μm以下でグランド配線を設ける
ことより、グランドによる相互インダクタンス低減効果
は大きくなる。信号配線の配線幅50μmという値は、
高速動作を要求される半導体パッケージの配線幅として
代表的なものであり、間隔dgを信号配線12aの最小
幅Wmin の2倍以下とするという基準は、半導体パッケ
ージ一般に広く適用することができる。
【0028】更に、請求項1の発明では、基板に図10
の従来技術で述べたようなグランド導体18とグランド
配線16との導通をとるためのコンタクトホール17を
設ける必要がなく、半導体装置を安価に製造することが
できる。
【0029】(2)請求項2の発明は、請求項1に記載
の半導体装置において、前記複数の信号配線のうち前記
定電位の配線のいずれかと隣接する信号配線は、前記定
電位の配線と沿う部分について、当該信号配線と定電位
の配線との最も狭い間隔が、当該信号配線の幅の最小値
の2倍以下の間隔となるように配置することを特徴とす
る。
【0030】配線間のキャパシタンス値は、配線が最も
狭い間隔で並んでいる箇所により殆ど決定される。従っ
て、上記請求項2の如く、信号配線と定電位の配線との
最も狭い間隔に着目して両者間の間隔を規制すると、信
号配線と定電位の配線との間のキャパシタンス値を同様
な値に低く抑えることが可能になる。
【0031】(3)請求項3の発明は、請求項1又は2
に記載の半導体装置において、前記配線パターンが、前
記複数の信号配線の全てに対して前記複数の定電位の配
線の1つを沿わせた構造を有することを特徴とする。
【0032】このように全ての信号配線に対し定電位の
配線を隣接することにより、一部の配線のみに施す場合
に比べて総合的に電気特性が改善される。特に信号配線
は最も近接した定電位の配線を交流成分のリターン路と
して使用することができるので、他の信号配線との電磁
界の結合を小さくすることができる。
【0033】(4)請求項4の発明は、請求項1又は2
に記載の半導体装置において、前記配線パターンが、前
記複数の信号配線のうち、伝送信号の周波数が10MHz
以上である信号配線の全てに対して前記複数の定電位の
配線の1つを沿わせた構造を有することを特徴とする。
【0034】これは、請求項1又は2の構造において、
対象となる信号配線を、10MHz 以上の周波数の信号が
伝送されているものに限定したものである。10MHz 以
上としたのは、10MHz より低い周波数の信号を扱う場
合では、クロストーク、同時切り替えノイズ、反射によ
る装置動作への影響がもともと大きな問題とならないか
らである。この請求項4では、信号配線のうち10MHz
以上の伝送信号が流れる信号配線に対してのみ定電位の
配線を沿わせる構成であるので、信号配線の全てに対し
て定電位の配線を沿わせる請求項3の構成に比べ、より
配線パターンに必要な面積が小さくて済み、半導体装置
の小型化や低コスト化につながる。
【0035】(5)請求項5の発明は、配線基板又は配
線を施したテープ状基板と半導体チップの2つを構造内
に有する半導体装置において、前記基板が、I/O、ア
ドレス、クロック等の情報を伝送する複数の信号配線
と、グランドや電源等の定電位におかれた複数の定電位
の配線とを有する配線パターンを具備し、前記配線パタ
ーンが、前記複数の信号配線のうち前記定電位の配線の
いずれかと隣接する信号配線の、前記定電位の配線と沿
う部分について、当該信号配線と定電位の配線との最も
狭い間隔を、当該信号配線の最小幅の2倍以下とし、且
つその最も狭い間隔で配置する長さを、全ての信号配線
での平均値の±10%以内に収めた構造を有することを
特徴とする。
【0036】このように、配線基板又は配線を施したテ
ープ状基板と、半導体チップとの2つを構造内に有する
半導体装置で、定電位の配線と隣接する信号配線の、定
電位の配線と沿う部分について、信号配線と定電位の配
線との最も狭い間隔を、配線の最小幅の2倍以下とし、
且つその最も狭い間隔で配置する長さを、全ての配線で
の平均値±10%以内に収めることによって、対象配線
内での△Ci(入力キャパシタンスのばらつき)を低減
することができる。信号配線内の特定の用途のグループ
について△Ciを低く抑える必要がある場合に、パッケ
ージ配線部の特性を均一化することができることから、
半導体側の特性をパッケージに合わせたものにする必要
が無くなるという利点が得られる。
【0037】(6)請求項6の発明は、請求項5に記載
の半導体装置において、前記配線パターンが、前記複数
の信号配線のうち前記定電位の配線のいずれかと隣接す
る信号配線として、I/O配線の全て、又はアドレス配
線の全て、又はその両方の全てを含み、これらの信号配
線の前記定電位の配線と沿う部分について、当該信号配
線と定電位の配線との最も狭い間隔を、当該信号配線の
最小幅の2倍以下とし、且つその最も狭い間隔で配置す
る長さを、全ての信号配線での平均値の±10%以内に
収めた構造としたことを特徴とする。
【0038】これは、配線パターンに信号配線として含
まれるI/O配線の全て、又はアドレス配線の全て、又
はその両方の全てについて、上記請求項5と同じ特徴を
当てはめた具体的形態を特定したものであり、次の3つ
の形態が含まれる。
【0039】第1は、前記配線パターンが、前記複数の
信号配線のうち前記定電位の配線のいずれかと隣接する
信号配線としてI/O配線を含み、その全てのI/O配
線の、前記定電位の配線と沿う部分について、I/O配
線と定電位の配線との最も狭い間隔を、当該I/O配線
の最小幅の2倍以下とし、且つその最も狭い間隔で配置
する長さを、全てのI/O配線での平均値の±10%以
内に収めた構造を有する形態である。
【0040】第2は、前記配線パターンが、前記複数の
信号配線のうち前記定電位の配線のいずれかと隣接する
信号配線としてアドレス配線を含み、その全てのアドレ
ス配線の、前記定電位の配線と沿う部分について、アド
レス配線と定電位の配線との最も狭い間隔を、当該アド
レス配線の最小幅の2倍以下とし、且つその最も狭い間
隔で配置する長さを、全てのアドレス配線での平均値の
±10%以内に収めた構造を有する形態である。
【0041】第3は、上記第1の形態と第2の形態を同
時に有するものである。
【0042】このように、配線基板又は配線を施したテ
ープ状基板と、半導体チップとの2つを構造内に有する
半導体装置で、定電位の配線と隣接する信号配線の、定
電位の配線と沿う部分について、I/O配線の全て、ま
たアドレス配線の全て、またその両方の全ての信号配線
と定電位の配線との最も狭い間隔を、配線の最小幅の2
倍以下とし、且つその最も狭い間隔で配置する長さを、
全ての配線での平均値±10%以内に収めることによっ
て、対象配線内での入力キャパシタンスのばらつき△C
iを低減することができる。信号配線内の特定の用途の
グループについて上記ばらつき△Ciを低く抑える必要
がある場合に、パッケージ配線部の特性を均一化するこ
とができることから、半導体側の特性をパッケージに合
わせたものにする必要が無くなる。
【0043】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図示の実施形態に
基づいて説明する。
【0044】図1〜図3に本発明の実施形態を示す。
【0045】図2において、1は絶縁体テープ基材3の
片面に配線パターン2を施して成るテープ状基板であ
る。このテープ状基板1は、具体的には絶縁体テープ基
材3に、半田ボール用の穴3aと、配線とチップとの接
続部の穴3bとをパンチングで開けた後に、片面に銅箔
をラミネートし、複数の信号配線と複数の定電位の配線
とを含む配線パターン2をエッチングで形成したもので
ある。この配線パターン2の1例を図1に示す。
【0046】図1に示す配線パターン2は、I/O、ア
ドレス、クロック等の情報を伝送する複数の信号配線8
a〜8dと、定電位の配線としての複数の電源配線9
a、9b及び定電位の配線としての複数のグランド配線
10a、10bとを有する。信号配線8a〜8dは、そ
れぞれパッド部81、傾斜部82、直線部83、傾斜部
84及び接続リード部85を有する。電源配線9aは、
パッド部91、直線部93、傾斜部94及び接続リード
部95を有する。電源配線9bは、パッド部91、傾斜
部92、直線部93、傾斜部94及び接続リード部95
を有する。またグランド配線10a、10bは、それぞ
れパッド部101、傾斜部102、直線部103、傾斜
部104及び接続リード部105を有する。
【0047】上記複数の信号配線8a〜8dのうち、左
側の1本の信号配線8aに対しては、これに隣接して、
1本の電源配線9a及び1本のグランド配線10aが配
設されており、また、中央の1本の信号配線8bに対し
ては、これに隣接して1本の電源配線9bが隣接されて
いる。更に、右側の2つの信号配線8c及び8dに対し
ては、両者の間を通過する形で1本のグランド配線10
bが隣接されている。
【0048】まず左側の信号配線8aについては、その
定電位の配線たるグランド配線10aと沿う部分(直線
部83及び傾斜部84のうちa〜bで示す区間)につい
て、傾斜部84、104間の間隔D1の部分が最も狭
く、次いで直線部83、103間の間隔D2の部分がこ
れより若干広い間隔となっている。また、信号配線8a
が定電位の配線たる電源配線9aと沿う部分について
の、傾斜部84、94間間隔D3は、上記間隔D2より
更に若干広い間隔となっている。従って、「信号配線8
aの定電位の配線と沿う部分について当該信号配線8a
と定電位の配線との最も狭い間隔」と言った場合、上記
のグランド配線10aとの間隔D1を指す。
【0049】信号配線8aの幅は、上記グランド配線1
0aに対して間隔D1で配置されている傾斜部83の幅
W1が、当該信号配線8aの幅の最小値となっている。
グランド配線10aは、この間隔D1が、当該信号配線
8aの幅W1の最小値の2倍以下の間隔となるように、
信号配線8aに接近して配置されている。なお、この例
では、間隔D2も信号配線8aの幅W1の最小値の2倍
以下の間隔となるように設定されている。
【0050】このように信号配線8aをグランド配線1
0aに対して近接配置することで、グランド配線10a
に信号配線8aを流れる信号に対する帰還電流が流れ、
この電流により、図6で説明したように、向きが逆の磁
界24a、24bが生じる。これらの磁界は空間におい
てベクトル的に重なり合い新しい磁界のベクトルが発生
するが、両配線8a、10aより離れるに従い、両配線
からの磁界24a、24bは殆ど同じ大きさで逆向きと
なるので、磁界24a、24bは打ち消しあい強度は低
下する。したがって信号配線8bのみに電流が流れる場
合に比べると、信号配線8a、グランド配線10aの近
傍のみに磁界が存在することになり、他の信号配線8b
に磁界が鎖交することによって生じるクロストークが低
減される。
【0051】特に、信号配線8aは、グランド配線10
aとの間隔D1、D2が当該信号配線8aの最小幅W1
の2倍以下の間隔となるように、グランド配線10aに
接近して配置されているので、グランドによる相互イン
ダクタンスの顕著な低減効果を得ることができる。即
ち、図8は、基板上に配線幅W1=50μmの配線を2
本間隔を置いて並べた場合の、両配線間の周波数500
MHz における相互インダクタンスの計算値を示すもので
あるが、配線間の間隔[μm]が狭くなるほど相互イン
ダクタンス[nH]は増大し、特に配線幅W1の2倍で
ある100μm以下で急激に相互インダクタンスの値が
大きくなる。このことに着目し、信号配線8aに対して
上記間隔D1、D2を100μm以下でグランド配線1
0aを設けることより、グランドによる相互インダクタ
ンス低減効果を大きく得ることができる。
【0052】同時に、定電位の配線たるグランド配線1
0aを近接させたことで、特性インピーダンスの低減が
図られる。また定電位の配線たるグランド配線10aや
電源配線9aを近接させた事により、Z=√L/Cの値
を調整し、基板での特性インピーダンスとの整合をとる
ことが可能となる。
【0053】次に、中央の信号配線8bについては、そ
の直線部83が定電位の配線たる電源配線9bの直線部
93と対向して平行になるように配置されており、その
電源配線9bと沿う部分(直線部83のうち長さLの区
間)が最も狭い間隔D1となっている。従って、「信号
配線8bの定電位の配線と沿う部分について、当該信号
配線8bと定電位の配線との最も狭い間隔」と言った場
合、上記の電源配線9bとの間隔D1を指す。電源配線
9bは、この間隔D1が、当該信号配線8bの幅W1の
最小値(配線全体における最小幅)の2倍以下の間隔と
なるように、信号配線8bに接近して配置されている。
【0054】更に、右側の信号配線8c、8dについて
は、それぞれの直線部83が定電位の配線たるグランド
配線10bの直線部103に対して平行になるように配
置されており、そのグランド配線10bと沿う部分(直
線部83のうち長さLの区間)が最も狭い間隔D1とな
っている。従って、「信号配線8c、8dの定電位の配
線と沿う部分について、当該信号配線8c、8dと定電
位の配線との最も狭い間隔」と言った場合、上記のグラ
ンド配線10bとの間隔D1を指す。グランド配線10
bは、この間隔D1が、当該信号配線8c、8dの幅W
1の最小値の2倍以下の間隔となるように、信号配線8
c、8dに接近して配置されている。
【0055】このように信号配線8bを電源配線9bに
対して近接配置し、又は信号配線8c、8dをグランド
配線10bに対して近接配置することで、他の信号配線
に鎖交する磁束が減少しクロストークが低減される。
【0056】更に、上記配線パターン2は、上記のよう
に信号配線8a〜8dの定電位の配線9a、9b、10
a、10bとの最も狭い間隔D1を、当該信号配線の最
小幅W1の2倍以下とするだけでなく、その最も狭い間
隔D1で配置する長さLを、全ての信号配線8a〜8d
での平均値の±10%以内に収めた構造となっている。
これにより、信号配線8a〜8dをI/O線又はアドレ
ス線として用いる場合、それらの配線での入力キャパシ
タンスCiのばらつき△Ciのうち配線に起因するもの
の値を平準化することができる。配線間のキャパシタン
ス値は、配線が最も狭い間隔で並んでいる箇所により殆
ど決定されるからである。この入力キャパシタンスCi
のばらつき△Ciについての配慮は、I/O線とアドレ
ス線の全てについてばらつき△ciを低く抑える必要が
ある半導体装置に有効である。
【0057】次に、図2及び図3を参照しながら、本発
明の半導体装置の全体の構成を、その製造方法と共に説
明する。
【0058】クロストーク、同時切替えノイズ、波形の
歪みによる伝送特性の劣化を低減するために、以下に示
す半導体パッケージの作製を行う。
【0059】(1)図2及び図3において、絶縁体テー
プ基材3に、パンチングにより、半田ボール5を通す穴
3aと、配線とチップを接合する部分の穴3bを施す。
【0060】(2)テープ基材3に金属箔(銅箔)をラ
ミネートした後、金属箔の上に感光性のレジストを塗布
する。
【0061】(3)感光性のレジストを塗布した配線層
に配線の形状に光を照射し硬化させることでマスキング
を行い、硬化しなかった感光性レジストを除去した後エ
ッチングで金属箔を溶解し、配線パターン2を形成す
る。この配線パターン2には、上記の図1で説明したよ
うな相互関係で複数の信号配線8a〜8d及び複数の定
電位の配線(電源配線9a、9b、グランド配線10
a、10b)を有するものであって、全体としては、請
求項1〜6のうちいずれかのルールに従った配線パター
ン2のものを用いる。
【0062】この実施形態では、配線パターン2とし
て、伝送信号の周波数が10MHz 以上である信号配線の
全て(図1の信号配線8a〜8dの全て)に対して定電
位の配線(図1の電源配線9a、9b、グランド配線1
0a、10bのうちの1つ)を配線の最小幅の2倍以内
の間隔で沿わせた。
【0063】(4)配線層のうち半導体チップ30や半
田ボール5に接続しない部分に対しソルダレジストを塗
布する。
【0064】(5)半田ボール5と配線との接合性、ま
た配線と半導体チップ30上の金バンプとの接合性を高
めるために、電解めっき法を用いて配線に金属めっきを
施す。
【0065】(6)次に絶縁体テープ(テープ状エラス
トマ)を金型で図3に示す如く長方形のシート状エラス
トマ4として打ち抜き、これをテープ状基板1の配線層
側に貼り付けた。このエラストマ4により半導体チップ
30のパターン面とテープ状基板1上の配線パターン2
とを絶縁する。
【0066】(7)その後、半導体チップ30をエラス
トマ4側からテープ状基板1上に接着する。
【0067】(8)次に、配線とチップの接合を行うた
め、ボンディングツールを用いて配線8a〜8d、9
a、9b、10a、10bにおける接続リード部85、
95及び105を半導体チップ30に圧着した。これは
ボンディングツールの先端を、テープ状基板1の接続部
の穴3aに差し込み、それらの配線パターン2のリード
部85、95及び105を、図4に代表的にリード部2
aとして示すように相手側に圧着することで行う。
【0068】(9)その後、接続部の穴3bに封止用樹
脂7を充填することにより、配線と半導体チップ30の
接続部分に対して樹脂封止を行った。
【0069】(10)次に、図4に代表的に2bで示す
半田ボールパッドに半田ボール5を乗せて加熱し、配線
と半田ボール5を接合した。
【0070】(11)最後に、テープ状基板1におい
て、パッケージとして用いるテープ部分を他のテープ部
分より、切断金型を用いて打ち抜き、パッケージ形状と
して取り出した。
【0071】以上のようにして図2に示す半導体装置を
製作した。
【0072】このようにして構成した半導体装置は、図
10の従来技術で述べたようなコンタクトホール17を
基板に設ける必要がないため、半導体装置を安価に製造
することができる。
【0073】上記図2の実施形態では、信号配線のうち
伝送信号の周波数が10MHz 以上である信号配線に対し
てのみ定電位の配線(図1の電源配線9a、9b、グラ
ンド配線10a、10bのうちの1つ)を配線の最小幅
の2倍以内の間隔で沿わせた構造とした。しかし、前記
複数の信号配線の全てに対して前記複数の定電位の配線
の1つを沿わせた構造とすることもできる。
【0074】また、本発明の他の実施形態として、図2
の実施形態と同様な作業を行い、配線パターン2とし
て、I/O線とアドレス線の全てについて、定電位の配
線との間隔D1が最も狭い部分の長さLを、それらの信
号線で平均値±10%以内に収めた構成とすることもで
きる。この場合はI/O線とアドレス線について、それ
らの信号配線での入力キャパシタンスCiのばらつき△
Ciのうち、配線に起因するものの値を平準化すること
ができる。これは配線間のキャパシタンス値は、配線が
最も狭い間隔で並んでいる箇所により殆ど決定されるか
らである。この実施形態の対象となる半導体装置は、I
/O線とアドレス線の全てについて△ciを低く抑える
必要がある半導体装置である。
【0075】本発明を適用可能な半導体装置としては、
グリッド・エリア・アレイ型半導体装置、又はリードフ
レームパッケージ型半導体装置が挙げられる。特に、狭
ピツチ配線又は高速動作、又はその両方が必要なDRA
M(例えばRambus DRAM)やSRAMロジッ
クIC、フラッシュRAM、ボール・グリッド・アレイ
(BGA)やピン・グリッド・アレイ(PGA)の形状
をとるマイクロプロセッサ、DSP(デジタル・シグナ
ル・プロセッサ)等に対して、本発明での効果が有効に
得られる。しかし、その他、複数の半導体チップを基板
に搭載したマルチチップモジュールやビルドアップ基板
の部分構造においても、本発明の概念を適用することが
できる。
【0076】本発明を適用可能な応用システムは、上記
半導体装置が使用される分野の全ての情報機器、家電品
である。
【0077】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、次
のような優れた効果が得られる。
【0078】(1)請求項1に記載の発明によれば、配
線基板又は配線を施したテープ状基板と半導体チップの
2つを構造内に有する半導体装置において、複数の信号
配線のうち定電位の配線のいずれかと隣接する信号配線
は、前記定電位の配線と沿う部分について、当該信号配
線と定電位の配線との間隔が、当該信号配線の幅の最小
値の2倍以下の間隔である構造としたので、例えば50
0MHz の信号を扱った場合、信号配線の幅の最小値が5
0μmとすると、通常は相互インダクタンスが急激に値
が大きくなる領域、つまり配線幅の2倍である100μ
m以下の領域での相互インダクタンスの増大を抑え、一
の信号配線から発生される磁界が他の信号配線に鎖交す
ることによって生じるクロストークを有効に低減するこ
とができる。
【0079】同時に、定電位の配線を近接させることに
より、特性インピーダンスを低減させることができるだ
けでなく、Z=√L/Cの値の調整をすることが可能と
なるので、基板での特性インピーダンスとの整合をと
り、信号の反射を効果的に抑制して伝送特性の向上を図
ることができる。
【0080】また、従来技術で述べたようなグランド導
体とグランド配線との導通をとるためのコンタクトホー
ルを基板に設ける必要がなく、それだけ低コストに半導
体装置を製造することができる。
【0081】(2)請求項2に記載の発明によれば、信
号配線と定電位の配線との最も狭い間隔が、当該信号配
線の幅の最小値の2倍以下の間隔となるようにしたの
で、信号配線と定電位の配線との間のキャパシタンス値
を同様な値に低く抑えることが可能になる。
【0082】(3)請求項3の発明によれば、信号配線
の全てに対して定電位の配線の1つを沿わせた構造とし
たので、一部の配線のみに施した場合に比べて、総合的
に電気特性を改善することができる。特に信号配線は最
も近接した定電位の配線を交流成分のリターン路として
使用することができるので、他の信号配線との電磁界の
結合を小さくすることができる。
【0083】(4)請求項4の発明によれば、信号配線
のうち、伝送信号の周波数が10MHz 以上である信号配
線の全てに対して定電位の配線の1つを沿わせた構造と
したので、信号配線の全てに対して定電位の配線を沿わ
せる請求項3の構成に比べ、配線パターンに必要な面積
が小さくて済み、半導体装置の小型化や低コスト化を図
ることができる。
【0084】(5)請求項5の発明によれば、複数の信
号配線のうち定電位の配線のいずれかと隣接する信号配
線は、その定電位の配線と沿う部分について、当該信号
配線と定電位の配線との最も狭い間隔が、当該信号配線
の最小幅の2倍以下であり、且つその最も狭い間隔で配
置する長さが、全ての信号配線での平均値の±10%以
内に収まっている構造としたので、対象とする配線内で
の入力キャパシタンスのばらつき△Ciを低減すること
ができる。従って、信号配線内の特定の用途のグループ
について△Ciを低く抑える必要がある場合、パッケー
ジ配線部の特性を均一化することで、半導体側の特性を
パッケージに合わせたものにする必要を無くすことがで
きる。
【0085】(6)請求項6の発明は、信号配線のうち
定電位の配線のいずれかと隣接する信号配線として、I
/O配線の全て、又はアドレス配線の全て、又はその両
方の全てを含み、これらの信号配線の前記定電位の配線
と沿う部分について、当該信号配線と定電位の配線との
最も狭い間隔を、当該信号配線の最小幅の2倍以下と
し、且つその最も狭い間隔で配置する長さを、全ての信
号配線での平均値の±10%以内に収めた構造としたの
で、それらの対象配線内での入力キャパシタンスのばら
つき△Ciを低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の半導体装置に使用される配線パターン
の一部を示した図である。
【図2】本発明の半導体装置を示した断面図である。
【図3】本発明の半導体装置の製造に用いるテープ状基
板と半導体チップとエラストマとの関係を示した略図で
ある。
【図4】本発明の半導体装置の一部を拡大して示した図
である。
【図5】本発明により基板上に設けられる信号配線とグ
ランド配線との位置関係を示した断面図である。
【図6】本発明による図5の1層基板上の配線に生じる
磁界の向き及び大きさを示した図である。
【図7】従来のグランド配線がない1層基板上の配線に
生じる磁界の向き及び大きさを示した図である。
【図8】本発明の基礎を成す並列2配線の間隔と相互イ
ンダクタンスの値の関係を示した説明図である。
【図9】従来技術による半導体装置の配線部分の略図で
ある。
【図10】他の従来技術による半導体装置の配線部分の
断面図である。
【符号の説明】
1 テープ状基板 2 配線パターン 3 絶縁体テープ基材 4 エラストマ 5 半田ボール 8a〜8d 信号配線 9a、9b 電源配線 10a、10b グランド配線 11 基板 12、12a、12b 信号配線 24、24a、24b 磁界 30 半導体チップ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 村上 英寿 茨城県日立市日高町5丁目1番1号 日立 電線株式会社オプトロシステム研究所内 (72)発明者 小林 雅彦 茨城県日立市日高町5丁目1番1号 日立 電線株式会社オプトロシステム研究所内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】配線基板又は配線を施したテープ状基板と
    半導体チップの2つを構造内に有する半導体装置におい
    て、前記基板が、I/O、アドレス、クロック等の情報
    を伝送する複数の信号配線と、グランドや電源等の定電
    位におかれた複数の定電位の配線とを有する配線パター
    ンを具備し、前記配線パターンが、前記複数の信号配線
    のうち前記定電位の配線のいずれかと隣接する信号配線
    の、前記定電位の配線と沿う部分について、当該信号配
    線と定電位の配線との間隔を、当該信号配線の幅の最小
    値の2倍以下の間隔で配置した構造を有することを特徴
    とする半導体装置。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の半導体装置において、前
    記複数の信号配線のうち前記定電位の配線のいずれかと
    隣接する信号配線は、前記定電位の配線と沿う部分につ
    いて、当該信号配線と定電位の配線との最も狭い間隔
    が、当該信号配線の幅の最小値の2倍以下の間隔となる
    ように配置することを特徴とする半導体装置。
  3. 【請求項3】請求項1又は2に記載の半導体装置におい
    て、前記配線パターンは、前記複数の信号配線の全てに
    対して前記複数の定電位の配線の1つを沿わせた構造を
    有することを特徴とする半導体装置。
  4. 【請求項4】請求項1又は2に記載の半導体装置におい
    て、前記配線パターンは、前記複数の信号配線のうち、
    伝送信号の周波数が10MHz 以上である信号配線の全て
    に対して前記複数の定電位の配線の1つを沿わせた構造
    を有することを特徴とする半導体装置。
  5. 【請求項5】配線基板又は配線を施したテープ状基板と
    半導体チップの2つを構造内に有する半導体装置におい
    て、前記基板が、I/O、アドレス、クロック等の情報
    を伝送する複数の信号配線と、グランドや電源等の定電
    位におかれた複数の定電位の配線とを有する配線パター
    ンを具備し、前記配線パターンが、前記複数の信号配線
    のうち前記定電位の配線のいずれかと隣接する信号配線
    の、前記定電位の配線と沿う部分について、当該信号配
    線と定電位の配線との最も狭い間隔を、当該信号配線の
    最小幅の2倍以下とし、且つその最も狭い間隔で配置す
    る長さを、全ての信号配線での平均値の±10%以内に
    収めた構造を有することを特徴とする半導体装置。
  6. 【請求項6】請求項5に記載の半導体装置において、前
    記配線パターンが、前記複数の信号配線のうち前記定電
    位の配線のいずれかと隣接する信号配線として、I/O
    配線の全て、又はアドレス配線の全て、又はその両方の
    全てを含み、これらの信号配線の前記定電位の配線と沿
    う部分について、当該信号配線と定電位の配線との最も
    狭い間隔を、当該信号配線の最小幅の2倍以下とし、且
    つその最も狭い間隔で配置する長さを、全ての信号配線
    での平均値の±10%以内に収めた構造としたことを特
    徴とする半導体装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006134874A1 (ja) * 2005-06-14 2006-12-21 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. 伝送線路装置
JP2008218776A (ja) * 2007-03-06 2008-09-18 Renesas Technology Corp 半導体装置

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