JP2001102061A - 固体電解質型燃料電池用燃料極の作製法 - Google Patents

固体電解質型燃料電池用燃料極の作製法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の燃料極作製法に比べ微細な構造の電極
を作製し、高い性能の燃料極を作製する方法を提供す
る。 【解決手段】 燃料極の酸素イオン伝導体の組成に対応
したアルコキシドの混合液であるゾルゲル液と水または
アルコールなどの極性溶媒にNi塩を溶かした溶液との
混合液を原液とし、これを固体電解質に塗布し、その後
熱処理することで再結晶化させる。 【効果】 従来の湿式法に比べ微細な構造を形成するこ
とができる。また、従来の湿式法と同じ装置を使用する
ので、製造コストについては従来法と同等である。これ
により電極活性が高く、従来材料湿式の作製法に比べ優
れた特性を有する燃料極を安価に得ることに成功した。
本発明は固体燃料電池の高効率動作化に大きな貢献をな
すものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は固体電解質型燃料電池用
燃料極の作製法、さらに詳細にはゾルゲル法を用いた固
体電解質型燃料電池用燃料極の作製法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術および問題点】近年、酸素イオン伝導体を
用いた固体電解質燃料電池に関心が高まりつつある。特
にエネルギーの有効利用という観点から、固体燃料電池
はカルノー効率の制約を受けないため本質的に高いエネ
ルギー変換効率を有し、さらに良好な環境保全が期待さ
れるなどの優れた特長を持っている。固体電解質燃料電
池は、約800℃から1000℃の高温で動作させる必
要があるため、セルはセラミック材によって構成されて
いる。セルは酸素イオン伝導体である固体電解質を狭ん
で電子伝導体である空気極と燃料極が配置されている。
これらの電極は、ガスが拡散しやすくする為に多孔質体
を用いる。このセルを積み重ねる為にセル間に電子伝導
体であるインターコネクタ材を使用する。
【0003】これら要素材について、従来検討されてき
た材料を表1に示した。固体電解質としては従来YSZ
(イットリウム安定化ジルコニア)、空気極にはLa
0.8Sr0.2MnO3(LSM)、燃料極にはNi−YS
Z、そしてインターコネクタ材料にはLa0.9Sr0.1
rO3が最も有望視されている。
【0004】ここで、燃料極は、Niとジルコニアやセ
リアなどの酸素イオン伝導体との混合体を用いている。
Niの存在により電子伝導性が付与される。Niと酸素
イオン伝導体との混合体とすることで電解質と密着し、
電解質との界面付近に電気化学反応に必要な反応ガス、
電子、イオンが共存する三相界面を提供している。電子
伝導度の点からは、Niの体積比が多い方が好ましいが
Niのみを用いると粒成長を起こし三相界面の減少を招
く。三相界面長を増やし電極性能を向上させる点から
は、酸素イオン伝導体及びNiの平均粒径を小さくする
ことが好ましい。そしてNiと酸素イオン伝導体との混
合体とすることで微細な構造を形成することができ、ま
た高温でも粒成長が抑えられる。
【0005】ところで、このような微細構造を形成する
のに、従来は、NiOとジルコニアなど酸素イオン伝導
体の混合体をぺースト状に調製し、これを電解質シート
などに塗布し、セルを組み上げたあと燃料ガス中でNi
Oが還元されて、Niと酸素イオン伝導体との混合体を
得る湿式法が検討されてきた。この方法は原料のスラリ
を有効に利用でき、また使用する装置も安価であること
から、最も製造コストの低減が容易である。しかし、微
細構造は原料となる粉末の平均粒径で決まってしまうた
め、原料粉末よりも細かな微細構造を形成することは不
可能である。0.1ミクロン以下の原料粉末を歩留まり
良く得ることは難しい。このため従来の方法では、0.
1ミクロン以下の微細構造を作製することは難しい。
【0006】
【本発明の目的】本発明はゾルゲル法を用いた固体電解
質型燃料電池用燃料極の作製法に関するもので、従来の
燃料極作製法に比べ微細な構造の電極を作製し、高い性
能の燃料極を作製する方法を提供することを目的とす
る。
【0007】
【問題点を解決するための手段】本発明による固体電解
質型燃料電池用燃料極の作製法は、固体電解質とそれに
隣接して設けられた多孔質な空気極および燃料極からな
るセル、そして、それら電極を電気的に接続するインタ
ーコネクタを有し、燃料ガスと空気または酸素ガスとの
化学反応を電気エネルギーに変換する固体燃料電池にお
けるNiOと酸素イオン伝導体との混合体からなる燃料
極の作製法において、燃料極の酸素イオン伝導体の組成
に対応したアルコキシドの混合液であるゾルゲル液と水
またはアルコールなどの極性溶媒にNi塩を溶かした溶
液との混合液を原液とし、これを固体電解質に塗布し、
その後熱処理することで再結晶化させることを特徴とす
る。
【0008】本発明によれば、従来の湿式法に比べ微細
な構造を形成することができる。これにより、電極と電
解質の三相界面長を増やし電極活性を高めることがで
き、電極活性が充分高い燃料極を形成できる。
【0009】以下に本発明を説明する。
【0010】ゾルゲル法により微細な酸素イオン伝導体
の層を形成できることが知られている。燃料極は酸素イ
オン伝導体とNiとの混合体であるが、前記燃料極の酸
素イオン伝導体の組成に対応したアルコキシドの混合液
にNi塩を極性溶媒に溶かした溶液を混合した原液を作
製し、この原液を塗布し、熱処理することで、溶媒が蒸
発し、またアルコキシドが分解燃焼することで、所望の
NiOと酸素イオン伝導体との混合体である燃料極が作
製できる。この原液は、分子レベルで完全に混合されて
いる。最終に、NiOがNiに還元されて、Niと酸素
イオン伝導体との混合体が得られる。この様にして作製
された燃料極は0.001ミクロンから0.2ミクロン
と極めて微細な構造を持っているため、非常に大きな三
相界面長が得られ、高い電極活性が実現される。上記極
性溶媒としては、たとえば水、アルコールなどを使用す
ることができる。
【0011】また、本発明による燃料極の酸素イオン伝
導体の組成に対応したアルコキシド溶液とNi塩を極性
溶媒に溶かした溶液を混合した原液に、酸素イオン伝導
体(たとえばSASZ)の粉末を添加しておくこともで
きる。この場合、微細なNiOと酸素イオン伝導体との
混合体内に比較的粗大な粒が分散された構造が得られ
る。この粗大な粒は電極の性能自体には殆ど影響しない
が、燃料ガスの透過性が向上するので特に厚い電極を作
製するときに効果がある。また電子伝導度をあまり低下
させず、熱膨張係数を低減する効果がある。添加する酸
素イオン伝導体の平均粒径は0.1ミクロン以上である
のが好ましい。0.1ミクロン未満であると、燃料ガス
の透過性が改良されない恐れがあるとともに、熱膨張係
数の低減効果が小さくなる恐れがある。
【0012】また、酸素イオン伝導体を分散させたスラ
リを固体電解質に塗布して、高温で焼成し、多孔質の固
定電解質を形成し、その後、アルコキシド溶液とNi塩
の溶液を混合した原液を塗布して、その後熱処理するこ
とで再結晶化させることにより製造することも可能であ
る。この場合も、同様に微細なNiOと酸素イオン伝導
体との混合体内に比較的粗大な粒が分散された構造が得
られる。この場合、平均粒径0.5ミクロン以上の酸素
イオン伝導体粉末を使用するのがよい。0.5ミクロン
未満であると、微細なNiOと酸素イオン伝導体との混
合体内に比較的粗大な粒が分散されたことにならず、燃
料ガスの透過性が改良されない恐れがあり、また熱膨張
を低減できない恐れがある。
【0013】同様に酸素イオン伝導体粉末とNiO粉末
を分散させたスラリを固体電解質に塗布して、高温で焼
成し、多孔質の固定電解質を形成し、その後、アルコキ
シド溶液とNi塩の溶液を混合した原液を塗布して、そ
の後熱処理することで再結晶化させることにより製造す
ることも可能である。この場合も、同様に微細なNiO
と酸素イオン伝導体との混合体内に比較的粗大な粒が分
散された構造が得られる。この場合、平均粒径1ミクロ
ン以上の酸素イオン伝導体粉末と0.5ミクロン以上の
NiO粉末を使用するのがよい。酸素イオン伝導体粉末
の平均粒径が1ミクロン未満、および NiO粉末の平
均粒径が0.5ミクロン未満であると、同様に燃料ガス
の透過性が改善されない恐れがあるとともに、熱膨張の
低減が小さい恐れがある。
【0014】上記の酸素イオン伝導体あるいは酸素イオ
ン伝導体粉末とNiO粉末を分散させたスラリを固体電
解質に塗布して、高温で焼成し、多孔質の固定電解質を
形成する場合の焼成温度は、好ましくは1200℃以上
である。1200℃未満であると、良好な寸法の孔が得
られにくく、燃料ガスの透過性が改善されない恐れがあ
り、また固体電解質へのまたは電極層への密着性が低下
する恐れがある。
【0015】
【実施例】以下に本発明の実施例を説明する。なお、当
然のことであるが本発明は以下の実施例に限定されるも
のではない。
【0016】
【実施例1】本発明の効果を示すために、図1に示す構
造の単セルで試験を行なった。また図2は単セルの平面
図である。本発明において、1は燃料極、2は固体電解
質、3は空気極である。固体電解質としてSASZ
((ZrO20.89(Sc230 .105(Al23
0.005)なる組成の酸化物を、空気極にLa0.8Sr0.2
MnO3を用いた。
【0017】そして燃料極はNiO−SASZ(Ni
O:SASZ=70:30wt%)を用い以下の方法で
作製した。すなわち、金属元素Zr,Sc,Alにおい
て、上記固体電解質と同じ組成比が得られる様にZr,
Al金属を含むアルコキシド溶液とSc硝酸水溶液を混
合したゾルゲル液を用意し、これにNi(NO32の飽
和水溶液を混合し原液とした。ここでNiOがSASZ
に対して重量比で70:30となる様に混合を行った。
【0018】この原液を厚み0.2mmの上記固体電解
質(0.2mm×22mm×22mm)2に3000r
pmでスピンコートし、400℃で熱処理を行った。ス
ピンコートに際し、6mm径の円形部分のみを露出させ
他の部分は覆い、この部分のみに燃料極を設けた。この
工程を数回行い、最後に1000℃で焼成し、厚み1.
5ミクロンの燃料極1を形成した。
【0019】次に裏面にはLSM空気極(6mm径)3
を、そしてシートの端に白金参照極を塗布し、800℃
で焼成し単セルとした。ここで、空気極の集電には白金
メッシュ4を、そして燃料極1の集電には最後に金ぺー
ストをつけた金メッシュ5を用い、930℃で焼成し
た。なお図1において、6は白金端子、7はガスシール
である。
【0020】このセル(セル♯1)を図1に示す様にセ
ル測定系に装着し、800℃にて発電試験を行った。比
較のために用いたセル(セル♯0−1)は、燃料極に平
均粒径1ミクロンのSASZとNiOとの混合体をPV
A水溶液に分散させ6mm径の円形に塗布し1300℃
で焼成し、次に上記の手順で空気極と参照極を設けた。
表2−1に実験条件をまとめた。
【0021】この単セルの800℃における過電圧(電
流密度1A/cm2時)を表2−2のセル♯1に示す。
ここで燃料極には水素、空気極には酸素を供給した。電
流密度は、燃料極の面積を基にして求めた値である。過
電圧は、電流遮断法、すなわちリレーにより電流を遮断
し、この応答から過電圧を求めた。比較のために上記の
単セルの燃料極だけを従来のものとしたセルの特性も同
時に示す。ここで、燃料極過電圧は電流密度が1.0A
/cm2時の値である。本発明の燃料極を用いた時は、
従来の燃料極を用いたセルに比べ良好な特性を示した。
【0022】
【実施例2】単セルの作製において、ゾルゲル原液に平
均粒径0.4ミクロンのSASZ粉末(SASZ粉末の
重量とSASZゾルゲル液から析出させた重量の比は8
0:20とした)を分散させたスラリを原料とし、燃料
極を設けた。ここで、NiOのSASZに対する重量比
は70:30、燃料極の厚みは10ミクロンとなるよう
に調整した。このセル(セル♯2)を用いて、実施例1
と同様の実験を行った。表2−2のセル♯2の欄に示す
様に実施例1における標準セル(セル♯0−1)に比べ
て特性が改善された。
【0023】
【実施例3】実施例1と同様の単セルにおいて、燃料極
のゾルゲル液を8YSZ(0.92ZrO2−0.08
23)用すなわちZrとY金属を含むアルコキシド液
とし、Ni(NO32水溶液を混合した原液を使用し
た。ここで、NiOの8YSZに対する重量比は70:
30、燃料極の厚みは1.5ミクロンとなるように調整
した。電解質シートにはSASZに替えて8YSZ電解
質シートを用いた。このセル♯3を用いて実施例1と同
様の実験を行った。表2−2のセル♯3の欄に示す様に
従来セル(セル♯0−2)に比べて特性が改善された。
【0024】
【実施例4】実施例1の単セルを基にしてセル♯4を作
製した。すなわち燃料極のゾルゲル液をSDC(Ce
0.8Sm0.22)用、すなわちCeとSm金属を含むア
ルコキシド液とし、Ni(NO32水溶液を混合した原
液を用意した。ここで、NiOのSASZに対する重量
比は70:30、燃料極の厚みは1.5ミクロンとなる
ように調整した。固体電解質にはSASZに替えてSD
C固体電解質を用いた。実施例1と同様の方法で燃料極
を塗布し1100℃で焼成した。次に実施例1と同様の
空気極、参照極を設け、セル♯4を得た。このセル用を
いて実施例1と同様の実験を行った。比較のために従来
セル(セル♯0−3)を用意した。すなわち実施例1に
おける標準セル♯0−1の電解質シートをSASZから
SDCに替え、またSDC粉末の混合体(NiO:SD
C粉末=70:30wt%)をPVA水溶液に分散させ
たスラリを原料として燃料極を形成し、従来セル(セル
♯0−3)とした。これらのセルの電極特性を表2−2
に示す。セル♯4の欄に示す様に従来セル(セル♯0−
3)に比べて特性が改善された。
【0025】
【実施例5】実施例1と同様の単セルにおいて、平均粒
径5ミクロンのSASZ粉末をPVA水溶液に分散した
スラリを0.2mm厚のSASZ固体電解質に塗布し、
1300℃で焼成し、厚み80ミクロンの多孔質固体電
解液を形成した。この時、集電用の白金のメッシュをス
ラリにのせて焼成を行った。燃料極のSASZ組成に対
応したゾルゲル液を用意し、Ni(NO32水溶液と混
合して原液とした。ここで、NiOのSASZに対する
重量比は70:30である。この原液を上述の多孔体上
に塗布し、しみ込ませた後、1100℃で焼成しセル♯
5とした。このセル♯5を用いて実施例1と同様の実験
を行った。表2−2のセル♯5の欄に示す様に実施例1
における標準セル(セル♯0−1)に比べて特性が改善
された。
【0026】
【実施例6】実施例5において、SASZスラリに替え
てSASZ(平均粒径5ミクロン)とNiO(平均粒径
0.8ミクロン)の混合体をPVAに分散したスラリを
用意した。ここでNiOに対するSASZの重量比は6
0:40とした。そして1300℃で焼成し、厚み80
ミクロンのNi−SASZ多孔体に実施例5と同様の原
液をしみ込ませ1100℃で焼成しセル♯6を得た。こ
のセル♯6を用いて実施例1と同様の実験を行った。表
2−2のセル♯6の欄に示す様に実施例1における標準
セル(セル♯0−1)に比べて特性が改善された。
【0027】表1
【0028】表2−1
【0029】表2−2
【0030】
【発明の効果】以上説明したように、固体電解質燃料電
池の燃料極を、ゾルゲル法を用いた本方法で作成するこ
とにより、従来の湿式法に比べ微細な構造を形成するこ
とができる。また、従来の湿式法と同じ装置を使用する
ので、製造コストについては従来法と同等である。これ
により電極活性が高く、従来材料湿式の作製法に比べ優
れた特性を有する燃料極を安価に得ることに成功した。
本発明は固体燃料電池の高効率動作化に大きな貢献をな
すものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例に用いた燃料電池の模式図。
【図2】実施例に用いた単セルの平面図。
【符号の説明】
1 燃料極 2 固体電解質 3 空気極
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 櫻井 庸司 東京都千代田区大手町二丁目3番1号 日 本電信電話株式会社内 Fターム(参考) 5H018 AA06 AS02 BB01 BB05 BB08 BB12 CC06 DD08 EE13 HH01 HH08 5H026 AA06 BB01 BB03 BB04 BB08 CX04 EE13 HH01 HH08

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 NiOと酸素イオン伝導体との混合体か
    らなる燃料極の酸素イオン伝導体の組成に対応したアル
    コキシドの混合液であるゾルゲル液と極性溶媒にNi塩
    を溶かした溶液との混合液を原液とし、これを固体電解
    質に塗布し、その後熱処理し再結晶化させることを特徴
    とする固体電解質型燃料電池用燃料極の作製法。
  2. 【請求項2】 請求項1において、平均粒径が0.1ミ
    クロン以上の酸素イオン伝導体の粉末を前記原液に添加
    したことを特徴とする固体電解質型燃料電池用燃料極の
    作製法。
  3. 【請求項3】 請求項1において、平均粒径が0.5ミ
    クロン以上の酸素イオン伝導体の粉末を用いたスラリを
    塗布し、一度1200℃以上の高温で焼成し多孔質固体
    電解質を形成した後、この多孔質固体電解質にゾルゲル
    液と極性溶媒にNi塩を溶かした溶液との混合液からな
    る原液をしみ込ませ、これを熱処理して多孔質固体電解
    質内に微細な酸素イオン伝導体とNiOの混合体を析出
    させることを特徴とする固体電解質型燃料電池用燃料極
    の作製法。
  4. 【請求項4】 請求項1において、平均粒径が1ミクロ
    ン以上の酸素イオン伝導体の粉末と平均粒径が0.5ミ
    クロン以上のNiOの粉末を混合したスラリを塗布し、
    一度1200℃以上の高温で焼成し多孔質固体電解質を
    形成した後、この多孔質固体電解質にゾルゲル液と極性
    溶媒にNi塩を溶かした溶液との混合液からなる原液を
    しみ込ませ、これを熱処理して多孔質固体電解質内に微
    細な酸素イオン伝導体とNiOの混合体を析出させるこ
    とを特徴とする固体電解質型燃料電池用燃料極の作製
    法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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