JP2001101938A - 酸化物超電導線材の接続方法と超電導機器 - Google Patents

酸化物超電導線材の接続方法と超電導機器

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JP2001101938A JP28177999A JP28177999A JP2001101938A JP 2001101938 A JP2001101938 A JP 2001101938A JP 28177999 A JP28177999 A JP 28177999A JP 28177999 A JP28177999 A JP 28177999A JP 2001101938 A JP2001101938 A JP 2001101938A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 短い線材を接続してできるだけ長い線材を製
造することができ、かつ歪みの影響による臨界電流値の
低下を抑制することが可能な酸化物超電導線材の接続方
法と、その方法によって構成される超電導機器を提供す
る。 【解決手段】 酸化物超電導線材の接続方法は、酸化物
超電導線材に予め歪みを与えるステップと、予め歪みが
与えられた酸化物超電導線材同士、または予め歪みを与
えられた酸化物超電導線材と被接続部材を接続するステ
ップと、接続後の酸化物超電導線材が接続前の酸化物超
電導線材よりも小さい歪み量を有するように酸化物超電
導線材の歪み量を調整するステップとを備える。接続前
後において酸化物超電導線材が有する歪み量は、酸化物
超電導線材の歪み量の増加に対する臨界電流値の変化に
おいて酸化物超電導線材の臨界電流値が低下し始めると
きの歪み量よりも小さい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、酸化物超電導線
材の接続方法と超電導機器に関し、特に、酸化物超電導
線材から構成される超電導マグネットを用いた超電導変
圧器、超電導限流器および半導体単結晶引上げ用磁場発
生装置や酸化物超電導線材を用いた超電導ケーブルおよ
び超電導ブスバー等の超電導機器と、これらの超電導機
器を製作するために適用可能な酸化物超電導線材の接続
方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、実用的な超電導機器に用いら
れる酸化物超電導線材には、十分な長さが要求される。
たとえば、実用的な超電導ケーブルとして100MW以
上の容量を有するケーブル用導体を製作する場合には、
超電導ケーブルの最終長さとして5km程度の長さを1
単位とする酸化物超電導線材が数百本必要とされる。こ
の場合、酸化物超電導線材としては、たとえば、ビスマ
ス系酸化物超電導体フィラメントが銀で被覆された形態
の線材(直径0.9mm、臨界電流値20A(温度77
K))やハステロイ基板の上にイットリウム系酸化物超
電導体薄膜が形成された形態の線材(幅10mm、臨界
電流値20A(温度77K))が用いられる。
【0003】また、磁気分離装置や半導体単結晶引上げ
用磁場発生装置に用いられる超電導マグネットとして
は、マグネットの内径が1mを超えるものが製作され
る。このような超電導マグネットを製作するためには、
たとえば1コイル当たりの長さとして800m程度を1
単位とする酸化物超電導線材が1000本程度必要とさ
れる。この場合、酸化物超電導線材としてはビスマス系
酸化物超電導体フィラメントが銀で被覆された形態のテ
ープ状線材(厚み0.25mm、幅4mm、臨界電流値
50A(温度77K))が用いられる。
【0004】しかしながら、酸化物超電導線材の現在の
製造技術レベルでは、ビスマス系酸化物超電導体フィラ
メントが銀で被覆された形態の線材で数百メートル程度
の単位長さ、イットリウム系酸化物超電導体薄膜が基板
の上に形成された形態の線材では数メートルからせいぜ
い数10メートルの単位長さのものが製造されるにすぎ
ない。したがって、酸化物超電導線材の長尺化の製造技
術開発を待たなければ、上述のような実用的な超電導機
器に応用することは現在のところ不可能である。このこ
とが、革新的な技術である超電導機器の産業への適用や
実用化が遅れている主な要因の1つとなっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記の100MW以上
の容量の超電導ケーブルや直径が8インチ(203.2
mm)以上のシリコン単結晶引上げ用磁場発生装置に用
いられる超電導マグネットを実現するために、比較的短
い酸化物超電導線材を接続し、長い単位長さの線材を製
作することができれば、超電導機器の産業への適用のた
めのプロトタイプ機器の試作が可能となる。そして、試
作したプロトタイプの機器によって超電導機器のメリッ
トを把握して実用化を進めることが可能となる。
【0006】ところが、酸化物超電導線材は曲げや引張
り等の変形で与えられる歪みの影響を受けて臨界電流値
が低下するという問題がある。単位長さの短い酸化物超
電導線材を、たとえば、はんだで接続すると、超電導ケ
ーブルや超電導マグネットの製作の過程で酸化物超電導
線材に与えられる歪みによって臨界電流値が低下する。
このため、接続によって単位長さの長い酸化物超電導線
材を得ることができたとしても、線材に与えられる歪み
の影響によって臨界電流値が低下するために実用的な超
電導機器として所定の機能を達成することが困難である
という問題があった。
【0007】そこで、この発明の目的は、比較的短い線
材を接続してできるだけ長い線材を製造することがで
き、かつ歪みの影響による臨界電流値の低下を抑制する
ことが可能な酸化物超電導線材の接続方法を提供するこ
とである。
【0008】また、この発明の目的は、接続された酸化
物超電導線材を備え、かつ接続前の線材の初期の臨界電
流値をほぼ維持することが可能な超電導機器を提供する
ことである。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明の1つの局面に
従った酸化物超電導線材の接続方法は、酸化物超電導線
材に予め歪みを与えるステップと、予め歪みが与えられ
た酸化物超電導線材同士、または予め歪みが与えられた
酸化物超電導線材と被接続部材を接続するステップとを
備え、接続前後において酸化物超電導線材が有する歪み
量は、酸化物超電導線材が有する歪み量の増加に対する
酸化物超電導線材の臨界電流値の変化において酸化物超
電導線材の臨界電流値が低下し始めるときの歪み量より
も小さいことを特徴とする。
【0010】このように接続前に酸化物超電導線材に予
め歪みを与えるとともに、接続前後において歪み量を上
記の所定の範囲内に制御することにより、接続後の酸化
物超電導線材の臨界電流値を予め歪みを与える前の初期
値に対して90%以上の高い割合で維持した状態で長い
線材を実現することができる。
【0011】また、この発明のもう1つの局面に従った
酸化物超電導線材の接続方法は、酸化物超電導線材同
士、または酸化物超電導線材と被接続部材を接続するス
テップと、接続された酸化物超電導線材に歪みを与える
ステップとを備え、接続後の酸化物超電導線材が有する
歪み量は、接続前の酸化物超電導線材が有する歪み量に
対して変化する割合は±11%の範囲内であることを特
徴とする。
【0012】このように接続後の歪み量を接続前の歪み
量に対して変化する割合を上記の所定の範囲内に制御す
ることにより、接続後の酸化物超電導線材の臨界電流値
を接続前の初期値に対して75%以上の高い割合で維持
した状態で長い線材を実現することができる。
【0013】上記のこの発明のもう1つの局面に従った
接続方法は、接続するステップの前に酸化物超電導線材
に予め歪みを与えるステップをさらに備えていてもよ
い。
【0014】さらに、この発明の別の局面に従った酸化
物超電導線材の接続方法は、酸化物超電導線材に予め歪
みを与えるステップと、予め歪みが与えられた酸化物超
電導線材同士、または予め歪みが与えられた酸化物超電
導線材と被接続部材を接続するステップと、接続後の酸
化物超電導線材が接続前の酸化物超電導線材よりも小さ
い歪み量を有するように酸化物超電導線材の歪み量を調
整するステップとを備える。
【0015】このように接続前に予め歪みを酸化物超電
導線材に与えるとともに、接続後の歪み量が接続前の歪
み量よりも小さくなるように歪み量を調整することによ
り、接続後の酸化物超電導線材の臨界電流値を予め歪み
を与える前の初期値に対し、90%以上の高い割合で維
持した状態で長い線材を実現することができる。
【0016】上記のこの発明の別の局面に従った酸化物
超電導線材の接続方法においては、接続前後において酸
化物超電導線材が有する歪み量は、酸化物超電導線材が
有する歪み量の増加に対する酸化物超電導線材の臨界電
流値の変化において酸化物超電導線材の臨界電流値が低
下し始めるときの歪み量よりも小さいことが好ましい。
【0017】上記のこの発明の別の局面に従った酸化物
超電導線材の接続方法において、酸化物超電導線材の歪
み量を調整するステップは、接続後の酸化物超電導線材
に超電導機器で使用される形態を付与することを含むの
が好ましい。
【0018】このようにすることにより、超電導機器で
使用されるケーブルやマグネットの最終の形態への加工
によって酸化物超電導線材の歪み量を調整することがで
きる。
【0019】上記の超電導機器で使用される形態は巻線
の形態を含むのが好ましい。このような形態を採用する
ことにより、超電導機器に使用される最終の形態とし
て、超電導ケーブルにおける螺旋状巻きや超電導マグネ
ットにおけるコイル巻線に適用することができる。
【0020】上述の3つの局面のいずれかに従った酸化
物超電導線材の接続方法において、酸化物超電導線材に
予め歪みを与えるステップは、曲げ、引張りおよびねじ
りからなる群より選ばれた少なくとも一種の変形を酸化
物超電導線材に与えることを含むのが好ましい。これに
より、種々の変形形態を酸化物超電導線材に与えること
によって予め歪みを与えることができる。
【0021】この発明の酸化物超電導線材の接続方法に
おいて、酸化物超電導線材同士、または酸化物超電導線
材と被接続部材を接続するステップは、インジウム系は
んだを介在させて酸化物超電導線材同士、または酸化物
超電導線材と被接続部材を重ね合せることによって接続
することを含むのが好ましい。このようにインジウム系
はんだを用いて接続することにより、150℃以下の低
い温度で接続を容易に行なうことができる。また、ビス
マス系酸化物超電導体やイットリウム系酸化物超電導体
を用いた線材では、鉛を含むはんだを用いて接続する
と、ビスマス系酸化物超電導体フィラメントを被覆する
銀や酸化物超電導体と鉛とが反応することにより線材の
超電導特性を劣化させる可能性がある。しかしながら、
この発明においてはインジウム系はんだを用いて接続が
行なわれるので、鉛系はんだを用いた接続における上記
の問題を解消することができ、はんだの材料によって線
材の超電導特性が劣化するという問題が生じない。
【0022】この発明の接続方法が適用される酸化物超
電導線材は、ビスマス系酸化物超電導体またはイットリ
ウム系酸化物超電導体を含むのが好ましい。ビスマス系
酸化物超電導体を用いる場合には、線材はビスマス系酸
化物超電導体フィラメントが銀で被覆された形態で構成
されるのが好ましい。また、イットリウム系酸化物超電
導体を用いる場合には、線材はイットリウム系酸化物超
電導体が基板の上に形成された薄膜の形態で構成される
のが好ましい。
【0023】この発明に従った超電導機器は、酸化物超
電導線材と、酸化物超電導線材同士または酸化物超電導
線材と被接続部材を接続する接続部とを備え、接続前後
において酸化物超電導線材が有する歪み量は、酸化物超
電導線材が有する歪み量の増加に対する酸化物超電導線
材の臨界電流値の変化において酸化物超電導線材の臨界
電流値が低下し始めるときの歪み量よりも小さいことを
特徴とする。
【0024】また、この発明のもう1つの局面に従った
超電導機器は、酸化物超電導線材と、酸化物超電導線材
同士、または酸化物超電導線材と被接続部材を接続する
接続部とを備え、接続後の酸化物超電導線材が有する歪
み量は、接続前の酸化物超電導線材が有する歪み量に対
して変化する割合は±11%の範囲内であることを特徴
とする。
【0025】この発明の別の局面に従った超電導機器
は、酸化物超電導線材と、酸化物超電導線材同士、また
は酸化物超電導線材と被接続部材を接続する接続部とを
備え、接続後の酸化物超電導線材が接続前の酸化物超電
導線材よりも小さい歪み量を有することを特徴とする。
【0026】この発明の超電導機器は、酸化物超電導線
材から構成された超電導ケーブルまたは超電導マグネッ
トを含むのが好ましい。
【0027】この発明の超電導機器において、接続部は
インジウム系はんだを含むのが好ましい。
【0028】この発明の超電導機器に用いられる酸化物
超電導線材は、ビスマス系酸化物超電導体またはイット
リウム系酸化物超電導体を含むのが好ましい。
【0029】なお、この発明の酸化物超電導線材の接続
方法においては、はんだを用いることにより簡単に接続
を行なうことができ、接続部で生じる接続抵抗も実用に
耐えることができる程度に低くすることができる。
【0030】
【発明の実施の形態】(実施例1)ビスマス系酸化物超
電導体(Bi−Sr−Ca−Cu−O系酸化物)フィラ
メントを銀で被覆した形態のテープ状線材を用いて本発
明の接続方法の有効性を確認した。テープ状線材の厚み
は0.24mm、幅は3.8mm、温度77Kでの臨界
電流値は40Aであった。テープ状線材の接続前の曲げ
半径(R1)とそのときの歪み、接続後の曲げ半径(R
2)とそのときの歪み、接続前後の歪みの変化率(=
{(R2−R1)/R1}×100)、接続後において
温度77Kでの臨界電流値の維持率、接続抵抗を表1に
示す。
【0031】
【表1】
【0032】表1の試料A1〜A4では、直線状の線材
を準備し、長さ50mmの端部で2本の線材を重ね合
せ、インジウムはんだを用いて150℃のはんだ溶融温
度で接続した。接続後、表1で示すように所定の曲げ半
径(内半径)を有するように線材に曲げ変形を加えた。
その後、臨界電流値と接続抵抗を測定した。
【0033】表1の試料B1〜B3では、接続前の曲げ
半径が接続後の曲げ半径よりも大きくなるように接続前
に曲げ変形を線材に加えて、試料A1〜A4と同様にイ
ンジウムはんだで2本の線材を接続した。接続後、接続
前の曲げ半径よりも小さい曲げ半径で曲げ変形を線材に
加えた。その後、臨界電流値と接続抵抗を測定した。具
体的な接続方法としては、接続する2本の線材を重ね合
せて、ホットプレート上に配置した曲げ治具の上で曲げ
た後、温度150℃以下に保持されたはんだごてを用い
て接続した。
【0034】試料C1〜C6では、接続前の曲げ半径が
接続後の曲げ半径よりも小さくなるように曲げ変形を線
材に加え、試料B1〜B3と同様に曲げ治具を用いては
んだで2本の線材を接続した。接続後、接続前の曲げ半
径よりも大きな曲げ半径で曲げ変形を線材に加えた。そ
の後、臨界電流値と接続抵抗を測定した。
【0035】表1において接続前後の歪みの変化率が正
の値の場合、接続後の曲げ歪みが接続前の曲げ歪みより
も大きいことを示し、負の値の場合、接続前の曲げ歪み
が接続後の曲げ歪みよりも小さいことを示す。
【0036】表1の試料A1、A2、B2、B3の結果
から、接続後の曲げ歪み量が接続前の歪み量に対して変
化する割合が±11%の範囲内であれば、75%以上の
高い維持率で接続後の臨界電流値を維持することができ
ることがわかる。また、接続抵抗も0.1μΩよりも小
さいことがわかる。
【0037】また、表1の試料C1〜C6の結果から、
接続後の曲げ歪み量が接続前の曲げ歪み量よりも小さく
なるようにすれば、接続前の初期値に対して90%以上
の高い維持率で臨界電流値を維持することができること
がわかる。また、接続抵抗も0.1μΩよりも小さいこ
とがわかる。
【0038】上記の実施例で使用した、銀で被覆された
ビスマス系酸化物超電導体から構成されるテープ状線材
について、曲げ歪み量の増加に対する臨界電流密度の変
化を調べた。図1はその結果を示す。図1において横軸
は曲げ歪み量ε(%)を示し、縦軸は曲げ歪みが0のと
きの臨界電流密度JC0に対して曲げ歪みが与えられた後
の臨界電流密度Jcの割合を示す。また、図1において
▲はビスマス系酸化物超電導体フィラメントを被覆する
マトリクスが純銀から構成される場合のデータを示し、
●はビスマス系酸化物超電導体フィラメントを被覆する
マトリクスが銀合金(0.5重量%アンチモン−1.0
重量%マンガンを含む)である場合のデータを示す。
【0039】図1から、マトリクスが純銀の場合、曲げ
歪み量が約0.2%になると臨界電流密度が低下するこ
とがわかる。また、マトリクスが銀合金の場合、曲げ歪
み量が約0.5%になると臨界電流密度が低下すること
がわかる。
【0040】上記の接続方法の実施例で用いられたテー
プ状線材はマトリクスが純銀である。したがって、臨界
電流密度が低下し始めるときの歪み量(臨界歪み量)は
約0.2%である。このことを考慮して表1の結果を見
ると、接続前に予め歪みが与えられた試料B1〜B3、
C1〜C6の中で、接続前後において曲げ歪み量が0.
2%未満の場合、すなわち試料B3と試料C1〜C6で
は臨界電流値の維持率が90%以上であることがわか
る。このことから、接続前後において酸化物超電導線材
に歪みを与える場合、その歪み量が臨界歪みとして約
0.2%よりも小さければ高い割合で初期の臨界電流値
を維持することができることが理解される。逆に臨界歪
みとして約0.2%を大きく超える条件で接続前後に線
材に歪みを与えると、たとえば0.3%以上の歪みを与
えると、接続前後の歪み自体が線材そのものの超電導特
性を劣化させるため、接続によって上記のような好まし
い結果を得ることができないことも確認された。
【0041】また、従来の鉛を含むはんだを用いると1
50℃を超える温度まで加熱することが必要である。こ
の従来の鉛を含むはんだを用いた接続方法で試料A2〜
A4と同様の条件で接続を行なったが、いずれの試料に
おいても臨界電流値の維持率は50%以下であり、鉛が
酸化物超電導体に悪影響を及ぼしていることが明らかに
なった。
【0042】(実施例2)実施例1と同様のテープ状線
材を用いてダブルパンケーキコイル(内径50mm×外
径280mm×高さ10mm)を10個製作した。これ
らのコイルを積層して中心磁界として6Tを発生させる
ことが可能な冷凍器冷却型超電導マグネットを製作し
た。10個のダブルパンケーキコイルのうち6個は、1
単位の長さとして160mのテープ状線材を用いた。テ
ープ状線材を3枚重ね合せ、外側にポリイミド系樹脂か
らなる絶縁テープを重ね、内側にステンレステープを重
ね合せることにより導体を構成した。この導体を絶縁テ
ープの面が外側になるように巻線することによりダブル
パンケーキコイルを製作した。10個のダブルパンケー
キコイルのうち4個は、1単位の長さとして40〜60
mのテープ状線材を用いて、1個のダブルパンケーキコ
イル内に接続部が最低10個所含まれるように構成され
た。テープ状線材の接続は、実施例1の結果をもとに臨
界電流値の維持率が90%以上となる接続条件によって
行なった。4個のダブルパンケーキコイルにおける導体
の構成は、接続部のない6個のダブルパンケーキコイル
と同様にした。
【0043】上記のように構成された超電導マグネット
において臨界電流値を測定した。その結果、接続部を有
する4個のダブルパンケーキコイルにおいては、温度7
7Kでの臨界電流値は、それぞれ54A、50A、52
A、56Aであり、他の接続部を持たない6個のダブル
パンケーキコイルにおける臨界電流値の平均値55Aに
比べて著しい超電導特性の劣化は観測されなかった。ま
た、上記の10個のダブルパンケーキコイルを用いた超
電導コイルはクライオスタット中に冷凍器冷却型マグネ
ットとして構築され、温度20Kで磁界6Tを安定に発
生させることができた。したがって、このマグネットを
磁気分離装置や各種の実験用超電導機器に適用しても正
常に稼働することが確認された。
【0044】(実施例3)ハステロイ基板の片面上にイ
ットリウム系酸化物超電導体(Y−Ba−Cu−O系酸
化物)薄膜を1μmの膜厚で蒸着させた形態の線材を準
備した。この線材は幅が5mm、厚みが0.15mm、
温度77Kでの臨界電流値が10Aであった。この線材
を用いて実施例1と同様にして本発明の接続方法の有効
性を確認した。その結果を表2に示す。
【0045】
【表2】
【0046】表2の試料D1とD2、試料E2の結果か
ら、接続後の歪み量が接続前の歪み量に対して変化する
割合が±11%の範囲内であれば、接続後の臨界電流値
の維持率が78%以上の高い値を示すことがわかる。
【0047】また、表2の試料F1〜F4の結果から、
接続後の歪み量が接続前の歪み量よりも小さくなるよう
にすれば、90%以上の高い値で臨界電流値を維持する
ことができることがわかる。
【0048】上記の実施例で用いられた、イットリウム
系酸化物超電導体薄膜をハステロイ基板の上に形成した
形態の線材について、曲げ歪みに対する臨界電流密度の
変化を調べた。図2はその結果を示す。図2において横
軸は曲げ歪みε(%)を示し、縦軸は曲げ歪みが0のと
きの臨界電流密度JC0に対して曲げ歪みが与えられた後
の臨界電流密度JCの割合を示す。また、図2におい
て、▲はイットリウム系酸化物超電導体薄膜の外側に引
張り歪みが加わる場合のデータを示し、●はイットリウ
ム系酸化物超電導体薄膜の内側に圧縮歪みが加わる場合
のデータを示す。引張り歪みが加わる場合とは、酸化物
超電導体薄膜を外側にして線材を曲げる場合に相当し、
圧縮歪みが加わる場合とは、酸化物超電導体薄膜を内側
にして線材を曲げる場合に相当する。
【0049】図2から、引張り歪みが加わる場合には、
約0.1%の曲げ歪みが与えられると臨界電流密度が低
下し始め、圧縮歪みが加わる場合には約0.5%の曲げ
歪みが与えられると臨界電流密度が低下することがわか
る。
【0050】上記の実施例ではイットリウム系酸化物超
電導体薄膜を外側にして曲げた場合の歪みを測定してい
る。したがって、臨界電流密度が低下し始めるときの曲
げ歪み(臨界歪み)は約0.1%である。このことを考
慮して表2の結果を見ると、接続前に線材に予め曲げ歪
みを与えた試料E1とE2、試料F1〜F4の中で、接
続前後の曲げ歪み量が臨界歪みとして約0.1%よりも
小さければ、すなわち試料F1〜F4では、90%以上
の高い値で臨界電流値を維持することができることがわ
かる。
【0051】なお、表2の試料D1、D2、E2および
F1〜F4においては、0.1μΩ以下の接続抵抗を得
ることができ、試料D3とE1では0.2〜0.3μΩ
の接続抵抗を示した。
【0052】(実施例4)ハステロイ基板の片面上にイ
ットリウム系酸化物超電導体薄膜を1μmの膜厚で蒸着
した形態の線材(幅10mm、厚み0.15mm、長さ
100cm)を10本準備した。この線材を用いてスパ
イラル集合したケーブル用導体を作製した。スパイラル
集合は次のようにして行なわれた。直径20mmのフォ
ーマ上に絶縁を施した後、スパイラルピッチ200mm
の間に5本の線材がフォーマの長さ方向に隣合って並ん
でフォーマの外周面を被覆するようにして、線材を螺旋
状に巻くことによってスパイラル集合を構成した。10
本の線材は、スパイラル巻きのときに線材に与えられる
曲げ歪みとねじり歪みを模擬的に線材に与えることが可
能な治具を用いて、予め所定の歪み量を有するように準
備した。その与える歪みの条件は実施例3の試料F2
(表2参照)の接続前の歪み量0.083%に設定し
た。上述のように予め歪みが与えられた5本の線材をそ
れぞれ、他の5本に対して長さ50mmの端部で重ね合
せられるようにしてインジウムはんだで接続した。この
ようにして接続された10本の線材を上記のようにして
フォーマ上に螺旋状に巻くことによって長さ2mのケー
ブル導体を製作した。したがって、接続部はケーブル導
線の中央部に集中していた。
【0053】このようにして製作されたケーブル導体に
おいてフォーマ上での線材が有する歪み量を測定したと
ころ、0.068%であった。ケーブル導体の臨界電流
は温度77Kで48Aであり、歪みが与えられる前の5
本の線材の臨界電流値の合計値50Aに比べて、ケーブ
ル導体化による超電導特性の劣化がほとんど生じないと
いう結果が得られた。
【0054】以上に開示された実施例はすべての点で例
示的に示すものであり、制限的なものではないと考慮さ
れるべきである。本発明の範囲は、以上の実施例ではな
く、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と
均等の意味および範囲内でのすべての修正例や変形例を
含むものと解釈されるべきである。
【0055】
【発明の効果】以上のようにこの発明によれば、接続前
後の歪み量を所定の範囲に制御することにより、短い線
材を接続してできるだけ長い線材を製造することができ
るとともに、歪みの影響による臨界電流値の低下を効果
的に抑制することが可能となる。したがって、現在実用
化を目指して開発が進められている、ビスマス系酸化物
超電導体フィラメントを銀で被覆した形態の線材や、イ
ットリウム系酸化物超電導体薄膜を基板の上に形成した
形態の線材に本発明の接続方法を適用することにより、
超電導ケーブル、超電導マグネット、またはこれらを組
込んだ超電導機器のプロトタイプの試作と評価を行なう
ことができる。その結果、酸化物超電導線材を各種の超
電導機器に適用し、実用化を進めることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 ビスマス系酸化物超電導線材の曲げ歪みと臨
界電流密度との関係を示すグラフである。
【図2】 イットリウム系酸化物超電導線材の曲げ歪み
と臨界電流密度との関係を示すグラフである。

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 酸化物超電導線材に予め歪みを与えるス
    テップと、 予め歪みが与えられた前記酸化物超電導線材同士、また
    は予め歪みが与えられた前記酸化物超電導線材と被接続
    部材を接続するステップとを備え、 接続前後において前記酸化物超電導線材が有する歪み量
    は、前記酸化物超電導線材が有する歪み量の増加に対す
    る前記酸化物超電導線材の臨界電流値の変化において前
    記酸化物超電導線材の臨界電流値が低下し始めるときの
    歪み量よりも小さい、酸化物超電導線材の接続方法。
  2. 【請求項2】 酸化物超電導線材同士、または酸化物超
    電導線材と被接続部材を接続するステップと、 接続された前記酸化物超電導線材に歪みを与えるステッ
    プとを備え、 接続後の前記酸化物超電導線材が有する歪み量は、接続
    前の前記酸化物超電導線材が有する歪み量に対して変化
    する割合は±11%の範囲内である、酸化物超電導線材
    の接続方法。
  3. 【請求項3】 前記接続するステップの前に前記酸化物
    超電導線材に予め歪みを与えるステップをさらに備え
    る、請求項2に記載の酸化物超電導線材の接続方法。
  4. 【請求項4】 酸化物超電導線材に予め歪みを与えるス
    テップと、 予め歪みが与えられた前記酸化物超電導線材同士、また
    は予め歪みが与えられた前記酸化物超電導線材と被接続
    部材を接続するステップと、 接続後の前記酸化物超電導線材が接続前の前記酸化物超
    電導線材よりも小さい歪み量を有するように前記酸化物
    超電導線材の歪み量を調整するステップとを備える、酸
    化物超電導線材の接続方法。
  5. 【請求項5】 接続前後において前記酸化物超電導線材
    が有する歪み量は、前記酸化物超電導線材が有する歪み
    量の増加に対する前記酸化物超電導線材の臨界電流値の
    変化において前記酸化物超電導線材の臨界電流値が低下
    し始めるときの歪み量よりも小さい、請求項4に記載の
    酸化物超電導線材の接続方法。
  6. 【請求項6】 前記酸化物超電導線材の歪み量を調整す
    るステップは、接続後の前記酸化物超電導線材に超電導
    機器で使用される形態を付与することを含む、請求項4
    または請求項5に記載の酸化物超電導線材の接続方法。
  7. 【請求項7】 前記超電導機器で使用される形態は、巻
    線の形態を含む、請求項6に記載の酸化物超電導線材の
    接続方法。
  8. 【請求項8】 酸化物超電導線材に予め歪みを与えるス
    テップは、曲げ、引張りおよびねじりからなる群より選
    ばれた少なくとも一種の変形を酸化物超電導線材に与え
    ることを含む、請求項1および請求項3から請求項7ま
    でのいずれかに記載の酸化物超電導線材の接続方法。
  9. 【請求項9】 酸化物超電導線材同士、または酸化物超
    電導線材と被接続部材を接続するステップは、インジウ
    ム系はんだを介在させて酸化物超電導線材同士、または
    酸化物超電導線材と被接続部材を重ね合せることによっ
    て接続することを含む、請求項1から請求項8までのい
    ずれかに記載の酸化物超電導線材の接続方法。
  10. 【請求項10】 前記酸化物超電導線材は、ビスマス系
    酸化物超電導体を含む、請求項1から請求項9までのい
    ずれかに記載の酸化物超電導線材の接続方法。
  11. 【請求項11】 前記ビスマス系酸化物超電導体は、銀
    で被覆されたフィラメントである、請求項10に記載の
    酸化物超電導線材の接続方法。
  12. 【請求項12】 前記酸化物超電導線材は、イットリウ
    ム系酸化物超電導体を含む、請求項1から請求項9まで
    のいずれかに記載の酸化物超電導線材の接続方法。
  13. 【請求項13】 前記イットリウム系酸化物超電導体
    は、基板の上に形成された薄膜である、請求項12に記
    載の酸化物超電導線材の接続方法。
  14. 【請求項14】 酸化物超電導線材と、 前記酸化物超電導線材同士、または前記酸化物超電導線
    材と被接続部材を接続する接続部とを備え、 接続前後において前記酸化物超電導線材が有する歪み量
    は、前記酸化物超電導線材が有する歪み量の増加に対す
    る前記酸化物超電導線材の臨界電流値の変化において前
    記酸化物超電導線材の臨界電流値が低下し始めるときの
    歪み量よりも小さい、超電導機器。
  15. 【請求項15】 酸化物超電導線材と、 前記酸化物超電導線材同士、または前記酸化物超電導線
    材と被接続部材を接続する接続部とを備え、 接続後の前記酸化物超電導線材が有する歪み量は、接続
    前の前記酸化物超電導線材が有する歪み量に対して変化
    する割合は±11%の範囲内である、超電導機器。
  16. 【請求項16】 酸化物超電導線材と、 前記酸化物超電導線材同士、または前記酸化物超電導線
    材と被接続部材を接続する接続部とを備え、 接続後の前記酸化物超電導線材が接続前の前記酸化物超
    電導線材よりも小さい歪み量を有する、超電導機器。
  17. 【請求項17】 当該超電導機器は、前記酸化物超電導
    線材から構成された超電導ケーブルまたは超電導マグネ
    ットを含む、請求項14から請求項16までのいずれか
    に記載の超電導機器。
  18. 【請求項18】 前記接続部は、インジウム系はんだを
    含む、請求項14から請求項17までのいずれかに記載
    の超電導機器。
  19. 【請求項19】 前記酸化物超電導線材は、ビスマス系
    酸化物超電導体またはイットリウム系酸化物超電導体を
    含む、請求項14から請求項18までのいずれかに記載
    の超電導機器。
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