JP2001101677A - 光ディスク装置およびトラックジャンプもしくはシーク方法 - Google Patents

光ディスク装置およびトラックジャンプもしくはシーク方法

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JP2001101677A
JP2001101677A JP27497199A JP27497199A JP2001101677A JP 2001101677 A JP2001101677 A JP 2001101677A JP 27497199 A JP27497199 A JP 27497199A JP 27497199 A JP27497199 A JP 27497199A JP 2001101677 A JP2001101677 A JP 2001101677A
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optical disk
optical
focus servo
lens
actuator
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JP27497199A
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English (en)
Inventor
Katsutoshi Hibino
克俊 日比野
Seiji Kajiyama
清治 梶山
Masato Yamada
真人 山田
Yoichi Tsuchiya
洋一 土屋
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Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ワーキングディスタンスの小さい対物レンズ
を用いた場合にもスムーズにトラックジャンプもひくは
シークをすることが可能な光ディスク装置およびトラッ
クジャンプもしくはシーク方法を提供する。 【解決手段】 制御回路19は、光ピックアップ10中
のアクチュエータ8にフォーカスサーボ用の電圧を印加
しないようにサーボ回路12を制御し、光ピックアップ
10を光ディスク5の信号を記録すべきまたは再生すべ
き位置へ移動させるようにスレッド機構20を制御す
る。そして、アクチュエータ8にフォーカスサーボ用の
電圧が印加されない状態でトラックジャンプもしくはシ
ークが行われる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、単一のレンズによ
る回折限界を超えてレーザ光を集光照射する対物レンズ
をフォーカスサーボがオンされた後に、スムーズにトラ
ックジャンプもしくはシークさせる光ディスク装置およ
びトラックジャンプもしくはシーク方法に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】光ディスクの記録面に凹状のピットを配
列し、この凹状のピットの寸法を記録情報に応じて変調
させることによりデジタルオーディオ信号やビデオ信号
を再生できるようにした光ディスク(CD等)が広く普
及している。
【0003】また、CDと同じ記録容量で1回に限り記
録することができるCD−Rも発売されている。
【0004】更に、CDと同じようにピット列で信号を
記録し、片面で4.7Gbytes、両面で9.4Gb
ytesの記録容量を有する高密度の再生専用の光ディ
スクであるDVDも発売されるに到っている。
【0005】また更に、DVDと同じ記録容量を持ち、
記録可能な光ディスクとしてDVD−RAMも開発され
ている。
【0006】また、更に、記録可能な光ディスクとして
直径12cmで記録容量が6Gbytesの光磁気記録
媒体が規格化され、実用化されようとしている。
【0007】かかるCD、CD−R、DVD、DVD−
RAM、および光磁気記録媒体に信号の記録および/ま
たは再生を行うために、波長780nmのレーザ光や波
長635〜650nm程度のレーザ光が主に用いられ、
レーザ光を集光するための対物レンズの開口数の限界は
0.65程度である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】今後、更に、高密度化
を図るためには、レーザ光の波長を400nm程度まで
短波長化し、対物レンズの開口数を0.7以上に大きく
することが考えられる。しかし、単一のレンズでは、開
口数を0.7以上に大きくすることは困難であり、2つ
のレンズを組み合わせた複合レンズを用いる必要があ
る。
【0009】かかる複合レンズを用いてレーザ光を光デ
ィスクの信号記録面に集光照射するためにはフォーカス
引き込みを行う必要があるが、複合レンズ全体としての
開口数が大きいため、フォーカス引き込み時の複合レン
ズのワーキングディスタンスは、0.1〜0.2mm
と、従来のワーキングディスタンス1〜2mmに比べ、
非常に小さい。
【0010】その結果、複合レンズを光ディスクの半径
方向にトラックジャンプもしくはシークさせる際に、光
ディスク装置に外部から衝撃が加えられ、複合レンズの
フォーカスが外れた場合、複合レンズと光ディスクとが
接触し、複合レンズが損傷するという問題がある。
【0011】そこで、本願発明は、かかる問題を解決
し、ワーキングディスタンスの小さい対物レンズを用い
た場合にもスムーズにトラックジャンプもしくはシーク
をすることが可能な光ディスク装置およびトラックジャ
ンプもしくはシーク方法を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段および発明の効果】請求項
1に係る発明は、光ディスクにレーザ光を用いて信号を
記録および/または再生する光ディスク装置であって、
光ピックアップと、アクチュエータと、サーボ機構と、
スレッド機構と、制御回路とを含む光ディスク装置であ
る。
【0013】光ピックアップは、単一のレンズによる回
折限界を超えてレーザ光を光ディスクに集光照射する対
物レンズを含む。
【0014】また、アクチュエータは、フォーカスサー
ボ時に対物レンズを光ディスクに入射するレーザ光の光
軸方向に移動させる。
【0015】また、サーボ機構は、アクチュエータにフ
ォーカスサーボ用の電圧を印加する。
【0016】また、スレッド機構は、光ピックアップを
光ディスクの半径方向に移動させる。
【0017】また、制御回路は、トラックジャンプ時も
しくはシーク時に、アクチュエータにフォーカスサーボ
用電圧を印加せず、光ピックアップを光ディスクの半径
方向に移動させるようにサーボ機構およびスレッド機構
を制御する。
【0018】請求項1に記載された光ディスク装置にお
いては、対物レンズを光ディスクの半径方向にトラック
ジャンプもしくはシークさせる際には、対物レンズを光
ディスクに対して合焦点位置に保持するためのフォーカ
スサーボ用の電圧は印加されない状態で光ピックアップ
が光ディスクの半径方向に移動される。ここでの「フォ
ーカスサーボ用の電圧は印加されない」とは、光ディス
クに近づく方向もしくは遠ざかる方向に対物レンズを微
動させて合焦点位置になるように制御するための電圧を
印加しないという意味であり、フォーカスサーボのため
のDC電圧を印加しないという意味ではない。従って、
「フォーカスサーボ用の電圧は印加されない」には、フ
ォーカスサーボのためのDC電圧をアクチュエータに印
加すること、および全くアクチュエータに電圧を印加し
ないことの両方が含まれる。
【0019】従って、請求項1に記載された発明によれ
ば、トラックジャンプ時もしくはシーク時に光ディスク
装置に外部から衝撃が加えられ、フォーカスがはずれて
も対物レンズは光ディスクに近づくことがなく、対物レ
ンズは光ディスクに接触しない。その結果、対物レンズ
の損傷を防止できる。
【0020】また、請求項2に係る発明は、単一のレン
ズによる回折限界を超えてレーザ光を光ディスクに集光
照射する対物レンズを、光ディスクに対するフォーカス
サーボがオンされた後に光ディスクの半径方向にトラッ
クジャンプもしくはシークさせる光ディスク装置であっ
て、アクチュエータと、サーボ機構と、光ピックアップ
と、制御回路とを含む光ディスク装置である。
【0021】アクチュエータは、フォーカスサーボ時に
対物レンズを光ディスクに入射するレーザ光の光軸方向
に移動させる。
【0022】また、サーボ機構は、アクチュエータにフ
ォーカスサーボ用の電圧を印加する。
【0023】また、光ピックアップは、単一のレンズに
よる回折限界を超えてレーザ光を光ディスクに集光照射
する対物レンズを含む。
【0024】また、スレッド機構は、光ピックアップを
光ディスクの半径方向に移動させる。
【0025】また、制御回路は、トラックジャンプ時若
しくはシーク時に、アクチュエータにフォーカスサーボ
用電圧を印加せず、光ピックアップを光ディスクの半径
方向に移動させるようにサーボ機構およびスレッド機構
を制御する。
【0026】請求項2に記載された光ディスク装置にお
いては、フォーカスサーボがオンされた後に対物レンズ
を光ディスクの半径方向にトラックジャンプもしくはシ
ークさせる際には、対物レンズを光ディスクに対して合
焦点位置に保持するためのフォーカスサーボ用の電圧は
印加されない状態で光ピックアップが光ディスクの半径
方向に移動される。ここでの「フォーカスサーボ用の電
圧は印加されない」とは、光ディスクに近づく方向もし
くは遠ざかる方向に対物レンズを微動させて合焦点位置
になるように制御するための電圧を印加しないという意
味であり、フォーカスサーボのためのDC電圧を印加し
ないという意味ではない。従って、「フォーカスサーボ
用の電圧は印加されない」には、フォーカスサーボのた
めのDC電圧をアクチュエータに印加すること、および
全くアクチュエータに電圧を印加しないことの両方が含
まれる。
【0027】従って、請求項2に記載された発明によれ
ば、トラックジャンプ時もしくはシーク時に光ディスク
装置に外部から衝撃が加えられ、フォーカスがはずれて
も対物レンズは光ディスクに近づくことがなく、対物レ
ンズは光ディスクに接触しない。その結果、対物レンズ
の損傷を防止できる。
【0028】また、請求項3に係る発明は、単一のレン
ズによる回折限界を超えてレーザ光を光ディスクに集光
照射する対物レンズを、光ディスクに対するフォーカス
サーボがオンされた後に光ディスクの半径方向にトラッ
クジャンプもしくはシークさせるトラックジャンプもし
くはシーク方法であって、対物レンズを光ディスクに入
射するレーザ光の光軸方向に移動させるアチュエータに
印加しているフォーカスサーボ用の電圧を停止するステ
ップと、対物レンズを含む光ピックアップを光ディスク
の半径方向に移動させるステップとを含むトラックジャ
ンプもしくはシーク方法である。
【0029】請求項3に記載されたトラックジャンプも
しくはシーク方法においては、対物レンズを光ディスク
に入射するレーザ光の光軸方向に移動させるアチュエー
タに印加しているフォーカスサーボ用の電圧を停止した
状態で光ピックアップが光ディスクの半径方向に移動さ
れる。
【0030】従って、請求項3に記載された発明によれ
ば、トラックジャンプ時もしくはシーク時に光ディスク
装置に外部から衝撃が加えられ、フォーカスがはずれて
も対物レンズは光ディスクに近づくことがなく、対物レ
ンズは光ディスクに接触しない。その結果、対物レンズ
の損傷を防止できる。
【0031】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図を参照し
つつ説明する。図1を参照して、光ピックアップ10
は、半導体レーザ1と、コリメータレンズ2と、ハーフ
ミラー3と、複合レンズ4と、集光レンズ6と、光検出
器7とを備える。また、複合レンズ4は、第1のレンズ
41と第2のレンズ42とから成る。
【0032】半導体レーザ1は、波長400〜700n
mの範囲のレーザ光を生成する。
【0033】また、コリメータレンズ2は、半導体レー
ザ1から生成されたレーザ光を平行光にする。
【0034】また、ハーフミラー3は、コリメータレン
ズ2からのレーザ光を透過し、光ディスク5の信号記録
面5aで反射されたレーザ光の半分を光検出器7の方向
へ反射する。
【0035】また、複合レンズ4は、ハーフミラー3を
透過したレーザ光を集光し、光ディスク5の信号記録面
5aに照射する。
【0036】また、集光レンズ6は、ハーフミラー3で
反射されたレーザ光を集光し、光検出器7に照射する。
【0037】また、光検出器7は、レーザ光を検出す
る。
【0038】図2を参照して、複合レンズ4を構成する
第1のレンズ41と第2のレンズ42とはアクチュエー
タ8、8により一定間隔Lになるように保持されてい
る。通常、間隔Lは、数十μmである。第1のレンズ4
1はレーザ光LBを入射して集光して第2のレンズ42
に、その集光したレーザ光を入射する。第2のレンズ4
2は、第1のレンズ41から入射したレーザ光を更に集
光して光ディスク5の信号記録面5aに照射する。第1
のレンズ41、および第2のレンズ42により集光され
るレーザ光は、単一のレンズによる回折限界を超えてお
り、その開口数は0.7〜0.95の範囲である。
【0039】複合レンズ4の開口数は、0.7〜0.9
5と大きいので、複合レンズ4のワーキングディスタン
スWは0.1〜0.2mm程度である。この値は、従来
の単一のレンズによるワーキングディスタンスである1
〜2mmに比べ、約1桁小さい。また、複合レンズ4の
開口数を0.7〜0.95と大きくすると、光ディスク
5のレーザ光入射面5sから信号記録面5aまでの距離
dも0〜0.2mm程度である。
【0040】図3を参照して、複合レンズ4のフォーカ
ス引き込みを行う際には、複合レンズ4をレーザ光LB
の光軸方向DR1に移動させて行う。そして、図2を参
照して説明したように複合レンズ4のワーキングディス
タンスWは、0.1〜0.2mmと小さいので、複合レ
ンズ4を光軸方向DR1に往復移動させずに、複合レン
ズ4を光ディスク5に近づける際にフォーカス引き込み
を行うことが望ましい。即ち、複合レンズ4を光ディス
ク5に近づける工程のみでフォーカス引き込みを行う。
【0041】複合レンズ4を光軸方向DR1に移動させ
てフォーカス引き込みを行う際には、好ましくは、光デ
ィスク5を回転させない。これにより、複合レンズ4を
光ディスク5に近づける際にフォーカス引き込みを行う
ことができず、複合レンズ4の第2のレンズ42と光デ
ィスク5のレーザ光入射面5sとが接触しても、第2の
レンズ42が損傷することがない。また、光ディスク5
の面振れが大きい場合にも、その面振れにより第2のレ
ンズ42が損傷することはない。
【0042】光ディスク5の回転を停止したまま、フォ
ーカス引き込みを行う際には、光ディスク5の一定個所
にレーザ光が照射される。この場合、光ディスク5が透
光性基板の一方の表面にピット列で信号を記録した再生
専用型の光ディスクである場合は、光ディスク5の回転
を停止してレーザ光をピット列に照射してもピット列が
破壊されることがなく、記録された信号が消去されるこ
とはない。
【0043】しかし、光ディスク5が、透光性基板上に
形成された磁性層とから成る書換可能な光ディスクであ
る場合や、透光性基板上に形成された金属層とから成る
書換可能な光ディスクである場合には、光ディスク5を
回転せずにフォーカス引き込みを行うと磁性層もしくは
金属層の温度が上昇して記録信号が消去される。
【0044】従って、本願発明においては、フォーカス
引き込みの対象とする光ディスク5が書換可能な光ディ
スクである場合は、フォーカスサーボ調整領域を設け
る。これにより、既に記録された信号を消去することな
く、フォーカス引き込みを行うことができる。
【0045】従って、光ディスク5が書換可能な光ディ
スクである場合は、光ディスクの一部にフォーカスサー
ボ調整領域を設け、フォーカスサーボ調整領域において
光ディスクの回転を停止したまま、フォーカス引き込み
を行うことが望ましい。
【0046】図4を参照して、複合レンズ4を光ディス
ク5に近づけることによりフォーカス引き込みを行った
場合、複合レンズ4はフォーカスエラー信号SSの合焦
点Fに位置するように制御される。しかし、複合レンズ
4がフォーカスエラー信号SSの合焦点Fに位置するよ
うに制御されていても、レーザ光LBの集光点SPが光
ディスク5の信号記録面5a上にない場合がある。これ
は、フォーカスサーボにオフセットが発生したことに起
因する。
【0047】そこで、通常は、光ディスク5から再生信
号を検出し、その再生信号の強度が最大となるように複
合レンズ4の合焦点位置を微調整する、いわゆるフォー
カスサーボのオフセットが行われる。フォーカス引き込
みを光ディスク5の回転を停止して行う場合には、上記
説明したフォーカスサーボ調整領域に複数の溝を形成し
ておき、フォーカスサーボがオンされた後に、レーザ光
を溝を横切る方向に移動させた際の再生信号のピークが
最大となるように複合レンズ4の合焦点位置を微調整す
れば、光ディスク5が回転していなくても、容易にフォ
ーカスサーボのオフセットを調整できる。
【0048】図5を参照して、フォーカスサーボがオン
されている状態では、複合レンズ4を合焦点位置に保持
するためにアクチュエータ8にはフォーカスサーボ用の
電圧V=V0±Vsが印加されている。ここで、V0はフ
ォーカスサーボ用電圧のDC成分であり、Vsは複合レ
ンズ4を光ディスク5に近づけたり、遠ざけたりして複
合レンズ4を合焦点位置に保持するための制御電圧であ
る。
【0049】本願発明は、アクチュエータ8にフォーカ
スサーボ用の電圧V=V0±Vsが印加された状態でトラ
ックジャンプもしくはシークをスムーズに行うものであ
る。
【0050】図6を参照して、光ディスク装置に光ディ
スク5が装着され、フォーカスサーボがオンされた状態
では複合レンズ4のアクチュエータ8には、フォーカス
サーボ用の電圧V=V0±Vsが印加されている(図6の
(a)参照)。この状態でトラックジャンプもしくはシ
ークさせる場合には、アクチュエータ8に印加している
フォーカスサーボ用の電圧V=V0±Vsのうち、複合レ
ンズ4を合焦点位置に保持するための制御電圧Vsをオ
フしたV=V0の電圧のみを印加した状態、もしくはV
=0の状態で光ピックアップ10を光ディスク5の内周
点Aから外周点Bまで移動させる(図6の(b)参
照)。そして、外周点Bに到達するとアクチュエータ8
には、トラックジャンプもしくはシーク前と同様にフォ
ーカスサーボ用の電圧V=V0±Vsが印加される(図6
の(c)参照)。
【0051】図6に示したようにトラックジャンプもし
くはシーク中に、複合レンズ4を合焦点位置に保持する
ための制御電圧VsをオフしたV=V0の電圧のみを印加
した状態、もしくはV=0の状態にすることにより、光
ディスク装置に外部から衝撃が加えられても、複合レン
ズ4はV=V0またはV=0で指示された位置を保持す
るため複合レンズ4が光ディスク5に接触することはな
く、複合レンズ4の損傷を防止できる。また、トラック
ジャンプ、シーク時の最適状態へのフォーカスサーボの
復帰が容易となる。
【0052】トラックジャンプ時もしくはシーク時にア
クチュエータ8に印加される電圧はV=V0もしくはV
=0であるので、この状態を「DC成分が印加された状
態」とも言う。
【0053】書換可能型の光ディスクでは、内周から外
周、もしくは外周から内周へとジャンプもしくはシーク
することが頻繁に起こるので、スムーズのトラックジャ
ンプもしくはシークを行う必要性がある。
【0054】図7を参照して、本願発明に係る光ディス
ク装置100は、光ピックアップ10と、再生信号増幅
回路11と、サーボ回路12と、サーボ機構13と、モ
ータドライバ14と、スピンドルモータ15と、整形器
16と、復号器17と、制御回路19と、スレッド機構
20と、レーザ駆動回路21とを備える。
【0055】光ピックアップ10は、光ディスク5にレ
ーザ光を照射し、その反射光を検出する。
【0056】また、再生信号増幅回路11は、光ピック
アップ10が検出したフォーカスエラー信号、トラッキ
ングエラー信号、光ディスク5上での記録位置等を示す
アドレス信号を所定の値に増幅し、フォーカスエラー信
号およびトラッキングエラー信号をサーボ回路12へ出
力し、アドレス信号を整形器16へ出力する。
【0057】また、サーボ回路12は、再生信号増幅回
路11からのフォーカスエラー信号、トラッキングエラ
ー信号に基づいてサーボ機構13を制御する。また、制
御回路19からの制御に基づいてモータドライバ14を
駆動する。更に、制御回路19からの制御に基づいて光
ピックアップ10中のアクチュエータ9をレーザ光の光
軸方向に移動させるようにサーボ機構13を制御する。
【0058】また、サーボ機構13は、サーボ回路12
からの制御に基づいて光ピックアップ10中のアクチュ
エータ8にフォーカスサーボおよびトラッキングサーボ
のための電圧を印加する。また、フォーカスサーボのオ
フセット調整のためにサーボ回路12からの制御に基づ
いて光ピックアップ10中のアクチュエータ9に所定の
電圧を印加する。
【0059】また、モータドライバ14は、サーボ回路
12からの駆動に基づいてスピンドルモータ15を回転
する。
【0060】また、スピンドルモータ15は、光ディス
ク5を回転する。
【0061】また、整形器16は、再生信号増幅回路1
1からのアドレス信号のノイズを除去する。
【0062】また、復号器17は、アドレス信号を復調
する。
【0063】また、制御回路19は、復号器19から入
力したアドレス信号に基づいてトラックジャンプ先もし
くはシーク先を検出し、その検出した位置に光ピックア
ップ10をトラックジャンプもしくはシークさせるよう
にスレッド機構20を制御すると共に、アクチュエータ
8にフォーカスサーボ用の電圧を印加しないようにサー
ボ回路12を制御する。また、制御回路19は、スピン
ドルモータ15を所定回転数で回転させるようにサーボ
回路を制御する。更に、制御回路19は、光ピックアッ
プ10から所定強度のレーザ光を出射するようにレーザ
駆動回路21を制御する。
【0064】また、スレッド機構20は、制御回路19
からの制御に基づいて光ピックアップ10を光ディスク
5の所定の位置に移動させる等、光ディスク5の半径方
向に光ピックアップ10を移動させる。
【0065】また、レーザ駆動回路21は、制御回路1
9からの制御に基づいて光ピックアップ10中の半導体
レーザ1を駆動する。
【0066】光ディスク装置100がトラックジャンプ
もしくはシークを行う際の動作について説明する。光デ
ィスク5が装着されると、制御回路19は光ピックアッ
プ10から所定強度のレーザ光を出射するようにレーザ
駆動回路21を制御する。レーザ駆動回路21は、制御
回路19からの制御に基づいて光ピックアップ10中の
半導体レーザ1を駆動し、光ピックアップ10は所定強
度のレーザ光を光ディスク5に照射する。
【0067】また、制御回路19は、スピンドルモータ
15を所定の回転数で回転するようにサーボ回路12を
制御し、上記説明した機構によりスピンドルモータ15
は所定回転数で回転し、光ディスク5が回転される。そ
して、光ピックアップ10はフォーカスエラー信号を検
出し、その検出したフォーカスエラー信号は、上記説明
したように再生信号増幅回路11を介してサーボ回路1
2へ入力され、サーボ回路12はフォーカスエラー信号
に基づいてサーボ機構13を制御する。サーボ機構13
はサーボ回路12からの制御に基づいて複合レンズ4が
合焦点位置になるように光ピックアップ10中のアクチ
ュエータ9にフォーカスサーボ用の電圧V=V0±Vs
印加する。これによりフォーカスサーボがオンされた状
態となる。
【0068】そして、光ピックアップ10は光ディスク
5のTOC(Table Of Content)領域
から信号を記録すべき、または再生すべき位置を示すア
ドレス信号を検出し、再生信号増幅回路11へ出力す
る。その後、アドレス信号は、上記説明したように整形
器16、復号器17を介して制御回路19へ入力され
る。制御回路19は入力したアドレス信号から信号を記
録すべきまたは再生すべき位置を検出し、光ピックアッ
プ10をその位置へ移動させるようにスレッド機構20
を制御すると共に、アクチュエータ8にV=V0もしく
はV=0の電圧を印加するようにサーボ回路12を制御
する。
【0069】サーボ回路12は、制御回路19からの制
御に基づいて、サーボ機構13を制御し、サーボ機構1
3はアクチュエータ8にV=V0もしくはV=0の電圧
を印加する。
【0070】また、スレッド機構20は、制御回路19
からの制御に基づいて光ピックアップ10を指定された
位置へトラックジャンプもしくはシークさせる。光ピッ
クアップ10が指定された位置へトラックジャンプもし
くはシークが終了すると、制御回路19は、光ピックア
ップ10中のアクチュエータ8にフォーカスサーボ用の
電圧V=V0±Vsを印加するようにサーボ回路12を制
御し、サーボ機構13がアクチュエータ8にフォーカス
サーボ用の電圧V=V0±Vsを印加してトラックジャン
プもしくはシークが終了する。
【0071】以上が光ディスク装置100におけるトラ
ックジャンプもしくはシークの動作である。
【0072】トラックジャンプもしくはシークが終了す
ると、光ディスク5に信号の記録および/または再生が
行われる。
【0073】図8を参照して、本願発明に係るトラック
ジャンプもしくはシーク方法のフローチャートについて
説明する。スタートすると(ステップS1)、光ピック
アップ10から所定強度のレーザ光が光ディスク5に照
射され、光ディスク5が所定の回転数で回転させられ
る。そして、光ディスク5から検出したフォーカスエラ
ー信号に基づいてフォーカスサーボが行われ、フォーカ
スサーボがオンされる(ステップS2)。その後、フォ
ーカスサーボのオフセットが調整され(ステップS
3)、光ピックアップ10が光ディスク5から信号を記
録すべきまたは再生すべき位置を示すアドレス信号を検
出し、フォーカスサーボ用の電圧を印加しない状態で光
ピックアップ10を光ディスク5の半径方向に移動さ
せ、トラックジャンプもしくはシークが行われる(ステ
ップS4)。そして、信号を記録すべきまたは再生すべ
き位置に光ピックアップ10が到達するとフォーカスサ
ーボ用の電圧がアクチュエータに印加され(ステップS
5)、トラックジャンプもしくはシークが終了する(ス
テップS6)。
【0074】また、本願発明においては、0.7〜0.
95と大きな開口数を有する複合レンズ4を「対物レン
ズ」とも言う。
【0075】更に、0.7〜0.95と大きな開口数を
有する複合レンズは、上記説明した複合レンズに限られ
ず、どのような構成のものでもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】光ピックアップの構成図である。
【図2】図1に示した複合レンズと光ディスクとの関係
を詳細に説明する図である。
【図3】フォーカス引き込み時の複合レンズの動きを説
明する図である。
【図4】フォーカスサーボのオフセットの調整を説明す
る図である。
【図5】フォーカスサーボ用の電圧を説明する図であ
る。
【図6】本願発明に係るトラックジャンプもしくはシー
クの方法を説明する図である。
【図7】本願発明に係る光ディスク装置の構成図であ
る。
【図8】本願発明に係るトラックジャンプもしくはシー
ク方法のフローチャートである。
【符号の説明】
1・・・半導体レーザ 2・・・コリメータレンズ 3・・・ハーフミラー 4・・・複合レンズ 5・・・光ディスク 5a・・・信号記録面 5s・・・レーザ入射面 6・・・集光レンズ 7・・・光検出器 8・・・アクチュエータ 10・・・光ピックアップ 11・・・再生信号増幅回路 12・・・サーボ回路 13・・・サーボ機構 14・・・モータドライバ 15・・・スピンドルモータ 16・・・整形器 17・・・復号器 19・・・制御回路 20・・・スレッド機構 21・・・レーザ駆動回路 41・・・第1のレンズ 42・・・第2のレンズ 00・・・光ディスク装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山田 真人 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 土屋 洋一 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 Fターム(参考) 5D117 DD14 EE07 EE11 FF02 FF06 FF10 FF18 5D118 AA13 AA28 BA01 BF12 BF13 CA07 CA11 CA13 CD15

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光ディスクにレーザ光を用いて信号を記
    録および/または再生する光ディスク装置であって、 単一のレンズによる回折限界を超えて前記レーザ光を前
    記光ディスクに集光照射する対物レンズを含む光ピック
    アップと、 フォーカスサーボ時に前記対物レンズを前記光ディスク
    に入射するレーザ光の光軸方向に移動させるアクチュエ
    ータと、 前記アクチュエータにフォーカスサーボ用の電圧を印加
    するサーボ機構と、 前記光ピックアップを前記光ディスクの半径方向に移動
    させるスレッド機構と、 トラックジャンプ時若しくはシーク時に、前記アクチュ
    エータにフォーカスサーボ用電圧を印加せず、前記光ピ
    ックアップを前記光ディスクの半径方向に移動させるよ
    うに前記サーボ機構およびスレッド機構を制御する制御
    回路とを含む光ディスク装置。
  2. 【請求項2】 単一のレンズによる回折限界を超えてレ
    ーザ光を光ディスクに集光照射する対物レンズを、前記
    光ディスクに対するフォーカスサーボがオンされた後に
    前記光ディスクの半径方向にトラックジャンプもしくは
    シークさせる光ディスク装置であって、 フォーカスサーボ時に前記対物レンズを前記光ディスク
    に入射するレーザ光の光軸方向に移動させるアクチュエ
    ータと、 前記アクチュエータにフォーカスサーボ用の電圧を印加
    するサーボ機構と、 前記対物レンズを含む光ピックアップと、 前記光ピックアップを前記光ディスクの半径方向に移動
    させるスレッド機構と、 トラックジャンプ時若しくはシーク時に、前記アクチュ
    エータにフォーカスサーボ用電圧を印加せず、前記光ピ
    ックアップを前記光ディスクの半径方向に移動させるよ
    うに前記サーボ機構およびスレッド機構を制御する制御
    回路とを含む光ディスク装置。
  3. 【請求項3】 単一のレンズによる回折限界を超えてレ
    ーザ光を光ディスクに集光照射する対物レンズを、前記
    光ディスクに対するフォーカスサーボがオンされた後に
    前記光ディスクの半径方向にトラックジャンプもしくは
    シークさせるトラックジャンプもしくはシーク方法であ
    って、 前記対物レンズを前記光ディスクに入射するレーザ光の
    光軸方向に移動させるアチュエータに印加しているフォ
    ーカスサーボ用の電圧を停止するステップと、 前記対物レンズを含む光ピックアップを前記光ディスク
    の半径方向に移動させるステップとを含むトラックジャ
    ンプもしくはシーク方法。
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WO2002089124A1 (fr) * 2001-04-20 2002-11-07 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Appareil a disc optique
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