JP2001100909A - スイッチ装置及び電子機器 - Google Patents

スイッチ装置及び電子機器

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JP2001100909A
JP2001100909A JP27781299A JP27781299A JP2001100909A JP 2001100909 A JP2001100909 A JP 2001100909A JP 27781299 A JP27781299 A JP 27781299A JP 27781299 A JP27781299 A JP 27781299A JP 2001100909 A JP2001100909 A JP 2001100909A
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sphere
rotation
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electronic device
detecting means
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Eiji Nakazawa
英二 中澤
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Casio Computer Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明の課題は、球体を用いているにもかか
わらず極めて小型で操作しやすく、また、平面的な方向
移動だけでなく他の機能のスイッチ入力も可能なスイッ
チ装置及び電子機器を提供するものである。 【解決手段】 機器ケース1の中央よりやや上側の角部
に、上面から側面にかけて切欠かれた開口部12及び1
3を形成し、この開口部12、13内部に金属若しくは
硬質合成樹脂からなる円球状の球体11を回動自在に配
置する。機器ケース1内部の球体11の周囲には回転方
向の検出装置が設けられ球体11の回動を検出する。開
口部12からは球体11上方の一部の円弧部が露呈さ
れ、開口部13からは球体11の側方の一部の円弧部が
露呈されているので、球体11を任意の方向に回転出
来、又、その1ストロークあたりの回転量も極めて大き
なものとすることが出来る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、球体を用いたスイ
ッチ装置及び該スイッチ装置を備えた電子機器に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来の球体を用いたスイッチ装置として
は、パソコン(パーソナルコンピュータ)等の入力装置
として使用されるマウススイッチが知られている。この
マウススイッチは、マウス本体を机上など平坦なところ
で移動させるとマウス本体下面の球体が机表面との擦過
によって回転し、この球体の回転方向、回転量を発光ダ
イオードやホトセンサなどから構成される回転検出手段
によって検出して表示画面上のカーソルなどのポインタ
を移動表示させるものである。
【0003】そして、マウス本体の上面には押釦スイッ
チも配置されており、ポインタが、例えば表示画面上の
所望のアイコンの表示位置に移動されたときに押釦スイ
ッチを操作すると、そのアイコンによって定義つけられ
た動作をする様になっている。すなわち、例えば、表示
部にテキストデータや画像データが表示されていると
き、マウス本体を移動して印刷のアイコンの表示位置に
ポインタを移動させ、次に押釦スイッチを操作すると表
示されているデータの印刷が行われるものである。
【0004】一方、特開平11−32113号公報に
は、携帯電話前面に球体(トラックボール)を埋め込
み、球体を指などで回転させてデータ入力を行わせる技
術が開示されている。
【0005】すなわち、この公報においては、トラック
ボールの一部の円弧部分が携帯電話の前面平坦面より突
出するように配置され、指等で上下左右方向に回転させ
ると、それを検出して表示のスクロールなどを行わせる
ものである。
【0006】また、この公報においては、球体自体を押
し下げられるようにして回転以外のスイッチ入力を行わ
せるように構成されている。
【0007】
【発明が解決しようする課題】上記公報に記載されてい
るような、球体を指で回転操作させるスイッチ装置にお
いては、平坦面より突出する円弧部分が少ないと、球体
を所望の方向に正確に回転させにくいばかりか、指の一
回の移動操作での回転量が少ないので何回も回転操作さ
せなければならないという問題点がある。また、これを
解決するためには平坦面より突出する円弧部分を大きく
すればよいが、そのためには大きな球体を使用しなけれ
ばならず機器自体も大型化しなければならないという欠
点がある。さらに、この突出円弧部分だけが高くなると
この部分が不用意に他のものに当たって破損してしまう
というおそれも有った。
【0008】また、前述したマウススイッチや上記公報
の球体スイッチにおいては、上下左右及びその中間方
向、即ち2次元(平面)的な方向への移動や回転を検出
できるとはいうものの、それ以外の機能を行わせるには
他のスイッチ手段を設けなければならないものであっ
た。
【0009】例えば、マウススイッチにおいては前述し
たごとく球体以外に押釦スイッチを設けて方向検出以外
の機能を行わせており、また、上記公報技術にあって
は、球体自体を押し下げられるようにして回転以外のス
イッチ入力を行わせるようにしているものである。
【0010】しかして、このように球体スイッチ以外に
他のスイッチを設けるとスイッチ数が増え装置自体が大
型化してしまうという問題点もあった。
【0011】本発明は上記課題を解決するためになされ
たもので、球体を用いているにもかかわらず極めて小型
で操作しやすく、また、平面的な方向移動だけでなく他
の機能のスイッチ入力も可能なスイッチ装置及び電子機
器を提供するものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本願の請求項1に係る発明では、球体と、この球体
の第一の方向への回転を検出する第一の検出手段と、前
記球体の前記第一の方向と直行する第二の方向への回転
を検出する第二の検出手段と、前記球体の前記第一及び
前記第二の方向の両方と直行する方向への回転を検出す
る第三の検出手段とを具備したことを特徴とする。
【0013】このような構成とする事により、上記第一
及び第二検出手段によって2次元的(平面的)なカーソ
ル移動(ポインタ移動)を行えるばかりか、上記第三の
検出手段によってカーソル移動とは異なった機能のスイ
ッチ入力が行えるので、球体の回転だけで多くのスイッ
チ機能の処理実行が可能なスイッチ装置が提供できる。
【0014】また、請求項5に係る発明では、球体と、
この球体の第一の方向への回転量を検出する第一の検出
手段と、前記球体の前記第一の方向と直行する第二の方
向への回転量を検出する第二の検出手段と、前記球体の
前記第一及び前記第二の方向の両方と直行する方向への
回転量を検出する第三の検出手段と、前記第一、第二及
び第三の検出手段によって検出される回転量から前記球
体の回転方向と回転量とを算出する電子回路手段を具備
したことを特徴とする。
【0015】このような構成とする事により、上記第一
及び第二検出手段によって検出された回転量によって2
次元的(平面的)なカーソル移動(ポインタ移動)の方
向と回転量を検出できそれに応じた処理を行えるばかり
か、上記第三の検出手段によって検出された回転量によ
ってカーソル移動とは異なった機能のスイッチ入力が行
えるので、球体の回転だけで多くのスイッチ機能の処理
実行が可能なスイッチ装置が提供できる。
【0016】さらに、請求項6に係る発明は、機器ケー
スと、この機器ケースの上面及び側面に一部が露呈する
ように配置された球体と、この球体の回転を検出する回
転検出手段とを備えたことを特徴とする。
【0017】このような構成とする事により、本発明で
は、球体自体を極めて簡単な指操作で回転させる事がで
きる。即ち、上記構成では、球体の上方円弧及び側方円
弧が機器ケースから露呈されるので、上方から側方にわ
たって操作すれば、或いは、その逆方向に操作すれば、
指による一回あたりの操作ストロークを長くする事がで
き、少ない操作回数で回転量を確保できるものである。
また、その結果、径の小さな球体を使用することができ
スイッチ装置自体或いは機器自体を小型化できるのもの
である。
【0018】さらに、機器ケースの端部角部に配置され
るので親指だけで回転操作出来、例えば小型の機器であ
れば、手の平で機器を持ち、その状態で、その手の親指
だけで操作が可能になる等操作の簡便化に極めて効果が
あるものである。
【0019】また、請求項12に係る発明は、機器ケー
スと、この機器ケースに配置された表示装置と、この表
示装置に情報を表示する表示制御手段と、前記機器ケー
スの上面及び側面に一部が露呈するように配置された球
体と、この球体の回転を検出する回転検出手段とを備え
たことを特徴とする。
【0020】即ち、この請求項12の発明は、上記請求
項6の電子機器として、さらに情報を表示する表示装置
を備えた電子機器に適用したものであり、請求項6と同
様な作用効果を有するものである。
【0021】さらに、請求項17に係る発明は、機器ケ
ースと、この機器ケースに配置されたアンテナと、この
アンテナを会して通話を行う機能を備えた通話手段と、
前記機器ケースに配置された表示装置と、この表示装置
に情報を表示する表示制御手段と、前記機器ケースの上
面及び側面に一部が露呈するように配置され前記機器ケ
ースの上面及び側面で回転操作可能な球体と、この球体
の回転を検出する回転検出手段とを備えたことを特徴と
する。
【0022】即ち、この請求項12の発明は、上記請求
項6の電子機器として、アンテナを会して通話を行う機
能を備えた通話手段と、表示装置、表示制御手段を備え
た電子機器、例えば携帯電話やトランシーバなどの電子
機器に適用したものであり、請求項6と同様な作用効果
を有するものである。
【0023】また、請求項20に係る発明は、機器ケー
スと、この機器ケースの下面及び側面に一部が露呈する
ように配置された球体と、この球体の回転を検出する回
転検出手段とを備えたことを特徴とする。
【0024】このような構成とする事により、本発明で
は、機器自体を移動させる事によって下面の球体自体を
机上などの平板面に当接させて回転させる事ができるば
かりか、球体の一部が即ち、球体の側方円弧が機器ケー
スから露呈されているので、この露呈部を親指で回転さ
せる事により機器自体の移動による回転方向とは異なる
任意の方向に回転させる事が可能で、機器自体の移動に
よる回転とは異なるスイッチ入力が可能になるものであ
る。
【0025】この請求項20に係るような電子機器は、
例えばパソコンのマウススイッチとして使用すれば極め
て便利なものとなる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明について、その実施
の一形態を図面を参照しながら説明する。図1は、本発
明を適用した携帯電話の正面図であり、図2は側面図で
ある。図において、アンテナ2は、その先端部分が上部
ケース3及び下部ケース4からなる機器ケース1の上方
から突出するように配置されている。キー入力部5は、
押釦スイッチから構成されており、数値、文字の入力キ
ー或いは*キー、#キー等から構成されるダイアルキー
群6fと、モード(機能)を切り替えるモードキー6
a、通話をオン(ON)状態に設定する通話開始キー6
b、通話を終了(OFF)する時に操作される終了キー
6c、留守録キー6d及び通話保留キー6e等電話機に
必要な種々の入力キーを有する。
【0027】機器ケース1の正面下方内部にはマイク7
が収納されており、又、上方には、カラーのドットマト
リクス液晶表示装置等から構成される表示部9が配置さ
れ、更にその上方のケース3内部にはスピーカ8が配置
されている。
【0028】機器ケース1の中央よりやや上側の角部に
は、上面(図1は正面図であるが、机の上などに寝かせ
て置いた時、キー入力部5や表示部9が配置されている
面が上面となるので、以下、キー入力部5や表示部9が
配置されている面を上面と称呼する。)から側面にかけ
て切欠かれた開口部12及び13(図2)が形成されて
いる。即ち、上面には開口部12が形成され側面には開
口部13が形成され、これら両開口部12、13が連通
しているものである。
【0029】しかして、この開口部12、13内部には
金属若しくは硬質合成樹脂からなる円球状の球体11が
回動自在に配置されている。そして、開口部12からは
球体11の上方に位置する一部の円弧部が露呈され、開
口部13からは球体11の側方に位置する一部の円弧部
が露呈される様に構成されている。この場合、露呈され
ている円弧部分は球体11の直径より小さく、球体11
が機器ケース1外部に飛び出さないよう構成されてい
る。
【0030】この球体11は、球体スイッチ部10の操
作部材として作用するものであり、以下に球体スイッチ
部10につき詳述する。
【0031】図3は、上記球体11を回転させた時に、
その回転を検出する装置を説明する為の概略図で、後述
する第一の検出装置20に関連する構成のみ示してあ
る。即ち、球体11には、合成樹脂などのやや弾性を有
する円柱状の回転体21の側面が回転軸22を軸として
圧接配置されており、球体11が回転軸22と直交する
方向(図の球体11に示された矢印方向)に回転するこ
とにより回転体21が摩擦力により矢印方向(図の回転
体21に記載された方向)に回転し、これにより回転軸
22も回転する。回転軸22の一端部は軸受け23で軸
支されており、他端部には回転軸22と共に回転する回
転板25が取付けられている。
【0032】回転板25には、その中心から放射状に多
数の開口24が形成されており、回転板25の一部はセ
ンサユニット26の切欠き凹部26a内部に配置されて
いる。切欠き凹部26a内部には、発光ダイオード(図
6の27)と光学的ホトセンサ(図6の28)とが前記
開口24を挟むようにして対向配置されており、開口2
4を有する回転板25が回転し、発光ダイオードからホ
トセンサに送られる光が断続的に遮断されることを検出
して球体11の回転方向と回転量を検出するものであ
る。又、発光ダイオード(図6の27)と光学的ホトセ
ンサ(図6の28)とはセンサユニット26内部に夫々
複数設けられており、球体11の一方向(順方向)回転
及び逆方向(一方向とは逆の方向)回転の両方を検出出
来るものである。
【0033】しかして、発光ダイオードとホトセンサと
で回転板の回転量と方向とを検出する技術は公知である
ので、これ以上の説明は省略する。
【0034】図4は、図1の球体スイッチ部10におけ
るA−A断面図であり、又、図5は、上部ケース3を取
外した際の、球体スイッチ部10部分を上面から見た図
である。図4において、図の左側、即ち検出装置20が
配置されている側は、表示装置9側(携帯電話の上方)
であり、図5においては、図の上側が表示部9側であ
る。そして、検出装置20は、球体11が図1における
上下方向、即ち6時―12時方向に回転した時、この方
向の回転を検出して後述するごとく回転量を算出する。
【0035】図5において、図の右側、即ち図1で言え
ば留守録キー6dのある方向には第二の検出装置30が
設けられており、球体11に圧接する円柱状の弾性回転
体31が、その回転軸32が上下方向となるように配置
されている。従って、この弾性回転体31は、球体11
が左右方向、即ち3時―9時方向に回転した時にその回
転を回転板35に伝え、回転板35の回転をセンサユニ
ット36で検出して回転方向と量を算出するようになっ
ている。
【0036】第三の検出装置40は、図4に示すよう
に、円柱状の弾性回転体41が、その回転軸42が上下
部ケースの高さ方向(厚さ方向)となるように配置され
球体11と圧接している。即ち、回転軸42の配置方向
が、他の検出装置の回転軸22、32と直交する方向と
なっている。従って、弾性回転体41は、球体11が前
記第一、第二の検出装置20及び30で検出される方向
と直交する方向に回転された時、これを回転板45に伝
え、この回転板45の回転がセンサユニット46で検出
されるものである。
【0037】ここで、球体11の回転方向と第一乃至第
三の検出装置20、30、40での検出とをまとめると
以下の如くになる。
【0038】指を球体11の上面において6時から12
時方向又はその逆方向に動かして球体11を回転させる
と、第一の検出装置20でこれが検出され、指を球体1
1の上面において3時から9時方向又はその逆方向に動
かして球体11を回転させると、第二の検出装置20で
これが検出される。そして、指を球体11の上面で時計
まわり(右回り)或いは、反時計まわり(左回り)に回
転させると第3の検出装置でこれが検出されるものであ
る。
【0039】尚、説明の便宜上、球体11の上面でのみ
回転させる説明をしたが、上述したごとく本実施形態に
おいては、側面にも球体11が露呈されているものであ
り、後述するごとく、これを利用することによって極め
て操作し易くなっている。
【0040】しかして図4及び図5において、後述する
電子回路を備えた回路基板14には、電子回路と電気的
接続する電極28、38、48が設けられており、電気
配線、例えば配線27等を介してセンサユニット26、
36、46と電子回路との電気的信号の授受を行わせる
ものである。又、弾性リング50、51は球体11を下
ケース4から立ち上がっている壁部52、53に押圧し
て球体11の揺動を防止する為のものであり、更に支持
部材54、55は球体11及び回路基板14、センサユ
ニット26、36、46を支持する部材である。
【0041】図6は上記携帯電話の電子回路のブロック
図を示す。電話機能として、アンテナ2で受信した無線
信号は、無線部61、音声処理部62、コーデック部6
3を介して図1のスピーカ8を含む受話部64に送られ
てスピーカ8から音声出力され、また、音声が入力され
るマイク7を含む送話部65からの音声信号はコーデッ
ク部63、音声処理部62、無線部61を介してアンテ
ナ2から出力されるものである。
【0042】制御部66は、上記無線部61、音声処理
部62、コーデック部63等の動作を制御するものであ
る。又、制御部66はキー入力部5からのキー入力に応
じた処理を実行すると共に、センサ駆動部68に駆動信
号を供給し、第一の検出回路20の発光ダイオード2
7、第二の検出回路30の発光ダイオード37、第三の
検出回路40の発光ダイオード47を夫々発光駆動させ
る。又、受光検出部69を介して送られてくる第一の検
出回路20のホトセンサ28からの信号A、第二の検出
回路30のホトセンサ38からの信号B、第三の検出回
路40のホトセンサ28からの信号Cを夫々受けて、回
転操作された球体11の回転方向と回転量を算出し、そ
の結果に応じた処理を実行するものである。
【0043】尚、受光検出部69は、制御部69での制
御(後述するフローチャートでの制御)を容易にする
為、信号A、B、Cが、或いはいずれか二つの信号が同
時タイミングで入力された場合には、制御部66への出
力は、時間をずらして出力する様になっている。
【0044】本実施の形態における携帯電話において
は、制御部66と接続された記憶部67に多数の人の住
所録データを記憶しておき、球体11の回転操作によっ
て所望の人の住所録データを表示部9に表示させる機能
を備えているもので、以下その構成につき説明する。
【0045】図7は、上記記憶部67のメモリ領域マッ
プである。図においてMはモードレジスタでありモード
切替キー6aによって内容が変更され変更されたモード
を記憶する。X及びYは、表示部9におけるカーソル
(又はポインタ)の位置を位置座標データとして記憶す
るカーソル位置レジスタであり、レジスタXはドットマ
トリクス表示装置からなる表示部9のX方向の位置デー
タを、レジスタYはY方向の位置データを記憶する。
尚、位置データとは、表示部9の最も左下のドットを座
標(0、0)とした時の位置座標データであり、表示部
9は、前記位置座標データに基づいてカーソル(又はポ
インタ)を表示させる制御手段を含む。
【0046】レジスタDは、表示部9で表示されている
データのアドレスを記憶する表示アドレスレジスタであ
る。即ち、記憶部67には多数のレジスタP0、P1、
P2……が設けられ、各レジスタP0、P1、P2、…
…夫々は1頁(ページ)分のデータが記憶されるもの
で、各ページには、個人の名前、住所、電話番号、勤務
先、所属……など多数のデータが記憶出来る。表示部9
では、これらのデータを表示するものである。しかし
て、レジスタPは、上記多数のレジスタP0、P1、P
2……のうちの一つのページを指定するアドレスポイン
タであり、前述した表示アドレスレジスタDは、アドレ
スポインタPで指定されたレジスタにおいて、表示部9
で表示されているデータが記憶されている領域のアドレ
スを記憶するものである。
【0047】レジスタA、B、Cは、球体11の回転量
を、検出装置毎に記憶するレジスタであり、カーソルを
いずれの方向にどれだけ移動させるかを決定する演算に
用いられる。しかしてレジスタAは、第一の検出装置2
0のホトセンサ28からの回転を検出した信号Aを累積
するカウンタとして用いられ、レジスタBは、第二の検
出装置30のホトセンサ38からの回転を検出した信号
Bを累積するカウンタとして用いられ、レジスタCは、
第三の検出装置40のホトセンサ48からの回転を検出
した信号Cを累積するカウンタとして用いられる。尚、
領域Wは各種演算の為のワークエリアである。
【0048】次に、上記の構成の動作につき説明する。
図8は、制御部66によって制御される上記携帯電話の
ジェネラルフローチャートである。ステップS1は、レ
ジスタMの値に基づきモードが通話中モードであるか否
かを検出するもので、通話中モードの場合にはステップ
S2に進み、無線部61、音声処理部62、コーデック
部63等を動作させて音声情報や文字画像情報等の送受
信処理を行う。
【0049】次のステップS3では、通話終了キー6c
が操作されたか否かを判断し、操作されなかった場合に
はステップS1に戻り、操作されたことが検出された場
合にはステップS4に進んでモードを通話オフモードに
切り替える。通話がオフモードになると、ステップS1
からステップS5に進むようになり、ここで、呼び出し
があるか否か、即ち電話がかかってきたかどうかを判断
し、呼び出しがない場合にはステップS6に進む。
【0050】ステップS5で呼び出しがあった場合に
は、ステップS7に進み着信音(リンガ音或いは予め選
択されている着信メロデイ等)を発生させる処理を行
い、ステップS8で通話キー6bが操作されたことが検
出されるまで、ステップS5、S7、S8を繰り返し着
信音を鳴らし続ける。ステップS8で通話キー6bが操
作されたことが検出されるとステップ9に進み通話モー
ドに切り替え、前述したステップS1乃至S3のフロー
に戻る。
【0051】ステップS5で呼び出しが検出されずステ
ップS6に進んだ場合、ステップS6ではモードキーが
操作されたか否かが判断される。モードキーが操作され
たことが判断されるとステップS10でモードを次のモ
ードに(モードキーの操作による変更順序は予め決まっ
ている)変更し、そのモードでの処理をステップS11
で行う。
【0052】図12は、ステップS11の各モードでの
処理のうち、住所録モードでの動作を示すフローチャー
トである。しかして、この住所録モードでは、球体11
を回転させることによってカーソル移動やページ切替表
示を行わせるものであり、まずこの図12の説明の前
に、図9乃至図11により球体11の回転について説明
する。
【0053】図9の矢印Yは、球体11の回転方向とし
て、6時―12時方向の回転を示している。手のひら
(左手の手のひら)に表示部9、キー入力部5を上にし
て携帯電話を持ち、親指で球体11を矢印Yの方向(下
から上、或いはその逆)に回転させることが出来る。こ
の場合球体11の一回あたりの回転量は露呈部分のみ
(約4分の1回転程度)である。
【0054】図10の矢印Xは、球体11の回転方向と
して、3時―9方向の回転を示している。手のひらに携
帯電話を持ち、親指で矢印Xの方向(右から左、或いは
その逆)に回転させることが出来る。この場合、球体1
1は携帯電話の上面だけでなく側面においても露呈され
ているので、親指を球体11の上面の露呈部分に当接さ
せ、そのまま側面下方まで親指を移動させれば、この一
回の操作で球体11を略2分の1近く回転させる事が出
来るものである。このように、球体11が携帯電話のコ
ーナー部分に配置されていて、上方円弧及び側方円弧が
ケース面より露呈されているので、極めて長い回転操作
ストロークを得ることが出来る。
【0055】また、球体11は上記X、Yのいずれの中
間方向にも回転可能であり、例えば図10のXY方向
(4時―10時方向)にも回転出来る。この場合も、球
体11が上面から側面にかけて露呈しているので、一回
の操作で極めて長いストロークで操作出来るものであ
る。
【0056】図11の矢印Zは、上述した方向X、方向
Yと直交する方向への球体11の回転を示している。即
ち、この回転は、前述した時計まわり或いは反時計まわ
りの回転である。前述した説明では、上方に露呈した円
弧を時計まわり或いは反時計まわりに回転させる旨を述
べたが、上記の如く携帯電話を手の平に持っている状態
では、親指で携帯電話の側方の露呈している円弧部を矢
印Zの方向に回転させて、時計まわり或いは反時計まわ
りに回転させることが出来る。
【0057】この操作は、上方に露呈した円弧を用いて
時計まわり或いは反時計まわりに回転させるよりもはる
かに回転させ易いものであり、又、回転方向の操作ミス
などは発生しにくい操作方法である。
【0058】図13は、記憶部67のレジスタP0、P
1、P2……を示し、そのうちレジスタP0の個人の名
前、住所、電話番号、勤務先、所属……など多数のデー
タのうち破線Hで囲まれたデータだけが表示部9に表示
されていることを示している。即ち、記憶領域67のア
ドレスポインタPは、レジスタP0をアドレス指定して
おり、又、表示アドレスレジスタDは、破線Hで囲まれ
た領域をアドレス指定している。
【0059】更に、Kはカーソルの位置を示し、このカ
ーソルの位置は前述したごとく記憶部67のレジスタX
及びレジスタYに、表示画面上の座標データとして記憶
されている。
【0060】図12は、上記図13の表示がなされる住
所録モードのフローチャートである。前述したごとく、
球体11の回転を検出して種々の処理を実行するが、説
明の便宜上、球体11の正方向及び逆方向回転のうち、
正方向回転につき説明を行い、逆方向回転についてはそ
の説明を省略する。
【0061】まずステップS20では、第一の検出回路
20のホトセンサ28から信号Aが発生されたか否か、
即ち、6時から12時方向の回転検出がなされたか否か
の判断が行われる。この場合、回転方向のY方向ベクト
ルとして6時から12時方向の回転が含まれていればそ
れも検出される。
【0062】即ち、真の6時方向から真の12時方向に
回転がなされれば当然それを検出するが、例えば7時方
向から1時方向、或いは8時方向から2時方向に回転が
なされた場合でも、検出回路20の弾性回転体21は、
その回転に応じて回転するのでその検出もなされる。
【0063】当然のことながら、真の6時方向から真の
12時方向に所定量回転し、それによって信号Aが例え
ば3回発生されたとすると、7時方向から1時方向に同
じ所定量だけ回転したのであれば、6時から12時方向
の回転量は少ないので信号Aの発生は例えば2回だけで
あり、また、8時方向から2時方向に同じ所定量だけ回
転したのであれば信号Aの発生は例えば1回だけであ
る。
【0064】図12に戻り、ステップ20で信号Aが検
出されるとステップ21に進み、記憶部67のレジスタ
Aが+「1」される。そして、次のステップS22ではレ
ジスタAの値が「2」になったか否かが判断され、「2」に
なったことが判断された時には次のステップS23でレ
ジスタBの値が判別される。
【0065】レジスタBは、後述するごとく第二の検出
装置30、即ち3時から9時方向の回転量をカウントす
るカウンタであり、ステップS23の判別結果としてB
の値が「0」であった場合にはステップS24に進み、カ
ーソルKの座標位置情報のうちY座標を記憶するレジス
タYを+「2」する。
【0066】又、ステップS23でBの値が「1」であっ
た場合にはステップS25に進み、カーソルKの座標位
置情報のうちX座標を記憶するレジスタXを+「1」し、
次のステップS28でY座標を記憶するレジスタYを+
「2」する。
【0067】更に、ステップS23でBの値が「2」であ
った場合にはステップS27に進み、カーソルKの座標
位置情報のうちX座標を記憶するレジスタXを+「2」
し、次のステップS28でY座標を記憶するレジスタY
を+「2」する。
【0068】即ち、上記のステップにおいては、ステッ
プS22で6時12時方向の回転量が値「2」になる毎
に、その時の3時9時方向の回転量(レジスタB)を判
断し、3時9時方向の回転量が「0」の場合には、球体1
1は真の6時12時方向に回転されたとして、ステップ
S24でカーソルKのY座標値だけを+「2」するもので
ある。これにより、カーソルKは図13のS24と示し
てある矢印の方向、即ち上方に2単位だけ移動するもの
である。
【0069】また、3時9時方向の回転量が「1」の場合
には、6時12時方向(Y方向)が「2」に対して、3時
9時方向(X方向)が「1」の割合の方向、即ち、7時か
ら1時の方向に球体11が回転されたとして、カーソル
Kを1時の方向に移動させるべくステップS25、S2
6で、X及びYの座標値を変更するものである。
【0070】更に、3時9時方向の回転量が「2」の場合
には、6時12時方向(Y方向)が「2」に対して、3時
9時方向(X方向)も「2」の割合の方向、即ち、12時
と3時の中間方向に球体11が回転されたとして、カー
ソルKをその方向に移動させるべく、ステップS27、
S28で、X及びYの座標値を変更するものである。こ
れにより、カーソルKは図13のS27.S28と示し
てある矢印の方向に移動するものである。
【0071】ステップS20において、信号Aが検出さ
れない時は、ステップS30に進み第二の検出装置30
からの信号Bの有無が判別される。信号Bがあった時は
ステップS31に進みレジスタBの値が+「1」され、次
のステップS32でレジスタBが「2」になったか否かが
判別される。
【0072】レジスタBが「2」の場合にはステップS3
3に進み、この時のレジスタAの値が「1」か、「0」かが
判別される。
【0073】即ち、ステップS30乃至S33のステッ
プは、球体11のY方向回転量が「2」になる前にX方向
回転量が「2」になった場合の判別フローであり、この時
Y方向移動量を示すレジスタAの値が「0」であった時に
はステップS36で、レジスタXの値が+「2」される。
【0074】即ち、球体11は真の9時方向から3時方
向に回転されたとして、カーソルKのX座標値を+「2」
するものである。これにより、カーソルKは図13のS
36と示してある矢印の方向に2単位だけ移動する。
【0075】また、レジスタAが「1」の場合には、9時
3時方向(X方向)が「2」に対して、6時12時方向
(Y方向)が「1」の割合の方向、即ち、8時から2時の
方向に球体11が回転されたとして、カーソルKを2時
の方向に移動させるべくステップS34、S35で、X
及びYの座標値を変更するものである。
【0076】ステップS30において、信号Bが検出さ
れない時は、ステップS37に進み第三の検出装置40
からの信号Cの有無が判別される。信号Cがあった時は
ステップS38に進みレジスタCの値が+「1」され、次
のステップS32でレジスタCが「4」になったか否かが
判別される。
【0077】レジスタCが「4」の場合にはステップS4
0に進み、住所録のページを指定するアドレスポインタ
Pの値を+「1」する。これにより、表示部9で表示され
るデータは、図13のP0で示す領域に記憶されている
人のデータから次のP1で示す領域に記憶されている人
のデータに切替わるものである。図13のS40は、P
0のデータが最後方のデータになったことを示してい
る。
【0078】しかして、ステップS37乃至S40の第
三の検出装置40からの信号Cに基づく処理は、レジス
タCの値が「4」になったときはじめて処理されるもので
あって、値「2」で処理される第一、第二の検出装置より
も検出難度が高く設定されている。
【0079】即ち、この第三の検出装置40による検出
は、球体11を時計まわりに回転すると検出されるが、
その時、第1又は第2の検出装置20、30での検出が
なされるような回転をしてしまうと、即ち、6時12時
方向回転及び3時9時方向回転のベクトル成分が入って
しまうと、ステップS20乃至S36での処理が先に行
われてしまい、しかも、これらの処理が終るとステップ
S29でレジスタA、B、Cがクリアされて初期化して
しまうので、ステップS39からS40には進みにくい
ようになっている。
【0080】しかして、ステップS39からS40に進
む為には、球体11を比較的長く且つ正確に回転させる
必要があり、この事は、逆に、みだりに誤動作しては困
るスイッチ入力機能を、この第三の検出装置40による
検出で行わせるようにすれば極めて効果的なものとな
る。
【0081】ステップS37で検出がなされなかった時
は、ステップS41に進みスイッチ入力部5の他のキー
の処理がなされる。
【0082】尚、上記実施の形態例ではダイオードやホ
トセンサを用いた光学的な球体の回転検出装置を用いた
が、他の検出手段、例えば磁気的な検出手段や機械的な
検出手段などを用いてもよいことは明らかである。
【0083】又、上記実施の形態例では、本発明を携帯
電話に適用した例を示したが、携帯電話に限定されるこ
となく種々の電子機器に適用可能である。この場合、電
子機器として、例えばワープロ、パソコン等の様な卓上
型或いは大型の電子機器、携帯型のパソコンや情報機
器、電子メール装置等小型のもの、腕時計タイプのもの
など大きさにはなんら制限されないものである。
【0084】更に、球体回転スイッチによって処理され
る機能として、住所録のカーソル移動、ページ切替に適
用した例を示したが、回転スイッチによって処理される
機能は上記実施の形態には何ら限定されずどのような処
理にも応用出来るものである。最近では、電子メール、
インターネット等の様な多くの機能を備えた機器が商品
化されており、これらに適用すれば極めて有用なものと
なる。
【0085】更に又、本発明によるスイッチ装置は、種
々応用変形が可能であり、例えば、図14は、第三の検
出装置30を球体11の下方に設けると共に、球体11
にスイッチ軸81の先端が接触するように押釦スイッチ
80を配置したものである。この押釦スイッチ80の本
体部82は、スイッチ軸81が内部に挿入移動されると
スイッチング入力ががなされる構成となっており、又、
球体11は、弾性リング50、51によって壁部52、
53に押圧されているが、弾性リング50、51に逆ら
って押圧(図の矢印方向に押圧)すると、球体11自体
が矢印方向に移動し、スイッチ軸81が本体部82内部
に挿入移動され、スイッチング入力がなされるように構
成されている。
【0086】しかしてこの機能は他のスイッチ入力とし
て、例えば、着信音の選択等に利用出来る。尚、この押
釦スイッチ80の入力があった時には、第一ないし第三
の検出装置20、30、40での検出結果は無効にすれ
ばよい。
【0087】又、上記実施例では、スイッチ装置を電子
機器に組み込んだ例について述べたが、スイッチ装置単
体、スイッチ装置専用機としてもよいものである。
【0088】図15及び図16は、本発明のスイッチ装
置を電子機器としてマウス(スイッチ)に組み込んだ例
を示している。図において、85はマウス装置の本体ケ
ースであり、この本体ケース85の下方の角部には球体
11が配置されている。即ち、本体ケース85の側面に
は開口86が形成されていてここから球体11の一部の
円弧が露呈されている。又、本体ケース85の下面には
開口87が形成されていてここからも球体11の一部の
円弧が露呈されている。本体ケース85内部の球体11
の周囲には、図示してないが前述した第一乃至第三の検
出装置20、30、40が配置されている。又、球体1
1の横には、ダミーの回転可能な球体88が支持体とし
て配置され、マウススイッチとして球体11を机の上な
どで回転した時、本体ケース85が傾かない様に構成さ
れている。尚、89、90は押釦スイッチであり、91
は、前記球体11の回転によって得られた信号及び前記
押釦スイッチ89、90の信号を外部の電子機器、例え
ばパーソナルコンピュータの入力端子に供給する配線コ
ードである。
【0089】上記の構成において、前記球体11は、前
記マウス本体が移動することによって前記本体ケース8
5の下面の開口87からの露呈部分で少なくとも前後方
向及び左右方向に回転可能であり、又、前記本体ケース
85の側面の開口86からの露呈部分を図の矢印方向に
操作することによって少なくとも前記球体を前記前後方
向及び左右方向に回転した時とは異なるスイッチ機能を
持たせることが出来る。
【0090】
【発明の効果】本発明は上記の如く、球体を用いている
にもかかわらず極めて小型で操作しやすく、また、平面
的な方向移動だけでなく他の機能のスイッチ入力も可能
なスイッチ装置及び電子機器を提供することが出来る。
【0091】即ち、本願の請求項1に係る発明では、球
体と、この球体の第一の方向への回転を検出する第一の
検出手段と、前記球体の前記第一の方向と直行する第二
の方向への回転を検出する第二の検出手段と、前記球体
の前記第一及び前記第二の方向の両方と直行する方向へ
の回転を検出する第三の検出手段とを具備したので、上
記第一及び第二検出手段によって2次元的(平面的)な
カーソル移動(ポインタ移動)を行えるばかりか、上記
第三の検出手段によってカーソル移動とは異なった機能
のスイッチ入力が行えるもので、球体の回転だけで多く
のスイッチ機能の処理実行が可能になるという効果を有
する。
【0092】更に、請求項5に係る発明では、球体と、
この球体の第一の方向への回転量を検出する第一の検出
手段と、前記球体の前記第一の方向と直行する第二の方
向への回転量を検出する第二の検出手段と、前記球体の
前記第一及び前記第二の方向の両方と直行する方向への
回転量を検出する第三の検出手段と、前記第一、第二及
び第三の検出手段によって検出される回転量から前記球
体の回転方向と回転量とを算出する電子回路手段を具備
したので第一及び第二検出手段によって検出された回転
量によって2次元的(平面的)なカーソル移動(ポイン
タ移動)の方向と回転量を検出できそれに応じた処理を
行えるばかりか、上記第三の検出手段によって検出され
た回転量によってカーソル移動とは異なった機能のスイ
ッチ入力が行えるので、球体の回転だけで多くのスイッ
チ機能の処理実行が可能なスイッチ装置が提供できる効
果を有する。
【0093】又、請求項6に係る発明は、機器ケース
と、この機器ケースの上面及び側面に一部が露呈するよ
うに配置された球体と、この球体の回転を検出する回転
検出手段とを備えたので、球体自体を極めて簡単な指操
作で回転させる事ができる効果を有する。即ち、上記構
成では、球体の上方円弧及び側方円弧が機器ケースから
露呈されるので、上方から側方にわたって操作すれば、
或いは、その逆方向に操作すれば、指による一回あたり
の操作ストロークを長くする事ができ、少ない操作回数
で回転量を確保できるものである。また、その結果、径
の小さな球体を使用することができスイッチ装置自体或
いは機器自体を小型化できるのものである。
【0094】さらに、機器ケースの端部角部に配置され
るので親指だけで回転操作出来、例えば小型の機器であ
れば、手の平で機器を持ち、その状態で、その手の親指
だけで操作が可能になる等操作の簡便化に極めて効果が
あるものである。
【0095】また、請求項12に係る発明は、機器ケー
スと、この機器ケースに配置された表示装置と、この表
示装置に情報を表示する表示制御手段と、前記機器ケー
スの上面及び側面に一部が露呈するように配置されたの
球体と、この球体の回転を検出する回転検出手段とを備
えたものであり請求項6と同様な効果を有する。
【0096】さらに、請求項17に係る発明は、上記請
求項6の電子機器として、アンテナを会して通話を行う
機能を備えた通話手段と、表示装置、表示制御手段を備
えた電子機器、例えば携帯電話やトランシーバなどの電
子機器に適用したものであり、請求項6と同様な作用効
果を有するものである。
【0097】また、請求項20に係る発明は、機器ケー
スと、この機器ケースの下面及び側面に一部が露呈する
ように配置された球体と、この球体の回転を検出する回
転検出手段とを備えたものであり、機器自体を移動させ
る事によって下面の球体自体を机上などの平板面に当接
させて回転させる事ができるばかりか、球体の一部が即
ち、球体の側方円弧が機器ケースから露呈されているの
で、この露呈部を親指で回転させる事により機器自体の
移動による回転方向とは異なる任意の方向に回転させる
事が可能で、機器自体の移動による回転とは異なるスイ
ッチ入力が可能になる効果を有するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す携帯電話の正面図で
ある。
【図2】図1に示した携帯電話の側面図である。
【図3】上記携帯電話に適用されているスイッチ装置の
動作を示す斜視図である。
【図4】上記携帯電話に適用されているスイッチ装置の
断面図である。
【図5】上記携帯電話に適用されているスイッチ装置の
平面図である。
【図6】上記携帯電話の回路ブロック図である。
【図7】上記回路図における記憶部67の記憶領域の詳
細を示す図である。
【図8】上記携帯電話の動作を示すフローチャートであ
る。
【図9】上記携帯電話に適用されているスイッチ装置の
操作を説明する為の携帯電話の部分正面図である。
【図10】同じく、上記携帯電話に適用されているスイ
ッチ装置の操作を説明する為の携帯電話の部分正面図で
ある。
【図11】同じく、上記携帯電話に適用されているスイ
ッチ装置の操作を説明する為の携帯電話の部分正面図で
ある。
【図12】上記携帯電話に備えられている住所録モード
の動作を示すフローチャートである。
【図13】上記携帯電話の記憶部67の記憶内容と、表
示部9での表示内容との関係を示す図である。
【図14】上記携帯電話に適用されているスイッチ装置
の他の応用例を示す平面図である。
【図15】本発明をマウスに適用した場合の正面図であ
る。
【図16】上記マウスの側面図である。
【符号の説明】
1 機器ケース 2 アンテナ 3 上部ケース 4 下部ケース 5 キー入力部 9 表示部 10 球体スイッチ部 11 球体 14 回路基板 20 第一の検出装置 21 回転体 22 回転軸 25 回転板 26 センサユニット 30 第二の検出装置 40 第三の検出装置 61 無線部 62 音声処理部 63 コーデック部 66 制御部 67 記憶部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // H01H 19/14 H01H 19/14

Claims (24)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 球体と、この球体の第一の方向への回転
    を検出する第一の検出手段と、前記球体の前記第一の方
    向と直行する第二の方向への回転を検出する第二の検出
    手段と、前記球体の前記第一及び前記第二の方向の両方
    と直行する方向への回転を検出する第三の検出手段と、
    を具備したことを特徴とするスイッチ装置。
  2. 【請求項2】 さらに、前記球体の、前記第一の方向と
    前期第二の方向の中間の方向への回転を前記第一及び前
    記第二の検出手段によって検出する中間方向検出手段を
    具備したことを特徴とする請求項1記載のスイッチ装
    置。
  3. 【請求項3】 前記第一及び第二の検出手段は前記球体
    の回転によって回転する回転体と、この回転体の回転を
    発光手段及び受光手段によって検出する光学的検出手段
    を具備したことを特徴とする請求項1もしくは請求項2
    記載のスイッチ装置。
  4. 【請求項4】 さらに、前記球体自体の移動を検出する
    第4の検出手段を備えていることを特徴とする請求項1
    記載のスイッチ装置。
  5. 【請求項5】 球体と、この球体の第一の方向への回転
    量を検出する第一の検出手段と、前記球体の前記第一の
    方向と直行する第二の方向への回転量を検出する第二の
    検出手段と、前記球体の前記第一及び前記第二の方向の
    両方と直行する方向への回転量を検出する第三の検出手
    段と、前記第一、第二及び第三の検出手段によって検出
    される回転量から前記球体の回転方向と回転量とを算出
    する電子回路手段を具備したことを特徴とするスイッチ
    装置。
  6. 【請求項6】 機器ケースと、この機器ケースの上面及
    び側面に一部が露呈するように配置された球体と、この
    球体の回転を検出する回転検出手段とを備えたことを特
    徴とする電子機器。
  7. 【請求項7】 前記球体は、前記機器ケースの上面の露
    呈部分で前記球体を少なくとも前後方向及び左右方向に
    回転可能であり、前記機器ケースの側面の露呈部分で少
    なくとも前記球体を前記前後方向及び左右方向とは異な
    った方向に回転可能であることを特徴とする請求項6記
    載の電子機器。
  8. 【請求項8】 さらに前記球体は、外部から押圧操作さ
    れることによって前記機器ケース内において移動可能に
    配置されており、この球体自体の移動を検出する押圧検
    出手段とを備えたことを特徴とする請求項6もしくは7
    記載の電子機器。
  9. 【請求項9】 前記回転検出手段は、前記球体の第一の
    方向への回転を検出する第一の検出手段と、前記球体の
    前記第一の方向と直行する第二の方向への回転を検出す
    る第二の検出手段と、前記球体の前記第一及び前記第二
    の方向の両方と直行する方向への回転を検出する第三の
    検出手段と、を具備したことを特徴とする請求項6記載
    の電子機器。
  10. 【請求項10】 さらに、前記球体の、前記第一の方向
    と前期第二の方向の中間の方向への回転を前記第一及び
    前記第二の検出手段によって検出する中間方向検出手段
    を具備したことを特徴とする請求項9記載の電子機器。
  11. 【請求項11】 前記第一及び第二の検出手段は前記球
    体の回転によって回転する回転体と、この回転体の回転
    を発光手段及び受光手段によって検出する光学的検出手
    段を具備したことを特徴とする請求項9もしくは10記
    載の電子機器。
  12. 【請求項12】 機器ケースと、この機器ケースに配置
    された表示装置と、この表示装置に情報を表示する表示
    制御手段と、前記機器ケースの上面及び側面に一部が露
    呈するように配置された球体と、この球体の回転を検出
    する回転検出手段とを備えたことを特徴とする電子機
    器。
  13. 【請求項13】 前記表示制御手段はさらに前記表示装
    置にポインタを表示させるポインタ表示制御手段を備
    え、該ポインタ表示制御手段は前記回転検出手段の検出
    に応じてポインタの表示位置を移動させる事を特徴とす
    る請求項12記載の電子機器。
  14. 【請求項14】 前記表示制御手段はさらに前記表示装
    置にポインタを表示させるポインタ表示制御手段と前記
    表示装置に表示されている情報を他の情報に切り替える
    表示切替手段とを備え、前記球体が前後方向、左右方
    向、もしくはその中間方向に回転された際には前記ポイ
    ンタ表示制御手段によって前記ポインタの表示位置を移
    動させ、前記球体が前記前後方向、左右方向もしくはそ
    の中間方向とは異なった方向に回転された際には前記表
    示切替手段によって前記表示装置に表示されている情報
    を他の情報に切り替えることを特徴とする請求12項記
    載の電子機器。
  15. 【請求項15】 さらに前記球体は、外部から押圧操作
    されることによって前記機器ケース内において移動可能
    に配置されており、この球体自体の移動を検出する押圧
    検出手段とを備えたことを特徴とする請求項12記載の
    電子機器。
  16. 【請求項16】 前記電子機器は片手に持てる程度の大
    きさである事を特徴とする請求項12乃至15のいずれ
    かに記載の電子機器。
  17. 【請求項17】 機器ケースと、この機器ケースに配置
    されたアンテナと、このアンテナを会して通話を行う機
    能を備えた通話手段と、前記機器ケースに配置された表
    示装置と、この表示装置に情報を表示する表示制御手段
    と、前記機器ケースの上面及び側面に一部が露呈するよ
    うに配置され前記機器ケースの上面及び側面で回転操作
    可能な球体と、この球体の回転を検出する回転検出手段
    とを備えたことを特徴とする電子機器。
  18. 【請求項18】 さらに前記球体は、外部から押圧操作
    されることによって前記機器ケース内において移動可能
    に配置されており、この球体自体の移動を検出する押圧
    検出手段を備えたことを特徴とする請求項17記載の電
    子機器。
  19. 【請求項19】 前記電子機器は片手に持てる大きさの
    携帯電話であり、前記球体は親指によって回転操作可能
    な位置に配置されてなることを特徴とする請求項17も
    しくは18に記載の電子機器。
  20. 【請求項20】 機器ケースと、この機器ケースの下面
    及び側面に一部が露呈するように配置された球体と、こ
    の球体の回転を検出する回転検出手段とを備えたことを
    特徴とする電子機器。
  21. 【請求項21】 前記球体は、前記機器本体が移動する
    ことによって前記機器ケースの下面の露呈部分で少なく
    とも前後方向及び左右方向に回転可能であり、前記機器
    ケースの側面の露呈部分を操作することによって少なく
    とも前記球体を前記前後方向及び左右方向とは異なった
    方向に回転可能であることを特徴とする請求項20記載
    の電子機器。
  22. 【請求項22】 前記回転検出手段は、前記球体の第一
    の方向への回転を検出する第一の検出手段と、前記球体
    の前記第一の方向と直行する第二の方向への回転を検出
    する第二の検出手段と、前記球体の前記第一及び前記第
    二の方向の両方と直行する方向への回転を検出する第三
    の検出手段と、を具備したことを特徴とする請求項20
    記載の電子機器。
  23. 【請求項23】 さらに、前記球体の、前記第一の方向
    と前期第二の方向の中間の方向への回転を前記第一及び
    前記第二の検出手段によって検出する中間方向検出手段
    を具備したことを特徴とする請求項22記載の電子機
    器。
  24. 【請求項24】 前記電子機器は、前記球体の回転によ
    って得られた信号を外部のパーソナルコンピュータの入
    力端子に供給する手段を備えていることを特徴とする請
    求項20、21、22或いは23のいずれかに記載の電
    子機器。
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