JP2004348616A - 情報処理装置および方法、記録媒体、並びにプログラム - Google Patents

情報処理装置および方法、記録媒体、並びにプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】文字入力の操作性を向上させる。
【解決手段】X軸角度検出部11およびY軸角度検出部12は、携帯情報端末1の傾きを表す角度を表示制御部14にそれぞれ供給する。表示制御部14は、「あ」行領域乃至「わ」行領域を円形状に表示させ、また、ユーザが携帯情報端末1を傾けた場合、その傾きに応じて「あ」行領域乃至「わ」行領域のうちの1つの行領域をフォーカスさせる制御信号を、LCD32などで構成される表示部15に供給する。文字入力処理部17では、携帯情報端末1の入力ボタン31がユーザにより押下され、そのときフォーカスされている行領域が、ユーザの入力したい文字の行領域であると決定され、処理される。本発明は、携帯型の電子機器に適用できる。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、情報処理装置および方法、記録媒体、並びにプログラムに関し、特に、携帯型の電子機器において、文字入力の操作性を向上させることができるようにする情報処理装置および方法、記録媒体、並びにプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
携帯情報端末(PDA:Personal Digital Assistant)などの携帯型の電子機器において、ユーザが、例えば、電話帳の登録をするときなどの、文字や数字の入力を行う場合の文字入力方法(数字や英文字も含む)としては、ソフトウエアキーボードを採用したものが一般的である。
【0003】
ソフトウエアキーボードとしては、文字を表すキー(以下、文字キーと称する)を、例えば、五十音表の配列や、パーソナルコンピュータのキーボードの配列でLCD(Liquid Crystal Display)などの表示部に表示させ、付属のタッチペンで所望の文字を選択して入力したり、上下左右の4方向を示す移動ボタンなどを操作して、表示部に表示されているカーソルを移動させ、所望の文字にフォーカスをあてて選択(入力)するなどの方法がある。
【0004】
しかしながら、携帯型の電子機器の表示部のスペースには限りがあり、表示部に表示される文字キーは、数十個程度となるため、携帯型の電子機器の表示部に全文字分の文字キーを表示させた場合、各文字キーの大きさが小さくなり、各文字は見にくくなる。
【0005】
また、ユーザが見やすい文字キーの大きさとした場合、全文字分の文字キーを表示することができなくなり、文字入力の使い勝手が悪くなる。例えば、五十音表の「あ」行の位置から「わ」行の位置へカーソルを移動させる場合、移動したい先の文字位置が見えなかったり、移動量が大きくなるため、所望の位置に移動させるまでの時間が長くなったり、タッチペンや移動ボタン(カーソルキーなど)を操作する回数が多くなる。
【0006】
上述したような、文字入力の操作性を向上させる方法として、携帯電話機において、携帯電話機本体を縦軸や横軸を中心に回転させ、その回転方向に対応する方向にカーソル位置を移動させるようにした文字の入力方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0007】
【特許文献1】
特開2002−164990号公報(第3−4ページ)
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特許文献1に提案されている方法では、携帯電話機の表示部に表示される文字キーの配列は、上述した五十音表の配列であるため、携帯電話機の回転方向に従ってカーソルを移動させるようにしたとしても、所望の文字キー位置までのカーソルの移動量が大きくなったときに、所望の文字キー位置にカーソルを移動させるまでの時間が長くなるという問題は解決されない。
【0009】
また、特許文献1に提案されている方法では、カーソル位置が入力したい文字キーの位置を行き過ぎてしまった場合に、携帯電話機の回転前の中立位置(基準位置)までの回転(戻りの回転)は、回転として認識されないようにキャンセルされ、携帯電話機の中立位置を過ぎてから、その逆方向の回転として認識されるようになっている。そのため、カーソルを移動させるための携帯電話機の回転の動作が大きくなり、操作性に問題がある。
【0010】
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、携帯型の電子機器などにおいて、文字入力の操作性を向上させることができるようにするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
第1の本発明の情報処理装置は、所定の入力装置の回転状態に応じて、文字が所定の階層ごとに表示される画面の表示を制御する表示制御手段と、表示制御手段により表示が制御されている画面においてフォーカスされている文字に対応する処理を行う文字処理手段とを備えることを特徴とする。
【0012】
表示制御手段には、さらに、ユーザの操作に対応して、画面においてフォーカスされている文字の下位階層の文字を、画面に表示させるようにすることができる。
【0013】
文字処理手段には、ユーザの操作に対応して、画面においてフォーカスされている文字を、入力文字として処理させるようにすることができる。
【0014】
表示制御手段には、入力装置の回転角度に応じた階層の文字を画面に表示させるようにすることができる。
【0015】
表示制御手段には、無線で送信されてくる、入力装置の回転状態に応じて、画面の表示を制御させるようにすることができる。
【0016】
入力装置の回転状態を検出する検出手段をさらに設けることができる。
【0017】
入力装置であるようにすることができる。
【0018】
表示制御手段には、画面に文字を円形状に表示させるようにすることができる。
【0019】
第1の本発明の情報処理方法は、所定の入力装置の回転状態に応じて、文字が所定の階層ごとに表示される画面の表示を制御する表示制御ステップと、表示制御ステップの処理により表示が制御されている画面においてフォーカスされている文字に対応する処理を行う文字処理ステップとを含むことを特徴とする。
【0020】
第1の本発明の記録媒体のプログラムは、所定の入力装置の回転状態に応じて、文字が所定の階層ごとに表示される画面の表示を制御する表示制御ステップと、表示制御ステップの処理により表示が制御されている画面においてフォーカスされている文字に対応する処理を行う文字処理ステップとを含むことを特徴とする。
【0021】
第1の本発明のプログラムは、所定の入力装置の回転状態に応じて、文字が所定の階層ごとに表示される画面の表示を制御する表示制御ステップと、表示制御ステップの処理により表示が制御されている画面においてフォーカスされている文字に対応する処理を行う文字処理ステップとをコンピュータに実行させることを特徴とする。
【0022】
第1の本発明においては、所定の入力装置の回転状態に応じて、文字が所定の階層ごとに表示される画面の表示が制御され、制御されている画面においてフォーカスされている文字に対応する処理が行われる。
【0023】
第2の本発明の情報処理装置は、所定の入力装置の回転状態に応じて、文字が円形状に表示される画面の表示を制御する表示制御手段と、表示制御手段により表示が制御されている画面においてフォーカスされている文字に対応する処理を行う文字処理手段とを備えることを特徴とする。
【0024】
表示制御手段には、入力装置の回転状態に応じて、画面に文字を所定の階層ごとに円形状に表示させ、ユーザの操作に対応して、画面においてフォーカスされている文字の下位階層の文字を、画面に表示させるようにすることができる。
【0025】
文字処理手段には、ユーザの操作に対応して、画面においてフォーカスされている文字を、入力文字として処理させるようにすることができる。
【0026】
表示制御手段には、所定の階層ごとに階層化された文字のうちの、入力装置の回転角度に応じた階層の文字を画面に表示させるようにすることができる。
【0027】
表示制御手段には、無線で送信されてくる、入力装置の回転状態に応じて、画面の表示を制御させるようにすることができる。
【0028】
入力装置の回転状態を検出する検出手段をさらに設けることができる。
【0029】
入力装置であるようにすることができる。
【0030】
第2の本発明の情報処理方法は、所定の入力装置の回転状態に応じて、文字が円形状に表示される画面の表示を制御する表示制御ステップと、表示制御ステップの処理により表示が制御されている画面においてフォーカスされている文字に対応する処理を行う文字処理ステップとを含むことを特徴とする。
【0031】
第2の本発明の記録媒体のプログラムは、所定の入力装置の回転状態に応じて、文字が円形状に表示される画面の表示を制御する表示制御ステップと、表示制御ステップの処理により表示が制御されている画面においてフォーカスされている文字に対応する処理を行う文字処理ステップとを含むことを特徴とする。
【0032】
第2の本発明のプログラムは、所定の入力装置の回転状態に応じて、文字が円形状に表示される画面の表示を制御する表示制御ステップと、表示制御ステップの処理により表示が制御されている画面においてフォーカスされている文字に対応する処理を行う文字処理ステップとをコンピュータに実行させることを特徴とする。
【0033】
第2の本発明においては、所定の入力装置の回転状態に応じて、文字が円形状に表示される画面の表示が制御され、制御されている画面においてフォーカスされている文字に対応する処理が行われる。
【0034】
情報処理装置は、独立した装置であっても良いし、1つの装置の情報処理を行うブロックであっても良い。
【0035】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施の形態を説明するが、請求項に記載の構成要件と、発明の実施の形態における具体例との対応関係を例示すると、次のようになる。この記載は、請求項に記載されている発明をサポートする具体例が、発明の実施の形態に記載されていることを確認するためのものである。従って、発明の実施の形態中には記載されているが、構成要件に対応するものとして、ここには記載されていない具体例があったとしても、そのことは、その具体例が、その構成要件に対応するものではないことを意味するものではない。逆に、具体例が構成要件に対応するものとしてここに記載されていたとしても、そのことは、その具体例が、その構成要件以外の構成要件には対応しないものであることを意味するものでもない。
【0036】
さらに、この記載は、発明の実施の形態に記載されている具体例に対応する発明が、請求項に全て記載されていることを意味するものではない。換言すれば、この記載は、発明の実施の形態に記載されている具体例に対応する発明であって、この出願の請求項には記載されていない発明の存在、すなわち、将来、分割出願されたり、補正により追加される発明の存在を否定するものではない。
【0037】
請求項1に記載の情報処理装置は、文字入力の処理を行う情報処理装置(例えば、図1の携帯情報端末1)において、所定の入力装置の回転状態に応じて、文字が所定の階層ごとに表示される画面の表示を制御する表示制御手段(例えば、図1の表示制御部14)と、前記表示制御手段により表示が制御されている画面においてフォーカスされている文字に対応する処理を行う文字処理手段(例えば、図1の文字入力処理部17)とを備えることを特徴とする。
【0038】
請求項2に記載の情報処理装置は、さらに、ユーザの操作(例えば、図2の入力ボタン31の押下)に対応して、前記画面においてフォーカスされている文字の下位階層の文字を、前記画面に表示させることを特徴とする。
【0039】
請求項4に記載の情報処理装置は、前記表示制御手段は、前記入力装置の回転角度に応じた階層の文字を前記画面に表示させる(例えば、図13乃至図20に示す処理)ことを特徴とする。
【0040】
請求項6に記載の情報処理装置は、前記入力装置の回転状態を検出する検出手段(例えば、図1のX軸角度検出部11)をさらに備えることを特徴とする。
【0041】
請求項9に記載の情報処理方法は、文字入力の処理を行う情報処理方法において、所定の入力装置の回転状態に応じて、文字が所定の階層ごとに表示される画面の表示を制御する表示制御ステップ(例えば、図21のステップS3)と、前記表示制御ステップの処理により表示が制御されている画面においてフォーカスされている文字に対応する処理を行う文字処理ステップ(例えば、図21のステップS9)とを含むことを特徴とする。
【0042】
請求項10に記載の記録媒体のプログラム、請求項11に記載のプログラムの各ステップの具体例も、請求項9に記載の情報処理方法の各ステップの発明の実施の形態における具体例と同様である。
【0043】
請求項12に記載の情報処理装置は、文字入力の処理を行う情報処理装置(例えば、図1の携帯情報端末1)において、所定の入力装置の回転状態に応じて、文字が円形状に表示される画面の表示を制御する表示制御手段(例えば、図1の表示制御部14)と、前記表示制御手段により表示が制御されている画面においてフォーカスされている文字に対応する処理を行う文字処理手段(例えば、図1の文字入力処理部17)とを備えることを特徴とする。
【0044】
請求項13に記載の情報処理装置は、前記表示制御手段は、前記入力装置の回転状態に応じて、前記画面に文字を所定の階層ごとに円形状に表示させ、ユーザの操作(例えば、図2の入力ボタン31の押下)に対応して、前記画面においてフォーカスされている文字の下位階層の文字を、前記画面に表示させることを特徴とする。
【0045】
請求項15に記載の情報処理装置は、前記表示制御手段は、所定の階層ごとに階層化された文字のうちの、前記入力装置の回転角度に応じた階層の文字を前記画面に表示させる(例えば、図13乃至図20に示す処理)ことを特徴とする。
【0046】
請求項17に記載の情報処理装置は、前記入力装置の回転状態を検出する検出手段(例えば、図1のX軸角度検出部11)をさらに備えることを特徴とする。
【0047】
請求項19に記載の情報処理方法は、文字入力の処理を行う情報処理方法において、所定の入力装置の回転状態に応じて、文字が円形状に表示される画面の表示を制御する表示制御ステップ(例えば、図21のステップS3)と、前記表示制御ステップの処理により表示が制御されている画面においてフォーカスされている文字に対応する処理を行う文字処理ステップ(例えば、図21のステップS9)とを含むことを特徴とする。
【0048】
請求項20に記載の記録媒体のプログラム、請求項21に記載のプログラムの各ステップの具体例も、請求項19に記載の情報処理方法の各ステップの発明の実施の形態における具体例と同様である。
【0049】
図1は、本発明を適用した携帯情報端末1の一実施の形態の構成例を示すブロック図である。
【0050】
携帯情報端末1(以下、PDA1と称する)は、X軸角度検出部11、Y軸角度検出部12、Z軸角度検出部13、表示制御部14、表示部15、選択部16、および文字入力処理部17で構成されている。
【0051】
X軸角度検出部11は、例えば、ジャイロセンサなどを有し、PDA1のX軸を中心としてPDA1が回転する場合の回転状態を表す、例えば、その回転の角度と角速度を検出し、その検出結果を表示制御部14に供給する。ここで、PDA1が回転する角度としては、例えば、回転前の所定の時点におけるPDA1の正面(X−Y平面)を基準面として、その基準面から所定の方向(例えば、右回り)に回転するときには正の角度、所定の方向と反対の方向(例えば、左回り)に回転するときには負の角度が、表示制御部14に供給される。
【0052】
Y軸角度検出部12は、例えば、ジャイロセンサなどを有し、PDA1のY軸を中心としてPDA1が回転する場合の回転状態を表す、例えば、その回転の角度と角速度を検出し、その検出結果を表示制御部14に供給する。ここで、PDA1が回転する角度としては、例えば、回転前の所定の時点におけるPDA1の正面(X−Y平面)を基準面として、その基準面から所定の方向(例えば、右回り)に回転するときには正の角度、所定の方向と反対の方向(例えば、左回り)に回転するときには負の角度が、表示制御部14に供給される。
【0053】
Z軸角度検出部13は、例えば、ジャイロセンサなどを有し、PDA1のZ軸を中心としてPDA1が回転する場合の回転状態を表す、例えば、その回転の角度と角速度を検出し、その検出結果を表示制御部14に供給する。ここで、PDA1が回転する角度としては、例えば、PDA1の所定の位置を基準として、その基準位置から所定の方向(例えば、右回り)に回転するときには正の角度、所定の方向と反対の方向(例えば、左回り)に回転するときには負の角度が、表示制御部14に供給される。
【0054】
ユーザが、所定の時点におけるPDA1の正面を基準にPDA1を傾ける操作を行うと、通常、X軸およびY軸の2軸(または、少なくともどちらか1軸)の角度が変化する。X軸角度検出部11およびY軸角度検出部12は、その時点での基準面からのX軸およびY軸を中心とする角度を検出する。
【0055】
表示制御部14には、上述したように、X軸角度検出部11、Y軸角度検出部12、およびZ軸角度検出部13より、PDA1がX軸、Y軸、またはZ軸を中心に回転した場合、その角度と角速度がそれぞれ入力される。
【0056】
表示制御部14は、所定の画面を表示させる制御信号を表示部15に供給する。また、表示制御部14は、X軸角度検出部11、Y軸角度検出部12、およびZ軸角度検出部13より供給される、PDA1のいまの各軸回りの回転(傾き)の角度に応じて、画面表示を制御する制御信号も表示部15に供給する。表示部15では、表示制御部14から供給される制御信号に従い、例えば、所定の位置(領域)がフォーカスされた入力メニュー41(図4)などが表示される。
【0057】
また、表示制御部14には、入力ボタン31がユーザにより押下され、所定のメニューや文字が選択されたことを表す選択情報が選択部16より供給される。表示制御部14は、選択部16から供給された選択情報に応じて、ユーザが選択したメニューや文字を表示したり、ハイライト表示させる制御信号を表示部15に供給する。
【0058】
さらに、表示制御部14は、例えば、表示部15の画面の表示を制御する制御信号や、その画面におけるフォーカス状態などを表す制御信号を文字入力処理部17に供給する。
【0059】
表示部15は、LCD32などの表示装置を有し、表示制御部15から供給される制御信号に従った画面を表示する。なお、表示装置は、有機EL(Electro luminescence)やCRT(Cathode Ray Tube)などであってもよい。
【0060】
選択部16は、入力ボタン(決定ボタン)31を備える。ユーザはLCD32に表示された画面を見て、所定のメニューや文字を選択するとき、入力ボタン31を押下する。選択部16は、ユーザによって入力ボタン31が押下された場合、ユーザにより所定のメニューや文字が選択されたことを表す選択情報を表示制御部14と文字入力処理部17に供給する。
【0061】
文字入力処理部17は、表示制御部14から供給される制御信号と、選択部16から供給される選択情報に基づいて、各種の処理を行う。即ち、文字入力処理部17は、例えば、入力ボタン31がユーザにより押下されたときに、表示部15の画面においてフォーカスされている行領域や文字を入力行領域や入力文字として受け付け、内蔵するメモリ33に記憶する。
【0062】
以上のように構成されるPDA1では、例えば、所定の時点におけるPDA1の正面を基準面とするPDA1の傾き(回転)が検出され、その傾きに応じて入力メニュー41のなかの領域または文字のフォーカスが移動され、入力ボタン31がユーザにより押下されたときに、フォーカスされている文字が入力文字として決定される。
【0063】
なお、文字入力処理部17のメモリ33に記憶された入力文字を表示部15に表示する方法については説明しないが、文字入力処理部17で受け付けられた入力文字は、例えば、表示部15の画面に入力文字表示用のエリアを設けて表示させることができる。
【0064】
図2は、図1のPDA1の外観構成例を示す斜視図である。
【0065】
図2では、PDA1は、入力ボタン31とLCD32を備え、LCD32の画面に後述する入力メニュー41を表示し、入力ボタン31により、ユーザによる文字の選択(決定)などの指示を受け付けるようになっており、ユーザに対して文字を入力するインタフェースを提供する。
【0066】
また、PDA1は、図2に示すように、薄型の直方体の形状を有し、その正面には、表示部15(図1)を構成するLCD32が設けられている。このLCD32の画面に、入力メニュー41等が表示制御部14からの制御信号に従って表示される。
【0067】
PDA1の正面に向かって左側面の上側には、選択部16(図1)を構成する入力ボタン31が設けられ、入力メニュー41のフォーカスされた文字を入力文字として選択(決定)する場合に、ユーザは、この入力ボタン31を押下する。この場合、フォーカスされている文字が選択されたことを表す選択情報が選択部16から、表示制御部14および文字入力処理部17に供給される。なお、PDA1を右手で持つ場合、ユーザは、入力ボタン31を、例えば、右手の人差し指で操作することができる。また、PDA1を左手で持つ場合、ユーザは、入力ボタン31を、左手の親指で操作することができる。
【0068】
ここで、PDA1のLCD32が配設されている正面をX−Y平面とし、LCD32の水平方向(横方向)をX軸と、LCD32の垂直方向(縦方向)をY軸とする。また、PDA1の裏面(PDA1のLCD32が設けられている面と反対の面)から正面に向かうX−Y平面に垂直な軸をZ軸とする。なお、LCD32の画面の中心(略直方形のLCD32の画面の対角線の交点)を原点とする。
【0069】
なお、ここでは、説明を簡単にするため、PDA1の傾きとしては、X軸を中心に回転した角度と、Y軸を中心に回転した角度だけに注目する。従って、ここでは、PDA1が傾くとは、回転前の所定の時点におけるPDA1の正面(X−Y平面)を基準面として、X軸を中心とする回転(以下、適宜、X軸回りの回転と称する)、またはY軸を中心とする回転(以下、適宜、Y軸回りの回転と称する)により、PDA1の正面が基準面に対して、変化する(平行ではなくなる)ことを表す。
【0070】
図3A乃至図3Dは、PDA1の傾きを説明するための図である。
【0071】
いま、重力方向と垂直な面を基準面として、図3Aに示すように、薄型の円柱形をした気泡管aが基準面上に置かれているとする。このとき、気泡bは、気泡管aの中心に位置し、この位置を基準面であるX−Y平面の原点とする。気泡bが原点にある気泡管aの状態を中立状態(中立位置)と称する。
【0072】
また、図3Bに示すように、気泡bが気泡管aの円周近くのY軸から45°の方向に位置する場合、気泡管aは、気泡bがある位置(場所)が一番高く(Z座標の値が大きく)なるように基準面に対して傾いており、このような状態を、気泡管aが45°の方向に傾いているということにする。また、この状態の45°の方向を気泡管aの傾きの方向と称する。
【0073】
図3Cは、気泡管aが基準面に対して90°の方向に傾いている例である。即ち、気泡管aは、基準面に対して、Y軸から90°の方向にある気泡bがある位置が一番高くなるように傾いている。なお、図3Cの状態は、気泡管aが基準面に対して、Y軸回りにのみ回転された状態である。
【0074】
また、図3Dは、気泡管aが基準面に対して225°の方向に傾いている例である。即ち、気泡管aは、基準面に対して、Y軸から225°の方向にある気泡bがある位置が一番高くなるように傾いている。
【0075】
以上のような気泡管aで示した傾きの例と同様に、PDA1の傾きも、基準面に対する傾きの方向(角度)で表すこととする。
【0076】
次に、図4乃至図7を参照して、PDA1の傾きの方向と文字入力の入力メニュー41のフォーカスとの関係について説明する。
【0077】
ユーザは、所定の見やすい位置でPDA1を保持した状態のまま、入力ボタン31を押下し、文字入力操作を開始する。このとき、PDA1のLCD32の画面上には、入力メニュー41が表示される。この文字入力操作開始の入力ボタン31が押下されたとき(文字入力操作開始タイミング)の、X−Y平面が基準面となる。また、このときのPDA1の状態(傾き)を中立状態(位置)とする。
【0078】
図4左側は、PDA1のLCD32の画面上に、入力メニュー41が表示されている状態を示している。
【0079】
図4右側は、PDA1が図4左側の中立状態のときにLCD32の画面に表示される入力メニュー41を拡大表示したものである。
【0080】
入力メニュー41は、円形状となっており、その円の中心と、その円の円周上の所定の点とを結ぶ線分によって、略扇形の領域に等分されている。即ち、入力メニュー41は、中央部51と、略扇形の「あ」行領域52、「か」行領域53、「さ」行領域54、「た」行領域55、「な」行領域56、「は」行領域57、「ま」行領域58、「や」行領域59、「ら」行領域60、および「わ」行領域61とで構成されている。「あ」行領域52乃至「わ」行領域61のそれぞれを行領域と称する。
【0081】
図4では、中央部51には、何も表示されていない(黒で塗りつぶされた状態)が、後述する所定の場合には、ユーザが入力ボタン31を押下することにより選択された文字が表示される。「あ」行領域52は、ユーザが「あ」行の「あ、い、う、え、お」のいずれかの文字を入力したい場合に選択される領域である。「か」行領域53は、ユーザが「か」行の「か、き、く、け、こ」のいずれかの文字を入力したい場合に選択される領域である。以下、「さ」行領域54乃至「わ」行領域61についても、同様に、ユーザが各行のいずれかの文字を入力したい場合に選択される領域である。
【0082】
図4左側に示すように、PDA1が中立状態にある場合、入力メニュー41の「あ」行領域52乃至「わ」行領域61のいずれの領域も、フォーカスされない。あるいは、PDA1が中立状態にある場合、中央部51がフォーカスされる。
【0083】
図5は、PDA1が基準面(X−Y平面)に対して45°の方向に傾いている場合の入力メニュー41の表示例である。
【0084】
図5左側に示すように、PDA1は、X軸回りとY軸回りに所定の角度だけ回転することにより、基準面に対して45°の方向(図中、V1の矢印で示される方向)に傾いている。
【0085】
この状態において、PDA1のLCD32の画面に表示されている入力メニュー41では、図5右側に示すように、「か」行領域53がフォーカスされる。即ち、入力メニュー41の中心からみて、入力メニュー41の「あ」行領域52乃至「わ」行領域61のうちの、PDA1の傾きの方向(図中、V1の矢印で示される45°の方向)にある「か」行領域53がフォーカスされる。
【0086】
図6は、PDA1が基準面(X−Y平面)に対して225°の方向に傾いている場合の入力メニュー41の表示例である。
【0087】
図6左側に示すように、PDA1は、X軸回りとY軸回りに所定の角度だけ回転することにより、基準面に対して225°の方向(図中、V2の矢印で示される方向)に傾いている。
【0088】
この状態において、PDA1のLCD32の画面に表示されている入力メニュー41では、図6右側に示すように、「ま」行領域58がフォーカスされる。即ち、入力メニュー41の中心からみて、入力メニュー41の「あ」行領域52乃至「わ」行領域61のうちの、PDA1の傾きの方向(図中、V2の矢印で示される225°の方向)にある「ま」行領域58がフォーカスされる。
【0089】
図7は、PDA1が基準面(X−Y平面)に対して90°の方向に傾いている場合の入力メニュー41の表示例である。
【0090】
図7左側に示すように、PDA1は、Y軸回りにのみ所定の角度だけ回転することにより、基準面に対して90°の方向(図中、V3の矢印で示される方向)に傾いている。
【0091】
この状態において、PDA1のLCD32の画面に表示されている入力メニュー41では、図7右側に示すように、「さ」行領域54がフォーカスされる。即ち、入力メニュー41の中心からみて、入力メニュー41の「あ」行領域52乃至「わ」行領域61のうちの、PDA1の傾きの方向(図中、V3の矢印で示される90°の方向)にある「さ」行領域54がフォーカスされる。
【0092】
以上のように、表示制御部14は、PDA1の基準面(X−Y平面)に対する傾きの方向に応じて、換言すれば、PDA1の基準面に対する、X軸またはY軸周りの回転の角度(回転状態)に応じて、入力メニュー41の「あ」行領域52乃至「わ」行領域61のいずれかにフォーカスさせる。
【0093】
次に、図8乃至図10を参照して、ユーザがPDA1を傾けることにより入力文字を決定する入力文字決定処理の第1実施の形態について説明する。
【0094】
図8は、PDA1のLCD32の画面に表示される入力メニュー41のある状態を示している。
【0095】
即ち、図8では、PDA1は、文字入力操作開始タイミングにおけるPDA1の基準面(X−Y平面)に対して、所定の角度の方向に傾けられ、その傾きに応じて、「あ」行領域52がフォーカスされている。
【0096】
そして、ユーザは、「あ」行領域52がフォーカスされている状態において、入力ボタン31を押下する。ユーザにより入力ボタン31が押下されると、行領域が選択されたことを表す選択情報が選択部16から表示制御部14に供給される。この場合、表示制御部14は、表示部15のLCD32の画面においてフォーカスされている「あ」行領域52の下位階層の文字を、それまで表示されていた文字に代えてLCD32の画面に表示させる。
【0097】
図9は、「あ」行領域52の下位階層の文字を表示した例である。
【0098】
図9では、中央部51には、「あ」の文字が表示されている。即ち、中央部51の「あ」の表示は、入力メニュー41が、「あ」行を表示する入力メニュー41であることを示している。
【0099】
また、図9では、円形状の入力メニュー41が略扇形に5等分されており、その略扇形の各領域には、文字「あ」71、文字「い」72、文字「う」73、文字「え」74、および文字「お」75が表示されている。
【0100】
さらに、図9に示した状態から、ユーザは、入力したい文字を選択するために、PDA1を傾ける。表示制御部14は、X軸角度検出部11、Y軸角度検出部12から供給される角度に応じて、文字「あ」71、文字「い」72、文字「う」73、文字「え」74、および文字「お」75のうちの、所定の文字をフォーカスするように制御信号を表示部15に供給し、これにより、LCD32では、所定の文字がフォーカスされた入力メニュー41が表示される。
【0101】
図10は、「あ」行が表示された入力メニュー41において、文字「う」73がフォーカスされている状態を示している。
【0102】
即ち、PDA1は、文字入力操作開始タイミングにおける基準面に対して、所定の角度の方向(ここでは、約180°の方向)に傾けられ、その傾きに応じて、文字「う」73がフォーカスされている。
【0103】
そして、文字「う」73がフォーカスされている状態において、ユーザが、入力ボタン31を押下したとする。そのとき、文字入力処理部17は、選択部16から供給される選択情報に基づいて、フォーカスされている「う」の文字を入力文字として受け付け、内蔵するメモリ33に記憶する。
【0104】
以上のように、第1実施の形態においては、初めに、「あ」行領域52乃至「わ」行領域61の各行領域を表す円形状の入力メニュー41がLCD32の画面に表示される。「あ」行領域52乃至「わ」行領域61それぞれは、各行に属する5文字を下位の(次の)階層として有している。例えば、「あ」行領域52は、「あ、い、う、え、お」の5文字を、「か」行領域53は、「か、き、く、け、こ」の5文字を、それぞれ有している。
【0105】
そして、「あ」行領域52乃至「わ」行領域61の入力メニュー41のうちの、PDA1の基準面に対する傾きの方向に応じた行領域が選択された場合、選択された行領域に属する下位の階層の5文字が円形状の入力メニュー41に表示される。
【0106】
このように五十音の文字を階層化して円形状に表示するようにしたことにより、PDA1に採用される小さい画面のLCD32においても、1度に表示する文字を少なくすることができ、十分に見やすく文字を画面に表示し、ユーザに入力したい文字を選択させることができる。
【0107】
また、「あ」行領域52乃至「わ」行領域61を円形状に配置させることにより、例えば、ある行領域(または文字の領域)から他の行領域へのフォーカスの移動を、PDA1を、その他の行領域の方向に傾けるだけで素早く行うことができる。
【0108】
さらに、PDA1の傾きの方向に応じてフォーカスを移動することにより、PDA1の回転動作を大きくすることなく、簡単な操作で(PDA1の僅かな傾きだけで)入力したい文字にフォーカスを移動させることができる。
【0109】
また、文字入力操作を開始したときのPDA1の正面を基準面とするPDA1の傾きの方向に応じて、選択可能な状態を示すフォーカスを移動させることにより、例えば、PDA1がユーザの正面に対して垂直な状態、平行な状態など、ユーザの操作しやすい状態でPDA1を保持した状態を基準として、文字を入力することができる。
【0110】
なお、PDA1の傾きの方向と、選択可能な状態を示すフォーカスとの関係は、PDA1の傾きの方向により、フォーカスを移動させることができれば、上述したものに限られない。即ち、例えば、図7の入力メニュー41の表示状態において、つまり、PDA1が基準面に対して90°の方向に傾いているとき、上述した例とは反対に(「さ」行領域54ではなくて)、「や」行領域59がフォーカスされるように、PDA1の傾きの方向と反対方向の行領域(または文字)をフォーカスしても良い。
【0111】
また、ユーザが入力ボタン31を押下して、入力したい行(行領域)または文字を選択する代わりに、ユーザはPDA1を左右に振ることにより、入力したい行または文字を選択するようにしてもよい(第2実施の形態)。
【0112】
例えば、図10に示した例の場合では、LCD32の画面上に文字「う」73がフォーカスされている状態で、ユーザは、例えば、PDA1を左右に振る動作を行う。
【0113】
表示制御部14は、X軸角度検出部11およびY軸角度検出部12から供給される角速度に基づき、ユーザがPDA1を振る動作を行ったことを検出し、ユーザが選択したことを表す選択情報を文字入力処理部17に供給する。文字入力処理部17は、表示制御部14からの選択情報に基づいて、「う」の文字を入力文字として受け付け、内蔵するメモリ33に記憶する。
【0114】
X軸角度検出部11およびY軸角度検出部12から供給される角速度に基づいて、ユーザの入力文字の選択を受け付ける場合、選択部16を省略することができる。
【0115】
さらに、入力ボタン31のボタンを押下し、所定の行領域または文字を選択したことを表す選択情報については、入力ボタン31の全押し状態と半押し状態の2種類の区別をつけることができる。この場合、その2種類の選択情報によって、行領域の表示とその下位階層の5文字を分けてLCD32の画面に表示し、ユーザの入力したい文字の選択を受け付けるようにすることもできる(第3実施の形態)。
【0116】
即ち、例えば、図8に示したように、PDA1が所定の角度の方向に傾けられ、その傾きに応じて、「あ」行領域52がフォーカスされている状態において、ユーザは、入力ボタン31を半押しする。そのとき、選択部16は、入力ボタン31が半押し状態であることを表す選択情報を表示制御部14および文字入力処理部17に供給する。
【0117】
選択部16より半押し状態であることを表す選択情報が表示制御部14に供給されると、表示制御部14は、入力メニュー41を図9に示すように変化させる。
【0118】
そして、図9に示した入力メニュー41が表示された状態で、ユーザは、入力ボタン31を半押ししたまま、入力したい文字を選択するために、PDA1を傾ける。表示制御部14は、X軸角度検出部11、Y軸角度検出部12から供給される角度に応じて、文字「あ」71、文字「い」72、文字「う」73、文字「え」74、および文字「お」75のうちの、所定の文字をフォーカスさせるように制御信号を表示部15に供給し、これにより、LCD32では、例えば、図10に示したように、文字「う」73がフォーカスされた状態の入力メニュー41が表示される。
【0119】
図10に示すように、文字「う」73がフォーカスされている状態において、ユーザは、入力ボタン31を全押しする。そのとき、文字入力処理部17は、選択部16から供給される入力ボタン31を全押ししたことを表す選択情報に基づいて、フォーカスされている「う」の文字を入力文字として受け付け、内蔵するメモリ33に記憶する。
【0120】
なお、図9の、ユーザが入力ボタン31を半押しした入力メニュー41の表示状態において、入力ボタン31の半押し状態を解除すると、再度、図8の各行領域を選択する入力メニュー41が表示された状態に戻る。
【0121】
次に、図11と図12を参照して、PDA1の入力文字決定処理の第4実施の形態について説明する。
【0122】
図11は、PDA1のLCD32の画面に表示される入力メニュー41のある状態を示している。
【0123】
即ち、図11では、PDA1は、文字入力操作開始タイミングにおける基準面に対して、所定の角度の方向に傾けられ、その傾きに応じて、「さ」行領域54がフォーカスされて、LCD32の画面に表示されている。
【0124】
そして、ユーザは、「さ」行領域54がLCD32の画面上でフォーカスされている状態において、入力ボタン31を押下する。そのとき、表示制御部14は、入力ボタン31が押下され、所定の領域が選択された選択情報を受け取り、入力メニュー41を図12に示すように変化させる。
【0125】
図12では、図11の入力メニュー41の「さ」行領域54の表示が「す」の文字となっている。
【0126】
即ち、第4実施の形態においては、入力メニュー41の「あ」行領域52乃至「わ」行領域61のうちの、ユーザにより選択された行領域内の表示が、その行の下位階層の5文字の表示に変化する。
【0127】
このときに行領域内に表示される文字は、PDA1の傾き(回転角度)によって、5文字のうちのいずれかが選択され、表示される。
【0128】
図13乃至図20を参照して、第4実施の形態における、PDA1の傾きによる行領域内の下位階層の5文字の表示の変化について説明する。
【0129】
図13は、図4の基準面と平行な(傾いていない)状態(中立状態)にPDA1があるときのPDA1をX−Z平面で表した図である。換言すれば、図13は、Y軸上からみたPDA1の外観図である。
【0130】
図14は、図13の状態、即ち、PDA1が中立状態のときの入力メニュー41の表示を示している。
【0131】
図4を参照して説明したように、図13のPDA1は、中立状態であるので、「あ」行領域52乃至「わ」行領域61のうちのいずれにもフォーカスされていない。
【0132】
次に、図15に示すように、PDA1をY軸を中心として所定の角度だけ回転させたとする。即ち、図15は、図7に示したように、PDA1が90°の方向に傾いている状態をX−Z平面で表した図である。
【0133】
そして、このときにLCD32の画面に表示される入力メニュー41は、図7右側と同様に、図16に示すようになる。即ち、図16では、「さ」行領域54がフォーカスされている。
【0134】
この状態で、図15に示すように、入力ボタン31がユーザにより押下されたとする。この入力ボタン31がユーザにより押下されたときの、PDA1の正面と平行で、原点を通る面が、「さ」行領域54の下位階層の文字を表示する下位基準面となる。
【0135】
表示制御部14は、下位基準面と基準面(X−Y平面)との交点で構成される軸を基準軸として、その基準軸を中心に右回りに、PDA1が、例えば、10°だけ回転するごとに、「さ、し、す、せ、そ」の順(昇順)で、「さ」行領域54の下位階層の文字の表示を変化させる制御信号を表示部15に供給し、LCD32の画面に、その制御信号に応じた文字を表示させる。PDA1が、基準軸を中心として回転するときの回転角度を、基準軸回りの角度θと称する。
【0136】
即ち、PDA1が下位基準面から基準軸を中心として右回りに回転した場合の基準軸回りの角度θが、0°乃至10°のときは文字「さ」、10°乃至20°のときは文字「し」、20°乃至30°のときは文字「す」、30°乃至40°のときは文字「せ」、40°乃至50°のときは文字「そ」が表示される。
【0137】
従って、例えば、図17に示すように、PDA1が、基準軸回りの角度θ=25°だけ、基準軸を中心として下位基準面に対し右回りに回転した場合、「さ」行領域54には、図18に示すように、「す」の文字が表示される。
【0138】
また、例えば、図19に示すように、PDA1が、基準軸回りの角度θ=45°だけ、基準軸を中心として下位基準面に対し右回りに回転した場合、「さ」行領域54には、図20に示すように、「そ」の文字が表示される。
【0139】
なお、PDA1が基準軸を中心として左回りに回転した場合、即ち、PDA1が基準軸を中心に図17または図19に示す方向と反対の方向に回転した場合、「そ、せ、す、し、さ」の順(降順)で、「さ」行領域54の文字をLCD32の画面に表示するようにすることもできる
【0140】
また、表示する文字が変化する変化点である、基準軸回りの角度θの境界の角度(例えば、10°、20°)においては、少しの角度の変化で、表示する文字が頻繁に変わることとなり、この場合、ユーザに煩わしさを感じさせることになる。そこで、境界の角度にはヒステリシスを持たせるようにするのが望ましい。
【0141】
次に、図21のフローチャートを参照して、第4実施の形態の入力文字決定処理について説明する。
【0142】
ユーザは、所定の見やすい位置でPDA1を保持した状態のまま、入力ボタン31を押下し、文字入力操作を開始すると、ステップS1において、表示制御部14は、表示部15に入力メニュー41を表示させる制御信号を供給し、表示部15は、その制御信号に従い、LCD32の画面に入力メニュー41を表示して、ステップS2に進む。
【0143】
ステップS2において、X軸角度検出部11またはY軸角度検出部12は、PDA1の傾きの方向を検出する。即ち、X軸角度検出部11またはY軸角度検出部12は、文字入力操作を開始するために入力ボタン31が押下されたときのPDA1の正面を基準面として、その基準面に対するPDA1の各軸の回転の角度または角速度を検出し、表示制御部14に供給して、ステップS3に進む。
【0144】
ステップS3において、表示制御部14は、X軸角度検出部11またはY軸角度検出部12から供給された角度または角速度に応じて、フォーカスを制御する制御信号を表示部15に供給し、これにより、入力メニュー41においてフォーカスをあてる領域を更新して、ステップS4に進む。
【0145】
ステップS4では、表示制御部14は、入力ボタン31が押下されたか否か、即ち、ユーザが所定の行領域を選択したことを表す選択情報が、選択部16から供給されたか否かを判定する。ステップS4において、入力ボタン31が押下されていない、即ち、ユーザにより所定の行領域が選択されていないと判定された場合、処理は、ステップS2に戻り、ステップS2乃至S4の処理が繰り返される。
【0146】
一方、ステップS4において、入力ボタン31が押下された、即ち、ユーザが所定の行領域を選択したことを表す選択情報が供給されたと判定された場合、表示制御部14は、入力メニュー41の「あ」行領域52乃至「わ」行領域61の中から、入力ボタン31が押下されたときにフォーカスされていた行領域をユーザが入力したい文字が含まれる行領域であると決定して、ステップS6に進む。
【0147】
ステップS6において、X軸角度検出部11またはY軸角度検出部12は、ステップS4で、入力ボタン31が押下されたと判定されたときのPDA1の正面を下位基準面として、基準軸回りの角度θを検出し、その検出した基準軸回りの角度θを表示制御部14に供給して、ステップS7に進む。
【0148】
ステップS7において、表示制御部14は、X軸角度検出部11またはY軸角度検出部12から供給された基準軸回りの角度θに応じて、入力メニュー41の選択された行領域の下位階層の文字のうちの基準軸回りの角度θに対応する文字を表示させる制御信号を表示部15に供給し、その文字をLCD32の画面に表示させて、ステップS8に進む。ここで、入力メニュー41では、直前のステップS7で表示された文字がフォーカスされた状態となる。
【0149】
ステップS8では、表示制御部14は、入力ボタン31が押下されたか否か、即ち、ユーザが所定の文字を選択したことを表す選択情報が、選択部16から供給されたか否かを判定する。ステップS8において、入力ボタン31が押下されていない、即ち、ユーザにより所定の文字が選択されていないと判定された場合、処理は、ステップS6に戻り、ステップS6乃至S8の処理が繰り返される。
【0150】
一方、ステップS8において、入力ボタン31が押下された、即ち、ユーザが所定の文字を選択したことを表す選択情報が選択部16から供給されたと判定された場合、ステップS9に進み、表示制御部14は、X軸角度検出部11またはY軸角度検出部12から供給される基準軸回りの角度θに応じてフォーカスされている文字を、例えば、表示部15にハイライト表示させる(制御信号を表示部15に供給することによりハイライト表示を行わせる)。また、ユーザが所定の文字を選択したことを表す選択情報は、選択部16から文字入力処理部17にも同時に供給され、文字入力処理部17は、X軸角度検出部11またはY軸角度検出部12から供給される基準軸回りの角度θに応じてフォーカスされている文字がユーザが入力したい文字であると決定し、その文字を内蔵するメモリ33に記憶して、処理を終了する。
【0151】
なお、上述した例では、ユーザはPDA1を所定の方向に傾かせ、そのPDA1の傾きの方向に応じてフォーカスされている行領域を、入力ボタン31を押下して選択した後で、PDA1の基準軸回りの角度θに応じて、その選択された行(領域)の下位階層の文字を行領域内に表示させるようにしたが、行領域がユーザにより選択されなくても(入力ボタン31が押下される前でも)、PDA1の基準軸回りの角度θに応じて、その選択された行(領域)の下位階層の文字を行領域内に表示させるようにすることもできる。
【0152】
例えば、ユーザはPDA1を所定の方向に僅かに傾かせ、そのPDA1の傾きの方向に応じた行領域(例えば、「さ」行領域54)がフォーカスされる。そして、ユーザはPDA1を先と同様の方向のまま、基準軸を中心としてさらに回転させる(傾かせる)と、その行領域の下位の階層の文字が基準軸回りの角度θが大きくなるにつれて、順に表示が変化する(例えば、基準軸を中心に、左回りの回転角度が大きくなるにつれて「し、す、せ、そ」と表示される)。
【0153】
また、選択された行領域に属する文字の表示を変化させるPDA1の傾き(基準軸回りの角度θ)の刻みは、10°ごとではなく、その他の所定の角度(例えば、5°など)に設定することができる。さらに、この刻みは、ユーザがPDA1を操作することにより、設定するようにすることができる。
【0154】
さらに、上述した例では、入力ボタン31がユーザにより押下されたときのPDA1の正面と平行で、原点を通る面を下位基準面として設定し、PDA1が下位基準面から基準軸を中心にどれだけ回転したかにより、行領域の下位階層の文字を表示するようにしたが、基準面(X−Y平面)をそのまま下位基準面とすることもできる。この場合、ユーザが、行領域を選択するために入力ボタン31を押下したと同時に、LCD32の画面の表示は、基準軸を中心とする基準面からの基準軸回りの角度θ(ユーザにより入力ボタン31が押下されたときのPDA1の正面と基準面との角度)に応じた下位階層の文字に変化する。
【0155】
例えば、PDA1を、基準面に対しY軸回りに25°だけ回転した状態、即ち、入力メニュー41の「さ」行領域54がフォーカスされている状態で、入力ボタン31がユーザにより押下され、「さ」行領域54が選択されると、「さ」行領域54の表示は、基準面にからの基準軸回りの角度25°に対応する、文字「す」に変化する。
【0156】
また、ユーザはPDA1を所定の方向に傾かせ、そのPDA1の傾きの方向に応じてフォーカスされている行領域を、入力ボタン31を押下して選択した後、入力ボタン31の押下を解除したとき(入力ボタン31の押下を戻したとき)のPDA1の正面と平行で、原点を通る面を、下位基準面として設定するようにしてもよい。
【0157】
以上のように、第4実施の形態においても、LCD32の画面に表示する文字を少なくすることができ、十分に見やすく文字を画面に表示し、ユーザに入力したい文字を選択させることができる。
【0158】
また、「あ」行領域52乃至「わ」行領域61を円形状に配置させることにより、例えば、ある行領域(または文字の領域)から他の行領域へのフォーカス移動を、PDA1を、その他の行領域の方向に傾けるだけで、素早く行うことができる。
【0159】
さらに、その行領域内での文字の表示を、PDA1の傾き(基準軸回りの角度θ)に応じて変化させることができるので、PDA1の回転操作を大きくすることなく、ユーザによる簡単な操作で(PDA1の僅かな傾きだけで)入力したい文字を表示させて選択することができる。
【0160】
また、文字入力操作を開始したときのPDA1の正面を基準面とするPDA1の傾きの方向に応じて、選択可能な状態を示すフォーカスを移動させることにより、例えば、PDA1がユーザの正面に対して垂直な状態、平行な状態など、ユーザの操作しやすい状態でPDA1を保持した状態を基準として、文字を入力することができる。
【0161】
また、第4実施の形態で説明したように、下位基準面を基準として、例えば、基準軸回りの角度θに応じて、行(領域)の文字の表示を変化させる代わりに、ユーザが入力ボタン31を押下するごとに、行(領域)の文字の表示を変化させるようにすることもできる(第5実施の形態)。
【0162】
例えば、図15に示したようにPDA1を傾かせ、図16に示すように「さ」行領域54がフォーカスされているときに、入力したい文字として「さ」行領域54を選択するため、ユーザにより入力ボタン31が押下されたとする。
【0163】
ユーザが、PDA1を傾かせたまま(PDA1の正面が下位基準面と平行の状態を保持したまま)、入力ボタン31を1回押下すると、図16の入力メニュー41の「さ」行領域54の表示が「し」の文字になる。ユーザが、再度(もう1回)入力ボタン31を押下すると、図16の入力メニュー41の「さ」行領域54の表示が「す」の文字になる。以下、同様にして、ユーザにより入力ボタン31が1回押下される度に、「さ、し、す、せ、そ」の順に入力メニュー41の「さ」行領域54の表示が変化する。
【0164】
表示制御部14は、選択部16からユーザが所定の行領域を選択したことを表す選択情報が供給される度に、入力メニュー41の「さ」行領域54の表示の文字を「さ、し、す、せ、そ」の順に変化させるように制御信号を表示部15に供給する。
【0165】
そして、入力したい文字が入力メニュー41の「さ」行領域54に表示されたときに、ユーザは、PDA1の傾きを中立状態(位置)に戻す。
【0166】
PDA1の傾きが中立状態であることを示す角度が、X軸角度検出部11またはY軸角度検出部12から供給された場合、表示制御部14は、いま「さ」行領域54に表示されている文字がユーザの入力したい文字として決定されたと判定し、文字を決定する制御信号を文字入力処理部17に供給する。文字入力処理部17は、選択部16から供給される選択情報の代わりに、表示制御部14から供給される文字を決定する制御信号により、いまLCD32の画面上の「さ」行領域54に表示されていた文字をユーザの入力したい文字として受け付け、内蔵するメモリ33に記憶する。
【0167】
また、ユーザの入力したい行領域は、PDA1を傾けるのではなく、PDA1を左右に1回振ることにより、PDA1に指示するようにしてもよい。その場合、例えば、行領域のフォーカスが、PDA1が1回左右に振られる度に、時計回りまたは反時計回りの順に変化する。
【0168】
上述した例では、入力ボタン31が操作されたときのPDA1の正面を基準面としたX軸またはY軸回りの傾きの角度に応じて、入力メニュー41のフォーカスを移動させるようにしたが、その他の任意の面を基準面とすることができる。また、フォーカスの移動は、いずか1軸を軸とする回転の角度に対応して行うことができる。
【0169】
例えば、PDA1の所定の位置を基準として、PDA1がZ軸を中心に、時計回り、または半時計回りに回転する角度に従い、入力メニュー41のフォーカスを移動させるようにすることができる。その場合、PDA1がZ軸を中心に時計回りに回転したとき、入力メニュー41においてフォーカスされる行領域は時計回りに移動していき、PDA1がZ軸を中心に反時計回りに回転したとき、入力メニュー41においてフォーカスされる行領域は反時計回りに移動していく。
【0170】
また、X軸,Y軸,およびZ軸の3軸回りそれぞれの回転角度に応じて、選択可能な状態を示すフォーカスを移動させるようにしてもよい。
【0171】
図22は、本発明を適用したAV(Audio Visual)システムの一実施の形態の構成例を示している。
【0172】
図22では、受信した放送番組の信号を磁気テープやハードディスク、光ディスクなどに記録し、再生するビデオレコーダ91(以下、ビデオ91と称する)、ビデオ91から供給される信号をCRTなどの画面に表示するテレビジョン受像機92(以下、テレビ92と称する)、ビデオ91の記録、再生などの処理を指示する信号を、例えば、赤外線通信などの無線通信によりビデオ91に送信するリモートコントローラ93(以下、リモコン93と称する)で構成されている。なお、テレビ92は、ビデオ91から供給される信号を画面に表示する他、テレビ92自身が受信した信号を画面に表示することもできる。
【0173】
リモコン93は、図1のPDA1の構成のうち、X軸角度検出部11、Y軸角度検出部12、Z軸角度検出部13、および選択部16を備えており、リモコン93の傾きの方向(回転状態)を検出し、その検出結果や、リモコン93の所定のボタンを押下したことを表す選択情報を赤外線通信によりビデオ91に供給(送信)する。
【0174】
ビデオ91は、図1のPDA1の構成のうち、表示制御部14と文字入力処理部17を備え、表示制御部14は、リモコン93のX軸角度検出部11、Y軸角度検出部12、Z軸角度検出部13、および選択部16などから送信されてくる回転状態や選択情報を受信し、リモコン93の傾きの方向などの回転状態に応じて所定の行領域がフォーカスされた入力メニュー41を表示させる制御信号を、表示部15に対応するテレビ92に供給する。
【0175】
テレビ92は、ビデオ91の表示制御部14から供給された制御信号に基づいて、入力メニュー41を画面に表示する。
【0176】
例えば、ユーザがリモコン93を操作して、放送番組の録画(記録)の予約の操作を行い、その予約した放送番組の内容を後で分かり易く確認することができるように予約内容にタイトルを作成するため、タイトルの文字入力を行う場合などにおいて、ユーザは、リモコン93を回転操作し、図4乃至図7を参照して説明したように、入力したい文字を選択し、入力することができる。
【0177】
以上のように、表示部15がテレビ92などの外部の表示装置であったり、X軸角度検出部11、Y軸角度検出部12、およびZ軸角度検出部13を有するリモコン93が入力装置として、表示制御部14および文字入力処理部17を有するビデオ91と分離して設けられている場合においても、ユーザによるリモコン93を傾ける簡単な操作で、文字を選択し、入力することができる。
【0178】
図23は、PDA1における入力メニューの表示のその他の実施の形態を示している。
【0179】
図23では、LCD32の画面上に表示されている入力メニュー101は、「あ」行領域112、「か」行領域113、「さ」行領域114、「た」行領域115、「な」行領域116、「は」行領域117、「ま」行領域118、「や」行領域119、および「ら/わ」行領域120で構成されている。「あ」行領域112乃至「ら/わ」行領域120は、横×縦が3×3の等間隔で略方形状の入力メニュー101上に配置されている。
【0180】
図23に示すような入力メニュー101において、例えば、PDA1が中立状態にあるとき、「な」行領域116がデフォルトとしてフォーカスされ、PDA1の傾きの方向に応じて、「あ」行領域112乃至「ら/わ」行領域120のいずれかがフォーカスされる(フォーカスが移動する)。
【0181】
また、例えば、PDA1を左右に1回振るたびに、「あ」行領域112乃至「ら/わ」行領域120の順に、フォーカスが移動するようにしてもよい。
【0182】
上述した例では、PDA1で処理する文字として、「あ」乃至「わ」の五十音表の文字を採用したが、文字としては、ひらがなは勿論、カタカナを採用することも可能であるし、句読点やカッコなどの記号、アルファベット、数字、さらには、バックスペースやキャリッジリターンなどの制御文字を採用することが可能である。
【0183】
また、上述の場合には、五十音表の文字を階層化して表示するようにしたが、少ない文字のセット、即ち、数字の0〜9などは、階層化せずに、その全てを一度に表示することが可能である。
【0184】
また、上述した一連の処理は、ハードウエアにより実行させることもできるし、ソフトウエアにより実行させることもできる。この場合、例えば、PDA1の入力文字決定処理は、図24に示されるようなパーソナルコンピュータにプログラムを実行させることにより実現することができる。
【0185】
図24において、CPU(Central Processing Unit)301は、ROM(Read Only Memory)302に記憶されているプログラム、または記憶部308からRAM(Random Access Memory)303にロードされたプログラムに従って各種の処理を実行する。RAM303にはまた、CPU301が各種の処理を実行する上において必要なデータなども適宜記憶される。CPU301は、例えば、図1の表示制御部14、文字入力処理部17等の処理を行う。
【0186】
CPU301、ROM302、およびRAM303は、バス304を介して相互に接続されている。このバス304にはまた、入出力インタフェース305も接続されている。
【0187】
入出力インタフェース305には、キーボード、マウスなどよりなる入力部306、CRT(Cathode Ray Tube)、LCD(Liquid Crystal display)などよりなるディスプレイ、並びにスピーカなどよりなる出力部307、ハードディスクなどより構成される記憶部308、モデム、ターミナルアダプタなどより構成される通信部309が接続されている。通信部309は、インターネットなどのネットワークを介しての通信処理を行う。
【0188】
入出力インタフェース305にはまた、必要に応じてドライブ310が接続され、磁気ディスク321、光ディスク322、光磁気ディスク323、或いは半導体メモリ324などが適宜装着され、それらから読み出されたコンピュータプログラムが、必要に応じて記憶部308にインストールされる。
【0189】
なお、本明細書において、記録媒体に記録されるプログラムを記述するステップは、記載された順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理をも含むものである。
【0190】
本発明は、携帯情報端末に限らず、携帯電話機、デジタル(スチル)カメラ、ビデオカメラ等のその他の携帯型の電子機器にも採用することができる。特に、デジタルカメラ、ビデオカメラなどの文字入力ボタンを設けることがスペース上困難な携帯型の電子機器に有用である。
【0191】
【発明の効果】
以上のごとく本発明によれば、文字入力の操作性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した携帯情報端末1の一実施の形態の構成例を示すブロック図である。
【図2】図1のPDA1の外観構成例を示す斜視図である。
【図3】図1のPDA1の傾きの方向を説明する図である。
【図4】PDA1の傾きの方向と文字入力の入力メニューのフォーカスとの関係について説明する図である。
【図5】PDA1の傾きの方向と文字入力の入力メニューのフォーカスとの関係について説明する図である。
【図6】PDA1の傾きの方向と文字入力の入力メニューのフォーカスとの関係について説明する図である。
【図7】PDA1の傾きの方向と文字入力の入力メニューのフォーカスとの関係について説明する図である。
【図8】第1実施の形態の入力メニューの表示例を示す図である。
【図9】第1実施の形態の入力メニューの表示例を示す図である。
【図10】第1実施の形態の入力メニューの表示例を示す図である。
【図11】第4実施の形態の入力メニューの表示例を示す図である。
【図12】第4実施の形態の入力メニューの表示例を示す図である。
【図13】第4実施の形態におけるPDA1の傾きと文字の表示の変化について説明する図である。
【図14】第4実施の形態におけるPDA1の傾きと文字の表示の変化について説明する図である。
【図15】第4実施の形態におけるPDA1の傾きと文字の表示の変化について説明する図である。
【図16】第4実施の形態におけるPDA1の傾きと文字の表示の変化について説明する図である。
【図17】第4実施の形態におけるPDA1の傾きと文字の表示の変化について説明する図である。
【図18】第4実施の形態におけるPDA1の傾きと文字の表示の変化について説明する図である。
【図19】第4実施の形態におけるPDA1の傾きと文字の表示の変化について説明する図である。
【図20】第4実施の形態におけるPDA1の傾きと文字の表示の変化について説明する図である。
【図21】第4実施の形態の入力文字決定処理を説明するフローチャートである。
【図22】本発明を適用したその他の実施の形態の構成例を示す図である。
【図23】入力メニューの表示のその他の実施の形態を示す図である。
【図24】本発明を適用したコンピュータの一実施の形態の構成例を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 携帯情報端末, 11 X軸角度検出部, 12 Y軸角度検出部, 13 Z軸角度検出部, 14 表示制御部, 15 表示部, 16 選択部,
17 文字入力処理部

Claims (21)

  1. 文字入力の処理を行う情報処理装置において、
    所定の入力装置の回転状態に応じて、文字が所定の階層ごとに表示される画面の表示を制御する表示制御手段と、
    前記表示制御手段により表示が制御されている画面においてフォーカスされている文字に対応する処理を行う文字処理手段と
    を備えることを特徴とする情報処理装置。
  2. 前記表示制御手段は、さらに、ユーザの操作に対応して、前記画面においてフォーカスされている文字の下位階層の文字を、前記画面に表示させる
    ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記文字処理手段は、ユーザの操作に対応して、前記画面においてフォーカスされている文字を、入力文字として処理する
    ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  4. 前記表示制御手段は、前記入力装置の回転角度に応じた階層の文字を前記画面に表示させる
    ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  5. 前記表示制御手段は、無線で送信されてくる、前記入力装置の回転状態に応じて、前記画面の表示を制御する
    ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  6. 前記入力装置の回転状態を検出する検出手段をさらに備える
    ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  7. 前記入力装置である
    ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  8. 前記表示制御手段は、前記画面に文字を円形状に表示させる
    ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  9. 文字入力の処理を行う情報処理方法において、
    所定の入力装置の回転状態に応じて、文字が所定の階層ごとに表示される画面の表示を制御する表示制御ステップと、
    前記表示制御ステップの処理により表示が制御されている画面においてフォーカスされている文字に対応する処理を行う文字処理ステップと
    を含むことを特徴とする情報処理方法。
  10. 文字入力の処理を行うプログラムであって、
    所定の入力装置の回転状態に応じて、文字が所定の階層ごとに表示される画面の表示を制御する表示制御ステップと、
    前記表示制御ステップの処理により表示が制御されている画面においてフォーカスされている文字に対応する処理を行う文字処理ステップと
    を含むことを特徴とするコンピュータが読み取り可能なプログラムが記録されている記録媒体。
  11. 文字入力の処理を行うプログラムにおいて、
    所定の入力装置の回転状態に応じて、文字が所定の階層ごとに表示される画面の表示を制御する表示制御ステップと、
    前記表示制御ステップの処理により表示が制御されている画面においてフォーカスされている文字に対応する処理を行う文字処理ステップと
    を含む処理をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
  12. 文字入力の処理を行う情報処理装置において、
    所定の入力装置の回転状態に応じて、文字が円形状に表示される画面の表示を制御する表示制御手段と、
    前記表示制御手段により表示が制御されている画面においてフォーカスされている文字に対応する処理を行う文字処理手段と
    を備えることを特徴とする情報処理装置。
  13. 前記表示制御手段は、
    前記入力装置の回転状態に応じて、前記画面に文字を所定の階層ごとに円形状に表示させ、
    ユーザの操作に対応して、前記画面においてフォーカスされている文字の下位階層の文字を、前記画面に表示させる
    ことを特徴とする請求項12に記載の情報処理装置。
  14. 前記文字処理手段は、ユーザの操作に対応して、前記画面においてフォーカスされている文字を、入力文字として処理する
    ことを特徴とする請求項12に記載の情報処理装置。
  15. 前記表示制御手段は、所定の階層ごとに階層化された文字のうちの、前記入力装置の回転角度に応じた階層の文字を前記画面に表示させる
    ことを特徴とする請求項12に記載の情報処理装置。
  16. 前記表示制御手段は、無線で送信されてくる、前記入力装置の回転状態に応じて、前記画面の表示を制御する
    ことを特徴とする請求項12に記載の情報処理装置。
  17. 前記入力装置の回転状態を検出する検出手段をさらに備える
    ことを特徴とする請求項12に記載の情報処理装置。
  18. 前記入力装置である
    ことを特徴とする請求項12に記載の情報処理装置。
  19. 文字入力の処理を行う情報処理方法において、
    所定の入力装置の回転状態に応じて、文字が円形状に表示される画面の表示を制御する表示制御ステップと、
    前記表示制御ステップの処理により表示が制御されている画面においてフォーカスされている文字に対応する処理を行う文字処理ステップと
    を含むことを特徴とする情報処理方法。
  20. 文字入力の処理を行うプログラムであって、
    所定の入力装置の回転状態に応じて、文字が円形状に表示される画面の表示を制御する表示制御ステップと、
    前記表示制御ステップの処理により表示が制御されている画面においてフォーカスされている文字に対応する処理を行う文字処理ステップと
    を含むことを特徴とするコンピュータが読み取り可能なプログラムが記録されている記録媒体。
  21. 文字入力の処理を行うプログラムにおいて、
    所定の入力装置の回転状態に応じて、文字が円形状に表示される画面の表示を制御する表示制御ステップと、
    前記表示制御ステップの処理により表示が制御されている画面においてフォーカスされている文字に対応する処理を行う文字処理ステップと
    を含む処理をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
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