JP2001100604A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2001100604A
JP2001100604A JP27585199A JP27585199A JP2001100604A JP 2001100604 A JP2001100604 A JP 2001100604A JP 27585199 A JP27585199 A JP 27585199A JP 27585199 A JP27585199 A JP 27585199A JP 2001100604 A JP2001100604 A JP 2001100604A
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humidity
friction coefficient
image
lubricant
image forming
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Masayuki Ueda
正之 上田
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 像担持体表面への窒素酸化物の蓄積による画
像ボケを抑制するとともに像担持体の長寿命化を達成す
る。 【解決手段】 感光体6の近傍に感光体6の表面付近の
湿度を検知する湿度センサ36を設け、検知湿度に基づ
いて潤滑材供給手段34を制御する。検知された湿度が
所定の湿度の範囲(低抵抗物質の蓄積が無い、又は蓄積
があったとしても画質劣化を起こすことがない範囲)外
である場合には感光体6の表面摩擦係数を上昇させる制
御を行い、検知された湿度が所定の湿度の範囲内である
場合には感光体6の表面摩擦係数を低下させる制御を行
う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、プリン
タ、ファクシミリ、プロッタ等の画像形成装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】この種の画像形成装置では、例えば、帯
電手段により一様に帯電された像担持体としての感光体
の表面に静電潜像を形成し、形成された静電潜像を現像
手段によりトナー像として可視像化し、転写手段により
転写バイアスを印加して像担持体上のトナー像を転写紙
に転写し、転写されたトナー像を定着手段により熱と圧
力で定着するようになっている。転写終了後の感光体の
表面はこれに当接するクリーニングブレードによりクリ
ーニングされ、残留トナー等が除去される。
【0003】感光体の周りには帯電手段としての帯電ロ
ーラやクリーニングブレードなど、感光体の表面に直接
接触する部材があり、これらと感光体との間には機械的
摩擦が発生する。とりわけ、クリーニングブレードは感
光体の表面をスクレープするように当接しているため摩
擦が大きく、早期の感光体の感光層の膜削れを来すとと
もに、クリーニングブレードの摩耗を来す。感光層の膜
削れが所定段階を超えると、感光体の電気的特性が低下
し、画質劣化を来す。クリーニングブレード自体の摩耗
も、クリーニング機能の低下、早期の部品交換という問
題を引き起こす。
【0004】このため、この種の画像形成装置では、ク
リーニングブレード等と感光体表面との間の摩擦係数
(以下、適宜、表面摩擦係数という)を低減すべく、感
光体の表面に潤滑材を供給することが行われている。潤
滑材としてはフッ素系材料、ステアリン酸亜鉛等種々の
ものが使用されており、固体物やシート状の潤滑性を有
する物質が使用されている。また、その供給方法も、固
形状の潤滑材を直接感光体表面へ押し当てる方法や、回
転ブラシや回転ローラを介して感光体表面へ間接的に供
給する方法、あるいは現像剤に混合して感光体表面へ供
給する方法など、様々な方法が提案され、実施されてい
る。
【0005】例えば、特開平8−305236号公報に
は、像担持体への潤滑材の塗布量を長期に亘って均一に
し、良品質の画像を得るための技術が開示されている。
その特徴は、像担持体に圧接する各種のローラの回転
数、駆動トルクの変化を検出し、この検出信号に基づい
て潤滑材の塗布量を制御することにある。特開平7−2
95246号公報には、感光体の摩耗劣化を低減する技
術が開示されている。その特徴は、帯電ローラを用いた
直接帯電による感光体表面の化学的変化を、感光層に酸
化防止剤及び紫外線吸収剤の少なくとも一方を含有させ
ることによって抑制することにある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述した方式のいずれ
かにより感光体表面に潤滑材を供給すれば、感光体表面
の摩擦係数が下がり、クリーニングブレード等との摩擦
による感光体の摩耗量を減少させ又は無くすることが可
能となる。また、摩擦係数の低下によってクリーニング
ブレード自体の摩耗も少なくなる。しかしながら、感光
体の摩耗を少なくすると、それに伴って以下のような問
題が発生する。電子写真方式を用いた画像形成装置で
は、帯電、転写等の放電に伴い、多量のオゾンが発生
し、空気中の窒素を酸化して窒素酸化物(NOx)を生
成し、さらにはこの窒素酸化物が空気中の水分と反応し
て硝酸などを生じる。
【0007】これらの放電生成物は感光体表面に付着又
は作用して感光層の変質、劣化等を引き起こし、感光体
表面を電気的に低抵抗化させる。このような状態になる
と、帯電工程において放電現象を介さずに帯電手段から
直接感光体に電荷注入がなされ、所望の帯電電位よりも
高電位となって画像ボケ等の著しい画像劣化を引き起こ
してしまう。電位上昇による画像劣化の問題は、感光体
表面の摩擦係数が低い状態が続いた場合に顕著になるこ
とが本発明者の実験によって確認されている。
【0008】潤滑材を供給して感光体表面の摩擦係数を
低下させて感光体の感光層の膜削れ量を減少させること
によって感光体の長寿命化を図った場合には、クリーニ
ングブレードによる摩耗作用が小さいため、放電生成物
を感光体の摩耗作用によって除去することができなくな
ってしまうからである。換言すれば、感光体表面に潤滑
材を供給する手段を有していない画像形成装置では、感
光体表面の摩擦係数が高いため、クリーニングブレード
等によって感光体表面に付着・蓄積した放電生成物が削
り取られるため、上記電位上昇等による問題はあまり生
じない。また、上記のような電位上昇による画像劣化現
象は、高温高湿の環境下で顕著となることも知られてい
る。
【0009】以上のことを勘案すれば、感光体の長寿命
化を図りつつ安定した画像品質を得るには、感光体の摩
耗を抑制しながら、同時に、これと相反する放電生成物
の蓄積防止(電位上昇防止)を達成する必要がある。か
かる観点からして、特開平8−305236号公報記載
の技術では、感光体の摩耗量減少に伴う窒素酸化物を原
因とした画像ボケに対しての認識は無く、画像ボケと潤
滑材供給量との因果関係についての考察、対策もない。
特開平7−295246号公報記載の技術では、感光体
の層内部に酸化防止剤、フッ素樹脂粉体を含有させるこ
とにより感光体の長寿命化を図っているが、このような
含有タイプにおいて、感光体側が全く摩耗しない場合、
酸化防止剤の効果が次第に減少し、結果的に低抵抗物質
の蓄積による画像ボケを解消できない。また、酸化防止
剤の効果を持続させるために感光体を積極的に削ること
は感光体の長寿命化の観点から意味がない。
【0010】そこで、本発明は、感光体の摩耗による問
題と、放電生成物の蓄積による問題を同時に解消でき、
しかも既存の一般的な感光体を用いても容易に解消でき
る画像形成装置の提供を、その目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明者の実験によれ
ば、放電生成物による感光体の低抵抗化作用は、潤滑材
を供給して感光体表面を低摩擦化した時点ですぐに生じ
るものではなく、プリント工程を繰り返し、窒素酸化物
が徐々に蓄積されたのち水分等と反応して画像ボケが発
生することが判っている。この事実に着目し、従来にお
ける感光体表面の低摩擦化という一方向性的手法に対し
て、放電生成物が蓄積した層を積極的に削り取ることを
主体とした感光体の摩耗作用を、感光体の環境条件等に
基づいてサイクル的に生じさせるというのが本発明の趣
旨である。
【0012】具体的には、請求項1記載の発明では、像
担持体の表面に潤滑材を供給する潤滑材供給手段を有す
る画像形成装置において、湿度を検知する湿度検知手段
と、この湿度検知手段の検知情報に基づいて上記潤滑材
供給手段を制御し上記像担持体の表面摩擦係数を変化さ
せる制御手段を有し、該制御手段は、上記湿度検知手段
により検知された湿度が所定の湿度の範囲外である場合
には上記像担持体の表面摩擦係数を上昇させる制御を行
い、検知された湿度が所定の湿度の範囲内である場合に
は上記像担持体の表面摩擦係数を低下させる制御を行
う、という構成を採っている。
【0013】請求項2記載の発明によれば、像担持体の
表面に潤滑材を供給する潤滑材供給手段を有する画像形
成装置において、上記像担持体の表面電位を検知する表
面電位検知手段と、この表面電位検知手段の検知情報に
基づいて上記潤滑材供給手段を制御し上記像担持体の表
面摩擦係数を変化させる制御手段を有し、該制御手段
は、上記表面電位検知手段により検知された表面電位が
所定の表面電位の範囲外である場合には上記像担持体の
表面摩擦係数を上昇させる制御を行い、検知された表面
電位が所定の表面電位の範囲内である場合には上記像担
持体の表面摩擦係数を低下させる制御を行う、という構
成を採っている。
【0014】請求項3記載の発明によれば、請求項1又
は2記載の構成において、プリント動作の停止時間が一
定時間以上生じた場合、その直後のプリント動作では上
記像担持体の表面摩擦係数を上昇させる工程からスター
トする、という構成を採っている。
【0015】請求項4記載の発明によれば、請求項1又
は2記載の構成において、装置本体のメインスイッチが
オンになった場合、上記像担持体の表面摩擦係数を上昇
させる工程からスタートする、という構成を採ってい
る。
【0016】請求項5記載の発明によれば、請求項1,
2,3又は4記載の構成において、上記潤滑材としてポ
リテトラフルオロエチレンを用いる、という構成を採っ
ている。
【0017】
【実施例】以下、本発明の実施例を図に基づいて説明す
る。図1に示すように、本実施例における画像形成装置
としてのレーザープリンタ2は、プリンタ本体(装置本
体)4のほぼ中央に像担持体としてのドラム状の感光体
6を有し、感光体6の周りには、矢印で示す感光体6の
回転駆動方向において、帯電手段8、現像手段10、転
写手段12、クリーニング手段14等が設けられてい
る。また、帯電手段8、現像手段10、クリーニング手
段14の上方には、光書き込み手段16が配置され、プ
リンタ本体4の下部には、転写紙18をプリンタ本体4
へ供給する給紙手段20が配置されている。
【0018】レーザープリンタ2により転写紙18に画
像記録を行う場合には、給紙手段20の給紙コロ22が
回転駆動され、積層状態に重ねられた複数枚の転写紙1
8のうち最上のものから順に1枚ずつ分離されて感光体
6と転写手段12のニップ部である画像形成部へ向けて
送り出される。送り出された転写紙18は、レジストロ
ーラ対により斜めずれ等を修正されるとともに、その給
紙方向の所定位置と感光体6上のトナー像の先端とが一
致するタイミングで画像形成部へ送られる。
【0019】感光体6は、矢印で示す時計回り方向に回
転駆動される。その際、図示しない除電手段により残留
電荷を除去された感光体6の表面は帯電手段8により一
様に帯電され、その後、光書き込み手段16から露光光
であるレーザー光を照射され、表面上に静電潜像を形成
される。感光体6の表面に形成された静電潜像は、現像
手段10との対向位置を通るときに現像手段10のトナ
ーによって可視像化される。可視像化された画像情報と
してのトナー像は、感光体6の下側に所定のタイミング
で搬送されてきた転写紙18上へ転写手段12により転
写される。転写後の感光体6の表面はクリーニング手段
14により残留トナー等が除去され、次の作像工程に備
えられる。トナー像を転写された転写紙18は定着手段
24へ送られ、ここで熱と圧力によりトナーが溶融して
転写紙18上に永久的画像として定着される。定着手段
24を出た転写紙18はプリンタ本体4を上方へ搬送さ
れ、排紙手段26により排出されて排紙トレイ28上に
スタックされる。
【0020】クリーニング手段14は、感光体6の表面
に当接して該表面の残留トナーを除去するクリーニング
ブレード30と、クリーニングブレード30の感光体6
の回転方向上流側においてトナーを攪乱、除去するプレ
クリーニング部材ともいうべきクリーニングファーブラ
シ32を有している。クリーニング手段14のケーシン
グ140内には、クリーニングファーブラシ32をクリ
ーニング手段14と共用する潤滑材供給手段34が設け
られている。また、感光体6の近傍には、感光体6の表
面付近の湿度を検知する湿度検知手段としての湿度セン
サ36が設けられており、湿度センサ36と潤滑材供給
手段34は制御手段38に接続されている。
【0021】クリーニング手段14で残留トナーを除去
された感光体6の表面には、その摩擦係数を低減すべ
く、潤滑材供給手段34により潤滑材が供給される。潤
滑材供給手段34は、感光体6に対して所定の食い込み
量で接触するクリーニングブレード30と、図示しない
ガイド部材によりクリーニングファーブラシ32に対し
て接離自在に支持された潤滑材ホルダ40と、この潤滑
材ホルダ40をクリーニングファーブラシ32から離れ
る方向へ常時付勢する図示しないバネ部材と、バネ部材
の付勢力に抗して潤滑材ホルダ40を接離させる偏心カ
ム42と、偏心カム42を駆動する図示しないカム駆動
源等を有している。
【0022】制御手段38は、制御手段42は、CP
U,ROM,RAM,I/Oインタフェース等を含むマ
イクロコンピュータであり、湿度センサ36からの検知
信号に基づいてカム駆動源を制御し、クリーニングファ
ーブラシ32に対して潤滑材ホルダ40を接離させる。
潤滑材ホルダ40には、ポリテトラフルオロエチレン
(PTFE)からなり、又はこれを主成分とする固形状
の潤滑材44が保持されている。
【0023】上記構成の下、本実施例におけるレーザー
プリンタ2では、感光体6の表面付近の湿度に応じて、
感光体6の表面の摩擦係数を低下させる工程と、感光体
6の表面摩擦係数を上昇させる工程を実施するようにな
っている。感光体表面に付着、蓄積する低抵抗物質は、
湿度が高くなるにつれて飛躍的に増加する傾向にある。
換言すれば、空気中の水分が多いほど、感光体表面が低
抵抗化し易いということになる。そこで、本実施例で
は、低抵抗物質の蓄積が無い、又は蓄積があったとして
も画質劣化を起こすことがない「所定の湿度の範囲」と
いうものを実験的に見出し、これを基準にして感光体6
の表面の摩擦係数を低下させる工程と、感光体6の表面
摩擦係数を上昇させる工程を実施するようにした。
【0024】制御手段38の図示しないROMには、実
験的に見出された所定の湿度の範囲が格納されており、
制御手段38は湿度センサ36による検知湿度が所定の
湿度の範囲にあるか否かを判断する。検知湿度が所定の
湿度の範囲内である場合には感光体6の表面摩擦係数を
低下させる工程を、検知湿度が所定の湿度の範囲外であ
る場合には感光体6の表面摩擦係数を上昇させる工程を
実行する。
【0025】感光体6の表面摩擦係数を低下させる工程
では、潤滑材44がある所定の食い込み量をもってクリ
ーニングファーブラシ32へ接触するように偏心カム4
2が駆動される。これにより、潤滑材44がクリーニン
グファーブラシ32によって掻き取られ、感光体6の表
面へ供給される。感光体6の表面に供給された潤滑材4
4は、現像手段10、転写手段12等を通過する間に機
械的あるいは電気的に回収される。この回収量は感光体
6の周りのシステムに依存し、決定付けられる。従って
感光体6の表面摩擦係数を低下させるためには、上記回
収量より多く潤滑剤38を供給することが必要である。
【0026】潤滑材44の供給量は、潤滑材44とクリ
ーニングファーブラシ32の食い込み量やニップ幅を適
当に設定することで変化させることが可能であるので、
現像手段10、転写手段12などによる回収量よりも供
給量を多くしてやれば、感光体6の表面摩擦係数は、遅
かれ早かれ下限飽和値に安定することになる。この、表
面摩擦係数を低下させる工程により、クリーニングブレ
ード30等との摩擦による感光体6の摩耗量が減り、感
光体6の長寿命化が図られる。
【0027】感光体6の表面摩擦係数を上昇させる工程
では、クリーニングファーブラシ32から潤滑材44が
離れるように偏心カム42が駆動され、潤滑材44の供
給が停止させられる。先にも述べた通り、潤滑材44の
供給が断たれた場合、現像手段10、転写手段12を何
度か通過するうち、徐々に感光体6の表面の摩擦係数は
上昇していき、後には潤滑材44は感光体6の表面から
完全に取り去られ、感光体6そのものの表面摩擦係数に
飽和する。摩擦係数が上昇することにより、感光体6の
表面に蓄積した低抵抗物質はクリーニングブレード30
等により掻き取られ、除去される。NOxは、感光体6
の表面の摩擦係数が一定値以上になればクリーニングブ
レード30等で機械的に取り去ることが可能である。本
発明者の実験により、感光体6の摩耗量と感光体6の表
面摩擦係数は比例関係にあることが判っており、この実
験事実に基づいてNOxを機械的に取り去ることを見出
したものである。これにより、電位上昇を防止すること
ができる。
【0028】潤滑材44として望ましいのは、早い速度
で摩擦係数の低下と上昇が行われるものである。つま
り、感光体6の摩耗が発生する摩擦係数の領域をなるべ
く少なくすることにより、感光体6の摩耗量を減少させ
ることが可能となる。図3は、プリント枚数と摩擦係数
の変化の関係を、ステアリン酸亜鉛とポリテトラフルオ
ロエチレンについて実験した結果を示すものである。図
3から明らかなように、ポリテトラフルオロエチレンに
は急峻な摩擦係数低下特性があり、この実験事実に基づ
いて潤滑材44の材料としてポリテトラフルオロエチレ
ンを採用した。
【0029】次に、図4に基づいて他の実施例を説明す
る。本実施例における画像形成装置(レーザープリン
タ)は、図1で示した構成とほぼ同様の構成であるの
で、全体概略図は省略し、同一部材は同一の符号で示
す。構成上、上記実施例と異なる点は、潤滑材44を感
光体6の表面に直接接触させて供給する点、感光体6の
表面電位を基準にして潤滑材供給手段を制御する点であ
る。
【0030】感光体6の近傍には、感光体6の表面電位
を検知する表面電位検知手段としての電位センサ50が
設けられており、電位センサ50と潤滑材供給手段52
は上記実施例と同様の制御手段54に接続されている。
【0031】本実施例における潤滑材供給手段52は、
図示しないガイド部材により感光体6に対して接離自在
に支持された潤滑材ホルダ40と、この潤滑材ホルダ4
0を感光体6から離れる方向へ常時付勢する図示しない
バネ部材と、バネ部材の付勢力に抗して潤滑材ホルダ4
0を接離させる偏心カム42と、偏心カム42を駆動す
る図示しないカム駆動源等を有している。制御手段38
は、電位センサ50からの検知信号に基づいてカム駆動
源を制御し、感光体6に対して潤滑材ホルダ40を接離
させる。
【0032】上記構成の下、本実施例におけるレーザー
プリンタでは、感光体6の表面電位に応じて、感光体6
の表面の摩擦係数を低下させる工程と、感光体6の表面
摩擦係数を上昇させる工程を実施するようになってい
る。既述の通り、感光体表面の電位上昇は、低抵抗物質
の蓄積に起因している。そこで、本実施例では、低抵抗
物質の蓄積が無い、又は蓄積があったとしても感光体表
面の電位上昇が起きて画質劣化を起こすことがない「所
定の表面電位の範囲」というものを実験的に見出し、こ
れを基準にして感光体6の表面の摩擦係数を低下させる
工程と、感光体6の表面摩擦係数を上昇させる工程を実
施するようにした。
【0033】制御手段54の図示しないROMには、実
験的に見出された所定の表面電位の範囲が格納されてお
り、制御手段54は電位センサ50による検知電位が所
定の表面電位の範囲にあるか否かを判断する。検知電位
が所定の表面電位の範囲内である場合には感光体6の表
面摩擦係数を低下させる工程を、検知湿度が所定の湿度
の範囲外である場合には感光体6の表面摩擦係数を上昇
させる工程を実行する。両工程の内容は上記実施例と同
様である。
【0034】上記各実施例では、感光体6の摩擦係数を
上昇させる工程と低下させる工程を必要に応じて行うこ
とにより、画像ボケ等の画像劣化の発生を防止すること
を特徴としているが、実際ユーザーが使用する場合、必
ず装置本体のプリント動作の停止時間が生じる。プリン
ト動作停止時間(プリントジョブ停止時間)が生じた場
合、通常の装置本体動作中であれば、帯電手段8等で発
生したNOx等は全てではないが強制対流もしくは自然
対流により、装置本体外へと排出される。よってNOx
等の蓄積量はそれほどでもないが、もし、感光体6の表
面の摩擦係数を低下させる工程の途中に装置本体が停止
し、プリントジョブ停止時間が生じた場合、NOx等が
装置本体外へ排出されきらずに装置本体内に残留してい
た場合、感光体6の表面に付着する可能性が高くなる。
【0035】もし、摩擦係数を低下させる工程からプリ
ントジョブ停止後のプリントが開始されてしまうと、最
初の数枚のプリント時、画像ボケ等の画像劣化が発生し
易い状況に陥る。これを防止するために、本実施例で
は、一定時間以上のプリントジョブ停止時間が生じた後
は、摩擦係数を上昇させる工程からスタートするように
している。装置本体のメインスイッチがオンになった場
合、すなわち、電源投入がなされた場合、制御手段38
又は制御手段54は、摩擦係数を上昇させる工程を優先
的に実行し、その後所定の制御に移行する。タイマーを
設け、プリントジョブ停止時間をカウントして一定時間
を超えたら摩擦係数を上昇させる工程を優先的に実行す
るようにしてもよい。
【0036】上記各実施例では潤滑材供給手段34、5
2の接離機構として偏心カム42を用いる構成とした
が、クラッチやソレノイドを用いてもよい。
【0037】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、像担持体
表面付近の湿度を検知し、検知された湿度が所定の湿度
の範囲外である場合には像担持体の表面摩擦係数を上昇
させる制御を行い、検知された湿度が所定の湿度の範囲
内である場合には像担持体の表面摩擦係数を低下させる
制御を行うようにしたので、像担持体の摩耗による問題
と、窒素酸化物による問題を同時に解消でき、画像ボケ
の発生を抑制しながら像担持体の長寿命化を図ることが
できる。
【0038】請求項2記載の発明によれば、像担持体の
表面電位を検知し、検知された電位が所定の表面電位の
範囲外である場合には像担持体の表面摩擦係数を上昇さ
せる制御を行い、検知された電位が所定の表面電位の範
囲内である場合には像担持体の表面摩擦係数を低下させ
る制御を行うようにしたので、像担持体の摩耗による問
題と、窒素酸化物による問題を同時に解消でき、画像ボ
ケの発生を抑制しながら像担持体の長寿命化を図ること
ができる。
【0039】請求項3又は4記載の発明によれば、プリ
ント動作の停止時間が一定時間以上生じた場合、表面摩
擦係数を上昇させる工程からスタートするようにしたの
で、プリント動作停止の間に付着、蓄積する低抵抗物質
を除去することができ、画像ボケの発生を抑制しながら
像担持体の長寿命化を図ることができる。
【0040】請求項5記載の発明によれば、潤滑材とし
てポリテトラフルオロエチレンを用いる構成としたの
で、像担持体表面の摩擦係数を早い速度で上昇及び低下
させることができ、像担持体の摩耗を減少させることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る画像形成装置としての
レーザープリンタの概要正面図である。
【図2】潤滑材供給手段を示す概要正面図である。
【図3】プリント枚数と摩擦係数との関係におけるステ
アリン酸亜鉛とポリテトラフルオロエチレンの比較グラ
フである。
【図4】他の実施例における潤滑材供給手段を示す概要
正面図である。
【符号の説明】
2 像担持体としての感光体 36 湿度検知手段としての湿度センサ 34,52 潤滑材供給手段 38,54 制御手段 50 表面電位検知手段としての電位センサ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】像担持体の表面に潤滑材を供給する潤滑材
    供給手段を有する画像形成装置において、 湿度を検知する湿度検知手段と、この湿度検知手段の検
    知情報に基づいて上記潤滑材供給手段を制御し上記像担
    持体の表面摩擦係数を変化させる制御手段を有し、該制
    御手段は、上記湿度検知手段により検知された湿度が所
    定の湿度の範囲外である場合には上記像担持体の表面摩
    擦係数を上昇させる制御を行い、検知された湿度が所定
    の湿度の範囲内である場合には上記像担持体の表面摩擦
    係数を低下させる制御を行うことを特徴とする画像形成
    装置。
  2. 【請求項2】像担持体の表面に潤滑材を供給する潤滑材
    供給手段を有する画像形成装置において、 上記像担持体の表面電位を検知する表面電位検知手段
    と、この表面電位検知手段の検知情報に基づいて上記潤
    滑材供給手段を制御し上記像担持体の表面摩擦係数を変
    化させる制御手段を有し、該制御手段は、上記表面電位
    検知手段により検知された表面電位が所定の表面電位の
    範囲外である場合には上記像担持体の表面摩擦係数を上
    昇させる制御を行い、検知された表面電位が所定の表面
    電位の範囲内である場合には上記像担持体の表面摩擦係
    数を低下させる制御を行うことを特徴とする画像形成装
    置。
  3. 【請求項3】請求項1又は2記載の画像形成装置におい
    て、 プリント動作の停止時間が一定時間以上生じた場合、そ
    の直後のプリント動作では上記像担持体の表面摩擦係数
    を上昇させる工程からスタートすることを特徴とする画
    像形成装置。
  4. 【請求項4】請求項1又は2記載の画像形成装置におい
    て、 装置本体のメインスイッチがオンになった場合、上記像
    担持体の表面摩擦係数を上昇させる工程からスタートす
    ることを特徴とする画像形成装置。
  5. 【請求項5】請求項1,2,3又は4記載の画像形成装
    置において、上記潤滑材としてポリテトラフルオロエチ
    レンを用いることを特徴とする画像形成装置。
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