JP2001099866A - 指針駆動装置 - Google Patents

指針駆動装置

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JP2001099866A
JP2001099866A JP27639799A JP27639799A JP2001099866A JP 2001099866 A JP2001099866 A JP 2001099866A JP 27639799 A JP27639799 A JP 27639799A JP 27639799 A JP27639799 A JP 27639799A JP 2001099866 A JP2001099866 A JP 2001099866A
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pointer
pointer shaft
rotor magnet
housing
shaft
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JP27639799A
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English (en)
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Hiroyasu Numaya
宏康 沼屋
Yoshihiro Kamimura
恵宏 上村
Koichi Jinushi
浩一 地主
Koichi Sato
浩一 佐藤
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Nippon Seiki Co Ltd
Original Assignee
Nippon Seiki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 指針(指針軸)の減速運転を可能としながら
小型化を達成できる指針駆動装置を提供する。 【解決手段】 指針Pを駆動する指針軸1と、この指針
軸1に対し同軸に且つ回転可能に設けられるロータ磁石
2と、このロータ磁石2を収納すると共に指針軸1を保
持するハウジング3と、このハウジング3の外部に設け
られロータ磁石2に回転力を与えるコイル4,5と、ハ
ウジング3の内部に指針軸1と同軸に設けられる遊星歯
車機構(減速手段)7とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば車両用指針
式メータの駆動源として用いられる指針駆動装置に関
し、特にコイルへの通電により指針を回転させるタイプ
の指針駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、車両用指針式メータに適用される
指針駆動装置として、例えば交差コイル式計器が一般に
よく知られている。交差コイル式計器は、エアコア式ム
ーブメントとも呼ばれ、ハウジングに形成した空間内に
ロータ磁石を収納すると共にロータ磁石に固定した指針
軸をハウジングで軸支してその一端をハウジングの外部
に突出させ、その突出端に指針を装着し、ハウジングの
外周には一対のコイルを交差状に巻回して構成され、各
コイルの通電により発生する合成磁界に応じてロータ磁
石(指針)を回転させるもので、各コイルへの通電量
(駆動信号)を計測量に応じてコントロールすること
で、指針を計測量に応じて角度運動させることができ
る。
【0003】ところで、このような交差コイル式計器に
あっては、一対のコイルを交差状に積層巻回することに
より生じる各コイル毎の巻回径寸法差や磁気的ヒステリ
シス等に起因して、入力信号に対する指針の回転角(出
力角)に誤差が生じ、それが指示誤差となって現れるこ
とが知られている。
【0004】このような指示誤差に対しては、例えば各
コイルに対して予め指示誤差を考慮した分の駆動信号を
供給する等の回路処理にて対応していたが、製品毎のば
らつき等により動作が安定しない等、回路処理での誤差
補正には限界があった。
【0005】このため、例えば特開平6−27146号
公報に示されているように、ロータ磁石が固定されるロ
ータ軸と指針が固定される指針軸とを偏心させて並設状
態に設け、これら双方の軸どうしを減速歯車にて連結す
ることにより減速手段を設け、この減速手段を通じて指
針を回転させることにより、指示誤差を機械的に抑制す
る構造が有利である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記公
報開示の指針駆動装置は、互いに偏心配置したロータ軸
と指針軸とを減速歯車にて連結して減速手段を構成して
いるため、それぞれが歯車を有する各軸を偏心配置する
ぶん、広いスペースを必要とするだけでなく、指針軸を
減速回転させるべく(ロータ軸側歯車よりも)大径に形
成した指針軸側歯車が指針駆動装置の側方に張り出して
装置自体も大型化してしまうという問題がある。また、
ハウジング内に減速歯車を内蔵する構造を採用した場
合、大型の指針軸側歯車に対応するハウジング箇所が側
方に張り出して装置が大型化することに加え、この張り
出し部分によってハウジングが異形となり、コイルの巻
線スペースを十分に確保できなくなるおそれがある。
【0007】本発明はこの点に鑑みてなされたものであ
り、その主な目的は、指針(指針軸)の減速運転を可能
としながら小型化を達成でき、またハウジング内に減速
手段を組み込んだ場合でも十分な巻線スペースを確保す
ることができる指針駆動装置を提供せんとするものであ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記目的を達
成するため、指針を駆動する指針軸と、この指針軸に対
し同軸に且つ回転可能に設けられるロータ磁石と、この
ロータ磁石を収納すると共に前記指針軸を保持するハウ
ジングと、このハウジングの外部に設けられ前記ロータ
磁石に回転力を与えるコイルと、前記ハウジングの内部
に前記指針軸と同軸に設けられ前記ロータ磁石と前記指
針軸とを接続し前記指針軸を減速回転させる減速手段と
を備えることを特徴とする。
【0009】また前記減速手段が遊星歯車機構からなる
ことを特徴とする。
【0010】また前記遊星歯車機構は、前記ロータ磁石
と共に同軸回転する太陽歯車と、この太陽歯車を介して
前記ロータ磁石に対向配置され前記指針軸と共に同軸回
転する回転部材と、前記太陽歯車に噛合すると共に前記
回転部材を駆動する遊星歯車とからなることを特徴とす
る。
【0011】また前記指針軸が前記ロータ磁石を保持す
る第1の指針軸と前記指針が装着される第2の指針軸と
からなり、これら前記第1の指針軸と前記第2の指針軸
とが互いに同軸に配置されると共に前記減速手段を介し
て接続されることを特徴とする。
【0012】また前記減速手段は、前記第1の指針軸を
軸として前記ロータ磁石と共に同軸回転する太陽歯車
と、この太陽歯車を介して前記ロータ磁石に対向配置さ
れ前記第2の指針軸と共に同軸回転する回転部材と、前
記太陽歯車に噛合すると共に前記回転部材を駆動する遊
星歯車とからなることを特徴とする。
【0013】また前記第2の指針軸に対向する前記第1
の指針軸の端部が前記回転部材によって軸受されること
を特徴とする。
【0014】また前記遊星歯車は、前記太陽歯車に噛合
する側とは反対側が前記ハウジングの内部に設けた連続
歯に噛合し前記太陽歯車と前記連続歯との間を自転及び
公転するように前記回転部材に保持され、前記遊星歯車
の公転に応じて前記回転部材が回転することを特徴とす
る。
【0015】また前記遊星歯車は、前記太陽歯車に噛合
する側とは反対側が前記回転部材の内周部に設けた連続
歯に噛合し前記太陽歯車と前記連続歯との間を自転する
ように前記ハウジングに固定された支持部材に保持さ
れ、前記遊星歯車の自転に応じて前記回転部材が回転す
ることを特徴とする。
【0016】また前記コイルは前記ハウジングの外周に
交差して巻かれた一対のコイルからなることを特徴とす
る。
【0017】また前記指針軸の回転を規制する回転規制
手段を設けたことを特徴とする。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明の実施形態における指針駆
動装置は、指針を駆動する指針軸と、この指針軸に対し
同軸に、しかも指針軸とは独立して回転可能に設けられ
るロータ磁石と、このロータ磁石を収納しつつ指針軸を
保持するハウジングと、このハウジングの外部に設けら
れ通電によりロータ磁石に回転力を与えるコイルと、ハ
ウジングの内部に指針軸と同軸に設けられロータ磁石の
回転を指針軸に伝達する減速手段とを備えることによ
り、指針軸と減速手段が同軸関係に配置されるため構造
がコンパクトとなり、これにより指針(指針軸)の減速
運転を可能としながら小型化を達成でき、またハウジン
グ内に減速手段を組み込んだ場合でもハウジングが異形
となることを防いで十分な巻線スペースを確保すること
ができる。
【0019】指針軸に対して同軸関係に配される減速手
段としては、遊星歯車機構により構成することができ
る。遊星歯車機構としては、指針軸に対して回転自在に
保持されロータ磁石と共に同軸回転する太陽歯車と、こ
の太陽歯車を介してロータ磁石と対向するよう指針軸に
固定され且つ指針軸と同軸回転する回転部材と、太陽歯
車に噛合すると共に回転部材をロータ磁石よりも減速駆
動する遊星歯車とから構成することができる。
【0020】また指針軸は単一軸でもよいし、ロータ磁
石を保持する第1の指針軸と指針が装着される第2の指
針軸とから2分割形成することもできる。指針軸を分割
形成する場合、第1の指針軸と第2の指針軸とを互いに
同軸に配置すると共にこれら両軸を減速手段を介して接
続すればよい。
【0021】また指針軸を分割形成する場合、遊星歯車
機構は、第1の指針軸を軸としてロータ磁石と共に同軸
回転する太陽歯車と、この太陽歯車を介してロータ磁石
と対向するよう第2の指針軸に固定され且つ第2の指針
軸と同軸回転する回転部材と、太陽歯車に噛合すると共
に回転部材をロータ磁石よりも減速駆動する遊星歯車と
から構成することができる。
【0022】さらに指針軸を分割形成する場合、第2の
指針軸に対向する第1の指針軸の端部を回転部材によっ
て軸受けすると有利である。
【0023】遊星歯車は、太陽歯車に噛合する側とは反
対側がハウジングの内部に設けた連続歯に噛合し太陽歯
車と連続歯との間を自転及び公転するように回転部材に
保持され、遊星歯車の公転に応じて回転部材がロータ磁
石よりも減速駆動されるように設けてもよいし、また遊
星歯車は、太陽歯車に噛合する側とは反対側が回転部材
の内周部に設けた連続歯に噛合し太陽歯車と連続歯との
間を自転するようにハウジングに固定された支持部材に
保持され、遊星歯車の自転に応じて回転部材が減速駆動
されるように設けてもよい。
【0024】またコイルは、ハウジングの外側にロータ
磁石の回転周面に対向するよう配置される適宜数のコイ
ルでもよいが、ハウジングの外周に交差して巻かれた一
対のコイルがスペース的にも磁気効率的にも有利であ
る。
【0025】またハウジング内に指針軸の回転を規制す
る回転規制手段を設ければ、指針を所定の回転位置で確
実に停止させることができる。
【0026】このような回転規制手段は、ハウジングの
内部、例えば回転部材とハウジングとの間、遊星歯車と
ハウジングとの間、遊星歯車と前記連続歯との間、指針
軸とハウジングとの間に設ければ、構造をコンパクトに
できる。
【0027】
【実施例】以下、添付図面に基づき、本発明による指針
駆動装置の実施例を説明する。
【0028】図1から図3は本発明の第1実施例を示す
もので、図1は指針駆動装置の平面図、図2は図1のA
−A線に沿った断面図、図3はロータ磁石を除いてハウ
ジングの内部を示す平面図である。
【0029】図1及び図2において、本実施例による指
針駆動装置は、先端に指針P(図2参照)が装着される
指針軸1と、この指針軸1に対し同軸に、しかも指針軸
1とは独立して回転可能に設けられるロータ磁石2と、
このロータ磁石2を収納しつつ指針軸1を保持するハウ
ジング3と、このハウジング3の外部に交差状に巻回さ
れ通電によりロータ磁石2に回転力を与える一対のコイ
ル4,5と、このコイル4,5を含んでハウジング3の
外部所定領域を覆うカップ形の磁性ケース6と、ハウジ
ング3の内部に設けられロータ磁石2と指針軸1とを接
続する遊星歯車機構(減速手段)7とから構成されてい
る。
【0030】指針軸1は、前方側がハウジング3から露
出する単一軸からなり、その前方端部に指針Pが圧入等
の適宜固定手段により固定されている。
【0031】ロータ磁石2は、N極とS極が2極着磁さ
れた、例えば円盤状のプラスチックマグネットからな
り、その中心に取付固定された太陽歯車(後述)を通じ
て指針軸1に対し回転自在に貫通保持されている。
【0032】ハウジング3は、合成樹脂からなり、図2
中、下側に位置する第1ハウジング31と、上側に位置
する第2ハウジング32とに分割形成され、これら第
1,第2ハウジング31,32間でロータ磁石2と遊星
歯車機構7とを収納する収納部を形成している。
【0033】またこれら第1,第2ハウジング31,3
2の外周には、図1に示すように、互いに等しい位置か
ら指針軸1の軸方向に延びる柱状部33が指針軸1を中
心とする等間隔に4つ形成され、これら柱状部33は、
ハウジング3にコイル4,5を巻回する際の巻回ガイド
として機能すると共に、これら柱状部33のうちの3つ
が、磁性ケース6の外側に延びて取付フランジ及びコイ
ル4,5巻回時のチャック部(自動巻線装置がハウジン
グを保持する箇所)を形成し、さらに各柱状部33の間
には、部分的に外側に突出しコイル4,5に導通固定さ
れる端子Tを保持する端子保持部34が形成されてい
る。
【0034】また第1,第2のハウジング31,32に
は、図2に示すように、それぞれが指針軸1に沿って軸
方向に延びる突出部35が形成され、この突出部35内
に指針軸1を軸受け保持する軸受部36がそれぞれ形成
されており、この場合、第2ハウジング32側の突出部
35からは指針軸1が突出している。。
【0035】コイル4,5のそれぞれは、突出部35を
避けた分割状態に巻回され、コイル4,5どうしの巻回
方向及び通電時の発生磁界方向は、略90度の角度で互
いに交差する。
【0036】磁性ケース6は、磁性金属材料よりなり、
指針軸1を中心とした略正円形に形成されコイル4,5
が巻かれたハウジング6の側面を覆う側壁部とハウジン
グ6の底部を覆う底壁部とを備え、前方側が開口するカ
ップ形に設けられている。
【0037】遊星歯車機構7は、太陽歯車71、回転部
材72、遊星歯車73、固定連続歯(連続歯)74とか
ら構成され、ロータ磁石2と指針軸1との間に位置して
ロータ磁石2の回転を指針軸1に減速して伝達するもの
である。
【0038】太陽歯車71は、ロータ磁石2と同体的に
回転するようにその基部がロータ磁石2の中心部分に固
定されると共に指針軸1と同軸に、しかも指針軸1に対
しては回転自在に保持されており、ロータ磁石2から図
2中、下側(回転部材72側)に突出した箇所の外周
に、遊星歯車73と噛合する複数の歯(本実施例では2
0枚)が形成されている。なおこの場合、太陽歯車71
はロータ磁石と一体に形成することもできる。
【0039】回転部材72は、太陽歯車71の歯が形成
される側を介してロータ磁石2に対向する位置で指針軸
1に固定され、指針軸1と共に回転するように設けられ
ている。そして回転部材72には、遊星歯車73を回転
自在(自転自在)に保持する一対の保持軸75が突出形
成されている。
【0040】遊星歯車73は、その外周に複数の歯(本
実施例では30枚)を有し、ロータ磁石2と回転部材7
2との間に位置して回転部材72の各保持軸75に2
個、回転自在に配置されており、指針軸1側となる一端
側周面の歯が太陽歯車71の歯に噛合し、その反対側
(他端側周面)の歯が固定連続歯74に噛合している。
なお遊星歯車73の個数は任意であるが、等間隔に複数
個(望ましくは2個または3個)設けると動作がスムー
ズとなる。
【0041】固定連続歯74は、ハウジング3(第1ハ
ウジング31)の内部壁面を利用して、指針軸1を中心
とする同心円上に形成された複数の歯(本実施例では8
0枚)からなり、各遊星歯車73が噛合している。
【0042】次に、図3に基づき動作を説明する。まず
ロータ磁石2が回転すると、太陽歯車71が同体的に回
転し、太陽歯車71の回転はこれと噛合する各遊星歯車
73に伝達され、各遊星歯車73は回転部材72の保持
軸75を軸として同一方向に回転(自転)する。ここ
で、ロータ磁石2の回転が例えば時計方向の場合、各遊
星歯車73は反時計方向にそれぞれ回転する。
【0043】このように回転する各遊星歯車73は、ハ
ウジング3側に設けた固定連続歯74にも噛合している
ため、太陽歯車71と固定連続歯74との間に位置して
双方に噛合する各遊星歯車73は、それ自体が保持軸7
5を軸として自転(回転)すると共に指針軸1を軸とし
て太陽歯車71の周囲を公転する。なおロータ磁石2が
時計方向に回転した場合、各遊星歯車73は時計方向に
公転する。
【0044】このように保持軸75を軸として自転しつ
つ、指針軸1を軸として公転する遊星歯車73は、回転
部材72によって保持されているため、遊星歯車73の
公転に応じて回転部材72が回転し、回転部材72は、
指針軸1に対して固定されているため、回転部材72の
回転に応じて指針軸1(指針P)が回転することにな
る。なおロータ磁石2が時計方向に回転した場合、回転
部材72及び指針軸1(指針P)は時計方向に回転す
る。
【0045】なお本実施例の場合、太陽歯車71の歯数
が「20」、各遊星歯車73の歯数が「30」、固定連
続歯74の歯数が「80」にそれぞれ設定されているた
め、遊星歯車機構7による減速比(ロータ磁石2の回転
(入力)に対する指針Pの回転(出力))は、「4:
1」となるが、減速比は任意に設定できる。
【0046】以上、説明したように、本実施例によれ
ば、指針Pを駆動する指針軸1と、この指針軸1とは同
軸に且つ独立して回転可能に設けられるロータ磁石2
と、このロータ磁石2を収納すると共に指針軸1を保持
するハウジング3と、このハウジング3の外部に設けら
れロータ磁石2に回転力を与えるコイル4,5と、ハウ
ジング3の内部に指針軸1と同軸に設けられロータ磁石
2と指針軸1とを接続し指針軸1を減速回転させる遊星
歯車機構(減速手段)7とからなることにより、指針軸
1と減速手段7が同軸関係に配置されるため、構造がコ
ンパクトとなり、指針P(指針軸1)の減速運転を可能
としながら小型化を達成でき、またハウジング3内に減
速手段7を組み込んだ場合でも、ハウジング3が異形と
はならないため、コイル4,5を巻回するにあたり、十
分な巻線スペースを確保することができる。
【0047】また本実施例では、図2に示すように、回
転部材72とハウジング3(第1ハウジング31)との
間に、回転部材72側に形成された可動側突部72aと
ハウジング3側に形成された固定側突部3aとで構成さ
れ、指針Pが所定の回転位置に来たときにその回転を停
止させる回転規制手段8が形成されており、このように
回転規制手段8を設けたことにより、例えばコイル4,
5に対する通電がないときに指針Pを確実に所定位置で
停止させることができる。なお回転規制手段8は、指針
Pを所定位置で停止させることができれば、その構造は
任意である。
【0048】また本実施例では、図示しないが、ロータ
磁石2に対応する任意のハウジング3箇所に固定磁石を
設けてもよく、このように磁石を設けたことにより、例
えばコイル4,5への通電がないときでも指針Pを確実
に所定位置(例えば回動規制手段8による停止位置)に
確実に留めておくことができる。
【0049】また本実施例では、回転部材72の前方側
(図2中、上側)に各遊星歯車73が配置され、さらに
その前方側に太陽歯車71(ロータ磁石2)を配置した
ことにより、各部品を積み重ね状態に組み付けることが
でき、作業性に優れるものである。
【0050】図4は本発明の第2実施例を示し、指針軸
を2分割形成したものである。すなわち、指針軸は、ロ
ータ磁石2及び太陽歯車71を回動自在に保持する第1
の指針軸11と、指針Pが装着される第2の指針軸12
とからなり、これら第1,第2の指針軸11,12は、
互いに同軸に配置されてハウジング3と回転部材72に
より支持され、且つ遊星歯車機構(減速手段)7を介し
て接続されている。
【0051】この場合、遊星歯車機構7は、第1の指針
軸11を軸としてロータ磁石2と共に同軸回転する太陽
歯車71と、この太陽歯車71を介してロータ磁石2と
対向する位置(図4中、上側)で第2の指針軸12に固
定され且つ第2の指針軸12と同軸回転する回転部材7
2と、太陽歯車71及び固定連続歯74に噛合して回転
部材72をロータ磁石2よりも減速駆動する遊星歯車7
3とから構成され、第2の指針軸12に対向する第1の
指針軸11の端部は回転部材72によって軸受けされて
いる。なお遊星歯車機構7による回転伝達動作は、前記
第1実施例と同様であるので説明を省略する。
【0052】以上、かかる実施例によっても前記第1実
施例と同様な効果を期待できる。
【0053】図5は本発明の第3実施例を示し、本実施
例では、回転部材72に内歯(連続歯)76が形成され
ると共に、遊星歯車73を保持する支持部材9が新たに
追加されている。
【0054】すなわち、回転部材72は、その中心側が
指針軸1に固定されている点では、前記第1実施例と同
様であるが、その外周には遊星歯車73側に向けて延び
る延長する延長部が形成されている。また支持部材9は
ハウジング3に固定され、遊星歯車73に対応する位置
には、遊星歯車73を回動自在に保持する保持軸91が
形成されている。
【0055】そしてロータ磁石2が回転すると、その回
転は太陽歯車71を介して遊星歯車73に伝達され、遊
星歯車73が回転する。遊星歯車73の回転は内歯76
を通じて回転部材72に伝達され、これにより指針軸1
(指針P)が減速駆動される。なおこの場合、遊星歯車
73はハウジング3に対して固定となる支持部材9に保
持されているため、前記第1,第2実施例のように公転
はしない。
【0056】以上、かかる実施例によっても前記第1実
施例と同様な効果を期待できる。
【0057】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明は、指針を
駆動する指針軸と、この指針軸に対し同軸に且つ回転可
能に設けられるロータ磁石と、このロータ磁石を収納す
ると共に前記指針軸を保持するハウジングと、このハウ
ジングの外部に設けられ前記ロータ磁石に回転力を与え
るコイルと、前記ハウジングの内部に前記指針軸と同軸
に設けられ前記ロータ磁石と前記指針軸とを接続し前記
指針軸を減速回転させる減速手段とを備えることによ
り、指針(指針軸)の減速運転を可能としながら小型化
を達成し得る指針駆動装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例による指針駆動装置の平面
図。
【図2】図1のA−A線に沿った断面図。
【図3】ロータ磁石を除いてハウジングの内部を示す平
面図。
【図4】本発明の第2実施例を示す断面図。
【図5】本発明の第3実施例を示す要部断面図。
【符号の説明】
1 指針軸 2 ロータ磁石 3 ハウジング 4,5 コイル 7 遊星歯車機構(減速手段) 8 回転規制手段 9 支持部材 11,12 第1,第2の指針軸 31,32 第1,第2ハウジング 71 太陽歯車 72 回転部材 73 遊星歯車 74 固定連続歯(連続歯) 75 保持軸 76 内歯(連続歯) P 指針
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐藤 浩一 新潟県長岡市東蔵王2丁目2番34号 日本 精機株式会社内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 指針を駆動する指針軸と、この指針軸に
    対し同軸に且つ回転可能に設けられるロータ磁石と、こ
    のロータ磁石を収納すると共に前記指針軸を保持するハ
    ウジングと、このハウジングの外部に設けられ前記ロー
    タ磁石に回転力を与えるコイルと、前記ハウジングの内
    部に前記指針軸と同軸に設けられ前記ロータ磁石と前記
    指針軸とを接続し前記指針軸を減速回転させる減速手段
    とを備えることを特徴とする指針駆動装置。
  2. 【請求項2】 前記減速手段が遊星歯車機構からなるこ
    とを特徴とする請求項1記載の指針駆動装置。
  3. 【請求項3】 前記遊星歯車機構は、前記ロータ磁石と
    共に同軸回転する太陽歯車と、この太陽歯車を介して前
    記ロータ磁石に対向配置され前記指針軸と共に同軸回転
    する回転部材と、前記太陽歯車に噛合すると共に前記回
    転部材を駆動する遊星歯車とからなることを特徴とする
    請求項2記載の指針駆動装置。
  4. 【請求項4】 前記指針軸が前記ロータ磁石を保持する
    第1の指針軸と前記指針が装着される第2の指針軸とか
    らなり、これら前記第1の指針軸と前記第2の指針軸と
    が互いに同軸に配置されると共に前記減速手段を介して
    接続されることを特徴とする請求項1記載の指針駆動装
    置。
  5. 【請求項5】 前記減速手段は、前記第1の指針軸を軸
    として前記ロータ磁石と共に同軸回転する太陽歯車と、
    この太陽歯車を介して前記ロータ磁石に対向配置され前
    記第2の指針軸と共に同軸回転する回転部材と、前記太
    陽歯車に噛合すると共に前記回転部材を駆動する遊星歯
    車とからなることを特徴とする請求項4記載の指針駆動
    装置。
  6. 【請求項6】 前記第2の指針軸に対向する前記第1の
    指針軸の端部が前記回転部材によって軸受されることを
    特徴とする請求項5記載の指針駆動装置。
  7. 【請求項7】 前記遊星歯車は、前記太陽歯車に噛合す
    る側とは反対側が前記ハウジングの内部に設けた連続歯
    に噛合し前記太陽歯車と前記連続歯との間を自転及び公
    転するように前記回転部材に保持され、前記遊星歯車の
    公転に応じて前記回転部材が回転することを特徴とする
    請求項3、5、6のうち何れか一つに記載の指針駆動装
    置。
  8. 【請求項8】 前記遊星歯車は、前記太陽歯車に噛合す
    る側とは反対側が前記回転部材の内周部に設けた連続歯
    に噛合し前記太陽歯車と前記連続歯との間を自転するよ
    うに前記ハウジングに固定された支持部材に保持され、
    前記遊星歯車の自転に応じて前記回転部材が回転するこ
    とを特徴とする請求項3、5、6のうち何れか一つに記
    載の指針駆動装置。
  9. 【請求項9】 前記コイルは前記ハウジングの外周に交
    差して巻かれた一対のコイルからなることを特徴とする
    請求項1から請求項8のうち何れか一つに記載の指針駆
    動装置。
  10. 【請求項10】 前記指針軸の回転を規制する回転規制
    手段を設けたことを特徴とする請求項1から請求項8の
    うち何れか一つに記載の指針駆動装置。
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