JP2001099754A - 光ファイバセンサ - Google Patents

光ファイバセンサ

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JP2001099754A
JP2001099754A JP27539599A JP27539599A JP2001099754A JP 2001099754 A JP2001099754 A JP 2001099754A JP 27539599 A JP27539599 A JP 27539599A JP 27539599 A JP27539599 A JP 27539599A JP 2001099754 A JP2001099754 A JP 2001099754A
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optical
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deformation
monitoring
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JP27539599A
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Masato Kurii
正人 栗井
Kazuya Ogata
和也 緒方
Koichi Katayose
浩一 片寄
Yoshikazu Nomura
義和 野村
Shoji Ueno
将司 上野
Toshizane Mizuno
敏実 水野
Hiroya Motoki
浩也 本木
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Fujikura Ltd
Oyo Corp
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Fujikura Ltd
Oyo Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 例えば道路沿い等の広域に存在する傾斜面等
の危険地点の変形、崩壊等を光ファイバの変形や破断等
に変換して、前記危険地点の変形等を光により安全かつ
迅速に観測できる技術の開発が求められていた。 【解決手段】 外側へ引き出された光ファイバ引出部3
5に、崩壊地盤からの落下土砂等の監視対象物の荷重が
作用することにより、前記光ファイバ引出部35に作用
した張力で、センサユニット31内にて光ファイバを巻
回収納した巻回部33が縮小変形されて、その内側に収
納している光ファイバ変形部材34に巻き付くようにし
て押圧されて、曲げ変形や破断を生じるようになってい
る光ファイバセンサを提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、崩壊の可能性のあ
る不安定地層や、変位の可能性のある岩石、擁壁等であ
る監視対象物の変位や変形を監視する光ファイバセンサ
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、道路の維持管理、道路周辺の土
砂崩れ等の防災管理は、日常あるいは非常時の巡視等に
頼っていることが一般的である。土砂崩れ等の災害によ
る道路の不通(隣接する斜面から崩れた土砂による道路
の埋没、道路自体あるいは道路下の地盤の崩壊のいずれ
も含む)を回避するには、巡視等を頻繁に行って状況を
把握する等の対策が従来から採られている。道路が不通
になれば、交通が遮断され、生活物資の輸送が途絶える
等の影響が出るため、土砂崩れの予兆現象である斜面の
亀裂や、道路の崩壊・陥没等の予兆現象である道路の亀
裂等を発見したら、迅速に補修する必要がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、長大な
道路、あるいは道路周辺の地盤等について、巡視による
綿密な点検を短時間で行うことは極めて困難である。監
視対象である道路や道路周辺の地盤等の監視対象が複数
箇所に散在する場合でも、これら監視位置間の移動時間
等により短時間の巡視は困難である。しかも、道路が不
通になってしまうと監視位置への移動自体が困難にな
り、特に地震等により広域に災害が発生すると、監視位
置への移動が事実上不可能になってしまう。日常の巡視
でも、土砂崩れが生じやすい斜面の近くや、道路の崩落
が生じやすい崖等では、巡視自体に危険が伴うといった
問題もある。悪天候下や夜間の巡視も危険が伴う作業で
あり、しかも、視界が悪い等の悪条件により巡視効率が
低下する。
【0004】前記問題に鑑みて、例えば土砂崩れの予兆
現象の把握には斜面への歪み計の設置やITV等の撮像
装置を用いた監視設備の設置等が考えられるが、これら
対策はいずれも設置位置近傍のポイント観測に留まるも
のであり、長大な道路全体にわたって常時監視すること
はできない。特に、ITV等の撮像装置を用いた監視設
備では、大雨等の悪天候下では監視範囲が狭くなるため
多数設置を余儀無くされ、コスト増大を招くといった欠
点がある。また、防災のために監視設備の設置を特に必
要とする地域は、山間部等の気象変化の激しい地域であ
ることが多く、前述したITV等を含む各種の電気的監
視装置では、落雷等による誘導電流の影響を受けて故障
しやすいといった問題もある。建物等が密集している都
市部では監視のための視界の確保そのものが困難である
から、ITV等の撮像装置を用いた監視設備では多数設
置を余儀無くされ、コストが増大する。なお、前述の問
題は、道路に限定されず、鉄道線路、河川堤防、海岸や
湖沼の沿岸等に設けられる防波堤等、監視領域が長大に
なるものでは顕著に生じる。
【0005】ところで、近年、光ファイバ長手方向の連
続的な光損失分布を観測する方法として、光ファイバの
後方散乱現象の一つであるレイリー散乱光の強度が光フ
ァイバの光損失に依存することを利用した手法が開発、
実用化され、様々なセンシングの用途に応用されつつあ
る。しかし、河川堤防等の各種堤体、地盤斜面、岩盤、
橋梁(道路や鉄道の高架等も含む)等の建造物等の変位
や変形を効率的に計測できる光ファイバセンサは少な
い。すなわち、光ファイバセンサは、河川堤防等の各種
堤体、地盤斜面、岩盤、橋梁等の建造物等の監視対象物
に対する取り付け等の施工性に優れるとともに、監視対
象物の変位や変形を光ファイバの曲げや破断に効率良く
作用させる構造であることが求められており、このよう
な条件を満たす適当なものが無かった。さらには、低コ
スト化の要求もあり、これら条件を満たす光ファイバセ
ンサの開発が必要であった。
【0006】本発明は、前述の課題に鑑みてなされたも
ので、目的位置への施工性に優れ、しかも、変位した監
視対象物から作用する変位力を光ファイバの破断あるい
は曲げ等の変形に効率良く作用させることができる低コ
ストの光ファイバセンサを提供することを目的とするも
のである。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、本発明では、変位した監視対象物から作用する変位
力を光ファイバの破断あるいは曲げ等の変形に効率良く
作用させることができる光ファイバセンサを提案する。
【0008】請求項1記載の発明は、崩壊の可能性のあ
る不安定地層、変位の可能性のある岩石等の自然物、あ
るいは擁壁などの人工構造物等である監視対象物の変位
や変形を光により監視する光ファイバセンサであって、
押圧された光ファイバに曲げや破断を生じさせる光ファ
イバ変形部材の周囲に該光ファイバ変形部材に対して押
圧されない巻き径を確保して光ファイバを巻いてなる巻
回部を収納するセンサユニットと、前記巻回部から引き
出された前記光ファイバである光ファイバ引出部と、こ
の光ファイバ引出部を支持して前記巻回部との間に架設
する光ファイバ支持部とを備え、変位した前記監視対象
物に押圧されることで前記光ファイバ引出部に生じた張
力によって前記巻回部の光ファイバが引き出され、該巻
回部の光ファイバが前記光ファイバ変形部材に巻き付く
ようにして押圧されるようになっていることを特徴とす
る。この発明によれば、センサユニット内の巻回部と光
ファイバ支持部との間に架設状態になっている光ファイ
バ引出部に監視対象物の変位力が作用して撓み方向への
押圧力を受けることで、巻回部の光ファイバが引き出さ
れて、巻回部の光ファイバが光ファイバ変形部材に巻き
付くようにして押圧される。これにより、光ファイバ変
形部材によって、光ファイバが曲げ等の変形を与えられ
たり破断される。
【0009】請求項2記載の発明は、崩壊の可能性のあ
る不安定地層、変位の可能性のある岩石等の自然物、あ
るいは擁壁などの人工構造物等である監視対象物の変位
や変形を光により監視する光ファイバセンサであって、
光ファイバの長手方向中央部を湾曲させた湾曲部を収納
するセンサユニットと、前記湾曲部から引き出された前
記光ファイバである光ファイバ引出部と、この光ファイ
バ引出部を支持して前記湾曲部との間に架設する光ファ
イバ支持部とを備え、前記湾曲部は、前記センサユニッ
トに設けられた一対の支持材の間に挿入されるととも
に、両支持材に対して離間された所にて両支持材に固定
の光ファイバ変形部材を湾曲の内側に収納するようにし
て配置され、変位した前記監視対象物に押圧されること
で前記光ファイバ引出部に生じた張力によって前記湾曲
部の光ファイバが引き出され、該湾曲部の光ファイバが
前記光ファイバ変形部材に押圧されるようになっている
ことを特徴とする。この発明によれば、センサユニット
に収納されている湾曲部と光ファイバ支持部との間に架
設状態になっている光ファイバ引出部に監視対象物の変
位力が作用して撓み方向への押圧力を受けることで、湾
曲部の光ファイバが引き出されて、湾曲部の光ファイバ
が光ファイバ変形部材に押圧される。これにより、光フ
ァイバ変形部材によって、光ファイバが曲げ等の変形を
与えられたり破断される。
【0010】請求項3記載の発明は、請求項1または2
記載の光ファイバセンサにおいて、前記光ファイバが塑
性変形可能な保護管内に収納されていることを特徴とす
る。この発明では、保護管は塑性変形可能であるから、
保護管の変形により光ファイバの曲げ等の変形を生じた
後、保護管が別の外力により元の形状に復帰しない限
り、光ファイバの変形も元に戻らないため、光試験によ
り光ファイバの曲げ等の変形を確実に検出できる。この
ため、例えば、監視対象物から光ファイバ引出部に作用
する変位力が、光ファイバセンサの光ファイバに大きい
変形を与えず、光ファイバが破断しなかった場合でも、
一旦、光ファイバに曲げ等の変形が与えられれば、保護
管の塑性変形により光ファイバの変形が維持され、光試
験により確実に検出できる。
【0011】本発明の光ファイバセンサ(請求項1、
2、3記載の光ファイバセンサ)では、光ファイバを光
パルス試験器に接続し、光ファイバセンサの設置箇所の
異常、すなわち、崩壊の可能性のある不安定地層、変位
の可能性のある岩石等の自然物、あるいは擁壁などの人
工構造物等である監視対象物の変位や変形の発生を監視
する(異常の監視)。前記異常の監視は、光ファイバセ
ンサに組み込まれている光ファイバが破断、曲げ等の変
形を受けたことを検出することでなされる。光ファイバ
の変形や破断等は、監視対象物の変位や変形に伴う複数
の連結部材間の相対変位により生じ、光パルス試験器か
らの入射光の戻り光の観測結果から検出することができ
る。光パルス試験器は、光ファイバに対して試験光の入
射と戻り光の観測とを行う(光試験)。
【0012】周知の通り、光ファイバに光を入射する
と、当該光ファイバの破断箇所やコネクタ接続箇所での
フレネル反射光や、光ファイバの密度等の微小な不均一
による光の散乱(レイリー散乱)によって生じた後方散
乱光が光ファイバの入射端に戻ってくることが知られて
おり、光パルス試験器(いわゆるOTDR)から光ファ
イバへ試験光を入射してから戻り光を受光するまでの時
間(以下、「戻り時間」)を計測することで、破断点の
位置(光パルス試験器からの距離)を把握できる。光フ
ァイバからは、通常、レイリー散乱光の後方散乱光等の
光ファイバ固有の光散乱等による戻り光のみが観測され
るが、例えば、この光ファイバが破断すると、光パルス
試験器から破断点までのレイリー散乱光の後方散乱光
と、破断点からの強いフレネル反射光とが光パルス試験
器にて観測され、破断点以後の光ファイバからのレイリ
ー散乱光の後方散乱光が観測されなくなる。これによ
り、光ファイバの破断が検出されるとともに、フレネル
反射光の戻り光の戻り時間から破断点の位置を把握する
ことができる。光ファイバが破断されなくても、光ファ
イバが変形する場合、例えば、光ファイバが急激に折り
曲げられ、この折れ曲がり箇所での光損失の増大を観測
することで、折れ曲がり箇所を検出することが可能であ
る。また、光ファイバの断面方向への潰れ等によって
も、光損失が増大が観測される。すなわち、光パルス試
験器にて戻り光の強度が急変化が観測される箇所(光パ
ルス試験器への戻り光の戻り時間)から、光ファイバの
折れ曲がり等の変形箇所の存在や、その位置を把握でき
る。
【0013】本発明の光ファイバセンサは、崩壊の可能
性のある不安定地層、変位の可能性のある岩石等の自然
物、あるいは擁壁などの人工構造物等である監視対象物
の変位や変形の発生によって、光ファイバに曲げ等の変
形や破断を生じさせる。したがって、光パルス試験器に
より、前記光ファイバの変形や破断等を検出すること
で、監視対象物の変位や変形等を検出することができ
る。光ファイバの破断や曲げは、光ファイバの破断点か
らのフレネル反射光の観測や、損失増大の観測によって
検出される。
【0014】例えば、光ファイバセンサの光ファイバが
破断して、破断点からのフレネル反射光が観測された
り、折れ曲がり箇所等での損失増大が観測されたり、破
断点以後の光ファイバからの戻り光が観測されなくなる
と、この光ファイバセンサを設置した監視対象物の変
位、変形、崩壊等が検出される。また、光パルス試験器
に光ファイバセンサを複数接続した場合には、フレネル
反射光の戻り時間等から、光ファイバセンサ毎に、光フ
ァイバの破断位置を把握することも可能であり、これに
より、監視対象物の変位、変形、崩壊等の発生位置を把
握することが可能である。破断点における破断された光
ファイバの断面形状によっては、充分な強度のフレネル
反射光が発生しないことがあるが、破断点以後の光ファ
イバからの戻り光の有無や、損失増大等をも観測するこ
とで、破断点の有無や、光ファイバ変形箇所の有無を確
実に把握できる。このように、本発明では、光ファイバ
の破断や折れ曲がり等の変形箇所等を検出することで、
監視対象物の変位、変形、崩壊等の発生を検出でき、し
かも、光パルス試験器への戻り光の戻り時間等から光フ
ァイバの破断点の位置や折れ曲がり箇所等の位置を計測
することで、変位、変形、崩壊等の発生箇所を把握でき
る。
【0015】ところで、高速情報通信ネットワークの構
築にあたっては、道路、鉄道線路、河川堤防を利用した
光ケーブルの布設が急速に拡大しており、本発明でも、
道路や鉄道線路の側溝、河川堤防等に布設された通信用
の光ケーブルの光ファイバを利用して、光パルス試験器
に光ファイバセンサの光ファイバを接続することが適し
ている。また、道路、鉄道線路、河川堤防等に布設され
た通信用の光ケーブルの適宜箇所に、光ファイバセンサ
の光ファイバを接続することで、道路、鉄道線路、河川
堤防、あるいはこれらの周囲に存在する崩壊の可能性の
ある不安定地層、変位の可能性のある岩石等の自然物、
あるいは擁壁などの人工構造物等に光ファイバセンサを
簡単に設置することができる。このため、道路、鉄道線
路、河川堤防等が長大であっても、必要箇所に適宜、光
ファイバセンサを簡単に設置できる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。本実施の形態の光ファイバセンサ
は、道路管理システムを構成する光監視装置への適用例
であり、道路を形成する地盤や舗装体、道路周辺の地
盤、道路に隣接する崖や斜面、崖や斜面に設けられた擁
壁等、各種監視対象物の変位や変形の発生を監視する
(図1、図2では、地山斜面10の監視)。
【0017】図1において、符号1は光監視装置、2は
道路、3および4は伝送装置、5および6は光ケーブ
ル、7は監視ユニット、8は情報ボックス、9はクロー
ジャ、10は地山斜面、11は光ファイバセンサであ
る。なお、光ファイバセンサ11に組み込まれる光ファ
イバ12としては、例えば、コア径数μm〜10μm程
度、径125μmのシングルモード光ファイバが採用さ
れる。また、光パルス試験器50であるOTDRとして
は、例えば、試験光波長1310nm、パルス幅10n
s以上(出来るだけ細かく)、空間分解能2m以上(出
来るだけ短く)の高分解能形のものを採用する。
【0018】図1では、光監視装置1の監視対象物の一
例として、道路2に臨む地山斜面10を例示している。
また、地山斜面10の道路2側には、地山斜面10から
道路2への土砂の落下を防止する防護堤体10aが設け
られている。地山斜面10の変形や崩壊の危険のある領
域(以下「監視対象領域」。図2中に示す地山斜面10
全体)には、適宜箇所に1本または複数本の光ファイバ
12(図1では4箇所。8本)を布設し、光ファイバ1
2の長手方向複数箇所には光ファイバセンサ11が設置
されている。
【0019】光ファイバセンサ11は、地山斜面10の
局所的な変位や変形により、光ファイバ12に曲げ等の
変形や破断を生じさせるようになっている。そして、地
山斜面10の局所的な変位や変形により光ファイバ12
に生じた変形や破断等の異常箇所を、光ケーブル5の光
ファイバ等を介して光ファイバ12に接続された光パル
ス試験器50からの試験光の入射・戻り光の観測による
光試験で検出することで、地山斜面10の局所的な変位
や変形が検出される。
【0020】図4は光ファイバセンサ11の作用を示す
正面図であって(a)は地山斜面10の変形前、(b)
は地山斜面10の変形後、図5は光ファイバセンサ11
の詳細を示す拡大図であって(a)は正常時(地山斜面
10に局所的な変位や変形が生じていない)、(b)は
地山斜面10の局所的な変位によって光ファイバ12
(保護管12a)に曲げを生じた状態を示す。図4
(a)に示すように、光ファイバセンサ11は、地山斜
面10の複数箇所に打ち込んで定着させたアンカー30
に固定してほぼ水平方向に複数連設された各センサユニ
ット31(巻回部収納ボックス)間に、光ファイバ12
を収納した保護管12aを連続的に架設するようにして
布設して構成されている。隣り合うセンサユニット31
の内、一方は、光ファイバ支持部として機能する。セン
サユニット31間の保護管12aの途中に設けられた余
長収納部32(余長収納ボックス)では、保護管12a
自体を湾曲収納するか、あるいは、保護管12aから口
出しした光ファイバ12を湾曲収納して光ファイバ12
の余長を確保する。但し、この余長収納部32では、前
述のいずれの構成であっても、保護管12aを引き出さ
れないように引留具で引き留めておくことを基本とす
る。
【0021】図2および図4(a)、(b)に示すよう
に、監視対象領域の地山斜面10にて、各センサユニッ
ト31間に布設して連続された保護管12aには、両端
からそれぞれ光ファイバ12を挿入しており、図3に示
すように、連続された保護管12aのほぼ全長にわたっ
て2本の光ファイバ12が収納されている。また、保護
管12a内にはジェリー12cが充填されており、各光
ファイバ12は振動すること無く安定に収納される。保
護管12aの長手方向両端部は、ほぼ水平方向に連設さ
れたセンサユニット31の内の連設の端部に位置するも
のに収納され、このセンサユニット31にて光ファイバ
12が口出しされる。なお、保護管12aは、金属等の
塑性変形可能な素材からなり、また、腐食による強度低
下等が生じない素材であることが好ましく、例えばステ
ンレス管等を採用することが適している。但し、ステン
レス管等の金属管を採用する場合でも、湾曲布設等の必
要性に鑑みて、現場にて容易に湾曲変形可能なものを採
用することが好ましい。本実施の形態では、φ2.0程
度のステンレス管を採用している。
【0022】図5(a)に示すように、各センサユニッ
ト31内では、保護管12aを巻いて形成した巻回部3
3を収納している。巻回部33の内側に収納された光フ
ァイバ変形部材34は、光ファイバ12の光信号伝送に
影響を与えない程度の湾曲半径が確保された湾曲壁部3
4aと、この湾曲壁部34aとは対向する側に突出され
た尖った形状の変形先端34bとを備える。光ファイバ
12は、保護管12aに収納されたまま、光ファイバ変
形部材34の周囲に光信号伝送に影響を与えない湾曲半
径で巻回される。この時、光ファイバ12は、保護管1
2aが外力によって変形しない限り、保護管12aの剛
性により形状が維持される(但し、保護管12aは前述
のように変形容易なものを採用している)。また、光フ
ァイバ変形部材34の変形先端34b近傍では、巻回部
33を構成する光ファイバ12(保護管12a)との間
に隙間34cが生じるため、この隙間34cの範囲で、
光ファイバ12並びに保護管12aは、巻き径を縮小す
る方向への変形(内側への変形)が可能になっている。
【0023】各センサユニット31、保護管12a、余
長収納部32は、地山斜面10上に露出でも、地山斜面
10に埋設でも良いが、埋設では、動物の接触や落石等
による光ファイバセンサ30の誤作動を回避し得るか
ら、地山斜面10の目的位置の微小な変位、変形の監視
に適している。図4(a)、(b)および図5(a)、
(b)に示すように、前記巻回部33から引き出されて
隣のセンサユニット31までの間に布設された光ファイ
バ12である光ファイバ引出部35(本実施の形態で
は、光ファイバ引出部を収納した保護管12aを「光フ
ァイバ引出部35」とする。)は、地山斜面10表層で
生じやすい地滑り、土砂崩れ等の災害発生の可能性の高
い箇所に設置され、設置位置の地山斜面10の膨出や下
方への土塊の移動等によって押圧されるようになってい
る。余長収納部32は、膨出等により変位した地山斜面
10から変位力を受けたり、落下土砂を受けて荷重を受
圧する受圧部材としても機能する。例えばアンカー固定
や埋設等により地山斜面10の土砂に定着された光ファ
イバ引出部35や余長収納部32は地山斜面10と一体
変位可能であるため、地山斜面10の微小な変位や変形
をも確実に検出することが可能である。これにより、地
滑りや土砂崩れ等の予兆現象である、地山斜面10の微
小な膨出や下方への微小な移動等の微小な変位も高精度
に検出できる。
【0024】光ファイバ引出部35は隣り合うセンサユ
ニット31間に支持されているため、膨出や下方への移
動等による地山斜面10の変位等によって張力が与えら
れ、この張力によって、前記巻回部33の光ファイバ1
2が保護管12aとともに引き出される。保護管12a
が引き出されると、巻回部33が光ファイバ変形部材3
4の周囲に巻き付くようにして押圧され、変形先端34
bにより、曲げられるかあるいは破断される。図4
(b)に示すように、光ファイバ引出部35に監視対象
物である土砂の荷重が作用すると、光ファイバ引出部3
5の両側(余長収納部32の両側)のセンサユニット3
1から光ファイバ12(保護管12a)が引き出され、
この引出長の範囲で光ファイバ引出部35並びに余長収
納部32は変位が許容される。光ファイバ引出部35や
余長収納部32が、膨出等により変位した地山斜面10
によって押圧されると、光ファイバ引出部35に張力が
生じる。センサユニット31からの光ファイバ12(保
護管12a)の引出量は、地山斜面10の変位量に対応
(ほぼ比例)している。地山斜面10の変位量が少な
く、センサユニット31からの光ファイバ12の引出量
が僅かであると、巻回部33の光ファイバ12には変形
のみが与えられるが、巻回部33の光ファイバ12に急
激な曲げや破断が生じれば、地山斜面10の変位量(変
形量)が、地山斜面10の崩壊等の危険な状態に達した
こととなる。なお、光ファイバ12に急激な曲げや破断
が生じる光ファイバ12(保護管12a)の引出量は適
宜設定されるものであり、仮に設定引出量をゼロとする
と、地山斜面10の微小な変位によって光ファイバ引出
部35の押圧が僅かに生じただけでも、光ファイバ12
に曲げや破断が生じる。なお、光ファイバセンサ11
は、地山斜面10の地滑り等の災害の予兆現象のみなら
ず、災害発生の検知にも利用できることは言うまでも無
い。巻回部33は、センサユニット31のカバー等によ
って覆われるため、落石等に不用意に曲げられたり、破
断することが防止される。
【0025】図6(a)、(b)は、別形態の光ファイ
バセンサ60を示す。この光ファイバセンサ60は、光
ファイバセンサ11のセンサユニット31に代えて、図
6(a)、(b)符号61のセンサユニットを適用する
ものである。センサユニット61内には、光ファイバ1
2を収納した保護管12aの長手方向中央部を湾曲させ
た湾曲部62が収納される。湾曲部62は、前記センサ
ユニット61に設けられた一対の支持材63の間に挿入
されるとともに、両支持材63に対して離間された所に
て両支持材63に固定の光ファイバ変形部材64を湾曲
の内側に収納するようにして配置される。図6(a)、
(b)においては、光ファイバ変形部材64は細径(例
えばφ数mm)の丸棒状であり、図示しない連結部材を
介して両支持材63間のクリアランス65の下方にて両
支持材63と連結固定されている。光ファイバ12を収
納した保護管12aは、光ファイバ変形部材64の下側
を通して配設される。
【0026】この光ファイバセンサ60においても、前
記湾曲部61から引き出された前記光ファイバ12であ
る光ファイバ引出部35が、変位した前記監視対象物に
よって撓み方向に押圧されて張力が与えられ、監視対象
物の変位量に対応して前記湾曲部62の光ファイバ12
(保護管12a)が引き出されることは、光ファイバセ
ンサ11と同じである。光ファイバ12(保護管12
a)が引き出されて湾曲部62を形成する保護管12a
の長さが短くなることで、湾曲部62は支持材63間を
渡る直線状になろうするが、光ファイバ変形部材64に
係合するようにして引き留められることで湾曲部62の
それ以上の縮小が規制され、保護管12aが光ファイバ
変形部材64に押圧される。これにより、保護管12a
が光ファイバ変形部材64によって急激に屈曲されるこ
ととなり、曲げが与えられ、保護管12a内の光ファイ
バ12に曲げまたは破断が生じる。なお、支持材63は
湾曲部62が挿入されているクリアランス65に臨む面
が湾曲されているため、光ファイバ引出部35に作用す
る張力で保護管12a内の光ファイバ12を急激な屈曲
等により傷める心配は無く、光ファイバ変形部材64に
よって光ファイバ12の目的位置が変形、破断される。
【0027】前述のような光ファイバセンサ11、60
では、構造が簡単であり、部品点数も少ないため、製造
が容易であり低コスト化できる。しかも、監視対象物で
ある地山斜面10に対する取り付けは、アンカー30へ
の固定と光ファイバ12(保護管12a)の配設等のみ
であるので非常に簡単であり、設置数が多くなっても、
短時間で簡単に施工できる。なお、以下、光監視装置1
の具体的構成等を、光ファイバセンサ11の適用例を用
いて説明するが、光ファイバセンサ11に関わる説明箇
所は、光ファイバセンサ60も適用可能とする。
【0028】図1に示すように、伝送装置3、4間を接
続する通信線路を構成する光ケーブル5、6の途中に設
置された情報ボックス8内には、例えばクロージャ9で
ある分岐接続体が設置され、光ケーブル5、6に収納さ
れている例えば数百心、数千心等の多数本(多心)の光
ファイバ17、18同士が接続点20を介して接続さ
れ、伝送装置3、4間の通信回線を構成している。ま
た、光ケーブル5の光ファイバ17の内の一部は、監視
対象物である地山斜面10の監視専用線として割り当て
られ(説明の便宜上「光ファイバ17a」とする)、こ
の光ファイバ17aには、クロージャ9内にて光ファイ
バセンサ11側の光ファイバ12が接続点20を介して
接続される。さらに、光ケーブル5の光ファイバ17の
内の別の一部は、情報ボックス8やクロージャ9の内部
の浸水検知用の浸水検知モジュール40や温度検知用の
温度検知モジュールと接続される保守専用線(説明の便
宜上「光ファイバ17b」とする)として割り当てられ
る。図1においては、クロージャ9内に設置された浸水
検知モジュール40の光ファイバ41の一端は光ファイ
バ17bと、光ファイバ41の他端は光ケーブル6側の
光ファイバ18とそれぞれ接続点21を介して接続され
ることで、光ケーブル5、6の光ファイバ17b、18
が光ファイバ41を介して接続されるようになってい
る。なお、光ファイバ12の、地山斜面10からクロー
ジャ9までの間は光ケーブル12bになっているので、
落石等の外力の作用から保護されている。また、光ファ
イバ12は、地山斜面10近傍にて光ケーブル12bの
光ファイバと分岐接続箱等を介して接続するようにして
も良い。
【0029】図1においては、監視専用線の光ファイバ
17aと光ファイバ12との接続点19は融着接続部、
光ケーブル5側の光ファイバ17と光ケーブル6側の光
ファイバ18との間の接続点20は光コネクタ22によ
るコネクタ接続、保守専用線の光ファイバ17bと浸水
検知モジュール40側の光ファイバ41との接続点21
は融着接続になっているが、接続点19、20、21と
しては前述の構成に限定されず、融着接続部、コネクタ
接続等を適宜選択して適用すれば良い。但し、接続作業
性の点でコネクタ接続が優れていることから、この点で
は、接続点19、21もコネクタ接続とすることが有利
である。
【0030】なお、光ケーブル5には、将来の通信回線
の増設に鑑みて、何処にも接続されない空きの光ファイ
バを確保することも可能である。図1では、情報ボック
ス8内に設置されたクロージャ9を分岐接続体として例
示したが、分岐接続体としては、情報ボックス8を使用
せずに直接光ケーブル5、6に設けられるクロージャ、
例えば架空光ケーブルに設けられたクロージャであって
も良く、この場合でも、光ファイバ同士の接続部を収納
する機能等には変わりは無い。また、分岐接続体は、ク
ロージャに限定されず、分岐接続箱、成端箱、光配線盤
等、各種構成が採用可能である。
【0031】ところで、光ケーブル5、6は、地下埋
設、架空布設等により布設され、情報ボックス8やクロ
ージャ9の設置位置も、地中、地上、空中、建物内等様
々である。情報ボックス8は、地中あるいは地上に設置
されることが多く、例えば、地中管路布設された光ケー
ブルに対しては、マンホールやハンドホールを利用して
設けられる。特に、屋外設置(地中も含む)された情報
ボックス8並びにその内部に収納されたクロージャ9
は、地下水や雨水等の浸水に対する防水対策、地熱や日
照による内部温度の異常上昇の対策をとることが好まし
く、これに鑑みて、提案されている。浸水検知モジュー
ル40は、吸湿膨潤材の浸水による膨張や、浸水による
浮きの浮上等を駆動力として光ファイバ41に曲げを与
える構成になっている。また、図1においては、浸水検
知モジュール40の設置位置はクロージャ9内部である
が、これに限定されず、情報ボックス8内にてクロージ
ャ9外側に設置しても良い。温度検知モジュールとして
は、線膨張係数の大きい材料の変形や、バイメタルや形
状記憶合金の変形等を駆動力として、光ファイバ41に
曲げを与える構成等が採用される。この温度検知モジュ
ールの設置位置も、クロージャ9内部、情報ボックス8
内のクロージャ9外側に設置しても良い。なお、光ファ
イバセンサ11、浸水検知モジュール41、温度検知モ
ジュールは、いずれも光ファイバを破断させる構成であ
っても良いが、光ファイバを破断させない程度の曲げ等
の変形を与える構成であることが、何等かの原因による
誤作動時の復旧作業性や、異常検出後の再利用に低コス
ト化の面で好ましい。
【0032】光ファイバ17a、17bは、光ケーブル
5端末に設置された監視ユニット7にて、光パルス試験
器50に対して接続されるようになっている。図1にお
いて具体的には、監視ユニット7内にて、光ファイバ1
7aは、光ファイバ16と光コネクタ16aを介して光
スイッチ23と接続され、光ファイバ17bは直接光ス
イッチ23に接続され、光スイッチ23が、光パルス試
験器50側の光ファイバ51を光ファイバ16、17b
に対して切替接続することで、光ファイバ試験器50に
対して1心単位で選択的に切替接続されるようになって
いる。そして、光パルス試験器50に対して接続された
光ファイバ17aまたは光ファイバ17bに対して試験
光を入射して光試験を行い、光ファイバ17a、17b
並びに光ファイバ12、41に生じた断線や曲げ等の変
形を検出することで、異常発生を把握できる。なお、光
スイッチ23による光ファイバ17a、17bに対する
光パルス試験器50側の光ファイバ51の切替接続と光
試験とは、順次、自動で所定の順で繰り返し連続的にな
される。光試験自体の所要時間は短いから、各光ファイ
バ17a、17bに対する光パルス試験器50の接続と
光試験とを繰り返し連続的に行うことで、実質的に光フ
ァイバ17a、17bに係る光線路の常時監視が実現さ
れる。
【0033】光ファイバ17a、17b、12、41の
光試験により、接続点19、21等の後方散乱光や光損
失の発生箇所以外からフレネル反射光や損失増大が観測
されなければ、光ファイバ17a、17b、12、41
に係る光線路には断線や曲げ等の異常が生じていない
(試験結果が「正常」)。しかし、後方散乱光や光損失
の発生箇所以外からフレネル反射光や損失増大が観測さ
れれば、光ファイバ17a、17b、12、41に断線
や曲げ等の異常が生じていることが判る(試験結果が
「異常検出」)。光試験による戻り光の戻り時間から異
常箇所の位置を把握することができるから、これによ
り、どの光ファイバ17a、17b、12、41で異常
が生じたかが判る。
【0034】地山斜面10の地滑りや崩壊等の予兆現象
である局所的な変位や変形等は、光ファイバ12に異常
箇所が検出されることで把握され、クロージャ9内の浸
水も、光ファイバ41に異常箇所が検出されることで把
握される。但し、監視対象領域では、布設した1本の保
護管12a内に収納されている2本の光ファイバ12
が、光ファイバセンサ11によって破断あるいは変形さ
れる(2本の光ファイバ12の内の片方のみが破断され
るケースも場合によっては存在する)こととなる。光フ
ァイバ17a、17bに異常箇所が検出されると、道路
2の工事等による誤切断やいたずら等の何等かの原因に
よる故障を生じた可能性がある。これにより、光ファイ
バ12、41の光試験により、通信用の光ケーブル5の
断線や異常な曲げ等も検出することができるから、光フ
ァイバ12、41の光試験の結果は、光ケーブル5の保
守にも利用することができる。
【0035】監視対象領域に布設される複数本の光ファ
イバ12を同一のクロージャ9にて光ケーブル5の光フ
ァイバ17aと接続するには、光ケーブル5内の光ファ
イバ17の内、光ファイバ12の本数と同じ心数を監視
専用線の光ファイバ17aとして割り当て、各光ファイ
バ17aを光スイッチ23に接続して、光パルス試験器
50に対して切替接続可能とする。図1では、一つの監
視対象領域の4箇所の監視を行っており、一箇所当たり
2本(2心)、光ケーブル5の光ファイバ17に対して
8本(8心)の光ファイバ12を接続しており、合計8
心の光ファイバ17を監視専用線の光ファイバ17aと
して割り当てている(図1では、光ファイバ12、17
間の接続を1本分のみ記載し、他を省略している)。光
パルス試験器50による各光ファイバ12の光試験の結
果から、監視対象領域に生じた異常箇所は各光ファイバ
12毎に光ファイバセンサ11単位で把握でき、光試験
による戻り光の戻り時間から異常箇所の位置(光パルス
試験器50からの距離)も光ファイバ12毎に光ファイ
バセンサ11単位で把握できる。監視ユニット7内に
は、光ファイバ16の余長24を1000m程度確保し
ておき、監視ユニット7から距離が近く、光パルス試験
器50による線路監視が困難な光線路の線路監視を可能
にしている。光ファイバ16は、光ファイバ17aに対
して光コネクタ16aにより着脱可能になっているか
ら、適当な長さの光ファイバ16の選択使用により、光
ファイバセンサ11の光ファイバ12の光パルス試験器
50からの距離を調整できる。なお、各光ファイバ12
の終端(光パルス試験器50から遠い側の端部)は無反
射処理しておく。
【0036】一方、保守専用線の光ファイバ17bは、
通信用光ケーブル5に1心確保すれば良く、光試験によ
って異常発生の有無が簡単に判る。浸水検知モジュール
40の光ファイバ41を介して光ファイバ17bと接続
された光ケーブル6の光ファイバ18の光パルス試験器
50から遠い側の端末18aは、無反射処理しておく。
【0037】図7は、光パルス試験器50に接続された
検出部52の一例を示す。検出部52は、光ファイバ1
7a、17bの光試験による戻り光の受光データから、
位置計測部52aにて、フレネル反射光の発生箇所や光
ファイバの曲げによる顕著な光損失(一定レベル以上の
光損失。判定レベルは、予め設定しておく)の発生箇所
の位置(光パルス試験器50からの距離)を把握し、記
憶部52bに記憶されたデータベースから読み出したデ
ータと前記位置計測部52aにて把握された異常箇所の
位置とを比較部52cにて比較対照する。すなわち、比
較部52cでは、当該光試験によって得られたデータ
(位置計測部52aにて把握された異常箇所の位置)
に、光試験の結果が「正常」の場合に認識され得る後方
散乱光や光損失の発生箇所以外のデータが含まれている
かどうかを比較対照する。
【0038】光試験によって得られたデータ、並びに、
記憶部52bから読み出された「正常」時のデータは出
力部52dから電気信号等として出力されて、図1およ
び図7中検出部52に接続されている表示部53にて地
図画面上に表示される。また、光試験によって得られた
データ、並びに、記憶部52bから読み出された「正
常」時のデータを、表示部53にて異なる色彩等を以っ
て区別可能に表示することで、長大な道路2やその周辺
に生じた異常箇所の位置が地図画面上にて明瞭に判り、
復旧作業の迅速化や、防災対策に役立てることができ
る。また、地図画面上には、光ファイバ12、41の光
試験によって把握された異常箇所に加えて、通信用の光
ケーブル5、6等に生じた異常箇所(光ファイバ17
a、17bに検出された異常箇所)をも合わせて表示す
ることで、通信線路の故障復旧にも役立てることができ
る。出力部52dから出力されたデータは、ハブ54
(図7中「HUB」)やルータ55を経由して、別の管
理システムの表示部等に伝送しても良い。より広域を監
視する道路管理システムの表示部にて、複数の光監視装
置1からのデータを統合表示することで、例えば広域災
害の発生時には、通行可能な道路2の把握、情報提供等
に役立てることができる。
【0039】さらに、表示部53には、詳細情報とし
て、この光監視装置1が監視する1または複数の監視対
象領域個別に、光ファイバセンサ11毎の異常発生の有
無を表示できるようにすることが好ましい。監視対象領
域では、一箇所の監視場所で直列に連設された保護管1
2a内に収納されている2本の光ファイバ12毎に異常
箇所の位置が把握されるから、保護管12aの両端から
異常箇所の位置を把握することができ、例えば、監視対
象領域に生じた変形や崩壊の範囲等を把握できる。これ
により、地山斜面10の変形や崩壊の規模等を把握で
き、適切な対策を迅速にとることが可能になる等の利点
がある。監視対象領域の異常が生じた範囲は、両光ファ
イバ12の破断位置間、あるいはそれよりも若干広い領
域に存在することが判るから、これにより、地山斜面1
0の異常を生じた規模(面積、変形幅等)を把握でき
る。監視対象領域での光ファイバセンサ11の設置密度
を高めると、監視対象領域の異常範囲の大きさ、形状等
をより細かく把握できる。一方の光ファイバ12の破断
後には、当該光ファイバ12による破断点以降の監視が
出来なくなるが、他方の光ファイバ12からも観測デー
タを採ることで、一方の光ファイバ12の破断点以降に
存在する光ファイバセンサ11による地山斜面10の変
位や変形等の検出を継続できる。
【0040】保護管12aは塑性変形性能を有し、一旦
変形すると、意図的に変形を戻さない限り変形状態が維
持されるから、保護管12aの塑性変形により保護管1
2aを変形させる外力が除去されても、一般光ケーブル
の外被のように自身の弾性で元の形状に復帰することは
無く、保護管12aの変形により光ファイバ12に一旦
変形が与えられていれば、その状態が維持されることと
なり、光試験により異常を確実に検出できる。
【0041】図1においては、伝送装置3、4間の通信
線路は、光ケーブル5、6を接続して構成されている
が、接続する光ケーブルの本数はさらに多くても良く、
本数に限定は無い。さらに、通信線路には、別の通信線
路との接続や、光スプリッタによる分岐接続によってP
DS(Passive Double Star)回線を構成するもの等、
多種多様な構成が採用可能であることは言うまでも無
い。光ファイバセンサ11側の光ファイバ12の接続対
象である通信用の光ケーブルとしては、伝送装置3、4
間を接続するものに限定されず、例えば伝送装置3と端
末装置間を接続する光ケーブル等、各種構成の通信用光
ケーブルが採用可能である。
【0042】通信線路を構成する光ケーブルの接続数
が、光ケーブル5、6の2本のみならず、さらに多い場
合には、通信線路途中への情報ボックス8や分岐接続体
の設置数も増大することが考えられ、例えば光ケーブル
6の光パルス試験器50から遠い側の端末に設置された
分岐接続体にて、光ケーブル6の光ファイバ18に光フ
ァイバセンサ11側の光ファイバ12や浸水検知モジュ
ール40の光ファイバ41が接続されれば、光ケーブル
6内の多数本の光ファイバ18の一部が監視専用線と保
守専用線とに割り当てられるが、光ケーブル6側の監視
専用線や保守専用線の光ファイバ18に対する光ケーブ
ル5側の光ファイバ17の接続は変更の必要は無い。さ
らに、光ケーブル6に接続された通信用の別の光ケーブ
ルを介して光パルス試験器50から遠い側にクロージャ
等の分岐接続体が設置された場合でも通信用光ケーブル
間の光ファイバ同士の接続は同様である。これにより、
クロージャ9よりも光パルス試験器50から遠い箇所に
て通信線路の光ファイバと接続された光ファイバ12
も、通信線路の光ケーブルの光ファイバを介して光パル
ス試験器50と接続される。なお、複数設置された分岐
接続体や情報ボックスに設置される浸水検知モジュール
40や温度検知モジュールの光ファイバは、光ケーブル
5、6…の光ファイバを介して直列に接続することが好
ましく、この場合には、光ケーブル5、6…により構成
される通信線路の内の1心のみを保守専用線として割り
当てれば良く、光ケーブル5、6…内の光ファイバの
内、より多くのものを通信回線や監視専用線に割り当て
ることができる。また、前記実施の形態では、光ファイ
バ17a、17bに係る光線路についてのみ線路監視を
行っているが、通信回線の光ファイバ17に係る光線路
も光パルス試験器50に接続して、断線等の線路監視を
行うようにしても良い。
【0043】光監視装置1は、光ケーブル5、6…の光
ファイバに、光ファイバセンサ11の光ファイバ12を
接続するだけで簡単に構成でき、長大な道路2の長手方
向の複数箇所に存在する監視対象物の変位や変形、崩壊
等を、監視対象物から離れた安全な所に設置した一箇所
の監視場所にて監視することができる。しかも、監視場
所では、表示部53に表示される情報や、検出部52に
て異常箇所の検知時に発報される警報等により、光ファ
イバセンサ11を設置した各所の監視対象物の変位や変
形、崩壊等を即座に把握できるので、迅速な復旧作業が
可能となる等の即応性が得られる。また、光ケーブル
5、6…の適宜箇所にクロージャ9等の分岐接続体を設
置して光ケーブル5、6…の光ファイバに光ファイバセ
ンサ11の光ファイバ12を接続するだけで、目的位置
への光ファイバセンサ11の自由に行うことができる。
しかも、ITV等のように視界確保の問題等も無い。
【0044】さらに、光ファイバセンサ11はITV等
の撮像装置に比べて安価で得ることができるから、大幅
な低コスト化が可能であり、広範囲の監視や複数箇所の
監視を安価で実現できる。しかも、この光監視装置1で
は、監視対象物である地盤に埋設等により設置した光フ
ァイバセンサ11によって 土砂の移動等を直接監視す
るので、歪みの発生のみを検知する歪み計や、目視によ
る巡視やITV画像による監視では確認できないような
地盤の変位、変形等の発生も確実に検出でき、防災に役
立てることができる。また、光監視装置1は、監視場所
に設置される光パルス試験器50や表示部53等以外に
は、電気的作動部が無く、落雷等による誘導電流の影響
を受ける心配が無いため、光パルス試験器50やその付
属の計器等のみ、誘導電流の影響を受けないように保護
しておけば、落雷の可能性の大きい山間部等に設置して
も、監視性能を損なうことは無く、設置場所の自由度が
大幅に向上する。
【0045】なお、本発明は、前記実施の形態に限定さ
れず、例えば、光ファイバセンサの詳細や、光ファイバ
センサの光ファイバの光試験に係る監視ユニットの構造
等は適宜変更可能であることは言うまでもない。前記実
施の形態では、光ファイバ引出部に作用した張力によ
り、この光ファイバ引出部の両側のセンサユニットに収
納されている巻回部や湾曲部から光ファイバ(保護管)
が引き出される構成を例示したが、本発明はこれに限定
されず、片側のみが巻回部や湾曲部を収納するセンサユ
ニットで、反対側が巻回部や湾曲部を収納せずに光ファ
イバ引出部の光ファイバや保護管を支持するのみの光フ
ァイバ支持部となっている構成も採用可能である。ま
た、光ファイバ変形部材によって曲げや破断等が与えら
れる光ファイバとしては、光コードや光ケーブルを採用
しても良く、この場合には、塑性変形性を有する金属等
からなる保護管を省略することも可能である。
【0046】本発明の光ファイバセンサを適用した光監
視装置の監視対象(光ファイバセンサの設置位置)は、
道路に臨む地山斜面に限定されず、道路を形成する地盤
そのもの、道路の舗装体、道路側部から下方へ落ち込む
形態の地山斜面、崖等も含まれる。道路としては、鉄筋
コンクリート等からなる高架のものも含まれ、この高架
の構造物の局所的や変位、変形、崩壊等も監視可能であ
る。また、自動車や人が通行する道路以外、例えば鉄道
線路の路盤や線路周囲の崖等が監視対象物として採用さ
れる。監視対象物としては、道路や鉄道線路等の交通施
設並びにその周囲の地盤等に限定されず、河岸や海岸を
構成する地盤そのもの、川や海に臨む各種堤体、盛り
土、崖、その他、人工構造物等も含まれ、これらの局所
的や変位、変形、崩落等の予兆現象を検知することがで
きる。道路や鉄道線路、河川堤防等では、近年、これら
を利用した通信用の光ケーブルの布設が急速に拡大して
おり、本発明の光ファイバセンサは、この通信用の光ケ
ーブルの光ファイバを利用することで、光パルス試験器
と簡単に接続することができる。
【0047】
【発明の効果】請求項1記載の光ファイバセンサによれ
ば、監視対象物の変位を、センサユニット内に収納した
光ファイバの光ファイバ変形部材への巻き付け、押圧に
よって、光ファイバの変形や破断に効率良く変換できる
から、これを光ファイバの光試験により監視すること
で、監視対象物の変位や変形等を高精度に監視すること
ができ、地滑りや土砂崩れ等の災害の予兆現象を捉える
ことで、防災対策に役立てることができる。また、構造
が簡単であり、部品点数も光ファイバ変形部材等で済む
ので、低コスト化できる。さらに、センサユニットに光
ファイバを組み込むだけで簡単に組み立てることができ
るので、広範囲の設置も短い工期で簡単に行うことがで
きるといった優れた効果を奏する。
【0048】請求項2記載の光ファイバセンサによれ
ば、監視対象物の変位を、センサユニット内に収納した
光ファイバの光ファイバ変形部材への押圧によって、光
ファイバの曲げや破断に効率良く変換できるから、これ
を光ファイバの光試験により監視することで、監視対象
物の変位や変形等を高精度に監視することができ、地滑
りや土砂崩れ等の災害の予兆現象を捉えることで、防災
対策に役立てることができる。また、構造が簡単であ
り、部品点数も光ファイバ変形部材等で済むので、低コ
スト化できる。さらに、センサユニットに光ファイバを
組み込むだけで簡単に組み立てることができるので、広
範囲の設置も短い工期で簡単に行うことができるといっ
た優れた効果を奏する。
【0049】請求項3記載の光ファイバセンサによれ
ば、塑性変形可能な保護管内に光ファイバを収納したこ
とにより、保護管の変形により光ファイバの曲げ等の変
形を生じた後、保護管が別の外力により元の形状に復帰
しない限り、光ファイバの変形も元に戻らないため、光
試験により光ファイバの曲げ等の変形を確実に検出でき
るといった優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の1実施の形態の光ファイバセンサを
示す図であって、光監視装置への適用例を示す光配線図
である。
【図2】 本発明に係る光ファイバセンサの地山斜面へ
の設置状態を示す斜視図である。
【図3】 図2の光ファイバセンサに適用される保護管
の構造を示す断面図である。
【図4】 図2の光ファイバセンサの作用を示す正面図
であって、(a)は地山斜面の変形前、(b)は地山斜
面の変形後を示す。
【図5】 図2の光ファイバセンサの詳細を示す拡大図
であって、(a)は正常時(地山斜面に部分的な変位や
変形が生じていない)、(b)は地山斜面の変位や変形
によって光ファイバが光ファイバ変形部材に巻き付いた
状態を示す。
【図6】 図2の光ファイバセンサの詳細を示す拡大図
であって、(a)は正常時(地山斜面に部分的な変位や
変形が生じていない)、(b)は地山斜面の変位や変形
によって光ファイバが光ファイバ変形部材に押圧された
状態を示す。
【図7】 図1の光監視装置における検出部の構成の一
例を示すブロック図である。
【符号の説明】
10…監視対象物(地山斜面)、11…光ファイバセン
サ、12…光ファイバ、12a…保護管、31…センサ
ユニット,光ファイバ支持部(巻回部収納ボックス)、
33…巻回部、34…光ファイバ変形部材、35…光フ
ァイバ引出部、60…光ファイバセンサ、61…センサ
ユニット,光ファイバ支持部、62…湾曲部、63…支
持材、64…光ファイバ変形部材(丸棒)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 緒方 和也 千葉県佐倉市六崎1440番地 株式会社フジ クラ佐倉事業所内 (72)発明者 片寄 浩一 千葉県佐倉市六崎1440番地 株式会社フジ クラ佐倉事業所内 (72)発明者 野村 義和 千葉県佐倉市六崎1440番地 株式会社フジ クラ佐倉事業所内 (72)発明者 上野 将司 埼玉県大宮市土呂町2−61−5 応用地質 株式会社内 (72)発明者 水野 敏実 埼玉県大宮市土呂町2−61−5 応用地質 株式会社内 (72)発明者 本木 浩也 埼玉県大宮市土呂町2−61−5 応用地質 株式会社内 Fターム(参考) 2G086 CC01 DD01 DD05 2H038 AA03 AA05

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 崩壊の可能性のある不安定地層、変位の
    可能性のある岩石等の自然物、あるいは擁壁などの人工
    構造物等である監視対象物(10)の変位や変形を光に
    より監視する光ファイバセンサであって、 押圧された光ファイバに曲げや破断を生じさせる光ファ
    イバ変形部材(34)の周囲に該光ファイバ変形部材に
    対して押圧されない巻き径を確保して光ファイバ(1
    2)を巻いてなる巻回部(33)を収納するセンサユニ
    ット(31)と、前記巻回部から引き出された前記光フ
    ァイバである光ファイバ引出部(35)と、この光ファ
    イバ引出部を支持して前記巻回部との間に架設する光フ
    ァイバ支持部(31)とを備え、 変位した前記監視対象物に押圧されることで前記光ファ
    イバ引出部に生じた張力によって前記巻回部の光ファイ
    バが引き出され、該巻回部の光ファイバが前記光ファイ
    バ変形部材に巻き付くようにして押圧されるようになっ
    ていることを特徴とする光ファイバセンサ(11)。
  2. 【請求項2】 崩壊の可能性のある不安定地層、変位の
    可能性のある岩石等の自然物、あるいは擁壁などの人工
    構造物等である監視対象物(10)の変位や変形を光に
    より監視する光ファイバセンサであって、 光ファイバの長手方向中央部を湾曲させた湾曲部(6
    2)を収納するセンサユニット(61)と、前記湾曲部
    から引き出された前記光ファイバである光ファイバ引出
    部(35)と、この光ファイバ引出部を支持して前記湾
    曲部との間に架設する光ファイバ支持部(61)とを備
    え、前記湾曲部は、前記センサユニットに設けられた一
    対の支持材(63)の間に挿入されるとともに、両支持
    材に対して離間された所にて両支持材に固定の光ファイ
    バ変形部材(64)を湾曲の内側に収納するようにして
    配置され、 変位した前記監視対象物に押圧されることで前記光ファ
    イバ引出部に生じた張力によって前記湾曲部の光ファイ
    バが引き出され、該湾曲部の光ファイバが前記光ファイ
    バ変形部材に押圧されるようになっていることを特徴と
    する光ファイバセンサ(60)。
  3. 【請求項3】 前記光ファイバが塑性変形可能な保護管
    (12a)内に収納されていることを特徴とする請求項
    1または2記載の光ファイバセンサ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007093517A (ja) * 2005-09-30 2007-04-12 Fujikura Ltd 光ファイバリング干渉型センサ

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