JP2001098896A - トンネル内周縁部の切削方法及び切削装置 - Google Patents

トンネル内周縁部の切削方法及び切削装置

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JP2001098896A
JP2001098896A JP2000086247A JP2000086247A JP2001098896A JP 2001098896 A JP2001098896 A JP 2001098896A JP 2000086247 A JP2000086247 A JP 2000086247A JP 2000086247 A JP2000086247 A JP 2000086247A JP 2001098896 A JP2001098896 A JP 2001098896A
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tunnel
cutting
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peripheral edge
axis
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Shigeki Abe
茂木 阿部
Mitsuo Masuda
光雄 益田
Sadao Uno
定雄 宇野
Takayuki Iwai
孝幸 岩井
Hirokazu Tanaka
浩和 田中
Satoshi Matsuda
敏 松田
Shigeo Kitahara
成郎 北原
Satoshi Kobayashi
智 小林
Toshio Suzuki
俊夫 鈴木
Koichiro Kuwabara
紘一郎 桑原
Hiroaki Tomimatsu
宏明 富松
Shingo Tateiwa
真吾 立岩
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IHI Corp
Kumagai Gumi Co Ltd
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IHI Corp
Kumagai Gumi Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 より少ない駆動力で、より小さい口径のコン
クリート製管きょのようなトンネルの内周縁部を切削す
ることができる、切削方法を提供すること。 【解決手段】 トンネル(10)の軸線方向へ移動可
能、かつ、固定可能な支持部(12)と、トンネルの軸
線と実質的に一致する回転軸線又はトンネルの軸線と実
質的に平行する回転軸線C1の回りで回転可能に支持部
に支持された切削部(14)とを備える切削装置を用い
てトンネルの内周縁部を切削する方法である。まず、支
持部を所定位置に移動して固定する。その後、切削部に
設けたアーム(18)を回転軸線の回りで回転しなが
ら、アームの先端部に設けた切削手段(20)によって
内周縁部を切削する。切削手段は回転軸線と実質的に平
行する第2の回転軸線C2の回りで回転し、切削するロ
ーラカッタである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はトンネル内周縁部の
切削方法及び切削装置に関し、特に、トンネルが下水用
のコンクリート製管きょである場合に最も有効である切
削方法及び切削装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、下水用のコンクリート製管きょ
は、供用中、コンクリートの劣化を促進させる硫化水素
のような気体が含まれる雰囲気に曝されているため、そ
の内周縁部は経年的に劣化する。そこで、劣化したコン
クリート製管きょの内周縁部を下水の流れを止めること
なく切削し、切削によって露出した内周面に樹脂製のシ
ートなどを貼り付けて補修することがある。
【0003】劣化したコンクリート製管きょの内周縁部
を切削する装置として、2つの円錐台形の大径部分を重
ね合わせた、いわば算盤玉のような形態のローラカッタ
を、その回転軸線がコンクリート製管きょの軸線に対し
て斜めとなるように大形クローラ装置に搭載したものが
提案された(特願平11-70571号)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ローラカッタの回転軸
線がコンクリート製管きょの軸線に対して斜めとなるよ
うに配置したローラカッタを使用することによって、ロ
ーラカッタの内周縁部への切り込み量を深くすることが
できるが、これは駆動力の増大の原因となる。加えて、
前記提案に係る装置では、大形クローラ装置が入ること
ができる口径のコンクリート製管きょの内周縁部の切削
に限られている。
【0005】本発明は、より少ない駆動力で、より小さ
い口径のコンクリート製管きょのようなトンネルの内周
縁部を切削することができる、切削方法及び切削装置を
提供する。
【0006】
【課題を解決するための手段、作用及び効果】本発明
は、トンネルの軸線方向へ移動可能、かつ、固定可能な
支持部と、トンネルの軸線と実質的に一致する回転軸線
又は前記トンネルの軸線と実質的に平行する回転軸線の
回りで回転可能に前記支持部に支持された切削部とを備
える切削装置を用いてトンネルの内周縁部を切削する方
法である。まず、前記支持部を所定位置に移動して固定
する。その後、前記切削部に設けたアームを前記回転軸
線の回りで回転しながら、前記アームの先端部に設けた
切削手段によって前記内周縁部を切削する。
【0007】1の発明では、前記切削手段は前記回転軸
線と実質的に平行する第2の回転軸線の回りで回転し、
切削する。
【0008】アームを回転すると、アームの先端部に設
けた切削手段がアームに対して回転し、トンネルの内周
縁部を切削する。
【0009】切削部のアームが回転軸線の回りで回転
し、同時に切削手段がアームに対して回転するため、効
率よく切削することができる。
【0010】別の発明では、前記切削手段はローラカッ
タである。
【0011】ローラカッタが回転し、トンネルの内周縁
部を切削するところ、アームの回転軸線とローラカッタ
の回転軸線とが実質的に平行であるため、ローラカッタ
はトンネルの径方向へ向いた状態で回転する。
【0012】ローラカッタに径方向の押し付け力を加え
てローラカッタを回転すると、ローラカッタとトンネル
内周縁部との間に径方向の力に基づく摩擦力が発生す
る。この摩擦力は、ローラカッタの回転軸線がトンネル
の軸線に対して斜めとなっているときに発生する摩擦
力、すなわち径方向の力と軸線方向の力とによってそれ
ぞれ発生する摩擦力と比べて小さく、その分、アームを
回転させる動力を少なくできる。
【0013】さらに別の発明では、前記アームを回転し
ながら、前記切削手段を作動して、前記回転軸線に交差
する方向の衝撃力を発生させ、これによってトンネルの
内周縁部を切削する。
【0014】アームの先端部に設けた切削手段が作動し
て回転軸線に交差する方向の衝撃力を発生するところ、
衝撃力は内周縁部の劣化部分を容易に切削するため、劣
化部分を十分に取り除くことができる。
【0015】さらに別の発明では、前記切削手段は水噴
射ノズルである。この水噴射ノズルは、前記回転軸線と
交差する第2の回転軸線の回りで回転運動する。
【0016】アームを回転すると、アームの先端部に設
けた水噴射ノズルが第2の回転軸線の回りで回転し、こ
のノズルから噴射された水によってトンネルの内周縁部
を切削するところ、水噴射ノズルから噴射される水に大
きな運動エネルギ、つまり衝撃力を持たせうるため、少
ない動力での切削が可能である。
【0017】水噴射ノズルが回転することと、水噴射ノ
ズルの回転軸線がアームの回転軸線と交差していること
から、トンネルの内周縁部をある広がりをもって切削す
ることができる。
【0018】さらに別の発明では、前記水噴射ノズル
は、前記トンネルの内周面に接触する倣いローラによっ
て前記内周面からの距離が実質的に一定に保たれる。
【0019】トンネルの内周面に凹凸があるときでも、
倣いローラが凹凸面に倣って移動し、水噴射ノズルが倣
いローラに従って移動をするため、常に一定の深さで内
周縁部を切削することができる。
【0020】さらに別の発明では、前記切削手段は打撃
ハンマーである。この打撃ハンマーは、前記回転軸線に
交差する径方向へ並進運動する。
【0021】打撃ハンマーは水中でも十分に切削能力を
発現するため、トンネルの内周縁部のうち水の自由表面
より実質的に上方となる部分と、水中部分との切削を行
うとき、特に有効である。
【0022】さらに別の発明では、前記トンネルは水が
流れている状態であり、前記切削部は、水の自由表面よ
り実質的に上方となるトンネルの内周縁部を切削する。
【0023】特に下水用の管きょのようなトンネルの場
合、下水に浸っている内周縁部の部分の劣化は少なく、
下水の自由表面より上方の内周縁部の部分の劣化が多い
ことが経験的に知られている。これは、劣化が硫化水素
のような気体によって行われることに基づく。従来で
は、このような場合であっても、トンネルの内周縁部を
全周にわたって切削していた。本発明によれば、必要な
箇所だけ切削することによって無駄を省くことができ
る。
【0024】本発明はまた、トンネルの内周縁部を切削
する装置である。被スライド部材が前記トンネルの軸線
方向へ配置され、少なくとも2つの支持手段が被スライ
ド部材に軸線方向へ間隔をおいて取り付けられる。各支
持手段は、径方向へ伸長して前記トンネルの内周面と接
触可能、かつ、径方向へ縮小して前記トンネルの内周面
から離隔可能な少なくとも1つの脚と、前記トンネルの
内周面を走行する少なくとも1つの車輪とを有する。ス
ライド部材が前記被スライド部材に滑動可能、固定可
能、かつ、回転不可能に支持されている。被駆動のアー
ムがスライド部材の軸線回りで回転可能に前記スライド
部材に支持されている。切削手段がアームの先端部に設
けられ、アームに対して運動可能である。
【0025】少なくとも2つの支持手段のそれぞれにあ
る車輪によって切削装置を所定位置に移動し、各支持手
段の脚を伸長してトンネルの内周面と接触させ、切削装
置を固定する。その後、アームを回転すると、切削手段
がアームに対して運動し、トンネルの内周縁部を切削す
る。
【0026】切削装置は、被スライド部材に取り付けた
少なくとも2つの支持手段のそれぞれにある車輪によっ
て移動できるため、クローラ装置のような大型化の原因
となる大掛かりな機器が不要である。また、脚が伸縮可
能であることから、縮小した状態でトンネル内へ搬入す
ることができる。その結果、切削装置の全体を可及的に
小型化することが可能であり、小口径のトンネル内周縁
部の切削に対処できる。
【0027】別の発明では、前記切削手段はローラカッ
タである。このローラカッタは、前記スライド部材の軸
線と実質的に平行する軸線回りで回転可能に前記アーム
の先端部に支持されている。
【0028】ローラカッタがアームの回転軸線と実質的
に平行する回転軸線の回りで回転することから、アーム
を駆動するのに必要な動力を少なくすることができる。
【0029】さらに別の発明では、前記ローラカッタは
同軸に支持された、外径の異なる複数のカッタを有す
る。これらカッタは、一方側から他方側へ向けてそれぞ
れの外径が次第に大きくなるように配置されている。
【0030】このローラカッタによれば、外径が最も小
さいカッタによる内周縁部の切り込み深さが最も浅く、
外径が最も大きいカッタによる内周縁部の切り込み深さ
が最も深くなる。そのため、トンネルの内周縁部を周方
向へ1周分切削したとき、トンネルの内周縁部には階段
状の切り込みができることとなる。そこで、2周目の切
削をする際、外径が最も小さいカッタによる切削箇所
に、外径が次に小さいカッタが位置するようにローラカ
ッタをトンネルの軸線方向へ移動して切削することがで
きる。これによって、所定の切り込み量を一度の切削に
よってうるものと比べて、少ない動力による切削が可能
となる。
【0031】さらに別の発明では、前記切削手段は被駆
動の水噴射ノズルである。この水噴射ノズルは、前記ス
ライド部材の軸線と交差する軸線回りで回転可能に前記
アームの先端部に支持されている。そして、前記水噴射
ノズルに水を供給するスイベル継手が切削装置に設けら
れる。
【0032】スイベル継手を経て供給された加圧水は、
水噴射ノズルからトンネルの内周縁部に向けて噴射さ
れ、内周縁部を切削する。このとき、水噴射ノズルがス
ライド部材の軸線に交差する軸線回りで強制回転され
る。
【0033】水を使用してトンネルの内周縁部を切削す
るものであるところ、水の加圧が比較的容易であること
と、高圧水の持つ大きな運動エネルギによってトンネル
の内周縁部を切削することから、少ない動力での切削が
可能である。また、水噴射ノズルが強制回転されるた
め、ある広がりをもって内周縁部を確実に切削すること
ができる。
【0034】さらに別の発明では、前記水噴射ノズル
は、前記トンネルの内周面に押し付けられる倣いローラ
に固定されている。
【0035】倣いローラがトンネルの内周面の凹凸に沿
ってトンネルの径方向へ移動するとき、水噴射ノズルが
倣いローラの移動に従って径方向へ移動するため、水噴
射ノズルと内周面との間隔を常に一定に保つことができ
る。これによって、実質的に均一の切り込み深さの切削
が可能となる。
【0036】さらに別の発明では、前記切削手段は被駆
動の打撃ハンマーである。この打撃ハンマーはスライド
部材の軸線に交差する径方向へ並進運動可能に前記アー
ムの先端部に支持されている。
【0037】打撃ハンマーは水中でも能力を十分に発現
することから、トンネル内周縁部の全周にわたって切削
するとき、特に有効である。
【0038】さらに別の発明では、前記スライド部材に
取り付けられた少なくとも1つの脚であって径方向へ伸
長してトンネルの内周面に接触可能、かつ、径方向へ縮
小してトンネルの内周面から離隔可能な脚を有する。
【0039】被スライド部材を支持手段によって固定し
た状態でアームを回転し、トンネルの内周縁部を切削す
る。周方向への1周目の切削が終わったとき、切削手段
をスライド部材によってトンネルの軸線方向へ所定スト
ローク移動し、周方向への2周目の切削を行う。順次、
これを繰り返してスライド部材が軸線方向へ移動できな
くなったとき、スライド部材の脚を伸長してトンネルの
内周面と接触させ、スライド部材を脚とローラカッタ、
打撃ハンマー又は倣いローラとによって固定する。一
方、支持手段の脚を縮小して被スライド部材及び支持手
段をスライド部材に沿って移動する。移動した後、支持
手段の脚を伸長して被スライド部材を固定し、スライド
部材の脚を縮小して次の切削の準備が完了する。
【0040】被スライド部材を固定して切削手段による
切削を行い、次にスライド部材を固定して被スライド部
材を移動させることができるため、格別な移動用機器を
設けることなく、切削装置を正確に移動できる。これに
よって、トンネル内周縁部を軸線方向へ連続して切削す
ることができる。
【0041】
【発明の実施の形態】本発明に係る切削方法は、断面状
態の図1を参照すると、トンネル10の軸線方向Aへ移
動可能、かつ、固定可能な支持部12と、トンネル10
の軸線と実質的に一致する回転軸線又はトンネルの軸線
と実質的に平行する回転軸線C1の回りで回転可能に支
持部12に支持された切削部14とを備える切削装置1
6を用いてトンネル10の内周縁部11を切削する方法
である。
【0042】トンネル10は、一般に、シールド工法に
よって施工された管きょであり、コンクリート製の多数
のセグメントを周方向及び軸線方向へ連結した形態であ
るが、ヒューム管を軸線方向へ連結したものもある。通
常、トンネル10の断面形状は円形であり、この場合、
切削部14はトンネルの軸線と実質的に一致する回転軸
線の回りで回転可能に支持される。トンネル10の断面
形状がやや長円形である場合、切削部14はトンネルの
軸線と実質的に平行する回転軸線の回りで回転可能に支
持される。次の説明では、回転軸線C1はトンネル10
の軸線と実質的に一致しているものとする。
【0043】トンネル10の内周縁部11を切削する
際、まず支持部12を所定位置に移動して固定する。ト
ンネル10の補修すべき箇所に支持部12を移動し、固
定すると、切削部14はトンネル10の補修すべき箇所
に対応して位置する。
【0044】支持部12を固定した後、切削部14に設
けたアーム18を回転軸線C1の回りで回転しながら、
アーム18の先端部に取り付けた切削手段であるローラ
カッタ20を回転軸線C1と実質的に平行する第2の回
転軸線C2の回りで回転してトンネル10の内周縁部1
1を切削する。
【0045】アーム18は駆動源によって回転させる
が、ローラカッタ20はアーム18の回転によって回転
させればよい。すなわち、ローラカッタ20を径方向B
の外方へ向く押し付け力によって内周縁部11に押し付
けた状態に保ち、アーム18を駆動源によって回転軸線
1の回りで回転すると、ローラカッタ20は内周縁部
11との摩擦の作用によって回転軸線C2の回りでアー
ム20とは反対向きに回転し、内周縁部11を切削す
る。
【0046】ローラカッタ20の内周縁部11への切り
込み量は、押し付け力を変えることによって調整できる
が、押し付け力を高くし過ぎると、アーム18を回転す
るための動力が大きくなる。そこで、ローラカッタ20
の切り込み量を内周縁部11に施すべき切削量と比べて
小さくしておき、1周目の切削が完了した後、再び同じ
箇所を切削して所定の切削量を得るようにすることもで
きる。
【0047】所定の切削量に達したとき、ローラカッタ
20を径方向の内方へ逃がし、支持部12をトンネル1
0の軸線方向Aへ移動し、次の切削に供える。ローラカ
ッタ20はトンネル10の軸線方向へある長さを持つた
め、ローラカッタ20による周方向の切削は帯状とな
る。そこで、次に切削すべき箇所に支持部12を移動す
る際、帯状の切削が軸線方向へ連続するように、支持部
12の移動ストロークSを定める。図1では、ストロー
クS移動したローラカッタ20を仮想線で示してある
が、この仮想線で示したローラカッタ20が実線の位置
にあるローラカッタ20と一部で重なるようにストロー
クSを定める。
【0048】断面状態の図5に示した切削方法は、トン
ネル10の軸線方向Aへ移動可能、かつ、固定可能な支
持部12と、トンネル10の軸線と実質的に一致する回
転軸線又はトンネル10の軸線と実質的に平行する回転
軸線C1の回りで回転可能に支持部12に支持された切
削部24とを備える切削装置26を用いてトンネル10
の内周縁部11を切削する方法である。前述の切削方法
と実質的に同じであるものは同じ符号を付け、詳細な説
明は省略する。
【0049】まず、支持部12を所定位置に移動して固
定する。支持部12を固定した後、切削部24に設けた
アーム28を回転軸線C1の回りで回転しながら、アー
ム28の先端部に取り付けた切削手段である水噴射ノズ
ル30を回転軸線C1と交差する第2の回転軸線C3の回
りで回転し、水噴射ノズル30から噴射された水によっ
て内周縁部11を切削する。図示の実施例では、第2の
回転軸線C3は回転軸線C1と実質的に直交している。
【0050】アーム28を駆動源によって回転させ、さ
らに、水噴射ノズル30を駆動源によって回転させる。
水噴射ノズル30は、その角度を適当に定めておくと、
噴射した水の反力で回転するが、本発明では水噴射ノズ
ル30を駆動源によって回転させ、水噴射ノズル30か
ら噴射される水の運動エネルギ、つまり衝撃力を有効に
利用してトンネルの内周縁部を切削するものである。
【0051】水噴射ノズル30を回転軸線回りで回転す
るのは、ある広がりを持った実質的に均一の切削をトン
ネルの内周縁部に施すためであるから、水噴射ノズル3
0の回転軸線はアーム28の回転軸線と直交する必要は
なく、食い違い状に配置されるものであっても差し支え
なく、またアーム28の回転軸線に対して斜めになって
いても差し支えない。水噴射ノズル30の回転軸線がア
ーム28の回転軸線と交差するとは、この趣旨である。
【0052】水噴射ノズル30の内周縁部11への切り
込み量は、内周面とノズル先端との間の距離又は噴射圧
力を変えることによって調整できるが、噴射圧力を高く
し過ぎると、水噴射ノズル30の摩耗が速まる。そこ
で、水噴射ノズル30の切り込み量を内周縁部11に施
すべき切削量と比べて小さくしておき、1周目の切削が
完了した後、再び同じ箇所を切削して所定の切削量を得
るようにすることもできる。
【0053】所定の切削量に達したとき、必要に応じて
水噴射ノズル30を径方向の内方へ逃がし、支持部12
をトンネル10の軸線方向Aへ移動し、次の切削に供え
る。次に切削すべき箇所に支持部12を移動する際、水
噴射ノズル30による切削範囲が一部で重なり合うよう
にする。
【0054】図5に示した水噴射ノズル30は、トンネ
ル10の内周面32に接触する倣いローラ34によって
内周面32からの距離が実質的に一定に保たれている。
これにより、内周面32に凹凸があっても一定の噴射圧
力であれば、実質的に均一の切り込み量を確保すること
ができる。
【0055】前記実施例では、切削手段はローラカッタ
又は水噴射ノズルである。これに代えて、打撃ハンマー
を切削手段として使用することもできる。打撃ハンマー
150は、斜視状態の図8に示すように、シリンダ15
2と、シリンダ152内を滑動するピストン(図示せ
ず)と、ピストンに結合されたロッド154と、ロッド
154の先端に固定された複数のチゼル156とからな
るもので、シリンダ152に導いた圧縮空気によってピ
ストン及びロッド154を動かし、チゼル156によっ
て切削する。
【0056】打撃ハンマー150は、シリンダ152の
軸線がアームの回転軸線と交差する径方向へ伸びるよう
に、アーム18に取り付けて使用する。例えば、図1の
ローラカッタ20に代えて、打撃ハンマー150のシリ
ンダ152をアーム18に、シリンダ152の軸線がア
ーム18の回転軸線と直交するように取り付ける。
【0057】切削方法の実施に当たり、図1の切削部1
4又は図5の切削部24がトンネルの円周方向の全周に
わたって内周縁部11を切削するように、アーム18,
28を周回に回転することができる。さらに、図示のよ
うに、トンネル10に水36が流れている状態であると
き、切削部14,24が水36の自由表面37より実質
的に上方となるトンネルの内周縁部11を切削するよう
に、アーム18,28を円周方向において部分的に回転
することができる。
【0058】トンネル10の内周縁部11を切削する装
置16は、再び図1と、左側面を示す図2と、右側面を
示す図3とを参照すると、アーム18及びローラカッタ
20の他、トンネル10の軸線方向Aへ配置される被ス
ライド部材40と、被スライド部材40に軸線方向へ間
隔をおいて取り付けられた少なくとも2つの支持手段4
2と、被スライド部材40に滑動可能、固定可能、か
つ、回転不可能に支持されたスライド部材44とを備え
る。被スライド部材40と、少なくとも2つの支持手段
42とによって支持部12が形成され、スライド部材4
4と、アーム18と、ローラカッタ20とによって切削
部14が形成されている。
【0059】被スライド部材40は、図示の実施例で
は、断面が四角形の鋼板製の筒材からなる。一方、各支
持手段42は、径方向Bへ伸長してトンネル10の内周
面32と接触可能、かつ、径方向へ縮小してトンネル1
0の内周面32から離隔可能な3つの脚46と、トンネ
ル10の内周面32を走行する2つの車輪48とを有す
る。
【0060】脚46は、断面が四角形の筒材で作ったケ
ース50に一方の端部が連結され、他方の端部がトンネ
ルの内周面32に向けて突出された流体シリンダ装置か
らなる。パッド52が内周面32に対面する脚46の端
部に取り付けられている。3つのケース50は、被スラ
イド部材40の外周面に直接に、又は角度設定ブラケッ
ト54を介して間接に取り付けられ、被スライド部材4
0の回りに120°の間隔をおいて位置している。2つ
の車輪48は被スライド部材40に取り付けた2本の支
柱56のそれぞれに支持されている。ケース50と支柱
56とは溶接により、又はボルト止めにより被スライド
部材40に取り付けうるが、切削装置16をトンネル1
0内に搬入する際の便宜から、分離可能なボルト止めで
あることが好ましい。
【0061】図示の実施例に代えて、脚46と車輪48
とは各支持手段42にそれぞれ少なくとも1つ設けるこ
とができる。図1に示した実施例では、脚46と車輪4
8とは、それぞれの軸線が同一面に位置するように配置
されているが、脚46と車輪48とが別の面に位置する
ように配置することもできる。車輪48が伸縮不可能な
支柱56に支持される場合、車輪48がトンネル10の
内周面32に載ったとき、被スライド部材40の軸線が
トンネル10の軸線と実質的に一致するように、支柱5
6及び車輪48の寸法を定めておく。
【0062】スライド部材44は、図示の実施例では、
断面が四角形の鋼材からなり、被スライド部材40内に
差し込まれている。これによって、スライド部材44は
被スライド部材40に対して滑動可能、かつ、回転不可
能に支持されている。流体シリンダ装置58が被スライ
ド部材40とスライド部材44とに連結され、スライド
部材44の軸線方向Aへの移動と固定とが流体シリンダ
装置58によって行われる。
【0063】アーム18は、スライド部材44の軸線C
1回りで回転可能にスライド部材44に支持されてい
る。断面を示す図6を参照すると、アーム18は軸受け
60を介してスライド部材44に連結されている。すな
わち、アーム18が軸受け60のアウタレース62に連
結され、スライド部材44が軸受け60のインナレース
64に連結され、アーム18はスライド部材44に対し
て回転可能である。そして、歯車66がアウタレース6
2の外周に固定されている。一方、スライド部材44に
取り付けたモータ68の出力軸にピニオン70が固定さ
れ、このピニオン70は歯車66とかみ合っている。そ
の結果、モータ68を作動すると、アーム18はモータ
68によって駆動され、スライド部材44に対して回転
する。
【0064】ローラカッタ20は、スライド部材44の
軸線C1と実質的に平行する軸線C2回りで回転可能にア
ーム18の先端部に支持されている。アーム18の先端
部に流体シリンダ装置19を取り付け、この流体シリン
ダ装置19の端部にローラカッタ20を取り付ける。そ
の結果、流体シリンダ装置19の押し側室に圧力流体を
供給すると、ローラカッタ20はトンネルの内周縁部1
1に食い込むが、流体シリンダ装置19の戻し側室に圧
力流体を供給すると、ローラカッタ20はトンネル10
の内周縁部11から離れる。
【0065】側面状態の図4に示すように、ローラカッ
タ20は、1個のカッタ72を有する形態(同図a)、
同形・同大の2個のカッタ72を有する形態(同図
b)、同形・同大の3個のカッタ72を有する形態(同
図c)などに、それ自体公知の材料で形成することがで
き、回転軸線C2の回りに回転できるようにブラケット
71に支持され、ブラケット71が流体シリンダ装置1
9の端部に固定される。ローラカッタ20のカッタは、
図示の実施例では、いわゆる算盤玉タイプであるが、こ
のカッタを回転軸線に直交する面で切断した、円錐台タ
イプとすることもできる。
【0066】さらに、図4の(d)に示すように、ロー
ラカッタ20は同軸に支持された、外径の異なる複数の
カッタを有することができる。図示では3つのカッタ7
3,74,75を有する。これらカッタ73,74,7
5は、この順に外径が次第に大きくなるように形成さ
れ、この順に配置して回転軸線C2の回りに回転できる
ようにブラケット71に支持され、ローラカッタ20が
作られている。
【0067】アーム18を回転しながらトンネル10の
内周縁部を切削する際、アーム18がトンネルの軸線方
向のDに向けて移動するとき、移動向きの前方側に最も
小さい外径のカッタ73が位置し、後方側に最も大きい
外径のカッタ75が位置するようにローラカッタ20を
取り付けて使用する。このままでは、前方に位置するカ
ッタの切り込み量は後方に位置するカッタの切り込み量
より少なくなる。ところが、周方向の切削が終わった
後、隣り合って位置するカッタ間の距離S1だけアーム
18がDに向けて移動するように制御すれば、次の切削
では、各カッタ73,74,75による実質の切り込み
量をほぼ等しくすることができる。
【0068】図5に示した切削装置26は、トンネル1
0の軸線方向へ配置される被スライド部材40と、被ス
ライド部材40に軸線方向へ間隔をおいて取り付けられ
た少なくとも2つの支持手段42と、被スライド部材4
0に滑動可能、固定可能、かつ、回転不可能に支持され
たスライド部材44とを備える点、さらに、各支持手段
42は、径方向へ伸長してトンネル10の内周面32と
接触可能、かつ、径方向へ縮小してトンネル10の内周
面から離隔可能な少なくとも1つの脚46と、トンネル
10の内周面32を走行する少なくとも1つの車輪48
とを有する点で、図1ないし図3に示した切削装置16
と同じである。
【0069】図5の切削装置26では、アーム28がス
ライド部材44の軸線C1回りで回転可能にスライド部
材44に支持され、水噴射ノズル30がスライド部材4
4の軸線C1と実質的に直交する軸線C3回りで回転可能
にアーム28の先端部に支持されている。
【0070】アーム28は回転部材と、水噴射ノズル3
0と、水噴射ノズル30に水を供給するスイベル継手8
0とを有する。ここで、回転部材は水噴射ノズル30に
回転力を与えるものであるから、図6に示したアーム1
8と構造的には同じものでよい。そこで、回転部材とス
ライド部材44とを図6に示した結合構造で結合し、こ
の結合構造にスイベル継手80を組み込む。そのために
は、軸受け60とは反対側の回転部材の部分にスイベル
継手80の固定部82を取り付け、スイベル継手80の
回転部84を液密で固定部82に嵌合し、回転部84に
ホース86を接続してアーム28の下方部分とする。
【0071】一方、側面状態の図7に示すように、水噴
射ノズル30に連なるパイプ88をブラケット90によ
って回転可能に支持すると共に、歯車92をパイプ88
に固定し、ブラケット90に取り付けられたモータ94
のピニオン96を歯車92とかみ合わせる。パイプ88
とホース86とは中空のソケット98を介して液密に連
通し、ソケット98をブラケット90に固定する。ブラ
ケット90を回転部材102の端部に取り付け、アーム
28の上方部分とする。その結果、水噴射ノズル30は
モータ94によって回転軸線C3回りで回転される。
【0072】前述の態様では、水噴射ノズル30は回転
部材102の端部に固定されている。これに代えて、水
噴射ノズル30を、トンネル10の内周面32に押し付
けられる倣いローラ34に固定することもできる。
【0073】図5に示した倣いローラ34は流体シリン
ダ装置100に取り付けられ、流体シリンダ装置100
は回転部材102に取り付けられている。図7に示した
ブラケット90を倣いローラ34に結合し、流体シリン
ダ装置100にリリーフ弁を介して圧力流体を供給す
る。そうすると、倣いローラ34はトンネル10の内周
面32に押し付けられた状態に維持される。すなわち、
内周面32に凹部があると流体シリンダ装置100が伸
長し、内周面32に凸部があると、流体シリンダ装置1
00の圧力流体がリリーフ弁から逃げるため、流体シリ
ンダ装置100が縮小し、倣いローラ34がその凹凸に
倣うように移動する。その移動に従って水噴射ノズル3
0が移動して、内周面32から一定の距離に保つ。
【0074】図1の切削装置のローラカッタ20に代え
て、また図5の切削装置の水噴射ノズル30に代えて、
切削装置は図8に示した打撃ハンマー150をアーム1
8,28に取り付けた形態とすることもできる。水噴射
ノズル30と打撃ハンマー150とはアーム18,28
に取り付けられて作動するとき、アームの回転軸線に交
差する方向の衝撃力を発生する。
【0075】切削装置16,26は、スライド部材44
に取り付けられた少なくとも1つの脚110を有するこ
とができる。脚110は、径方向へ伸長してトンネル1
0の内周面32に接触可能、かつ、径方向へ縮小してト
ンネルの内周面から離隔可能であり、前述の脚46と同
じように流体シリンダ装置によって形成することができ
る。図1及び図5に示した実施例では、1つの脚110
がアーム18,28とは反対向きに伸びており、アーム
と一緒に回転する。この態様によれば、脚110とアー
ム18,28とによって回転のバランスを取ることがで
きるが、脚110はスライド部材44に固定的に設ける
こともできる。
【0076】切削装置16,26は流体圧ユニット12
0を有する。電力又は圧力流体は、ケーブル又はホース
122によってスイベル継手80を経て外部から流体圧
ユニット120に供給される。水噴射ノズル30を使用
する場合、水がホース124によってスイベル継手80
に供給される。
【0077】切削装置16,26は、ウインチ126を
備えることができる。支持部12を移動する際、ウイン
チ126を用いてもよく、人手で移動することもでき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る切削装置の実施例を示す正面図
で、トンネル内に配置した状態を示している。
【図2】図1の左側面図であるが、アームは省略してあ
る。
【図3】図1の右側面図であるが、支持手段は省略して
ある。
【図4】ローラカッタを示す正面図で、(a)なしい
(d)は異なる形態を示している。
【図5】本発明に係る切削装置の別の実施例を示す正面
図で、トンネル内に配置した状態を示している。
【図6】スライド部材とアームとの結合部を拡大して示
す断面図である。
【図7】水噴射ノズルを拡大して示す正面図である。
【図8】打撃ハンマーの斜視図である。
【符号の説明】
10 トンネル 11 内周縁部 12 支持部 14 切削部 16,26 切削装置 18,28 アーム 20 ローラカッタ 30 水噴射ノズル 34 倣いローラ 40 被スライド部材 42 支持手段 44 スライド部材 46,110 脚 48 車輪 150 打撃ハンマー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 益田 光雄 東京都新宿区津久戸町2番1号 株式会社 熊谷組東京本社内 (72)発明者 宇野 定雄 東京都新宿区津久戸町2番1号 株式会社 熊谷組東京本社内 (72)発明者 岩井 孝幸 東京都新宿区津久戸町2番1号 株式会社 熊谷組東京本社内 (72)発明者 田中 浩和 東京都新宿区津久戸町2番1号 株式会社 熊谷組東京本社内 (72)発明者 松田 敏 東京都新宿区津久戸町2番1号 株式会社 熊谷組東京本社内 (72)発明者 北原 成郎 東京都新宿区津久戸町2番1号 株式会社 熊谷組東京本社内 (72)発明者 小林 智 東京都新宿区津久戸町2番1号 株式会社 熊谷組東京本社内 (72)発明者 鈴木 俊夫 愛知県知多市北浜町11番の1 石川島播磨 重工業株式会社愛知工場内 (72)発明者 桑原 紘一郎 愛知県知多市北浜町11番の1 石川島播磨 重工業株式会社愛知工場内 (72)発明者 富松 宏明 愛知県知多市北浜町11番の1 石川島播磨 重工業株式会社愛知工場内 (72)発明者 立岩 真吾 愛知県知多市北浜町11番の1 石川島播磨 重工業株式会社愛知工場内 Fターム(参考) 2D055 AA04 BB01 CA04 LA16 2D063 EA05 3C069 AA04 AA05 BA09 BA10 BB01 BB03 BC02 BC04 CA08 EA01

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トンネルの軸線方向へ移動可能、かつ、
    固定可能な支持部と、トンネルの軸線と実質的に一致す
    る回転軸線又は前記トンネルの軸線と実質的に平行する
    回転軸線の回りで回転可能に前記支持部に支持された切
    削部とを備える切削装置を用いてトンネルの内周縁部を
    切削する方法であって、 前記支持部を所定位置に移動し、固定すること、 前記切削部に設けたアームを前記回転軸線の回りで回転
    しながら、前記アームの先端部に設けた切削手段を前記
    回転軸線と実質的に平行する第2の回転軸線の回りで回
    転して前記内周縁部を切削することを含む、トンネル内
    周縁部の切削方法。
  2. 【請求項2】 前記切削手段はローラカッタである、請
    求項1に記載のトンネル内周縁部の切削方法。
  3. 【請求項3】 トンネルの軸線方向へ移動可能、かつ、
    固定可能な支持部と、トンネルの軸線と実質的に一致す
    る回転軸線又は前記トンネルの軸線と実質的に平行する
    回転軸線の回りで回転可能に前記支持部に支持された切
    削部とを備える切削装置を用いてトンネルの内周縁部を
    切削する方法であって、 前記支持部を所定位置に移動し、固定すること、 前記切削部に設けたアームを前記回転軸線の回りで回転
    しながら、前記アームの先端部に設けた切削手段を作動
    して前記回転軸線に交差する方向の衝撃力を発生させ、
    これによって前記内周縁部を切削することを含む、トン
    ネル内周縁部の切削方法。
  4. 【請求項4】前記切削手段は水噴射ノズルであり、この
    水噴射ノズルは、前記回転軸線と交差する第2の回転軸
    線の回りで回転する、請求項3に記載のトンネル内周縁
    部の切削方法。
  5. 【請求項5】 前記水噴射ノズルは、前記トンネルの内
    周面に接触する倣いローラによって前記内周面からの距
    離が実質的に一定に保たれる、請求項4に記載のトンネ
    ル内周縁部の切削方法。
  6. 【請求項6】 前記切削手段は打撃ハンマーであり、こ
    の打撃ハンマーは、前記回転軸線に交差する径方向へ並
    進運動する、請求項3に記載のトンネル内周縁部の切削
    方法。
  7. 【請求項7】 前記トンネルは水が流れている状態であ
    り、前記切削部は、水の自由表面より実質的に上方とな
    るトンネルの内周縁部を切削する、請求項1ないし6の
    いずれかに記載のトンネル内周縁部の切削方法。
  8. 【請求項8】 トンネルの内周縁部を切削する装置であ
    って、 前記トンネルの軸線方向へ配置される被スライド部材
    と、 この被スライド部材に軸線方向へ間隔をおいて取り付け
    られた少なくとも2つの支持手段であって各支持手段が
    径方向へ伸長して前記トンネルの内周面と接触可能、か
    つ、径方向へ縮小して前記トンネルの内周面から離隔可
    能な少なくとも1つの脚と、前記トンネルの内周面を走
    行する少なくとも1つの車輪とを有する支持手段と、 前記被スライド部材に滑動可能、固定可能、かつ、回転
    不可能に支持されたスライド部材と、 このスライド部材の軸線回りで回転可能に前記スライド
    部材に支持された被駆動のアームと、 このアームの先端部に設けられ、アームに対して運動可
    能な切削手段とを備える、トンネル内周縁部の切削装
    置。
  9. 【請求項9】 前記切削手段は、前記スライド部材の軸
    線と実質的に平行する軸線回りで回転運動可能に前記ア
    ームの先端部に支持されたローラカッタである、請求項
    8に記載のトンネル内周縁部の切削装置。
  10. 【請求項10】 前記ローラカッタは同軸に支持され
    た、外径の異なる複数のカッタを有し、これらカッタは
    一方側から他方側へ向けてそれぞれの外径が次第に大き
    くなるように配置された、請求項9に記載のトンネル内
    周縁部の切削装置。
  11. 【請求項11】 前記切削手段は、前記スライド部材の
    軸線と交差する軸線回りで回転運動可能に前記アームの
    先端部に支持された被駆動の水噴射ノズルであり、前記
    切削装置は、前記水噴射ノズルに水を供給するスイベル
    継手を有する、請求項8に記載のトンネル内周縁部の切
    削装置。
  12. 【請求項12】 前記水噴射ノズルは、前記トンネルの
    内周面に押し付けられる倣いローラに固定された、請求
    項11に記載のトンネル内周縁部の切削装置。
  13. 【請求項13】 前記切削手段は、前記スライド部材の
    軸線と交差する径方向へ並進運動可能に前記アームの先
    端部に支持された被駆動のハンマーである、請求項8に
    記載のトンネル内周縁部の切削装置。
  14. 【請求項14】 前記スライド部材に取り付けられた少
    なくとも1つの脚であって径方向へ伸長して前記トンネ
    ルの内周面と接触可能、かつ、径方向へ縮小して前記ト
    ンネルの内周面から離隔可能な脚を有する、請求項8な
    いし13のいずれかに記載のトンネル内周縁部の切削装
    置。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101031312B1 (ko) 2009-02-19 2011-05-02 덕원산업개발주식회사 노후관 갱생을 위한 노후관 도장막 제거 장비
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JP2016035160A (ja) * 2014-08-01 2016-03-17 栄光テクノ株式会社 切断装置

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