JP2001097946A - アシルスルホンアミド誘導体 - Google Patents

アシルスルホンアミド誘導体

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JP2001097946A
JP2001097946A JP27837699A JP27837699A JP2001097946A JP 2001097946 A JP2001097946 A JP 2001097946A JP 27837699 A JP27837699 A JP 27837699A JP 27837699 A JP27837699 A JP 27837699A JP 2001097946 A JP2001097946 A JP 2001097946A
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Jiyosei Aoyama
如生 青山
Masanori Seki
真紀 関
Hirokazu Masuda
裕和 増田
Yoshihiro Usui
義浩 臼井
Yuji Abe
祐司 阿部
Mayumi Shimada
真弓 島田
Mutsuya Yamamoto
睦也 山本
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ヒトキマーゼを選択的に阻害することによっ
て、各種の疾患を予防及び治療できる医薬として有用な
化合物を提供する。 【解決手段】 下記一般式(I) 【化1】 {式中、R1 は置換基を有していても良いフェニル基、
ナフチル基又は水素原子を示し、R2 はハロゲン原子、
アルコキシ基、アミノ基、シアノ基、カルボキシル基及
びニトロ基から選ばれる置換基を有していても良いフェ
ニル基又は水素原子を示す。但し、R1 とR2 が同時に
水素原子であることは無い。R3 は置換基を有していて
も良いアリール基を示す。Xは−O−、−S(O)n−
(nは0〜2の整数を表す)又は単結合を示す。}で示
されるアシルスルホンアミド誘導体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、キマーゼ阻害作用
を有する新規なアシルスルホンアミド誘導体に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】キマーゼは、肥満細胞顆粒中に存在し、
キモトリプシン様基質に対して特異性を示すセリンプロ
テアーゼであるが、肥満細胞の脱顆粒により分泌され、
ヘパラン硫酸プロテオグリカンなどの細胞外マトリック
スに結合することで、心臓、血管、皮膚などにおいて長
期にわたって酵素活性を発揮し、様々な生体反応に深く
関与していることが知られている。最近、キマーゼが、
心臓や血管などにおいて、極めて強力な血管収縮物質で
あるアンジオテンシンIIの産生に関与していることが報
告された(Circ.Res.66,883,199
0)。従って、キマーゼ阻害作用を有する化合物は、ア
ンジオテンシンIIが関与する循環器疾患(例えば、高血
圧、心不全、冠状動脈性疾患、糖尿病性及び非糖尿病性
腎症等)の新しい治療薬として期待されている。また、
キマーゼは、アンジオテンシンIIを産生する以外に、肥
満細胞の脱顆粒促進、インターロイキン−1−βの活性
化、マトリックスメタロプロテアーゼの活性化、トラン
スフォーミンググロースファクターβの遊離など多様な
作用を有しており、その阻害剤は、新しいタイプの抗炎
症剤や抗アレルギー剤になり得るとして注目されてい
る。現在までに、キマーゼ阻害作用を有する化合物が、
例えば、国際特許出願公開第93/25574号、国際
特許出願公開第96/04248号、国際特許出願公開
第98/09949号等に開示されているが、医薬品と
して実用上満足な結果が得られているとは言えず、臨床
的に応用された例もない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、ヒト
キマーゼを選択的に阻害することによって、各種の疾患
を予防、治療できる新規なアシルスルホンアミド誘導体
及びそれを有効成分とする医薬を提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者等は上記目的を
達成するため、鋭意検討した結果、優れたキマーゼ阻害
作用を有する新規なアシルスルホンアミド誘導体を見出
した。すなわち本発明の要旨は、下記一般式(I)
【0005】
【化2】
【0006】{式中、R1 は置換基を有していても良い
フェニル基、ナフチル基又は水素原子を示し、R2 はハ
ロゲン原子、アルコキシ基、アミノ基、シアノ基、カル
ボキシル基及びニトロ基から選ばれる置換基を有してい
ても良いフェニル基又は水素原子を示す。但し、R1
2 が同時に水素原子であることは無い。R3 は置換基
を有していても良いアリール基を示す。Xは−O−、−
S(O)n−(nは0〜2の整数を表す)又は単結合を
示す。}で示されるアシルスルホンアミド誘導体、その
製薬上許容し得る塩、並びにその水和物もしくは溶媒和
物及びこれらを有効成分とする医薬組成物並びにキマー
ゼ阻害剤、各種疾患の治療及び予防薬に存する。一般式
(I)の化合物には、光学活性体が存在する場合がある
が、本発明はラセミ体及び光学活性体の何れをも包含す
るものである。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明について詳細に説明
する。本発明の新規なアシルスルホンアミド誘導体は前
記一般式(I)で示される。一般式(I)において、R
1 は置換基を有していても良いフェニル基、ナフチル基
又は水素原子を示す。
【0008】これらの基の置換基としては、ハロゲン原
子、C1 〜C20のアルキル基、C1〜C10のアルコキシ
基、C1 〜C10のアルキルチオ基、C1 〜C10のアルキ
ルスルフィニル基、C1 〜C10のアルキルスルホニル
基、C1 〜C4 のハロアルキル基、C1 〜C4 のハロア
ルコキシ基、C2 〜C8 のアルコキシカルボニル基、C
1 〜C10のアルキルアミノ基、C2 〜C6 のジアルキル
アミノ基、C6 〜C14のアリール基、シアノ基、ニトロ
基、アミノ基、アミジノ基、C1 〜C10のアルキル基ま
たはアルケニル基を有するカルボキシル基、水酸基及び
複素環基の中から選ばれる1〜2個の同じ又は異なる基
が挙げられる。
【0009】上記ハロゲン原子としては、フッ素原子、
塩素原子、臭素原子が挙げられ、C 1 〜C10のアルキル
基、C1 〜C10のアルコキシ基、C1 〜C10のアルキル
チオ基、C1 〜C10のアルキルスルフィニル基、C1
10のアルキルスルホニル基、C2 〜C8 のアルコキシ
カルボニル基、C1 〜C10のアルキルアミノ基、C2
6 のジアルキルアミノ基におけるアルキル鎖部分とし
ては、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル
基、ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基、te
rt−ブチル基、ペンチル基、イソペンチル基、ネオペ
ンチル基、tert−ペンチル基、ヘキシル基、イソヘ
キシル基、ヘプチル基、オクチル基、ノニル基、デシル
基などが挙げられる。
【0010】上記C1 〜C4 のハロアルキル基として
は、トリフルオロメチル基、ペンタフルオロエチル基、
ヘプタフルオロプロピル基、ノナフルオロブチル基、ト
リクロロメチル基、ペンタクロロエチル基などが挙げら
れ、上記C1 〜C4 のハロアルコキシ基としては、トリ
フルオロメトキシ基、ジフルオロメトキシ基、2,2,
2−トリフルオロエトキシ基、1,1,2,2−テトラ
フルオロエトキシ基などが挙げられる。
【0011】C2 〜C6 のアルコキシカルボニル基とし
ては、メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基、
プロポキシカルボニル基、イソプロポキシカルボニル
基、ブトキシカルボニル基、ペンチルオキシカルボニル
基などが挙げられる。C1 〜C10のアルキルアミノ基と
しては、メチルアミノ基、エチルアミノ基、プロピルア
ミノ基、イソプロピルアミノ基などが挙げられ、C2
6 のジアルキルアミノ基としては、ジメチルアミノ
基、ジエチルアミノ基、ジプロピルアミノ基などが挙げ
られ、上記のC6 〜C14の芳香族炭化水素環基として
は、例えばフェニル基、ナフチル基などが挙げられる。
【0012】また、上記の複素環基としては、2−チエ
ニル基、3−チエニル基、1−チアンスレニル基、2−
チアンスレニル基、2−フリル基、3−フリル基、2H
−ピラン−3−イル基、2H−ピラン−4−イル基、2
H−ピラン−5−イル基、2H−ピラン−6−イル基、
イソベンゾフラニル基、2H−クロメン−3−イル基、
2H−クロメン−4−イル基、2H−クロメン−5−イ
ル基、2H−クロメン−6−イル基、2H−クロメン−
7−イル基、2H−クロメン−8−イル基、2H−ピロ
ール−3−イル基、2H−ピロール−4−イル基、2H
−ピロール−5−イル基、2−ピロリル基、3−ピロリ
ル基、1−イミダゾリル基、2−イミダゾリル基、4−
イミダゾリル基、5−イミダゾリル基、1−ピラゾリル
基、3−ピラゾリル基、4−ピラゾリル基、5−ピラゾ
リル基、3−イソチアゾリル基、4−イソチアゾリル
基、5−イソチアゾリル基、3−イソキサゾリル基、4
−イソキサゾリル基、5−イソキサゾリル基、2−ピリ
ジル基、3−ピリジル基、4−ピリジル基、2−ピラジ
ニル基、2−ピリミジニル基、4−ピリミジニル基、5
−ピリミジニル基、3−ピリダジニル基、4−ピリダジ
ニル基、1−インドリジニル基、2−インドリジニル
基、3−インドリジニル基、5−インドリジニル基、6
−インドリジニル基、7−インドリジニル基、8−イン
ドリジニル基、1−イソインドリル基、4−イソインド
リル基、5−イソインドリル基、3H−インドール−2
−イル基、3H−インドール−4−イル基、3H−イン
ドール−5−イル基、1−インドリル基、2−インドリ
ル基、3−インドリル基、4−インドリル基、5−イン
ドリル基、6−インドリル基、7−インドリル基、1H
−インダゾール−3−イル基、1H−インダゾール−4
−イル基、1H−インダゾール−5−イル基、1H−イ
ンダゾール−6−イル基、1H−インダゾール−7−イ
ル基、2−プリル基、6−プリル基、8−プリル基、4
H−キノリジン−1−イル基、4H−キノリジン−2−
イル基、4H−キノリジン−3−イル基、4H−キノリ
ジン−6−イル基、4H−キノリジン−7−イル基、4
H−キノリジン−8−イル基、4H−キノリジン−9−
イル基、1−イソキノリル基、3−イソキノリル基、4
−イソキノリル基、5−イソキノリル基、6−イソキノ
リル基、7−イソキノリル基、8−イソキノリル基、2
−キノリル基、3−キノリル基、4−キノリル基、5−
キノリル基、6−キノリル基、7−キノリル基、8−キ
ノリル基、1H−テトラゾール−5−イル基、3H−テ
トラゾール−5−イル基、1−フタラジニル基、5−フ
タラジニル基、6−フタラジニル基、1,8−ナフチリ
ジン−2−イル基、1,8−ナフチリジン−3−イル
基、1,8−ナフチリジン−4−イル基、2−キノキサ
リニル基、5−キノキサリニル基、6−キノキサリニル
基、2−キナゾリニル基、4−キナゾリニル基、5−キ
ナゾリニル基、6−キナゾリニル基、7−キナゾリニル
基、8−キナゾリニル基、3−シンノリニル基、4−シ
ンノリニル基、5−シンノリニル基、6−シンノリニル
基、7−シンノリニル基、8−シンノリニル基、2−プ
テリジニル基、4−プテリジニル基、6−プテリジニル
基、7−プテリジニル基、4aH−カルバゾール−1−
イル基、4aH−カルバゾール−2−イル基、4aH−
カルバゾール−3−イル基、4aH−カルバゾール−4
−イル基、4aH−カルバゾール−5−イル基、4aH
−カルバゾール−6−イル基、4aH−カルバゾール−
7−イル基、4aH−カルバゾール−8−イル基、1−
カルバゾリル基、2−カルバゾリル基、3−カルバゾリ
ル基、4−カルバゾリル基、β−カルボリン−1−イル
基、β−カルボリン−3−イル基、β−カルボリン−4
−イル基、β−カルボリン−5−イル基、β−カルボリ
ン−6−イル基、β−カルボリン−7−イル基、β−カ
ルボリン−8−イル基、1−アクリジニル基、2−アク
リジニル基、3−アクリジニル基、4−アクリジニル
基、9−アクリジニル基、1−フェナジニル基、2−フ
ェナジニル基、1−フェノチアジニル基、2−フェノチ
アジニル基、3−フェノチアジニル基、4−フェノチア
ジニル基、3−フラザニル基、1−フェノキサジニル
基、2−フェノキサジニル基、3−フェノキサジニル
基、4−フェノキサジニル基、1−イソクロマニル基、
3−イソクロマニル基、4−イソクロマニル基、5−イ
ソクロマニル基、6−イソクロマニル基、7−イソクロ
マニル基、8−イソクロマニル基、2−クロマニル基、
3−クロマニル基、4−クロマニル基、5−クロマニル
基、6−クロマニル基、7−クロマニル基、8−クロマ
ニル基、1−ピロリジニル基、2−ピロリジニル基、3
−ピロリジニル基、2−ピロリン−1−イル基、2−ピ
ロリン−2−イル基、2−ピロリン−3−イル基、2−
ピロリン−4−イル基、2−ピロリン−5−イル基、1
−イミダゾリジニル基、2−イミダゾリジニル基、3−
イミダゾリジニル基、2−イミダゾリン−1−イル基、
2−イミダゾリン−2−イル基、2−イミダゾリン−4
−イル基、2−イミダゾリン−5−イル基、1−ピラゾ
リジニル基、3−ピラゾリジニル基、4−ピラゾリジニ
ル基、3−ピラゾリン−1−イル基、3−ピラゾリン−
2−イル基、3−ピラゾリン−3−イル基、3−ピラゾ
リン−4−イル基、3−ピラゾリン−5−イル基、1−
ピペリジル基、2−ピペリジル基、3−ピペリジル基、
4−ピペリジル基、1−ピペラジニル基、2−ピペラジ
ニル基、1−インドリニル基、2−インドリニル基、3
−インドリニル基、4−インドリニル基、5−インドリ
ニル基、6−インドリニル基、7−インドリニル基、1
−イソインドリニル基、2−イソインドリニル基、4−
イソインドリニル基、5−イソインドリニル基、1−キ
ヌクリジニル基、2−キヌクリジニル基、3−キヌクリ
ジニル基、4−キヌクリジニル基、2−モルフォリニル
基、3−モルフォリニル基、4−モルフォリニル基、
1,2,4−トリアゾール−3−イル基、1,2,3−
トリアゾール−4−イル基、1,2,4−オキサジアゾ
ール−3−イル基、1,2,4−オキサジアゾール−5
−イル基、1,2,4−チアジアゾール−3−イル基、
1,2,4−チアジアゾール−5−イル基、ベンゾチア
ゾール−2−イル基、ベンズオキサゾール−2−イル
基、ベンズイミダゾール−2−イル基、ベンズイソキサ
ゾール−3−イル基、ベンズイソチアゾール−3−イル
基、ベンズイソチアゾール−3−イル−1,1−ジオキ
サイド基、インドール−3−イル基、syn−トリアジ
ニル基、as−トリアジニル基などが挙げられる。ま
た、2つの置換基が連結して環状構造を形成しても良
く、その環の大きさは、化学的に安定に存在し得る4員
環、5員環、6員環、7員環、8員環であり、その環状
構造に1つ以上のヘテロ原子(酸素原子、窒素原子、硫
黄原子、)を含むものが挙げられる。
【0013】一般式(I)において、R2 は水素原子又
はハロゲン原子、アルコキシ基、アミノ基、シアノ基、
カルボキシル基、ニトロ基から選ばれる置換基を有して
いても良いフェニル基である。上記ハロゲン原子として
はフッ素原子、塩素原子、臭素原子が挙げられる。アル
コキシ基としては、メトキシ基、エトキシ基、プロポキ
シ基、i−プロポキシ基、ブトキシ基、i−ブトキシ
基、s−ブトキシ基、t−ブトキシ基、ペントキシ基、
i−ペントキシ基、ネオペントキシ基、t−ペントキシ
基、ヘキシルオキシ基、ヘプチルオキシ基、オクチルオ
キシ基、ノニルオキシ基、デシルオキシ基等のC1 〜C
10の直鎖もしくは分岐鎖を有するアルコキシ基が挙げら
れる。一般式(I)において、XはO、S、SO、SO
2 又は単結合を示す。なお、一般式(I)においてR1
とR2 が同時に水素原子であることは無い。
【0014】一般式(I)の化合物は、それ自体公知の
方法を組み合せて製造することができる。本発明化合物
には光学異性体が存在するが、R配置、S配置およびそ
れらの混合配置いずれもが本発明の範囲内である。本発
明化合物は、例えば以下の様な方法で製造することがで
きる。
【0015】
【化3】
【0016】(式中、R1 、R2 及びXは前記と同義で
あり、X′は−OHまたは−SHであり、Halはハロ
ゲンであり、Rは低級アルキルである。) 本製造方法では化合物(1)と(2)を適当な条件下で
縮合させて化合物(3)を得、それを通常の方法で加水
分解して化合物(4)を得る。縮合反応は、例えばジメ
チルホルムアミド、アセトニトリル、アセトン等の溶媒
中で炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、水酸化ナトリウム
等の塩基の存在下に室温〜加温下、好ましくは80℃付
近で、数時間〜24時間、好ましくは0.5〜6時間程
度反応させればよい。加水分解はメタノール、エタノー
ル等の低級アルコールに化合物(3)を溶解し、適当な
濃度、例えば1Nの水酸化ナトリウムまたは水酸化カリ
ウム水溶液等の塩基を加えて冷却下〜加温下、好ましく
は室温付近で1時間〜24時間程度反応させれば化合物
(4)が得られる。
【0017】
【化4】 (式中R3 は前記と同義である。)
【0018】次に、溶媒に溶かした化合物(4)のカル
ボキシル基を活性化し、塩基存在下で冷却下〜加温下、
好ましくは室温付近でスルホンアミド化合物(5)と縮
合させて化合物(I)を得る。溶媒としては例えばテト
ラヒドロフラン、ジエチルエーテル、ジメトキシエタ
ン、塩化メチレン、1,2−ジクロロエタン等を用いれ
ばよく、カルボキシル基の活性化には例えば1,1′−
カルボニルジイミダゾールが用いられる。塩基としては
例えば1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデス
−7−エンを好適に用いることができる。上記合成法に
用いる化合物(1)、(2)、(5)は、公知の化合物
または公知物から通常の方法で合成した化合物を用いる
ことも可能である。
【0019】本発明のアシルスルホンアミド誘導体は、
キマーゼに対する選択的な阻害作用を有することから、
キマーゼの関与する各種疾患の治療及び予防に有用であ
る。具体的には、高血圧、鬱血性心不全、心筋症、動脈
硬化症、冠状動脈疾患、心筋梗塞、血管形成手術又は血
栓溶解治療後の血管再狭窄、抹消循環障害、血管炎、糖
尿病性又は非糖尿病性腎臓病、肺高血圧症、気管支喘
息、慢性閉塞性肺疾患、慢性気管支炎、肺気腫、アレル
ギー性鼻炎、アトピー性皮膚炎、リウマチ、関節炎、癌
等が挙げられる。
【0020】本発明化合物を医薬として用いる場合に
は、その有効成分として、本発明で構造を規定する化合
物又はその製薬上許容しうる塩、並びにそれらの水和物
及び溶媒和物から選ばれる有効成分である物質と、薬学
的に許容され得る固体又は液体の医薬用担体又は希釈剤
と共に、即ち賦形剤や安定剤等と共に、製剤とし、ヒト
を含む動物に経口又は非経口的に投与可能である。非経
口投与としては、例えば、静脈、皮下、筋肉、経皮、直
腸、経鼻、点眼内への投与が挙げられる。なお、当該製
剤において、前記有効成分の担体成分に対する割合は、
1〜90重量%の間で変動させることができる。
【0021】経口投与剤の剤型としては、例えば、錠
剤、丸剤、顆粒剤、散剤、液剤、シロップ剤、カプセル
剤等が挙げられる。錠剤の成型方法としては、賦形剤、
結合剤、崩壊剤等の製薬学的に許容される担体を用いて
通常の方法により成型することができる。丸剤、顆粒
剤、散剤も錠剤の場合と同様に賦形剤等を用いて通常の
方法により成型することができる。液剤、シロップ剤の
成型方法は、グリセリンエステル類、アルコール類、
水、植物油等を用いて通常の方法により成型することが
できる。カプセル剤の成型方法は、顆粒剤、散剤、ある
いは液剤等を、ゼラチン等のカプセルに充填することに
よって成型することができる。
【0022】非経口投与剤のうち、静脈、皮下、筋肉内
投与の場合には、注射剤として投与することができる。
注射剤としては、本発明で構造を規定する化合物又はそ
の製薬上許容しうる塩を生理的食塩水などの水溶性液剤
に溶解する場合、あるいは、プロピレングリコール、ポ
リエチレングリコール、植物油等の有機エステルからな
る非水溶性液剤に溶解する場合等が挙げられる。経皮投
与の場合には、例えば軟膏剤、クリーム剤などの剤型と
して用いることができる。すなわち、本発明で構造を規
定する化合物又はその製薬上許容しうる塩を、軟膏剤と
しては、油脂類又はワセリン等と混合し、クリーム剤と
しては、乳化剤と混合し、成型することができる。直腸
投与の場合には、ゼラチンソフトカプセルなどを用いて
坐剤とすることができる。
【0023】経鼻投与の場合には、液状又は粉末状の組
成物からなる製剤として用いることができる。液状剤の
基剤としては、水、食塩水、リン酸緩衝液、酢酸緩衝液
等が用いられ、更に、界面活性剤、酸化防止剤、安定
剤、保存剤、粘性付与剤を含んでいてもよい。粉末状剤
の基剤としては、例えば、水易溶性のポリアクリル酸塩
類、セルロース低級アルキルエーテル類、ポリエチレン
グリコールポリビニルピロリドン、アミロース等の水吸
収性のもの、あるいは、例えば、セルロース類、タンパ
ク類、ガム類、架橋ビニル重合体類等の水難溶性のもの
が挙げられ、これらを混合して用いてもよい。さらに、
粉末状剤には、酸化防止剤、着色剤、保存剤、防腐剤、
矯腐剤等を添加してもよい。
【0024】点眼内投与の場合は、水性あるいは非水性
の点眼剤として使用することができる。水性点眼剤とし
ては、溶剤として滅菌精製水、生理的食塩水等を用いる
ことができる。溶剤として滅菌精製水のみを用いた場
合、界面活性剤、高分子増粘剤等の懸濁剤を加えて水性
懸濁点眼剤として用いることができ、また、非イオン性
界面活性剤等の可溶化剤を加えて可溶化点眼液として用
いることもできる。非水性点眼剤としては、溶剤に注射
用非水性溶剤を用いることができ、非水性懸濁点眼液と
して用いることができる。鼻、口等から吸入する場合に
おいては、本発明で構造を規定する化合物又はその製薬
上許容しうる塩を、一般的に用いられる製薬賦形剤との
溶液または懸濁液として、例えば、吸入用エアゾルスプ
レー等を用いて投与する。あるいは、本発明で構造を規
定する化合物又はその製薬上許容しうる塩を、乾燥粉末
状とし、肺と直接接触させる吸入器等を用いて投与する
こともできる。
【0025】これらの種々の製剤には、必要に応じて、
等張化剤、保存剤、防腐剤、湿潤剤、緩衝剤、乳化剤、
分散剤、安定剤等の製薬学的に許容される担体を添加す
ることができる。また、これらの製剤には、必要に応じ
て、殺菌剤の配合、バクテリア保留フィルターを用いた
濾過、加熱、照射等の処置を行い無菌化することができ
る。あるいは、無菌の固形製剤を製造し、使用直前に適
当な無菌溶液に溶解あるいは懸濁して使用することもで
きる。臨床投与量は、疾患の種類、投与経路、患者の症
状、年齢、性別、体重等を考慮した上で設定することが
望ましいが、成人に対し経口的に投与する場合には、1
〜1000mg/日を1回〜数回に分けて投与する。非
経口投与的に投与する場合には、投与経路により大きく
異なるが、通常、0.1mg〜100mg/日を1回〜
数回に分けて投与する。
【0026】
【実施例】以下、本発明化合物の製造例及び薬理試験例
を示して本発明を更に具体的に説明するが、本発明はそ
の要旨を超えない限り、以下の実施例に制約されるもの
ではない。なお、薬理試験に使用したキマーゼの取得方
法を参考例として示す。また、化合物No.は表−1の
化合物No.に対応する。
【0027】参考例1 ヒト心臓由来キマーゼcDNAの取得 ヒト心臓のcDNAライブラリー(Clontech社
製)から、PCR(polymerase chain
reaction)法により、ヒト心臓キマーゼのc
DNAの取得を行った。反応に用いた合成オリゴヌクレ
オチドDNAの配列は以下の通りである。 MY81: AgCCTCTCTgggAAgATgCTgCTT MY82: GgATCCAggATTAATTTgCCTgCAg MY97: gATgCTgCTTCTTCCTCTCCCCCTg
CTg MY99: TTAATTTgCCTgCAggATCTggTTg
ATCCA なお、このプライマー配列は、GenBankのアクセ
ッション番号M69136を参考にして決定した。
【0028】まず始めに、ヒト心臓由来のcDNAを1
ul、2.5mM dATP,2.5mM dTTP,
2.5mM dGTP,2.5mM dCTPを2u
l、20uM MY81を5ul、20uM MY82
を5ul、Taq polymerase(Perki
n−Elmer社製)を1ul、Taq polyme
raseに添付されてきた反応バッファー10ulの混
合液に滅菌した水を76ul加えて100ulとし、9
4℃、1分間、55℃、2分間、72℃、1分間を1サ
イクルとする反応を24回繰り返した後、94℃、1分
間、55℃、2分間、72℃、5分間の反応を1回行っ
た。更に、この反応産物の溶液1ul、2.5mM d
ATP,2.5mM dTTP,2.5mM dGT
P,2.5mM dCTPを2ul、20uM MY9
7を5ul、20uM MY99を5ul、Taq p
olymerase を1ul、反応バッファー10u
lの混合液に滅菌した水を76ul加えて100ulと
し、94℃、1分間、55℃、2分間、72℃、1分間
を1サイクルとする反応を24回繰り返した後、94
℃、1分間、55℃、2分間、72℃、5分間の反応を
1回行った。反応液5ulを1%アガロースゲルで電気
泳動を行ったところ、約745bpのDNA断片が特異
的に増幅されていることが確認された。このDNA断片
をpCRIIベクター(Invitrogen社製)にサ
ブクローニングし(このベクターをpCRII−hChy
と呼ぶことにする)、DNA配列を蛍光DNAシークエ
ンサー(model 394:Applied Bio
systems社製)を使って解析した。その結果、増
幅されたDNAは、GenBankのアクセッション番
号M69136として登録されているDNA配列の16
番から759番の間の領域を含み、ヒト心臓キマーゼの
タンパク質をコードするDNAであることが確認され
た。
【0029】参考例2 ヒトキマーゼ遺伝子を大腸菌で発現させるためのベクタ
ーの構築(1) ヒトキマーゼ遺伝子を大腸菌に発現させるためのベクタ
ーの構築を行った。まず参考例1において取得されたp
CRII−hChyベクターを鋳型とし、Sp6、MY1
19をプライマーとしてそれぞれ用いてPCRを行っ
た。合成オリゴヌクレオチドDNAプライマーSp6と
MY119の配列は以下のとおりである。 Sp6 ATTTAggTgACACTATAgAA MY119 CAgAAATATTgAAgggAggATCATC
gggggCACAgAATgCAA なお、MY119には、ヒトキマーゼの遺伝子を増幅す
るために必要な塩基配列に加えて、SspI制限酵素切
断部位、ファクターXaプロテアーゼによって切断され
るアミノ酸配列(IEGR:イソロイシン、グルタミン
酸、グリシン、アルギニン)を導入するための塩基配列
が付加されている。
【0030】PCRにより増幅された約800bpのD
NA断片を、制限酵素SspIとEcoRIによって処
理した後、制限酵素EheIとEcoRI処理によって
直鎖状にしたpPROEX−1ベクター(Life T
echnologies社製)とライゲーション反応を
行った。得られたコンストラクションを蛍光DNAシー
クエンサーを使ってタンパク質翻訳領域の配列解析を行
ったところ、N末端側にpPROEX−1ベクターに由
来するペプチド(翻訳開始のメチオニン、6個の連続し
たヒスチジン残基、rTEVプロテアーゼ切断配列を含
む)を、C末端側にファクターXaプロテアーゼによっ
て切断されるアミノ酸配列と成熟型ヒトキマーゼ(前駆
体型ヒトキマーゼの11番のイソロイシンから247番
のアスパラギンまで)のアミノ酸配列をもつ融合タンパ
ク質をコードするDNA配列であることが確認された。
そして、このベクターをpPRO−hChyと呼ぶこと
にした。
【0031】参考例3 ヒトキマーゼ遺伝子を大腸菌で発現させるためのベクタ
ーの構築(2) pPRO−hChyベクターは、制限酵素NcoIとE
coRIで処理すると、2つのDNA断片に切断され
る。このうち小さい方の約770bpの断片をアガロー
ス電気泳動で精製し、制限酵素NcoIとEcoRI処
理によって直鎖状にしたpET24Dベクター(Nov
agen社製)とライゲーション反応を行った。得られ
たコンストラクションを蛍光DNAシークエンサーを使
ってタンパク質翻訳領域の配列解析を行ったところ、p
PRO−hChyと全く同じ融合タンパク質が翻訳され
るDNA配列であることが確認された。このベクターを
pET−hChyと呼ぶことにした。ヒト心臓キマーゼ
のcDNA取得から、pET−hChyの構築までの流
れを図1として示す。
【0032】参考例4 ヒトキマーゼ部分ペプチドに対する抗血清の作製 N−CVGNPRKTKSAFKGDSGG−Cの配列
を有するペプチドを合成し、MBS(m−maleim
idobenzoyl−N−hydroxysucci
nimide ester)を介してKLH(keyh
ole limpet hemocyanin)と結合
させる。この複合体をフロインド完全アジュバントまた
は、フロインド不完全アジュバントと一緒に雌性日本白
色種ウサギに注射する。得られた抗血清をV80と呼ぶ
ことにした。ペプチドの合成及び抗血清取得は、パナフ
ァーム・ラボラトリーズ株式会社に依頼した。
【0033】参考例5 成熟型ヒトキマーゼ融合タンパク質の大腸菌における発
現 大腸菌BL21株コンピテントセルに参考例2で示した
pPRO−hChyベクターを導入し、100ug/m
lのアンピシリンを含むLB(Luria−Berta
ni培地)アガロースプレートで選択培養を行った。ま
た、大腸菌BL21(DE3)株コンピテントセルに参
考例3で示したpET−hChyベクターを導入し、3
0ug/mlのカナマイシンを含むLBアガロースプレ
ートで選択培養を行った。プレート上でクローン化した
大腸菌は、100ug/mlのアンピシリン、もしく
は、50ug/mlのカナマイシンを含む100mlの
LB培地中において、37℃で振盪培養した。12時間
後、この培養液を100ug/mlのアンピシリン、も
しくは、50ug/mlのカナマイシンを含む新しい9
00mlのLB培地に入れて、37℃で振盪培養を続け
た。600nmの吸光度が0.4の細胞密度に到達した
ところで、100mMのIPTG(isopropyl
−1−thio−b−D−galactopyrano
side)を最終濃度が1mMになるように加えて、更
に3時間37℃で振盪培養を行った。
【0034】参考例6 大腸菌からの成熟型ヒトキマーゼ融合タンパク質の抽出 液体培地で大量に培養した大腸菌は、4000Xg、2
0分、4℃の遠心分離で沈殿させ、100mlの結合バ
ッファー(5mMイミダゾール、0.5M塩化ナトリウ
ム、20mMトリス塩酸バッファー(pH7.9))で
4℃にて再懸濁後、再び4000Xg、20分、4℃の
遠心分離で沈殿させた。そして、回収した大腸菌を、1
00mlの結合バッファーで再懸濁し、ソニケーター
(TAITEC社製、ultrasonicator)
を出力レベルを10、サイクルを40%に設定して4℃
にて粉砕した。このソニケーションをかけたサンプルを
12000Xg、20分、4℃の遠心によって、上清
(上清1と呼ぶ)と沈殿(沈殿1と呼ぶ)に分離し、上
清1を更に、12000Xg、20分、4℃で遠心する
ことにより上清(上清2と呼ぶ)と沈殿(沈殿2と呼
ぶ)に分離した。沈殿1と沈殿2は、一緒に合わせ、6
M尿素を含む結合バッファーを100ml加えて再び同
一条件のソニケーションにかけて完全に再懸濁し、1時
間、氷上にてインキュベートした。この溶液を1200
0Xg、20分、4℃で遠心して上清(上清3と呼ぶ)
と沈殿(沈殿3と呼ぶ)に分離した。最終的に得られた
画分は次のようになる。 上清2:可溶性画分 上清3:6M尿素で可溶化された画分 沈殿3:6M尿素で可溶化されない画分 大腸菌にて発現させた成熟型ヒトキマーゼ融合タンパク
質がこの3つの画分のどれに主要に存在するかを、参考
例4で取得した抗ヒトキマーゼペプチド抗体(V80)
を用いたウェスタンプロッティングにより解析した。上
清2と上清3にヒトキマーゼ融合タンパク質が1対4に
割合で存在することが確認された。
【0035】参考例7 大腸菌からの成熟型ヒトキマーゼ融合タンパク質の精製 融合タンパク質を精製するのには、ヒスチジンタグアミ
ノ酸配列へのニッケルイオンキレートカラム(Nova
gen社製)のアフィニティーを利用した。上清2から
精製を行う場合は、通常の結合バッファー、洗浄バッフ
ァー、溶出バッファーを用いたが、尿素を含む上清3か
らの精製を行う場合には、それぞれのバッファーに6M
の尿素を加えた。まず、カラム樹脂(上清20mlにつ
き、樹脂体積1mlを使用)を、その5倍体積の50m
M硫酸ニッケル水溶液で前処理し、3倍体積の結合バッ
ファーで平衡化した。上清2および3は、0.45um
のポアサイズのフィルター(Millipore社製)
で濾過した後、カラムにロードした。サンプルをのせた
後のカラムは、10倍体積の結合バッファー、6倍体積
の洗浄バッファー(20mMイミダゾール、0.5M塩
化ナトリウム、20mMトリス塩酸緩衝液(pH7.
9))で洗浄し、5倍体積の溶出バッファー(1Mイミ
ダゾール、0.5M塩化ナトリウム、20mMトリス塩
酸緩衝液(pH7.9))で溶出を行った。溶出液は、
1.25mlずつの分画として集めて−20℃にて保存
した。どの分画に融合タンパク質が溶出してきているか
は、抗ヒトキマーゼペプチド抗体(V80)を用いたウ
ェスタンプロッティングによって解析を行った。
【0036】参考例8 成熟型ヒトキマーゼ融合タンパク質の再構成 上清3より精製を行った場合、溶出液には6Mの尿素が
含まれている。タンパク質の沈殿を極力防ぎかつ精製タ
ンパク質が酵素活性を保持する条件でこの尿素を除去し
た。まず、溶出液を6M尿素、0.1%トライトンX−
100を含む結合バッファーで10倍希釈し、以下に示
した1)から4)の溶液(希釈したサンプル50ml対
して2Lの透析液を使用)に対して、この番号順で4
℃、12時間ずつ合計48時間透析を行った。 1)4M尿素、20mMトリス塩酸緩衝液(pH8)、
0.5M塩化ナトリウム、0.1%トライトンX−10
0 2)2M尿素、20mMトリス塩酸緩衝液(pH8)、
0.5M塩化ナトリウム、0.1%トライトンX−10
0 3)トリス塩酸緩衝液(pH8)、0.5M塩化ナトリ
ウム、0.1%トライトンX−100 4)トリス塩酸緩衝液(pH8)、0.5M塩化ナトリ
ウム、0.1%トライトンX−100、1mM塩化カル
シウム 透析後のサンプルは、12,000Xg、4℃、20分
の遠心分離で沈澱物を除き、更に、0.22umのフィ
ルターで濾過を行い、アミコンYM10とセントリコン
−10(Amicon社製)を使って約10倍程度に濃
縮をした。濃縮液のタンパク質濃度は、プロテインアッ
セイ(Biorad社製)を使って定量した。
【0037】参考例9 成熟型ヒトキマーゼ融合タンパク質の活性化 生体では、細胞内で翻訳されたキマーゼタンパク質は、
N末端側に19アミノ酸残基のシグナルペプチド配列を
持っている。この最初に翻訳されたキマーゼタンパク質
は細胞外に分泌される過程において、シグナルペプチド
領域が切断され、成熟体のN末端にグリシンとグルタミ
ン酸の2アミノ酸残基がついたプロ体となる。プロ体に
はプロテアーゼの活性はなく、何らかのプロテアーゼに
よってこの2アミノ酸プロ配列がプロセシングを受け、
活性を有する成熟体に変換することがわかっている。
【0038】本明細書において大腸菌で発現させた成熟
型ヒトキマーゼは、参考例2において示したように、成
熟型ヒトキマーゼのN末端側に6個の連続したヒスチジ
ン残基、rTEVプロテアーゼ切断配列、ファクターX
aプロテアーゼによって切断されるアミノ酸配列との融
合タンパク質である。従って、この融合タンパク質には
キマーゼの活性が無いことが予測される。成熟型ヒトキ
マーゼのN末端側に付加したアミノ酸タグ配列を切り出
して、活性を有するヒトキマーゼを取得するために、フ
ァクターXa(Danex Biotck社製)による
処理を行った。
【0039】100ugのヒトキマーゼ融合タンパク質
を、トリス塩酸緩衝液(pH8)、0.5M塩化ナトリ
ウム、0.1%トライトンX−100、1mM塩化カル
シウム中で1ugのファクターXaと37℃で3時間イ
ンキュベートした。ファクターXa処理前と処理後のサ
ンプルをSDS Poly acrylamidege
l electrophoresis(SDS−PAG
E)及び、ウェスタンプロッティングによって解析する
と、処理前に約30kDaであった分子量が、処理後に
約27kDaへシフトすることがわかった。使用した酵
素の特異性と分子量の変化より、成熟型ヒトキマーゼ融
合タンパク質のN末端側に付加したタグ配列がファクタ
ーXa認識部位で切断されたものと考察された。
【0040】次にファクターXa処理したサンプルのキ
マーゼ活性を測定した。アンジオテンシンIは、活性化
したキマーゼによって、アンジオテンシンIIとヒスチジ
ン−ロイシンのジペプチドに分解されることが知られて
いる。 アンジオテンシンI→アンジオテンシンII+His−Leu (イ) ファクターXa処理したキマーゼサンプルを150mM
ホウ酸−四ホウ酸ナトリウム緩衝液(pH8.5)中
で、0.77mMアンジオテンシンIと37℃で2時間
インキュベーションした。このプロテアーゼ反応を逆相
クロマトグラフィー(カラム:Wide−Pore O
ctadecyl(C18)5 um standar
d analytical 4.6X 250mm
(J.T.Baker社製)、アセトニトリルの勾配:
0%から40%(0.1%トリフルオロ酢酸、0.08
%トリフルオロ酢酸を含むアセトニトリルを使用)、流
速:1ml/分)によって分析したところ、確かに上記
(イ)の変換反応が起きていることがわかった。
【0041】(イ)の反応を多検体で評価し、反応の効
率を定量化するためにマイクロプレートを使った反応と
計測を行った。9%のトリクロロ酢酸を加えた後、1
0,000rpmで5分間遠心を行う。上清を回収し。
0.84Nの水酸化ナトリウム、0.77%のオルトフ
タルアルデヒドを加えて、室温(25℃)で5分間反応
させる。2.6Nの塩酸を加えて、340nmで励起
し、490nmの蛍光強度を測定した。その結果、 (A)ファクターXaで処理したキマーゼサンプル では、アンジオテンシンIの切断を観察することができ
た。しかし、 (B)ファクターXaで処理していないキマーゼサンプ
ル (C)ヒトキマーゼ融合タンパク質と同等の精製過程を
経た大腸菌(IPTGによる誘導前)のタンパク質サン
プル (D)ファクターXaのみ では、アンジオテンシンIの切断は観察されなかった。
以上より、 <1>大腸菌によって発現させた成熟型ヒトキマーゼ融
合タンパク質は、そのままでは、プロテアーゼ活性を持
たないが、ファクターXa処理によって活性化しうるこ
と。 <2>ファクターXaによって活性化されたヒトキマー
ゼは、アンジオテンシンIをアンジオテンシンIIに特異
的に変換すること。 <3>この変換の活性は、大腸菌が持つ他のプロテアー
ゼやファクターXaに起因する物ではなく、活性化させ
たヒトキマーゼによるものであること。が確認された。
【0042】薬理試験例 組み換えヒトキマーゼの酵素活性阻害測定 参考例で得られた0.1〜0.2単位(なお、1単位は
1秒間に1pmolのアンジオテンシンIIをアンジオテ
ンシンIから生成するキマーゼの酵素活性を示す)の活
性型ヒトキマーゼを含むバッファーA(2M KCl,
20mMトリス塩酸、pH8.0)の40μlに、バッ
ファーB(40mMトリス塩酸,0.2%トライトンX
−100,5%アセトニトリル、pH8.0)100μ
lと、0.1mMアプロチニン(和光純薬)20μl
と、適当な濃度となるように調整された本発明において
合成された化合物を含むスルホキシド溶液20μlを加
えた後、基質として、2.5mMスクシニル−アラニル
−アラニル−プロリル−フェニルアラニル−パラニトロ
アニリド(SIGMA)20μlを加え室温で反応させ
た。405nmの吸光度の経時変化を測定し、阻害活性
を調べchymaseIC50として示した。
【0043】キモトリプシンの酵素活性阻害測定 0.2U/mlのキモトリプシン(ウシ膵臓由来、和光
純薬)40μlに、バッファーC(50mMトリス塩
酸,0.2%トライトンX−100,5%アセトニトリ
ル、pH8.3)100μlと、適当な濃度となるよう
に調整された本発明において合成された化合物を含むジ
メチルスルホキシド溶液20μlを加えた後、基質とし
て1mMメトキシ−スクシニル−アルギニル−プロリル
−チロシル−パラニトロアニリド(CHROMOGEN
IX)40μlを加え室温で反応させた。405nmの
吸光度の経時変化を測定し、阻害活性を調べchymo
trypsin IC50として示した。
【0044】実施例1<化合物No.1の合成> テトラヒドロフラン(以下THFと略す)20ml中に
1.62g(10mmol)の1,1′−カルボニルジ
イミダゾールを溶解し、2.12g(10mmol)の
ジフェニル酢酸をTHF20mlに溶解したものを滴下
した。0.5時間25℃で撹拌した後0.5時間加熱還
流した。反応液を25℃に冷却し、2.07g(10m
mol)の2−ナフタレンスルホンアミド及び1.49
ml(10mmol)の1,8−ジアザビシクロ−
[5.4.0]−7−ウンデセンをTHF10mlに溶
解したものを滴下し、一晩25℃で撹拌した。反応液を
1N塩酸水溶液200ml中にあけ析出した結晶を濾取
し、表題化合物を白色固体として3.81g(収率95
%)を得た。
【0045】実施例2<化合物No.2の合成> 実施例1と同様の方法で1.41g(5.0mmol)
のビス(4−クロロフェニル)酢酸と1.04g(5.
0mmol)の2−ナフタレンスルホンアミドから表題
化合物を白色固体として1.57g(収率67%)得
た。
【0046】実施例3<化合物No.3の合成> N,N−ジメチルホルムアミド(以下DMFと略す)2
0ml中に1.29g(10mmol)の4−クロロフ
ェノールと2.78g(10mmol)のブロモフェニ
ル酢酸エチルエステルから2−フェニル−2−(4−ク
ロロフェノキシ)酢酸エステルを白色固体として1.7
0g(57%)得た。次いで4.15g(30mmo
l)の炭酸カリウムを加え、1時間80℃で撹拌した。
反応液を酢酸エチルで抽出し、蒸留水で1回洗浄後有機
層を減圧下濃縮した。残渣をエタノール20mlに溶解
し、15ml(15mmol)の1N水酸化ナトリウム
水溶液を加え、0.5時間80℃で撹拌した。氷冷下反
応液を希塩酸で酸性とし、析出した固体を濾取し、2−
フェニル−2−(4−クロロフェノキシ)酢酸を白色固
体として2.36g(収率90%)を得た。この化合物
1.31g(5.0mmol)と1.04g(5.0m
mol)の2−ナフタレンスルホンアミドから実施例1
と同様にして、表題化合物を白色固体として1.48g
(収率65%)得た。
【0047】実施例4<化合物No.4の合成> 実施例3と同様にして0.94g(10mmol)のフ
ェノールと2.43g(10mmol)のブロモフェニ
ル酢酸エチルエステルから2−フェニル−2−フェノキ
シ酢酸を白色固体として1.63g(収率71%)得
た。この化合物1.14g(5.0mmol)と1.0
4g(5.0mmol)の2−ナフタレンスルホンアミ
ドから表題化合物を白色固体として1.44g(収率6
9%)得た。
【0048】実施例5<化合物No.5の合成> 実施例3と同様にして1.29g(10mmol)の4
−クロロフェノールと2.78g(10mmol)のブ
ロモ−4−クロロフェニル酢酸エチルエステルから2−
(4−クロロフェニル)−2−(4−クロロフェノキ
シ)酢酸を白色固体として1.70g(収率57%)得
た。この化合物1.49g(5.0mmol)と1.0
4g(5.0mmol)の2−ナフタレンスルホンアミ
ドから表題化合物を白色固体として2.10g(収率8
6%)得た。
【0049】実施例6<化合物No.13の合成> 実施例3と同様の方法で0.77g(7.0mmol)
のチオフェノールと2.05g(7.0mmol)のブ
ロモナフチル酢酸エチルエステルから2−ナフチル−2
−フェニルチオ酢酸を白色固体として1.20g(収率
58%)得た。この化合物1.18g(4.0mmo
l)と0.83g(4.0mmol)の2−ナフタレン
スルホンアミドから表題化合物を白色固体として1.3
0g(収率67%)得た。実施例1〜6と同様にして合
成したNo.1〜No.16の化合物の構造、分析値、
薬理データを下記表−1に示した。
【0050】
【表1】
【0051】
【表2】
【0052】
【表3】
【0053】
【表4】
【0054】
【表5】
【0055】
【表6】
【0056】
【表7】
【0057】
【表8】
【0058】
【発明の効果】実施例から明らかな様に、本発明で得ら
れる前記一般式(I)で示される新規なアシルスルホン
アミド誘導体は、優れたキマーゼ阻害活性を有し、キマ
ーゼの関与する各種疾患の治療及び予防のための医薬と
して期待される。
【図面の簡単な説明】
【図1】ヒト心臓キマーゼのcDNA取得から、pET
−hChyの構築までの流れを示す図。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 増田 裕和 神奈川県横浜市青葉区鴨志田町1000番地 三菱化学株式会社横浜総合研究所内 (72)発明者 臼井 義浩 神奈川県横浜市青葉区鴨志田町1000番地 三菱化学株式会社横浜総合研究所内 (72)発明者 阿部 祐司 神奈川県横浜市青葉区鴨志田町1000番地 三菱化学株式会社横浜総合研究所内 (72)発明者 島田 真弓 神奈川県横浜市青葉区鴨志田町1000番地 三菱化学株式会社横浜総合研究所内 (72)発明者 山本 睦也 神奈川県横浜市青葉区鴨志田町1000番地 三菱化学株式会社横浜総合研究所内 Fターム(参考) 4C206 AA03 JA19 MA01 MA04 ZA36 ZA42 ZA45 ZA59 ZA61 ZA81 ZA89 ZA96 ZB13 ZB15 ZB26 ZC20 ZC35 4H006 AA01 AA03 AB20 AB22 AB23 AB25 AB28

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式(I) 【化1】 {式中、R1 は置換基を有していても良いフェニル基、
    ナフチル基又は水素原子を示し、R2 はハロゲン原子、
    アルコキシ基、アミノ基、シアノ基、カルボキシル基及
    びニトロ基から選ばれる置換基を有していても良いフェ
    ニル基又は水素原子を示す。但しR1 とR2 が同時に水
    素原子であることは無い。R3 は置換基を有していても
    良いアリール基を示す。Xは−O−、−S(O)n−
    (nは0〜2の整数を表す)又は単結合を示す。}で示
    されるアシルスルホンアミド誘導体、その製薬上許容し
    得る塩、並びにその水和物もしくは溶媒和物。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のアシルスルホンアミド誘
    導体、その製薬上許容し得る塩、並びにその水和物もし
    くは溶媒和物を有効成分とする医薬組成物。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のアシルスルホンアミド誘
    導体、その製薬上許容し得る塩、並びにその水和物もし
    くは溶媒和物を有効成分とするキマーゼ阻害剤。
  4. 【請求項4】 請求項1記載のアシルスルホンアミド誘
    導体、その製薬上許容し得る塩、並びにその水和物もし
    くは溶媒和物を有効成分とする、下記疾患の治療及び/
    又は予防薬。高血圧、鬱血性心不全、心筋症、動脈硬化
    症、冠状動脈疾患、心筋梗塞、血管形成手術又は血栓溶
    解治療後の血管再狭窄、抹消循環障害、血管炎、糖尿病
    性又は非糖尿病性腎臓病、肺高血圧症、気管支喘息、慢
    性閉塞性肺疾患、慢性気管支炎、肺気腫、アレルギー性
    鼻炎、アトピー性皮膚炎、リウマチ、関節炎、癌。
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