JPH08208654A - キマーゼ活性を阻害し、かつ一酸化窒素生成を抑制する新規トリアジン誘導体 - Google Patents

キマーゼ活性を阻害し、かつ一酸化窒素生成を抑制する新規トリアジン誘導体

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JPH08208654A
JPH08208654A JP29589995A JP29589995A JPH08208654A JP H08208654 A JPH08208654 A JP H08208654A JP 29589995 A JP29589995 A JP 29589995A JP 29589995 A JP29589995 A JP 29589995A JP H08208654 A JPH08208654 A JP H08208654A
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triazine
phenyl
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JP29589995A
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Katsuhiro Kono
勝弘 河野
Kiyoshi Akiba
清 秋葉
Hatsunori Toyofuku
初則 豊福
Mitsuharu Agata
光治 阿形
Takeo Omura
武雄 大村
Makoto Maeda
孚 前田
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Wakamoto Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Wakamoto Pharmaceutical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 キマーゼ活性を阻害し、また一酸化窒素の生
成を抑制する新規トリアジン誘導体及びその用途及び製
法の提供。 【構成】 一般式(1) 【化1】 で示される新規なトリアジン誘導体。 【効果】 一般式(1)で表される化合物は、キマーゼ
の活性を阻害することにより、気管支喘息、アレルギー
性鼻炎及びじん麻疹の予防及び治療に有用であり、ま
た、一酸化窒素の生成を抑制することにより、心臓及び
脳血管障害、虚血性心疾患、敗血性ショック、疼痛、リ
ウマチ熱、関節炎、喘息、免疫不全、ウィルス性あるい
は非ウィルス性の感染症、自己免疫疾患、および癌の予
防及び治療に有用である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、キマーゼ活性阻害剤お
よび一酸化窒素生成抑制剤として有用な新規なトリアジ
ン誘導体に関する。
【0002】
【従来の技術】キマーゼは、肥満細胞(MC)分泌顆粒
に見出されたキモトリプシン様セリンプロテアーゼで
(Katunuma N.ら,Eur.J.Bioch
em.,52,37−50,(1975))以下に述べ
るように炎症過程で普遍的に機能する。MCに局在する
キマーゼ活性を阻害するとIgEレセプターを介するヒ
スタミン顆粒の放出が抑制されることが見出されている
(Kido H.ら,Biochem.Int.,1
0,863−871,(1985),Kato Y.
ら,J.Biochem.,103,820−822,
(1988),Dietze S.C.,Biol.C
hem.Hoppe−Seyler,371,Supp
l.75−79,(1990))。また、好酸球の顆粒
にもキマーゼ様酵素が局在し、脱顆粒機構に関与してい
ることが明らかとなっている(川地康司ら,アレルギ
ー,42,1591−1599,(1993))。一
方、脱顆粒に伴い細胞外に放出されたキマーゼはすみや
かに周囲の細胞膜に結合し(Schwartz L.
B.ら,J.Immunol.,126,2071−2
078,(1981))タイプIVコラーゲンや(Sag
e H.ら,J.Biol.Chem.,254,98
93−9900,(1979))フィブロネクチン(V
artio T.ら,J.Biol.Chem.,25
6,471−477,(1981))の細胞外基質を切
断し、脱顆粒でキマーゼとともに放出されたヒスタミン
とともに血管透過性を亢進する(Seppa H.,I
nflammation,4,1−8,(198
0))。このときキマーゼはヒスタミン作用を増強し
(Rubinstein I.ら,J.Clin.In
vest.,86,555−559,(1990))ま
た血清アルブミンよりヒスタミン遊離ペプチドを生成す
る(Cochrane D.E.ら,Peptide
s,14,117−123,(1993))。更に、コ
ラーゲン、プロテオグリカンのような細胞内基質をも切
断する(Seppa H.ら,Acta.Histoc
hem.,64,64−70,(1979),Brig
gaman R.A.ら,J.Exp.Med.,16
0,1027−1042,(1984))。またIgE
を限定分解し、白血球遊走因子を形成し(Katunu
ma N.ら,In Weber G“Advance
s in Enzyme Regulation”,O
xford,Pergamon Press 241−
255,(1986))炎症性サイトカンの一つである
インターロイキン−1−βの前駆体を活性体に変換する
(Mizutani H.ら,J.Exp.Med.8
21−825,(1991))。このようにキマーゼは
細静脈を介しての体液性物質の局所への動員を促進し、
更にその組織への湿潤を促進する。またキマーゼは、血
管作動性ペプチドの代謝に関与する。例えば、キマーゼ
はアンジオテンシン変換酵素以外のアンジオテンシンII
(Ang II)生成酵素と考えられ(Okunishi
H.ら,J,Hypertens.,2,277−2
84,(1984),Urata H.ら,J.Bio
l.Chem.,265,22348−22357,
(1990))Ang IIを介した血管障害後の内膜肥
厚病変成立への役割が示唆されている(Shiota
N.ら,FEBS Letter.,323,239−
242,(1993))。またキマーゼは腺細胞の分泌
を亢進する(Sommerhoff C.P.ら,J.
Immunol.,142,2450−2456,(1
989))。更に、アルツハイマー病におけるβ−アミ
ロイドの蓄積への関与が示唆されている(Nelson
R.B.ら,J.Neurochem.,61,56
7−577,(1993))以上のようにキマーゼはア
レルギー性炎症の病像形成に深く関与すると考えられ、
この酵素を阻害することで、アレルギー性疾患例えば気
管支喘息、アレルギー性鼻炎、じん麻疹等の予防及び治
療効果が期待される。既にキマーゼ阻害活性を有するも
のとしていくつかのキモトリプシン様酵素阻害剤または
セリンプロテアーゼ阻害剤が報告されている。天然物と
しては、血漿中蛋白性プロテアーゼインヒビターである
α1 −アンチキモトリプシン(Schechter
N.M.ら,J.Biol.Chem.,268,23
626−23633,(1993))また植物由来のリ
マ種子トリプシンインヒビター(Schechter
N.M.ら,J.Biol.Chem.,258,29
73−2978,(1983))や微生物由来のキモス
タチン(Okuno−Kuneda S.ら,Bioc
hem.Pharmacol.,29,1715−17
22,(1980))などがある。非天然物としては、
ペプチド性クロロメチルケトン誘導体(Powers
J.C.ら,Biochem.,24,2048−20
58,(1985))ペプチド性ホウ素誘導体(Kat
o Y.ら,J.Biochem.,103,820−
822,(1988))が報告されている。非ペプチド
性合成阻害剤としては、市販のプロテアーゼ阻害剤であ
るジイソプロピルフルオロホスフェート(DFP)、l
−1−トシルアミノ−2−フェニルエチルクロロメチル
ケトン(TPCK)、α−トルエンスルホニルフルオラ
イド(PMSF)がある。しかしいずれも阻害活性およ
び特異性において満足のいくものではない。
【0003】一方、生体内において産生される一酸化窒
素は循環、神経、免疫系における生理活性物質として働
いており(Nathan,C.FASEB J.,6,
3051−3064,(1992))、炎症やアレルギ
ー反応、又、糖尿病等でも注目を集めている。(Kol
b,H.ら、Immunology Today 1
3:157−159,(1992))、(Corbet
t,J.A.ら、J.Clin.Invest.,9
0:2384(1992)) しかしながら一酸化窒素が生体内で過剰に産生、放出さ
れた場合、そのものの化学的反応性が高いため、さまざ
まな細胞組織障害を引き起こすことが報告されている。
(Kilbourn,R.G.ら、J.Natl.Co
ncen Inst.84:27(1992))、(N
ava,E.ら、Luncet.338:1555(1
991))、(Thiemermann,C.ら、Pr
oc,Natl,Acad,Sci.USA.90:2
67,(1993)) このように一酸化窒素生成の抑制する化合物は心臓及び
脳血管障害、虚血性心疾患、敗血性ショック、疼痛、リ
ウマチ熱、関節炎、喘息、免疫不全、ウィルス性あるい
は非ウィルス性の感染症、自己免疫疾患および癌などの
予防剤及び治療剤としての利用が期待できる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、キモ
トリプシン様酵素の活性、具体的にはキマーゼ活性を強
力に阻害し、また一酸化窒素の生成を抑制する物質を提
供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、キマーゼ活性
の阻害および一酸化窒素の生成の抑制のために、下記一
般式(1)の化合物を使用することを提案する。一般式
(1)
【0006】
【化6】
【0007】〔式1a中、XがC−CH3 、YがNを表
すとき、R1 は低級アルキル基、ハロゲン原子1個で置
換されたベンジル基を表し、R2 は低級アルキル基、ハ
ロゲン原子1個で置換されたベンジル基、低級アルコキ
シカルボニルメチル基を表す。式1b中、XがN、Yが
CHを表すとき、XがCH、YがCHを表すとき、及び
XがC−CH3 、YがNを表すときは、R1 は低級アル
キル基、低級アルコキシカルボニルメチル基、フェニル
低級アルキル基、あるいはフェニル環上が低級アルキル
基、ハロゲン原子、シアノ基、フェニル基、ハロ低級ア
ルキル基の何れか1種で置換されたベンジル基を表し、
2 は水素原子、低級アルキル基、低級アルコキシカル
ボニルメチル基、フェニル低級アルキル基、或いはフェ
ニル環上が低級アルキル基、ハロゲン原子、シアノ基、
フェニル基、ハロ低級アルキル基の何れか1種で置換さ
れたベンジル基を表す。〕で表される化合物。
【0008】上記一般式(1)において表される各基は
より具体的にはそれぞれ次の通りである。「ハロゲン原
子」としては、例えば塩素原子、フッ素原子等が挙げら
れる。「アルコキシカルボニルメチル基」としては、例
えばエトキシカルボニルメチル基等が挙げられる。「低
級」とは、特にことわらないかぎり1〜6個の炭素原子
を表す。「低級アルキル基」は、例えばメチル、エチ
ル、プロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシル、イソプロ
ピル、tert−ブチル基等の炭素数1〜6の直鎖状ま
たは分枝状アルキル基を挙げることができる。「ハロ低
級アルキル基」としては、例えばトリフルオロメチル基
等が挙げられる。
【0009】「フェニル環上が低級アルキル基、ハロゲ
ン原子、シアノ基、フェニル基、ハロ低級アルキル基の
何れか1種で置換されたベンジル基」としては、例えば
4−メチルベンジル、4−イソプロピルベンジル、4−
tert−ブチルベンジル、4−クロロベンジル、3−
クロロベンジル、4−フルオロベンジル、4−トリフル
オロメチルベンジル、4−シアノベンジル、4−フェニ
ルベンジル基等が挙げられる。本発明の化合物は、下記
の方法により製造することができる。 〔反応式−1〕
【0010】
【化7】
【0011】〔式中XおよびYは前記に同じでR3 はメ
チル、エチル等の低級アルキル基を表す。〕化合物
(3)のアルコキシカルボニル化合物とヒドラジン−水
和物の反応は、適当な溶媒中、行なうことができる。用
いられる溶媒としては、例えばメタノール、エタノー
ル、n−プロパノール、イソプロパノール、n−ブタノ
ール、tert−ブタノール等の低級アルコール類等を
挙げることができる。化合物(3)とヒドラジン−水和
物との使用割合としては、特に限定がなく広い範囲で適
宜選択すればよいが、前者に対して後者を少なくとも5
倍モル量程度、好ましくは5倍モル〜10倍モル量程度
用いるのがよい。該反応は通常20〜150℃程度、好
ましくは20〜100℃で行なわれ、一般に1〜5時間
程度で反応は終了する。 〔反応式−2〕
【0012】
【化8】
【0013】〔式中XおよびYは前記に同じ。〕化合物
(4)のヒドラジノカルボニル化合物と二硫化炭素の反
応は、適当な溶媒中、塩基性化合物の存在下または非存
在下に行うことができる。用いられる溶媒としては例え
ばメタノール、エタノール、n−プロパノール、イソプ
ロパノール、n−ブタノール、tert−ブタノール等
の低級アルコール類、ジメチルホルムアミド等を挙げる
ことができる。また塩基性化合物としては例えば炭酸ナ
トリウム、炭酸カリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水
素カリウム等の炭酸塩、水酸化ナトリウム、水酸化カリ
ウム等の金属水酸化物、水素化ナトリウム、カリウム、
ナトリウム、ナトリウムアミド、ナトリウムメチラー
ト、ナトリウムエチラート等の金属アルコラート、ピリ
ジン、N−エチルジイソプロピルアミン、ジメチルアミ
ノピリジン、トリエチルアミン、1,5−ジアザビシク
ロ〔4.3.0〕ノネン−5(DBN)、1,8−ジア
ザビシクロ〔5.4.0〕ウンデセン−7(DBU)、
1,4−ジアザビシクロ〔2.2.2〕オクタン(DA
BCO)等の有機塩基等を挙げることができる。化合物
(4)と二硫化炭素との使用割合としては、特に限定が
なくひろい範囲で適宜選択すればよいが、前者に対して
後者を少なくとも2倍モル量程度、好ましくは2倍モル
〜10倍モル量程度用いるのがよい。該反応は通常20
〜150℃程度、好ましくは40〜100℃程度にて行
なわれ、一般に10〜30時間程度で反応は終了する。 硫黄原子のみ置換基を有する場合(R2 =H) 〔反応式−3〕
【0014】
【化9】
【0015】〔式中R1 、XおよびYは前記に同じで、
“hal”はハロゲン(Cl、Br、またはI)を表
す。〕化合物(5)と化合物(6)の反応は、適当な不
活性溶媒中、塩基性化合物の存在下にて行うことができ
る。用いられる不活性溶媒としては例えばベンゼン、ト
ルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類、テトラヒドロ
フラン、ジオキサン、ジエチレングリコールジメチルエ
ーテル等のエーテル類、メタノール、エタノール、n−
プロパノール、イソブロパノール、n−ブタノール、t
ert−ブタノール等の低級アルコール類、酢酸エチ
ル、アセトン、アセトニトリル、ピリジン、ジメチルス
ルフォキシド、ジメチルホルムアミドまたはこれらの混
合溶媒等を挙げることができる。また塩基性化合物とし
ては例えば炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸水素ナ
トリウム、炭酸水素カリウム等の炭酸塩、水酸化ナトリ
ウム、水酸化カリウム等の金属水酸化物、水素化ナトリ
ウム、カリウム、ナトリウム、ナトリウムアミド、ナト
リウムメチラート、ナトリウムエチラート等の金属アル
コラート、ピリジン、N−エチルジイソプロピルアミ
ン、ジメチルアミノピリジン、トリエチルアミン、1,
5−ジアザビシクロ〔4.3.0〕ノネン−5(DB
N)、1,8−ジアザビシクロ〔5.4.0〕ウンデセ
ン−7(DBU)、1,4−ジアザビシクロ〔2.2.
2〕オクタン(DABCO)等の有機塩基等を挙げるこ
とができる。化合物(5)と化合物(6)との使用割合
としては、特に限定がなく広い範囲で適宜選択すればよ
いが、前者に対して後者を等モル量程度、好ましくは等
モル〜1.2倍モル量程度用いるのがよい。該反応は通
常0〜50℃程度、好ましくは0〜20℃程度にて行な
われ、一般に5〜12時間程度で反応は終了する。反応
式−3に従い合成した化合物を表1に示す。
【0016】
【表1】
【0017】R1 とR2 が異なる置換基を有する場合 〔反応式−4〕
【0018】
【化10】
【0019】〔式中R1 、R2 は前記に同じ。〕化合物
(7a)と化合物(8)の反応は前記反応式−3の化合
物(5)と化合物(6)の反応と同様の反応条件下にて
行なうことができる。反応式−4に従い合成した化合物
を表2に示す。
【0020】
【表2】
【0021】〔反応式−5〕
【0022】
【化11】
【0023】〔式中R1 、R2 は前記に同じ。〕化合物
(7b)と化合物(8)の反応は前記反応式−3の化合
物(5)と化合物(6)の反応と同様の反応条件下にて
行なうことができる。反応式−5に従い合成した化合物
を表3に示す。
【0024】
【表3】
【0025】R1 とR2 が同一の置換基を有する場合
(R1 =R2 ) 〔反応式−6〕
【0026】
【化12】
【0027】〔式中R1 、Xは前記に同じ。〕化合物
(5a)と化合物(6)の反応は、適当な不活性溶媒
中、塩基性化合物の存在下にて行うことができる。ここ
で使用される溶媒および塩基性化合物は、前記反応式−
3の化合物(5)に化合物(6)を反応させる方法で用
いられる溶媒および塩基性化合物をいずれも使用するこ
とができる。化合物(6)の使用量としては、化合物
(5a)に対して通常2倍モル〜5倍モル量程度、好ま
しくは2倍モル〜3倍モル量程度とするのがよい。該反
応は通常0〜20℃程度、好ましくは0〜10℃程度に
て行なわれ、一般に5〜12時間程度で反応は終了す
る。反応式−6に従い合成した化合物を表4に示す。
【0028】
【表4】
【0029】〔反応式−7〕
【0030】
【化13】
【0031】〔式中R1 は前記に同じ。〕化合物(5
b)と化合物(6)の反応は前記反応式−6の化合物
(5a)と化合物(6)の反応と同様の反応条件下にて
行なうことができる。反応式−7に従い合成した化合物
を表5に示す。
【0032】
【表5】
【0033】〔反応式−8〕
【0034】
【化14】
【0035】〔式中R1 、R2 、XおよびYは前記に同
じ。〕化合物(2a)と過酸化化合物の反応は、適当な
溶媒中にて行うことができる。用いられる過酸化化合物
としては例えば過安息香酸、m−クロロ過安息香酸、過
酢酸、過酸化水素等が挙げられ、用いられる溶媒として
は例えばクロロホルム、ジクロロメタン等が挙げること
ができる。化合物(2a)と過酸化化合物との使用割合
としては、特に限定がなく広い範囲で適宜選択すればよ
いが、前者に対して後者を少なくとも等モル量程度、好
ましくは等モル〜1.5倍モル量程度用いるのがよい。
該反応は通常0〜50℃程度、好ましくは0〜20℃に
て行なわれ、一般に2〜4時間程度で反応は終了する。
反応式−8に従い合成した化合物を表6に示す。
【0036】
【表6】
【0037】〔反応式−9〕
【0038】
【化15】
【0039】〔式中R1 、R2 、XおよびYは前記に同
じ。〕化合物(2b)と過酸化化合物の反応は前記反応
式−8の化合物(2a)と過酸化化合物の反応と同様の
条件下にて行なうことができる。反応式−9に従い合成
した化合物を表7,8に示す。
【0040】
【表7】
【0041】
【表8】
【0042】
【表9】
【0043】
【発明の効果】本発明化合物(1)は後述のとおり強い
キマーゼ活性阻害作用および一酸化窒素生成の抑制作用
を示すので、キマーゼ活性の亢進に起因すると考えられ
る各種疾患あるいは、一酸化窒素生成過剰に起因すると
考えられる各種疾患の治療薬として有用である。以下に
試験例を記載する。
【0044】〔試験例1〕 キマーゼ活性阻害の測定 a)ラット腹腔MCの調製法 Graziano F.M.らの方法(Methods
in Enzymol.,162,501−522,
(1988))に従ってSpragve Dawley
(SD)系雄性ラットより腹腔浸出細胞を採取後、75
%パーコール(ファルマシア社製)液に重層し遠心分離
(150×g,15分)し、MCを精製した。(純度9
0%以上)
【0045】b)酵素の精製法 キマーゼはKido H.らの方法(Archiv.B
iochem.Biophys.,239,436−4
43,(1985))に従って、ラット腹腔MCより部
分精製した。すなわち、MCを数度凍結融解を繰り返し
た後、低イオン強度緩衝液(pH6.5)でホモジナイ
ズし遠心分離後(20000×g,20分)、沈殿物を
回収し更に高イオン強度緩衝液(pH8.0)でホモジ
ナイズし、遠心分離(20000×g,20分)後、上
清を回収し酵素を抽出した。この抽出液よりオクチルセ
フォロース4B(ファルマシア社製)を用いた疎水クロ
マトグラフィーで部分精製した。
【0046】c)酵素活性阻害の評価法 検体のジメチルスルフォキシド(DMSO)溶液0.0
1mlに2M塩化ナトリウムを含む0.06Mトリス・
塩酸緩衝液(pH8.0)を0.25ml、更に同緩衝
液に溶解した1μg/mlの酵素液0.25mlを加え
37℃に加温した。5分後に、基質溶液の0.6mM
N−スクシニル−アラニル−アラニル−プロリル−フェ
ニルアラニル−パラニトロアニリド(シグマ社製)0.
50mlを加え37℃、30分間反応させた。0.75
M酢酸0.50mlを加え反応停止後、405nmでの
吸光度を測定し、基質より遊離したパラニトロアニリン
量を算出した。検体を含む反応液の吸光度(a)と検体
を含まない反応液の吸光度(b)とそれぞれにおける反
応しない盲検の吸光度(a′およびb′)から阻害率を
次式より求めた。 阻害率={1−(a−a′)/(b−b′)}×100
(%) IC50値は阻害率50%に必要な検体の濃度(M)とし
た。 〔試験結果〕結果を表9に示した。
【0047】
【表10】
【0048】〔試験例2〕 ヒスタミン遊離抑制活性の測定 a)抗血清の調製法 SD系雄性ラット(7週齢)を予備飼育後、脾臓を摘出
した。3日後に百日咳死菌(科研製薬製)とともに1m
g/ml卵白アルブミン(OA、生化学工業製)を0.
25mlづつ、ラット足蹠皮下4箇所に投与して感作し
た。その14日後に採血して、血清を分離し抗OA血清
とした。なお、抗血清の力価をラット72時間PCA法
により測定したところ1:160であった。
【0049】b)ヒスタミン遊離抑制活性評価法 約1×107 個のラット腹腔MCを抗OA血清15ml
に浮遊し、37℃、60分間インキュベートし感作し
た。この感作MCを0.1%ゼラチンを含むリン酸緩衝
平衡塩類溶液(PBS−G、pH7.4)で3回洗浄
後、約1×105 個/mlの浮遊液とした。検体のDM
SO溶液1μlに0.90mlのMC浮遊液を加え、3
7℃、30分間プレインキュベートし、これにPBS−
Gを溶解し、0.10mg/mlのOA溶液を加え、3
7℃、20分間反応させた。反応終了後、氷冷し4℃
下、100×g、10分間遠心分離し、その上清を採取
しヒスタミン定量に用いた。ヒスタミン定量は、Sho
re P.A.らの方法(J.Pharm.Exp.T
her.,127,182−186,(1959))に
従い行った。すなわち上清0.50mlに0.01N塩
酸1.50mlを加え、更に1N水酸化ナトリウム液
0.40ml、1%オルトフタルアルデヒドのメタノー
ル溶液0.10mlを加え、氷冷下60分間放置した。
その後、2Nクエン酸0.30mlを加え励起波長35
0nm、蛍光波長450nmで蛍光強度を測定した。検
体を含む反応液の蛍光度(a)と検体を含まない反応液
の蛍光度(b)とそれぞれにおけるOAを加えず同操作
し盲検の蛍光度(a′およびb′)から阻害率を次式よ
り求めた。 阻害率={1−(a−a′)/(b−b′)}×100
(%) IC50値は阻害率50%に必要な検体の濃度(M)とし
た。 〔試験結果〕結果を表10に示した。
【0050】
【表11】
【0051】〔試験例3〕 リポ多糖(LPS)で誘発したマクロファージ細胞の一
酸化窒素(NO)産生に対する抑制効果の測定 a)細胞培養とLPS刺激 マウス・マクロファージ由来細胞株RAW264(理化
学研究所細胞銀行より入手)をフェノールレッド不含の
RPM1 1640培地(10%牛胎児血清および10
0μg/mlカナマイシン添加)中で、95%空気およ
び5%CO2 の雰囲気の下に37℃で培養した。細胞は
96ウエル組織培養プレートに6×104 個/ウエルで
撒き、4時間の前培養後、LPS(E Coli05
5:B5株由来、DIFCO社)を添加(1μg/m
l)し、活性化した。同時に供試化合物の存在下又は不
存在下で培養した。 b)産生NOの測定と産生抑制活性評価法 NOは不安定で直接測定が困難なため、その酸化産物で
ある亜硝酸イオン(NO2 - )を測定した。細胞の活性
化36時間後に培養上清中のNO2 - 濃度をGreen
らの方法〔L.Greenら、Anal.Bioche
m.126,131−138(1982)〕によって測
定した。すなわち培養上清と同量のグリース試薬(1%
スルファニルアミド/0.1%N−1−ナフチルエチレ
ンジアミン・2塩酸塩/5%りん酸)を混和し、10分
間、室温にて反応後に550nmの吸光度を測定した。
検体を含む培養液で培養した培養上清より得られた吸光
度(a)と検体を溶解したDMSO液のみを含む培養液
で培養した培養上清より得られた吸光度(b)から阻害
率を次式より求めた。 阻害率=(1−a/b)×100% IC50値は阻害率50%に必要な検体の濃度(M)とし
た。なお細胞が活性化されなかった場合には、NO2 -
の産生は、供試化合物の存在下、又は不存在下で検出で
きなかった。 〔試験結果〕結果を表11に示した。
【0052】
【表12】
【0053】〔試験例4〕 単回投与毒性試験 a)試験方法 一群10匹の雄性ICRマウス(4週齢)に、0.5%
カルボキシメチルセルロースナトリウム溶液に懸濁させ
た供試化合物を500mg/1kgの用量で経口投与
し、投与後14日目迄の死亡率を求めた。 〔試験結果〕本試験の結果は表12に示す通り、供試化
合物にはいずれも死亡例が認められなかった。
【0054】
【表13】
【0055】〔投与量〕一般式(1)で示される本化合
物を上記の目的で用いるには、通常全身的あるいは局所
的に、経口または非経口で投与される。投与量は年齢、
体重、症状、治療目的、投与方法、処理時間などにより
異なるが、通常成人ひとり当り、1回に10mg〜50
0mgの範囲で1日1回から数回経口投与されるか、あ
るいは成人ひとり当り、1回に1mg〜200mgの範
囲で1日1回から数回非経口投与される。もちろん前記
したように投与量は種々の条件で移動するので、上記投
与範囲より少ない量で十分な場合もあるし、また範囲を
越えて必要な場合もある。
【0056】経口、非経口投与の為の製剤化は、通常の
薬学的に許容できる担体を用い、常法により製造する。
用いることができる医薬担体は、固体または液体でよ
い。固体担体には、乳糖、白陶土、ショ糖、タルク、ゼ
ラチン、寒天、ペクチン、アカシア、ステアリン酸マグ
ネシウムおよびステアリン酸が包含される。液体担体に
はシロップ、ピーナツ油、オリーブ油および水が包含さ
れる。同様に、担体あるいは希釈剤には、モノステアリ
ン酸グリセリルまたはジステアリン酸グリセリルの単独
またはワックスとの併用のようないずれも遅延物質が包
含される。注射剤、点眼剤などを調整する場合は、主薬
に必要によりpH調整剤、緩衝剤、安定化剤、可溶化剤
などを添加し、必要ならば凍結乾燥などを行って、常法
により皮下、筋肉内、静脈内注射、点滴注射剤とする。
【0057】
【実施例】以下、参考例及び実施例により本発明を詳述
するが、本発明は、これらに限定されるものではない。 〔参考例1〕2−ヒドラジノカルボニルイミダゾール 2−エトキシカルボニルイミダゾール(2.1g,15
mmol)のエタノール(20ml)溶液に、室温にて
80%ヒドラジン−水和物(4.6g,75mmol)
を添加した。得られた溶液を2時間攪拌した後、析出し
た結晶を濾取、水洗、乾燥して、表題の化合物(1.7
g,90.0%)を得た。
【0058】〔参考例2〕2−ヒドラジノカルボニルピロール 表題化合物は以下記載の文献に従い合成した。J.A
m.Chem.Soc.,75,1933(1953)
ハリー,L,イールら、収率90.0% 〔参考例3〕5−メチル−4−ヒドラジノカルボニルイミダゾール 5−メチル−4−エトキシカルボニルイミダゾール(3
0.8g,0.2mol)を80%ヒドラジン一水和物
(120ml)に溶解した。得られた溶液を穏やかに4
時間加熱還流した。放冷後、析出した結晶を濾取、水
洗、乾燥して表題の化合物(23.6g,84.4%)
を得た。
【0059】〔参考例4〕8−ヒドロキシ−5−メルカプトイミダゾ〔1.2−
d〕〔1,2,4〕トリアジン 2−ヒドラジノカルボニルイミダゾール(3.7g,3
0mmol)のエタノール(250ml)懸濁溶液に、
室温にて二硫化炭素(11.4g,0.15mol)を
添加した。得られた溶液を1.5時間攪拌した後、85
%水酸化カリウム(2.3g,36mmol)を少量ず
つ添加した。反応液を1時間かけて加熱還流するまで昇
温し15時間加熱還流した後、溶媒を減圧除去し、残渣
を氷水(150ml)に溶解した。得られた溶液を酢酸
酸性として析出物を濾取、水洗、乾燥し表題の化合物
(4.3g,86.9%)を得た。
【0060】〔参考例5〕1−ヒドロキシ−4−メルカプトピロロ〔1.2−d〕
〔1,2,4〕トリアジン 参考例4と同様にして表題の化合物を得た。収率64.
6% 〔参考例6〕1−ヒドロキシ−4−メルカプト−8−メチルイミダゾ
〔1.5−d〕〔1,2,4〕トリアジン 参考例4と同様にして表題の化合物を得た。収率71.
6%
【0061】〔実施例1〕5−(4−クロロベンジルチオ)−8−ヒドロキシイミ
ダゾ〔1.2−d〕〔1,2,4〕トリアジン 8−ヒドロキシ−5−メルカプトイミダゾ〔1.2−
d〕〔1,2,4〕トリアジン(0.5g,3mmo
l)のジメチルホルムアミド(15ml)溶液に、氷冷
下にて95%水酸化カリウム(0.2g,3.6mmo
l)、p−クロロベンジルクロライド(0.53g,3
mmol)を添加した。得られた溶液を室温にて6時間
攪拌した後、氷水に注ぎ析出した結晶を濾取、水洗、乾
燥して表題の化合物(0.6g,77.4%)を得た。1 H−NMR(CDCl3 ) δ:4.49(2H,s),7.23(2H,d,J=
4.88Hz),7.30(2H,d,J=8.31H
z),7.41(2H,d,J=8.31Hz) IRνkBr cm-1 3400,1620,1530,1485,1465,
1445,1215,1130,1110,1090 融 点 237.5−239.5℃
【0062】〔実施例2〕8−ヒドロキシ−5−(3−フェニルプロピルチオ)イ
ミダゾ〔1.2−d〕〔1,2,4〕トリアジン 8−ヒドロキシ−5−メルカプトイミダゾ〔1.2−
d〕〔1,2,4〕トリアジン(0.3g,2mmo
l)のジメチルホルムアミド(15ml)溶液に、氷冷
下にて無水炭酸カリウム(0.2g,2.1mmo
l)、1−ブロモ−3−フェニルプロパン(0.4g,
2.1mmol)を添加した。得られた溶液を室温にて
6時間攪拌した後、氷水に注ぎ析出した結晶を濾取、水
洗、乾燥して表題の化合物(0.3g,44.5%)を
得た。1 H−NMR(CDCl3 ) δ:2.18(2H,quint,J=7.33H
z),2.80(2H,t,J=7.33Hz),3.
30(2H,t,J=7.32Hz),7.18−7.
35(7H,m) IRνkBr cm-1 2720,2625,1620,1540,1480,
1450,1410,1220,1140,1110 融 点 158.0−160.0℃
【0063】〔実施例3〕4−(4−クロロベンジルチオ)−1−ヒドロキシピロ
ロ〔1.2−d〕〔1,2,4〕トリアジン 1−ヒドロキシ−4−メルカプトピロロ〔1.2−d〕
〔1,2,4〕トリアジン(1.6g,10mmol)
のジメチルホルムアミド(30ml)溶液に、氷水下に
て90%tert−ブトキシカリウム(1.5g,12
mmol)、p−クロロベンジルクロライド(1.9
g,12mmol)を添加した。得られた溶液を室温に
て6時間攪拌した後、氷水に注ぎ析出した結晶を濾取、
水洗、乾燥して表題の化合物(2.8g,97.2%)
を得た。1 H−NMR(CDCl3 ) δ:4.43(2H,s),6.31−6.34(1
H,m),6.80−6.86(1H,m),7.01
−7.04(1H,m),7.23−7.64(5H,
m) 9.76(1H,br−s) IRνkBr cm-1 3170,3120,1630,1610,1530,
1490,1410,1200,1140,1100 融 点 162.0−163.0℃
【0064】〔実施例4〕4−(4−フルオロベンジルチオ)−1−ヒドロキシピ
ロロ〔1.2−d〕〔1,2,4〕トリアジン 実施例1と同様にして表題の化合物を得た。収率83.
7%1 H−NMR(CDCl3 ) δ:4.45(2H,s),6.26−6.35(1
H,m),6.81−7.16(4H,m),7.38
−7.64(4H,m),9.90(1H,br−s) IRνkBr cm-1 3430,3170,3120,1620,1610,
1510,1485,1220,1130,1070 融 点 120.0−122.0℃
【0065】〔実施例5〕4−(4−クロロベンジルチオ)−1−ヒドロキシ−8
−メチルイミダゾ〔1.5−d〕〔1,2,4〕トリア
ジン 実施例3と同様にして表題の化合物を得た。収率79.
7%1 H−NMR(CDCl3 ) δ:2.46(3H,s),3.31(1H,s),
4.51(2H,s),7.39(2H,d,J=8.
30Hz),7.48(2H,d,J=8.30H
z),7.72(1H,s) IRνkBr cm-1 3400,3050,2925,2850,1620,
1480,1405,1320,1220,1095,
1070,1015,960 融 点 178.0−180.5℃
【0066】〔実施例6〕1−ヒドロキシ−8−メチル−4−(3−フェニルプロ
ピルチオ)イミダゾ〔1.5−d〕〔1,2,4〕トリ
アジン 実施例2と同様にして表題の化合物を得た。収率45.
8%1 H−NMR(CDCl3 ) δ:2.16(2H,quint,J=7.57H
z),2.64(3H,s),2.79(2H,t,J
=7.57Hz),3.27(2H,t,J=7.32
Hz),7.17−7.31(5H,m),7.65
(1H,s) IRνkBr cm-1 1610,1480,1310,1250,1220,
1140,1050,950 融 点 165.0−167.0℃
【0067】〔実施例7〕8−(4−クロロベンジルオキシ)−5−(4−クロロ
ベンジルチオ)イミダゾ〔1.2−d〕〔1,2,4〕
トリアジン 8−ヒドロキシ−5−メルカプトイミダゾ〔1.2−
d〕〔1,2,4〕トリアジン(1.0g,6mmo
l)のジメチルホルムアミド(30ml)溶液に、氷冷
下にて90%tert−ブトキシカリウム(2.0g,
15mmol)、p−クロロベンジルクロライド(2.
3g,14mmol)を添加した。得られた溶液を室温
にて24時間攪拌した後、氷水に注ぎ析出した結晶を濾
取、水洗、乾燥して表題の化合物(2.1g,82.6
%)を得た。1 H−NMR(CDCl3 ) δ:4.47(2H,s),5.71(2H,s),
7.10−7.41(10H,m) IRνkBr cm-1 3430,1600,1490,1465,1425,
1280,1215,1165,1090,1060,
1010 融 点 152.5−154.0℃ 実施例7と同様にして実施例8から24の化合物を得
た。
【0068】〔実施例8〕1−(4−クロロベンジルオキシ)−4−(4−クロロ
ベンジルチオ)ピロロ〔1.2−d〕〔1,2,4〕ト
リアジン 収率 78.5%1 H−NMR(CDCl3 ) δ:4.41(2H,s),5.62(2H,s),
6.28(1H,dd,J=2.57Hz),6.83
(1H,dd,J=1.84Hz),6.88−6.9
0(1H,m),7.05(2H,d,J=8.43H
z),7.24−7.31(3H,m),7.36(2
H,d,J=8.43Hz) IRνkBr cm-1 1600,1490,1470,1400,1190,
1070,1010 融 点 130.5−132.0℃
【0069】〔実施例9〕8−(4−メチルベンジルオキシ)−5−(4−メチル
ベンジルチオ)イミダゾ〔1.2−d〕〔1,2,4〕
トリアジン 収率 79.4%1 H−NMR(CDCl3 ) δ:2.32(6H,s),4.49(2H,s),
5.69(2H,s),7.06(1H,s),7.1
2−7.25(7H,m),7.32(2H,d,J=
8.06Hz) IRνkBr cm-1 3100,2900,1600,1520,1480,
1460,1420,1210,1160,1100,
1060 融 点 149.0−151.0℃
【0070】〔実施例10〕8−(4−イソプロピルベンジルオキシ)−5−(4−
イソプロピルベンジルチオ)イミダゾ〔1.2−d〕
〔1,2,4〕トリアジン 収率 18.5%1 H−NMR(CDCl3 ) δ:1.21(3H,s),1.22(3H,s),
1.24(3H,s),1.25(3H,s),2.8
8(2H,quint,J=6.84Hz),4.51
(2H,s),5.70(2H,s) 7.18−7.25(7H,m),7.37(2H,
d,J=8.06Hz) IRνkBr cm-1 2950,1600,1480,1420,1270,
1210,1140,1100,1080,1000 融 点 97.0−101.0℃
【0071】〔実施例11〕8−〔4−(tert−ブチル)ベンジルオキシ〕−5
−〔4−(tert−ブチル)ベンジルチオ〕イミダゾ
〔1.2−d〕〔1,2,4〕トリアジン 収率 80.6%1 H−NMR(CDCl3 ) δ:1.29(9H,s),1.30(9H,s),
4.51(2H,s),5.71(2H,s),7.0
9(1H,s),7.17−7.24(3H,m),
7.34−7.40(6H,m) IRνkBr cm-1 2950,1600,1520,1480,1420,
1280,1200,1100,1060 融 点 154.0−156.0℃
【0072】〔実施例12〕8−(4−シアノベンジルオキシ)−5−(4−シアノ
ベンジルチオ)イミダゾ〔1.2−d〕〔1,2,4〕
トリアジン 収率 72.0%1 H−NMR(CDCl3 ) δ:4.52(2H,s),5.81(2H,s),
7.15(1H,s),7.23−7.34(3H,
m),7.56−7.65(6H,m) IRνkBr cm-1 3350,2210,1610,1470,1420,
1270,1170,1100 融 点 189.0−191.0℃
【0073】〔実施例13〕8−(4−トリフルオロメチルベンジルオキシ)−5−
(4−トリフルオロメチルベンジルチオ)イミダゾ
〔1.2−d〕〔1,2,4〕トリアジン 収率 75.0%1 H−NMR(CDCl3 ) δ:4.54(2H,s),5.82(2H,s),
7.13(1H,s),7.32(3H,d,J=7.
57Hz),7.56−7.65(6H,m) IRνkBr cm-1 3450,1600,1470,1330,1170,
1140,1070 融 点 114.0−115.0℃
【0074】〔実施例14〕8−(3−クロロベンジルオキシ)−5−(3−クロロ
ベンジルチオ)イミダゾ〔1.2−d〕〔1,2,4〕
トリアジン 収率 58.0%1 H−NMR(CDCl3 ) δ:4.48(2H,s),5.73(2H,s),
7.11(2H,s),7.20(1H,s),7.4
5(1H,s) 7.54−7.64(6H,m), IRνkBr cm-1 3450,1700,1470,1420,1270,
1210,1090 融 点 105.0−106.0℃
【0075】〔実施例15〕8−(4−フェニルベンジルオキシ)−5−(4−フェ
ニルベンジルチオ)イミダゾ〔1.2−d〕〔1,2,
4〕トリアジン 収率 60.9%1 H−NMR(CDCl3 ) δ:4.58(2H,s),5.79(2H,s),
7.14(1H,d,J=1.25Hz),7.28−
7.85(19H,m) IRνkBr cm-1 3025,1600,1485,1470,1410,
1260,1090,1055,1000 融 点 109.0−111.0℃
【0076】〔実施例16〕8−フェネチルオキシ−5−フェネチルチオイミダゾ
〔1.2−d〕〔1,2,4〕トリアジン 収率 69.1%1 H−NMR(CDCl3 ) δ:3.15(4H,q,J=7.32Hz),3.5
5(2H,t,J=7.32Hz),4.74(2H,
t,J=7.32Hz),6.88(1H,d,J=
1.20Hz),7.11−7.36(11H,m) IRνNaClcm-1 3025,2925,1600,1495,1465,
1450,1435,1260,1195,1140,
1090,1060
【0077】〔実施例17〕8−(3−フェニルプロポキシ)−5−(3−フェニル
プロピルチオ)イミダゾ〔1.2−d〕〔1,2,4〕
トリアジン 収率 96.0%1 H−NMR(CDCl3 ) δ:2.13−2.25(4H,m),2.69(2
H,t,J=7.32Hz),2.80(2H,t,J
=7.33Hz),3.30(2H,t,J=7.32
Hz),4.53(2H,t,J=7.32Hz),
7.14−7.35(12H,m) IRνkBr cm-1 3025,2950,1610,1480,1280,
1200,1100,920 融 点 64.0−65.0℃
【0078】〔実施例18〕8−エトキシ−5−エチルチオイミダゾ〔1.2−d〕
〔1,2,4〕トリアジン 収率 52.0%1 H−NMR(CDCl3 ) δ:1.49(3H,t,J=7.32Hz),1.5
1(3H,t,J=7.32Hz),3.32(2H,
q,J=7.32Hz),4.56(2H,q,J=
7.32Hz),7.14(1H,s),7.24(1
H,s) IRνkBr cm-1 3100,2950,1600,1470,1260,
1180,1160,1110,1060,1000 融 点 89.0−91.0℃
【0079】〔実施例19〕8−プロポキシ−5−プロピルチオイミダゾ〔1.2−
d〕〔1,2,4〕トリアジン 収率 47.4%1 H−NMR(CDCl3 ) δ:0.93(3H,t,J=7.32Hz),1.0
7(3H,t,J=7.32Hz),1.83−1.9
3(4H,m),3.28(2H,t,J=7.32H
z),4.47(2H,t,J=7.32Hz),7.
12(1H,s),7.23(1H,s) IRνkBr cm-1 3100,2950,1600,1470,1280,
1180,1150,1110 融 点 73.5−74.5℃
【0080】〔実施例20〕8−ブトキシ−5−ブチルチオイミダゾ〔1.2−d〕
〔1,2,4〕トリアジン 収率 36.6%1 H−NMR(CDCl3 ) δ:0.96(3H,t,J=7.32Hz),0.9
8(3H,t,J=7.32Hz),1.32−1.6
1(4H,m),1.82−1.93(4H,m),
3.32−3.56(2H,m),4.55(2H,
t,J=7.32Hz),7.21(1H,s),7.
30(1H,s) IRνkBr cm-1 2950,2860,1600,1460,1380,
1260,1080,1060 融 点 67.5−68.0℃
【0081】〔実施例21〕8−ペンチルオキシ−5−ペンチルチオイミダゾ〔1.
2−d〕〔1,2,4〕トリアジン 収率 44.1%1 H−NMR(CDCl3 ) δ:0.86−0.94(6H,m),1.31−1.
50(8H,m),1.78−1.86(4H,m),
3.30(2H,t,J=7.32Hz),4.49
(2H,t,J=7.32Hz),7.12(1H,
s),7.23(1H,s) IRνNaClcm-1 2950,2925,1600,1470,1270,
1100,1060
【0082】〔実施例22〕8−ヘキシルオキシ−5−ヘキシルチオイミダゾ〔1.
2−d〕〔1,2,4〕トリアジン 収率 43.4%1 H−NMR(CDCl3 ) δ:0.87−0.91(6H,m),1.31−1.
58(12H,m),1.77−1.86(4H,
m),3.30(2H,t,J=7.32Hz),4.
49(2H,t,J=7.32Hz),7.12(1
H,s),7.23(1H,s) IRνNaClcm-1 2950,2850,1600,1470,1380,
1270,1100,1060
【0083】〔実施例23〕8−(3−クロロプロピル)オキシ−5−(3−クロロ
プロピル)チオイミダゾ〔1.2−d〕〔1,2,4〕
トリアジン 収率 21.8%1 H−NMR(CDCl3 ) δ:2.29−2.39(4H,m),3.46(2
H,t,J=6.84Hz),3.54(2H,t,J
=6.10Hz),3.71(2H,t,J=6.10
Hz),4.68(2H,t,J=6.84Hz),
7.21(1H,s),7.26(1H,s) IRνkBr cm-1 3300,1600,1470,1440,1270,
1190,1100,920 融 点 71.0−72.0℃
【0084】〔実施例24〕8−エトキシカルボニルメチルオキシ−5−エトキシカ
ルボニルメチルチオイミダゾ〔1.2−d〕〔1,2,
4〕トリアジン 収率 33.0%1 H−NMR(DMSO−d6 ) δ:1.27(6H,dt,J=7.08,7.08H
z),4.24(4H,q,J=7.08Hz),5.
40(2H,s),7.31(1H,s),7.65
(1H,s) IRνkBr cm-1 1750,1740,1470,1310,1230 融 点 112.0−114℃
【0085】〔実施例25〕2−(4−クロロベンジルオキシ)−4−(4−クロロ
ベンジルチオ)−8−メチルイミダゾ〔1.5−d〕
〔1,2,4〕トリアジン−1(2H)−オン(a)
1−(4−クロロベンジルオキシ)−4−(4−クロロ
ベンジルチオ)−8−メチルイミダゾ〔1.5−d〕
〔1,2,4〕トリアジン(b) 1−ヒドロキシ−4−メルカプト−8−メチルイミダゾ
〔1.5−d〕〔1,2,4〕トリアジン(3.0g,
16.5mmol)のジメチルホルムアミド(60m
l)溶液に、氷冷下にて90%tert−ブトキシカリ
ウム(4.6g,41.3mmol)、p−クロロベン
ジルクロライド(6.2g,38.5mmol)を添加
した。得られた溶液を室温にて24時間攪拌した後、氷
水に注ぎ析出した結晶を濾取、水洗、乾燥した。得られ
た結晶を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(Ar
t.7734100gベンゼン:酢酸エチル=10:1
→5:1)で分離精製した。第一溶出液を濃縮し、表題
化合物(a)(3.6g,50.4%)を得た。また、
第二溶出液を濃縮し表題化合物(b)(3.0g,4
2.5%)を得た。 (a)1 H−NMR(CDCl3 ) δ:2.47(3H,s),4.43(2H,s),
5.54(2H,s),7.10(2H,d,J=8.
31Hz),7.26−7.39(6H,m),7.5
7(1H,s) IRνkBr cm-1 1620,1500,1480,1410,1300,
1220,1080,1020,980 融 点 161.0−163.0℃ (b)1 H−NMR(CDCl3 ) δ:2.49(3H,s),4.45(2H,s),
5.10(2H,s),7.02(2H,d,J=8.
30Hz),7.27−7.41(6H,m),7.5
6(1H,s) IRνkBr cm-1 1610,1550,1500,1470,1100,
1020 融 点 161.0−163.0℃
【0086】〔実施例26〕2−エチル−4−エチルチオ−8−メチルイミダゾ
〔1.5−d〕〔1,2,4〕トリアジン−1(2H)
−オン(a)1−エトキシ−4−エチルチオ−8−メ
チルイミダゾ〔1.5−d〕〔1,2,4〕トリアジン
(b) 実施例25と同様にし、得られた両化合物をシリカゲル
クロマトグラフィーにて分離精製し表題の化合物をそれ
ぞれ得た。収率(a)22.0%(b)16.0% (a)1 H−NMR(CDCl3 ) δ:1.46(3H,t,J=7.33Hz),1.4
8(3H,t,J=7.32Hz),2.61(3H,
s),3.28(2H,q,J=7.33Hz),3.
97(2H,q,J=7.33Hz),7.52(1
H,s) IRνNaclcm-1 2975,2925,1610,1480,1370,
1150,1040 MS(EI) 254(M+ ) (b)1 H−NMR(CDCl3 ) δ:1.45(3H,t,J=7.08Hz),1.5
2(3H,t,J=7.32Hz),2.50(3H,
s),3.30(2H,q,J=7.32Hz),4.
40(2H,q,J=7.08Hz),7.51(1
H,s) IRνkBr cm-1 3100,2975,2925,1610,1480,
1280,1200,1180,1080 融 点 79.0−80.5℃
【0087】〔実施例27〕5−(4−クロロベンジルチオ)−8−エトキシカルボ
ニルメチルオキシイミダゾ〔1.2−d〕〔1,2,
4〕トリアジン 実施例1で得られた5−(4−クロロベンジルチオ)−
8−ヒドロキシイミダゾ〔1.2−d〕〔1,2,4〕
トリアジン(1.5g,5.53mmol)のジメチル
ホルムアミド(40ml)溶液に、氷冷下にて90%t
ert−ブトキシカリウム(0.98g,7.9mmo
l)、臭化酢酸エチル(1.05g,6.3mmol)
を添加した。得られた溶液を室温にて20時間攪拌した
後、氷水に注ぎ析出した結晶を濾取、乾燥して表題の化
合物(0.8g,40.2%)を得た。1 H−NMR(CDCl3 ) δ:1.27(3H,t,J=7.08Hz),4.2
4(2H,q,J=7.08Hz),4.74(2H,
s),5.29(2H,s),7.13(1H,d,J
=0.98Hz),7.28−7.40(5H,m) IRνkBr cm-1 1760,1740,1480,1240,1100 融 点 126.5−128.0℃
【0088】〔実施例28〕4−(4−クロロベンジルチオ)−2−エトキシカルボ
ニルメチル−8−メチルイミダゾ〔1.5−d〕〔1,
2,4〕トリアジン−1(2H)−オン(a)4−
(4−クロロベンジルチオ)−1−エトキシカルボニル
メチルオキシ−8−メチルイミダゾ〔1.5−d〕
〔1,2,4〕トリアジン(b) 実施例5で得た化合物を、実施例27と同様にした。得
られた両化合物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
にて分離精製し表題の化合物をそれぞれ得た。 収率 (a)34.0% (b)20.6% (a)1 H−NMR(CDCl3 ) δ:1.30(3H,t,J=7.08Hz),2.5
5(3H,s),4.27(2H,q,J=7.08H
z),4.45(2H,s),4.67(2H,s),
7.28(2H,d,J=8.55Hz),7.39
(2H,d,J=8.30Hz),7.53(1H,
s) IRνkBr cm-1 1740,1620,1500,1480,1380,
1360,1220,1160,1100,1030 融 点 118.0−119.0℃ (b)1 H−NMR(CDCl3 ) δ:1.26(3H,t,J=7.08Hz),2.4
9(3H,s),4.29(2H,q,J=7.08H
z),4.44(2H,s),5.11(2H,s),
7.29−7.40(2H,m),7.53(1H,
s) IRνkBr cm-1 1740,1620,1500,1480,1380,
1230,1080,1030,1020 融 点 139.0−146.0℃
【0089】〔実施例29〕4−(4−クロロベンジルスルフィニル)−1−ヒドロ
キシピロロ〔1.2−d〕〔1,2,4〕トリアジン 実施例3で得られた4−(4−クロロベンジルチオ)−
1−ヒドロキシピロロ〔1.2−d〕〔1,2,4〕ト
リアジン(0.3g,1mmol)のジクロロメタン
(20ml)溶液に、氷冷下にて80%m−クロロ過安
息香酸(0.25g,1.2mmol)を添加した。得
られた溶液を氷冷下にて2時間攪拌した後、飽和炭酸水
素ナトリウム溶液に注ぎクロロホルムで抽出した。クロ
ロホルム層を水洗後、濃縮し残渣をエタノールに溶解し
活性炭処理した。エタノール溶液を濃縮し得られた結晶
を再結晶(ベンゼン/ヘキサン)し表題の化合物(0.
2g,65.6%)を得た。1 H−NMR(CDCl3 ) δ:4.61(2H,d,J=5.37Hz),6.3
7−6.41(1H,m),6.98−7.35(6
H,m),7.36(1H,s) IRνkBr cm-1 3400,3200,1610,1510,1485,
1400,1125,1090,1065 融 点 138.0−140.0℃ 実施例29と同様にして実施例30から59の化合物を
得た。
【0090】〔実施例30〕4−(4−フルオロベンジルスルフィニル)−1−ヒド
ロキシピロロ〔1.2−d〕〔1,2,4〕トリアジン 収率 35.4%1 H−NMR(CDCl3 ) δ:4.61(2H,d,J=5.37Hz),6.3
7−6.41(1H,m),6.98−7.11(4
H,m),7.28−7.39(2H,m),9.61
(1H,brs) IRνkBr cm-1 3450,3080,1610,1510,1395,
1220,1160,1130,1060 融 点 155.5−157.0℃
【0091】〔実施例31〕5−(4−クロロベンジルスルフィニル)−8−ヒドロ
キシイミダゾ〔1.2−d〕〔1,2,4〕トリアジン 収率 84.9%1 H−NMR(CDCl3 /CD3 OD=5/1) δ:4.68(2H,d,J=2.93Hz),7.2
4−7.35(6H,m) IRνkBr cm-1 3450,1615,1520,1485,1380,
1130,1100,1065,1000 融 点 177.5−179.0℃
【0092】〔実施例32〕8−ヒドロキシ−5−(3−フェニルプロピルスルフィ
ニル)イミダゾ〔1.2−d〕〔1,2,4〕トリアジ
収率 89.4%1 H−NMR(CDCl3 ) δ:2.11−2.28(2H,m),2.82(2
H,t,J=7.32Hz),3.30−3.52(2
H,m),7.15−7.30(5H,m),7.43
(2H,d,J=7.33Hz) IRνkBr cm-1 2800,1630,1530,1500,1450,
1400,1070,1010 融 点 161.0−166.0℃
【0093】〔実施例33〕4−(4−クロロベンジルスルフィニル)−1−ヒドロ
キシ−8−メチルイミダゾ〔1.5−d〕〔1,2,
4〕トリアジン 収率 67.8%1 H−NMR(CDCl3 ) δ:2.51(3H,s),4.79(2H,dd,J
=17.13Hz,12.69Hz)7.34(2H,
d,J=8.30Hz),7.42(2H,d,J=
8.30Hz),7.79(1H,s) IRνkBr cm-1 3400,3100,2910,2850,1610,
1565,1490,1405,1320,1090,
1060,1015,945 融 点 168.0−170.0℃
【0094】〔実施例34〕1−ヒドロキシ−8−メチル−4−(3−フェニルプロ
ピルスルフィニル)イミダゾ〔1.5−d〕〔1,2,
4〕トリアジン 収率 28.2%1 H−NMR(CDCl3 ) δ:2.11−2.29(2H,m),2.62(3
H,s),2.80−2.85(2H,m),3.30
−3.53(2H,m),7.17−7.31(4H,
m),7.52(1H,s),7.58(1H,s) IRνkBr cm-1 3100,1600,1570,1460,1350,
1320,1260,1060,950 融 点 170.0−172.0℃
【0095】〔実施例35〕8−(4−クロロベンジルオキシ)−5−(4−クロロ
ベンジルスルフィニル)イミダゾ〔1.2−d〕〔1,
2,4〕トリアジン 収率 78.0%1 H−NMR(CDCl3 ) δ:4.63(2H,s),5.73(2H,s),
7.15−7.35(10H,m) IRνkBr cm-1 3430,1595,1485,1410,1275,
1090,1070,1010 融 点 161.0−162.0℃
【0096】〔実施例36〕1−(4−クロロベンジルオキシ)−4−(4−クロロ
ベンジルスルフィニル)ピロロ〔1.2−d〕〔1,
2,4〕トリアジン 収率 72.0%1 H−NMR(CDCl3 ) δ:5.37(2H,d,J=4.56Hz),5.6
4(2H,s),6.34(2H,dd,J=3.9
0,2.93Hz),6.99(2H,d,J=3.9
0Hz),7.05(2H,d,J=8.55Hz),
7.19(2H,d,J=8.54Hz),7.28
(2H,d,J=8.54Hz),7.29(2H,
d,J=8.55Hz) IRνkBr cm-1 1600,1490,1080,1090,1010 融 点 138.0−139.0℃
【0097】〔実施例37〕8−(4−メチルベンジルオキシ)−5−(4−メチル
ベンジルスルフィニル)イミダゾ〔1.2−d〕〔1,
2,4〕トリアジン 収率 70.0%1 H−NMR(CDCl3 ) δ:2.30(2H,s),2.33(3H,s),
4.64(2H,d,J=0.97Hz),5.70
(2H,s),7.08−7.17(9H,m),7.
32(1H,d,J=0.97Hz) IRνkBr cm-1 2900,1600,1520,1480,1460,
1280,1080 融 点 119.0−126.0℃
【0098】〔実施例38〕8−(4−イソプロピルベンジルオキシ)−5−(4−
イソプロピルベンジルスルフィニル)イミダゾ〔1.2
−d〕〔1,2,4〕トリアジン 収率 93.0%1 H−NMR(CDCl3 ) δ:1.17−1.24(12H,m),2.81−
2.94(2H,m),4.65(2H,s),5.7
2(2H,s),7.17−7.31(10H,m) IRνkBr cm-1 2950,1600,1520,1490,1460,
1420,1260,1060 MS(EI) 448(M+
【0099】〔実施例39〕8−(4−tert−ブチルベンジルオキシ)−5−
(4−tert−ブチルベンジルスルフィニル)イミダ
ゾ〔1.2−d〕〔1,2,4〕トリアジン 収率 36.5%1 H−NMR(CDCl3 ) δ:1.28(9H,d,J=3.17Hz),1.3
0(9H,d,J=3.17Hz),4.65(2H,
s),5.73(2H,s),7.18−7.27(5
H,m),7.31−7.38(5H,m) IRνkBr cm-1 2950,1600,1460,1360,1260,
1100,1050 融 点 166.0−168.0℃
【0100】〔実施例40〕8−(3−クロロベンジルオキシ)−5−(3−クロロ
ベンジルスルフィニル)イミダゾ〔1.2−d〕〔1,
2,4〕トリアジン 収率 46.0%1 H−NMR(CDCl3 ) δ:4.66(2H,t,J=13.43Hz),5.
68(2H,t,J=13.43Hz),7.03−
7.29(10H,m) IRνkBr cm-1 3000,1600,1480,1430,1220,
1090 融 点 110.0−112.0℃
【0101】〔実施例41〕8−(4−シアノベンジルオキシ)−5−(4−シアノ
ベンジルスルフィニル)イミダゾ〔1.2−d〕〔1,
2,4〕トリアジン 収率 82.0%1 H−NMR(CDCl3 ) δ:4.89(2H,dd ,J=12.45,24.
90Hz),5.86(2H,s),7.37(3H,
d,J=7.08Hz),7.50(2H,d,J=
8.06Hz),7.81−7.84(5H,m) IRνkBr cm-1 3430,2220,1600,1500,1460,
1420 融 点 179.0−180.0℃
【0102】〔実施例42〕8−(4−トリフルオロベンジルオキシ)−5−(4−
トリフルオロメチルベンジルスルフィニル)イミダゾ
〔1.2−d〕〔1,2,4〕トリアジン 収率 85.0%1 H−NMR(CDCl3 ) δ:4.71(2H,s),5.84(2H,s),
7.24(2H,d,J=7.56Hz),7.32
(2H,d,J=8.06Hz),7.38(1H,
s),7.45(2H,d,J=8.06Hz),7.
58−7.63(4H,m) IRνkBr cm-1 3430,1600,1420,1330,1170,
1120,1070,1020 融 点 116.0−117.0℃
【0103】〔実施例43〕8−(4−フェニルベンジルオキシ)−5−(4−フェ
ニルベンジルスルフィニル)イミダゾ〔1.2−d〕
〔1,2,4〕トリアジン 収率 78.2%1 H−NMR(CDCl3 ) δ:4.72(2H,s),5.80(2H,s),
7.22−7.64(20H,m) IRνkBr cm-1 1600,1490,1465,1410,1265,
1090,1065 融 点 106.0−107.0℃
【0104】〔実施例44〕8−フェネチルオキシ−5−フェネチルスルフィニルイ
ミダゾ〔1.2−d〕〔1,2,4〕トリアジン 収率 84.8%1 H−NMR(CDCl3 ) δ:3.13(2H,t,J=7.08Hz),3.1
8−3.32(2H,m),3.56−3.85(2
H,m),4.76(2H,t,J=7.08Hz),
6.96(1H,d,J=0.73Hz),7.09−
7.36(11H,m) IRνkBr cm-1 3025,2925,1585,1490,1455,
1350,1265,1145,1195,1090,
1060 融 点 84.0−85.0℃
【0105】〔実施例45〕8−(3−フェニルプロピルオキシ)−5−(3−フェ
ニルプロピルスルフィニル)イミダゾ〔1.2−d〕
〔1,2,4〕トリアジン 収率 84.9%1 H−NMR(CDCl3 ) δ:2.19−2.30(4H,m),2.70(2
H,t,J=7.57Hz),2.84(2H,t,J
=7.57Hz),3.30−3.41(1H,m),
3.44−3.55(1H,m),4.56(2H,
t,J=7.32Hz),7.14−7.38(12
H,m) IRνkBr cm-1 3075,2925,1600,1490,1460,
1450,1260,1080,920 融 点 82.5−84.0℃
【0106】〔実施例46〕8−エトキシ−5−エチルスルフィニルイミダゾ〔1.
2−d〕〔1,2,4〕トリアジン 収率 92.0%1 H−NMR(CDCl3 ) δ:1.45(3H,t,J=7.33Hz),1.5
2(3H,t,J=7.32Hz),3.47(2H,
q,J=7.33Hz),4.60(2H,q,J=
7.32Hz),7.24(1H,s),7.31(1
H,s) IRνkBr cm-1 3100,2975,2925,1600,1500,
1460,1380,1270,1080 融 点 79.0−81.5℃
【0107】〔実施例47〕8−プロポキシ−5−プロピルスルフィニルイミダゾ
〔1.2−d〕〔1,2,4〕トリアジン 収率 70.0%1 H−NMR(CDCl3 ) δ:0.98(3H,t,J=7.33Hz),1.1
5(3H,t,J=7.33Hz),1.84−2.0
2(4H,m),3.29−3.55(2H,m),
4.52(2H,t,J=7.33Hz),7.20
(1H,s),7.31(1H,s) IRνkBr cm-1 3100,2950,1600,1490,1460,
1380,1350,1260,1150,1080 融 点 73.5−74.5℃
【0108】〔実施例48〕8−ブトキシ−5−ブチルスルフィニルイミダゾ〔1.
2−d〕〔1,2,4〕トリアジン 収率 90.7%1 H−NMR(CDCl3 ) δ:0.96(3H,t,J=7.32Hz),0.9
8(3H,t,J=7.32Hz),1.32−1.6
1(4H,m),1.82−1.93(4H,m),
3.32−3.56(2H,m),4.55(2H,
t,J=7.32Hz),7.21(1H,s),7.
30(1H,s) IRνNaClcm-1 2950,2860,1600,1460,1380,
1260,1080,1060 MS(EI) 296(M+
【0109】〔実施例49〕8−ペンチルオキシ−5−ペンチルスルフィニルイミダ
ゾ〔1.2−d〕〔1,2,4〕トリアジン 収率 93.0%1 H−NMR(CDCl3 ) δ:0.88−0.94(6H,m),1.32−1.
55(8H,m),1.79−1.99(4H,m),
3.31−3.55(2H,m),4.54(2H,
t,J=7.08Hz),7.20(1H,s),7.
32(1H,s) IRνNaClcm-1 2950,2850,1710,1590,1460,
1350,1260,1140,1090,1060 MS(EI) 324(M+
【0110】〔実施例50〕8−ヘキシルオキシ−5−ヘキシルスルフィニルイミダ
ゾ〔1.2−d〕〔1,2,4〕トリアジン 収率 95.2%1 H−NMR(CDCl3 ) δ:0.72−0.89(6H,m),1.32−1.
51(12H,m),1.83−1.91(4H,
m),3.31−3.55(2H,m),4.54(2
H,t,J=7.32Hz),7.20(1H,s),
7.30(1H,s) IRνNaClcm-1 2950,2925,2850,1710,1590,
1460,1380,1260,1090,1060 MS(EI) 352(M+
【0111】〔実施例51〕8−(3−クロロプロピル)オキシ−5−(3−クロロ
プロピル)スルフィニルイミダゾ〔1.2−d〕〔1,
2,4〕トリアジン 収率 65.2%1 H−NMR(CDCl3 ) δ:2.31−2.49(4H,m),3.53−3.
65(4H,m),3.73(2H,t,J=5.62
Hz),4.74(2H,t,J=6.84Hz),
7.20(1H,s),7.32(1H,s) IRνNaClcm-1 1600,1480,1460,1270,1100,
1080 融 点 56.0−57.5℃
【0112】〔実施例52〕8−エトキシカルボニルメチルオキシ−5−エトキシカ
ルボニルメチルスルフィニルイミダゾ〔1.2−d〕
〔1,2,4〕トリアジン 収率 62.1%1 H−NMR(CDCl3 ) δ:1.19(3H,t,J=7.08Hz),1.2
0(3H,t,J=7.08Hz),4.16(4H,
q,J=7.08Hz),4.38(2H,dd,J=
31.74,31.74Hz),5.25(2H,
s),7.16(1H,s),7.28(1H,s) IRνNaClcm-1 1740,1600,1470,1300,1220,
1100,1020 MS(EI) 311(M+ −1)
【0113】〔実施例53〕1−(4−クロロベンジルオキシ)−4−(4−クロロ
ベンジルスルフィニル)−8−メチルイミダゾ〔1.5
−d〕〔1,2,4〕トリアジン 収率 93.3%1 H−NMR(CDCl3 ) δ:2.42(3H,s),4.43(2H,s),
5.54(2H,s),7.10(2H,d,J=8.
31Hz),7.26−7.39(6H,m),7.5
7(1H,s) IRνkBr cm-1 1620,1500,1480,1410,1300,
1220,1080,1020,980 融 点 138.0−140.0℃
【0114】〔実施例54〕2−(4−クロロベンジル)−4−(4−クロロベンジ
ルスルフィニル)−8−メチルイミダゾ〔1.5−d〕
〔1,2,4〕トリアジン−1(2H)−オン 収率 94.2%1 H−NMR(CDCl3 ) δ:2.50(3H,s),4.63(2H,d,J=
3.90Hz),5.18(2H,s),7.04(2
H,d,J=6.35Hz),7.27−7.38(7
H,m) IRνkBr cm-1 1780,1610,1540,1500,1360,
1140,1100,1020 融 点 83.0−86.0℃
【0115】〔実施例55〕1−エトキシ−4−エチルスルフィニル−8−メチルイ
ミダゾ〔1.5−d〕〔1,2,4〕トリアジン 収率 92.5%1 H−NMR(CDCl3 ) δ:1.48(3H,t,J=7.32Hz),1.4
9(3H,t,J=7.57Hz),2.58(3H,
s),3.47(2H,q,J=7.57Hz),4.
45(2H,q,J=7.33Hz),7.61(1
H,s), IRνkBr cm-1 3000,2950,1610,1500,1380,
1320,1200,1080 融 点 79.0−80.5℃
【0116】〔実施例56〕2−エチル−4−エチルスルフィニル−8−メチルイミ
ダゾ〔1.5−d〕〔1,2,4〕トリアジン−1(2
H)−オン 収率 91.5%1 H−NMR(CDCl3 ) δ:1.36(3H,t,J=7.32Hz),1.4
1(3H,t,J=7.32Hz),2.58(3H,
s),3.37(2H,q,J=7.32Hz),3.
93(2H,q,J=7.32Hz),7.51(1
H,s) IRνNaClcm-1 3000,2950,1610,1550,1450,
1380,1350,1250,1080,1050
【0117】〔実施例57〕5−(4−クロロベンジルスルフィニル)−8−エトキ
シカルボニルメチルオキシイミダゾ〔1.2−d〕
〔1,2,4〕トリアジン 収率 62.1%1 H−NMR(CDCl3 ) δ:1.28(3H,t,J=7.08Hz),4.2
5(2H,q,J=7.08Hz),4.63(2H,
s),5.30(2H,s),7.21−7.44(6
H,m) IRνkBr cm-1 1760,1740,1600,1490,1240,
1100,1080 融 点 154.0−156.0℃
【0118】〔実施例58〕4−(4−クロロベンジルスルフィニル)−1−(エト
キシカルボニルメチルオキシ)−8−メチルイミダゾ
〔1.5−d〕〔1,2,4〕トリアジン 収率 93.0%1 H−NMR(CDCl3 ) δ:1.19(3H,t,J=7.08Hz),2.4
2(3H,s),4.15(2H,q,J=7.08H
z),4.48(1H,d,J=23.20Hz),
4.53(1H,d,J=23.19Hz),7.11
−7.30(4H,m),7.55(1H,s) IRνkBr cm-1 1750,1610,1500,1380,1230,
1100,1080,1020 融 点 163.0−167.0℃
【0119】〔実施例59〕2−エトキシカルボニルメチル−4−(4−クロロベン
ジルスルフィニル)−8−メチルイミダゾ〔1.5−
d〕〔1,2,4〕トリアジン−1(2H)−オン 収率 91.0%1 H−NMR(CDCl3 ) δ:1.31(3H,t,J=7.08Hz),2.5
7(3H,s),4.29(2H,q,J=7.08H
z),4.69(2H,s),4.74(2H,s),
7.26−7.33(4H,m),7.53(1H,
s) IRνkBr cm-1 1740,1620,1500,1480,1380,
1360,1220,1160,1100,1030 融 点 118.0−119.0℃
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A61K 31/53 ABN ACD ADA ADU AED //(C07D 487/04 233:56 253:06) (72)発明者 阿形 光治 東京都中央区日本橋室町1−5−3 わか もと製薬株式会社内 (72)発明者 大村 武雄 東京都中央区日本橋室町1−5−3 わか もと製薬株式会社内 (72)発明者 前田 孚 東京都中央区日本橋室町1−5−3 わか もと製薬株式会社内

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 【化1】 〔式1a中、XがC−CH3 、YがNを表すときは、R
    1 は低級アルキル基、ハロゲン原子1個で置換されたベ
    ンジル基を表し、R2 は低級アルキル基、ハロゲン原子
    1個で置換されたベンジル基、低級アルコキシカルボニ
    ルメチル基を表す。式1b中、XがN、YがCHを表す
    とき、XがCH、YがCHを表すとき、及びXがC−C
    3 、YがNを表すとき、R1 は低級アルキル基、低級
    アルコキシカルボニルメチル基、フェニル低級アルキル
    基、あるいはフェニル環上が低級アルキル基、ハロゲン
    原子、シアノ基、フェニル基、ハロ低級アルキル基の何
    れか1種で置換されたベンジル基を表し、R2 は水素原
    子、低級アルキル基、低級アルコキシカルボニルメチル
    基、フェニル低級アルキル基、或いはフェニル環上が低
    級アルキル基、ハロゲン原子、シアノ基、フェニル基、
    ハロ低級アルキル基の何れか1種で置換されたベンジル
    基を表す。〕で表される化合物。
  2. 【請求項2】 【化2】 〔式2a中、XがC−CH3 、YがNを表すとき、R1
    は低級アルキル基、ハロゲン原子1個で置換されたベン
    ジル基を表し、R2 は低級アルキル基、ハロゲン原子1
    個で置換されたベンジル基、低級アルコキシカルボニル
    メチル基を表す。式2b中、XがN、YがCHを表すと
    き、XがCH、YがCHを表すとき、及びXがC−CH
    3 、YがNを表すとき、R1 は低級アルキル基、低級ア
    ルコキシカルボニルメチル基、フェニル低級アルキル
    基、あるいはフェニル環上が低級アルキル基、ハロゲン
    原子、シアノ基、フェニル基、ハロ低級アルキル基の何
    れか1種で置換されたベンジル基を表し、R2 は水素原
    子、低級アルキル基、低級アルコキシカルボニルメチル
    基、フェニル低級アルキル基、或いはフェニル環上が低
    級アルキル基、ハロゲン原子、シアノ基、フェニル基、
    ハロ低級アルキル基の何れか1種で置換されたベンジル
    基を表す。〕で表される請求項1記載の化合物を製造す
    るための中間体。
  3. 【請求項3】 一般式(1) 【化3】 〔式1a中、XがC−CH3 、YがNを表すとき、R1
    は低級アルキル基、ハロゲン原子1個で置換されたベン
    ジル基を表し、R2 は低級アルキル基、ハロゲン原子1
    個で置換されたベンジル基、低級アルコキシカルボニル
    メチル基を表す。式1b中、XがN、YがCHを表すと
    き、XがCH、YがCHを表すとき、及びXがC−CH
    3 、YがNを表すとき、R1 は低級アルキル基、低級ア
    ルコキシカルボニルメチル基、フェニル低級アルキル
    基、あるいはフェニル環上が低級アルキル基、ハロゲン
    原子、シアノ基、フェニル基、ハロ低級アルキル基の何
    れか1種で置換されたベンジル基を表し、R2 は水素原
    子、低級アルキル基、低級アルコキシカルボニルメチル
    基、フェニル低級アルキル基、或いはフェニル環上が低
    級アルキル基、ハロゲン原子、シアノ基、フェニル基、
    ハロ低級アルキル基の何れか1種で置換されたベンジル
    基を表す。〕で表される化合物および医薬担体からなる
    ことを特徴とする医薬組成物。
  4. 【請求項4】 一般式(1) 【化4】 〔式1a中、XがC−CH3 、YがNを表すとき、R1
    は低級アルキル基、ハロゲン原子1個で置換されたベン
    ジル基を表し、R2 は低級アルキル基、ハロゲン原子1
    個で置換されたベンジル基、低級アルコキシカルボニル
    メチル基を表す。式1b中、XがN、YがCHを表すと
    き、XがCH、YがCHを表すとき、及びXがC−CH
    3 、YがNを表すとき、R1 は低級アルキル基、低級ア
    ルコキシカルボニルメチル基、フェニル低級アルキル
    基、あるいはフェニル環上が低級アルキル基、ハロゲン
    原子、シアノ基、フェニル基、ハロ低級アルキル基の何
    れか1種で置換されたベンジル基を表し、R2 は水素原
    子、低級アルキル基、低級アルコキシカルボニルメチル
    基、フェニル低級アルキル基、或いはフェニル環上が低
    級アルキル基、ハロゲン原子、シアノ基、フェニル基、
    ハロ低級アルキル基の何れか1種で置換されたベンジル
    基を表す。〕で表される化合物を有効成分とするキマー
    ゼ活性阻害剤。
  5. 【請求項5】 一般式(1) 【化5】 〔式1a中、XがC−CH3 、YがNを表すとき、R1
    は低級アルキル基、ハロゲン原子1個で置換されたベン
    ジル基を表し、R2 は低級アルキル基、ハロゲン原子1
    個で置換されたベンジル基、低級アルコキシカルボニル
    メチル基を表す。式1b中、XがN、YがCHを表すと
    き、XがCH、YがCHを表すとき、及びXがC−CH
    3 、YがNを表すとき、R1 は低級アルキル基、低級ア
    ルコキシカルボニルメチル基、フェニル低級アルキル
    基、あるいはフェニル環上が低級アルキル基、ハロゲン
    原子、シアノ基、フェニル基、ハロ低級アルキル基の何
    れか1種で置換されたベンジル基を表し、R2 は水素原
    子、低級アルキル基、低級アルコキシカルボニルメチル
    基、フェニル低級アルキル基、或いはフェニル環上が低
    級アルキル基、ハロゲン原子、シアノ基、フェニル基、
    ハロ低級アルキル基の何れか1種で置換されたベンジル
    基を表す。〕で表される化合物を有効成分とする一酸化
    窒素生成の抑制剤。
  6. 【請求項6】 8−(4−クロロベンジルオキシ)−5
    −(4−クロロベンジルスルフィニル)イミダゾ〔1.
    2−d〕〔1,2,4〕トリアジン,2−エトキシカル
    ボニルメチル−4−(4−クロロベンジルスルフィニ
    ル)−8−メチルイミダゾ〔1.5−d〕〔1,2,
    4〕トリアジン−1(2H)−オン,8−(3−クロロ
    ベンジルオキシ)−5−(3−クロロベンジルスルフィ
    ニル)イミダゾ〔1.2−d〕〔1,2,4〕トリアジ
    ン,2−(4−クロロベンジル)−4−(4−クロロベ
    ンジルスルフィニル)−8−メチルイミダゾ〔1.5−
    d〕〔1,2,4〕トリアジン−1(2H)−オン,5
    −(4−クロロベンジルスルフィニル)−8−エトキシ
    カルボニルメチルオキシイミダゾ〔1.2−d〕〔1,
    2,4〕トリアジン,5−(4−クロロベンジルスルフ
    ィニル)−8−ヒドロキシイミダゾ〔1.2−d〕
    〔1,2,4〕トリアジン,1−(4−クロロベンジル
    オキシ)−4−(4−クロロベンジルスルフィニル)−
    8−メチルイミダゾ〔1.5−d〕〔1,2,4〕トリ
    アジン,4−(4−クロロベンジルスルフィニル)−1
    −(エトキシカルボニルメチルオキシ)−8−メチルイ
    ミダゾ〔1.5−d〕〔1,2,4〕トリアジン,8−
    (4−メチルベンジルオキシ)−5−(4−メチルベン
    ジルスルフィニル)イミダゾ〔1.2−d〕〔1,2,
    4〕トリアジン,8−ヒドロキシ−5−(3−フェニル
    プロピルスルフィニル)イミダゾ〔1.2−d〕〔1,
    2,4〕トリアジン,8−ペンチルオキシ−5−ペンチ
    ルスルフィニルイミダゾ〔1.2−d〕〔1,2,4〕
    トリアジン,4−(4−クロロベンジルスルフィニル)
    −1−ヒドロキシピロロ〔1.2−d〕〔1,2,4〕
    トリアジン,1−(4−クロロベンジルオキシ)−4−
    (4−クロロベンジルスルフィニル)ピロロ〔1.2−
    d〕〔1,2,4〕トリアジン,4−(4−クロロベン
    ジルスルフィニル)−1−ヒドロキシ−8−メチルイミ
    ダゾ〔1.5−d〕〔1,2,4〕トリアジン,8−フ
    ェネチルオキシ−5−フェネチルスルフィニルイミダゾ
    〔1.2−d〕〔1,2,4〕トリアジン,8−(3−
    フェニルプロピルオキシ)−5−(3−フェニルプロピ
    ルスルフィニル)イミダゾ〔1.2−d〕〔1,2,
    4〕トリアジンから選ばれる請求項1記載の化合物。
  7. 【請求項7】 4−(4−クロロベンジルスルフィニ
    ル)−1−ヒドロキシピロロ〔1.2−d〕〔1,2,
    4〕トリアジン,1−エトキシ−4−エチルスルフィニ
    ル−8−メチルイミダゾ〔1.5−d〕〔1,2,4〕
    トリアジン,8−エトキシ−5−エチルスルフィニルイ
    ミダゾ〔1.2−d〕〔1,2,4〕トリアジン,5−
    (4−クロロベンジルスルフィニル)−8−ヒドロキシ
    イミダゾ〔1.2−d〕〔1,2,4〕トリアジン,1
    −(4−クロロベンジルオキシ)−4−(4−クロロベ
    ンジルスルフィニル)−8−メチルイミダゾ〔1.5−
    d〕〔1,2,4〕トリアジン,2−(4−クロロベン
    ジル)−4−(4−クロロベンジルスルフィニル)−8
    −メチルイミダゾ〔1.5−d〕〔1,2,4〕トリア
    ジン−1(2H)−オン,2−エチル−4−エチルスル
    フィニル−8−メチルイミダゾ〔1.5−d〕〔1,
    2,4〕トリアジン−1(2H)−オン,2−エトキシ
    カルボニルメチル−4−(4−クロロベンジルスルフィ
    ニル)−8−メチルイミダゾ〔1.5−d〕〔1,2,
    4〕トリアジン−1(2H)−オンから選ばれる請求項
    1記載の化合物。
  8. 【請求項8】 4−(4−クロロベンジルスルフィニ
    ル)−1−ヒドロキシピロロ〔1.2−d〕〔1,2,
    4〕トリアジン,5−(4−クロロベンジルスルフィニ
    ル)−8−ヒドロキシイミダゾ〔1.2−d〕〔1,
    2,4〕トリアジン,1−(4−クロロベンジルオキ
    シ)−4−(4−クロロベンジルスルフィニル)−8−
    メチルイミダゾ〔1.5−d〕〔1,2,4〕トリアジ
    ン,2−(4−クロロベンジル)−4−(4−クロロベ
    ンジルスルフィニル)−8−メチルイミダゾ〔1.5−
    d〕〔1,2,4〕トリアジン−1(2H)−オン,2
    −エトキシカルボニルメチル−4−(4−クロロベンジ
    ルスルフィニル)−8−メチルイミダゾ〔1.5−d〕
    〔1,2,4〕トリアジン−1(2H)−オンから選ば
    れる請求項1記載の化合物。
  9. 【請求項9】 請求項6記載の化合物および医薬担体か
    らなることを特徴とする医薬組成物。
  10. 【請求項10】 請求項7記載の化合物および医薬担体
    からなることを特徴とする医薬組成物。
  11. 【請求項11】 請求項8記載の化合物および医薬担体
    からなることを特徴とする医薬組成物。
  12. 【請求項12】 請求項6記載の化合物を有効成分とす
    るキマーゼ活性阻害剤。
  13. 【請求項13】 請求項7記載の化合物を有効成分とす
    る一酸化窒素生成の抑制剤。
  14. 【請求項14】 請求項8記載の化合物を有効成分と
    し、キマーゼ活性を阻害し、同時に一酸化窒素生成を抑
    制することを特徴とする薬剤。
  15. 【請求項15】 気管支喘息、アレルギー性鼻炎及びじ
    ん麻疹の予防及び治療として有用な請求項4及び12記
    載のキマーゼ活性阻害剤。
  16. 【請求項16】 心臓及び脳血管障害、虚血性心疾患、
    敗血性ショック、疼痛、リウマチ熱、関節炎、喘息、免
    疫不全、ウィルス性あるいは非ウィルス性の感染症、自
    己免疫疾患および癌の予防及び治療として有用な請求項
    5および13記載の一酸化窒素生成の抑制剤。
  17. 【請求項17】 気管支喘息、アレルギー性鼻炎、じん
    麻疹、心臓及び脳血管障害、虚血性心疾患、敗血性ショ
    ック、疼痛、リウマチ熱、関節炎、喘息、免疫不全、ウ
    ィルス性あるいは非ウィルス性の感染症、自己免疫疾患
    および癌の予防及び治療に有用な請求項14記載の薬
    剤。
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WO2000032587A1 (fr) * 1998-12-01 2000-06-08 Meiji Seika Kaisha, Ltd. Substances sf2809-i, ii, iii, iv, v et vi presentant une activite d'inhibition de la chymase
JP2001097946A (ja) * 1999-09-30 2001-04-10 Mitsubishi Chemicals Corp アシルスルホンアミド誘導体
WO2001062292A1 (fr) 2000-02-22 2001-08-30 Suntory Limited Medicaments preventifs ou therapeutiques pour traiter la fibrose et contenant des inhibiteurs de chymase comme ingredients actifs
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