JP2001097744A - 防曇性ガラスとその製造方法 - Google Patents

防曇性ガラスとその製造方法

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JP2001097744A
JP2001097744A JP27931599A JP27931599A JP2001097744A JP 2001097744 A JP2001097744 A JP 2001097744A JP 27931599 A JP27931599 A JP 27931599A JP 27931599 A JP27931599 A JP 27931599A JP 2001097744 A JP2001097744 A JP 2001097744A
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porous layer
antifogging
glass
carbon atoms
coating
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JP27931599A
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Manami Hiroya
真奈美 廣谷
Genichirou Shioya
源市郎 塩冶
Takashige Yoneda
貴重 米田
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AGC Inc
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Asahi Glass Co Ltd
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  • Materials Applied To Surfaces To Minimize Adherence Of Mist Or Water (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】優れた防曇性を有し、効果が長期にわたって持
続し、耐摩耗性、耐水性にも優れた防曇性ガラスとその
製造方法の提供。 【解決手段】ガラス表面上に防曇性被膜を有する防曇性
ガラスであって、該被膜はRf−Q−O−(A−O)n
Rで表される化合物を含む組成物が塗布されて形成され
た防曇性ガラス。ただし、Rfは炭素数1〜22のポリ
フルオロ脂肪族価炭化水素基、Aは炭素数2〜4のアル
キレン基、Qは炭素数1〜5のアルキレン基、Rは水素
原子など。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、防曇性ガラスとそ
の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】プラスチック材料、無機ガラスなどの基
材は透明基材としての特性を活かし、建築用窓ガラス、
車両用窓ガラス、鏡、眼鏡レンズ、ゴーグルなどに使用
されている。しかし、これら透明基材を高温高湿の場所
または温度差や湿度差の大きい境界などにおいて使用し
た場合、表面に結露を生じ曇りが発生する。たとえば、
温度の低い冬期などに自動車を運転した場合、乗車して
いる人が放出する水分によりガラス表面に水滴が形成さ
れ曇りが発生する。
【0003】曇りの発生を防止または抑制するために、
ガラス表面に各種表面処理層を設ける方法が多く提案さ
れている。たとえば、1)界面活性剤を塗布する方法
(特公昭52−47926)、2)親水性高分子材料や
吸水性高分子材料を主体とするコーティング剤を塗布す
る方法(特開平6−220428)、3)親水性分子を
固定する方法(特開平4−328701)、4)表面を
粗面化する方法(特開昭61−91042)などが挙げ
られる。
【0004】しかし、1)界面活性剤を塗布した物品の
表面はその効果持続性に乏しい、2)親水性高分子材料
や吸水性高分子材料をコーティングする方法は表面の耐
摩耗性が低い、3)親水性分子を固定する方法では初期
防曇性またはその効果持続性に乏しい、また、4)表面
を粗面化する方法は防曇効果が不十分で実用性に乏し
い、という問題があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記従来技
術の有する問題点を解消するものであり、優れた防曇性
を有し、効果が長期にわたって持続し、耐摩耗性、耐水
性にも優れた防曇性ガラスとその製造方法の提供を目的
とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、ガラス表面上
に防曇性被膜を有する防曇性ガラスであって、該防曇性
被膜はRf−Q−O−(A−O)n−Rで表される化合物
を含む組成物が塗布されて形成されたことを特徴とする
防曇性ガラスとその製造方法を提供する。ただし、Rf
は炭素数1〜22のポリフルオロ脂肪族1価炭化水素基
であり、Qは炭素数1〜5のアルキレン基であり、nは
1〜100の整数であり、Rは水素原子、炭素数1〜1
8の1価炭化水素基または炭素数1〜18のアシル基で
あり、Aは一部が置換されていてもよい炭素数2〜4の
アルキレン基であり、nが2〜100である場合のAは
互いに同じでも異なっていてもよい。
【0007】本発明における防曇剤の平均分子量は80
0〜10000であることが好ましい。分子量が800
未満では耐水性が不足する傾向にあり、10000超で
は耐摩耗性が不足する傾向にある。
【0008】Rfの炭素数は4〜16が好ましく、特に
6〜14が好ましい。Rf中のフッ素原子の数は、(Rf
中のフッ素原子数)/(Rfに対応する同一炭素数の脂
肪族炭化水素基中の水素原子)×100(%)で表現す
る場合に、60%以上であることが好ましく、80%以
上であることが特に好ましい。また、Rfは直鎖構造で
あることが好ましい。分岐構造である場合には、分岐部
分が炭素数1〜3程度の短鎖であり、かつ、Rfの末端
部分に存在していることが好ましい。Rfはパーフルオ
ロ脂肪族1価炭化水素基、すなわちRf中の水素原子の
全てがフッ素原子に置換された基であることが好まし
い。
【0009】本発明においては、前記防曇剤を2種以上
混合した混合物として用いることもできる。混合物とし
て用いる場合は、Rfの炭素数が異なる防曇剤を2種以
上混合して用いることが好ましく、特に、Rfの平均炭
素数が8〜10である混合物が好ましい。
【0010】Qの炭素数は、得られる防曇性被膜の化学
的安定性および耐熱性の観点から、2、3または4が好
ましく、特に3または4が好ましい。Qとしては、たと
えば、−CH2CH2−、−CH2CH2CH2−、−CH2
CH 2CH2CH2−、−CH(CH3)CH2−、−CH
(CH3)CH2CH2−、−CH2CH(CH3)CH
2−、−CH(CH3)CH(CH3)−などが挙げら
れ、特に−CH(CH3)CH2CH2−が好ましい。Q
が非対称の構造を有する場合(たとえば−CH(C
3)CH2−)、Rfはどちらの結合手に結合してもよ
い。
【0011】nは2〜50が好ましい。nの数が異なる
2種以上の防曇剤を混合した混合物として用いる場合
は、nの平均値が2〜50、特に2〜30の範囲にある
ことが好ましい。
【0012】Aにおける水素原子は、芳香族炭化水素
基、アルコキシ基またはフェノキシ基に置換されていて
もよい。Aとしては、−CH2CH2−、−CH2CH2
2CH2−、−CH(CH3)CH2−、−CH(C
65)CH2−、−CH(CH2OR1)CH2−などが挙
げられる。ただしR1は炭素数1〜10のアルキル基を
示し、具体的にはメチル基、ブチル基、2−エチルヘキ
シル基が挙げられる。Aとしては、特に−CH2CH2
であることが好ましい。
【0013】nが2以上の場合、Aとして、−CH2
2−と−CH(CH3)CH2−の2種が存在すること
が好ましい。(A−O)の構造としては、−(CH2
2O) x(CH2CH(CH3)O)y−、または−(C
2CH(CH3)O)y(CH2CH2O)x−であること
が好ましい。この場合、防曇性の観点からx/(x+
y)は5/100以上であることが好ましい。また、耐
水性の観点からy/(x+y)は5/100以上である
ことが好ましい。
【0014】Rが炭素数1〜18の1価炭化水素基であ
る場合には、炭素数1〜18のアルキル基が好ましく、
たとえば、メチル基、エチル基、n−プロピル基、n−
ブチル基、n−ペンチル基が挙げられる。Rが炭素数1
〜18のアシル基である場合、特に炭素数1〜10のア
シル基が好ましく、炭素数1〜6のアシル基が特に好ま
しい。Rとしては、水素原子またはメチル基が好まし
く、特に水素原子が好ましい。
【0015】本発明における防曇剤としては、RFCH2
CH2CH(CH3)O(A−O)nH(ただし、RFは炭
素数6〜14のパーフルオロアルキル基である。)であ
ることが好ましい。特に、RFCH2CH2CH(CH3
O(A−O)nHがRFCH 2CH2CH(CH3)O(C
2CH2O)x(CH2CH(CH3)O)yH(ただし、
(CH2CH2O)x(CH2CH(CH3)O)y部分はラ
ンダム共重合体またはブロック共重合体。)であること
が好ましい。防曇性の観点からx/(x+y)は5/1
00以上であることが好ましい。また、耐水性の観点か
らy/(x+y)は5/100以上であることが好まし
い。また、RFは特にC817であることが好ましい。
【0016】防曇剤の具体例としては、以下の化合物が
挙げられる。なお、下記化合物におけるRFは直鎖構造
であっても分岐構造であってもよいが、特に直鎖構造で
あることが好ましい。また、2種以上のオキシアルキレ
ン基を含むポリオキシアルキレン鎖が存在する場合に
は、それらはランダム共重合体であってもブロック共重
合体であってもよい。また、(C36O)部分は、オキ
シプロピレン基を示し、CH(CH3)CH2OまたはC
2CH(CH3)Oであることを示す。また(C 4
8O)部分は、(CH2CH2CH2CH2O)またはCH2
CH2CH(CH3)Oであることを示す。
【0017】C81724O(C36O)10H、C8
1724O(C36O)4(C24O)8H、C8172
4O(C24O)13H、C81724O(C48O)
3(C24O)10H、C81736O(C36O)
10H、C81736O(C36O)4(C24O)
8H、C81736O(C24O)13H、C8173
6O(C48O)3(C24O)10H、C81748
(C36O)10H、C81748O(C36O)4(C
24O)8H、C81748O(C24O)13H、C8
1748O(C48O)3(C24O)10H、C817
48O(CH(C65)CH2O)2(CH(CH2
CH3)CH2O)4H、C81748O(C36O)4
(C24O)8CH3、C81748O(C36O)
4(C24O)8COC1837
【0018】C61324O(C36O)10H、C6
1324O(C36O)4(C24O)8H、C6133
6O(C24O)13H、C61336O(C48O)
3(C24O)10H、C61348O(C36O)
10H、C61348O(C36O)4(C24O)
8H、C61348O(C24O)13H、C6134
8O(C48O)3(C24O)10H、C61348
(CH(C65)CH2O)2(CH(CH2OCH3)C
2O)4H、C61348O(C36O)4(C2
4O)8CH3、C61348O(C36O)4(C24
O)8COC1837
【0019】C102124O(C36O)10H、C10
2124O(C36O)4(C24O)8H、C1021
36O(C24O)13H、C102136O(C48
O)3(C24O)10H、C102148O(C3
6O)10H、C102148O(C36O)4(C2
4O)8H、C102148O(C24O)13H、C10
2148O(C48O)3(C24O)10H、C1021
48O(CH(C65)CH2O)2(CH(CH2
CH3)CH2O)4H、C102148O(C36O)4
(C24O)8CH3、C102148O(C36O)4
(C24O)8COC1837
【0020】本発明においては、防曇剤を含む組成物
(以下、単に組成物という)が塗布されてなる防曇性被
膜を形成する。防曇剤は、ガラス表面上に直接に塗布し
てもよいが、経済性の観点から、水または有機系溶剤に
希釈してから塗布するのが好ましい。
【0021】希釈して用いる場合、防曇剤の濃度(組成
物全体の重量に対する防曇剤の重量)は1〜30重量%
が好ましい。1重量%未満では、塗布ムラが生じやす
く、また、30重量%超では、作業性、経済性の点で好
ましくない。希釈剤としては、特に制限はなく、処理面
積、処理膜厚などを考慮し目的に応じて選択すればよ
い。作業性、被膜物性、安全性などの観点から、水、ま
たはアルコール類、ケトン類、エステル類などの有機溶
剤が好ましい。
【0022】本発明における組成物は、防曇効果の持続
性向上の観点から、親水性高分子材料(極性基を有し水
と強く相互作用する高分子材料)および/または吸水性
高分子材料(水をトラップできる高分子材料)を含有し
てもよい。親水性高分子材料、吸水性高分子材料は、分
子量が10000以上の高分子であることが好ましい。
分子量が10000未満ではガラス表面への吸着性が不
足し、防曇効果の持続性向上の効果が発現されにくい。
【0023】親水性高分子材料としては、ポリアクリル
酸樹脂、ポリビニルアルコール樹脂、ポリブチラール樹
脂、末端カルボン酸変性パーフルオロポリエーテル樹
脂、エチルセルロース樹脂、ニトロセルロース樹脂など
が例示される。吸水性高分子材料としては、アクリル酸
ナトリウム重合体、ビニルアルコール/アクリル酸共重
合体などが例示される。
【0024】本発明における組成物は、さらに、目的に
応じて添加剤を含むことができる。たとえば、着色用染
料、顔料、紫外線吸収剤、酸化防止剤などを添加でき
る。また、得られる防曇性被膜の表面積増大または吸水
性向上のために、各種金属酸化物の微粒子(好ましくは
平均粒子径0.2μm以下)、無機系化合物(たとえば
五酸化リン、酸化マグネシウムなど)を添加できる。さ
らに、本発明における組成物に、光触媒材料または撥水
撥油性材料を添加すれば、防汚性、易洗浄性の機能も付
与できる。
【0025】本発明における組成物の塗布前に、ガラス
表面に対して特別な前処理は必要としないが、プラズマ
処理、コロナ放電、UV処理、オゾン処理などの放電処
理、酸、アルカリなどの化学的処理、または研磨材を用
いた物理的処理などを施すことは組成物の濡れ性(均一
性)、防曇剤の付着性を高めるうえで効果的である。
【0026】組成物は公知の方法で塗布でき、たとえ
ば、はけ塗り、手塗り、回転塗布、浸漬塗布、各種印刷
方式による塗布、カーテンフロー、ダイコート、フロー
コートなどが挙げられる。塗布後は、常温にて放置する
が、加熱や、電磁波(紫外線、電子線など)照射などの
プロセスを加えてもよい。
【0027】本発明においては、組成物の濃度、希釈剤
の種類、塗布条件、乾燥条件などを制御して防曇性被膜
の膜厚を管理できる。防曇性被膜の膜厚は厚い方が防曇
性およびその効果持続性の点で優位にあるが、厚すぎる
と被膜にクラックが入ったり、干渉縞が生じたり、さら
に、傷が発生した場合にはその傷が目立つ欠点がある。
防曇性被膜の幾何学的膜厚(以下、単に膜厚という)は
300nm以下であることが好ましい。特に10〜20
0nmが好ましい。
【0028】本発明においては、防曇性および耐久性
(耐摩耗性、耐水性および耐候性)の観点から、ガラス
表面と防曇性被膜との間に多孔質層が形成されることが
好ましい。多孔質層は、防曇剤を取り込むことができ、
また、摩耗などから防曇剤を保護できる。
【0029】多孔質層としては、防曇剤との吸着性の観
点から、Si、Ti、ZrおよびAlからなる群から選
ばれる1種以上の元素の酸化物を含有する多孔質層であ
ることが好ましい。特に、アルミナ水和物(本明細書に
おける「アルミナ水和物」は、アルミナ水和物、酸化水
酸化アルミニウム、または水酸化アルミニウムをも意味
する。)を原料として得られるAlの酸化物を含む多孔
質層であることが好ましい。該Alの酸化物を含む多孔
質層は防曇剤が界面活性力の大きい場合に好適である。
Alの酸化物は、たとえばアルミナ水和物を加熱するこ
とにより得られる。
【0030】アルミナ水和物は擬ベーマイトであること
が好ましい。これは、1)擬ベーマイトの形状効果と、
界面活性力の大きい防曇剤と擬ベーマイトとの電気的相
互作用のため、また、2)界面活性力の大きい防曇剤の
表面張力が非常に小さいことから、防曇剤が多孔質層内
部にまで浸透して担持量が増えるため良好な結果が得ら
れるものと考えられる。
【0031】Alの酸化物としては、レーザー散乱法に
て測定される凝集平均粒子径が50〜200nmの微粒
子、特に100〜180nmの微粒子であることが好ま
しい。凝集平均粒子径が大きい方が得られる多孔質層の
多孔度が大きく防曇剤の担持量が多くなるが、凝集平均
粒子径が大きすぎると多孔質層の透明性が低下する。ま
た、凝集平均粒子径が小さすぎると良好な多孔質構造が
得られなくなる。
【0032】また、Alの酸化物に他の材料を添加でき
る。たとえば、強度向上の目的でSiの酸化物やZrの
酸化物などを、また、光触媒性付与の目的でTiの酸化
物などを添加できる。特にガラスとの接着性の観点か
ら、Alの酸化物を含む多孔質層はSiの酸化物を含有
することが好ましい。
【0033】Alの酸化物にSiの酸化物を添加する場
合、防曇性および耐久性の観点から、Siの酸化物(S
iO2換算)/Alの酸化物(Al23換算)は、70
/30〜30/70(重量比)であることが好ましい。
Siの酸化物が過剰では良好な多孔質構造が得られにく
く、また、Alの酸化物が過剰ではガラスへの密着性が
低下する傾向にある。Siの酸化物は、たとえば、Si
4(Zは加水分解性基)で表される化合物およびその
加水分解生成物などから形成される。
【0034】Alの酸化物とSiの酸化物の混合は、
1)Alの酸化物とSiの酸化物とを用意し、混合して
添加する方法、または、2)Alの酸化物の前駆体とS
iの酸化物の前駆体とを共加水分解して添加する方法、
などがある。2)の方法による場合は、多孔質層の機械
的強度の観点から、酸性領域で共加水分解することが好
ましい。また、2)の方法により得られる膜は膜の多孔
度が上がり、より多くの防曇剤を含有することができる
ので、耐水性が向上する。
【0035】Siの酸化物およびAlの酸化物を形成す
る共加水分解生成物は、水または溶剤で希釈するのが好
ましく、共加水分解生成物(SiO2換算およびAl2
3換算)の濃度は、0.1〜10重量%が好ましい。
0.1重量%未満では、塗布ムラが生じやすく、また、
10重量%超では、作業性、経済性の点で好ましくな
い。共加水分解生成物を希釈する希釈液としては、特に
制限はなく、処理面積、処理膜厚などを考慮し目的に応
じて選択すればよい。作業性、被膜物性、安全性などの
観点から、水または有機溶剤(たとえばアルコール類)
が好ましい。
【0036】多孔質層形成用塗布液には、濡れ性向上お
よびミクロポア形成を目的として、フッ素系界面活性剤
(特にフッ素含有ノニオン系界面活性剤)を含むことが
好ましく、フッ素系界面活性剤は10〜1000重量p
pmとなるように添加することが好ましい。10ppm
未満では、添加効果が期待できず、1000ppm超で
は、泡などが発生しやすく塗布液の取り扱い性が悪くな
る。さらに、目的に応じて添加剤(たとえば、着色用染
料、顔料、紫外線吸収剤、酸化防止剤など)を添加でき
る。また、表面積を増大させることを目的に、各種金属
酸化物の微粒子(好ましくは平均粒子径0.2μm以
下)を添加することが好ましい。さらに、多孔質層形成
用塗布液に光触媒材料の添加を行えば防汚性も付与でき
る。
【0037】多孔質層形成用塗布液の塗布前に、ガラス
に対して特別な前処理は必要としないが、プラズマ処
理、コロナ放電、UV処理、オゾン処理などの放電処
理、酸、アルカリなどの化学的処理、または研磨材を用
いた物理的処理などを施すことは処理剤の濡れ性(均一
性)および膜の密着性を高めるうえで効果的である。
【0038】多孔質層形成用塗布液は公知の方法で塗布
でき、前記した各種塗布方法を用い得る。塗布後は、加
熱や、電磁波(紫外線、電子線など)照射などのプロセ
スを加えて得られる多孔質層の硬度を高めることが好ま
しい。加熱する場合、ガラスの耐熱性を考慮して、10
0〜700℃の範囲で行うことが好ましい。
【0039】本発明においては、組成物の濃度、希釈剤
の種類、塗布条件、乾燥条件などの制御により、得られ
る多孔質層の膜厚を管理できる。多孔質層の膜厚は厚い
方が防曇性およびその効果持続性の点で好ましいが、厚
すぎると多孔質層にクラックが入ったり、干渉縞が生じ
たり、さらには、傷が発生した場合にはその傷が目立つ
という欠点がある。多孔質層の膜厚は、経済性も考慮し
て、300nm以下、特に10〜200nmが好まし
い。
【0040】また、多孔質層は空孔が層中に存在するた
め、膜の屈折率が低く、低反射層としても有効である。
かかる効果を期待する場合、光学干渉が期待できる膜
厚、たとえばnd=λ/4(n:屈折率、d:膜厚、
λ:波長)を満足する膜厚とすればよい。
【0041】
【実施例】下記の例におけるサンプルは以下の方法にて
評価した。 [防曇性]サンプル表面に息を吹きかけて、息を吹きか
けても曇らない場合を◎、息を吹きかけると一部曇る
が、すぐ透明になる場合を○、息を吹きかけると大部分
が曇るが、すぐ透明になる場合を△、息を吹きかけると
曇りが発生し透明に戻るまで時間がかかる場合を×、と
した。なお、◎、○、△は実用上問題なし。 [防曇持続性]サンプルを80℃飽和水蒸気に1分間さ
らした後、室温に戻す工程を1サイクルとし、10サイ
クル後の防曇性を評価した。 [耐摩耗性]トラバース試験機(ケイエヌテー社製)に
て、ネル布を用いて500g荷重、1000往復摩耗試
験を行った後のサンプルの防曇性を評価した。 [耐水性]サンプルを25℃蒸留水に24時間浸漬した
後の防曇性を評価した。
【0042】[例1]大きさ100mm×100mm、
厚さ3.5mmのガラスを用意し、その表面(以下、処
理表面という)を酸化セリウムで研磨し、蒸留水で洗浄
後、乾燥させた。
【0043】一方、水7.2g、エタノール1.8gの
混合溶媒に、防曇剤であるC817CH2CH2CH(C
3)O(CH2CH2O)x(CH2CH(CH3)O)y
H(x、yが各種値の複数種の分子からなり、平均分子
量1000、x+yの平均値は9.44、x:y=7
0:30である)を1g添加し、組成物Aを調製した。
組成物Aの500μlを前記処理表面上に滴下し、JK
ワイパーで自動車のワックス掛けの要領にて塗り広げ、
25℃で1時間乾燥し、サンプルを得た。防曇性被膜の
膜厚は約50nmであった。このサンプルの評価結果を
表1に示す。
【0044】[例2]2−プロパノール22.6gにテ
トラメトキシシラン3.8gと1重量%の硝酸水溶液
3.6gを加えて25℃で4日間撹拌を継続し液Bを作
製した。また、別に蒸留水4.03gおよびエタノール
4.03gの混合溶媒中に、擬ベーマイト(凝集平均粒
子径約56nmのアルミナ水和物微粒子)分散水溶液
1.05gと液Bの0.9gとを混合し、最後にフッ素
系ノニオン界面活性剤(C 919CONH(CH23
(CH32)(以下、単にフッ素系ノニオン界面活性剤
Cという)を700ppmの濃度になるように添加して
多孔質層形成用塗布液Dを準備した(固形分濃度1.5
重量%、SiO2の重量/Al23微粒子の重量=30
/70(重量比))。
【0045】多孔質層形成用塗布液Dの2mlを用い、
例1で用いたガラスと同様のガラスの処理表面にスピン
コート法により塗布し、120℃で5分乾燥後、650
℃で5分間焼成し多孔質層を形成した。多孔質層の膜厚
は80nmであった。次いで、組成物Aの200μlを
多孔質層上に滴下し、JKワイパーで自動車のワックス
掛けの要領にて塗り広げ、25℃で1時間燥させサンプ
ルを得た。多孔質層と防曇性被膜を合わせた膜厚(以
下、単に全膜厚という)は約120nmであった。この
サンプルの評価結果を表1に示す。
【0046】[例3]蒸留水3.85gおよびエタノー
ル3.85gの混合溶媒中に、擬ベーマイト(凝集平均
粒子径約143nmのアルミナ水和物微粒子)分散溶液
0.20gと液Bの2.1gとを混合し、最後にフッ素
系ノニオン界面活性剤Cを700ppmの濃度になるよ
うに添加して多孔質層形成用塗布液Eを準備した(固形
分濃度1.5重量%、SiO2の重量/Al23微粒子
の重量=70/30(重量比))。
【0047】多孔質層形成用塗布液Dの2mlの代わり
に多孔質層形成用塗布液Eの2mlを用いた以外は例2
と同様にしてサンプルを得た。なお、多孔質層の膜厚は
80nm、全膜厚は約120nmであった。このサンプ
ルの評価結果を表1に示す。
【0048】[例4]蒸留水4.32gおよびエタノー
ル4.32gの混合溶媒中に、擬ベーマイト(凝集平均
粒子径約143nmのアルミナ水和物微粒子)分散溶液
0.46gと液Bの0.9gとを混合し、最後にフッ素
系ノニオン界面活性剤Cを700ppmの濃度になるよ
うに添加して多孔質層形成用塗布液Fを準備した(固形
分濃度1.5重量%、SiO2の重量/Al23微粒子
の重量=30/70(重量比))。
【0049】多孔質層形成用塗布液Dの2mlの代わり
に多孔質層形成用塗布液Fの2mlを用いた以外は例2
と同様にしてサンプルを得た。なお、多孔質層の膜厚は
80nm、全膜厚は約120nmであった。このサンプ
ルの評価結果を表1に示す。
【0050】[例5]蒸留水3.64gおよびエタノー
ル3.64gの混合溶媒中に、擬ベーマイト(凝集平均
粒子径約143nmのアルミナ水和物微粒子)分散溶液
0.92gと液Bの1.8gとを混合し、最後にフッ素
系ノニオン界面活性剤Cを700ppmの濃度になるよ
うに添加して多孔質層形成用塗布液Gを準備した(固形
分濃度3重量%、SiO2の重量/Al23微粒子の重
量=30/70(重量比))。
【0051】多孔質層形成用塗布液Dの2mlの代わり
に多孔質層形成用塗布液Gの2mlを用いた以外は例2
と同様にしてサンプルを得た。なお、多孔質層の膜厚は
150nm、全膜厚は約190nmであった。このサン
プルの評価結果を表1に示す。
【0052】[例6]蒸留水2.73gおよびエタノー
ル2.73gの混合溶媒中に、擬ベーマイト(凝集平均
粒子径約143nmのアルミナ水和物微粒子)分散溶液
1.54gと液Bの3gとを混合し、最後にフッ素系ノ
ニオン界面活性剤Cを700ppmの濃度になるように
添加して多孔質層形成用塗布液Hを準備した(固形分濃
度5重量%、SiO2の重量/Al23微粒子の重量=
30/70(重量比))。
【0053】多孔質層形成用塗布液Dの2mlの代わり
に多孔質層形成用塗布液Hの2mlを用いた以外は例2
と同様にしてサンプルを得た。なお、多孔質層の膜厚は
250nm、全膜厚は約290nmであった。このサン
プルの評価結果を表1に示す。
【0054】[例7]蒸留水4.78gおよびエタノー
ル4.78gの混合溶媒中に、擬ベーマイト(凝集平均
粒子径約143nmのアルミナ水和物微粒子)分散溶液
0.15gと液Bの0.3gとを混合し、最後にフッ素
系ノニオン界面活性剤Cを700ppmの濃度になるよ
うに添加して多孔質層形成用塗布液Jを準備した(固形
分濃度0.5重量%、SiO2の重量/Al23微粒子
の重量=30/70(重量比))。
【0055】多孔質層形成用塗布液Dの2mlの代わり
に多孔質層形成用塗布液Jの2mlを用いた以外は例2
と同様にしてサンプルを得た。なお、多孔質層の膜厚は
25nm、全膜厚は約70nmであった。このサンプル
の評価結果を表1に示す。
【0056】[例8]蒸留水4.72gおよびエタノー
ル4.72gの混合溶媒中に、擬ベーマイト(凝集平均
粒子径約143nmのアルミナ水和物微粒子)分散溶液
0.46gとテトラメトキシシラン0.11gを添加
し、最後にフッ素系ノニオン界面活性剤Cを700pp
mの濃度になるように加えて25℃で1日間撹拌を継続
し多孔質形成用塗布液Kを作製した(固形分濃度1.5
重量%、SiO2の重量/Al2 3微粒子の重量=30
/70(重量比))。
【0057】多孔質層形成用塗布液Dの2mlの代わり
に多孔質層形成用塗布液Kの2mlを用いた以外は例2
と同様にしてサンプルを得た。なお、多孔質層の膜厚は
150nm、全膜厚は約190nmであった。このサン
プルの評価結果を表1に示す。
【0058】[例9]まず、例5に記載した多孔質層形
成用塗布液Gの2mlを用いて、例5と同様の方法で多
孔質層を形成した。一方、水7.2g、エタノール1.
8gの混合溶媒に防曇剤であるC817CH2CH2CH
(CH3)O(CH2CH2O)x(CH2CH(CH3
O)yH(x、yが各種値の複数種の分子からなり、平
均分子量800、x+yの平均値は5.72、x:y=
70:30である)を1g添加し、組成物Lを調製し
た。
【0059】組成物Lの200μlを多孔質層上に滴下
し、JKワイパーで自動車のワックス掛けの要領にて塗
り広げ、25℃で1時間乾燥し、サンプルを得た。な
お、多孔質層の膜厚は150nm、全膜厚は約190n
mであった。このサンプルの評価結果を表1に示す。
【0060】[例10]水7.2g、エタノール1.8
gの混合溶媒に防曇剤であるC817CH2CH 2CH
(CH3)O(CH2CH2O)xH(xが各種値の複数種
の分子からなり、平均分子量1000、xの平均値は1
1.55である)を1g添加し、組成物Mを調製した。
例9における組成物Lの200μlの代わりに組成物M
の200μlを用いた以外は例9と同様にしてサンプル
を得た。なお、多孔質層の膜厚は150nm、全膜厚は
約190nmであった。このサンプルの評価結果を表1
に示す。
【0061】[例11]大きさ100mm×100m
m、厚さ3.5mm、紫外線透過率Tuvが9.3%であ
るガラスを用意した。例5で用いたガラスの代わりに本
例で用意したガラスを用いた以外は例5と同様にしてサ
ンプルを得た。なお、多孔質層の膜厚は150nm、全
膜厚は約190nmであった。このサンプルの評価結果
を表1に示す。
【0062】[例12]水7.2g、エタノール1.8
gの混合溶媒にC817CH2CH2CH(CH3)O(C
2CH(CH3)O)yH(yが各種値の複数種の分子
からなり、平均分子量1000、yの平均値は8.76
である)を1g添加し、塗布液Nを調製した。例5で用
いた組成物Aの200μlの代わりに塗布液Nの200
μlを用いた以外は例5と同様にしてサンプルを得た。
なお、多孔質層の膜厚は150nm、全膜厚は約190
nmであった。このサンプルの評価結果を表1に示す。
【0063】[例13]Tuvが0.1%の自動車用フロ
ントガラスを用意した。例5で用いたガラスの代わりに
本例で用意したガラスを用いた以外は例5と同様にして
サンプルを得た。なお、多孔質層の膜厚は150nm、
全膜厚は約190nmであった。ただし、多孔質層およ
び防曇性被膜は自動車用フロントガラスの車内面上に形
成した。
【0064】この防曇性被膜付き自動車用フロントガラ
ス(以下フロントガラスAという)を実際に自動車に装
着し走行試験を3ヶ月間にわたり実施した。この際、多
孔質層も防曇性被膜も設けられていない自動車用フロン
トガラス(以下フロントガラスBという)が装着された
自動車を用い比較した。
【0065】湿度65%、気温15℃の環境でエアコン
を用いず4人乗車した場合、フロントガラスBでは曇り
の発生が起き前方の視界が遮られた。一方、フロントガ
ラスAの場合、曇りの発生がなく視界確保が容易であっ
た。また、この曇り防止の効果は試験期間中、維持され
たままであった。このことから、フロントガラスAはエ
アコンの負荷低減(省エネルギ)に効果があることが確
認された。
【0066】[例14]例13におけるフロントガラス
Aの代わりに、厚さ3.5mm、Tuvが13%の自動車
用サイドガラスを用いた以外は例13と同様にして試験
を行った。試験の結果、例13と同様の曇り防止の効果
および効果持続性が確認できた。また、上記の自動車用
サイドガラスの代わりに、厚さ3.5mm、Tuvが13
%の自動車用リアガラスを用いた場合でも、同様の効果
を確認できた。
【0067】[例15](比較例) 例5における防曇剤をポリフルオロアルキル基含有陰イ
オン性界面活性剤(C 919CONH(CH25COO
NH4)に変更した以外は例5と同様にしてサンプルを
得た。多孔質層の膜厚は150nm、全膜厚は約190
nmであった。このサンプルの評価結果を表1に示す。
【0068】[例16](比較例) 例5における防曇剤をフッ素系界面活性剤(三菱マテリ
アル社製EFTOPEF−121)に変更した以外は例
5と同様にしてサンプルを得た。多孔質層の膜厚は15
0nm、全膜厚は約190nmであった。このサンプル
の評価結果を表1に示す。
【0069】
【表1】
【0070】
【発明の効果】本発明によれば、優れた防曇性を有し、
効果が長期にわたって持続し、耐摩耗性、耐水性にも優
れた防曇性ガラスが得られる。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ガラス表面上に防曇性被膜を有する防曇性
    ガラスであって、該防曇性被膜はR f−Q−O−(A−
    O)n−Rで表される化合物を含む組成物が塗布されて
    形成されたことを特徴とする防曇性ガラス。ただし、R
    fは炭素数1〜22のポリフルオロ脂肪族1価炭化水素
    基であり、Qは炭素数1〜5のアルキレン基であり、n
    は1〜100の整数であり、Rは水素原子、炭素数1〜
    18の1価炭化水素基または炭素数1〜18のアシル基
    であり、Aは一部が置換されていてもよい炭素数2〜4
    のアルキレン基であり、nが2〜100である場合のA
    は互いに同じでも異なっていてもよい。
  2. 【請求項2】防曇性被膜の幾何学的膜厚が300nm以
    下である請求項1に記載の防曇性ガラス。
  3. 【請求項3】ガラス表面と防曇性被膜との間に多孔質層
    が形成されている請求項1または2に記載の防曇性ガラ
    ス。
  4. 【請求項4】多孔質層が、Si、Ti、ZrおよびAl
    からなる群から選ばれる1種以上の元素の酸化物を含有
    する多孔質層である請求項3に記載の防曇性ガラス。
  5. 【請求項5】ガラス表面上に、Rf−Q−O−(A−
    O)n−Rで表される化合物を含む組成物を塗布して防
    曇性被膜を形成することを特徴とする防曇性ガラスの製
    造方法。ただし、Rfは炭素数1〜22のポリフルオロ
    脂肪族1価炭化水素基であり、Qは炭素数1〜5のアル
    キレン基であり、nは1〜100の整数であり、Rは水
    素原子、炭素数1〜18の1価炭化水素基または炭素数
    1〜18のアシル基であり、Aは一部が置換されていて
    もよい炭素数2〜4のアルキレン基であり、nが2〜1
    00である場合のAは互いに同じでも異なっていてもよ
    い。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102007009512A1 (de) 2007-02-27 2008-08-28 Friedrich-Schiller-Universität Jena Optisches Element mit einer Antibeschlagsschicht und Verfahren zu dessen Herstellung
JP2014521123A (ja) * 2011-07-22 2014-08-25 サティスロウ アーゲー 改善された耐久性を有する、界面活性剤をベースとする一時的な防曇コーティングを含んでなる光学物品

Cited By (3)

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DE102007009512A1 (de) 2007-02-27 2008-08-28 Friedrich-Schiller-Universität Jena Optisches Element mit einer Antibeschlagsschicht und Verfahren zu dessen Herstellung
US7914158B2 (en) 2007-02-27 2011-03-29 Fraunhofer-Gesellschaft Zur Foerderung Der Angewandten Forschung E.V. Optical element with an anti-fog layer and method for its production
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