JP2001097577A - 給紙方法及び記録装置 - Google Patents

給紙方法及び記録装置

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JP2001097577A
JP2001097577A JP27671899A JP27671899A JP2001097577A JP 2001097577 A JP2001097577 A JP 2001097577A JP 27671899 A JP27671899 A JP 27671899A JP 27671899 A JP27671899 A JP 27671899A JP 2001097577 A JP2001097577 A JP 2001097577A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スキュー取り動作時および/または頭出し動
作時に起こる給紙ローラと用紙間のスリップに伴う音に
対し静音化を図ること。 【解決手段】 給送された用紙が検知されると、給紙ロ
ーラを高速に切替え、用紙を搬送ローラに突き当ててス
キュー取りを行う。続いて、頭出し動作では給紙ローラ
のリセット動作の回転に搬送ローラを同期回転させ、搬
送ローラのm1+m4steps正転により用紙を前出した後、搬
送ローラのみm5 steps逆転させて用紙を逆送りし、更に
給紙ローラをn2 steps逆転し、同時に搬送ローラ4をm2
steps逆転し、更に、給紙ローラを正転させてリセット
動作させると共に、搬送ローラをm3 steps正転させ、頭
出しを完了する。スキュー取り時にスリップを起こした
場合でもスリップ音を短時間に抑えられる為、騒音とし
て感じ難くなると共に、頭出し時には給紙ローラをリセ
ット位置に待機させた状態で用紙の頭出しをすること
で、給紙ローラのスリップが無くなり、静音化が図れ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プリンタ等の記録
装置に関し、特に、給紙ローラにより給送される用紙を
搬送ローラに突き当ててスキューを直すスキュー取り動
作時および/または記録開始前に記録ヘッドと用紙間の
距離を規定値にセットする為の頭出し動作時に起こる給
紙ローラと用紙間のスリップに伴う音に対し静音化を図
った給紙方法及び記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の給紙装置は、ホッパに複数枚積層
された用紙を、最上位の用紙から1枚づつ給送する方式
が一般的に採用されており、給紙ローラに当接する分離
パッドを給送路に配置し、分離パッドと用紙との摩擦を
利用して1枚つづ給送するものである。用紙をホッパか
ら1枚づつ給送する方式では、給送路に対して斜めに送
られる、いわゆるスキューを起し易い。用紙がスキュー
した状態で給送されると紙詰まりし易くなり、また用紙
の予定位置に印字が行われなくなるなどの不具合が発生
する。この対策として、記録する前にスキュー取りが行
なわれている。スキュー取りには、停止した搬送ローラ
に用紙の前端を突き当て、その状態で給紙ローラを短時
間回転させる突き当て方式、搬送ローラに食いつかせ、
給紙ローラを停止させた状態で搬送ローラを逆転させて
吐き出しをする食い付き吐出し方式などがある。また、
記録ヘッドと用紙の印字位置を合わせる為、スキュー取
り後に搬送ローラと記録ヘッドの間に用紙の一定長の頭
出しを行う。この用紙の頭出しは、搬送ローラの回転制
御によって正確に行なわれるが、同時に、給紙ローラは
リセット位置へ待機させる為の回転制御が行なわれる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の突き当て方式の
スキュー取りは、上記の如く、用紙の給送停止状態で給
紙ローラのみ回転させて行なわれる。また頭出し工程で
は、スキュー取り終了後に給紙ローラを更に回転させて
丁度1回転させリセット位置へ待機させる動作が該頭出
し工程の前段で行なわれているが、搬送ローラの頭出し
までの送り量<給紙ローラがリセットするまでの送り量
なる関係がある為、前記給紙ローラがリセット位置に至
る前に搬送ローラを停止させている。これにより用紙の
給送停止状態となるが、この間にも前記の如く、給紙ロ
ーラのリセット位置への回転が続けられている。このよ
うに用紙の給送停止状態において、給紙ローラのみが回
転すると用紙との間にスリップが起り易くなる。特に、
写真並みの高画質印刷(記録)を行う場合には、表面を
コート処理された、一般的に腰の強い性質の用紙が使用
されることが多いので、スリップが更に起り易くなる。
給紙ローラと用紙間に起こるスリップに伴う音は、騒音
として感じ易い為、静音化対策が望まれていた。
【0004】本発明の目的は、スキュー取り動作時およ
び/または頭出し動作時に起こる給紙ローラと用紙間の
スリップに伴う音に対し静音化を図った給紙方法及び記
録装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、給紙
ローラにより給送される用紙を搬送ローラに突き当てて
スキュー取りした後に前記搬送ローラにより給送し記録
を行う記録装置の給紙方法において、突き当て動作時の
給紙速度を、通常の給紙速度より高速にすることを特徴
とする。請求項1の発明によれば、スキュー取りを給紙
ローラの高速回転で行うと、搬送ローラへ用紙を突き当
てた後に給紙ローラと用紙間に起こるスリップに伴う音
の発生が時間的に短く抑えられ、騒音が感じ難くなる。
【0006】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、スキュー取り後の頭出し動作時には、給紙ローラの
リセット位置までの回転に搬送ローラを同期回転させ、
その後に一定長の頭出しを行うことを特徴とする。請求
項2の発明によれば、給紙ローラをリセット位置に停止
させるまで搬送ローラを同期回転させ、その後に、用紙
の一定長の頭出しをする。従って、前記同期回転により
スキュー取り後にリセット位置まで回転する給紙ローラ
と用紙間のスリップを無くし、騒音を発生させない。
【0007】請求項3の発明は、請求項1または2の発
明において、給紙ローラと搬送ローラの間で用紙を検知
し、該検知信号により高速への切り替えを行うことを特
徴とする。請求項3の発明によれば、搬送ローラに近い
位置で給紙ローラの速度切替えをすることにより給紙ロ
ーラと搬送ローラ間の製造上のバラツキによる影響を小
さくすることができ、搬送ローラに突き当てる精度を高
めることができると共に、高速送りへの切り替えを簡単
に制御構造で実現することができる。
【0008】請求項4の発明は、請求項1〜3のいずれ
かに記載の発明において、高画質出力モードの選択によ
り給紙ローラおよび搬送ローラの前記制御を行うことを
特徴とする。請求項4の発明によれば、写真並の印刷
(記録)を行う高画質出力モードでは腰の強い用紙が使
われることが多い為、用紙の停止状態で給紙ローラが回
転しているとスリップを起こし易くなるが、スキュー取
り動作時に給紙ローラを高速に切替え、あるいは頭出し
動作時に前記同期回転をさせて、別の言い方では前出し
量を大きくして給紙ローラと用紙との間にスリップを起
こさなくする制御を行うことで、スキュー取り動作およ
び/または頭出し動作において給紙ローラのスリップ音
を低減させ、あるいは発生させなくすることができ、特
定モードでの騒音レベルを効果的に下げ、静音化が図れ
る。
【0009】請求項5の発明は、請求項1〜3のいずれ
かに記載の発明において紙種の選択により給紙ローラお
よび搬送ローラの前記制御を行うことを特徴とする。請
求項5の発明によれば、腰の強い用紙を使用するとき、
請求項4と同様の作用効果が得られる。
【0010】請求項6の発明は、給紙ローラにより給送
される用紙を搬送ローラに突き当ててスキュー取りした
後に前記搬送ローラにより給送し記録を行う記録装置に
おいて、給紙ローラを回転させる給紙ローラ駆動手段
と、搬送ローラを回転させる搬送ローラ駆動手段と、給
紙ローラ駆動手段と搬送ローラ駆動手段を制御する制御
手段とを備え、制御手段は、突き当て動作時に通常の給
紙速度より速い給紙速度にする高速モードを有し、該高
速モードが切り替え可能に構成されていることを特徴と
する。請求項6の発明によれば、高速モードに切り替え
ができるので、給紙時の騒音レベルを重視する使用環境
への適合が容易となる。
【0011】請求項7の発明は、請求項6の発明におい
て、高速モードをユーザが選択する手段を備えているこ
とを特徴とする。請求項7の発明によれば、ユーザが高
速モードを選択できるので、静かな給紙を望むときやス
リップ音を感じやすい人に対しその不快感を軽減すると
きに便利である。
【0012】請求項8の発明は、請求項6または7の発
明において、給紙ローラと搬送ローラの間に用紙を検知
する用紙検知器を配置すると共に、前記制御手段は前記
用紙検知器の検知信号により前記高速への切り替えを行
うことを特徴とする。請求項8の発明によれば、搬送ロ
ーラに近い位置で給紙ローラの速度切替えをすることに
より給紙ローラと搬送ローラ間の製造上のバラツキによ
る影響を小さくすることができ、搬送ローラに突き当て
る精度を高めることができると共に、高速送りへの切り
替えを簡単に制御構造で実現することができる。
【0013】請求項9の発明は、請求項6〜8のいずれ
かに記載の発明において、制御手段は、高画質出力モー
ドの選択により給紙ローラおよび搬送ローラの前記制御
を行うことを特徴とする。請求項9の発明によれば、写
真並の印刷(記録)を行う高画質出力モードでは腰の強
い用紙が使われることが多い為、用紙の停止状態で給紙
ローラが回転しているとスリップを起こし易くなるが、
スキュー取り動作時に給紙ローラを高速に切替え、ある
いは頭出し動作時に前記同期回転をさせて、別の言い方
では前出し量を大きくして給紙ローラと用紙との間にス
リップを起こさなくする制御を行うことで、スキュー取
り動作および/または頭出し動作において給紙ローラの
スリップ音を低減させ、あるいは発生させなくすること
ができ、特定モードでの騒音レベルを効果的に下げ、静
音化が図れる。
【0014】請求項10の発明は、請求項6〜8のいず
れかに記載の発明において、制御手段は、紙種の選択に
より給紙ローラおよび搬送ローラの前記制御を行うこと
を特徴とする。請求項10の発明によれば、腰の強い用
紙を使用するとき、請求項4と同様の作用効果が得られ
る。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明の実施例について図面を参
照しながら説明する。図1は本発明に係る記録装置の要
部を示す側面図である。先ず、図1に基づいて、スキュ
ー取りおよび頭出しの概略を説明する。給紙装置ASF
は、複数枚積層された用紙Pを1枚づつ給送する機能を
有し、主な構成として複数枚の用紙Pを積層してセット
するホッパ1と、ホッパ1の最上位の用紙Pを1枚づつ
ピックアップして給送する給紙ローラ2と、最上位の用
紙Pと共に重送される用紙を分離する分離パッド3とを
備えている。給紙ローラ2は、側視D型の形状になって
おり、給紙ローラ2の円弧部分と分離パッドとの当接状
態で1回転する間に1枚の用紙Pが用紙ガイド8を通し
て搬送ローラ4へ給送される。搬送ローラ4において、
用紙Pのスキュー取りを行う。スキュー取りは、停止し
た搬送ローラ4に用紙Pを突き当てて行う突き当て方式
である。
【0016】スキュー取り終了後、搬送ローラ4は、従
動ローラ5との協働作用により一定長の頭出し動作を行
ってから記録タイミングに合わせて用紙Pを記録ヘッド
6の領域に送り、記録を行う。記録された用紙Pは、排
出ローラ7によって排出される。以上が概略である。
【0017】次に、説明を解かりやすくする為に、従来
のスリップ音の発生メカニズムを図2および図3に基づ
いて具体的に説明する。突き当て方式は、図2に示すよ
うに停止した搬送ローラ4に突き当てた用紙Pに対し給
紙ローラ2の回転によって前進させる力を作用させてス
キューを直す。搬送ローラ4により前進が止められた用
紙Pに給紙ローラ2の回転力が作用すると、普通紙など
の腰が弱い用紙Pの場合は用紙Pが搬送ローラ4と給紙
ローラ2の間で撓むことによりスリップを生じない。し
かし、フォトプリント紙などの高画質出力を対象とする
用紙Pでは、腰が強いものが多いので、撓み難く、しか
も記録面に光沢処理などが施されている為、給紙ローラ
2と用紙Pの間にスリップが起こり易い。給紙ローラ2
がスリップした時にはスリップ音を発生する。
【0018】また、スキュー取り後の用紙Pの頭出し
は、用紙Pを記録開始位置にセットするもので、給紙ロ
ーラ2および搬送ローラ4の回転制御によって行われ
る。図3において、頭出し動作が開始されると、先ず搬
送ローラ4が正転し用紙Pを一定長L送る(以下、これ
を最終的な頭出しに先立つ「前出し」と言う)。この
間、給紙ローラ2も、搬送ローラ4と同様に正転する
が、前出し量Lだけ送ると搬送ローラ4は停止する。一
方、給紙ローラ2は、リセット位置に待機させる為、給
紙ローラ2の弦部分2aを分離パッド3に対向させる位
置まで給紙ローラ2を更に正転させる必要がある。この
時、用紙Pは、搬送ローラ4の回転停止により給送停止
状態にあるので、給紙ローラ2と用紙Pの間にスリップ
が起こりスリップ音を発生する。以上が従来のスリップ
音の発生メカニズムである。
【0019】上記スキュー取り時のスリップ音(第1騒
音)および頭出し時のスリップ音(第2騒音)に対し静
音化を図る為、本実施例は第1騒音が発生している時間
の短縮と第2騒音を発生させないことで給紙時の全体の
騒音レベルを低減させるものである。図4は本発明に係
るスキュー取り動作の説明図、図5は本発明に係る前出
し動作の説明図、図6は前記前出しに続く逆送り(1)
及び逆送り(2)動作の説明図、図7は最終的な頭出し
動作の説明図、図8は給紙制御ブロック図である。
【0020】先ず、図8により給紙制御について説明す
る。制御部10は、記録装置の主制御部等(図示せず)
のプリントドライバから送られて来るプリント情報を受
信し、このプリント情報を判断し、この判断結果から予
め用意された複数の給紙シーケンスの中から選択実行す
る。プリント情報は、普通紙、コート紙、OHP用シー
ト、光沢紙、光沢フィルムなどの用紙の種類に関する情
報(紙種情報)、解像度に関する情報(解像度情報)な
どである。給紙シーケンスは、給紙ローラ2および搬送
ローラ4を通常の給紙速度Vで回転させる動作、給紙
ローラ2を通常の給紙速度Vより速い給紙速度(高速
モード)Vで回転させる動作、給紙ローラ2および搬
送ローラ4を通常の給紙速度で正逆転させる動作などの
組み合わせた動作により構成される。高速モードをユー
ザが選択可能にする場合、制御部10には高速モード選
択手段としてスイッチ(図示せず)が設けられ、このス
イッチの操作信号により高速モードになるように構成さ
れる。尚、制御部10は、少なくとも紙種を判断するも
のとして構成されるのが好ましい。
【0021】制御部10は、給紙指令により選択された
給紙シーケンスに基づいて給紙ローラ駆動部11および
搬送ローラ駆動部12を制御する。給紙ローラ駆動部1
1は、ステッピングモータなどの給紙ローラ用モータに
より構成されており、制御部10からの駆動信号に基づ
いて給紙ローラ用モータを通常の給送速度V又は高速
(V)モードで駆動する。搬送ローラ駆動部12は、
DCモータ、ステッピングモータなどの搬送ローラ用モ
ータにより構成されており、制御部10からの駆動信号
に基づいて用紙Pを記録へッド6の方向へ給送するよう
駆動し、又はそれとは逆方向に駆動する。
【0022】高画質出力モードにおける本実施例に係る
給紙動作を図4〜図7および図9〜図12を参照しなが
ら説明する。なお、給紙ローラ2の回転方向は、図4〜
図7に示す時計方向の回転を“正転”とし、それとは逆
の方向の回転を“逆転”と称し、一方、搬送ローラ4の
回転方向は、図中時計方向の回転を“逆転”とし、それ
とは逆の方向の回転を“正転”と称する。また、図11
および図12は比較の為に従来の給紙動作を示す。
【0023】スキュー取りについては次のように行われ
る。用紙検知器PEと搬送ローラ4との間の距離が既知
であるから用紙Pの前端を搬送ローラ4に突き当てるの
に必要な給紙ローラ2の回転量、つまりステップ数(<
n1)は予め分かっているので、そのステップ数にαステ
ップを加えたステップ数(n1 steps)の回転をさせるこ
とにより用紙Pに対して搬送ローラ4に突き当たった後
に更に前へ押し出す力が作用し、スキュー取りが行われ
る。
【0024】給紙ローラ2のリセット動作時において
は、給紙ローラ2の回転角(ASF位相)は、例えば給紙
ローラ軸に配備されるエンコーダからなる位相検出器
(図示せず)で検出される。位相検出器は、給紙ローラ
2の弦部分2aでopen信号を、給紙ローラ2の円弧部分
でclose信号をそれぞれ出力する。給紙ローラ2のリセ
ット位置と位相検出器のASF位相検出の初期位置(セン
ター)とを一致させる為、図9〜図12において給紙ロ
ーラ2を正転させ、位相検出器のopen信号により給紙ロ
ーラ2を更にn2 steps正転させる。ここで、給紙ローラ
2をn1 steps正転後に行なわれる前述の一連のステップ
(給紙ローラ正転→位相検“open”→給紙ローラn2 ste
ps正転)を“リセット動作”と称す。
【0025】給紙動作が開始されると、給紙ローラ2が
正転し分離パッド3との協働作用でホッパの最上位の用
紙Pのみをピックアップし給送する。用紙Pの前端が図
4(A)に示す用紙検知器PEに検知(紙有り)される
と、本実施例の形態では、この信号に基づいて給紙ロー
ラ2をそれまでの通常の給紙速度Vより高速の給紙速
度V(V>V)に切替え、n1 steps正転させる。
用紙検知器PEを通過した用紙Pの前端は、図4(B)
に示すように搬送ローラ4に突き当り、給紙速度V
更に正転させることによりスキュー取りが行われる。
【0026】従来のスキュー取りでは、図11および図
12に示したように、通常の給紙速度Vでn1 stepsの
正転を行う為、給紙ローラ2と用紙間のスリップ音が長
く続き、騒音として感じ易くなる。これに対し、本実施
例のスキュー取りでは、高速Vでn1 stepsの正転を行
うので、搬送ローラ4へ用紙Pを突き当てた後に給紙ロ
ーラ2と用紙Pの間に起こるスリップに伴う第1騒音の
発生が時間的に短く抑えられる。
【0027】続いて、頭出し動作が開始されると、図5
に示すように給紙ローラ2のリセット動作の回転に搬送
ローラ4を同期回転させ、即ち、給紙ローラ2がリセッ
ト位置に停止するまで搬送ローラ4の回転を継続させ、
用紙Pを搬送ローラ4から長さL1だけ前出しをする。
前出しの長さL1は、図9及び図10に示すように、給
紙ローラ2がリセット位置まで正転する為の給紙ローラ
2のステップ数に相当する搬送ローラ4のステップ数
(m1+m4)によって決められる。その後、図6(A)、
図9及び図10に示すように、給紙ローラ2をリセット
位置に停止させた状態で、搬送ローラ4のみをm5 steps
逆転させ、用紙を僅かに逆送りする。この逆送りは、こ
れに続く給紙ローラ2と搬送ローラ4の同時に逆転させ
て更に逆送りした後に、給紙ローラ2と搬送ローラ4を
同時に正転させ、その頭出し完了までに給紙ローラ2を
リセット位置にする為に必要な動作である。
【0028】搬送ローラ4のみで用紙Pを逆送りした後
に、図6(B)、図9及び図10に示すように、給紙ロ
ーラ2をn3 steps逆転し、同時に搬送ローラ4をm2 ste
ps逆転させる。n3とn2は送り量として同じ量である為ス
リップは発生しない。続いて、図7に示すように給紙ロ
ーラ2をリセット動作させると共に、搬送ローラをm3st
eps正転させ、正規の頭出し位置に用紙前端をセット
し、頭出しを完了する。
【0029】このように用紙Pの頭出しを従来の一定長
L(図3)より長いL1前出しする工程を入れることに
より、即ち、給紙ローラ2のリセット位置までの正転と
搬送ローラ4の正転を同期させて、両ローラ2,4を同
時に停止させることにより、給紙ローラ2と用紙Pとの
スリップを無くし、第2騒音を発生させない。
【0030】尚、普通紙で代表される通常の給紙速度V
での出力モードでは、用紙Pの停止状態において、リ
セット位置へ給紙ローラ2が回転しても給紙ローラ2と
用紙Pとの間の部分では紙送りが継続し、かつ押される
と容易に用紙が撓んでスリップが起こり難いことから、
スキュー取り時の高速切替えやL1前出しを行わないよ
う構成する。
【0031】本実施例では、高画質出力モードにおいて
高速切替えのタイミングを用紙検出器PEの用紙検知の
時点で行っているが、用紙Pが搬送ローラ4に突き当た
るまでに高速に切替えられていれば良い。また、給紙ロ
ーラ2が用紙Pをピックアップした時から高速に切替え
るようにしても良い。
【0032】
【発明の効果】本発明によれば、スキュー取り動作は給
紙ローラの高速回転で行うことにより、搬送ローラへ用
紙を突き当てた後に給紙ローラと用紙間に起こるスリッ
プに伴う音の発生が時間的に短く抑えられ、騒音が感じ
難くなる。また、頭出し動作は給紙ローラをリセット位
置に停止させるまで搬送ローラを同期回転させ、その
後、一定長の頭出しすることにより、給紙ローラと用紙
間のスリップを無くし、騒音を発生させない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る記録装置の要部を示す側面図であ
る。
【図2】突き当て方式による従来のスキュー取り動作の
説明図である。
【図3】従来の頭出し動作の説明図である。
【図4】本発明に係るスキュー取り終了までの給紙動作
を示し、(A)は用紙検知の説明図、(B)はスキュー
取りの説明図である。
【図5】本発明に係るスキュー取り後のL1前出し動作
の説明図である。
【図6】図5の前出し及びリセット動作後の逆送り動作
を示し、逆送り(1)はm5 steps戻しの説明図、逆送
り(2)はm2 steps及びn3 steps戻しの説明図であ
る。
【図7】図6の逆送り動作後の正転による最終頭出し動
作の説明図である。
【図8】本発明に係る給紙制御ブロック図である。
【図9】本実施例の給紙フローを示す図である。
【図10】本実施例の給紙タイミングチャートを示す図
である。
【図11】従来の給紙フローを示す図である。
【図12】従来の給紙タイミングチャートを示す図であ
る。
【符号の説明】
1 ホッパ 2 給紙ローラ 3 分離パッド 4 搬送ローラ 5 従動ローラ 6 記録ヘッド 7 排出ローラ 8 用紙ガイド P 用紙 PE 用紙検知器 ASF 給紙装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3F343 FA02 FB04 FC01 FC13 FC28 GA02 GB01 GC01 GD01 HA12 HB01 JA03 KA04 KA13 KA14 LA04 LA16 LC10 LD10

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 給紙ローラにより給送される用紙を搬送
    ローラに突き当ててスキュー取りした後に前記搬送ロー
    ラにより給送を行う給紙方法において、 前記突き当て動作時の給紙速度を、通常の給紙速度より
    高速にすることを特徴とする給紙方法。
  2. 【請求項2】 スキュー取り後の頭出し動作時には、給
    紙ローラのリセット位置までの回転に搬送ローラを同期
    回転させ、その後に一定長の頭出しを行うことを特徴と
    する請求項1記載の給紙方法。
  3. 【請求項3】 給紙ローラと搬送ローラの間で用紙を検
    知し、該検知信号により高速への切り替えを行うことを
    特徴とする請求項1および2記載の給紙方法。
  4. 【請求項4】 高画質出力モードの選択により給紙ロー
    ラおよび搬送ローラの前記制御を行うことを特徴とする
    請求項1〜3のいずれかに記載の給紙方法。
  5. 【請求項5】 紙種の選択により給紙ローラおよび搬送
    ローラの前記制御を行うことを特徴とする請求項1〜3
    のいずれかに記載の給紙方法。
  6. 【請求項6】 給紙ローラにより給送される用紙を搬送
    ローラに突き当ててスキュー取りした後に前記搬送ロー
    ラにより給送し記録を行う記録装置において、 前記給紙ローラを回転させる給紙ローラ駆動手段と、 前記搬送ローラを回転させる搬送ローラ駆動手段と、 前記給紙ローラ駆動手段と搬送ローラ駆動手段を制御す
    る制御手段と、を備え、 前記制御手段は、突き当て動作時に通常の給紙速度より
    速い給紙速度にする高速モードを有し、該高速モードが
    切り替え可能に構成されていることを特徴とする記録装
    置。
  7. 【請求項7】 前記高速モードをユーザが選択する手段
    を備えていることを特徴とする請求項6記載の記録装
    置。
  8. 【請求項8】 給紙ローラと搬送ローラの間に用紙を検
    知する用紙検知器を配置すると共に、前記制御手段は前
    記用紙検知器の検知信号により前記高速への切り替えを
    行うことを特徴とする請求項6または7記載の記録装
    置。
  9. 【請求項9】 前記制御手段は、高画質出力モードの選
    択により給紙ローラおよび搬送ローラの前記制御を行う
    ことを特徴とする請求項6〜8のいずれかに記載の記録
    装置。
  10. 【請求項10】 前記制御手段は、紙種の選択により給
    紙ローラおよび搬送ローラの前記制御を行うことを特徴
    とする請求項6〜8のいずれかに記載の記録装置。
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