JP2001096709A - スタンプ作成装置 - Google Patents

スタンプ作成装置

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JP2001096709A
JP2001096709A JP2000257042A JP2000257042A JP2001096709A JP 2001096709 A JP2001096709 A JP 2001096709A JP 2000257042 A JP2000257042 A JP 2000257042A JP 2000257042 A JP2000257042 A JP 2000257042A JP 2001096709 A JP2001096709 A JP 2001096709A
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stamp
perforation
ink
punching
thermal head
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JP2000257042A
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English (en)
Inventor
Toshihide Fujikawa
敏秀 藤川
Koichi Hirata
剛一 平田
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Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】穿孔不良を適切に防止できるスタンプ装置を提
供すること。 【解決手段】穿孔処理において、ラインカウンタ値Cを
「0」にセットしS210、1ドット列ずつ穿孔してい
く毎にインクリメントされるラインカウンタ値Cの数値
範囲を判定してS220,S230、その判定結果に応
じた印加時間を設定するS240〜S260。例えば印
面部の穿孔開始端から20ドット列目までは(S22
0:YES)印加時間Taにて穿孔を行いS240、2
1ドット列目から475ドット列目までは(S230:
YES)印加時間Taよりも短い印加時間Tbにて穿孔
を行いS250、476ドット列目から印面部の穿孔終
了端までは(S230:NO)印加時間Taと同一の印
加時間Tcにて穿孔を行うS260。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スタンプ作成装置
に関し、特にインク体の表面を感熱性孔版原紙で覆って
印面部を構成したスタンプ体の印面部に対してドット状
に穿孔する加熱穿孔装置からなるスタンプ作成装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、会社名・住所やその他種々の文字
列を用紙の表面に印刷するためのスタンプであって、印
面部がラバーで構成された種々のスタンプが使用されて
いる。この種のスタンプは、通常注文に応じて個別に作
成される関係上、高価で、かつ注文から入手までの期間
が長くなる。
【0003】一方、赤外線の照射やサーマルヘッドによ
り所望のドットパターンに穿孔でき、その穿孔群からイ
ンクを透過させることで、文字列・図形・マーク等の種
々のパターンの印刷に活用可能な感熱性孔版原紙を用い
たものが、従来より実用化されている。
【0004】本出願人は、実開平5−74833号公報
に示すように、前記感熱性孔版原紙とインクを含浸させ
た含浸体とを主体とする孔版印刷用原板であって、前記
従来の印面部をラバーで構成したスタンプに代わるスタ
ンプを作成するのに好適な孔版印刷用原板を提案した。
この孔版印刷用原板は、合成樹脂製フィルムに、インク
を含浸させた含浸体と、その含浸体の周囲を囲繞する枠
体とを接着し、含浸体と枠体の表面に感熱性孔版原紙を
接着した構成である。
【0005】前記孔版印刷用原板をスタンプに適用する
場合、把持部を有するスタンプ部材の基部の下面に、ク
ッション材を介して孔版印刷用原板を接着し、その感熱
性孔版原紙に、サーマルヘッド等により所望の文字列等
のパターンを穿孔すれば、スタンプ部材と孔版印刷用原
板とからなるスタンプであって、通常のスタンプと同様
に、前記所望の文字列等のパターンを用紙に多数回にわ
たって印刷することのできるスタンプが得られる。
【0006】また、本出願人は、特開平4−22677
8号公報に示すように、スタンプ体及びこのスタンプ体
の印面部に穿孔を形成する加熱穿孔装置とからなるスタ
ンプ装置を提案した。スタンプ体は、把持部と、本体ケ
ースと、本体ケース内に設けられ、テープ状の感熱性孔
版原紙を供給して巻き取る供給リール及び巻取りリール
と、穿孔された感熱性孔版原紙の部分にインクを供給す
るインクパッド等とからなる。また、加熱穿孔装置は、
スタンプ体を着脱自在に装着するための穿孔用装着部
と、スタンプ体の感熱性孔版原紙を送る送り機構と、ス
タンプ体の感熱性孔版原紙に穿孔を形成するサーマルヘ
ッドと、文字や記号を入力するためのキーボードと、入
力データに基いて入力された文字列を感熱性孔版原紙に
穿孔するように、送り機構とサーマルヘッドを制御する
制御装置等とで構成されている。
【0007】このスタンプ装置によれば、スタンプ体に
テープ状の感熱性孔版原紙を設けてあり、加熱穿孔装置
によりスタンプ体の印面部に所望の文字列のパターンを
穿孔できるので、適宜必要に応じて、印面部に異なるパ
ターンを穿孔することができ、また、印刷の際、スタン
プ体の内部のインクパッドから印面部にインクが自動的
に供給されるため、印面部に外部のインクを塗布するこ
となく印刷できる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記特
開平4−226778号公報に記載のスタンプ装置にお
けるスタンプ体には、テープ状の長い感熱性孔版原紙を
設けるが、常時は、その感熱性孔版原紙の極く一部分の
みを使用するだけであるから、感熱性孔版原紙の無駄が
多くなる。また、スタンプ体の内部に、テープ状の長い
感熱性孔版原紙、供給リール、巻取りリール等を設ける
ため、スタンプ体が大型化して使いにくくなり、製作コ
ストも高価になる。更に、テープ状の感熱性孔版原紙に
インクパッドを当接させてあるため、インクパッドから
インクが漏出しないようにシールするのが難しく、イン
クの漏出が発生しやすい。
【0009】そのため、本出願人は、特願平5−329
657号(特開平7−149034号公報)において、
スタンプ体を小型化・軽量化・低コスト化でき、インク
の漏出を防止できるようなスタンプ体と、このスタンプ
体の印面部に穿孔できる加熱穿孔装置とからなるスタン
プ装置を提案した。
【0010】このスタンプ装置におけるスタンプ体の孔
版印刷用原板は、インク体とそのインク体の表面を固定
的に覆い印面部を構成する感熱性孔版原紙とを含むの
で、孔版印刷用原板が簡単な小型・軽量な構成となる。
また、感熱性孔版原紙がインク体の表面を固定的に覆う
ように構成したので、印面部以外へインクが漏出するこ
とがない。そして、インク体をインクを含浸させた含浸
体で構成する場合には、長期間にわたって、印刷時にイ
ンクを過不足なく供給できるのある。
【0011】しかしながら、本出願人は今回、このよう
なインク体の表面を感熱性孔版原紙で固定的に覆って印
面部を構成するものにおいて、以下のような問題点を見
いだした。
【0012】すなわち、例えば印面部が平坦になるよう
にインク体を略直方体に形成したとしても、実際にイン
ク体を感熱性孔版原紙で包むと、その縁部は丸みを帯び
てしまい、中央部に比べて例えば0.5mm程度薄く変
形させられてしまう。この理由は、インク体は押圧され
ることによってインクがにじみでる必要があるので、例
えばインク体をインクを含浸させた含浸体で構成するこ
とが多い。その場合に含浸体は合成樹脂材料の弾力性を
有する発泡体で構成されるため、感熱性孔版原紙で包む
と必然的に縁部が丸みを帯びてしまうのである。
【0013】そして、このように縁部が丸みを帯びて中
央部に比べて薄く変形させられてしまうため、サーマル
ヘッドで穿孔する場合にその縁部において穿孔不良が発
生しやすいのである。このことを図25を参照して説明
する。図25は、穿孔動作時における印面部230とサ
ーマルヘッド290との位置関係を示すためのものであ
る。構成を概略的に説明しておくと、下面側に浅い凹部
225を備え直方体状で中空状の基部材226の凹部2
25には油性インクを含浸させた含浸体227が装着さ
れており、感熱性孔版原紙228が、含浸体227の下
面と基部材226の外周側を覆い接着剤229にて基部
材226の外周面に接着されている。この感熱性孔版原
紙228と含浸体227の下面とが重なっている部分が
印面部230となる。なお、この図25では上述した縁
部の変形を明確にするため、実際の変形度合よりも強調
して記載している。
【0014】図25においてサーマルヘッド290は右
端((A)の状態)から中央部((B)の状態)を経て
左端((C)の状態)に移動しながら穿孔していくもの
とする。(B)で示す中央部ではサーマルヘッド290
(の発熱素子)と印面部230との当接状態が正常であ
るので、良好な穿孔ができる。それに対して、(A),
(C)で示す両端部ではサーマルヘッド290と印面部
230との当接状態がずれているので、(B)の中央部
におけるのと同じ穿孔エネルギを与えても、サーマルヘ
ッド290の発熱素子から印面部230に加わる熱量が
少なくなり、正常に穿孔されない場合が生じる。そのた
め、縁部において穿孔不良が発生しやすくなるのであ
る。
【0015】そこで、本発明は、スタンプ体を小型化・
軽量化・低コスト化でき、インクの漏出を防止できるよ
うなスタンプ体と、このスタンプ体の印面部に穿孔でき
る加熱穿孔装置とからなり、さらに穿孔不良を適切に防
止できるスタンプ作成装置を提供することを目的とす
る。
【0016】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、本発明の請求項1に記載のスタンプ作成装置は、把
持部に取り付けられ、インク体及びそのインク体の表面
を固定的に覆って印面部を構成する感熱性孔版原紙を含
む孔版印刷用原板を備えたスタンプ体に対して、文字や
図形、記号等の穿孔パターンを形成するものであって、
そのスタンプ体を着脱自在に装着するための穿孔用装着
部と、入力された文字や図形、記号等についてのデータ
を記憶するデータ記憶手段と、前記穿孔用装着部に装着
された前記スタンプ体の印面部に対してドット状に穿孔
するサーマルヘッドを含む穿孔手段と、前記データ記憶
手段からの入力データに基づいて前記穿孔手段に対する
駆動制御及び穿孔制御を行う制御手段とを備えた加熱穿
孔装置とを備え、前記制御手段は、前記穿孔用装着部に
装着された前記スタンプ体の印面部の長手方向に沿って
前記サーマルヘッドが相対的に摺動するように移動させ
ながら、前記スタンプ体の印面部の一端から他端に向け
て穿孔動作を行わせるものであり、印面部の穿孔開始か
ら所定部分に対する穿孔エネルギを、印面部の中央部に
対する穿孔エネルギよりも所定量増加させることを特徴
としている。
【0017】前記構成を有する請求項1に記載のスタン
プ作成装置によれば、スタンプ体を加熱穿孔装置の穿孔
用装着部に装着した状態において、入力された文字や図
形、記号等についてのデータがデータ記憶手段に記憶さ
れ、制御手段は、データ記憶手段から入力データを受け
てサーマルヘッドを含む穿孔手段を駆動制御及び穿孔制
御し、スタンプ体の印面部にドット状に穿孔する。
【0018】このようにして印面部を穿孔したスタンプ
体を加熱穿孔装置の穿孔用装着部から取り出し、スタン
プ体の把持部を掴んで孔版印刷用原板を用紙の表面に押
圧すると、孔版印刷用原板のインク体のインクが、印面
部を構成する感熱性孔版原紙の穿孔からにじみ出すの
で、入力された文字列等のパターンが用紙に印刷される
こととなる。
【0019】ここで、前記スタンプ体の孔版印刷用原板
は把持部に取り付けられ、この孔版印刷用原板は、イン
ク体とその表面を固定的に覆い印面部を構成する感熱性
孔版原紙とで構成されるので、孔版印刷用原板が簡単な
小型、軽量な構成となり、スタンプ体の製作費も低減で
きる。また、感熱性孔版原紙が、インク体の表面を固定
的に覆うように構成したので、印面部以外へインクが漏
出することがなく、長期間にわたって、印刷時にインク
を過不足なく供給できる。
【0020】ここで、本発明の制御手段は、穿孔用装着
部に装着されたスタンプ体の印面部の長手方向に沿って
サーマルヘッドが相対的に摺動するように移動させなが
ら、スタンプ体の印面部の一端から他端に向けて穿孔動
作を行わせるものであり、印面部の穿孔開始から所定部
分に対する穿孔エネルギを、印面部の中央部に対する穿
孔エネルギよりも所定量増加させている。
【0021】なお、前記インク体としては、請求項5に
記載するように、インクを含浸させた含浸体で構成する
ことが考えられる。また、その含浸体としては、例えば
請求項6に記載するように、合成樹脂材料の弾力性を有
する発泡体で構成することが考えられる。
【0022】請求項2に記載のスタンプ装置は、把持部
に取り付けられ、インク体及びそのインク体の表面を固
定的に覆って印面部を構成する感熱性孔版原紙を含む孔
版印刷用原板を備えたスタンプ体に対して、文字や図
形、記号等の穿孔パターンを形成するものであって、そ
のスタンプ体を着脱自在に装着するための穿孔用装着部
と、入力された文字や図形、記号等についてのデータを
記憶するデータ記憶手段と、前記穿孔用装着部に装着さ
れた前記スタンプ体の印面部に対してドット状に穿孔す
るサーマルヘッドを含む穿孔手段と、前記データ記憶手
段からの入力データに基づいて前記穿孔手段に対する駆
動制御及び穿孔制御を行う制御手段とを備えた加熱穿孔
装置とを備え、前記制御手段は、前記穿孔用装着部に装
着された前記スタンプ体の印面部の長手方向に沿って前
記サーマルヘッドが相対的に摺動するように移動させな
がら、前記スタンプ体の印面部の一端から他端に向けて
穿孔動作を行わせるものであり、印面部の穿孔終了前の
所定部分に対する穿孔エネルギを、印面部の中央部に対
する穿孔エネルギよりも所定量増加させることを特徴と
している。
【0023】請求項3に記載のスタンプ装置は、前記制
御手段が、前記サーマルヘッドへの印加時間または印加
電圧を制御することによって、前記穿孔動作中における
前記印面部の両端の所定部分に対する穿孔エネルギを、
その両端の所定部分の間の部分に対する穿孔エネルギよ
りも所定量増加させるようにしたことを特徴としてい
る。
【0024】すなわち、前記印面部の両端の所定部分に
対する穿孔エネルギを、その両端の所定部分の間の部分
に対する穿孔エネルギよりも所定量増加させるには、例
えば請求項2に示すように、サーマルヘッドへの印加電
圧を制御して行ってもよいし、また請求項3に示すよう
に、サーマルヘッドへの印加時間を制御することによっ
て行ってもよい。なお、穿孔エネルギの増加度合は、縁
部が中央部に比べてどの程度薄く変形させられているか
に応じて適宜設定すればよい。
【0025】なお、請求項2,3において、穿孔エネル
ギの増加度合は、縁部が中央部に比べてどの程度薄く変
形させられているかに応じて適宜設定すればよい。
【0026】請求項4に記載のスタンプ装置は、前記制
御手段が、前記スタンプ体の印面部の一端から他端に向
けて1ドット列単位で穿孔動作を行わせるものであり、
その穿孔動作中における前記所定部分の所定ドット列分
に対する穿孔エネルギを、前記中央部のドット列に対す
る穿孔エネルギよりも所定量増加させることを特徴とし
ている。
【0027】すなわち、スタンプ体の印面部の一端から
他端に向けて1ドット列単位で穿孔動作を行わせる場合
には、その穿孔動作中における穿孔開始から所定ドット
列分または穿孔終了前の所定ドット列分に対する穿孔エ
ネルギを、中央部のドット列に対する穿孔エネルギより
も所定量増加させればよい。この場合はドット列を基準
として行えるので制御が容易になる。
【0028】なお、前記制御手段は、穿孔用装着部に装
着されたスタンプ体の印面部の長手方向に沿ってサーマ
ルヘッドが相対的に摺動するように移動させるのである
が、これは、スタンプ体を固定しておいてサーマルヘッ
ドの方を移動させながら穿孔してもよいし、逆に、サー
マルヘッドを固定的に設け、スタンプ体の方を移動させ
つつ穿孔するようにしてもよい。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。
【0030】図1は、本発明の印刷装置をスタンプ装置
に適用した一つの実施の形態の概略斜視図である。本実
施の形態に係るスタンプ装置は、大きく分けてスタンプ
体1と加熱穿孔装置50とで構成されており、最初に前
記スタンプ体1について説明する。
【0031】図2〜図5に示すように、スタンプ体1
は、手で握るための把持部2と、この把持部2に固定的
に連結されるスタンプ部3と、スタンプ部3の外周側を
覆うスカート部材6と、スタンプ部3に着脱自在に装着
される保護キャップ7とから構成されている。
【0032】前記把持部2は、金属又は合成樹脂材料か
らなる下端開放の直方体状の中空体で構成され、その頂
部にはラベル10を貼付するための凹部11が形成さ
れ、把持部2の前壁12と後壁13の下端部には、夫々
下方へ突出する1対の係合爪14が設けられている。ま
た、把持部2の前壁12と後壁13の下部にはガイド溝
15が形成され、前壁12には係合凹部16が形成さ
れ、左側壁17にはガイド穴18が形成され、把持部2
内部において上壁19の下面の中央部にはバネ支持部2
0が形成されている。
【0033】前記スタンプ部3は、スタンプ部本体4
と、このスタンプ部本体4が下方より挿入して固定され
且つスタンプ部本体4の外周側の上部約2/3部分を覆
い且つ把持部2の4つの係合爪14に係合して把持部2
に固定された外周保持部材5とで構成されている。
【0034】そしてスタンプ部本体4は、下面側に浅い
凹部25を備え直方体状で中空状の合成樹脂製の基部材
26と、この基部材26の凹部25に装着される含浸体
27であって油性インクを含浸させた含浸体27と、含
浸体27の下面と基部材26の外周側を覆い接着剤29
にて基部材26の外周面に接着された感熱性孔版原紙2
8とから構成されている。なお、含浸体27は接着剤等
により基部材26の凹部25に接着してもよい。
【0035】また前記基部材26は、油性インクに接触
する関係上、耐油性に優れる合成樹脂材料(例えば、塩
化ビニル、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリアセタ
ール、ポリエチレンテレフタレート等)又は金属材料で
構成され、この基部材26の凹部25に含浸体27を装
着することで含浸体27の位置ズレを防止でき、含浸体
27からのインクの流出を防止できる。
【0036】前記含浸体27は、合成樹脂材料(例え
ば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレ
フタレート、ポリウレタン、アクリルニトリルブタジエ
ンゴム等)の弾力性のある発泡体又は不織布からなり、
この含浸体27には油性インクが飽和状態に含浸されて
おり、この含浸体27に圧力が付加されるとインクがに
じみ出すようになっている。
【0037】一方、前記感熱性孔版原紙28は、図7に
示すように、熱可塑性フィルム30と、多孔性支持体3
1と、これらを接着する接着剤層32とで構成されてい
る。前記熱可塑性フィルム30は、厚さ1〜4μm、好
ましくは2μmの熱可塑性合成樹脂材料(例えば、ポリ
エチレンテレフタレート、ポリプロピレン、塩化ビニリ
デン−塩化ビニル共重合体等)のフィルムで構成されて
いる。
【0038】厚さ1μm未満のものは製造コストが高価
で強度も弱く実用性に欠けるため実用的でなく、また、
厚さ4μm以上のものは厚すぎるために、定格出力が5
0mJ/mm2 程度の一般のサーマルヘッドでは穿孔で
きない。
【0039】前記多孔性支持体31は、天然繊維(例え
は、マニラ麻、こうぞ、みつまた等)、合成繊維(例え
ば、ポリエチレンテレフタレート、ポリビニルアルコー
ル、ポリアクリルニトリル等)、又はレーヨン等の半合
成繊維を主原料とした多孔性薄葉紙で構成されている。
【0040】図6,8に示すように、基部材26を上下
逆にした状態で、その凹部25に含浸体27を装着して
から、含浸体27に油性インクを含浸させ、その含浸体
27の上から、多孔性支持体31が含浸体27側となる
ように、感熱性孔版原紙28を被せて、含浸体27の表
面に感熱性孔版原紙28を密着させ、感熱性孔版原紙2
8の外周側部分を、基部材26の外周面に密着状に折り
付けて接着剤層29にて接着することにより、スタンプ
部本体4となる。
【0041】含浸体27の表面に感熱性孔版原紙28を
密着させ、感熱性孔版原紙28の外周側部分を、基部材
26の外周面に密着状に折り付けて接着剤層29にて接
着しているため、その縁部は丸みを帯びてしまってい
る。本実施の形態では、図6のA,Cで示す部分が、B
で示す中央部に比べてWだけ薄く変形されている。この
範囲A,Cの幅やWの幅は含浸体27の弾力度合等によ
って変わってくるが、本実施の形態で用いたものでの一
例を示すと、A,Cは約2.8mm、Wは約0.5mm
であった。
【0042】前記含浸体27の表面(図6では下面)に
密着した感熱性孔版原紙28の部分が印面部33を構成
している。前記のように、感熱性孔版原紙28の外周側
部分を、基部材26の外周面に接着する構成を採用した
ため、スタンプ部3の下面のほぼ全域にわたり印面部3
3を形成することができた。その結果、印刷する際の位
置決めが簡単化する。
【0043】前記感熱性孔版原紙28の外周側部分を、
基部材26の外周面に接着するために、感熱性孔版原紙
28の外周側部分に予め接着剤層29を形成しておいて
もよいし、又は基部材26の外周面に接着剤層29を予
め形成しておいてもよいし、又は感熱性孔版原紙28の
外周側部分と基部材26の外周面の両方に接着剤層29
を予め形成しておいてもよい。
【0044】図3〜図5に示すように、前記外周保持部
材5は、スタンプ部本体4が内嵌状に接着される平面視
矩形状の外周壁部34と、上壁部35と、この上壁部3
5から所定高さ突出する左右1対の係合壁部36とで構
成されている。前記左右1対の係合壁部36には、把持
部2の4つの係合爪14に対応する係合孔37が形成さ
れ、左右1対の係合壁部36は、スカート部材6の上壁
部41の左右1対の矩形穴42に、下方より上下方向に
スライド自在に挿入され、これら係合壁部36の4つの
係合穴37に、前記4つの係合爪14を上方より係合さ
せ、且つ係合壁部36の上端を把持部2の下端に当接さ
せることにより、外周保持部材5は把持部2に固定され
ている。
【0045】また前記スカート部材6は、図3〜図5に
示すように、外周保持部材5の外周壁部34が上下方向
にスライド自在に内嵌される平面視矩形状の外周壁部4
0と、その上端の上壁部41であって、外周保持部材5
の上壁部35の上側に位置する上壁部41と、この上壁
部41の中央部から所定高さ上方へ突出して把持部2内
へ挿入される門形部43と、この門形部43の上端の中
央部に突設されたバネ支持部45等で構成されている。
そして、前記門形部43の左右の壁部の下部には、該両
壁部を貫通するように、前記ガイド穴18に対応する前
後方向位置においてガイド穴44が形成されている。
【0046】前記把持部2のバネ支持部20とスカート
部材6のバネ支持部45には、把持部2に対して、スカ
ート部材6を下方へ付勢する圧縮スプリング21が装着
され、スカート部材6は、図4,5に示す第1位置と、
図10に示す第2位置と、図9に示す第3位置とにわた
って昇降自在に構成され、スカート部材6はスプリング
21により第1位置の方へ付勢されている。なお、保護
キャップ7を着脱するためと印面部33の位置決めのた
めに、スカート部材6の外周壁部40の4面の中央部の
下端部は、部分的に切り欠かれている。
【0047】第1位置のとき、スカート部材6の上壁部
41は外周保持部材5の上壁部35に当接して、スカー
ト部材6の下端が印面部33よりも低く突出し、また、
第2位置のとき、スカート部材6の上壁部41は外周保
持部材5の上壁部35と、把持部2の下端との間に位置
してスカート部材6の下端が印面部33と同レベルに位
置し、また、第3位置のとき、スカート部材6の上壁部
41は把持部2の下端に当接して、スカート部材6の下
端が印面部33よりも上方に位置する。なお、前記スカ
ート部材6の第1位置から第2位置へのストロークは、
約5mm程度に設定することが望ましい。
【0048】前記保護キャップ7は、スタンプ部本体4
の下端側を着脱自在に覆って保護するためのもので、そ
の外周壁部48は、外周保持部材5の外周壁部34と、
平面視にて同形状に形成され、この保護キャップ7は、
スカート部材6の外周壁部40に内嵌させて支持され
る。
【0049】図4,5に示すように、保護キャップ7を
装着した状態では、その上端は外周壁部34の下端に当
接し、保護キャップ7と印面部33間には小さな隙間が
空き、保護キャップ7はその外周壁部48の外周面とス
カート部材6の外周壁部40の内周面との間の摩擦力で
もって支持される。それ故、保護キャップ7を装着した
状態で把持部2を下方へ押動しても、保護キャップ7の
上端と外周壁部34の下端との当接により前記隙間が保
たれているので、保護キャップ7にインクが付着するこ
とがない。
【0050】前記印面部33に、例えば、図11に示す
ように、「ブラザー工業(株)」のミラー文字の文字列
と、その外側を囲む6重の矩形枠とからなるパターンの
多数の穿孔(ドットパターン穿孔)とが、図示外のサー
マルプリンタのサーマルヘッドにより形成され、図11
のパターンの鏡像である「ブラザー工業(株)」の文字
列と6重の矩形枠を印刷可能なスタンプ体が構成される
ため、通常のラバー製の印面部を有するスタンプと同様
に、例えば、約1000回にもわたって前記パターンを
印刷することができる。
【0051】前記印面部33を構成する感熱性孔版原紙
28に穿孔する場合には、スタンプ体1を、後述する加
熱穿孔装置50の穿孔用装着部71にセットし、その装
置のガイドバー83を、ガイド穴18,44,44にわ
たって挿通させることで、スカート部材6を第3位置に
保持して穿孔を行ない、また、不使用時には、保護キャ
ップ7を装着し、図4,5に示すように、スカート部材
6を第1位置に保持し、また、印刷する際には、保護キ
ャップ7を取外し、スカート部材6を第1位置に保持し
て、用紙Pの表面の印刷すべき位置にスカート部材6を
位置決めすることで、スタンプ部3の印面部33を位置
決めしてから、把持部2を下方へ押圧することで、図1
0に示すように印刷する。
【0052】次に、加熱穿孔装置50について説明す
る。
【0053】図1及び図12〜図15に示すように、加
熱穿孔装置50は、本体フレーム51と、本体フレーム
51の前部に設けられたキーボード52及び液晶ディス
プレイ53と、本体フレーム51の後部に設けられた加
熱穿孔部54(図12等に示す)と、本体フレーム51
内に設けられた制御ユニットCU(図21のブロック図
に示す)等で構成されている。
【0054】前記キーボード52には、仮名キーとアル
ファベットキー兼用の複数の文字キーと複数の記号キー
とを含む文字記号キー56、種々のファンクションキー
(カーソル移動キー57・実行キー58・改行キー59
・確定/終了キー60・取消キー61・削除キー62・
シフトキー63・小文字スイッチ64・文字種設定スイ
ッチ65・穿孔スイッチ66等)、メインスイッチ67
が設けられている。
【0055】前記液晶ディスプレイ53は、前記スタン
プ体1で印刷する印刷対象のパターンに相当する複数行
の文字列を表示可能に構成されている。
【0056】次に、前記加熱穿孔部54について説明す
る。
【0057】図12〜図21に示すように、加熱穿孔部
54には、サブフレーム70と、スタンプ体1を着脱自
在に装着するための穿孔用装着部71と、この穿孔用装
着部71に装着されたスタンプ体1の印面部33にドッ
ド状に穿孔する加熱穿孔機構72等が設けられている。
【0058】前記穿孔用装着部71について説明する
と、図13〜図16に示すように、サブフレーム70の
右端壁73には、スタンプ部3の前後方向幅が最大のス
タンプ体1の下半分の側面形状とほぼ同形の開口74が
形成され、この開口74を開閉する開閉扉75にはセク
タギヤ76が固定的に設けられ、開閉扉75とセクタギ
ヤ76は、図16において左右方向向きの枢軸77によ
り右端壁73に回動自在に枢着されている。前記サブフ
レーム70の上部には、前後1対の平行なガイド部材7
8,79が設けられ、これらガイド部材78,79の下
端には、左右方向に水平かつ平行に延びるガイド部80
が相対向状に形成されている。
【0059】前側のガイド部材78には、左右1対のロ
ーラ81が長穴を介して図15における前後方向に小距
離移動可能に設けられ、これらローラ81は、スプリン
グ82により後方へ付勢されている。
【0060】前側のガイド部材78に固定されたガイド
バー83は、ガイド部材78,79間の中間位置に配設
され、図15,19に示すようにガイドバー83の右端
部の上面には、右方下がり傾斜状のテーパー面84が形
成され、また、ガイドバー83の左端部には、スタンプ
体1の左限界位置を規制する係止部85が形成されてい
る。
【0061】前記スタンプ体1を、開口74から挿入
し、スタンプ体1の把持部2の前後1対のガイド溝15
に前後1対のガイド部80を係合させることで、スタン
プ体1が1対のガイド部80で支持され、スタンプ体1
は1対のローラ81を介してスプリング82で後方へ付
勢されて前後方向位置が正確に設定され、また、スタン
プ体1が係止部85に当接し、右側のローラ81が把持
部2の係合凹部16に係合した状態でスタンプ体1の左
右方向位置が正確に設定されるよう構成してある。
【0062】前記スタンプ体1を、穿孔用装着部71に
装着する際に、ガイドバー83が、スタンプ体1のガイ
ド穴18,44,44にわたって挿通され、これにより
スカート部材6が図9に示す第3位置に上昇させた状態
に保持される。
【0063】前記加熱穿孔機構72について説明する
と、図12〜図21に示すように、前記穿孔用装着部7
1の下方において、サブフレーム70の右端壁73と左
端壁86とにわたって、キャリッジ87を案内するため
の左右方向に延びるガイドロッド88と、キャリッジ8
7を案内し且つキャリッジ87に搭載されたサーマルヘ
ッド90の位置を切換えるカム体91を操作するための
左右方向に延びるヘッド切換えロッド89とが架着さ
れ、カム体91は、ヘッド切換えロッド89に回動不能
かつ軸方向へスライド自在に装着されている。
【0064】前記キャリッジ87は、ガイドロッド88
とヘッド切換えロッド89とにより左右方向に移動自在
に支持され、キャリッジ87の前端部には、その全長に
わたる所定の長さのラック92が形成されている。そし
て、キャリッジ87には、カム当接板93と、ヘッド放
熱板94とが、前後方向向きの支軸95により上下揺動
自在に装着され、ヘッド放熱板94には、サーマルヘッ
ド90が固定され、ヘッド放熱板94は、それに固定さ
れたピン96に外装されたスプリング97により、カム
当接板93に対して上方へ弾性付勢されている。
【0065】前記カム体91は、楕円形状に形成され
て、カム当接板93の下面に当接され、ヘッド切換えロ
ッド89を回動させてカム体91を横向き姿勢にする
と、サーマルヘッド90はヘッド放熱板94とともに下
方へリリースされ、また、カム体91を立向き姿勢にす
ると、サーマルヘッド90は、カム当接板93とスプリ
ング97を介して、上方へ揺動して穿孔位置に切換えら
れる。
【0066】前記ヘッド切換えロッド89の右端部に
は、サブフレーム70の右端壁73の外側において、セ
クタギヤ76に噛合したギヤ98が設けられ、開閉扉7
5を開くとカム体91が横向き姿勢となり、また、開閉
扉75を閉じるとカム体91が立て向き姿勢に切換えら
れるように構成してある。
【0067】前記サブフレーム70の前壁99には、キ
ャリッジ87を駆動するキャリッジ送りモータ100
と、ラック92に噛合した駆動ギヤ101と、キャリッ
ジ送りモータ100出力軸の出力ギヤ102の回転を駆
動ギヤ101に伝達する減速ギヤ機構102とが付設さ
れている。それ故、キャリッジ送りモータ100の回転
駆動力が駆動ギヤ101に減速して伝達されるため、キ
ャリッジ送りモータ100によりキャリッジ87を左右
方向へ移動駆動することができる。
【0068】前記サーマルヘッド90は、サーマルプリ
ンタのサーマルヘッドと同様のもので、このサーマルヘ
ッド90には、図22に示すように、例えば96個の発
熱素子103が前後方向向きに1列に設けられている。
【0069】次に、前記加熱穿孔機構72と液晶ディス
プレイ53とを駆動制御する制御ユニットCUを含む制
御系について説明する。
【0070】図21に示すように、制御ユニットCUに
は、キーボード52と、サーマルヘッド90と、キャリ
ッジ送りモータ100と、液晶ディスプレイ53と、ス
タンプ体1の有無と前後幅とを検知するための2つの近
接スイッチ104,105とが接続されている。
【0071】前記スタンプ体1は、本実施の形態の場
合、図14,18に実線で示す狭幅タイプと、鎖線で示
す広幅タイプの2種類あり、2つの近接スイッチ10
4,105は、図12,14,18に示すように後側の
ガイド部材79の下面に固定された板片106に付設さ
れ、近接スイッチ104,105により広幅タイプのス
タンプ体1が検知され、また、近接スイッチ104によ
り狭幅タイプのスタンプ体1が検知される。
【0072】図21に示すように、制御ユニットCU
は、CPU111と、ROM112と、RAM113
と、穿孔用CG−ROM114と、ディスプレイ53へ
の表示のための表示用CG−ROM115と、キーボー
ド52及び近接スイッチ104,105に接続された入
力インタフェース116と、出力インタフェース117
とを備えており、これらはバス118により相互に接続
されている。更に、制御ユニットCUの出力インタフェ
ース117には、ヘッド駆動回路119と、モータ駆動
回路120と、ディスプレイ駆動回路121とが夫々接
続されている。
【0073】前記ROM112には、この加熱穿孔装置
50の全体の作動を制御する制御プログラムを記憶した
プログラムメモリ122と、仮名・漢字変換等のための
辞書メモリ123が設けられている。
【0074】前記RAM113には、入力データを記憶
する入力バッファ124、穿孔用データを記憶する穿孔
バッファ125、シフトレジスタ126、その他種々の
カウンタやレジスタが設けられている。
【0075】前記穿孔用CG−ROM114には、穿孔
対象となる多数の文字のドットパターンデータがコード
データと対応付けて記憶され、また、表示用CG−RO
M115には、穿孔対象となる多数の文字の表示用ドッ
トパターンデータがコードデータと対応付けて記憶され
ている。
【0076】次に、前記ヘッド駆動回路119について
説明する。
【0077】図22に示すように、各発熱素子103の
一方の電極は、+12Vの電源端子127に夫々接続さ
れるとともに、他方の電極はドライバ128に夫々接続
されている。各ドライバ128の入力端子には、穿孔用
ストローブ入力端子130に入力側に接続されたインバ
ータ129の出力端子と、ラッチ信号入力端子131に
入力側が接続されたデータラッチ回路132の各出力端
子とが夫々接続されている。更に、データラッチ回路1
32の各入力端子には、クロック入力端子133とデー
タ入力端子134とに入力端子が接続されたシフトレジ
スタ135の各出力端子が夫々接続されている。
【0078】前記ヘッド駆動回路119において、シフ
トレジスタ135は、穿孔用のデータがクロック信号に
同期して記憶され、その後、ラッチ信号がデータラッチ
回路132に供給されると、シフトレジスタ135にお
いて記憶されたデータが対応するデータラッチ回路13
2に出力されて記憶される。これと同時に、そのデータ
が各ドライバ128に印加される。この状態において、
穿孔用ストローブ入力端子130から論理「0」の穿孔
パルス信号がインバータ129の入力端子に印加される
と、インバータ129の出力端子から論理「1」の信号
が出力され、各ドライバ128の入力端子に印加され
る。
【0079】従って、データラッチ回路132のデータ
が論理「1」の場合には、ドライバ128の出力側は論
理「0」となり、それに対応する発熱素子103に電源
端子127から駆動電流が通電される。その際、発熱素
子103の表面温度が熱穿孔に適する温度となるよう
に、穿孔用ストローブ入力端子130に入力される穿孔
パルス信号のパルス幅が設定されている。
【0080】次に、前記加熱穿孔装置50を用いて、ス
タンプ体1の印面部33に文字列のパターンを穿孔する
場合の処理を図23,24のフローチャートを参照しつ
つ説明する。
【0081】ます、図23に基づいてメイン処理につい
て説明する。なお、この処理は制御ユニットCUにより
実行されるものであるが、処理説明の途中でオペレータ
により実行される操作を適宜補足していくものとする。
【0082】メインスイッチ67の投入とともに本メイ
ン処理が開始され、最初に近接スイッチ104,105
からの検出信号を読み込む(ステップ10。以下ステッ
プをSと記す)。次にスタンプ体1が有りか否か、つま
り、スタンプ体1が穿孔用装着部71に装着されている
か否かを判断し(S20)、肯定判断のとき即ち、スタ
ンプ体1が穿孔用装着部71に装着されたままの状態で
電源が投入されると、液晶ディスプレイ(以下、LCD
という)53に「スタンプ体を取り外して下さい」とメ
ッセージを表示してされ(S30)、S10へ戻る。
【0083】オペレータによりスタンプ体1が取り外さ
れるまで、前記S10〜S30が繰り返し実行される。
開閉扉75を開いてスタンプ体1が取り外されると、前
記S20において否定判断される。
【0084】電源投入時にスタンプ体1が穿孔用装着部
71に装着されていないか、または、電源投入時にはス
タンプ体1が穿孔用装着部71に装着されていたが、上
述したように、その後オペレータによりスタンプ体1が
取り外された場合には(S20:NO)、S40へ移行
して、加熱穿孔装置50のRAM112のデータのクリ
アやキャリッジ送りモータ100を駆動してキャリッジ
87をガイドロット88右端の初期位置へ移動させる等
の初期設定を実行し、かつLCD53に「準備中」と表
示する。
【0085】続いて、S50においてキーボード52を
操作することにより印面内容の入力設定が実行される
が、この入力設定においては、印面サイズ指定と、文字
サイズや文字配置の設定等を含む書式入力と、穿孔用文
字列データの入力バッファ124への入力とが実行され
る。
【0086】S50での印面内容入力設定が済むと、次
にLCD53に「スタンプ体を装着して下さい」とメッ
セージを表示し(S60)、穿孔スイッチ66がON操
作されるまで待機する(S70)。この間、オペレータ
は開閉扉75を開き、スタンプ体1を装着してから開閉
扉75を閉じ、即ちスタンプ体1を穿孔用装着部71に
装着する。
【0087】この装着時の作動について補足すると、開
閉扉75の開操作によりセクタギヤ76が図18におけ
る時計方向に回動し、この回動に伴ってセクタギヤ76
と噛み合っているギヤ98を介してヘッド切換えロッド
89が同図における反時計方向に回動する。すると、ヘ
ッド切換えロッド89に装着されているカム体91が横
向き姿勢にされ、サーマルヘッド90がヘッド放熱板9
4とともに下方へリリースされる。
【0088】オペレータは、スタンプ体1の把持部2の
ガイド溝15をガイド部80に係合させつつ、スタンプ
体1を開口74から挿入する。この挿入の際、サーマル
ヘッド90がスタンプ体1の装着を妨げることは無い。
また、挿入に伴って、ガイドバー83がスタンプ体1の
ガイド穴18,44,44にわたって挿通される。この
ことにより、ガイドバー83のテーパー面84に沿って
門形部43が上昇し、この門形部43の上昇に伴って、
図19に示すようにスカート部材6が、その下端が印面
部33よりも上方へ位置するように上昇し、図20に示
すように、その状態が保持される。
【0089】オペレータは、スタンプ体1がガイドバー
83の係止部85に当接し、ガイド部材78に設けられ
ている右側のローラ81がスタンプ体1の把持部2の係
合凹部16に係合するまで挿入する。当接及び係合する
まで挿入すると、スタンプ体1は図20に示す穿孔用装
着部71内の所定位置に配置される。
【0090】次に、オペレータは開閉扉75を図18の
反時計方向へ回動させる閉操作を行う。この閉操作に伴
って、セクタギヤ76が図18における反時計方向に回
動し、セクタギヤ76の回動に伴ってヘッド切換えロッ
ド89が同図における時計方向に回動する。すると、ヘ
ッド切換えロッド89に装着されているカム体91が立
向き姿勢にされ、サーマルヘッド90がカム当接板93
とスプリング97を介して上方へ揺動し、図20に実線
で示すスタンプ体1の印面部33右端を押圧する穿孔位
置に配置される。
【0091】前記のようにオペレータは、スタンプ体1
を装着した後に穿孔スイッチ66をオン操作する。
【0092】図23に戻り、穿孔スイッチ66がオン操
作されると(S70:YES)、近接スイッチ104,
105の検出信号が読み込まれ(S80)、次にスタン
プ体1が有るか否か、つまり、スタンプ体1が穿孔用装
着部71に装着されているか否か判定する(S90)。
そして、装着されていない場合、即ち、オペレータがス
タンプ体1の装着を行わずに穿孔スイッチ66を操作し
た場合(S90:NO)には、S100において、LC
D53に「スタンプ体を装着して下さい」と表示され、
その後S70へ戻る。
【0093】一方、S90にて肯定判断、すなわちスタ
ンプ体1が装着されている場合には、S110におい
て、S50にて設定した印面サイズとスタンプ体1のサ
イズが適合しているか否か判定される。なお、前記スタ
ンプ体1のサイズとは、近接スイッチ104,105か
らの検出信号に基いて判別されるスタンプ体1の幅サイ
ズのことである。
【0094】次に、S110にて否定判断、即ちスタン
プ体1のサイズが設定した印面サイズに適合しないとき
には、LCD53に「スタンプ体を差し替えて下さい」
と表示して(S120)、S70へ戻る。そして、現在
装着されているスタンプ体1が取り外され、設定された
印面サイズに適合するサイズのスタンプ体1が装着され
るまで、前記S70〜S120が繰り返し実行される。
【0095】一方、S110にて肯定判断、即ち装着さ
れているスタンプ体1のサイズが設定されている印面サ
イズに適合するときには、スタンプ体1の印面部33に
穿孔処理が実行されその穿孔処理の間LCD53には
「穿孔中」と表示される(S130)。なお、この穿孔
処理については、後で図24に基づいて詳述する。
【0096】S130での穿孔処理が終了すると、LC
D53に「穿孔処理終了」及び「スタンプ体を取り外し
て下さい」と表示し(S140)、前記S10へ戻る。
この「スタンプ体を取り外して下さい」の表示を見て、
オペレータは、開閉扉75を開き、スタンプ体1を取り
外す。この時、キャリッジ87は図20の二点鎖線で示
す位置まで移動しているので、キャリッジ87及びサー
マルヘッド90がスタンプ体1の取り外しを妨げること
は無い。
【0097】次に、前記S130での穿孔処理について
図24のフローチャートに基づいて詳述する。
【0098】まず穿孔処理の概略について説明してお
く。前記図23のS50で入力設定された印面内容、す
なわち入力バッファ124に入力されている書式と穿孔
用文字列データに基づいて穿孔用のドットパターンデー
タが作成され、穿孔バッファ125に格納される。この
穿孔バッファ125に格納されているドットパターンデ
ータに基づいてキャリッジ送りモータ100が駆動さ
れ、キャリッジ87が図21の実線で示す位置から二点
鎖線で示す位置まで移動するとともに、サーマルヘッド
90が駆動され、印面部33に穿孔用ドットパターンデ
ータに基づく穿孔が形成される。なお、穿孔終了時に
は、サーマルヘッド90が印面部33から左方に外れる
位置まで、キャリッジ87が移動駆動されるため、サー
マルヘッド90で印面部33を押圧し続けてインクの漏
出を招くことがない。
【0099】図24の穿孔処理では、まず、ラインカウ
ンタ値Cを「0」にセットし(S210)、1ドット列
ずつ穿孔していく毎にインクリメントされるラインカウ
ンタ値Cの数値範囲をS220,S230で判定して、
その判定結果に応じた印加時間をS240〜S260で
設定する。
【0100】詳しくは、まずS220でラインカウンタ
値Cが範囲A内であるか否かを判断し、範囲A内であれ
ば、印加時間をTaにセットする(S240)。また、
ラインカウンタ値Cが範囲A内でなければ(S220:
NO)、S230にて範囲B内であるか否かを判断し、
範囲B内であれば、印加時間をTbにセットする(S2
50)。そして、ラインカウンタ値Cが範囲A内でも範
囲B内でもなければ(S220:NO,S230:N
O)、印加時間をTcにセットする(S260)。
【0101】この範囲A〜C及び印加時間Ta,Tb,
Tcについて説明する。この範囲A〜Cは図6における
A〜Cで示す領域に対応するものである。本実施の形態
では印面部33の両端の20ドット列分が対応してお
り、ドット列の総数が495とすると、第1ドット列〜
第20ドット列までが範囲Aであり、第21ドット列〜
第475ドット列までが範囲Bであり、第476ドット
列〜第495ドット列までが範囲Cである。
【0102】また、印加時間Ta,Tb,Tcについて
は、範囲A,Cに対応する印加時間Ta,Tcが範囲B
に対応する印加時間Tbよりも大きく設定されており、
本実施の形態では、例えばTa=Tc=6msでありT
b=4msに設定されている。
【0103】図24に戻り、S270では、前記S24
0〜S260のいずれかで設定された印加時間Taまた
はTbまたはTcによって穿孔を行なう。
【0104】そして、最終ラインであるか否かを判断し
(S280)、最終ラインでなければ、S290でライ
ンカウンタをインクリメントしてS220へ戻る。一
方、最終ラインであれば(S280:YES)、本処理
を一旦終了して図23のメイン処理へ戻り、S140へ
移行する。
【0105】このように、本実施の形態においては、穿
孔用装着部71に装着されたスタンプ体1の印面部33
の長手方向に沿ってサーマルヘッド90を摺動させなが
ら、スタンプ体1の印面部33の一端から他端に向けて
穿孔動作を行わせるものであり、その穿孔動作中におけ
る印面部33の両端の所定部分(図6における範囲A,
C部分)に対する穿孔エネルギを、その間の部分(図6
における範囲B部分)に対する穿孔エネルギよりも所定
量増加させている。具体的には、範囲B部分に対する印
加時間Tbよりも範囲A,C部分に対する印加時間T
a,Tcを長くして実現している。
【0106】これにより、図6中にA,Cで示す印面部
33の両端部分ではサーマルヘッド90と印面部33と
の当接状態がずれているが、その分を補償するために、
B部分よりも穿孔エネルギを増加させているので、サー
マルヘッド90の発熱素子から印面部33に加わる熱量
が全範囲でほぼ等しくなる。そのため、サーマルヘッド
90と印面部33との当接状態がずれていても正常に穿
孔して縁部における穿孔不良を防止することができる。
【0107】前記印面部33の両端の所定部分(A,
C)に対する穿孔エネルギを増加させるには、前記図2
4で示したように、サーマルヘッド90への印加時間を
制御して行ってもよいし、またサーマルヘッド90への
印加電圧を制御して行ってもよい。
【0108】例えば、前記図24のS240〜S260
の印加時間Ta,Tb,Tcをそれぞれ印加電圧Va,
Vb,Vcに変更すればよい。この場合、当然範囲A,
Cに対応する印加電圧Va,Vcが範囲Bに対応する印
加電圧Vbよりも大きく設定されることとなる。
【0109】前記実施の形態において、含浸体27がイ
ンク体に相当し、含浸体27と感熱性孔版原紙28とが
孔版印刷用原板に相当する。また、キーボード52が入
力手段に相当し、加熱穿孔機構72が穿孔手段に相当す
る。そして、制御ユニットCUが制御手段に相当し、R
AM113がデータ記憶手段に相当する。
【0110】ここで、前記実施の形態の一部を次のよう
に変更することもできる。
【0111】(1)穿孔用装着部71は、スタンプ体1
を右方より着脱自在に装着するように構成したが、上方
より着脱自在に装着する構成にしてもよい。
【0112】(2)前記加熱用穿孔機構72は、スタン
プ体1を所定位置に保持した状態で、キャリッジ87を
介してサーマルヘッド90を移動させつつ穿孔するよう
に構成したが、サーマルヘッド90を固定的に設け、ス
タンプ体1を移動させつつ穿孔するように構成してもよ
い。
【0113】(3)前記含浸体27の代わりに、粘度の
高いインクの塊からなるインク体を使用し、このインク
体を凹部25に装着し、含浸体27と同様の形状に盛り
上がらせておいてもよい。
【0114】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明のスタン
プ装置によれば、スタンプ体の孔版印刷用原板が把持部
に取り付けられ、かつこの孔版印刷用原板は、インク体
とその表面を固定的に覆い印面部を構成する感熱性孔版
原紙とから構成されることにより、孔版印刷用原板が簡
単な小型、軽量な構成となり、スタンプ体の製作費も低
減できるとともに、感熱性孔版原紙が、インク体の表面
を固定的に覆うように構成したので、印面部以外へイン
クが漏出することがなく、長期間にわたって、印刷時に
インクを過不足なく供給できる。
【0115】さらに、前記スタンプ装置に備えられた制
御手段は、穿孔用装着部に装着されたスタンプ体の印面
部の長手方向に沿ってサーマルヘッドが相対的に摺動す
るように移動させながら、スタンプ体の印面部の一端か
ら他端に向けて穿孔動作を行わせるものであり、その穿
孔動作中における印面部の両端の所定部分に対する穿孔
エネルギを、その両端の所定部分の間の部分に対する穿
孔エネルギよりも所定量増加させることにより、すなわ
ち、図25の(A),(C)で示す両端部での穿孔エネ
ルギを同図(B)の中央部における穿孔エネルギよりも
所定量増加させることにより、サーマルヘッド290と
印面部230との当接状態がずれていても正常に穿孔し
て縁部における穿孔不良を防止することができる。
【0116】なお、前記インク体としては、請求項5に
記載するように、インクを含浸させた含浸体で構成する
ことが考えられる。また、その含浸体としては、例えば
請求項6に記載するように、合成樹脂材料の弾力性を有
する発泡体で構成することが考えられる。
【0117】なお、穿孔エネルギの増加度合は、縁部が
中央部に比べてどの程度薄く変形させられているかに応
じて適宜設定すればよい。
【0118】また、請求項4に記載のスタンプ装置によ
れば、スタンプ体の印面部の一端から他端に向けて1ド
ット列単位で穿孔動作を行わせる場合には、その穿孔動
作中における穿孔開始から所定ドット列分及び穿孔終了
前の所定ドット列分に対する穿孔エネルギを、その間の
ドット列に対する穿孔エネルギよりも所定量増加させる
ことにより、ドット列を基準として行えるので制御が容
易になる。
【0119】なお、前記制御手段は、穿孔用装着部に装
着されたスタンプ体の印面部の長手方向に沿ってサーマ
ルヘッドが相対的に摺動するように移動させるのである
が、これは、スタンプ体を固定しておいてサーマルヘッ
ドの方を移動させながら穿孔してもよいし、逆に、サー
マルヘッドを固定的に設け、スタンプ体の方を移動させ
つつ穿孔するようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の印刷装置をスタンプ装置に適用した一
つの実施の形態の概略斜視図である。
【図2】前記実施の形態におけるスタンプ体の斜視図で
ある。
【図3】スタンプ体の分解斜視図である。
【図4】スタンプ体の縦断正面図である。
【図5】スタンプ体の縦断側面図である。
【図6】スタンプ体のスタンプ部本体の拡大縦断正面図
である。
【図7】スタンプ体の感熱性孔版原紙の拡大断面図であ
る。
【図8】スタンプ部本体の製作方法を説明する斜視図で
ある。
【図9】スカート部材が第3位置のときのスタンプ体の
縦断正面図である。
【図10】スカート部材が第2位置のときのスタンプ体
の縦断正面図である。
【図11】スタンプ体の印面部に穿孔するパターンの一
例を示す図である。
【図12】加熱穿孔装置の平面図である。
【図13】加熱穿孔装置の部分切欠き正面図である。
【図14】加熱穿孔装置の部分切欠き縦断側面図であ
る。
【図15】加熱穿孔装置の加熱穿孔部の斜視図である。
【図16】加熱穿孔装置の加熱穿孔部の要部斜視図であ
る。
【図17】加熱穿孔機構の分解斜視図である。
【図18】加熱穿孔装置の加熱穿孔部の要部側面図であ
る。
【図19】穿孔用装着部に装着中のスタンプ体と加熱穿
孔部の縦断正面図である。
【図20】穿孔用装着部に装着後のスタンプ体と加熱穿
孔部の縦断正面図である。
【図21】スタンプ装置の制御系のブロック図である。
【図22】ヘッド駆動回路の電気回路図である。
【図23】加熱穿孔装置によるメイン処理を示すフロー
チャートである。
【図24】加熱穿孔装置による穿孔処理を示すフローチ
ャートである。
【図25】穿孔動作時における印面部とサーマルヘッド
との位置関係を示すための説明図である。
【符号の説明】
1 スタンプ体 2 把持部 3 スタンプ部 4 スタンプ部本体 5 外周保持部材 11 凹部 27 含浸体 28 感熱性孔版原紙 29 接着剤層 33 印面部 50 加熱穿孔装置 52 キーボード 53 液晶ディスプレイ 54 加熱穿孔部 56 文字記号キー 66 穿孔スイッチ 71 穿孔用装着部 72 加熱穿孔機構 90 サーマルヘッド 100 キャリッジ送りモータ 111 CPU 112 ROM 113 RAM 114 穿孔用CG−ROM CU 制御ユニット

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 把持部に取り付けられ、インク体及びそ
    のインク体の表面を固定的に覆って印面部を構成する感
    熱性孔版原紙を含む孔版印刷用原板を備えたスタンプ体
    に対して、文字や図形、記号等の穿孔パターンを形成す
    るスタンプ作成装置であって、 そのスタンプ体を着脱自在に装着するための穿孔用装着
    部と、 入力された文字や図形、記号等についてのデータを記憶
    するデータ記憶手段と、 前記穿孔用装着部に装着された前記スタンプ体の印面部
    に対してドット状に穿孔するサーマルヘッドを含む穿孔
    手段と、 前記データ記憶手段からの入力データに基づいて前記穿
    孔手段に対する駆動制御及び穿孔制御を行う制御手段と
    を備えた加熱穿孔装置とを備え、 前記制御手段は、前記穿孔用装着部に装着された前記ス
    タンプ体の印面部の長手方向に沿って前記サーマルヘッ
    ドが相対的に摺動するように移動させながら、前記スタ
    ンプ体の印面部の一端から他端に向けて穿孔動作を行わ
    せるものであり、印面部の穿孔開始から所定部分に対す
    る穿孔エネルギを、印面部の中央部に対する穿孔エネル
    ギよりも所定量増加させることを特徴とするスタンプ作
    成装置。
  2. 【請求項2】 把持部に取り付けられ、インク体及びそ
    のインク体の表面を固定的に覆って印面部を構成する感
    熱性孔版原紙を含む孔版印刷用原板を備えたスタンプ体
    に対して、文字や図形、記号等の穿孔パターンを形成す
    るスタンプ作成装置であって、 そのスタンプ体を着脱自在に装着するための穿孔用装着
    部と、 入力された文字や図形、記号等についてのデータを記憶
    するデータ記憶手段と、 前記穿孔用装着部に装着された前記スタンプ体の印面部
    に対してドット状に穿孔するサーマルヘッドを含む穿孔
    手段と、 前記データ記憶手段からの入力データに基づいて前記穿
    孔手段に対する駆動制御及び穿孔制御を行う制御手段と
    を備えた加熱穿孔装置とを備え、 前記制御手段は、前記穿孔用装着部に装着された前記ス
    タンプ体の印面部の長手方向に沿って前記サーマルヘッ
    ドが相対的に摺動するように移動させながら、前記スタ
    ンプ体の印面部の一端から他端に向けて穿孔動作を行わ
    せるものであり、印面部の穿孔終了前の所定部分に対す
    る穿孔エネルギを、印面部の中央部に対する穿孔エネル
    ギよりも所定量増加させることを特徴とするスタンプ作
    成装置。
  3. 【請求項3】 前記制御手段は、前記サーマルヘッドへ
    の印加時間または印加電圧を制御することによって、前
    記穿孔動作中における前記所定部分に対する穿孔エネル
    ギを、前記中央部に対する穿孔エネルギよりも所定量増
    加させるようにしたことを特徴とする請求項1または2
    記載のスタンプ作成装置。
  4. 【請求項4】 前記制御手段は、前記スタンプ体の印面
    部の一端から他端に向けて1ドット列単位で穿孔動作を
    行わせるものであり、その穿孔動作中における前記所定
    部分の所定ドット列分に対する穿孔エネルギを、前記中
    央部のドット列に対する穿孔エネルギよりも所定量増加
    させることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに
    記載のスタンプ作成装置。
  5. 【請求項5】 前記インク体は、インクを含浸させた含
    浸体であることを特徴とする請求項1ないし4のいずれ
    かに記載のスタンプ作成装置。
  6. 【請求項6】 前記含浸体は、合成樹脂材料の弾力性を
    有する発泡体で構成されたことを特徴とする請求項5に
    記載のスタンプ装置。
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