JP2001096698A - 表面保護フィルム - Google Patents
表面保護フィルムInfo
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- JP2001096698A JP2001096698A JP27490499A JP27490499A JP2001096698A JP 2001096698 A JP2001096698 A JP 2001096698A JP 27490499 A JP27490499 A JP 27490499A JP 27490499 A JP27490499 A JP 27490499A JP 2001096698 A JP2001096698 A JP 2001096698A
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- film
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 剥離した際の剥離帯電が少なく、特に保護フ
ィルムを偏光板に貼り合せて裁断した際、裁断面からは
み出した粘着剤が保護フィルム表面に付着するのを防止
し、また、検査照明の反射が少なく、製品の欠陥検査が
精度良く行える表面保護フィルムを提供する。 【解決手段】 ポリエステルフィルムの片面に帯電防止
層を設け、その層の上に無定形フッ素化ポリマーからな
る汚れ防止層を設け、そしてその反対面に微粘着層を設
けることを特徴とする表面保護フィルム、あるいは、ポ
リエステルフィルムの片面に帯電防止層を設け、その層
の上に微粘着層を設け、そしてその反対面に無定形フッ
素化ポリマーからなる汚れ防止層を設けることを特徴と
する表面保護フィルム。
ィルムを偏光板に貼り合せて裁断した際、裁断面からは
み出した粘着剤が保護フィルム表面に付着するのを防止
し、また、検査照明の反射が少なく、製品の欠陥検査が
精度良く行える表面保護フィルムを提供する。 【解決手段】 ポリエステルフィルムの片面に帯電防止
層を設け、その層の上に無定形フッ素化ポリマーからな
る汚れ防止層を設け、そしてその反対面に微粘着層を設
けることを特徴とする表面保護フィルム、あるいは、ポ
リエステルフィルムの片面に帯電防止層を設け、その層
の上に微粘着層を設け、そしてその反対面に無定形フッ
素化ポリマーからなる汚れ防止層を設けることを特徴と
する表面保護フィルム。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は表面保護フィルムに
関し、さらに詳しくはポリエステルフィルムを基材とし
た表面保護フィルムであって、透明で、摩擦や剥離した
際の帯電が少なく、また表面に汚れが付着しにくい表面
保護フィルムに関する。
関し、さらに詳しくはポリエステルフィルムを基材とし
た表面保護フィルムであって、透明で、摩擦や剥離した
際の帯電が少なく、また表面に汚れが付着しにくい表面
保護フィルムに関する。
【0002】
【従来の技術】ワープロ、コンピュータやテレビ等の各
種ディスプレイ、または偏光板やそれに準じた積層体等
の光学部品の表面には、表面保護の目的でポリエチレ
ン、ポリプロピレン等の透明な保護フィルムが積層され
ている。液晶ディスプレイ等の組込みが完了した後に、
これらの保護フィルムが剥離によって除去される場合が
多いが、この剥離時に静電気が発生して周囲のゴミが巻
き込まれるという問題があった。特に、近年、高精細化
に対応したTFT方式による液晶ディスプレイでは、保
護フィルムを剥離した際の剥離帯電によりTFT素子を
破壊する問題がある。
種ディスプレイ、または偏光板やそれに準じた積層体等
の光学部品の表面には、表面保護の目的でポリエチレ
ン、ポリプロピレン等の透明な保護フィルムが積層され
ている。液晶ディスプレイ等の組込みが完了した後に、
これらの保護フィルムが剥離によって除去される場合が
多いが、この剥離時に静電気が発生して周囲のゴミが巻
き込まれるという問題があった。特に、近年、高精細化
に対応したTFT方式による液晶ディスプレイでは、保
護フィルムを剥離した際の剥離帯電によりTFT素子を
破壊する問題がある。
【0003】一方、従来の透明な保護フィルムであるポ
リエチレン、ポリプロピレン等は、透明性が劣ってお
り、ディスプレイが組み込まれた後に、製品の欠陥検査
を行なう時に、その保護フィルムの透明性が劣るために
その欠陥検査を精度よく行なうことが困難であった。保
護フィルムの透明性を増加させるために、透明性の高い
ポリエチレンテレフタレートフィルムを基材とした積層
フィルムを用いることが考えられるが、例えば、その保
護フィルムを偏光板に貼り合せて裁断した際、裁断面か
ら粘着剤がはみ出し、偏光板を重ね合わしたときに保護
フィルム表面に付着したりして、製品の欠陥検査に障害
となる問題がある。
リエチレン、ポリプロピレン等は、透明性が劣ってお
り、ディスプレイが組み込まれた後に、製品の欠陥検査
を行なう時に、その保護フィルムの透明性が劣るために
その欠陥検査を精度よく行なうことが困難であった。保
護フィルムの透明性を増加させるために、透明性の高い
ポリエチレンテレフタレートフィルムを基材とした積層
フィルムを用いることが考えられるが、例えば、その保
護フィルムを偏光板に貼り合せて裁断した際、裁断面か
ら粘着剤がはみ出し、偏光板を重ね合わしたときに保護
フィルム表面に付着したりして、製品の欠陥検査に障害
となる問題がある。
【0004】また、透明な保護フィルムを貼付した構成
で偏光板の欠陥検査を行うと、検査用の照明が透明フィ
ルムに映り込み、その反射光が原因で製品の欠陥検査に
障害が出る問題がある。
で偏光板の欠陥検査を行うと、検査用の照明が透明フィ
ルムに映り込み、その反射光が原因で製品の欠陥検査に
障害が出る問題がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、かか
る従来技術の問題を解消し、透明であって、各種ディス
プレイの表面保護フィルムに用いた際剥離帯電が少な
く、また偏光板などに用いた際汚れ防止効果と帯電防止
効果を併せ持ちかつ製品の欠陥検査時に障害とならない
表面保護フィルムを提供することにある。
る従来技術の問題を解消し、透明であって、各種ディス
プレイの表面保護フィルムに用いた際剥離帯電が少な
く、また偏光板などに用いた際汚れ防止効果と帯電防止
効果を併せ持ちかつ製品の欠陥検査時に障害とならない
表面保護フィルムを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、本発明
によれば、下記1または2の構成からなる表面保護フィ
ルムによって達成される。すなわち第1の構成は、ポリ
エステルフィルムの片面に帯電防止層を設け、その層の
上に無定形フッ素化ポリマーからなる汚れ防止層を設
け、そしてその反対面に微粘着層が設けることを特徴と
する表面保護フィルムである。そして第2の構成は、ポ
リエステルフィルムの片面に帯電防止層を設け、その層
の上に微粘着層を設け、そしてその反対面に無定形フッ
素化ポリマーからなる汚れ防止層を設けることを特徴と
する表面保護フィルムである。
によれば、下記1または2の構成からなる表面保護フィ
ルムによって達成される。すなわち第1の構成は、ポリ
エステルフィルムの片面に帯電防止層を設け、その層の
上に無定形フッ素化ポリマーからなる汚れ防止層を設
け、そしてその反対面に微粘着層が設けることを特徴と
する表面保護フィルムである。そして第2の構成は、ポ
リエステルフィルムの片面に帯電防止層を設け、その層
の上に微粘着層を設け、そしてその反対面に無定形フッ
素化ポリマーからなる汚れ防止層を設けることを特徴と
する表面保護フィルムである。
【0007】以下、本発明を具体的に説明する。本発明
におけるポリエステルフィルムとは、ポリエステルから
なるフィルムである。本発明においてポリエステルと
は、ジカルボン酸成分とグリコール成分とからつくられ
る。ジカルボン酸成分としてはテレルタル酸、イソフタ
ル酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸、ヘキサヒドロ
テレフタル酸、4.4´−ジフェニルジカルボン酸、ア
ジピン酸、セバシン酸、ドデカンジカルボン酸、等を例
示しうる。特にフィルムの機械的性質の点からテレフタ
ル酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸が好ましい。グ
リコール成分としてはエチレングリコール、ジエチレン
グリコール、プロピレングリコール、1,3−プロパン
ジオール、1,4−ブタンジオール、ネオペンチルグリ
コール、1,6−へキサンジオール、シクロヘキサンジ
メタノール、ポリエチレングリコール等を例示しうる。
特にフィルムの剛直性の点からエチレングリコールが好
ましい。上記のポリエステルは、第3成分として上記ジ
カルボン酸成分あるいはグリコール成分を共重合したコ
ポリエステルであっても良く、三官能以上の多価カルボ
ン酸成分あるいはポリオール成分を含んでも良く、得ら
れるポリエステルが実質的に線状となる範囲(例えば5
モル%以下)で少量共重合したポリエステルであっても
良い。上記ポリエステルとしては、ポリエチレンテレフ
タレートまたはポリエチレン−2,6−ナフタレートが
特に好ましい。
におけるポリエステルフィルムとは、ポリエステルから
なるフィルムである。本発明においてポリエステルと
は、ジカルボン酸成分とグリコール成分とからつくられ
る。ジカルボン酸成分としてはテレルタル酸、イソフタ
ル酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸、ヘキサヒドロ
テレフタル酸、4.4´−ジフェニルジカルボン酸、ア
ジピン酸、セバシン酸、ドデカンジカルボン酸、等を例
示しうる。特にフィルムの機械的性質の点からテレフタ
ル酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸が好ましい。グ
リコール成分としてはエチレングリコール、ジエチレン
グリコール、プロピレングリコール、1,3−プロパン
ジオール、1,4−ブタンジオール、ネオペンチルグリ
コール、1,6−へキサンジオール、シクロヘキサンジ
メタノール、ポリエチレングリコール等を例示しうる。
特にフィルムの剛直性の点からエチレングリコールが好
ましい。上記のポリエステルは、第3成分として上記ジ
カルボン酸成分あるいはグリコール成分を共重合したコ
ポリエステルであっても良く、三官能以上の多価カルボ
ン酸成分あるいはポリオール成分を含んでも良く、得ら
れるポリエステルが実質的に線状となる範囲(例えば5
モル%以下)で少量共重合したポリエステルであっても
良い。上記ポリエステルとしては、ポリエチレンテレフ
タレートまたはポリエチレン−2,6−ナフタレートが
特に好ましい。
【0008】かかるポリエステルは常法により作ること
ができ、ポリエステルの固有粘度(オルトクロロフェノ
ール中、35℃)が、0.45以上であるとフィルムの
剛性が大きい等の機械的特性が良好となるため好まし
い。上記ポリエステルには、酸化珪素、酸化アルミニウ
ム、酸化マグネシウム、炭酸カルシウム、カオリン、タ
ルク、酸化チタン、硫酸バリウム等のような無機微粒
子、架橋シリコーン樹脂、架橋ポリスチレン樹脂、架橋
アクリル樹脂、尿素樹脂、メラミン樹脂等のような耐熱
性ポリマーからなる有機微粒子を含有させることができ
る。このほかに、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチ
レン・プロピレンコポリマー、オレフィン系アイオノマ
ーのような他の樹脂、安定剤、酸化防止剤、紫外線吸収
剤、蛍光増白剤等を必要に応じて含有することもでき
る。
ができ、ポリエステルの固有粘度(オルトクロロフェノ
ール中、35℃)が、0.45以上であるとフィルムの
剛性が大きい等の機械的特性が良好となるため好まし
い。上記ポリエステルには、酸化珪素、酸化アルミニウ
ム、酸化マグネシウム、炭酸カルシウム、カオリン、タ
ルク、酸化チタン、硫酸バリウム等のような無機微粒
子、架橋シリコーン樹脂、架橋ポリスチレン樹脂、架橋
アクリル樹脂、尿素樹脂、メラミン樹脂等のような耐熱
性ポリマーからなる有機微粒子を含有させることができ
る。このほかに、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチ
レン・プロピレンコポリマー、オレフィン系アイオノマ
ーのような他の樹脂、安定剤、酸化防止剤、紫外線吸収
剤、蛍光増白剤等を必要に応じて含有することもでき
る。
【0009】本発明におけるポリエステルフィルムは、
透明性の高いことが好ましく、特に高透明二軸延伸フィ
ルムであることが好ましい。本発明におけるポリエステ
ルフィルムは、従来から知られている方法で製造するこ
とができる。例えば、二軸延伸ポリエステルフィルム
は、ポリエステルを乾燥後、押出し機にて溶融し、ダイ
(例えばT−ダイ、I−ダイ等)から回転冷却ドラム上
に押出し、急冷して未延伸フィルムを製造し、次いで該
未延伸フィルムを縦方向および横方向に延伸し、必要に
応じて熱固定することによって製造することができる。
ポリエステルフィルムの厚さは5μm〜250μmが好
ましい。
透明性の高いことが好ましく、特に高透明二軸延伸フィ
ルムであることが好ましい。本発明におけるポリエステ
ルフィルムは、従来から知られている方法で製造するこ
とができる。例えば、二軸延伸ポリエステルフィルム
は、ポリエステルを乾燥後、押出し機にて溶融し、ダイ
(例えばT−ダイ、I−ダイ等)から回転冷却ドラム上
に押出し、急冷して未延伸フィルムを製造し、次いで該
未延伸フィルムを縦方向および横方向に延伸し、必要に
応じて熱固定することによって製造することができる。
ポリエステルフィルムの厚さは5μm〜250μmが好
ましい。
【0010】本発明において、ポリエステルフィルムの
片面に設ける帯電防止層は、帯電防止性樹脂組成物を含
む塗液を塗布することによって形成される。この帯電防
止性樹脂組成物に含まれる帯電防止剤には、例えば、第
4級アンモニウム塩、ピリジニウム塩、第1〜3級アミ
ノ基等のカチオン性基を有する各種のカチオン性帯電防
止剤、スルホン酸塩基、硫酸エステル塩基、リン酸エス
テル塩基、ホスホン酸塩基等のアニオン性基を有するア
ニオン系帯電防止剤、アミノ酸系、アミノ硫酸エステル
系等の両性帯電防止剤、アミノアルコール系、グリセリ
ン系、ポリエチレングリコール系等のノニオン性の帯電
防止剤等の各種界面活性剤型帯電防止剤、さらには上記
の如き帯電防止剤を高分子量化した高分子型帯電防止剤
等が挙げられ、又、第3級アミノ基や第4級アンモニウ
ム基を有し、電離放射線により重合可能なモノマーやオ
リゴノマー、例えば、N,N−ジアルキルアミノアルキ
ル(メタ)アクリレートモノマー、それらの第4級化合
物等の重合性帯電防止剤も使用できる。また、ポリアニ
リン、ポリピロール、ポリチオフェンなどの導電性ポリ
マーや、スズ、アンチモン系フィラーをバインダーに分
散したものも使用できる。上記帯電防止層には、層の強
度、ポリエステルフィルムへの密着性、耐水性、耐溶剤
性、ブロッキング性などの向上のためにバインダーとし
て熱可塑性ポリエステル樹脂、アクリル樹脂、ポリビニ
ル樹脂などの熱可塑性樹脂および/または熱硬化性アク
リル樹脂、ウレタン樹脂、メラミン樹脂、エポキシ樹脂
などの熱硬化性樹脂などの高分子化合物を含有させるこ
とが好ましく、さらに架橋剤として、メチロール化ある
いはアルキロール化したメラミン系、尿素系、グリオキ
ザール系、アクリルアミド系などの化合物、エポキシ化
合物、ポリイソシアネートから選ばれた少なくとも1種
類を含有することが特に好ましい。
片面に設ける帯電防止層は、帯電防止性樹脂組成物を含
む塗液を塗布することによって形成される。この帯電防
止性樹脂組成物に含まれる帯電防止剤には、例えば、第
4級アンモニウム塩、ピリジニウム塩、第1〜3級アミ
ノ基等のカチオン性基を有する各種のカチオン性帯電防
止剤、スルホン酸塩基、硫酸エステル塩基、リン酸エス
テル塩基、ホスホン酸塩基等のアニオン性基を有するア
ニオン系帯電防止剤、アミノ酸系、アミノ硫酸エステル
系等の両性帯電防止剤、アミノアルコール系、グリセリ
ン系、ポリエチレングリコール系等のノニオン性の帯電
防止剤等の各種界面活性剤型帯電防止剤、さらには上記
の如き帯電防止剤を高分子量化した高分子型帯電防止剤
等が挙げられ、又、第3級アミノ基や第4級アンモニウ
ム基を有し、電離放射線により重合可能なモノマーやオ
リゴノマー、例えば、N,N−ジアルキルアミノアルキ
ル(メタ)アクリレートモノマー、それらの第4級化合
物等の重合性帯電防止剤も使用できる。また、ポリアニ
リン、ポリピロール、ポリチオフェンなどの導電性ポリ
マーや、スズ、アンチモン系フィラーをバインダーに分
散したものも使用できる。上記帯電防止層には、層の強
度、ポリエステルフィルムへの密着性、耐水性、耐溶剤
性、ブロッキング性などの向上のためにバインダーとし
て熱可塑性ポリエステル樹脂、アクリル樹脂、ポリビニ
ル樹脂などの熱可塑性樹脂および/または熱硬化性アク
リル樹脂、ウレタン樹脂、メラミン樹脂、エポキシ樹脂
などの熱硬化性樹脂などの高分子化合物を含有させるこ
とが好ましく、さらに架橋剤として、メチロール化ある
いはアルキロール化したメラミン系、尿素系、グリオキ
ザール系、アクリルアミド系などの化合物、エポキシ化
合物、ポリイソシアネートから選ばれた少なくとも1種
類を含有することが特に好ましい。
【0011】本発明における帯電防止層は、有機溶剤を
媒体として塗布して形成することが好ましいが、水性塗
液(水を媒体とするもの)として塗布して形成すること
も可能である。この有機溶剤としては、メチルエチルケ
トン、アセトン、酢酸エチル、テトラヒドロフラン、ジ
オキサン、シクロヘキサノン、n−ヘキサン、トルエ
ン、キシレン、メタノール、エタノール、n−プロパノ
ール、イソプロパノールなどを例示することができる。
これらは単独、もしくは複数を組み合わせて用いること
ができる。本発明における塗液の固形分濃度は特に制約
はないが、30重量%以下、さらに0.5〜30重量%
であることが好ましい。この濃度が30重量%を超える
と塗布外観が悪化することがある。
媒体として塗布して形成することが好ましいが、水性塗
液(水を媒体とするもの)として塗布して形成すること
も可能である。この有機溶剤としては、メチルエチルケ
トン、アセトン、酢酸エチル、テトラヒドロフラン、ジ
オキサン、シクロヘキサノン、n−ヘキサン、トルエ
ン、キシレン、メタノール、エタノール、n−プロパノ
ール、イソプロパノールなどを例示することができる。
これらは単独、もしくは複数を組み合わせて用いること
ができる。本発明における塗液の固形分濃度は特に制約
はないが、30重量%以下、さらに0.5〜30重量%
であることが好ましい。この濃度が30重量%を超える
と塗布外観が悪化することがある。
【0012】本発明において、帯電防止層は上記塗液を
ポリエステルフィルムの一方の面に塗布して形成するの
が好ましいが、該フィルムとしては、前述の方法で延伸
されて結晶配向が完了したポリエステルフィルム、ある
いは結晶配向が完了する前のポリエステルフィルムが好
ましく挙げられる。結晶配向が完了したポリエステルフ
ィルムとしては、ポリエステルを熱溶融してそのままフ
ィルム状とした未延伸フィルムを縦方向および横方向に
二軸延伸し、熱固定処理をしたものを例示することがで
き、結晶配向が完了する前のポリエステルフィルムとし
ては、ポリエステルを熱溶融してそのままフィルム状と
した未延伸フィルム、未延伸フィルムを縦方向または横
方向のいずれか一方に配向せしめた一軸延伸フィルム、
縦方向および横方向の2方向に低倍率延伸配向させたも
の(最終的に縦方向および横方向に再延伸させて配向結
晶化を完了させる前の二軸延伸フィルム)を例示するこ
とができる。
ポリエステルフィルムの一方の面に塗布して形成するの
が好ましいが、該フィルムとしては、前述の方法で延伸
されて結晶配向が完了したポリエステルフィルム、ある
いは結晶配向が完了する前のポリエステルフィルムが好
ましく挙げられる。結晶配向が完了したポリエステルフ
ィルムとしては、ポリエステルを熱溶融してそのままフ
ィルム状とした未延伸フィルムを縦方向および横方向に
二軸延伸し、熱固定処理をしたものを例示することがで
き、結晶配向が完了する前のポリエステルフィルムとし
ては、ポリエステルを熱溶融してそのままフィルム状と
した未延伸フィルム、未延伸フィルムを縦方向または横
方向のいずれか一方に配向せしめた一軸延伸フィルム、
縦方向および横方向の2方向に低倍率延伸配向させたも
の(最終的に縦方向および横方向に再延伸させて配向結
晶化を完了させる前の二軸延伸フィルム)を例示するこ
とができる。
【0013】ポリエステルフィルムへの塗液の塗布方法
としては、公知の任意の塗布方法が適用できる。例えば
ロールコート法、グラビアコート法、マイクログラビア
コート法、リバースコート法、ロールブラッシュ法、ス
プレーコート法、エアーナイフコート法、含浸法および
カーテンコート法などを単独または組み合わせて適用す
るとよい。なお、水性塗液を用いる場合には、塗液の安
定性を助ける目的で若干量の有機溶剤を含有させてもよ
い。
としては、公知の任意の塗布方法が適用できる。例えば
ロールコート法、グラビアコート法、マイクログラビア
コート法、リバースコート法、ロールブラッシュ法、ス
プレーコート法、エアーナイフコート法、含浸法および
カーテンコート法などを単独または組み合わせて適用す
るとよい。なお、水性塗液を用いる場合には、塗液の安
定性を助ける目的で若干量の有機溶剤を含有させてもよ
い。
【0014】本発明において、帯電防止層の厚みは、
0.01〜1μm、さらに0.03〜0.5μmである
のが好ましい。厚みが0.01μm未満であると十分な
帯電防止効果が得られないことがあり、他方1μmを超
えると耐ブロッキング性が低下することがある。また、
帯電防止層の帯電防止性は、表面固有抵抗で1×1012
Ω/□以下、さらに1×1010Ω/□以下が好ましい。
0.01〜1μm、さらに0.03〜0.5μmである
のが好ましい。厚みが0.01μm未満であると十分な
帯電防止効果が得られないことがあり、他方1μmを超
えると耐ブロッキング性が低下することがある。また、
帯電防止層の帯電防止性は、表面固有抵抗で1×1012
Ω/□以下、さらに1×1010Ω/□以下が好ましい。
【0015】本発明において、ポリエステルフィルムの
片面に設ける汚れ防止層は、汚れ防止剤を含む塗液を塗
布することによって形成される。汚れ防止層は、適度な
剥離力を有し、例えば表面保護フィルムを貼り合せた偏
光板を断裁しチップ化するときに断裁面からはみ出す粘
着剤が、表面保護フィルムに接触してもフィルム上に付
着しにくくさせる効果がある。かかる汚れ防止剤として
は、無定形フッ素化ポリマーを用いる。この無定形フッ
素化ポリマーの屈折率は1.29以上1.40未満であ
ることが好ましい。屈折率が上記範囲を満足する無定形
フッ素化ポリマーを50〜100nmの厚み範囲で帯電
防止層上またはポリエステルフィルム上に形成すること
により、照射される光の反射を抑制することができ、表
面保護フィルムとして用いた場合、目視による欠点検査
が容易となる。なお、無定形フッ素化ポリマーの屈折率
は1.29が実質的に材料の最小値であり、他方屈折率
が1.40以上であると、光の反射を抑制する効果が低
下する。かかる無定形フッ素化ポリマーの代表例として
は、旭硝子株式会社製”サイトップ”、DuPont社
製”TEFLON−AF”等が挙げられる。
片面に設ける汚れ防止層は、汚れ防止剤を含む塗液を塗
布することによって形成される。汚れ防止層は、適度な
剥離力を有し、例えば表面保護フィルムを貼り合せた偏
光板を断裁しチップ化するときに断裁面からはみ出す粘
着剤が、表面保護フィルムに接触してもフィルム上に付
着しにくくさせる効果がある。かかる汚れ防止剤として
は、無定形フッ素化ポリマーを用いる。この無定形フッ
素化ポリマーの屈折率は1.29以上1.40未満であ
ることが好ましい。屈折率が上記範囲を満足する無定形
フッ素化ポリマーを50〜100nmの厚み範囲で帯電
防止層上またはポリエステルフィルム上に形成すること
により、照射される光の反射を抑制することができ、表
面保護フィルムとして用いた場合、目視による欠点検査
が容易となる。なお、無定形フッ素化ポリマーの屈折率
は1.29が実質的に材料の最小値であり、他方屈折率
が1.40以上であると、光の反射を抑制する効果が低
下する。かかる無定形フッ素化ポリマーの代表例として
は、旭硝子株式会社製”サイトップ”、DuPont社
製”TEFLON−AF”等が挙げられる。
【0016】なお、屈折率は、下記式のとおり計算して
求める。 屈折率=((2φ+1)/(1−φ))0.5 φ=[R]/V
求める。 屈折率=((2φ+1)/(1−φ))0.5 φ=[R]/V
【0017】ここで、[R]は一定波長において物質に
固有な定数(分子屈折)であり、無定形フッ素化ポリマ
ーを構成するモノマー中の各原子屈折の合計として計算
できる。この各原子屈折については、日本化学会編、”
化学便覧”、基礎編改訂4版(丸善刊、1993)に詳
しい記述がある。また、上記式中のVは、くり返し単位
の分子体積であり、くり返し単位の固有分子体積Vint
(構成される原子の原子半径および結合距離より計算で
きる)から分子鎖パッキング係数Κを用いて、V=V
int/Κで計算できる。なお、分子鎖パッキング係数Κ
には、種々の無定形ポリマーのVint−V曲線より求め
た値(Κ=0.68)を用いる。
固有な定数(分子屈折)であり、無定形フッ素化ポリマ
ーを構成するモノマー中の各原子屈折の合計として計算
できる。この各原子屈折については、日本化学会編、”
化学便覧”、基礎編改訂4版(丸善刊、1993)に詳
しい記述がある。また、上記式中のVは、くり返し単位
の分子体積であり、くり返し単位の固有分子体積Vint
(構成される原子の原子半径および結合距離より計算で
きる)から分子鎖パッキング係数Κを用いて、V=V
int/Κで計算できる。なお、分子鎖パッキング係数Κ
には、種々の無定形ポリマーのVint−V曲線より求め
た値(Κ=0.68)を用いる。
【0018】本発明において、汚れ防止層の厚みは、5
0〜100nmの範囲が好ましい。厚みが50nm未満
であると十分な汚れ防止効果が得られないことがあり、
他方100nmを超える層は、光の反射率が高くなる。
また、汚れ防止層の剥離力は、20〜400g/25m
m、さらに30〜150g/25mmが好ましい。な
お、剥離力は、粘着テープ(日東電工株式会社製、品
番;31B)を測定面に貼り付け、300mm/分の速
度で180度の角度で剥離するときの力を表わす。
0〜100nmの範囲が好ましい。厚みが50nm未満
であると十分な汚れ防止効果が得られないことがあり、
他方100nmを超える層は、光の反射率が高くなる。
また、汚れ防止層の剥離力は、20〜400g/25m
m、さらに30〜150g/25mmが好ましい。な
お、剥離力は、粘着テープ(日東電工株式会社製、品
番;31B)を測定面に貼り付け、300mm/分の速
度で180度の角度で剥離するときの力を表わす。
【0019】本発明の表面保護フィルムの汚れ防止層を
設ける面と反対面に微粘着層を設ける。この微粘着層表
面には、必要に応じて離形剤で処理した剥離(離形)フ
ィルムを貼り合せることができる。微粘着層を構成する
粘着剤としては、アクリル系、ゴム系またはウレタン系
の粘着剤を用いることができ、特に、微粘着層の耐久性
の点でアクリル系粘着剤が好ましい。該微粘着層は、剥
離フィルムなどを貼り合せた後、再剥離する際、相手側
に粘着剤の移行がないことが必要であり、かかる要件を
満足するためには、微粘着層の剥離力が3〜50g/2
5mmであることが好ましい。また、粘着剤のタイプと
しては熱硬化タイプ、UV硬化タイプ、EB硬化タイ
プ、ホットメルトタイプが挙げられ、さらに耐久性や粘
着剤の移行を抑えるために、イソシアネート系や、エポ
キシ系の架橋剤を適宜使用できる。なお、微粘着層の剥
離力は、ステンレス板(SUS304)に微粘着面を貼
合せ、23℃で1日経時後に300mm/分の速度で1
80度の角度で剥離するときの力で表わす。微粘着層の
塗布方式および塗布条件などの塗布方法は、帯電防止層
の塗布方法と同じ方法に加え、ダイコート法、ドクター
ブレード法などでも実施することができる。本発明にお
いて、微粘着層の厚みは、3〜100μm、さらに5〜
50μmであるのが好ましい。厚みが3μm未満である
と十分な微接着効果が得られないことがあり、他方10
0μmを超える層は、過剰品質であり不経済である。
設ける面と反対面に微粘着層を設ける。この微粘着層表
面には、必要に応じて離形剤で処理した剥離(離形)フ
ィルムを貼り合せることができる。微粘着層を構成する
粘着剤としては、アクリル系、ゴム系またはウレタン系
の粘着剤を用いることができ、特に、微粘着層の耐久性
の点でアクリル系粘着剤が好ましい。該微粘着層は、剥
離フィルムなどを貼り合せた後、再剥離する際、相手側
に粘着剤の移行がないことが必要であり、かかる要件を
満足するためには、微粘着層の剥離力が3〜50g/2
5mmであることが好ましい。また、粘着剤のタイプと
しては熱硬化タイプ、UV硬化タイプ、EB硬化タイ
プ、ホットメルトタイプが挙げられ、さらに耐久性や粘
着剤の移行を抑えるために、イソシアネート系や、エポ
キシ系の架橋剤を適宜使用できる。なお、微粘着層の剥
離力は、ステンレス板(SUS304)に微粘着面を貼
合せ、23℃で1日経時後に300mm/分の速度で1
80度の角度で剥離するときの力で表わす。微粘着層の
塗布方式および塗布条件などの塗布方法は、帯電防止層
の塗布方法と同じ方法に加え、ダイコート法、ドクター
ブレード法などでも実施することができる。本発明にお
いて、微粘着層の厚みは、3〜100μm、さらに5〜
50μmであるのが好ましい。厚みが3μm未満である
と十分な微接着効果が得られないことがあり、他方10
0μmを超える層は、過剰品質であり不経済である。
【0020】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明をさらに説明す
る。なお、各特性値は下記の方法で測定した。 (1)表面固有抵抗値 タケダ理研社製固有抵抗測定器を使用し、測定温度23
℃、測定湿度65%RHの雰囲気で、印可電圧100V
で1分後の表面固有抵抗値を測定した。なお、表面固有
抵抗値としては、1×1012Ω/□未満が好ましい。
る。なお、各特性値は下記の方法で測定した。 (1)表面固有抵抗値 タケダ理研社製固有抵抗測定器を使用し、測定温度23
℃、測定湿度65%RHの雰囲気で、印可電圧100V
で1分後の表面固有抵抗値を測定した。なお、表面固有
抵抗値としては、1×1012Ω/□未満が好ましい。
【0021】(2)汚れ防止性 表面保護フィルムを粘着剤付き偏光板に積層し、16イ
ンチディスプレイ用の寸法に裁断し、積層した後、偏光
板の異物検査を行い、裁断面からはみ出した粘着剤が原
因で異物とカウントされた数の全異物数に対する割合を
計算し、下記の基準で評価した。 ○: 1%未満 △: 1%以上20%未満 ×: 20%以上
ンチディスプレイ用の寸法に裁断し、積層した後、偏光
板の異物検査を行い、裁断面からはみ出した粘着剤が原
因で異物とカウントされた数の全異物数に対する割合を
計算し、下記の基準で評価した。 ○: 1%未満 △: 1%以上20%未満 ×: 20%以上
【0022】(3)剥離帯電特性(TFT破壊率)表面
保護フィルムを積層した偏光板をTFT液晶セルに貼り
合せ、表面保護フィルムを剥離した際の、TFT素子の
破壊率を測定し、下記の基準で評価した。 ○: 0% △: 0%を超えて10%未満 ×: 10%以上
保護フィルムを積層した偏光板をTFT液晶セルに貼り
合せ、表面保護フィルムを剥離した際の、TFT素子の
破壊率を測定し、下記の基準で評価した。 ○: 0% △: 0%を超えて10%未満 ×: 10%以上
【0023】(4)表面反射率 島津製作所製紫外・可視分光光度計UV−3101PC
を用い、入射光に対し、5°方向の反射光を350〜7
00nmの波長範囲で測定した。測定試料は、粘着層を
スライドガラス板上に貼付した状態で測定した。また、
反射率の0/100%補正は、スライドガラス板上にA
lを厚み1μm蒸着したものを用いて実施した。なお、
反射防止能の判定は、350〜700nmにおける反射
率曲線の極小値が1.5%未満であれば良、1.5%以
上であれば不良とした。
を用い、入射光に対し、5°方向の反射光を350〜7
00nmの波長範囲で測定した。測定試料は、粘着層を
スライドガラス板上に貼付した状態で測定した。また、
反射率の0/100%補正は、スライドガラス板上にA
lを厚み1μm蒸着したものを用いて実施した。なお、
反射防止能の判定は、350〜700nmにおける反射
率曲線の極小値が1.5%未満であれば良、1.5%以
上であれば不良とした。
【0024】[実施例1]帯電防止層として、第4級ア
ンモニウム塩型カチオン性高分子化合物(コニシ株式会
社製、ボンディップ−P主剤、固形分30%)50部、
およびエポキシ樹脂硬化剤(コニシ株式会社製、ボンデ
ィップ−P硬化剤、固形分7%)50部を混合し、混合
溶剤(水/イソプロピルアルコール=1/1)で5重量
%に希釈し、帯電防止剤塗工液を調製した。この塗工液
を高透明二軸延伸ポリエステルフィルム(帝人株式会社
製、テトロンフィルム、G2−38μm)の片面に、グ
ラビアコーターを用いて塗布し、150℃、1分間塗膜
を乾燥・硬化させ、厚み0.3μmの帯電防止層を設け
た。次に、この帯電防止層の上に、汚れ防止層として、
旭硝子株式会社製、”サイトップ”(屈折率:1.3
4)を希釈溶剤に溶解し、乾燥後の被膜厚さが60nm
となる量塗布し、乾燥した。さらに、この積層フィルム
の汚れ防止層を設けた面と反対の面に、微粘着層として
アクリル系粘着剤(帝国化学株式会社製、SG−80
0)100部(固形分重量部)に対し、イソシアネート
硬化剤(日本ポリウレタン株式会社製、コロネートH
L)20部(固形分重量部)を加えた塗工液を、グラビ
アコーターを用いて塗布し、100℃、2分間塗膜を乾
燥・硬化させ、厚み20μmの微粘着層を設け、表面保
護フィルムを作成した。この表面保護フィルムの特性を
表1に示す。
ンモニウム塩型カチオン性高分子化合物(コニシ株式会
社製、ボンディップ−P主剤、固形分30%)50部、
およびエポキシ樹脂硬化剤(コニシ株式会社製、ボンデ
ィップ−P硬化剤、固形分7%)50部を混合し、混合
溶剤(水/イソプロピルアルコール=1/1)で5重量
%に希釈し、帯電防止剤塗工液を調製した。この塗工液
を高透明二軸延伸ポリエステルフィルム(帝人株式会社
製、テトロンフィルム、G2−38μm)の片面に、グ
ラビアコーターを用いて塗布し、150℃、1分間塗膜
を乾燥・硬化させ、厚み0.3μmの帯電防止層を設け
た。次に、この帯電防止層の上に、汚れ防止層として、
旭硝子株式会社製、”サイトップ”(屈折率:1.3
4)を希釈溶剤に溶解し、乾燥後の被膜厚さが60nm
となる量塗布し、乾燥した。さらに、この積層フィルム
の汚れ防止層を設けた面と反対の面に、微粘着層として
アクリル系粘着剤(帝国化学株式会社製、SG−80
0)100部(固形分重量部)に対し、イソシアネート
硬化剤(日本ポリウレタン株式会社製、コロネートH
L)20部(固形分重量部)を加えた塗工液を、グラビ
アコーターを用いて塗布し、100℃、2分間塗膜を乾
燥・硬化させ、厚み20μmの微粘着層を設け、表面保
護フィルムを作成した。この表面保護フィルムの特性を
表1に示す。
【0025】[実施例2]帯電防止層の上に微粘着層を
設け、その微粘着層を設けた面と反対の面に、汚れ防止
層を設ける他は実施例1と同じ方法で表面保護フィルム
を作成した。この表面保護フィルムの特性を表1に示
す。
設け、その微粘着層を設けた面と反対の面に、汚れ防止
層を設ける他は実施例1と同じ方法で表面保護フィルム
を作成した。この表面保護フィルムの特性を表1に示
す。
【0026】[実施例3]汚れ防止層として、旭硝子株
式会社製、”サイトップ”に代えて、DuPont社
製、”TEFRON−AF”(屈折率:1.29〜1.
31)を用いる以外は実施例1と同じ方法で表面保護フ
ィルムを作成した。この表面保護フィルムの特性を表1
に示す。
式会社製、”サイトップ”に代えて、DuPont社
製、”TEFRON−AF”(屈折率:1.29〜1.
31)を用いる以外は実施例1と同じ方法で表面保護フ
ィルムを作成した。この表面保護フィルムの特性を表1
に示す。
【0027】[実施例4]帯電防止層として、下記式
(1)を繰り返し単位とする共重合体(平均分子量:1
2,600)15重量部に下記式(2)を繰り返し単位とす
る共重合体(式(2)のaが40モル%、bが60モル
%の共重合体、平均分子量:38,700)を25重量部ドー
ピングした帯電防止性重合体[M1]、ジカルボン酸成
分としてテレフタル酸54モル%、イソフタル酸37モ
ル%、アジピン酸5モル%および5−Naスルホイソフ
タル酸4モル%、グリコール成分としてエチレングリコ
ール92モル%、ジエチレングリコール5モル%、1,
4−ブタンジオール3モル%を用いて得られた共重合ポ
リエステル[M2](Tg59℃、平均分子量20,66
0)、ならびにノニオン系界面活性剤[M3](ポリオキ
シエチレンノニルフェニルエーテル)からなる組成物
(重量比;M1/M2/M3=30/70/10)の5重
量%水性塗液を用いる以外は実施例1と同じ方法で表面
保護フィルムを作成した。この表面保護フィルムの特性
を表1に示す。
(1)を繰り返し単位とする共重合体(平均分子量:1
2,600)15重量部に下記式(2)を繰り返し単位とす
る共重合体(式(2)のaが40モル%、bが60モル
%の共重合体、平均分子量:38,700)を25重量部ドー
ピングした帯電防止性重合体[M1]、ジカルボン酸成
分としてテレフタル酸54モル%、イソフタル酸37モ
ル%、アジピン酸5モル%および5−Naスルホイソフ
タル酸4モル%、グリコール成分としてエチレングリコ
ール92モル%、ジエチレングリコール5モル%、1,
4−ブタンジオール3モル%を用いて得られた共重合ポ
リエステル[M2](Tg59℃、平均分子量20,66
0)、ならびにノニオン系界面活性剤[M3](ポリオキ
シエチレンノニルフェニルエーテル)からなる組成物
(重量比;M1/M2/M3=30/70/10)の5重
量%水性塗液を用いる以外は実施例1と同じ方法で表面
保護フィルムを作成した。この表面保護フィルムの特性
を表1に示す。
【0028】
【化1】
【0029】[比較例1]汚れ防止層として、シリコー
ングラフトアクリル樹脂(屈折率:1.42〜1.4
9)を用いる以外は実施例1と同じ方法で表面保護フィ
ルムを作成した。この表面保護フィルムの特性を表1に
示す。
ングラフトアクリル樹脂(屈折率:1.42〜1.4
9)を用いる以外は実施例1と同じ方法で表面保護フィ
ルムを作成した。この表面保護フィルムの特性を表1に
示す。
【0030】[比較例2]帯電防止層を設けない以外は
実施例1と同じ方法で表面保護フィルムを作成した。こ
の表面保護フィルムの特性を表1に示す。
実施例1と同じ方法で表面保護フィルムを作成した。こ
の表面保護フィルムの特性を表1に示す。
【0031】[比較例3]汚れ防止層を設けない以外は
実施例1と同じ方法で表面保護フィルムを作成した。こ
の表面保護フィルムの特性を表1に示す。
実施例1と同じ方法で表面保護フィルムを作成した。こ
の表面保護フィルムの特性を表1に示す。
【0032】[比較例4]帯電防止層も汚れ防止層も設
けない以外は実施例1と同じ方法で表面保護フィルムを
作成した。この表面保護フィルムの特性を表1に示す。
けない以外は実施例1と同じ方法で表面保護フィルムを
作成した。この表面保護フィルムの特性を表1に示す。
【0033】
【表1】 ------------------------------------------------------------------ 表面固有抵抗 汚れ防止性 剥離帯電特性 表面反射率 ------------------------------------------ ------------------------ 実施例1 9.3×10 8Ω/□ ○ ○ 1.0% 実施例2 1.1×10 9Ω/□ ○ ○ 1.0% 実施例3 9.3×10 8Ω/□ ○ ○ 0.8% 実施例4 3.5×10 7Ω/□ ○ ○ 1.0% 比較例1 9.3×10 8Ω/□ ○ ○ 2.1% 比較例2 1016Ω/□以上 ○ × 1.0% 比較例3 9.3×10 8Ω/□ × ○ 1.0% 比較例4 1016Ω/□以上 × × 3.5% ------------------------------------------------------------------ (注1)表面固有抵抗は、ポリエステルフィルムに帯電防止層を設けた時点で測 定した。 (注2)実施例、比較例の層構成は以下のとおりである。 実施例1、3、4、比較例1(A/B/C/D)、実施
例2(A/C/B/D)、比較例2(A/C/D)、比
較例3(B/C/D)、比較例4(C/D)ただし、
A:汚れ防止層、B:帯電防止層、C:ポリエチレンテ
レフタレートフィルム、D:微粘着層、を表わす。
例2(A/C/B/D)、比較例2(A/C/D)、比
較例3(B/C/D)、比較例4(C/D)ただし、
A:汚れ防止層、B:帯電防止層、C:ポリエチレンテ
レフタレートフィルム、D:微粘着層、を表わす。
【0034】
【発明の効果】本発明の表面保護フィルムは、剥離した
際の剥離帯電が少なく、特に保護フィルムを偏光板に貼
り合せて裁断した際、裁断面からはみ出した粘着剤が保
護フィルム表面に付着するのを防止し、また、検査照明
の反射が少なく、製品の欠陥検査が精度良く行える表面
保護フィルムとして有用である。
際の剥離帯電が少なく、特に保護フィルムを偏光板に貼
り合せて裁断した際、裁断面からはみ出した粘着剤が保
護フィルム表面に付着するのを防止し、また、検査照明
の反射が少なく、製品の欠陥検査が精度良く行える表面
保護フィルムとして有用である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4F006 AA35 AB19 BA02 BA07 BA11 4F100 AK17C AK25G AK41A AK42 AK53 AR00B AR00D BA04 BA07 BA10C BA10D CA02 EH46 EJ08 EJ38 EJ86 GB41 JG03B JG04 JK06 JK06D JL06 JL06C JL13D JN06 JN18C YY00C YY00D
Claims (8)
- 【請求項1】 ポリエステルフィルムの片面に帯電防止
層を設け、その層の上に無定形フッ素化ポリマーからな
る汚れ防止層を設け、そしてその反対面に微粘着層を設
けることを特徴とする表面保護フィルム。 - 【請求項2】 ポリエステルフィルムの片面に帯電防止
層を設け、その層の上に微粘着層を設け、そしてその反
対面に無定形フッ素化ポリマーからなる汚れ防止層を設
けることを特徴とする表面保護フィルム。 - 【請求項3】 無定形フッ素化ポリマーの屈折率が1.
29以上1.40未満である請求項1記載の表面保護フ
ィルム。 - 【請求項4】 無定形フッ素化ポリマーの屈折率が1.
29以上1.40未満である請求項2記載の表面保護フ
ィルム。 - 【請求項5】 微粘着層の剥離力が3〜50g/25m
mである請求項1記載の表面保護フィルム。 - 【請求項6】 微粘着層の剥離力が3〜50g/25m
mである請求項2記載の表面保護フィルム。 - 【請求項7】 偏光板、位相差板および視野角拡大フィ
ルムから選ばれる少なくとも1つの積層体の表面保護に
用いられる請求項1記載の表面保護フィルム。 - 【請求項8】 偏光板、位相差板および視野角拡大フィ
ルムから選ばれる少なくとも1つの積層体の表面保護に
用いられる請求項2記載の表面保護フィルム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27490499A JP2001096698A (ja) | 1999-09-28 | 1999-09-28 | 表面保護フィルム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27490499A JP2001096698A (ja) | 1999-09-28 | 1999-09-28 | 表面保護フィルム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001096698A true JP2001096698A (ja) | 2001-04-10 |
Family
ID=17548160
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP27490499A Pending JP2001096698A (ja) | 1999-09-28 | 1999-09-28 | 表面保護フィルム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001096698A (ja) |
Cited By (16)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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JP2003080639A (ja) * | 2001-09-11 | 2003-03-19 | Mitsubishi Polyester Film Copp | フィルム |
JP2004223923A (ja) * | 2003-01-23 | 2004-08-12 | Fujimori Kogyo Co Ltd | 表面保護フィルムおよびそれを用いた積層体 |
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US10676651B2 (en) | 2016-03-09 | 2020-06-09 | Mitsubishi Chemical Corporation | Adhesive film and process for producing the same |
-
1999
- 1999-09-28 JP JP27490499A patent/JP2001096698A/ja active Pending
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