JP2001096593A - 射出成形用の型締装置及び射出成形装置 - Google Patents

射出成形用の型締装置及び射出成形装置

Info

Publication number
JP2001096593A
JP2001096593A JP27890699A JP27890699A JP2001096593A JP 2001096593 A JP2001096593 A JP 2001096593A JP 27890699 A JP27890699 A JP 27890699A JP 27890699 A JP27890699 A JP 27890699A JP 2001096593 A JP2001096593 A JP 2001096593A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mold
mold clamping
injection molding
movable
open position
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP27890699A
Other languages
English (en)
Inventor
Atsushi Saito
篤 斎藤
Takeo Kitayama
威夫 北山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Satoh Machinery Works Co Ltd
Sumitomo Chemical Co Ltd
Original Assignee
Satoh Machinery Works Co Ltd
Sumitomo Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Satoh Machinery Works Co Ltd, Sumitomo Chemical Co Ltd filed Critical Satoh Machinery Works Co Ltd
Priority to JP27890699A priority Critical patent/JP2001096593A/ja
Publication of JP2001096593A publication Critical patent/JP2001096593A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 成形金型の可動型を閉位置から半開位置を経
て開位置に段階的に移動させる射出成形用の型締装置に
於いて、可動型を半開位置に正確に移動させ得るように
すると共に、その応答性の向上及び高速動作が担保でき
るようにする。 【解決手段】 前記可動型(16)を前記閉位置から前記半
開位置まで移動させる型戻し装置(40)(40)と、型締シリ
ンンダ(11)の型締圧が解除された後に前記型戻し装置を
始動させる始動タイミング設定手段と、前記可動型を前
記半開位置に移動させる際の前記型戻し装置の最終作動
位置を設定する最終位置設定手段と、を具備すること。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、可塑化樹脂を射出
して成形金型のキャビティを一旦満たし、その後、可動
型を若干後退さた状態に維持して成形品を得る射出成形
用の型締装置に関するものであり、例えば、発泡成形を
行う射出成形用の型締装置に適用することができる。
【0002】可塑化樹脂をキャビティに一旦満たす段階
においては、成形金型を完全に閉じた状態で可塑化樹脂
を充満させる形式のものでも良いし、若干開いた成形金
型内に可塑化樹脂を注入してから前記成形金型を全閉状
態にして可塑化樹脂をキャビティ内に押し広げる形式の
ものでもよい。従って、本明細書で言う射出成形とは、
射出プレス成形を含む概念である。
【0003】
【従来の技術】例えば発泡成形を行う射出成形用の従来
の型締装置では、成形金型の可動型が型締用シリンダの
出力軸に取付けられており、該型締用シリンダの伸縮に
より可動型を固定型に対して接離動作させて成形金型の
開閉を行っていた。
【0004】発泡成形を行う場合は、閉状態にある成形
金型のキャビティに可塑化樹脂を充満させ、その後、型
締用シリンダを収縮させて可動型を半開位置まで微小距
離だけ後退させ、これにより、キャビティを拡大して可
塑化樹脂が発泡するまで待機し、その後、可動型を最終
の開位置まで後退させて成形品を成形金型から取り出
す。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の射出成形用の型締装置は、可動型を閉位置から半開
位置まで微小距離だけ後退させる為に型締用シリンダを
利用するものであり、しかも、該型締用シリンダの駆動
には多量のオイルが必要なことから、可動型を半開位置
まで後退させる際の該可動型の移動距離のバラツキが大
きく、成形品の肉厚のバラツキ等が生じてその品質が低
下するという問題があった。
【0006】又、上記大容量の型締シリンダで半開位置
まで可動型を後退させるには多量のオイルが必要なこと
から、該型締シリンダを用いる場合は可動型を閉位置か
ら半開位置まで後退させる際の応答性が悪く又高速動作
をさせることが困難であるという問題もあった。
【0007】本発明は係る点に鑑みて成されたもので、
『成形金型の可動型を閉位置から半開位置を経て開位置
に段階的に移動させる射出成形用の型締装置』に於い
て、可動型を半開位置に正確に移動させ得るようにする
と共に、その応答性の向上及び高速動作が担保できるよ
うにすることをその課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】〈1項〉上記課題を解決
するための本発明の技術的手段は、『前記可動型を前記
閉位置から前記半開位置まで移動させる型戻し装置と、
型締シリンンダの型締圧が解除された後に前記型戻し装
置を始動させる始動タイミング設定手段と、前記半開位
置に対応する前記型戻し装置の作動位置を設定する最終
位置設定手段と、を具備する』ことである。
【0009】上記技術的手段によれば、始動タイミング
設定手段で設定されたタイミング、即ち、型締シリンダ
の型締圧が解除された後に型戻し装置が始動する。これ
により、型戻し装置で可動型が閉位置から半開位置に向
けて移動する。そして、最終位置設定手段で設定された
作動位置まで型戻し装置が作動して停止すると、該型戻
し装置で移動される可動型が半開位置に到達する。
【0010】このものでは、可動型を閉位置から半開位
置まで後退させるための型戻し装置を採用している。し
かも、可動型を後退させるのに必要な力は型締力に比べ
て小さいくて済むから、応答性が悪く収縮速度が遅い大
容量の型締シリンダに比べて小型で精度の良い型戻し装
置を採用することができる。従って、上記型締シリンダ
で可動型を半開位置まで後退させる場合に比べ、該可動
型を正確に後退させることができると共に、型開き動作
の応答性が向上し且つ可動型を高速で半開位置まで移動
させることができる。 〈2項〉前記1項において、『前記型戻し装置は、型締
方向の寸法が変化し且つ固定型取付部の外周とこれに対
向する可動型取付板の間に介装される伸縮機構部と、該
伸縮機構部を作動させる駆動源とから構成されており、
前記最終位置設定手段は、前記可動型が前記半開位置ま
で移動したときに前記伸縮機構部の一部に当接してこれ
の伸縮動作を阻止するストッパである』ものを採用する
ことができる。 〈3項〉前記2項において、『前記伸縮機構部は、油圧
シリンダである』ものを採用できる他、『前記伸縮機構
部は、送りネジ機構で伸縮するもの』や『前記伸縮機構
部は、四節リンク機構である』もの等、種々の構成を採
用することができる。 〈4項〉前記2項又は3項において、『前記伸縮機構部
の基端部とこれに対向する前記固定型取付部の外周との
間に楔状に押し込んで前記伸縮機構部の型締方向の配設
位置を調節するレベル調節具を具備する』ものでは、型
締装置に装着された成形金型が寸法の異なったものと交
換された場合には、上記レベル調節具で伸縮機構部の型
締方向の配設位置を適正位置に調節することができる。 〈5項〉『前記1〜4項の射出成形用の型締装置を具備
する射出成形装置』では、可動型を閉位置から半開位置
まで後退たせてキャビティ内の可塑化樹脂を発泡させる
発泡成形時に、成形品の肉厚が成形品間で均一になり、
高品質の成形品が得られる。
【0011】
【発明の効果】1項〜5項の本発明は、上記構成である
から次の特有の効果を有する。
【0012】型締シリンダに比べて小型で精度の良い型
戻し装置を採用することができるから、既述従来のもの
に比べ、可動型を半開位置まで精度よく正確に後退させ
ることができると共に、半開動作の応答性の向上及び高
速性が担保できる。
【0013】4項の発明では、型締装置に装着された成
形金型が寸法の異なったものと交換された場合でも、こ
れに応じて伸縮機構部の配設位置を適正位置に調節する
ことができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本願発明の実施の形態を、
図示例と共に説明する。
【0015】図1は、横射出式の射出機(4) と、本発明
の対象たる射出成形用の型締装置(1) を備えた射出成形
装置の一部切欠の側面図である。
【0016】型締装置(1) は、成形金型(18)の固定型(1
7)を取付ける固定型取付台(10)と、該固定型取付台(10)
の周囲から立設した四本の支柱(20)(20)と、該支柱(20)
(20)の上端で支持されたシリンダ配設部(21)を具備し、
シリンダ配設部(21)には型締シリンダ(11)が取付けられ
ている。
【0017】型締シリンダ(11)の出力軸たるプランジャ
(12)の下端には、これと一体形成された下端板(13)の外
周が張り出していると共に、該下端板(13)は可動型(16)
を装着する為の可動型取付板(14)の上方に位置してい
る。
【0018】上記可動型取付板(14)の下面には、可動型
(16)が結合ボルト(39)(39)で着脱可能に取り付けられて
いると共に、該可動型取付板(14)の上面には上記プラン
ジャ(12)の下端板(13)を包囲するように配列されたL形
係合棒(24)(24)が立設している。そして、該L形係合棒
(24)(24)の上端の屈曲係合片(25)(25)には、上記下端板
(13)の外周が下方から係合するようになっている。これ
により、プランジャ(12)の下端板(13)がL形係合棒(24)
の上端の屈曲係合片(25)に係合するまで可動型取付板(1
4)から上方に離反動作できる構造になっている。
【0019】尚、成形金型(18)の固定型(17)は型締装置
(1) の固定型取付台(10)に対して結合ボルト(38)(38)で
着脱可能に取り付けられている。
【0020】上記固定型取付台(10)上には、固定型(17)
の配設部を包囲するように四個の油圧シリンダ(40)(40)
が設けられていると共に、これら油圧シリンダ(40)(40)
の出力軸(41)(41)の上端は可動型取付板(14)の下面に対
向している。これにより、成形金型(18)を閉じた後に型
締シリンダ(11)の型締圧を開放させて油圧シリンダ(40)
(40)の出力軸(41)(41)を進出させると、その上端で可動
型取付板(14)が可動型(16)と共に持ち上げられてこれが
半開位置まで移動する。尚、この実施の形態では、型締
シリンダ(11)に比べて小さな油圧シリンダ(40)が採用さ
れている。即ち、型締シリンダ(11)のプランジャ(12)を
所定距離移動させる場合より少ないオイルの量で出力軸
(41)を上記所定距離だけ移動させ得る油圧シリンダ(40)
が採用されている。
【0021】図1,2に示すように、上記油圧シリンダ
(40)(40)は,床上に配設されたコントロールボックス(6
9)内の油圧装置(60)から引き出された油圧回路(65)に配
設されており、油圧装置(60)から各油圧シリンダ(40)(4
0)の一端の第1ポート(b1)(b 1)にオイルを供給する伸長
側回路(651) には通常状態で油圧装置(60)側へのオイル
の逆流を防止する第1パイロットチェックバルブ(a1)が
配設されている。又、油圧シリンダ(40)(40)の他端側の
第2ポート(b2)(b2)にオイルを供給する収縮側回路(65
2) には、通常状態で油圧装置(60)側へのオイルの逆流
を防止する第2パイロットチェックバルブ(a2)が配設さ
れている。
【0022】このものでは、油圧装置(60)内の図示しな
い油圧ポンプ(既述した駆動源に対応する)から伸長側
回路(651) にオイルを供給すると、このときのオイル圧
で第1,第2パイロットチェックバルブ(a1)(a2)が開弁
し、これにより、油圧シリンダ(40)(40)の第2ポート(b
2)(b2)から吐出されるオイルは第2パイロットチェック
バルブ(a2)を介して油圧装置(60)内に吸収される。これ
により、油圧シリンダ(40)(40)の出力軸(41)(41)がシリ
ンダチューブ(479) (479) から同期して同速で進出す
る。そして、上記油圧ポンプを停止させると、上記油圧
シリンダ(40)(40)内のオイルは、第1,第2パイロット
チェックバルブ(a1)(a2)で遮断されて油圧装置(60)側に
逆流することがない。これにより、シリンダチューブ(4
79) (479)内のピストン(42)が、シリンダチューブ(479)
の第2ポート(b2)側の端部(67)(既述発明特定事項た
る最終位置設定手段及びストッパに対応する)に当接し
た位置、即ち、ストロークエンドの位置まで移動した状
態に維持される。よって、既述したように、油圧シリン
ダ(40)(40)の出力軸(41)(41)で可動型(16)が半開位置ま
で後退されて成形金型(18)が半開状態に維持される。
【0023】従って、本実施の形態では、上記油圧シリ
ンダ(40)(40)が既述した発明特定事項たる伸縮機構部に
対応すると共に、上記油圧シリンダ(40)(40)とこれに作
動用のオイルを供給する油圧装置(60)内の油圧ポンプの
組み合わせが既述した発明特定事項たる型戻し装置に対
応する。
【0024】尚、油圧装置(60)内の油圧ポンプ(図示せ
ず)から収縮側回路(652) にオイルを供給すると、この
ときのオイル圧で第1,第2パイロットチェックバルブ
(a1)(a2)が開弁し、出力軸(41)(41)の上記進出時とは逆
に第2ポート(b2)(b2)からシリンダチューブ(479) (47
9) 内にオイルが流入し、これにより、出力軸(41)(41)
が後退して最降下位置に達する。
【0025】図3に示すように、上記各油圧シリンダ(4
0)(40)の型締方向たる上下方向の配設位置は、該油圧シ
リンダ(40)(40)と固定型取付台(10)の間(既述発明特定
事項の「油圧シリンダ(40)(40)の基端部(49)とこれに対
向する固定型取付部の外周との間」に対応する)に配設
されたレベル調節具(8) で調節されるようになってい
る。
【0026】レベル調節具(8) は、両端に起立壁(81)(8
2)を具備するベース部材(83)と、一方の起立壁(81)に螺
入されたレベル調節ネジ(84)で押されてベース部材(83)
上を摺動する楔状の押込ブロック(86)と、該押込ブロッ
ク(86)上に重ねられた昇降ブロック(87)を具備してい
る。押込ブロック(86)の一端から起立するバネ受壁(88)
にはガイド軸(89)の一端が螺入されていると共に、該ガ
イド軸(89)は昇降ブロック(87)に穿設された軸孔(91)に
摺動自在に挿入されている。又、上記ガイド軸(89)に外
嵌されたコイルバネ(92)は、上記押込ブロック(86)の起
立壁(81)と昇降ブロック(87)の間に圧縮状態で介装され
ている。そして、昇降ブロック(87)上に油圧シリンダ(4
0)が配設固定されている。
【0027】このものでは、起立壁(81)に対してレベル
調節ネジ(84)を螺入すると、該レベル調節ネジ(84)の先
端で押込ブロック(86)が押されて移動し、該押込ブロッ
ク(86)が昇降ブロック(87)の下方に深く潜り込む。する
と、押込ブロック(86)の楔作用で昇降ブロック(87)が持
ち上げられ、これにより、油圧シリンダ(40)の型締方向
の配設位置たる上下位置が調節できる。従って、油圧シ
リンダ(40)のピストン(42)がシリンダチューブ(479) の
上記端部(67)に当接したときの出力軸(41)の上端と固定
型取付台(10)の上下距離、すなわち、金型(18)を半開状
態にセットしたときの可動型(16)と固定型(17)の間隔寸
法が、レベル調節ネジ(84)で調節できる。これにより、
金型(18)の種類や寸法に応じて油圧シリンダ(40)の上下
方向の配設位置を調節して上記間隔寸法を目標寸法に設
定することができる。
【0028】尚、射出機(4) の近傍に配設された上記コ
ントロールボックス(69)からは、型締シリンダ(11)に繋
がる型締用油圧回(59)と、射出機(4) に繋がる射出機用
油圧回路(58)が引き出されている。
【0029】図4は、上記射出成形装置を用いて発泡成
形する場合の動作を例示したフローチャートである。
【0030】図示しない運転スイッチが投入されると、
ステップ(ST1) で型戻し装置を構成する油圧シリンダ(4
0)(40)の出力軸(41)(41)を最後退位置まで移動させ、こ
れにより、成形金型(18)が全閉状態になっても油圧シリ
ンダ(40)(40)の出力軸(41)(41)の先端と可動型取付板(1
4)の間に所定の間隙が確保できる状態にする。
【0031】次に、ステップ(ST2) で、型締シリンダ(1
1)のプランジャ(12)を進出させて成形金型(18)を全閉状
態にする。即ち、プランジャ(12)を進出させることによ
り、可動型取付板(14)に取り付けられた可動型(16)を固
定型(17)に当接させ、これにより、成形金型(18)を全閉
状態にする。
【0032】その後、ステップ(ST3) で、射出機(4) の
先端の射出ノズル(43)から成形金型(18)内に発泡性の可
塑化樹脂を射出し、ステップ(ST4) で一定時間が経過す
るまで待機する。これにより、可塑化樹脂が成形金型(1
8)のキャビティに賦形される。
【0033】次に、ステップ(ST5) で型締シリンダ(11)
のプランジャ(12)を若干後退させる。即ち、プランジャ
(12)の下端板(13)が可動型取付板(14)に立設されたL形
係合棒(24)(24)の屈曲係合片(25)(25)に係合する直前ま
で上記プランジャ(12)を後退させ、これにより、上記下
端板(13)と可動型取付板(14)間に所定の間隙を作り、油
圧シリンダ(40)(40)で可動型取付板(14)を持ち上げ得る
状態にする。即ち、後述のように可動型(16)を半開位置
まで後退させる際の後退距離より若干大きい間隙を下端
板(13)と可動型取付板(14)の間に形成する。次に、ステ
ップ(ST6) で、各油圧シリンダ(40)の出力軸(41)を最進
出位置まで進出させるべく、油圧装置(60)から伸長側回
路(651) にオイルを供給する。すると、既述したよう
に、各油圧シリンダ(40)のピストン(42)がシリンダチュ
ーブ(479) の第2ポート(b2)側の端部(67)に当接するス
トロークエンドの位置まで移動する。このとき、各油圧
シリンダ(40)の出力軸(41)が進出動作途中で可動型取付
板(14)の下面に当接して該可動型取付板(14)を持ち上
げ、これにより、可動型(16)を固定型(17)から離反させ
て成形金型(18)を図1の実線で示す半開状態に維持す
る。この場合、油圧シリンダ(40)の出力軸(41)は、スト
パたる上記シリンダチューブ(479) の端部(67)にピスト
ン(42)が当接するまで進出するから、出力軸(41)の最終
上昇位置が正確に定まる。即ち、油圧シリンダ(40)で半
開位置まで移動される可動型(16)の移動距離の精度は、
従来のように大きな型締シリンダ(11)で可動型(16)を移
動させる場合の移動距離の精度よりも高くなりる。これ
により、上記半開状態での可動型(16)と固定型(17)の間
隔が既述従来のもの(大きな型締シリンダ(11)で可動型
(16)を後退させるもの)に比べて正確なものとなる。
又、大きな型締シリンダ(11)のプランジャ(12)と同じ距
離だけ上記出力軸(41)を移動させる為に油圧シリンダ(4
0)に供給しなければならないオイルの量は、大容量の上
記型締シリンダ(11)に比べて極めて少ないから、可動型
(16)を半開位置まで高速で移動させることができると共
に、該型開き動作の応答性の向上が図れる。尚、本実施
の形態では、油圧シリンダ(40)(40)を伸長動作させるタ
イミングを設定する為にステップ(ST4) 〜(ST6) の制御
を行う制御装置(図示せず)の機能部が既述発明特定事
項たる始動タイミング設定手段に対応している。
【0034】そして、上記のように成形金型(18)を半開
状態に維持すると、成形金型(18)のキャビティの内圧が
低下し、これにより、可塑化樹脂内に添加された発泡剤
の作用で可塑化樹脂が発泡する。そして、ステップ(ST
7) で一定時間の時間待ちを行うと、この間に成形金型
(18)内での可塑化樹脂の発泡が完了する。そこで、ステ
ップ(ST8) で型締シリンダ(11)のプランジャ(12)を更に
上昇させると、該プランジャ(12)の下端板(13)が可動型
取付板(14)の上面に立設されたL形係合棒(24)(24)の屈
曲係合片(25)(25)に係合した状態で上昇し、これによ
り、可動型(16)が図1の想像線で示す開位置まで上昇す
る。その後、固定型(17)に残存した成形品を取り出す
と、成形作業が完了する。 [その他] 上記実施実施の形態では、伸縮機構部として油圧シリ
ンダ(40)を採用したが、図5に示すように、送りねじ機
構で全長が変化する伸縮機構部を採用してもよい。即
ち、伝動チェーン(72)を介してモータ(71)で駆動される
ナット部材(73)を設け、筒体(75)と同軸状に昇降自在に
設けられたネジ軸(77)を上記ナット部材(73)で昇降さ
せ、これにより、可動型取付板(14)を前記ネジ軸(77)で
押し上げるようにしてもよい。 又、伸縮機構部として四節リンクやカム機構を採用
し、これらによって可動型取付板(14)を昇降させてもよ
い。 上記実施の形態では、全閉状態に維持した成形金型(1
8)内に可塑化樹脂を注入するようにしたが、若干開いた
成形金型(18)内に可塑化樹脂を注入してから該成形金型
(18)を全閉状態にして可塑化樹脂をキャビティ内に押し
広げる方式(射出プレス方式)を採用してもよい。 上記実施の形態では、型締シリンダ(11)のプランジャ
(12)を若干後退させてから、油圧シリンダ(40)(40)の出
力軸(41)(41)を進出させたが、型締シリンダ(11)による
型締圧を解除した状態(プランジャ(12)が可動型取付板
(14)上に自重で乗っている状態)で油圧シリンダ(40)(4
0)の出力軸(41)(41)を進出させてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る射出成形用の型締装
置を具備する射出成形装置の概略側面図
【図2】油圧回路の説明図
【図3】レベル調節具(8) の詳細図
【図4】射出成形の制御動作を説明するフローチャート
【図5】レベル調節具(8) の変形例の説明図
【符号の説明】
(1) ・・・型締装置 (11)・・・型締シリンダ (16)・・・可動型 (17)・・・固定型 (18)・・・成形金型 (40)・・・油圧シリンダ (67)・・・端部
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成13年1月15日(2001.1.1
5)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0033
【補正方法】変更
【補正内容】
【0033】次に、ステップ(ST5) で型締シリンダ(11)
のプランジャ(12)を若干後退させる。即ち、プランジャ
(12)の下端板(13)が可動型取付板(14)に立設されたL形
係合棒(24)(24)の屈曲係合片(25)(25)に係合する直前ま
で上記プランジャ(12)を後退させ、これにより、上記下
端板(13)と可動型取付板(14)間に所定の間隙を作り、油
圧シリンダ(40)(40)で可動型取付板(14)を持ち上げ得る
状態にする。即ち、後述のように可動型(16)を半開位置
まで後退させる際の後退距離より若干大きい間隙を下端
板(13)と可動型取付板(14)の間に形成する。次に、ステ
ップ(ST6) で、各油圧シリンダ(40)の出力軸(41)を最進
出位置まで進出させるべく、油圧装置(60)から伸長側回
路(651) にオイルを供給する。すると、既述したよう
に、各油圧シリンダ(40)のピストン(42)がシリンダチュ
ーブ(479) の第2ポート(b2)側の端部(67)に当接するス
トロークエンドの位置まで移動する。このとき、各油圧
シリンダ(40)の出力軸(41)が進出動作途中で可動型取付
板(14)の下面に当接して該可動型取付板(14)を持ち上
げ、これにより、可動型(16)を固定型(17)から離反させ
て成形金型(18)を図1の実線で示す半開状態に維持す
る。この場合、油圧シリンダ(40)の出力軸(41)は、スト
ッパたる上記シリンダチューブ(479) の端部(67)にピス
トン(42)が当接するまで進出するから、出力軸(41)の最
終上昇位置が正確に定まる。即ち、油圧シリンダ(40)で
半開位置まで移動される可動型(16)の移動距離の精度
は、従来のように大きな型締シリンダ(11)で可動型(16)
を移動させる場合の移動距離の精度よりも高くなりる。
これにより、上記半開状態での可動型(16)と固定型(17)
の間隔が既述従来のもの(大きな型締シリンダ(11)で可
動型(16)を後退させるもの)に比べて正確なものとな
る。又、大きな型締シリンダ(11)のプランジャ(12)と同
じ距離だけ上記出力軸(41)を移動させる為に油圧シリン
ダ(40)に供給しなければならないオイルの量は、大容量
の上記型締シリンダ(11)に比べて極めて少ないから、可
動型(16)を半開位置まで高速で移動させることができる
と共に、該型開き動作の応答性の向上が図れる。尚、本
実施の形態では、油圧シリンダ(40)(40)を伸長動作させ
るタイミングを設定する為にステップ(ST4) 〜(ST6) の
制御を行う制御装置(図示せず)の機能部が既述発明特
定事項たる始動タイミング設定手段に対応している。
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図4
【補正方法】変更
【補正内容】
【図4】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 北山 威夫 大阪府高槻市塚原2丁目10番1号 住友化 学工業株式会社内 Fターム(参考) 4F202 AR07 AR11 CA11 CA23 CL09 CL12 CL50

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 成形金型の可動型を閉位置から半開位置
    を経て開位置に段階的に移動させる射出成形用の型締装
    置に於いて、 前記可動型を前記閉位置から前記半開位置まで移動させ
    る型戻し装置と、 型締シリンンダの型締圧が解除された後に前記型戻し装
    置を始動させる始動タイミング設定手段と、 前記可動型を前記半開位置に移動させる際の前記型戻し
    装置の最終作動位置を設定する最終位置設定手段と、を
    具備する射出成形用の型締装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の射出成形用の型締装置
    に於いて、 前記型戻し装置は、型締方向の寸法が変化し且つ固定型
    取付部の外周とこれに対向する可動型取付板の間に介装
    される伸縮機構部と、該伸縮機構部を作動させる駆動源
    とから構成されており、 前記最終位置設定手段は、前記可動型が前記半開位置ま
    で移動したときに前記伸縮機構部の一部に当接してこれ
    の伸縮動作を阻止するストッパである、射出成形用の型
    締装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の射出成形用の型締装置
    において、 前記伸縮機構部は、油圧シリンダである、射出成形用の
    型締装置。
  4. 【請求項4】 請求項2又は3に記載の射出成形用の型
    締装置において、 前記伸縮機構部の基端部とこれに対向する前記固定型取
    付部の外周との間に楔状に押し込んで前記伸縮機構部の
    型締方向の配設位置を調節するレベル調節具を具備す
    る、射出成形用の型締装置。
  5. 【請求項5】 請求項1、2、3又は4に記載の射出成
    形用の型締機を具備する射出成形装置。
JP27890699A 1999-09-30 1999-09-30 射出成形用の型締装置及び射出成形装置 Pending JP2001096593A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27890699A JP2001096593A (ja) 1999-09-30 1999-09-30 射出成形用の型締装置及び射出成形装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27890699A JP2001096593A (ja) 1999-09-30 1999-09-30 射出成形用の型締装置及び射出成形装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001096593A true JP2001096593A (ja) 2001-04-10

Family

ID=17603752

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP27890699A Pending JP2001096593A (ja) 1999-09-30 1999-09-30 射出成形用の型締装置及び射出成形装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001096593A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004098582A (ja) * 2002-09-12 2004-04-02 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 射出発泡成形機及び射出発泡成形方法

Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4856270A (ja) * 1971-11-17 1973-08-07
JPS4856269A (ja) * 1971-11-17 1973-08-07
JPS4981471A (ja) * 1972-12-07 1974-08-06
JPS5032256A (ja) * 1973-05-08 1975-03-28
JPS5457573A (en) * 1977-10-17 1979-05-09 Ikeda Kaoru Method of foammextrusion of thermoplastic resin and metal mold for use thereof
JPS5411827B1 (ja) * 1971-07-24 1979-05-17
JPS556054B1 (ja) * 1971-03-18 1980-02-13
JPS56142043A (en) * 1980-03-12 1981-11-06 Rank Xerox Ltd Projection molding machine and converting device used for said molding machine and expansion type mold assembled body
JPS5874320A (ja) * 1981-10-30 1983-05-04 Asahi Glass Co Ltd プレス成形方法
JPH0788878A (ja) * 1993-09-20 1995-04-04 Kobe Steel Ltd 発泡射出成形方法

Patent Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS556054B1 (ja) * 1971-03-18 1980-02-13
JPS5411827B1 (ja) * 1971-07-24 1979-05-17
JPS4856270A (ja) * 1971-11-17 1973-08-07
JPS4856269A (ja) * 1971-11-17 1973-08-07
JPS4981471A (ja) * 1972-12-07 1974-08-06
JPS5032256A (ja) * 1973-05-08 1975-03-28
JPS5457573A (en) * 1977-10-17 1979-05-09 Ikeda Kaoru Method of foammextrusion of thermoplastic resin and metal mold for use thereof
JPS56142043A (en) * 1980-03-12 1981-11-06 Rank Xerox Ltd Projection molding machine and converting device used for said molding machine and expansion type mold assembled body
JPS5874320A (ja) * 1981-10-30 1983-05-04 Asahi Glass Co Ltd プレス成形方法
JPH0788878A (ja) * 1993-09-20 1995-04-04 Kobe Steel Ltd 発泡射出成形方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004098582A (ja) * 2002-09-12 2004-04-02 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 射出発泡成形機及び射出発泡成形方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR20040095705A (ko) 다이캐스트 머신의 사출 장치 및 주조 방법
JP2005297061A (ja) 成型装置
JP2002240116A (ja) 射出成形用の型締装置及び射出成形装置
JP2001096593A (ja) 射出成形用の型締装置及び射出成形装置
JP3854014B2 (ja) ダイカストマシンの射出装置およびその射出制御方法
JP2002067066A (ja) プレス方法、プレス機構、及び樹脂成形装置
JP2006088463A (ja) 電気・油圧式射出装置の制御方法
US20060240142A1 (en) Clamping apparatus for injection molding machine
JP2875060B2 (ja) 電動射出成形機の型締装置
JP2009101420A (ja) 成型装置
JPH0356160B2 (ja)
JPH08164548A (ja) 型締装置
JP2535520Y2 (ja) 射出成形用金型
JP3262215B2 (ja) 直圧式型締装置の型締方法
JP3294432B2 (ja) 成形機
JPH05123847A (ja) ダイカストマシンの二次加圧方法
JPH06106542A (ja) 型締装置
JP2005014471A (ja) 射出プレス成形方法
JPH0768611A (ja) 射出成形機の型締装置
US20240116228A1 (en) Injection molding method and injection molding machine
JP3282433B2 (ja) トグル機構を有する射出圧縮成形方法および装置
JP2001096594A (ja) 縦型締機を備えた射出成形装置
JP2553619Y2 (ja) 射出成形機の型締装置
JP2001179790A (ja) 成形型の型締装置
JP3795440B2 (ja) 射出機構及びそれの制御方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060421

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080415

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080422

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20080819