JP2001095887A - 在宅用の入浴介護装置 - Google Patents
在宅用の入浴介護装置Info
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- JP2001095887A JP2001095887A JP27405299A JP27405299A JP2001095887A JP 2001095887 A JP2001095887 A JP 2001095887A JP 27405299 A JP27405299 A JP 27405299A JP 27405299 A JP27405299 A JP 27405299A JP 2001095887 A JP2001095887 A JP 2001095887A
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- Japan
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- bathing
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 介護を要する入浴者を浴槽に入れる操作が簡
単かつ安全で安価な在宅用の入浴介護装置を提供する。 【解決手段】 洗い場60と浴槽50内にそれぞれ載置
した複数の脚部30を備え、上部の架台本体20には複
数の掛止部84を横移動可能に備えて自立する架台11
と、架台本体20の高さを調整する脚部30の伸縮手段
40と、架台本体20の掛止部84に吊り下げられ、入
浴者が座れるシート70とを有する。
単かつ安全で安価な在宅用の入浴介護装置を提供する。 【解決手段】 洗い場60と浴槽50内にそれぞれ載置
した複数の脚部30を備え、上部の架台本体20には複
数の掛止部84を横移動可能に備えて自立する架台11
と、架台本体20の高さを調整する脚部30の伸縮手段
40と、架台本体20の掛止部84に吊り下げられ、入
浴者が座れるシート70とを有する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、家庭の浴槽等で介
護を必要とする障害者や高齢者が入浴するときに、安全
に入浴させることができる在宅用の入浴介護装置に関す
る。
護を必要とする障害者や高齢者が入浴するときに、安全
に入浴させることができる在宅用の入浴介護装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、障害者や高齢者等の介護を必要と
する入浴者を安全に入浴させるために、例えば実公平4
−23549号公報に開示されているように、浴槽の周
辺に支柱を立て、支柱を中心として回動しうるアームの
先端に入浴者を載せるネットからなるケージを吊り下げ
たものがある。入浴者を入浴させるときは、浴槽の外側
で入浴者をケージに載せてオーバーハングしたアームの
先端を上昇させ、更にアームを旋回して浴槽の側壁を越
え、ケージを浴槽の中に入れて入浴させている。また、
特公平3−34736号公報に開示されているように、
天井に走行クレーンを設けて入浴者を載せるケージを昇
降させたり、ケージを浴槽の外側と内側を往復できるよ
うにしている。入浴者を入浴させるときは、ケージに入
浴者を載せたまま浴槽の側壁を越え、ケージを下降させ
て入浴者を入浴させている。
する入浴者を安全に入浴させるために、例えば実公平4
−23549号公報に開示されているように、浴槽の周
辺に支柱を立て、支柱を中心として回動しうるアームの
先端に入浴者を載せるネットからなるケージを吊り下げ
たものがある。入浴者を入浴させるときは、浴槽の外側
で入浴者をケージに載せてオーバーハングしたアームの
先端を上昇させ、更にアームを旋回して浴槽の側壁を越
え、ケージを浴槽の中に入れて入浴させている。また、
特公平3−34736号公報に開示されているように、
天井に走行クレーンを設けて入浴者を載せるケージを昇
降させたり、ケージを浴槽の外側と内側を往復できるよ
うにしている。入浴者を入浴させるときは、ケージに入
浴者を載せたまま浴槽の側壁を越え、ケージを下降させ
て入浴者を入浴させている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の方法の実公平4−23549号公報に開示されてい
る方法では、一般家庭の浴室では支柱を立てるスペース
を確保することが難しく、据付け工事に多くの費用がか
かる。また、アームを移動させて入浴者を浴槽に入れる
ことにも熟練を要し、実用化が難しいという問題があっ
た。また、特公平3−34736号公報に開示されてい
る天井に走行クレーンを設けて入浴者を載せるケージを
移動するものでは、浴室内の壁等に走行クレーンを取付
けるための加工が必要であり、取付け費用が高く、賃貸
アパートなど室内の変更工事を禁止しているところでは
利用できない。また、走行クレーンの操作に熟練を要
し、また装置が高価となる問題があった。本発明はこの
ような事情に鑑みてなされたもので、介護を要する入浴
者を浴槽に入れる操作が簡単かつ安全で安価な在宅用の
入浴介護装置を提供することを目的とする。
来の方法の実公平4−23549号公報に開示されてい
る方法では、一般家庭の浴室では支柱を立てるスペース
を確保することが難しく、据付け工事に多くの費用がか
かる。また、アームを移動させて入浴者を浴槽に入れる
ことにも熟練を要し、実用化が難しいという問題があっ
た。また、特公平3−34736号公報に開示されてい
る天井に走行クレーンを設けて入浴者を載せるケージを
移動するものでは、浴室内の壁等に走行クレーンを取付
けるための加工が必要であり、取付け費用が高く、賃貸
アパートなど室内の変更工事を禁止しているところでは
利用できない。また、走行クレーンの操作に熟練を要
し、また装置が高価となる問題があった。本発明はこの
ような事情に鑑みてなされたもので、介護を要する入浴
者を浴槽に入れる操作が簡単かつ安全で安価な在宅用の
入浴介護装置を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記目的に沿う本発明に
係る在宅用の入浴介護装置は、洗い場と浴槽内にそれぞ
れ載置した複数の脚部を備え、上部の架台本体には複数
の掛止部を横移動可能に備えて自立する架台と、架台本
体の高さを調整する脚部の伸縮手段と、架台本体の掛止
部に吊り下げられ、入浴者が座れるシートとを有する。
これにより、脚部を洗い場と浴槽内にそれぞれ載置し、
架台を洗い場側に寄せた状態で、架台本体に設けた掛止
部に入浴者が座れるシートを吊り下げ、入浴者をシート
に座らせる。この状態で、架台及び掛止部を浴槽側に横
方向に移動させ、シートが浴槽のほぼ中心位置にきたと
き横移動を止める。この位置で脚部の伸縮手段により架
台本体を下降させ、シートと共に入浴者を浴槽の中に入
れる。入浴が終わったら、伸縮手段により脚部を伸ばす
ことにより架台本体と共にシートが浴槽の側壁を越える
位置までシートを上昇させ、架台及び掛止部を洗い場側
に移動し、入浴者をシートから降ろす。
係る在宅用の入浴介護装置は、洗い場と浴槽内にそれぞ
れ載置した複数の脚部を備え、上部の架台本体には複数
の掛止部を横移動可能に備えて自立する架台と、架台本
体の高さを調整する脚部の伸縮手段と、架台本体の掛止
部に吊り下げられ、入浴者が座れるシートとを有する。
これにより、脚部を洗い場と浴槽内にそれぞれ載置し、
架台を洗い場側に寄せた状態で、架台本体に設けた掛止
部に入浴者が座れるシートを吊り下げ、入浴者をシート
に座らせる。この状態で、架台及び掛止部を浴槽側に横
方向に移動させ、シートが浴槽のほぼ中心位置にきたと
き横移動を止める。この位置で脚部の伸縮手段により架
台本体を下降させ、シートと共に入浴者を浴槽の中に入
れる。入浴が終わったら、伸縮手段により脚部を伸ばす
ことにより架台本体と共にシートが浴槽の側壁を越える
位置までシートを上昇させ、架台及び掛止部を洗い場側
に移動し、入浴者をシートから降ろす。
【0005】本発明に係る在宅用の入浴介護装置におい
て、脚部の下端にはキャスターが設けられて、架台が全
体として横移動可能となってもよい。この場合、架台の
横移動に大きな力を必要としないので、介護者は簡単に
入浴介護ができる。本発明に係る在宅用の入浴介護装置
において、伸縮手段は脚部をそれぞれ独立して伸縮させ
るようにしてもよい。この場合、洗い場と浴槽の中の高
さが変わっても、各脚部を伸縮させて常に架台本体を水
平に維持することができ、架台及びシートを安全に移動
させる事ができる。本発明に係る在宅用の入浴介護装置
において、脚部は中空状の上脚部材の内側に下脚部材が
摺動可能に嵌合され、上脚部材に設けた雄ねじ部が下脚
部材に設けたナット部に螺合し、雄ねじ部がモータによ
って駆動されるようにしてもよい。この場合、架台本体
及び入浴者を昇降させるために大きな労力を必要とせ
ず、全ての脚部を同期して同じ長さだけ伸縮させて、シ
ートの高さを円滑かつ安全に変えることができる。
て、脚部の下端にはキャスターが設けられて、架台が全
体として横移動可能となってもよい。この場合、架台の
横移動に大きな力を必要としないので、介護者は簡単に
入浴介護ができる。本発明に係る在宅用の入浴介護装置
において、伸縮手段は脚部をそれぞれ独立して伸縮させ
るようにしてもよい。この場合、洗い場と浴槽の中の高
さが変わっても、各脚部を伸縮させて常に架台本体を水
平に維持することができ、架台及びシートを安全に移動
させる事ができる。本発明に係る在宅用の入浴介護装置
において、脚部は中空状の上脚部材の内側に下脚部材が
摺動可能に嵌合され、上脚部材に設けた雄ねじ部が下脚
部材に設けたナット部に螺合し、雄ねじ部がモータによ
って駆動されるようにしてもよい。この場合、架台本体
及び入浴者を昇降させるために大きな労力を必要とせ
ず、全ての脚部を同期して同じ長さだけ伸縮させて、シ
ートの高さを円滑かつ安全に変えることができる。
【0006】本発明に係る在宅用の入浴介護装置におい
て、架台本体上に垂直に設けた対となる回動軸の回りに
回動自在に支持された旋回アームと、旋回アームに回動
自在に支持された掛止アームとを有する掛止部移動手段
を設け、掛止部は、掛止アームの両端部に取付けてもよ
い。この場合、介護者が手でシートを押すだけで、旋回
アーム及び掛止部材が回動し、簡単に入浴者を浴槽と洗
い場との間を移動させることができる。本発明に係る在
宅用の入浴介護装置において、掛止部は、架台本体上を
横方向に摺動する摺動部材を有する掛止部移動手段に取
付けてもよい。この場合、介護者が手でシートを押すだ
けで、摺動部材及び掛止部が架台本体上を横方向に摺動
し、簡単に入浴者を浴槽側に移動させることができる。
て、架台本体上に垂直に設けた対となる回動軸の回りに
回動自在に支持された旋回アームと、旋回アームに回動
自在に支持された掛止アームとを有する掛止部移動手段
を設け、掛止部は、掛止アームの両端部に取付けてもよ
い。この場合、介護者が手でシートを押すだけで、旋回
アーム及び掛止部材が回動し、簡単に入浴者を浴槽と洗
い場との間を移動させることができる。本発明に係る在
宅用の入浴介護装置において、掛止部は、架台本体上を
横方向に摺動する摺動部材を有する掛止部移動手段に取
付けてもよい。この場合、介護者が手でシートを押すだ
けで、摺動部材及び掛止部が架台本体上を横方向に摺動
し、簡単に入浴者を浴槽側に移動させることができる。
【0007】
【発明の実施の形態】続いて、添付した図面を参照しつ
つ、本発明を具体化した実施の形態につき説明し、本発
明の理解に供する。ここに、図1は本発明の第1の実施
の形態に係る在宅用の入浴介護装置を示す正面図、図2
は同側面図、図3は同平面図、図4は本発明の第1の実
施の形態に係る在宅用の入浴介護装置の脚部を示す側断
面図、図5は同在宅用の入浴介護装置を示す斜視図、図
6は同在宅用の入浴介護装置を浴槽側に移動した状態を
示す正面図、図7は同在宅用の入浴介護装置の架台本体
を下降させた状態を示す正面図、図8は本発明の第2の
実施の形態に係る在宅用の入浴介護装置を示す斜視図で
ある。
つ、本発明を具体化した実施の形態につき説明し、本発
明の理解に供する。ここに、図1は本発明の第1の実施
の形態に係る在宅用の入浴介護装置を示す正面図、図2
は同側面図、図3は同平面図、図4は本発明の第1の実
施の形態に係る在宅用の入浴介護装置の脚部を示す側断
面図、図5は同在宅用の入浴介護装置を示す斜視図、図
6は同在宅用の入浴介護装置を浴槽側に移動した状態を
示す正面図、図7は同在宅用の入浴介護装置の架台本体
を下降させた状態を示す正面図、図8は本発明の第2の
実施の形態に係る在宅用の入浴介護装置を示す斜視図で
ある。
【0008】図1、図2及び図3に示すように、本発明
の第1の実施の形態に係る在宅用の入浴介護装置10
は、架台11を有し、対となる横梁部材21及び縦梁部
材22とによって平面視してほぼ四角形の枠状に形成
し、対向する二つの横梁部材21を結合する縦結合部材
23と、対向する二つの縦梁部材22を結合する横結合
部材24とを有する架台本体20を上部に備えている。
各縦梁部材22の前、後の両端部の下部にはそれぞれ脚
部30を設けて架台11が自立できるようにしている。
各脚部30は架台本体20の左右の縦梁部材22下部に
固定された中空状の上脚部材31と、上脚部材31の内
側に摺動可能に嵌合された中空状の下脚部材32によっ
て構成されている。上脚部材31と縦梁部材22とは補
強部材311によって結合され、脚部30の横方向の剛
性を高めている。
の第1の実施の形態に係る在宅用の入浴介護装置10
は、架台11を有し、対となる横梁部材21及び縦梁部
材22とによって平面視してほぼ四角形の枠状に形成
し、対向する二つの横梁部材21を結合する縦結合部材
23と、対向する二つの縦梁部材22を結合する横結合
部材24とを有する架台本体20を上部に備えている。
各縦梁部材22の前、後の両端部の下部にはそれぞれ脚
部30を設けて架台11が自立できるようにしている。
各脚部30は架台本体20の左右の縦梁部材22下部に
固定された中空状の上脚部材31と、上脚部材31の内
側に摺動可能に嵌合された中空状の下脚部材32によっ
て構成されている。上脚部材31と縦梁部材22とは補
強部材311によって結合され、脚部30の横方向の剛
性を高めている。
【0009】図4に示すように、上脚部材31の内側に
は軸受33を介して回転自在に支持されたスピンドル3
4が設けられ、スピンドル34には角ネジからなる雄ね
じ部35を設けている。下脚部材32の上部には雄ねじ
部35と螺合するナット部36が設けられ、ナット部3
6の下方には上脚部材31の内面と円滑に摺動するよう
に摩擦係数の小さい材料、例えばテフロン樹脂からなる
ガイド部37を設けている。下脚部材32の下端にはキ
ャスター38を取付けて架台11が全体として横移動可
能としており、複数の脚部30の少なくとも一つのキャ
スター38にはストッパー381を取付けている。ま
た、左右の縦梁部材22にそれぞれ設けた2本の脚部3
0の下脚部材32の下端部どうしは補強部材321によ
って連結している。
は軸受33を介して回転自在に支持されたスピンドル3
4が設けられ、スピンドル34には角ネジからなる雄ね
じ部35を設けている。下脚部材32の上部には雄ねじ
部35と螺合するナット部36が設けられ、ナット部3
6の下方には上脚部材31の内面と円滑に摺動するよう
に摩擦係数の小さい材料、例えばテフロン樹脂からなる
ガイド部37を設けている。下脚部材32の下端にはキ
ャスター38を取付けて架台11が全体として横移動可
能としており、複数の脚部30の少なくとも一つのキャ
スター38にはストッパー381を取付けている。ま
た、左右の縦梁部材22にそれぞれ設けた2本の脚部3
0の下脚部材32の下端部どうしは補強部材321によ
って連結している。
【0010】図2及び図4に示すように、各脚部30の
スピンドル34の上端部には歯付きプーリー41が取付
けられ、左右の縦梁部材22上には減速機421を介し
て出力するモータ42がそれぞれ取付けられ、モータ4
2の出力軸に2本の歯付きベルト44を同時に巻き掛け
ることが可能な幅を有する歯付きプーリー43が取付け
られている。また、左右の縦梁部材22に取付けられた
脚部30のスピンドル34の二つの歯付きプーリー41
と歯付きプーリー43との間には、それぞれ歯付きベル
ト44が巻き掛けられて、モータ42の回転がスリップ
することなく各スピンドル34に伝達されるようにして
いる。なお、図5に示すように、各縦梁部材22上の二
つの歯付きプーリー41、モータ42、歯付きプーリー
43には水滴が付着しないように防滴カバー45を被せ
ている。モータ42が、歯付きプーリー43、歯付きベ
ルト44、歯付きプーリー41を介して、しかもナット
部36に雄ねじ部35が噛み合った状態でスピンドル3
4を回転すると、下脚部材32が上脚部材31の内側を
上下に摺動する。このような構成により脚部30の伸縮
手段40を形成し、左右の縦梁部材22の下部にそれぞ
れ設けた2本の脚部30を同時に伸縮させ、架台本体2
0の高さを調整する。
スピンドル34の上端部には歯付きプーリー41が取付
けられ、左右の縦梁部材22上には減速機421を介し
て出力するモータ42がそれぞれ取付けられ、モータ4
2の出力軸に2本の歯付きベルト44を同時に巻き掛け
ることが可能な幅を有する歯付きプーリー43が取付け
られている。また、左右の縦梁部材22に取付けられた
脚部30のスピンドル34の二つの歯付きプーリー41
と歯付きプーリー43との間には、それぞれ歯付きベル
ト44が巻き掛けられて、モータ42の回転がスリップ
することなく各スピンドル34に伝達されるようにして
いる。なお、図5に示すように、各縦梁部材22上の二
つの歯付きプーリー41、モータ42、歯付きプーリー
43には水滴が付着しないように防滴カバー45を被せ
ている。モータ42が、歯付きプーリー43、歯付きベ
ルト44、歯付きプーリー41を介して、しかもナット
部36に雄ねじ部35が噛み合った状態でスピンドル3
4を回転すると、下脚部材32が上脚部材31の内側を
上下に摺動する。このような構成により脚部30の伸縮
手段40を形成し、左右の縦梁部材22の下部にそれぞ
れ設けた2本の脚部30を同時に伸縮させ、架台本体2
0の高さを調整する。
【0011】図1に示すように、一方の(右側の)縦梁
部材22に設けた脚部30を浴槽50内に入れ、他方の
(左側の)縦梁部材22に設けた脚部30を洗い場60
上に載置すると、左右の脚部30の設置場所の高さに差
が出てくる場合があるが、伸縮手段40によって脚部3
0の長さをそれぞれ独立して調節することによって架台
本体20を水平にすることができる。架台本体20の縦
結合部材23の上には入浴者が座れるシート70を吊り
下げる掛止部移動手段80を設けている。掛止部移動手
段80は縦結合部材23の上に垂直に設けた対となる回
動軸81と、回動軸81の回りに回動する旋回アーム8
2と、それぞれの旋回アーム82の端部に回動自在に支
持された掛止アーム83と、掛止アーム83の両端部に
設けた掛止部84とを有し、掛止部84にシート70を
吊り下げる吊りベルト71を掛止させ、旋回アーム82
を回動させることによりシート70を左右の脚部30の
間の空間内で横方向に移動可能にしている。なお、シー
ト70には、吊りベルト71に掛止させる背もたれ72
(図1に一点鎖線で示す)を取付けるようにしてもよ
い。なお、掛止部84を4個設けることにより、シート
70を安定した状態に吊り下げることができる。
部材22に設けた脚部30を浴槽50内に入れ、他方の
(左側の)縦梁部材22に設けた脚部30を洗い場60
上に載置すると、左右の脚部30の設置場所の高さに差
が出てくる場合があるが、伸縮手段40によって脚部3
0の長さをそれぞれ独立して調節することによって架台
本体20を水平にすることができる。架台本体20の縦
結合部材23の上には入浴者が座れるシート70を吊り
下げる掛止部移動手段80を設けている。掛止部移動手
段80は縦結合部材23の上に垂直に設けた対となる回
動軸81と、回動軸81の回りに回動する旋回アーム8
2と、それぞれの旋回アーム82の端部に回動自在に支
持された掛止アーム83と、掛止アーム83の両端部に
設けた掛止部84とを有し、掛止部84にシート70を
吊り下げる吊りベルト71を掛止させ、旋回アーム82
を回動させることによりシート70を左右の脚部30の
間の空間内で横方向に移動可能にしている。なお、シー
ト70には、吊りベルト71に掛止させる背もたれ72
(図1に一点鎖線で示す)を取付けるようにしてもよ
い。なお、掛止部84を4個設けることにより、シート
70を安定した状態に吊り下げることができる。
【0012】ここで、第1の実施の形態に係る在宅用の
入浴介護装置10を用いて入浴者を入浴させる方法につ
いて説明する。まず、図1に示す右側の縦梁部材22に
設けた脚部30を浴槽50の側壁51の内側に沿うよう
に入れ、左側の縦梁部材22に設けた脚部30を洗い場
60に載置して、ストッパー381によって架台11が
移動しないようにしておく。次に、車椅子やシャワーチ
ェア等の座席にシート70を載せておき、シート70を
介して介護者が入浴者を車椅子などに載せて左右の脚部
30の間に移動させる。この状態でシート70に吊りベ
ルト71の下端を取付け、吊りベルト71の上端を掛止
部84に掛止させ、車椅子を取り除く。なお、シート7
0の高さを浴槽50の側壁51より高くなるように吊り
ベルト71の長さを調節しておき、介護者が入浴者を掛
止部移動手段80から吊りベルト71を介して吊り下げ
られたシート70の上に車椅子から移動させ、あるいは
抱き抱えてシート70に座らせてもよい。このとき、入
浴者は吊りベルト71を掴めば更に安定した状態にな
る。
入浴介護装置10を用いて入浴者を入浴させる方法につ
いて説明する。まず、図1に示す右側の縦梁部材22に
設けた脚部30を浴槽50の側壁51の内側に沿うよう
に入れ、左側の縦梁部材22に設けた脚部30を洗い場
60に載置して、ストッパー381によって架台11が
移動しないようにしておく。次に、車椅子やシャワーチ
ェア等の座席にシート70を載せておき、シート70を
介して介護者が入浴者を車椅子などに載せて左右の脚部
30の間に移動させる。この状態でシート70に吊りベ
ルト71の下端を取付け、吊りベルト71の上端を掛止
部84に掛止させ、車椅子を取り除く。なお、シート7
0の高さを浴槽50の側壁51より高くなるように吊り
ベルト71の長さを調節しておき、介護者が入浴者を掛
止部移動手段80から吊りベルト71を介して吊り下げ
られたシート70の上に車椅子から移動させ、あるいは
抱き抱えてシート70に座らせてもよい。このとき、入
浴者は吊りベルト71を掴めば更に安定した状態にな
る。
【0013】その後、ストッパー381を外し、図6に
示すように、介護者が架台11を浴槽50側(右側)に
押して、浴槽50の中の左端に入っていた脚部30が浴
槽50の中を横切って浴槽50の右端までくるように移
動させる。さらにシート70を浴槽50側に押し付ける
と、シート70を吊り下げた掛止部移動手段80の旋回
アーム82が回動して、シート70と共に入浴者の重心
が浴槽50のほぼ中心位置に移動される。ここで、スト
ッパー381によって架台11が移動しないようにす
る。次に図7に示すように、モータ42を駆動して伸縮
手段40によって架台本体20を下降させ、入浴者が浴
槽50内に入った状態でモータ42を停止させ、入浴状
態にする。入浴が終わったら、モータ42を駆動して伸
縮手段40によってシート70が浴槽50の側壁51を
越える高さになるまで架台本体20を上昇させ、ストッ
パー381を外して架台11を洗い場60側(左側)に
移動させる。さらにシート70を洗い場60側に押し付
けると、シート70を吊り下げた掛止部移動手段80の
旋回アーム82が回動して、入浴者が洗い場60上に移
動される。この状態で、ストッパー381を作用させ、
入浴者をシート70と共に洗い場60上の車椅子に移し
替えて吊りベルト71をシート70から外すか、介護者
が入浴者を抱き抱えて吊り下げられたシート70から車
椅子に移し替える。
示すように、介護者が架台11を浴槽50側(右側)に
押して、浴槽50の中の左端に入っていた脚部30が浴
槽50の中を横切って浴槽50の右端までくるように移
動させる。さらにシート70を浴槽50側に押し付ける
と、シート70を吊り下げた掛止部移動手段80の旋回
アーム82が回動して、シート70と共に入浴者の重心
が浴槽50のほぼ中心位置に移動される。ここで、スト
ッパー381によって架台11が移動しないようにす
る。次に図7に示すように、モータ42を駆動して伸縮
手段40によって架台本体20を下降させ、入浴者が浴
槽50内に入った状態でモータ42を停止させ、入浴状
態にする。入浴が終わったら、モータ42を駆動して伸
縮手段40によってシート70が浴槽50の側壁51を
越える高さになるまで架台本体20を上昇させ、ストッ
パー381を外して架台11を洗い場60側(左側)に
移動させる。さらにシート70を洗い場60側に押し付
けると、シート70を吊り下げた掛止部移動手段80の
旋回アーム82が回動して、入浴者が洗い場60上に移
動される。この状態で、ストッパー381を作用させ、
入浴者をシート70と共に洗い場60上の車椅子に移し
替えて吊りベルト71をシート70から外すか、介護者
が入浴者を抱き抱えて吊り下げられたシート70から車
椅子に移し替える。
【0014】このように、架台11を支える脚部30を
洗い場60と浴槽50内とに設置し、両方の脚部30の
間の空間内にシート70を吊り下げ、脚部30にキャス
ター38を設けているので、入浴者をシート70に座ら
せたまま、架台11を浴槽50内を移動させると共にシ
ート70を浴槽50の中心位置まで転倒することなく、
安全に移動させることができ、しかも、架台11の横移
動に大きな力を必要としないので、介護者が簡単に入浴
者の入浴介護ができる。この場合、洗い場60と浴槽5
0の中の高さが変わっても、脚部30を伸縮して常に架
台本体20を水平に維持することができ、架台11及び
入浴者を座らせるシート70を安全に移動する事ができ
る。また、脚部30は伸縮手段40によって、モータ4
2を同期運転することにより、全ての脚部30の伸縮を
同期させて同じ高さだけ、しかも円滑に変えることがで
きる。
洗い場60と浴槽50内とに設置し、両方の脚部30の
間の空間内にシート70を吊り下げ、脚部30にキャス
ター38を設けているので、入浴者をシート70に座ら
せたまま、架台11を浴槽50内を移動させると共にシ
ート70を浴槽50の中心位置まで転倒することなく、
安全に移動させることができ、しかも、架台11の横移
動に大きな力を必要としないので、介護者が簡単に入浴
者の入浴介護ができる。この場合、洗い場60と浴槽5
0の中の高さが変わっても、脚部30を伸縮して常に架
台本体20を水平に維持することができ、架台11及び
入浴者を座らせるシート70を安全に移動する事ができ
る。また、脚部30は伸縮手段40によって、モータ4
2を同期運転することにより、全ての脚部30の伸縮を
同期させて同じ高さだけ、しかも円滑に変えることがで
きる。
【0015】なお、第1の実施の形態に係る在宅用の入
浴介護装置10においては、架台本体20の両側の縦梁
部材22にそれぞれ2本の脚部30を設けて4本脚部構
造の架台11について説明したが、変形例として、架台
20の両側の縦梁部材22にそれぞれ1本の脚部30を
設けて2本脚部構造にするか、いずれか一方の縦梁部材
22に2本の脚部30を、他方の縦梁部材22に1本の
脚部30を設けて3本脚部構造にしてもよい。また、い
ずれか一方の縦梁部材22に1本の脚部30を設ける場
合は脚部の下端に縦方向に伸びる足部を設け、足部の両
端部にそれぞれキャスター38を取付けて、片側の縦梁
部材22に1本の脚部30を設けた構成でも架台11を
安定して自立することができる。また、掛止部移動手段
80に垂直に設けた対となる回動軸81の回りに回動す
る旋回アーム82を、掛止部移動用のモータによって駆
動するようにして、入浴者が座った状態のシートの移動
に労力を必要としないようにしてもよい。また、第1の
実施の形態に係る在宅用の入浴介護装置10において
は、左右の縦梁部材22上にそれぞれモータ42を設け
て、それぞれのモータ42が2本の脚部30を伸縮させ
る伸縮手段40について説明したが、変形例として、架
台本体の上に1個のモータを設けて、左右の縦梁部材の
下方に設けた全ての脚部を駆動するようにしてもよい。
この場合、モータにはスピンドルに取付けた複数個の歯
付きプーリーにそれぞれ歯付きベルトを全て巻き掛けた
歯付きプーリーを取付けておき、最初に洗い場と浴槽内
に設置した脚部の長さを、架台本体が水平になるように
調整しておけばよい。このような構成により軽量化を図
ることができる。
浴介護装置10においては、架台本体20の両側の縦梁
部材22にそれぞれ2本の脚部30を設けて4本脚部構
造の架台11について説明したが、変形例として、架台
20の両側の縦梁部材22にそれぞれ1本の脚部30を
設けて2本脚部構造にするか、いずれか一方の縦梁部材
22に2本の脚部30を、他方の縦梁部材22に1本の
脚部30を設けて3本脚部構造にしてもよい。また、い
ずれか一方の縦梁部材22に1本の脚部30を設ける場
合は脚部の下端に縦方向に伸びる足部を設け、足部の両
端部にそれぞれキャスター38を取付けて、片側の縦梁
部材22に1本の脚部30を設けた構成でも架台11を
安定して自立することができる。また、掛止部移動手段
80に垂直に設けた対となる回動軸81の回りに回動す
る旋回アーム82を、掛止部移動用のモータによって駆
動するようにして、入浴者が座った状態のシートの移動
に労力を必要としないようにしてもよい。また、第1の
実施の形態に係る在宅用の入浴介護装置10において
は、左右の縦梁部材22上にそれぞれモータ42を設け
て、それぞれのモータ42が2本の脚部30を伸縮させ
る伸縮手段40について説明したが、変形例として、架
台本体の上に1個のモータを設けて、左右の縦梁部材の
下方に設けた全ての脚部を駆動するようにしてもよい。
この場合、モータにはスピンドルに取付けた複数個の歯
付きプーリーにそれぞれ歯付きベルトを全て巻き掛けた
歯付きプーリーを取付けておき、最初に洗い場と浴槽内
に設置した脚部の長さを、架台本体が水平になるように
調整しておけばよい。このような構成により軽量化を図
ることができる。
【0016】図8に示す第2の実施の形態に係る在宅用
の入浴介護装置100は、掛止部移動手段80を除き、
第1の実施の形態に係る在宅用の入浴介護装置10とほ
ぼ同じ構成である。したがって、第1の実施の形態に係
る在宅用の入浴介護装置10と同じ構成要素については
同一符号を用いて説明する。第2の実施の形態に係る在
宅用の入浴介護装置100の掛止部移動手段800は、
架台本体20の対となる横梁部材21上をそれぞれ横方
向に、例えばローラーや転動球等を介して摺動する摺動
部材810を設け、両方の摺動部材810に連結部材8
20を固定し、連結部材820に横方向に伸びる掛止ア
ーム830を設け、掛止アーム830の両端部に掛止部
840を取付け、掛止部840に吊りベルト71を介し
てシート70を吊り下げるようにしている。この場合、
介護者が手で入浴者を座らせたシート70を押すだけ
で、摺動部材810及び掛止部840が横梁部材21上
を横方向に摺動し、簡単に入浴者を浴槽50側に移動さ
せることができる。また、摺動部材810をモータ等を
用いた簡単な構造の直線移動装置によって駆動させる構
成にすることが容易となる。
の入浴介護装置100は、掛止部移動手段80を除き、
第1の実施の形態に係る在宅用の入浴介護装置10とほ
ぼ同じ構成である。したがって、第1の実施の形態に係
る在宅用の入浴介護装置10と同じ構成要素については
同一符号を用いて説明する。第2の実施の形態に係る在
宅用の入浴介護装置100の掛止部移動手段800は、
架台本体20の対となる横梁部材21上をそれぞれ横方
向に、例えばローラーや転動球等を介して摺動する摺動
部材810を設け、両方の摺動部材810に連結部材8
20を固定し、連結部材820に横方向に伸びる掛止ア
ーム830を設け、掛止アーム830の両端部に掛止部
840を取付け、掛止部840に吊りベルト71を介し
てシート70を吊り下げるようにしている。この場合、
介護者が手で入浴者を座らせたシート70を押すだけ
で、摺動部材810及び掛止部840が横梁部材21上
を横方向に摺動し、簡単に入浴者を浴槽50側に移動さ
せることができる。また、摺動部材810をモータ等を
用いた簡単な構造の直線移動装置によって駆動させる構
成にすることが容易となる。
【0017】
【発明の効果】請求項1〜6記載の在宅用の入浴介護装
置においては、洗い場と浴槽内にそれぞれ載置した複数
の脚部を備え、上部の架台本体には複数の掛止部を横移
動可能に備えて自立する架台と、架台本体の高さを調整
する脚部の伸縮手段と、架台本体の掛止部に吊り下げら
れ、入浴者が座れるシートとを有するので、脚部を洗い
場と浴槽内にそれぞれ載置し、入浴者をシートに座らせ
たままで架台及びシートを移動させることができる。し
かも、両方の脚部の間の空間内にシートを吊り下げてい
るので、転倒することなく安全に移動させることがで
き、架台の横移動に大きな力を必要としないので、介護
者が簡単に入浴者の入浴介護をすることができる。ま
た、脚部を浴槽や浴室に固定する必要がないので、脚部
が浴槽内に入るようにしておけば、浴槽の形状に左右さ
れること無く利用できる。また、取付工事が不要であり
安価に利用でき、室内の変更工事が禁止されている賃貸
アパートなどにも利用することができる。
置においては、洗い場と浴槽内にそれぞれ載置した複数
の脚部を備え、上部の架台本体には複数の掛止部を横移
動可能に備えて自立する架台と、架台本体の高さを調整
する脚部の伸縮手段と、架台本体の掛止部に吊り下げら
れ、入浴者が座れるシートとを有するので、脚部を洗い
場と浴槽内にそれぞれ載置し、入浴者をシートに座らせ
たままで架台及びシートを移動させることができる。し
かも、両方の脚部の間の空間内にシートを吊り下げてい
るので、転倒することなく安全に移動させることがで
き、架台の横移動に大きな力を必要としないので、介護
者が簡単に入浴者の入浴介護をすることができる。ま
た、脚部を浴槽や浴室に固定する必要がないので、脚部
が浴槽内に入るようにしておけば、浴槽の形状に左右さ
れること無く利用できる。また、取付工事が不要であり
安価に利用でき、室内の変更工事が禁止されている賃貸
アパートなどにも利用することができる。
【0018】特に、請求項2記載の在宅用の入浴介護装
置においては、脚部の下端にはキャスターが設けられ
て、架台が全体として横移動可能となっているので、架
台の横移動に大きな力を必要とせず、介護者は簡単に在
宅用の入浴介護装置を操作することができる。請求項3
記載の在宅用の入浴介護装置においては、伸縮手段は脚
部をそれぞれ独立して伸縮させるようにしているので、
洗い場と浴槽の中の高さが変わっても、各脚部を伸縮さ
せて常に架台本体を水平に維持することができ、架台及
びシートを安全に移動させることができる。請求項4記
載の在宅用の入浴介護装置においては、脚部は中空状の
上脚部材の内側に下脚部材が摺動可能に嵌合され、上脚
部材に設けた雄ねじ部が下脚部材に設けたナット部に螺
合し、雄ねじ部がモータによって駆動されるようにして
いるので、架台本体及び入浴者を昇降させるときに大き
な労力を必要とせず、全ての脚部を同期して同じ長さだ
け伸縮させて、架台本体が水平を維持した状態でシート
の高さを円滑かつ安全に変えることができる。また、脚
部を中空状の部材で構成しているので軽量化が容易とな
り、持ち運びに便利な構成にすることが可能である。
置においては、脚部の下端にはキャスターが設けられ
て、架台が全体として横移動可能となっているので、架
台の横移動に大きな力を必要とせず、介護者は簡単に在
宅用の入浴介護装置を操作することができる。請求項3
記載の在宅用の入浴介護装置においては、伸縮手段は脚
部をそれぞれ独立して伸縮させるようにしているので、
洗い場と浴槽の中の高さが変わっても、各脚部を伸縮さ
せて常に架台本体を水平に維持することができ、架台及
びシートを安全に移動させることができる。請求項4記
載の在宅用の入浴介護装置においては、脚部は中空状の
上脚部材の内側に下脚部材が摺動可能に嵌合され、上脚
部材に設けた雄ねじ部が下脚部材に設けたナット部に螺
合し、雄ねじ部がモータによって駆動されるようにして
いるので、架台本体及び入浴者を昇降させるときに大き
な労力を必要とせず、全ての脚部を同期して同じ長さだ
け伸縮させて、架台本体が水平を維持した状態でシート
の高さを円滑かつ安全に変えることができる。また、脚
部を中空状の部材で構成しているので軽量化が容易とな
り、持ち運びに便利な構成にすることが可能である。
【0019】請求項5記載の在宅用の入浴介護装置にお
いては、架台本体上に垂直に設けた対となる回動軸の回
りに回動自在に支持された旋回アームと、旋回アームに
回動自在に支持された掛止アームとを有する掛止部移動
手段を設け、掛止部は、掛止アームにの両端部に取付け
ているので、介護者が手でシートを押すだけで、旋回ア
ーム及び掛止アームが回動し、簡単に掛止部に掛止した
シートと共に入浴者を浴槽と洗い場との間を移動させる
ことができる。請求項6記載の在宅用の入浴介護装置に
おいては、掛止部は、架台本体上を横方向に摺動する摺
動部材を有する掛止部移動手段に取付けているので、介
護者が手でシートを押すだけで、摺動部材及び掛止部材
が架台本体上を横方向に摺動し、簡単に入浴者を浴槽と
洗い場との間を移動させることができる。
いては、架台本体上に垂直に設けた対となる回動軸の回
りに回動自在に支持された旋回アームと、旋回アームに
回動自在に支持された掛止アームとを有する掛止部移動
手段を設け、掛止部は、掛止アームにの両端部に取付け
ているので、介護者が手でシートを押すだけで、旋回ア
ーム及び掛止アームが回動し、簡単に掛止部に掛止した
シートと共に入浴者を浴槽と洗い場との間を移動させる
ことができる。請求項6記載の在宅用の入浴介護装置に
おいては、掛止部は、架台本体上を横方向に摺動する摺
動部材を有する掛止部移動手段に取付けているので、介
護者が手でシートを押すだけで、摺動部材及び掛止部材
が架台本体上を横方向に摺動し、簡単に入浴者を浴槽と
洗い場との間を移動させることができる。
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る在宅用の入浴
介護装置を示す正面図である。
介護装置を示す正面図である。
【図2】同側面図である。
【図3】同平面図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態に係る在宅用の入浴
介護装置の脚部を示す側断面図である。
介護装置の脚部を示す側断面図である。
【図5】同在宅用の入浴介護装置を示す斜視図である。
【図6】同在宅用の入浴介護装置を浴槽側に移動した状
態を示す正面図である。
態を示す正面図である。
【図7】同在宅用の入浴介護装置の架台本体を下降させ
た状態を示す正面図である。
た状態を示す正面図である。
【図8】本発明の第2の実施の形態に係る在宅用の入浴
介護装置を示す斜視図である。
介護装置を示す斜視図である。
10:在宅用の入浴介護装置、11:架台、20:架台
本体、21:横梁部材、22:縦梁部材、23:縦結合
部材、24:横結合部材、30:脚部、31:上脚部
材、32:下脚部材、33:軸受、34:スピンドル、
35:雄ねじ部、36:ナット部、37:ガイド部、3
8:キャスター、40:伸縮手段、41:歯付きプーリ
ー、42:モータ、43:歯付きプーリー、44:歯付
きベルト、45:防滴カバー、50:浴槽、51:側
壁、60:洗い場、70:シート、71、吊りベルト、
72:背もたれ、80:掛止部移動手段、81:回動
軸、82:旋回アーム、83:掛止アーム、84:掛止
部、100:在宅用の入浴介護装置、311、321:
補強部材、381:ストッパー、421:減速機、80
0:掛止部移動手段、810:摺動部材、820:連結
部材、830:掛止アーム、840:掛止部
本体、21:横梁部材、22:縦梁部材、23:縦結合
部材、24:横結合部材、30:脚部、31:上脚部
材、32:下脚部材、33:軸受、34:スピンドル、
35:雄ねじ部、36:ナット部、37:ガイド部、3
8:キャスター、40:伸縮手段、41:歯付きプーリ
ー、42:モータ、43:歯付きプーリー、44:歯付
きベルト、45:防滴カバー、50:浴槽、51:側
壁、60:洗い場、70:シート、71、吊りベルト、
72:背もたれ、80:掛止部移動手段、81:回動
軸、82:旋回アーム、83:掛止アーム、84:掛止
部、100:在宅用の入浴介護装置、311、321:
補強部材、381:ストッパー、421:減速機、80
0:掛止部移動手段、810:摺動部材、820:連結
部材、830:掛止アーム、840:掛止部
Claims (6)
- 【請求項1】 洗い場と浴槽内にそれぞれ載置した複数
の脚部を備え、上部の架台本体には複数の掛止部を横移
動可能に備えて自立する架台と、前記架台本体の高さを
調整する前記脚部の伸縮手段と、前記架台本体の掛止部
に吊り下げられ、入浴者が座れるシートとを有すること
を特徴とする在宅用の入浴介護装置。 - 【請求項2】 請求項1記載の在宅用の入浴介護装置に
おいて、前記脚部の下端にはキャスターが設けられて、
前記架台が全体として横移動可能となっていることを特
徴とする在宅用の入浴介護装置。 - 【請求項3】 請求項1又は2記載の在宅用の入浴介護
装置において、前記伸縮手段は前記脚部をそれぞれ独立
して伸縮させることを特徴とする在宅用の入浴介護装
置。 - 【請求項4】 請求項1〜3のいずれか1項に記載の在
宅用の入浴介護装置において、前記脚部は中空状の上脚
部材の内側に下脚部材が摺動可能に嵌合され、前記上脚
部材に設けた雄ねじ部が前記下脚部材に設けたナット部
に螺合し、前記雄ねじ部がモータによって駆動されるこ
とを特徴とする在宅用の入浴介護装置。 - 【請求項5】 請求項1〜4のいずれか1項に記載の在
宅用の入浴介護装置において、前記架台本体上に垂直に
設けた対となる回動軸の回りに回動自在に支持された旋
回アームと、該旋回アームに回動自在に支持された掛止
アームとを有する掛止部移動手段を設け、前記掛止部
は、前記掛止アームの両端部に取付けたことを特徴とす
る在宅用の入浴介護装置。 - 【請求項6】 請求項1〜4のいずれか1項に記載の在
宅用の入浴介護装置において、前記掛止部は前記架台本
体上を横方向に摺動する摺動部材を有する掛止部移動手
段に取付けたことを特徴とする在宅用の入浴介護装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27405299A JP2001095887A (ja) | 1999-09-28 | 1999-09-28 | 在宅用の入浴介護装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27405299A JP2001095887A (ja) | 1999-09-28 | 1999-09-28 | 在宅用の入浴介護装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001095887A true JP2001095887A (ja) | 2001-04-10 |
Family
ID=17536308
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP27405299A Pending JP2001095887A (ja) | 1999-09-28 | 1999-09-28 | 在宅用の入浴介護装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001095887A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009183452A (ja) * | 2008-02-06 | 2009-08-20 | Og Giken Co Ltd | 入浴用リフト装置 |
-
1999
- 1999-09-28 JP JP27405299A patent/JP2001095887A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009183452A (ja) * | 2008-02-06 | 2009-08-20 | Og Giken Co Ltd | 入浴用リフト装置 |
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