JP2001094845A - デジタルカメラ - Google Patents

デジタルカメラ

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JP2001094845A
JP2001094845A JP27221099A JP27221099A JP2001094845A JP 2001094845 A JP2001094845 A JP 2001094845A JP 27221099 A JP27221099 A JP 27221099A JP 27221099 A JP27221099 A JP 27221099A JP 2001094845 A JP2001094845 A JP 2001094845A
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digital camera
liquid crystal
display device
crystal display
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JP27221099A
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Akio Nagashima
明夫 永嶋
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Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 液晶表示装置の最適な視認性を得ると共に、
操作感の向上が可能なデジタルカメラの提供を目的とす
る。 【解決手段】 ディスプレイ26が本体12に対して開
閉角度を調整可能なチルト機構を設けると共に、指向性
部材を介してディスプレイ26へ光を照射する光源30
を設けることにより、ディスプレイの視認性を容易に確
保することができる。また、ディスプレイ26の視認性
を容易に確保することにより、ディスプレイ26の視認
性に左右されること無くカメラの操作を行うことができ
るので、カメラの操作感を向上することが可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、デジタルカメラに
かかり、特に、反射型液晶表示装置又は半透過型液晶表
示装置を有するデジタルカメラに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、反射型カラー液晶の技術進歩に伴
い、カメラのファインダー及び撮影画像の確認用として
設けられた液晶表示装置としての可能性が広がってきて
いる。
【0003】例えば、デジタルカメラで撮影した画像を
確認するために設けられた液晶表示装置は、デジタルカ
メラの裏面側に設けられており、液晶表示装置としては
反射型液晶と半透過型液晶などが使用されている。
【0004】反射型液晶は表示面に当る外光の強さによ
りその視認性に変化があり、液晶面の角度をチルトさせ
て調整可能に構成する方が好ましいことが一般的に知ら
れている。また、反射型液晶は暗いところでは視認性が
悪いので、液晶表示部の周囲から光を照射するフロント
ライトなどの補助光源を設けることによって視認性を高
めるものもある。
【0005】半透過型液晶は裏面側にバックライトを備
え視認性を確保するよう構成されるのが一般的である。
【0006】また、ストロボ充電回路の電源とカメラ動
作の駆動回路の電源とを共用するカメラにおいては、ス
トロボ充電による負荷が非常に大きい。従って、動作時
の消費電力を抑えるために、例えば、カメラの表示装置
をオフにする、又はカメラの動作機能を停止するなどが
行われている。また、このような場合の充電方式とし
て、実開昭63−128530号公報では、電池の電源
能力が十分な時のみ平行処理を行うことが開示されてお
り、更に、時間をおいて繰り返し電源電圧レベルを検知
して充電制御を行うなどの改善が施されてきた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、液晶面
の角度を調整して視認性を確保する場合では、外光が極
端に弱い場合には視認性が非常に悪い、という問題があ
る。また、補助光源(フロントライトやバックライトな
ど)を持たない反射型もしくは半透過型液晶表示装置に
おいても、チルト機構によって液晶面の角度を調整して
も、外光が極めて弱い場合には視認性が非常に悪い、と
いう問題がある。
【0008】また、反射型液晶を使用して液晶表示部の
周囲から光を照射するフロントライトを備えたものや半
透過型液晶を使用してバックライトを備えたものでは、
見る位置によって液晶の視認性が異なるので、見る位置
によっては視認性が悪くなる。そして、カメラを傾るな
どして見やすい位置にすることによって、カメラの操作
感を損なう場合がある、という問題がある。
【0009】更に、上述したストロボ充電制御方式の場
合、ストロボ充電時に、充電電流を少なく設定すること
によりメインコンデンサがフル充電されるまでに時間が
かかり、充電中のカメラの駆動を必要最低限に抑えるた
めにカメラの動作モードが制限されることとなり、次の
撮影動作やその他のカメラの動作へ移行することができ
なくなり操作感を損なう、という問題がある。
【0010】本発明は、上記問題を解決すべく成された
もので、液晶表示装置の最適な視認性を得ると共に、操
作感の向上が可能なデジタルカメラの提供を目的とす
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1に記載の発明は、少なくとも被写体及び撮影
された画像を含む画像を表示する反射型、或いは、半透
過型の液晶表示装置と、前記液晶表示装置をデジタルカ
メラ本体に対して開閉可能に支持するチルト手段と、前
記液晶表示装置の開放状態で、前記液晶表示装置の表示
面に向けて光を照射する光源と、を備えることを特徴と
している。
【0012】請求項1に記載の発明は、チルト手段によ
り液晶表示装置をデジタルカメラ本体に対して開閉可能
にすることによって、液晶表示装置を閉じた状態で、液
晶表示装置の表示面を保護することができる。また、液
晶表示装置が反射型液晶或いは半透過型液晶などの外光
を必要とする液晶表示装置であるため、液晶表示装置の
開閉角度(視認角度)を調整することにより、液晶表示
装置の表示面に照射される光の入射角度を調整すること
ができ、最適な視認性を確保することができる。更に、
液晶表示装置の表示面に向けて光源からの光を照射する
ので、暗い場所での視認性を向上することができる。
【0013】また、チルト手段と光源とを組み合わせて
使用することにより、周囲の照度に関係なく、容易に視
認性を確保することが可能となる。そして、このように
容易に視認性を確保することができるので、視認性を確
保するためにカメラを傾けたり等を行う必要がなくな
り、カメラの操作を容易に行うことができ、カメラの操
作感の向上も可能となる。
【0014】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の発明において、前記光源の点灯及び消灯を行うスイッ
チを更に備えることを特徴としている。
【0015】請求項2に記載の発明によれば、請求項1
に記載乃発明において、光源の点灯及び消灯をスイッチ
によって切り替えることが可能であるので、周囲の照度
に応じて光源の使用を行うか否か切り換えることがで
き、必要のない電力を消費することがなくなる。すなわ
ち、低消費電力化を図ることができる。
【0016】また、例えばストロボ等を備えたカメラに
おいては、光源の光を必要としない場合に、該光源で消
費される分の電力をストロボを充電する際の電力として
供給することによってストロボ充電時間を短縮すること
が可能となる。すなわち、ストロボ充電中にカメラの動
作が規制されるような場合には、ストロボ充電時間の短
縮によりカメラの操作感を向上することが可能となる。
【0017】請求項3に記載の発明は、請求項1又は請
求項2に記載の発明において、前記液晶表示装置の表示
面が開閉角度を検出する開閉角度検出手段を更に備え、
前記開閉角度検出手段により所定の開閉角度が検出され
た場合に前記光源を点灯させることを特徴としている。
【0018】請求項3に記載乃発明によれば、請求項1
又は請求項2に記載の発明において、開閉角度検出手段
により液晶表示装置の表示面の開閉角度を検出し、該検
出の開閉角度が所定の開閉角度の時に光源を点灯させる
ことによって、光源の点灯及び消灯を行うスイッチを行
うことなく開閉角度を調整するだけで容易に最適な視認
性を確保することが可能となる。
【0019】請求項4に記載の発明は、請求項1乃至請
求項3の何れか1項に記載の発明において、前記液晶表
示装置の表示面の周囲照度を検出する検出手段を更に備
え、検出された周囲照度が所定値以下であった場合に、
前記光源を点灯させることを特徴としている。
【0020】請求項4に記載の発明によれば、請求項1
乃至請求項3の何れか1項に記載の発明において、液晶
表示装置の表示面の周囲照度を検出し、検出された周囲
照度が所定値以下であった場合に、自動的に光源を点灯
させて光源からの光を液晶表示装置に照射することによ
って、暗い場所での視認性を容易に確保することが可能
である。例えば検出手段として光センサ等によって所定
照度の検出の有無に応じて光源をオンオフすることによ
って容易に実現可能である。
【0021】請求項5に記載の発明は、請求項1乃至請
求項4の何れか1項に記載の発明において、前記光源の
光射出側に指向性を有する部材を設けることを特徴とし
ている。
【0022】請求項5に記載乃発明によれば、請求項1
乃至請求項4の何れか1項に記載の発明において、光源
の光射出側に液晶表示装置に向かって指向性を有する指
向性部材を設けることによって液晶表示装置に光源から
出力される光を効率的に照射することが可能となる。
【0023】請求項6に記載の発明は、請求項1乃至請
求項5の何れか1項に記載の発明において、前記チルト
手段は、前記液晶表示装置の端部を前記デジタルカメラ
本体に対して回転可能に軸支する回転軸からなることを
特徴としている。
【0024】請求項6に記載の発明によれば、請求項1
乃至請求項5の何れか1項に記載の発明において、チル
ト手段とを液晶表示装置の端部をデジタルカメラ本体に
対して回転可能に軸支する回転軸によって構成すること
によって、液晶表示装置を開閉可能にすることが可能で
ある。
【0025】請求項7に記載の発明は、請求項6に記載
の発明において、前記回転軸が前記デジタルカメラ本体
に対して相対移動可能に構成されることを特徴としてい
る。
【0026】請求項7に記載乃発明によれば、請求項6
に記載の発明において、チルト手段の回転軸を更にデジ
タルカメラ本体に対して相対移動可能に構成することに
よって、回転軸を相対移動範囲の端部に移動した場合に
は、液晶表示装置の表示面をデジタルカメラ本体の内側
に向けて収納(液晶表示装置が閉じられた状態)するこ
とが可能となり、回転軸を相対移動範囲の他端部に移動
した場合には、液晶表示装置の表示面をデジタルカメラ
本体の外側に向けて収納することが可能となる。従っ
て、液晶表示装置が内側に向けて収納した場合には、液
晶表示装置の表示面を保護することができ、液晶表示装
置を外側に向けて収納した場合には、収納状態で液晶表
示装置に表示された画像を確認することが可能となる。
請求項8に記載の発明は、請求項1乃至請求項5の何れ
か1項に記載の発明において、前記チルト手段は、前記
デジタルカメラ本体に一端が回転可能に軸支されると共
に、他端が前記液晶表示装置に回転可能に軸支された1
対の支持部材からなることを特徴としている。
【0027】請求項8に記載の発明によれば、請求項1
乃至請求項5に記載の発明において、チルト手段がデジ
タルカメラ本体に一端が回転可能に軸支されると共に、
他端が液晶表示装置に回転可能に軸支された1対の支持
部材により構成されることによって、液晶表示装置がデ
ジタルカメラ本体に収納される際(液晶表示装置が閉じ
られた状態)に、液晶表示装置の表示面をデジタルカメ
ラ本体の外側又は内側に向けて収納することが可能とな
る。従って、液晶表示装置が内側に向けて収納した場合
には、液晶表示装置の表示面を保護することができ、液
晶表示装置を外側に向けて収納した場合には、収納状態
で液晶表示装置に表示された画像を確認することが可能
となる。
【0028】請求項9に記載の発明は、請求項7又は請
求項8に記載の発明において、前記液晶表示装置の裏面
側で且つ前記光源部に対応する位置に配置された採光部
と、前記採光部により採光された光を表面側の前記液晶
表示装置へ照射する導光部と、を更に備えることを特徴
としている。
【0029】請求項9に記載の発明によれば、請求項7
又は請求項8に記載の発明において、液晶表示装置の裏
面側且つ光源に対応した位置に採光部が配置されること
によって、光源部より出力される光を採光部によって採
光することが可能となる。また、採光部によって採光さ
れた光は、導光部によって液晶表示装置の表示面へ照射
される。すなわち、液晶表示装置をカメラ本体の外側へ
向けて収納した状態で、光源部から出力される光を液晶
表示装置の表示面へ照射することができ、周囲の照度が
低い場合でも光源部から出力される光によって視認性を
確保することができる。なお、半透過型液晶表示装置の
場合には、採光部によって採光された光を液晶表示装置
の裏面側に導光するようにしてもよい。
【0030】請求項10に記載の発明は、請求項2乃至
請求項9の何れか1項に記載の発明において、更にスト
ロボを備え、前記光源が消灯している場合に、前記スト
ロボの充電電力を増加させることを特徴としている。
【0031】請求項10に記載の発明によれば、請求項
2乃至請求項9の何れか1項に記載の発明において、更
にストロボを備え、光源が消灯している場合に、ストロ
ボの充電電力を増加させることにより、ストロボの充電
時間を短縮することが可能となる。従って、ストロボ充
電中にカメラの動作が規制される場合には、ストロボ充
電時間の短縮によりカメラの操作感を向上することが可
能となる。
【0032】
【発明の実施の形態】[第1実施形態]以下、図面を参
照して本発明の実施の形態の一例を詳細に説明する。本
実施の形態はデジタルカメラ10に本発明を適用したも
のである。
【0033】図1には、本発明の実施の形態に係るデジ
タルカメラ10が示されている。
【0034】図1(A)、(B)に示すように、デジタ
ルカメラ10の本体12は略箱型で、正面から見て左側
に、本体12の把持を容易とするための突起(把持部)
が形成された形状とされている。本体12の正面側中央
にはレンズ13が取り付けられており、本体12のレン
ズ13上方には、ユーザが撮影範囲等を目視で確認する
ための光学ファインダ16、低照度での撮影等の場合に
補助光を発するためのストロボ18が取り付けられてい
る。
【0035】また本体12の上面には、正面から見て右
側に電源スイッチ20が、左側(把持部に対応する位
置)にシャッタボタン22が各々設けられており、本体
の正面から見て右側の側面には、メモリカード(図示省
略)を装填可能なスロット24が設けられている。
【0036】また図1(B)に示すように、本体12の
背面には、反射型液晶(半透過型液晶でもよい)からな
るカラーディスプレイ26(モノクロのディスプレイで
もよい)が設けられており、該ディスプレイ26は、平
板状のケース28にディスプレイ26の表示部が露出さ
れて構成されている。ケース28は1軸より構成される
チルト機構14(図2参照)を介して本体12に取り付
けられており、図1(B)の矢印A方向にディスプレイ
26が可変可能に構成されていると共に、本体12の背
面に収納可能に構成されている。上述のチルト機構14
は、例えば、ケースの端部に棒状部材を貫通させ、該棒
状部材の両端を本体12に回転可能に軸支することによ
って構成することができる。また、この時棒状部材と本
体の回転摺動部に所定の摺動抵抗を設けるように構成す
ることによって、ディスプレイ26と本体12の開閉角
度(視認角度)を調整した後に該視認角度を保持するこ
とができる。なお、ディスプレイ26はファインダ16
の機能を持たせるようにしてもよい。
【0037】また本体12の裏面には、上述のディスプ
レイ26に光を照射する光源30が本体12側の裏面に
設けられている。光源30の光射出側には、図2に示す
ように、指向性を有する指向性部材32が設けられてお
り、光源30から射出される光をディスプレイ26へ向
けて照射するようになっている。該指向性部材は、例え
ば、ガラスレンズやプラスチックレンズ等にレンズカッ
トを施すことによって実現することが容易に可能であ
る。また、光源30の光射出側と反対側には、反射率の
高い反射部材34が設けられており、光源30より射出
される光を効率的に光射出側へ出力できる構成とされて
いる。
【0038】更に本体12の裏面には向かって左側に、
メニュースイッチ36、実行/画面切換スイッチ38、
及び光源30のオンオフ行うライトスイッチ40が各々
取り付けられており、本体12裏面側のファインダ16
の近傍には、撮影された画像をディスプレイ26に選択
表示する選択スイッチ42が設けられている。
【0039】図3にはデジタルカメラ10の電気系の構
成が示されている。レンズ13は詳しくはオートフォー
カス(AF)機構を備えたズームレンズ(焦点距離可変
レンズ)であり、レンズ13のAF機能及びズーム機構
は駆動回路44によって駆動される。なお、ズームレン
ズに代えて、AF機構のみを備えた焦点距離固定レンズ
をレンズ13として用いてもよい。
【0040】本体12の内部のレンズ13の焦点位置に
相当する位置には、エリアCCDセンサ等で構成される
撮像デバイス46が配置されており、被写体を反射して
レンズ13に入射された光は撮像デバイス46の受光面
に結像される。撮像デバイス46は、駆動回路44が内
蔵しているタイミング発生回路(図示省略)によって発
生されたタイミング信号に同期したタイミングで駆動さ
れ、画像信号(受光面上にマトリクス状に配列された多
数個の光電変換セルの各々における受光量を表す信号)
を出力する。
【0041】レンズ13と撮像デバイス46との間には
シャッタ/絞り48が配置されている。シャッタ及び絞
り48は駆動回路44によって駆動される。シャッタは
撮像デバイス46から画像信号が出力されたときに、撮
像デバイス46の受光面に光が入射することでスミアが
発生することを防止するためのものであり、撮像デバイ
ス46の構成によっては省略可能である。また絞りは、
絞り量を連続的に変更可能な単一の絞りで構成してもよ
いし、絞り量が異なる複数の絞りを切りかえる構成であ
ってもよい。駆動回路44には、更にストロボ18及び
光源30も接続されており、ストロボ18は低照度であ
ることが検出された場合や、ユーザによって発光が指示
された場合に、駆動回路44によって図示しない電池等
によりコンデンサが充電された後に該充電された電力に
より発光される。光源30は、低照度であることが検出
された場合や、ユーザによってライトスイッチ40が操
作された場合に、駆動回路44によって発光される。こ
の時、駆動回路44はライトスイッチ40がオフ状態で
ある場合には、ディスプレイ26へ光を照射するための
光源30が消灯されているため、光源30で消費する電
力をストロボ18を発光させるコンデンサを充電するた
めの電力としてコンデンサへ供給する。
【0042】撮像デバイス46の信号出力端には、アナ
ログ信号処理部50、A/D変換器52、デジタル信号
処理部54、メモリ56が順に接続されている。アナロ
グ信号処理部50では、撮像デバイス46から出力され
た画像信号を増幅すると共に、増幅した画像信号に対し
てホワイトバランス等の補正を行う。アナログ信号処理
部50から出力された画像信号は、A/D変換器52に
よってデジタルの画像データに変換されてデジタル信号
処理部54へ入力される。デジタル信号処理部54で
は、入力された画像データに対して色補正・γ補正・Y
/C変換等の各種処理を行う。デジタル信号処理部54
から出力された画像データは、RAM等で構成されたメ
モリ56に一時記憶される。
【0043】駆動回路44、アナログ信号処理部50、
A/D変換器52、デジタル信号処理部54、メモリ5
6及び圧縮伸張部58(後述)はバス60に接続されて
おり、このバス60には、CPU62が接続されている
と共に、電源スイッチ20、メニュースイッチ36、実
行/画面切換スイッチ38、ライトスイッチ40、選択
スイッチ等のスイッチ類、及び、シャッタボタン22が
操作されることでオンオフされるシャッタスイッチ64
が各々接続されている。なお、図示は省略するが、CP
U62はROM、RAM、入出力ポート等の周辺回路を
含んで構成されている。
【0044】また、メモリ56にはディスプレイ26及
び圧縮伸張部58が各々接続されている。ディスプレイ
26に画像を表示する場合、CPU62は、メモリ56
に一時記憶されている複数の画像データより選択スイッ
チ42の操作によって選択された画像データに対して所
定の処理を行った後にディスプレイ26へ転送する。こ
れにより、メモリ56に一時記憶されている画像データ
が表す画像がディスプレイ26に表示される。なお、選
択スイッチ42の操作毎にメモリ56に一時記憶されて
いる複数の画像データが順次選択されるように構成され
ている。
【0045】また、シャッタボタン22が操作されてシ
ャッタスイッチ64がオンされた等により、スロット2
4に装填されたメモリカードへの画像データの格納が指
示された場合、CPU62はメモリ56に一時記憶され
ている画像データを読み出して圧縮伸張部58へ転送す
る。これにより、画像データは圧縮伸張部58で圧縮さ
れた後にメモリカードに格納される。なお、撮影モード
等によって画像データが圧縮されることなくメモリカー
ドに格納される場合もある。
【0046】また、スロットに装填されたメモリカード
に格納されている画像データが表す画像の再生(表示)
が指示された場合には、メモリカードから画像データが
読み出され、読み出された画像データが圧縮伸張部58
で伸張(解凍)された後メモリ56に一時記憶される。
そして、メモリ56に一時記憶された画像データを用い
てディスプレイ26への画像の表示(再生)が行われ
る。
【0047】続いて、上述のように構成されたデジタル
カメラ10で撮影された画像を確認する際の作用につい
て説明する。
【0048】本体12の裏面に設けられたディスプレイ
26を開けた後に、メモリ56に一時記憶された画像デ
ータ又はスロットに装填されたメモリカードに格納され
ている画像データからディスプレイ26への表示が指示
された場合に画像がディスプレイ26に表示される。な
お、メモリ56又はメモリカードに記憶された複数の画
像データは、選択スイッチ42を操作することによって
順次選択される。
【0049】この時、ディスプレイ26が反射型液晶に
より構成されているので、周囲の照度及びディスプレイ
26へ入射される光の角度により視認性が変化する。本
実施の形態に係るデジタルカメラ10では、ディスプレ
イ26が本体12に対して、開閉角度(視認角度)を調
整可能なチルト機構14が設けられているので、視認角
度を調整することによってディスプレイ26に周囲の光
が照射されて見やすい位置に調整することが容易にでき
る。すなわち、ディスプレイ26の最適な視認性を確保
することにより、ディスプレイ26の視認性に左右され
ること無くカメラの操作を行うことができるので、カメ
ラの操作感を向上することができる。
【0050】また、周囲の照度が低くディスプレイ26
に表示された画像の視認性が悪い場合には、本体12の
裏面に設けられたライトスイッチ40を操作することに
よって、光源30が点灯される。そして、光源より出力
される光は反射部材34によって本体12の外側へ反射
されると共に、指向性部材32を介してディスプレイ2
6へ照射される。従って、周囲の照度の低い時でも該光
源30により照射される光によってディスプレイ26の
画像を容易に確認することができる。また、この時、光
源30より出力される光は指向性部材32によってディ
スプレイ26の方向へ照射されるが、ディスプレイ26
の視認角度を同時に可変させることによって、更に視認
性を向上させることが可能である。
【0051】また、ディスプレイ26を使用しない場合
には、ディスプレイ26を本体12に収納できるので、
ディスプレイ26の表示面を保護することができる。
【0052】更に、光源30を本体12側に設けること
によって、ディスプレイ26を小型化(薄く)すること
ができると共に、チルト機構14を介して光源30の配
線を受け渡す必要がなくなり、チルト機構14の構造を
容易にすることができる。
【0053】ところで、ストロボ撮影をする際には、ス
トロボ18を発光させるために所定の電力の充電が必要
である。ここで、ディスプレイ26用の光源30がオン
状態である場合には、光源30で電力を消費してしまう
ため、ストロボ18を発光させるために必要な所定の電
力の充電へ供給する電力に限りがあり、ストロボ18の
充電時間が長くなってしまう。そこで、本実施の形態に
係るデジタルカメラ10では、ライトスイッチ40をオ
フ状態とすることにより、光源30を消灯させ、光源3
0で使用される分の電力をストロボ18を発光させるた
めに必要な所定の電力の充電へ供給することができる。
すなわち、ストロボ18充電時間を大幅に短縮すること
ができる。従って、デジタルカメラ10の次の動作に早
く移行することができ、撮影間隔の短縮などのデジタル
カメラ10の操作感の向上を図ることができる。 [第2実施形態]第1実施形態のデジタルカメラ10の
ディスプレイ26が1軸からなるチルト機構14により
開閉可能に構成されていたのに対して、第2実施形態の
デジタルカメラ11では2軸のチルト機構からなり、デ
ィスプレイ26が開閉可能に構成され、且つ、本体12
への収納時にディスプレイ26が第1実施形態と同様に
内部に向かって収納できると共に、外部に向かって収納
可能に構成されている。すなわち、ディスプレイ26が
収納時においてもディスプレイ26に表示された画像を
確認することができるように構成されている。なお、そ
の他の構成については、同一であるため説明を省略す
る。
【0054】図4に示すように、第2実施形態に係るデ
ジタルカメラ11のディスプレイ26は、第1実施形態
と同様に平板状のケース28にディスプレイ26の表示
部が露出されて構成されている。
【0055】ケース28は1対の支持部材70の端部が
回転可能に軸支されており、該支持部材70の他端部は
本体12に回転可能に軸支されている。すなわち、ディ
スプレイ26は図4(A)矢印B方向に回転可能で、且
つ、支持部材70は図4(A)矢印C方向に回転可能と
されているので、支持部材70が本体12に対して略直
角の時にディスプレイ26の表裏を反転させ、支持部材
70及びディスプレイ26を回転させて本体12に収納
することが可能である。従って、ディスプレイ26は、
ディスプレイ26の表示面を本体12の外側に向けて収
納する状態とディスプレイ26の表示面を本体12の内
側に向けて収納する状態の2状態で収納可能である。な
お、図4(B)には、ディスプレイ26が収納された状
態が示されている。
【0056】また、ケース28のディスプレイ26の表
示面が露出される面(以下、表面とする)とは反対の面
(以下、ケース28の裏面する)には、図5に示すよう
に、採光用の採光窓72が設けられており、該採光用窓
72は、本体12に収納状態で本体12に設けられた光
源30の位置に対応して設けられ、光源30の光を採光
する構成とされている。また、採光窓72によって採光
された光は、ケース28内に設けられた導光体74を介
して表面に設けられたディスプレイ26の周囲へ導光さ
れるように構成されている。
【0057】すなわち、光源30から出力される光は採
光窓72に入力されて導光体74を介してディスプレイ
26の表示面へ照射される。
【0058】続いて、上述のように構成されたデジタル
カメラ11で撮影された画像を確認する際の作用につい
て説明する。
【0059】本体12の裏面に設けられたディスプレイ
26を確認可能な状態(ディスプレイ26の表示面が本
体12の外側に向くように収納した状態、又は、支持部
材70及びディスプレイ26を可変して図4(A)のよ
うにディスプレイが確認できる状態)にした後に、メモ
リ56に一時記憶された画像データ又はスロットに装填
されたメモリカードに格納されている画像データからデ
ィスプレイ26への表示が指示された場合に画像がディ
スプレイ26に表示される。なお、メモリ56又はメモ
リカードに記憶された複数の画像データは、選択スイッ
チ42を操作することによって順次選択される。
【0060】この時、ディスプレイ26が反射型液晶に
より構成されているので、周囲の照度及びディスプレイ
26へ入射される光の角度により視認性が変化する。本
実施の形態に係るデジタルカメラ11では、支持部材7
0及びディスプレイ26を可変して図4(A)のように
ディスプレイが確認できる状態の時には、図4に示すよ
うに本体12に対して図4矢印B方向に回転可能に構成
されているので、ディスプレイ26の回転角度(視認角
度)を調整することによってディスプレイ26に周囲の
光が照射されて見やすい位置に調整することが容易にで
きる。
【0061】また、周囲の照度が低くディスプレイ26
に表示された画像の視認性が悪い場合には、第1実施形
態と同様に本体12の裏面に設けられたライトスイッチ
40を操作することによって光源30が点灯され、ディ
スプレイ26へ光が照射される。従って、周囲の照度の
低い時でも該光源30より照射される光によってディス
プレイ26の画像を容易に確認することができる。
【0062】更に、ディスプレイ26を本体12の外側
に向けて収納した状態では、ディスプレイ26が収納さ
れたケース28の裏面側には、光源30から出力される
光を採光する採光窓72が設けられ、採光窓72より採
光された光が導光体74を介してディスプレイ26の周
囲に照射されるので、ディスプレイ26を本体12へ表
示面が外側に露出するように収納された状態でディスプ
レイ26に光源30からの光を照射することができる。
従って、周囲の照度が低い状態で、且つ、本体12にデ
ィスプレイ26が収納された状態においてもディスプレ
イ26の視認性を容易に確保することができる。
【0063】また、ディスプレイ26を使用しない場合
には、第1実施形態と同様に本体12にディスプレイ2
6の表示面が本体12の内側へ向けて収納できるので、
表示面を保護することができる。
【0064】更に、第1実施形態と同様に、光源30を
本体12側に設けることによって、ディスプレイ26を
小型化(薄く)することができると共に、チルト機構1
4を介して光源30の配線を受け渡す必要がなくなり、
チルト機構14の構造を容易にすることができる。
【0065】なお、第2実施形態では、チルト機構を2
軸からなる構成としたが、図6に示すような構成として
もよい。図6に示すチルト機構では、第1実施形態と同
様に1軸からなるチルト機構とされ、図6矢印D方向に
開閉角度を調整できると共に、該軸が図6矢印E方向に
移動可能とされている。すなわち、チルト機構の軸が本
体12の上端、又は、下端の何れかの位置にある場合に
ディスプレイ26を本体12に収納することによって
(ディスプレイ26を閉じた状態)、ディスプレイ26
の表示面を本体の外側又は内側の何れかに向けて収納す
ることができる。従って、第2実施形態と同様の効果を
得ることができる。
【0066】また、第2実施形態では、採光窓72によ
って採光した光を導光体74を介してディスプレイ26
の周囲に照射するようにしたが、半透過型の液晶表示装
置をディスプレイとした場合には、採光窓72によって
採光した光を導光体74を介してディスプレイの裏面側
に照射するようにしてもよい。
【0067】また、上記実施形態では、ライトスイッチ
40によって光源30の発光をオンオフするようにした
が、図7(A)に示すように、ディスプレイ26の開閉
角度が所定角度の範囲(図7(A)矢印Fの範囲)にあ
る場合に光源をオンして、所定角度の範囲外の場合に
は、光源30をオフするようにしてもよいし、図7
(B)に示すように、ディスプレイ26の近傍に光検出
センサ76を設け、該光センサ76により検出された照
度が所定の照度以上である場合に光源30をオフして、
光センサ76により検出された照度が所定の照度以下で
ある場合に光源30をオンするようにしてもよい。な
お、ディスプレイ26の開閉角度の検出は、例えば、チ
ルト機構の軸にカム等を設け、カムによって該カム近傍
に設けられたリミットスイッチをオンオフするようにし
たり、ロータリーエンコーダ等によってチルト機構の軸
の回転量を検出して回転角度の範囲に応じて光源30を
オンオフするように制御することによって容易に実現可
能である。なお、上述のライトスイッチ40、チルト機
構に設けるライトスイッチ及び光センサは、組み合わせ
て使用するようにしてもよい。
【0068】更に、上記実施形態は、静止画を撮影する
デジタルカメラを例に挙げて説明したが、これに限るも
のではなく、例えば、動画を撮影するデジタルビデオカ
メラに本発明を適用するようにしてもよい。
【0069】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、液
晶表示装置の最適な視認性を得ると共に、操作感の向上
が可能なデジタルカメラを提供することができる、とい
う効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係るデジタルカメラの
外観を示す斜視図である。
【図2】光源部の構成を示す概略図である。
【図3】デジタルカメラの電気的構成を示すブロック図
である。
【図4】本発明の第2実施形態に係るデジタルカメラを
示す側面図である。
【図5】本発明の第2実施形態に係るデジタルカメラの
ディスプレイ周辺の概略を示す斜視図である。
【図6】その他のチルト機構を示す図である。
【図7】その他の光源を点灯させる構成を示す図であ
る。
【符号の説明】
10 デジタルカメラ 14 チルト機構 18 ストロボ 26 ディスプレイ 28 ケース 30 光源 32 指向性部材 40 ライトスイッチ 70 支持部材 72 採光窓 74 導光体 76 光センサ

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも被写体及び撮影された画像を
    含む画像を表示する反射型、或いは、半透過型の液晶表
    示装置と、 前記液晶表示装置をデジタルカメラ本体に対して開閉可
    能に支持するチルト手段と、 前記液晶表示装置の開放状態で、前記液晶表示装置の表
    示面に向けて光を照射する光源と、 を備えることを特徴とするデジタルカメラ。
  2. 【請求項2】 前記光源の点灯及び消灯を行うスイッチ
    を更に備えることを特徴とする請求項1に記載のデジタ
    ルカメラ。
  3. 【請求項3】 前記液晶表示装置の表示面が開閉角度を
    検出する開閉角度検出手段を更に備え、前記開閉角度検
    出手段により所定の開閉角度が検出された場合に前記光
    源を点灯させることを特徴とする請求項1及び請求項2
    に記載のデジタルカメラ。
  4. 【請求項4】 前記液晶表示装置の表示面の周囲照度を
    検出する検出手段を更に備え、検出された周囲照度が所
    定値以下であった場合に、前記光源を点灯させることを
    特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載の
    デジタルカメラ。
  5. 【請求項5】 前記光源の光射出側に指向性を有する部
    材を設けることを特徴とする請求項1乃至請求項4の何
    れか1項に記載のデジタルカメラ。
  6. 【請求項6】 前記チルト手段は、前記液晶表示装置の
    端部を前記デジタルカメラ本体に対して回転可能に軸支
    する回転軸からなることを特徴とする請求項1乃至請求
    項5の何れか1項に記載のデジタルカメラ。
  7. 【請求項7】 前記回転軸が前記デジタルカメラ本体に
    対して相対移動可能に構成されることを特徴とする請求
    項6に記載のデジタルカメラ。
  8. 【請求項8】 前記チルト手段は、前記デジタルカメラ
    本体に一端が回転可能に軸支されると共に、他端が前記
    液晶表示装置に回転可能に軸支された1対の支持部材か
    らなることを特徴とする請求項1乃至請求項5の何れか
    1項に記載のデジタルカメラ。
  9. 【請求項9】 前記液晶表示装置の裏面側で且つ前記光
    源部に対応する位置に配置された採光部と、前記採光部
    により採光された光を表面側の前記液晶表示装置へ照射
    する導光部と、を更に備えることを特徴とする請求項7
    又は請求項8に記載のデジタルカメラ。
  10. 【請求項10】 更にストロボを備え、前記光源が消灯
    している場合に、前記ストロボの充電電力を増加させる
    ことを特徴とする請求項2乃至請求項9の何れか1項に
    記載のデジタルカメラ。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6819868B2 (en) 2001-12-05 2004-11-16 Olympus Optical Co., Ltd. Camera
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KR20150030151A (ko) * 2013-09-11 2015-03-19 (주)제이브이엠 약포 검사장치
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