JP2001094809A - 画像形成装置のキャリブレーションシステムおよびカラープリンタのキャリブレーション方法 - Google Patents

画像形成装置のキャリブレーションシステムおよびカラープリンタのキャリブレーション方法

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JP2001094809A
JP2001094809A JP26838599A JP26838599A JP2001094809A JP 2001094809 A JP2001094809 A JP 2001094809A JP 26838599 A JP26838599 A JP 26838599A JP 26838599 A JP26838599 A JP 26838599A JP 2001094809 A JP2001094809 A JP 2001094809A
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Kiyoto Kozaiku
清人 小細工
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 効率性を高めた画像形成装置のキャリブレー
ションシステムを得る。 【解決手段】 コンピュータ10からカラープリンタ2
0へテストチャートデータ1を送ると、カラープリンタ
20からテストチャート1が出力される。テストチャー
ト1のC、M、Y、Kパッチをコンピュータ10に接続
された測定器30で測定すると、その測定データがコン
ピュータ10に送られる。コンピュータ10は、その測
定データを基にカラープリンタ20がねらいとする濃度
カーブになるように、プリンタガンマLUTを作成す
る。そして、コンピュータ10からリファレンスチャー
ト22のデータをカラープリンタ20に送ると、プリン
タガンマLUTを通してリファレンスチャート22を出
力する。このようにして、カラープリンタ20の調整
と、リファレンスチャート22の作成を行なうと、リフ
ァレンスチャートの作成が容易に、低コストで、精度良
く実現できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像形成装置のキ
ャリブレーションシステムおよびカラープリンタのキャ
リブレーション方法に関し、特に、カラーレーザープリ
ンタのキャリブレーション機能に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、画像形成装置のキャリブレーショ
ンシステムおよびカラープリンタのキャリブレーション
方法は、機差、径時変化、環境変化等によって濃度差が
発生する。そこで、この濃度差を補正するキャリブレー
ションが必要になる。従来のキャリブレーション方法に
ついて説明する。
【0003】特開平10−6562号公報では、一定の
濃度差で並べた複数の濃度領域と、この複数の濃度領域
の近傍に配置されかつ該複数の濃度領域の中間濃度と同
一濃度の長尺の濃度領域とを有する形式のテスト画像を
カラープリンタから出力する出力工程と、上記出力工程
で出力されたテスト画像と同一形式でかつ各濃度領域が
基準濃度に出力された基準画像の長尺の濃度領域の濃度
が、上記テスト画像の複数の濃度領域の濃度のいずれに
一致または略一致しているかを求め、求めた濃度領域と
中間濃度の濃度領域との濃度段数差を求める検出工程
と、上記検出工程で求めた濃度段数差に基づいてプリン
タ条件補正データを演算する演算工程とからなる。ま
た、印刷出力する印刷用紙の種類に応じて色の相違を補
正するデータを予め用意しておき、上記プリンタ条件補
正データと合成して最終補正データを作成する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術の課題として、リファレンスチャートとテストチ
ャートを比較し、プリンタ条件補正データを演算すると
説明されているが、リファレンスチャートの製造工程
(作成方法)については記載されていない。一般的に考
えられるのは、標準的な用紙(コート紙等)に校正され
た印刷機で印刷した物を使うか、あるいは、リファレン
スチャートを用いるプリンタと同じインキ(またはトナ
ー等)を使った校正されたプリンタを使ってリファレン
スチャートを作成するということである。前者の場合、
リファレンスのインキとテストチャートのインキが異な
ると調整し難く、かつ精度が落ちる。後者の場合、印刷
機と違い大量印刷すると濃度変動(企画外れ)したもの
が混在する可能性が大である。従って、印刷後、一枚一
枚測定し規格外のものを取り除く作業が発生する。ま
た、印刷出力する印刷用紙の種類に応じて色の相違を補
正するデータを予め用意しているが、この場合、テスト
チャートは予め決められた用紙で出力する必要がある。
印刷業者では上記用紙と実際に使用する用紙をそれぞれ
保管しておくことは問題無いと思われるが、一般的にオ
フィス等で使うプリンタでは困難である。
【0005】例えば、日本で使う用紙と海外で使う用紙
は異なるため、日本で使う用紙でキャリブレーションす
るようになっていると、海外の場合、日本で使う用紙も
保管しておかなければならないが、これは極めて難し
い。
【0006】本発明は、効率性を高めた画像形成装置の
キャリブレーションシステムおよびカラープリンタのキ
ャリブレーション方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
め、請求項1記載の発明の画像形成装置のキャリブレー
ションシステムは、出力画像の画質変動を補正するため
のキャリブレーション機能を有する画像形成装置のキャ
リブレーションシステムであって、工場出荷時に、第1
のテストパターンを出力しこの第1のテストパターンを
測定及び演算する外部機器と、演算結果を当該画像形成
装置に記憶させる第1の記憶手段と、この記憶させた記
憶データに基づいて第2のテストパターンを出力する出
力部とから成り、第2のテストパターンをリファレンス
チャートとして付属することを特徴としている。
【0008】上記第2のテストパターンは、YMCK各
色それぞれハイライトからシャドーまでを3段階以上に
分割した濃度パッチから成ることとするとよい。
【0009】請求項3の発明における請求項1または2
に記載の画像形成装置のキャリブレーションシステム
は、第2のテストパターンの出力を推奨用紙毎に行い、
リファレンスチャートとして付属することとしている。
【0010】請求項4の発明において、請求項1から3
の何れかに記載の画像形成装置のキャリブレーションシ
ステムは、第3のテストパターンを出力し、各段階それ
ぞれリファレンスチャートと比較し、このリファレンス
チャートと一致あるいは略一致するパターンを選択し、
この選択結果によって第1の記憶手段に記憶したデータ
を補正する補正手段をさらに有する。
【0011】請求項5の発明では、請求項4に記載の画
像形成装置のキャリブレーションシステムにおいて、比
較する濃度点を1点のみ選択し、第1の記憶手段に記憶
したデータを補正する補正手段をさらに有する。
【0012】請求項6の発明では、請求項4の各段の及
ぼす補正範囲より請求項5の及ぼす補正範囲を大きくし
た補正手段をさらに有する。
【0013】請求項7記載のカラープリンタのキャリブ
レーション方法は、出力画像の画質変動を補正するため
のカラープリンタのキャリブレーション方法であって、
工場出荷時に、第1のテストパターンを出力し、この第
1のテストパターンを外部機器にて測定及び演算する工
程と、演算結果を当該画像形成装置の第1の記憶手段に
記憶させる工程と、この記憶させた記憶データに基づい
て第2のテストパターンを出力する工程とから成り、こ
の第2のテストパターンをリファレンスチャートとして
付属することを特徴としている。
【0014】上記第2のテストパターンは、YMCK各
色それぞれハイライトからシャドーまでを3段階以上に
分割した濃度パッチから成ることを特徴とする。
【0015】請求項9の発明における請求項7または8
に記載のカラープリンタのキャリブレーション方法は、
第2のテストパターンの出力を推奨用紙毎に行い、リフ
ァレンスチャートとして付属する。
【0016】請求項10の発明における請求項7から9
の何れかに記載のカラープリンタのキャリブレーション
方法では、第3のテストパターンを出力し、各段階それ
ぞれリファレンスチャートと比較し、このリファレンス
チャートと一致あるいは略一致するパターンを選択し、
この選択結果によって第1の記憶手段に記憶したデータ
を補正する。
【0017】請求項11の発明では、請求項10に記載
のカラープリンタのキャリブレーション方法において、
比較する濃度点を1点のみ選択し、第1の記憶手段に記
憶したデータを補正する。。
【0018】請求項12の発明では、請求項10の各段
階の及ぼす補正範囲より請求項11の及ぼす補正範囲を
大きくしている。
【0019】
【発明の実施の形態】次に添付図面を参照して本発明に
よる画像形成装置のキャリブレーションシステムおよび
カラープリンタのキャリブレーション方法の実施の形態
を詳細に説明する。図1から図9を参照すると本発明の
画像形成装置のキャリブレーションシステムおよびカラ
ープリンタのキャリブレーション方法の一実施形態が示
されている。
【0020】図1の画像形成装置のキャリブレーション
システムの実施の形態を示すブロック図は、コンピュー
タ10、カラープリンタ20、テストチャート21、リ
ファレンスチャート22および測定器30、を有して構
成される。
【0021】図1に基づき、工場においてプリンタ出荷
工程でカラープリンタ20の各色、シアン(C)、マゼ
ンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック(K)が、ねら
いとする濃度カーブになるようにプリンタガンマLUT
(Look up table)を演算し、リファレンスチャート22
を作成するためのシステム構成例を示す。
【0022】図1に示すように、カラープリンタ20は
コンピュータ10(例えば、パーソナルコンピュータ)
に接続されており、このコンピュータ10からカラープ
リンタ20へテストチャートデータ1を送ると、カラー
プリンタ20からテストチャート1が出力される。テス
トチャート1のC、M、Y、Kパッチをコンピュータ1
0に接続された測定器30で測定すると、その測定デー
タがコンピュータ10に送られる。コンピュータ10
は、その測定データを基にカラープリンタ20がねらい
とする濃度カーブになるように、プリンタガンマLUT
を作成する。そして、コンピュータ10からリファレン
スチャート22のデータをカラープリンタ20に送る
と、プリンタガンマLUTを通してリファレンスチャー
ト22を出力する。このようにして、カラープリンタ2
0の調整とリファレンスチャート22の作成を行なう。
【0023】次に、カラープリンタ20のプリンタガン
マ変換部40のブロック構成例を、図2に示す。図2に
示したカラープリンタ20のプリンタガンマ変換部40
は、データ切換部41、プリンタγ補正部44、データ
出力部45、補正切換部46、合成部47、デフォルト
データ48および補正データ49、を有して構成され
る。
【0024】図2に示すように、カラープリンタ20の
プリンタガンマ変換部40には、コンピュータ10から
送られてきたC、M、Y、Kデータの出力経路を切換え
るためのデータ切換部41が備えられている。テストチ
ャートデータ1の場合は第1の出力経路42へ切換え、
その他の場合は第2の出力経路43へ切換える。ここ
で、第1の出力経路42はデータ出力部45に直接至る
出力経路であり、第2の出力経路43は後述するプリン
タガンマ補正用LUT44を介してデータ出力部45に
至る経路である。
【0025】プリンタγ補正部(プリンタガンマ補正用
LUT)44は、0から255のC、M、Y、Kデータ
に対して所望の濃度カーブにするテーブルである。つま
り、工場出荷時にテストチャート1の測定結果から求め
たテーブルデータがデフォルトLUT48に格納されて
いる。カラープリンタ20が濃度変動しない内は、この
デフォルトLUT48に格納されたテーブルデータを補
正切換部46で切換え、プリンタガンマ補正用LUT4
4に格納する。カラープリンタ20が濃度変動した場合
は、後述するキャリブレーションを行ない、その結果を
補正LUT49に格納する。そして、デフォルトLUT
48に格納されたテーブルデータと補正LUT49に格
納されたテーブルデータを合成部47で合成し、補正切
換部46に出力し、このデータを補正切換部46で切換
え、プリンタガンマ補正用LUT44に格納する。
【0026】次に、デフォルトLUT48に格納するテ
ーブルデータの作成方法について説明する。先ず、コン
ピュータ10からカラープリンタ20へテストチャート
データ1を送ると、カラープリンタ20では、データ切
換部41、第1の出力経路42、データ出力部45を経
由して、次段の不図示の階調処理部へディザ処理、誤差
拡散等公知のために送られ、階調処理後のデータがテス
トチャート1として出力される。
【0027】図3にテストチャート1の一例を示す。図
1に示すように、テストチャートデータ1は、Y、M、
C、K各色共、網点面積率を10%毎に変えたパッチ郡
(薄い方から濃い方へ10%毎に増やしたもの)から成
り、そのデータを階調処理して出力した結果である。つ
まり、カラープリンタ20の補正を施していない濃度特
性の結果が出力される。ここで、図1では網点面積率を
10%毎に変えたパッチ郡から成っていたが、もっと細
かくすることも可能である。
【0028】テストチャート1が出力されると、コンピ
ュータ10に接続された測定器30で各パッチの濃度を
測定する。ここでは、テストチャート1を測定台(図示
せず)上の所定の位置にセットした後、コンピュータ1
0から測定開始の指示を測定器30に送ると、濃度を自
動計測する。この時、測定した濃度データは、コンピュ
ータ10に送られる。測定が終了すると、送られてきた
濃度データを基にデフォルトLUT48に格納するテー
ブルデータを計算する。
【0029】図4はテストチャート1のKのテストチャ
ートデータ1(Ij 、j=1 〜10)に対する測定濃度結果
(Oj 、j=1 〜10)から求めたカーブと目標とする濃度
カーブである。ここで、測定ポイント間の補間データの
求め方は、3次関数等公知の演算方法を用いて計算して
いる。一方、I1 、I2 、…、I10は網点面積率10
%、20%、…、100%であり、その時の測定濃度が
O1 、O2 、…、O10である。従って、デフォルトLU
T48に格納するテーブルデータは、I10が入力された
時に目標とする濃度O'10に成るようなデータI'10を求
める。以下同じようにして入力データ0〜255に対し
て求める。その結果を図5に示す。図5において、補正
後が前述で求めたデフォルトLUT48に格納するテー
ブルデータである。以上の方法で求めたデータをカラー
プリンタ20に送り、デフォルトLUT48に格納す
る。
【0030】次に、リファレンスチャート22の作成方
法について説明する。コンピュータ10からリファレン
スチャートデータがカラープリンタ20に送られると、
データ切換部41、第2の出力経路43、プリンタガン
マ補正用LUT44、データ出力部45を経由して、次
段階の階調処理部に送られ、階調処理後のデータがリフ
ァレンスチャート22として出力される。ここで、図6
にリファレンスチャート22の一例を示す。図6に示す
ように、リファレンスチャートデータはY、M、C、K
各色共に3種類のパッチからなり、それぞれ補正領域
H、M、Sは網点面積率25%、50%、75%のデー
タである。
【0031】一方、プリンタガンマ補正用LUT44に
は、デフォルトLUT48に格納されているテーブルデ
ータが補正切換部46を介して格納されている。従っ
て、リファレンスチャート22の各パッチ濃度はカラー
プリンタ20が目標とする濃度に合致した濃度として出
力される。このリファレンスチャート22をオペレータ
がキャリブレーションする時のリファレンスチャートと
して用いる。なお、予備等を含め、複数枚準備しておい
ても良い。
【0032】次に、オペレータがキャリブレーションを
行なう方法について説明する。カラープリンタ20を使
っている内に濃度変動が起こった場合、元の状態(狙い
とする濃度)に戻すためにキャリブレーションを行な
う。なお、濃度変動は、カラープリンタ20の経時劣
化、環境変化などによって発生する。
【0033】図7は、市場で使用される形態の一例であ
る。図7に示すように、カラープリンタ20はパーソナ
ルコンピュータ60に接続されており、パーソナルコン
ピュータ60からカラープリンタ20へテストチャート
データ2を送ると、カラープリンタ20からテストチャ
ート23が出力される。図8にテストチャート23の一
例を示す。図8に示すように、テストチャートデータ2
は、C、M、Y、Kパッチ各色とも、網点面積率25%
(H)、50%(M)、75%(S)の3種類近辺のデ
ータで構成されている。つまり、“3”と書かれた所が
網点面積率25%、50%、75%で、“1、2、4、
5”と書かれた所がそれぞれ“3”に対して+10%、
+5%、−5%、−10%の網点面積率のパッチであ
る。
【0034】さて、パーソナルコンピュータ60からカ
ラープリンタ20へテストチャートデータ2を送ると、
カラープリンタ20では、リファレンスチャート22と
出力と同じように、データ切換部41、第2の出力経路
43、プリンタガンマ補正用LUT44、データ出力部
45を経由して、次段の階調処理部に送られ、階調処理
後のデータがテストチャート23として出力される。ま
た、プリンタガンマ補正用LUT44には、リファレン
スチャート22の出力と同じように、デフォルトLUT
48に格納されているテーブルデータが補正切換部46
を介して格納されている。
【0035】次に、出力されたテストチャート23とリ
ファレンスチャート22をオペレータが目視で比較す
る。先ず、網点面積率25%(H)の比較を行なう。つ
まり、C、M、Y、K各色ともリファレンスチャート2
2の“H”のパッチ濃度に一致あるいは略一致するパッ
チをテストチャート23の“H”の“1〜5”から選
び、その値をパーソナルコンピュータ60に入力する。
続けて、網点面積率50%(M)の比較を行なう。同様
に、C、M、Y、K各色ともリファレンスチャート22
の“M”のパッチ濃度に一致あるいは略一致するパッチ
をテストチャート23の“M”の“1〜5”から選び、
その値をパーソナルコンピュータ60に入力する。最後
に、網点面積率75%(S)の比較を行なう。同じく
C、M、Y、K各色ともリファレンスチャート22の
“M”のパッチ濃度に一致あるいは略一致するパッチを
テストチャート23の“S”の“1〜5”から選び、そ
の値をパーソナルコンピュータ60に入力する。
【0036】パーソナルコンピュータ60では、上記手
順が終わると、入力された上記データを基に目標とする
濃度になるよう補正データを求める。図9(a)にその
1例を示す。図9(a)において、入力された上記デー
タが(H、M、S)=(3、2、3)、つまり、“M”
を1段分濃くするよう補正データを作成する。その補正
データが(3、2、3)のカーブである。また、(H、
M、S)=(3、4、4)の補正カーブを図9(a)に
示す。その他の場合も同様である。ここで、補正の及ぼ
す領域について、“H”は0〜37.5%、“M”は3
7.5〜62.5%、補正領域“S”は62.5〜10
0%である。求めた補正データ(テーブルデータ)はパ
ーソナルコンピュータ60からカラープリンタ20に送
られ、補正データLUT49に格納される。
【0037】上記例では、リファレンスチャート22、
テストチャート23の網点面積率を25%、50%、7
5%としたが、異なる網点面積率でも良く、網点面積率
の種類を増やしても良い。また、テストチャート23の
濃度段数を“5”とし、網点面積率を5%毎に変化させ
ているが、濃度段数を増やしてもよく、網点面積率の%
を変えても良い。また、パーソナルコンピュータ60に
入力する選択値をパッチの横に書かれた値(上記例では
1から5の整数)にしていたが、パッチ間の中間値(例
えば、1と3の間なら2.5)を入力できるようにして
も良い。
【0038】上記例では、補正個所全てを補正するよう
に構成されている。しかしながら、オペレータが、簡略
的に調整したい場合は、わずらわしい作業になってしま
う。そこで、別の例としては、補正したい濃度領域を選
択できるように構成されている。つまり、パーソナルコ
ンピュータ60で補正したい濃度領域を選択する。する
と、パーソナルコンピュータ60からカラープリンタ2
0に選択された濃度領域のテストチャートデータ2が送
られ出力される。その出力されたテストチャート2とリ
ファレンスチャート22とを目視比較し、C、M、Y、
K各色ともリファレンスチャート22の選択したパッチ
濃度に一致あるいは略一致するパッチをテストチャート
23の1〜5から選び、その値をパーソナルコンピュー
タ60に入力する。その1例を図9(b)に示す。
【0039】図9(b)のM=2は、“M”を選択し、
“2”を入力した場合(目標濃度より1段薄い)であ
る。この場合の補正データの及ぼす領域は12.5〜8
7.5%で、H、Sに及ぼす量は同じである。また、H
4は、“H”を選択し、“4”を入力した場合(目標濃
度より1段濃い)である。この場合の補正データの及ぼ
す領域も12.5〜87.5%であるが、補正領域M、
Sになるにしたがい影響度は小さくなる。
【0040】なお、人間の視覚的感度は低濃度から中間
濃度(網点面積率50%近辺)にかけて敏感である。そ
こで、網点面積率25%(H)と網点面積率50%
(M)との中間である35%近辺のレファレンスチャー
ト2を用意しておき、簡易調整を選択した時に上記で説
明したのと同じようにレファレンスチャートと同じ網点
面積率M' のパッチとその近辺のパッチ(数%の網点面
積率を変えた数個のパッチ)を出力する。その後手順は
上記と同じである。この場合の補正データの及ぼす領域
も12.5〜87.5%であるが、補正領域Sに対する
影響度は小さい。図9(c)にその1例を示す。図9
(c)は補正値が“2”の場合(目標濃度より1段薄
い)である。
【0041】ここで、補正データの演算方法であるが、
入力条件としては補正領域(H、M、S)・補正段数
(1〜5)である。なお、予め、補正段数に対応する補
正データは登録されており、その他の条件として、補正
データの及ぼす領域と影響度合いも登録されている。以
上のデータを基にニューラルネットワーク等の演算を使
って補正データを求める。
【0042】一方、リファレンスチャート22は、各地
域で推奨されている用紙を用いる。用紙によって、色味
が違うため、その違いを考慮して、デフォルトLUT4
8に格納するテーブルデータを作成し、リファレンスチ
ャート22を出力する。
【0043】
【発明の効果】以上の説明より明らかなように、本発明
の画像形成装置のキャリブレーションシステムおよびカ
ラープリンタのキャリブレーション方法は、工場出荷時
に、第1のテストパターンを出力し、この第1のテスト
パターンを外部機器にて測定及び演算し、この演算結果
を記憶させ、この記憶データに基づいて第2のテストパ
ターンを出力し、この第2のテストパターンをリファレ
ンスチャートとして付属する。よって、リファレンスチ
ャートの作成が容易に、低コストで、精度良く実現でき
る。
【0044】また、第2のテストパターンはYMCK各
色それぞれハイライトからシャドーまでを3段階以上に
分割した濃度パッチから構成しているので、精度良く調
整することができる。
【0045】さらに、リファレンスチャートを推奨紙で
作成するので、用紙差による調整のしづらさ、精度不良
を解消することができる。
【0046】また、選択した濃度点1点のみで補正デー
タを作成する手段を有するので、オペレータが簡易的に
補正したい場合に、簡単に調整することができる。
【0047】なお、各段階の及ぼす補正範囲を大きくし
て、簡易調整の精度を上げることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像形成装置のキャリブレーションシ
ステムの実施形態を示すブロック構成図である。
【図2】プリンタガンマ変換部40のブロック構成例を
示す図である。
【図3】テストチャート1の一例を示す図である。
【図4】Kのテストチャートデータ1に対する測定濃度
濃度結果から求めたカーブと目標とする濃度カーブを表
した特性図である。
【図5】プリンタ入力データとプリンタ出力データの関
係例を表した特性図である。
【図6】リファレンスチャート22の一例を示す図であ
る。
【図7】実施例を示すブロック構成図である。
【図8】テストチャート23の一例を示す図である。
【図9】プリンタ入力データと補正データの関係例を示
す3種類の図である。
【符号の説明】
10 コンピュータ 20 カラープリンタ 21 テストチャート1 22 リファレンスチャート 23 テストチャート2 30 測定器 40 カラープリンタ20のプリンタガンマ変換部 41 データ切換部 42 第1の出力経路 43 第2の出力経路 44 プリンタガンマ補正用LUT(プリンタγ補正
部) 45 データ出力部 46 補正切換部 47 合成部 48 デフォルトデータ(デフォルトLUT) 49 補正データ(補正LUT) 60 パーソナルコンピュータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2C061 AR01 BB10 BB11 KK04 KK13 KK18 KK22 KK25 KK28 KK32 2C262 AA29 AB07 AB11 AB17 AC07 BA10 BB03 BC01 EA04 EA06 EA11 EA13 GA02 GA15 5C077 LL16 MM27 MP08 PP15 PP33 PP37 PQ20 PQ23 TT02 5C079 HB03 KA04 LA12 LB01 MA01 MA10 MA11 NA21 PA03

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 出力画像の画質変動を補正するためのキ
    ャリブレーション機能を有する画像形成装置のキャリブ
    レーションシステムであって、 工場出荷時に、第1のテストパターンを出力し該第1の
    テストパターンを測定及び演算する外部機器と、 前記演算結果を当該画像形成装置に記憶させる第1の記
    憶手段と、 該記憶させた記憶データに基づいて第2のテストパター
    ンを出力する出力部とから成り、 前記第2のテストパターンをリファレンスチャートとし
    て付属すること、 を特徴とする画像形成装置のキャリブレーションシステ
    ム。
  2. 【請求項2】 前記第2のテストパターンは、YMCK
    各色それぞれハイライトからシャドーまでを3段階以上
    に分割した濃度パッチから成ることを特徴とする請求項
    1に記載の画像形成装置のキャリブレーションシステ
    ム。
  3. 【請求項3】 前記第2のテストパターンの出力を推奨
    用紙毎に行い、 リファレンスチャートとして付属することを特徴とする
    請求項1または2に記載の画像形成装置のキャリブレー
    ションシステム。
  4. 【請求項4】 第3のテストパターンを出力し、 各段階それぞれ前記リファレンスチャートと比較し、 該リファレンスチャートと一致あるいは略一致するパタ
    ーンを選択し、 該選択結果によって前記第1の記憶手段に記憶したデー
    タを補正する補正手段をさらに有することを特徴とする
    請求項1から3の何れかに記載の画像形成装置のキャリ
    ブレーションシステム。
  5. 【請求項5】 比較する濃度点を1点のみ選択し、前記
    第1の記憶手段に記憶したデータを補正する補正手段を
    さらに有することを特徴とする請求項4に記載の画像形
    成装置のキャリブレーションシステム。
  6. 【請求項6】 請求項4の各段の及ぼす補正範囲より請
    求項5の及ぼす補正範囲を大きくした補正手段をさらに
    有することを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置
    のキャリブレーションシステム。
  7. 【請求項7】 出力画像の画質変動を補正するためのカ
    ラープリンタのキャリブレーション方法であって、 工場出荷時に、第1のテストパターンを出力し、該第1
    のテストパターンを外部機器にて測定及び演算する工程
    と、 前記演算結果を当該画像形成装置の第1の記憶手段に記
    憶させる工程と、 該記憶させた記憶データに基づいて第2のテストパター
    ンを出力する工程とから成り、 該第2のテストパターンをリファレンスチャートとして
    付属することを特徴とするカラープリンタのキャリブレ
    ーション方法。
  8. 【請求項8】 前記第2のテストパターンは、YMCK
    各色それぞれハイライトからシャドーまでを3段階以上
    に分割した濃度パッチから成ることを特徴とする請求項
    7に記載のカラープリンタのキャリブレーション方法。
  9. 【請求項9】 前記第2のテストパターンの出力を推奨
    用紙毎に行い、リファレンスチャートとして付属するこ
    とを特徴とする請求項7または8に記載のカラープリン
    タのキャリブレーション方法。
  10. 【請求項10】 第3のテストパターンを出力し、各段
    階それぞれ前記リファレンスチャートと比較し、該リフ
    ァレンスチャートと一致あるいは略一致するパターンを
    選択し、該選択結果によって前記第1の記憶手段に記憶
    したデータを補正することを特徴とする請求項7から9
    の何れかに記載のカラープリンタのキャリブレーション
    方法。
  11. 【請求項11】 比較する濃度点を1点のみ選択し、前
    記第1の記憶手段に記憶したデータを補正することを特
    徴とする請求項10に記載のカラープリンタのキャリブ
    レーション方法。
  12. 【請求項12】 請求項10の各段の及ぼす補正範囲よ
    り請求項11の及ぼす補正範囲を大きくしたことを特徴
    とするカラープリンタのキャリブレーション方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009177790A (ja) * 2007-12-08 2009-08-06 Konica Minolta Systems Lab Inc 複数のプリンタ間における色変動の補償方法
US7643185B2 (en) 2005-12-08 2010-01-05 Samsung Electronics Co., Ltd. Method for tone calibration and apparatus using the same
JP2011209355A (ja) * 2010-03-29 2011-10-20 Konica Minolta Business Technologies Inc 画像形成装置
US8400677B2 (en) 2009-06-24 2013-03-19 Fuji Xerox Co., Ltd. Image processing apparatus, image forming system, image processing method and computer readable medium for calibrating profiles of multiple sheets

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