JP2001094410A - 半導体装置の入力回路 - Google Patents

半導体装置の入力回路

Info

Publication number
JP2001094410A
JP2001094410A JP26909399A JP26909399A JP2001094410A JP 2001094410 A JP2001094410 A JP 2001094410A JP 26909399 A JP26909399 A JP 26909399A JP 26909399 A JP26909399 A JP 26909399A JP 2001094410 A JP2001094410 A JP 2001094410A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mos transistor
gate
transistor
input
voltage
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP26909399A
Other languages
English (en)
Inventor
Mikio Aoki
幹夫 青木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEC IC Microcomputer Systems Co Ltd
Original Assignee
NEC IC Microcomputer Systems Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NEC IC Microcomputer Systems Co Ltd filed Critical NEC IC Microcomputer Systems Co Ltd
Priority to JP26909399A priority Critical patent/JP2001094410A/ja
Publication of JP2001094410A publication Critical patent/JP2001094410A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Tests Of Electronic Circuits (AREA)
  • Logic Circuits (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】使用モードにより切り変えて使うことができ、
かつ、IDDQテストが出来るように改善した入力回路
を提供する。 【解決手段】入力段に配置され定常動作時に電圧比較動
作をする電圧比較手段6の構成を低消費電力動作時に相
補型入力手段の構成に配線変更するための接続切り替え
を所定のイネーブル信号に応答して行う接続切替手段7
が電圧比較手段6の内部に内蔵され、その接続切替手段
7が、電圧比較手段6のトランジスタ対17,19をミ
ラー構成にする配線接続手段として設けられ、かつイネ
ーブル信号で開閉するトランスファゲート(pMOSト
ランジスタ21とnMOSトランジスタ22,pMOS
トランジスタ23とnMOSトランジスタ24)の組み
合わせからなるので、CMOS回路であるから定常的貫
通電流が発生しない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は半導体装置の入力回
路に係わり、特に入力バッファ性能への影響を抑えなが
ら動作周波数300MHZを超えるような高速入力バッ
ファとして対応できるように特性を改善した半導体装置
の入力回路に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の従来の半導体装置の入力回路
は、半導体装置の入力バッファとして用いられている。
その一例を示した図6を参照すると、この入力回路は入
力段の電圧比較部6と出力段のバッファ部9とからな
り、電圧比較部6は、ソースが接地電位(以下、GND
と称す)に接続されたnチャネル型MOSトランジスタ
(以下、nMOSトランジスタと称す)16のドレイン
および電源電位(以下、VDDと称す)間にpチャネル
型MOSトランジスタ(以下、pMOSトランジスタと
称す)17およびnMOSトランジスタ18が直列接続
される。
【0003】さらに、これら2つの直列接続のトランジ
スタと並列状態になるようにpMOSトランジスタ19
およびnMOSトランジスタ20も直列接続される。ま
た、pMOSトランジスタ15およびnMOSトランジ
スタ12の直列接続点とpMOSトランジスタ17,1
9のゲートが共通接続される。
【0004】電圧比較部6の出力を受けるバッファ部9
は2つのインバータが直列接続されて構成される。
【0005】一方、他の入力回路例の回路図を示した図
7を参照すると、上述した図6の構成において、出力段
のバッファ部9の入力端をVDDにプルアップするpM
OSトランジスタ45をさらに備える構成である。
【0006】これら図6および図7に示したような従来
の半導体装置の入力回路は古くから使用されていたが、
近年の高速化および入力信号の小振幅化に伴いますます
需要が高まっている。
【0007】一方、半導体装置の不良品を除去する試験
(テスト)のひとつに、被試験半導体装置の静消費電流
を測定するテスト(IDDテスト)があり、このIDD
テストは、被試験半導体装置に測定用の特定のテストパ
タンを入力して行われる。
【0008】このIDDテストをさらに発展させ、テス
トパタンを幾通りも入力し、内部回路が取る状態を変え
ながらIDDテストを行う方法がIDDQテスト(もし
くはFunction IDDテスト)として知られて
いる。このIDDQテストにより、内部回路の故障検出
率を飛躍的に向上させることが出来るようになった。
【0009】IDDQテストは、内部回路をテストパタ
ンに従って動作させる必要があるために、外部からテス
トパタンを入力する入力回路は必ず動作状態にする必要
がある。
【0010】しかし、電圧比較器内蔵型の入力回路で
は、動作状態にある時は電圧比較器の回路構成に起因し
た定常的な電流が発生する。
【0011】IDDQテスト時に定常的な電流がある
と、内部回路が不良の時に発生する被試験半導体装置の
消費電流は、入力回路の定常的な電流に隠れてしまうの
で、正しい不良検出が行えなくなる。これがIDDQテ
ストでの問題点であった。
【0012】しかし、上述した図7の構成では、IDD
Qテスト時は端子2をロウレベルにして電圧比較器を非
活性化し、その出力をpMOSトランジスタ45でVD
Dにプルアップしている。そのため、内部にテストパタ
ンの論理が伝えられず、IDDQテストを正確に行うこ
とはやはりできなかった。
【0013】現在、半導体装置は大規模化および高密度
化の一途をたどっており、IDDQテストによる内部回
路の不良検出は、半導体装置の品質保証を行う上で欠か
せないテストの一つとなっている。このテストができな
いということは、大規模化、高密度化した半導体装置の
品質保証が出来ないことを意味する。
【0014】上述した電圧比較器の消費電流を押さえる
ために、イネーブル信号を用いて電圧比較器を非動作状
態にする入力回路の一例が特開平9−294062号公
報に記載されている。同公報記載の入力回路の回路図を
示した図8を参照すると、上述した図6の構成におい
て、電圧比較器をバイパスするバイパス部をさらに有す
る。この入力回路は、電圧比較部と出力段のバッファ部
との間にトランスファゲート(pMOSトランジスタ6
2, nMOSトランジスタ63)が挿入される。
【0015】このトランスファゲートの出力端と電圧比
較部の入力端との間に、トランスファゲート(pMOS
トランジスタ53, nMOSトランジスタ54)とイン
バータ(pMOSトランジスタ58, nMOSトランジ
スタ59)とインバータ(pMOSトランジスタ58,
nMOSトランジスタ59)とトランスファゲート(p
MOSトランジスタ60, nMOSトランジスタ61)
とが縦続接続で挿入され、インバータ(pMOSトラン
ジスタ56, nMOSトランジスタ57)の入力端およ
びGND間にnMOSトランジスタ55が接続される。
【0016】トランスファゲートのnMOSトランジス
タ53,60,63は入力端子69(TESTEN)に接
続される。
【0017】トランスファゲートのpMOSトランジス
タ54,61,62とnMOSトランジスタ55とはイ
ンバータ(pMOSトランジスタ51, nMOSトラン
ジスタ52)の出力端に接続される。インバータ(pM
OSトランジスタ51, nMOSトランジスタ52)の
入力端は入力端子69(TESTEN)に接続される。
【0018】電圧比較部の出力端に接続されたトランス
ファゲート(pMOSトランジスタ62, nMOSトラ
ンジスタ63)の出力端には2つのインバータ(pMO
Sトランジスタ64およびnMOSトランジスタ65,
pMOSトランジスタ66およびnMOSトランジスタ
67)が縦続接続されて構成される。
【0019】この入力回路は、IDDQテスト時は端子
70のイネーブル信号ENにより電圧比較部を非動作状
態とした上で、バイパス回路の2つのインバータを経由
してテストパタンを入力していた。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の入力回
路では、IDDQテスト時は電圧比較部を非動作状態と
した上で、バイパス回路のインバータを経由してテスト
パタンを入力していたので、出力段のバッファ部と電圧
比較部の間に、少なくとも1つトランスファーゲートが
入る回路構成となり、近年の動作周波数300MHZを
超えるような高速入力バッファの要望には、対応できな
かった。
【0021】また、前述したように半導体装置の入力回
路には定常的な電流が発生する。
【0022】この定常的な電流があると、消費電力も増
加する。この消費電力を抑えるために、近年低消費電力
モードがあることを強調した規格および製品が増えてお
り、その一例としてIntel社がPC/EWS等のグ
ラフィックポートのインタフェースを定めたAGP(A
ccelerated Graphics PortI
nterface Specification)規格
がある。
【0023】AGP規格において、低速モード時は、入
力回路に電圧比較器を使う必要が無く、消費電力を押さ
えることが出来る。
【0024】しかし、高速モード時は、特性を優先する
ため、半導体装置の入力回路を使用する。このように同
じ入力回路でも、使用モードにより切り替えて使う必要
が高まってきた。
【0025】本発明の目的は、上述した従来の欠点に鑑
みなされたものであり、入力回路の性能への影響を抑え
ながら、使用モードにより切り変えて使うことができ、
かつ、IDDQテストが出来るように改善した入力回路
を提供することにある。
【0026】
【課題を解決するための手段】本発明の半導体装置の入
力回路の特徴は、入力段に配置され、定常動作時に所定
のイネーブル信号に応答して電圧比較動作をする電圧比
較手段の構成を低消費電力動作時に相補型入力手段の構
成に配線変更する接続切替手段が、前記電圧比較手段の
内部に内蔵されることにある。
【0027】また、接続切替手段が、前記電圧比較手段
のトランジスタ対をミラー構成にする配線接続手段とし
て設けられ、かつ前記イネーブル信号で開閉するトラン
スファゲートの組み合わせからなる。
【0028】さらに、入力信号の遅延低減手段として前
記接続切替手段内蔵の前記電圧比較手段と出力段とがト
ランスファゲートを介さず直接に配線接続される。
【0029】さらにまた、前記電圧比較手段の出力用バ
ッファの前置回路として、ゲートが接地電位に接続され
た第1のpチャネル型MOSトランジスタと前記イネー
ブル信号で同期制御される第2のpチャネル型MOSト
ランジスタと前記電圧比較手段の正転出力でのみ直接駆
動されるnチャネル型MOSトランジスタとこのnチャ
ネル型MOSトランジスタの出力端に接続されるととも
に前記電圧比較手段を構成するトランジスタ対のダイオ
ード接続側トランジスタのゲート電圧により導通非導通
が制御されるプルアップ手段の第3のpチャネル型MO
Sトランジスタとからなり、前記nチャネル型MOSト
ランジスタおよび前記プルアップ手段のそれぞれのオン
抵抗比で出力レベルが設定されるクロックドインバータ
を有し、前記低電圧動作時には前記相補型入力手段に切
り替えられた前記正転出力に応答して、前記プルアップ
手段および前記nチャネル型MOSトランジスタそれぞ
れの導通が互いに逆になる状態にして前記プルアップ手
段から前記nMOSトランジスタに流れる定常的な電流
を遮断することができる。
【0030】また、前記接続切替手段と、前記電圧比較
手段の基準電圧入力端および外部端子間の接続を遮断す
るトランスファゲートと、前記基準電圧入力端には比較
電圧の極性反転電圧を与えるクロックドインバータ手段
とを有し、前記イネーブル信号の一方レベルに応答し
て、前記接続切替手段の接続を逆接続にしかつ前記クロ
ックドインバータ手段をそれぞれ動作状態にするととも
に前記電圧比較手段を電圧レベル変換回路として構成す
ることもできる。
【0031】さらに、前記電圧比較手段が比較動作をす
る定常動作時および前記接続切替手段による切替により
前記電圧比較手段の構成が相補型入力手段の構成に切り
替えられて動作する低消費電力動作時とも、それぞれ前
記遅延低減手段により入力信号の遅延量増加を抑制する
こともできる。
【0032】さらにまた、前記接続切替手段および前記
遅延低減手段により電源電位から接地電位への貫通電流
経路を遮断しかつ入力信号の遅延量の増加を抑制した内
部回路の故障検出用IDDQテスト対応の構成とするこ
ともできる。
【0033】本発明の他の特徴は、電圧比較部と比較電
圧バイパス部と出力段のバッファ部と、イネーブル信号
供給部とを有し、前記イネーブル信号供給部は、第1の
pチャネル型MOSトランジスタおよび第1のnチャネ
ル型MOSトランジスタからなり、入力端がイネーブル
信号を入力するインバータで構成され、前記電圧比較部
は、ソースが接地電位に接続された第2のnチャネル型
MOSトランジスタのドレインおよび電源電位間に互い
に並列状態で接続される第2のpチャネル型MOSトラ
ンジスタおよび第3のnチャネル型MOSトランジスタ
の直列接続体並びに第3のpチャネル型MOSトランジ
スタおよび第4のnチャネル型MOSトランジスタの直
列接続体と、前記第2のpチャネル型MOSトランジス
タおよび第3のnチャネル型MOSトランジスタの直列
接続点と前記第3のpチャネル型MOSトランジスタの
ゲートが接続されるとともに前記ゲートおよび前記第2
のpチャネル型MOSトランジスタのゲート間に接続さ
れる第1のトランスファゲートと、前記第2のpチャネ
ル型MOSトランジスタのゲートと第3のpチャネル型
MOSトランジスタおよび第4のnチャネル型MOSト
ランジスタの直列接続点との間に接続される第2のトラ
ンスファゲートとからなり、前記第1のトランスファゲ
ートのpチャネル型MOSトランジスタおよび前記第2
のトランスファゲートのnチャネル型MOSトランジス
タのゲートは前記イネーブル信号供給部の出力端に接続
され、前記第1のトランスファゲートのnチャネル型M
OSトランジスタのゲート、前記第2のトランスファゲ
ートのpチャネル型MOSトランジスタのゲートおよび
前記第2のnチャネル型MOSトランジスタのゲートは
前記イネーブル信号供給部の入力端に共通接続され、前
記第3のnチャネル型MOSトランジスタのゲートを比
較電圧入力端とし前記第4のnチャネル型MOSトラン
ジスタのゲートを基準電圧入力端とする構成からなり、
前記バイパス部は、電源電位にドレインが接続される第
4のpチャネル型MOSトランジスタのドレインおよび
接地電位にソースが接続される第5のnチャネル型MO
Sトランジスタのドレインの間に第5のpチャネル型M
OSトランジスタおよび第6のnチャネル型MOSトラ
ンジスタが直列接続され、前記第4のpチャネル型MO
Sトランジスタおよび前記第5のnチャネル型MOSト
ランジスタのゲートが接続されて入力端とするクロック
ドインバータと一端が前記第4のnチャネル型MOSト
ランジスタのゲートに接続され他端を外部の基準電圧入
力端子に接続する第3のトランスファゲートとからな
り、第5のpチャネル型MOSトランジスタのゲートお
よび前記第3のトランスファゲートのnチャネル型MO
Sトランジスタのゲートはそれぞれ前記イネーブル信号
供給部の入力端に接続され、前記第6のnチャネル型M
OSトランジスタのゲートおよび前記第3のトランスフ
ァゲートのpチャネル型MOSトランジスタのゲートは
それぞれ前記イネーブル信号供給部の出力端に接続され
る構成からなり、前記電圧比較部の出力を受ける前記出
力段のバッファ部は、縦続接続された2段のインバータ
からなることにある。
【0034】また、前記イネーブル信号供給部に代え
て、前記イネーブル信号およびその極性反転信号を外部
から独立に供給して制御することができる。
【0035】さらに、前記バイパス手段は、前記電圧比
較手段の前記比較電圧入力端および前記基準電圧入力端
の間に、第4のトランスファゲートとインバータと第5
のトランスファゲートとが縦続接続で接続され、前記第
4のトランスファゲートの出力端および接地電位間に第
6のnチャネル型MOSトランジスタが接続され、その
ゲートと前記第4および前記第5のトランスファゲート
のpチャネル型MOSトランジスタそれぞれのゲートに
前記イネーブル信号供給部の入力端が接続され、前記第
4および前記第5のトランスファゲートそれぞれのnチ
ャネル型MOSトランジスタのゲートに前記イネーブル
信号供給部の出力端が接続される構成とすることもでき
る。
【0036】さらにまた、前記出力段のバッファは、電
源電位および接地電位間に第6,第7のpチャネル型M
OSトランジスタと第8のnチャネル型MOSトランジ
スタとが直列に接続され前記第6のpチャネル型MOS
トランジスタのゲートは接地電位に接続され、前記第7
のpチャネル型MOSトランジスタのゲートは前記イネ
ーブル信号供給部の出力端に接続され、第8のnチャネ
ル型MOSトランジスタのゲートは前記電圧比較部の前
記第4のnチャネル型MOSトランジスタのドレインに
接続されるクロックドインバータと、このクロックドイ
ンバータの出力端に接続される出力段インバータと、こ
の出力段インバータのゲートおよび電源電位間に接続さ
れゲートに前記第2のpチャネル型MOSトランジスタ
のゲートが接続される第8のpチャネル型MOSトラン
ジスタとから構成することもできる。
【0037】
【発明の実施の形態】この半導体装置の入力回路は、イ
ネーブル信号によって電圧比較器動作モードと低消費電
力動作モードを切替えて使用できるようにし、入出力間
の遅延時間を従来の同じ動作を実現する回路よりも低減
したものである。
【0038】まず、本発明の実施の形態を図面を参照し
ながら説明する。図1は本発明の半導体装置の入力回路
の、第1の実施の形態を示す回路図である。図1を参照
すると、この入力回路は、イネーブル信号供給部5と、
電圧比較部6と、接続切替部7と、比較電圧バイパス部
8と、出力段のバッファ部9とを有する。
【0039】イネーブル信号供給部5は、第1のpMO
Sトランジスタ14および第1のnMOSトランジスタ
15からなり、入力端がイネーブル信号をイネーブル端
子2から入力するインバータで構成される。
【0040】電圧比較部6は、ソースがGNDに接続さ
れた第2のnMOSトランジスタ16のドレインおよび
VDD間に、第2のpMOSトランジスタ17および第
3のnMOSトランジスタ18の直列接続体が接続され
る。
【0041】同様に、nMOSトランジスタ16のドレ
インおよびVDD間に、第3のpMOSトランジスタ1
9および第4のnMOSトランジスタ20の直列接続体
が接続される。
【0042】pMOSトランジスタ17およびnMOS
トランジスタ18の直列接続点の節点11とpMOSト
ランジスタ19のゲートが接続される。
【0043】このpMOSトランジスタ19のゲートお
よびpMOSトランジスタ17のゲート間には第1のト
ランスファゲート(nMOSトランジスタ21,pMO
Sトランジスタ22)が接続される。
【0044】一方、pMOSトランジスタ17のゲート
とpMOSトランジスタ19およびnMOSトランジス
タ20の直列接続点の節点10との間に第2のトランス
ファゲート(nMOSトランジスタ23,pMOSトラ
ンジスタ24)接続される。
【0045】トランスファゲートのPMOSトランジス
タ21,24のゲートはイネーブル信号供給部5の出力
端の節点12に接続され、トランスファゲートのnMO
Sトランジスタ22のゲート、トランスファゲートのp
MOSトランジスタ23のゲートおよびnMOSトラン
ジスタ16のゲートはイネーブル信号供給部5の入力端
に共通接続される。
【0046】nMOSトランジスタ18のゲートを比較
電圧入力端としnMOSトランジスタ20のゲートを基
準電圧入力端とする構成からなる。
【0047】接続切替部7は、上述した第1および第2
のトランスファゲートから構成され、電圧比較部6の構
成に係わり内部に配置されている。
【0048】バイパス部8は、VDDにソースが接続さ
れる第4のpMOSトランジスタ25のドレインおよび
GNDにソースが接続される第5のnMOSトランジス
タ28のドレインの間に第5のpMOSトランジスタ2
6および第6のnMOSトランジスタ27が直列接続さ
れる。
【0049】pMOSトランジスタ25およびnMOS
トランジスタ28のゲートが接続されて入力端とするク
ロックドインバータと、一端が電圧比較部6のnMOS
トランジスタ20のゲートに接続され他端を外部の基準
電圧端子3に接続する第3のトランスファゲート(nM
OSトランジスタ29,pMOSトランジスタ30)と
からなる。
【0050】上述したクロックドインバータのpMOS
トランジスタ26のゲートおよびトランスファゲートの
nMOSトランジスタ29のゲートはそれぞれイネーブ
ル信号供給部5の入力端に接続される。
【0051】クロックドインバータのnMOSトランジ
スタ27のゲートおよびトランスファゲートのpMOS
トランジスタ30のゲートはそれぞれイネーブル信号供
給部5の出力端(節点12)に接続される構成からな
る。
【0052】出力段のバッファ部9は、電圧比較部6の
nMOSトランジスタ20のドレイン(節点10)に入
力が接続される第1のインバータ(nMOSトランジス
タ31およびpMOSトランジスタ32)に第2のイン
バータ(nMOSトランジスタ33およびpMOSトラ
ンジスタ34)が縦続接続されこの2段目のインバータ
出力が出力端子4に接続されて構成される。
【0053】上述した構成を備える第1の実施形態の入
力回路の動作の概要は、まず、定常状態としてイネーブ
ル端子2へ外部から供給される入力信号がハイレベル
(以下、Hレベルと称す)の時、入力段は電圧比較器と
して動作する。この時、比較電圧が供給される入力端子
1の状態に関わらず、電圧比較部6では定常的な電流が
発生する。
【0054】また、低消費電力の動作状態としてイネー
ブル端子2へ外部から供給される入力がロウレベル(以
下、Lレベルと称す)の時、入力段は相補型MOS回路
(以下、CMOS回路と称す)のみで構成されるため、
入力端子1へ外部から供給される比較電圧としてHレベ
ルまたはLレベルが入力されていれば、定常的な電流は
発生しなくなる。
【0055】次に、本実施形態の動作をさらに詳述す
る。本発明は、イネーブル端子2に供給される論理レベ
ルよって電圧比較器動作モードと低消費電力動作モード
とを切替えて使用できるようにしたものである。
【0056】まず、定常動作モード(電圧比較器動作モ
ード)時について説明する。
【0057】イネーブル端子2へHレベルが供給される
と、イネーブル信号供給部5の出力節点12はLレベル
となる。このLレベルおよびイネーブル端子2のHレベ
ルを受ける接続切替部7のトランスファゲート(pMO
Sトランジスタ21,nMOSトランジスタ22)は導
通状態になり、pMOSトランジスタ17および19の
ゲート間を接続する。
【0058】一方、トランスファゲート(pMOSトラ
ンジスタ23,nMOSトランジスタ24)は非導通状
態になり、pMOSトランジスタ17のゲートおよびp
MOSトランジスタ19のドレイン(節点10)間の接
続を切り離す。また、電圧比較部6のnMOSトランジ
スタ16をイネーブル信号のHレベルにより導通状態に
する。
【0059】イネーブル信号供給部5の出力端の節点1
2のHレベルおよびイネーブル端子2のLレベルを受け
るバイパス部8のクロックドインバータは、Hレベルに
よりpMOSトランジスタ26が非導通状態、Lレベル
によりnMOSトランジスタ27も非導通状態になり、
クロックドインバータとしては非活性状態となり、その
出力はハイインピーダンス状態になる。
【0060】バイパス部8のトランスファゲート(pM
OSトランジスタ29,nMOSトランジスタ30)は
導通状態になり、電圧比較部6の基準電圧入力端の節点
13と基準電圧端子3とを接続する。
【0061】上述した動作により、この入力回路は図2
に示した等価回路の構成になることが判る。この図2に
示した等価回路の構成は、通常の同相型電圧比較回路で
あり、入力端子1から供給された比較電圧と、基準電圧
端子3より入力される基準電圧とを比較し、その結果を
出力バッファ部9から出力する。
【0062】この時の定常状態は、nMOSトランジス
タ16,18,20、pMOSトランジスタ17,19
がそれぞれ導通状態となるので、矢印I1,I2に示し
たように、定常的な電流が流れる。
【0063】すなわち、電流I1はVDD→pMOSト
ランジスタ17→nMOSトランジスタ18→nMOS
トランジスタ16の経路で流れ、電流I2はVDD→p
MOSトランジスタ19→nMOSトランジスタ20→
nMOSトランジスタ16の経路で流れる。この時、入
力端子1と出力端子4の信号は同じ論理レベル、すなわ
ち同極性の信号となる。
【0064】次に、低消費電力動作モード時の動作を説
明する。
【0065】イネーブル端子2へLレベルが供給される
と、イネーブル信号供給部5の出力節点12はHレベル
となる。このHレベルとイネーブル端子2のLレベルを
受ける接続切替部7のトランスファゲート(pMOSト
ランジスタ21,nMOSトランジスタ22)は非導通
状態になり、pMOSトランジスタ17および19のゲ
ート間の接続を切り離す。
【0066】一方、トランスファゲート(pMOSトラ
ンジスタ23,nMOSトランジスタ24)は導通状態
になり、pMOSトランジスタ17のゲートおよびpM
OSトランジスタ19のドレイン(節点10)間を接続
する。また電圧比較部6のnMOSトランジスタ16を
非導通状態にする。
【0067】イネーブル信号供給部5の出力節点12の
Hレベルおよびイネーブル端子2のLレベルを受けるバ
イパス部8のクロックドインバータは、pMOSトラン
ジスタ26が導通状態、nMOSトランジスタ27も導
通状態になり、クロックドインバータとして動作し、入
力端子1の信号を電圧比較部6の基準電圧入力端の節点
20へ極性反転して伝達する。
【0068】バイパス部8のトランスファゲート(pM
OSトランジスタ29,nMOSトランジスタ30)は
非導通状態になり、基準電圧端子3および節点20との
間の接続を開放する。
【0069】上述した動作により、この入力回路は図7
に示した等価回路の構成になることが判る。この図7に
示した入力段の構成は、VDDおよびGND間にpMO
Sトランジスタ17およびnMOSトランジスタ18が
直列に接続され、同様にVDDおよびGND間にpMO
Sトランジスタ19およびnMOSトランジスタ20も
直列接続される。
【0070】それぞれの直列接続点である節点11およ
び節点10は、互いに他方のpMOSトランジスタ17
および19のゲートにたすき掛けで接続され、nMOS
トランジスタ18のゲートは入力端子1に接続された状
態になる。
【0071】入力端子1は、pMOSトランジスタ2
5,26およびnMOSトランジスタ27,28からな
るクロックドインバータを介してnMOSトランジスタ
20のゲートにも接続された等価回路の構成になり、こ
の入力段の出力端は出力段の同相バッファであるバッフ
ァ部9の入力端に接続される。この等価回路は相補型回
路を構成しており、定常的な電流は発生しない。
【0072】上述した図7の等価回路は、入力端子1の
入力信号がLレベルの時、nMOSトランジスタ18,
28、pMOSトランジスタ19は非導通状態になる。
また、nMOSトランジスタ20,pMOSトランジス
タ17は導通状態になる。よって、定常的な電流の流れ
る個所が存在しない。
【0073】また、入力端子1の比較電圧の入力信号が
Hレベルの時、nMOSトランジスタ18,28、pM
OSトランジスタ19は導通状態となる。また、nMO
Sトランジスタ20,pMOSトランジスタ17は非導
通状態となる。よって、ここでも定常的な電流の流れる
個所が存在しない。
【0074】上述したように、低消費電力動作モード時
は、定常的な電流の流れる個所は存在しない。論理レベ
ルは、比較電圧の入力端子1から入力された信号と同極
性の信号が節点10に得られ、出力段のバッファ部9か
ら同極性で出力する。よってこの時も、入力端子1と出
力端子4の信号は同じ論理レベルとなる。
【0075】以上説明したように、入出力論理のみに着
目した場合は、同じ論理レベルの出力を行っているが、
その回路動作は、定常動作モード時は電圧比較器型であ
り、低消費電力動作モード時はCMOS回路型となるよ
うに切り替えている。
【0076】次に、定常的な電流について検討する。
【0077】低消費電力動作モード時、CMOS回路の
等価回路であるから定常的貫通電流が発生しないこと、
および外部からCMOS回路の等価回路を経由して内部
回路にテストパタン等の信号を伝えることができること
は、上述した回路構成および回路動作から明白である。
よって、低消費電力モード時はCMOS回路として動作
するときの定常的な貫通電流は数pAであり、これは、
トランジスタのリーク電流と同等である。
【0078】次に、定常動作モード時における信号の遅
延量の増加率の改善について検討する。なお、以下に述
べるTPHHとは、図1の入力端子1がLレベルからH
レベルに変化した時、出力端子4が、LレベルからHレ
ベルに変化するまでに要した時間である。
【0079】また、TPLLとは、図1の入力端子1が
HレベルからLレベルに変化した時、出力端子4が、H
レベルからLレベルに変化するまでに要した時間であ
る。
【0080】この時HレベルかLレベルかの判定は、下
記の判定電圧値より、大きいか小さいかで判断する。詳
細な判定電圧値は、各インターフェース規格によるが、
このデータは、入力端子1の判定電圧が2V、出力端子
4の判定電圧が0.9Vとしている。
【0081】図1に示した本発明の回路と図6および図
8に示した従来例の回路との特性を比較した表1を参照
すると、TPHH特性は、本発明の回路が0.423n
Sに対し図6に示した従来例の回路は0.367nS、
図8に示した従来例の回路は0.625nSであり、T
PLL特性は、本発明の回路が0.422nSに対し図
6に示した従来例の回路は0.359nS、図8に示し
た従来例の回路は0.592nSであるから、従来例よ
りもTPDが15%程度増加しているものの、同じ機能
を実現している図8の回路に比較すると遅延量の増加率
が50%前後減少していることが判る。
【0082】
【表1】
【0083】本発明が従来例よりも優れている理由は、
図8の回路に比べ出力段のバッファ部と電圧比較部の間
に、トランスファーゲートが挿入されない回路構成であ
ることが大きな要因である。
【0084】すなわち、入力信号の遅延低減手段として
接続切替手段内蔵の電圧比較手段と出力段とがトランス
ファゲートを介さず直接に配線接続されている。
【0085】また、電圧比較手段が比較動作をする定常
動作時および接続切替手段による切替により電圧比較手
段の構成が相補型入力手段の構成に切り替えられて動作
する低消費電力動作時とも、それぞれ遅延低減手段によ
り入力信号の遅延量増加を抑制することができる。
【0086】このように、接続切替手段および遅延低減
手段により電源電位から接地電位への貫通電流経路を遮
断しかつ入力信号の遅延量の増加を抑制した内部回路の
故障検出用IDDQテスト対応の構成とすることができ
るものである。
【0087】また、使用可能周波数も本発明が472M
Hzまで動作するのに対し、同じ機能を実現する図8の
従来例は320MHzであるから、本発明の回路の周波
数特性の方が大きく向上していることが判る。
【0088】次に使用素子数について述べる。
【0089】本発明の回路と従来例の回路の構成素子数
を比較した表2を参照すると、本発明の回路が21素子
であるのに対し、従来例の回路は図6の場合が9素子、
図8の場合が22素子であり、従来の同等の機能を有す
る図8のバッファよりも、少ない素子数で回路を実現し
ていることが判る。
【0090】
【表2】
【0091】次に、第2の実施形態の回路図を示した図
3を参照すると、第1の実施形態との相違点は、イネー
ブル信号供給部5の構成が変わり、イネーブル端子2へ
入力されるイネーブル信号の逆極性の信号を、外部から
イネーブル反転端子35を介して独立に入力する構成と
なっていることである。
【0092】これは、イネーブル端子2、イネーブル反
転端子35へ所望の信号が入力されるとき、第1の実施
形態におけるイネーブル信号供給部5は、イネーブル信
号およびその逆極性の関係にある信号が得られるのであ
れば、どのような構成でもよいことを示す。
【0093】次に、第3の実施形態の回路図を示した図
4を参照すると、第1の実施形態との相違点は、バイパ
ス部8の構成において、図1のクロックドインバータに
代えて、トランスファゲート(pMOSトランジスタ3
6,nMOSトランジスタ37)とインバータ(pMO
Sトランジスタ39,nMOSトランジスタ40)とト
ランスファゲート(pMOSトランジスタ41,nMO
Sトランジスタ42)とが縦続接続で接続され、入力端
子1と電圧比較部6の比較電圧入力端(節点13)との
間に挿入接続される。
【0094】さらに、トランスファゲート(pMOSト
ランジスタ36,nMOSトランジスタ37)の出力端
およびGND間にはnMOSトランジスタ38が接続さ
れる。
【0095】nMOSトランジスタ38のゲートとトラ
ンスファゲートのpMOSトランジスタ36,41、2
9のゲートにイネーブル信号供給部5の入力端が接続さ
れる。
【0096】トランスファゲートのnMOSトランジス
タ37,42,30のゲートにはイネーブル信号供給部
5の出力端が接続される構成にしたことである。
【0097】イネーブル端子2に供給されるイネーブル
信号がHレベルの時は、トランスファゲート(pMOS
トランジスタ36および41,nMOSトランジスタ3
7および42)はそれぞれ非導通状態になり、このバイ
パス部8は動作しない。すなわち、入力段の電圧比較部
6は電圧比較回路として動作する。
【0098】ことき、バイパス部8のnMOSトランジ
スタ38は導通状態になり、プルダウン素子として働
き、インバータが不安定な動作をしない、つまり不要な
貫通電流が流れないように制御している。それ以外の動
作は、第1の実施形態と同様であるからここでの動作説
明は省略する。
【0099】上述した第3の実施形態は、イネーブル端
子2のイネーブル信号により、所望の制御を行うことに
より、入力端子1に供給される比較電圧を基準電圧入力
端の節点13へ入力することができればどのような構成
でもよいことを示す。
【0100】次に、第4の実施形態の回路図を示した図
5を参照すると、第1の実施形態との相違点は、出力段
のバッファ部9において、図1における2つのインバー
タを縦続接続した構成に代えて、以下に述べる構成の、
出力用バッファの前置回路としてクロックドインバータ
を設けたバッファが接続されることである。
【0101】すなわち、VDDおよびGND間にpMO
Sトランジスタ43,31とnMOSトランジスタ32
とが直列に接続される。pMOSトランジスタ43のゲ
ートはGNDに接続される。pMOSトランジスタ31
のゲートはイネーブル信号供給部5の出力端に接続され
る。さらに、nMOSトランジスタ32のゲートは電圧
比較部6のnMOSトランジスタ20のドレイン(節点
10)に接続される一種のクロックドインバータであ
る。
【0102】このクロックドインバータの出力端には出
力段インバータ(pMOSトランジスタ33,nMOS
トランジスタ34)が接続される。このインバータのゲ
ートおよびVDD間にプルアップ手段となるpMOSト
ランジスタ44が接続される。このpMOSトランジス
タ44のゲートはpMOSトランジスタ17のゲートが
接続されて構成される。
【0103】このような、回路構成にする理由の一つと
して、製造ばらつきによる遅延量のばらつきを、小さく
することがあげられる。電圧比較部6が節点10を駆動
する能力は、製造ばらつきにより、インバータ等と比べ
てはるかに大きく変化する。この影響を出来るだけ小さ
くするために、節点10にぶら下がる負荷を小さくする
目的でnMOSトランジスタ32のゲートのみを接続し
た回路構成を取る。
【0104】出力段のバッファ部9は、イネーブル信号
がHレベルの時にpMOSトランジスタ31が導通状態
になり、インバータとして動作し、電圧比較部6の出力
を極性反転させる。
【0105】このとき、定常動作モードであれば、電圧
比較部6は電圧比較回路として動作するから、電圧比較
部6の出力端(節点10)がLレベルの時はpMOSト
ランジスタ44は非導通となり出力端子4にLレベルを
出力する。
【0106】電圧比較部6の出力端(節点10)がHレ
ベルの時はnMOSトランジスタ32は導通しpMOS
トランジスタ44も導通状態になり、nMOSトランジ
スタ32のON抵抗と、pMOSトランジスタ44のO
N抵抗により決定される電圧、ここではLレベルとな
り、出力端子4にはHレベルが出力されることになる。
よって、定常動作時、定常的な電流がここでも流れる状
態となっている。
【0107】低消費電流動作モードの時は、pMOSト
ランジスタ31は非導通状態であるから、電圧比較部6
の出力端(節点10)がLレベルの時はnMOSトラン
ジスタ32は非導通状態、pMOSトランジスタ44は
導通となり出力端子4にLレベルを出力する。
【0108】電圧比較部6の出力端(節点10)がHレ
ベルの時は、nMOSトランジスタ32は導通し、pM
OSトランジスタ44は非導通状態になるのでnMOS
トランジスタ32のドレインはLレベルになり、出力端
子4にはHレベルが出力されることになる。
【0109】つまり、定常状態の時にnMOSトランジ
スタ32のON抵抗と、pMOSトランジスタ44のO
N抵抗により流れていた定常的な電流経路が生じないの
で、低消費電力になり、正確なIDDQテストが可能に
なる。
【0110】
【発明の効果】上述した本発明の入力回路は、入力段に
配置され定常動作時に電圧比較動作をする電圧比較手段
の構成を低消費電力動作時に相補型入力手段の構成に配
線変更するための接続切り替えを所定のイネーブル信号
に応答して行う接続切替手段が電圧比較手段の内部に内
蔵され、その接続切替手段が、電圧比較手段のトランジ
スタ対をミラー構成にする配線接続手段として設けら
れ、かつイネーブル信号で開閉するトランスファゲート
の組み合わせからなるので、CMOS回路の等価回路で
あるから定常的貫通電流が発生しないこと、および外部
からCMOS回路の等価回路を経由して内部回路にテス
トパタン等の信号を伝えることができることは、上述し
た回路構成および回路動作から明白である。よって、低
消費電力モード時はCMOS回路として動作するときの
定常的な貫通電流は数pAであり、これは、トランジス
タのリーク電流と同等である。
【0111】また、通常動作時における遅延値の増加率
の改善としては、図5の従来の回路よりも、15%程度
TPDは増加しているものの、本発明と同じ機能を実現
している図8の従来回路に比べ遅延値の増加率が50%
前後減少している。これは、図7の回路に比べ出力バッ
ファ部と電圧比較部の間に、トランスファーゲートがか
まない回路構成であることが大きな要因である。
【0112】さらに、使用可能周波数も同じ機能を実現
する図8の従来の回路よりも大きく向上させることがで
きる。
【0113】また、素子数も、同じ機能を実現する図8
の従来の回路よりも少ない素子数で実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電圧比較回路の第1の実施の形態を示
す回路図である。
【図2】低消費電力動作モード時の等価回路図である。
【図3】本発明の電圧比較回路の第2の実施の形態を示
す回路図である。
【図4】本発明の電圧比較回路の第3の実施の形態を示
す回路図である。
【図5】本発明の電圧比較回路の第4の実施の形態を示
す回路図である。
【図6】従来の電圧比較回路の一例を示す回路図であ
る。
【図7】従来の電圧比較回路の他の一例を示す回路図で
ある。
【図8】従来の電圧比較回路のさらに他の例を示す回路
図である。
【符号の説明】
1 入力端子 2 イネーブル端子 3 基準電圧端子 4 出力端子 5 イネーブル信号供給部 6 電圧比較部 7 接続切替部 8 バイパス部 9 出力段のバッファ部 10,11,12,13 節点 14,17,19,21,23,25,26,30,3
1,33,36,41,43,44 pMOSトラン
ジスタ 15,18,20,22,24,27,28,29,3
2,34,37,38,40,42 nMOSトラン
ジスタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2G032 AD01 AE08 5J056 AA01 BB17 BB58 BB60 CC02 DD13 DD29 EE07 FF06 FF07 FF08 9A001 BB04 JZ45 LL05

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力段に配置され、定常動作時に所定の
    イネーブル信号に応答して電圧比較動作をする電圧比較
    手段の構成を低消費電力動作時に相補型入力手段の構成
    に配線変更する接続切替手段が、前記電圧比較手段の内
    部に内蔵されることを特徴とする半導体装置の入力回
    路。
  2. 【請求項2】 接続切替手段が、前記電圧比較手段のト
    ランジスタ対をミラー構成にする配線接続手段として設
    けられ、かつ前記イネーブル信号で開閉するトランスフ
    ァゲートの組み合わせからなる請求項1記載の半導体装
    置の入力回路。
  3. 【請求項3】 入力信号の遅延低減手段として前記接続
    切替手段内蔵の前記電圧比較手段と出力段とがトランス
    ファゲートを介さず直接に配線接続される請求項1記載
    の半導体装置の入力回路。
  4. 【請求項4】 前記電圧比較手段の出力用バッファの前
    置回路として、ゲートが接地電位に接続された第1のp
    チャネル型MOSトランジスタと前記イネーブル信号で
    同期制御される第2のpチャネル型MOSトランジスタ
    と前記電圧比較手段の正転出力でのみ直接駆動されるn
    チャネル型MOSトランジスタとこのnチャネル型MO
    Sトランジスタの出力端に接続されるとともに前記電圧
    比較手段を構成するトランジスタ対のダイオード接続側
    トランジスタのゲート電圧により導通非導通が制御され
    るプルアップ手段の第3のpチャネル型MOSトランジ
    スタとからなり、前記nチャネル型MOSトランジスタ
    および前記プルアップ手段のそれぞれのオン抵抗比で出
    力レベルが設定されるクロックドインバータを有し、前
    記低電圧動作時には前記相補型入力手段に切り替えられ
    た前記正転出力に応答して、前記プルアップ手段および
    前記nチャネル型MOSトランジスタそれぞれの導通が
    互いに逆になる状態にして前記プルアップ手段から前記
    nMOSトランジスタに流れる定常的な電流を遮断する
    請求項1記載の半導体装置の入力回路。
  5. 【請求項5】 前記接続切替手段と、前記電圧比較手段
    の基準電圧入力端および外部端子間の接続を遮断するト
    ランスファゲートと、前記基準電圧入力端には比較電圧
    の極性反転電圧を与えるクロックドインバータ手段とを
    有し、前記イネーブル信号の一方レベルに応答して、前
    記接続切替手段の接続を逆接続にしかつ前記クロックド
    インバータ手段をそれぞれ動作状態にするとともに前記
    電圧比較手段を電圧レベル変換回路として構成する請求
    項1記載の半導体装置の入力回路。
  6. 【請求項6】 前記電圧比較手段が比較動作をする定常
    動作時および前記接続切替手段による切替により前記電
    圧比較手段の構成が相補型入力手段の構成に切り替えら
    れて動作する低消費電力動作時とも、それぞれ前記遅延
    低減手段により入力信号の遅延量増加を抑制する請求項
    3記載の半導体装置の入力回路。
  7. 【請求項7】 前記接続切替手段および前記遅延低減手
    段により電源電位から接地電位への貫通電流経路を遮断
    しかつ入力信号の遅延量の増加を抑制した内部回路の故
    障検出用IDDQテスト対応の構成とする請求項3記載
    の半導体装置の入力回路。
  8. 【請求項8】 電圧比較部と比較電圧バイパス部と出力
    段のバッファ部と、イネーブル信号供給部とを有し、前
    記イネーブル信号供給部は、第1のpチャネル型MOS
    トランジスタおよび第1のnチャネル型MOSトランジ
    スタからなり、入力端がイネーブル信号を入力するイン
    バータで構成され、前記電圧比較部は、ソースが接地電
    位に接続された第2のnチャネル型MOSトランジスタ
    のドレインおよび電源電位間に互いに並列状態で接続さ
    れる第2のpチャネル型MOSトランジスタおよび第3
    のnチャネル型MOSトランジスタの直列接続体並びに
    第3のpチャネル型MOSトランジスタおよび第4のn
    チャネル型MOSトランジスタの直列接続体と、前記第
    2のpチャネル型MOSトランジスタおよび第3のnチ
    ャネル型MOSトランジスタの直列接続点と前記第3の
    pチャネル型MOSトランジスタのゲートが接続される
    とともに前記ゲートおよび前記第2のpチャネル型MO
    Sトランジスタのゲート間に接続される第1のトランス
    ファゲートと、前記第2のpチャネル型MOSトランジ
    スタのゲートと第3のpチャネル型MOSトランジスタ
    および第4のnチャネル型MOSトランジスタの直列接
    続点との間に接続される第2のトランスファゲートとか
    らなり、前記第1のトランスファゲートのpチャネル型
    MOSトランジスタおよび前記第2のトランスファゲー
    トのnチャネル型MOSトランジスタのゲートは前記イ
    ネーブル信号供給部の出力端に接続され、前記第1のト
    ランスファゲートのnチャネル型MOSトランジスタの
    ゲート、前記第2のトランスファゲートのpチャネル型
    MOSトランジスタのゲートおよび前記第2のnチャネ
    ル型MOSトランジスタのゲートは前記イネーブル信号
    供給部の入力端に共通接続され、前記第3のnチャネル
    型MOSトランジスタのゲートを比較電圧入力端とし前
    記第4のnチャネル型MOSトランジスタのゲートを基
    準電圧入力端とする構成からなり、前記バイパス部は、
    電源電位にドレインが接続される第4のpチャネル型M
    OSトランジスタのドレインおよび接地電位にソースが
    接続される第5のnチャネル型MOSトランジスタのド
    レインの間に第5のpチャネル型MOSトランジスタお
    よび第6のnチャネル型MOSトランジスタが直列接続
    され、前記第4のpチャネル型MOSトランジスタおよ
    び前記第5のnチャネル型MOSトランジスタのゲート
    が接続されて入力端とするクロックドインバータと一端
    が前記第4のnチャネル型MOSトランジスタのゲート
    に接続され他端を外部の基準電圧入力端子に接続する第
    3のトランスファゲートとからなり、第5のpチャネル
    型MOSトランジスタのゲートおよび前記第3のトラン
    スファゲートのnチャネル型MOSトランジスタのゲー
    トはそれぞれ前記イネーブル信号供給部の入力端に接続
    され、前記第6のnチャネル型MOSトランジスタのゲ
    ートおよび前記第3のトランスファゲートのpチャネル
    型MOSトランジスタのゲートはそれぞれ前記イネーブ
    ル信号供給部の出力端に接続される構成からなり、前記
    電圧比較部の出力を受ける前記出力段のバッファ部は、
    縦続接続された2段のインバータからなることを特徴と
    する半導体装置の入力回路。
  9. 【請求項9】 前記イネーブル信号供給部に代えて、前
    記イネーブル信号およびその極性反転信号を外部から独
    立に供給して制御する請求項8記載の半導体装置の入力
    回路。
  10. 【請求項10】 前記バイパス手段は、前記電圧比較手
    段の前記比較電圧入力端および前記基準電圧入力端の間
    に、第4のトランスファゲートとインバータと第5のト
    ランスファゲートとが縦続接続で接続され、前記第4の
    トランスファゲートの出力端および接地電位間に第6の
    nチャネル型MOSトランジスタが接続され、そのゲー
    トと前記第4および前記第5のトランスファゲートのp
    チャネル型MOSトランジスタそれぞれのゲートに前記
    イネーブル信号供給部の入力端が接続され、前記第4お
    よび前記第5のトランスファゲートそれぞれのnチャネ
    ル型MOSトランジスタのゲートに前記イネーブル信号
    供給部の出力端が接続される構成からなる請求項8記載
    の半導体装置の入力回路。
  11. 【請求項11】 前記出力段のバッファは、電源電位お
    よび接地電位間に第6,第7のpチャネル型MOSトラ
    ンジスタと第8のnチャネル型MOSトランジスタとが
    直列に接続され前記第6のpチャネル型MOSトランジ
    スタのゲートは接地電位に接続され、前記第7のpチャ
    ネル型MOSトランジスタのゲートは前記イネーブル信
    号供給部の出力端に接続され、第8のnチャネル型MO
    Sトランジスタのゲートは前記電圧比較部の前記第4の
    nチャネル型MOSトランジスタのドレインに接続され
    るクロックドインバータと、このクロックドインバータ
    の出力端に接続される出力段インバータと、この出力段
    インバータのゲートおよび電源電位間に接続されゲート
    に前記第2のpチャネル型MOSトランジスタのゲート
    が接続される第8のpチャネル型MOSトランジスタと
    から構成される請求項8記載の半導体装置の入力回路。
JP26909399A 1999-09-22 1999-09-22 半導体装置の入力回路 Pending JP2001094410A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26909399A JP2001094410A (ja) 1999-09-22 1999-09-22 半導体装置の入力回路

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26909399A JP2001094410A (ja) 1999-09-22 1999-09-22 半導体装置の入力回路

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001094410A true JP2001094410A (ja) 2001-04-06

Family

ID=17467587

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP26909399A Pending JP2001094410A (ja) 1999-09-22 1999-09-22 半導体装置の入力回路

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001094410A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7629810B2 (en) 2006-08-16 2009-12-08 Elpida Memory, Inc. Input and output circuit
US8917563B2 (en) 2010-11-11 2014-12-23 Ps4 Luxco S.A.R.L. Semiconductor device and information processing system including an input circuit with a delay

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7629810B2 (en) 2006-08-16 2009-12-08 Elpida Memory, Inc. Input and output circuit
US8917563B2 (en) 2010-11-11 2014-12-23 Ps4 Luxco S.A.R.L. Semiconductor device and information processing system including an input circuit with a delay

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5646558A (en) Plurality of distinct multiplexers that operate as a single multiplexer
KR100290725B1 (ko) 에미터 결합 로직-바이폴라 상보형 금속 산화물 반도체/상보형 금속 산화물 반도체 트랜슬레이터
US5457433A (en) Low-power inverter for crystal oscillator buffer or the like
US5598114A (en) High speed reduced area multiplexer
JP2007505556A (ja) レベル・シフター
US6285209B1 (en) Interface circuit and input buffer integrated circuit including the same
US5625303A (en) Multiplexer having a plurality of internal data paths that operate at different speeds
KR20030041660A (ko) 감소된 프리차지 레벨을 적용하는 데이터 출력방법과데이터 출력회로
US6759876B2 (en) Semiconductor integrated circuit
US6448830B1 (en) Single-stage tri-state Schmitt trigger
KR20040010215A (ko) 버퍼 회로, 버퍼 트리 및 반도체 장치
KR100225833B1 (ko) 출력회로
JP3157683B2 (ja) 半導体集積回路の静止時電流測定法、半導体集積回路
US20090072894A1 (en) Semiconductor integrated circuit and method of controlling the same
JPH0362723A (ja) 出力バッファ回路
JP2001094410A (ja) 半導体装置の入力回路
US6373292B1 (en) Low voltage differential logic
US7265585B2 (en) Method to improve current and slew rate ratio of off-chip drivers
US6426658B1 (en) Buffers with reduced voltage input/output signals
KR0142985B1 (ko) 동상신호 출력회로, 역상신호 출력회로 및 2상신호 출력회로
JPH09294062A (ja) 入力回路
JPS6121619A (ja) 相補型3ステ−トmisゲ−ト回路
JPH05110419A (ja) Cmosインバータ回路
US5825212A (en) High speed single ended bit line sense amplifier
JP2002098732A (ja) Iddqテスト回路

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20030603