JP2001094179A - パルスレーザ用電源装置 - Google Patents

パルスレーザ用電源装置

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JP2001094179A
JP2001094179A JP26716099A JP26716099A JP2001094179A JP 2001094179 A JP2001094179 A JP 2001094179A JP 26716099 A JP26716099 A JP 26716099A JP 26716099 A JP26716099 A JP 26716099A JP 2001094179 A JP2001094179 A JP 2001094179A
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coil
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Abstract

(57)【要約】 【課題】高繰り返しパルスレーザ光発振時における該パ
ルスレーザ光出力を安定化することができる。 【解決手段】充電用直流電源1からの電荷エネルギーを
充電用コンデンサC0に蓄積し、この充電用コンデンサ
C0に蓄積された電荷エネルギーをスイッチ素子SWの
オンを契機として、可飽和リアクトルSL1〜SL3お
よびコンデンサC1,C2,CPからなる磁気パルス圧
縮回路を介して順次磁気パルス圧縮しつつ転送し、ピー
キングコンデンサCPに並列接続されたレーザ放電部L
Dに供給するパルスレーザ用電源装置において、可飽和
リアクトルSL1に磁気結合し、可飽和リアクトルSL
1による誘導電圧の正電圧端子をピーキングコンデンサ
CPの正電圧端子に接続したコイルL1と、一端をコイ
ルL1の負電圧端子に接続し、他端を接地したインダク
タLとを具備する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、充電用直流高圧電
源に並列接続されたコンデンサに蓄積されたエネルギー
を磁気パルス圧縮回路を介してレーザ放電部に転送供給
するパルスレーザ用電源装置に関し、特に高繰り返しパ
ルスレーザ光発振時における該パルスレーザ光出力の安
定化を実現するパルスレーザ用電源装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、パルスレーザ用電源装置に
は、高速、大電流、高繰り返しパルス電源を実現するた
め、磁気パルス圧縮回路を付加するものがある。この磁
気パルス圧縮回路は、鉄心等の強磁性体の磁化の飽和を
利用するものである。
【0003】例えば、図10は磁気パルス圧縮回路を用
いた従来のパルスレーザ用電源装置の構成を示す図であ
る。図10において、充電用直流電源1は、例えば数十
kVの直流電源であり、これに並列接続されたコンデン
サC0を充電する。スイッチ素子SWのゲートG1にパ
ルスを印加してスイッチ素子SWをオンにすると、可飽
和リアクトルSL1の両端にコンデンサC0による放電
電圧がかかり、可飽和リアクトルSL1に設定された電
圧時間積に到達すると可飽和リアクトルSL1は飽和状
態となり、可飽和リアクトルSL1のインダクタンスが
急激に減少して導通状態となる。この導通状態によって
コンデンサC0に蓄積されていた電荷はスイッチ素子S
Wを介し、電流I1として流れ、コンデンサC1に転送
される。この電流I1がほぼ流れ切った段階で次段の可
飽和リアクトルSL2がオンとなり、コンデンサC1に
転送された電荷はコンデンサC2に転送される。このコ
ンデンサC2への電荷転送の完了時点で可飽和リアクト
ルSL3が飽和してオンになると、コンデンサC2に蓄
積された電荷は、ピーキングコンデンサCPに転送され
る。さらに、ピーキングコンデンサCPに転送された電
荷は、レーザ放電部LDに対して電流I4として流れ、
この電荷の蓄積によって、レーザ放電部LDが放電破壊
し、電流ILDとして流れ、レーザ媒質を放電励起し
て、パルスレーザ発振が行われる。
【0004】可飽和リアクトルSL1〜SL3が飽和す
る多段磁気圧縮回路の磁気スイッチの飽和時のインダク
タンスは、下流の磁気スイッチの飽和時のインダクタン
スの方が小さいのでパルス圧縮が行われる。すなわち、
図11(a)に示すように、可飽和リアクトルSL1が
オンしてコンデンサC0の端子電圧VC0が低下し、こ
の電荷の転送に伴ってコンデンサC1の端子電圧VC1
が低下し、コンデンサC1への電荷転送が完了した時点
で可飽和リアクトルSL2がオンする。可飽和リアクト
ルSL2がオンすると、コンデンサC1に転送した電荷
がコンデンサC2に転送される。同様にして、コンデン
サC2に電荷が転送完了したときに可飽和リアクトルS
L3がオンし、コンデンサC2からピーキングコンデン
サCPに電荷が転送され、その後、ピーキングコンデン
サCPに蓄積された電荷がレーザ放電部LDに転送され
る。
【0005】この場合、可飽和リアクトルSL1のオン
から可飽和リアクトルSL2のオンまでの間、可飽和リ
アクトルSL2のオンから可飽和リアクトルSL3のオ
ンまでの間、可飽和リアクトルSL3のオンからピーキ
ングコンデンサCPに電荷転送が完了するまでの間は、
順次短くなるように設定されるので、各電荷の転送間の
電流は図11(b)に示すように順次大きな電流値とな
り、パルス圧縮が実現される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来のパルスレーザ用電源装置において、最終磁気パ
ルス圧縮回路上を流れる磁気圧縮された電流I3がピー
キングコンデンサCPにエネルギー転送される際、レー
ザ放電部LDに電荷が漏れ、これによって、ピーキング
コンデンサCPからレーザ放電部LDに電荷エネルギー
が転送されることによる電圧VLDの電圧上昇開始時点
の電圧が零電位でなくなるため、高繰り返しパルスレー
ザ発振時におけるパルスレーザ光出力が不安定になると
いう問題点があった。
【0007】図12は、レーザ放電部LDの端子間にお
ける電圧と電流との関係を示す図であり、図12(a)
に示すように、レーザ放電部LD間の電圧VLDは、ピ
ーキングコンデンサCPからレーザ放電部LDに対して
電荷転送を開始する時点Taにおける電圧は、零電位で
はなく、ピーキングコンデンサCPへの電荷エネルギー
転送時におけるレーザ放電部LDへの電荷漏れによっ
て、領域E10に対応する電荷がレーザ放電部LDに電
荷が蓄積し、時点Ta以前に負電位となっている。な
お、このレーザ放電部LDの漏れ電荷による電圧は、放
電開始電圧の数十%にも達する。
【0008】時点Taにおける電位が零電位である場合
には、予備電極Ccによる予備電離が図12(c)に示
すように、電圧VLDの電圧上昇開始の時点Taの近傍
で予備電流IAが流れ、この場合、図12(b)に示す
放電電流ILDによって安定したパルスレーザ光出力が
得られるが、時点Taにおける電位が負電位である場合
には、この時点Taに至るまでの間に、予備電極Ccが
漏れた電荷によって予備電離を行い、予備電流IBが流
れる。この予備電流IBは、予備電流IAに比して平坦
であり、ピーク値も低い。
【0009】この予備電流IBによる予備電離は、レー
ザ発振の性能に大きな影響を及ぼすものと考えられる。
すなわち、主電極2は、主電極2間の主放電によって、
均一なグロー放電を発生させてレーザ発振に必要な反転
分布を形成するが、予備電極Ccは、この主放電の開始
前に放電空間に予備電離を行わせ、予め放電空間全体に
電子をばらまいておく必要があるからである。特に、エ
キシマレーザの場合には、負性ガス中での電子の寿命が
短いため、主放電の直前に出来るだけ多くの電子を発生
させておく必要がある。
【0010】したがって、主放電の開始タイミングに対
応した時点で予備電離が行われているいるか否かが、パ
ルスレーザ光出力に大きな影響を及ぼすことになり、上
述したパルスレーザ発振時におけるパルスレーザ光出力
の不安定性は、レーザ放電部LDへの漏れ電荷によって
生じた予備電離の異なった発生態様も影響しているもの
と考えられる。
【0011】そこで、本発明は、かかる問題点を除去
し、高繰り返しパルスレーザ光発振時における該パルス
レーザ光出力を安定化することができるパルスレーザ用
電源装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段および効果】この発明にか
かるパルスレーザ用電源装置は、充電用直流電源からの
電荷エネルギーを充電用コンデンサに蓄積し、この充電
用コンデンサに蓄積された電荷エネルギーをスイッチ素
子のオンを契機として、可飽和リアクトルおよびコンデ
ンサからなる磁気パルス圧縮回路を介して順次磁気パル
ス圧縮しつつ転送し、最終段のコンデンサに並列接続さ
れたレーザ放電部に供給するパルスレーザ用電源装置に
おいて、前記可飽和リアクトルに磁気結合し、該可飽和
リアクトルによる誘導電圧の正電圧端子を前記最終段の
コンデンサの正電圧端子に接続したコイルと、一端を前
記コイルの負電圧端子に接続し、他端を接地したインダ
クタとを具備し、前記コイルに発生する誘導電圧によっ
て接地から電流エネルギーを吸い出して前記インダクタ
に蓄積し、この蓄積した電流エネルギーを前記最終段の
コンデンサに補充することによって、前記最終段のコン
デンサに電荷転送される際の漏れ電流を相殺することを
特徴とする。
【0013】この発明によれば、コイルが磁気結合する
可飽和リアクトルによって最終段のコンデンサの正電圧
端子側を正とする誘導電圧がコイルに発生し、この誘導
電圧によってインダクタの接地側から電流エネルギーを
吸い出し、インダクタに蓄積し、該蓄積した電流エネル
ギーを、徐々に最終段のコンデンサの正電圧端子側に供
給し、最終段のコンデンサに電荷転送される際の漏れ電
流を相殺するようにしているので、早期の予備電離が生
じないで、正規のタイミングで予備電離が生じ、これに
よって高繰り返し時におけるパルスレーザ光出力を安定
化することができるという効果を奏する。
【0014】次の発明にかかるパルスレーザ用電源装置
は、上記の発明において、前記磁気パルス圧縮回路は、
磁気パルス圧縮間隔を調整する調整用インダクタを有
し、前記コイルは、前記調整用インダクタに磁気結合
し、該調整用インダクタによる誘導電圧の正電圧端子を
前記最終段のコンデンサの正電圧端子に接続したことを
特徴とする。
【0015】この発明によれば、コイルが磁気結合する
調整用インダクタによって最終段のコンデンサの正電圧
端子側を正とする誘導電圧がコイルに発生し、この誘導
電圧によってインダクタの接地側から電流エネルギーを
吸い出し、インダクタに蓄積し、該蓄積した電流エネル
ギーを、徐々に最終段のコンデンサの正電圧端子側に供
給し、最終段のコンデンサに電荷転送される際の漏れ電
流を相殺するようにしているので、早期の予備電離が生
じないで、正規のタイミングで予備電離が生じ、これに
よって高繰り返し時におけるパルスレーザ光出力を安定
化することができるという効果を奏する。
【0016】次の発明にかかるパルスレーザ用電源装置
は、充電用直流電源からの電荷エネルギーを充電用コン
デンサに蓄積し、この充電用コンデンサに蓄積された電
荷エネルギーをスイッチ素子のオンを契機として、可飽
和リアクトルおよびコンデンサからなる磁気パルス圧縮
回路を介して順次磁気パルス圧縮しつつ転送し、最終段
のコンデンサに並列接続されたレーザ放電部に供給する
パルスレーザ用電源装置において、前記スイッチ素子の
オンを契機として転送される電荷エネルギーを昇圧し、
該昇圧した電荷エネルギーを前記磁気パルス圧縮回路に
エネルギー転送する昇圧トランスと、前記昇圧トランス
に磁気結合し、誘導電圧の正電圧端子を前記最終段のコ
ンデンサの正電圧端子に接続するとともにに、負電圧端
子を接地した三次巻線コイルを具備し、前記三次巻線コ
イルに発生する誘導電圧によって接地から電流エネルギ
ーを吸い出し、前記最終段のコンデンサに補充すること
によって、前記最終段のコンデンサに電荷転送される際
の漏れ電流を相殺することを特徴とする。
【0017】この発明によれば、三次巻線コイルが磁気
結合するトランスによって最終段のコンデンサの正電圧
端子側を正とする誘導電圧が三次巻線コイルに発生し、
この誘導電圧によってインダクタの接地側から電流エネ
ルギーを吸い出し、電流エネルギー蓄積を兼ねる三次巻
線コイルに電流エネルギーを蓄積し、該蓄積した電流エ
ネルギーを、徐々に最終段のコンデンサの正電圧端子側
に供給し、最終段のコンデンサに電荷転送される際の漏
れ電流を相殺するようにしているので、早期の予備電離
が生じないで、正規のタイミングで予備電離が生じ、こ
れによって高繰り返し時におけるパルスレーザ光出力を
安定化することができるという効果を奏する。
【0018】次の発明にかかるパルスレーザ用電源装置
は、上記の発明において、一端を前記三次巻線コイルの
負電圧端子に接続し、他端を接地したインダクタをさら
に具備し、前記三次巻線コイルは、前記昇圧トランスに
磁気結合し、誘導電圧の正電圧端子を前記最終段のコン
デンサの正電圧端子に接続するとともにに、負電圧端子
を前記インダクタの正電圧端子に接続したことを特徴と
する。
【0019】この発明によれば、三次巻線コイルが磁気
結合するトランスによって最終段のコンデンサの正電圧
端子側を正とする誘導電圧が三次巻線コイルに発生し、
この誘導電圧によってインダクタの接地側から電流エネ
ルギーを吸い出し、インダクタに蓄積し、該蓄積した電
流エネルギーを、徐々に最終段のコンデンサの正電圧端
子側に供給し、最終段のコンデンサに電荷転送される際
の漏れ電流を相殺するようにしているので、早期の予備
電離が生じないで、正規のタイミングで予備電離が生
じ、これによって高繰り返し時におけるパルスレーザ光
出力を安定化することができるという効果を奏する。
【0020】次の発明にかかるパルスレーザ用電源装置
は、上記の発明において、前記最終段のコンデンサに並
列接続し、当該ダイオードの順方向端子を該最終段のコ
ンデンサの負電圧端子に接続したダイオードをさらに具
備したことを特徴とする。
【0021】この発明によれば、コイル等が磁気結合す
る過飽和リアクトル等によって最終段のコンデンサの正
電圧端子側を正とする誘導電圧がコイル等に発生し、こ
の誘導電圧によってインダクタの接地側から電流エネル
ギーを吸い出し、インダクタに蓄積し、該蓄積した電流
エネルギーを、徐々に最終段のコンデンサの正電圧端子
側に供給し、最終段のコンデンサに電荷転送される際の
漏れ電流を相殺するようにし、かつこの漏れ電流の相殺
時における過剰な電流がダイオードによって接地側に流
れるようにしているので、早期の予備電離が生じない
で、正規のタイミングで予備電離が生じ、これによって
複雑な電流値調整を行う必要なく、高繰り返し時におけ
るパルスレーザ光出力を安定化することができるという
効果を奏する。
【0022】次の発明にかかるパルスレーザ用電源装置
は、充電用直流電源からの電荷エネルギーを充電用コン
デンサに蓄積し、この充電用コンデンサに蓄積された電
荷エネルギーをスイッチ素子のオンを契機として、可飽
和リアクトルおよびコンデンサからなる磁気パルス圧縮
回路を介して順次磁気パルス圧縮しつつ転送し、最終段
のコンデンサに並列接続されたレーザ放電部に供給する
パルスレーザ用電源装置において、前記最終段のコンデ
ンサに並列接続し、当該ダイオードの順方向端子を該最
終段のコンデンサの負電圧端子に接続したダイオード
と、前記最終段のコンデンサに並列接続し、該最終段の
コンデンサの正電圧端子側を流出方向とする電流源とを
具備したことを特徴とする。
【0023】この発明によれば、電流源が、最終段のコ
ンデンサの正電圧端子側に対して、最終段のコンデンサ
に電荷転送される際の漏れ電流を相殺する電流を供給す
るとともに、この漏れ電流の相殺時における過剰な電流
がダイオードによって接地側に流れるようにしているの
で、早期の予備電離が生じないで、正規のタイミングで
予備電離が生じ、これによって複雑な電流値調整を行う
必要なく、高繰り返し時におけるパルスレーザ光出力を
安定化することができるという効果を奏する。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態について説明する。図1は、本発明の第1の実
施の形態であるパルスレーザ用電源装置の構成を示す図
である。図1において、このパルスレーザ用電源装置
は、図10に示すパルスレーザ用電源装置と同様に、充
電用直流電源1と、スイッチ素子SWと、直列接続され
た充電用コンデンサC0と可飽和リアクトルSL1と転
送用のコンデンサC1とが充電用直流電源1に並列接続
される。また、直列接続された可飽和リアクトルSL2
およびコンデンサC2はコンデンサC1に並列接続され
る。さらに、直列接続された可飽和リアクトルSL3と
ピーキングコンデンサCPとがコンデンサC2に並列接
続される。
【0025】ピーキングコンデンサCPには、レーザ放
電部LDと充電用のコイルLcとが並列接続される。レ
ーザ放電部LDは、主放電を行う主電極2および予備電
離を行う予備電極Ccが並列接続されて構成される。な
お、各コンデンサC1〜C3,CP、レーザ放電部L
D、およびコイルLcのそれぞれは接続点P2で共通接
続され、接地される。
【0026】さらに、図1に示すパルスレーザ用電源装
置は、アシストコイルとして機能する過飽和リアクトル
SL1に磁気結合するコイルL1を有し、このコイルL
1に誘起する電圧の正電圧端子は、ピーキングコンデン
サCPの正電圧端子側である接続点P1に接続される。
また、コイルL1の負電圧端子には、誘起された電流エ
ネルギーを蓄積するコイルLが直列接続され、他端が接
地される。これらのコイルL1,Lを付加した構成が図
10に示したパルスレーザ用電源装置と異なり、その他
の構成は、図10に示したパルスレーザ用電源装置と同
じ構成であり、同一構成部分には、同一符号を付してい
る。
【0027】次に、このパルスレーザ用電源装置の動作
について説明すると、まず、充電用直流電源1によって
印加される直流高電圧によってコンデンサC0がゆっく
りと充電され、コンデンサVC0の電圧が+Eボルトま
で充電される。この場合、コイルLを介した閉回路が直
流的に構成されることになる。スイッチ素子SWのゲー
トG1にパルスを印加してスイッチ素子SWをオンにす
ると、可飽和リアクトルSL1の両端にコンデンサC0
による放電電圧がかかり、可飽和リアクトルSL1に設
定された電圧時間積に到達すると可飽和リアクトルSL
1は飽和状態となり、可飽和リアクトルSL1のインダ
クタンスが急激に減少して導通状態となる。この過飽和
リアクトルSL1は、アシストコイルとして機能し、ス
イッチ素子SWのゲートG1にパルスが印加された後で
あって、所定の電圧時間積に達するまで、スイッチ素子
SWに電流が流れないようにし、電荷がスイッチ素子に
しみわたった後に電流を流すようにして、スイッチ素子
SWを保護するようにしている。
【0028】過飽和リアクトルSL1の導通状態によっ
てコンデンサC0に蓄積されていた電荷はスイッチ素子
SWを介し、電流I1として流れ、コンデンサC1に転
送される。この電流I1がほぼ流れ切った段階で次段の
可飽和リアクトルSL2がオンとなり、コンデンサC1
に転送された電荷はコンデンサC2に転送される。この
コンデンサC2への電荷転送の完了時点で可飽和リアク
トルSL3が飽和してオンになると、コンデンサC2に
蓄積された電荷は最終段のピーキングコンデンサCPに
転送される。
【0029】この過飽和リアクトルSL1が導通状態に
なると、過飽和リアクトルSL1に磁気結合したコイル
L1に誘導電圧が誘起され、コイルLの接地から電流エ
ネルギーが吸い出され、コイルLに電流エネルギーが蓄
積され、徐々にコイルL1の正電圧端子側から接続点P
1に向かって電流Iaを流すようにしている。したがっ
て、この電流Iaによって、ピーキングコンデンサCP
の正電圧端子側に電荷が蓄積されることになる。
【0030】一方、電荷転送によってピーキングコンデ
ンサCPに蓄積された電荷および電流Iaによってピー
キングコンデンサCPに蓄積された電荷は、その後、レ
ーザ放電部LDに電流I4として転送され、レーザ放電
部LDに電圧VLDが生じ、電圧VLDが所定電圧にな
った時点でレーザ放電部LDの主電極2が放電破壊し、
主電流としての電流ILDが流れ、この電流ILDによ
って放電空間内のレーザ媒質を放電励起して、パルスレ
ーザ光を出力させる。
【0031】ここで、図2を参照して、ピーキングコン
デンサCPからレーザ放電部LDへの電荷転送と放電動
作について詳述する。図2(a)に示すように、コンデ
ンサC2からピーキングコンデンサCPへの電荷転送時
にレーザ放電部LDに対する電荷漏れが生じるため、ピ
ーキングコンデンサCPからレーザ放電部LDへの電荷
転送によって生じるレーザ放電部LDの主電極2間の電
圧VLDは、ピーキングコンデンサCPからレーザ放電
部LDへの電荷転送開始の時点Taにおいて、既に漏れ
電圧を有することになる。この漏れ電圧は、レーザ放電
部LDが主放電を開始する時点の電圧の数十%程度の値
を有する。この結果、図12(c)に示したように、時
点Ta以前に予備電極Ccに予備電流IBが流れ、予備
電離を生じさせるが、このパルスレーザ用電源装置で
は、時点Taに至るまでの間に、コイルL1によって誘
起された誘起電圧によって接地から電流エネルギーを吸
い出してコイルLに蓄積し、徐々に接続点P1に対して
電流Iaを流し、ピーキングコンデンサCPに本来蓄積
されるべき漏れ電流を補充するようにしている。このた
め、図2(b)に示すように漏れ電流に相当する領域E
2における電荷量と、電流Iaによる領域E3における
電荷量とが相殺することになり、レーザ放電部LDへの
漏れ電流が発生せず、予備電極Ccには、時点Ta以降
に予備電流IAが流れ、主放電の時期に対応した時点で
予備電離が行われる。この結果、主放電である電流IL
Dによる放電励起が安定し、特に、高繰り返し時におけ
るパルスレーザ光出力が安定化することが実験的に確認
されている。
【0032】上述した電流Iaの時間的変化(di/d
t)は、コイルL1に誘起される電圧Eaとし、コイル
Lの総合インダクタンスLaとすると、 di/dt=Ea/La となり、コイルLのインダクタンスを適切に調整するこ
とによって、電流Iaの電流量を調整することができ
る。この結果、コンデンサC2からピーキングコンデン
サCPへの電荷転送時における漏れ電流が相殺され、レ
ーザ放電部LDに漏れ電流による漏れ電圧が発生しな
い。
【0033】この第1の実施の形態によれば、アシスト
コイルとして機能する過飽和リアクトルSL1に磁気結
合されたコイルL1の誘起電圧によって接地から電流エ
ネルギーを吸い出し、コイルLに蓄積し、徐々にピーキ
ングコンデンサCPの正電圧端子側に補充し、コンデン
サC2からピーキングコンデンサCPへの電荷転送時に
おける漏れ電流を相殺するようにしているので、予備電
離が正規の時点で行われ、高繰り返し時におけるパルス
レーザ光出力を安定化することができる。
【0034】次に、この発明の第2の実施の形態につい
て説明する。第1の実施の形態では、アシストコイルと
して機能する過飽和リアクトルSL1に磁気結合された
コイルL1の誘起電圧によって接地から電流エネルギー
を吸い出し、コイルLに蓄積し、徐々にピーキングコン
デンサCPの正電圧端子側に補充するようにしていた
が、この第2の実施の形態では、アシストコイルとして
機能する過飽和リアクトルSL1ではなく、次段以降の
電荷転送に用いる過飽和リアクトルに磁気結合させたコ
イルの誘起電圧によって接地から電流エネルギーを吸い
出してピーキングコンデンサCPの正電圧端子側に補充
するようにしている。
【0035】図3は、この発明の第2の実施の形態であ
るパルスレーザ用電源装置の構成を示す図である。図3
に示すパルスレーザ用電源装置は、図10に示した構成
に対し、さらに過飽和リアクトルSL2に磁気結合し、
過飽和リアクトルSL2によって誘起される電圧の正電
圧端子側を、ピーキングコンデンサCPの正電圧端子で
ある接続点P1に接続したコイルL2と、コイルL2の
負電圧端子に一端を接続し、他端を接地したコイルLと
を有し、その他の構成は、図10に示した構成と同じで
あり、同一構成部分には同一符号を付している。
【0036】コンデンサC1に転送された電荷は、過飽
和リアクトルSL2が飽和することによって、コンデン
サC2に転送されるが、この際、過飽和リアクトルSL
2に磁気結合したコイルL2には、電圧が誘起され、こ
の誘起された電圧によって接地から電流エネルギーが吸
い出され、コイルLに蓄積され、その後、徐々に接続点
P1に電流Iaとして流れる。
【0037】この電流Iaによって、ピーキングコンデ
ンサCPに本来蓄積されるべき漏れ電流を補充するよう
にしているため、図2(b)に示すように漏れ電流に相
当する領域E2における電荷量と、電流Iaによる領域
E3における電荷量とが相殺することになり、レーザ放
電部LDへの漏れ電流が発生せず、予備電極Ccには、
時点Ta以降に予備電流IAが流れ、主放電の時期に対
応した時点で予備電離が行われる。この結果、主放電で
ある電流ILDによる放電励起が安定し、特に、高繰り
返し時におけるパルスレーザ光出力が安定化することが
実験的に確認されている。
【0038】なお、第1の実施の形態とは異なり、コイ
ルL2が、最終段の磁気パルス圧縮回路に近い磁気パル
ス圧縮回路上の過飽和リアクトルに磁気結合し、接地か
ら電流を吸い出すようにしているため、コイルLが蓄積
する時間は、第1の実施の形態のコイルLが蓄積する時
間に比して短い値となる。
【0039】また、この第2の実施の形態では、コイル
L2を第1段の磁気パルス圧縮回路上の過飽和リアクト
ルSL2に磁気結合させて、接地から電流エネルギーを
吸い出すようにしているが、多段の磁気パルス圧縮回路
上の過飽和リアクトルであれば、いずれの段の過飽和リ
アクトルに磁気結合させてもよい。
【0040】この第2の実施の形態によれば、磁気パル
ス圧縮回路上の磁気スイッチ素子としての過飽和リアク
トルSL2に磁気結合されたコイルL2の誘起電圧によ
って接地から電流エネルギーを吸い出し、コイルLに蓄
積し、徐々にピーキングコンデンサCPの正電圧端子側
に補充し、コンデンサC2からピーキングコンデンサC
Pへの電荷転送時における漏れ電流を相殺するようにし
ているので、予備電離が正規の時点で行われ、高繰り返
し時におけるパルスレーザ光出力を安定化することがで
きる。
【0041】次に、この発明の第3の実施の形態につい
て説明する。第1および第2の実施の形態では、いずれ
も過飽和リアクトルに磁気結合されたコイルL1,L2
の誘起電圧によって接地から電流エネルギーを吸い出
し、コイルLに蓄積し、徐々にピーキングコンデンサC
Pの正電圧端子側に補充するようにしていたが、この第
3の実施の形態では、過飽和リアクトルではなく、この
過飽和リアクトルに直列接続して、磁気パルス圧縮過程
の調整を行う調整用インダクタに磁気結合させたコイル
の誘起電圧によって接地から電流エネルギーを吸い出し
てピーキングコンデンサCPの正電圧端子側に補充する
ようにしている。
【0042】図4は、この発明の第3の実施の形態であ
るパルスレーザ用電源装置の構成を示す図である。図4
に示すパルスレーザ用電源装置は、図10に示した構成
に対し、過飽和リアクトルSL1に直列接続され、磁気
パルス圧縮過程の調整を行う調整用インダクタLL1を
有するとともに、さらに調整用インダクタLL1に磁気
結合し、調整用インダクタLL1によって誘起される電
圧の正電圧端子側を、ピーキングコンデンサCPの正電
圧端子である接続点P1に接続したコイルL3と、コイ
ルL3の負電圧端子に一端を接続し、他端を接地したコ
イルLとを有し、その他の構成は、図10に示した構成
と同じであり、同一構成部分には同一符号を付してい
る。
【0043】コンデンサC0に蓄積された電荷は、スイ
ッチ素子SWのゲートG1のオンによって、アシストコ
イルとして機能する過飽和リアクトルSL1が飽和し、
電流I1を流すが、調整用インダクタLL1は、この電
流I1の転送速度等を遅らせる調整を行う。この際、調
整用インダクタLL1に磁気結合したコイルL3には、
誘起電圧が発生し、この誘起電圧によって接地から電流
エネルギーを吸い出し、吸い出した電流エネルギーはコ
イルLに蓄積される。その後、蓄積された電流エネルギ
ーは、徐々に、接続点P1に電流Iaを流す。
【0044】この電流Iaによって、ピーキングコンデ
ンサCPに本来蓄積されるべき漏れ電流を補充するよう
にしているため、図2(b)に示すように漏れ電流に相
当する領域E2における電荷量と、電流Iaによる領域
E3における電荷量とが相殺することになり、レーザ放
電部LDへの漏れ電流が発生せず、予備電極Ccには、
時点Ta以降に予備電流IAが流れ、主放電の時期に対
応した時点で予備電離が行われる。この結果、主放電で
ある電流ILDによる放電励起が安定し、特に、高繰り
返し時におけるパルスレーザ光出力が安定化することが
実験的に確認されている。
【0045】この第3の実施の形態によれば、アシスト
コイルに直列接続された調整用インダクタLL1に磁気
結合されたコイルL3の誘起電圧によって接地から電流
エネルギーを吸い出し、コイルLに蓄積し、徐々にピー
キングコンデンサCPの正電圧端子側に補充し、コンデ
ンサC2からピーキングコンデンサCPへの電荷転送時
における漏れ電流を相殺するようにしているので、予備
電離が正規の時点で行われ、高繰り返し時におけるパル
スレーザ光出力を安定化することができる。
【0046】次に、この発明の第4の実施の形態につい
て説明する。第3の実施の形態では、アシストコイルと
して機能する過飽和リアクトルSL1に直列接続された
調整用インダクタに磁気結合されたコイルL1の誘起電
圧によって接地から電流エネルギーを吸い出し、コイル
Lに蓄積し、徐々にピーキングコンデンサCPの正電圧
端子側に補充するようにしていたが、この第4の実施の
形態では、磁気パルス圧縮回路上における過飽和リアク
トルに直列接続された調整用インダクタに磁気結合させ
たコイルの誘起電圧によって接地から電流エネルギーを
吸い出してピーキングコンデンサCPの正電圧端子側に
補充するようにしている。
【0047】図5は、この発明の第4の実施の形態であ
るパルスレーザ用電源装置の構成を示す図である。図5
に示すパルスレーザ用電源装置は、図10に示した構成
に対し、過飽和リアクトルSL2に直列接続され、磁気
パルス圧縮過程の調整を行う調整用インダクタLL2を
有するとともに、さらに調整用インダクタLL2に磁気
結合し、調整用インダクタLL2によって誘起される電
圧の正電圧端子側を、ピーキングコンデンサCPの正電
圧端子である接続点P1に接続したコイルL4と、コイ
ルL4の負電圧端子に一端を接続し、他端を接地したコ
イルLとを有し、その他の構成は、図10に示した構成
と同じであり、同一構成部分には同一符号を付してい
る。
【0048】コンデンサC1に転送された電荷は、過飽
和リアクトルSL2が飽和することによって、コンデン
サC2に転送されるが、この際、過飽和リアクトルSL
2に直列接続した調整用インダクタLL2によって、電
流I2の転送速度等を遅らせる調整を行う。この際、調
整用インダクタLL2に磁気結合したコイルL4には、
調整インダクタLL2による誘起電圧が発生し、この誘
起電圧によって接地から電流エネルギーが吸い出され、
コイルLに蓄積され、その後、徐々に、接続点P1に電
流Iaとして流れる。
【0049】この電流Iaによって、ピーキングコンデ
ンサCPに本来蓄積されるべき漏れ電流を補充するよう
にしているため、図2(b)に示すように漏れ電流に相
当する領域E2における電荷量と、電流Iaによる領域
E3における電荷量とが相殺することになり、レーザ放
電部LDへの漏れ電流が発生せず、予備電極Ccには、
時点Ta以降に予備電流IAが流れ、主放電の時期に対
応した時点で予備電離が行われる。この結果、主放電で
ある電流ILDによる放電励起が安定し、特に、高繰り
返し時におけるパルスレーザ光出力が安定化することが
実験的に確認されている。
【0050】なお、第3の実施の形態とは異なり、コイ
ルL4が、最終段の磁気パルス圧縮回路に近い磁気パル
ス圧縮回路上の過飽和リアクトルの調整用インダクタに
磁気結合し、接地から電流を吸い出すようにしているた
め、コイルLが蓄積する時間は、第1の実施の形態のコ
イルLが蓄積する時間に比して短い値となる。
【0051】また、この第4の実施の形態では、コイル
L4を第1段の磁気パルス圧縮回路上の過飽和リアクト
ルSL2の調整用インダクタに磁気結合させて、接地か
ら電流エネルギーを吸い出すようにしているが、多段の
磁気パルス圧縮回路上の過飽和リアクトルの調整用イン
ダクタであれば、いずれの段の過飽和リアクトルの調整
用インダクタに磁気結合させてもよい。
【0052】この第4の実施の形態によれば、磁気パル
ス圧縮回路上の過飽和リアクトルに直列接続された調整
用インダクタLL2に磁気結合されたコイルL4の誘起
電圧によって接地から電流エネルギーを吸い出し、コイ
ルLに蓄積し、徐々にピーキングコンデンサCPの正電
圧端子側に補充し、コンデンサC2からピーキングコン
デンサCPへの電荷転送時における漏れ電流を相殺する
ようにしているので、予備電離が正規の時点で行われ、
高繰り返し時におけるパルスレーザ光出力を安定化する
ことができる。
【0053】次に、この発明の第5の実施の形態につい
て説明する。上述した第1および第2の実施の形態で
は、過飽和リアクトルに磁気結合し、あるいは第3およ
び第4の実施の形態では、過飽和リアクトルに直列接続
した調整用インダクタに磁気結合し、これらの磁気結合
したコイルL1〜L4の誘起電圧によって接地から電流
エネルギーを吸い出し、コイルLに蓄積し、徐々にピー
キングコンデンサCPの正電圧端子側に補充するように
していたが、この第5の実施の形態では、磁気パルス圧
縮回路の前段に昇圧トランスを設けたパルスレーザ用電
源装置を前提として、この昇圧トランスに磁気結合した
コイルを設け、このコイルの誘起電圧によって接地から
電流エネルギーを吸い出してピーキングコンデンサCP
の正電圧端子側に補充するようにしている。
【0054】図6は、この発明の第5の実施の形態であ
るパルスレーザ用電源装置の構成を示す図である。図6
に示すパルスレーザ用電源装置は、図10に示した構成
に対し、コンデンサC0に蓄積された電荷をコンデンサ
C1に転送するに際し、トランスTを設けて昇圧するよ
うにし、さらに、このトランスTに対して磁気結合した
三次巻線コイルL5を設け、三次巻線コイルL5に誘起
される電圧の正電圧端子側を、ピーキングコンデンサC
Pの正電圧端子である接続点P1に接続し、この三次巻
線コイルL5の負電圧端子に一端を接続し、他端を接地
したコイルLを設けている。その他の構成は、図10に
示した構成と同じであり、同一構成部分には同一符号を
付している。
【0055】コンデンサC0に蓄積された電荷は、スイ
ッチ素子SWのゲートG1をオンによる過飽和リアクト
ルSL1の飽和によって、電流I1となり、トランスT
の一次巻線コイルL11に流れる。トランスTは、一次
巻線コイルL11に発生した電圧を昇圧して二次巻線コ
イルL12側にエネルギーを伝達し、コンデンサC1に
電荷を蓄積させる。コンデンサC1に転送された電荷
は、過飽和リアクトルSL2の飽和によってコンデンサ
C2に転送され、さらに、コンデンサC2に蓄積した電
荷は、過飽和リアクトルSL3の飽和によってピーキン
グコンデンサCPに転送される。
【0056】ここで、トランスTによって電圧変換され
る際、三次巻線コイルL5は、トランスTに磁気結合し
ているため、三次巻線コイルL5にも誘起電圧が発生
し、この誘起電圧によって接地から電流エネルギーが吸
い出され、コイルLに蓄積され、その後、徐々に接続点
P1に電流Iaとして流れる。
【0057】この電流Iaによって、ピーキングコンデ
ンサCPに本来蓄積されるべき漏れ電流を補充するよう
にしているため、図2(b)に示すように漏れ電流に相
当する領域E2における電荷量と、電流Iaによる領域
E3における電荷量とが相殺することになり、レーザ放
電部LDへの漏れ電流が発生せず、予備電極Ccには、
時点Ta以降に予備電流IAが流れ、主放電の時期に対
応した時点で予備電離が行われる。この結果、主放電で
ある電流ILDによる放電励起が安定し、特に、高繰り
返し時におけるパルスレーザ光出力が安定化することが
実験的に確認されている。
【0058】この第5の実施の形態によれば、パルスレ
ーザ用電源装置が昇圧トランスを有する場合に、この昇
圧トランスに磁気結合したコイルL5の誘起電圧によっ
て接地から電流エネルギーを吸い出し、コイルLに蓄積
し、徐々にピーキングコンデンサCPの正電圧端子側に
補充し、コンデンサC2からピーキングコンデンサCP
への電荷転送時における漏れ電流を相殺するようにして
いるので、予備電離が正規の時点で行われ、高繰り返し
時におけるパルスレーザ光出力を安定化することができ
る。
【0059】次に、この発明の第6の実施の形態につい
て説明する。上述した第5の実施の形態では、磁気パル
ス圧縮回路の前段に昇圧トランスを設けたパルスレーザ
用電源装置を前提として、この昇圧トランスに磁気結合
したコイルを設け、このコイルの誘起電圧によって接地
から電流エネルギーを吸い出し、コイルLに電流エネル
ギーを蓄積し、この蓄積した電流エネルギーを徐々にピ
ーキングコンデンサCPの正電圧端子側に補充するよう
にしていたが、この第6の実施の形態では、電流エネル
ギー蓄積用のコイルLを設けず、直接、ピーキングコン
デンサCPの正電圧端子側の補充するようにしている。
【0060】図7は、この発明の第6の実施の形態であ
るパルスレーザ用電源装置の構成を示す図である。図7
に示すパルスレーザ用電源装置は、図6に示した構成に
対し、コイルLを削除し、三次巻線コイルL5の負電圧
端子側を直接、接地している。その他の構成は、図6に
示した構成と同じであり、同一構成部分には同一符号を
付している。
【0061】図7において、トランスTによって電圧変
換される際、三次巻線コイルL5は、トランスTに磁気
結合しているため、三次巻線コイルL5にも誘起電圧が
発生し、この誘起電圧によって接地から電流エネルギー
が吸い出され、電流エネルギー蓄積用インダクタを兼ね
る三次巻線コイルL5によって電流エネルギーが蓄積さ
れ、その後、徐々に接続点P1に電流Iaとして流れ
る。
【0062】この電流Iaによって、ピーキングコンデ
ンサCPに本来蓄積されるべき漏れ電流を補充するよう
にしているため、図2(b)に示すように漏れ電流に相
当する領域E2における電荷量と、電流Iaによる領域
E3における電荷量とが相殺することになり、レーザ放
電部LDへの漏れ電流が発生せず、予備電極Ccには、
時点Ta以降に予備電流IAが流れ、主放電の時期に対
応した時点で予備電離が行われる。この結果、主放電で
ある電流ILDによる放電励起が安定し、特に、高繰り
返し時におけるパルスレーザ光出力が安定化することが
実験的に確認されている。
【0063】この第6の実施の形態によれば、パルスレ
ーザ用電源装置が昇圧トランスを有する場合に、この昇
圧トランスに磁気結合した三次巻線コイルL5の誘起電
圧によって接地から電流エネルギーを吸い出し、電流エ
ネルギー蓄積用のインダクタを兼ねる三次巻線コイルL
5に蓄積し、徐々にピーキングコンデンサCPの正電圧
端子側に補充し、コンデンサC2からピーキングコンデ
ンサCPへの電荷転送時における漏れ電流を相殺するよ
うにしているので、予備電離が正規の時点で行われ、高
繰り返し時におけるパルスレーザ光出力を安定化するこ
とができる。
【0064】次に、この発明の第7の実施の形態につい
て説明する。上述した第1〜第6の実施の形態では、い
ずれも、磁気結合したコイルに誘起した誘起電圧によっ
て接地から電流エネルギーを吸い出し、この吸い出した
電流エネルギーを一端蓄積して、所定の電荷量となるよ
うに電流エネルギー蓄積用のインダクタの値を適切に設
定し、この電流エネルギーがピーキングコンデンサCP
に転送されない漏れ電流と相殺するようにしていたが、
この第7の実施の形態では、ピーキングコンデンサCP
にダイオードを並列接続し、ピーキングコンデンサCP
に対して過剰の電流エネルギーを与えても、磁気パルス
圧縮過程に支障なく漏れ電流を相殺することができるよ
うにしている。
【0065】図8は、この発明の第7の実施の形態であ
るパルスレーザ用電源装置の構成を示す図である。図8
に示すパルスレーザ用電源装置は、図1に示した構成に
対し、ピーキングコンデンサCPに並列接続し、その順
方向をピーキングコンデンサCPの接地側とするダイオ
ードDを設け、その他の構成は、図1に示した構成と同
じであり、同一構成部分には同一符号を付している。
【0066】図8において、過飽和リアクトルSL1に
磁気結合したコイルL1に誘起された誘起電圧によって
接地から電流エネルギーが吸い出され、コイルLに蓄積
され、その後、徐々に接続点P1に電流Iaとして流
す。
【0067】ここで、コイルLのインダクタンスの設定
によって大きな電荷量が接続点P1に供給される場合で
もあっても、ダイオードDによって接地側にパスされる
ため、接続点P1の電位は常に零電位に保持される。し
たがって、コイルLのインダクタンス等の微細な電気特
性の調整を行わなくても、このダイオードDの設置のみ
によって、常に適切な電荷量がピーキングコンデンサC
Pに与えられることになる。
【0068】なお、上述した第2から第6の実施の形態
においても、ダイオードDをピーキングコンデンサCP
に並列接続するのみで、確実に漏れ電流を相殺すること
ができる。
【0069】この第7の実施の形態によれば、ダイオー
ドDを介して接続点P1における過剰の電荷量を接地側
に逃がすようにしているので、簡易な調整のみによって
確実に漏れ電流を相殺するようにしているので、予備電
離が正規の時点で行われ、高繰り返し時におけるパルス
レーザ光出力を安定化することができる。
【0070】次に、この発明の第8の実施の形態につい
て説明する。上述した第1〜第7の実施の形態では、い
ずれも、磁気結合したコイルに誘起した誘起電圧によっ
て接地から電流エネルギーを吸い出し、この吸い出した
電流エネルギーをピーキングコンデンサCPの正電圧端
子に供給するようにしているが、この第8の実施の形態
では、磁気パルス圧縮回路等とは別個に電流源を設け、
この電流源から供給される電荷をピーキングコンデンサ
CPの正電圧端子に供給するようにしている。
【0071】図9は、この発明の第8の実施の形態であ
るパルスレーザ用電源装置の構成を示す図である。図9
に示すパルスレーザ用電源装置は、図10に示した構成
に対し、ピーキングコンデンサCPに並列接続し、その
順方向をピーキングコンデンサCPの接地側とするダイ
オード3を有し、さらに、直列接続したインダクタ5と
電流源4とをピーキングコンデンサCPに並列接続し、
電流源4の電流供給方向をピーキングコンデンサCPの
正電圧端子側としている。その他の構成は、図10に示
した構成と同じであり、同一構成部分には同一符号を付
している。
【0072】図9において、電流源4は、磁気パルス圧
縮過程とは関係なく、常に、ピーキングコンデンサCP
の正電圧端子である接続点P1側に供給する。したがっ
て、ピーキングコンデンサCPに対する漏れ電流は、こ
の電流源4からの電流によって相殺されるとともに、電
流源4からの電流供給が過剰である場合には、ダイオー
ド3によって接地側に流れるため、常に接続点P1の電
位を零電位に設定することができる。
【0073】この第8の実施の形態によれば、電流源4
によって供給される電流によって、ピーキングコンデン
サCPに対する漏れ電流を相殺し、しかもダイオードD
を介して接続点P1における過剰の電荷量を接地側に逃
がすようにしているので、磁気パルス圧縮過程とは無関
係で、かつ磁気結合等の比較的複雑な構成を用いずに、
予備電離を正規の時点で行わせ、高繰り返し時における
パルスレーザ光出力を安定化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態であるパルスレーザ
用電源装置の構成を示す図である。
【図2】ピーキングコンデンサからレーザ放電部への電
荷転送と放電動作を説明するタイミングチャートであ
る。
【図3】本発明の第2の実施の形態であるパルスレーザ
用電源装置の構成を示す図である。
【図4】本発明の第3の実施の形態であるパルスレーザ
用電源装置の構成を示す図である。
【図5】本発明の第4の実施の形態であるパルスレーザ
用電源装置の構成を示す図である。
【図6】本発明の第5の実施の形態であるパルスレーザ
用電源装置の構成を示す図である。
【図7】本発明の第6の実施の形態であるパルスレーザ
用電源装置の構成を示す図である。
【図8】本発明の第7の実施の形態であるパルスレーザ
用電源装置の構成を示す図である。
【図9】本発明の第8の実施の形態であるパルスレーザ
用電源装置の構成を示す図である。
【図10】従来のパルスレーザ用電源装置の構成を示す
図である。
【図11】図10に示す従来のパルスレーザ用電源装置
の動作を示すタイミングチャートである。
【図12】従来におけるピーキングコンデンサからレー
ザ放電部への電荷転送と放電動作を説明するタイミング
チャートである。
【符号の説明】
1…充電用直流電源 2…主電極 3,D…ダイオード SW…スイッチ素子 G1…ゲート SL1〜SL3…
可飽和リアクトル L,L1〜L4,Lc…コイル LL1,LL2…調整
用インダクタ L5…三次巻線コイル T…トランス C0,C1,C
2…コンデンサ CP…ピーキングコンデンサ LD…レーザ放電部 C
c…予備電極

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 充電用直流電源からの電荷エネルギーを
    充電用コンデンサに蓄積し、この充電用コンデンサに蓄
    積された電荷エネルギーをスイッチ素子のオンを契機と
    して、可飽和リアクトルおよびコンデンサからなる磁気
    パルス圧縮回路を介して順次磁気パルス圧縮しつつ転送
    し、最終段のコンデンサに並列接続されたレーザ放電部
    に供給するパルスレーザ用電源装置において、 前記可飽和リアクトルに磁気結合し、該可飽和リアクト
    ルによる誘導電圧の正電圧端子を前記最終段のコンデン
    サの正電圧端子に接続したコイルと、 一端を前記コイルの負電圧端子に接続し、他端を接地し
    たインダクタとを具備し、前記コイルに発生する誘導電
    圧によって接地から電流エネルギーを吸い出して前記イ
    ンダクタに蓄積し、この蓄積した電流エネルギーを前記
    最終段のコンデンサに補充することによって、前記最終
    段のコンデンサに電荷転送される際の漏れ電流を相殺す
    ることを特徴とするパルスレーザ用電源装置。
  2. 【請求項2】 前記磁気パルス圧縮回路は、磁気パルス
    圧縮間隔を調整する調整用インダクタを有し、 前記コイルは、前記調整用インダクタに磁気結合し、該
    調整用インダクタによる誘導電圧の正電圧端子を前記最
    終段のコンデンサの正電圧端子に接続したことを特徴と
    する請求項1に記載のパルスレーザ用電源装置。
  3. 【請求項3】 充電用直流電源からの電荷エネルギーを
    充電用コンデンサに蓄積し、この充電用コンデンサに蓄
    積された電荷エネルギーをスイッチ素子のオンを契機と
    して、可飽和リアクトルおよびコンデンサからなる磁気
    パルス圧縮回路を介して順次磁気パルス圧縮しつつ転送
    し、最終段のコンデンサに並列接続されたレーザ放電部
    に供給するパルスレーザ用電源装置において、 前記スイッチ素子のオンを契機として転送される電荷エ
    ネルギーを昇圧し、該昇圧した電荷エネルギーを前記磁
    気パルス圧縮回路にエネルギー転送する昇圧トランス
    と、 前記昇圧トランスに磁気結合し、誘導電圧の正電圧端子
    を前記最終段のコンデンサの正電圧端子に接続するとと
    もにに、負電圧端子を接地した三次巻線コイルを具備
    し、前記三次巻線コイルに発生する誘導電圧によって接
    地から電流エネルギーを吸い出し、前記最終段のコンデ
    ンサに補充することによって、前記最終段のコンデンサ
    に電荷転送される際の漏れ電流を相殺することを特徴と
    するパルスレーザ用電源装置。
  4. 【請求項4】 一端を前記三次巻線コイルの負電圧端子
    に接続し、他端を接地したインダクタをさらに具備し、 前記三次巻線コイルは、前記昇圧トランスに磁気結合
    し、誘導電圧の正電圧端子を前記最終段のコンデンサの
    正電圧端子に接続するとともにに、負電圧端子を前記イ
    ンダクタの正電圧端子に接続したことを特徴とする請求
    項3に記載のパルスレーザ用電源装置。
  5. 【請求項5】 前記最終段のコンデンサに並列接続し、
    当該ダイオードの順方向端子を該最終段のコンデンサの
    負電圧端子に接続したダイオードをさらに具備したこと
    を特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載のパル
    スレーザ用電源装置。
  6. 【請求項6】 充電用直流電源からの電荷エネルギーを
    充電用コンデンサに蓄積し、この充電用コンデンサに蓄
    積された電荷エネルギーをスイッチ素子のオンを契機と
    して、可飽和リアクトルおよびコンデンサからなる磁気
    パルス圧縮回路を介して順次磁気パルス圧縮しつつ転送
    し、最終段のコンデンサに並列接続されたレーザ放電部
    に供給するパルスレーザ用電源装置において、 前記最終段のコンデンサに並列接続し、当該ダイオード
    の順方向端子を該最終段のコンデンサの負電圧端子に接
    続したダイオードと、 前記最終段のコンデンサに並列接続し、該最終段のコン
    デンサの正電圧端子側を流出方向とする電流源とを具備
    したことを特徴とするパルスレーザ用電源装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101003956B1 (ko) 2009-04-20 2010-12-30 박윤옥 출력 및 파장 안정화용 신호추출 장치를 가지는 접지분리형 레이저 장치
WO2023166570A1 (ja) * 2022-03-01 2023-09-07 ギガフォトン株式会社 ガスレーザ装置、及び電子デバイスの製造方法

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