JP2001093882A - 温度測定装置、及びその温度測定装置が設けられた真空処理装置 - Google Patents

温度測定装置、及びその温度測定装置が設けられた真空処理装置

Info

Publication number
JP2001093882A
JP2001093882A JP26832899A JP26832899A JP2001093882A JP 2001093882 A JP2001093882 A JP 2001093882A JP 26832899 A JP26832899 A JP 26832899A JP 26832899 A JP26832899 A JP 26832899A JP 2001093882 A JP2001093882 A JP 2001093882A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
substrate
infrared
infrared light
optical path
substrate mounting
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP26832899A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2001093882A5 (ja
Inventor
Koichi Tamagawa
孝一 玉川
Tomoyasu Kondo
智保 近藤
Koichi Nakajima
孝一 中島
Shuji Kodaira
周司 小平
Naoki Morimoto
森本  直樹
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ulvac Inc
Original Assignee
Ulvac Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ulvac Inc filed Critical Ulvac Inc
Priority to JP26832899A priority Critical patent/JP2001093882A/ja
Publication of JP2001093882A publication Critical patent/JP2001093882A/ja
Publication of JP2001093882A5 publication Critical patent/JP2001093882A5/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】真空処理中の基板温度を精度よく測定できる技
術を提供する。 【解決手段】基板載置台14に孔5を設け、光路体4を
挿入配置する。光路体4の上部先端部分は、基板載置台
14上の基板12と接触しないように配置し、下部は真
空槽11外に気密に導出し、その先端部分に赤外線検出
装置6を取り付ける。基板12裏面から放射された赤外
線は赤外線検出装置6内の赤外線受光部61によって受
光され、正確な温度測定が行われる。赤外線検出装置6
内に赤外線送光部62を設けておき、基板12裏面で反
射された赤外線の光量から、基板12の放射率を求める
と正確な測定を行うことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は真空処理中の基板の
温度測定を行う技術分野にかかり、特に、赤外線を用い
て温度測定を行う技術に関する。
【0002】
【従来の技術】近年では、半導体デバイスが増々微細化
し、また、大口径の基板(ウェハー)が使用されることか
らプロセスを精密に制御する技術が求められている。真
空雰囲気中でプロセスを制御するためには、基板の温度
を正確にモニターする技術が必要となる。
【0003】従来技術の温度モニター方法を説明する
と、図2には、従来技術の真空処理装置の一例として、
エッチング装置110が示されている。このエッチング
装置110は、真空槽111を有しており、該真空槽1
11の底壁上に静電吸着装置114が配置されている。
【0004】静電吸着装置114は、誘電体材料121
と、該誘電体材料121内に埋め込まれた正負の静電吸
着電極1221、1222とを有している。各静電吸着電
極1221、1222は、真空槽111外に配置された電
源131に接続されており、それぞれ正電圧と負電圧が
印加されるように構成されている。
【0005】誘電体材料121には孔105が設けられ
ており、該孔105内には赤外線検出装置106が配置
されている。この赤外線検出装置106は、真空槽11
1外に配置された測定装置本体107に接続されてい
る。
【0006】真空槽111の天井側には、カソード電極
123が配置されており、真空槽111内を真空排気し
た後、ガス導入系113からエッチングガスを導入し、
カソード電極123に電圧を印加すると、カソード電極
123近傍にプラズマが生成されるように構成されてい
る。
【0007】符号112は処理対象の基板であり、静電
吸着装置114上に配置されている。静電吸着装置11
4内には図示しないヒータが配置されており、そのヒー
タによって所定温度に加熱されている。
【0008】基板112を静電吸着装置114上に載置
した状態でカソード電極123近傍にプラズマを生成さ
せると基板112表面がそのプラズマに曝され、プラズ
マ中で活性化されたエッチングガスにより、基板112
表面のエッチングが行われる。
【0009】赤外線検出装置106は基板112の裏面
に近接して配置されており、基板112が昇温し、基板
112裏面から赤外線が放射されると、その赤外線は赤
外線検出装置106によって検出される。検出結果は測
定装置本体107に送信されると、測定装置本体107
によって基板112の温度が測定される。上記のよう
に、基板112裏面から放射される赤外線を検出する
と、エッチング等の真空処理中の基板112についても
温度測定を行うことが可能となる。
【0010】しかしながら測定対象の基板から放射され
る赤外線の強度は、基板中の不純物濃度、基板表面の形
状、形成されている薄膜の種類(金属膜やシリコン酸化
膜等)等の要因によって異なる値となる。従って、複数
の基板の温度を測定する場合、各基板から放射、及び検
出される赤外線強度が同じ値であっても、基板の温度が
等しいとは限らない。
【0011】そこで従来技術では、プロセスを開始する
前に、実際に真空処理を行う基板と同じ種類の基板に熱
電対を取り付け、その基板を真空槽111内に搬入し、
熱電対と赤外線検出装置106とによって温度測定を行
い、測定装置本体107が示す温度と、熱電対が測定し
た温度との関係を予め求めておき、実際のプロセスで
は、測定装置本体107が示す温度を、予め求めて置い
た関係から補正し、正確な温度を得るようにしていた。
【0012】しかしながら上記のような方法は、基板の
種類毎に熱電対を用いた測定が必要となり、煩雑であ
る。
【0013】また、測定対象物の基板がシリコン単結晶
に場合には、赤外線の波長が1.0×10-6m以上の場
合と、1.0×10-6m未満の場合とで、基板の透過率
が大きく変化することが知られている。
【0014】図3に示したグラフは、シリコン基板の温
度と放射率の関係を示している。波長が1.0×10-6
mよりも大きい場合には、特に基板が低温のときに半透
明の状態になることを示している。
【0015】このように、波長が1.0×10-6mより
も大きい赤外線に対しては、基板は半透明な状態になる
ため、基板表面に形成されたプラズマが放射する赤外線
が基板を透過してしまう。この場合、基板裏面に配置さ
れた赤外線検出装置106がその赤外線を検出すると、
基板112の温度が正確に測定できなくなるという問題
がある。
【0016】他方、基板112が不透明な状態になる波
長1.0×10-6m未満の赤外線を測定しようとする
と、基板112から放射される赤外線の強度が低く、上
記のような赤外線検出装置106では、静電吸着装置1
14から放出される赤外線が赤外線検出装置106内に
侵入し、測定誤差をもたらすため、基板温度を精度良く
測定できないという問題がある。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記従来技術
の不都合を解決するために創作されたものであり、その
目的は、真空雰囲気での処理中に、基板温度を精度よく
測定できる技術を提供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】放射温度計は、測定対象
物から放出される電磁波の性質が、測定対象物の温度と
一定の関係があることを利用した温度計である。よく知
られているように、完全放射体(黒体)の表面から放出さ
れる電磁波は、下記プランクの公式で表される。
【0019】
【数1】
【0020】図4のグラフに黒体の分光放射輝度を示
す。この図から以下のことが分かる。 (1)温度が低いほど熱放射エネルギーが減少する。 (2)温度が低くなるほど熱放射エネルギーの波長分布が
長波長側にずれる。
【0021】実際の測定対象物は不完全放射体であり、
測定対象の放射率をεとすると、放射温度形の見かけの
指示温度Sと実温度Tは、下記式、 L(λ,S) = ε・L(λ,T) で関係付けられる。従って、波長λ、測定対象物の指示
温度S、放射率εが分かれば、測定対象物の実温度Tを
求めることができる。
【0022】他方、測定対象物の吸収率αと、反射率ρ
と、透過率τとの間には、次式の関係がある。 α + ρ + τ = 1
【0023】熱放射平衡状態でのKirchhoffの法則によ
れば、物質の放射率εは吸収率αに等しい。更に、測定
対象物が不透明の場合、τ=0であるから、放射率ε
は、下記式で表せる。 ε(=α) = 1 − ρ
【0024】結局、測定に用いる赤外線波長に対し、測
定対象物の透過率τがゼロであれば、測定対象物の反射
率ρを測定すると、放射率εを求めることができる。
【0025】反射率ρの測定と、放射率εに基づいた温
度測定を行うためには、測定対象物が反射又は放射する
赤外線を受光素子まで導く技術が必要となる。
【0026】本発明は上記知見に基づいた技術を真空雰
囲気中のプロセスに応用したものであり、その請求項1
に記載された発明は、基板載置装置であって、表面に処
理対象の基板が載置される基板載置台と、前記基板載置
台に設けられた孔と、前記孔内に挿入され、一端が前記
基板表面近傍に配置された赤外線の光路体を有すること
を特徴とする。請求項2記載の発明は、請求項1記載の
基板載置装置であって、前記基板載置台内部には静電吸
着電極が設けられ、前記静電吸着電極に電圧を印加する
と、載置された基板を静電吸着できるように構成された
ことを特徴とする。請求項3記載の発明は、請求項1又
は請求項2のいずれか1項記載の基板載置装置であっ
て、前記基板載置台内部にはヒータが設けられたことを
特徴とする。請求項4記載の発明は、請求項1乃至請求
項3のいずれか1項記載の基板載置装置と、赤外線検出
装置とを有する温度測定装置であって、前記赤外線検出
装置は、前記光路体の前記基板表面側とは反対の端部に
取り付けられたことを特徴とする。請求項5記載の発明
は、請求項4記載の温度測定装置であって、前記赤外線
検出装置には、前記基板載置台上に載置された測定対象
物から放出され、前記光路体に入射した赤外線を検出す
る赤外線受光部が設けられたことを特徴とする。請求項
6記載の発明は、請求項5記載の温度測定装置であっ
て、前記赤外線受光部は、前記測定対象物の放射率が
0.6以上となる波長の赤外線を検出できるように構成
されたことを特徴とする。請求項7記載の発明は、請求
項5又は請求項6のいずれか1項記載の温度測定装置で
あって、前記赤外線検出装置には赤外線送光部が設けら
れ、前記赤外線送光部から射出された赤外線が前記光路
体を通って前記測定対象物に照射され、前記測定対象物
で反射された反射赤外線が前記光路体を通って前記赤外
線受光部で受光されるように構成されたことを特徴とす
る。請求項8記載の発明は、請求項7記載の温度測定装
置であって、前記赤外線送光部は、前記測定対象物の放
射率が0.6以上となる波長の赤外線を射出するように
構成されたことを特徴とする。この請求項8又は請求項
6の場合において、測定対象物がシリコン基板の場合、
放射率が0.6となる赤外線としては、波長が1.0×
10-6m未満の赤外線がよい。請求項9記載の発明は、
請求項7又は請求項8のいずれか1項記載の温度測定装
置であって、前記反射赤外線の検出結果と、前記測定対
象物から放出された赤外線の検出結果とから、前記測定
対象物の温度を求めるように構成されたことを特徴とす
る。請求項10記載の発明は、真空槽と、請求項4乃至
請求項9のいずれか1項記載の温度測定装置を有し、前
記真空槽内に前記基板載置装置が配置された真空処理装
置であって、前記光路体の前記基板表面側とは反対の端
部は、前記真空槽外に気密に導出され、前記赤外線検出
装置は前記真空槽外に配置されたことを特徴とする。
【0027】本発明は上記のように構成されており、基
板載置台の孔内には赤外線の光路体が配置されており、
基板載置台上に基板を載置すると、光路体の先端は基板
の裏面に非接触、又はごく軽く接触した状態で位置する
ようにされている。
【0028】基板載置台が放射する赤外線が光路体の先
端から内部に侵入すると、測定上の誤差になる。基板載
置台内部にヒータが設けられている場合には、ヒータの
発熱が誤差になる。
【0029】そのため、光路体先端と基板裏面とは非接
触の状態でできるだけ近接しているか、又は軽く接触し
ていることが望ましい。接触するように構成すると、光
路体先端が汚染される場合には、非接触の状態にしてお
くことが望ましい。
【0030】光路体の下端部先端部分には、赤外線検出
装置を取り付ける必要があるので、光路体下端部を真空
槽外に気密に導出し、赤外線検出装置を大気雰囲気中に
置くようにするとよい。
【0031】また、測定対象物である基板の放射率εを
測定するためには、基板の反射率ρを測定する必要があ
るので、赤外線検出装置内に、発光ダイオード等で構成
した赤外線送光部を設け、光路体を介して基板裏面に赤
外線を照射し、反射によって返光された反射赤外線を、
光路体を介して受光するとよい。受光のためには赤外線
受光部を設け、測定対象物が放射する赤外線と、反射赤
外線とを同時又は個別に測定するとよい。
【0032】測定には、波長1.0×10-6m未満の赤
外線を用い、基板を透過する赤外線の影響を排除すると
よい。
【0033】
【発明の実施の形態】本発明の実施形態を図面を用いて
説明する。図1を参照し、符号10は、本発明の真空処
理装置の一例であり、ここではエッチング装置が例示さ
れている。
【0034】この真空処理装置10は、真空槽11を有
しており、真空槽11底壁上には、基板載置台14を有
する基板載置装置が配置されている。この基板載置台1
4には、静電吸着装置が用いられており、電気絶縁性の
誘電体21を有している。誘電体21内の表面近傍には
2枚の静電吸着電極221、222が設けられており、誘
電体21内のその下方位置には、ヒータ28が設けられ
ている。
【0035】真空槽11内の天井側にはカソード電極2
3が設けられており、カソード電極23表面と基板載置
台14表面とは平行になるように配置されている。真空
槽11の外部には、電源31〜33が配置されており、
静電吸着電極22 1、222と、ヒータ28と、カソード
電極23とは、それぞれ電源31〜33に接続されてい
る。
【0036】真空槽11は接地電位に接続されており、
静電吸着電極221、222は、電源31によって、それ
ぞれ正電圧と負電圧が印加されるように構成されてい
る。
【0037】基板載置台14上に基板12を載置し、静
電吸着電極221、222に電圧を印加した場合、基板1
2が基板載置台14表面に静電吸着され、基板載置台1
4と基板12との間は、熱伝導率が非常に高い状態にな
る。
【0038】また、誘電体21は熱伝導性が高い材料で
構成されており、基板12が静電吸着された状態でヒー
タ28に通電して発熱させると、基板12が素早く加熱
されるようになっている。
【0039】誘電体21には、貫通孔5が設けられてお
り、その内部には光路体4が挿入されている。光路体4
はいわゆる光ファイバーであり、円柱状の石英の棒によ
って構成されている。この光路体4は、円形の貫通孔5
の内壁面とできるだけ近接する大きさに形成されてい
る。
【0040】光路体4の上部先端部分は、誘電体21で
構成された基板載置台14の表面よりも低い位置に配置
されており、従って、基板載置台14表面に基板12を
載置した場合、光路体4の上部先端部分は基板12の裏
面と接触しないようになっている。
【0041】光路体4の上部先端部分は、非接触の状態
で基板12裏面に近接するように配置されており、ここ
では、基板12裏面と光路体4上部先端部分の間隔(基
板載置台14表面と光路体4の高さの差)は、約0.2
mm〜1.0mmになるようにされている。
【0042】光路体4は、真空槽11の底壁面に気密に
挿通されており、その下端部は真空槽11の外部に導出
され、その先端部分には、赤外線検出装置6が取り付け
られている。赤外線検出装置6及び光路体4の下部先端
部分は、筺体8内に収容されており、筺体8からは、赤
外線検出装置6を測定装置本体7に接続するコードが導
出されている。
【0043】赤外線検出装置6内には、赤外線受光部6
1と赤外線送光部62とが設けられており、赤外線送光部
1が放射した赤外線は、光路体4を通過し、基板12
の裏面で反射され、その反射赤外光が光路体4を通過す
ると赤外線受光部62に入射するように構成されてい
る。
【0044】このような基板載置台14を用い、基板1
2をエッチング処理する場合、先ず、真空処理装置10
内を予め真空雰囲気にし、上記のように基板12を基板
載置台14(予め加熱されている)の上に載置し、装置本
体7を用い、基板12を静電吸着をしない状態で、赤外
線受光部61に入射する波長0.95×10-6mの赤外
線の光量を測定する。
【0045】このとき基板載置台14の温度は基板12
の温度よりも高いので、基板載置台14から放射される
赤外線の光量(バックグラウンド量)は基板12から放射
される赤外線の光量よりも大きくなる。従って、ここで
の赤外線受光量をバックグラウンド量とすることができ
る。
【0046】次に、基板12を基板載置台14に静電吸
着すると、基板12と基板載置台14の間の熱伝導が良
くなるため、基板12がヒータ28によって加熱されて
昇温し、それに伴い、基板12から放射される赤外線の
量が増加する。
【0047】基板が概ね設定温度(ここでは200℃)に
達した後、赤外線受光部61に入射する波長0.95×
10-6mの赤外線の光量を測定する。このときの測定量
は基板12が放射する赤外線の光量とバックグラウンド
量とを加算した値になる。
【0048】この測定量(基板12からの赤外線放射量
+バックグラウンド量)から前記の静電吸着なしで測定
した光量(バックグラウンド量)を差し引くことにより、
基板12からの赤外線放射量が求められる。
【0049】基板12は、基板載置台14表面に静電吸
着されており、基板12の温度と基板載置台14の温度
の差はわずかであり、また、光路体4先端が基板12裏
面に近接しているので、基板載置台14から放射された
赤外線が基板12裏面で反射して光路体4中に入射する
光量は僅かである。従って、この光路体4を有する温度
測定装置では、バックグラウンドの光量は非常に小さく
なっている。
【0050】基板12からの赤外線放射量を測定した
後、赤外線送光部62から波長0.95×10-6mの赤
外線を射出させ、基板12裏面で反射させ、反射によっ
て返光された反射赤外光を赤外線受光部61で検出す
る。反射率は、下記式、 反射率 = 反射赤外光量/射出赤外光量 で定義されるから、反射率を求めると、放射率εは、下
記式、 放射率ε = 1−反射率 により求められる。
【0051】ここで求められた放射率εと、前述の測定
から求められた基板12からの赤外線放射量とから、基
板12の実温度が求められる。
【0052】上記のような放射率εの測定と、基板12
からの赤外線放射量の測定を交互に繰り返し行いながら
基板12の温度を監視し、ヒータ28への通電量を制御
することで、基板12の温度制御を行う。ここでは1秒
間に最大30回の温度測定を行っている。
【0053】基板12が所定温度に昇温したところでガ
ス導入系13からエッチングガスを導入すると共にカソ
ード電極23に電圧を印加し、項日案12表面にプラズ
マを生成させ、基板12のエッチングを行う。
【0054】エッチングの最中においても基板12の放
射率εの測定と赤外線放射量の測定を繰り返し行い、基
板12の温度が一定になるようにヒータ28への通電量
を制御すると精度のよいエッチング処理を行うことがで
きる。
【0055】以上説明したように、本発明によれば、真
空処理装置10内での真空処理中に、処理と並行して基
板の温度測定を行うことができるので、正確な温度制御
を行うことができる。また、基板毎に放射率εを測定す
ることができるので、測定結果が正確である。
【0056】なお、上記実施例では、石英性の棒を光路
体に用いたが、サファイヤの棒を用いてもよい。要する
に、基板裏面が放射又は反射した赤外線を減衰させない
材料であればよい。
【0057】また、上記の実施例では、シリコン基板に
対して波長0.95×10-6mの赤外線を用いたが、測
定対象物がガリウム・ひ素基板等の他の材料で構成され
ている場合、赤外線の波長を変えることができる。
【0058】更にまた、上記の真空処理装置10はエッ
チング装置であったが、本発明の真空処理装置は、スパ
ッタリング装置、CVD装置、蒸着装置等の真空雰囲気
中で基板を処理する真空処理装置を広く含むものであ
る。
【0059】
【発明の効果】真空処理中でも基板温度が正確に測定で
きる。基板毎に放射率を測定できるので、種々の基板の
温度を正確に測定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の真空処理及び温度測定装置を説明する
ための図
【図2】従来技術の真空処理装置を説明するための図
【図3】シリコン基板の場合の赤外線波長と放射率との
関係を示すグラフ
【図4】黒体の赤外線波長と放射強度の関係を示すグラ
【符号の説明】
4……光路体 5……孔 6……赤外線検出装置
1……赤外線受光部 62……赤外線送光部 10……真空処理装置 1
1……真空槽 12……測定対象物(基板) 14…
…基板載置台 21……ヒータ 221、222……
静電吸着電極
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中島 孝一 静岡県裾野市須山1220−14 日本真空技術 株式会社裾野工場内 (72)発明者 小平 周司 静岡県裾野市須山1220−14 日本真空技術 株式会社裾野工場内 (72)発明者 森本 直樹 静岡県裾野市須山1220−14 日本真空技術 株式会社裾野工場内 Fターム(参考) 2G066 AB02 AC01 AC11 BA18 BA38 BA51 BB03 CA01 4M106 AA01 CA19 CA31 DH02 DH13 DJ06 DJ18 DJ19 DJ20 DJ32 5F004 AA01 BA04 BB16 BB17 BB26 CA04 CB12 5F045 AA08 DP05 DP28 EK07 EM05 GB05 GB17

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】表面に処理対象の基板が載置される基板載
    置台と、 前記基板載置台に設けられた孔と、 前記孔内に挿入され、一端が前記基板表面近傍に配置さ
    れた赤外線の光路体を有する基板載置装置。
  2. 【請求項2】前記基板載置台内部には静電吸着電極が設
    けられ、前記静電吸着電極に電圧を印加すると、載置さ
    れた基板を静電吸着できるように構成された請求項1記
    載の基板載置装置。
  3. 【請求項3】前記基板載置台内部にはヒータが設けられ
    た請求項1又は請求項2のいずれか1項記載の基板載置
    装置。
  4. 【請求項4】請求項1乃至請求項3のいずれか1項記載
    の基板載置装置と、赤外線検出装置とを有する温度測定
    装置であって、 前記赤外線検出装置は、前記光路体の前記基板表面側と
    は反対の端部に取り付けられた温度測定装置。
  5. 【請求項5】前記赤外線検出装置には、前記基板載置台
    上に載置された測定対象物から放出され、前記光路体に
    入射した赤外線を検出する赤外線受光部が設けられた請
    求項4記載の温度測定装置。
  6. 【請求項6】前記赤外線受光部は、前記測定対象物の放
    射率が0.6以上となる波長の赤外線を検出できるよう
    に構成された請求項5記載の温度測定装置。
  7. 【請求項7】前記赤外線検出装置には赤外線送光部が設
    けられ、 前記赤外線送光部から射出された赤外線が前記光路体を
    通って前記測定対象物に照射され、前記測定対象物で反
    射された反射赤外線が前記光路体を通って前記赤外線受
    光部で受光されるように構成された請求項5又は請求項
    6のいずれか1項記載の温度測定装置。
  8. 【請求項8】前記赤外線送光部は、前記測定対象物の放
    射率が0.6以上となる波長の赤外線を射出するように
    構成された請求項7記載の温度測定装置。
  9. 【請求項9】前記反射赤外線の検出結果と、前記測定対
    象物から放出された赤外線の検出結果とから、前記測定
    対象物の温度を求めるように構成された請求項7又は請
    求項8のいずれか1項記載の温度測定装置。
  10. 【請求項10】真空槽と、請求項4乃至請求項9のいず
    れか1項記載の温度測定装置を有し、前記真空槽内に前
    記基板載置装置が配置された真空処理装置であって、 前記光路体の前記基板表面側とは反対の端部は、前記真
    空槽外に気密に導出され、前記赤外線検出装置は前記真
    空槽外に配置された真空処理装置。
JP26832899A 1999-09-22 1999-09-22 温度測定装置、及びその温度測定装置が設けられた真空処理装置 Pending JP2001093882A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26832899A JP2001093882A (ja) 1999-09-22 1999-09-22 温度測定装置、及びその温度測定装置が設けられた真空処理装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26832899A JP2001093882A (ja) 1999-09-22 1999-09-22 温度測定装置、及びその温度測定装置が設けられた真空処理装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001093882A true JP2001093882A (ja) 2001-04-06
JP2001093882A5 JP2001093882A5 (ja) 2005-11-04

Family

ID=17457026

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP26832899A Pending JP2001093882A (ja) 1999-09-22 1999-09-22 温度測定装置、及びその温度測定装置が設けられた真空処理装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001093882A (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005536049A (ja) * 2002-08-13 2005-11-24 ラム リサーチ コーポレーション 放出電磁放射により基板の温度をその場でモニタリングする方法および装置
US7235155B2 (en) * 2003-03-14 2007-06-26 Tokyo Electron Limited Method and apparatus for monitoring plasma conditions using a monitoring ring
JP2010025756A (ja) * 2008-07-18 2010-02-04 Fuji Electric Systems Co Ltd 温度計測装置及び温度分布計測システム
JP2011258615A (ja) * 2010-06-07 2011-12-22 Hitachi High-Technologies Corp プラズマ処理装置及びプラズマ処理方法
JP2012156522A (ja) * 2004-10-26 2012-08-16 Applied Materials Inc 二重パイロメータ
JP2015135313A (ja) * 2014-01-20 2015-07-27 ウシオ電機株式会社 熱処理装置およびランプ制御方法
US9945736B2 (en) 2003-08-12 2018-04-17 Lam Research Corporation Methods and apparatus for in situ substrate temperature monitoring by electromagnetic radiation emission
CN113970571A (zh) * 2021-10-25 2022-01-25 攀钢集团攀枝花钢铁研究院有限公司 简易的黑度系数比对装置及黑度系数快速测定方法

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005536049A (ja) * 2002-08-13 2005-11-24 ラム リサーチ コーポレーション 放出電磁放射により基板の温度をその場でモニタリングする方法および装置
US7235155B2 (en) * 2003-03-14 2007-06-26 Tokyo Electron Limited Method and apparatus for monitoring plasma conditions using a monitoring ring
US9945736B2 (en) 2003-08-12 2018-04-17 Lam Research Corporation Methods and apparatus for in situ substrate temperature monitoring by electromagnetic radiation emission
JP2012156522A (ja) * 2004-10-26 2012-08-16 Applied Materials Inc 二重パイロメータ
JP2010025756A (ja) * 2008-07-18 2010-02-04 Fuji Electric Systems Co Ltd 温度計測装置及び温度分布計測システム
JP2011258615A (ja) * 2010-06-07 2011-12-22 Hitachi High-Technologies Corp プラズマ処理装置及びプラズマ処理方法
JP2015135313A (ja) * 2014-01-20 2015-07-27 ウシオ電機株式会社 熱処理装置およびランプ制御方法
CN113970571A (zh) * 2021-10-25 2022-01-25 攀钢集团攀枝花钢铁研究院有限公司 简易的黑度系数比对装置及黑度系数快速测定方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100630025B1 (ko) 기판 온도 측정 센서
US5727017A (en) Method and apparatus for determining emissivity of semiconductor material
KR101545282B1 (ko) 보정 기판 및 보정 방법
TWI580954B (zh) 測量矽薄膜之方法、偵測矽薄膜之缺陷之方法、及矽薄膜缺陷偵測裝置
JP2002539622A (ja) 熱処理室中の温度を決定する方法
CN101142475A (zh) 半导体晶片测量装置和方法
KR20110020943A (ko) 식각 프로세스에서 적외선 전송에 의한 기판 온도 측정
JP2008235858A (ja) 半導体表面温度測定方法及びその装置
JP2001093882A (ja) 温度測定装置、及びその温度測定装置が設けられた真空処理装置
CN112352142A (zh) 用于测量温度的方法和设备
JPWO2009081748A1 (ja) 放射測温方法及び放射測温システム
CN108139275B (zh) 温度探针
KR20130027076A (ko) 독립 광 소스를 이용한 웨이퍼 온도 측정을 위한 방법 및 장치
JP3902125B2 (ja) 温度測定方法及びプラズマ処理装置
JP2011080790A (ja) 放射温度計用参照光源装置
JP4166400B2 (ja) 放射温度測定方法
JP4159216B2 (ja) 静電吸着装置、真空処理装置、及び静電吸着方法
Herskowits et al. Silicon heating by a microwave-drill applicator with optical thermometry
JP4186365B2 (ja) 温度測定方法、温度制御方法及び熱処理装置
JPH11354526A (ja) 板体加熱装置
JP2023124480A (ja) 温度測定方法および熱処理装置
JP2005147976A (ja) 温度測定装置、チャックモニター及びプラズマ処理装置
JP2000036370A (ja) 板体加熱装置
JPS6215817A (ja) 光強度測定装置
US20240077358A1 (en) Thermal radiation source and method for measuring the exact temperature and/or radiated radiant flux of the thermal radiation source

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050808

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20050808

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050808

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060405

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070612

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20071023