JP2001093809A - パターン描画方法及び荷電ビーム描画装置 - Google Patents

パターン描画方法及び荷電ビーム描画装置

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JP2001093809A
JP2001093809A JP26835599A JP26835599A JP2001093809A JP 2001093809 A JP2001093809 A JP 2001093809A JP 26835599 A JP26835599 A JP 26835599A JP 26835599 A JP26835599 A JP 26835599A JP 2001093809 A JP2001093809 A JP 2001093809A
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aperture
charged beam
pattern
sample
lens
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JP26835599A
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English (en)
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Koji Ando
厚司 安藤
Toshiyuki Umagoe
俊幸 馬越
Ryoichi Inenami
良市 稲浪
Kazuyoshi Sugihara
和佳 杉原
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】VSB描画方式によるパターンの描画を減少さ
せつつ、CP描画方式に用いられるアパーチャの数の増
加を抑制すること。 【解決手段】電子銃101と、電子銃101から発生さ
れた電子ビーム102を所望のアパーチャ像に成形する
CPアパーチャ105と、成形された電子ビーム102
をウェハ116上に結像させる結像レンズ系106,1
08と、電子ビーム102をブランキングするためのブ
ランキング偏向器118と、試料面上の荷電ビームの照
射位置を制御する対物偏向器107と、ウェハ116上
に結像させるパターンに応じて前記結像レンズ系10
6,108の条件を変更し、CPアパーチャ105と前
記試料間で前記アパーチャ像の結像する回数を変更する
手段117とを具備してなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、荷電ビームを用い
て試料面上にパターンを描画する荷電ビーム描画装置及
びパターン描画方法に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体製造工程における光リソグラフィ
は、そのプロセス簡易性、低コストなどの利点により広
くデバイス生産に用いられてきた。常に技術革新が続け
られており、近年では短波長化(KrFエキシマレーザ
光源)により0.25μm以下の素子の微細化が達成さ
れつつある。さらに微細化を進めようと、より短波長の
ArFエキシマレーザ光源やレベンソン型の位相シフト
マスクの開発が進められており0.15μmルール対応
の量産リソグラフィツールとして期待されている。しか
し、これを実現するための課題も多く、その開発に係わ
る時間が長期化しており、デバイスの微細化のスピード
に追いつかなくなることが心配されつつある。これに対
して、ポスト光リソグラフィの第一候補である荷電ビー
ムリソグラフィは、細く絞ったビームを用いて0.01
μmまでの加工できることは実証済みである。微細化と
いう観点では、当面問題なさそうであるが、デバイス量
産ツールとしてはスループットに問題がある。すなわち
細かいパターンを一つ一つ順番に描いていくためどうし
ても時間がかかってしまう。この描画時間を短縮するた
めに、ULSIパターンの繰り返し部分を部分的に一括
して描画する部分一括描画方式(CP(Character Proj
ection)描画方式)が開発されている。
【0003】しかし、実際にデバイスをCP描画方式で
描画する場合、CPの数が限定されている為、繰り返し
数の少ないパターンに関しては可変成形ビーム(VS
B)描画方式と呼ばれる2枚のアパーチャの光学的な重
なりによりビームの形状を決定し描画を行っている。し
かし、CP描画方式に比較して、VSB描画方式はパタ
ーンを短冊上に分割する為、ショット数が増加し、スル
ープットを低下させる。また、アパーチャの重なりの設
定誤差によるパターン寸法性精度の劣化が発生する。
【0004】パターンの寸法精度、スループットの点か
らは全てのパターンをCP描画方式でパターンが形成す
る事が理想となる。
【0005】デバイスのパターンの設計はある種パター
ンを組み合わせて機能させている。ある、ASICの場
合種パターンは400種類程度である。この種パターン
を反転、ミラー反転して組み合わせるため、CP描画方
式では400種×4=1600種のCPが必要になる。
このため従来は必要なアパーチャの数が多く、可能な数
だけCPアパーチャ化して、その他はVSB描画方式で
描画をおこなってきた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】パターンの寸法精度、
スループットの点から全てのパターンをCP描画方式で
形成することが理想であるが、多数のアパーチャを用意
しなければなら無いので、アパーチャの数を増やすとコ
ストが増大する。そのため、可能なパターンだけ、CP
描画方式で形成し、残りのパターンはVSB描画方式で
描画を行っていた。しかし、VSB描画方式では、アパ
ーチャの重なり設定誤差によるパターン寸法精度が劣化
するという問題があった。
【0007】本発明の目的は、VSB描画方式によるパ
ターンの描画を減少させつつ、CP描画方式に用いられ
るアパーチャの数の増加を抑制することにより、パター
ン寸法精度の劣化及びコスト増大の抑制を図り得るパタ
ーン描画方法及び荷電ビーム描画装置を提供することに
ある。
【0008】
【課題を解決するための手段】[構成]本発明は、上記
目的を達成するために以下のように構成されている。
【0009】(1)本発明(請求項1)は、荷電ビーム
源と、この荷電ビーム源から発生された荷電ビームを所
望のパターンに成形するアパーチャと、成形された荷電
ビームを試料上に結像させる結像レンズ系と、荷電ビー
ムをブランキングするためのブランキング偏向器と、試
料面上の荷電ビームの照射位置を制御する対物偏向器と
を有する荷電ビーム描画装置を用いたパターン描画方法
であって、前記結像レンズ系のレンズ条件を変更して、
前記アパーチャと前記試料との間で前記アパーチャで成
形された荷電ビーム像の結像する回数を異ならせ、該ア
パーチャにより成形された荷電ビームのパターンに対し
て、相似又は点対称なパターンを該試料面上に結像させ
ることを特徴とする。
【0010】(2)本発明(請求項2)は、荷電ビーム
源と、この荷電ビーム源から発生された荷電ビームを所
望のパターンに成形するアパーチャと、成形された荷電
ビームを試料上に結像させる、二つ以上の多極子レンズ
を用いた結像レンズ系と、前記試料面上の荷電ビームの
照射位置を制御する対物偏向器とを有する荷電ビーム描
画装置を用いたパターン描画方法であって、前記結像レ
ンズ系のレンズ条件を変更して、前記アパーチャと前記
試料間で該アパーチャで成形された荷電ビーム像の結像
する回数が異ならせ、該アパーチャにより成形された荷
電ビームのパターンに対して、相似,点対称或いは線対
称なパターンを該試料面上に結像させることを特徴とす
る。
【0011】(3)本発明(請求項3)の荷電ビーム描
画装置は、荷電ビーム源と、この荷電ビーム源から発生
された荷電ビームを所望のパターンに成形するアパーチ
ャと、成形された荷電ビームを試料上に結像させる結像
レンズ系と、荷電ビームをブランキングするためのブラ
ンキング偏向器と、試料面上の荷電ビームの照射位置を
制御する対物偏向器と、前記試料上に結像させるパター
ンに応じて前記結像レンズ系の条件を変更し、前記アパ
ーチャと前記試料間で前記アパーチャ像の結像する回数
を変更する手段とを具備してなることを特徴とする。
【0012】(4)本発明(請求項4)の荷電ビーム描
画装置は、荷電ビーム源と、この荷電ビーム源から発生
された荷電ビームを所望のパターンに成形するアパーチ
ャと、成形された荷電ビームを試料上に結像させる、二
つ以上の多極子レンズを用いた結像レンズ系と、前記試
料面上の荷電ビームの照射位置を制御する対物偏向器
と、前記試料上に結像させるパターンに応じて前記結像
レンズ系の条件を変更し、前記アパーチャと前記試料間
で前記アパーチャ像の結像する回数を変更する手段とを
具備してなることを特徴とする。
【0013】なお、上記四つの発明において、前記CP
アパーチャには、半導体回路の繰り返しパターンに対応
したパターンが形成されていることが好ましい。
【0014】[作用]本発明は、上記構成によって以下
の作用・効果を有する。
【0015】結像レンズ系の設定条件を変更することに
より、CPアパーチャで整形されたパターンと相似なパ
ターンに対して点対称、線対称なパターンを試料上に結
像することが可能となり、CPアパーチャの数を減少さ
せることが可能となった。CPアパーチャの数の減少に
よりスループットと寸法精度の向上が可能となった。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を以下に図面
を参照して説明する。
【0017】[第1実施形態]図1は、本発明の第1実
施形態に係わる電子ビーム描画装置の概略構成を示す図
である。
【0018】電子銃101から放出された電子ビーム1
02はコンデンサーレンズ103で希望の電流密度に調
整され、CP選択偏向器104で任意のCPアパーチャ
105に照射される。CPアパーチャ105で希望のビ
ーム形状へ成形された像は、縮小レンズ106及び対物
レンズ108からなる結像レンズ系で希望するサイズに
縮小され、ウェハ116上に結像、転写される。電子ビ
ーム102の試料面上の位置は、対物主偏向器107に
より試料116上に設定される。
【0019】パターンデータ115及び制御コンピュー
タ114により、レンズ制御回路110、CP制御回路
113、ビーム偏向回路111、ステージ制御回路11
2が制御される。ここで使用したレンズは回転対象型の
静電レンズを用いた。
【0020】試料116上の電子ビーム102の位置を
移動する場合、試料116上の不必要な場所に露光され
ないように、電子ビーム102をブランキング電極11
8で偏向し、電子ビーム102をカットし、試料面上に
到達しないようにする。ブランキング電極118への偏
向電圧の制御は、ブランキング制御回路120で制御さ
れる。縮小レンズ106及び対物レンズ108に入射す
る露光光の光軸は、それぞれ第1アライメント偏向器1
21及び第2アライメント偏向器122によって調整さ
れる。第1及び第2アライメント偏向器121,122
は、アライメント制御回路124によって制御される。
【0021】パターンデータ115に応じて、CPアパ
ーチャ105のパターンを選択するとと共に、条件変更
データ117に応じて前記縮小レンズ及び前記対物レン
ズのレンズ条件を変更し、電子ビームを成形するCPア
パーチャと試料との間でアパーチャ像が結像する回数を
異ならせることによって、CPアパーチャ105のパタ
ーンに対して相似なパターンと、CPアパーチャ105
のパターンに対して点対称なパターンを試料上に結像す
る。
【0022】なお、条件変更データ117には、図2に
示すように、条件に応じて、縮小レンズ、対物レンズ、
第1及び第2アライメント偏向器の設定値が格納されて
いる。図2においては、条件A,条件Bの二つの条件を
示しているが、実際には多数の条件が格納されている。
【0023】縮小レンズ106及び対物レンズ108の
レンズ条件及び第1及び第2アライメント偏向器12
1,122の調整条件は、変更データ117内に格納さ
れている。
【0024】変更データ117内には、例えば図2に示
すような、表の形で格納されている。ウェハ116上に
結像するパターンに応じて条件A,条件Bを選択して、
縮小レンズ106,対物レンズ108,第1及び第2ア
ライメント偏向器121,122の条件を変更する。な
お、レンズ条件を変更する際に光軸もずれるので、本実
施形態に示したように、アライメント偏向器によって光
軸の調整を行うことが好ましい。アライメント偏向器は
高速、高精度に変更するために静電型の偏向器を用い
た。
【0025】図3は、CPアパーチャで成形されたアパ
ーチャ像を偶数の結像回数の条件で結像した場合のCP
アパーチャ105から下の結像系の電子ビームの軌道を
示す図である。
【0026】通常CPアパーチャ105には、繰り返し
パターンが形成されているが、説明を簡略するためにC
Pアパーチャ105に形成されているパターンとして
“F”を用いている。
【0027】CPアパーチャ105から縮小レンズ10
6までの距離は30mm、縮小レンズ106から対物レ
ンズ108までは50mm対物レンズ108からウェハ
116面までの距離は10mmである。このとき、縮小
レンズ106の焦点距離を13.6mm、対物レンズ1
08の焦点距離を7.1mmの場合、縮小レンズ106
と対物レンズ108間でCPアパーチャ像(CPアパー
チャ上のパターン201)は一度結像し、その後ウェハ
116上に結像する。即ち、CPアパーチャ105とウ
ェハ116間で2回結像し(ウェハ上での結像回数も含
む)、CPアパーチャ105の像はウェハ116上と同
位相になる。この時、CPアパーチャ105のウェハ1
16上での縮小率は1/3となる。即ち、CPアパーチ
ャ105上で10μmの“F”の形のCPアパーチャの
パターンはウェハ116上で10/3μmとなり、同位
相のウェハ上のパターン202になる。
【0028】図4はCPアパーチャ105、レンズ10
6及び108、ウェハ116の位置関係は図3と同様で
あるが、CPアパーチャ105とウェハ116間で一度
結像する条件にレンズを設定した時の光線図である。縮
小レンズ106の焦点距離を30mm、対物レンズの焦
点距離を10mmとした。この時、CPアパーチャ10
5とウェハ116間での結像回数は1回(奇数回)とな
り、CPアパーチャ上のパターン201はウェハ上のパ
ターン202として結像する。この場合は即ち、CPア
パーチャ105とウェハ116間で1回結像し、CPア
パーチャ上のパターン201とウェハ上のパターン20
2は上下逆位相になる。この時、CPアパーチャ105
のウェハ116上での縮小率は1/3となる。
【0029】即ち、CPアパーチャ105上で10μm
の“F”の形のパターン201はウェハ116上で10
/3μmとなり、逆位相のパターン201、つまり
“F”と点対称なパターンになる。
【0030】上述したように、レンズの設定条件により
1つのアパーチャを上下反転して使用することが出来、
CPアパーチャ105の数が1/2に減少する事が可能
となった。また、静電型レンズを使用している為、磁界
型レンズの様に像の回転、ヒステリシス等は発生しな
い。また、レンズを高速に切替える事も可能となる。
【0031】上述した方法を用いる事により、回転対象
のCPアパーチャパターンを同一のCPアパーチャ10
5で描画する事が可能となり、スループットおよびCD
の精度を向上する事が可能となった。
【0032】[第2実施形態]図5は、本発明の第2実
施形態に係わる電子ビーム描画装置の概略構成を示す図
である。電子銃101から放出された電子ビーム102
はコンデンサーレンズ103で希望の電流密度に調整さ
れ、CP選択偏向器104で任意のCPアパーチャ10
5のパターンに照射される。CPアパーチャ105で希
望のビーム形状へ成形された像は、第1,第2及び第3
結像レンズ401,402,402からなる結像レンズ
系で希望するサイズに結像されて、ウェハ116上に結
像、転写される。電子ビーム102の試料面上の位置
は、対物偏向器107により試料116上に設定され
る。この時、ウェハ116上に結像する結像系のレンズ
に軸非対象の静電型レンズ、4極子型を3段重ねたトリ
プレット型を用いた。
【0033】制御コンピュータ114,パターンデータ
115及び条件変更データ117により、レンズ制御回
路110、CP制御回路113、ビーム偏向回路11
1、ステージ制御回路112及びアライメント制御回路
124が制御される。
【0034】試料116上の電子ビーム102の位置を
移動する場合、試料116上の不必要な場所に露光され
ないように、電子ビーム102をブランキング電極11
8で偏向し、電子ビーム102をカットし、試料面上に
到達しないようにする。ブランキング電極118への偏
向電圧の制御は、ブランキング制御回路120で制御さ
れる。第1結像レンズ401,第2結像レンズ402及
び第3結像レンズ403に入射する露光光の光軸は、そ
れぞれ第1アライメント偏向器121,第2アライメン
ト偏向器122及び第3アライメント偏向器123によ
って調整される。第1,第2及び第3アライメント偏向
器121,122、123は、アライメント制御回路1
24によって制御される。
【0035】パターンデータ115に応じて、CPアパ
ーチャ105のパターンを選択するとと共に、条件変更
データ117に応じて第1,第2及び第3結像レンズ4
01,402,403のレンズ条件、及び第1,第2及
び第3アライメント偏向器の補正値を変更し、電子ビー
ムを成形するCPアパーチャ105とウェハ116との
間でアパーチャ像が結像する回数を異ならせることによ
って、CPアパーチャ105のパターンに対して相似な
パターンと、CPアパーチャ105のパターンに対して
点対称及び線対称なパターンをウェハ116上に結像す
る。
【0036】なお、条件変更データ117には、図6に
示すように、条件に応じて、第1,第2及び第3結像レ
ンズ、第1,第2及び第3アライメント偏向器、ウェハ
の結像位置補正値が格納されている。図6においては、
条件A,条件Bの二つの条件を示しているが、実際には
多数の条件が格納されている。ウェハ116上に結像す
るパターンに応じて、条件A,Bを選択して、第1結像
レンズ、第2結像レンズ、第3結像レンズ、第1アライ
メント偏向器、第2アライメント偏向器、第3アライメ
ント偏向器、ウェハ上の結像位置の補正を行う。
【0037】図7は、CPアパーチャ105からウェハ
116までの結像系の電子ビームの軌道を示す図であ
る。図7において、実線はXZ平面の電子ビームの軌道
を示している。4極子レンズは例えばXZ平面では発散
(凹)レンズ、YZ平面では収束レンズとして働く、軸
非対称レンズである。CPアパーチャ105で成形され
た電子ビームのXZ平面は図7に示すような軌道を通
り、第1結像レンズ401と第2結像レンズ402の間
で一度結像し、その後、第3結像レンズ403によりウ
ェハ116上へ結像される。
【0038】一方、図7の破線はYZ平面のビームの軌
道を示している。CPアパーチャ105で成形されたY
Z平面の電子ビームは図7の破線に示すような軌道を通
り、第2結像レンズ402によりウェハ116上へ結像
される。
【0039】この様なレンズ設定において、CPアパー
チャ105からウェハ116間でXZ平面では2度結像
している。一方、YZ平面では1度結像している。CP
アパーチャ105上のパターン201は、ウェハ116
上のパターン702は、図7のFマークに示すように、
上下が反転した状態でウェハ上へ結像される。
【0040】図8は、CPアパーチャ105からウェハ
116までの結像系の電子ビームの軌道を示した物であ
る。
【0041】図8の実線はXZ平面のビームの軌道を示
している。CPアパーチャ105で成形された電子ビー
ムはXZ平面で図8の実線に示すような軌道を通り、第
2結像レンズ402によりウェハ116上へ結像され
る。
【0042】また、図8の破線はYZ平面のビームの軌
道を示している。CPアパーチャ105で成形された電
子ビームのYZ平面は図8の破線に示すような軌道を通
り、第1結像レンズ401と第2結像レンズ402の間
で、一度結像し、その後、第3結像レンズ403により
ウェハ116上へ結像される。
【0043】一方、この様なレンズ設定において、CP
アパーチャ105からウェハ116間でXZ平面では1
度結像している。一方、YZ平面では2度結像してい
る。CPアパーチャ105上のパターン201はウェハ
116上のパターン802は図7のFマークに示すよう
に、左右が反転した状態でウェハ116上へ結像され
る。
【0044】上記に示したように、レンズの設定条件に
より1つのCPアパーチャ105の像を反転して使用す
ることが出来る。CPアパーチャ105の上下、左右ミ
ラー反転像をウェハ116上に結像することが可能とな
るため、レンズの組み合わせにより、CPアパーチャ1
05の数を1/4に減少させる事が可能となった。
【0045】また、静電型レンズを使用している為、磁
界型レンズの様に像の回転、ヒステリシス等は発生しな
い。また、静電型レンズを用いているため、レンズの条
件を高速に切替える事も可能となる。
【0046】この方法を用いる事により、回転・反転対
象のパターンを同一のCPアパーチャ105で描画する
事が可能となり、スループットおよびCDの精度を向上
する事が可能となった。
【0047】本実施形態は、説明を簡素化するため、ト
リプレットの4極子レンズを用いているが、本発明はト
リプレットの限定された物ではなく、4極子をさらに複
数段重ね自由度を増やしても同様の効果を得られる。4
極子レンズを用いて記述されているが、4極子に限ら
ず、8極子以上の電極数で有っても問題はない。また、
XZ平面とYZ平面の倍率が等倍率で記述されている
が、XZ平面とYZ平面で倍率が異なっていても問題は
無い。その時は予め、CPアパーチャを設計時に、縦と
横の倍率を変えてやれば良い。本実施形態では、アライ
メント偏向器に静電型を用いているが、磁界型の偏向コ
イルを用いても良い。
【0048】また、CPアパーチャ105より電子側の
コンデンサーレンズとして対称レンズを用いて記述され
ているが、本発明に於いては前記コンデンサーレンズが
非対象型のレンズで有っても問題は無い。
【0049】なお、本発明は、上記実施形態に限定され
るものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で、種々変
形して実施することが可能である。
【0050】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、結
像レンズ系の設定条件を変更することにより、CPアパ
ーチャで整形されたパターンと相似なパターンに対して
点対称、線対称なパターンを試料上に結像することが可
能となり、CPアパーチャの数を増加させることなく、
VSB描画方式によるパターンの描画を減少させること
ができる。そのため、VSB描画方式によるパターンの
描画を減少させつつ、CP描画方式に用いられるアパー
チャの数の増加を抑制することができ、スループットと
寸法精度の向上、並びにコストの増大の抑制を図ること
が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態に係わる電子ビーム描画装置の概
略構成を示す図。
【図2】条件変更データ内に格納されているデータの概
略を示す図。
【図3】CPアパーチャ像を偶数の結像回数の条件で結
像した場合のCPアパーチャから下の結像系の電子ビー
ムの軌道を示す図。
【図4】CPアパーチャ像を奇数の結像回数の条件で結
像した場合のCPアパーチャから下の結像系の電子ビー
ムの軌道を示す図。
【図5】第2実施形態に係わる電子ビーム描画装置の概
略構成を示す図。
【図6】条件変更データ内に格納されているデータの概
略を示す図。
【図7】CPアパーチャからウェハまでの結像系の電子
ビームの軌道を示す図。
【図8】CPアパーチャからウェハまでの結像系の電子
ビームの軌道を示す図。
【符号の説明】
101…電子銃 102…電子ビーム 103…コンデンサーレンズ 104…CP選択偏向器 105…CPアパーチャ 106…縮小レンズ(結像レンズ系) 107…対物偏向器 108…対物レンズ(結像レンズ系) 110…レンズ制御回路 111…ビーム偏向回路 112…ステージ制御回路 113…CP制御回路 114…制御コンピュータ 115…パターンデータ 116…ウェハ 117…条件変更データ 118…ブランキング電極 120…ブランキング制御回路 121,122,123…第1,第2,第3アライメン
ト偏向器 124…アライメント制御回路 401,402,403…第1,第2,第3結像レンズ
(結像レンズ系)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 稲浪 良市 神奈川県横浜市磯子区新杉田町8番地 株 式会社東芝横浜事業所内 (72)発明者 杉原 和佳 神奈川県横浜市磯子区新杉田町8番地 株 式会社東芝横浜事業所内 Fターム(参考) 2H097 AA03 CA16 LA10 5F056 AA06 CB05 CB32 EA04

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】荷電ビーム源と、この荷電ビーム源から発
    生された荷電ビームを所望のパターンに成形するアパー
    チャと、成形された荷電ビームを試料上に結像させる結
    像レンズ系と、荷電ビームをブランキングするためのブ
    ランキング偏向器と、試料面上の荷電ビームの照射位置
    を制御する対物偏向器とを有する荷電ビーム描画装置を
    用いたパターン描画方法であって、 前記結像レンズ系のレンズ条件を変更して、前記アパー
    チャと前記試料との間で前記アパーチャで成形された荷
    電ビーム像の結像する回数を異ならせ、該アパーチャに
    より成形された荷電ビームのパターンに対して、相似又
    は点対称なパターンを該試料面上に結像させることを特
    徴とするパターン描画方法。
  2. 【請求項2】荷電ビーム源と、この荷電ビーム源から発
    生された荷電ビームを所望のパターンに成形するアパー
    チャと、成形された荷電ビームを試料上に結像させる、
    二つ以上の多極子レンズを用いた結像レンズ系と、前記
    試料面上の荷電ビームの照射位置を制御する対物偏向器
    とを有する荷電ビーム描画装置を用いたパターン描画方
    法であって、 前記結像レンズ系のレンズ条件を変更して、前記アパー
    チャと前記試料間で該アパーチャで成形された荷電ビー
    ム像の結像する回数が異ならせ、該アパーチャにより成
    形された荷電ビームのパターンに対して、相似,点対称
    或いは線対称なパターンを該試料面上に結像させること
    を特徴とするパターン描画方法。
  3. 【請求項3】荷電ビーム源と、 この荷電ビーム源から発生された荷電ビームを所望のア
    パーチャ像に成形するアパーチャと、 成形された荷電ビームを試料上に結像させる結像レンズ
    系と、 荷電ビームをブランキングするためのブランキング偏向
    器と、 試料面上の荷電ビームの照射位置を制御する対物偏向器
    と、 前記試料上に結像させるパターンに応じて前記結像レン
    ズ系の条件を変更し、前記アパーチャと前記試料間で前
    記アパーチャ像の結像する回数を変更する手段とを具備
    してなることを特徴とする荷電ビーム描画装置。
  4. 【請求項4】荷電ビーム源と、 この荷電ビーム源から発生された荷電ビームを所望のパ
    ターンに成形するアパーチャと、 成形された荷電ビームを試料上に結像させる、二つ以上
    の多極子レンズを用いた結像レンズ系と、 前記試料面上の荷電ビームの照射位置を制御する対物偏
    向器と、 前記試料上に結像させるパターンに応じて前記結像レン
    ズ系の条件を変更し、前記アパーチャと前記試料間で前
    記アパーチャ像の結像する回数を変更する手段とを具備
    してなることを特徴とする荷電ビーム描画装置。
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