JP2001093794A - 熱処理装置及びそれを備えた基板処理装置 - Google Patents

熱処理装置及びそれを備えた基板処理装置

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JP2001093794A
JP2001093794A JP26603999A JP26603999A JP2001093794A JP 2001093794 A JP2001093794 A JP 2001093794A JP 26603999 A JP26603999 A JP 26603999A JP 26603999 A JP26603999 A JP 26603999A JP 2001093794 A JP2001093794 A JP 2001093794A
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heat
substrate
plate
heat treatment
unit
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Masanao Matsushita
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Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】熱処理装置のハウジングの伝熱性を高めること
で、熱処理雰囲気への悪影響を防止し基板に対する熱処
理を均一に施す。また、そのホットプレートHPを有す
る基板処理装置を提供する。 【解決手段】ホットプレートHP6は基板Wを熱プレー
ト70に載置して加熱処理を施す。熱プレート70を含
む装置構造の主要部は底板71上でハウジング51によ
り覆われ、そのハウジング51内周面側にヒートパイプ
53を配置した。ヒートパイプ53はその両端が熱プレ
ート70の外周面に当接される。よって、熱プレート7
0の昇降温に応じてハウジング51も昇降温し基板Wへ
の熱処理を均一に施すことができる。そして、基板処理
装置100はこのような構成のホットプレートを含む処
理ユニットを多段に積層配置され構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体ウエハや液
晶表示用基板、光ディスク用等の各種基板(以下、単に
基板と称する)を熱プレートに載置して加熱処理を施す
熱処理装置に関し、詳しくは熱処理装置をユニット化し
た所定数の熱処理ユニットを有する基板処理装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の基板処理装置としては、
平面視で薬液処理部(薬液処理としてのレジスト塗布や
現像を施すスピンコーターやスピンデベロッパー等の回
転処理ユニットを備えて構成されている)、基板搬送ロ
ボット(の基板搬送路)、熱処理部がその順で配列され
た、いわゆる3列構成の基板処理装置や、平面視で薬液
処理部、第1の基板搬送ロボット(の基板搬送路)、熱
処理部、第2の基板搬送ロボット(の基板搬送路)がそ
の順で配列された、いわゆる4列構成の基板処理装置な
どがある。
【0003】また、この種の基板処理装置は、基板加熱
処理部(基板を上面で支持して加熱するホットプレート
を有する)で加熱された基板を常温付近の所定温度に冷
却するための基板冷却処理部(基板を上面に支持して冷
却するクールプレートを有する)を備えており、この基
板冷却処理部と基板加熱処理部とは積層されて熱処理部
を形成している。
【0004】このような構成の基板処理装置では、フォ
トリソグラフィ工程のうちの露光処理前後のレジスト塗
布前ベークやレジスト塗布、プリベーク、露光後ベー
ク、現像、ポストベークなどの各種の基板処理を基板に
施す。レジスト塗布前ベークやプリベーク、露光後ベー
ク、ポストベークなどのベーク処理は、基板を所定温度
に加熱する処理であって基板加熱処理部で行われ、この
ベーク処理の後、加熱された基板は基板冷却処理部で常
温付近の所定温度に冷却される。レジスト塗布は回転さ
せた基板にレジストを供給してレジスト膜を形成するス
ピンコーター(回転式レジスト塗布装置)で行われ、現
像は同じく回転させた基板に現像液を供給してこれを現
像するスピンデベロッパー(回転式現像装置)で行われ
る。なお、露光処理自体は基板処理装置に付設された露
光処理専用の露光ユニットで行われる。
【0005】例えば、一連のある基板処理を行なう装置
では、図8の従来の基板処理装置における処理ユニット
配置を模式的に示す概念的平面配置図に示すような処理
ユニットレイアウトを採り、薬液処理部としての薬液処
理ユニット群120には1台のスピンコーターSCと2
台のスピンデベロッパーSD1,SD2を並べて配置さ
せ、熱処理部としての熱処理ユニット群110には加熱
処理を行なう6台のホットプレートHP1〜6(基板加
熱処理部)と冷却処理を行なう4台のクールプレートC
P1〜4(基板冷却処理部)を多列に積層配置させてい
た。
【0006】つまり、この図8に示すように、複数枚の
基板Wを収容したカセット10を載置するためのインデ
クサIDと、基板Wをステッパ(露光ユニット)等の外
部装置と受け渡しするためのインタフェイス部(基板載
置台)IFBとの間には、熱処理ユニット群110と薬
液処理ユニット群120とが搬送ロボットTCを挟んで
平行に配置されている。そして、薬液処理ユニット群1
20ではスピンコータSC,スピンデベロッパーSD
1,SD2がその順にインデクサIDの側から並んで配
置されている。
【0007】また、熱処理ユニット群110では、第1
列にはホットプレートHP1,HP2とクールプレート
CP1,CP2が積層され、第2列にはホットプレート
HP3〜HP5とクールプレートCP3が積層され、第
3列にはホットプレートHP6とクールプレートCP5
が積層され、これらは、第4列のクールプレートCP4
と並んで多列に配置されている。
【0008】そして、上記装置において現像を適正に行
うためには、常温付近の所定温度(23℃付近)の雰囲
気内で、基板W全体が上記雰囲気温度に保持された状態
で処理される必要がある。また、レジスト塗布を適正に
行うためには、常温付近の所定温度の雰囲気内で、基板
全体が上記雰囲気温度に保持された状態で処理される必
要がある。レジスト塗布を行うためのスピンコーターS
Cが配設された処理室内は、特別に雰囲気管理してい
る。
【0009】一方、上記装置におけるホットプレートH
P1〜HP6は、アルミニウムなどの伝熱性の良い金属
材料で形成された熱プレートの下部に、マイカヒータな
どの発熱体を埋設し、チャンバーカバーで熱プレートの
上部空間を半密閉状態となるように覆って熱処理雰囲気
を形成するように構成されたものが挙げられる。そし
て、熱処理を施す際には、発熱体により熱プレートを熱
処理のための処理温度に加熱し、熱プレートの上面に基
板を載置して熱処理を施すようになっている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな構成を有する従来例の場合には、次のような問題が
ある。すなわち、チャンバーカバーは熱処理雰囲気を形
成するとともに熱プレートに載置されている基板に対し
て外乱が及ぶことを防止している一方、それ自体の温度
が熱プレートほど考慮されていないため、一般的に熱処
理中であってもハウジングより30〜50℃ほど温度が
低くなる。そのため熱プレートとチャンバーカバーとの
間に形成されている熱処理雰囲気がこの影響を受けて、
その結果として基板に対する熱処理が不均一になること
がある。また、その逆に熱処理を終えて温度を低下させ
た場合であっても、熱プレートの温度低下にチャンバー
カバーの温度が追従しないことからやはり悪影響があ
る。
【0011】一方、最近ではエキシマレーザを光源とす
るステッパと呼ばれる露光装置の普及により、フォトレ
ジストとして化学増幅型レジストが多く用いられるよう
になっている。周知のように、化学増幅型レジストは、
露光で発生した酸により、続く熱処理(PEB)におい
て触媒反応が誘起され、現像液に対して不溶化(ネガ
型)または可溶化(ポジ型)が促進されるレジストであ
る。このような化学増幅型レジストを用いた場合、使用
レジスト毎に最適熱処理温度が多様になり1台のホット
プレートで複数の処理温度が必要になっている為、熱プ
レートの設定温度を短時間で変更できることが要求され
ている。
【0012】しかしながら、熱プレートの設定温度を短
時間で変更しても熱処理雰囲気はなかなか安定しない。
その結果、熱処理雰囲気が安定するまでは雰囲気温度が
熱プレート設定温度よりも高い場合や低い場合があるた
め基板が熱処理雰囲気温度の影響を受ける。
【0013】上記の現象は、ホットプレートHP1〜H
P6を積層すると、熱処理ユニット群110の外装カバ
ー内にユニット形態で配置されるホットプレートが、そ
の高温処理時にユニットから放射される放射熱により、
外装カバー内で他のホットプレートを熱したり、ユニッ
ト間の熱的干渉によっても発生していた。すなわち、チ
ャンバーカバーが外部からの熱的干渉によっても影響を
受けてさらに安定しない現象が生じていた。
【0014】本発明は、このような事情に鑑みて上記問
題点を解決するためになされたものであって、熱処理雰
囲気に対する悪影響を防止して基板に対する熱処理を均
一に施すことができる熱処理装置を提供することを第一
の目的とする。そして、その熱処理装置を含む処理ユニ
ットを多段に積層配置した基板処理装置においても基板
に対する熱処理を均一に施すことができる装置を提供す
ることを第二の目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は、このような目
的を達成するために、次のような構成をとる。すわな
ち、請求項1に係る発明は、基板を熱プレートに載置し
て加熱処理を施す熱処理装置において、前記熱プレート
が配置される装置内部を形成するハウジングと、前記ハ
ウジングの内周面側に配設したヒートパイプを具備した
ことを特徴とする。
【0016】請求項2に係る発明は、請求項1に記載の
熱処理装置において、前記ハウジングの外周面側に断熱
手段を備えたことを特徴とする。
【0017】請求項3に係る発明は、請求項1または請
求項2に記載の熱処理装置において、前記ヒートパイプ
に前記熱プレートの熱を伝達するための伝熱部材をさら
に備えたことを特徴とする。
【0018】請求項4に係る発明は、前記請求項1ない
し請求項3の熱処理装置をユニットとして備えた基板処
理装置であって、前記熱処理ユニットを含む各種の基板
処理を基板に施す処理ユニットを多段に積層配置したこ
とを特徴とする。
【0019】本発明の作用は次のとおりである。請求項
1に係る発明の熱処理装置によれば、ハウジング内周面
側に配置されたヒートパイプによりハウジングの温度分
布を熱処理雰囲気とほぼ同じ温度に調整され、基板に所
望温度で処理を施すことができる。すなわち、熱プレー
トへの熱的干渉が防止される。これは、伝熱性が極めて
高く周囲の温度分布を均一にするという均熱性にも優れ
たヒートパイプを配置することによりそのハウジングの
伝熱性を高め、ハウジングの温度分布を熱処理雰囲気と
ほぼ同じ温度で均一にすることで達成できる。
【0020】言い換えると、熱容量が小さなヒートパイ
プを配置してハウジングへの伝熱性を高めたので、熱プ
レートの昇降温に応じた熱処理雰囲気の温度変化に対し
てレスポンス良くハウジングの昇降温を向上させること
ができる。更に、装置内部を覆うハウジングを均一加熱
しているので、熱プレート及び処理空間に対する外的熱
影響を極めて少なくできる。
【0021】また、請求項2に記載の発明によれば、ハ
ウジング外周面には断熱手段を備えたので、ハウジング
からの熱の放射やハウジング外からの熱的影響を防止で
きる。すなわち、ハウジングの昇降温のレスポンスが外
的影響で悪くなることを防止でき、ハウジングは熱プレ
ートを含む熱処理雰囲気に追従して昇降温できる。
【0022】また、請求項3に記載の発明によれば、ハ
ウジングの温度が熱処理雰囲気からの熱伝導でなく伝熱
部材による熱伝導により昇降温することになるので、熱
プレートの温度変化に対するハウジングのレスポンスが
大きく向上する。
【0023】なお、この伝熱部材としては、熱容量の小
さなヒートパイプが好適であり、例えば、ヒートパイプ
の一端部が突出した状態で、熱プレートに対してその一
端部が当接あるいは近接するような構成を採ることが考
えられる。
【0024】請求項4に係る発明の基板処理装置では、
上記請求項1から請求項3に記載の熱処理装置が熱処理
ユニットとして、他の処理ユニットとともに多段に積層
される。このような基板処理装置においては、熱処理ユ
ニットで所望の熱処理を施すことができるとともに、他
の処理ユニットとの熱的干渉を抑えることができる。
【0025】
【発明の実施の形態】次に、本発明に係る基板処理装置
の第一の実施の形態を実施例に基づき説明する。図1
は、実施例の基板処理装置100の外観斜視図であり、
図2はその概念的平面配置図である。なお、図1と図2
には、方向を明確にするためにXYZ直角座標系の座標
軸が示されている。また、以下の説明に当たっては、従
来の基板処理装置と同じ構成部材については同一の符号
を付し、その詳細な説明は省略することとする。
【0026】図1,図2に示すように、この基板処理装
置100の概略構成は、図9に示した従来の3列構成の
基板処理装置の構成と概ね同一である。つまり、この第
一の実施例に係る基板処理装置100は、その両端にイ
ンデクサIDとインタフェイス部IFBとを備え、この
間に、熱処理部としての熱処理ユニット群110と薬液
処理部としての薬液処理ユニット群120とを平行に備
える。そのほか、熱処理ユニット群110と薬液処理ユ
ニット群120との間には装置100内で基板Wの搬送
を行う搬送ロボットTCを有する。
【0027】熱処理ユニット群110には熱処理ユニッ
トとして6台のホットプレートHP1〜HP6と4台の
クールプレートCP1〜CP4とを備え、薬液処理ユニ
ット群120には1台のレジスト塗布用のスピンコータ
ーSCと2台の現像用のスピンデベロッパーSD1,S
D2を有する。
【0028】そして、後述するように基板搬送を行ない
つつ一連の基板処理を実行する。この場合、搬送ロボッ
トTCによる基板Wの搬送順序や搬送された各処理ユニ
ットでの処理内容は予め処理レシピに設定されており、
当該レシピに従って各処理ユニットが基板Wの処理を実
行する。なお、インデクサIDの正面には装置100の
操作に必要なキー等を有する操作部42と、プロセスの
進行状況や異常の発生などを表示して使用者に伝達する
表示部43とが設けられている。
【0029】熱処理ユニット群110は、上記した台数
のホットプレートHPおよびクールプレートCPを有す
るユニット列をインデクサIDとインタフェイス部IF
Bとの間において5列に配置可能である。しかし、ホッ
トプレートHP,クールプレートCPは、スピンコータ
ーSC,スピンデベロッパーSDの処理の流れの都合か
ら、従来と同様に4列に積層配置されている。
【0030】このため、図示するように、第1ユニット
列S1,第2ユニット列S2には、他のホットプレート
HP,クールプレートCPを組み込む余地はないが、第
3ユニット列S3,第4ユニット列S4および第5ユニ
ット列S5には、それぞれ2台,3台,4台の他のホッ
トプレートHP,クールプレートCPを配置可能であ
る。なお、一連の基板処理によっては実際にホットプレ
ートHP,クールプレートCPが5列に配置されること
もある。
【0031】スピンコーターSCおよびスピンデベロッ
パーSD1,SD2は、搬送ロボットTCにより運び込
まれた基板Wを回転させる回転テーブルT1,T2,T
3を共に備える。また、スピンコーターSCは、回転さ
れている基板Wにレジストを供給して基板上面にレジス
ト膜を形成するためのレジスト供給機構Rを、スピンデ
ベロッパーSD1,SD2は、図示しない露光装置にて
焼き付け・露光された基板Wに現像液を供給して例えば
露光領域のレジストを除去するための現像液供給機構G
1,G2を備える。
【0032】スピンデベロッパーSD1,SD2は、境
界領域K1(図2参照)を介在させて隣り合わされてお
り、スピンデベロッパーSD1では、回転テーブルT2
が境界領域K1から左側に離れて設置されている。その
一方、スピンデベロッパーSD2では、回転テーブルT
3が境界領域K1から右側に離れて設置されている。し
かも、この回転テーブルT2,T3は、境界領域K1を
中心に左右対象の位置に設置されている。このため、現
像液供給機構G1,G2は、境界領域K1の側にそれぞ
れ設置されており、境界領域K1を挟んでその左右に並
んでいる。
【0033】スピンコーターSCは、スピンデベロッパ
ーSD1左方の境界領域K2を隔てて、スピンデベロッ
パーSD1の左隣に位置し、回転テーブルT1を境界領
域K2から左側に離して、レジスト供給機構Rを境界領
域K2の側に有する。
【0034】ここで、上記したホットプレートHP,ク
ールプレートCPについて、第3ユニット列S3を例に
採り説明する。第3ユニット列S3は、クールプレート
CP5を下段にしてホットプレートHP6をZ軸方向に
積層して構成されている。
【0035】第3ユニット列S3は、第3ユニット列S
3をxz平面で断面視した図3の縦断面図と、第3ユニ
ット列S3をyz平面で断面視した図4の縦断面図に示
すように、これらの外周を覆うように外装カバー90が
設けられている。この外装カバー90は、基板処理装置
100の背面側を外装カバー90aで覆い、搬送ロボッ
トTC側を外装カバー90bで覆っている。そして上面
に外装カバー90cが配設されて構成されている。
【0036】更に、薬液処理ユニット群120側の側面
に隣接する側面が仕切部材95,95で挟まれている。
仕切部材95は、第3ユニット列S3を初めとする全て
のユニット列の対向する側面に備え付けられており、各
列の最下段のクールプレートCPからその列の高さ方向
(z軸方向)全域に亘って配置されている。そして、こ
の仕切部材95には、各熱処理ユニットをその底板71
で支持するためのレール96が設けられている。
【0037】ホットプレートHP6は、底板71上に、
図示しないヒーターを内設した熱プレート70や基板W
を昇降駆動する駆動部(図ではエアシリンダ)80、区
画壁72などが支持されて構成されている。そして、区
画壁72により、その内部を熱プレート70側の処理室
50と機器室60とに区画しており、機器室60には駆
動部80を備える。
【0038】よって、処理室50は、上記した底板7
1,区画壁72,外装カバー90bおよび仕切部材9
5,95とこのホットプレートHP6上方の底板71と
をその周囲の壁面として熱プレート70を取り囲み、機
器室60と区画されることになる。そして後述するハウ
ジング51が底板71上に立設されている。
【0039】図4に示すように、第3ユニット列S3に
は、2つの熱処理ユニットが配置されているので、クー
ルプレートCP5をその底板71で支持する最下段のレ
ール96対とホットプレートHP6をその底板71で支
持するレール96対、後述する収納ユニットAS,AS
をその上方にて隔絶するための他の底板71,71を支
持する2つのレール96対とが設けられている。そし
て、第1ユニット列S1や第2ユニット列S2,第4ユ
ニット列S4では、各ユニット列の熱処理ユニット個数
に応じてレール96が設けられている。
【0040】この状態で、クールプレートCP5と上方
のホットプレートHP6の底板71との間の空間がクー
ルプレートCP5の処理室50aになり、また、ホット
プレートHP6と上方の収納ユニットASの底板71と
の間の空間がホットプレートHP6の処理室50にな
る。そして、外装カバー90cとホットプレートHP6
の間の空間が収納ユニットASになる。
【0041】この収納ユニットASは、外装カバー90
bに設けられた図示しない開閉蓋により塞がれている。
そして、内部には電装機器である、例えば処理レシピの
記憶機器や基板処理装置100の制御機器等の電子部品
搭載基板、電気系統に必要な電源ボックス、ケーブル等
の電装品の組み合わせからなる電装品ユニット200が
収納・設置されている。そして本実施例では収納ユニッ
トASが上限に2段配置されている。
【0042】尚、電装品ユニット200に替えて、薬液
処理ユニット群120におけるスピンコーターSCやス
ピンデベロッパーSD1,SD2で用いられる薬液(レ
ジストや現像液)を貯留してこれら機器に薬液を供給す
る薬液供給機器、例えば薬液タンク(図示省略)を収納
・設置してもよい。
【0043】次に、ホットプレートHP6とクールプレ
ートCP5の構成について説明する。図5はホットプレ
ートHP6をxy平面で断面視した平面断面図と、図6
はyz平面で断面視した縦断面図である。
【0044】ホットプレートHP6は、熱プレート70
がその下部にマイカヒータなどの発熱体70aが埋設さ
れ、上面との間に伝熱部分70bを配置して構成される
アルミプレートを底板71の上面に支持して備え、この
熱プレート70により基板Wを所定の温度(例えば、1
00℃)まで加熱する。
【0045】熱プレート70には、z軸方向に複数の貫
通孔73が設けられていて、各貫通孔73それぞれに基
板支持ピン74が昇降可能に挿通されている。各基板支
持ピン74は、連結部材75を介してエアシリンダ(駆
動部)80のロッド80aに連結された支持板76に立
設されていて、エアシリンダ80のロッド80aの昇降
によって一体的に昇降されるようになっている。
【0046】これら基板支持ピン74は、加熱処理前の
基板WをホットプレートHP6上方で搬送ロボットTC
のアームから受け取り、降下して熱プレート70上に基
板Wを支持させるとともに、加熱処理済の基板Wを熱プ
レート70上方に持ち上げ搬送ロボットTCのアームに
引き渡す動作を行う。
【0047】また、熱プレート70の上面には、図示し
ていないが3個の凹部が穿たれており、各凹部のそれぞ
れに凹部の深さよりも若干大径の球体が嵌め込まれてい
る。熱プレート70に基板Wが載置されると、これらの
3個の球体によって熱プレート70の上面からプロキミ
ティギャップと呼ばれる微少な隙間が保たれた状態で支
持され、熱プレート70の上面からの輻射熱によって均
一に加熱できるよう構成されている。なお、凹部および
球体を省略して、熱プレート70の上面に基板Wを直接
的に載置して熱処理を施すように構成してもよい。
【0048】また、連結部材75に連結された上カバー
77が熱プレート70の上方に配置されていて、エアシ
リンダ80のロッド80aの昇降によって基板支持ピン
74の昇降と連動して昇降されるようになっている。基
板Wが熱プレート70の上に支持された状態で上カバー
77が基板Wの周囲を覆って基板Wへの加熱処理が行わ
れる。このとき、窒素(N2 )ガスが上カバー77内に
供給されてN2 雰囲気で加熱処理が行われたり、HM
DS処理では、HMDSとN2 ガスとの混合蒸気が上
カバー77内に供給される。このホットプレートHP6
の構造においては、この上カバー77と熱プレート70
で形成される空間が熱処理雰囲気に設定される必要があ
る。
【0049】区画壁72には、連結部材75の昇降を許
容する開口78が設けられており、一方、連結部材75
には、連結部材75(基板昇降ピン74や上カバー7
7)の昇降にかかわらず常に上記開口78を塞ぐ板部材
79が取り付けられている。
【0050】処理室50の一方の壁面となる搬送ロボッ
トTC側の外装カバー90bには、処理室50に搬送ロ
ボットTCのアームが出入りするための開口91が空け
られている。この開口91を介して搬送ロボットTCの
アームが挿抜されてホットプレートHP6の処理室50
に基板Wを搬入/搬出し、基板Wの搬入/搬出時のみ開
口されるシャッター94も設けられている。
【0051】ハウジング51は箱体が開放側で処理室5
0内の底板71上に立設され、内部に熱プレート70等
のホットプレートHP6の装置主要部を収納する。そし
て、ハウジング51には、その区画壁72側には開口7
8に対向して同様の開口54、54が設けられており、
外装90b側には開口91に対向して開口55が設けら
れている。なお、ハウジング51はアルミニウムや銅な
どの熱伝導率の良い部材でメッキ処理等の表面処理を施
してある。
【0052】さらに、ハウジング51はその内部に温度
分布を熱処理雰囲気とほぼ同じ温度で均一にするヒート
パイプ53が配置されている。ヒートパイプ53は棒状
で図3に示すように略逆U字状に形成され、3本ずつが
その両端を2個の支持部材52によりハウジング51内
周面に固定される。そして、その両端が屈曲し延長され
熱プレート70の外周面に当接されている。
【0053】次に、ヒートパイプ53の構造を示す断面
図である図7に示すように、ヒートパイプ53には螺旋
管531の内側で中心に空洞CAが設けられ、それを覆
うように金属細線による細い網状のウィック532が設
けられている。そしてウィック532と螺旋管531の
間には内部を減圧してフレオンやアンモニア、水なでの
作動液Fが封入して浸透されている。
【0054】この様なヒートパイプ53による放熱の原
理の概略を説明する。熱プレート70によりハウジング
51の内部空間は、上カバー77があったとしても熱処
理雰囲気に近い温度となり、このハウジング51内部の
高温雰囲気により螺旋管531を介して作動液Fが熱せ
られる。熱せられた作動液Fは蒸発し潜熱を伴って、空
洞CAを通って螺旋管531における低温部に至り、低
温部で熱を放出する。これにより低温部の表面から熱を
放出した作動液Fの蒸気は液化し、ウィック532内を
毛細管現象により再度高温部に向かって移動していく。
このような一連の工程を常時繰り返して高温部の位置す
る領域を冷却する。即ち、ヒートパイプ53は伝熱性が
極めて高く、ヒートパイプ53およびその周囲の温度分
布を均一にする均熱性にも優れているものである。
【0055】なお、このヒートパイプ53は螺旋管53
1がテフロン(登録商標)樹脂製の樹脂、ウィック53
2がガラス繊維や銅線などの金属細線による金属製であ
ることにより可撓性を備えており、さらに螺旋管531
を設けることにより折り曲げて配置しても、その作動液
Fはその移動を阻害されない。なお、螺旋管531に代
えて、アルミニウムやステンレス鋼、銅などの金属によ
る管の内部に溝を形成するとともに上記の構造を配置す
るようにしても良い。
【0056】したがって、このように伝熱性が極めて高
く、周囲の温度分布を均一にする均熱性にも優れている
ヒートパイプ53をハウジング51内周面に配置するこ
とで、発熱体70aにより熱プレート70を所定の処理
温度に加熱した時のハウジング51の温度分布を均一に
することができる。
【0057】なお、周囲の温度分布を均一にすることが
できるというヒートパイプ53の特性上、各ヒートパイ
プ53の間に隙間があったとしても各隙間における温度
分布をヒートパイプ53とほぼ同じ温度分布にすること
ができる。
【0058】さらに、ヒートパイプ53がその一端で熱
プレート70に当接していることで熱伝導によって熱プ
レート70の温度変化に追従することになるので、熱処
理雰囲気及びハウジング51内部雰囲気を介して熱伝導
するのに比較して熱プレート70の温度変化に対するレ
スポンスが大きく向上する。よって、ハウジング51の
温度変化が遅れることに起因して生じる基板Wへの悪影
響をより一層防止することができ、基板Wへの熱処理を
より均一に施すことができる。
【0059】上記の実施例においては、熱プレート70
からの熱伝導を行うためにヒートパイプ53自身の一端
を延長して当接させる構造としており、この延長部分が
本願発明における伝熱部材に相当する。なお、この伝熱
部材は熱伝導性の良い別部材にて構成し、熱プレート7
0とヒートパイプ53の間に介在させる構成としてもよ
い。
【0060】図6に戻って、ハウジング51外周面側に
はその表面に沿って断熱部材56が装着されている。断
熱部材56はハウジング51の開口54,54,55に
対応して開口が形成されている以外はハウジング51の
外周面全体を覆っている。この断熱部材56はハウジン
グ51からの放射熱、およびホットプレートHP6の周
囲の構造からの放射熱を遮ることにより熱干渉を無くす
ことができる。
【0061】なお、断熱部材56とハウジング51の表
面処理が本願発明の断熱手段に相当するが、この断熱手
段としては断熱部材56のみで構成してもよく、ハウジ
ング51の表面処理はなくても良い。
【0062】機器室60には、図5に示すようにその一
部領域を更に区画する区画体61を有する。この区画体
61は、ホットプレートHP6の底板71と収納ユニッ
トASの底板71との間に亘って立設されており、その
内部領域を第1室62と第2室63とに分割している。
この区画体61の上下に位置することになる上記の両底
板71,71には、第1室62と第2室63とにそれぞ
れ連通する貫通孔(図示省略)が空けられている。この
ため、収納ユニットASの内部は、区画壁72に設けら
れた図示しない開孔と、この収納ユニットASの底板7
1の貫通孔を介して第1室62および第2室63と連通
する。
【0063】そして、収納ユニットASに収納・配置さ
れた電装品ユニット200からの電線は、区画壁72の
図示しない開孔を介して第2室63を経て制御対象機器
等(搬送ロボットTCや各種シリンダおよびセンサ等)
まで配線され、この場合には、第1室62は収納ユニッ
トAS内を排気冷却するための排気ダクトとされる。
【0064】図5中、第3ユニット列S3両側面の仕切
部材95,95にそれぞれ排気ダクト97,97が設け
られる。図4に示すように排気ダクト97は仕切部材9
5の高さ方向に亘って空けられており、この排気ダクト
97と処理室50,50aとは開口98,98aにより
連通されている。そして、排気ダクト97の上端は外装
カバー90cによって塞がれており、下端は排気源93
に連通接続された配管97aに連通接続されていて、排
気ダクト97、配管97aを介して各処理室50、50
a内のシステム排気が行われる。そして配管97aは、
各クールプレートCP1からCP4の下方にX軸方向に
沿って各ユニット列の下方に配設されていて、各列の排
気ダクト97と連通して接続されている。その一方、第
1ユニット列S1、第2ユニット列S2、第4ユニット
列S4では、その列に配置されたそれぞれのクールプレ
ートCP,ホットプレートHPの処理室についてシステ
ム排気が行われる。
【0065】なお、第3ユニット列S3では、開口9
8,98aは二個所しか空けられてないが、第1ユニッ
ト列S1や第2ユニット列S2,第4ユニット列S4で
は、各ホットプレートHPやクールプレートCP等の処
理室と連通するよう、所定数の開口が空けられている。
【0066】また、ホットプレートHP6やクールプレ
ートCP5の各エアシリンダ(駆動部)80の上方の外
装カバー90cには小孔(図示ぜず)が開けられてい
て、クリーンルーム内のダウンフローの気流(白抜きの
矢印で示す)が取り込まれており、エアシリンダ80か
ら発生するパーティクルを下方に流下させて排除するよ
うにしている。
【0067】図3と図4に戻って、クールプレートCP
5は、ホットプレートHP6の熱プレート70の代わり
に、図示しない冷却板、ペルチェ素子、放熱板で構成さ
れた冷却プレート81を備え、上カバー77を省略した
以外は、ホットプレートHP6とおおよそ同様の構成を
有するので、同一部品に同じ符号を付してその詳述は省
略する。具体的には、熱プレート70に替り電子冷却に
よる水冷ジャケットを有するアルミプレートを底板71
の上面に支持して備えた冷却プレート81により基板W
を所定の温度(例えば、室温)まで冷却する。
【0068】そして、ホットプレートHP6と同様に、
基板支持ピン74が冷却処理前の基板Wを冷却プレート
81上方で搬送ロボットTCのアームから受け取り降下
して冷却プレート81上に基板Wを載置させる。また、
冷却処理済の基板Wを冷却プレート81の上方に持ち上
げ、搬送ロボットTCのアームに引き渡す動作を行う。
【0069】図1および図2に戻って、搬送ロボットT
Cは基板Wをアームに載置支持し、基板WのX軸方向、
Z軸方向への移動動作、鉛直軸回りに回転させ、任意の
ホットプレート、クールプレート、スピンコーターS
C、スピンデベロッパーSDなどの間で基板Wを搬送す
るようにしている。
【0070】インデクサIDは、複数枚の基板Wが収納
される搬送用のカセットを載置するためのテーブルや、
このカセットと基板処理装置100内の搬送ロボットT
Cとの間で基板Wの受渡しを行うための搬入出ロボット
IRなどで構成される。
【0071】図外の露光ユニットは露光処理を行うため
のもので、縮小投影露光機(ステッパー)などの露光機
や、露光機での露光の際の基板Wの位置合わせを行うア
ライメント機構、露光ユニット内での基板Wの搬送を行
う基板搬送ロボットなどを一体的にユニット化して構成
されている。
【0072】インタフェイス部IFBは、基板処理装置
100と図1中インタフェイス部IFBのX軸方向に配
置される露光ユニットとの間で基板Wの受渡しを行うた
めのユニットで、基板処理装置100内の搬送ロボット
TCから受け取った露光前の基板Wを露光ユニット内の
基板搬送ロボットに引き渡したり、露光ユニット内の基
板搬送ロボットから受け取った露光済の基板Wを基板処
理装置100内の搬送ロボットTCに引き渡す基板受渡
しロボット(図示せず)などを備えている。
【0073】これらインデクサID、基板処理装置10
0、インタフェイス部IFB、露光ユニットの動作を以
下に説明する。インデクサIDは搬入出ロボットIRに
よって基板Wを1枚ずつ取出して搬送ロボットTCに受
け渡す。そして、搬送ロボットTCは、受け渡された基
板Wを、熱処理ユニット群110の各処理ユニットに搬
送する。また、この熱処理ユニット群110の各処理ユ
ニットでは、予め定められた条件で基板Wが処理され、
この処理された基板Wは、搬送ロボットTCにより、薬
液処理ユニット群120の各処理ユニットに搬送され
る。
【0074】ここでは、基板処理装置100で、露光処
理前の基板処理として、例えば、レジスト塗布前ベー
ク、レジスト塗布、プリベークを行い、露光処理後の基
板処理として、例えば、露光後ベーク、現像、ポストベ
ークを行うものとする。
【0075】搬送ロボットTCは、上記処理の順序に従
って基板Wを搬送する。すなわち、搬入出ロボットIR
から基板Wを受け取ると、その基板Wを、ホットプレー
ト、クールプレート、スピンコーターSCの処理室、ホ
ットプレート、クールプレートの順に搬送し、レジスト
塗布前ベーク(ホットプレート)、レジスト塗布前ベー
ク後のレジスト塗布に適した温度への冷却処理(クール
プレート)、レジスト塗布(スピンコーターSC)、プ
リベーク(ホットプレート)、プリベーク後の冷却処理
(クールプレート)を行わせる。
【0076】プリベーク後の冷却処理が終了すると、搬
送ロボットTCはその基板Wをインタフェイス部IFB
内の基板受渡しロボットに引き渡し、この基板受渡しロ
ボットが露光ユニット内の基板搬送ロボットにその基板
Wを引渡し、露光ユニット内で露光処理が行われる。
【0077】露光ユニットでの露光処理が終了すると、
インタフェイス部IFBを介して露光済の基板Wが搬送
ロボットTCに渡される。その基板Wをホットプレー
ト、クールプレート、スピンデバロッパーSDの処理
室、ホットプレート、クールプレートの順に搬送し、露
光後ベーク(ホットプレート)、露光後ベークの後の現
像に適した温度への冷却処理(クールプレート)、現像
(スピンデベロッパーSD)、ポストベーク(ホットプ
レート)、ポストベーク後の冷却処理(クールプレー
ト)を行わせる。
【0078】ポストベーク後の冷却処理が終了すると、
その基板WをインデクサIDの搬入出ロボットIRに引
き渡す。搬入出ロボットIRはこのフォトリソグラフィ
工程の一連の基板処理が終了した基板Wを空のカセット
に順次収納していく。一連の基板処理の間、排気源93
が作動して排気ダクト97によるシステム排気が実施さ
れる。
【0079】以上説明したように、上記の実施例では、
熱処理ユニット群110に所定のクールプレートCP,
ホットプレートHPを積層配置した第1ユニット列S1
〜第5ユニット列S5のホットプレートHP1〜6が底
板71上で装置構造が配置されユニット形態としてレー
ル96対により処理室50に配置される。
【0080】そして、装置構造の熱プレート70を含む
主要部はハウジング51内に配置sれる。そのハウジン
グ51の内周面側にこのように伝熱性が極めて高く、周
囲の温度分布を均一にする均熱性にも優れているヒート
パイプ53を設けたことにより、その温度分布を熱処理
雰囲気とほぼ同じ温度で均一にすることができる。即
ち、熱処理中の基板Wに対してその熱処理雰囲気が熱プ
レートWの昇降温に追従させることで熱処理が安定す
る。
【0081】更に、それぞれのホットプレートユニット
から放射熱が発生され、ホットプレートを多段に積層す
る場合は互いのホットプレートに対して、他のユニッ
ト、例えばクールプレートや電装品ユニットに対して熱
的干渉が発生する。しかしながら、ハウジング51の周
囲には断熱部材56を配置することでホットプレートか
らの熱的干渉が遮断され、前者の場合、熱処理雰囲気へ
の悪影響が防止される。また、後者の場合は、クールプ
レートや電装品ユニットへの熱的影響をより確実に抑え
ることができる。
【0082】このように、ホットプレート自身はそのハ
ウジング51内で熱処理雰囲気に追従して昇降温して
も、その外部への熱的影響を防止することができるの
で、例えば薬液処理ユニット群120側に高温雰囲気が
放射されるのが防止され、従来、熱処理ユニット群11
0からの熱的影響で起こっていたレジスト塗布工程や現
像工程での不都合を解消することもできるようになっ
た。
【0083】なお、露光処理の場合も、露光処理に適し
た基板Wの温度があり、プリベークの後の冷却処理では
そのような温度に基板W全体を冷却し、そのように温調
された状態で基板Wが露光ユニットに搬送されることが
望まれる。本実施例では、クールプレートからインタフ
ェイス部IFBへの基板搬送においても熱的影響を受け
ることがない。従って、本実施例によれば、クールプレ
ートで露光に適した温度に温調された状態で、基板Wに
露光処理を行わせることができ、温度変動に起因する露
光処理時の露光ムラなどの不都合も防止することができ
る。
【0084】以上本発明の実施例について説明したが、
本発明は上記の実施例や実施形態に限られるものではな
く、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様にお
いて実施することが可能である。
【0085】次に、上述した実施例に対するいくつかの
変形例を説明する。 〔変形例1〕ヒートパイプ53の形状は先の実施の形態
の図6に示すような逆U字状に限られるものではなく、
蛇行して設けられていても良い。またヒートパイプ53
の配置は、先の実施の形態の図5に示すようなものに限
らず、例えば図のY方向に沿って複数直線状に配置する
ようにしてもよい。
【0086】〔変形例2〕ヒートパイプ53はハウジン
グ51の内周面側に配置されているが、ハウジング51
内に埋設するようにしてもよい。こうすることでハウジ
ング51の熱容量が小さくなりハウジング51の昇降温
のレスポンスが向上する。
【0087】〔変形例3〕全てクールプレートを下段に
してその上に複数個のホットプレートが積層されている
が、ホットプレートのみを複数個積層する場合や、空き
部分が設けられてホットプレートやクールプレートが積
層される場合などもあるが、このような構成のものに対
しても本願発明を適用でき、更なる効果が期待できるも
のである。
【0088】〔変形例4〕上記各実施例では、薬液処理
ユニット群を1台のスピンコーターSCと2台のスピン
デベロッパーSD(SD1、SD2)とで構成したが、
スピンコーターSCが複数台設けられた基板処理装置や
スピンデベロッパーSDが1台または3台以上設けられ
た基板処理装置であっても本発明は同様に適用できる。
【0089】〔変形例5〕上記各実施例では、基板処理
装置を3列構成でとしたが、熱処理ユニット群と薬液処
理ユニット群との間に設けられ少なくとも薬液処理ユニ
ット群に対する基板Wの搬送を行う第1の搬送ロボット
と、熱処理ユニット群を挟んで第1の搬送ロボットと反
対側に設けられ、少なくとも熱処理ユニット群に対する
基板Wの搬送を行う第2の搬送ロボットとで構成された
4列構成の第2の基板処理装置のに適用してもよい。
【0090】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、請求項
1に記載の発明によれば、基板を熱プレートに載置して
加熱処理を施す熱処理装置において、前記熱プレートが
配置される装置内部を形成するハウジングと、前記ハウ
ジングの内周面側に配設したヒートパイプを具備し、ヒ
ートパイプによりハウジングの温度分布が熱処理雰囲気
とほぼ同じ温度に調整され、基板に所望温度で処理を施
すことができる。
【0091】また、請求項4に係る発明は、前記請求項
1または請求項3の熱処理装置をユニットとして備えた
基板処理装置であって、前記熱処ユニットを含む各種の
基板処理を基板に施す処理ユニットを多段に積層配置
し、このような基板処理装置においても熱処理ユニット
で所望の熱処理が施すことができるとともに、他の処理
ユニットとの相互の熱的影響を抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施例における基板処理装置の
外観斜視図である。
【図2】本発明の第一の実施例における基板処理装置の
処理ユニット配置を模式的に示す概念的平面図である。
【図3】第3ユニット列S3をxz平面で断面視した概
略縦断面図である。
【図4】第3ユニット列S3をyz平面で断面視した概
略縦断面図である。。
【図5】ホットプレートHP6をxy平面で断面視した
概略平面断面図である。
【図6】ホットプレートHP6をyz平面で断面視した
概略平面断面図である。
【図7】ヒートパイプの一部断面図である。
【図8】従来の基板処理装置の処理ユニット配置を模型
式的に示す概念的平面配置図である。
【符号の説明】
100 基板処理装置 110 熱処理ユニット群 120 薬液処理ユニット群 51 ハウジング 53 ヒートパイプ 531 螺旋管 532 ウィック 56 断熱部材 50、50a 処理室 70 熱プレート 71 底板 HP1、HP2、HP3、HP4、HP5、HP6 ホ
ットプレート 95 仕切部材 90、90a、90b、90c 外装カバー W 基板

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基板を熱プレートに載置して加熱処理を施
    す熱処理装置において、 前記熱プレートが配置される装置内部を形成するハウジ
    ングと、 前記ハウジングの内周面側に配設したヒートパイプを具
    備したことを特徴とする熱処理装置。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の熱処理装置において、 前記ハウジングの外周面側に断熱手段を備えたことを特
    徴とする熱処理装置。
  3. 【請求項3】請求項1または請求項2に記載の熱処理装
    置において、 前記ヒートパイプに前記熱プレートの熱を伝達するため
    の伝熱部材をさらに備えたことを特徴とする熱処理装
    置。
  4. 【請求項4】前記請求項1ないし請求項3の熱処理装置
    をユニットとして備えた基板処理装置であって、 前記熱処理ユニットを含む各種の基板処理を基板に施す
    処理ユニットを多段に積層配置したことを特徴とする基
    板処理装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001237157A (ja) * 2000-02-22 2001-08-31 Tokyo Electron Ltd 加熱処理装置
CN113327872A (zh) * 2016-09-30 2021-08-31 东京毅力科创株式会社 基板处理装置
KR102359596B1 (ko) * 2021-04-21 2022-02-08 주식회사 알씨테크 실캡 및 이를 포함하는 반도체 생산 설비

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JP2001237157A (ja) * 2000-02-22 2001-08-31 Tokyo Electron Ltd 加熱処理装置
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