JP2001126970A - 基板処理装置 - Google Patents

基板処理装置

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JP2001126970A
JP2001126970A JP30276499A JP30276499A JP2001126970A JP 2001126970 A JP2001126970 A JP 2001126970A JP 30276499 A JP30276499 A JP 30276499A JP 30276499 A JP30276499 A JP 30276499A JP 2001126970 A JP2001126970 A JP 2001126970A
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Japan
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substrate
heat
unit
heat treatment
plate
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JP30276499A
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English (en)
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Masanao Matsushita
正直 松下
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Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
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  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】クールプレートCP,ホットプレートHPを多
列に積層配置した熱処理ユニット群を有する基板処理装
置において、レジスト塗布や現像等を適正に行い得る基
板処理装置を提供する。 【解決手段】基板Wを上面に支持して加熱するホットプ
レートHPを備えた熱処理ユニット群110と、基板W
にレジスト塗布や現像などの薬液処理を施すスピンコー
ターやスピンデベロッパーを含む薬液処理ユニット群1
20と、その間に設けられ、装置内での基板Wの搬送を
行う搬送ロボットTCとを備え、かつ、熱処理ユニット
群110の側面に排気源92a,97aに連通接続され
た排気ダクト92,97が設けられた基板処理装置で、
排気ダクト92,97内にヒートパイプ250を具備す
る冷却手段を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体ウエハや液
晶表示用基板等の各種基板を処理する処理装置に関し、
詳しくは基板を熱処理する所定数の熱処理ユニットを有
する基板処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の基板処理装置としては、
平面視で薬液処理部(薬液処理としてのレジスト塗布や
現像を施すスピンコーターやスピンデベロッパー等の回
転処理ユニットを備えて構成されている)、基板搬送ロ
ボット(の基板搬送路)、熱処理部がその順で配列され
た、いわゆる3列構成の基板処理装置や、平面視で薬液
処理部、第1の基板搬送ロボット(の基板搬送路)、熱
処理部、第2の基板搬送ロボット(の基板搬送路)がそ
の順で配列された、いわゆる4列構成の基板処理装置な
どがある。
【0003】また、この種の基板処理装置は、基板加熱
処理部(基板を上面で支持して加熱するホットプレート
を有する)で加熱された基板を常温付近の所定温度に冷
却するための基板冷却処理部(基板を上面に支持して冷
却するクールプレートを有する)を備えており、この基
板冷却処理部と基板加熱処理部とは積層されて熱処理部
を形成している。
【0004】このような構成の基板処理装置では、フォ
トリソグラフィ工程のうちの露光処理前後のレジスト塗
布前ベークやレジスト塗布、プリベーク、露光後ベー
ク、現像、ポストベークなどの各種の基板処理を基板に
施す。レジスト塗布前ベークやプリベーク、露光後ベー
ク、ポストベークなどのベーク処理は、基板を所定温度
に加熱する処理であって基板加熱処理部で行われ、この
ベーク処理の後、加熱された基板は基板冷却処理部で常
温付近の所定温度に冷却される。レジスト塗布は回転さ
せた基板にレジストを供給してレジスト膜を形成するス
ピンコーター(回転式レジスト塗布装置)で行われ、現
像は同じく回転させた基板に現像液を供給してこれを現
像するスピンデベロッパー(回転式現像装置)で行われ
る。なお、露光処理自体は基板処理装置に付設された露
光処理専用の露光ユニットで行われる。
【0005】例えば、一連のある基板処理を行なう装置
では、図9の従来の基板処理装置における処理ユニット
配置を模式的に示す概念的平面配置図に示すような処理
ユニットレイアウトを採り、薬液処理部としての薬液処
理ユニット群120には1台のスピンコーターSCと2
台のスピンデベロッパーSD1,SD2を並べて配置さ
せ、熱処理部としての熱処理ユニット群110には加熱
処理を行なう6台のホットプレートHP1〜6(基板加
熱処理部)と冷却処理を行なう4台のクールプレートC
P1〜4(基板冷却処理部)を多列に積層配置させてい
た。
【0006】つまり、この図9に示すように、複数枚の
基板Wを収容したカセット10を載置するためのインデ
クサIDと、基板Wをステッパ(露光ユニット)等の外
部装置と受け渡しするためのインタフェイス部(基板載
置台)IFBとの間には、熱処理ユニット群110と薬
液処理ユニット群120とが搬送ロボットTCを挟んで
平行に配置されている。そして、薬液処理ユニット群1
20ではスピンコータSC,スピンデベロッパーSD
1,SD2がその順にインデクサIDの側から並んで配
置されている。
【0007】また、熱処理ユニット群110では、第1
列にはホットプレートHP1,HP2とクールプレート
CP1,CP2が積層され、第2列にはホットプレート
HP3〜HP5とクールプレートCP3が積層され、第
3列にはホットプレートHP6とクールプレートCP5
が積層され、これらは、第4列のクールプレートCP4
と並んで多列に配置されている。
【0008】そして、上記装置において現像を適正に行
うためには、常温付近の所定温度(23℃付近)の雰囲
気内で、基板W全体が上記雰囲気温度に保持された状態
で処理される必要がある。また、レジスト塗布を適正に
行うためには、常温付近の所定温度の雰囲気内で、基板
全体が上記雰囲気温度に保持された状態で処理される必
要がある。レジスト塗布を行うためのスピンコーターS
Cが配設された処理室内は、特別に雰囲気管理してい
る。
【0009】一方、ホットプレートやクールプレートの
処理室内の気流管理、熱処理中に基板から蒸発する溶剤
の回収、各処理室内の粉塵(パーティクル)の回収など
を目的として熱処理ユニット群110ではシステム排気
を行っている。このシステム排気用の排気ダクトは、排
気バランスを良くして熱処理を均一に行うとともに、各
熱処理ユニットに対する基板の搬入出を行う搬入出口が
設けられている位置などの関係から、従来、熱処理ユニ
ット群110の薬液処理ユニット群120側の側面に隣
接した熱処理ユニット群110の側面に設けられてい
る。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな構成を有する従来例の場合には、次のような問題が
ある。すなわち、上記構成の基板処理装置で露光処理前
後の各種の基板処理を実行させると、レジスト塗布工程
で塗布されたレジストの膜厚が不均一になるという現象
や、現像工程での現像処理に現像不良が生じ易いという
現象などが起きていた。
【0011】これは、熱処理ユニット群110からの高
温雰囲気によって薬液処理に適した温度に温調された基
板W自体を熱したり、薬液処理ユニット群120の処理
室内の雰囲気温度を変動させるなどの熱的影響によって
レジスト塗布や現像が適正に行えなかったものと本発明
者らは推定した。
【0012】ホットプレートHP1〜HP6では基板W
を100℃以上に加熱するが、その加熱時の熱によって
熱処理ユニット群110の周囲を覆っている外装カバー
が熱せられる。その上、熱処理ユニット群110側面に
配置された排気ダクトがシステム排気による高温気流に
より加熱され、外装カバーを更に熱していた。
【0013】従来の基板処理装置においては、この熱処
理ユニット群110の外装カバーから常温付近よりも高
い高温雰囲気が、搬送ロボットTCの基板搬送路に放射
され、搬送ロボットTC側の側面を熱する。また、熱処
理ユニット群110からの高温雰囲気が薬液処理ユニッ
ト群120の処理室内に進入し、薬液処理ユニット群1
20の処理室内の雰囲気温度が薬液処理に適した雰囲気
温度よりも上昇し、この熱的影響を受けてレジスト塗布
や現像が適正に行えなかった。
【0014】この現象は、ホットプレートHP1〜HP
6を積層するときには、排気ダクトに複数の処理室内雰
囲気が共通に排気されるため、排気ダクト内の加熱を助
長するものであった。
【0015】このような熱的影響によるレジスト塗布工
程での塗布レジストの不均一や、現像工程での現像不良
は、最終的に線幅の不均一を招くことになる。特に、こ
のような線幅の不均一は、線幅の微細化が著しい昨今の
基板製造でより顕著に現れており、線幅の微細化が進む
基板製造では無視できる問題ではない。
【0016】本発明は、このような事情に鑑みて上記問
題点を解決するためになされたものであって、レジスト
塗布や現像などを適正に行うとともに、パターン不良な
どを防止し得る基板処理装置を提供することを目的とす
る。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明は、このような目
的を達成するために、次のような構成をとる。すわな
ち、請求項1に係る発明は、基板を保持して基板に対し
て加熱処理又は冷却処理を行う熱処理部と、前記熱処理
部と排気源を連通接続する排気ダクトと、前記排気ダク
ト内を冷却する冷却手段とを具備したことを特徴とする
基板処理装置である。
【0018】請求項2に係る発明は、請求項1に記載の
基板処理装置において、前記冷却手段は、ヒートパイプ
と、前記ヒートパイプに連接された冷熱手段とを具備し
てなることを特徴とする。
【0019】請求項3に係る発明は、請求項1または請
求項2に記載の基板処理装置において、前記熱処理部
は、所定数の熱処理ユニットを多列に積層配置して有
し、前記排気ダクトは前記熱処理ユニットの側面に設け
たことを特徴とする。
【0020】請求項4に係る発明は、基板を保持して基
板に対して加熱処理又は冷却処理を行う熱処理部と、前
記熱処理部と排気源を連通接続する排気ダクトと、前記
排気ダクト内と外部とに亘って配置され、排気ダクト内
を流通される気流に曝されたヒートパイプとを具備した
ことを特徴とする基板処理装置である。
【0021】本発明の作用は次のとおりである。請求項
1に係る発明の基板処理装置によれば、熱処理部の熱気
が排気ダクトで排気される。そして、冷却手段により排
気ダクト内が冷却されるので排気ダクト自体が加熱し排
気ダクトから高温雰囲気が放射されるのが防止される。
また、排気ダクト内に冷却手段を設けたことで、装置の
大型化を防止することができる。
【0022】また、請求項2に記載の発明によれば、冷
却手段をヒートパイプを用いて構成したので簡単な構成
で排気ダクト内の冷却が達成できる。
【0023】請求項3に係る発明の基板処理装置では、
排気ダクトは熱処理ユニットの側面に配置され排気ダク
ト内に冷却手段を設けたことで、熱処理ユニットの側面
の冷却効果を一層高めることができる。その結果、所定
数の熱処理ユニットを多列に積層配置した場合、排気ダ
クトからの熱処理ユニットへの熱的影響を抑えることが
できる。また、熱処理ユニットの側面から高温雰囲気が
放射されるのを防止することができる。
【0024】請求項4に係る発明の基板処理装置では、
熱処理部の熱気が排気ダクトで排気される。そして、そ
の熱気を含む気流にヒートパイプが曝されるように配置
され、排気の熱気がヒートパイプに伝導される。その結
果、排気ダクトから高温雰囲気が放射されるのが防止さ
れる。
【0025】
【発明の実施の形態】次に、本発明に係る基板処理装置
の第一の実施の形態を実施例に基づき説明する。図1
は、実施例の基板処理装置100の外観斜視図であり、
図2はその概念的平面配置図である。なお、図1と図2
には、方向を明確にするためにXYZ直角座標系の座標
軸が示されている。また、以下の説明に当たっては、従
来の基板処理装置と同じ構成部材については同一の符号
を付し、その詳細な説明は省略することとする。
【0026】図1,図2に示すように、この基板処理装
置100の概略構成は、図9に示した従来の3列構成の
基板処理装置の構成と概ね同一である。つまり、この第
一の実施例に係る基板処理装置100は、その両端にイ
ンデクサIDとインタフェイス部IFBとを備え、この
間に、熱処理部としての熱処理ユニット群110と薬液
処理部としての薬液処理ユニット群120とを平行に備
える。そのほか、熱処理ユニット群110と薬液処理ユ
ニット群120との間には装置100内で基板Wの搬送
を行う搬送ロボットTCを有する。
【0027】熱処理ユニット群110には熱処理ユニッ
トとして6台のホットプレートHP1〜HP6と4台の
クールプレートCP1〜CP4とを備え、薬液処理ユニ
ット群120には1台のレジスト塗布用のスピンコータ
ーSCと2台の現像用のスピンデベロッパーSD1,S
D2を有する。
【0028】そして、後述するように基板搬送を行ない
つつ一連の基板処理を実行する。この場合、搬送ロボッ
トTCによる基板Wの搬送順序や搬送された各処理ユニ
ットでの処理内容は予め処理レシピに設定されており、
当該レシピに従って各処理ユニットが基板Wの処理を実
行する。なお、インデクサIDの正面には装置100の
操作に必要なキー等を有する操作部42と、プロセスの
進行状況や異常の発生などを表示して使用者に伝達する
表示部43とが設けられている。
【0029】熱処理ユニット群110は、上記した台数
のホットプレートHPおよびクールプレートCPを有す
るユニット列をインデクサIDとインタフェイス部IF
Bとの間において5列に配置可能である。しかし、ホッ
トプレートHP,クールプレートCPは、スピンコータ
ーSC,スピンデベロッパーSDの処理の流れの都合か
ら、従来と同様に4列に積層配置されている。このた
め、図示するように、第1ユニット列S1,第2ユニッ
ト列S2には、他のホットプレートHP,クールプレー
トCPを組み込む余地はないが、第3ユニット列S3,
第4ユニット列S4および第5ユニット列S5には、そ
れぞれ2台,3台,4台の他のホットプレートHP,ク
ールプレートCPを配置可能である。なお、一連の基板
処理によっては実際にホットプレートHP,クールプレ
ートCPが5列に配置されることもある。
【0030】スピンコーターSCおよびスピンデベロッ
パーSD1,SD2は、搬送ロボットTCにより運び込
まれた基板Wを回転させる回転テーブルT1,T2,T
3を共に備える。また、スピンコーターSCは、回転さ
れている基板Wにレジストを供給して基板上面にレジス
ト膜を形成するためのレジスト供給機構Rを、スピンデ
ベロッパーSD1,SD2は、図示しない露光装置にて
焼き付け・露光された基板Wに現像液を供給して例えば
露光領域のレジストを除去するための現像液供給機構G
1,G2を備える。
【0031】スピンデベロッパーSD1,SD2は、境
界領域K1(図2参照)を介在させて隣り合わされてお
り、スピンデベロッパーSD1では、回転テーブルT2
が境界領域K1から左側に離れて設置されている。その
一方、スピンデベロッパーSD2では、回転テーブルT
3が境界領域K1から右側に離れて設置されている。し
かも、この回転テーブルT2,T3は、境界領域K1を
中心に左右対象の位置に設置されている。このため、現
像液供給機構G1,G2は、境界領域K1の側にそれぞ
れ設置されており、境界領域K1を挟んでその左右に並
んでいる。
【0032】スピンコーターSCは、スピンデベロッパ
ーSD1左方の境界領域K2を隔てて、スピンデベロッ
パーSD1の左隣に位置し、回転テーブルT1を境界領
域K2から左側に離して、レジスト供給機構Rを境界領
域K2の側に有する。
【0033】ここで、上記したホットプレートHP,ク
ールプレートCPについて、第3ユニット列S3を例に
採り説明する。図3ないし図5に示すように、第3ユニ
ット列S3は、クールプレートCP5を下段にしてホッ
トプレートHP6をZ軸方向に積層して構成されてい
る。
【0034】ホットプレートHP6は、ホットプレート
HP6をxy平面で断面視した図3の平面断面図と、第
3ユニット列S3をxz平面で断面視した図4の縦断面
図と、第3ユニット列S3をyz平面で断面視した図5
の縦断面図に示すように、底板71上に、図示しないヒ
ーターを内設した熱プレート70や基板Wを昇降駆動す
る駆動部(図ではエアシリンダ)80、区画壁72など
が支持されて構成されている。そして、区画壁72によ
り、その内部を熱プレート70側の処理室50と機器室
60とに区画しており、機器室60には駆動部80を備
える。熱プレート70は、加熱ジャケットを有するアル
ミプレートを底板71の上面に支持して備え、この熱プ
レート70により基板Wを所定の温度(例えば、100
℃)まで加熱する。
【0035】熱プレート70には、z軸方向に複数の貫
通孔73が設けられていて、各貫通孔73それぞれに基
板支持ピン74が昇降可能に挿通されている。各基板支
持ピン74は、連結部材75を介してエアシリンダ(駆
動部)80のロッド80aに連結された支持板76に立
設されていて、エアシリンダ80のロッド80aの昇降
によって一体的に昇降されるようになっている。これら
基板支持ピン74は、加熱処理前の基板Wをホットプレ
ートHP6上方で搬送ロボットTCのアームから受け取
り、降下して熱プレート70上に基板Wを支持させると
ともに、加熱処理済の基板Wを熱プレート70上方に持
ち上げ搬送ロボットTCのアームに引き渡す動作を行
う。
【0036】また、連結部材75に連結された上カバー
77が熱プレート70の上方に配置されていて、エアシ
リンダ80のロッド80aの昇降によって基板支持ピン
74の昇降と連動して昇降されるようになっている。基
板Wが熱プレート70の上に支持された状態で上カバー
77が基板Wの周囲を覆って基板Wへの加熱処理が行わ
れる。このとき、窒素(N)ガスが上カバー77内に
供給されてN雰囲気で加熱処理が行われたり、HMD
S処理では、HMDSとNガスとの混合蒸気が上カバ
ー77内に供給される。
【0037】区画壁72には、連結部材75の昇降を許
容する開口78が設けられており、一方、連結部材75
には、連結部材75(基板昇降ピン74や上カバー7
7)の昇降にかかわらず常に上記開口78を塞ぐ板部材
79が取り付けられている。
【0038】クールプレートCP5は、ホットプレート
HP6の熱プレート70の代わりに、図示しない冷却
板、ペルチェ素子、放熱板で構成された冷却プレート8
1を備え、上カバー77を省略した以外は、ホットプレ
ートHP6とおおよそ同様の構成を有するので、同一部
品に同じ符号を付してその詳述は省略する。具体的に
は、熱プレート70に替り電子冷却による水冷ジャケッ
トを有するアルミプレートを底板71の上面に支持して
備えた冷却プレート81により基板Wを所定の温度(例
えば、室温)まで冷却する。
【0039】そして、ホットプレートHP6と同様に、
基板支持ピン74が冷却処理前の基板Wを冷却プレート
81上方で搬送ロボットTCのアームから受け取り降下
して冷却プレート81上に基板Wを載置させる。また、
冷却処理済の基板Wを冷却プレート81の上方に持ち上
げ、搬送ロボットTCのアームに引き渡す動作を行う。
【0040】先にも述べたように上記ホットプレートH
P6やクールプレートCP5はZ軸方向に積層され、こ
れらの外周を覆うように外装カバー90が設けられてい
る。この外装カバー90は、外周を基板処理装置100
の背面側を外装カバー90aで覆い、および搬送ロボッ
トTC側を外装カバー90bで覆っており、搬送ロボッ
トTC側の外装カバー90bが処理室50の一方の壁面
となる。また、基板処理装置100の背面側の外装カバ
ー90aは機器室60の一方の壁面とされている。
【0041】更に、ホットプレートHP6は、薬液処理
ユニット群120側の側面に隣接する側面が仕切部材9
5で挟まれている。よって、処理室50は、上記した底
板71,区画壁72,外装カバー90a,90bおよび
仕切部材95,95とこのホットプレートHP6上方の
底板71とをその周囲の壁面として熱プレート70を取
り囲み、機器室60と区画されることになる。なお、搬
送ロボットTC側の外装カバー90bには、処理室50
に搬送ロボットTCのアームが出入りするための開口9
1が空けられている。
【0042】仕切部材95は、第3ユニット列S3を初
めとする全てのユニット列の対向する側面に備え付けら
れており、各列の最下段のクールプレートCPからその
列の高さ方向(z軸方向)全域に亘って配置されてい
る。そして、この仕切部材95には、各熱処理ユニット
をその底板71で支持するためのレール96が設けられ
ている。
【0043】図4に示すように、第3ユニット列S3に
は、2つの熱処理ユニットが配置されているので、クー
ルプレートCP5をその底板71で支持する最下段のレ
ール96とホットプレートHP6をその底板71で支持
するレール96、後述する収納ユニットAS,ASをそ
の上方にて隔絶するための他の底板71,71を支持す
る2つのレール96,96とが設けられている。そし
て、第1ユニット列S1や第2ユニット列S2,第4ユ
ニット列S4では、各ユニット列の熱処理ユニット個数
に応じてレール96が設けられている。
【0044】この状態で、冷却プレート81と上方のホ
ットプレートHP6の底板71との間の空間がクールプ
レートCP5の処理室50aになり、また、ホットプレ
ートHP6と上方の収納ユニットASの底板71との間
の空間がホットプレートHP6の処理室50になる。そ
して、外装カバー90の上面側である外装カバー90c
とホットプレートHP6の間の空間が収納ユニットA
S,ASになる。
【0045】この収納ユニットAS,ASは、外装カバ
ー90に設けられた図示しない開閉蓋により塞がれてい
る。そして、内部には電装機器である、例えば処理レシ
ピの記憶機器や基板処理装置100の制御機器等の電子
部品搭載基板、電気系統に必要な電源ボックス、ケーブ
ル等の電装品の組み合わせからなる電装品ユニット20
0が収納・設置されている。
【0046】尚、電装品ユニット200に替えて、薬液
処理ユニット群120におけるスピンコーターSCやス
ピンデベロッパーSD1,SD2で用いられる薬液(レ
ジストや現像液)を貯留してこれら機器に薬液を供給す
る薬液供給機器、例えば薬液タンク(図示省略)を収納
・設置してもよい。
【0047】機器室60には、図3に示すようにその一
部領域を更に区画する区画体61を有する。この区画体
61は、ホットプレートHP6の底板71と収納ユニッ
トASの底板71との間に亘って立設されており、その
内部領域を第1室62と第2室63とに分割している。
この区画体61の上下に位置することになる上記の両底
板71,71には、第1室62と第2室63とにそれぞ
れ連通する貫通孔(図示省略)が空けられている。この
ため、収納ユニットASの内部は、区画壁72に設けら
れた図示しない開孔と、この収納ユニットASの底板7
1の貫通孔を介して第1室62および第2室63と連通
する。
【0048】そして、収納ユニットASに収納・配置さ
れた電装品ユニット200からの電線は、区画壁72の
図示しない開孔を介して第2室63を経て制御対象機器
等(搬送ロボットTCや各種シリンダおよびセンサ等)
まで配線され、この場合には、第1室62は収納ユニッ
トAS内を排気冷却するための排気ダクトとされる。
【0049】次に、本発明の要部である熱処理ユニット
群110のシステム排気の構成を説明する。薬液処理ユ
ニット群120側の外装カバー90bは二重構造にして
中空部を形成し、この中空部を排気ダクト92として構
成している。かつ、図3中、第3ユニット列S3両側面
の仕切部材95,95にそれぞれ排気ダクト97,97
が設けられる。図5に示すように排気ダクト92は排気
源92aに、排気ダクト97は排気源97aに連通接続
され、これらの構成がシステム排気を構成する。
【0050】排気ダクト92は、この側面に搬送ロボッ
トTCのアームが挿抜されてホットプレートHP6やク
ールプレートCP5の処理室50や50aに基板Wを搬
入/搬出するための開口91,91が設けられおり、基
板の搬入/搬出時のみ開口されるシャッター94も設け
られている。なお、排気ダクト92の開口91,91の
部分は囲いが形成されており、基板Wの通過する通路
と、排気ダクト92とが分離されており、排気ダクト9
2内の排気流は、この基板Wが通過する通路を避けて流
れる。
【0051】そして排気ダクト92の下端は、排気源9
2aに連通接続された配管92bに連通接続されてお
り、配管92bは、図5に示すように各ユニット列の下
方でX軸方向に沿って配設されている。また、上面の外
装カバー90cのうち、排気ダクト92の上端を覆う部
分には子孔93が設けられていて、排気ダクト92は上
端部分で外気(熱処理部の外部)に連通されている。
【0052】仕切部材95には、その高さ方向に亘って
排気ダクト97が空けられており、この排気ダクト97
と処理室50,50aとは開口98,98aにより連通
されている。なお、第3ユニット列S3では、開口9
8,98aは二個所しか空けられてないが、第1ユニッ
ト列S1や第2ユニット列S2,第4ユニット列S4で
は、各ホットプレートHPやクールプレートCP等の処
理室と連通するよう、所定数の開口が空けられている。
もっとも、この第3ユニット列S3にあっても、第1ユ
ニット列S1〜第2ユニット列S2と同様に排気ダクト
97と連通する開口が更に多数空けられていてもよい
が、この場合にはホットプレートHP6とクールプレー
トCP5の処理室50,50aと連通する開口98,9
8a以外の収納ユニットASに対向する開口は図示しな
い蓋にて塞がれる。
【0053】そして、排気ダクト97の上端は、上面の
外装カバー90cによって塞がれており、下端は、排気
源97aに連通接続された配管97bに連通接続されて
いて、排気ダクト97、配管97bを介して各処理室5
0、50a内のシステム排気(図3及び図4に実線の矢
印で示す)が行われる。その一方、第1ユニット列S
1、第2ユニット列S2、第4ユニット列S4では、そ
の列に配置されたそれぞれのクールプレートCP,ホッ
トプレートHPの処理室についてシステム排気が行われ
る。なお、配管97bは、各クールプレートCP1から
CP4の下方にX軸方向に沿って配設されていて、各列
の排気ダクト97と連通して接続されている。
【0054】また、ホットプレートHP6,クールプレ
ートCP5の処理室50,50aがこのようにシステム
排気されても、排気ダクト92,97と非連通の収納ユ
ニットASについてはシステム排気されることはない。
【0055】また、ホットプレートHP6やクールプレ
ートCP5の各エアシリンダ(駆動部)80の上方の外
装カバー90cには小孔(図示ぜず)が開けられてい
て、クリーンルーム内のダウンフローの気流(白抜きの
矢印で示す)が取り込まれており、エアシリンダ80か
ら発生するパーティクルを下方に流下させて排除するよ
うにしている。
【0056】そして、排気ダクト92,97はその内部
に図示のように排気ダクト92,97内を冷却するヒー
トパイプ250が配置されている。図6に示すようにヒ
ートパイプ250は逆U字状に形成され、その一端に冷
熱手段300が連接され、以上の構成で冷却手段として
機能する。
【0057】詳細には、その両端が放熱部250a、中
間が受熱部250b、それらの間が断熱部250cとな
っているヒートパイプ250が排気ダクト92,97内
部に受熱部250bが位置して配置されている。受熱部
250bは排気ダクト92,97内の内部空間全体を均
一的に冷却するように、更に各排気ダクト92,97を
構成する外装カバーに接しないように設けられており、
そのZ軸の下端側をヒートパイプ250の断熱部250
cで配管92b,97bの管壁を貫通すべく設けられて
いる。さらに排気ダクト92,97外部である下方に第
3ユニット列S3の下部に位置してヒートパイプ250
の両端の放熱部250aと冷熱手段300が設けられて
いる。
【0058】また、ヒートパイプ250の構造を示す断
面図である図7に示すように、ヒートパイプ250には
中心に空洞CAが設けられ、それを覆うように金属細線
による網状のウィック251が設けられ、さらにそれを
覆うように螺旋状の襞をもつ螺旋管252が設けられて
いる。そして、螺旋管252の襞の稜線にウィック25
1が接触している。そしてウィック251と螺旋管25
2の間には内部を減圧してフレオンやアンモニア、水な
どの作動液Fが封入して浸透されている。さらに、螺旋
管252を覆うように上記断熱部250cのみに断熱性
の管壁253が設けられており、両端の放熱部250a
および中間の受熱部250bには管壁253は設けられ
ていない。
【0059】この様なヒートパイプ250による放熱の
原理の概略を説明する。受熱部250bにおいて熱せら
れた作動液Fは蒸発し潜熱を伴って、空洞CAを通って
放熱部250aに至り、放熱部250aで熱を放出す
る。これにより放熱部250aの表面から熱を放出した
作動液Fの蒸気は液化し、ウィック251内を毛細管現
象により再度受熱部250bに向かって移動していく。
このような一連の工程を常時繰り返して受熱部250b
の位置する領域を冷却する。すなわち、ヒートパイプ2
50は、伝熱性が極めて高く、ヒートパイプ250およ
びその周囲の温度分布を均一にする均熱性にも優れてい
るものである。
【0060】なお、このヒートパイプ250は管壁25
3および螺旋管252がテフロン(登録商標)樹脂製、
ウィック251がガラス繊維や銅線などの金属細線によ
る金属製であることにより可撓性を備えており、さらに
螺旋管252を設けることにより折り曲げて配置して
も、その作動液Fはその移動を阻害されず、なお、螺旋
管252に代えて、アルミニウムやステンレス鋼、銅な
どの金属による管の内部に上記の構造を配置するように
しても良い。
【0061】冷熱手段300は、ヒートパイプ250の
両端の放熱部250aに連接して設けられ、注入配管3
01より構成される。注入配管301には、冷却流体供
給源302が接続されており、冷却流体の供給は電磁開
閉弁303によって制御されている。
【0062】したがって、排気ダクト92,97を冷却
する際には、閉止状態の電磁開閉弁303を開放して冷
却温度に設定されている冷却流体(気体や液体)を注入
配管301から流入させ、ヒートパイプ250の放熱部
250aの熱を吸収した冷却流体を排出配管304を通
して装置外部に排出するようになっている。尚、この冷
熱手段300においては、基板処理装置100の作動中
は常時、冷却流体が流通されるように設定されており、
常にヒートパイプ250から熱を奪うようにしている。
【0063】図1および図2に戻って、搬送ロボットT
Cは基板Wをアームに載置支持し、基板WのX軸方向、
Z軸方向への移動動作、鉛直軸回りに回転させ、任意の
ホットプレート、クールプレート、スピンコーターS
C、スピンデベロッパーSDなどの間で基板Wを搬送す
るようにしている。
【0064】インデクサIDは、複数枚の基板Wが収納
される搬送用のカセットを載置するためのテーブルや、
このカセットと基板処理装置100内の搬送ロボットT
Cとの間で基板Wの受渡しを行うための搬入出ロボット
IRなどで構成される。
【0065】図外の露光ユニットは露光処理を行うため
のもので、縮小投影露光機(ステッパー)などの露光機
や、露光機での露光の際の基板Wの位置合わせを行うア
ライメント機構、露光ユニット内での基板Wの搬送を行
う基板搬送ロボットなどを一体的にユニット化して構成
されている。
【0066】インタフェイス部IFBは、基板処理装置
100と図1中インタフェイス部IFBのX軸方向に配
置される露光ユニットとの間で基板Wの受渡しを行うた
めのユニットで、基板処理装置100内の搬送ロボット
TCから受け取った露光前の基板Wを露光ユニット内の
基板搬送ロボットに引き渡したり、露光ユニット内の基
板搬送ロボットから受け取った露光済の基板Wを基板処
理装置100内の搬送ロボットTCに引き渡す基板受渡
しロボット(図示せず)などを備えている。
【0067】これらインデクサID、基板処理装置10
0、インタフェイス部IFB、露光ユニットの動作を以
下に説明する。インデクサIDは搬入出ロボットIRに
よって基板Wを1枚ずつ取出して搬送ロボットTCに受
け渡す。そして、搬送ロボットTCは、受け渡された基
板Wを、熱処理ユニット群110の各処理ユニットに搬
送する。また、この熱処理ユニット群110の各処理ユ
ニットでは、予め定められた条件で基板Wが処理され、
この処理された基板Wは、搬送ロボットTCにより、薬
液処理ユニット群120の各処理ユニットに搬送され
る。
【0068】ここでは、基板処理装置100で、露光処
理前の基板処理として、例えば、レジスト塗布前ベー
ク、レジスト塗布、プリベークを行い、露光処理後の基
板処理として、例えば、露光後ベーク、現像、ポストベ
ークを行うものとする。
【0069】搬送ロボットTCは、上記処理の順序に従
って基板Wを搬送する。すなわち、搬入出ロボットIR
から基板Wを受け取ると、その基板Wを、ホットプレー
ト、クールプレート、スピンコーターSCの処理室、ホ
ットプレート、クールプレートの順に搬送し、レジスト
塗布前ベーク(ホットプレート)、レジスト塗布前ベー
ク後のレジスト塗布に適した温度への冷却処理(クール
プレート)、レジスト塗布(スピンコーターSC)、プ
リベーク(ホットプレート)、プリベーク後の冷却処理
(クールプレート)を行わせる。
【0070】プリベーク後の冷却処理が終了すると、搬
送ロボットTCはその基板Wをインタフェイス部IFB
内の基板受渡しロボットに引き渡し、この基板受渡しロ
ボットが露光ユニット内の基板搬送ロボットにその基板
Wを引渡し、露光ユニット内で露光処理が行われる。
【0071】露光ユニットでの露光処理が終了すると、
インタフェイス部IFBを介して露光済の基板Wが搬送
ロボットTCに渡される。その基板Wをホットプレー
ト、クールプレート、スピンデバロッパーSDの処理
室、ホットプレート、クールプレートの順に搬送し、露
光後ベーク(ホットプレート)、露光後ベークの後の現
像に適した温度への冷却処理(クールプレート)、現像
(スピンデベロッパーSD)、ポストベーク(ホットプ
レート)、ポストベーク後の冷却処理(クールプレー
ト)を行わせる。
【0072】ポストベーク後の冷却処理が終了すると、
その基板WをインデクサIDの搬入出ロボットIRに引
き渡す。搬入出ロボットIRはこのフォトリソグラフィ
工程の一連の基板処理が終了した基板Wを空のカセット
に順次収納していく。
【0073】一連の基板処理の間、排気源92a,97
aが作動して排気ダクト92,97によるシステム排気
が実施される。同時に、冷熱手段300も作動してヒー
トパイプ250から熱が奪われる。
【0074】以上説明したように、第一の実施例では、
熱処理ユニット群110に所定のクールプレートCP,
ホットプレートHPを積層配置した第1ユニット列S1
〜第5ユニット列S5の側面の排気ダクト92,97の
内部に冷却手段を設けたことにより、熱気により排気ダ
クト92,97が熱せされずに排気される。また排気ダ
クト92,97内の少なくとも熱処理ユニットに対向す
る部分にヒートパイプ250を張り巡らせている。これ
により、排気ダクト92,97自体を冷却しているた
め、システム排気を行い熱気が処理室50,50aから
開口98,98aを介して流入してもその温度はあまり
上昇することはない。即ち、ホットプレートHP6から
の高温気流を集中的に冷却することによって、排気ダク
ト92,97からの熱的影響を抑えることができる。
【0075】このように、排気ダクトが熱せられないの
で外装カバー90から薬液処理ユニット群120側に高
温雰囲気が放射されるのが防止され、従来、熱処理ユニ
ット群110からの熱的影響で起こっていたレジスト塗
布工程や現像工程での不都合を解消することができるよ
うになった。またホットプレートへ排気ダクトからの熱
的影響から保護することができる。
【0076】特に、上記第一の実施例の構成ではヒート
パイプ250による放熱冷却だけに任せることなく、電
磁開閉弁303を開放して冷却温度に設定された冷却流
体を注入配管301に流通させヒートパイプ250の放
熱部250aから積極的に冷却を行っている。そのた
め、迅速に冷却することにより排気ダクト92,97自
体が熱せられて、2次的な熱放射により装置100内雰
囲気を熱することがないのでホットプレートHP6,ク
ールプレートCH5への熱的影響、薬液処理ユニット群
120への熱的影響をより確実に抑えることができる。
【0077】また、収納ユニットAS内に電装品ユニッ
ト200を配置する構成としても、排気ダクトからの熱
的影響を防止することができる。
【0078】なお、露光処理の場合も、露光処理に適し
た基板Wの温度があり、プリベークの後の冷却処理では
そのような温度に基板W全体を冷却し、そのように温調
された状態で基板Wが露光ユニットに搬送されることが
望まれる。本実施例では、クールプレートからインタフ
ェイス部IFBへの基板搬送においても熱的影響を受け
ることがない。従って、本実施例によれば、クールプレ
ートで露光に適した温度に温調された状態で、基板Wに
露光処理を行わせることができ、温度変動に起因する露
光処理時の露光ムラなどの不都合も防止することができ
る。
【0079】以上本発明の実施例について説明したが、
本発明は上記の実施例や実施形態に限られるものではな
く、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様にお
いて実施することが可能である。
【0080】図8は、本発明の第二の実施例を示す。上
記実施例においては、ヒートパイプ250に冷熱手段3
00を連接して冷却効果を向上させているが、冷熱手段
300を具備しない構成としても良い。この実施例で
は、放熱部250aは排気ダクト92,97外部に配置
され空冷される。よって、簡略化された構成で実施する
ことができる。すなわち本願構成ではヒートパイプ25
0を用いているので、伝熱性が良好なため放熱部250
aの充分な大きさに設定することで排気ダクトの昇温の
熱的影響がないレベルまで降温することができる。
【0081】更に、本発明の第三の実施例として基板処
理装置において、熱処理ユニット群と薬液処理ユニット
群との間に設けられ少なくとも薬液処理ユニット群に対
する基板Wの搬送を行う第1の搬送ロボットと、熱処理
ユニット群を挟んで第1の搬送ロボットと反対側に設け
られ、少なくとも熱処理ユニット群に対する基板Wの搬
送を行う第2の搬送ロボットとで構成された4列構成の
基板処理装置のに適用してもよい。かつ、この場合、排
気ダクト92,97と別個に設けられた排気ダクトが熱
処理ユニット群内の駆動部の周囲を覆うように設けられ
てもよい。
【0082】これにより、排気ダクトで排気すること
で、4列構成の基板処理装置で熱処理ユニット群からの
熱的影響で起こっていたレジスト塗布工程や現像工程で
の不都合を解消することができるとともに、4列構成の
基板処理装置で起こっていたパターン不良も好適に防止
できるようになった。
【0083】次に、上述した各実施例に対するいくつか
の変形例を説明する。
【0084】〔変形例1〕排気ダクト内部のヒートパイ
プ250の形状は先の実施の形態の図6に示すような逆
U字状に限られるものではなく、蛇行して設けられてい
てもよ良い。また、例えば図のX方向に沿って複数直線
状に配置するようにしてもよい。
【0085】〔変形例2〕全てクールプレートを下段に
してその上に複数個のホットプレートが積層されている
が、ホットプレートのみを複数個積層する場合や、空き
部分が設けられてホットプレートやクールプレートが積
層される場合などもあるが、このような構成のものに対
しても本願発明を適用できる。
【0086】〔変形例3〕上記第一の実施例では、熱処
理ユニット群110の各列の側面の外装カバー90が一
体的に構成されているので、クールプレートCP5の側
面の排気も行っているが、ホットプレートHP6の側面
のみに排気ダクトを設けるように構成してもよい。
【0087】〔変形例4〕上記各実施例では、薬液処理
ユニット群を1台のスピンコーターSCと2台のスピン
デベロッパーSD(SD1、SD2)とで構成したが、
スピンコーターSCが複数台設けられた基板処理装置や
スピンデベロッパーSDが1台または3台以上設けられ
た基板処理装置であっても本発明は同様に適用できる。
【0088】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、請求項
1に記載の発明によれば、熱処理部から排気源に連通接
続された排気ダクト内に冷却手段を設けたので、この排
気ダクト内の熱気が冷却されながら排気される。よっ
て、排気ダクトから高温雰囲気が放射されるのが防止さ
れる。また、排気ダクト内のスペースを利用して冷却手
段を設けたことで、装置の大型化を防止することができ
る。更に、従来、基板加熱処理部からの熱的影響で起こ
っていたレジスト塗布工程や現像工程での不都合を解消
することができ、それに起因して発生していた線幅の不
均一を防止できるようになった。
【0089】更に本発明の請求項4に記載に発明によれ
ば、ヒートパイプを配置した排気ダクトで排気すること
で、排気ダクトから高温雰囲気が放射されるのを防止す
るとともに、基板加熱処理部からの熱的影響で起こって
いたレジスト塗布工程や現像工程での不都合を解消して
線幅の不均一を防止することができるとともに、パター
ン不良も好適に防止できるようになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施例における基板処理装置の
外観斜視図である。
【図2】本発明の第一の実施例における基板処理装置の
処理ユニット配置を模式的に示す概念的平面配置図であ
る。
【図3】ホットプレートHP6をxy平面で断面視した
概略平面断面図である。
【図4】第3ユニット列S3をxz平面で断面視した概
略縦断面図である。
【図5】第3ユニット列S3をyz平面で断面視した概
略縦断面図である。
【図6】ヒートパイプを有する冷却手段の全体構成図で
ある。
【図7】ヒートパイプの一部断面図である。
【図8】本発明の第二の実施例におけるヒートパイプの
構成を示す要部概略断面図である。
【図9】従来の基板処理装置の処理ユニット配置を模型
式的に示す概念的平面配置図である。
【符号の説明】
100 基板処理装置 110 熱処理ユニット群 120 薬液処理ユニット群 250 ヒートパイプ 300 冷熱手段 50、50a 処理室 92、97 排気ダクト 92a、97a 排気源 95 仕切部材 90、90a、90b、90c 外装カバー W 基板

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基板を保持して基板に対して加熱処理又は
    冷却処理を行う熱処理部と、 前記熱処理部と排気源を連通接続する排気ダクトと、 前記排気ダクト内を冷却する冷却手段と、を具備したこ
    とを特徴とする基板処理装置。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の基板処理装置において、 前記冷却手段は、ヒートパイプと、 前記ヒートパイプに連接された冷熱手段と、を具備して
    なることを特徴とする基板処理装置。
  3. 【請求項3】請求項1または請求項2に記載の基板処理
    装置において、 前記熱処理部は、所定数の熱処理ユニットを多列に積層
    配置して有し、 前記排気ダクトは前記熱処理ユニットの側面に設けたこ
    とを特徴とする基板処理装置。
  4. 【請求項4】基板を保持して基板に対して加熱処理又は
    冷却処理を行う熱処理部と、 前記熱処理部と排気源を連通接続する排気ダクトと、 前記排気ダクト内と外部とに亘って配置され、排気ダク
    ト内を流通される気流に曝されたヒートパイプと、を具
    備したことを特徴とする基板処理装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113130361A (zh) * 2020-01-15 2021-07-16 细美事有限公司 基板运送装置及具有其的基板处理系统
CN113448183A (zh) * 2021-07-02 2021-09-28 宁波润华全芯微电子设备有限公司 一种用于匀胶显影机热处理模块的冷却装置

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