JP2001093240A - ディスク再生装置 - Google Patents

ディスク再生装置

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JP2001093240A
JP2001093240A JP26590599A JP26590599A JP2001093240A JP 2001093240 A JP2001093240 A JP 2001093240A JP 26590599 A JP26590599 A JP 26590599A JP 26590599 A JP26590599 A JP 26590599A JP 2001093240 A JP2001093240 A JP 2001093240A
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JP
Japan
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clock
data
phase shift
reference pattern
recorded
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English (en)
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Yoshihiro Hori
吉宏 堀
Toshiki Kuma
俊毅 隈
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Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 参照パターンから離れたデータ領域において
も、再生クロックの位相ズレを抑制し、よって安定した
再生動作を実現し得るようにすること。 【解決手段】 ディスク1上のマーク信号(TPP)に
応じてPLL回路108にて生成された再生クロックP
CLKの位相ずれは、フレーム開始位置のトレーニング
パターンに基づく位相ずれ量ERRに応じて急峻に補正
され、且つ、各セグメントの開始位置のプリコードに基
づく位相ずれ量ERRに応じて微細に補正される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ディスクからの再
生信号に基づいて外部クロックを生成し、この外部クロ
ックを用いてデータの再生を行うディスク装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、光磁気ディスク等のディスク媒体
においては、クロックピットやクロックマーク等の位相
情報(マーク)が記録トラック上に予め形成されてお
り、記録または再生用のクロックは、かかるクロックピ
ットやクロックマークの再生マーク信号に基づいて生成
されている。
【0003】図2に、予めクロックマークが形成された
光磁気ディスクの一例を示す。かかるディスクには、螺
旋状の溝(グルーブ)が所定のピッチで形成されてお
り、データの記録は、このグルーブと、隣接するグルー
ブ間の平面部(ランド)になされる。
【0004】グルーブとランド上には、図2に示すよう
に、クロックマーク(FCM:FineClock Mark)が放射
状に並ぶように形成されている。この内、グルーブ上の
FCMはランドと同一平面であり、ランド上のFCMは
グルーブと同一深さの窪みである。
【0005】データの記録または再生時に、かかるFC
Mをビームが走査すると、反射ビームの強度がパルス状
に変化し、よって反射ビームを受光するセンサ出力にパ
ルス信号が生じる。外部クロックの生成は、かかるパル
ス信号に基づいてPLL(Phase Locked Loop)回路に
よって生成される。
【0006】しかしながら、このように外部の位相情報
(再生マーク信号)によりクロックを生成すると、ディ
スクの温度特性や記録条件、またはディスク記録再生装
置の種々の特性バラツキ等によって、生成されたクロッ
クと再生信号との間に位相ズレが生じることがある。
【0007】そこで、各データ領域(一のクロックマー
クから次のクロックマークまでの領域)の内、所定のデ
ータ領域にクロックの位相補正用の参照パターンを記録
しておき、この参照パターンの再生信号に基づいて、前
記外部クロックの位相調整を行うようになされている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
参照パターンは通常複数個のデータ領域毎に記録されて
いるため、参照パターン直後のデータ領域においては位
相調整された良好な再生クロックが得られるが、参照パ
ターンから離れたデータ領域では位相ズレが発生し、再
生に支障を来す恐れがある。
【0009】そこで、本発明は、参照パターンから離れ
たデータ領域においても、再生クロックの位相ズレを抑
制し、よって安定した再生動作を実現し得るようにする
ことを課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は以下の特徴を有する。
【0011】請求項1に記載の発明では、クロック生成
の基準となるマークがトラック上に形成されたディスク
からデータを再生するディスク再生装置において、前記
マークの再生信号により再生クロックを生成するクロッ
ク生成手段と、前記トラック上に所定間隔で記録された
第1の参照パターンに基づいて前記クロックの位相ずれ
を補正する第1のクロック補正手段と、前記第1の参照
パターン間に配列された複数のデータセグメントの内、
所定のセグメントの一部に記録された第2の参照パター
ンに基づいて前記クロックの位相ずれを補正する第2の
クロック補正手段とを有することを特徴とする。
【0012】請求項2に記載の発明では、クロック生成
の基準となるマークがトラック上に形成されたディスク
からデータを再生するディスク再生装置において、前記
マークの再生信号により再生クロックを生成するクロッ
ク生成手段と、前記トラック上に所定間隔で記録された
第1の参照パターンに基づいて前記クロックの位相ずれ
を検出すると共に該位相ずれを補正する第1の補正値を
出力する第1の補正値出力手段と、前記第1の参照パタ
ーン間に配列された複数のデータセグメントの内、所定
のセグメントの一部に記録された第2の参照パターンに
基づいて前記クロックの位相ずれを検出すると共に該位
相ずれを補正する第2の補正値を出力する第2の補正値
出力手段と、前記第1の補正値および第2の補正値に基
づいて前記クロックの位相ずれを補正するクロック補正
手段とを有することを特徴とする。
【0013】請求項3に記載の発明では、請求項1また
は2において、前記第1の参照パターンは、記録フレー
ム単位の先頭のデータセグメントの一部にに記録されて
いることを特徴とする。
【0014】請求項4に記載の発明では、請求項1〜3
の何れかにおいて、前記第2の参照パターンは、前記第
1の参照パターン間に配列された各データセグメントの
一部に記録されていることを特徴とする。
【0015】請求項5に記載の発明では、請求項4にお
いて、前記第2の参照パターンは、各データセグメント
の開始部分に記録されていることを特徴とする。
【0016】請求項6に記載の発明では、請求項5にお
いて、前記第2の参照パターンは、データの書き出しを
示すための固定パターンであることを特徴とする。
【0017】請求項7に記載の発明では、請求項1〜6
の何れかにおいて、前記第2の参照パターンは第1の参
照パターンよりも短いことを特徴とする。
【0018】請求項8に記載の発明では、請求項1〜7
の何れかにおいて、前記第1および第2の参照パターン
は、“1100”または“0011”のデータの繰り返
しにより記録されており、第1の参照パターンの繰り返
し回数Mは第2の参照パターンの繰り返し回数Nよりも
数倍大きいことを特徴とする。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につき
図面を参照して説明する。
【0020】まず、本実施の形態に係る光磁気ディスク
の構成につき図2および図3を参照して説明する。
【0021】図2は、光磁気ディスクの構成を示すもの
である。上記従来の技術にて説明した通り、ディスクに
は螺旋状にグルーブ(Groove)およびランド(Land)が
形成されており、さらに、グルーブとランド上には、一
定回転角毎にFCM(Fine Clock Mark)が形成されて
いる。ここで、一つのFCMから次のFCMまでを一つ
の記録単位として、セグメント(Segment)が割り当て
られている。そして、一連のセグメントを39個集めて
一つのフレームが構成される。
【0022】図3に、上記フレーム(Frame)の構成を
示す。図示の通り、各セグメントは、522DCB(Da
ta Clock Bit)のデータ長を有する。なお、FCMが割
り当てられるFCMフィールドは12DCBに設定され
ている。
【0023】各フレーム中の先頭セグメント(Segment
0)は、当該フレームのアドレスを記録するためのもの
である。アドレスの記録は、アドレスフィールド(Addr
ess)においてグルーブまたはランドの片側の壁面をア
ドレス値に応じてディスクの径方向に振幅(ウォブル)
させることにより行われる。なお、当該セグメント(Se
gment0)のアドレスフィールドには、光磁気効果による
データの記録・再生は行われず、上記ウォブルによるア
ドレス記録のみが行われている。
【0024】先頭から2番目〜39番目のセグメント
(Segment1〜Segment38)は、ヘッダーおよびユーザデ
ータを記録するためのものである。第2番目のセグメン
ト(Segment1)には、FCMフィールド(FCM)、プリ
ライトフィールド(Pre-write)、ヘッダフィールド(H
eader)、データフィールド(Data)、ポストライトフィ
ールド(Post-write)が割り当てられる。また、第3番
目〜第39番目(Segment2〜Segment38)には、FCM
フィールド(FCM)、プリライトフィールド(Pre-writ
e)、データフィールド(Data)、ポストライトフィール
ド(Post-write)が割り当てられる。
【0025】各フィールドのデータクロックビット数は
図示の通りである。ここで、プリライトフィールド(Pr
e-write)、ヘッダフィールド(Header)、データフィ
ールド(Data)、ポストライトフィールド(Post-write)
には、光磁気効果を利用してデータが記録される。
【0026】上記各フィールドの内、プリライト(Pre-
write)はデータの書き出しを示すための固定パターン
であり、“1100”のデータが記録される。また、ポ
ストライト(Post-write)はデータの終結を示すための
固定パターンであり、“0011”のデータが記録され
る。さらに、データフィールドには、例えば外部ソース
からのユーザデータが記録される。これらプリライトと
ポストライトのデータは、ユーザデータと共に同一の光
走査によって記録される。
【0027】ヘッダーフィールドには、データフィール
ドの開始位置を確認するための固定パターンと再生クロ
ックの位相補正を行うための固定パターンが記録され
る。この内、後者の位相補正のための固定パターン(ト
レーニングパターン)は、“1100”を所定回数繰り
返すものである。データの再生時に、かかるトレーニン
グパターンを再生すると、4DCB周期の正弦波状の再
生RF信号が得られる。再生クロックの位相補正は、か
かるトレーニングパターンの再生RF信号に基づいて行
われる。
【0028】次に、かかる位相補正の原理について図5
〜図7を参照して説明する。
【0029】同図に示す波形信号は、上記トレーニング
パターンを再生した際の再生RF信号である。また、同
図の丸印は、再生クロックのクロックタイミングであ
る。図5はクロック位相が適正な場合、図6はクロック
位相が再生RF信号に対し先行している場合、図7はク
ロック位相が再生RF信号に対し遅延している場合を示
す。Xi+1、Xi、Xi−1はクロックのタイミング
で再生RF信号をサンプリングした場合のサンプル値で
ある。Yiは、サンプル値Xi−1とXi+1の平均値
である。
【0030】ERRはXiとYiの差(ERR=Yi−
Xi)であり、再生RF信号とクロックの位相ズレ量を
表す。すなわち、クロック位相が適正な場合(図5)に
は、ERR=0となり、両者の位相ズレは0である。こ
れに対し、クロック位相が再生RF信号に対し先行して
いる(図6)の場合にはERR>0となり、クロック位
相が再生RF信号に対し遅延している(図7)の場合に
はERR<0となる。したがって、ERR>0であれば
クロックを遅らせる方向に制御し、ERR<0であれば
クロックを進める方向に制御して、図5に示す状態に近
づけて行けば、適正な補正クロックを得ることができる
ようになる。
【0031】上記位相補正において、トレーニングパタ
ーン領域に傷等によってドロップアウトが発生すると、
再生RF信号は図8または図9のように変形し、これに
応じてERRに乱れが生じる。たとえば、図8は、クロ
ック位相が再生RF信号に対し先行している場合(上記
図6に相当)にドロップアウトが発生したものである
が、この場合には、ERR<0となり、ドロップアウト
が発生していない場合のERRとは正反対の極性を取る
ことになる。
【0032】また、図9は、クロック位相が適正な場合
(上記図5に相当)にドロップアウトが発生したもので
あるが、この場合には、位相が適正であるにもかかわら
ずERR<0となり、クロックが補正されてしまうとい
った不都合が生じる。
【0033】本実施の形態では、図1の構成を採用する
ことにより、上記ドロップアウト発生時の不都合が解消
される。以下、図面を参照して、実施の形態に係る光磁
気再生装置について説明する。
【0034】図において、101は上記光磁気ディスク
である。ここで、光磁気ディスク101にはPR(パー
シャルレスポンス)による信号伝送方式が採用されてい
る。すなわち、光磁気ディスク101の記録密度を上げ
ると、隣接する再生RF信号間で符号干渉が発生する。
かかる符号間干渉を防止せずに符号間干渉を持たせて信
号を伝送する方式がパーシャルレスポンス方式である。
したがって、光磁気ディスク101を再生した際の再生
RF信号は、PR方式(例えば、PR(1,1)方式)
に応じて符号間干渉の生じた信号波形となる。かかる再
生RF信号から“1”、“0”の2値再生データを得る
には、後述するように、かかる再生RF信号のサンプル
値(多値)データをビタビ復号することにより達成され
る。
【0035】102はピックアップで、光磁気ディスク
を光学的に走査することにより、再生RF信号、タンジ
ェンシャルプッシュプル信号(TPP)および和信号
(SUM)を出力する。
【0036】この内、再生RF信号は、光磁気効果によ
る再生ビームのカー回転角に応じた信号で、上記PR
(パーシャルレスポンス)方式に従うものである。ま
た、TPP信号は、ディスクから反射される反射ビーム
における走査方向の強度分布(グルーブまたはランドの
長手方向の強度分布)に応じた信号である。SUM信号
は、ディスクから反射される反射ビームの強度に応じた
信号である。
【0037】なお、かかるピックアップ102の具体的
構成については周知であるので、説明を省略する。
【0038】103はイコライザで、再生RF信号を復
調可能な周波数特性になるよう波形等化するフィルタに
より構成される。すなわち、再生RF信号は、PR方式
の干渉波形に近似するように整形される。
【0039】104はAD変換器で、イコライザ103
の出力を後述する補正クロックRCLKによってサンプ
リングしたサンプル値(多値)のデータを出力する。
【0040】105はヘッダ検出回路で、上記サンプル
値からSegment1のヘッダーフィールドの位置を検出し、
各信号処理部に対してタイミング信号を出力する。ここ
で、ヘッダーフィールドの検出は、ヘッダーフィールド
に記録された上記の固定パターン(データフィールドの
開始位置を確認するための固定パターン)を検出するこ
とによりなされる。
【0041】106はデータ復調回路で、ヘッダー検出
回路105からのタイミング信号に応じて各セグメント
のデータフィールドのデータを復調し再生データを出力
する。ここで、データ復調回路106は、AD変換器1
04からのサンプル値(多値)のデータをビタビ復号し
て2値に変換する2値化変換および記録時に施したデジ
タル変調を復調するデジタル復調を行う。
【0042】107は誤り訂正回路で、復調されたデー
タに付加されている誤り訂正符号を用いて復調データの
誤りを訂正する。誤り訂正された復調データは、図示し
ない再生回路に転送される。
【0043】108はPLL回路で、ピックアップ10
2からのTPP信号からデータクロックPCLKを生成
する。ここで、TPP信号は、再生ビームがFCMを走
査したタイミングでパルス波形となる。PLL回路10
8は、かかるパルス波形に応じてデータクロックPCL
Kを発生する。
【0044】109はドロップアウト検出回路で、SU
M信号を監視することによりドロップアウトを検出し、
ドロップアウト検出信号(DP)を出力する。ここで、
SUM信号は、再生ビームがドロップアウトを走査した
タイミングでパルス波形となる。ドロップアウト検出回
路109は、かかるパルス波形の検出に応じてDP信号
を出力する。
【0045】110は位相ずれ検出回路で、上記図5〜
図7を参照して説明した位相ズレ検出原理に基づいて、
位相ずれ量ERRを出力する。かかる位相ずれ量の生成
は、上記Segment1のヘッダーフィールドのトレーニン
グパターンを再生する期間において実行される。トレー
ニングパターンの再生期間を示すタイミング信号は、上
記ヘッダ検出部105から位相ずれ検出回路110に入
力される。
【0046】111は補正量判定回路で、上記位相ずれ
量ERRに応じてPLL回路108からのクロックPC
LKの補正制御データSELCKを更新しこれを出力す
る。ただし、上記ドロップアウト検出回路109からD
P信号が出力されている期間は、かかる補正制御データ
の更新は停止される。なお、かかる補正制御データSE
LCKの更新および出力は、上記Segment1内のヘッダ
ーフィールドのトレーニングパターンを再生する期間に
おいて実行される。トレーニングパターンの再生期間を
示すタイミング信号TNは、上記ヘッダ検出部105か
ら補正量判定回路111に入力される。
【0047】112はクロック位相補正回路で、補正量
判定回路111からの補正制御データSELCKを受け
て、PLL回路108からのクロックPCLKの位相を
補正する。
【0048】図1に示す光磁気再生装置によれば、再生
装置がトレーニングパターンを再生しているタイミング
であっても、ドロップアウト検出回路109によってド
ロップアウトが検出されている間は、補正量判定回路1
11において補正制御データSELCKが更新されない
ので、たとえば、ドロップアウトによって図8または図
9のように再生RF信号が乱れたとしても、誤ったクロ
ックの補正が行われることはなく、よって、良好なクロ
ック出力を実現できる。そして、トレーニングパターン
にドロップアウトが発生していない場合には、補正量判
定回路111において補正制御データSELCKが逐次
更新され、これを受けてクロック位相補正回路112に
よってクロックPCLKの位相が補正され、この補正ク
ロックRCLKによってデータフィールドの再生RF信
号がAD変換器104にて適正にサンプリングされるの
で、当該フレームのデータを適正に再生できるようにな
る。
【0049】次に、上記ディスク再生装置における各部
の具体的構成例を示す。
【0050】(1)位相ずれ検出回路110 図4は、上記位相ずれ検出回路110の具体的構成例を
示す図である。
【0051】図において、41、42はフリップフロッ
プ、43は加算器、44は加算器43の出力値を1/2
するためのビットシフト回路、45は減算器である。図
5〜図7に示すXi−1、Xi、Xi+1、およびYi
のデータは、図4においてそれぞれ図示した信号線上に
出力される。したがって、位相ずれ量ERRは、減算器
45から出力される。
【0052】(2)補正量判定回路111 図10は、上記補正量判定回路111の具体的構成例を
示す図である。
【0053】図において、51はレベル判定回路で、上
記タイミング信号TNに応じて動作し、位相ずれ量ER
Rが所定の範囲内(プラス、マイナスのしきい値の範囲
内)にあるか、あるいは範囲以上であるか、範囲以下で
あるかを判定する。ここで、位相ずれ量ERRが所定の
範囲外にある時のみ、ゲート52に動作信号が出力され
る。この際、ERRが所定の範囲より大きい場合にはm
+1進カウンター53にアップ指令を発し、ERRが所
定の範囲より小さい場合にはm+1進カウンター53に
ダウン指令を発する。
【0054】52はゲートで、レベル判定回路51から
動作信号が入力され且つDP信号がハイレベル(ドロッ
プアウトが検出されていない状態)にある時にm+1進
カウンター53に動作指示を出力する。
【0055】53は、m+1進カウンターで、ゲート5
2から動作指令信号が入力され、且つ、レベル判定回路
51からアップ指令またはダウン指令が入力されると、
カウント値を1だけカウントアップまたはカウントダウ
ンし、カウント値である補正制御データSELCKを出
力する。ここで、補正制御データは、カウントアップま
たはカウントダウン指令により“1”加算または減算さ
れたm+1の乗余系となる。したがって、再生クロック
の1周期をm+1分割した位相を持つm+1種のクロッ
クを準備して選択すれば、補正クロックRCLKが得ら
れることになる。
【0056】図10に示す補正量判定回路によれば、ド
ロップアウト発生時にはカウンタ53は動作せず、補正
制御データSELCKの値が保持されてそのまま出力さ
れることとなる。よって、ドロップアウトによる補正ク
ロックの乱れを抑制できるようになる。
【0057】なお、図10にはカウンタによる補正量判
定回路の例を示したが、これに代えて、ループフィルタ
を用いた判定や、平均位相ずれ量による位相判定等を採
用する構成とすることも可能である。
【0058】ところで、上記の構成例では、レベル判定
回路51は、トレーニングパターンの再生期間を示すタ
イミング信号TNが入力されている場合のみ動作するも
のである。したがって、クロック位相補正の動作期間
は、トレーニングパターンの再生期間に制限される。し
かしながら、かかるトレーニングパターンは、上述の通
り、フレームの先頭から2番目のセグメント(Segment
1)のヘッダ領域に記録されるものであるから、再生が
フレームの後端方向に進むと次第に再生クロックに位相
ずれが生じる恐れがある。
【0059】一方、各セグメントの先頭にはトレーニン
グパターンの1周期分である“1100”のデータであ
るプリライト(Pre-write)が記録されている。したが
って、このプリライト(Pre-write)の再生時にも、上
記位相ずれ検出回路110によって位相ずれ量ERRが
出力される。かかるプリライト(Pre-write)の再生時
に発生される位相ずれ量ERRでもって補正量判定回路
111を作動させれば、各セグメントの先頭位置におい
て生じる再生クロックの微細な位相ずれを補正すること
ができるようになる。
【0060】図14に、プリライト(Pre-write)の再
生時に発生される位相ずれ量ERRによって、再生クロ
ックの微細な位相ずれを補正するための位相ずれ検出回
路110の具体的構成例を示す。なお、上記図10の構
成と同一部分には同一符号を付し説明を省略する。
【0061】本構成例では、レベル判定回路51と同様
の構成を有するレベル判定回路54と、2つのスイッチ
ング回路55、56とが配されている。ここで、レベル
判定回路54はプリライト(Pre-write)の再生時に発
生される位相ずれ量ERRを所定のしきい値と比較する
ものである。なお、このレベル比較回路54のしきい値
は上記レベル比較回路51のしきい値よりもプラス、マ
イナスのしきい値の絶対値が小さく設定されている。こ
れにより、微細な位相ずれを補正することができる。
【0062】同図において、TN2はプリライト(Pre-
write)の再生時に発生されるタイミング信号である。
また、スイッチング回路55,56は、TN1のタイミ
ング信号が入力されているタイミングにおいてレベル判
定回路51側の信号がm−1進カウンタ53に入力さ
れ、TN2のタイミング信号が入力されているタイミン
グにおいてレベル判定回路54側の信号がm−1進カウ
ンタ53に入力されるように制御される。
【0063】かかる構成によれば、トレーニングパター
ンの再生時のみならず、プリライト(Pre-write)の再
生時においても補正クロックRCLKが得られるように
なり、よって、各セグメントの開始時に再生クロックの
微細な位相ずれを補正でき、各セグメントを良好に再生
できるようになる。
【0064】(3)位相補正回路112 図11は、上記位相補正回路112の具体的構成例を示
すものである。
【0065】図において、61は位相遅延回路で、再生
クロックPCLKを入力とし、等間隔の遅延量であるm
+1種類の遅延クロックCLK0〜CLKmデータを出
力する。62は選択回路で、補正量判定回路111より
入力された補正制御データに応じて、遅延クロックCL
K0〜CLKmから1つを選択して、補正クロックRC
LKとして出力する。ここで、補正制御データSELC
Kが、上記図10または図14に示すm+1進カウンタ
53から出力されるデータである場合には、当該データ
の示す値に応じたクロックが、遅延クロックCLK0〜
CLKmの内から選択される。したがって、補正制御デ
ータSELCKの値が大きくなるに従って、より遅延し
たクロックが選択されることになる。
【0066】なお、上記位相補正回路112は図11に
示す構成の他、種々の変更が可能である。たとえば、再
生クロックPCLKを基準として更にPLLを掛け、補
正制御信号SELCKに応じて位相の異なるRCLKを
生成することにより位相調整する構成とすることも可能
である。
【0067】以上、本発明の実施の形態について説明し
たが、本発明はかかる実施の形態に制限されるものでは
なく、他に種々の変更が可能である。
【0068】たとえば、上記図1に示す構成では、PR
に従う等化処理をAD変換処理の前に行う構成とした
が、これに代えて、PRに従う等化処理をAD変換処理
の後に行う構成としても良い。図12にかかる場合の構
成例を示す。図において、120はデジタルイコライザ
で、AD変換器104によってサンプリングされたサン
プル値(多値)データにたいし、PRに従う等化処理を
行うものである。かかる構成に依れば、位相ずれ検出回
路110に対しPR等化処理の行われていないサンプリ
ング値データが供給されるが、トレーニングパターンを
再生した際の再生RF信号は、“1100”の繰り返し
データに応じたものであるので、波形干渉による影響が
既知のパターンとなり、よって、PR等化を行わなくと
も、4DCB周期の正弦波状信号となる。したがって、
位相ずれ検出回路110には、トレーニングパターンの
再生時において、上記実施の形態とほぼ同様のサンプル
値データが供給されることになる。
【0069】もちろん、デジタルイコライザ120によ
ってPR等化された後のサンプル値データを位相ずれ検
出回路110に供給するようにしても良い。図13に、
かかる場合の構成例を示す。
【0070】なお、図12および図13において、図1
と同一部分には同一符号を付して、説明を省略する。
【0071】この他、本発明は、技術的思想の範囲内に
おいて種々の変更が可能であることは言うまでもない。
たとえば、上記はPR方式の光磁気ディスクを例に挙げ
て説明したが、これに代えて、波形干渉を抑えたデータ
伝送方式の光磁気ディスクや、相変化型ディスクの記録
再生装置において、本発明を適用することも可能であ
る。
【0072】
【発明の効果】以上、本発明によれば、各セグメント領
域において再生クロックの位相ずれが再補正されるの
で、第1のトレーニングパターンから離れたセグメント
においても再生クロックの位相ずれが生じ難く、よっ
て、良好なデータ再生を実現できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施の形態に係る光磁気再生装置の構成図。
【図2】 実施の形態に係る光磁気ディスクの構成図。
【図3】 実施の形態に係る光磁気ディスクのデータ構
成図。
【図4】 実施の形態に係る位相ずれ検出回路の構成
図。
【図5】 実施の形態に係る位相ずれ検出原理を説明す
るための図。
【図6】 実施の形態に係る位相ずれ検出原理を説明す
るための図。
【図7】 実施の形態に係る位相ずれ検出原理を説明す
るための図。
【図8】 実施の形態に係る位相ずれ検出原理を説明す
るための図。
【図9】 実施の形態に係る位相ずれ検出原理を説明す
るための図。
【図10】 実施の形態に係る補正量判定回路の構成
図。
【図11】 実施の形態に係る位相補正回路の構成図。
【図12】 他の実施の形態に係る光磁気再生装置の構
成図。
【図13】 他の実施の形態に係る光磁気再生装置の構
成図。
【図14】 実施の形態に係る補正量判定回路の他の構
成図。
【符号の説明】
101 光磁気ディスク 102 ピックアップ 103 イコライザ 104 AD変換器 105 ヘッダ検出回路 106 データ復調回路 107 誤り訂正回路 108 PLL回路 109 ドロップアウト検出回路 110 位相ずれ検出回路 111 補正量判定回路 112 クロック位相補正回路

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 クロック生成の基準となるマークがトラ
    ック上に形成されたディスクからデータを再生するディ
    スク再生装置において、 前記マークの再生信号により再生クロックを生成するク
    ロック生成手段と、 前記トラック上に所定間隔で記録された第1の参照パタ
    ーンに基づいて前記クロックの位相ずれを補正する第1
    のクロック補正手段と、 前記第1の参照パターン間に配列された複数のデータセ
    グメントの内、所定のセグメントの一部に記録された第
    2の参照パターンに基づいて前記クロックの位相ずれを
    補正する第2のクロック補正手段とを有することを特徴
    とするディスク再生装置。
  2. 【請求項2】 クロック生成の基準となるマークがトラ
    ック上に形成されたディスクからデータを再生するディ
    スク再生装置において、 前記マークの再生信号により再生クロックを生成するク
    ロック生成手段と、 前記トラック上に所定間隔で記録された第1の参照パタ
    ーンに基づいて前記クロックの位相ずれを検出すると共
    に該位相ずれを補正する第1の補正値を出力する第1の
    補正値出力手段と、 前記第1の参照パターン間に配列された複数のデータセ
    グメントの内、所定のセグメントの一部に記録された第
    2の参照パターンに基づいて前記クロックの位相ずれを
    検出すると共に該位相ずれを補正する第2の補正値を出
    力する第2の補正値出力手段と、 前記第1の補正値および第2の補正値に基づいて前記ク
    ロックの位相ずれを補正するクロック補正手段とを有す
    ることを特徴とするディスク再生装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2において、 前記第1の参照パターンは、記録フレーム単位の先頭の
    データセグメントの一部にに記録されていることを特徴
    とするディスク再生装置。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3の何れかにおいて、 前記第2の参照パターンは、前記第1の参照パターン間
    に配列された各データセグメントの一部に記録されてい
    ることを特徴とするディスク再生装置。
  5. 【請求項5】 請求項4において、 前記第2の参照パターンは、各データセグメントの開始
    部分に記録されていることを特徴とするディスク再生装
    置。
  6. 【請求項6】 請求項5において、 第2の参照パターンは、データの書き出しを示すための
    固定パターンであることを特徴とするディスク再生装
    置。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6の何れかにおいて、 前記第2の参照パターンは第1の参照パターンよりも短
    いことを特徴とするディスク再生装置。
  8. 【請求項8】 請求項1〜7の何れかにおいて、 前記第1および第2の参照パターンは、“1100”ま
    たは“0011”のデータの繰り返しにより記録されて
    おり、第1の参照パターンの繰り返し回数Mは第2の参
    照パターンの繰り返し回数Nよりも数倍大きいことを特
    徴とするディスク再生装置。
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