JP2001067817A - ディスク再生装置 - Google Patents

ディスク再生装置

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JP2001067817A
JP2001067817A JP24335699A JP24335699A JP2001067817A JP 2001067817 A JP2001067817 A JP 2001067817A JP 24335699 A JP24335699 A JP 24335699A JP 24335699 A JP24335699 A JP 24335699A JP 2001067817 A JP2001067817 A JP 2001067817A
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clock
phase
data
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JP24335699A
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Inventor
Yoshihiro Hori
吉宏 堀
Hiroshi Watabe
浩志 渡部
Noboru Mamiya
昇 間宮
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Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 再生クロックの位相補正を行うトレーニング
データフィールドにおける局所的な欠陥や、再生不良に
よる影響を軽減する。 【解決手段】 クロック生成の基準となる位相情報がト
ラック上に形成されたディスク101を再生するディス
ク再生装置において、位相情報に基づき再生クロックを
生成するクロック生成手段110と、この再生クロック
信号の位相を補正するクロック位相補正手段112と、
このクロック位相補正手段112にて位相補正された補
正クロック信号とトレーニングデータとの位相ずれを補
正する補正量を算出し、クロック補正手段に供給する算
出手段111と、少なくとも1つ以上のトレーニングデ
ータを含むブロックに対して誤りの検出及び訂正を行う
誤り検出訂正手段109とを備え、データブロックを再
生する際、誤り検出訂正手段109の結果に応じてクロ
ック補正手段112に供給する初期位相値を変更する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ディスクに予め記
録された位相情報の再生信号に基づいて外部クロックを
生成し、この外部クロックを用いてデータの再生を行う
ディスク再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、光磁気ディスク等のディスク媒体
においては、クロックビットやクロックマーク等の位相
情報(マーク)が記録トラック上に予め形成されてお
り、記録または再生用のクロックは、かかるクロックビ
ットやクロックマークを再生した信号に基づいて生成さ
れている。
【0003】図2は、予めクロックマークが形成された
光磁気ディスクの一例を示す図である。かかるディスク
には、螺旋状の溝(グルーブ)が所定のピッチで形成さ
れており、データの記録は、このグルーブと、隣接する
グルーブ間の平面部(ランド)になされる。
【0004】グルーブとランド上には、図2に示すよう
に、クロックマーク(FCM:FineClock Mark)が放射
状に並ぶように形成されている。この内、グルーブ上の
FCMはランドと同一平面であり、ランド上のFCMは
グルーブと同一深さの窪みである。
【0005】データの記録または再生時に、かかるFC
Mを光ビームが走査すると、反射ビームの強度がパルス
状に変化し、その結果、反射ビームを受光するセンサ出
力にてパルス信号が生じる。外部クロックは、かかるパ
ルス信号に基づいてPLL(Phase Locked Loop)回路
によって生成される。
【0006】しかしながら、このように外部位相情報に
よりクロックを生成すると、ディスクの温度特性や記録
条件、またはディスク記録再生装置の種々の特性バラツ
キ等によって、生成されたクロックと再生信号との間に
位相ズレが生じることがある。
【0007】そこで、1つのクロックマークとクロック
マークに挟まれたデータ領域(Segment)を記録単位と
して、前記記録単位(予めディスクに記録されている1
つのアドレスにて管理される領域)の先頭にデータと同
期したトレーニングデータを記録しておき、このトレー
ニングデータの再生信号に基づいて、前記外部クロック
の位相補正を行うようになされている。
【0008】この点について更に説明する。図2のよう
に、ディスクには螺旋状にグルーブ(Groove)およびラ
ンド(Land)が形成されており、さらに、グルーブとラ
ンド上には、一定回転角毎にFCM(Fine Clock Mar
k)が形成されている。ここで、あるFCMから次のF
CMまでをセグメント(Segment)とし、一つの記録単
位としている。そして、セグメントを39個集めて一つ
のフレームが構成され、更にフレームを16個集めて1
つのブロックが構成される。また、前記ブロックに対し
て、再生データの誤りを訂正或いは検出する目的で誤り
訂正符号が付加されて記録される。
【0009】図3は、ブロック(Block)の構成を示す
図であり、各セグメントは、532DCB(Data Clock Bi
t)のデータ長を有する。なお、FCMが割り当てられるFC
Mフィールドは12DCBに設定されている。
【0010】各フレーム中の先頭セグメント(Segment
O)は、当該フレームのアドレスを記録するためのもの
であり、アドレスの記録は、アドレスフィールド(Addr
ess)においてグルーブまたはランドの片側の壁面をア
ドレス値に応じてディスクの径方向に振幅(ウォブル)
させることにより行われる。なお、当該セグメント(Se
gment O)のアドレスフィールドには、光磁気効果によ
るデータの記録・再生は行われず、上記ウォブルによる
アドレス記録のみが行われている。
【0011】先頭から2番目〜39番目のセグメント
(Segment 1〜Segment 38)は、ヘッダーおよびユー
ザデータを記録するためのものである。第2番目のセグ
メント(Segment 1)には、FCMフィールド(FC
M)、プリライトフィールド(Pre−Write)、ヘッダフ
ィールド(Header)、データフィールド(Data)、ポス
トライトフィールド(Post-Write)が割り当てられ
る。また、第3番目〜第39番目(Segment2〜Segment
38)には、FCMフィールド(FCM)、プリライトフ
ィールド(Pre−Write)、データフィールド(Data)、
ポストライトフィールド(Post-Write)が割り当てら
れる。各フイールドのデータクロックビット数は図示の
通りである。
【0012】プリライトフィールド(Pre-Write)、ヘ
ッダフィールド(Header)、データフィールド(Dat
a)、ポストライトフィールド(Post-Write)には、光
磁気効果を利用してデータが記録される。
【0013】上記各フィールドの内、プリライト(Pre-
Write)フィールドにはデータの書き出しを示すための
固定パターン、例えば“0011”のデータが記録され
る。また、ポストライト(Post-Write)フィールドに
はデータの終結を示すための固定パターンであり、例え
ば“1100”のデータが記録される。さらに、データ
フィールドには、外部ソースからのユーザデータに対し
て誤り訂正符号を付加し、デジタル変調を施したデータ
列が記録される。ヘッダーフィールドには、データフィ
ールドの開始位置を確認するための固定パターンと再生
クロックの位相補正を行うための固定パターンが記録さ
れる。位相補正のための固定パターン(トレーニングデ
ータ)は、“1100”のデータを所定回数繰り返すこ
とにより形成される。データの再生時に、かかるトレー
ニングデータを再生すると、図4に示すように、4DCB
周期の正弦波状の再生RF信号が得られる。再生クロッ
クの位相補正は、かかるトレーニングデータの再生RF
信号に基づいて行われる。
【0014】次に、位相補正の原理について図5〜図7
を参照して説明する。
【0015】各図に示す波形信号は、上記トレーニング
データを再生した際の再生RF信号であり、丸印は、再
生クロックの発生タイミングを示している。
【0016】尚、図5はクロック位相が適正な場合、図
6はクロック位相が再生RF信号に対し先行している場
合、図7はクロック位相が再生RF信号に対し遅延して
いる場合を夫々示しており、Xi−1、Xi、Xi+1
はクロックの発生タイミングでサンプリングした再生R
F信号のサンプル値である。H Level、C Level、L Leve
lは、それぞれピーク、センタ、ボトムにおける再生R
F信号レベルの期待値である。
【0017】ERRは、トレーニングデータの再生RF
信号におけるセンタ付近のサンプル値Xiと期待値C Le
velとの差(ERR=Xi−C Level)であり、再生RF信
号とクロックの位相ずれ量を表している。すなわち、ク
ロック位相が適正な場合(図5)には、ERR=0とな
り、両者の位相ズレ量は0である。これに対し、クロッ
ク位相が再生RF信号に対し先行している場合(図6)
にはERR<0となり、逆にクロック位相が再生RF信
号に対し遅延している場合(図7)ERR>0となる。
【0018】したがって、ERR<0であればクロック
を遅らせる方向、ERR>0であればクロックを進める
方向に制御して、図5に示す状態に近づけて行くことに
より、再生RF信号とクロックとの同期をとることができ
るようになる。
【0019】しかしながら、トレーニングデータ領域に
おける局所的な欠陥等によってドロップアウトが発生し
て再生RF信号が図8のように変形すると、これに応じ
てERRに乱れが生じる。例えば、図8は、クロック位
相が再生RF信号に対し先行している場合(上記図7に
相当)にドロップアウトが発生したものであるが、この
場合には、ERR<0となり、ドロップアウトが発生し
ていない場合のERRとは正反対の極性を取ることにな
る。
【0020】また、トレーニングデータ領域の再生RF
信号の特性が不良になると、図9のように変形する。こ
れは、クロック位相が再生RF信号に対し遅延(上記図
8に相当)して直流成分が残留したものであるが、この
場合も、位相が遅延しているにも拘わらずERR>0と
なり、本来のERRとは正反対の極性を取ることにな
る。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、トレ
ーニングデータにより外部クロック信号の位相調整を行
う方法では、当該トレーニングデータの記録部分に欠陥
や、再生信号の品質の劣化等により、却って位相のズレ
を助長するように位相補正がなされる場合がある。
【0022】このため、上記従来の技術にあっては、位
相補正が適性になされないデータ領域のデータを良好に
再生できなくなるといった問題が生じる。
【0023】この方法を解決するために、穏やかな変化
で位相補正を行っていく制御方法があるが、充分な長さ
のトレーニングデータを準備したり、データ領域を挟ん
で離散的に配置される複数のトレーニングデータ領域を
連続的に取り扱う必要がある。
【0024】しかしながら、充分な長さのトレーニング
データを準備することは記録容量の低下につながり、ま
た複数のトレーニングデータ領域を連続的に取り扱うこ
とは、ランダム再生では逆に収束性が悪く適切な位相補
正がなされないといった問題が生じる。
【0025】そこで、本発明は、データを良好に再生で
きる位相補正を成し得るようにせんとするものである。
【0026】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は以下の特徴を有する。
【0027】請求項1に係る発明は、クロック生成の基
準となる位相情報がトラック上に形成されると共に、前
記トラック上の各データ領域の先頭にデータと同期した
トレーニングデータが記録されたディスクを再生するデ
ィスク再生装置において、前記位相情報に基づき再生ク
ロックを生成するクロック生成手段と、このクロック生
成手段からのクロック信号の位相を補正するクロック位
相補正手段と、このクロック位相補正手段にて補正され
た補正クロック信号と前記データ領域に記録されたデー
タとの位相ずれを補正する補正量を算出し、前記クロッ
ク位相補正手段に供給する補正量算出手段と、少なくと
も1つ以上の前記トレーニングデータを含むブロックに
対して誤りの検出及び訂正を行う誤り検出訂正手段とを
備え、データブロックを再生する際、前記誤り検出訂正
手段の結果に応じて前記クロック補正手段に供給する初
期位相値を変更するようにしたことを特徴とする。
【0028】請求項2に係る発明は、前記初期位相値
が、再生クロックの1周期をn(n>1)分割した位相
のいずれかであることを特徴とする。
【0029】請求項3に係る発明は、前記クロック生成
手段が電圧制御発振器(VCO)を含む位相同期ループ
にて構成されると共に、前記クロック位相補正手段がV
COへの制御電圧にオフセットを与える手段を備え、前
記VCOへ供給されるオフセットの値を変更することに
より、初期位相値を変更するようにしたことを特徴とす
る。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、本究明の実施の形態につき
図面を参照して説明する。
【0031】図1は本発明の一実施例を示すブロック図
である。図において、101は図2で説明した光磁気デ
ィスクで、信号伝送方式としてPR(パーシヤルレスボ
ンス)が採用されている。これは、光磁気ディスク10
1の記録密度を上げると、隣接する再生RF信号間で符
号間干渉が発生するが、係る符号間干渉を防止せずに符
号間干渉を持たせたまま信号を伝送する方式がパーシャ
ルレスポンス方式である。従って、光磁気ディスク10
1の再生RF信号は、PR方式[例えば、PR(1,
1)方式]に応じて符号間干渉した再生波形となるた
め、かかる再生RF信号から“1”、“0”の2値再生
データを得るには、後述するように、再生RF信号のサ
ンプル値(多値)を干渉波形に近づけるよう波形等化し
た後、ビタビ復号することにより達成される。
【0032】102はピックアップで、光磁気ディスク
101を光学的に走査することにより、再生RF信号、
タンジェンシャルプッシュプル信号(TPP)を出力す
る。この内、再生RF信号は、光磁気効果による再生ビ
ームのカー回転角に応じた信号で、上記PR(パーシャ
ルレスポンス)方式に従うものである。また、TPP信
号は、ディスクから反射される反射ビームにおける走査
線方向の強度分布(グルーブまたはランドにおける長手
方向の強度分布)に応じた信号である。
【0033】103はバンドパスフィルタ(BPF)
で、偏心による低周波数成分及び後述するサンプリング
において低域へ折り返される高域成分の除去を行う。
【0034】104はAD変換器で、バンドパスフィル
タ103の出力を後述する補正クロックRCLKによっ
てサンプリングし、サンプル値(多値)のデータを出力
する。
【0035】105は波形等化器で、例えばPR方式の
干渉波形に近似するようにフィルタリングするトランス
バーサルフィルタにて構成される。波形等化器105に
て、再生RF信号は再生可能な既知の符号間干渉特性を
持つデータとなる。
【0036】106はビタビ復号回路で、PR方式の波
形干渉の特性を活かし、データ識別時刻以前の復号状態
によって、統計的に最も確からしい値を推測する復号ア
ルゴリズムであるビタビアルゴリズムに基づき2値化判
定を行い2値データを出力する。また、ビタビ復号回路
106は、復号されたデータにおける“1”から“0”
への変化タイミングでタイミング信号TNを出力する。
【0037】107はヘッダ検出回路で、ビタビ復号回
路106にて復号された上記2値データからセグメント
(Segment)1のヘッダーフィールドの位置を検出し、
各信号処理部に対してタイミング信号を出力する。ヘッ
ダーフィールドの検出は、ヘッダ−フィールドに記録さ
れた固有パターン(データフィールドの開始位置を確認
するための固定パターン)を検出することによってなさ
れる。
【0038】108はデータ復調回路で、ヘッダー検出
回路107からのタイミング信号に応じて各セグメント
のデータフィールドのデータをデジタル復調する。
【0039】109は誤り訂正回路で、復調されたデー
タに付加されている誤り訂正符号を用いて復調データの
誤り検出・訂正を行い、誤りがある場合にはデータを訂
正して図示しない再生回路に出力する。尚、誤り訂正回
路109は、誤り訂正符号の訂正能力を超えた誤りが発
生したか否かの判定も行い、誤りの有無、訂正の可否等
をコントローラ113に出力する。
【0040】110はPLL回路で、図10に示すように
TPP信号からFCMを検出するFCM検出回路41
と、位相比較器42と、電圧制御発振器(VCO)43
と、VCO43の出力を532分周する532進カウン
タ44とより構成され、ピックアップ102からのTP
P信号内のFCM再生信号に同期した再生クロックPC
LKを生成する。FCMを含むTPP信号(図11参
照)は、再生光ビームがFCMを走査したタイミングで
正弦波形となるため、FCM検出回路41は正弦波形の
ゼロクロス時点で立ち上がる検出信号FAを出力し、斯
かる検出信号FAはVCO43の出力信号を532分周
する532進カウンタ44からの出力信号FBとの間に
位相差を生じると、これを積分した直流電圧をVCOへ
VCO43の出力信号(再生クロック信号)の位相を調
整する。これにより,PLL回路110は上記正弦波形
の中央のエッジに位相が同期した再生クロックPCLK
を発生することになる。
【0041】111は補正量算出回路で、ビタビ復号回
路106からのタイミング信号TNに基づき波形等化器
105の出力から位相ずれ量ERRを算出し、この算出
した位相ずれ量ERRに応じてPLL回路110からの
再生クロックPCLKの位相補正が行われる。
【0042】かかる位相ずれ量の算出は、上記セグメン
ト(Segment)1のヘッダーフィールドのトレーニング
データを再生している期間に実行される。トレーニング
データの再生期間を示すタイミング信号TWはヘッダ検
出回路107から、またトレーニングデータのC Level
の値をH LevelからL Levelに向けて通過するタイミング
はビタビ復号回路106からタイミング信号TNとして
入力される。サンプル点(Xi)は、ビタビ復号回路1
06における2値データの“1”から“0”への変化点
に相当する。従って、ERRは、再生期間を示すタイミ
ング信号TWと2値データの“1”から“0”への変化
タイミングを示すタイミング信号TNが入力されたタイ
ミングで求められる。
【0043】112はクロック位相補正回路で、補正量
算出回路111にて算出された補正量SELに基づきPL
L回路110からの再生クロックPCLKの位相を補正
して補正クロックRCLKを出力する。
【0044】113はコントローラで、マイクロプロセ
ッサ或いはDSP(デジタルシグナルプロセッサ)等に
よって構成され、光磁気ディスク再生装置内の総合的な
制御を行う。
【0045】コントローラ113は、外部からデータ再
生の要求があると、要求されたブロックの再生を行うべ
くディスク再生装置内の各ユニットに対して指示する。
このとき、コントローラ113は補正値算出回路111
に対して位相補正の初期値INITを供給する。補正値
算出回路111は、前記初期値INITから位相補正値
の算出を開始し、トレーニングデータ領域の終了時点に
おける位相補正値を補正量SELとして出力する。クロ
ック位相補正回路112は、補正値SELに従い、再生
クロックPCLKの位相を補正して補正クロックRCL
Kとなし、AD変換器104に供給する。
【0046】当該ブロックにおいて誤りがないか、また
は誤りが訂正できる場合には、当該ブロックのデータ再
生を終了する。
【0047】一方、訂正できない誤りがある場合には、
コントローラ113は再度当該ブロックの再生(リトラ
イ)を行うように指示するが、その原因をトレーニング
データに対する補正値の収束不足と推定し、補正値の収
束性を高めるためにクロックを1/n周期進める値を初
期位相値に加算した新たな初期位相値INITを補正値
算出回路111に出力する。
【0048】新たな初期位相値に基づく補正においても
誤りが訂正されない場合には、更に1/n周期位相を進
めた補正値を初期位相値INITとして再度、再生(リ
トライ)を行うように指示する。斯かる位相初期値の変
更は、ディスク再生装置に設定された回数が終了するま
で繰り返される。
【0049】図12は、補正量算出回路111の一例を
示す図である。図において、51は減算器で、入力され
たサンプルデータDinから直流成分(C Level)を減算
して位相ずれ量ERRを出力する。52はゲートで、ビ
タビ復号回路106からのサンプリングデータDinの
“1”から“0”への変化点を示すタイミング信号TN
と、ヘッダ検出部107からのトレーニングデータフィ
ールドを示すタイミング信号TWを入力とし、図5〜図
7におけるXiの位置を示すタイミング信号を出力す
る。53はレベル判定回路で、ゲート52の出力である
上記タイミング信号に応じて動作し、位相ずれ量ERRが
所定の範囲内(即ち、データ再生に影響を与えない範囲
内)にあるか、あるいは範囲以上であるか、範囲以下で
あるかを判定する。
【0050】例えば、AD変換器104が8ビット精度
であり、RF信号がAD変換器104の有効レンジの8
0%程度で入力されたとし、nT:2T(n≧3)の振
幅比が約5:4(80%)であるとすると、補正クロッ
クが±10度以内の範囲に収まる所定範囲は|ERR|
≦16となる。
【0051】そして、位相ずれ量ERRが所定の範囲外に
ある時のみ、ゲート54、55に動作信号が出力され
る。この際、ERRが所定の範囲より小さい場合にはゲー
ト54を介してアップダウンカウンタ56にアップ指令
(UP)を発し、ERRが所定の範囲より大きい場合に
は、ゲート55を介してアップダウンカウンター56に
ダウン指令(DOWN)を発する。54はゲートで、レ
ベル判定回路51からアップ指令、且つ、比較器58か
らの信号がハイレベル(不一致、<m)にある時にアッ
プダウンカウンター56にアップ指令を出力する。55
はゲートで、レベル判定回路51からダウン指令、且
つ、比較器57からの信号がハイレベル(不一致、>
0)にある時にアップダウンカウンター56にダウン指
令を出力する。56は、アップダウンカウンターで、ゲ
ート52から動作指令信号が入力され、且つ、レベル判
定回路53からアップ指令またはダウン指令が入力され
ると、カウント値を1だけカウントアップまたはカウン
トダウンし、カウント値であるSELを出力する。5
7、58は比較器で、クロック位相補正回路112にて
補正可能な補正量の上限である値“m”と下限である値
“0”との比較結果をそれぞれ出力する。各比較器は、
アップダウンカウンタ56の値が、0〜mの範囲から逸
脱しないようにするリミッタとして機能するものであ
り、カウンタ56の値が値“m”または“0”に達した
ときに制御信号を出力する。
【0052】59はエッジ検出回路で、タイミング信号
TWに先行したタイミング信号を作り出し、アップダウ
ンカウンタ56のLOAD端子に供給する。アップダウ
ンカウンタ56は、LOAD端子にエッジ検出回路59
の出力が入力されると、コントローラ113からの初期
位相値INITがセットされる。即ち、トレーニングデ
ータフィールドが検出される毎に初期値が設定されるこ
とになる。
【0053】補正量算出回路111は、トレーニングデ
ータフィールドが再生されている際、タイミング信号T
Nが発生する毎に、位相ずれ量ERRのレベルをレベル
判定回路53にて判定し、所定範囲より高ければカウン
タ56の値を1つだけカウントダウンさせ、所定範囲よ
りも低ければカウンタ56の値を1つだけカウントアッ
プさせる。カウンタ56の値は、補正量SELとしてク
ロック位相補正回路112に供給される。
【0054】そして、トレーニングデータフィールドの
再生が終了すると、ゲート52からの出力がLレベルに
なるため、その後、カウンタ56のカウント値の変更は
発生せず、クロック位相補正回路112はトレーニング
データフィールド終了時のカウント値を補正量として後
続のデータを再生する。
【0055】斯かる動作について、補正量の変化とER
Rの変化を示す図13を参照して説明する。
【0056】エッジ検出回路59からのタイミング信号
がアップダウンカウンタ56のINIT端子に供給され
ると、補正量SELとして初期値(m/2付近の整数
値)がセットされる。そして、図5〜図7におけるXi
の位置を示すタイミング信号に応じてERRのレベルを
判定し、アップダウンカウンタ56のカウント値を変化
させる。図から明らかなように、この場合には、補正量
SELが小さくなるにつれ、ERRがゼロに収束してい
る。
【0057】尚、補正量算出回路の例として図12では
アップダウンカウンタを用いた場合を示したが、ループ
フィルターを用いたり、平均位相ずれ量による位相判定
等を採用する構成とすることも可能である。
【0058】図14は、クロック位相補正回路112の
具体的構成例を示すものである。図において、71は遅
延線で、再生クロックPCLKを入力とし、等間隔の遅
延量であるm+1種類の遅延クロックCLK0〜CLK
mを出力する。72は選択器で、補正量算出回路111
からの補正値SELに基づき遅延クロックCLK0〜C
LKmの内から1つを選択し、補正クロックRCLKと
して出力する。例えば、補正値SELがn(0≦n≦
m)であるとすると、遅延クロックCLKnが選択され
ることになる。
【0059】以上、本発明の実施の形態について説明し
たが、本発明はかかる実施の形態に制限されるものでは
なく、他に種々の変更が可能である。
【0060】例えば、図1の補正量算出回路111で
は、位相補正における初期位相値INITを変更する構
成について説明したが、PLL回路の制御電圧(アナロ
グ電圧)を変更するようにしても良い。斯かる構成例を
図15に示す。図において、116はコントローラであ
り、図1のコントローラ113と同一の機能に加えてア
ナログ出力レベルを変更可能な機能を備えている。そし
て、アナログ出力のレベル(VCOへの制御電圧に加え
るオフセット電圧)を変化させることで図1と同一の効
果を得ることが可能である。
【0061】また、波形等化器105をAD変換器10
4の前段に配置し、アナログ波形等化によってPR特性
に等化するようにしても良い。
【0062】また、PR(1,1)方式の光磁気ディス
クを例示して説明したが、他のデータ伝送方式の光磁気
ディスクや、相変化型ディスクの記録再生装置にも本発
明を適用することができる。
【0063】
【発明の効果】以上、本発明によれば、記録した領域に
おけるディスクの局所的な欠陥や再生不良により、適正
な位相補正が行われなかった場合でも、位相補正の初期
値を変更し収束性を固めるようにしたので、迅速に適正
なクロックにてデータの再生を行うことができる。
【0064】また、初期位相値を再生クロックの1/n
周期の離散した値とすることにより、データを再再生す
る場合の収束性(適性クロックとなるまでの時間)が向
上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すブロック図である。
【図2】光磁気ディスクの構成例を示す図である。
【図3】光磁気ディスクにおけるデータ構成例を示す図
である。
【図4】トレーニングデータの再生RF信号波形を示す
ずである。
【図5】位相ずれ検出原理を説明するための波形図で、
再生RF信号とクロックとが同期している状態を示す図
である。
【図6】位相ずれ検出原理を説明するための波形図で、
再生RF信号がクロック信号よりも進んでいる状態を示
す図である。
【図7】位相ずれ検出原理を説明するための波形図で、
再生RF信号がクロック信号よりも送れている状態を示
す図である。
【図8】位相ずれ検出原理を説明するための波形図で、
トレーニングデータ領域に欠陥が生じた時の状態を示す
図である。
【図9】位相ずれ検出原理を説明するための波形図で、
再生RF信号特性が不良の時の状態例を示す図である。
【図10】クロック生成回路の構成例を示す図である。
【図11】クロックマークの再生波形及びクロック生成
回路各部の信号波形を示す図である。
【図12】本発明に係る補正量算出回路の一例を示す図
である。
【図13】補正値とERRとの関係を説明するための図
である。
【図14】本発明に係る位相補正回路の一例を示す図で
ある。
【図15】本発明の他の実施例を示すブロック図であ
る。
【符号の説明】
101 光磁気ディスク 102 ピックアップ 103 バンドパスフィルタ 104 AD変換器 105 波形等化器 106 ビタビ復号回路 107 ヘッダ検出回路 108 データ復調回路 109 誤り訂正回路 110 PLL回路 111 補正量算出回路 112 クロック位相補正回路 113 コントローラ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 間宮 昇 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 Fターム(参考) 5D044 BC06 CC04 DE03 DE12 DE32 DE38 DE52 DE68 GM14 GM15

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 クロック生成の基準となる位相情報がト
    ラック上に形成されると共に、前記トラック上の各デー
    タ領域の先頭にデータと同期したトレーニングデータが
    記録されたディスクを再生するディスク再生装置におい
    て、 前記位相情報に基づき再生クロックを生成するクロック
    生成手段と、 このクロック生成手段からのクロック信号の位相を補正
    するクロック位相補正手段と、 このクロック位相補正手段にて補正された補正クロック
    信号と前記データ領域に記録されたデータとの位相ずれ
    を補正する補正量を算出し、前記クロック位相補正手段
    に供給する補正量算出手段と、 少なくとも1つ以上の前記トレーニングデータを含むブ
    ロックに対して誤りの検出及び訂正を行う誤り検出訂正
    手段とを備え、 データブロックを再生する際、前記誤り検出訂正手段の
    結果に応じて前記クロック補正手段に供給する初期位相
    値を変更するようにしたことを特徴とするディスク再生
    装置。
  2. 【請求項2】 前記初期位相値が、再生クロックの1周
    期をn(n>1)分割した位相のいずれかであることを
    特徴とする請求項1記載のディスク再生装置。
  3. 【請求項3】 前記クロック生成手段が電圧制御発振器
    (VCO)を含む位相同期ループにて構成されると共
    に、前記クロック位相補正手段がVCOへの制御電圧に
    オフセットを与える手段を備え、前記VCOへ供給され
    るオフセットの値を変更することにより、初期位相値を
    変更するようにしたことを特徴とする請求項1または2
    記載のディスク再生装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6972917B2 (en) 2001-03-26 2005-12-06 Hitachi, Ltd. Signal processing technique for preventing delay in read time from retry operations

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6972917B2 (en) 2001-03-26 2005-12-06 Hitachi, Ltd. Signal processing technique for preventing delay in read time from retry operations

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