JP3588322B2 - 光磁気ディスク装置および記録方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、レーザ光と磁界とを用いて光磁気ディスクに信号を記録する際に、レーザ光の記録パワーを調整して光磁気ディスクに信号を記録する光磁気ディスク装置および記録方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
最近、信号の記録および再生が可能な記録媒体として光磁気ディスクが注目されている。この光磁気ディスクは、径方向にランドとグルーブとを交互に配したトラック構造を有し、ランドとグルーブの両方に信号を記録することによって高容量化を実現している。そして、最近、規格化されたAS−MO(Advanced Storaged Magneto Optical disk)規格においては、直径12cmの光磁気ディスクで6Gbytesの記録容量を達成している。
【0003】
このAS−MO規格による光磁気ディスクにおいては、ランドに一定周期で1μm程度のグルーブが形成され、また、グルーブに一定周期で1μm程度のランドが形成されている。この一定周期で形成された1μm程度のグルーブまたは1μm程度のランドを「ファインクロックマーク」という。AS−MO規格による光磁気ディスクに信号を記録する際には、このファインクロックマークを検出し、その検出したファインクロックマーク信号の成分間に532個の周期信号が存在するようにクロックCLKを生成する。そして、生成したクロックCLKに同期してパルス光を照射して光磁気ディスクに形成された磁性膜を昇温させ、その昇温させた領域に記録信号によって変調された磁界を印加することによって印加磁界の方向と同じ方向の磁化を有する磁区を磁性膜に形成して光磁気ディスクに信号を記録する。
【0004】
この場合、光磁気ディスクに照射するレーザ光(パルス光)のパワーによって磁区が形成される位置が異なる。すなわち、図18を参照して、レーザ光のパワーが標準値であるとき、クロックCLKのタイミングT1に同期してレーザ光La1が磁性膜に照射されるとともに一方方向の磁界が磁性膜に印加される。そして、タイミングT1の次のタイミングT2でレーザ光La2が磁性膜に照射されるとともに他方方向の磁界が磁性膜に印加される。その結果、磁区Da(白い部分)が磁性膜に形成される(図18の(a)参照)。また、レーザ光のパワーが標準値よりも小さいとき、クロックCLKのタイミングT1に同期してレーザ光Lb1が磁性膜に照射されるとともに一方方向の磁界が磁性膜に印加される。そして、タイミングT2でレーザ光Lb2が磁性膜に照射されるとともに他方方向の磁界が磁性膜に印加される。その結果、磁区Db(白い部分)が磁性膜に形成される(図18の(b)参照)。さらに、レーザ光のパワーが標準値よりも大きいとき、クロックCLKのタイミングT1に同期してレーザ光Lc1が磁性膜に照射されるとともに一方方向の磁界が磁性膜に印加される。そして、タイミングT2でレーザ光Lc2が磁性膜に照射されるとともに他方方向の磁界が磁性膜に印加される。その結果、磁区Dc(白い部分)が磁性膜に形成される(図18の(c)参照)。
【0005】
そうすると、レーザ光のパワーが標準値であるときに形成される磁区Daの中心210、レーザ光のパワーが標準値よりも小さいときに形成される磁区Dbの中心211、およびレーザ光のパワーが標準値よりも大きいときに形成される磁区Dcの中心212は、相互に異なる。このように、磁性膜に照射されるレーザ光のパワーによって磁性膜に形成される磁区の位置がずれる。
【0006】
光磁気ディスクに記録された信号を再生するときは、磁性膜に形成された磁区の中心にレーザ光を照射する必要があるが、上述したように記録時のレーザ光のパワーによって磁区が形成される位置が異なるため、磁区の中心にレーザ光を照射するタイミングは、記録時のレーザ光の各パワーによって異なる。通常は、記録時のレーザ光のパワーが標準値であるときを基準に、記録時のクロックCLKに対して、位相を一定量変化させたクロックに同期してレーザ光を照射して磁性膜に形成された磁区を検出して信号の再生を行なう。したがって、記録時のレーザ光のパワーが標準値に保持されていれば、記録時のクロックの位相を一定量変化させたクロックに同期してレーザ光を照射することによって、標準値のパワーで記録した信号を正確に再生できる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、光磁気ディスクの周囲の温度が変化することによって光磁気ディスクの磁性膜の温度も変化し、その結果、照射されるレーザ光のパワーが同じであっても、磁性膜の温度が上昇する領域が変化する。すなわち、磁性膜に照射されるレーザ光の実効的なパワーが変化する。そうすると、磁性膜に形成される磁区の位置がずれるという問題が生じる。
【0008】
そこで、本発明は、かかる問題を解決するためになされたものであり、その目的は、光磁気ディスクに照射されるレーザ光の実効的なパワーが変化した場合にも、ほぼ一定の位置に磁区を形成できるようにレーザ光のパワーを調整して信号を記録する光磁気ディスク装置および記録方法を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段および発明の効果】
この発明による光磁気ディスク装置は、レーザ光の記録パワーを好適な記録パワーに設定して、基準クロックを生成する元になるファインクロックマークを含む光磁気ディスクに信号を記録する光磁気ディスク装置であって、光磁気ディスクにレーザ光を照射し、その反射光を検出する光ピックアップと、光磁気ディスクに磁界を印加する磁気ヘッドと、光ピックアップによって検出されたファインクロックマークの検出信号であるファインクロックマーク信号に基づいて基準クロックを生成するクロック生成回路と、クロック生成回路によって生成された基準クロックの位相を遅延させた再生クロックを生成する遅延回路と、磁界を印加し、かつ、レーザ光を照射することによって基準クロックに同期して光磁気ディスクに記録された記録信号を、基準値よりも小さいエラーレートで再生するための再生クロックの遅延量を検出し、その検出した遅延量が基準遅延量に近づくようにレーザ光の記録パワーを設定する制御回路とを備え、基準遅延量は、レーザ光のパワーを最適記録パワーに設定して光磁気ディスクに記録された信号を所定値よりも小さいエラーレートで再生するための再生クロックの遅延量である。
【0010】
この発明による光磁気ディスク装置においては、基準クロックの位相に対する再生クロックの位相の遅延量を検出し、その検出した遅延量が基準遅延量に近づくようにレーザ光の記録パワーが設定される。つまり、最適記録パワーのレーザ光を用いて記録された信号を基準値よりも小さいエラーレートで再生するための再生クロックの位相は基準クロックの位相に対して基準遅延量だけ遅延されているため、最適記録パワーからずれた記録パワーで記録された信号を、基準値よりも小さいエラーレートで再生するための再生クロックの位相は基準クロックの位相に対して基準遅延量と異なる遅延量だけ遅延されている。したがって、記録信号を再生するときの再生クロックの位相が基準クロックの位相に対して基準遅延量だけ遅延されるように記録パワーを調整すれば、レーザ光の記録パワーは最適記録パワーに近づく。
【0011】
したがって、この発明によれば、光磁気ディスクの周囲の温度が変化して光磁気ディスクに照射される実効的な記録パワーが変化しても、磁区の形成位置がほぼ一定になるようにレーザ光の記録パワーを調整して信号を記録できる。
【0012】
好ましくは、光磁気ディスク装置は、周囲の温度を検出する温度センサーをさらに備え、制御回路は、温度センサーによって検出された周囲の温度が許容変化量を超えて変化したとき、磁界を印加し、かつ、レーザ光を照射することによって基準クロックに同期して光磁気ディスクに記録された記録信号を、基準値よりも小さいエラーレートで再生するための再生クロックの遅延量を検出し、その検出した遅延量が基準遅延量に近づくようにレーザ光の記録パワーを設定する。
【0013】
周囲の温度が許容変化量を超えて変化したとき、基準クロックに対する再生クロックの遅延量が基準遅延量に近づくようにレーザ光の記録パワーが調整される。
【0014】
したがって、この発明によれば、実際に温度が大きく変化した場合にレーザ光の記録パワーを調整できる。
【0015】
好ましくは、光磁気ディスク装置の制御回路は、光磁気ディスクに信号を記録するたびに、磁界を印加し、かつ、レーザ光を照射することによって基準クロックに同期して光磁気ディスクに記録された記録信号を、基準値よりも小さいエラーレートで再生するための再生クロックの遅延量を検出し、その検出した遅延量が基準遅延量に近づくようにレーザ光の記録パワーを設定する。
【0016】
信号の記録動作のたびに、基準クロックに対する再生クロックの遅延量が基準遅延量に近づくようにレーザ光の記録パワーが調整される。
【0017】
したがって、この発明によれば、常にレーザ光の記録パワーを好適な範囲に設定して信号を記録できる。
【0018】
好ましくは、光磁気ディスク装置の制御回路は、レーザ光の記録パワーと、記録パワーで記録された記録信号を基準値よりも小さいエラーレートで再生するための再生クロックの遅延量との関係に基づいて、レーザ光の記録パワーの補正値を検出し、その検出した補正値に基づいて検出した遅延量が基準遅延量に近づくようにレーザ光の記録パワーを設定する。
【0019】
レーザ光の記録パワーと、基準値よりも小さいエラーレートで信号を再生するための再生クロックの位相の遅延量とは1対1に対応付けられている。制御回路は、記録信号を基準値よりも小さいエラーレートで再生するための再生クロックの位相の遅延量を検出し、その検出した遅延量に基づいて記録時のパワーの補正値を検出する。そして、制御回路は、検出した補正値に基づいて記録パワーを設定し直す。
【0020】
したがって、この発明によれば、記録信号を基準値よりも小さいエラーレートで再生するための再生クロックの位相の遅延量を制御することによってレーザ光の記録パワーをほぼ一定に保持できる。
【0021】
好ましくは、光磁気ディスク装置の制御回路は、検出した遅延量が基準遅延量よりも小さいときレーザ光の記録パワーを記録信号を記録したときの記録パワーよりも小さく設定し、検出した遅延量が基準遅延量よりも大きいときレーザ光の記録パワーを記録信号を記録したときの記録パワーよりも大きく設定する。
【0022】
検出した遅延量が基準遅延量よりも小さいときは、記録時のレーザ光のパワーが最適記録パワーよりも大きいため、磁区は最適記録パワーのときよりも位相的に進んだ位置に形成される。そのため、レーザ光の記録パワーは小さくなるように制御される。また、検出した遅延量が基準遅延量よりも大きいときは、記録時のレーザ光のパワーが最適記録パワーよりも小さいため、磁区は最適記録パワーのときよりも位相的に遅れた位置に形成される。そのため、レーザ光の記録パワーは大きくなるように制御される。
【0023】
したがって、この発明によれば、磁区の形成位置がほぼ一定になるように記録時のパワーを調整可能である。
【0024】
好ましくは、光磁気ディスク装置は、光ピックアップによって検出された記録信号の検出信号である光磁気信号を復調およびエラー訂正して再生信号を出力する信号処理回路をさらに備え、信号処理回路は、基準クロックの位相に対する遅延量を変化させた再生クロックに同期して復調およびエラー訂正を行ない、制御回路は、信号処理回路におけるエラー訂正によって得られる誤り数に基づいて再生信号のエラーレートを検出し、その検出したエラーレートが基準値よりも小さくなる再生クロックの遅延量を検出する。
【0025】
制御回路は、信号処理回路における再生信号の誤り個数に基づいて、光磁気ディスクに形成された磁区の中心付近にレーザ光を照射するためのタイミングを求める。
【0026】
したがって、この発明によれば、任意の記録パワーにおいて、磁区の中心付近にレーザ光を照射するための再生クロックの遅延量を求めることができる。
【0027】
好ましくは、光磁気ディスクは、各々が複数のフレームから成る複数のバンドを含み、複数のフレームの各々は、固定パターンを記録するためのヘッダ領域を有し、制御回路は、固定パターンの記録信号を基準値よりも小さいエラーレートで再生するための再生クロックの遅延量が基準遅延量に近づくようにレーザ光の記録パワーを設定する。
【0028】
光磁気ディスクに信号を記録する領域のうち、ヘッダ領域に記録された固定パターンを再生するときの再生クロックの遅延量に基づいてレーザ光の記録パワーが調整される。
【0029】
したがって、この発明によれば、複数のフレームの各々において記録パワーを調整できる。
【0030】
好ましくは、光磁気ディスクは、各々が複数のフレームから成る複数のバンドを含み、複数のフレームの各々は、固定パターンを記録するためのヘッダ領域と、ユーザデータを記録するためのユーザデータ領域とを有し、光磁気ディスク装置の制御回路は、ユーザデータ領域に記録されたユーザデータの記録信号を基準値よりも小さいエラーレートで再生するための再生クロックの遅延量が基準遅延量に近づくようにレーザ光の記録パワーを設定する。
【0031】
光磁気ディスクに信号を記録する領域のうち、ユーザデータ領域に記録されたユーザデータを再生するときの再生クロックの遅延量に基づいてレーザ光の記録パワーが調整される。
【0032】
したがって、この発明によれば、各種の記録信号に基づいてレーザ光の記録パワーを調整できる。
【0033】
また、この発明による記録方法は、レーザ光の記録パワーを好適な記録パワーに設定して、基準クロックを生成する元になるファインクロックマークを含む光磁気ディスクに信号を記録する記録方法であって、ファインクロックマークを検出したファインクロックマーク信号に基づいて基準クロックを生成する第1のステップと、レーザ光の記録パワーを好適な記録パワーに設定する第2のステップと、第2のステップによって設定された記録パワーによって光磁気ディスクに信号を記録する第3のステップとを含み、第2のステップは、基準クロックに同期して信号を光磁気ディスクに記録する第4のステップと、基準クロックの位相を遅延させた再生クロックを生成し、基準クロックの位相に対する再生クロックの位相の遅延量を変化させて第4のステップにおいて記録した信号を再生する第5のステップと、第5のステップにおいて再生した再生信号のエラーレートを検出し、その検出したエラーレートに基づいて基準値よりも小さいエラーレートを得るための再生クロックの遅延量を検出する第6のステップと、第6のステップにおいて検出した遅延量が基準遅延量に近づくようにレーザ光の記録パワーを設定する第7のステップとから成り、基準遅延量は、レーザ光のパワーを最適記録パワーに設定して光磁気ディスクに記録された信号を基準値よりも小さいエラーレートで再生するための再生クロックの遅延量である。
【0034】
この発明による記録方法においては、ファインクロックマークに基づいて基準クロックが生成され、その生成された基準クロックに同期して光磁気ディスクに信号が記録される。そして、その記録された記録信号を基準値よりも小さいエラーレートで再生するための再生クロックの遅延量が検出され、その検出された遅延量が基準遅延量に近づくようにレーザ光の記録パワーが調整される。その後、調整された記録パワーで信号が記録される。
【0035】
したがって、この発明によれば、信号を再生するときの再生クロックの遅延量を用いて迅速にレーザ光の記録パワーを調整できる。
【0036】
好ましくは、第2のステップは、周囲の温度が許容変化量を超えて変化したときに実行される。
【0037】
周囲の温度が許容変化量を超えて大きく変化したとき、記録信号を基準値よりも小さいエラーレートで再生するための再生クロックの遅延量を用いてレーザ光の記録パワーが調整される。
【0038】
したがって、この発明によれば、周囲の温度が実際に大きく変化したときにレーザ光の記録パワーを調整できる。
【0039】
好ましくは、第7のステップにおいて、レーザ光の記録パワーと、記録パワーで記録された記録信号を基準値よりも小さいエラーレートで再生するための再生クロックの遅延量との関係に基づいて、レーザ光の記録パワーの補正値を検出し、その検出した補正値に基づいて検出した遅延量が基準遅延量に近づくようにレーザ光の記録パワーが設定される。
【0040】
レーザ光の記録パワーと、基準値よりも小さいエラーレートで信号を再生するための再生クロックの位相の遅延量とは1対1に対応付けられている。記録信号を基準値よりも小さいエラーレートで再生するための再生クロックの位相の遅延量が検出され、その検出された遅延量に基づいて記録パワーの補正値が検出される。そして、検出された補正値に基づいて記録パワーが設定し直される。
【0041】
したがって、この発明によれば、記録信号を基準値よりも小さいエラーレートで再生するための再生クロックの位相の遅延量を制御することによってレーザ光の記録パワーをほぼ一定に保持できる。
【0042】
好ましくは、第7のステップにおいて、検出した遅延量が基準遅延量よりも小さいときレーザ光の記録パワーを記録信号を記録したときの記録パワーよりも小さく設定し、検出した遅延量が基準遅延量よりも大きいときレーザ光の記録パワーを記録信号を記録したときの記録パワーよりも大きく設定する。
【0043】
検出した遅延量が基準遅延量よりも小さいときは、記録時のレーザ光のパワーが最適記録パワーよりも大きいため、磁区は最適記録パワーのときよりも位相的に進んだ位置に形成される。そのため、レーザ光の記録パワーは小さくなるように制御される。また、検出した遅延量が基準遅延量よりも大きいときは、記録時のレーザ光のパワーが最適記録パワーよりも小さいため、磁区は最適記録パワーのときよりも位相的に遅れた位置に形成される。そのため、レーザ光の記録パワーは大きくなるように制御される。
【0044】
したがって、この発明によれば、磁区の形成位置がほぼ一定になるように記録時のパワーを調整可能である。
【0045】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰返さない。
【0046】
図1を参照して、本発明による光磁気ディスク装置が信号の記録および/または再生の対象とする光磁気ディスクについて説明する。光磁気ディスク100は、径方向に同心円状に配置された複数のバンドB0〜B13を含む。各バンドB0〜B13は、テスト領域TSRとデータ領域DRとから成る。テスト領域TSRは、データ領域DRよりも内周側に設けられる。
【0047】
図2は、各バンドB0〜B13の一部の構造を示す斜視図である。テスト領域TSRおよびデータ領域DRは、透光性基板100Aの一主面にグルーブ1とランド2とが形成された構造を有する。グルーブ1およびランド2は、光磁気ディスク100のラジアル方向DR2に交互に配置される。また、グルーブ1は、光磁気ディスク100のタンジェンシャル方向DR1に4μm程度のランド3Aを含み、ランド2は、タンジェンシャル方向DR1に4μm程度のグルーブ3Bを含む。ランド3Aおよびグルーブ3Bは、光磁気ディスク100のラジアル方向DR2に隣接して形成され、タンジェンシャル方向DR1に一定周期で形成される。そして、グルーブ1,3B、ランド2,3Aの表面に覆うように磁性膜100Bが形成されている。
【0048】
磁性膜100Bは、透光性基板100A側から再生層、非磁性層、および記録層をこの順で含む。再生層はGdTeCoから成り、非磁性層はSiNから成り、記録層はTbFeCoから成る。グルーブ1およびランド2上に磁性膜100Bを形成した状態で、グルーブ1のラジアル方向DR2の幅と、ランド2のラジアル方向DR2の幅とは等しく、グルーブ1およびランド2上の磁性膜に信号が記録される。
【0049】
テスト領域TSRは、1つのグルーブと、グルーブに隣接する1つのランドとから成るトラックを3本有する。そして、テスト領域TSRは、後述するように、グルーブ1とランド2に信号を記録する際のレーザ光の記録パワーを最適化するために用いられる。
【0050】
なお、ランド3Aおよびグルーブ3Bを「ファインクロックマーク」と言い、後述するように基準クロックCLKを生成する元になるものである。また、グルーブ1とランド2とはスパイラル状もしくは同心円状に配されている。
【0051】
各バンドB0〜B13には、フレーム(Frame)単位で信号が記録および/または再生されるため、各バンドB0〜B13は複数のフレームを含む。すなわち、図3を参照して、光磁気ディスク100には、記録単位であるフレームが等間隔で配置されており、各フレームは39個のセグメント(Segment)S0,S1,S2,…,S38によって構成されている。
【0052】
そして、各セグメントの長さは、532DCB(Data Channel Bit)であり、各セグメントの先頭には、データの記録および再生を行なうクロックの位相情報を示すファインクロックマーク(FCM:Fine Clock Mark)3A,3Bが形成されている。フレームの先頭であるセグメントS0には、ファインクロックマーク3A,3Bに続いて、光磁気ディスク100上のアドレスを示すアドレス情報(Address)がウォブル4〜9により光磁気ディスク100の製造時にプリフォーマットされている。
【0053】
ウォブル4とウォブル5、ウォブル6とウォブル7、およびウォブル8とウォブル9とは、グルーブ1の互いの反対側の壁に形成されており、同じアドレス情報が記録されている。かかるアドレス情報の記録方式を片側スタガ方式と言い、片側スタガ方式を採用することにより光磁気ディスク100にチルト等が発生し、レーザ光がグルーブ1もしくはランド2の中心からずれた場合にも正確にアドレス情報を検出することができる。
【0054】
アドレス情報が記録された領域とファインクロックマーク3A,3Bが形成された領域はユーザデータを記録する領域としては利用されない。また、セグメントSnは、ファインクロックマーク3A,3BとユーザデータUser Data n−1とにより構成される。
【0055】
図4を参照して、バンドB0〜B13の各々は、m個のフレームF0〜Fm−1から成る。フレームの個数は各バンドB0〜B13によって異なる。また、1つのフレームは、上述したように39個のセグメントS0〜S38から成る。図4に示すようなデータフォーマットに従って光磁気ディスク100に信号が記録および/または再生される。
【0056】
図5を参照して、セグメントの詳細な構成について説明する。フレームを構成する各セグメントS0,S1,S2,…,S38のうち、セグメントS0は光磁気ディスク100上にプリフォーマットされたアドレスセグメントであり、セグメントS1からセグメントS38は、ユーザデータの記録領域として確保されたデータセグメントである。セグメントS0は、12DCBのファインクロックマーク領域FCMと520DCBのアドレスAddressとから構成され、セグメントS1は、12DCBのファインクロックマーク領域FCMと、4DCBのPre−Writeと、512DCBのDataと、4DCBのPost−Writeとから構成される。
【0057】
Pre−Writeは、データの書出しを示すものであり、たとえば、所定のパターン「0011」から構成され、Post−Writeはデータの終わりを示すものであり、たとえば、所定のパターン「1100」から構成される。
【0058】
また、セグメントS1のユーザデータ領域には、再生時のデータの位置確認、再生クロックの位置補償、レーザパワー調整等を行なうための固定パターンであるヘッダ(Header)が設けられている。ヘッダに記録する固定パターンは直流成分を抑えたパターン(「DCフリーであるパターン」とも言う、以下同じ。)であり、たとえば、2Tのドメインを2Tの間隔で所定個数形成したものと、8Tのドメインを8Tの間隔で所定個数形成したものとが記録される。
【0059】
そして、2Tのドメインを再生して得られるアナログ信号のサンプリングのタイミングが、信号の記録に用いる基準クロックの位相を遅延させた再生クロックの位相に一致するように調整することによって位相補償を行ない、2Tのドメインと8Tのドメインとを再生し、8Tのドメインの再生信号強度に対する2Tのドメインの再生信号強度の比が50%以上になるようにレーザパワーの調整を行なう。また、8Tのドメインを再生し、再生信号を2値化したディジタル信号の位置が予め予想された8Tのドメインのディジタル信号の位置と一致するかを確認することによって再生時の信号の位置確認を行なう。さらに、Pre−Write、Post−Write、およびHeaderの各パターンは、ユーザデータの記録時にユーザデータと連続して記録される。
【0060】
セグメントS2〜S38は、12DCBのファインクロックマーク領域FCMと、4DCBのPre−Writeと、512DCBのDataと、4DCBのPost−Writeとから構成される。
【0061】
なお、ファインクロックマークFCMおよびアドレスAddressのようにプリフォーマットされた領域を「プリフォーマット領域」という。
【0062】
図6を参照して、本発明による光磁気ディスク装置について説明する。光ディスク装置200は、スピンドルモータ101と、光ピックアップ102と、ファインクロックマーク検出回路(FCM検出回路)103と、PLL回路104と、アドレス検出回路105と、BPF106と、AD変換器107と、波形等化回路108と、ビタビ復号回路109と、アンフォーマット回路110と、データ復調回路111と、BCHデコーダ112と、ヘッダ検出回路113と、コントローラ114と、タイミング発生回路115と、BCHエンコーダ116と、データ変調回路117と、フォーマット回路126と、磁気ヘッド駆動回路123と、レーザ駆動回路124と、磁気ヘッド125と、遅延回路127と、温度センサー128とを備える。フォーマット回路126は、パターン発生回路119と、セレクタ回路120とを含む。
【0063】
スピンドルモータ101は、光磁気ディスク100を所定の回転数で回転させる。光ピックアップ102は、光磁気ディスク100にレーザ光を照射し、その反射光を検出する。FCM検出回路103は、光ピックアップ102が光磁気ディスク100のファインクロックマーク3A,3Bの位置を示すファインクロックマーク検出信号FCMTを検出し、その検出したファインクロックマーク検出信号FCMTをPLL回路104、およびタイミング発生回路115へ出力する。
【0064】
また、PLL回路104は、FCM検出回路103から出力されたファインクロックマーク検出信号FCMTに基づいて基準クロックCLKを生成し、その生成した基準クロックCLKをタイミング発生回路115、データ変調回路117、フォーマット回路126のパターン発生回路119、および遅延回路127へ出力する。遅延回路127は、PLL回路104からの基準クロックCLKの位相をコントローラ114からの制御に基づいて一定量遅延させ、その遅延させた再生クロックCLKSをアドレス検出回路105、AD変換器107と、波形等化回路108、ビタビ復号回路109、アンフォーマット回路110、データ復調回路111、およびコントローラ114へ出力する。
【0065】
また、アドレス検出回路105は、光ピックアップ102が光磁気ディスク100のセグメントS0からラジアルプッシュプル法により検出したアドレス情報ADAを入力し、遅延回路127から入力された再生クロックCLKSに同期してアドレス情報ADを検出すると共に、アドレス情報ADを検出したことを示すアドレス検出信号ADFをアドレス情報の最終位置で生成する。そして、検出したアドレス情報ADをコントローラ114へ出力し、生成したアドレス検出信号ADFをヘッダ検出回路113およびタイミング発生回路115へ出力する。
【0066】
また、BPF106は、光磁気ディスク100から再生した再生信号RFの高域と低域とを除去する。AD変換器107は、遅延回路127からの再生クロックCLKSに同期して再生信号RFをアナログ信号からディジタル信号に変換する。
【0067】
波形等化回路108は、遅延回路127からの再生クロックCLKSに同期してディジタル信号に変換された再生信号RFにPR(1,1)波形等化を行なう。すなわち、検出信号の前後のデータが1対1に波形干渉を行なうように等化する。
【0068】
ビタビ復号回路109は、遅延回路127からの再生クロックCLKSに同期して再生信号RFを多値から2値に変換し、その変換した再生信号RFをアンフォーマット回路110、およびヘッダ検出回路113へ出力する。
【0069】
アンフォーマット回路110は、ヘッダ検出回路113から光磁気ディスク100のユーザデータ領域に記録されたプリライト(Pre−Write)、ポストライト(Post−Write)、およびヘッダ(Header)を除去する。
【0070】
データ復調回路111は、遅延回路127からの再生クロックCLKSに同期してアンフォーマットされた再生信号RFを入力して、記録時に施されたディジタル変調を解くための復調を行なう。
【0071】
BCHデコーダ112は、復調された再生信号の誤り訂正を行ない、再生データとして出力する。ヘッダ検出回路113は、コントローラ114から入力されたアドレス情報およびアドレス検出回路105から入力されたアドレス検出信号ADFに基づいて再生信号に含まれるヘッダの位置を検出し、遅延回路127からの再生クロックCLKSに同期して再生信号からプリライト(Pre−Write)およびヘッダ(Header)のタイミング信号を生成する。そして、生成したヘッダ(Header)のタイミング信号をアンフォーマット回路110およびデータ復調回路111へ出力する。
【0072】
コントローラ114は、アドレス検出回路105で検出されたアドレス情報ADを受け、そのアドレス情報ADに基づいてサーボ機構(図示せず)を制御して光ピックアップ102を所望の位置にアクセスさせる。また、コントローラ114は、遅延回路127からのクロックCKに同期してアドレス情報ADをヘッダ検出回路113へ出力するとともに、タイミング発生回路115を制御する。さらに、コントローラ114は、後述する方法によってレーザ光の記録パワーの調整を行なう場合、基準クロックCLKの位相に対する再生クロックの位相の遅延量を制御し、BCHデコーダ112から入力した誤り数に基づいて再生信号のエラーレートを検出する。また、さらに、コントローラ114は、再生信号を基準値よりも小さいエラーレートで再生するため再生クロックCLKSの遅延量を検出し、その検出した遅延量に基づいてレーザ光の記録パワーを好適な記録パワーに設定する。
【0073】
タイミング発生回路115は、コントローラ114からの制御に基づいて、FCM検出回路103から入力されたファインクロックマーク検出信号FCMT、およびアドレス検出回路105から入力されたアドレス最終位置検出信号ADFに基づいて、PLL回路104から入力された基準クロックCLKに同期してタイミング信号SSを生成し、その生成したタイミング信号SSをフォーマット回路126のパターン発生回路119およびセレクタ回路120、磁気ヘッド駆動回路123、およびレーザ駆動回路124へ出力する。
【0074】
BCHエンコーダ116は、記録データに誤り訂正符号を付加する。データ変調回路117は、記録データを所定の方式に変調する。フォーマット回路126は、PLL回路104からのクロックCLKに同期し、かつ、タイミング発生回路115からのタイミング信号SSに基づいて、データ変調回路117からの記録データにプリライト(Pre−Write)、ヘッダ(Header)、およびポストライト(Post−Write)を追加して記録データをユーザデータ領域にマッチするようにフォーマットする。そして、フォーマット回路126は、そのフォーマットした記録データと、プリフォーマット領域に記録すべきパターンデータとを、タイミング発生回路115からのタイミング信号SSに基づいて選択的に磁気ヘッド駆動回路123へ出力する。
【0075】
パターン発生回路119は、プリフォーマット領域に記録すべきパターンデータと、プリライト(Pre−Write)、ヘッダ(Header)、およびポストライト(Post−Write)としてのパターンデータとをPLL回路104からの基準クロックCLKに同期して生成し、その生成したデータパターンをセレクタ回路120へ出力する。
【0076】
セレクタ回路120は、タイミング発生回路115からのタイミング信号SSに基づいて、データ変調回路117からの記録データと、パターン発生回路119からのパターンデータとを選択して磁気ヘッド駆動回路123へ出力する。
【0077】
磁気ヘッド駆動回路123は、タイミング発生回路115からのタイミング信号SSの各タイミングに同期し、かつ、フォーマット回路126からの出力に基づいて磁気ヘッド125を駆動する。
【0078】
レーザ駆動回路124は、タイミング発生回路115からのタイミング信号SSに基づいて、光ピックアップ102中の半導体レーザ(図示せず)を駆動する。
【0079】
磁気ヘッド125は、磁気ヘッド駆動回路123によって駆動され、記録データまたはデータパターンによって磁界変調された磁界を光磁気ディスク100に印加する。温度センサー128は、周囲の温度を検出し、その検出した温度をコントローラ114へ出力する。
【0080】
図7を参照して、光磁気ディスク100からのアドレス情報AD、ファインクロックマークFCM、および光磁気信号RFの検出について説明する。領域10および領域30は、光磁気ディスク100の製造時にプリフォーマットされるプリフォーマット領域を構成する。領域10は、ウォブル4〜7とファインクロックマーク3A,3Bとが形成される。また、領域30は、ファインクロックマーク3A,3Bが形成される。領域20は、ユーザデータ領域を構成し、ユーザデータが記録される。
【0081】
光磁気ディスク100にレーザ光を照射し、その反射光を検出する光ピックアップ102中の光検出器1020は、6つの検出領域1020A,1020B,1020C,1020D,1020E,1020Fを有する。領域A1020Aと領域B1020B、および領域C1020Cと領域D1020Dは光磁気ディスク100のタンジェンシャル方向DR1に配置され、領域A1020Aと領域D1020D、領域B1020Bと領域C1020C、および領域E1020Eと領域F1020Fは光磁気ディスク100のラジアル方向DR2に配置される。
【0082】
領域A1020A、領域B1020B、領域C1020C、および領域D1020Dは、それぞれ、光磁気ディスク100に照射されたレーザ光LBのA領域、B領域、C領域、およびD領域での反射光を検出する。また、領域E1020E、および領域F1020Fは、レーザ光LBのA領域、B領域、C領域、およびD領域の全体で反射されたレーザ光を、光ピックアップ102のウォラストンプリズム(図示せず)によって偏光面の異なる2つの方向に回折されたレーザ光を検出する。
【0083】
ユーザデータ領域である領域20に記録された光磁気信号の再生信号RFは、光検出器1020の領域E1020Eで検出されたレーザ光強度[E]と領域F1020Fで検出されたレーザ光強度[F]との差を演算することによって検出される。すなわち、回路40の差分器400は、領域E1020Eで検出されたレーザ光強度[E]と領域F1020Fで検出されたレーザ光強度[F]との差分を演算し、再生信号RF=[E]−[F]を出力する。
【0084】
プリフォーマット領域を構成する領域10のウォブル4〜7によって記録されたアドレス情報ADの再生信号は、ラジアルプッシュプル法によって検出され、領域A1020Aで検出されたレーザ光強度[A]と領域B1020Bで検出されたレーザ光強度[B]との和から領域C1020Cで検出されたレーザ光強度[C]と領域D1020Dで検出されたレーザ光強度[D]との和を減じたものとして検出される。すなわち、アドレス情報ADは、回路50を構成する加算器500,501と減算器502とによって検出される。加算器500は、領域A1020Aで検出されたレーザ光強度[A]と領域B1020Bで検出されたレーザ光強度[B]とを加算した[A+B]を出力する。加算器501は、領域C1020Cで検出されたレーザ光強度[C]と領域D1020Dで検出されたレーザ光強度[D]とを加算した[C+D]を出力する。そして、減算器502は、加算器500の出力[A+B]から加算器501の出力[C+D]を減算してアドレス情報の再生信号AD=[A+B]−[C+D]を出力する。
【0085】
また、プリフォーマット領域を構成する領域30のファインクロックマーク3A,3Bは、タンジェンシャルプッシュプル法により検出され、領域A1020Aで検出されたレーザ光強度[A]と領域D1020Dで検出されたレーザ光強度[D]との和から領域B1020Bで検出されたレーザ光強度[B]と領域C1020Cで検出されたレーザ光強度[C]との和を減じたものとして検出される。すなわち、ファインクロックマーク3A,3Bは、回路50を構成する加算器503,504と減算器505とによって検出される。加算器503は、領域A1020Aで検出されたレーザ光強度[A]と領域D1020Dで検出されたレーザ光強度[D]とを加算した[A+D]を出力する。加算器504は、領域B1020Bで検出されたレーザ光強度[B]と領域C1020Cで検出されたレーザ光強度[C]とを加算した[B+C]を出力する。そして、減算器505は、加算器503の出力[A+D]から加算器504の出力[B+C]を減算してファインクロックマークの再生信号FCM=[A+D]−[B+C]を出力する。
【0086】
図8を参照して、図6に示す光磁気ディスク装置200を構成するPLL回路104の構成を説明する。PLL回路104は、位相比較回路1041と、LPF1042と、電圧制御発振器(VCO)1043と、1/532分周器1044とを備える。1/532分周器1044は、電圧制御発振器(VCO)1043から出力される基準クロックCLKを1/532に分周する。位相比較器1041は、1/532分周器1044により分周されたクロックCK1の位相をファインクロックマーク検出信号FCMTの位相と比較し、その位相差に応じた誤差電圧を発生する。したがって、このPLL回路104は、ファインクロックマーク検出信号FCMTに同期し、かつ、ファインクロックマーク検出信号FCMTの1/532の周期を有する基準クロックCLKを生成する。
【0087】
図9を参照して、ファインクロックマーク3A,3Bの検出、および基準クロックCLKの生成について説明する。光ピックアップ102の光検出部1020は、上記図7を参照して説明したようにタンジェンシャルプッシュプル法によりファインクロックマーク信号3A,3Bを検出し、その検出したファインクロックマーク信号FCMをFCM検出回路103へ出力する。FCM検出回路103は、入力されたファインクロックマーク信号FCMに基づいてファインクロックマーク検出信号FCMTを生成する。すなわち、FCM検出回路103においては、ファインクロックマーク信号FCMは、所定のレベルでコンパレートされ、信号FCMCに変換される。そして、信号FCMCは信号/FCMCに反転される。その後、ファインクロックマーク信号FCMの極性が切替わる点Pの位置に立ち上がりエッジが同期し、かつ、6DCBの振幅幅を有する検出窓信号DEWINが生成され、信号/FCMCと検出窓信号DEWINとの論理積が演算されて信号FCMPが生成される。そうすると、信号FCMPの立ち上がりに同期した1DCBの振幅幅を有するファインクロックマーク検出信号FCMTを生成する。
【0088】
なお、図9のファインクロックマーク信号FCMは、レーザ光が光磁気ディスク100のグルーブ1を走行する場合に検出されるファインクロックマーク信号について説明した。レーザ光がランド2を走行する場合に検出されるファインクロックマーク信号は、その極性が変わるだけであり、点Pの位置は変化しない。したがって、レーザ光がランド2を走行する場合も、同様に信号FCMPおよびファインクロックマーク検出信号FCMTを生成できる。
【0089】
FCM検出回路103は、検出したファインクロックマーク検出信号FCMTをPLL回路104へ出力する。PLL回路104は、上記図8を参照して説明したようにファインクロックマーク検出信号FCMTに同期し、かつ、ファインクロックマーク検出信号FCMTを1/532に分周した基準クロックCLKを生成する。
【0090】
図10を参照して、アドレス検出回路105におけるアドレス情報の検出と、アドレス検出信号の生成とについて説明する。光ピックアップ102は、上記図7を参照して説明したように、ラジアルプッシュプル法によりウォブルで記録されたアドレス信号ADAを検出し、アドレス信号ADAはアドレス検出回路105へ入力される。アドレス検出回路105は、アドレス信号ADAを2値化した2値化信号ADDを生成し、2値化信号ADDに基づいてアドレス情報ADを検出する。それとともに、アドレス検出回路105は、2値化信号ADDとアドレス情報ADとに基づいて、アドレス信号の最終位置Fを示すアドレス検出信号ADFを遅延回路127からの再生クロックCLKSに同期して生成する。このアドレス検出信号ADFは、アドレス情報の最終位置Fを含むような一定の長さTが決定されて生成される。すなわち、2値化信号ADDの最初の位置に同期する再生クロックCLKSの成分からアドレス信号の最終位置Fに同期する再生クロックCLKSの成分までをカウントする。そして、最終位置Fにおけるカウント値をKとし、カウント値Kを中心にして前後にmカウント分だけずれたカウント値K−mとカウント値K+mとの間に一定の長さTを有するパルス成分が発生するようにアドレス検出信号ADFを生成する。
【0091】
図11を参照して、タイミング発生回路115におけるタイミング信号SSの生成について説明する。アドレス検出回路105からアドレス検出信号ADFが入力され、FCM検出回路103からファインクロックマーク検出信号FCMTが入力され、PLL回路104から基準クロックCLKが入力されると、タイミング発生回路115は、いずれのファインクロックマーク検出信号FCMTのタイミングでアドレス検出信号ADFが存在するか否かを判別し、アドレス検出信号ADFが存在したファインクロックマーク検出信号FCMTの成分FCMT1と、成分FCMT1の前に存在する成分FCMT2とを含むような成分SS1と、ファインクロックマーク検出信号FCMTの成分FCMT3,FCMT4のみを含むような成分SS2,SS3とから成るタイミング信号SSを基準クロックCLKに同期して生成する。この場合、ファインクロックマーク検出信号FCMTの成分FCMT1,FCMT2,FCMT3,FCMT4の各々は、ファインクロックマーク3A,3Bの中心位置に同期しており、ファインクロックマーク3A,3Bの長さは12DCBと予め決定されているので、タイミング発生回路115は、ウォブル4,5が形成された領域と、その領域の両側に存在するファインクロックマーク3A,3A(または3B,3B)の領域とを包含するように成分SS1を生成し、ファインクロックマーク検出信号FCMTの成分FCMT3,FCMT4に対応するファインクロックマーク3A,3A(または3B,3B)の領域を包含するように成分SS2,SS3を生成し、ユーザデータを記録する領域20,20,20に対応するように成分SS4,SS5,SS6を生成する。
【0092】
図12を参照して、図6に示すフォーマット回路126を構成するセレクタ回路120の動作について説明する。タイミング発生回路115からタイミング信号SSがセレクタ回路120に入力されると、セレクタ回路120は、タイミング信号SSに基づいてデータ変調回路117からの記録データと、パターン発生回路119からのパターンデータとを選択する。セレクタ回路120は、タイミング信号SSがH(論理ハイ)レベルのときパターン発生回路119からのパターンデータを選択し、タイミング信号SSがL(論理ロー)レベルのときデータ変調回路117からの記録データを選択する。
【0093】
光磁気ディスク100上でのデータ構成DFがFCM/address/FCM/Pre−Write/Header/Data/Post−Write/FCM/Pre−Write/Data/Post−Writeである場合にデータ変調回路117から記録データWDが出力され、パターン発生回路119からパターンデータKDが出力されると、セレクタ回路120は、タイミング信号SSの成分SS1に基づいて、パターン発生回路119からのパターンデータ「1111000011110000」を選択して磁気ヘッド駆動回路123へ出力する。続いて、セレクタ回路120は、成分SS4に基づいて、データ変調回路117からの記録データのうち4bitsのPre−Write、320bitsのHeader、192bitsのData、4bitsのPost−Writeを選択して磁気ヘッド駆動回路123へ出力する。さらに、続いて、セレクタ回路120は、成分SS2に基づいて、パターン発生回路119からのデータパターン「1100」を選択して磁気ヘッド駆動回路123へ出力する。またさらに、続いて、セレクタ回路120は、成分SS5に基づいて、データ変調回路117からの記録データWDのうち、4bitsのPre−Write、512bitsのData、4bitsのPost−Writeを選択して磁気ヘッド駆動回路123へ出力する。これにより、磁気ヘッド駆動回路123へ記録データ列KWDが出力される。
【0094】
図12から明らかなように、記録データ列KWDを磁気ヘッド駆動回路123へ出力することにより、光磁気ディスク100上のFCM/address/FCMが形成された領域10に光磁気信号「1111000011110000」が記録され、FCMが形成された領域30に光磁気信号「1100」が記録される。これによって、光磁気ディスク100上のデータ構成DFの全ての領域に光磁気信号を記録することができ、ユーザデータ領域である領域20からデータを再生した場合に、直流成分が抑制され、正確に信号再生を行なうことができる。
【0095】
プリフォーマット領域を構成する領域10,30に記録するパターンデータは、上述したパターンデータに限らず、一般に所定長さを有する論理レベルが交互に反対のパターンデータであれば良く、「10101010…」や、「110011001100…」や、「111000111000…」等であっても良い。また、所定長さを有する論理レベルが交互に反対のパターンデータでなくても「100001000010000…」のように所定の間隔で「1」が記録されるようなパターンデータであっても良い。この場合、一般的には、「1」と「1」との間隔は、ユーザデータの変調を行なうディジタル変調方式における最大の信号長より短く設定されたものであれば良い。ファインクロックマーク領域FCMの長さが12DCBの場合、「1」と「1」との間隔は11DCB以下であれば良い。また、論理レベルが反転した場合も同様であり、さらに、周期性を有するパターンであればいずれの位相から開始しても良い。
【0096】
光磁気ディスク100には、欠損によりユーザデータを記録することができないディフェクトエリアが存在することがあり、その場合、図3に示すコントローラ114は、アドレス検出回路105が検出したアドレス情報ADと、DMA(Defect Management Area)に予め記録されているディフェクトフレームのアドレス情報とにより、ディフェクトフレームを特定する。そして、ディフェクトフレームの検出信号を出力する。コントローラ114はディフェクトフレームの検出信号をタイミング発生回路115へ出力し、タイミング発生回路115は、ディフェクトフレームに記録するデータとしてパターン発生回路119からのデータパターンを選択するようにタイミング信号SSを生成し、セレクタ回路120へ出力する。これにより、セレクタ回路120は、ディフェクトフレームに記録するデータをパターン発生回路119から選択し、磁気ヘッド駆動回路123へ出力する。したがって、ディフェクトフレームがある場合にも、そのディフェクトフレームに光磁気信号が記録されるので、ディフェクトエリアに続くユーザデータ領域からデータを再生した場合にも直流成分が重畳されることがなく、正確な信号再生が可能である。
【0097】
図13を参照して、フォーマット回路126を構成するパターン発生回路119およびセレクタ回路120と、タイミング発生回路115とについて詳細に説明する。
【0098】
タイミング発生回路115は、532計上カウンタ1150と、一致回路1151と、39計上カウンタ1152と、カウンタ値比較回路群1153とから成る。532計上カウンタ1150は、FCM検出回路103からのファインクロックマーク検出信号FCMTが入力されるとリセットされ、PLL回路104から入力された基準クロックCLKをカウントし、そのカウント値を一致回路1151およびカウント値比較回路群1153へ出力する。一致回路1151は、532計上カウンタ1150から入力されるカウント値の最大カウント値が531に一致するか否かを判別し、一致するとき一致信号MTCを39計上カウンタ1152へ出力する。39計上カウンタ1152は、アドレス検出回路105から入力されるアドレス検出信号ADFによってリセットされ、一致信号MTCをカウントし、そのカウント値をカウンタ値比較回路群1153へ出力する。
【0099】
カウンタ値比較回路群1153は、39計上カウンタ1152から入力されたカウント値に基づいて光磁気ディスク100のセグメントS0〜S38を特定し、532計上カウンタ1150から入力されたカウント値に基づいてセグメントS0〜S38の各々におけるファインクロックマーク、Address、Pre−Write、Post−Write、Header、およびData等の位置を特定する。そして、カウンタ値比較回路群1153は、特定したファインクロックマークの位置に基づいて、ファインクロックマークタイミング信号TSFCM1〜3をパターン発生回路119のFCMパターン発生回路1190およびセレクタ回路120へ出力する。また、カウンタ値比較回路群1153は、特定したHeaderの位置に基づいて、ヘッダタイミング信号TSHEDをパターン発生回路119のHeaderパターン発生回路1191およびセレクタ回路120へ出力する。さらに、カウンタ値比較回路群1153は、特定したAddressの位置に基づいて、アドレスタイミング信号TSADをパターン発生回路119のアドレスパターン発生回路1192およびセレクタ回路120へ出力する。またさらに、カウンタ値比較回路群1153は、特定したPre−Writeの位置に基づいて、プリライトタイミング信号TSPRW1,2をパターン発生回路119のPre−Writeパターン発生回路1193およびセレクタ回路120へ出力する。またさらに、カウンタ値比較回路群1153は、特定したPost−Writeの位置に基づいて、ポストライトタイミング信号TSPOW1,2をパターン発生回路119のPost−Writeパターン発生回路1194およびセレクタ回路120へ出力する。またさらに、カウンタ値比較回路群1153は、特定したデータの位置に基づいて、データタイミング信号TSDA1,2をフォーマット回路118およびセレクタ回路120へ出力する。またさらに、カウンタ値比較回路群1153は、アドレス検出回路105からディフェクトフレーム検出信号が入力されると、固定タイミング信号TSHLDを固定パターン発生回路119の固定パターン発生回路1195およびセレクタ回路120へ出力する。
【0100】
パターン発生回路119は、FCMパターン発生回路1190と、Headerパターン発生回路1191と、アドレスパターン発生回路1192と、Pre−Writeパターン発生回路1193と、Post−Writeパターン発生回路1194と、固定パターン発生回路1195とから成る。FCMパターン発生回路1190は、ファインクロックマークタイミング信号TSFCM1〜3に同期してファインクロックマーク3A,3Bが形成された領域に記録すべきパターンデータを生成し、セレクタ回路120へ出力する。Headerパターン発生回路1191は、ヘッダタイミング信号TSHEDに同期してHeader領域に記録すべきパターンデータを生成し、セレクタ回路120へ出力する。
【0101】
アドレスパターン発生回路1192は、アドレスタイミング信号TSADに同期してアドレス領域に記録すべきパターンデータを生成し、セレクタ回路120へ出力する。Pre−Writeパターン発生回路1193は、プリライトタイミング信号TSPRW1,2に同期してプリライト領域に記録すべきパターンデータを生成し、セレクタ回路120へ出力する。
【0102】
Post−Writeパターン発生回路1194は、ポストライトタイミング信号TSPOW1,2に同期してポストライト領域に記録すべきパターンデータを生成し、セレクタ回路120へ出力する。固定パターン発生回路1195は、固定タイミング信号TSHLDに同期して傷が存在するフレームに記録すべきパターンデータを生成し、セレクタ回路120へ出力する。
【0103】
セレクタ回路120は、カウンタ値比較回路群1153から入力されたファインクロックマークタイミング信号TSFCM1〜3に同期して、FCMパターン発生回路1190から入力されたファインクロックマーク領域に記録すべきパターンデータを磁気ヘッド駆動回路123へ出力する。また、セレクタ回路120は、カウンタ値比較回路群1153から入力されたヘッダタイミング信号TSHEDに同期して、FCMパターン発生回路1190から入力されたヘッダ領域に記録すべきパターンデータを磁気ヘッド駆動回路123へ出力する。さらに、セレクタ回路120は、カウンタ値比較回路群1153から入力されたアドレスタイミング信号TSADに同期して、アドレスパターン発生回路1192から入力されたアドレス領域に記録すべきパターンデータを磁気ヘッド駆動回路123へ出力する。またさらに、セレクタ回路120は、カウンタ値比較回路群1153から入力されたプリライトタイミング信号TSPRW1,2に同期して、Pre−Writeパターン発生回路1193から入力されたプリライト領域に記録すべきパターンデータを磁気ヘッド駆動回路123へ出力する。またさらに、セレクタ回路120は、カウンタ値比較回路群1153から入力されたポストライトタイミング信号TSPOW1,2に同期して、Post−Writeパターン発生回路1194から入力されたポストライト領域に記録すべきパターンデータを磁気ヘッド駆動回路123へ出力する。またさらに、セレクタ回路120は、カウンタ値比較回路群1153から入力された固定タイミング信号TSHLDに同期して、固定パターン発生回路1195から入力された欠損が存在するフレーム全体に記録すべきパターンデータを磁気ヘッド駆動回路123へ出力する。
【0104】
図13〜15を参照して、タイミング発生回路115、パターン発生回路119、およびセレクタ回路120の動作について説明する。タイミング発生回路115の532計上カウンタ1150は、FCM検出回路103からのファインクロックマーク検出信号FCMTが入力されるとカウント値をリセットし、PLL回路104から入力された基準クロックCLKをカウントする。すなわち、図14のファインクロックマーク検出信号FCMTの成分S1,S2,…が入力されるとリセットし、隣接成分S1,S2間における基準クロックCLKをカウントする。ファインクロックマーク検出信号FCMTの隣接成分S1,S2間には、通常、532個のクロック成分が存在するため、532計上カウンタ1150は、カウント値0〜531を一致回路1151およびカウンタ値比較回路群1153へ出力する。
【0105】
そうすると、一致回路1152は、入力されたカウント値のうち、最大のカウント値が531であるか否かを判別し、531に一致するとき一致信号MTCを39計上カウンタ1152へ出力する。そうすると、39計上カウンタ1152は、アドレス検出回路105からアドレス検出信号ADFが入力されるとリセットされ、一致信号MTCをカウントし、そのカウント値0〜38をカウント値比較回路群1153へ出力する。なお、アドレス検出信号ADFは、1フレームごと、すなわち、39セグメントごとに入力されるので、39計上カウンタ1152は、0〜38のカウント値をカウント値比較回路群1153へ出力する。
【0106】
カウント値比較回路群1153は、39計上カウンタ1152から入力されたカウント値が「0」のとき、セグメントS0、すなわちアドレス情報ADがプリフォーマットされている領域であることを認識する。次に、カウント値比較回路群1153は、532計上カウンタ1150からのカウント値が0〜11,12〜531のとき、それぞれ、セグメントS0におけるファインクロックマーク領域、アドレス領域であることを認識する。そして、カウント値比較回路群1153は、ファインクロックマークタイミング信号TSFCM1およびアドレスタイミング信号TSADを生成し、それぞれ、FCMパターン発生回路1190、アドレスパターン発生回路1192へ出力する。
【0107】
また、39計上カウンタ1152から入力されたカウント値が「1」であるとき、カウント値比較回路群1153は、セグメントS1を認識する。次に、カウント値比較回路群1153は、532計上カウンタ1150からのカウント値が0〜11,12〜15,16〜335,336〜525,526〜529のとき、それぞれ、ファインクロックマーク領域、Pre−Write領域、Header領域、Data領域、Post−Write領域であることを認識する。そして、カウント値比較回路群1153は、ファインクロックマークタイミング信号TSFCM2、プリライトタイミング信号TSPRW1、ヘッダタイミング信号TSHED、データタイミング信号TSDA1、およびポストタイミング信号TSPOW1を生成し、それぞれ、FCMパターン発生回路1190、Pre−Writeパターン発生回路1193、Headerパターン発生回路1191、データ変調回路117、およびPost−Writeパターン発生回路1194へ出力する。
【0108】
さらに、39計上カウンタ1152から入力されたカウント値が「2」〜「38」であるとき、カウント値比較回路群1153は、セグメントS2〜S38を認識する。次に、カウント値比較回路群1153は、532計上カウンタ1150からのカウント値が0〜11,12〜15,16〜527,528〜531のとき、それぞれ、ファインクロックマーク領域、Pre−Write領域、Data領域、Post−Write領域であることを認識する。そして、カウント値比較回路群1153は、ファインクロックマークタイミング信号TSFCM3、プリライトタイミング信号TSPRW2、データタイミング信号TSDA2、およびポストタイミング信号TSPOW2を生成し、それぞれ、FCMパターン発生回路1190、Pre−Writeパターン発生回路1193、データ変調回路117およびPost−Writeパターン発生回路1194へ出力する。
【0109】
FCMパターン発生回路1190は、ファインクロックマークタイミング信号TSFCM1〜3の各々に同期して12DCBのパターンデータ「111100001111」を生成し、セレクタ回路120へ出力する。Headerパターン発生回路1191は、ヘッダタイミング信号TSHEDに同期して320DCBのパターンデータ「11001100…110011111111000000001111111100000000…1111111100000000」を生成し、セレクタ回路120へ出力する。320DCBのパターンデータは、上述したように2Tの信号を2Tの間隔で所定数記録し、8Tの信号を8Tの間隔で所定数記録するためのパターンデータであり、レーザ光の最適強度等を決定するために用いられる。
【0110】
アドレスパターン発生回路1192は、アドレスタイミング信号TSADに同期して520DCBのパターンデータ「1111000011110000…11110000」を生成し、セレクタ回路120へ出力する。Pre−Writeパターン発生回路1193は、プリライトタイミング信号TSPRW1,2に同期して4DCBのパターンデータ「0011」を生成し、セレクタ回路120へ出力する。Post−Writeパターン発生回路1194は、ポストタイミング信号TSPOW1,2に同期して4DCBのパターンデータ「1100」を生成し、セレクタ回路120へ出力する。固定パターン発生回路1195は、固定パターンタイミング信号TSHLDに同期して532×39=20748DCBのパターンデータ「1111000011110000…11110000」を生成し、セレクタ回路120へ出力する。
【0111】
セレクタ回路120は、ファインクロックマークタイミング信号TSFCM1に同期して12DCBのパターンデータ「111100001111」を磁気ヘッド駆動回路123へ出力し、アドレスタイミング信号TSADに同期して520DCBのパターンデータ「1111000011110000…11110000」を磁気ヘッド駆動回路123へ出力する。
【0112】
また、セレクタ回路120は、ファインクロックマークタイミング信号TSFCM2に同期して12DCBのパターンデータ「111100001111」を磁気ヘッド駆動回路123へ出力し、プリライトタイミング信号TSPRWに同期して4DCBのパターンデータ「0011」を磁気ヘッド駆動回路123へ出力する。
【0113】
さらに、セレクタ回路120は、ヘッダタイミング信号TSHEDに同期して320DCBのパターンデータ「1100110011001100…111111110000000011111111」を磁気ヘッド駆動回路123へ出力し、データタイミング信号TSDA1に同期して190DCBの記録データを磁気ヘッド駆動回路123へ出力する。
【0114】
またさらに、セレクタ回路120は、ポストライトタイミング信号TSPOWに同期して4DCBのパターンデータ「1100」を磁気ヘッド駆動回路123へ出力し、ファインクロックマークタイミング信号TSFCM3に同期して12DCBのパターンデータ「111100001111」を磁気ヘッド駆動回路123へ出力する。
【0115】
またさらにセレクタ回路120は、プリライトタイミング信号TSPRWに同期して4DCBのパターンデータ「0011」を磁気ヘッド駆動回路123へ出力し、データタイミング信号TSDA2に同期して512DCBの記録データを磁気ヘッド駆動回路123へ出力し、ポストライトタイミング信号TSPOWに同期して4DCBのパターンデータ「1100」を磁気ヘッド駆動回路123へ出力する。またさらに、セレクタ回路120は、固定パターンタイミング信号TSHLDに同期して20748DCBの「11110000…11110000」を磁気ヘッド駆動回路123へ出力する。
【0116】
これにより、図12に示す記録データ列KWDが磁気ヘッド駆動回路123へ出力され、記録データWDが記録されるユーザデータ領域20以外のプリフォーマット領域10,30に再生信号の直流成分を抑制するための信号が記録される。また、傷等の欠損が存在するフレームに再生信号の直流成分を抑制するための信号が記録される。
【0117】
再び、図6を参照して、光磁気ディスク装置200における光磁気ディスク100へのデータの記録動作について説明する。光磁気ディスク100が光磁気ディスク装置200に装着されると、コントローラ114は、スピンドルモータ101を所定の回転数で回転させるようにサーボ機構(図示せず)を制御するとともに、所定強度のレーザ光を光ピックアップ102から出射させるようにタイミング発生回路115を介してレーザ駆動回路124を制御する。
【0118】
そうすると、サーボ機構(図示せず)は、スピンドルモータ101を所定の回転数で回転させ、スピンドルモータ101は、光磁気ディスク100を所定の回転数で回転させる。また、光ピックアップ102は、所定強度のレーザ光を対物レンズ(図示せず)によって光磁気ディスク100に集光照射し、その反射光を検出する。そして、光ピックアップ102は、フォーカスエラー信号、およびトラッキングエラー信号をサーボ機構(図示せず)に出力し、サーボ機構はフォーカスエラー信号およびトラッキングエラー信号に基づいて、光ピックアップ102の対物レンズのフォーカスサーボおよびトラッキングサーボをオンさせる。
【0119】
その後、光ピックアップ102は、光磁気ディスク100からラジアルプッシュプル法によりファインクロックマーク信号FCMを検出し、その検出したファインクロックマーク信号FCMをFCM検出回路103へ出力する。FCM検出回路103は、上述した方法によって、ファインクロックマーク信号FCMからファインクロックマーク検出信号FCMTを検出し、その検出したファインクロックマーク検出信号FCMTをPLL回路104およびタイミング発生回路115へ出力する。PLL回路104は、ファインクロックマーク検出信号FCMTに基づいて基準クロックCLKを生成し、その生成した基準クロックCLKをタイミング発生回路115、データ変調回路117、フォーマット回路126、および遅延回路127へ出力する。遅延回路127は、PLL回路104からの基準クロックCLKの位相を一定量遅延させた再生クロックCLKSを生成し、その生成した再生クロックCLKSをアドレス検出回路105、AD変換器107と、波形等化回路108、ビタビ復号回路109、アンフォーマット回路110、データ復調回路111、およびコントローラ114へ出力する。
【0120】
また、アドレス検出回路105は、光ピックアップ102が光磁気ディスク100のセグメントS0からタンジェンシャルプッシュプル法により検出したアドレス信号を入力し、遅延回路127から入力された再生クロックCLKSに同期してアドレス情報ADを検出すると共に、アドレス情報ADを検出したことを示すアドレス検出信号ADFをアドレス情報の最終位置で生成する。そして、アドレス検出回路105は、検出したアドレス情報ADをコントローラ114へ出力し、生成したアドレス検出信号ADFをヘッダ検出回路113およびタイミング発生回路115へ出力する。
【0121】
一方、BCHエンコーダ116は、記録データに誤り訂正符号を付加し、データ変調回路117は、PLL回路104からの基準クロックCLKに同期してBCHエンコーダ116からの記録データを所定の方式に変調する。そして、データ変調回路117は、変調した記録データをフォーマット回路126へ出力する。
【0122】
タイミング発生回路115は、アドレス検出回路105から入力されたアドレス情報に基づいて、光磁気ディスク100のデータ領域に記録する記録信号を生成するためのタイミング信号を生成する。そして、タイミング発生回路115は、生成したタイミング信号をセレクタ回路120、磁気ヘッド駆動回路123、およびレーザ駆動回路124へ出力する。
【0123】
セレクタ回路120は、タイミング信号に基づいて、データ変調回路117から入力された記録信号を選択して磁気ヘッド駆動回路123へ出力する。そして、磁気ヘッド駆動回路123は、記録信号によって変調された磁界をタイミング信号に同期して生成するように磁気ヘッド125を駆動する。一方、レーザ駆動回路124は、タイミング信号に同期して光ピックアップ102中の半導体レーザ(図示せず)を駆動し、光ピックアップ102はレーザ光を対物レンズ(図示せず)によって光磁気ディスク100に集光照射する。そして、磁気ヘッド125は、記録信号によって変調された磁界を光磁気ディスク100に印加する。これによって、記録データが光磁気ディスク100に記録される。
【0124】
次に、光磁気ディスク装置200を用いた光磁気ディスク100からの信号の再生動作について説明する。光磁気ディスク100が光ディスク装置200に装着され、対物レンズのフォーカスサーボおよびトラッキングサーボが行なわれ、基準クロックCLKおよび再生クロックCLKSが生成され、アドレス情報が検出されるまでの動作は、信号の記録動作と同じである。検出されたアドレス情報は、コントローラ114へ入力される。
【0125】
ヘッダ検出回路113は、コントローラ114から入力されたアドレス情報ADおよびアドレス検出回路105から入力されたアドレス検出信号ADFに基づいて再生信号に含まれるヘッダの位置を検出し、遅延回路127からの再生クロックCLKに同期して再生信号からプリライト(Pre−Write)およびヘッダ(Header)のタイミング信号を生成する。そして、生成したヘッダ(Header)のタイミング信号をアンフォーマット回路110およびデータ復調回路111へ出力する。
【0126】
一方、光ピックアップ102は、検出した再生信号をBPF106へ出力し、BPF106は、再生信号の高域、および低域をカットする。AD変換器107は、遅延回路127からの再生クロックCLKSに同期して、BPF106から出力された再生信号をアナログ信号からディジタル信号に変換する。
【0127】
そして、波形等化回路108は、遅延回路127からの再生クロックCLKSに同期してディジタル信号に変換された再生信号にPR(1,1)波形等化を行なう。すなわち、検出信号の前後のデータが1対1に波形干渉を行なうように等化する。
【0128】
その後、ビタビ復号回路109は、遅延回路127からの再生クロックCLKSに同期して、波形等化を行なった再生信号を多値から2値に変換し、その変換した再生信号をアンフォーマット回路110、およびヘッダ検出回路113へ出力する。
【0129】
そうすると、ヘッダ検出回路113は、コントローラ114から入力されたアドレス情報ADおよびアドレス検出回路105から入力されたアドレス検出信号ADFに基づいて再生信号に含まれるヘッダの位置を検出し、遅延回路127からの再生クロックCLKSに同期して再生信号からプリライト(Pre−Write)およびヘッダ(Header)のタイミング信号を生成する。そして、生成したヘッダ(Header)のタイミング信号をアンフォーマット回路110およびデータ復調回路111へ出力する。
【0130】
アンフォーマット回路110は、ヘッダ検出回路113から入力されたタイミング信号に基づいて、光磁気ディスク100のユーザデータ領域に記録されたプリライト(Pre−Write)、ポストライト(Post−Write)、およびヘッダ(Header)を除去する。
【0131】
また、データ復調回路111は、遅延回路127からの再生クロックCLKSに同期してアンフォーマットされた再生信号を入力して、記録時に施されたディジタル変調を解くための復調を行なう。そして、BCHデコーダ112は、復調された再生信号の誤り訂正を行ない、再生データとして出力する。これにより、光磁気ディスク100からの信号の再生動作が終了する。
【0132】
上述した動作によって光磁気ディスク100に信号が記録され、光磁気ディスク100から信号が再生される。本発明においては、周囲の温度変化によって光磁気ディスク100に照射されるレーザ光の記録パワーが変化し、光磁気ディスク100に形成される磁区の位置が変化するのを防止するために、光磁気ディスク100に記録した記録信号を基準値よりも小さいエラーレートで再生するための、基準クロックCLKに対する再生クロックCLKSの遅延量を用いてレーザ光の記録パワーを調整する。
【0133】
通常、レーザ光の記録パワーを最適記録パワーに設定し、かつ、基準クロックCLKに同期して光磁気ディスク100に信号を記録し、その記録した記録信号を基準値よりも低いエラーレートで再生するためには、再生クロックCLKSの位相を、基準クロックCLKの位相に対して基準遅延量だけ遅延させる必要がある。そして、レーザ光の記録パワーを最適記録パワーからずれた記録パワーに設定し、かつ、基準クロックCLKに同期して光磁気ディスク100に信号を記録し、その記録した記録信号を基準値よりも低いエラーレートで再生するためには再生クロックCLKSの位相を、基準クロックCLKの位相に対して基準遅延量と異なる遅延量だけ遅延させる必要がある。
【0134】
したがって、レーザ光の記録パワーを任意のパワーに設定し、かつ、基準クロックCLKに同期して光磁気ディスク100に信号を記録し、その記録した記録信号を基準値よりも低いエラーレートで再生するための再生クロックCLKSの遅延量を求めれば、信号を記録したときのレーザ光の記録パワーを検出できる。つまり、記録信号を基準値よりも低いエラーレートで再生するための再生クロックCLKSの位相が、基準クロックCLKの位相に対して基準遅延量だけ遅延されていれば、信号を記録したときのレーザ光のパワーは最適記録パワーに設定されていたことになり、記録信号を基準値よりも低いエラーレートで再生するための再生クロックCLKSの位相が基準クロックCLKの位相に対して基準遅延量と異なる遅延量だけ遅延されていれば、信号を記録したときのレーザ光のパワーは最適記録パワーでなかったことになる。また、レーザ光の記録パワーと、記録信号を基準値よりも低いエラーレートで再生するための基準クロックCLKに対する再生クロックCLKSの遅延量は1対1に対応しているので、求めた再生クロックCLKSの遅延量からレーザ光の記録パワーを検出でき、その検出した記録パワーに基づいてレーザ光のパワーを最適記録パワー付近に制御することが可能である。
【0135】
図16を参照して、光磁気ディスク100のグルーブ1に信号を記録するときのレーザ光の記録パワーと再生信号のビットエラーレート(単に「エラーレート」とも言う。)との関係、およびレーザ光の記録パワーと再生クロックCLKSの基準クロックCLKに対する位相シフト(基準クロックCLKに対する再生クロックCLKSの遅延量とも言う。)との関係について説明する。図16においては、黒菱形で示される曲線は、グルーブ1に信号を記録し、信号を記録したグルーブ1にレーザ光を照射して記録信号を再生したときのレーザ光の記録パワーと再生信号のエラーレートとの関係を示す。また、黒四角で示される曲線は、グルーブ1に信号を記録し、信号を記録したグルーブ1に隣接するランド2に記録された信号をランド2にレーザ光を照射して再生したときのレーザ光の記録パワーと再生信号のエラーレートとの関係を示す。さらに、黒三角で示される曲線は、各記録パワーで記録した信号を、最小のエラーレートで再生するための再生クロックCLKSの遅延量と、記録パワーとの関係を示す。
【0136】
グルーブ1に記録した信号を、信号を記録したグルーブ1にレーザ光を照射して再生するときのレーザ光の記録パワーと再生信号のエラーレートとの関係においては、レーザ光の記録パワーの増加に伴い、再生信号のエラーレートは急激に減少し、約5.7mWの記録パワーで10−5のエラーレートに達する。そして、6.0mW以上の記録パワーで3×10−6のエラーレートを保持する(黒菱形)。また、グルーブ1に信号を記録し、信号を記録したグルーブ1に隣接するランド2に記録された信号をランド2にレーザ光を照射して再生したときのレーザ光の記録パワーと再生信号のエラーレートとの関係においては、約7.5mWの記録パワーまでは、3×10−6のエラーレートを保持し、7.5mW以上の記録パワーでは、再生信号のエラーレートが急激に大きくなる(黒四角)。これは、記録パワーの増加に伴い、グルーブ1に隣接するランド2にも影響を与え、ランド2に記録された信号を消去する割合が高くなるからである。さらに、再生クロックCLKSの遅延量と記録パワーとの関係においては、記録パワーの増加に伴い再生クロックCLKSの遅延量は単調に減少する。そして、記録パワーが約6.2mW〜約7.6mWの範囲では、再生クロックCLKSの遅延量は50nsecから20nsecに減少する(黒三角)。レーザ光の記録パワーをPw、再生クロックCLKSの遅延量をPhで表すと、図16においては、
Ph=−18×Pw+160・・・・・・・(1)
の関係が成立する。
【0137】
グルーブ1に記録した信号を、信号を記録したグルーブ1にレーザ光を照射して再生したとき、およびグルーブ1に信号を記録し、信号を記録したグルーブ1に隣接するランド2に記録された信号をランド2にレーザ光を照射して再生したときには、レーザ光の記録パワーが約5.8mW〜約7.8mWの範囲で再生信号のエラーレートは1×10−5以下になる。また、レーザ光の記録パワーが6.0mW〜約7.5mWの範囲で再生信号のエラーレートは3×10−6を保持する。この範囲において、記録信号を再生するときの再生クロックCLKSの遅延量は24nsec〜54nsecの範囲で変化する。光磁気ディスク100に形成されたファインクロックマーク3A,3Bに基づいて生成された基準クロックCLKおよび再生クロックCLKSは20MHzの周波数を有するため、1周期当りの長さは50nsecになる。したがって、レーザ光の記録パワーを好適な記録パワーに設定して記録した信号を、基準値(1×10−5)よりも低いエラーレート(3×10−6)で再生するためには、再生クロックCLKSの遅延量を24nsecと、1周期+4nsecとの間で制御すれば良い。
【0138】
本発明においては、6.0mW〜約7.5mWの範囲のほぼ中心値である6.8mWを最適記録パワーとし、最適記録パワーで記録した信号を基準値よりも低いエラーレートで再生するための再生クロックCLKSの遅延量40nsecを基準遅延量とする。
【0139】
レーザ光の記録パワーを任意のパワーに設定し、かつ、基準クロックCLKに同期して信号を記録し、その記録した記録信号を基準値よりも低いエラーレートで再生するための再生クロックCLKSの遅延量を求めた結果、その遅延量が基準遅延量40nsecからずれていれば、遅延量が基準遅延量に近づくように記録パワーを調整する。その記録パワーの調整方法は、次式(2)を用いて行なう。
【0140】
Pw=Pwb−(Ph−Ph0)/18・・・・・(2)
(2)式において、Ph0は、最適記録パワーで記録した信号を基準値よりも低いエラーレートで再生するための再生クロックCLKSの遅延量であり、Pwbは、調整時に信号を記録した記録パワーである。また、Phは、記録パワーPwbで記録した信号を基準値よりも低いエラーレートで再生するための再生クロックCLKSの遅延量であり、Pwは、設定すべき記録パワーである。コントローラ114は、遅延量Ph0および記録パワーPwbを記憶しており、記録パワーの調整時に遅延量Phを求め、上記(2)式より設定すべき記録パワーPwと調整時の記録パワーPwbとの差、すなわち、記録パワーの補正値Pw−Pwbを求める。これにより、信号を記録するときのレーザ光の記録パワーを最適記録パワーに設定できる。
【0141】
図16におけるレーザ光の記録パワーと再生信号のエラーレートとの関係からすれば、記録パワーが6.0〜7.5mWの範囲において再生信号のエラーレートが3×10−6を保持しており、記録パワーの調整時に求めた遅延量が24〜54nsecの範囲に入っていれば、つまり、調整時の記録パワーが6.0〜7.5mWの範囲に入っていれば、それ以上記録パワーを調整する必要がないと考えることもできる。しかし、本発明においては、調整時の記録パワーが6.0〜7.5mWの範囲に入っていても、記録パワーがより最適記録パワーに近づくように調整する。これにより、一定の位置に磁区を形成することができ、安定して記録信号を再生できる。
【0142】
なお、レーザ光の記録パワーを、常に、最適記録パワーに設定するのは困難であるので、最適記録パワー6.8mWを中心として±0.2mWの範囲、すなわち、6.6〜7.0mWの範囲を記録パワーの好適な範囲とする。したがって、本発明においては、記録パワーの調整時に検出した再生クロックCLKSの遅延量に基づいて、記録パワーを好適な範囲に調整する。
【0143】
各記録パワーで記録した信号を基準値よりも低いエラーレートで再生するための再生クロックCLKSの遅延量は、PLL回路104によって生成された基準クロックCLKの位相を遅延回路127によって各種の遅延量だけ遅延させて記録信号を再生し、その再生した再生信号をBPF106、AD変換器107、波形等価回路108、ビタビ復号回路109、アンフォーマット回路110、データ復調回路111およびBCHデコーダ112によって復調およびエラー訂正を行ない、BCHデコーダ112からの誤り数に基づいてコントローラ114がエラーレートを検出し、そのエラーレートが基準値よりも低くなる遅延量を検出することによって求められる。なお、BPF106、AD変換器107、波形等価回路108、ビタビ復号回路109、アンフォーマット回路110、データ復調回路111およびBCHデコーダ112を「信号処理回路」と言う。
【0144】
図16においては、光磁気ディスク100のグルーブ1に信号を記録するときの記録パワーと再生信号のエラーレートとの関係、および記録パワーと再生クロックCLKSの遅延量との関係が示されているが、ランド2に信号を記録するときの記録パワーと再生信号のエラーレートとの関係、および記録パワーと再生クロックCLKSの遅延量との関係も、図16に示す関係と同じ関係になる。
【0145】
上述したレーザ光の記録パワーの調整は、光磁気ディスク100のテスト領域TSRを用いて行なわれる。その場合、テスト領域TSRに含まれる各フレームのセグメントS0のヘッダ領域に、上述した記録動作によって2Tの信号を記録パワーを種々変化させて連続記録し、その2Tの記録信号を再生クロックCLKSの遅延量を種々変化させて再生して、図16に示す記録パワーと再生信号のエラーレートとの関係、および記録パワーと再生クロックCLKSの遅延量との関係を求める。そして、記録パワーと再生信号のエラーレートとの関係から最適記録パワーを求め、その求めた最適記録パワーを用いてデータ領域DRに信号を記録する。
【0146】
周囲の温度が変化しなければ、最初に求めた最適記録パワーで信号を記録すれば良いが、現実には、周囲の温度は変化するので、本発明においては、図6に示す温度センサー128が検出した温度が5℃以上変化したときに上述したレーザ光の記録パワーの調整を行なう。つまり、コントローラ114は、温度センサー128からの温度を受取り、その受取った温度が5℃以上変化しているとき、遅延量を種々変化させた再生クロックCLKSを生成するように遅延回路128を制御する。そして、セグメントS0のヘッダ領域に記録された2Tの記録信号が遅延量を変化させた再生クロックCLKSに同期して再生される。そうすると、コントローラ114は、信号処理回路のBCHデコーダ112から再生信号の誤り数を受取り、再生クロックCLKSの各遅延量に対する再生信号のエラーレートを求め、基準値よりも低いエラーレートを実現するための再生クロックCLKSの遅延量を求める。コントローラ114は、求めた遅延量から2Tの信号を記録したときの記録パワーを上記(1)式に基づいて求める。そして、コントローラ114は、求めた記録パワーが好適な範囲に入っているか否かを判別し、入っていなければ、記録パワーを好適な範囲に設定し直す。
【0147】
図17を参照して、周囲の温度が5℃以上変化したときの記録パワーを調整して信号を光磁気ディスクに記録する動作を説明する。光磁気ディスク100への信号の記録動作が発生すると(ステップS1)、コントローラ114は、温度センサー128が検出した温度Tを取得する(ステップS2)。そして、記録動作の発生時に取得した温度Tが以前に取得した温度T0に対して5℃以上変化した否かを判別する(ステップS3)。記録動作の発生時に取得した温度Tが以前に取得した温度T0に対して5℃以上変化していなければ、ステップS9へ移行して記録パワーの調整動作は終了する。記録動作の発生時に取得した温度Tが以前に取得した温度T0に対して5℃以上変化していれば、コントローラ114は、取得した温度Tを温度T0に置換えて記憶する。そして、コントローラ114は、光磁気ディスク100のテスト領域TSRのフレームに含まれるヘッダ領域にレーザ光を照射するようにサーボ機構を制御する。そして、コントローラ114は、遅延量を変化させた再生クロックCLKSを生成するように遅延回路128を制御し、ヘッダ領域に記録された記録信号は、遅延量を変化させた再生クロックCLKSに同期して再生される(ステップS5)。そして、コントローラ114は、信号処理回路のBCHデコーダ112から再生信号の誤り数を受取り、その受取った誤り数に基づいて各遅延量を有する再生クロックCLKSに同期して再生された再生信号のエラーレートを検出し、再生信号のエラーレートが10−5よりも低くなる再生クロックCLKSの遅延量を検出する(ステップS6)。コントローラ114は、上記(2)式に示す関係から固定パターンをヘッダ領域に記録したときの記録パワーの補正値を求める(ステップS7)。そして、その求めた補正値によって記録パワーを設定し直し、その設定し直した記録パワーによって光磁気ディスク100に信号を記録する(ステップS8)。そして、記録パワーの調整動作は終了する(ステップS9)。
【0148】
なお、記録パワーの調整は、フレームのヘッダ領域に記録された2Tの記録信号に基づいて行なわれるとして説明したが、本発明においては、これに限らず、ユーザデータ領域にユーザデータを記録し、その記録した記録信号を遅延量を変化させた再生クロックCLKSによって再生して記録パワーを調整しても良い。
【0149】
また、本発明においては、周囲の温度が5℃以上変化した場合にだけ記録パワーの調整を行なうのではなく、記録動作が発生するたびに記録パワーを調整しても良いし、各フレームごとに記録パワーを調整しても良い。したがって、本発明においては、記録パワーを調整するタイミングは特に問題ではなく、記録信号を基準値よりも低いエラーレートで再生するための再生クロックCLKSの遅延量を用いて記録パワーを調整するものであれば良い。
【0150】
記録パワーの調整が終了した後、調整した記録パワーのレーザ光を照射して上述した記録動作によって信号を光磁気ディスク100に記録し、光磁気ディスク100から信号を再生する。
【0151】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施の形態の説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【図面の簡単な説明】
【図1】バンドの概念を説明するための光磁気ディスクの平面図である。
【図2】図1に示す光磁気ディスクのトラック構造を説明するための斜視図である。
【図3】光磁気ディスクとそのフォーマットを示す平面図である。
【図4】バンド、フレーム、およびセグメントの関係を説明するための図である。
【図5】記録データ列のフォーマットを示す概略図である。
【図6】光磁気ディスク装置のブロック図である。
【図7】プリフォーマット領域、ユーザデータ領域からのデータの再生を説明するための図である。
【図8】PLL回路のブロック図である。
【図9】ファインクロックマーク検出信号、およびクロックの生成を説明するための図である。
【図10】アドレス情報の検出、およびアドレス最終位置検出信号の生成を説明するための図である。
【図11】タイミング信号の生成を説明するための図である。
【図12】光ディスク装置により光磁気ディスクに記録される記録データ列を説明するための図である。
【図13】図6に示す光磁気ディスク装置のフォーマット回路の概略ブロック図である。
【図14】図13に示すタイミング発生回路における532計上カウンタ、および39計上カウンタの動作を説明する信号のタイミングチャート図である。
【図15】図13に示すタイミング発生回路が生成するタイミング信号のタイミングチャート図である。
【図16】記録パワーと再生信号のエラーレートとの関係、および記録パワーと再生クロックの遅延量との関係を示す図である。
【図17】記録パワーを調整して信号を記録する動作を説明するためのフローチャートである。
【図18】各記録パワーにおける磁区の形成を示す図である。
【符号の説明】
1 グルーブ、2 ランド、3A,3B ファインクロックマーク、4〜9 ウォブル、10,30 プリフォーマット領域、20 ユーザデータ領域、40,50 回路、100 光磁気ディスク、100A 透光性基板、100B 磁性膜、101 スピンドルモータ、102 光ピックアップ、103 FCM検出回路、104 PLL回路、105 アドレス検出回路、106 BPF、107 AD変換器、108 波形等化回路、109 ビタビ復号回路、110 アンフォーマット回路、111 データ復調回路、112 BCHデコーダ、113 ヘッダ検出回路、114 コントローラ、115 タイミング発生回路、116 BCHエンコーダ、117 データ変調回路、119 パターン発生回路、120 セレクタ回路、123 磁気ヘッド駆動回路、124 レーザ駆動回路、125 磁気ヘッド、126 フォーマット回路、127 遅延回路、128 温度センサー、200 光磁気ディスク装置、210〜212 中心、400 差分器、500,501,503,504 加算器、502,505 減算器、1020 光検出器、1020A,1020B,1020C,1020D,1020E,1020F 領域、1041 位相比較回路、1042 LPF、1043 電圧制御発振器、1044 1/532分周器、1150 532計上カウンタ、1151 一致回路、1152 39計上カウンタ、1153 カウンタ値比較回路群、1190 FCMパターン発生回路、1191 Headerパターン発生回路、1192 アドレスパターン発生回路、1193 Pre−Writeパターン発生回路、1194 Post−Writeパターン発生回路、1195 固定パターン発生回路。

Claims (12)

  1. レーザ光の記録パワーを好適な記録パワーに設定して、基準クロックを生成する元になるファインクロックマークを含む光磁気ディスクに信号を記録する光磁気ディスク装置であって、
    前記光磁気ディスクに前記レーザ光を照射し、その反射光を検出する光ピックアップと、
    前記光磁気ディスクに磁界を印加する磁気ヘッドと、
    前記光ピックアップによって検出された前記ファインクロックマークの検出信号であるファインクロックマーク信号に基づいて前記基準クロックを生成するクロック生成回路と、
    前記クロック生成回路によって生成された基準クロックの位相を遅延させた再生クロックを生成する遅延回路と、
    前記磁界を印加し、かつ、前記レーザ光を照射することによって前記基準クロックに同期して前記光磁気ディスクに記録された記録信号を、基準値よりも小さいエラーレートで再生するための前記再生クロックの遅延量を検出し、その検出した遅延量が基準遅延量に近づくように前記レーザ光の記録パワーを設定する制御回路とを備え、
    前記基準遅延量は、前記レーザ光のパワーを最適記録パワーに設定して前記光磁気ディスクに記録された信号を前記基準値よりも小さいエラーレートで再生するための前記再生クロックの遅延量である、光磁気ディスク装置。
  2. 周囲の温度を検出する温度センサーをさらに備え、
    前記制御回路は、前記温度センサーによって検出された周囲の温度が許容変化量を超えて変化したとき、前記磁界を印加し、かつ、前記レーザ光を照射することによって前記基準クロックに同期して前記光磁気ディスクに記録された記録信号を、基準値よりも小さいエラーレートで再生するための前記再生クロックの遅延量を検出し、その検出した遅延量が基準遅延量に近づくように前記レーザ光の記録パワーを設定する、請求項1に記載の光磁気ディスク装置。
  3. 前記制御回路は、前記光磁気ディスクに信号を記録するたびに、前記磁界を印加し、かつ、前記レーザ光を照射することによって前記基準クロックに同期して前記光磁気ディスクに記録された記録信号を、基準値よりも小さいエラーレートで再生するための前記再生クロックの遅延量を検出し、その検出した遅延量が基準遅延量に近づくように前記レーザ光の記録パワーを設定する、請求項1に記載の光磁気ディスク装置。
  4. 前記制御回路は、前記レーザ光の記録パワーと、該記録パワーで記録された記録信号を基準値よりも小さいエラーレートで再生するための前記再生クロックの遅延量との関係に基づいて、前記レーザ光の記録パワーの補正値を検出し、その検出した補正値に基づいて前記検出した遅延量が前記基準遅延量に近づくように前記レーザ光の記録パワーを設定する、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の光磁気ディスク装置。
  5. 前記制御回路は、前記検出した遅延量が前記基準遅延量よりも小さいとき前記レーザ光の記録パワーを前記記録信号を記録したときの記録パワーよりも小さく設定し、前記検出した遅延量が前記基準遅延量よりも大きいとき前記レーザ光の記録パワーを前記記録信号を記録したときの記録パワーよりも大きく設定する、請求項4に記載の光磁気ディスク装置。
  6. 前記光ピックアップによって検出された前記記録信号の検出信号である光磁気信号を復調およびエラー訂正して再生信号を出力する信号処理回路をさらに備え、
    前記信号処理回路は、前記基準クロックの位相に対する遅延量を変化させた前記再生クロックに同期して前記復調およびエラー訂正を行ない、
    前記制御回路は、前記信号処理回路における前記エラー訂正によって得られる誤り数に基づいて前記再生信号のエラーレートを検出し、その検出したエラーレートが前記基準値よりも小さくなる前記再生クロックの遅延量を検出する、請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の光磁気ディスク装置。
  7. 前記光磁気ディスクは、各々が複数のフレームから成る複数のバンドを含み、前記複数のフレームの各々は、固定パターンを記録するためのヘッダ領域を有し、
    前記制御回路は、前記固定パターンの記録信号を前記基準値よりも小さいエラーレートで再生するための前記再生クロックの遅延量が前記基準遅延量に近づくように前記レーザ光の記録パワーを設定する、請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の光磁気ディスク装置。
  8. 前記光磁気ディスクは、各々が複数のフレームから成る複数のバンドを含み、
    前記複数のフレームの各々は、固定パターンを記録するためのヘッダ領域と、ユーザデータを記録するためのユーザデータ領域とを有し、
    前記制御回路は、前記ユーザデータ領域に記録されたユーザデータの記録信号を前記基準値よりも小さいエラーレートで再生するための前記再生クロックの遅延量が前記基準遅延量に近づくように前記レーザ光の記録パワーを設定する、請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の光磁気ディスク装置。
  9. レーザ光の記録パワーを好適な記録パワーに設定して、基準クロックを生成する元になるファインクロックマークを含む光磁気ディスクに信号を記録する記録方法であって、
    前記ファインクロックマークを検出したファインクロックマーク信号に基づいて前記基準クロックを生成する第1のステップと、
    前記レーザ光の記録パワーを前記好適な記録パワーに設定する第2のステップと、
    前記第2のステップによって設定された記録パワーによって前記光磁気ディスクに信号を記録する第3のステップとを含み、
    前記第2のステップは、
    前記基準クロックに同期して信号を前記光磁気ディスクに記録する第4のステップと、
    前記基準クロックの位相を遅延させた再生クロックを生成し、前記基準クロックの位相に対する前記再生クロックの位相の遅延量を変化させて前記第4のステップにおいて記録した信号を再生する第5のステップと、
    前記第5のステップにおいて再生した再生信号のエラーレートを検出し、その検出したエラーレートに基づいて基準値よりも小さいエラーレートを得るための前記再生クロックの遅延量を検出する第6のステップと、
    前記第6のステップにおいて検出した遅延量が基準遅延量に近づくように前記レーザ光の記録パワーを設定する第7のステップとから成り、
    前記基準遅延量は、前記レーザ光のパワーを最適記録パワーに設定して前記光磁気ディスクに記録された信号を前記基準値よりも小さいエラーレートで再生するための前記再生クロックの遅延量である、記録方法。
  10. 前記第2のステップは、周囲の温度が許容変化量を超えて変化したときに実行される、請求項9に記載の記録方法。
  11. 前記第7のステップにおいて、前記レーザ光の記録パワーと、該記録パワーで記録された記録信号を基準値よりも小さいエラーレートで再生するための前記再生クロックの遅延量との関係に基づいて、前記レーザ光の記録パワーの補正値を検出し、その検出した補正値に基づいて前記検出した遅延量が前記基準遅延量に近づくように前記レーザ光の記録パワーが設定される、請求項9または請求項10に記載の記録方法。
  12. 前記第7のステップにおいて、前記検出した遅延量が前記基準遅延量よりも小さいとき前記レーザ光の記録パワーを前記記録信号を記録したときの記録パワーよりも小さく設定し、前記検出した遅延量が前記基準遅延量よりも大きいとき前記レーザ光の記録パワーを前記記録信号を記録したときの記録パワーよりも大きく設定する、請求項11に記載の記録方法。
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