JP2002184052A - 光磁気ディスク装置および記録方法 - Google Patents

光磁気ディスク装置および記録方法

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JP2002184052A
JP2002184052A JP2000378297A JP2000378297A JP2002184052A JP 2002184052 A JP2002184052 A JP 2002184052A JP 2000378297 A JP2000378297 A JP 2000378297A JP 2000378297 A JP2000378297 A JP 2000378297A JP 2002184052 A JP2002184052 A JP 2002184052A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光磁気ディスクに照射されるレーザ光の実効
的なパワーが変化した場合にも、ほぼ一定の位置に磁区
を形成できるようにレーザ光のパワーを調整して信号を
記録する光磁気ディスク装置および記録方法を提供す
る。 【解決手段】 光磁気ディスク装置200のコントロー
ラ114は、記録動作が発生すると、基準クロックの位
相に対する遅延量を変化させた再生クロックを生成する
ように遅延回路127を制御する。そして、遅延量を変
化させた再生クロックに同期して光磁気ディスク100
から信号を再生し、その再生した再生信号のエラーレー
トが1×10-5よりも低くなる再生クロックの遅延量を
求める。そして、その求めた遅延量が基準遅延量に近づ
くように信号記録時のレーザ光の記録パワーを調整す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、レーザ光と磁界
とを用いて光磁気ディスクに信号を記録する際に、レー
ザ光の記録パワーを調整して光磁気ディスクに信号を記
録する光磁気ディスク装置および記録方法に関する。
【0002】
【従来の技術】最近、信号の記録および再生が可能な記
録媒体として光磁気ディスクが注目されている。この光
磁気ディスクは、径方向にランドとグルーブとを交互に
配したトラック構造を有し、ランドとグルーブの両方に
信号を記録することによって高容量化を実現している。
そして、最近、規格化されたAS−MO(Advanc
ed Storaged Magneto Optic
al disk)規格においては、直径12cmの光磁
気ディスクで6Gbytesの記録容量を達成してい
る。
【0003】このAS−MO規格による光磁気ディスク
においては、ランドに一定周期で1μm程度のグルーブ
が形成され、また、グルーブに一定周期で1μm程度の
ランドが形成されている。この一定周期で形成された1
μm程度のグルーブまたは1μm程度のランドを「ファ
インクロックマーク」という。AS−MO規格による光
磁気ディスクに信号を記録する際には、このファインク
ロックマークを検出し、その検出したファインクロック
マーク信号の成分間に532個の周期信号が存在するよ
うにクロックCLKを生成する。そして、生成したクロ
ックCLKに同期してパルス光を照射して光磁気ディス
クに形成された磁性膜を昇温させ、その昇温させた領域
に記録信号によって変調された磁界を印加することによ
って印加磁界の方向と同じ方向の磁化を有する磁区を磁
性膜に形成して光磁気ディスクに信号を記録する。
【0004】この場合、光磁気ディスクに照射するレー
ザ光(パルス光)のパワーによって磁区が形成される位
置が異なる。すなわち、図18を参照して、レーザ光の
パワーが標準値であるとき、クロックCLKのタイミン
グT1に同期してレーザ光La1が磁性膜に照射される
とともに一方方向の磁界が磁性膜に印加される。そし
て、タイミングT1の次のタイミングT2でレーザ光L
a2が磁性膜に照射されるとともに他方方向の磁界が磁
性膜に印加される。その結果、磁区Da(白い部分)が
磁性膜に形成される(図18の(a)参照)。また、レ
ーザ光のパワーが標準値よりも小さいとき、クロックC
LKのタイミングT1に同期してレーザ光Lb1が磁性
膜に照射されるとともに一方方向の磁界が磁性膜に印加
される。そして、タイミングT2でレーザ光Lb2が磁
性膜に照射されるとともに他方方向の磁界が磁性膜に印
加される。その結果、磁区Db(白い部分)が磁性膜に
形成される(図18の(b)参照)。さらに、レーザ光
のパワーが標準値よりも大きいとき、クロックCLKの
タイミングT1に同期してレーザ光Lc1が磁性膜に照
射されるとともに一方方向の磁界が磁性膜に印加され
る。そして、タイミングT2でレーザ光Lc2が磁性膜
に照射されるとともに他方方向の磁界が磁性膜に印加さ
れる。その結果、磁区Dc(白い部分)が磁性膜に形成
される(図18の(c)参照)。
【0005】そうすると、レーザ光のパワーが標準値で
あるときに形成される磁区Daの中心210、レーザ光
のパワーが標準値よりも小さいときに形成される磁区D
bの中心211、およびレーザ光のパワーが標準値より
も大きいときに形成される磁区Dcの中心212は、相
互に異なる。このように、磁性膜に照射されるレーザ光
のパワーによって磁性膜に形成される磁区の位置がずれ
る。
【0006】光磁気ディスクに記録された信号を再生す
るときは、磁性膜に形成された磁区の中心にレーザ光を
照射する必要があるが、上述したように記録時のレーザ
光のパワーによって磁区が形成される位置が異なるた
め、磁区の中心にレーザ光を照射するタイミングは、記
録時のレーザ光の各パワーによって異なる。通常は、記
録時のレーザ光のパワーが標準値であるときを基準に、
記録時のクロックCLKに対して、位相を一定量変化さ
せたクロックに同期してレーザ光を照射して磁性膜に形
成された磁区を検出して信号の再生を行なう。したがっ
て、記録時のレーザ光のパワーが標準値に保持されてい
れば、記録時のクロックの位相を一定量変化させたクロ
ックに同期してレーザ光を照射することによって、標準
値のパワーで記録した信号を正確に再生できる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、光磁気ディス
クの周囲の温度が変化することによって光磁気ディスク
の磁性膜の温度も変化し、その結果、照射されるレーザ
光のパワーが同じであっても、磁性膜の温度が上昇する
領域が変化する。すなわち、磁性膜に照射されるレーザ
光の実効的なパワーが変化する。そうすると、磁性膜に
形成される磁区の位置がずれるという問題が生じる。
【0008】そこで、本発明は、かかる問題を解決する
ためになされたものであり、その目的は、光磁気ディス
クに照射されるレーザ光の実効的なパワーが変化した場
合にも、ほぼ一定の位置に磁区を形成できるようにレー
ザ光のパワーを調整して信号を記録する光磁気ディスク
装置および記録方法を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段および発明の効果】この発
明による光磁気ディスク装置は、レーザ光の記録パワー
を好適な記録パワーに設定して、基準クロックを生成す
る元になるファインクロックマークを含む光磁気ディス
クに信号を記録する光磁気ディスク装置であって、光磁
気ディスクにレーザ光を照射し、その反射光を検出する
光ピックアップと、光磁気ディスクに磁界を印加する磁
気ヘッドと、光ピックアップによって検出されたファイ
ンクロックマークの検出信号であるファインクロックマ
ーク信号に基づいて基準クロックを生成するクロック生
成回路と、クロック生成回路によって生成された基準ク
ロックの位相を遅延させた再生クロックを生成する遅延
回路と、磁界を印加し、かつ、レーザ光を照射すること
によって基準クロックに同期して光磁気ディスクに記録
された記録信号を、基準値よりも小さいエラーレートで
再生するための再生クロックの遅延量を検出し、その検
出した遅延量が基準遅延量に近づくようにレーザ光の記
録パワーを設定する制御回路とを備え、基準遅延量は、
レーザ光のパワーを最適記録パワーに設定して光磁気デ
ィスクに記録された信号を所定値よりも小さいエラーレ
ートで再生するための再生クロックの遅延量である。
【0010】この発明による光磁気ディスク装置におい
ては、基準クロックの位相に対する再生クロックの位相
の遅延量を検出し、その検出した遅延量が基準遅延量に
近づくようにレーザ光の記録パワーが設定される。つま
り、最適記録パワーのレーザ光を用いて記録された信号
を基準値よりも小さいエラーレートで再生するための再
生クロックの位相は基準クロックの位相に対して基準遅
延量だけ遅延されているため、最適記録パワーからずれ
た記録パワーで記録された信号を、基準値よりも小さい
エラーレートで再生するための再生クロックの位相は基
準クロックの位相に対して基準遅延量と異なる遅延量だ
け遅延されている。したがって、記録信号を再生すると
きの再生クロックの位相が基準クロックの位相に対して
基準遅延量だけ遅延されるように記録パワーを調整すれ
ば、レーザ光の記録パワーは最適記録パワーに近づく。
【0011】したがって、この発明によれば、光磁気デ
ィスクの周囲の温度が変化して光磁気ディスクに照射さ
れる実効的な記録パワーが変化しても、磁区の形成位置
がほぼ一定になるようにレーザ光の記録パワーを調整し
て信号を記録できる。
【0012】好ましくは、光磁気ディスク装置は、周囲
の温度を検出する温度センサーをさらに備え、制御回路
は、温度センサーによって検出された周囲の温度が許容
変化量を超えて変化したとき、磁界を印加し、かつ、レ
ーザ光を照射することによって基準クロックに同期して
光磁気ディスクに記録された記録信号を、基準値よりも
小さいエラーレートで再生するための再生クロックの遅
延量を検出し、その検出した遅延量が基準遅延量に近づ
くようにレーザ光の記録パワーを設定する。
【0013】周囲の温度が許容変化量を超えて変化した
とき、基準クロックに対する再生クロックの遅延量が基
準遅延量に近づくようにレーザ光の記録パワーが調整さ
れる。
【0014】したがって、この発明によれば、実際に温
度が大きく変化した場合にレーザ光の記録パワーを調整
できる。
【0015】好ましくは、光磁気ディスク装置の制御回
路は、光磁気ディスクに信号を記録するたびに、磁界を
印加し、かつ、レーザ光を照射することによって基準ク
ロックに同期して光磁気ディスクに記録された記録信号
を、基準値よりも小さいエラーレートで再生するための
再生クロックの遅延量を検出し、その検出した遅延量が
基準遅延量に近づくようにレーザ光の記録パワーを設定
する。
【0016】信号の記録動作のたびに、基準クロックに
対する再生クロックの遅延量が基準遅延量に近づくよう
にレーザ光の記録パワーが調整される。
【0017】したがって、この発明によれば、常にレー
ザ光の記録パワーを好適な範囲に設定して信号を記録で
きる。
【0018】好ましくは、光磁気ディスク装置の制御回
路は、レーザ光の記録パワーと、記録パワーで記録され
た記録信号を基準値よりも小さいエラーレートで再生す
るための再生クロックの遅延量との関係に基づいて、レ
ーザ光の記録パワーの補正値を検出し、その検出した補
正値に基づいて検出した遅延量が基準遅延量に近づくよ
うにレーザ光の記録パワーを設定する。
【0019】レーザ光の記録パワーと、基準値よりも小
さいエラーレートで信号を再生するための再生クロック
の位相の遅延量とは1対1に対応付けられている。制御
回路は、記録信号を基準値よりも小さいエラーレートで
再生するための再生クロックの位相の遅延量を検出し、
その検出した遅延量に基づいて記録時のパワーの補正値
を検出する。そして、制御回路は、検出した補正値に基
づいて記録パワーを設定し直す。
【0020】したがって、この発明によれば、記録信号
を基準値よりも小さいエラーレートで再生するための再
生クロックの位相の遅延量を制御することによってレー
ザ光の記録パワーをほぼ一定に保持できる。
【0021】好ましくは、光磁気ディスク装置の制御回
路は、検出した遅延量が基準遅延量よりも小さいときレ
ーザ光の記録パワーを記録信号を記録したときの記録パ
ワーよりも小さく設定し、検出した遅延量が基準遅延量
よりも大きいときレーザ光の記録パワーを記録信号を記
録したときの記録パワーよりも大きく設定する。
【0022】検出した遅延量が基準遅延量よりも小さい
ときは、記録時のレーザ光のパワーが最適記録パワーよ
りも大きいため、磁区は最適記録パワーのときよりも位
相的に進んだ位置に形成される。そのため、レーザ光の
記録パワーは小さくなるように制御される。また、検出
した遅延量が基準遅延量よりも大きいときは、記録時の
レーザ光のパワーが最適記録パワーよりも小さいため、
磁区は最適記録パワーのときよりも位相的に遅れた位置
に形成される。そのため、レーザ光の記録パワーは大き
くなるように制御される。
【0023】したがって、この発明によれば、磁区の形
成位置がほぼ一定になるように記録時のパワーを調整可
能である。
【0024】好ましくは、光磁気ディスク装置は、光ピ
ックアップによって検出された記録信号の検出信号であ
る光磁気信号を復調およびエラー訂正して再生信号を出
力する信号処理回路をさらに備え、信号処理回路は、基
準クロックの位相に対する遅延量を変化させた再生クロ
ックに同期して復調およびエラー訂正を行ない、制御回
路は、信号処理回路におけるエラー訂正によって得られ
る誤り数に基づいて再生信号のエラーレートを検出し、
その検出したエラーレートが基準値よりも小さくなる再
生クロックの遅延量を検出する。
【0025】制御回路は、信号処理回路における再生信
号の誤り個数に基づいて、光磁気ディスクに形成された
磁区の中心付近にレーザ光を照射するためのタイミング
を求める。
【0026】したがって、この発明によれば、任意の記
録パワーにおいて、磁区の中心付近にレーザ光を照射す
るための再生クロックの遅延量を求めることができる。
【0027】好ましくは、光磁気ディスクは、各々が複
数のフレームから成る複数のバンドを含み、複数のフレ
ームの各々は、固定パターンを記録するためのヘッダ領
域を有し、制御回路は、固定パターンの記録信号を基準
値よりも小さいエラーレートで再生するための再生クロ
ックの遅延量が基準遅延量に近づくようにレーザ光の記
録パワーを設定する。
【0028】光磁気ディスクに信号を記録する領域のう
ち、ヘッダ領域に記録された固定パターンを再生すると
きの再生クロックの遅延量に基づいてレーザ光の記録パ
ワーが調整される。
【0029】したがって、この発明によれば、複数のフ
レームの各々において記録パワーを調整できる。
【0030】好ましくは、光磁気ディスクは、各々が複
数のフレームから成る複数のバンドを含み、複数のフレ
ームの各々は、固定パターンを記録するためのヘッダ領
域と、ユーザデータを記録するためのユーザデータ領域
とを有し、光磁気ディスク装置の制御回路は、ユーザデ
ータ領域に記録されたユーザデータの記録信号を基準値
よりも小さいエラーレートで再生するための再生クロッ
クの遅延量が基準遅延量に近づくようにレーザ光の記録
パワーを設定する。
【0031】光磁気ディスクに信号を記録する領域のう
ち、ユーザデータ領域に記録されたユーザデータを再生
するときの再生クロックの遅延量に基づいてレーザ光の
記録パワーが調整される。
【0032】したがって、この発明によれば、各種の記
録信号に基づいてレーザ光の記録パワーを調整できる。
【0033】また、この発明による記録方法は、レーザ
光の記録パワーを好適な記録パワーに設定して、基準ク
ロックを生成する元になるファインクロックマークを含
む光磁気ディスクに信号を記録する記録方法であって、
ファインクロックマークを検出したファインクロックマ
ーク信号に基づいて基準クロックを生成する第1のステ
ップと、レーザ光の記録パワーを好適な記録パワーに設
定する第2のステップと、第2のステップによって設定
された記録パワーによって光磁気ディスクに信号を記録
する第3のステップとを含み、第2のステップは、基準
クロックに同期して信号を光磁気ディスクに記録する第
4のステップと、基準クロックの位相を遅延させた再生
クロックを生成し、基準クロックの位相に対する再生ク
ロックの位相の遅延量を変化させて第4のステップにお
いて記録した信号を再生する第5のステップと、第5の
ステップにおいて再生した再生信号のエラーレートを検
出し、その検出したエラーレートに基づいて基準値より
も小さいエラーレートを得るための再生クロックの遅延
量を検出する第6のステップと、第6のステップにおい
て検出した遅延量が基準遅延量に近づくようにレーザ光
の記録パワーを設定する第7のステップとから成り、基
準遅延量は、レーザ光のパワーを最適記録パワーに設定
して光磁気ディスクに記録された信号を基準値よりも小
さいエラーレートで再生するための再生クロックの遅延
量である。
【0034】この発明による記録方法においては、ファ
インクロックマークに基づいて基準クロックが生成さ
れ、その生成された基準クロックに同期して光磁気ディ
スクに信号が記録される。そして、その記録された記録
信号を基準値よりも小さいエラーレートで再生するため
の再生クロックの遅延量が検出され、その検出された遅
延量が基準遅延量に近づくようにレーザ光の記録パワー
が調整される。その後、調整された記録パワーで信号が
記録される。
【0035】したがって、この発明によれば、信号を再
生するときの再生クロックの遅延量を用いて迅速にレー
ザ光の記録パワーを調整できる。
【0036】好ましくは、第2のステップは、周囲の温
度が許容変化量を超えて変化したときに実行される。
【0037】周囲の温度が許容変化量を超えて大きく変
化したとき、記録信号を基準値よりも小さいエラーレー
トで再生するための再生クロックの遅延量を用いてレー
ザ光の記録パワーが調整される。
【0038】したがって、この発明によれば、周囲の温
度が実際に大きく変化したときにレーザ光の記録パワー
を調整できる。
【0039】好ましくは、第7のステップにおいて、レ
ーザ光の記録パワーと、記録パワーで記録された記録信
号を基準値よりも小さいエラーレートで再生するための
再生クロックの遅延量との関係に基づいて、レーザ光の
記録パワーの補正値を検出し、その検出した補正値に基
づいて検出した遅延量が基準遅延量に近づくようにレー
ザ光の記録パワーが設定される。
【0040】レーザ光の記録パワーと、基準値よりも小
さいエラーレートで信号を再生するための再生クロック
の位相の遅延量とは1対1に対応付けられている。記録
信号を基準値よりも小さいエラーレートで再生するため
の再生クロックの位相の遅延量が検出され、その検出さ
れた遅延量に基づいて記録パワーの補正値が検出され
る。そして、検出された補正値に基づいて記録パワーが
設定し直される。
【0041】したがって、この発明によれば、記録信号
を基準値よりも小さいエラーレートで再生するための再
生クロックの位相の遅延量を制御することによってレー
ザ光の記録パワーをほぼ一定に保持できる。
【0042】好ましくは、第7のステップにおいて、検
出した遅延量が基準遅延量よりも小さいときレーザ光の
記録パワーを記録信号を記録したときの記録パワーより
も小さく設定し、検出した遅延量が基準遅延量よりも大
きいときレーザ光の記録パワーを記録信号を記録したと
きの記録パワーよりも大きく設定する。
【0043】検出した遅延量が基準遅延量よりも小さい
ときは、記録時のレーザ光のパワーが最適記録パワーよ
りも大きいため、磁区は最適記録パワーのときよりも位
相的に進んだ位置に形成される。そのため、レーザ光の
記録パワーは小さくなるように制御される。また、検出
した遅延量が基準遅延量よりも大きいときは、記録時の
レーザ光のパワーが最適記録パワーよりも小さいため、
磁区は最適記録パワーのときよりも位相的に遅れた位置
に形成される。そのため、レーザ光の記録パワーは大き
くなるように制御される。
【0044】したがって、この発明によれば、磁区の形
成位置がほぼ一定になるように記録時のパワーを調整可
能である。
【0045】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について図面
を参照しながら詳細に説明する。なお、図中同一または
相当部分には同一符号を付してその説明は繰返さない。
【0046】図1を参照して、本発明による光磁気ディ
スク装置が信号の記録および/または再生の対象とする
光磁気ディスクについて説明する。光磁気ディスク10
0は、径方向に同心円状に配置された複数のバンドB0
〜B13を含む。各バンドB0〜B13は、テスト領域
TSRとデータ領域DRとから成る。テスト領域TSR
は、データ領域DRよりも内周側に設けられる。
【0047】図2は、各バンドB0〜B13の一部の構
造を示す斜視図である。テスト領域TSRおよびデータ
領域DRは、透光性基板100Aの一主面にグルーブ1
とランド2とが形成された構造を有する。グルーブ1お
よびランド2は、光磁気ディスク100のラジアル方向
DR2に交互に配置される。また、グルーブ1は、光磁
気ディスク100のタンジェンシャル方向DR1に4μ
m程度のランド3Aを含み、ランド2は、タンジェンシ
ャル方向DR1に4μm程度のグルーブ3Bを含む。ラ
ンド3Aおよびグルーブ3Bは、光磁気ディスク100
のラジアル方向DR2に隣接して形成され、タンジェン
シャル方向DR1に一定周期で形成される。そして、グ
ルーブ1,3B、ランド2,3Aの表面に覆うように磁
性膜100Bが形成されている。
【0048】磁性膜100Bは、透光性基板100A側
から再生層、非磁性層、および記録層をこの順で含む。
再生層はGdTeCoから成り、非磁性層はSiNから
成り、記録層はTbFeCoから成る。グルーブ1およ
びランド2上に磁性膜100Bを形成した状態で、グル
ーブ1のラジアル方向DR2の幅と、ランド2のラジア
ル方向DR2の幅とは等しく、グルーブ1およびランド
2上の磁性膜に信号が記録される。
【0049】テスト領域TSRは、1つのグルーブと、
グルーブに隣接する1つのランドとから成るトラックを
3本有する。そして、テスト領域TSRは、後述するよ
うに、グルーブ1とランド2に信号を記録する際のレー
ザ光の記録パワーを最適化するために用いられる。
【0050】なお、ランド3Aおよびグルーブ3Bを
「ファインクロックマーク」と言い、後述するように基
準クロックCLKを生成する元になるものである。ま
た、グルーブ1とランド2とはスパイラル状もしくは同
心円状に配されている。
【0051】各バンドB0〜B13には、フレーム(F
rame)単位で信号が記録および/または再生される
ため、各バンドB0〜B13は複数のフレームを含む。
すなわち、図3を参照して、光磁気ディスク100に
は、記録単位であるフレームが等間隔で配置されてお
り、各フレームは39個のセグメント(Segmen
t)S0,S1,S2,…,S38によって構成されて
いる。
【0052】そして、各セグメントの長さは、532D
CB(Data ChannelBit)であり、各セ
グメントの先頭には、データの記録および再生を行なう
クロックの位相情報を示すファインクロックマーク(F
CM:Fine Clock Mark)3A,3Bが
形成されている。フレームの先頭であるセグメントS0
には、ファインクロックマーク3A,3Bに続いて、光
磁気ディスク100上のアドレスを示すアドレス情報
(Address)がウォブル4〜9により光磁気ディ
スク100の製造時にプリフォーマットされている。
【0053】ウォブル4とウォブル5、ウォブル6とウ
ォブル7、およびウォブル8とウォブル9とは、グルー
ブ1の互いの反対側の壁に形成されており、同じアドレ
ス情報が記録されている。かかるアドレス情報の記録方
式を片側スタガ方式と言い、片側スタガ方式を採用する
ことにより光磁気ディスク100にチルト等が発生し、
レーザ光がグルーブ1もしくはランド2の中心からずれ
た場合にも正確にアドレス情報を検出することができ
る。
【0054】アドレス情報が記録された領域とファイン
クロックマーク3A,3Bが形成された領域はユーザデ
ータを記録する領域としては利用されない。また、セグ
メントSnは、ファインクロックマーク3A,3Bとユ
ーザデータUser Data n−1とにより構成さ
れる。
【0055】図4を参照して、バンドB0〜B13の各
々は、m個のフレームF0〜Fm−1から成る。フレー
ムの個数は各バンドB0〜B13によって異なる。ま
た、1つのフレームは、上述したように39個のセグメ
ントS0〜S38から成る。図4に示すようなデータフ
ォーマットに従って光磁気ディスク100に信号が記録
および/または再生される。
【0056】図5を参照して、セグメントの詳細な構成
について説明する。フレームを構成する各セグメントS
0,S1,S2,…,S38のうち、セグメントS0は
光磁気ディスク100上にプリフォーマットされたアド
レスセグメントであり、セグメントS1からセグメント
S38は、ユーザデータの記録領域として確保されたデ
ータセグメントである。セグメントS0は、12DCB
のファインクロックマーク領域FCMと520DCBの
アドレスAddressとから構成され、セグメントS
1は、12DCBのファインクロックマーク領域FCM
と、4DCBのPre−Writeと、512DCBの
Dataと、4DCBのPost−Writeとから構
成される。
【0057】Pre−Writeは、データの書出しを
示すものであり、たとえば、所定のパターン「001
1」から構成され、Post−Writeはデータの終
わりを示すものであり、たとえば、所定のパターン「1
100」から構成される。
【0058】また、セグメントS1のユーザデータ領域
には、再生時のデータの位置確認、再生クロックの位置
補償、レーザパワー調整等を行なうための固定パターン
であるヘッダ(Header)が設けられている。ヘッ
ダに記録する固定パターンは直流成分を抑えたパターン
(「DCフリーであるパターン」とも言う、以下同
じ。)であり、たとえば、2Tのドメインを2Tの間隔
で所定個数形成したものと、8Tのドメインを8Tの間
隔で所定個数形成したものとが記録される。
【0059】そして、2Tのドメインを再生して得られ
るアナログ信号のサンプリングのタイミングが、信号の
記録に用いる基準クロックの位相を遅延させた再生クロ
ックの位相に一致するように調整することによって位相
補償を行ない、2Tのドメインと8Tのドメインとを再
生し、8Tのドメインの再生信号強度に対する2Tのド
メインの再生信号強度の比が50%以上になるようにレ
ーザパワーの調整を行なう。また、8Tのドメインを再
生し、再生信号を2値化したディジタル信号の位置が予
め予想された8Tのドメインのディジタル信号の位置と
一致するかを確認することによって再生時の信号の位置
確認を行なう。さらに、Pre−Write、Post
−Write、およびHeaderの各パターンは、ユ
ーザデータの記録時にユーザデータと連続して記録され
る。
【0060】セグメントS2〜S38は、12DCBの
ファインクロックマーク領域FCMと、4DCBのPr
e−Writeと、512DCBのDataと、4DC
BのPost−Writeとから構成される。
【0061】なお、ファインクロックマークFCMおよ
びアドレスAddressのようにプリフォーマットさ
れた領域を「プリフォーマット領域」という。
【0062】図6を参照して、本発明による光磁気ディ
スク装置について説明する。光ディスク装置200は、
スピンドルモータ101と、光ピックアップ102と、
ファインクロックマーク検出回路(FCM検出回路)1
03と、PLL回路104と、アドレス検出回路105
と、BPF106と、AD変換器107と、波形等化回
路108と、ビタビ復号回路109と、アンフォーマッ
ト回路110と、データ復調回路111と、BCHデコ
ーダ112と、ヘッダ検出回路113と、コントローラ
114と、タイミング発生回路115と、BCHエンコ
ーダ116と、データ変調回路117と、フォーマット
回路126と、磁気ヘッド駆動回路123と、レーザ駆
動回路124と、磁気ヘッド125と、遅延回路127
と、温度センサー128とを備える。フォーマット回路
126は、パターン発生回路119と、セレクタ回路1
20とを含む。
【0063】スピンドルモータ101は、光磁気ディス
ク100を所定の回転数で回転させる。光ピックアップ
102は、光磁気ディスク100にレーザ光を照射し、
その反射光を検出する。FCM検出回路103は、光ピ
ックアップ102が光磁気ディスク100のファインク
ロックマーク3A,3Bの位置を示すファインクロック
マーク検出信号FCMTを検出し、その検出したファイ
ンクロックマーク検出信号FCMTをPLL回路10
4、およびタイミング発生回路115へ出力する。
【0064】また、PLL回路104は、FCM検出回
路103から出力されたファインクロックマーク検出信
号FCMTに基づいて基準クロックCLKを生成し、そ
の生成した基準クロックCLKをタイミング発生回路1
15、データ変調回路117、フォーマット回路126
のパターン発生回路119、および遅延回路127へ出
力する。遅延回路127は、PLL回路104からの基
準クロックCLKの位相をコントローラ114からの制
御に基づいて一定量遅延させ、その遅延させた再生クロ
ックCLKSをアドレス検出回路105、AD変換器1
07と、波形等化回路108、ビタビ復号回路109、
アンフォーマット回路110、データ復調回路111、
およびコントローラ114へ出力する。
【0065】また、アドレス検出回路105は、光ピッ
クアップ102が光磁気ディスク100のセグメントS
0からラジアルプッシュプル法により検出したアドレス
情報ADAを入力し、遅延回路127から入力された再
生クロックCLKSに同期してアドレス情報ADを検出
すると共に、アドレス情報ADを検出したことを示すア
ドレス検出信号ADFをアドレス情報の最終位置で生成
する。そして、検出したアドレス情報ADをコントロー
ラ114へ出力し、生成したアドレス検出信号ADFを
ヘッダ検出回路113およびタイミング発生回路115
へ出力する。
【0066】また、BPF106は、光磁気ディスク1
00から再生した再生信号RFの高域と低域とを除去す
る。AD変換器107は、遅延回路127からの再生ク
ロックCLKSに同期して再生信号RFをアナログ信号
からディジタル信号に変換する。
【0067】波形等化回路108は、遅延回路127か
らの再生クロックCLKSに同期してディジタル信号に
変換された再生信号RFにPR(1,1)波形等化を行
なう。すなわち、検出信号の前後のデータが1対1に波
形干渉を行なうように等化する。
【0068】ビタビ復号回路109は、遅延回路127
からの再生クロックCLKSに同期して再生信号RFを
多値から2値に変換し、その変換した再生信号RFをア
ンフォーマット回路110、およびヘッダ検出回路11
3へ出力する。
【0069】アンフォーマット回路110は、ヘッダ検
出回路113から光磁気ディスク100のユーザデータ
領域に記録されたプリライト(Pre−Write)、
ポストライト(Post−Write)、およびヘッダ
(Header)を除去する。
【0070】データ復調回路111は、遅延回路127
からの再生クロックCLKSに同期してアンフォーマッ
トされた再生信号RFを入力して、記録時に施されたデ
ィジタル変調を解くための復調を行なう。
【0071】BCHデコーダ112は、復調された再生
信号の誤り訂正を行ない、再生データとして出力する。
ヘッダ検出回路113は、コントローラ114から入力
されたアドレス情報およびアドレス検出回路105から
入力されたアドレス検出信号ADFに基づいて再生信号
に含まれるヘッダの位置を検出し、遅延回路127から
の再生クロックCLKSに同期して再生信号からプリラ
イト(Pre−Write)およびヘッダ(Heade
r)のタイミング信号を生成する。そして、生成したヘ
ッダ(Header)のタイミング信号をアンフォーマ
ット回路110およびデータ復調回路111へ出力す
る。
【0072】コントローラ114は、アドレス検出回路
105で検出されたアドレス情報ADを受け、そのアド
レス情報ADに基づいてサーボ機構(図示せず)を制御
して光ピックアップ102を所望の位置にアクセスさせ
る。また、コントローラ114は、遅延回路127から
のクロックCKに同期してアドレス情報ADをヘッダ検
出回路113へ出力するとともに、タイミング発生回路
115を制御する。さらに、コントローラ114は、後
述する方法によってレーザ光の記録パワーの調整を行な
う場合、基準クロックCLKの位相に対する再生クロッ
クの位相の遅延量を制御し、BCHデコーダ112から
入力した誤り数に基づいて再生信号のエラーレートを検
出する。また、さらに、コントローラ114は、再生信
号を基準値よりも小さいエラーレートで再生するため再
生クロックCLKSの遅延量を検出し、その検出した遅
延量に基づいてレーザ光の記録パワーを好適な記録パワ
ーに設定する。
【0073】タイミング発生回路115は、コントロー
ラ114からの制御に基づいて、FCM検出回路103
から入力されたファインクロックマーク検出信号FCM
T、およびアドレス検出回路105から入力されたアド
レス最終位置検出信号ADFに基づいて、PLL回路1
04から入力された基準クロックCLKに同期してタイ
ミング信号SSを生成し、その生成したタイミング信号
SSをフォーマット回路126のパターン発生回路11
9およびセレクタ回路120、磁気ヘッド駆動回路12
3、およびレーザ駆動回路124へ出力する。
【0074】BCHエンコーダ116は、記録データに
誤り訂正符号を付加する。データ変調回路117は、記
録データを所定の方式に変調する。フォーマット回路1
26は、PLL回路104からのクロックCLKに同期
し、かつ、タイミング発生回路115からのタイミング
信号SSに基づいて、データ変調回路117からの記録
データにプリライト(Pre−Write)、ヘッダ
(Header)、およびポストライト(Post−W
rite)を追加して記録データをユーザデータ領域に
マッチするようにフォーマットする。そして、フォーマ
ット回路126は、そのフォーマットした記録データ
と、プリフォーマット領域に記録すべきパターンデータ
とを、タイミング発生回路115からのタイミング信号
SSに基づいて選択的に磁気ヘッド駆動回路123へ出
力する。
【0075】パターン発生回路119は、プリフォーマ
ット領域に記録すべきパターンデータと、プリライト
(Pre−Write)、ヘッダ(Header)、お
よびポストライト(Post−Write)としてのパ
ターンデータとをPLL回路104からの基準クロック
CLKに同期して生成し、その生成したデータパターン
をセレクタ回路120へ出力する。
【0076】セレクタ回路120は、タイミング発生回
路115からのタイミング信号SSに基づいて、データ
変調回路117からの記録データと、パターン発生回路
119からのパターンデータとを選択して磁気ヘッド駆
動回路123へ出力する。
【0077】磁気ヘッド駆動回路123は、タイミング
発生回路115からのタイミング信号SSの各タイミン
グに同期し、かつ、フォーマット回路126からの出力
に基づいて磁気ヘッド125を駆動する。
【0078】レーザ駆動回路124は、タイミング発生
回路115からのタイミング信号SSに基づいて、光ピ
ックアップ102中の半導体レーザ(図示せず)を駆動
する。
【0079】磁気ヘッド125は、磁気ヘッド駆動回路
123によって駆動され、記録データまたはデータパタ
ーンによって磁界変調された磁界を光磁気ディスク10
0に印加する。温度センサー128は、周囲の温度を検
出し、その検出した温度をコントローラ114へ出力す
る。
【0080】図7を参照して、光磁気ディスク100か
らのアドレス情報AD、ファインクロックマークFC
M、および光磁気信号RFの検出について説明する。領
域10および領域30は、光磁気ディスク100の製造
時にプリフォーマットされるプリフォーマット領域を構
成する。領域10は、ウォブル4〜7とファインクロッ
クマーク3A,3Bとが形成される。また、領域30
は、ファインクロックマーク3A,3Bが形成される。
領域20は、ユーザデータ領域を構成し、ユーザデータ
が記録される。
【0081】光磁気ディスク100にレーザ光を照射
し、その反射光を検出する光ピックアップ102中の光
検出器1020は、6つの検出領域1020A,102
0B,1020C,1020D,1020E,1020
Fを有する。領域A1020Aと領域B1020B、お
よび領域C1020Cと領域D1020Dは光磁気ディ
スク100のタンジェンシャル方向DR1に配置され、
領域A1020Aと領域D1020D、領域B1020
Bと領域C1020C、および領域E1020Eと領域
F1020Fは光磁気ディスク100のラジアル方向D
R2に配置される。
【0082】領域A1020A、領域B1020B、領
域C1020C、および領域D1020Dは、それぞ
れ、光磁気ディスク100に照射されたレーザ光LBの
A領域、B領域、C領域、およびD領域での反射光を検
出する。また、領域E1020E、および領域F102
0Fは、レーザ光LBのA領域、B領域、C領域、およ
びD領域の全体で反射されたレーザ光を、光ピックアッ
プ102のウォラストンプリズム(図示せず)によって
偏光面の異なる2つの方向に回折されたレーザ光を検出
する。
【0083】ユーザデータ領域である領域20に記録さ
れた光磁気信号の再生信号RFは、光検出器1020の
領域E1020Eで検出されたレーザ光強度[E]と領
域F1020Fで検出されたレーザ光強度[F]との差
を演算することによって検出される。すなわち、回路4
0の差分器400は、領域E1020Eで検出されたレ
ーザ光強度[E]と領域F1020Fで検出されたレー
ザ光強度[F]との差分を演算し、再生信号RF=
[E]−[F]を出力する。
【0084】プリフォーマット領域を構成する領域10
のウォブル4〜7によって記録されたアドレス情報AD
の再生信号は、ラジアルプッシュプル法によって検出さ
れ、領域A1020Aで検出されたレーザ光強度[A]
と領域B1020Bで検出されたレーザ光強度[B]と
の和から領域C1020Cで検出されたレーザ光強度
[C]と領域D1020Dで検出されたレーザ光強度
[D]との和を減じたものとして検出される。すなわ
ち、アドレス情報ADは、回路50を構成する加算器5
00,501と減算器502とによって検出される。加
算器500は、領域A1020Aで検出されたレーザ光
強度[A]と領域B1020Bで検出されたレーザ光強
度[B]とを加算した[A+B]を出力する。加算器5
01は、領域C1020Cで検出されたレーザ光強度
[C]と領域D1020Dで検出されたレーザ光強度
[D]とを加算した[C+D]を出力する。そして、減
算器502は、加算器500の出力[A+B]から加算
器501の出力[C+D]を減算してアドレス情報の再
生信号AD=[A+B]−[C+D]を出力する。
【0085】また、プリフォーマット領域を構成する領
域30のファインクロックマーク3A,3Bは、タンジ
ェンシャルプッシュプル法により検出され、領域A10
20Aで検出されたレーザ光強度[A]と領域D102
0Dで検出されたレーザ光強度[D]との和から領域B
1020Bで検出されたレーザ光強度[B]と領域C1
020Cで検出されたレーザ光強度[C]との和を減じ
たものとして検出される。すなわち、ファインクロック
マーク3A,3Bは、回路50を構成する加算器50
3,504と減算器505とによって検出される。加算
器503は、領域A1020Aで検出されたレーザ光強
度[A]と領域D1020Dで検出されたレーザ光強度
[D]とを加算した[A+D]を出力する。加算器50
4は、領域B1020Bで検出されたレーザ光強度
[B]と領域C1020Cで検出されたレーザ光強度
[C]とを加算した[B+C]を出力する。そして、減
算器505は、加算器503の出力[A+D]から加算
器504の出力[B+C]を減算してファインクロック
マークの再生信号FCM=[A+D]−[B+C]を出
力する。
【0086】図8を参照して、図6に示す光磁気ディス
ク装置200を構成するPLL回路104の構成を説明
する。PLL回路104は、位相比較回路1041と、
LPF1042と、電圧制御発振器(VCO)1043
と、1/532分周器1044とを備える。1/532
分周器1044は、電圧制御発振器(VCO)1043
から出力される基準クロックCLKを1/532に分周
する。位相比較器1041は、1/532分周器104
4により分周されたクロックCK1の位相をファインク
ロックマーク検出信号FCMTの位相と比較し、その位
相差に応じた誤差電圧を発生する。したがって、このP
LL回路104は、ファインクロックマーク検出信号F
CMTに同期し、かつ、ファインクロックマーク検出信
号FCMTの1/532の周期を有する基準クロックC
LKを生成する。
【0087】図9を参照して、ファインクロックマーク
3A,3Bの検出、および基準クロックCLKの生成に
ついて説明する。光ピックアップ102の光検出部10
20は、上記図7を参照して説明したようにタンジェン
シャルプッシュプル法によりファインクロックマーク信
号3A,3Bを検出し、その検出したファインクロック
マーク信号FCMをFCM検出回路103へ出力する。
FCM検出回路103は、入力されたファインクロック
マーク信号FCMに基づいてファインクロックマーク検
出信号FCMTを生成する。すなわち、FCM検出回路
103においては、ファインクロックマーク信号FCM
は、所定のレベルでコンパレートされ、信号FCMCに
変換される。そして、信号FCMCは信号/FCMCに
反転される。その後、ファインクロックマーク信号FC
Mの極性が切替わる点Pの位置に立ち上がりエッジが同
期し、かつ、6DCBの振幅幅を有する検出窓信号DE
WINが生成され、信号/FCMCと検出窓信号DEW
INとの論理積が演算されて信号FCMPが生成され
る。そうすると、信号FCMPの立ち上がりに同期した
1DCBの振幅幅を有するファインクロックマーク検出
信号FCMTを生成する。
【0088】なお、図9のファインクロックマーク信号
FCMは、レーザ光が光磁気ディスク100のグルーブ
1を走行する場合に検出されるファインクロックマーク
信号について説明した。レーザ光がランド2を走行する
場合に検出されるファインクロックマーク信号は、その
極性が変わるだけであり、点Pの位置は変化しない。し
たがって、レーザ光がランド2を走行する場合も、同様
に信号FCMPおよびファインクロックマーク検出信号
FCMTを生成できる。
【0089】FCM検出回路103は、検出したファイ
ンクロックマーク検出信号FCMTをPLL回路104
へ出力する。PLL回路104は、上記図8を参照して
説明したようにファインクロックマーク検出信号FCM
Tに同期し、かつ、ファインクロックマーク検出信号F
CMTを1/532に分周した基準クロックCLKを生
成する。
【0090】図10を参照して、アドレス検出回路10
5におけるアドレス情報の検出と、アドレス検出信号の
生成とについて説明する。光ピックアップ102は、上
記図7を参照して説明したように、ラジアルプッシュプ
ル法によりウォブルで記録されたアドレス信号ADAを
検出し、アドレス信号ADAはアドレス検出回路105
へ入力される。アドレス検出回路105は、アドレス信
号ADAを2値化した2値化信号ADDを生成し、2値
化信号ADDに基づいてアドレス情報ADを検出する。
それとともに、アドレス検出回路105は、2値化信号
ADDとアドレス情報ADとに基づいて、アドレス信号
の最終位置Fを示すアドレス検出信号ADFを遅延回路
127からの再生クロックCLKSに同期して生成す
る。このアドレス検出信号ADFは、アドレス情報の最
終位置Fを含むような一定の長さTが決定されて生成さ
れる。すなわち、2値化信号ADDの最初の位置に同期
する再生クロックCLKSの成分からアドレス信号の最
終位置Fに同期する再生クロックCLKSの成分までを
カウントする。そして、最終位置Fにおけるカウント値
をKとし、カウント値Kを中心にして前後にmカウント
分だけずれたカウント値K−mとカウント値K+mとの
間に一定の長さTを有するパルス成分が発生するように
アドレス検出信号ADFを生成する。
【0091】図11を参照して、タイミング発生回路1
15におけるタイミング信号SSの生成について説明す
る。アドレス検出回路105からアドレス検出信号AD
Fが入力され、FCM検出回路103からファインクロ
ックマーク検出信号FCMTが入力され、PLL回路1
04から基準クロックCLKが入力されると、タイミン
グ発生回路115は、いずれのファインクロックマーク
検出信号FCMTのタイミングでアドレス検出信号AD
Fが存在するか否かを判別し、アドレス検出信号ADF
が存在したファインクロックマーク検出信号FCMTの
成分FCMT1と、成分FCMT1の前に存在する成分
FCMT2とを含むような成分SS1と、ファインクロ
ックマーク検出信号FCMTの成分FCMT3,FCM
T4のみを含むような成分SS2,SS3とから成るタ
イミング信号SSを基準クロックCLKに同期して生成
する。この場合、ファインクロックマーク検出信号FC
MTの成分FCMT1,FCMT2,FCMT3,FC
MT4の各々は、ファインクロックマーク3A,3Bの
中心位置に同期しており、ファインクロックマーク3
A,3Bの長さは12DCBと予め決定されているの
で、タイミング発生回路115は、ウォブル4,5が形
成された領域と、その領域の両側に存在するファインク
ロックマーク3A,3A(または3B,3B)の領域と
を包含するように成分SS1を生成し、ファインクロッ
クマーク検出信号FCMTの成分FCMT3,FCMT
4に対応するファインクロックマーク3A,3A(また
は3B,3B)の領域を包含するように成分SS2,S
S3を生成し、ユーザデータを記録する領域20,2
0,20に対応するように成分SS4,SS5,SS6
を生成する。
【0092】図12を参照して、図6に示すフォーマッ
ト回路126を構成するセレクタ回路120の動作につ
いて説明する。タイミング発生回路115からタイミン
グ信号SSがセレクタ回路120に入力されると、セレ
クタ回路120は、タイミング信号SSに基づいてデー
タ変調回路117からの記録データと、パターン発生回
路119からのパターンデータとを選択する。セレクタ
回路120は、タイミング信号SSがH(論理ハイ)レ
ベルのときパターン発生回路119からのパターンデー
タを選択し、タイミング信号SSがL(論理ロー)レベ
ルのときデータ変調回路117からの記録データを選択
する。
【0093】光磁気ディスク100上でのデータ構成D
FがFCM/address/FCM/Pre−Wri
te/Header/Data/Post−Write
/FCM/Pre−Write/Data/Post−
Writeである場合にデータ変調回路117から記録
データWDが出力され、パターン発生回路119からパ
ターンデータKDが出力されると、セレクタ回路120
は、タイミング信号SSの成分SS1に基づいて、パタ
ーン発生回路119からのパターンデータ「11110
00011110000」を選択して磁気ヘッド駆動回
路123へ出力する。続いて、セレクタ回路120は、
成分SS4に基づいて、データ変調回路117からの記
録データのうち4bitsのPre−Write、32
0bitsのHeader、192bitsのDat
a、4bitsのPost−Writeを選択して磁気
ヘッド駆動回路123へ出力する。さらに、続いて、セ
レクタ回路120は、成分SS2に基づいて、パターン
発生回路119からのデータパターン「1100」を選
択して磁気ヘッド駆動回路123へ出力する。またさら
に、続いて、セレクタ回路120は、成分SS5に基づ
いて、データ変調回路117からの記録データWDのう
ち、4bitsのPre−Write、512bits
のData、4bitsのPost−Writeを選択
して磁気ヘッド駆動回路123へ出力する。これによ
り、磁気ヘッド駆動回路123へ記録データ列KWDが
出力される。
【0094】図12から明らかなように、記録データ列
KWDを磁気ヘッド駆動回路123へ出力することによ
り、光磁気ディスク100上のFCM/address
/FCMが形成された領域10に光磁気信号「1111
000011110000」が記録され、FCMが形成
された領域30に光磁気信号「1100」が記録され
る。これによって、光磁気ディスク100上のデータ構
成DFの全ての領域に光磁気信号を記録することがで
き、ユーザデータ領域である領域20からデータを再生
した場合に、直流成分が抑制され、正確に信号再生を行
なうことができる。
【0095】プリフォーマット領域を構成する領域1
0,30に記録するパターンデータは、上述したパター
ンデータに限らず、一般に所定長さを有する論理レベル
が交互に反対のパターンデータであれば良く、「101
01010…」や、「110011001100…」
や、「111000111000…」等であっても良
い。また、所定長さを有する論理レベルが交互に反対の
パターンデータでなくても「100001000010
000…」のように所定の間隔で「1」が記録されるよ
うなパターンデータであっても良い。この場合、一般的
には、「1」と「1」との間隔は、ユーザデータの変調
を行なうディジタル変調方式における最大の信号長より
短く設定されたものであれば良い。ファインクロックマ
ーク領域FCMの長さが12DCBの場合、「1」と
「1」との間隔は11DCB以下であれば良い。また、
論理レベルが反転した場合も同様であり、さらに、周期
性を有するパターンであればいずれの位相から開始して
も良い。
【0096】光磁気ディスク100には、欠損によりユ
ーザデータを記録することができないディフェクトエリ
アが存在することがあり、その場合、図3に示すコント
ローラ114は、アドレス検出回路105が検出したア
ドレス情報ADと、DMA(Defect Manag
ement Area)に予め記録されているディフェ
クトフレームのアドレス情報とにより、ディフェクトフ
レームを特定する。そして、ディフェクトフレームの検
出信号を出力する。コントローラ114はディフェクト
フレームの検出信号をタイミング発生回路115へ出力
し、タイミング発生回路115は、ディフェクトフレー
ムに記録するデータとしてパターン発生回路119から
のデータパターンを選択するようにタイミング信号SS
を生成し、セレクタ回路120へ出力する。これによ
り、セレクタ回路120は、ディフェクトフレームに記
録するデータをパターン発生回路119から選択し、磁
気ヘッド駆動回路123へ出力する。したがって、ディ
フェクトフレームがある場合にも、そのディフェクトフ
レームに光磁気信号が記録されるので、ディフェクトエ
リアに続くユーザデータ領域からデータを再生した場合
にも直流成分が重畳されることがなく、正確な信号再生
が可能である。
【0097】図13を参照して、フォーマット回路12
6を構成するパターン発生回路119およびセレクタ回
路120と、タイミング発生回路115とについて詳細
に説明する。
【0098】タイミング発生回路115は、532計上
カウンタ1150と、一致回路1151と、39計上カ
ウンタ1152と、カウンタ値比較回路群1153とか
ら成る。532計上カウンタ1150は、FCM検出回
路103からのファインクロックマーク検出信号FCM
Tが入力されるとリセットされ、PLL回路104から
入力された基準クロックCLKをカウントし、そのカウ
ント値を一致回路1151およびカウント値比較回路群
1153へ出力する。一致回路1151は、532計上
カウンタ1150から入力されるカウント値の最大カウ
ント値が531に一致するか否かを判別し、一致すると
き一致信号MTCを39計上カウンタ1152へ出力す
る。39計上カウンタ1152は、アドレス検出回路1
05から入力されるアドレス検出信号ADFによってリ
セットされ、一致信号MTCをカウントし、そのカウン
ト値をカウンタ値比較回路群1153へ出力する。
【0099】カウンタ値比較回路群1153は、39計
上カウンタ1152から入力されたカウント値に基づい
て光磁気ディスク100のセグメントS0〜S38を特
定し、532計上カウンタ1150から入力されたカウ
ント値に基づいてセグメントS0〜S38の各々におけ
るファインクロックマーク、Address、Pre−
Write、Post−Write、Header、お
よびData等の位置を特定する。そして、カウンタ値
比較回路群1153は、特定したファインクロックマー
クの位置に基づいて、ファインクロックマークタイミン
グ信号TSFCM1〜3をパターン発生回路119のF
CMパターン発生回路1190およびセレクタ回路12
0へ出力する。また、カウンタ値比較回路群1153
は、特定したHeaderの位置に基づいて、ヘッダタ
イミング信号TSHEDをパターン発生回路119のH
eaderパターン発生回路1191およびセレクタ回
路120へ出力する。さらに、カウンタ値比較回路群1
153は、特定したAddressの位置に基づいて、
アドレスタイミング信号TSADをパターン発生回路1
19のアドレスパターン発生回路1192およびセレク
タ回路120へ出力する。またさらに、カウンタ値比較
回路群1153は、特定したPre−Writeの位置
に基づいて、プリライトタイミング信号TSPRW1,
2をパターン発生回路119のPre−Writeパタ
ーン発生回路1193およびセレクタ回路120へ出力
する。またさらに、カウンタ値比較回路群1153は、
特定したPost−Writeの位置に基づいて、ポス
トライトタイミング信号TSPOW1,2をパターン発
生回路119のPost−Writeパターン発生回路
1194およびセレクタ回路120へ出力する。またさ
らに、カウンタ値比較回路群1153は、特定したデー
タの位置に基づいて、データタイミング信号TSDA
1,2をフォーマット回路118およびセレクタ回路1
20へ出力する。またさらに、カウンタ値比較回路群1
153は、アドレス検出回路105からディフェクトフ
レーム検出信号が入力されると、固定タイミング信号T
SHLDを固定パターン発生回路119の固定パターン
発生回路1195およびセレクタ回路120へ出力す
る。
【0100】パターン発生回路119は、FCMパター
ン発生回路1190と、Headerパターン発生回路
1191と、アドレスパターン発生回路1192と、P
re−Writeパターン発生回路1193と、Pos
t−Writeパターン発生回路1194と、固定パタ
ーン発生回路1195とから成る。FCMパターン発生
回路1190は、ファインクロックマークタイミング信
号TSFCM1〜3に同期してファインクロックマーク
3A,3Bが形成された領域に記録すべきパターンデー
タを生成し、セレクタ回路120へ出力する。Head
erパターン発生回路1191は、ヘッダタイミング信
号TSHEDに同期してHeader領域に記録すべき
パターンデータを生成し、セレクタ回路120へ出力す
る。
【0101】アドレスパターン発生回路1192は、ア
ドレスタイミング信号TSADに同期してアドレス領域
に記録すべきパターンデータを生成し、セレクタ回路1
20へ出力する。Pre−Writeパターン発生回路
1193は、プリライトタイミング信号TSPRW1,
2に同期してプリライト領域に記録すべきパターンデー
タを生成し、セレクタ回路120へ出力する。
【0102】Post−Writeパターン発生回路1
194は、ポストライトタイミング信号TSPOW1,
2に同期してポストライト領域に記録すべきパターンデ
ータを生成し、セレクタ回路120へ出力する。固定パ
ターン発生回路1195は、固定タイミング信号TSH
LDに同期して傷が存在するフレームに記録すべきパタ
ーンデータを生成し、セレクタ回路120へ出力する。
【0103】セレクタ回路120は、カウンタ値比較回
路群1153から入力されたファインクロックマークタ
イミング信号TSFCM1〜3に同期して、FCMパタ
ーン発生回路1190から入力されたファインクロック
マーク領域に記録すべきパターンデータを磁気ヘッド駆
動回路123へ出力する。また、セレクタ回路120
は、カウンタ値比較回路群1153から入力されたヘッ
ダタイミング信号TSHEDに同期して、FCMパター
ン発生回路1190から入力されたヘッダ領域に記録す
べきパターンデータを磁気ヘッド駆動回路123へ出力
する。さらに、セレクタ回路120は、カウンタ値比較
回路群1153から入力されたアドレスタイミング信号
TSADに同期して、アドレスパターン発生回路119
2から入力されたアドレス領域に記録すべきパターンデ
ータを磁気ヘッド駆動回路123へ出力する。またさら
に、セレクタ回路120は、カウンタ値比較回路群11
53から入力されたプリライトタイミング信号TSPR
W1,2に同期して、Pre−Writeパターン発生
回路1193から入力されたプリライト領域に記録すべ
きパターンデータを磁気ヘッド駆動回路123へ出力す
る。またさらに、セレクタ回路120は、カウンタ値比
較回路群1153から入力されたポストライトタイミン
グ信号TSPOW1,2に同期して、Post−Wri
teパターン発生回路1194から入力されたポストラ
イト領域に記録すべきパターンデータを磁気ヘッド駆動
回路123へ出力する。またさらに、セレクタ回路12
0は、カウンタ値比較回路群1153から入力された固
定タイミング信号TSHLDに同期して、固定パターン
発生回路1195から入力された欠損が存在するフレー
ム全体に記録すべきパターンデータを磁気ヘッド駆動回
路123へ出力する。
【0104】図13〜15を参照して、タイミング発生
回路115、パターン発生回路119、およびセレクタ
回路120の動作について説明する。タイミング発生回
路115の532計上カウンタ1150は、FCM検出
回路103からのファインクロックマーク検出信号FC
MTが入力されるとカウント値をリセットし、PLL回
路104から入力された基準クロックCLKをカウント
する。すなわち、図14のファインクロックマーク検出
信号FCMTの成分S1,S2,…が入力されるとリセ
ットし、隣接成分S1,S2間における基準クロックC
LKをカウントする。ファインクロックマーク検出信号
FCMTの隣接成分S1,S2間には、通常、532個
のクロック成分が存在するため、532計上カウンタ1
150は、カウント値0〜531を一致回路1151お
よびカウンタ値比較回路群1153へ出力する。
【0105】そうすると、一致回路1152は、入力さ
れたカウント値のうち、最大のカウント値が531であ
るか否かを判別し、531に一致するとき一致信号MT
Cを39計上カウンタ1152へ出力する。そうする
と、39計上カウンタ1152は、アドレス検出回路1
05からアドレス検出信号ADFが入力されるとリセッ
トされ、一致信号MTCをカウントし、そのカウント値
0〜38をカウント値比較回路群1153へ出力する。
なお、アドレス検出信号ADFは、1フレームごと、す
なわち、39セグメントごとに入力されるので、39計
上カウンタ1152は、0〜38のカウント値をカウン
ト値比較回路群1153へ出力する。
【0106】カウント値比較回路群1153は、39計
上カウンタ1152から入力されたカウント値が「0」
のとき、セグメントS0、すなわちアドレス情報ADが
プリフォーマットされている領域であることを認識す
る。次に、カウント値比較回路群1153は、532計
上カウンタ1150からのカウント値が0〜11,12
〜531のとき、それぞれ、セグメントS0におけるフ
ァインクロックマーク領域、アドレス領域であることを
認識する。そして、カウント値比較回路群1153は、
ファインクロックマークタイミング信号TSFCM1お
よびアドレスタイミング信号TSADを生成し、それぞ
れ、FCMパターン発生回路1190、アドレスパター
ン発生回路1192へ出力する。
【0107】また、39計上カウンタ1152から入力
されたカウント値が「1」であるとき、カウント値比較
回路群1153は、セグメントS1を認識する。次に、
カウント値比較回路群1153は、532計上カウンタ
1150からのカウント値が0〜11,12〜15,1
6〜335,336〜525,526〜529のとき、
それぞれ、ファインクロックマーク領域、Pre−Wr
ite領域、Header領域、Data領域、Pos
t−Write領域であることを認識する。そして、カ
ウント値比較回路群1153は、ファインクロックマー
クタイミング信号TSFCM2、プリライトタイミング
信号TSPRW1、ヘッダタイミング信号TSHED、
データタイミング信号TSDA1、およびポストタイミ
ング信号TSPOW1を生成し、それぞれ、FCMパタ
ーン発生回路1190、Pre−Writeパターン発
生回路1193、Headerパターン発生回路119
1、データ変調回路117、およびPost−Writ
eパターン発生回路1194へ出力する。
【0108】さらに、39計上カウンタ1152から入
力されたカウント値が「2」〜「38」であるとき、カ
ウント値比較回路群1153は、セグメントS2〜S3
8を認識する。次に、カウント値比較回路群1153
は、532計上カウンタ1150からのカウント値が0
〜11,12〜15,16〜527,528〜531の
とき、それぞれ、ファインクロックマーク領域、Pre
−Write領域、Data領域、Post−Writ
e領域であることを認識する。そして、カウント値比較
回路群1153は、ファインクロックマークタイミング
信号TSFCM3、プリライトタイミング信号TSPR
W2、データタイミング信号TSDA2、およびポスト
タイミング信号TSPOW2を生成し、それぞれ、FC
Mパターン発生回路1190、Pre−Writeパタ
ーン発生回路1193、データ変調回路117およびP
ost−Writeパターン発生回路1194へ出力す
る。
【0109】FCMパターン発生回路1190は、ファ
インクロックマークタイミング信号TSFCM1〜3の
各々に同期して12DCBのパターンデータ「1111
00001111」を生成し、セレクタ回路120へ出
力する。Headerパターン発生回路1191は、ヘ
ッダタイミング信号TSHEDに同期して320DCB
のパターンデータ「11001100…1100111
1111100000000111111110000
0000…1111111100000000」を生成
し、セレクタ回路120へ出力する。320DCBのパ
ターンデータは、上述したように2Tの信号を2Tの間
隔で所定数記録し、8Tの信号を8Tの間隔で所定数記
録するためのパターンデータであり、レーザ光の最適強
度等を決定するために用いられる。
【0110】アドレスパターン発生回路1192は、ア
ドレスタイミング信号TSADに同期して520DCB
のパターンデータ「1111000011110000
…11110000」を生成し、セレクタ回路120へ
出力する。Pre−Writeパターン発生回路119
3は、プリライトタイミング信号TSPRW1,2に同
期して4DCBのパターンデータ「0011」を生成
し、セレクタ回路120へ出力する。Post−Wri
teパターン発生回路1194は、ポストタイミング信
号TSPOW1,2に同期して4DCBのパターンデー
タ「1100」を生成し、セレクタ回路120へ出力す
る。固定パターン発生回路1195は、固定パターンタ
イミング信号TSHLDに同期して532×39=20
748DCBのパターンデータ「1111000011
110000…11110000」を生成し、セレクタ
回路120へ出力する。
【0111】セレクタ回路120は、ファインクロック
マークタイミング信号TSFCM1に同期して12DC
Bのパターンデータ「111100001111」を磁
気ヘッド駆動回路123へ出力し、アドレスタイミング
信号TSADに同期して520DCBのパターンデータ
「1111000011110000…1111000
0」を磁気ヘッド駆動回路123へ出力する。
【0112】また、セレクタ回路120は、ファインク
ロックマークタイミング信号TSFCM2に同期して1
2DCBのパターンデータ「11110000111
1」を磁気ヘッド駆動回路123へ出力し、プリライト
タイミング信号TSPRWに同期して4DCBのパター
ンデータ「0011」を磁気ヘッド駆動回路123へ出
力する。
【0113】さらに、セレクタ回路120は、ヘッダタ
イミング信号TSHEDに同期して320DCBのパタ
ーンデータ「1100110011001100…11
1111110000000011111111」を磁
気ヘッド駆動回路123へ出力し、データタイミング信
号TSDA1に同期して190DCBの記録データを磁
気ヘッド駆動回路123へ出力する。
【0114】またさらに、セレクタ回路120は、ポス
トライトタイミング信号TSPOWに同期して4DCB
のパターンデータ「1100」を磁気ヘッド駆動回路1
23へ出力し、ファインクロックマークタイミング信号
TSFCM3に同期して12DCBのパターンデータ
「111100001111」を磁気ヘッド駆動回路1
23へ出力する。
【0115】またさらにセレクタ回路120は、プリラ
イトタイミング信号TSPRWに同期して4DCBのパ
ターンデータ「0011」を磁気ヘッド駆動回路123
へ出力し、データタイミング信号TSDA2に同期して
512DCBの記録データを磁気ヘッド駆動回路123
へ出力し、ポストライトタイミング信号TSPOWに同
期して4DCBのパターンデータ「1100」を磁気ヘ
ッド駆動回路123へ出力する。またさらに、セレクタ
回路120は、固定パターンタイミング信号TSHLD
に同期して20748DCBの「11110000…1
1110000」を磁気ヘッド駆動回路123へ出力す
る。
【0116】これにより、図12に示す記録データ列K
WDが磁気ヘッド駆動回路123へ出力され、記録デー
タWDが記録されるユーザデータ領域20以外のプリフ
ォーマット領域10,30に再生信号の直流成分を抑制
するための信号が記録される。また、傷等の欠損が存在
するフレームに再生信号の直流成分を抑制するための信
号が記録される。
【0117】再び、図6を参照して、光磁気ディスク装
置200における光磁気ディスク100へのデータの記
録動作について説明する。光磁気ディスク100が光磁
気ディスク装置200に装着されると、コントローラ1
14は、スピンドルモータ101を所定の回転数で回転
させるようにサーボ機構(図示せず)を制御するととも
に、所定強度のレーザ光を光ピックアップ102から出
射させるようにタイミング発生回路115を介してレー
ザ駆動回路124を制御する。
【0118】そうすると、サーボ機構(図示せず)は、
スピンドルモータ101を所定の回転数で回転させ、ス
ピンドルモータ101は、光磁気ディスク100を所定
の回転数で回転させる。また、光ピックアップ102
は、所定強度のレーザ光を対物レンズ(図示せず)によ
って光磁気ディスク100に集光照射し、その反射光を
検出する。そして、光ピックアップ102は、フォーカ
スエラー信号、およびトラッキングエラー信号をサーボ
機構(図示せず)に出力し、サーボ機構はフォーカスエ
ラー信号およびトラッキングエラー信号に基づいて、光
ピックアップ102の対物レンズのフォーカスサーボお
よびトラッキングサーボをオンさせる。
【0119】その後、光ピックアップ102は、光磁気
ディスク100からラジアルプッシュプル法によりファ
インクロックマーク信号FCMを検出し、その検出した
ファインクロックマーク信号FCMをFCM検出回路1
03へ出力する。FCM検出回路103は、上述した方
法によって、ファインクロックマーク信号FCMからフ
ァインクロックマーク検出信号FCMTを検出し、その
検出したファインクロックマーク検出信号FCMTをP
LL回路104およびタイミング発生回路115へ出力
する。PLL回路104は、ファインクロックマーク検
出信号FCMTに基づいて基準クロックCLKを生成
し、その生成した基準クロックCLKをタイミング発生
回路115、データ変調回路117、フォーマット回路
126、および遅延回路127へ出力する。遅延回路1
27は、PLL回路104からの基準クロックCLKの
位相を一定量遅延させた再生クロックCLKSを生成
し、その生成した再生クロックCLKSをアドレス検出
回路105、AD変換器107と、波形等化回路10
8、ビタビ復号回路109、アンフォーマット回路11
0、データ復調回路111、およびコントローラ114
へ出力する。
【0120】また、アドレス検出回路105は、光ピッ
クアップ102が光磁気ディスク100のセグメントS
0からタンジェンシャルプッシュプル法により検出した
アドレス信号を入力し、遅延回路127から入力された
再生クロックCLKSに同期してアドレス情報ADを検
出すると共に、アドレス情報ADを検出したことを示す
アドレス検出信号ADFをアドレス情報の最終位置で生
成する。そして、アドレス検出回路105は、検出した
アドレス情報ADをコントローラ114へ出力し、生成
したアドレス検出信号ADFをヘッダ検出回路113お
よびタイミング発生回路115へ出力する。
【0121】一方、BCHエンコーダ116は、記録デ
ータに誤り訂正符号を付加し、データ変調回路117
は、PLL回路104からの基準クロックCLKに同期
してBCHエンコーダ116からの記録データを所定の
方式に変調する。そして、データ変調回路117は、変
調した記録データをフォーマット回路126へ出力す
る。
【0122】タイミング発生回路115は、アドレス検
出回路105から入力されたアドレス情報に基づいて、
光磁気ディスク100のデータ領域に記録する記録信号
を生成するためのタイミング信号を生成する。そして、
タイミング発生回路115は、生成したタイミング信号
をセレクタ回路120、磁気ヘッド駆動回路123、お
よびレーザ駆動回路124へ出力する。
【0123】セレクタ回路120は、タイミング信号に
基づいて、データ変調回路117から入力された記録信
号を選択して磁気ヘッド駆動回路123へ出力する。そ
して、磁気ヘッド駆動回路123は、記録信号によって
変調された磁界をタイミング信号に同期して生成するよ
うに磁気ヘッド125を駆動する。一方、レーザ駆動回
路124は、タイミング信号に同期して光ピックアップ
102中の半導体レーザ(図示せず)を駆動し、光ピッ
クアップ102はレーザ光を対物レンズ(図示せず)に
よって光磁気ディスク100に集光照射する。そして、
磁気ヘッド125は、記録信号によって変調された磁界
を光磁気ディスク100に印加する。これによって、記
録データが光磁気ディスク100に記録される。
【0124】次に、光磁気ディスク装置200を用いた
光磁気ディスク100からの信号の再生動作について説
明する。光磁気ディスク100が光ディスク装置200
に装着され、対物レンズのフォーカスサーボおよびトラ
ッキングサーボが行なわれ、基準クロックCLKおよび
再生クロックCLKSが生成され、アドレス情報が検出
されるまでの動作は、信号の記録動作と同じである。検
出されたアドレス情報は、コントローラ114へ入力さ
れる。
【0125】ヘッダ検出回路113は、コントローラ1
14から入力されたアドレス情報ADおよびアドレス検
出回路105から入力されたアドレス検出信号ADFに
基づいて再生信号に含まれるヘッダの位置を検出し、遅
延回路127からの再生クロックCLKに同期して再生
信号からプリライト(Pre−Write)およびヘッ
ダ(Header)のタイミング信号を生成する。そし
て、生成したヘッダ(Header)のタイミング信号
をアンフォーマット回路110およびデータ復調回路1
11へ出力する。
【0126】一方、光ピックアップ102は、検出した
再生信号をBPF106へ出力し、BPF106は、再
生信号の高域、および低域をカットする。AD変換器1
07は、遅延回路127からの再生クロックCLKSに
同期して、BPF106から出力された再生信号をアナ
ログ信号からディジタル信号に変換する。
【0127】そして、波形等化回路108は、遅延回路
127からの再生クロックCLKSに同期してディジタ
ル信号に変換された再生信号にPR(1,1)波形等化
を行なう。すなわち、検出信号の前後のデータが1対1
に波形干渉を行なうように等化する。
【0128】その後、ビタビ復号回路109は、遅延回
路127からの再生クロックCLKSに同期して、波形
等化を行なった再生信号を多値から2値に変換し、その
変換した再生信号をアンフォーマット回路110、およ
びヘッダ検出回路113へ出力する。
【0129】そうすると、ヘッダ検出回路113は、コ
ントローラ114から入力されたアドレス情報ADおよ
びアドレス検出回路105から入力されたアドレス検出
信号ADFに基づいて再生信号に含まれるヘッダの位置
を検出し、遅延回路127からの再生クロックCLKS
に同期して再生信号からプリライト(Pre−Writ
e)およびヘッダ(Header)のタイミング信号を
生成する。そして、生成したヘッダ(Header)の
タイミング信号をアンフォーマット回路110およびデ
ータ復調回路111へ出力する。
【0130】アンフォーマット回路110は、ヘッダ検
出回路113から入力されたタイミング信号に基づい
て、光磁気ディスク100のユーザデータ領域に記録さ
れたプリライト(Pre−Write)、ポストライト
(Post−Write)、およびヘッダ(Heade
r)を除去する。
【0131】また、データ復調回路111は、遅延回路
127からの再生クロックCLKSに同期してアンフォ
ーマットされた再生信号を入力して、記録時に施された
ディジタル変調を解くための復調を行なう。そして、B
CHデコーダ112は、復調された再生信号の誤り訂正
を行ない、再生データとして出力する。これにより、光
磁気ディスク100からの信号の再生動作が終了する。
【0132】上述した動作によって光磁気ディスク10
0に信号が記録され、光磁気ディスク100から信号が
再生される。本発明においては、周囲の温度変化によっ
て光磁気ディスク100に照射されるレーザ光の記録パ
ワーが変化し、光磁気ディスク100に形成される磁区
の位置が変化するのを防止するために、光磁気ディスク
100に記録した記録信号を基準値よりも小さいエラー
レートで再生するための、基準クロックCLKに対する
再生クロックCLKSの遅延量を用いてレーザ光の記録
パワーを調整する。
【0133】通常、レーザ光の記録パワーを最適記録パ
ワーに設定し、かつ、基準クロックCLKに同期して光
磁気ディスク100に信号を記録し、その記録した記録
信号を基準値よりも低いエラーレートで再生するために
は、再生クロックCLKSの位相を、基準クロックCL
Kの位相に対して基準遅延量だけ遅延させる必要があ
る。そして、レーザ光の記録パワーを最適記録パワーか
らずれた記録パワーに設定し、かつ、基準クロックCL
Kに同期して光磁気ディスク100に信号を記録し、そ
の記録した記録信号を基準値よりも低いエラーレートで
再生するためには再生クロックCLKSの位相を、基準
クロックCLKの位相に対して基準遅延量と異なる遅延
量だけ遅延させる必要がある。
【0134】したがって、レーザ光の記録パワーを任意
のパワーに設定し、かつ、基準クロックCLKに同期し
て光磁気ディスク100に信号を記録し、その記録した
記録信号を基準値よりも低いエラーレートで再生するた
めの再生クロックCLKSの遅延量を求めれば、信号を
記録したときのレーザ光の記録パワーを検出できる。つ
まり、記録信号を基準値よりも低いエラーレートで再生
するための再生クロックCLKSの位相が、基準クロッ
クCLKの位相に対して基準遅延量だけ遅延されていれ
ば、信号を記録したときのレーザ光のパワーは最適記録
パワーに設定されていたことになり、記録信号を基準値
よりも低いエラーレートで再生するための再生クロック
CLKSの位相が基準クロックCLKの位相に対して基
準遅延量と異なる遅延量だけ遅延されていれば、信号を
記録したときのレーザ光のパワーは最適記録パワーでな
かったことになる。また、レーザ光の記録パワーと、記
録信号を基準値よりも低いエラーレートで再生するため
の基準クロックCLKに対する再生クロックCLKSの
遅延量は1対1に対応しているので、求めた再生クロッ
クCLKSの遅延量からレーザ光の記録パワーを検出で
き、その検出した記録パワーに基づいてレーザ光のパワ
ーを最適記録パワー付近に制御することが可能である。
【0135】図16を参照して、光磁気ディスク100
のグルーブ1に信号を記録するときのレーザ光の記録パ
ワーと再生信号のビットエラーレート(単に「エラーレ
ート」とも言う。)との関係、およびレーザ光の記録パ
ワーと再生クロックCLKSの基準クロックCLKに対
する位相シフト(基準クロックCLKに対する再生クロ
ックCLKSの遅延量とも言う。)との関係について説
明する。図16においては、黒菱形で示される曲線は、
グルーブ1に信号を記録し、信号を記録したグルーブ1
にレーザ光を照射して記録信号を再生したときのレーザ
光の記録パワーと再生信号のエラーレートとの関係を示
す。また、黒四角で示される曲線は、グルーブ1に信号
を記録し、信号を記録したグルーブ1に隣接するランド
2に記録された信号をランド2にレーザ光を照射して再
生したときのレーザ光の記録パワーと再生信号のエラー
レートとの関係を示す。さらに、黒三角で示される曲線
は、各記録パワーで記録した信号を、最小のエラーレー
トで再生するための再生クロックCLKSの遅延量と、
記録パワーとの関係を示す。
【0136】グルーブ1に記録した信号を、信号を記録
したグルーブ1にレーザ光を照射して再生するときのレ
ーザ光の記録パワーと再生信号のエラーレートとの関係
においては、レーザ光の記録パワーの増加に伴い、再生
信号のエラーレートは急激に減少し、約5.7mWの記
録パワーで10-5のエラーレートに達する。そして、
6.0mW以上の記録パワーで3×10-6のエラーレー
トを保持する(黒菱形)。また、グルーブ1に信号を記
録し、信号を記録したグルーブ1に隣接するランド2に
記録された信号をランド2にレーザ光を照射して再生し
たときのレーザ光の記録パワーと再生信号のエラーレー
トとの関係においては、約7.5mWの記録パワーまで
は、3×10-6のエラーレートを保持し、7.5mW以
上の記録パワーでは、再生信号のエラーレートが急激に
大きくなる(黒四角)。これは、記録パワーの増加に伴
い、グルーブ1に隣接するランド2にも影響を与え、ラ
ンド2に記録された信号を消去する割合が高くなるから
である。さらに、再生クロックCLKSの遅延量と記録
パワーとの関係においては、記録パワーの増加に伴い再
生クロックCLKSの遅延量は単調に減少する。そし
て、記録パワーが約6.2mW〜約7.6mWの範囲で
は、再生クロックCLKSの遅延量は50nsecから
20nsecに減少する(黒三角)。レーザ光の記録パ
ワーをPw、再生クロックCLKSの遅延量をPhで表
すと、図16においては、 Ph=−18×Pw+160・・・・・・・(1) の関係が成立する。
【0137】グルーブ1に記録した信号を、信号を記録
したグルーブ1にレーザ光を照射して再生したとき、お
よびグルーブ1に信号を記録し、信号を記録したグルー
ブ1に隣接するランド2に記録された信号をランド2に
レーザ光を照射して再生したときには、レーザ光の記録
パワーが約5.8mW〜約7.8mWの範囲で再生信号
のエラーレートは1×10-5以下になる。また、レーザ
光の記録パワーが6.0mW〜約7.5mWの範囲で再
生信号のエラーレートは3×10-6を保持する。この範
囲において、記録信号を再生するときの再生クロックC
LKSの遅延量は24nsec〜54nsecの範囲で
変化する。光磁気ディスク100に形成されたファイン
クロックマーク3A,3Bに基づいて生成された基準ク
ロックCLKおよび再生クロックCLKSは20MHz
の周波数を有するため、1周期当りの長さは50nse
cになる。したがって、レーザ光の記録パワーを好適な
記録パワーに設定して記録した信号を、基準値(1×1
-5)よりも低いエラーレート(3×10-6)で再生す
るためには、再生クロックCLKSの遅延量を24ns
ecと、1周期+4nsecとの間で制御すれば良い。
【0138】本発明においては、6.0mW〜約7.5
mWの範囲のほぼ中心値である6.8mWを最適記録パ
ワーとし、最適記録パワーで記録した信号を基準値より
も低いエラーレートで再生するための再生クロックCL
KSの遅延量40nsecを基準遅延量とする。
【0139】レーザ光の記録パワーを任意のパワーに設
定し、かつ、基準クロックCLKに同期して信号を記録
し、その記録した記録信号を基準値よりも低いエラーレ
ートで再生するための再生クロックCLKSの遅延量を
求めた結果、その遅延量が基準遅延量40nsecから
ずれていれば、遅延量が基準遅延量に近づくように記録
パワーを調整する。その記録パワーの調整方法は、次式
(2)を用いて行なう。
【0140】 Pw=Pwb−(Ph−Ph0)/18・・・・・(2) (2)式において、Ph0は、最適記録パワーで記録し
た信号を基準値よりも低いエラーレートで再生するため
の再生クロックCLKSの遅延量であり、Pwbは、調
整時に信号を記録した記録パワーである。また、Ph
は、記録パワーPwbで記録した信号を基準値よりも低
いエラーレートで再生するための再生クロックCLKS
の遅延量であり、Pwは、設定すべき記録パワーであ
る。コントローラ114は、遅延量Ph0および記録パ
ワーPwbを記憶しており、記録パワーの調整時に遅延
量Phを求め、上記(2)式より設定すべき記録パワー
Pwと調整時の記録パワーPwbとの差、すなわち、記
録パワーの補正値Pw−Pwbを求める。これにより、
信号を記録するときのレーザ光の記録パワーを最適記録
パワーに設定できる。
【0141】図16におけるレーザ光の記録パワーと再
生信号のエラーレートとの関係からすれば、記録パワー
が6.0〜7.5mWの範囲において再生信号のエラー
レートが3×10-6を保持しており、記録パワーの調整
時に求めた遅延量が24〜54nsecの範囲に入って
いれば、つまり、調整時の記録パワーが6.0〜7.5
mWの範囲に入っていれば、それ以上記録パワーを調整
する必要がないと考えることもできる。しかし、本発明
においては、調整時の記録パワーが6.0〜7.5mW
の範囲に入っていても、記録パワーがより最適記録パワ
ーに近づくように調整する。これにより、一定の位置に
磁区を形成することができ、安定して記録信号を再生で
きる。
【0142】なお、レーザ光の記録パワーを、常に、最
適記録パワーに設定するのは困難であるので、最適記録
パワー6.8mWを中心として±0.2mWの範囲、す
なわち、6.6〜7.0mWの範囲を記録パワーの好適
な範囲とする。したがって、本発明においては、記録パ
ワーの調整時に検出した再生クロックCLKSの遅延量
に基づいて、記録パワーを好適な範囲に調整する。
【0143】各記録パワーで記録した信号を基準値より
も低いエラーレートで再生するための再生クロックCL
KSの遅延量は、PLL回路104によって生成された
基準クロックCLKの位相を遅延回路127によって各
種の遅延量だけ遅延させて記録信号を再生し、その再生
した再生信号をBPF106、AD変換器107、波形
等価回路108、ビタビ復号回路109、アンフォーマ
ット回路110、データ復調回路111およびBCHデ
コーダ112によって復調およびエラー訂正を行ない、
BCHデコーダ112からの誤り数に基づいてコントロ
ーラ114がエラーレートを検出し、そのエラーレート
が基準値よりも低くなる遅延量を検出することによって
求められる。なお、BPF106、AD変換器107、
波形等価回路108、ビタビ復号回路109、アンフォ
ーマット回路110、データ復調回路111およびBC
Hデコーダ112を「信号処理回路」と言う。
【0144】図16においては、光磁気ディスク100
のグルーブ1に信号を記録するときの記録パワーと再生
信号のエラーレートとの関係、および記録パワーと再生
クロックCLKSの遅延量との関係が示されているが、
ランド2に信号を記録するときの記録パワーと再生信号
のエラーレートとの関係、および記録パワーと再生クロ
ックCLKSの遅延量との関係も、図16に示す関係と
同じ関係になる。
【0145】上述したレーザ光の記録パワーの調整は、
光磁気ディスク100のテスト領域TSRを用いて行な
われる。その場合、テスト領域TSRに含まれる各フレ
ームのセグメントS0のヘッダ領域に、上述した記録動
作によって2Tの信号を記録パワーを種々変化させて連
続記録し、その2Tの記録信号を再生クロックCLKS
の遅延量を種々変化させて再生して、図16に示す記録
パワーと再生信号のエラーレートとの関係、および記録
パワーと再生クロックCLKSの遅延量との関係を求め
る。そして、記録パワーと再生信号のエラーレートとの
関係から最適記録パワーを求め、その求めた最適記録パ
ワーを用いてデータ領域DRに信号を記録する。
【0146】周囲の温度が変化しなければ、最初に求め
た最適記録パワーで信号を記録すれば良いが、現実に
は、周囲の温度は変化するので、本発明においては、図
6に示す温度センサー128が検出した温度が5℃以上
変化したときに上述したレーザ光の記録パワーの調整を
行なう。つまり、コントローラ114は、温度センサー
128からの温度を受取り、その受取った温度が5℃以
上変化しているとき、遅延量を種々変化させた再生クロ
ックCLKSを生成するように遅延回路128を制御す
る。そして、セグメントS0のヘッダ領域に記録された
2Tの記録信号が遅延量を変化させた再生クロックCL
KSに同期して再生される。そうすると、コントローラ
114は、信号処理回路のBCHデコーダ112から再
生信号の誤り数を受取り、再生クロックCLKSの各遅
延量に対する再生信号のエラーレートを求め、基準値よ
りも低いエラーレートを実現するための再生クロックC
LKSの遅延量を求める。コントローラ114は、求め
た遅延量から2Tの信号を記録したときの記録パワーを
上記(1)式に基づいて求める。そして、コントローラ
114は、求めた記録パワーが好適な範囲に入っている
か否かを判別し、入っていなければ、記録パワーを好適
な範囲に設定し直す。
【0147】図17を参照して、周囲の温度が5℃以上
変化したときの記録パワーを調整して信号を光磁気ディ
スクに記録する動作を説明する。光磁気ディスク100
への信号の記録動作が発生すると(ステップS1)、コ
ントローラ114は、温度センサー128が検出した温
度Tを取得する(ステップS2)。そして、記録動作の
発生時に取得した温度Tが以前に取得した温度T0に対
して5℃以上変化した否かを判別する(ステップS
3)。記録動作の発生時に取得した温度Tが以前に取得
した温度T0に対して5℃以上変化していなければ、ス
テップS9へ移行して記録パワーの調整動作は終了す
る。記録動作の発生時に取得した温度Tが以前に取得し
た温度T0に対して5℃以上変化していれば、コントロ
ーラ114は、取得した温度Tを温度T0に置換えて記
憶する。そして、コントローラ114は、光磁気ディス
ク100のテスト領域TSRのフレームに含まれるヘッ
ダ領域にレーザ光を照射するようにサーボ機構を制御す
る。そして、コントローラ114は、遅延量を変化させ
た再生クロックCLKSを生成するように遅延回路12
8を制御し、ヘッダ領域に記録された記録信号は、遅延
量を変化させた再生クロックCLKSに同期して再生さ
れる(ステップS5)。そして、コントローラ114
は、信号処理回路のBCHデコーダ112から再生信号
の誤り数を受取り、その受取った誤り数に基づいて各遅
延量を有する再生クロックCLKSに同期して再生され
た再生信号のエラーレートを検出し、再生信号のエラー
レートが10-5よりも低くなる再生クロックCLKSの
遅延量を検出する(ステップS6)。コントローラ11
4は、上記(2)式に示す関係から固定パターンをヘッ
ダ領域に記録したときの記録パワーの補正値を求める
(ステップS7)。そして、その求めた補正値によって
記録パワーを設定し直し、その設定し直した記録パワー
によって光磁気ディスク100に信号を記録する(ステ
ップS8)。そして、記録パワーの調整動作は終了する
(ステップS9)。
【0148】なお、記録パワーの調整は、フレームのヘ
ッダ領域に記録された2Tの記録信号に基づいて行なわ
れるとして説明したが、本発明においては、これに限ら
ず、ユーザデータ領域にユーザデータを記録し、その記
録した記録信号を遅延量を変化させた再生クロックCL
KSによって再生して記録パワーを調整しても良い。
【0149】また、本発明においては、周囲の温度が5
℃以上変化した場合にだけ記録パワーの調整を行なうの
ではなく、記録動作が発生するたびに記録パワーを調整
しても良いし、各フレームごとに記録パワーを調整して
も良い。したがって、本発明においては、記録パワーを
調整するタイミングは特に問題ではなく、記録信号を基
準値よりも低いエラーレートで再生するための再生クロ
ックCLKSの遅延量を用いて記録パワーを調整するも
のであれば良い。
【0150】記録パワーの調整が終了した後、調整した
記録パワーのレーザ光を照射して上述した記録動作によ
って信号を光磁気ディスク100に記録し、光磁気ディ
スク100から信号を再生する。
【0151】今回開示された実施の形態はすべての点で
例示であって制限的なものではないと考えられるべきで
ある。本発明の範囲は、上記した実施の形態の説明では
なくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲
と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる
ことが意図される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 バンドの概念を説明するための光磁気ディス
クの平面図である。
【図2】 図1に示す光磁気ディスクのトラック構造を
説明するための斜視図である。
【図3】 光磁気ディスクとそのフォーマットを示す平
面図である。
【図4】 バンド、フレーム、およびセグメントの関係
を説明するための図である。
【図5】 記録データ列のフォーマットを示す概略図で
ある。
【図6】 光磁気ディスク装置のブロック図である。
【図7】 プリフォーマット領域、ユーザデータ領域か
らのデータの再生を説明するための図である。
【図8】 PLL回路のブロック図である。
【図9】 ファインクロックマーク検出信号、およびク
ロックの生成を説明するための図である。
【図10】 アドレス情報の検出、およびアドレス最終
位置検出信号の生成を説明するための図である。
【図11】 タイミング信号の生成を説明するための図
である。
【図12】 光ディスク装置により光磁気ディスクに記
録される記録データ列を説明するための図である。
【図13】 図6に示す光磁気ディスク装置のフォーマ
ット回路の概略ブロック図である。
【図14】 図13に示すタイミング発生回路における
532計上カウンタ、および39計上カウンタの動作を
説明する信号のタイミングチャート図である。
【図15】 図13に示すタイミング発生回路が生成す
るタイミング信号のタイミングチャート図である。
【図16】 記録パワーと再生信号のエラーレートとの
関係、および記録パワーと再生クロックの遅延量との関
係を示す図である。
【図17】 記録パワーを調整して信号を記録する動作
を説明するためのフローチャートである。
【図18】 各記録パワーにおける磁区の形成を示す図
である。
【符号の説明】
1 グルーブ、2 ランド、3A,3B ファインクロ
ックマーク、4〜9ウォブル、10,30 プリフォー
マット領域、20 ユーザデータ領域、40,50 回
路、100 光磁気ディスク、100A 透光性基板、
100B 磁性膜、101 スピンドルモータ、102
光ピックアップ、103 FCM検出回路、104
PLL回路、105 アドレス検出回路、106 BP
F、107 AD変換器、108 波形等化回路、10
9 ビタビ復号回路、110アンフォーマット回路、1
11 データ復調回路、112 BCHデコーダ、11
3 ヘッダ検出回路、114 コントローラ、115
タイミング発生回路、116 BCHエンコーダ、11
7 データ変調回路、119 パターン発生回路、12
0 セレクタ回路、123 磁気ヘッド駆動回路、12
4 レーザ駆動回路、125 磁気ヘッド、126 フ
ォーマット回路、127 遅延回路、128 温度セン
サー、200 光磁気ディスク装置、210〜212
中心、400 差分器、500,501,503,50
4 加算器、502,505 減算器、1020 光検
出器、1020A,1020B,1020C,1020
D,1020E,1020F 領域、1041 位相比
較回路、1042 LPF、1043 電圧制御発振
器、1044 1/532分周器、1150 532計
上カウンタ、1151 一致回路、1152 39計上
カウンタ、1153カウンタ値比較回路群、1190
FCMパターン発生回路、1191 Headerパタ
ーン発生回路、1192 アドレスパターン発生回路、
1193 Pre−Writeパターン発生回路、11
94 Post−Writeパターン発生回路、119
5 固定パターン発生回路。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G11B 20/14 351 G11B 20/14 351A Fターム(参考) 5D044 BC06 CC06 DE69 FG21 5D075 AA03 BB04 CC05 CC22 CD11 DD06 EE03 5D090 AA01 BB10 CC01 CC04 DD03 EE17 FF42 KK03 5D119 AA23 BA01 BB05 DA01 DA05 FA05 HA45

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レーザ光の記録パワーを好適な記録パワ
    ーに設定して、基準クロックを生成する元になるファイ
    ンクロックマークを含む光磁気ディスクに信号を記録す
    る光磁気ディスク装置であって、 前記光磁気ディスクに前記レーザ光を照射し、その反射
    光を検出する光ピックアップと、 前記光磁気ディスクに磁界を印加する磁気ヘッドと、 前記光ピックアップによって検出された前記ファインク
    ロックマークの検出信号であるファインクロックマーク
    信号に基づいて前記基準クロックを生成するクロック生
    成回路と、 前記クロック生成回路によって生成された基準クロック
    の位相を遅延させた再生クロックを生成する遅延回路
    と、 前記磁界を印加し、かつ、前記レーザ光を照射すること
    によって前記基準クロックに同期して前記光磁気ディス
    クに記録された記録信号を、基準値よりも小さいエラー
    レートで再生するための前記再生クロックの遅延量を検
    出し、その検出した遅延量が基準遅延量に近づくように
    前記レーザ光の記録パワーを設定する制御回路とを備
    え、 前記基準遅延量は、前記レーザ光のパワーを最適記録パ
    ワーに設定して前記光磁気ディスクに記録された信号を
    前記基準値よりも小さいエラーレートで再生するための
    前記再生クロックの遅延量である、光磁気ディスク装
    置。
  2. 【請求項2】 周囲の温度を検出する温度センサーをさ
    らに備え、 前記制御回路は、前記温度センサーによって検出された
    周囲の温度が許容変化量を超えて変化したとき、前記磁
    界を印加し、かつ、前記レーザ光を照射することによっ
    て前記基準クロックに同期して前記光磁気ディスクに記
    録された記録信号を、基準値よりも小さいエラーレート
    で再生するための前記再生クロックの遅延量を検出し、
    その検出した遅延量が基準遅延量に近づくように前記レ
    ーザ光の記録パワーを設定する、請求項1に記載の光磁
    気ディスク装置。
  3. 【請求項3】 前記制御回路は、前記光磁気ディスクに
    信号を記録するたびに、前記磁界を印加し、かつ、前記
    レーザ光を照射することによって前記基準クロックに同
    期して前記光磁気ディスクに記録された記録信号を、基
    準値よりも小さいエラーレートで再生するための前記再
    生クロックの遅延量を検出し、その検出した遅延量が基
    準遅延量に近づくように前記レーザ光の記録パワーを設
    定する、請求項1に記載の光磁気ディスク装置。
  4. 【請求項4】 前記制御回路は、前記レーザ光の記録パ
    ワーと、該記録パワーで記録された記録信号を基準値よ
    りも小さいエラーレートで再生するための前記再生クロ
    ックの遅延量との関係に基づいて、前記レーザ光の記録
    パワーの補正値を検出し、その検出した補正値に基づい
    て前記検出した遅延量が前記基準遅延量に近づくように
    前記レーザ光の記録パワーを設定する、請求項1から請
    求項3のいずれか1項に記載の光磁気ディスク装置。
  5. 【請求項5】 前記制御回路は、前記検出した遅延量が
    前記基準遅延量よりも小さいとき前記レーザ光の記録パ
    ワーを前記記録信号を記録したときの記録パワーよりも
    小さく設定し、前記検出した遅延量が前記基準遅延量よ
    りも大きいとき前記レーザ光の記録パワーを前記記録信
    号を記録したときの記録パワーよりも大きく設定する、
    請求項4に記載の光磁気ディスク装置。
  6. 【請求項6】 前記光ピックアップによって検出された
    前記記録信号の検出信号である光磁気信号を復調および
    エラー訂正して再生信号を出力する信号処理回路をさら
    に備え、 前記信号処理回路は、前記基準クロックの位相に対する
    遅延量を変化させた前記再生クロックに同期して前記復
    調およびエラー訂正を行ない、 前記制御回路は、前記信号処理回路における前記エラー
    訂正によって得られる誤り数に基づいて前記再生信号の
    エラーレートを検出し、その検出したエラーレートが前
    記基準値よりも小さくなる前記再生クロックの遅延量を
    検出する、請求項1から請求項5のいずれか1項に記載
    の光磁気ディスク装置。
  7. 【請求項7】 前記光磁気ディスクは、各々が複数のフ
    レームから成る複数のバンドを含み、前記複数のフレー
    ムの各々は、固定パターンを記録するためのヘッダ領域
    を有し、 前記制御回路は、前記固定パターンの記録信号を前記基
    準値よりも小さいエラーレートで再生するための前記再
    生クロックの遅延量が前記基準遅延量に近づくように前
    記レーザ光の記録パワーを設定する、請求項1から請求
    項6のいずれか1項に記載の光磁気ディスク装置。
  8. 【請求項8】 前記光磁気ディスクは、各々が複数のフ
    レームから成る複数のバンドを含み、 前記複数のフレームの各々は、固定パターンを記録する
    ためのヘッダ領域と、ユーザデータを記録するためのユ
    ーザデータ領域とを有し、 前記制御回路は、前記ユーザデータ領域に記録されたユ
    ーザデータの記録信号を前記基準値よりも小さいエラー
    レートで再生するための前記再生クロックの遅延量が前
    記基準遅延量に近づくように前記レーザ光の記録パワー
    を設定する、請求項1から請求項6のいずれか1項に記
    載の光磁気ディスク装置。
  9. 【請求項9】 レーザ光の記録パワーを好適な記録パワ
    ーに設定して、基準クロックを生成する元になるファイ
    ンクロックマークを含む光磁気ディスクに信号を記録す
    る記録方法であって、 前記ファインクロックマークを検出したファインクロッ
    クマーク信号に基づいて前記基準クロックを生成する第
    1のステップと、 前記レーザ光の記録パワーを前記好適な記録パワーに設
    定する第2のステップと、 前記第2のステップによって設定された記録パワーによ
    って前記光磁気ディスクに信号を記録する第3のステッ
    プとを含み、 前記第2のステップは、 前記基準クロックに同期して信号を前記光磁気ディスク
    に記録する第4のステップと、 前記基準クロックの位相を遅延させた再生クロックを生
    成し、前記基準クロックの位相に対する前記再生クロッ
    クの位相の遅延量を変化させて前記第4のステップにお
    いて記録した信号を再生する第5のステップと、 前記第5のステップにおいて再生した再生信号のエラー
    レートを検出し、その検出したエラーレートに基づいて
    基準値よりも小さいエラーレートを得るための前記再生
    クロックの遅延量を検出する第6のステップと、 前記第6のステップにおいて検出した遅延量が基準遅延
    量に近づくように前記レーザ光の記録パワーを設定する
    第7のステップとから成り、 前記基準遅延量は、前記レーザ光のパワーを最適記録パ
    ワーに設定して前記光磁気ディスクに記録された信号を
    前記基準値よりも小さいエラーレートで再生するための
    前記再生クロックの遅延量である、記録方法。
  10. 【請求項10】 前記第2のステップは、周囲の温度が
    許容変化量を超えて変化したときに実行される、請求項
    9に記載の記録方法。
  11. 【請求項11】 前記第7のステップにおいて、前記レ
    ーザ光の記録パワーと、該記録パワーで記録された記録
    信号を基準値よりも小さいエラーレートで再生するため
    の前記再生クロックの遅延量との関係に基づいて、前記
    レーザ光の記録パワーの補正値を検出し、その検出した
    補正値に基づいて前記検出した遅延量が前記基準遅延量
    に近づくように前記レーザ光の記録パワーが設定され
    る、請求項9または請求項10に記載の記録方法。
  12. 【請求項12】 前記第7のステップにおいて、前記検
    出した遅延量が前記基準遅延量よりも小さいとき前記レ
    ーザ光の記録パワーを前記記録信号を記録したときの記
    録パワーよりも小さく設定し、前記検出した遅延量が前
    記基準遅延量よりも大きいとき前記レーザ光の記録パワ
    ーを前記記録信号を記録したときの記録パワーよりも大
    きく設定する、請求項11に記載の記録方法。
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