JP2002093062A - フォーマット回路 - Google Patents

フォーマット回路

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JP2002093062A
JP2002093062A JP2000277382A JP2000277382A JP2002093062A JP 2002093062 A JP2002093062 A JP 2002093062A JP 2000277382 A JP2000277382 A JP 2000277382A JP 2000277382 A JP2000277382 A JP 2000277382A JP 2002093062 A JP2002093062 A JP 2002093062A
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JP
Japan
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pattern
circuit
data
signal
area
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Application number
JP2000277382A
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English (en)
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Saneyuki Okamoto
実幸 岡本
Masato Fuma
正人 夫馬
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Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ユーザデータ領域に記録されたデータの再生
信号が直流成分を抑制した信号となるように記録データ
をフォーマットするフォーマット回路を提供する。 【解決手段】 フォーマット回路126は、パターン発
生回路119とセレクタ回路120とから成る。パター
ン発生回路119は、カウンタ値比較回路群1153か
らのタイミング信号に基づいて、光磁気記録媒体のフォ
ーマットに従って各領域に記録すべきパターンデータを
発生する。セレクタ回路120は、カウンタ値比較回路
群1153からの各タイミング信号に基づいてパターン
発生回路119によって発生された各パターンデータを
選択して出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、プリフォーマッ
ト領域と記録領域とを有する光ディスクに記録する記録
データをフォーマットするフォーマット回路に関する。
【0002】
【従来の技術】光磁気ディスク、相変化ディスク等の光
ディスクはディジタルデータが記録されるディジタルデ
ィスクであり、記録、および再生は全て交流結合でデー
タの授受が行なわれる。したがって、ディジタルディス
クに高密度にデータを記録する場合、低周波数領域の信
号成分を高効率で記録および再生することが非常に困難
である。
【0003】そこで、EFM変調、RLL変調等の変調
方式によりディジタルデータに対して変調を行ない、直
流成分および低周波成分を抑圧してディジタルディスク
に記録する方法が広く採用されている。
【0004】一方、ディジタルディスクには、データの
記録および再生を行なうためのクロックにおいて同期
(PLL(Phase Locked Loop))を
取るための情報やアドレス情報等をディジタルデータに
多重する方法として、ディジタルディスクにグルーブを
設け、そのグルーブの壁を所定の周期でウォブリングす
る方法がある。最近、規格化されたAS−MO(Adv
anced Storaged Magneto Op
tical disk)規格においては、アドレス情報
がウォブルによってグルーブの壁に記録されている。
【0005】また、AS−MO規格によるディジタルデ
ィスクにおいては、データの記録または再生に用いるク
ロックを生成する基準となるファインクロックマークが
所定の周期で形成されている。このファインロックマー
クは、具体的には、ランドに所定周期で3〜4データチ
ャネルビット程度の長さを有するランドを設けることに
より形成される。この場合、ファインクロックマークに
よる再生データへの影響を避けるために、ファインクロ
ックマークを中心として、前後、6データチャネルビッ
ト、すなわち、12データチャネルビットの領域にはデ
ィジタルデータが記録されない。この領域はファインク
ロックマーク領域と呼ばれる(以下、同じ)。
【0006】そして、かかるAS−MO規格によるディ
ジタルディスクにデータを記録する際には、アドレス情
報が記録されたアドレス領域およびファインクロックマ
ークが形成された領域以外のユーザデータ領域にデータ
が磁気信号として記録される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のデータ
記録装置においては、ユーザデータ領域以外の領域や、
ディスクの欠損によりデータを記録することができない
ディフェクト領域からデータの再生を行なった場合、再
生信号に直流成分および低周波成分が含まれてしまうた
め、ユーザデータ領域からの再生信号に直流成分や低周
波成分が重畳され、ユーザデータ領域に記録されている
データ列を正しく再生できないという問題がある。
【0008】それゆえに、この発明の目的は、ユーザデ
ータ領域に記録されたデータの再生信号が直流成分を抑
制した信号となるように記録データをフォーマットする
フォーマット回路を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段および発明の効果】この発
明によるフォーマット回路は、プリフォーマットされた
プリフォーマット領域とユーザデータを記録する記録領
域とを含む光ディスクに記録するための記録データをフ
ォーマットするフォーマット回路であって、プリフォー
マット領域に記録するためのパターンデータを発生する
パターン発生回路と、パターンデータまたはユーザデー
タを選択する選択回路とを備え、パターン発生回路は、
再生信号の直流成分を抑制するパターンデータを発生す
る。
【0010】この発明によるフォーマット回路において
は、パターン発生回路は、プリフォーマット領域に記録
すべき、再生信号の直流成分を抑制するパターンデータ
を発生する。そして、選択回路は、パターンデータまた
はユーザデータを選択する。
【0011】したがって、この発明によれば、プリフォ
ーマット領域に記録すべきデータとして、再生信号の直
流成分を抑制したパターンデータを出力することができ
る。
【0012】好ましくは、フォーマット回路のパターン
発生回路は、プリフォーマット領域であることを示す第
1のタイミング信号に基づいてパターンデータを発生
し、選択回路は、第1のタイミング信号に基づいてパタ
ーンデータを選択し、記録領域であることを示す第2の
タイミング信号に基づいてユーザデータを選択する。
【0013】フォーマット回路の選択回路は、プリフォ
ーマット領域であることを示す第1のタイミング信号に
基づいてパターンデータを選択し、第2のタイミング信
号に基づいてユーザデータを選択する。
【0014】したがって、この発明によれば、タイミン
グ信号に基づいて、プリフォーマット領域および記録領
域に適合したデータを出力できる。
【0015】好ましくは、フォーマット回路のパターン
発生回路は、第1の論理から成る第1のデータと、第2
の論理から成り、かつ、第1のデータと同じ個数の第2
のデータとから成るパターンデータを発生させる。
【0016】パターン発生回路は、再生信号の直流成分
を抑制するパターンデータとして相互に論理が反対であ
り、かつ、同数の第1および第2のデータを出力する。
【0017】したがって、この発明によれば、簡単なパ
ターンデータによって再生信号の直流成分を抑制する。
【0018】好ましくは、フォーマット回路のパターン
発生回路は、プリフォーマット領域を構成する領域の数
に対応する複数のデータ発生回路を含む。
【0019】パターン発生回路は、プリフォーマット領
域を構成する領域の数と同じ数のデータ発生回路を含
む。つまり、パターン発生回路は、プリフォーマット領
域を構成する各領域ごとに異なるデータ発生回路によっ
てパターンデータを発生する。
【0020】したがって、この発明によれば、プリフォ
ーマット領域を構成する各領域に適したパターンデータ
を独立に発生させることができる。
【0021】また、この発明によるフォーマット回路
は、プリフォーマットされたプリフォーマット領域とユ
ーザデータを記録する記録領域とを含む光ディスクに記
録するための記録データをフォーマットするフォーマッ
ト回路であって、プリフォーマット領域または記録領域
に記録するためのパターンデータを発生するパターン発
生回路と、パターンデータまたはユーザデータを選択す
る選択回路とを備え、パターン発生回路は、再生信号の
直流成分を抑制するパターンデータを発生する。
【0022】この発明によるフォーマット回路において
は、パターン発生回路は、プリフォーマット領域または
記録領域に記録すべき、再生信号の直流成分を抑制する
パターンデータを発生する。そして、選択回路は、パタ
ーンデータまたはユーザデータを選択する。
【0023】したがって、この発明によれば、プリフォ
ーマット領域または記録領域に記録すべきデータとし
て、再生信号の直流成分を抑制した任意のパターンデー
タを出力することができる。
【0024】好ましくは、フォーマット回路のパターン
発生回路は、予め決められた一定パターンデータを発生
する一定パターン発生回路と、再生信号の直流成分を抑
制する複数のパターンデータのうち、パターン指定信号
によって指定された指定パターンデータを発生する指定
パターン発生回路とを含み、指定パターン発生回路は、
指定パターンタイミング信号に基づいて指定パターンデ
ータを発生し、一定パターン発生回路は、プリフォーマ
ット領域であることを示す第1のタイミング信号に基づ
いて一定パターンを発生し、セレクタは、指定パターン
タイミング信号に基づいて指定パターンデータを選択
し、第1のタイミング信号に基づいて一定パターンデー
タを選択し、記録領域であることを示す第2のタイミン
グ信号によってユーザデータを選択する。
【0025】パターン発生回路は、一定パターン発生回
路と、指定パターン発生回路とを含む。そして、第1の
タイミング信号が入力されると、一定パターン発生回路
は、予め決められたパターンデータを発生し、指定パタ
ーンタイミング信号が入力されると、指定パターン発生
回路は、指定パターンデータを発生する。そして、選択
回路は、第1のタイミング信号に基づいて一定パターン
発生回路からの一定パターンデータを選択し、第2のタ
イミング信号に基づいてユーザデータを選択し、指定パ
ターンタイミング信号に基づいて指定パターンデータを
選択する。
【0026】したがって、この発明によれば、一定パタ
ーン発生回路から発生されるパターンデータに代えて指
定パターンデータから発生されるパターンデータを出力
することができる。
【0027】好ましくは、フォーマット回路のパターン
発生回路は、予め決められた一定パターンデータを発生
する一定パターン発生回路と、再生信号の直流成分を抑
制する複数のパターンデータを有し、パターン指定信号
によって指定された指定パターンデータを複数のパター
ンデータから選択して発生する指定パターン発生回路と
を含み、指定パターン発生回路は、指定パターンタイミ
ング信号に基づいて指定パターンデータを発生し、一定
パターン発生回路は、プリフォーマット領域であること
を示す第1のタイミング信号に基づいて一定パターンを
発生し、セレクタは、指定パターンタイミング信号に基
づいて指定パターンデータを選択し、第1のタイミング
信号に基づいて一定パターンデータを選択し、記録領域
であることを示す第2のタイミング信号によってユーザ
データを選択する。
【0028】パターン発生回路は、一定パターン発生回
路と、指定パターン発生回路とを含む。そして、第1の
タイミング信号が入力されると、一定パターン発生回路
は、予め決められたパターンデータを発生し、指定パタ
ーンタイミング信号が入力されると、指定パターン発生
回路は、複数のパターンデータの中から指定されたパタ
ーンデータを選択して出力する。そして、選択回路は、
第1のタイミング信号に基づいて一定パターン発生回路
からの一定パターンデータを選択し、第2のタイミング
信号に基づいてユーザデータを選択し、指定パターンタ
イミング信号に基づいて指定パターンデータを選択す
る。
【0029】したがって、この発明によれば、一定パタ
ーン発生回路から発生されるパターンデータに代えて指
定パターンデータから発生されるパターンデータを出力
することができる。
【0030】好ましくは、フォーマット回路のセレクタ
回路は、指定パターンタイミング信号と第1のタイミン
グ信号とが入力されると、指定パターンタイミング信号
に基づいて指定パターンデータを選択する。
【0031】セレクタ回路は、指定パターンタイミング
信号と、他のタイミング信号とが入力されると、指定パ
ターンタイミング信号を優先し、指定パターン発生回路
により発生されたパターンデータを選択する。
【0032】したがって、この発明によれば、第1のタ
イミング信号によって一定パターン発生回路からの一定
パターンデータを選択するフォーマット回路において、
一定パターンデータに代えて指定パターンデータを選択
できる。
【0033】好ましくは、フォーマット回路の指定パタ
ーン発生回路は、光ディスクの種類に応じて異なる指定
パターンデータが指定される。
【0034】指定パターン発生回路は、光ディスクの種
類によって異なるパターンデータを発生させる。
【0035】したがって、この発明によれば、複数種類
の光ディスクに対して、各々の光ディスクに適したパタ
ーンデータを発生できる。その結果、複数の光ディスク
に対して、再生信号の直流成分を抑制するための記録デ
ータをフォーマットできる。
【0036】好ましくは、フォーマット回路の指定パタ
ーン発生回路は、ユーザデータの変調方式に適した指定
パターンデータが指定される。
【0037】指定パターン発生回路は、ユーザデータの
変調方式に適合したパターンデータを発生する。
【0038】したがって、この発明によれば、変調方式
の異なる記録データを記録する光ディスクに対して、各
変調方式に適したパターンデータを発生できる。その結
果、複数の変調方式に対して、再生信号の直流成分を抑
制するための記録データをフォーマットできる。
【0039】好ましくは、フォーマット回路の一定パタ
ーン発生回路は、プリフォーマット領域を構成する領域
の数に対応する複数のデータ発生回路を含む。
【0040】一定パターン発生回路は、プリフォーマッ
ト領域を構成する領域の数と同じ数のデータ発生回路を
含む。つまり、一定パターン発生回路は、プリフォーマ
ット領域を構成する各領域ごとに異なるデータ発生回路
によってパターンデータを発生する。
【0041】したがって、この発明によれば、プリフォ
ーマット領域を構成する各領域に適したパターンデータ
を独立に発生させることができる。
【0042】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について図面
を参照しながら詳細に説明する。なお、図中同一または
相当部分には同一符号を付してその説明は繰返さない。
【0043】[実施の形態1]図1を参照して、本発明
によるフォーマット回路を有する光ディスク装置がデー
タの記録および/または再生の対象とする光磁気記録媒
体について説明する。光磁気記録媒体100には、記録
単位であるフレーム(Frame)が等間隔で配置され
ており、各フレームは39個のセグメント(Segme
nt)S0,S1,S2,…,S38によって構成され
ている。
【0044】光磁気記録媒体100は、グルーブ1とラ
ンド2とを径方向に交互に形成した平面構造を有し、グ
ルーブ1とランド2とがスパイラル状もしくは同心円状
に配されている。そして、各セグメントの長さは、53
2DCB(Data Channel Bit)であ
り、各セグメントの先頭には、データの記録および再生
を行なうクロックの位相情報を示すファインクロックマ
ーク(FCM:FineClock Mark)3が形
成されている。このファインクロックマーク3は、グル
ーブ1に一定間隔毎で一定長さのランドを設け、ランド
2に一定間隔毎で一定長さのグルーブを設けることによ
り形成される。そして、フレームの先頭であるセグメン
トS0には、ファインクロックマーク3に続いて、光磁
気記録媒体100上のアドレスを示すアドレス情報(A
ddress)がウォブル4〜9により光磁気記録媒体
100の製造時にプリフォーマットされている。
【0045】ウォブル4とウォブル5、ウォブル6とウ
ォブル7、およびウォブル8とウォブル9とは、グルー
ブ1の互いの反対側の壁に形成されており、同じアドレ
ス情報が記録されている。かかるアドレス情報の記録方
式を片側スタガ方式と言い、片側スタガ方式を採用する
ことにより光磁気記録媒体100にチルト等が発生し、
レーザ光がグルーブ1もしくはランド2の中心からずれ
た場合にも正確にアドレス情報を検出することができ
る。
【0046】アドレス情報が記録された領域とファイン
クロックマーク3が形成された領域はユーザデータを記
録する領域としては利用されない。また、セグメントS
nは、ファインクロックマーク3とユーザデータUse
r Data n−1とにより構成される。
【0047】図2を参照して、セグメントの詳細な構成
について説明する。フレームを構成する各セグメントS
0,S1,S2,…,S38のうち、セグメントS0は
光磁気記録媒体100上にプリフォーマットされたアド
レスセグメントであり、セグメントS1からセグメント
S38は、ユーザデータの記録領域として確保されたデ
ータセグメントである。セグメントS0は、12DCB
のファインクロックマーク領域FCMと520DCBの
アドレスAddressとから構成され、セグメントS
1は、12DCBのファインクロックマーク領域FCM
と、4DCBのPre−Writeと、512DCBの
Dataと、4DCBのPost−Writeとから構
成される。
【0048】Pre−Writeは、データの書出しを
示すものであり、たとえば、所定のパターン「001
1」から構成され、Post−Writeはデータの終
わりを示すものであり、たとえば、所定のパターン「1
100」から構成される。
【0049】また、セグメントS1のユーザデータ領域
には、再生時のデータの位置確認、再生クロックの位置
補償、レーザパワー調整等を行なうための固定パターン
であるヘッダ(Header)が設けられている。ヘッ
ダに記録する固定パターンは直流成分を抑えたパターン
(「DCフリーであるパターン」とも言う、以下同
じ。)であり、たとえば、2Tのドメインを2Tの間隔
で所定個数形成したものと、8Tのドメインを8Tの間
隔で所定個数形成したものとが記録される。
【0050】そして、2Tのドメインを再生して得られ
るアナログ信号のサンプリングのタイミングがデータの
記録、および再生に用いるクロックの位相に一致するよ
うに調整することによって位相補償を行ない、2Tのド
メインと8Tのドメインとを再生し、8Tのドメインの
再生信号強度に対する2Tのドメインの再生信号強度の
比が50%以上になるようにレーザパワーの調整を行な
う。また、8Tのドメインを再生し、再生信号を2値化
したディジタル信号の位置が予め予想された8Tのドメ
インのディジタル信号の位置と一致するかを確認するこ
とによって再生時のデータの位置確認を行なう。さら
に、Pre−Write、Post−Write、およ
びHeaderの各パターンは、ユーザデータの記録時
にユーザデータと連続して記録される。
【0051】セグメントS2〜S38は、12DCBの
ファインクロックマーク領域FCMと、4DCBのPr
e−Writeと、512DCBのDataと、4DC
BのPost−Writeとから構成される。
【0052】なお、ファインクロックマークFCMおよ
びアドレスAddressのようにプリフォーマットさ
れた領域を「プリフォーマット領域」という。
【0053】図3を参照して、本発明によるフォーマッ
ト回路を有する光ディスク装置について説明する。光デ
ィスク装置200は、スピンドルモータ101と、光ピ
ックアップ102と、ファインクロックマーク検出回路
(FCM検出回路)103と、PLL回路104と、ア
ドレス検出回路105と、BPF106と、AD変換器
107と、波形等化回路108と、ビタビ復号回路10
9と、アンフォーマット回路110と、データ復調回路
111と、BCHデコーダ112と、ヘッダ検出回路1
13と、コントローラ114と、タイミング発生回路1
15と、BCHエンコーダ116と、データ変調回路1
17と、フォーマット回路126と、磁気ヘッド駆動回
路123と、レーザ駆動回路124と、磁気ヘッド12
5とを備える。フォーマット回路126は、パターン発
生回路119と、セレクタ120とを含む。
【0054】スピンドルモータ101は、光磁気記録媒
体100を所定の回転数で回転させる。光ピックアップ
102は、光磁気記録媒体100にレーザ光を照射し、
その反射光を検出する。FCM検出回路103は、光ピ
ックアップ102が光磁気記録媒体100のファインク
ロックマーク3の位置を示すファインクロックマーク検
出信号FCMTを検出し、その検出したファインクロッ
クマーク検出信号FCMTをPLL回路104、および
タイミング発生回路115へ出力する。
【0055】また、PLL回路104は、FCM検出回
路103から出力されたファインクロックマーク検出信
号FCMTに基づいてクロックCKを生成し、その生成
したクロックCKをアドレス検出回路105、AD変換
器107と、波形等化回路108、ビタビ復号回路10
9、アンフォーマット回路110、データ復調回路11
1、コントローラ114、タイミング発生回路115、
データ変調回路117、およびフォーマット回路126
のパターン発生回路119へ出力する。
【0056】また、アドレス検出回路105は、光ピッ
クアップ102が光磁気記録媒体100のセグメントS
0からラジアルプッシュプル法により検出したアドレス
情報ADAを入力し、PLL回路104から入力された
クロックCKに同期してアドレス情報ADを検出すると
共に、アドレス情報ADを検出したことを示すアドレス
検出信号ADFをアドレス情報の最終位置で生成する。
そして、検出したアドレス情報ADをコントローラ11
4へ出力し、生成したアドレス検出信号ADFをヘッダ
検出回路113およびタイミング発生回路115へ出力
する。
【0057】また、BPF106は、光磁気記録媒体1
00から再生した再生信号RFの高域と低域とを除去す
る。AD変換器107は、PLL回路104からのクロ
ックCKに同期して再生信号RFをアナログ信号からデ
ィジタル信号に変換する。
【0058】波形等化回路108は、PLL回路104
からのクロックCKに同期してディジタル信号に変換さ
れた再生信号RFにPR(1,1)波形等化を行なう。
すなわち、検出信号の前後のデータが1対1に波形干渉
を行なうように等化する。
【0059】ビタビ復号回路109は、PLL回路10
4からのクロックCKに同期して再生信号RFを多値か
ら2値に変換し、その変換した再生信号RFをアンフォ
ーマット回路110、およびヘッダ検出回路113へ出
力する。
【0060】アンフォーマット回路110は、ヘッダ検
出回路113から光磁気記録媒体100のユーザデータ
領域に記録されたプリライト(Pre−Write)、
ポストライト(Post−Write)、およびヘッダ
(Header)を除去する。
【0061】データ復調回路111は、PLL回路10
4からのクロックCKに同期してアンフォーマットされ
た再生信号RFを入力して、記録時に施されたディジタ
ル変調を解くための復調を行なう。
【0062】BCHデコーダ112は、復調された再生
信号の誤り訂正を行ない、再生データとして出力する。
ヘッダ検出回路113は、コントローラ114から入力
されたアドレス情報およびアドレス検出回路105から
入力されたアドレス検出信号ADFに基づいて再生信号
に含まれるヘッダの位置を検出し、PLL回路104か
らのクロックCKに同期して再生信号からプリライト
(Pre−Write)およびヘッダ(Header)
のタイミング信号を生成する。そして、生成しゅたヘッ
ダ(Header)のタイミング信号をアンフォーマッ
ト回路110およびデータ復調回路111へ出力する。
【0063】コントローラ114は、アドレス検出回路
105で検出されたアドレス情報ADを受け、そのアド
レス情報ADに基づいてサーボ機構(図示せず)を制御
して光ピックアップ102を所望の位置にアクセスさせ
る。また、コントローラ114は、PLL回路104か
らのクロックCKに同期してアドレス情報ADをヘッダ
検出回路113へ出力するとともに、タイミング発生回
路115を制御する。
【0064】タイミング発生回路115は、コントロー
ラ114からの制御に基づいて、FCM検出回路103
から入力されたファインクロックマーク検出信号FCM
T、およびアドレス検出回路105から入力されたアド
レス最終位置検出信号ADFに基づいて、PLL回路1
04から入力されたクロックCKに同期してタイミング
信号SSを生成し、その生成したタイミング信号SSを
フォーマット回路126のパターン発生回路119およ
びセレクタ回路120、磁気ヘッド駆動回路123、お
よびレーザ駆動回路124へ出力する。
【0065】BCHエンコーダ116は、記録データに
誤り訂正符号を付加する。データ変調回路117は、記
録データを所定の方式に変調する。フォーマット回路1
26は、PLL回路104からのクロックCKに同期
し、かつ、タイミング発生回路115からのタイミング
信号SSに基づいて、データ変調回路117からの記録
データにプリライト(Pre−Write)、ヘッダ
(Header)、およびポストライト(Post−W
rite)を追加して記録データをユーザデータ領域に
マッチするようにフォーマットする。そして、フォーマ
ット回路126は、そのフォーマットとした記録データ
と、プリフォーマット領域に記録すべきパターンデータ
とを、タイミング発生回路115からのタイミング信号
SSに基づいて選択的に磁気ヘッド駆動回路123へ出
力する。
【0066】パターン発生回路119は、プリフォーマ
ット領域に記録すべきパターンデータと、プリライト
(Pre−Write)、ヘッダ(Header)、お
よびポストライト(Post−Write)としてのパ
ターンデータとをPLL回路104からのクロック(C
K)に同期して生成し、その生成したデータパターンを
セレクタ回路120へ出力する。
【0067】セレクタ回路120は、タイミング発生回
路115からのタイミング信号SSに基づいて、データ
変調回路117からの記録データと、パターン発生回路
119からのパターンデータとを選択して磁気ヘッド駆
動回路123へ出力する。
【0068】磁気ヘッド駆動回路123は、タイミング
発生回路115からのタイミング信号SSの各タイミン
グに同期し、かつ、フォーマット回路126からの出力
に基づいて磁気ヘッド125を駆動する。
【0069】レーザ駆動回路124は、タイミング発生
回路115からのタイミング信号SSに基づいて、光ピ
ックアップ102中の半導体レーザ(図示せず)を駆動
する。
【0070】磁気ヘッド125は、磁気ヘッド駆動回路
123によって駆動され、記録データまたはデータパタ
ーンによって磁界変調された磁界を光磁気記録媒体10
0に印加する。
【0071】図4を参照して、光磁気記録媒体100か
らのアドレス情報AD、ファインクロックマークFC
M、および光磁気信号RFの検出について説明する。領
域10および領域30は、光磁気記録媒体100の製造
時にプリフォーマットされるプリフォーマット領域を構
成する。領域10は、ウォブル4〜7とファインクロッ
クマーク3とが形成される。また、領域30は、ファイ
ンクロックマーク3が形成される。領域20は、ユーザ
データ領域を構成し、ユーザデータが記録される。
【0072】光磁気記録媒体100にレーザ光を照射
し、その反射光を検出する光ピックアップ102中の光
検出器1020は、6つの検出領域1020A,102
0B,1020C,1020D,1020E,1020
Fを有する。領域A1020Aと領域B1020B、お
よび領域C1020Cと領域D1020Dは光磁気記録
媒体100のタンジェンシャル方向DR2に配置され、
領域A1020Aと領域D1020D、領域B1020
Bと領域C1020C、および領域E1020Eと領域
F1020Fは光磁気記録媒体100のラジアル方向D
R1に配置される。
【0073】領域A1020A、領域B1020B、領
域C1020C、および領域D1020Dは、それぞ
れ、光磁気記録媒体100に照射されたレーザ光LBの
A領域、B領域、C領域、およびD領域での反射光を検
出する。また、領域E1020E、および領域F102
0Fは、レーザ光LBのA領域、B領域、C領域、およ
びD領域の全体で反射されたレーザ光を、光ピックアッ
プ102のウォラストンプリズム(図示せず)によって
偏光面の異なる2つの方向に回折させたレーザ光を検出
する。
【0074】ユーザデータ領域である領域20に記録さ
れた光磁気信号の再生信号RFは、光検出器1020の
領域E1020Eで検出されたレーザ光強度[E]と領
域F1020Fで検出されたレーザ光強度[F]との差
を演算することによって検出される。すなわち、回路4
0の差分器400は、領域E1020Eで検出されたレ
ーザ光強度[E]と領域F1020Fで検出されたレー
ザ光強度[F]との差分を演算し、再生信号RF=
[E]−[F]を出力する。
【0075】プリフォーマット領域を構成する領域10
のウォブル4〜7によって記録されたアドレス情報AD
の再生信号は、ラジアルプッシュプル法によって検出さ
れ、領域A1020Aで検出されたレーザ光強度[A]
と領域B1020Bで検出されたレーザ光強度[B]と
の和から領域C1020Cで検出されたレーザ光強度
[C]と領域D1020Dで検出されたレーザ光強度
[D]との和を減じたものとして検出される。すなわ
ち、アドレス情報ADは、回路50を構成する加算器5
00,501と減算器502とによって検出される。加
算器500は、領域A1020Aで検出されたレーザ光
強度[A]と領域B1020Bで検出されたレーザ光強
度[B]とを加算した[A+B]を出力する。加算器5
01は、領域C1020Cで検出されたレーザ光強度
[C]と領域D1020Dで検出されたレーザ光強度
[D]とを加算した[C+D]を出力する。そして、減
算器502は、加算器500の出力[A+B]から加算
器501の出力[C+D]を減算してアドレス情報の再
生信号AD=[A+B]−[C+D]を出力する。
【0076】また、プリフォーマット領域を構成する領
域30のファインクロックマークFCMは、タンジェン
シャルプッシュプル法により検出され、領域A1020
Aで検出されたレーザ光強度[A]と領域D1020D
で検出されたレーザ光強度[D]との和から領域B10
20Bで検出されたレーザ光強度[B]と領域C102
0Cで検出されたレーザ光強度[C]との和を減じたも
のとして検出される。すなわち、ファインクロックマー
クFCMは、回路50を構成する加算器503,504
と減算器505とによって検出される。加算器503
は、領域A1020Aで検出されたレーザ光強度[A]
と領域D1020Dで検出されたレーザ光強度[D]と
を加算した[A+D]を出力する。加算器504は、領
域B1020Bで検出されたレーザ光強度[B]と領域
C1020Cで検出されたレーザ光強度[C]とを加算
した[B+C]を出力する。そして、減算器505は、
加算器503の出力[A+D]から加算器504の出力
[B+C]を減算してファインクロックマークの再生信
号FCM=[A+D]−[B+C]を出力する。
【0077】図4を参照して説明したように、ユーザデ
ータ領域である領域20に記録されたデータを再生する
方式は、プリフォーマット領域を構成する領域10,3
0を再生する方式と異なる。したがって、領域20から
データを再生することを考えると、領域10,30には
データが記録されていないことに相当し、領域20に記
録されたデータが間欠的に再生される。その結果、領域
10に続く領域20からデータを再生する場合、データ
が再生されない領域に続いて領域20からデータが再生
されるため、その再生信号に直流成分が重畳され、正確
なデータの再生が困難になる。これは、領域30に続く
領域20からデータを再生する場合も同様である。
【0078】そこで、本発明においては、領域10,3
0にも領域20にデータを記録する方式と同じ方式でデ
ータを記録することによって領域10,30からも領域
20と同じ方式によってデータを再生することができ、
領域20からデータを再生した場合に再生信号に直流成
分が重畳するのを低減できる。したがって、本発明にお
いては、領域20にデータを記録する方式と同じ方式で
領域10,30にもデータを記録することを特徴とす
る。
【0079】図5を参照して、図3に示す光ディスク装
置200を構成するPLL回路104の構成を説明す
る。PLL回路104は、位相比較回路1041と、L
PF1042と、電圧制御発振器(VCO)1043
と、1/532分周器1044とを備える。1/532
分周器1044は、電圧制御発振器(VCO)1043
から出力されるクロック(CK)を1/532に分周す
る。位相比較器1041は、1/532分周器1044
により分周されたクロックCK1の位相をファインクロ
ックマーク検出信号FCMTの位相と比較し、その位相
差に応じた誤差電圧を発生する。したがって、このPL
L回路104は、ファインクロックマーク検出信号FC
MTに同期し、かつ、ファインクロックマーク検出信号
FCMTの1/532の周期を有するクロックCKを生
成する。
【0080】図6を参照して、ファインクロックマーク
FCMの検出、およびクロックCKの生成について説明
する。光ピックアップ102の光検出部1020は、上
記図4を参照して説明したようにタンジェンシャルプッ
シュプル法によりファインクロックマーク信号FCMを
検出し、その検出したファインクロックマーク信号FC
MをFCM検出回路103へ出力する。FCM検出回路
103は、入力されたファインクロックマーク信号FC
Mに基づいてファインクロックマーク検出信号FCMT
を生成する。すなわち、FCM検出回路103において
は、ファインクロックマーク信号FCMは、所定のレベ
ルでコンパレートされ、信号FCMCに変換される。そ
して、信号FCMCは信号/FCMCに反転される。そ
の後、ファインクロックマーク信号FCMの極性が切替
わる点Pの位置に立ち上がりエッジが同期し、かつ、6
DCBの振幅幅を有する検出窓信号DEWINが生成さ
れ、信号/FCMCと検出窓信号DEWINとの論理積
が演算されて信号FCMPが生成される。そうすると、
信号FCMPの立ち上がりに同期した1DCBの振幅幅
を有するファインクロックマーク検出信号FCMTを生
成する。
【0081】なお、図6のファインクロックマーク信号
FCMは、レーザ光が光磁気記録媒体100のグルーブ
1を走行する場合に検出されるファインクロックマーク
信号について説明した。レーザ光がランド2を走行する
場合に検出されるファインクロックマーク信号は、その
極性が変わるだけであり、点Pの位置は変化しない。し
たがって、レーザ光がランド2を走行する場合も、同様
に信号FCMPおよびファインクロックマーク検出信号
FCMTを生成できる。
【0082】FCM検出回路103は、検出したファイ
ンクロックマーク検出信号FCMTをPLL回路104
へ出力する。PLL回路104は、上記図5を参照して
説明したようにファインクロックマーク検出信号FCM
Tに同期し、かつ、ファインクロックマーク検出信号F
CMTを1/532に分周したクロックCKを生成す
る。
【0083】図7を参照して、アドレス検出回路105
におけるアドレス情報の検出と、アドレス検出信号の生
成とについて説明する。光ピックアップ102は、上記
図4を参照して説明したように、ラジアルプッシュプル
法によりウォブルで記録されたアドレス信号ADAを検
出し、アドレス信号ADAはアドレス検出回路105へ
入力される。アドレス検出回路105は、アドレス信号
ADAを2値化した2値化信号ADDを生成し、2値化
信号ADDに基づいてアドレス情報ADを検出する。そ
れとともに、アドレス検出回路105は、2値化信号A
DDとアドレス情報ADとに基づいて、アドレス信号の
最終位置Fを示すアドレス検出信号ADFをPLL回路
104からのクロックCKに同期して生成する。このア
ドレス検出信号ADFは、アドレス情報の最終位置Fを
含むような一定の長さTが決定されて生成される。すな
わち、2値化信号ADDの最初の位置に同期するクロッ
クCKの成分からアドレス信号の最終位置Fに同期する
クロックCKの成分までをカウントする。そして、最終
位置Fにおけるカウント値をKとし、カウント値Kを中
心にして前後にmカウント分だけずれたカウント値K−
mとカウント値K+mとの間に一定の長さTを有するパ
ルス成分が発生するようにアドレス検出信号ADFを生
成する。
【0084】図8を参照して、タイミング発生回路11
5におけるタイミング信号SSの生成について説明す
る。アドレス検出回路105からアドレス検出信号AD
Fが入力され、FCM検出回路103からファインクロ
ックマーク検出信号FCMTが入力され、PLL回路1
04からクロックCKが入力されると、タイミング発生
回路115は、いずれのファインクロックマーク検出信
号FCMTのタイミングでアドレス検出信号ADFが存
在するか否かを判別し、アドレス検出信号ADFが存在
したファインクロックマーク検出信号FCMTの成分F
CMT1と、成分FCMT1の前に存在する成分FCM
T2とを含むような成分SS1と、ファインクロックマ
ーク検出信号FCMTの成分FCMT3,FCMT4の
みを含むような成分SS2,SS3とから成るタイミン
グ信号SSをクロックCKに同期して生成する。この場
合、ファインクロックマーク検出信号FCMTの成分F
CMT1,FCMT2,FCMT3,FCMT4の各々
は、ファインクロックマーク3の中心位置に同期してお
り、ファインクロックマーク3の長さは12DCBと予
め決定されているので、タイミング発生回路115は、
ウォブル4,5が形成された領域と、その領域の両側に
存在するファインクロックマーク3,3の領域とを包含
するように成分SS1を生成し、ファインクロックマー
ク検出信号FCMTの成分FCMT3,FCMT4に対
応するファインクロックマーク3,3の領域を包含する
ように成分SS2,SS3を生成し、ユーザデータを記
録する領域20,20,20に対応するように成分SS
4,SS5,SS6を生成する。
【0085】図9を参照して、図3に示すフォーマット
回路126を構成するセレクタ回路120の動作につい
て説明する。タイミング発生回路115からタイミング
信号SSがセレクタ回路120に入力されると、セレク
タ回路120は、タイミング信号SSに基づいてデータ
変調回路117からの記録データと、パターン発生回路
119からのパターンデータとを選択する。セレクタ回
路120は、タイミング信号(SS)がH(論理ハイ)
レベルのときパターン発生回路119からのパターンデ
ータを選択し、タイミング信号(SS)がL(論理ロ
ー)レベルのときデータ変調回路117からの記録デー
タを選択する。
【0086】光磁気記録媒体100上でのデータ構成
(DF)がFCM/address/FCM/Pre−
Write/Header/Data/Post−Wr
ite/FCM/Pre−Write/Data/Po
st−Writeである場合にデータ変調回路117か
ら記録データWDが出力され、パターン発生回路119
からパターンデータKDが出力されると、セレクタ回路
120は、タイミング信号SSの成分SS1に基づい
て、パターン発生回路119からのパターンデータ「1
111000011110000」を選択して磁気ヘッ
ド駆動回路123へ出力する。続いて、セレクタ回路1
20は、成分SS4に基づいて、データ変調回路117
からの記録データのうち4bitsのPre−Writ
e、320bitsのHeader、192bitsの
Data、4bitsのPost−Writeを選択し
て磁気ヘッド駆動回路123へ出力する。さらに、続い
て、セレクタ回路120は、成分SS2に基づいて、パ
ターン発生回路119からのデータパターン「110
0」を選択して磁気ヘッド駆動回路123へ出力する。
またさらに、続いて、セレクタ回路120は、成分SS
5に基づいて、データ変調回路117からの記録データ
WDのうち、4bitsのPre−Write、512
bitsのData、4bitsのPost−Writ
eを選択して磁気ヘッド駆動回路123へ出力する。こ
れにより、磁気ヘッド駆動回路123へ記録データ列K
WDが出力される。
【0087】図9から明らかなように、記録データ列K
WDを磁気ヘッド駆動回路123へ出力することによ
り、光磁気記録媒体100上のFCM/address
/FCMが形成された領域10に光磁気信号「1111
000011110000」が記録され、FCMが形成
された領域30に光磁気信号「1100」が記録され
る。これによって、光磁気記録媒体100上のデータ構
成DFの全ての領域に光磁気信号を記録することがで
き、ユーザデータ領域である領域20からデータを再生
した場合に、直流成分が抑制され、正確に信号再生を行
なうことができる。
【0088】プリフォーマット領域を構成する領域1
0,30に記録するパターンデータは、上述したパター
ンデータに限らず、一般に所定長さを有する論理レベル
が交互に反対のパターンデータであれば良く、「101
01010…」や、「110011001100…」
や、「111000111000…」等であっても良
い。また、所定長さを有する論理レベルが交互に反対の
パターンデータでなくても「100001000010
000…」のように所定の間隔で「1」が記録されるよ
うなパターンデータであっても良い。この場合、一般的
には、「1」と「1」との間隔は、ユーザデータの変調
を行なうディジタル変調方式における最大の信号長より
短く設定されたものであれば良い。ファインクロックマ
ーク領域FCMの長さが12DCBの場合、「1」と
「1」との間隔は11DCB以下であれば良い。また、
論理レベルが反転した場合も同様であり、さらに、周期
性を有するパターンであればいずれの位相から開始して
も良い。
【0089】光磁気記録媒体100には、欠損によりユ
ーザデータを記録することができないディフェクトエリ
アが存在することがあり、その場合、図3に示すコント
ローラ114は、アドレス検出回路105が検出したア
ドレス情報ADと、DMA(Defect Manag
ement Area)に予め記録されているディフェ
クトフレームのアドレス情報とにより、ディフェクトフ
レームを特定する。そして、ディフェクトフレームの検
出信号を出力する。コントローラ114はディフェクト
フレームの検出信号をタイミング発生回路115へ出力
し、タイミング発生回路115は、ディフェクトフレー
ムに記録するデータとしてパターン発生回路119から
のデータパターンを選択するようにタイミング信号SS
を生成し、セレクタ回路120へ出力する。これによ
り、セレクタ回路120は、ディフェクトフレームに記
録するデータをパターン発生回路119から選択し、磁
気ヘッド駆動回路123へ出力する。したがって、ディ
フェクトフレームがある場合にも、そのディフェクトフ
レームに光磁気信号が記録されるので、ディフェクトエ
リアに続くユーザデータ領域からデータを再生した場合
にも直流成分が重畳されることがなく、正確な信号再生
が可能である。
【0090】図10を参照して、この発明によるフォー
マット回路126を構成するパターン発生回路119お
よびセレクタ120と、タイミング発生回路115とに
ついて詳細に説明する。
【0091】タイミング発生回路115は、532計上
カウンタ1150と、一致回路1151と、39計上カ
ウンタ1152と、カウンタ値比較回路群1153とか
ら成る。532計上カウンタ1150は、FCM検出回
路103からのファインクロックマーク検出信号FCM
Tが入力されるとリセットされ、PLL回路104から
入力されたクロックCKをカウントし、そのカウント値
を一致回路1151およびカウント値比較回路群115
3へ出力する。一致回路1151は、532計上カウン
タ1150から入力されるカウント値の最大カウント値
が531に一致するか否かを判別し、一致するとき一致
信号MTCを39計上カウンタ1152へ出力する。3
9計上カウンタ1152は、アドレス検出回路105か
ら入力されるアドレス検出信号ADFによってリセット
され、一致信号MTCをカウントし、そのカウント値を
カウンタ値比較回路群1153へ出力する。
【0092】カウンタ値比較回路群1153は、39計
上カウンタ1152から入力されたカウント値に基づい
て光磁気記録媒体100のセグメントS0〜S38を特
定し、532計上カウンタ1150から入力されたカウ
ント値に基づいてセグメントS0〜S38の各々におけ
るファインクロックマーク、Address、Pre−
Write、Post−Write、Header、お
よびData等の位置を特定する。そして、カウンタ値
比較回路群1153は、特定したファインクロックマー
クの位置に基づいて、ファインクロックマークタイミン
グ信号TSFCM1〜3をパターン発生回路119のF
CMパターン発生回路1190およびセレクタ回路12
0へ出力する。また、カウンタ値比較回路群1153
は、特定したHeaderの位置に基づいて、ヘッダタ
イミング信号TSHEDをパターン発生回路119のH
eaderパターン発生回路1191およびセレクタ回
路120へ出力する。さらに、カウンタ値比較回路群1
153は、特定したAddressの位置に基づいて、
アドレスタイミング信号TSADをパターン発生回路1
19のアドレスパターン発生回路1192およびセレク
タ回路120へ出力する。またさらに、カウンタ値比較
回路群1153は、特定したPre−Writeの位置
に基づいて、プリライトタイミング信号TSPRW1,
2をパターン発生回路119のPre−Writeパタ
ーン発生回路1193およびセレクタ回路120へ出力
する。またさらに、カウンタ値比較回路群1153は、
特定したPost−Writeの位置に基づいて、ポス
トライトタイミング信号TSPOW1,2をパターン発
生回路119のPost−Writeパターン発生回路
1194およびセレクタ回路120へ出力する。またさ
らに、カウンタ値比較回路群1153は、特定したデー
タの位置に基づいて、データタイミング信号TSDA
1,2をフォーマット回路118およびセレクタ回路1
20へ出力する。またさらに、カウンタ値比較回路群1
153は、アドレス検出回路105からディフェクトフ
レーム検出信号が入力されると、固定タイミング信号T
SHLDを固定パターン発生回路119の固定パターン
発生回路1195およびセレクタ回路120へ出力す
る。
【0093】パターン発生回路119は、FCMパター
ン発生回路1190と、Headerパターン発生回路
1191と、アドレスパターン発生回路1192と、P
re−Writeパターン発生回路1193と、Pos
t−Writeパターン発生回路1194と、固定パタ
ーン発生回路1195とから成る。FCMパターン発生
回路1190は、ファインクロックマークタイミング信
号TSFCM1〜3に同期してファインクロックマーク
が形成された領域に記録すべきパターンデータを生成
し、セレクタ回路120へ出力する。Headerパタ
ーン発生回路1191は、ヘッダタイミング信号TSH
EDに同期してHeader領域に記録すべきパターン
データを生成し、セレクタ回路120へ出力する。
【0094】アドレスパターン発生回路1192は、ア
ドレスタイミング信号TSADに同期してアドレス領域
に記録すべきパターンデータを生成し、セレクタ回路1
20へ出力する。Pre−Writeパターン発生回路
1193は、プリライトタイミング信号TSPRW1,
2に同期してプリライト領域に記録すべきパターンデー
タを生成し、セレクタ回路120へ出力する。
【0095】Post−Writeパターン発生回路1
194は、ポストライトタイミング信号TSPOW1,
2に同期してポストライト領域に記録すべきパターンデ
ータを生成し、セレクタ120へ出力する。固定パター
ン発生回路1195は、固定タイミング信号TSHLD
に同期して傷が存在するフレームに記録すべきパターン
データを生成し、セレクタ120へ出力する。
【0096】セレクタ120は、カウンタ値比較回路群
1153から入力されたファインクロックマークタイミ
ング信号TSFCM1〜3に同期して、FCMパターン
発生回路1190から入力されたファインクロックマー
ク領域に記録すべきパターンデータを磁気ヘッド駆動回
路123へ出力する。また、セレクタ120は、カウン
タ値比較回路群1153から入力されたヘッダタイミン
グ信号TSHEDに同期して、FCMパターン発生回路
1190から入力されたヘッダ領域に記録すべきパター
ンデータを磁気ヘッド駆動回路123へ出力する。さら
に、セレクタ120は、カウンタ値比較回路群1153
から入力されたアドレスタイミング信号TSADに同期
して、アドレスパターン発生回路1192から入力され
たアドレス領域に記録すべきパターンデータを磁気ヘッ
ド駆動回路123へ出力する。またさらに、セレクタ1
20は、カウンタ値比較回路群1153から入力された
プリライトタイミング信号TSPRW1,2に同期し
て、Pre−Writeパターン発生回路1193から
入力されたプリライト領域に記録すべきパターンデータ
を磁気ヘッド駆動回路123へ出力する。またさらに、
セレクタ120は、カウンタ値比較回路群1153から
入力されたポストライトタイミング信号TSPOW1,
2に同期して、Post−Writeパターン発生回路
1194から入力されたポストライト領域に記録すべき
パターンデータを磁気ヘッド駆動回路123へ出力す
る。またさらに、セレクタ120は、カウンタ値比較回
路群1153から入力された固定タイミング信号TSH
LDに同期して、固定パターン発生回路1195から入
力された欠損が存在するフレーム全体に記録すべきパタ
ーンデータを磁気ヘッド駆動回路123へ出力する。
【0097】図10〜12を参照して、タイミング発生
回路115、パターン発生回路119、およびセレクタ
回路120の動作について説明する。タイミング発生回
路115の532計上カウンタ1150は、FCM検出
回路103からのファインクロックマーク検出信号FC
MTが入力されるとカウント値をリセットし、PLL回
路104から入力されたクロックCKをカウントする。
すなわち、図11のファインクロックマーク検出信号F
CMTの成分S1,S2,…が入力されるとリセット
し、隣接成分S1,S2間におけるクロックCKをカウ
ントする。ファインクロックマーク検出信号FCMTの
隣接成分S1,S2間には、通常、532個のクロック
成分が存在するため、532計上カウンタ1150は、
カウント値0〜531を一致回路1151およびカウン
タ値比較回路群1153へ出力する。
【0098】そうすると、一致回路1152は、入力さ
れたカウント値のうち、最大のカウント値が531であ
るか否かを判別し、531に一致するとき一致信号MT
Cを39計上カウンタ1152へ出力する。そうする
と、39計上カウンタ1152は、アドレス検出回路1
05からアドレス検出信号ADFが入力されるとリセッ
トされ、一致信号MTCをカウントし、そのカウント値
0〜38をカウント値比較回路群1153へ出力する。
なお、アドレス検出信号ADFは、1フレームごと、す
なわち、39セグメントごとに入力されるので、39計
上カウンタ1152は、0〜38のカウント値をカウン
ト値比較回路群1153へ出力する。
【0099】カウント値比較回路群1153は、39計
上カウンタ1152から入力されたカウント値が「0」
のとき、セグメントS0、すなわちアドレス情報ADが
プリフォーマットされている領域であることを認識す
る。次に、カウント値比較回路群1153は、532計
上カウンタ1150からのカウント値が0〜11,12
〜531のとき、それぞれ、セグメントS0におけるフ
ァインクロックマーク領域、アドレス領域であることを
認識する。そして、カウント値比較回路群1153は、
ファインクロックマークタイミング信号TSFCM1お
よびアドレスタイミング信号TSADを生成し、それぞ
れ、FCMパターン発生回路1190、アドレスパター
ン発生回路1192へ出力する。
【0100】また、39計上カウンタ1152から入力
されたカウント値が「1」であるとき、カウント値比較
回路群1153は、セグメントS1を認識する。次に、
カウント値比較回路群1153は、532計上カウンタ
1150からのカウント値が0〜11,12〜15,1
6〜335,336〜525,526〜529のとき、
それぞれ、ファインクロックマーク領域、Pre−Wr
ite領域、Header領域、Data領域、Pos
t−Write領域であることを認識する。そして、カ
ウント値比較回路群1153は、ファインクロックマー
クタイミング信号TSFCM2、プリライトタイミング
信号TSPRW1、ヘッダタイミング信号TSHED、
データタイミング信号TSDA1、およびポストタイミ
ング信号TSPOW1を生成し、それぞれ、FCMパタ
ーン発生回路1190、Pre−Writeパターン発
生回路1193、Headerパターン発生回路119
1、データ変調回路117、およびPost−Writ
eパターン発生回路1194へ出力する。
【0101】さらに、39計上カウンタ1152から入
力されたカウント値が「2」〜「38」であるとき、カ
ウント値比較回路群1153は、セグメントS2〜S3
8を認識する。次に、カウント値比較回路群1153
は、532計上カウンタ1150からのカウント値が0
〜11,12〜15,16〜527,528〜531の
とき、それぞれ、ファインクロックマーク領域、Pre
−Write領域、Data領域、Post−Writ
e領域であることを認識する。そして、カウント値比較
回路群1153は、ファインクロックマークタイミング
信号TSFCM3、プリライトタイミング信号TSPR
W2、データタイミング信号TSDA2、およびポスト
タイミング信号TSPOW2を生成し、それぞれ、FC
Mパターン発生回路1190、Pre−Writeパタ
ーン発生回路1193、データ変調回路117およびP
ost−Writeパターン発生回路1194へ出力す
る。
【0102】FCMパターン発生回路1190は、ファ
インクロックマークタイミング信号TSFCM1〜3の
各々に同期して12DCBのパターンデータ「1111
00001111」を生成し、セレクタ回路120へ出
力する。Headerパターン発生回路1191は、ヘ
ッダタイミング信号TSHEDに同期して320DCB
のパターンデータ「11001100…1100111
1111100000000111111110000
0000…1111111100000000」を生成
し、セレクタ回路120へ出力する。320DCBのパ
ターンデータは、上述したように2Tの信号を2Tの間
隔で所定数記録し、8Tの信号を8Tの間隔で所定数記
録するためのパターンデータであり、レーザ光の最適強
度等を決定するために用いられる。
【0103】アドレスパターン発生回路1192は、ア
ドレスタイミング信号TSADに同期して520DCB
のパターンデータ「1111000011110000
…11110000」を生成し、セレクタ回路120へ
出力する。Pre−Writeパターン発生回路119
3は、プリライトタイミング信号TSPRW1,2に同
期して4DCBのパターンデータ「0011」を生成
し、セレクタ回路120へ出力する。Post−Wri
teパターン発生回路1194は、ポストタイミング信
号TSPOW1,2に同期して4DCBのパターンデー
タ「1100」を生成し、セレクタ回路120へ出力す
る。固定パターン発生回路1195は、固定パターンタ
イミング信号TSHLDに同期して532×39=20
748DCBのパターンデータ「1111000011
110000…11110000」を生成し、セレクタ
回路120へ出力する。
【0104】セレクタ回路120は、ファインクロック
マークタイミング信号TSFCM1に同期して12DC
Bのパターンデータ「111100001111」を磁
気ヘッド駆動回路123へ出力し、アドレスタイミング
信号TSADに同期して520DCBのパターンデータ
「1111000011110000…1111000
0」を磁気ヘッド駆動回路123へ出力する。
【0105】また、セレクタ回路120は、ファインク
ロックマークタイミング信号TSFCM2に同期して1
2DCBのパターンデータ「11110000111
1」を磁気ヘッド駆動回路123へ出力し、プリライト
タイミング信号TSPRWに同期して4DCBのパター
ンデータ「0011」を磁気ヘッド駆動回路123へ出
力する。
【0106】さらに、セレクタ回路120は、ヘッダタ
イミング信号TSHEDに同期して320DCBのパタ
ーンデータ「1100110011001100…11
1111110000000011111111」を磁
気ヘッド駆動回路123へ出力し、データタイミング信
号TSDA1に同期して190DCBの記録データを磁
気ヘッド駆動回路123へ出力する。
【0107】またさらに、セレクタ回路120は、ポス
トライトタイミング信号TSPOWに同期して4DCB
のパターンデータ「1100」を磁気ヘッド駆動回路1
23へ出力し、ファインクロックマークタイミング信号
TSFCM3に同期して12DCBのパターンデータ
「111100001111」を磁気ヘッド駆動回路1
23へ出力する。
【0108】またさらにセレクタ回路120は、プリラ
イトタイミング信号TSPRWに同期して4DCBのパ
ターンデータ「0011」を磁気ヘッド駆動回路123
へ出力し、データタイミング信号TSDA2に同期して
512DCBの記録データを磁気ヘッド駆動回路123
へ出力し、ポストライトタイミング信号TSPOWに同
期して4DCBのパターンデータ「1100」を磁気ヘ
ッド駆動回路123へ出力する。またさらに、セレクタ
回路120は、固定パターンタイミング信号TSHLD
に同期して20748DCBの「11110000…1
1110000」を磁気ヘッド駆動回路123へ出力す
る。
【0109】これにより、図9に示す記録データ列KW
Dが磁気ヘッド駆動回路123へ出力され、記録データ
WDが記録されるユーザデータ領域20以外のプリフォ
ーマット領域10,30に再生信号の直流成分を抑制す
るための信号が記録される。また、傷等の欠損が存在す
るフレームに再生信号の直流成分を抑制するための信号
が記録される。
【0110】図13を参照して、光ディスク装置200
における光磁気記録媒体100へのデータの記録方法に
ついて説明する。記録動作がスタートすると(ステップ
S1)、フォーカスサーボおよびトラッキングサーボが
オンされ(ステップS2)、光ピックアップ102、お
よびFCM検出回路103により光磁気記録媒体100
からファインクロックマークFCMが検出され、ファイ
ンクロックマーク検出信号FCMTが生成される(ステ
ップS3)。そして、光磁気記録媒体100から光ピッ
クアップ102、およびアドレス検出回路105により
アドレス情報ADが検出され(ステップS4)、アドレ
ス検出信号ADFが生成される(ステップS5)。その
後、タイミング発生回路115により、ファインクロッ
クマーク検出信号FCMTと、アドレス検出信号ADF
とに基づいてタイミング信号SSが生成される(ステッ
プS6)。一方、パターン発生回路119は、プリフォ
ーマット領域に記録すべき直流成分を抑えたパターンデ
ータと、ヘッダ、プリライト、ポストライト等として記
録すべき直流成分を抑えたパターンデータとを生成する
(ステップS7)。セレクタ回路120は、タイミング
発生回路115からのタイミング信号SSに基づいて、
パターンデータとユーザデータを選択し(ステップS
8)、プリフォーマット領域にパターンデータを、ユー
ザデータ領域にヘッダ、プリライト、ポストライト、お
よび記録データによってフォーマットされたユーザデー
タを記録する(ステップS9)。これにより記録動作が
終了する(ステップS10)。また、ディフェクトフレ
ームにパターンデータを記録する際にも図13のフロー
チャートが用いられる。
【0111】図14および15を参照して、プリフォー
マット領域にパターンデータを記録した場合の効果につ
いて説明する。アドレス領域にパターンデータを記録し
なかった場合には、図14の下部に示すようにアドレス
情報は直流成分が重畳されずに検出されるが、図14の
上部に示すように再生RF信号には、直流成分が重畳さ
れ、歪んでしまう。
【0112】これに対し、アドレス領域またはFCM領
域にデータパターン「11110000」を記録した場
合には、図15の下部および上部に、それぞれ、示すよ
うにアドレス情報、および再生RF信号に直流成分が重
畳されない。
【0113】したがって、アドレス領域、FCM領域等
のプリフォーマット領域にデータパターンを記録するこ
とにより、正確なデータの再生が可能である。
【0114】上記の説明においては、光磁気記録媒体を
例をとってユーザデータ領域からデータを再生した場合
に直流成分を抑えることができる記録データをフォーマ
ットするフォーマット回路にについて説明したが、本発
明は、これに限られるものではなく、相変化ディスク等
の一般に直流成分を抑えることが必要な光ディスク全体
を対象とする。
【0115】再び、図3を参照して、本発明によるフォ
ーマット回路126を用いた光ディスク装置200にお
ける光磁気記録媒体100へのデータの記録動作につい
て説明する。光磁気記録媒体100が光ディスク装置2
00に装着されると、コントローラ114は、スピンド
ルモータ101を所定の回転数で回転させるようにサー
ボ機構(図示せず)に制御するとともに、所定強度のレ
ーザ光を光ピックアップ102から出射させるようにタ
イミング発生回路115を介してレーザ駆動回路124
を制御する。
【0116】そうすると、サーボ機構(図示せず)は、
スピンドルモータ101を所定の回転数で回転させ、ス
ピンドルモータ101は、光磁気記録媒体100を所定
の回転数で回転させる。また、光ピックアップ102
は、所定強度のレーザ光を対物レンズ(図示せず)によ
って光磁気記録媒体100に集光照射し、その反射光を
検出する。そして、光ピックアップ102は、フォーカ
スエラー信号、およびトラッキングエラー信号をサーボ
機構(図示せず)に出力し、サーボ機構はフォーカスエ
ラー信号およびトラッキングエラー信号に基づいて、光
ピックアップ102の対物レンズのフォーカスサーボお
よびトラッキングサーボをオンさせる。
【0117】その後、光ピックアップ102は、光磁気
記録媒体100からラジアルプッシュプル法によりファ
インクロックマーク信号FCMを検出し、その検出した
ファインクロックマーク信号FCMをFCM検出回路1
20へ出力する。FCM検出回路120は、上述した方
法によって、ファインクロックマーク信号FCMからフ
ァインクロックマーク検出信号FCMTを検出し、その
検出したファインクロックマーク検出信号FCMTをP
LL回路104およびタイミング発生回路115へ出力
する。PLL回路104は、ファインクロックマーク検
出信号FCMTに基づいてクロックCKを生成し、その
生成したクロックCKをアドレス検出回路105、AD
変換器107と、波形等化回路108、ビタビ復号回路
109、アンフォーマット回路110、データ復調回路
111、コントローラ114、タイミング発生回路11
5、データ変調回路117、およびフォーマット回路1
26へ出力する。
【0118】また、アドレス検出回路105は、光ピッ
クアップ102が光磁気記録媒体100のセグメントS
0からタンジェンシャルプッシュプル法により検出した
アドレス信号を入力し、PLL回路104から入力され
たクロックCKに同期してアドレス情報ADを検出する
と共に、アドレス情報ADを検出したことを示すアドレ
ス検出信号ADFをアドレス情報の最終位置で生成す
る。そして、検出したアドレス情報ADをコントローラ
114へ出力し、生成したアドレス検出信号ADFをヘ
ッダ検出回路113およびタイミング発生回路115へ
出力する。
【0119】一方、BCHエンコーダ116は、記録デ
ータに誤り訂正符号を付加し、データ変調回路117
は、PLL回路104からのクロックCKに同期してB
CHエンコーダ116からの記録データを所定の方式に
変調する。そして、データ変調回路117は、変調した
記録データをフォーマット回路126へ出力する。
【0120】タイミング発生回路115は、アドレス検
出回路105から入力されたアドレス情報に基づいて、
光磁気記録媒体100のデータ領域に記録する記録信号
を生成するためのタイミング信号を生成する。そして、
タイミング発生回路115は、生成したタイミング信号
をセレクタ回路120、磁気ヘッド駆動回路123、お
よびレーザ駆動回路124へ出力する。
【0121】セレクタ回路120は、タイミング信号に
基づいて、データ変調回路117から入力された記録信
号を選択して磁気ヘッド駆動回路123へ出力する。そ
して、磁気ヘッド駆動回路123は、記録信号によって
変調された磁界をタイミング信号に同期して生成するよ
うに磁気ヘッド125を駆動する。一方、レーザ駆動回
路124は、タイミング信号に同期して光ピックアップ
102中の半導体レーザ(図示せず)を駆動し、光ピッ
クアップ102はレーザ光を対物レンズ(図示せず)に
よって光磁気記録媒体100に集光照射する。そして、
磁気ヘッド125は、記録信号によって変調された磁界
を光磁気記録媒体100に印加する。これによって、記
録データが光磁気記録媒体100に記録される。
【0122】次に、光ディスク装置200を用いた光磁
気記録媒体100からの信号の再生動作について説明す
る。光磁気記録媒体100が光ディスク装置200に装
着され、対物レンズのフォーカスサーボおよびトラッキ
ングサーボが行なわれ、クロックCKが生成され、アド
レス情報が検出されるまでの動作は、信号の記録動作と
同じである。検出されたアドレス情報は、コントローラ
114へ入力される。
【0123】ヘッダ検出回路113は、コントローラ1
14から入力されたアドレス情報ADおよびアドレス検
出回路105から入力されたアドレス検出信号ADFに
基づいて再生信号に含まれるヘッダの位置を検出し、P
LL回路104からのクロックCKに同期して再生信号
からプリライト(Pre−Write)およびヘッダ
(Header)のタイミング信号を生成する。そし
て、生成したヘッダ(Header)のタイミング信号
をアンフォーマット回路110およびデータ復調回路1
11へ出力する。
【0124】一方、光ピックアップ102は、検出した
再生信号をBPF106へ出力し、BPF106は、再
生信号の高域、および低域をカットする。AD変換器1
07は、PLL回路104からのクロックCKに同期し
て、BPF106から出力された再生信号をアナログ信
号からディジタル信号に変換する。
【0125】そして、波形等化回路108は、PLL回
路104からのクロックCKに同期してディジタル信号
に変換された再生信号にPR(1,1)波形等化を行な
う。すなわち、検出信号の前後のデータが1対1に波形
干渉を行なうように等化する。
【0126】その後、ビタビ復号回路109は、PLL
回路104からのクロックCKに同期して、波形等化を
行なった再生信号を多値から2値に変換し、その変換し
た再生信号をアンフォーマット回路110、およびヘッ
ダ検出回路113へ出力する。
【0127】そうすると、ヘッダ検出回路113は、コ
ントローラ114から入力されたアドレス情報ADおよ
びアドレス検出回路105から入力されたアドレス検出
信号ADFに基づいて再生信号に含まれるヘッダの位置
を検出し、PLL回路104からのクロックに同期して
再生信号からプリライト(Pre−Write)および
ヘッダ(Header)のタイミング信号を生成する。
そして、生成したヘッダ(Header)のタイミング
信号をアンフォーマット回路110およびデータ復調回
路111へ出力する。
【0128】アンフォーマット回路110は、ヘッダ検
出回路113から入力されたタイミング信号に基づい
て、光磁気記録媒体100のユーザデータ領域に記録さ
れたプリライト(Pre−Write)、ポストライト
(Post−Write)、およびヘッダ(Heade
r)を除去する。
【0129】また、データ復調回路111は、PLL回
路104からのクロックCKに同期してアンフォーマッ
トされた再生信号を入力して、記録時に施されたディジ
タル変調を解くための復調を行なう。そして、BCHデ
コーダ112は、復調された再生信号の誤り訂正を行な
い、再生データとして出力する。これにより、光磁気記
録媒体100からの信号の再生動作が終了する。
【0130】実施の形態1によれば、フォーマット回路
は、プリフォーマット領域であることを示すタイミング
信号と、ユーザデータを記録する記録領域であることを
示すタイミング信号とに基づいて、プリフォーマット領
域に記録すべき直流成分を抑制するパターンデータと、
記録領域に記録すべき記録データとをフォーマットする
ので、このフォーマット回路によってフォーマットされ
たユーザデータを光ディスクに記録することによって直
流成分を抑制した再生信号を得ることができる。
【0131】[実施の形態2]図16を参照して、実施
の形態2によるフォーマット回路130は、図10に示
すフォーマット回路126のパターン発生回路119を
パターン発生回路121に代えたものであり、その他は
フォーマット回路126と同じである。
【0132】パターン発生回路121は、パターン発生
回路119に指定パターン発生回路1189を追加した
ものである。指定パターン発生回路1189は、パター
ン指定信号PREVによって指定されたパターンデータ
を生成し、セレクタ回路120へ出力する。この場合、
カウンタ値比較回路群1153は、上述したように53
2計上宇カウンタ1150からのカウント値0〜531
と、39計上カウンタ1152からのカウント値0〜3
8とに基づいて、ファインクロックマークタイミング信
号TSFCM1〜3、アドレスタイミング信号TSA
D、プリライトタイミング信号TSPRW1、ヘッダタ
イミング信号TSHED、データタイミング信号TSD
A1,2、ポストタイミング信号TSPOW1、および
固定パターンタイミング信号TSHLDを生成し、タイ
ミング指定信号PTREVによって指定されたタイミン
グに従って、ファインクロックマークタイミング信号T
SFCM1〜3、アドレスタイミング信号TSAD、プ
リライトタイミング信号TSPRW1、ヘッダタイミン
グ信号TSHED、データタイミング信号TSDA1,
2、ポストタイミング信号TSPOW1、および固定パ
ターンタイミング信号TSHLDをパターン発生回路1
21へ出力する。また、カウンタ値比較回路群1153
は、指定パターンタイミング信号TSPREVを生成
し、パターン発生回路121の指定パターン発生回路1
189へ出力する。
【0133】したがって、指定パターン発生回路118
9は、指定パターンタイミング信号TSPREVが入力
されると、パターン指定信号PREVによって指定され
たパターンデータを発生する。タイミング指定信号PT
REVおよびパターン指定信号PREVは、コントロー
ラ114から入力される。
【0134】指定パターン発生回路1189は、「10
101010…」、「110011001100…」、
「111000111000…」等の所定長さを有する
論理レベルが交互に反対のパターンデータ、および「1
00001000010000…」のように所定の間隔
で「1」が記録されるようなパターンデータを発生する
ことが可能である。指定パターン発生回路1189は、
カウンタ値比較回路群1153から指定パターンタイミ
ング信号TSPTREVが入力され、コントローラ11
4からパターン指定信号PREVが入力されると、パタ
ーン指定信号PREVによって指定されたパターンデー
タ、たとえば、「101010101010…」を発生
させ、セレクタ回路120へ出力する。
【0135】カウンタ値比較回路群1153は、各タイ
ミング信号をパターン発生回路121のみならず、セレ
クタ回路120へも出力する。そして、カウンタ値比較
回路群1153が、指定パターンタイミングTSPTR
EVと、ファインクロックマークタイミング信号TSF
CMとを生成し、パターン発生回路121とセレクタ回
路120とへ出力したとする。そうすると、指定パター
ン発生回路1189は、上述したようにパターン指定信
号PREVによって指定されたパターンデータを生成
し、セレクタ回路120へ出力する。また、FCMパタ
ーン発生回路1190は、上述したように一定パターン
データ「1100」を生成し、セレクタ回路120へ出
力する。したがって、セレクタ回路120は、2つのタ
イミング信号と2つのパターンデータとが入力される。
かかる場合、セレクタ回路120は、指定パターンタイ
ミング信号TSPTREVをファインクロックマークタ
イミングTSFCMに優先して指定パターン発生回路1
189から入力されたパターンデータを選択して出力す
る。セレクタ回路120は、指定パターンタイミング信
号TSPTREVと、ファインクロックマークタイミン
グTSFCM以外のタイミング信号とが入力されたとき
も、同様に指定パターンタイミング信号TSPTREV
を優先する。
【0136】指定パターン発生回路1189は、上述し
たように再生信号の直流成分を抑制可能な各種のパター
ンデータを生成し得る。これに対して、FCMパターン
発生回路1190、Headerパターン発生回路11
91、アドレスパターン発生回路1192、Pre−W
riteパターン発生回路1193、Post−Wri
teパターン発生回路1194、および固定パターン発
生回路1195は、予め決められた一定パターンデータ
を生成する。したがって、ファインクロックマークFC
Mが形成された領域、ヘッダ領域、アドレス領域、Pr
e−Write領域、Post−Write領域に、予
め決められたパターンデータ以外のデータを記録するた
めに、セレクタ回路120は、指定パターンタイミング
信号TSPTREVと、ファインクロックマークタイミ
ング信号TSFCM等の他のタイミング信号が入力され
たとき、指定パターンタイミング信号TSPTREVを
優先する。
【0137】これによって、予め決められたパターンデ
ータが適当でなくなった場合、ファインクロックマーク
FCMが形成された領域、ヘッダ領域、アドレス領域、
Pre−Write領域、およびPost−Write
領域に、指定パターン発生回路1189が発生した新た
なパターンデータを記録することができる。
【0138】たとえば、Headerパターン発生回路
1191は、上述したように2Tの信号が2Tの間隔で
所定の数だけ連続した信号と、8Tの信号が8Tの間隔
で所定の数だけ連続した信号とが記録されるようなパタ
ーンデータを発生する。そして、Headerパターン
発生回路1191が発生したパターンデータの記録信号
は、レーザ光のパワー調整等に用いられる。つまり、2
Tの信号の再生信号強度と8Tの信号の再生信号強度と
の比が50%以上になるように、光磁気記録媒体100
に照射するレーザ光のパワーを決定する。
【0139】しかし、このレーザ光のパワーの調整方法
は、光磁気記録媒体に適しているが、他の光ディスクで
ある相変化ディスクには適さない。したがって、相変化
ディスクの場合は、異なったパターンデータをヘッダ領
域に記録する必要が生じる。このような場合、コントロ
ーラ114は、タイミング指定信号PTREVと、パタ
ーン指定信号PREVとを、それぞれ、カウンタ値比較
回路群1153、指定パターン発生回路1189へ出力
し、セレクタ回路120は、Headerパターン発生
回路1191からのパターンデータに代えて指定パター
ン発生回路1189からのパターンデータを選択できる
ようにする。これによって、指定パターン発生回路11
89が発生したパターンデータをヘッダ領域に記録する
ことができる。
【0140】また、ユーザデータ領域に記録する記録デ
ータの変調方式によっては、プリフォーマット領域に記
録する、再生信号の直流線分を抑制するパターンデータ
を変更する必要も生じる。そのような場合、指定パター
ン発生回路1189は、ユーザデータ領域に記録する記
録データの変調方式に適したパターンデータを発生す
る。
【0141】図16〜19を参照して、タイミング発生
回路115、パターン発生回路121、およびセレクタ
回路120の動作について説明する。コントローラ11
4は、カウンタ値比較回路群1153へ図17に信号7
0または71を出力する。つまり、タイミング指定信号
PTREVは、信号70,71から成る。カウンタ値比
較回路群1153は、信号70が入力されると、532
計上カウンタ1150および39計上カウンタ1152
から入力されたカウンタ値に基づいて生成したタイミン
グ信号TSFCM1〜3,TSAD,TSPRW1,
2,TSHED,TSDA1,2,TSPOW1,2,
TSHLDを、それぞれ、対応するパターン発生回路1
190〜1195へ出力する。また、カウンタ値比較回
路群1153は、信号71が入力されると、タイミング
信号TSFCM1〜3,TSAD,TSPRW1,2,
TSHED,TSDA1,2,TSPOW1,2,TS
HLDの代わりに指定パターンタイミング信号TSPT
REVを指定パターン発生回路1189へ出力する。H
eaderパターン発生回路1191が発生するパター
ンデータ「11001100…11001100111
1111100000000…11111111000
00000」に代えて指定パターン発生回路1189が
発生するパターンデータ「11001100…1100
110011110000…11110000」をヘッ
ダ領域に記録するとき、カウンタ値比較回路群1153
は、タイミング信号TSHEDに代えて指定パターンタ
イミング信号TSPTREVHを指定パターン発生回路
1189へ出力する(図17,18参照)。
【0142】カウント値比較回路群1153は、39計
上カウンタ1152からカウント値が「0」が入力さ
れ、532計上カウンタ1150からのカウント値が0
〜11,12〜531が入力されると、セグメントS0
のファインクロックマーク、およびアドレス情報がプリ
フォーマットされている領域であることを認識する。そ
して、カウント値比較回路群1153は、タイミング信
号TSFCM1,TSAD,TSFCM2を生成する。
カウンタ値比較回路群1153は、コントローラ114
から信号70が入力されると、ファインクロックマーク
タイミング信号TSFCM1をFCMパターン発生回路
1190へ出力する。そして、FCMパターン発生回路
1190は、ファインクロックマークタイミング信号T
SFCM1に同期して12DCBのパターンデータ「1
11100001111」を生成し、セレクタ回路12
0へ出力する。
【0143】その後、カウンタ値比較回路群1153
は、コントローラ114から信号70が入力されると、
アドレスタイミング信号TSADをアドレスパターン発
生回路1192へ出力する。そして、アドレスパターン
発生回路1192は、アドレスタイミング信号TSAD
に同期して520DCBのパターンデータ「11110
00011110000…11110000」を生成
し、セレクタ回路120へ出力する。
【0144】さらに、その後、カウンタ値比較回路群1
153は、コントローラ114から信号70が入力され
ると、ファインクロックマークタイミング信号TSFC
M2をFCMパターン発生回路1190へ出力する。そ
して、FCMパターン発生回路1190は、ファインク
ロックマークタイミング信号TSFCM2に同期して1
2DCBのパターンデータ「11110000111
1」を生成し、セレクタ回路120へ出力する。
【0145】またさらに、その後、カウンタ値比較回路
群1153は、コントローラ114から信号70が入力
されると、プリライトタイミング信号TSPRW1をP
re−Writeパターン発生回路1193へ出力す
る。そして、Pre−Writeパターン発生回路11
93は、プリライトタイミング信号TSPRW1に同期
して4DCBのパターンデータ「0011」を生成し、
セレクタ回路120へ出力する。
【0146】そして、カウンタ値比較回路群1153
は、コントローラ114から信号71が入力されると、
ヘッダタイミング信号TSHEDに代えて指定パターン
タイミング信号TSPTREVHを指定パターン発生回
路1189へ出力する。カウンタ値比較回路群1153
は、本来、ヘッダタイミング信号TSHEDをHead
erパターン発生回路1191へ出力すべきであるが、
コントローラ114から指定パターンタイミング信号の
出力を意味する信号71が入力されたため、ヘッダタイ
ミング信号TSHEDに代えて指定パターンタイミング
信号TSPTREVHを出力する。そうすると、指定パ
ターン発生回路1189は、コントローラ114から入
力されたパターン指定信号PREVによって指定された
320bitsのパターンデータDREV「11001
100…1100110011110000…1111
0000」を発生し、セレクタ回路120へ出力する。
ここで、指定パターン発生回路1189が発生するパタ
ーンデータDREV「11001100…110011
0011110000…11110000」は、2Tの
信号を2Tの間隔で連続して所定数並べたものと、4T
の信号を4Tの間隔で連続して所定数並べたものであ
る。これは、記録データの変調に用いた変調方式におけ
る最短信号と、最も多く現われる信号とを所定数並べた
ものである。したがって、パターンデータ「11001
100…1100110011110000…1111
0000」の記録信号を再生することによってレーザ光
の最適パワーを決定することができる。
【0147】その後、カウンタ値比較回路群1153
は、コントローラ114から信号70が入力される毎
に、それぞれ、データタイミング信号TSDA1、ポス
トタイミング信号TSPOW1、ファインクロックマー
クタイミング信号TSFCM3、プリライトタイミング
信号TSPRW2、データタイミング信号TSDA2、
およびポストタイミング信号TSPOW2を、対応する
パターン発生回路1190〜1194へ出力する。そし
て、各パターン発生回路1190〜1194は、上述し
たように対応するパターンデータをセレクタ回路120
へ出力する。
【0148】そして、セレクタ120は、パターン発生
回路121の各パターン発生回路1189〜1194か
ら出力されるパターンデータを、カウンタ値比較回路群
1153から出力される各タイミング信号TSFCM1
〜3,TSAD,TSPRW1,2,TSHED,TS
DA1,2,TSPOW1,2,TSPTREVHに同
期して出力する。これによって、フォーマット回路13
0は、図19に示す記録データKWDDを磁気ヘッド駆
動回路123へ出力する。この場合、セレクタ回路12
0は、ヘッダ領域に記録すべきデータとして、記録信号
の320bitsのデータに代えて、指定パターン発生
回路1189が発生したパターンデータDREVを選択
して磁気ヘッド駆動回路123へ出力する。
【0149】上記においては、指定パターン発生回路1
189は、Headerパターン発生回路1191が発
生するパターンデータに代えて指定パターン発生回路1
189が発生するパターンデータDREVをセレクタ回
路120へ出力する場合について説明したが、指定パタ
ーン発生回路1189は、Headerパターン発生回
路1191が発生するパターンデータ以外のパターンデ
ータに代えて指定パターンをセレクタ回路120へ出力
することも可能である。
【0150】これによって、パターン発生回路121
は、予め決められたパターンデータを任意のパターンデ
ータに代えてセレクタ回路120へ出力できる。
【0151】また、指定パターン発生回路1189は、
パターン指定信号PREVが入力されると、その指定さ
れたパターンデータを生成する構成、または、各種のパ
ターンデータをCD−ROM等に格納しておき、パター
ン指定信号PREVが入力されると、CD−ROMから
指定されたパターンデータを読出す構成のいずれの構成
であってもよい。
【0152】図16に示すパターン発生回路121を構
成する指定パターン発生回路1189、FCMパターン
発生回路1190、Headerパターン発生回路11
91、アドレスパターン発生回路1192、Pre−W
titeパターン発生回路1193、Post−Wri
teパターン発生回路1194、および固定パターン発
生回路1195のうち、FCMパターン発生回路119
0、Headerパターン発生回路1191、アドレス
パターン発生回路1192、Pre−Wtiteパター
ン発生回路1193、Post−Writeパターン発
生回路1194、および固定パターン発生回路1195
は、「一定パターン発生回路」を構成する。
【0153】なお、指定パターン発生回路1189は、
上述したように、各種のパターンデータを発生するが、
本発明においては、上述したパターンデータに限られ
ず、再生信号の直流成分を抑制するパターンデータであ
れば、どのようなパターンデータであっても良い。
【0154】その他については、実施の形態1と同じで
ある。実施の形態2によれば、フォーマット回路は、プ
リフォーマット領域であることを示すタイミング信号に
基づいて、プリフォーマット領域に予め決められた直流
成分を抑制するパターンデータを記録でき、また、プリ
フォーマット領域、およびユーザデータ領域に記録する
記録データを任意に変更することができる。
【0155】今回開示された実施の形態はすべての点で
例示であって制限的なものではないと考えられるべきで
ある。本発明の範囲は、上記した実施の形態の説明では
なくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲
と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる
ことが意図される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 光磁気記録媒体とそのフォーマットを示す平
面図である。
【図2】 記録データ列のフォーマットを示す概略図で
ある。
【図3】 光ディスク装置のブロック図である。
【図4】 プリフォーマット領域、ユーザデータ領域か
らのデータの再生を説明するための図である。
【図5】 PLL回路のブロック図である。
【図6】 ファインクロックマーク検出信号、およびク
ロックの生成を説明するための図である。
【図7】 アドレス情報の検出、およびアドレス最終位
置検出信号の生成を説明するための図である。
【図8】 タイミング信号の生成を説明するための図で
ある。
【図9】 光ディスク装置により光磁気記録媒体に記録
される記録データ列を説明するための図である。
【図10】 この発明の実施の形態1におけるフォーマ
ット回路の概略ブロック図である。
【図11】 図10に示すタイミング発生回路における
532計上カウンタ、および39計上カウンタの動作を
説明する信号のタイミングチャート図である。
【図12】 図10に示すタイミング発生回路が生成す
るタイミング信号のチャートである。
【図13】 図3に示す光ディスク装置におけるデータ
記録方法の動作を説明するためのフローチャートであ
る。
【図14】 直流成分を抑制するパターンデータを記録
しないときの再生信号波形である。
【図15】 直流成分を抑制するパターンデータを記録
したときの再生信号波形である。
【図16】 この発明の実施の形態2におけるフォーマ
ット回路の概略ブロック図である。
【図17】 図16に示すカウンタ値比較回路群に入力
されるタイミング指定信号を説明するための図である。
【図18】 図16に示すタイミング発生回路が生成す
るタイミング信号のタイミングチャートである。
【図19】 実施の形態2において、光ディスク装置に
より光磁気記録媒体に記録される記録データ列を説明す
るための図である。
【符号の説明】
1 グルーブ、2 ランド、3 ファインクロックマー
ク、4〜9 ウォブル、10,30 プリフォーマット
領域、20 ユーザデータ領域、40,50回路、7
0,71 信号、100 光磁気記録媒体、101 ス
ピンドルモータ、102 光ピックアップ、103 F
CM検出回路、104 PLL回路、105 アドレス
検出回路、106 BPF、107 AD変換器、10
8 波形等化回路、109 ビタビ復号回路、110
アンフォーマット回路、111データ復調回路、112
BCHデコーダ、113 ヘッダ検出回路、114コ
ントローラ、115 タイミング発生回路、116 B
CHエンコーダ、117 データ変調回路、119,1
21 パターン発生回路、120 セレクタ回路、12
3 磁気ヘッド駆動回路、124 レーザ駆動回路、1
25 磁気ヘッド、126,130 フォーマット回
路、200 光ディスク回路、400 差分器、50
0,501,503,504 加算器、502,505
減算器、1020 光検出器、1020A,1020
B,1020C,1020D,1020E,1020F
領域、1041 位相比較回路、1042 LPF、
1043 電圧制御発振器、1044 1/532分周
器、1150 532計上カウンタ、1151 一致回
路、1152 39計上カウンタ、1153 カウンタ
値比較回路群、1189 指定パターン発生回路、11
90 FCMパターン発生回路、1191 Heade
rパターン発生回路、1192 アドレスパターン発生
回路、1193 Pre−Writeパターン発生回
路、1194 Post−Writeパターン発生回
路、1195 固定パターン発生回路。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5D044 BC06 CC04 DE02 DE03 GL01 GL21 5D090 AA01 BB10 CC02 DD03 EE11 GG17 GG25 GG27

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プリフォーマットされたプリフォーマッ
    ト領域とユーザデータを記録する記録領域とを含む光デ
    ィスクに記録するための記録データをフォーマットする
    フォーマット回路であって、 前記プリフォーマット領域に記録するためのパターンデ
    ータを発生するパターン発生回路と、 前記パターンデータまたは前記ユーザデータを選択する
    選択回路とを備え、 前記パターン発生回路は、再生信号の直流成分を抑制す
    るパターンデータを発生する、フォーマット回路。
  2. 【請求項2】 前記パターン発生回路は、前記プリフォ
    ーマット領域であることを示す第1のタイミング信号に
    基づいて前記パターンデータを発生し、 前記選択回路は、前記第1のタイミング信号に基づいて
    前記パターンデータを選択し、前記記録領域であること
    を示す第2のタイミング信号に基づいて前記ユーザデー
    タを選択する、請求項1に記載のフォーマット回路。
  3. 【請求項3】 前記パターン発生回路は、第1の論理か
    ら成る第1のデータと、第2の論理から成り、かつ、前
    記第1のデータと同じ個数の第2のデータとから成るパ
    ターンデータを発生させる、請求項1または請求項2に
    記載のフォーマット回路。
  4. 【請求項4】 前記パターン発生回路は、前記プリフォ
    ーマット領域を構成する領域の数に対応する複数のデー
    タ発生回路を含む、請求項1から請求項3のいずれか1
    項に記載のフォーマット回路。
  5. 【請求項5】 プリフォーマットされたプリフォーマッ
    ト領域とユーザデータを記録する記録領域とを含む光デ
    ィスクに記録するための記録データをフォーマットする
    フォーマット回路であって、 前記プリフォーマット領域または前記記録領域に記録す
    るためのパターンデータを発生するパターン発生回路
    と、 前記パターンデータまたは前記ユーザデータを選択する
    選択回路とを備え、 前記パターン発生回路は、再生信号の直流成分を抑制す
    るパターンデータを発生するフォーマット回路。
  6. 【請求項6】 前記パターン発生回路は、 予め決められた一定パターンデータを発生する一定パタ
    ーン発生回路と、 再生信号の直流成分を抑制する複数のパターンデータの
    うち、パターン指定信号によって指定された指定パター
    ンデータを発生する指定パターン発生回路とを含み、 前記指定パターン発生回路は、指定パターンタイミング
    信号に基づいて前記指定パターンデータを発生し、 前記一定パターン発生回路は、前記プリフォーマット領
    域であることを示す第1のタイミング信号に基づいて前
    記一定パターンを発生し、 前記セレクタは、前記指定パターンタイミング信号に基
    づいて指定パターンデータを選択し、前記第1のタイミ
    ング信号に基づいて前記一定パターンデータを選択し、
    前記記録領域であることを示す第2のタイミング信号に
    よって前記ユーザデータを選択する、請求項5に記載の
    フォーマット回路。
  7. 【請求項7】 前記パターン発生回路は、 予め決められた一定パターンデータを発生する一定パタ
    ーン発生回路と、 再生信号の直流成分を抑制する複数のパターンデータを
    有し、パターン指定信号によって指定された指定パター
    ンデータを前記複数のパターンデータから選択して発生
    する指定パターン発生回路とを含み、 前記指定パターン発生回路は、指定パターンタイミング
    信号に基づいて前記指定パターンデータを発生し、 前記一定パターン発生回路は、前記プリフォーマット領
    域であることを示す第1のタイミング信号に基づいて前
    記一定パターンを発生し、前記セレクタは、前記指定パ
    ターンタイミング信号に基づいて指定パターンデータを
    選択し、前記第1のタイミング信号に基づいて前記一定
    パターンデータを選択し、前記記録領域であることを示
    す第2のタイミング信号によって前記ユーザデータを選
    択する、請求項5に記載のフォーマット回路。
  8. 【請求項8】 前記セレクタ回路は、前記指定パターン
    タイミング信号と前記第1のタイミング信号とが入力さ
    れると、前記指定パターンタイミング信号に基づいて前
    記指定パターンデータを選択する、請求項6または請求
    項7に記載のフォーマット回路。
  9. 【請求項9】 前記指定パターン発生回路は、光ディス
    クの種類に応じて異なる指定パターンデータが指定され
    る、請求項6または請求項7に記載のフォーマット回
    路。
  10. 【請求項10】 前記指定パターン発生回路は、前記ユ
    ーザデータの変調方式に適した指定パターンデータが指
    定される、請求項6または請求項7に記載のフォーマッ
    ト回路。
  11. 【請求項11】 前記一定パターン発生回路は、前記プ
    リフォーマット領域を構成する領域の数に対応する複数
    のデータ発生回路を含む、請求項6から請求項10のい
    ずれか1項に記載のフォーマット回路。
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