JP2001093038A - 温冷蔵庫および自動販売機 - Google Patents

温冷蔵庫および自動販売機

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JP2001093038A
JP2001093038A JP25538499A JP25538499A JP2001093038A JP 2001093038 A JP2001093038 A JP 2001093038A JP 25538499 A JP25538499 A JP 25538499A JP 25538499 A JP25538499 A JP 25538499A JP 2001093038 A JP2001093038 A JP 2001093038A
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rooms
cooling
space
heating
room
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Keibai Go
奎培 呉
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 小型の冷却・加温手段を使用して収納庫内全
体を冷却又は加温する。 【解決手段】 自動販売機において、販売商品の収納庫
2内を複数の部屋3〜6に分割すると共に、当該複数の
部屋3〜6を冷気又は暖気を流す空間7で囲み、複数の
部屋3〜6及び空間7に選択的に冷気又は暖気を供給す
る冷却加温手段8を装備し、かつ冷却加温手段8は空間
7と複数の部屋3〜6を順次冷却又は加温し、全ての部
屋3〜6が冷却又は加温された状態では空間7だけを冷
却又は加温する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、温冷蔵庫および自
動販売機に関する。更に詳述すると、本発明は暖かい物
と冷たい物を同時に貯蔵できる温冷蔵庫と、商品を冷却
した状態又は暖めた状態で販売する自動販売機に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】冷やした食品や暖かい食品等を貯蔵して
おく装置として温冷蔵庫がある。温冷蔵庫の庫内は冷却
ゾーンと加温ゾーンに分割され断熱されている。冷却ゾ
ーンは冷却ユニットで形成した冷気によって冷却され、
加温ゾーンは加温ユニットで形成した暖気によって加温
される。したがって、冷却ユニットは冷やした食品等を
冷たい状態で貯蔵する冷却ゾーンの容積に見合った冷却
能力を、加温ユニットは暖かい食品等を暖めながら貯蔵
する加温ゾーンの容積に見合った加温能力をそれぞれ有
する必要がある。
【0003】また、温冷蔵庫と同じ原理によって商品を
冷却又は加温しながら貯蔵する装置として、自動販売機
がある。例えば缶入り飲料やパック入り飲料等の自動販
売機では、商品(缶入り飲料やパック入り飲料等)を適
温に冷却又は加温した状態で販売する。このため、自動
販売機は商品収納庫内を冷却等しているが、商品収納庫
内全体を一様に冷却等するとこれに要する電力消費量が
過大になって経済的でないため、商品収納庫内の商品を
払い出す払出口側の空間に空気を重点的に循環させて部
分的に冷却等したり、商品収納庫内を払出口側の部屋と
商品を補充する搬入口側の部屋とに分割して払出口側の
部屋のみを冷却等している。即ち、商品収納庫内の商品
全てを一様に冷却するのではなく、近々販売されると考
えられる商品のみを冷却等するようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上述の温
冷蔵庫では、大型化によって庫内容積を増加させるとそ
れに応じて大型の冷却ユニットと加温ユニットが必要に
なり、機械設備コストが嵩むと同時に設置スペースが大
きくなるという問題がある。また、大型の冷却ユニット
及び加温ユニットを備えた場合、貯蔵量の大小とは無関
係に庫内全体を冷却・加温し続けるため、大量のエネル
ギ・電気を消費してしまい、ランニングコストが増加す
る。そして、これらは自動販売機においても同様に問題
となる。
【0005】また、上述の自動販売機については、短時
間に多量の商品が払い出される場合には、販売適温に達
する前の十分に冷却等されていない商品が払い出される
虞がある。販売適温に達する前の商品の払い出しを防止
するには商品収納庫全体を冷却等するのが有効である
が、上述の通り経済的でなく、また、冷却や加温を行う
冷却加温手段も大型化してしまう。
【0006】本発明は、小型の冷却手段及び加温手段に
よって経済的に庫内を冷却,加温できる温冷蔵庫を提供
することを目的とすると共に、小型の冷却加温手段によ
って経済的に商品収納庫内を冷却又は加温できる自動販
売機を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに請求項1記載の温冷蔵庫は、庫内を冷却ゾーンと加
温ゾーンに分割すると共に、当該冷却ゾーンと加温ゾー
ンを複数の部屋に分割し、ゾーンごとに複数の部屋を冷
気又は暖気を流す空間で囲む一方、冷却ゾーンの複数の
部屋及び空間に選択的に冷気を供給する冷却手段と、加
温ゾーンの複数の部屋及び空間に選択的に暖気を供給す
る加温手段と、冷却手段の放熱を加温ゾーンに導く放熱
利用手段を装備し、かつ冷却手段は冷却ゾーンの空間と
複数の部屋を順次冷却し、全ての部屋が冷却された状態
では空間だけを冷却し、加温手段は加温ゾーンの空間と
複数の部屋を順次加温し、全ての部屋が加温された状態
では空間だけを加温するものである。
【0008】したがって、庫内の冷却ゾーンを冷却する
場合、冷却手段は各部屋と空間を一つずつ順番に冷却す
る。同時に冷却する部屋又は空間は一つであり、冷却手
段の能力は一番大きな部屋又は空間の容積に対応したも
ので足りる。同様に、庫内の加温ゾーンを加温する場
合、加温手段は各部屋と空間を一つずつ順番に加温す
る。同時に加温する部屋又は空間は一つであり、加温手
段の能力は一番大きな部屋又は空間の容積に対応したも
ので足りる。各ゾーンの部屋を囲む空間はこれら各部屋
を保温する断熱層となり、各部屋の冷却又は加温後に当
該空間のみを冷却又は加温することで、各部屋の温度維
持を図ることができる。一つの部屋又は空間を所定温度
まで一気に冷却又は加温した後で次の部屋又は空間を冷
却又は加温するようにしても良く、あるいは各部屋と空
間をそれぞれ一気に冷却又は加温せずに、冷却又は加温
する部屋又は空間を例えば所定時間毎に切り換えて繰り
返し冷却又は加温を行いながら各部屋及び空間の温度を
少しずつ所定温度に近づけるようにしても良い。1台の
小型の冷却手段によって冷却ゾーンの全ての部屋を冷却
することができ、また、1台の小型の加温手段によって
加温ゾーンの全ての部屋を加温することができるので、
冷却手段や加温手段を大型化してそれらの能力を高めた
のと同等の効果を得ることができる。冷却手段からは冷
却ゾーンを冷却することで熱が放出されるが、この放熱
は放熱利用手段によって導かれて加温ゾーンを加温する
のに使用される。
【0009】また、請求項2記載の温冷蔵庫は、冷却手
段及び加温手段は空間を通じて各部屋を順次冷却又は加
温するものである。したがって、各部屋を冷却又は加温
するために専用のダクト類を設置する必要がない。
【0010】さらに、請求項3記載の自動販売機は、販
売商品の収納庫内を複数の部屋に分割すると共に、当該
複数の部屋を冷気又は暖気を流す空間で囲み、複数の部
屋及び空間に選択的に冷気又は暖気を供給する冷却加温
手段を装備し、かつ冷却加温手段は空間と複数の部屋を
順次冷却又は加温し、全ての部屋が冷却又は加温された
状態では空間だけを冷却又は加温するものである。
【0011】したがって、自動販売機の収納庫内を冷却
又は加温する場合、冷却加温手段は各部屋と空間を一つ
ずつ順番に冷却又は加温する。同時に冷却又は加温する
部屋又は空間は一つであり、冷却加温手段の能力は一番
大きな部屋又は空間の容積に対応したもので足りる。各
部屋の周囲の空間は各部屋を保温する断熱層となり、各
部屋の冷却又は加温後にこの空間のみを冷却又は加温す
ることで、各部屋の温度維持を図ることができる。一つ
の部屋又は空間を所定温度まで一気に冷却又は加温した
後で次の部屋又は空間を冷却又は加温するようにしても
良く、あるいは各部屋と空間をそれぞれ一気に冷却又は
加温せずに、冷却又は加温する部屋又は空間を例えば所
定時間毎に切り換えて繰り返し冷却又は加温を行いなが
ら各部屋及び空間の温度を少しずつ所定温度に近づける
ようにしても良い。全ての部屋を冷却又は加温するの
で、収納されている商品全てを冷却又は加温することが
でき、短時間の間に多量の商品が払い出される場合であ
っても販売適温の商品を払い出すことができる。また、
1台の小型の冷却加温手段によって全ての部屋を冷却又
は加温することができるので、冷却加温手段を大型化し
てその能力を高めたのと同等の効果を得ることができ
る。
【0012】また、請求項4記載の自動販売機は、冷却
加温手段は空間を通じて各部屋を順次冷却又は加温する
ものである。したがって、各部屋を冷却又は加温するた
めに専用のダクト類を設置する必要がない。
【0013】また、請求項5記載の自動販売機は、収納
庫内を販売商品の移動方向に分割し、冷却加温手段は空
間を冷却又は加温した後に、先に払い出す商品を収納す
る部屋から順番に全ての部屋を冷却又は加温するもので
ある。したがって、先に払い出される(販売される)商
品が優先的に冷却又は加温される。
【0014】また、請求項6記載の自動販売機は、販売
商品の収納庫内を冷却ゾーンと加温ゾーンに分割すると
共に、当該冷却ゾーンと加温ゾーンを複数の部屋に分割
し、ゾーンごとに複数の部屋を冷気又は暖気を流す空間
で囲む一方、冷却ゾーンの複数の部屋及び空間に選択的
に冷気を供給する冷却手段と、加温ゾーンの複数の部屋
及び空間に選択的に暖気を供給する加温手段と、冷却手
段の放熱を加温ゾーンに導く放熱利用手段を装備し、か
つ冷却手段は冷却ゾーンの空間と複数の部屋を順次冷却
し、全ての部屋が冷却された状態では空間だけを冷却
し、加温手段は加温ゾーンの空間と複数の部屋を順次冷
却し、全ての部屋が加温された状態では空間だけを加温
するものである。
【0015】したがって、収納庫内の冷却ゾーンを冷却
する場合、冷却手段は各部屋と空間を一つずつ順番に冷
却する。同時に冷却する部屋又は空間は一つであり、冷
却手段の能力は一番大きな部屋又は空間の容積に対応し
たもので足りる。同様に、収納庫内の加温ゾーンを加温
する場合、加温手段は各部屋と空間を一つずつ順番に加
温する。同時に加温する部屋又は空間は一つであり、加
温手段の能力は一番大きな部屋又は空間の容積に対応し
たもので足りる。各ゾーンの部屋を囲む空間はこれら各
部屋を保温する断熱層となり、各部屋の冷却又は加温後
に当該空間のみを冷却又は加温することで、各部屋の温
度維持を図ることができる。一つの部屋又は空間を所定
温度まで一気に冷却又は加温した後で次の部屋又は空間
を冷却又は加温するようにしても良く、あるいは各部屋
と空間をそれぞれ一気に冷却又は加温せずに、冷却又は
加温する部屋又は空間を例えば所定時間毎に切り換えて
繰り返し冷却又は加温を行いながら各部屋及び空間の温
度を少しずつ所定温度に近づけるようにしても良い。1
台の小型の冷却手段によって冷却ゾーンの全ての部屋を
冷却することができ、また、1台の小型の加温手段によ
って加温ゾーンの全ての部屋を加温することができるの
で、冷却手段や加温手段を大型化してそれらの能力を高
めたのと同等の効果を得ることができる。このようにし
て、冷たい商品と暖かい商品を同時に取り扱うことがで
きる自動販売機が提供される。冷却手段からは冷却ゾー
ンを冷却することで熱が放出されるが、この放熱は放熱
利用手段によって導かれて加温ゾーンを加温するのに使
用される。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の構成を図面に示す
最良の形態に基づいて詳細に説明する。
【0017】図1及び図2に、本発明を適用した自動販
売機の実施形態の一例を示す。自動販売機は、販売商品
1の収納庫2内を複数例えば4つの部屋3〜6に分割す
ると共に、当該複数の部屋3〜6を冷気又は暖気を流す
空間7で囲み、複数の部屋3〜6及び空間7に選択的に
冷気又は暖気を供給する冷却加温手段8を装備し、かつ
冷却加温手段8は空間7と複数の部屋3〜6を順次冷却
又は加温し、全ての部屋3〜6が冷却又は加温された状
態では空間7だけを冷却又は加温するものである。
【0018】この自動販売機は、例えば缶入り飲料等の
商品1を販売するもので、収納庫2内に上から補充した
商品1を下から払い出すものである。断熱構造の収納庫
2内は、断熱板9によって例えば商品1の移動方向であ
る上下方向に4つの部屋3〜6に分割されている。各部
屋3〜6には商品貯蔵棚10が設置されており、図3に
示すシャッタ機構11を通じて商品1を上側の商品貯蔵
棚10からその真下の商品貯蔵棚10に落下させるよう
になっている。即ち、上側の商品貯蔵棚10とその真下
の商品貯蔵棚10の間の位置では断熱板9に孔9aが形
成されており、この孔9aを通じて商品1を落下させる
と共に、通常時には孔9aをシャッタ機構11が塞いで
各部屋3〜6の断熱性を維持している。
【0019】シャッタ機構11は、レバー12と、この
レバー12の下端に連結されて商品貯蔵棚10の一番下
の商品1を支持可能な下側アーム13と、レバー12の
上端に連結されて商品貯蔵棚10の下から二番目の商品
1を支持可能な上側アーム14と、レバー12を回動さ
せるソレノイド15と、ソレノイド15によって回動さ
れたレバー12を元の位置に戻すリターンスプリング1
6と、孔9aを塞ぐ遮蔽板17を備えて構成されてお
り、レバー12の回動により商品1を1個ずつ落下させ
る。即ち、通常時には図3中実線で示すように下側アー
ム13が商品貯蔵棚10の一番下の商品1を支えてお
り、商品貯蔵棚10内の商品1の落下を阻止している。
したがって、遮蔽板17はスプリング18によって持ち
上げられ、孔9aを塞いでいる。この状態より、図3中
2点鎖線で示すように、ソレノイド15がレバー12を
回動させると、上側アーム14が突出して下から二番目
の商品1を支えると共に、下側アーム13が引っ込んで
一番下の商品1を落下させる。商品1は自身の重みによ
って遮蔽板17を押し開き、下の部屋の商品貯蔵棚10
へと落下する。商品1が落下した後は、遮蔽板17はス
プリング18によって持ち上げられて孔9aを塞ぎ、部
屋3〜6間を断熱する。この後、ソレノイド15はオフ
状態になり、レバー12はリターンスプリング16によ
って元の位置(図3中実線位置)に戻される。これによ
り、上側アーム14が引っ込み且つ下側アーム13が突
出するので、上側アーム14に支えられていた商品1が
下側アーム13の上に落下し、商品貯蔵棚10の商品1
が1個分ずつ下降する。商品1が1つ販売されるたびに
各部屋3〜6間のシャッタ機構11は商品1を1つずつ
落下させる。これにより、収納庫2内の商品1が全体と
して上から下へと移動する。なお、一番下のシャッタ機
構11によって落下された商品1はシュート24を滑っ
てフラップ扉23に導かれ、商品購入者によって取り出
される。
【0020】空間7は、収納庫2の壁19と自動販売機
の外箱20との間に形成され、収納庫2の下方に設けら
れた商品1をフラップ扉23に導くシュート24の裏側
の部屋35に通じている。空間7は、各部屋3〜6に例
えば一対の通気口21によって通じている。通気口21
は例えば向かい合う壁19に1つずつ設けられており、
各部屋3〜6を空気が通り抜けやすいようになってい
る。対となる通気口21のうちの一方にはファン36を
備えたシャッタ37が、他方にはファンを備えていない
シャッタ22が取り付けられている。各部屋3〜6の各
シャッタ37,22は同時に開閉し、シャッタ37の開
動作に連動してファン36が回転するようになってい
る。したがって、各シャッタ37,22が開くとファン
36によって空間7内の空気が通気口21から強制的に
部屋3〜6内に引き込まれ、これに伴って部屋3〜6内
の空気が反対側の通気口21から空間7内に送り出され
ることになり、当該部屋3〜6と空間7の間で空気の交
換が行われる。また、ファン36によって空気の流れを
強制的に作ることで、部屋3〜6内の空気を撹拌するこ
ともできる。即ち、ファン36が各部屋3〜6内の空気
を撹拌させる手段となっている。各シャッタ37,22
及びファン36は、各部屋3〜6毎に独立して操作可能
となっている。
【0021】空間7及び各部屋3〜6には図示しない温
度センサがそれぞれ取り付けられており、各温度センサ
からの出力に基づいてシャッタ37,22及びファン3
6は自動的に開閉操作される。
【0022】冷却加温手段8は、例えば冷却稼働と加温
稼働に運転切り換え可能なヒートポンプ装置であり、空
間7を通じて各部屋3〜6を順次冷却又は加温する。冷
却加温手段8は、冷媒を蒸発させて空間7内を冷却する
ための蒸発器25、空間7内を加温するヒータ26、空
気循環用のファン27、凝縮器28、送風ファン29、
圧縮機30を備えて構成されており、蒸発器25、ヒー
タ26及びファン27はシュート24の裏側の部屋35
に、凝縮器28、送風ファン29及び圧縮機30は機械
室31に配置されている。
【0023】ここで、冷却加温手段8の能力と空間7及
び各部屋3〜6の容積との関係について説明すると、空
間7の容積は、冷却加温手段8の冷却又は加温能力の範
囲内であることが必要である。また、各部屋3〜6の最
大容積は、冷却加温手段8の冷却又は加温能力の範囲内
であることが必要である。つまり、冷却加温手段8とし
ては、空間7と各部屋3〜6のうち最大の容積のものを
冷却又は加温し得る能力を少なくとも有していれば足
り、小型の冷却加温手段8の採用が可能となる。もっと
も、小型の冷却加温手段8ではなく、大型の冷却加温手
段8を採用する場合であっても、一旦全ての部屋3〜6
を冷却又は加温した後は、各部屋3〜6の周囲の狭い空
間7だけを冷却又は加温すれば全ての部屋3〜6を適温
に維持できるというメリットはそのまま有する。
【0024】冷却加温手段8は、空間7を冷却又は加温
した後に全ての部屋3〜6を順次冷却又は加温する。例
えば、より先に払い出される商品1を収納する下側の部
屋3から順番に部屋4→部屋5→部屋6へと冷却又は加
温する。即ち、先ず最初に、全ての部屋3〜6の通気口
21のシャッタ37,22を閉じた状態で、冷却加温手
段8は空間7を冷却又は加温する。冷却加温手段8によ
って形成された冷気又は暖気は部屋35から空間7に流
入し、この空間7を流れながら冷却又は加温を行った
後、部屋35へと循環する。そして、空間7内の温度が
適温に達したことを空間7の温度センサが検出すると、
1番下の部屋(以下、第1の部屋という)3のシャッタ
37,22が開いて通気口21を開き、これに連動して
ファン36が回転し始める。したがって第1の部屋3と
空間7の間で空気の交換が行われ、冷却加温手段8によ
って第1の部屋3内が冷却又は加温される。この場合、
空間7内は既に冷却又は加温されているので、冷却加温
手段8の働きは第1の部屋3のみを冷却又は加温するの
にほぼ等しいものとなる。なお、各部屋3〜6及び空間
7の温度センサは、所定温度でオン信号を出力するよう
に予め設定されいる。
【0025】次に、第1の部屋3内の温度が適温に達し
たことを第1の部屋3の温度センサが検出すると、第1
の部屋3のシャッタ37,22が閉じて通気口21を塞
ぎ、これに連動して第1の部屋3のファン36が停止す
る。同時に、第1の部屋3の上隣りの第2部屋4のシャ
ッタ37,22が開いて通気口21を開くと共に、これ
に連動して第2の部屋4のファン36が回転し始める。
したがって、適温になった第1の部屋3が閉め切られ、
今度は空間7と第2の部屋4との間で空気の交換が行わ
れ、冷却加温手段8によって第2の部屋4内が冷却又は
加温される。この場合、空間7内は既に適温に冷却又は
加温されているので、冷却加温手段8の働きは第2の部
屋4のみを冷却又は加温するのにほぼ等しいものとな
る。
【0026】同様にして、第2の部屋4の次にその上隣
りの第3の部屋5が冷却又は加温され、その次に第3の
部屋5の上隣りの第4の部屋6が冷却又は加温される。
そして、第4の部屋6を適温に冷却又は加温し終える
と、第4の部屋6のシャッタ37,22が閉じて各通気
口19を塞ぐと共にファン36が停止し、第4の部屋6
も閉め切られる。即ち、適温になっている全ての部屋3
〜6が閉め切られており、冷却加温手段8は空間7のみ
を冷却又は加温する。空間7は各部屋3〜6の温度を維
持する断熱層であり、この断熱層が冷却加温手段8によ
って温度制御されているので、各部屋3〜6の温度が一
定に維持される。即ち、全ての部屋3〜6が適温まで冷
却又は加温されたのちには各部屋3〜6の断熱層となる
空間7だけを温度制御し、少ないエネルギーで各部屋3
〜6の温度維持を図ることができる。このため、全ての
部屋3〜6を冷却又は加温し続ける場合に比べてランニ
ングコストを安くすることができる。
【0027】なお、商品1の下降や放熱等によって各部
屋3〜6内の温度が変化するが、この温度変化を各部屋
3〜6に設けられている温度センサが検知すると、温度
変化が検知された部屋3〜6のシャッタ37,22が開
いて通気口21を開き、これに連動してファン36が回
転し始める。これにより、冷却又は加温されている空間
7内の空気が当該部屋3〜6内に取り込まれ、自動的に
空気交換が行われて当該部屋3〜6内の温度維持が図ら
れる。
【0028】本発明の自動販売機では、冷却加温手段8
は各部屋3〜6と空間7とを順番に一つずつ冷却又は加
温するので、各部屋3〜6と空間7のうち最大容積のも
のを冷却又は加温し得る能力を少なくとも有していれば
足りる。このため、大型の自動販売機で収納庫2の容量
が大きな場合であっても、比較的小型の冷却加温手段8
を使用することができる。
【0029】また、小型の冷却加温手段8によって全て
の部屋3〜6を冷却又は加温しているので、短時間の間
に多量の商品1を払い出す場合であっても、適温に冷却
又は加温された商品1を払い出すことができる。即ち、
短時間の間に多量の商品1が払い出される場合には、た
とえば第4の部屋6内に収納されている商品1は第3の
部屋5→第2の部屋4→第1の部屋3を短時間で通過す
るためこれらの部屋3〜5内で冷却又は加温される時間
は短くなるが、本発明の自動販売機では全ての部屋3〜
6を冷却又は加温しているので、第1の部屋3等の通過
時間が短い商品1も十分に冷却又は加温されて適温にな
った状態で払い出すことができる。
【0030】なお、上述の形態は本発明の好適な形態の
一例ではあるがこれに限定されるものではなく本発明の
要旨を逸脱しない範囲において種々変形実施可能であ
る。例えば、上述の説明では、各部屋3〜6を冷却又は
加温したのちに断熱層である空間7のみに冷気又は暖気
を供給して各部屋3〜6の温度維持を図る場合におい
て、温度センサによって各部屋3〜6内の温度変換を検
知したときに当該部屋3〜6内に空間7内の空気を取り
込んで自動的に空気交換を行うようにしていたが、温度
センサの検知に代えて、例えばタイマーを設けて所定時
間毎に自動的に空気交換を行うようにしても良い。
【0031】また、各部屋3〜6内の空気を撹拌する手
段として、ファン類を設けても良い。この場合には、各
部屋3〜6内の温度を均一にして効率よく冷却又は加温
することができる。なお、このファン類は所定時間毎に
自動的にオン・オフされるようにしても良い。
【0032】また、上述の説明では、収納庫2内を4つ
の部屋3〜6に分割した場合を例にしていたが、2つの
部屋、3つの部屋、あるいは5つ以上の部屋に分割して
も良いことは勿論である。
【0033】また、収納庫2内を商品1の移動方向であ
る上下方向に分割して複数の部屋3〜6を形成していた
が、左右方向、前後方向、斜め方向に分割して複数の部
屋を形成しても良い。
【0034】また、各部屋3〜6の容積を同一にしても
良く、相違させても良い。例えば第1の部屋3の容積を
他の部屋4〜6の容積よりも小さくしておくことで、第
1の部屋3を迅速に適温にまで冷却又は加温することが
できるので、先に払い出される商品1を素早く適温にま
で冷却又は加温することができる。
【0035】また、部屋35に熱交換チューブを配置
し、加温稼働を行う場合には熱交換チューブ内に圧縮機
30を冷却して加熱された温風を導くようにしても良
い。熱交換チューブ内に温風を導くことで部屋35から
空間7に供給される空気を暖めることができ、圧縮機3
0からの放熱を有効利用することができる。
【0036】また、収納庫2全体を選択的に冷却又は加
温し、冷たい商品1と暖かい商品1のうちいずれか一方
のみを取り扱う自動販売機を例に説明していたが、図4
に示すように、収納庫2を冷却ゾーン33と加温ゾーン
34に分割して冷たい商品1と暖かい商品1を取り扱う
自動販売機に適用しても良い。この場合には、収納庫2
内の冷却ゾーン33と加温ゾーン34を独立させ、ゾー
ン33,34毎に複数の部屋3〜6に分割すると共に当
該部屋3〜6を別々の空間7で囲むようにする。そし
て、加温ゾーン34の部屋35内に断熱材の隔壁によっ
て画された熱交換室41を形成して熱交換チューブ32
を配置し、この熱交換チューブ32内に冷却ゾーン33
の冷却加温手段8の凝縮器28を冷却して加熱された温
風を導くようにすることが好ましい。熱交換チューブ3
2内に温風を導くことで、熱交換室41内を加温するこ
とができる。熱交換室41内で加温された空気は部屋3
5内に流入して冷却加温手段8によってさらに加熱され
た後、部屋35→空間7→熱交換室41→部屋35へと
循環する。熱交換チューブ32に温風を導くことで冷却
加温手段8のヒータ26による発熱量を減少させること
ができ、冷却ゾーン33側の凝縮器28からの放熱を加
温ゾーン34側で有効に使用することができる。
【0037】また、熱交換室41を形成すると共にこの
熱交換室41に熱交換チューブ32を設けることに代え
て、冷却ゾーン33の凝縮器28を冷却して加熱された
温風を加温ゾーン34の部屋35に導くダクト類を設け
ても良い。この場合は、ダクト類によって導かれた温風
を冷却加温手段8によって加熱した後、部屋35→空間
7→部屋35へと循環させる。また、ダクト類によって
部屋35内に温風を導くことで加温ゾーン34内の圧力
が上昇するが、例えば部屋35に図示しない減圧手段を
設けて空間7から戻ってきた空気を外に放出するように
しても良い。
【0038】さらに、上述の説明では、空間7を通じて
各部屋3〜6を冷却又は加温していたが、例えば部屋3
5内の冷気又は暖気を各部屋3〜6に導くダクト類を設
け、当該ダクト類の流路を開閉制御することで各部屋3
〜6を順次冷却又は加温するようにしても良い。
【0039】次に、本発明を適用した温冷蔵庫について
説明する。上述の図4の自動販売機は、本発明の温冷蔵
庫に商品1を払い出す機構を付加したものである。即
ち、図4の自動販売機は本発明の温冷蔵庫を利用したも
のであり、図4には商品1を払い出す機構の記載が省略
されているので、図4に基づいて温冷蔵庫を説明する。
【0040】温冷蔵庫は、庫2内を冷却ゾーン33と加
温ゾーン34に分割すると共に、当該冷却ゾーン33と
加温ゾーン34を複数例えば4つの部屋3〜6に分割
し、ゾーン33,34ごとに複数の部屋3〜6を冷気又
は暖気を流す空間7で囲む一方、冷却ゾーン33の複数
の部屋3〜6及び空間7に選択的に冷気を供給する冷却
手段38と、加温ゾーン34の複数の部屋3〜6及び空
間7に選択的に暖気を供給する加温手段39と、冷却手
段38の放熱を加温ゾーン34に導く放熱利用手段40
を装備し、かつ冷却手段38は冷却ゾーン33の空間7
と複数の部屋3〜6を順次冷却し、全ての部屋3〜6が
冷却された状態では空間7だけを冷却し、加温手段39
は加温ゾーン34の空間7と複数の部屋3〜6を順次加
温し、全ての部屋3〜6が加温された状態では空間7だ
けを加温するものである。断熱構造の庫2内は断熱材に
よって冷却ゾーン33と加温ゾーン34に分割され、さ
らに各ゾーン33,34は断熱板9によって例えば上下
方向に4つの独立した部屋3〜6に分割されている。
【0041】空間7は、庫2の壁19と温冷蔵庫の外箱
20との間に形成され、庫2の下方に設けられた部屋3
5に通じている。空間7は、各部屋3〜6に例えば一対
の通気口21によって通じている。通気口21は例えば
向かい合う壁19に1つずつ設けられており、各部屋3
〜6を空気が通り抜けやすいようになっている。対とな
る通気口21のうちの一方にはファン36を備えたシャ
ッタ37が、他方にはファンを備えていないシャッタ2
2が取り付けられている。各部屋3〜6の各シャッタ3
7,22は同時に開閉し、シャッタ37の開動作に連動
してファン36が回転するようになっている。したがっ
て、各シャッタ37,22が開くとファン36によって
空間7内の空気が通気口21から強制的に部屋3〜6内
に引き込まれ、これに伴って部屋3〜6内の空気が反対
側の通気口21から空間7内に送り出されることにな
り、当該部屋3〜6と空間7の間で空気の交換が行われ
る。また、ファン36によって空気の流れを強制的に作
ることで、部屋3〜6内の空気を撹拌することもでき
る。即ち、ファン36が各部屋3〜6内の空気を撹拌さ
せる手段となっている。各シャッタ37,22及びファ
ン36は、各部屋3〜6毎に独立して操作可能となって
いる。
【0042】空間7及び各部屋3〜6には図示しない温
度センサがそれぞれ取り付けられており、各温度センサ
からの出力に基づいてシャッタ37,22及びファン3
6は自動的に開閉操作される。
【0043】冷却手段38及び加温手段39は、冷却稼
働と加温稼働とに運転切り換え可能なヒートポンプ装置
であり、空間7を通じて各部屋3〜6を順次冷却又は加
温する。冷却手段38は、冷媒を蒸発させて空間7内を
冷却するための蒸発器25、空気循環用のファン27、
凝縮器28、送風ファン29、圧縮機30を備えて構成
されており、蒸発器25及びファン27は部屋35に、
凝縮器28、送風ファン29及び圧縮機30は機械室3
1に配置されている。加温手段39は冷却手段39と同
様の機器類からなり、冷却サイクルの場合に対して冷媒
の流れを変化させて加温サイクルとして使用する。ま
た、加温手段39は、空間7内を補助的に加温するヒー
タ26を備えており、このヒータ26は部屋35内に配
置されている。
【0044】放熱利用手段40は、例えば熱交換チュー
ブ32であり、加温ゾーン34の部屋35内に設けられ
た熱交換室41内に配置されている。この熱交換室41
は、断熱材の隔壁によって画されている。熱交換チュー
ブ32の上流端は冷却ゾーン33の冷却手段38の凝縮
器28の近傍に開口しており、この凝縮器28を冷却し
て加熱された温風が流入する。熱交換チューブ32内に
温風を流入させることで、加温ゾーン34側の空間7に
供給される空気が暖められ、加温手段39のヒータ26
による発熱量を減少させることができる。即ち、冷却ゾ
ーン33側の凝縮器28からの放熱を加温ゾーン34側
で有効に使用することができる。
【0045】ここで、冷却手段38及び加温手段39の
能力と空間7及び各部屋3〜6の容積との関係について
説明すると、冷却ゾーン33の空間7の容積は冷却手段
38の冷却能力の範囲内、加温ゾーン34の空間7の容
積は加温手段39の加温能力の範囲内であることが必要
である。また、冷却ゾーン33の部屋3〜6の最大容積
は冷却手段8の冷却能力の範囲内、加温ゾーン34の部
屋3〜6の最大容積は加温手段8の加温能力の範囲内で
あることが必要である。つまり、冷却手段38,加温手
段39としては、それぞれの空間7と各部屋3〜6のう
ち最大の容積のものを冷却又は加温し得る能力を少なく
とも有していれば足り、小型の冷却手段38や加温手段
39の採用が可能となる。もっとも、小型の冷却手段3
8や加温手段39ではなく、大型の冷却手段38や加温
手段39を採用する場合であっても、一旦全ての部屋3
〜6を冷却又は加温した後は、各部屋3〜6の周囲の狭
い空間7だけを冷却又は加温すれば全ての部屋3〜6を
適温に維持できるというメリットはそのまま有する。
【0046】次に、庫2内を冷却及び加温する方法を、
例えば冷却ゾーン33について下側の部屋3から順番に
部屋4→部屋5→部屋6へと冷却する場合を例に説明す
る。ただし、冷却する順序はこれに限るものではない。
また、加温ゾーン34についても同様の方法で加温が行
われる。
【0047】先ず最初に、全ての部屋3〜6の通気口2
1のシャッタ37,22を閉じた状態で、冷却手段38
は空間7を冷却する。冷却手段38によって形成された
冷気は部屋35から空間7に流入し、この空間7を流れ
ながら冷却した後、部屋35へと循環する。そして、空
間7内の温度が適温に達したことを空間7の温度センサ
が検出すると、1番下の部屋(以下、第1の部屋とい
う)3のシャッタ37,22が開いて通気口21を開
き、これに連動してファン36が回転し始める。したが
って第1の部屋3と空間7の間で空気の交換が行われ、
冷却手段38によって第1の部屋3内が冷却される。こ
の場合、空間7内は既に冷却されているので、冷却手段
38の働きは第1の部屋3のみを冷却するのにほぼ等し
いものとなる。なお、各部屋3〜6及び空間7の温度セ
ンサは、所定温度でオン信号を出力するように予め設定
されいる。
【0048】次に、第1の部屋3内の温度が適温に達し
たことを第1の部屋3の温度センサが検出すると、第1
の部屋3のシャッタ37,22が閉じて通気口21を塞
ぎ、これに連動して第1の部屋3のファン36が停止す
る。同時に、第1の部屋3の上隣りの第2部屋4のシャ
ッタ37,22が開いて通気口21を開くと共に、これ
に連動して第2の部屋4のファン36が回転し始める。
したがって、適温になった第1の部屋3が閉め切られ、
今度は空間7と第2の部屋4との間で空気の交換が行わ
れ、冷却手段38によって第2の部屋4内が冷却され
る。この場合、空間7内は既に適温に冷却されているの
で、冷却手段38の働きは第2の部屋4のみを冷却する
のにほぼ等しいものとなる。
【0049】同様にして、第2の部屋4の次にその上隣
りの第3の部屋5が冷却され、その次に第3の部屋5の
上隣りの第4の部屋6が冷却される。そして、第4の部
屋6を適温に冷却し終えると、第4の部屋6のシャッタ
37,22が閉じて各通気口19を塞ぐと共にファン3
6が停止し、第4の部屋6も閉め切られる。即ち、適温
になっている全ての部屋3〜6が閉め切られており、冷
却手段38は空間7のみを冷却する。空間7は各部屋3
〜6の温度を維持する断熱層であり、この断熱層が冷却
手段38によって温度制御されているので、各部屋3〜
6の温度が一定に維持される。即ち、全ての部屋3〜6
が適温まで冷却されたのちには各部屋3〜6の断熱層と
なる空間7だけを温度制御し、少ないエネルギーで各部
屋3〜6の温度維持を図ることができる。このため、全
ての部屋3〜6を冷却し続ける場合に比べてランニング
コストを安くすることができる。
【0050】なお、放熱等によって各部屋3〜6内の温
度が変化するが、この温度変化を各部屋3〜6に設けら
れている温度センサが検知すると、温度変化が検知され
た部屋3〜6のシャッタ37,22が開いて通気口21
を開き、これに連動してファン36が回転し始める。こ
れにより、冷却されている空間7内の空気が当該部屋3
〜6内に取り込まれ、自動的に空気交換が行われて当該
部屋3〜6内の温度維持が図られる。
【0051】また、加温ゾーン34には熱交換室41が
設けられているので、部屋35の近傍で空気の流れが冷
却ゾーン33と異なる。即ち、加温手段39によって形
成された暖気が部屋35から空間7に流入し、この空間
7を流れながら加温した後、熱交換室41へと流入す
る。この熱交換室41内に流入した空気は熱交換チュー
ブ32によって加熱された後、部屋35へと循環し、加
温手段39によってさらに暖められて再び暖気となって
空間7を加温する。熱交換チューブ32には冷却ゾーン
33の冷却手段38の放熱によって暖められた空気が流
れているので、この放熱を利用して加温ゾーン34を加
温することができる。即ち、放熱を有効利用することが
できる。
【0052】本発明の温冷蔵庫では、冷却手段38,加
温手段39は各部屋3〜6と空間7とを順番に一つずつ
冷却又は加温するので、各部屋3〜6と空間7のうち最
大容積のものを冷却又は加温し得る能力を少なくとも有
していれば足りる。このため、大型の温冷蔵庫で庫内容
量が大きな場合であっても、比較的小型の冷却手段38
及び加温手段3を使用することができる。
【0053】なお、上述の形態は本発明の好適な形態の
一例ではあるがこれに限定されるものではなく本発明の
要旨を逸脱しない範囲において種々変形実施可能であ
る。例えば、上述の説明では、各部屋3〜6を冷却又は
加温したのちに断熱層である空間7のみに冷気又は暖気
を供給して各部屋3〜6の温度維持を図る場合におい
て、温度センサによって各部屋3〜6内の温度変換を検
知したときに当該部屋3〜6内に空間7内の空気を取り
込んで自動的に空気交換を行うようにしていたが、温度
センサの検知に代えて、例えばタイマーを設けて所定時
間毎に自動的に空気交換を行うようにしても良い。
【0054】また、各部屋3〜6内の空気を撹拌する手
段として、ファン類を設けても良い。この場合には、各
部屋3〜6内の温度を均一にして効率よく冷却又は加温
することができる。なお、このファン類は所定時間毎に
自動的にオン・オフされるようにしても良い。
【0055】また、上述の説明では、庫2内を4つの部
屋3〜6に分割した場合を例にしていたが、2つの部
屋、3つの部屋、あるいは5つ以上の部屋に分割しても
良いことは勿論である。
【0056】また、庫2内を上下方向に分割して複数の
部屋3〜6を形成していたが、左右方向、前後方向、斜
め方向に分割して複数の部屋を形成しても良い。
【0057】また、上述の説明では、空間7を通じて各
部屋3〜6を冷却又は加温していたが、例えば部屋35
内の冷気又は暖気を各部屋3〜6に導くダクト類を設
け、当該ダクト類の流路を開閉制御することで各部屋3
〜6を順次冷却又は加温するようにしても良い。
【0058】さらに、放熱利用手段40は熱交換チュー
ブ32に限るものではなく、例えば冷却ゾーン33の凝
縮器28を冷却して加熱された温風を加温ゾーン34の
部屋35に導くダクト類であっても良い。この場合に
は、放熱利用手段40によって導かれた温風を加温手段
34によって加熱した後、部屋35→空間7→部屋35
へと循環させる。また、ダクト類によって部屋35内に
温風を導くことで加温ゾーン34内の圧力が上昇する
が、例えば部屋35に図示しない減圧手段を設けて空間
7から戻ってきた空気を外に放出するようにしても良
い。
【0059】また、加温手段39をヒートポンプ装置と
ヒータ26を備えて構成していたが、ヒートポンプ装置
を省略し、ヒータ26の使用によって加温ゾーン34を
加温するようにしても良い。ヒートポンプ装置を省略す
ることによって加温手段39を安価なものとし設備コス
トを抑えることができる。
【0060】
【発明の効果】以上説明したように請求項1記載の温冷
蔵庫では、庫内を冷却ゾーンと加温ゾーンに分割すると
共に、当該冷却ゾーンと加温ゾーンを複数の部屋に分割
し、ゾーンごとに複数の部屋を冷気又は暖気を流す空間
で囲む一方、冷却ゾーンの複数の部屋及び空間に選択的
に冷気を供給する冷却手段と、加温ゾーンの複数の部屋
及び空間に選択的に暖気を供給する加温手段と、冷却手
段の放熱を加温ゾーンに導く放熱利用手段を装備し、か
つ冷却手段は冷却ゾーンの空間と複数の部屋を順次冷却
し、全ての部屋が冷却された状態では空間だけを冷却
し、加温手段は加温ゾーンの空間と複数の部屋を順次冷
却し、全ての部屋が加温された状態では空間だけを加温
するので、ランニングコストを安くすることができる。
即ち、各部屋を冷却又は加温したのちはこれらの部屋の
断熱層となる空間のみを冷却又は加温し続けている。し
たがって、安いコストで各部屋の温度維持を図ることが
できると共に、省エネルギー化することができる。ま
た、比較的小型の冷却手段と加温手段で庫内全体の冷却
と加温を行うことができるので、冷却手段及び加温手段
を大型化して冷却能力及び加温能力を高めたのと同等の
効果を得ることができ、設備に要するコストも安く抑え
ることができる。例えば庫内を4つの部屋に分割した場
合には、冷却手段の能力と加温手段の能力を約4倍に高
めたのと同等の効果を得ることができる。さらに、冷却
ゾーンを冷却することで冷却手段から放出される熱を放
熱利用手段によって加温ゾーンに導いているので、冷却
ゾーンでの放熱を利用して加温ゾーンを暖めることがで
き、放熱の有効利用が可能となる。
【0061】また、請求項2記載の温冷蔵庫では、冷却
手段及び加温手段は空間を通じて各部屋を順次冷却又は
加温するので、各部屋を冷却又は加温するために専用の
ダクト類を設置する必要がなく、大掛かりな設備を必要
とすることがないので設備コストをより一層抑えること
ができる。
【0062】さらに、請求項3記載の自動販売機では、
販売商品の収納庫内を複数の部屋に分割すると共に、当
該複数の部屋を冷気又は暖気を流す空間で囲み、複数の
部屋及び空間に選択的に冷気又は暖気を供給する冷却加
温手段を装備し、かつ冷却加温手段は空間と複数の部屋
を順次冷却又は加温し、全ての部屋が冷却又は加温され
た状態では空間だけを冷却又は加温するので、ランニン
グコストを安くすることができる。即ち、各部屋を冷却
又は加温したのちはこれらの部屋の断熱層となる空間の
みを冷却又は加温し続けている。したがって、安いコス
トで各部屋の温度維持を図ることができると共に、省エ
ネルギー化することができる。また、比較的小型の冷却
加温手段で貯蔵庫全体の冷却又は加温を行うことができ
るので、冷却加温手段を大型化して冷却又は加温能力を
高めたのと同等の効果を得ることができ、設備に要する
コストも安く抑えることができる。例えば商品収納庫内
を4つの部屋に分割した場合には、冷却加温手段の能力
を約4倍に高めたのと同等の効果を得ることができる。
そして、小型の冷却加温手段を使用したとしても商品収
納庫全体を冷却又は加温するので、短時間の間に多量の
商品が払い出される場合であっても適温に冷却又は加温
された商品を払い出すことができる。
【0063】また、請求項4記載の自動販売機では、冷
却加温手段は空間を通じて各部屋を順次冷却又は加温す
るので、各部屋を冷却又は加温するために専用のダクト
類を設置する必要がなく、大掛かりな設備を必要とする
ことがないので設備コストをより一層抑えることができ
る。
【0064】また、請求項5記載の自動販売機では、収
納庫内を販売商品の移動方向に分割し、冷却加温手段は
空間を冷却又は加温した後に、先に払い出す商品を収納
する部屋から順番に全ての部屋を冷却又は加温するの
で、先に払い出す(販売する)商品を優先して冷却又は
加温することができる。
【0065】また、請求項6記載の自動販売機では、販
売商品の収納庫内を冷却ゾーンと加温ゾーンに分割する
と共に、当該冷却ゾーンと加温ゾーンを複数の部屋に分
割し、ゾーンごとに複数の部屋を冷気又は暖気を流す空
間で囲む一方、冷却ゾーンの複数の部屋及び空間に選択
的に冷気を供給する冷却手段と、加温ゾーンの複数の部
屋及び空間に選択的に暖気を供給する加温手段と、冷却
手段の放熱を加温ゾーンに導く放熱利用手段を装備し、
かつ冷却手段は冷却ゾーンの空間と複数の部屋を順次冷
却し、全ての部屋が冷却された状態では空間だけを冷却
し、加温手段は加温ゾーンの空間と複数の部屋を順次冷
却し、全ての部屋が加温された状態では空間だけを加温
するので、冷たい販売商品と暖かい販売商品を一緒に取
り扱うことができる。また、冷却ゾーンを冷却すること
で冷却手段から放出される熱を放熱利用手段によって加
温ゾーンに導いているので、冷却ゾーンでの放熱を利用
して加温ゾーンを暖めることができ、放熱の有効利用が
可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した自動販売機の実施形態の一例
を示す断面図である。
【図2】同自動販売機の複数の部屋とこれらを囲む空間
の概念図である。
【図3】同自動販売機のシャッター機構を詳しく示す断
面図である。
【図4】同自動販売機の他の実施形態を示す概念図であ
る。
【符号の説明】
1 商品 2 収納庫 3〜6 部屋 7 空間 8 冷却加温手段 33 冷却ゾーン 34 加温ゾーン 38 冷却手段 39 加温手段 40 放熱利用手段

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 庫内を冷却ゾーンと加温ゾーンに分割す
    ると共に、当該冷却ゾーンと加温ゾーンを複数の部屋に
    分割し、前記ゾーンごとに前記複数の部屋を冷気又は暖
    気を流す空間で囲む一方、前記冷却ゾーンの複数の部屋
    及び空間に選択的に冷気を供給する冷却手段と、前記加
    温ゾーンの複数の部屋及び空間に選択的に暖気を供給す
    る加温手段と、前記冷却手段の放熱を前記加温ゾーンに
    導く放熱利用手段を装備し、かつ前記冷却手段は前記冷
    却ゾーンの空間と複数の部屋を順次冷却し、全ての部屋
    が冷却された状態では前記空間だけを冷却し、前記加温
    手段は前記加温ゾーンの空間と複数の部屋を順次加温
    し、全ての部屋が加温された状態では前記空間だけを加
    温することを特徴とする温冷蔵庫。
  2. 【請求項2】 前記冷却手段及び加温手段は前記空間を
    通じて各部屋を順次冷却又は加温することを特徴とする
    請求項1記載の温冷蔵庫。
  3. 【請求項3】 販売商品の収納庫内を複数の部屋に分割
    すると共に、当該複数の部屋を冷気又は暖気を流す空間
    で囲み、前記複数の部屋及び空間に選択的に冷気又は暖
    気を供給する冷却加温手段を装備し、かつ前記冷却加温
    手段は前記空間と前記複数の部屋を順次冷却又は加温
    し、全ての部屋が冷却又は加温された状態では前記空間
    だけを冷却又は加温することを特徴とする自動販売機。
  4. 【請求項4】 前記冷却加温手段は前記空間を通じて前
    記各部屋を順次冷却又は加温することを特徴とする請求
    項3記載の自動販売機。
  5. 【請求項5】 前記収納庫内を前記販売商品の移動方向
    に分割し、前記冷却加温手段は前記空間を冷却又は加温
    した後に、先に払い出す商品を収納する部屋から順番に
    全ての部屋を冷却又は加温することを特徴とする請求項
    3又は4記載の自動販売機。
  6. 【請求項6】 販売商品の収納庫内を冷却ゾーンと加温
    ゾーンに分割すると共に、当該冷却ゾーンと加温ゾーン
    を複数の部屋に分割し、前記ゾーンごとに前記複数の部
    屋を冷気又は暖気を流す空間で囲む一方、前記冷却ゾー
    ンの複数の部屋及び空間に選択的に冷気を供給する冷却
    手段と、前記加温ゾーンの複数の部屋及び空間に選択的
    に暖気を供給する加温手段と、前記冷却手段の放熱を前
    記加温ゾーンに導く放熱利用手段を装備し、かつ前記冷
    却手段は前記冷却ゾーンの空間と複数の部屋を順次冷却
    し、全ての部屋が冷却された状態では前記空間だけを冷
    却し、前記加温手段は前記加温ゾーンの空間と複数の部
    屋を順次冷却し、全ての部屋が加温された状態では前記
    空間だけを加温することを特徴とする自動販売機。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109300233A (zh) * 2018-11-02 2019-02-01 深圳云行智能科技有限公司 一种多温区售卖柜及其温度调节方法

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CN109300233A (zh) * 2018-11-02 2019-02-01 深圳云行智能科技有限公司 一种多温区售卖柜及其温度调节方法

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