JP2001092260A - 湿式電子写真装置および現像液タンク - Google Patents
湿式電子写真装置および現像液タンクInfo
- Publication number
- JP2001092260A JP2001092260A JP27218799A JP27218799A JP2001092260A JP 2001092260 A JP2001092260 A JP 2001092260A JP 27218799 A JP27218799 A JP 27218799A JP 27218799 A JP27218799 A JP 27218799A JP 2001092260 A JP2001092260 A JP 2001092260A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- developer
- concentrated
- container
- carrier liquid
- developing
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Wet Developing In Electrophotography (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 現像廃液を収納する現像廃液容器の設置スペ
ースの低減、あるいは現像廃液容器の交換作業を無く
し、小型化あるいはメンテナンス作業を軽減した湿式電
子写真装置の提供。 【解決手段】 現像手段4および現像液容器14との間
に現像液を循環させる機構を持つ湿式電子写真装置であ
って、現像液容器14に濃縮現像液24を供給すること
によってできるスペースに、現像廃液を排出すること
で、現像廃液専用の容器を設置する必要が無くなるため
に装置の小型化が可能となり、濃縮現像液容器の交換時
に現像廃液処理が行われるため、現像廃液処理を別途行
う必要が無くなり、装置のメンテナンスを軽減できる。
ースの低減、あるいは現像廃液容器の交換作業を無く
し、小型化あるいはメンテナンス作業を軽減した湿式電
子写真装置の提供。 【解決手段】 現像手段4および現像液容器14との間
に現像液を循環させる機構を持つ湿式電子写真装置であ
って、現像液容器14に濃縮現像液24を供給すること
によってできるスペースに、現像廃液を排出すること
で、現像廃液専用の容器を設置する必要が無くなるため
に装置の小型化が可能となり、濃縮現像液容器の交換時
に現像廃液処理が行われるため、現像廃液処理を別途行
う必要が無くなり、装置のメンテナンスを軽減できる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、湿式電子写真装置
および現像液タンクに関する。
および現像液タンクに関する。
【0002】
【従来の技術】キャリア液とトナー粒子とからなる現像
液を用いた電子写真装置は、乾式電子写真装置では実現
できない利点を有しており、近年その価値が見直されて
いる。これはサブミクロンサイズの極めて微細なトナー
粒子を用いることが出来るため高画質を実現できるこ
と、少量のトナー粒子で十分な画像濃度が得られるため
経済的であるうえに印刷(例えばオフセット印刷)並み
の質感を実現できること、比較的低温でトナーを用紙に
定着出来るため省エネルギーを達成できること、などが
乾式に対する湿式電子写真装置の主な利点があるからで
ある。
液を用いた電子写真装置は、乾式電子写真装置では実現
できない利点を有しており、近年その価値が見直されて
いる。これはサブミクロンサイズの極めて微細なトナー
粒子を用いることが出来るため高画質を実現できるこ
と、少量のトナー粒子で十分な画像濃度が得られるため
経済的であるうえに印刷(例えばオフセット印刷)並み
の質感を実現できること、比較的低温でトナーを用紙に
定着出来るため省エネルギーを達成できること、などが
乾式に対する湿式電子写真装置の主な利点があるからで
ある。
【0003】一方、従来の湿式電子写真技術にはいくつ
かの本質的な問題点が含まれており、そのために長い間
乾式技術の独壇場を許してきた。これらの問題の一つと
して、キャリア液として有機溶媒を用いた現像液の供給
・回収における課題があげられる。現像液の供給におけ
る問題は、乾式のように粉体トナーをローラなどを使っ
て搬送することができないため、トナー粒子濃度の高い
濃縮液をどのように供給するかである。この課題に対し
て、押圧部を押圧することにより内部のコンクトナーを
噴出させる機構が設けられたコンクトナーカートリッジ
が示されている。この方法はトナー粒子成分を有効に現
像タンクに供給できるが、コンクトナー中に含まれてい
るキャリア液は必ず現像液容器に供給され、現像液容器
内の液量が徐々に増えてしまい、最終的にはキャリア液
の抜き取りあるいは容器の交換が必要となってしまう。
かの本質的な問題点が含まれており、そのために長い間
乾式技術の独壇場を許してきた。これらの問題の一つと
して、キャリア液として有機溶媒を用いた現像液の供給
・回収における課題があげられる。現像液の供給におけ
る問題は、乾式のように粉体トナーをローラなどを使っ
て搬送することができないため、トナー粒子濃度の高い
濃縮液をどのように供給するかである。この課題に対し
て、押圧部を押圧することにより内部のコンクトナーを
噴出させる機構が設けられたコンクトナーカートリッジ
が示されている。この方法はトナー粒子成分を有効に現
像タンクに供給できるが、コンクトナー中に含まれてい
るキャリア液は必ず現像液容器に供給され、現像液容器
内の液量が徐々に増えてしまい、最終的にはキャリア液
の抜き取りあるいは容器の交換が必要となってしまう。
【0004】この問題に対して、現像液容器と、廃液タ
ンクと、コンクトナー容器とから構成される湿式電子写
真装置では、廃液タンクに廃液を回収することによって
溶媒の抜き取りや現像タンクの交換が不要となってい
る。
ンクと、コンクトナー容器とから構成される湿式電子写
真装置では、廃液タンクに廃液を回収することによって
溶媒の抜き取りや現像タンクの交換が不要となってい
る。
【0005】しかしながら、この湿式電子写真装置にお
ける問題は、現像プロセスで発生する廃液を廃液タンク
で回収するためこの廃液タンクの交換とコンクトナー容
器の交換の両方をしなければならず交換頻度がかなり多
くなっていた。すなわち、従来は現像液を回収する廃液
タンクと印刷のために必要なコンクトナー容器の両者を
交換するという度重なるメンテナンスが必要となってい
た。
ける問題は、現像プロセスで発生する廃液を廃液タンク
で回収するためこの廃液タンクの交換とコンクトナー容
器の交換の両方をしなければならず交換頻度がかなり多
くなっていた。すなわち、従来は現像液を回収する廃液
タンクと印刷のために必要なコンクトナー容器の両者を
交換するという度重なるメンテナンスが必要となってい
た。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、従来
の湿式電子写真装置においては、廃液タンクとコンクト
ナー容器のそれぞれを交換しなければならず、度重なる
メンテナンスが必要となるという問題があった。
の湿式電子写真装置においては、廃液タンクとコンクト
ナー容器のそれぞれを交換しなければならず、度重なる
メンテナンスが必要となるという問題があった。
【0007】本発明は、湿式電子写真装置の濃縮現像液
供給システムにおいて、メンテナンスによる交換頻度が
少なくでき、機体内の設置スペースを有効に活用した濃
縮現像液供給システムを有する湿式電子写真装置を提供
することを目的とする。
供給システムにおいて、メンテナンスによる交換頻度が
少なくでき、機体内の設置スペースを有効に活用した濃
縮現像液供給システムを有する湿式電子写真装置を提供
することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】以下に、本発明を説明す
る。
る。
【0009】第1の発明は、静電潜像が形成される潜像
保持体と、この潜像保持体表面に現像液を付着させて可
視像を形成する現像手段と、この現像手段に前記現像液
を供給し、回収する現像液供給回収手段と、この現像液
供給回収手段に濃縮現像液を供給する濃縮現像液供給
部、および前記現像手段に供給され潜像保持体に付着し
なかった現像液の一部を回収する現像液回収部を有する
貯蔵容器と、この貯蔵容器内に配置され、前記濃縮現像
液と回収された現像液とを分離し、前記貯蔵容器内の前
記濃縮現像液および回収された現像液の量に応じて移動
する隔壁とを具備することを特徴とする湿式電子写真装
置である。
保持体と、この潜像保持体表面に現像液を付着させて可
視像を形成する現像手段と、この現像手段に前記現像液
を供給し、回収する現像液供給回収手段と、この現像液
供給回収手段に濃縮現像液を供給する濃縮現像液供給
部、および前記現像手段に供給され潜像保持体に付着し
なかった現像液の一部を回収する現像液回収部を有する
貯蔵容器と、この貯蔵容器内に配置され、前記濃縮現像
液と回収された現像液とを分離し、前記貯蔵容器内の前
記濃縮現像液および回収された現像液の量に応じて移動
する隔壁とを具備することを特徴とする湿式電子写真装
置である。
【0010】すなわち、濃縮現像液を貯蔵する貯蔵容器
内に隔壁を設け、濃縮現像液を現像液容器に供給した分
の空間を前記隔壁を移動させることで形成し、隔壁によ
って形成された空間に現像廃液を排出する貯蔵容器を用
いることを主旨にしたものである。
内に隔壁を設け、濃縮現像液を現像液容器に供給した分
の空間を前記隔壁を移動させることで形成し、隔壁によ
って形成された空間に現像廃液を排出する貯蔵容器を用
いることを主旨にしたものである。
【0011】このような構成によれば、濃縮現像液を収
容する貯蔵容器の交換と同時に現像廃液を収容する容器
の交換も行えるため、湿式電子写真装置のメンテナンス
が簡便になる。
容する貯蔵容器の交換と同時に現像廃液を収容する容器
の交換も行えるため、湿式電子写真装置のメンテナンス
が簡便になる。
【0012】また、濃縮現像液を収納する貯蔵容器内に
現像廃液を収納するため、濃縮現像液用の貯蔵容器とは
別途現像廃液を収納するスペースを設ける必要が無くな
り、ひいては湿式電子写真装置の小型化を可能にする。
現像廃液を収納するため、濃縮現像液用の貯蔵容器とは
別途現像廃液を収納するスペースを設ける必要が無くな
り、ひいては湿式電子写真装置の小型化を可能にする。
【0013】なお、模擬的に、現像液容器に一定量の現
像液を保持し、現像液中のトナー粒子のみを現像に供し
た場合を考慮してみると、現像液容器から廃液として排
出される現像液の量は、現像液容器に供給する濃縮現像
液の量よりも少ない。したがって、通常、貯蔵容器内に
現像廃液が収納しきれなくなる恐れはない。
像液を保持し、現像液中のトナー粒子のみを現像に供し
た場合を考慮してみると、現像液容器から廃液として排
出される現像液の量は、現像液容器に供給する濃縮現像
液の量よりも少ない。したがって、通常、貯蔵容器内に
現像廃液が収納しきれなくなる恐れはない。
【0014】第2の発明は、静電潜像を現像するための
現像液を収納する現像液容器に濃縮現像液を供給する濃
縮現像液供給口、および前記静電潜像を可視像化する現
像手段に供給され前記潜像保持体に付着しなかった現像
液を回収する廃液回収口とを有し、内部に配置され、前
記濃縮現像液および回収された現像液を分離し、前記貯
蔵容器内の前記濃縮現像液および回収された現像液の量
に応じて移動する隔壁とを具備することを特徴とする現
像液タンクである。
現像液を収納する現像液容器に濃縮現像液を供給する濃
縮現像液供給口、および前記静電潜像を可視像化する現
像手段に供給され前記潜像保持体に付着しなかった現像
液を回収する廃液回収口とを有し、内部に配置され、前
記濃縮現像液および回収された現像液を分離し、前記貯
蔵容器内の前記濃縮現像液および回収された現像液の量
に応じて移動する隔壁とを具備することを特徴とする現
像液タンクである。
【0015】このような隔壁を有する貯蔵容器を現像液
タンクとして使用することで、第1の発明と同様濃縮現
像液を収容する貯蔵容器の交換と同時に現像廃液を収容
する容器の交換も行えるため、湿式電子写真装置のメン
テナンスが簡便になる。また、濃縮現像液を収納する貯
蔵容器内に現像廃液を収納するため、濃縮現像液用の貯
蔵容器とは別途現像廃液を収納するスペースを設ける必
要が無くなり、ひいては湿式電子写真装置の小型化を可
能にする。
タンクとして使用することで、第1の発明と同様濃縮現
像液を収容する貯蔵容器の交換と同時に現像廃液を収容
する容器の交換も行えるため、湿式電子写真装置のメン
テナンスが簡便になる。また、濃縮現像液を収納する貯
蔵容器内に現像廃液を収納するため、濃縮現像液用の貯
蔵容器とは別途現像廃液を収納するスペースを設ける必
要が無くなり、ひいては湿式電子写真装置の小型化を可
能にする。
【0016】第3の発明は、静電潜像が形成される潜像
保持体と、この潜像保持体表面にキャリア液およびトナ
ー粒子とからなる現像液を付着させて可視像を現像する
現像手段と、この現像手段に前記現像液を供給する現像
液容器と、前記潜像保持体表面に付着した前記現像液中
のキャリア液を回収するキャリア液回収手段と、この現
像液容器に濃縮現像液を供給するための濃縮現像液供給
口、および前記回収手段によって回収したキャリア液を
収納するためのキャリア液収納口とを有する貯蔵容器
と、この貯蔵容器内に配置され、前記濃縮現像液および
収納されたキャリア液を分離し、前記貯蔵容器内の前記
濃縮現像液および収納されたキャリア液の量に応じて移
動する隔壁とを具備することを特徴とする湿式電子写真
装置である。
保持体と、この潜像保持体表面にキャリア液およびトナ
ー粒子とからなる現像液を付着させて可視像を現像する
現像手段と、この現像手段に前記現像液を供給する現像
液容器と、前記潜像保持体表面に付着した前記現像液中
のキャリア液を回収するキャリア液回収手段と、この現
像液容器に濃縮現像液を供給するための濃縮現像液供給
口、および前記回収手段によって回収したキャリア液を
収納するためのキャリア液収納口とを有する貯蔵容器
と、この貯蔵容器内に配置され、前記濃縮現像液および
収納されたキャリア液を分離し、前記貯蔵容器内の前記
濃縮現像液および収納されたキャリア液の量に応じて移
動する隔壁とを具備することを特徴とする湿式電子写真
装置である。
【0017】湿式電子写真装置において、潜像保持体表
面に現像液で現像し可視像を形成する。この可視像を形
成する現像液成分中のキャリア液成分は、湿式電子写真
装置内で回収され、トナー粒子成分が記録媒体に転写さ
れる。回収されたキャリア液成分は、必要に応じ現像液
容器に再供給されるが、現像液容器中の現像液濃度が低
い場合には廃棄される。
面に現像液で現像し可視像を形成する。この可視像を形
成する現像液成分中のキャリア液成分は、湿式電子写真
装置内で回収され、トナー粒子成分が記録媒体に転写さ
れる。回収されたキャリア液成分は、必要に応じ現像液
容器に再供給されるが、現像液容器中の現像液濃度が低
い場合には廃棄される。
【0018】第3の発明は、濃縮現像液を貯蔵する貯蔵
容器内に隔壁を設け、濃縮現像液を現像液容器に供給し
た分の空間を前記隔壁を移動させることで形成し、隔壁
によって形成された空間に廃棄されるキャリア液を排出
することを主旨にしたものである。
容器内に隔壁を設け、濃縮現像液を現像液容器に供給し
た分の空間を前記隔壁を移動させることで形成し、隔壁
によって形成された空間に廃棄されるキャリア液を排出
することを主旨にしたものである。
【0019】このような構成によれば、濃縮現像液を収
容する貯蔵容器の交換と同時に廃棄するキャリア液を収
容する容器の交換も行えるため、湿式電子写真装置のメ
ンテナンスが簡便になる。
容する貯蔵容器の交換と同時に廃棄するキャリア液を収
容する容器の交換も行えるため、湿式電子写真装置のメ
ンテナンスが簡便になる。
【0020】また、濃縮現像液を収納する貯蔵容器内に
廃棄するキャリア液を収納するため、濃縮現像液用の貯
蔵容器とは別途廃棄するキャリア液を収納するスペース
を設ける必要が無くなり、ひいては湿式電子写真装置の
小型化を可能にする。
廃棄するキャリア液を収納するため、濃縮現像液用の貯
蔵容器とは別途廃棄するキャリア液を収納するスペース
を設ける必要が無くなり、ひいては湿式電子写真装置の
小型化を可能にする。
【0021】なお、現像液容器に一定量の現像液を保持
するように濃縮現像液を供給した場合、現像に供された
後に回収されるキャリア液の量は、現像液容器に供給す
る濃縮現像液の量よりも少ない。したがって、通常、貯
蔵容器内に廃棄されるキャリア液が収納しきれなくなる
恐れはない。
するように濃縮現像液を供給した場合、現像に供された
後に回収されるキャリア液の量は、現像液容器に供給す
る濃縮現像液の量よりも少ない。したがって、通常、貯
蔵容器内に廃棄されるキャリア液が収納しきれなくなる
恐れはない。
【0022】第4の発明は、静電潜像を現像するため
の、キャリア液およびトナー粒子とからなる現像液を収
納する現像液容器に濃縮現像液を供給する濃縮現像液供
給口、および現像に供された前記現像液中のキャリア液
を収納するキャリア液収納口を有し、内部に配置され、
前記濃縮現像液およびキャリア液を分離し、前記貯蔵容
器内の前記濃縮現像液およびキャリア液の量に応じて移
動する隔壁とを具備することを特徴とする現像液タンク
である。
の、キャリア液およびトナー粒子とからなる現像液を収
納する現像液容器に濃縮現像液を供給する濃縮現像液供
給口、および現像に供された前記現像液中のキャリア液
を収納するキャリア液収納口を有し、内部に配置され、
前記濃縮現像液およびキャリア液を分離し、前記貯蔵容
器内の前記濃縮現像液およびキャリア液の量に応じて移
動する隔壁とを具備することを特徴とする現像液タンク
である。
【0023】このような隔壁を有する貯蔵容器を現像液
タンクとして使用することで、第3の発明と同様、濃縮
現像液を収容する貯蔵容器の交換と同時に廃棄するキャ
リア液を収容する容器の交換も行えるため、湿式電子写
真装置のメンテナンスが簡便になる。また、濃縮現像液
を収納する貯蔵容器内に廃棄するキャリア液を収納する
ため、濃縮現像液用の貯蔵容器とは別途廃棄するキャリ
ア液を収納するスペースを設ける必要が無くなり、ひい
ては湿式電子写真装置の小型化を可能にする。
タンクとして使用することで、第3の発明と同様、濃縮
現像液を収容する貯蔵容器の交換と同時に廃棄するキャ
リア液を収容する容器の交換も行えるため、湿式電子写
真装置のメンテナンスが簡便になる。また、濃縮現像液
を収納する貯蔵容器内に廃棄するキャリア液を収納する
ため、濃縮現像液用の貯蔵容器とは別途廃棄するキャリ
ア液を収納するスペースを設ける必要が無くなり、ひい
ては湿式電子写真装置の小型化を可能にする。
【0024】また、前記第2あるいは第4の発明の現像
液タンクにおいて、前記移動する隔壁が目視できるよう
に、前記貯蔵容器に設けられた窓を有することを特徴と
する。
液タンクにおいて、前記移動する隔壁が目視できるよう
に、前記貯蔵容器に設けられた窓を有することを特徴と
する。
【0025】すなわち、濃縮現像液の使用量に応じて隔
壁が移動するために、窓を介して隔壁の位置を目視する
ことで、現像液タンク内の濃縮現像液の残量が分かり、
現像液タンクの交換時期を確認することができる。
壁が移動するために、窓を介して隔壁の位置を目視する
ことで、現像液タンク内の濃縮現像液の残量が分かり、
現像液タンクの交換時期を確認することができる。
【0026】また、前記第1、あるいは第2の湿式電子
写真装置において、前記現像液容器内の現像液を所望の
濃度に調整するために必要に応じて前記隔壁を移動させ
る隔壁移動手段を設けることもできる。
写真装置において、前記現像液容器内の現像液を所望の
濃度に調整するために必要に応じて前記隔壁を移動させ
る隔壁移動手段を設けることもできる。
【0027】
【発明の実施の形態】以下に本発明を詳細に説明する。
【0028】図1は、本発明の湿式電子写真装置の実施
形態を示す図面である。
形態を示す図面である。
【0029】湿式電子写真装置1は、表面に静電潜像を
形成する潜像保持体としての感光体2を有しており、こ
の感光体2は、矢印10で示す方向に回転する。
形成する潜像保持体としての感光体2を有しており、こ
の感光体2は、矢印10で示す方向に回転する。
【0030】さらに、前記感光体2の周囲に配置された
帯電チャージャ3a,3b,3c,3d、感光体2に向
かう矢印9a,9b,9c,9dで示された露光を行う
ためのレーザあるいはLEDなどの露光手段および、感
光体2の周囲に配置された現像器4a,4b,4c,4
dからなる現像手段とを有しており、例えば、帯電チャ
ージャ3aにより感光体2表面を帯電し、露光手段によ
り感光体2表面を選択的に露光することで潜像保持体表
面に静電潜像を形成し、現像器4に現像液を供給するこ
とで静電潜像を可視像化している。
帯電チャージャ3a,3b,3c,3d、感光体2に向
かう矢印9a,9b,9c,9dで示された露光を行う
ためのレーザあるいはLEDなどの露光手段および、感
光体2の周囲に配置された現像器4a,4b,4c,4
dからなる現像手段とを有しており、例えば、帯電チャ
ージャ3aにより感光体2表面を帯電し、露光手段によ
り感光体2表面を選択的に露光することで潜像保持体表
面に静電潜像を形成し、現像器4に現像液を供給するこ
とで静電潜像を可視像化している。
【0031】また、現像液は、アイソパーLあるいはノ
ルパー12(いずれもエクソン化学社製)などの非極性
あるいは絶縁性の石油系キャリア液と、キャリア液中に
分散するトナー粒子とから構成される。また、各現像器
4a〜4dに供給される現像液は、それぞれイエロー、
マゼンタ、シアン、ブラックの色材を含有したトナー粒
子が使用されている。
ルパー12(いずれもエクソン化学社製)などの非極性
あるいは絶縁性の石油系キャリア液と、キャリア液中に
分散するトナー粒子とから構成される。また、各現像器
4a〜4dに供給される現像液は、それぞれイエロー、
マゼンタ、シアン、ブラックの色材を含有したトナー粒
子が使用されている。
【0032】さらに、現像器4dの後段に配置されたキ
ャリア液回収装置によって可視像を形成する現像液中の
キャリア液は回収され、前記感光体2の表面に形成され
た可視像は、前記キャリア液回収装置の後段に配置され
た中間転写ローラ7に転写される。前記中間転写ローラ
7上の画像を記録媒体に転写するために必要な圧力を発
生させるオフセットローラ8とが配置されている。
ャリア液回収装置によって可視像を形成する現像液中の
キャリア液は回収され、前記感光体2の表面に形成され
た可視像は、前記キャリア液回収装置の後段に配置され
た中間転写ローラ7に転写される。前記中間転写ローラ
7上の画像を記録媒体に転写するために必要な圧力を発
生させるオフセットローラ8とが配置されている。
【0033】前記キャリア液回収装置は、吸引ノズルな
どのキャリア液回収手段5−1によって感光体5表面の
キャリア液を回収し、流量調整器5−2によって、後述
する貯蔵容器15dあるいは現像剤容器14dに所定量
送られる用紙11などの記録媒体は、図中矢印18のよ
うに右から左へ送られ、中間転写ローラ7表面に形成さ
れた可視像を転写することで印刷が行われる。
どのキャリア液回収手段5−1によって感光体5表面の
キャリア液を回収し、流量調整器5−2によって、後述
する貯蔵容器15dあるいは現像剤容器14dに所定量
送られる用紙11などの記録媒体は、図中矢印18のよ
うに右から左へ送られ、中間転写ローラ7表面に形成さ
れた可視像を転写することで印刷が行われる。
【0034】また、前記帯電チャージャ3aの前段にク
リーナー6を配置することで、感光体2表面から中間転
写ローラ7に転写されなかったトナー粒子を回収するこ
とで、感光体を初期状態にして次の現像プロセスに移す
こともできる。
リーナー6を配置することで、感光体2表面から中間転
写ローラ7に転写されなかったトナー粒子を回収するこ
とで、感光体を初期状態にして次の現像プロセスに移す
こともできる。
【0035】さらに、現像器に現像液を供給するための
現像液供給システムを説明する。
現像液供給システムを説明する。
【0036】前記現像器4a,4b,4c,4dは、現
像液供給ポート12a,12b,12c,12d、およ
び現像液回収ポート13a,13b,13c,13dを
介してそれぞれ現像液容器14a,14b,14c,1
4dに接続されている。各現像液容器14に充填された
現像液は、各現像液供給ポート12によって各現像器4
に供給され、さらに各現像器4で感光体2に付着し得な
かった現像液を各現像液回収ポート13によって現像液
容器14に回収することで、現像器4と現像液容器14
の間に現像液を循環させている。
像液供給ポート12a,12b,12c,12d、およ
び現像液回収ポート13a,13b,13c,13dを
介してそれぞれ現像液容器14a,14b,14c,1
4dに接続されている。各現像液容器14に充填された
現像液は、各現像液供給ポート12によって各現像器4
に供給され、さらに各現像器4で感光体2に付着し得な
かった現像液を各現像液回収ポート13によって現像液
容器14に回収することで、現像器4と現像液容器14
の間に現像液を循環させている。
【0037】また、現像液回収ポート13a,13b,
13c,13dは、それぞれ分岐する現像廃液回収ポー
ト17a,17b,17c,17dを介して貯蔵容器1
5a,15b,15c,15dに設けられた廃液回収口
に接続されており、各現像器4から各現像液回収ポート
13を介して回収される現像液の一部を現像廃液として
各貯蔵容器15に排出することができる。
13c,13dは、それぞれ分岐する現像廃液回収ポー
ト17a,17b,17c,17dを介して貯蔵容器1
5a,15b,15c,15dに設けられた廃液回収口
に接続されており、各現像器4から各現像液回収ポート
13を介して回収される現像液の一部を現像廃液として
各貯蔵容器15に排出することができる。
【0038】さらに、各貯蔵容器15には、前記現像廃
液とは分離されて濃縮現像液が収容されており、各貯蔵
容器15内の濃縮現像液を濃縮現像液供給口から濃縮液
供給ポート16a,16b,16c,16dを介して各
現像液容器14に供給することで、各現像液容器14内
の現像液濃度低下を防止する。
液とは分離されて濃縮現像液が収容されており、各貯蔵
容器15内の濃縮現像液を濃縮現像液供給口から濃縮液
供給ポート16a,16b,16c,16dを介して各
現像液容器14に供給することで、各現像液容器14内
の現像液濃度低下を防止する。
【0039】図2は、前記現像液供給システムの1色分
の供給システムを取出した部分拡大図を示している。
の供給システムを取出した部分拡大図を示している。
【0040】図1で示したように濃縮現像液供給システ
ムは、現像器4と、現像器4に現像液供給ポート12お
よび現像液回収ポート13を介して接続された現像液容
器14と、現像液回収ポート13に現像廃液回収ポート
17を介して接続された貯蔵容器15とを有しており、
さらに濃縮現像液供給容器15と現像液容器14は濃縮
現像液供給ポート16により接続されている。
ムは、現像器4と、現像器4に現像液供給ポート12お
よび現像液回収ポート13を介して接続された現像液容
器14と、現像液回収ポート13に現像廃液回収ポート
17を介して接続された貯蔵容器15とを有しており、
さらに濃縮現像液供給容器15と現像液容器14は濃縮
現像液供給ポート16により接続されている。
【0041】また、現像液回収ポート13には、流量調
節器22が配置されており、現像器4から回収された現
像液中、現像液容器14に戻す量と、現像廃液21とし
て貯蔵容器に排出する量の調整を行う。
節器22が配置されており、現像器4から回収された現
像液中、現像液容器14に戻す量と、現像廃液21とし
て貯蔵容器に排出する量の調整を行う。
【0042】また、貯蔵容器15内には、あらかじめ収
納される濃縮現像液24と現像廃液回収ポート17を介
して回収される現像廃液25を区分する可動隔壁21と
を有している。
納される濃縮現像液24と現像廃液回収ポート17を介
して回収される現像廃液25を区分する可動隔壁21と
を有している。
【0043】このような構成の濃縮現像液供給システム
は、濃縮現像液24を現像液容器14にポンプ19−1
によって供給すると必要に応じて可動隔壁21が下が
り、現像廃液25が収納可能な容量が増える。可動隔壁
21は貯蔵容器15との間は流体的にシールされており
現像液が漏れないような構成となっている。
は、濃縮現像液24を現像液容器14にポンプ19−1
によって供給すると必要に応じて可動隔壁21が下が
り、現像廃液25が収納可能な容量が増える。可動隔壁
21は貯蔵容器15との間は流体的にシールされており
現像液が漏れないような構成となっている。
【0044】したがって、貯蔵容器15内に濃縮現像液
24と共に現像廃液25を収納することができ、スペー
ス効率が向上する。また、濃縮現像液24を現像液容器
14に図示しないポンプによって供給するかわりに流量
調節器22(ポンプの機能を含む)によって現像廃液2
5を積極的に貯蔵容器15に供給することにより、濃縮
現像液24を現像液容器14に送り出すことも可能であ
る。
24と共に現像廃液25を収納することができ、スペー
ス効率が向上する。また、濃縮現像液24を現像液容器
14に図示しないポンプによって供給するかわりに流量
調節器22(ポンプの機能を含む)によって現像廃液2
5を積極的に貯蔵容器15に供給することにより、濃縮
現像液24を現像液容器14に送り出すことも可能であ
る。
【0045】なお、ポンプ19−1は、コントローラ1
9−2を介して濃度センサ19−3に電気的に接続され
ており、現像液容器14内の液体現像剤濃度が所定範囲
よりも低いことを濃度センサ19−3が感知すると、コ
ントローラ19−2によって、ポンプ19−1を駆動さ
せ、濃縮現像液24を現像液容器14に供給している。
9−2を介して濃度センサ19−3に電気的に接続され
ており、現像液容器14内の液体現像剤濃度が所定範囲
よりも低いことを濃度センサ19−3が感知すると、コ
ントローラ19−2によって、ポンプ19−1を駆動さ
せ、濃縮現像液24を現像液容器14に供給している。
【0046】このような構成の濃縮現像液供給システム
は、濃縮現像液24を現像液容器14に図示しないポン
プによって供給すると必要に応じて可動隔壁21が下が
り、現像廃液25が収納可能な容量が増える。したがっ
て、濃縮現像液供給容器内に現像廃液を収納することが
でき、スペース効率が向上する。
は、濃縮現像液24を現像液容器14に図示しないポン
プによって供給すると必要に応じて可動隔壁21が下が
り、現像廃液25が収納可能な容量が増える。したがっ
て、濃縮現像液供給容器内に現像廃液を収納することが
でき、スペース効率が向上する。
【0047】また、この濃縮現像液供給システムでは、
現像廃液回収ポート17および濃縮現像液供給ポート1
6を貯蔵容器を形成する1面に接続している。すなわ
ち、濃縮現像液供給口と廃液回収口とを同一面に形成し
ているため、現像廃液回収ポート17と廃液回収口とを
流体カップリング31aで連結し、さらに濃縮現像液供
給ポートと濃縮現像液供給口とを流体カップリング31
bで連結させることで、この貯蔵容器を簡便に着脱可能
な現像液タンクとして使用することが可能となる。した
がって、従来は濃縮現像液供給容器と現像廃液タンクを
別々に交換していたものが一度で済み、メンテナンスの
容易性が飛躍的に向上する。また、現像液の漏れも防止
することができ、装置自体の信頼性をも高めることがで
きる。
現像廃液回収ポート17および濃縮現像液供給ポート1
6を貯蔵容器を形成する1面に接続している。すなわ
ち、濃縮現像液供給口と廃液回収口とを同一面に形成し
ているため、現像廃液回収ポート17と廃液回収口とを
流体カップリング31aで連結し、さらに濃縮現像液供
給ポートと濃縮現像液供給口とを流体カップリング31
bで連結させることで、この貯蔵容器を簡便に着脱可能
な現像液タンクとして使用することが可能となる。した
がって、従来は濃縮現像液供給容器と現像廃液タンクを
別々に交換していたものが一度で済み、メンテナンスの
容易性が飛躍的に向上する。また、現像液の漏れも防止
することができ、装置自体の信頼性をも高めることがで
きる。
【0048】また、前記濃縮液供給ポート16に流量計
を配置することも可能であり、流量計を設置すること
で、濃縮現像液の送り出し量を計測できるので現像廃液
の回収量を予測することができる。また、濃縮現像液の
送り出し量を計測できるので現像液容器14の現像液濃
度をコントロールすることができ、現像液容器14内に
濃度センサが設置されている場合の精度を補完すること
が可能である。
を配置することも可能であり、流量計を設置すること
で、濃縮現像液の送り出し量を計測できるので現像廃液
の回収量を予測することができる。また、濃縮現像液の
送り出し量を計測できるので現像液容器14の現像液濃
度をコントロールすることができ、現像液容器14内に
濃度センサが設置されている場合の精度を補完すること
が可能である。
【0049】図3は、図2の濃縮現像液供給システム
に、キャリア液回収システムを付加した図面である。
に、キャリア液回収システムを付加した図面である。
【0050】吸引ノズルなどの溶媒回収手段32から装
置内のキャリア液を回収し、回収されたキャリア液の一
部はキャリア液回収ポートを介して現像液容器14に戻
される。また、キャリア液回収ポート32には流量調整
器34が設けられており、現像液容器14内の現像液濃
度に応じて、キャリア液の一部をキャリア液廃棄ポート
35を介して貯蔵容器15に設けられたキャリア液収納
口から貯蔵容器15に廃棄される。また、キャリア液廃
棄ポートとキャリア液収納口とを流体カップリング31
cで接続することで、貯蔵容器の着脱が可能となる。
置内のキャリア液を回収し、回収されたキャリア液の一
部はキャリア液回収ポートを介して現像液容器14に戻
される。また、キャリア液回収ポート32には流量調整
器34が設けられており、現像液容器14内の現像液濃
度に応じて、キャリア液の一部をキャリア液廃棄ポート
35を介して貯蔵容器15に設けられたキャリア液収納
口から貯蔵容器15に廃棄される。また、キャリア液廃
棄ポートとキャリア液収納口とを流体カップリング31
cで接続することで、貯蔵容器の着脱が可能となる。
【0051】このように、貯蔵容器15に廃棄するキャ
リア液を収納することができ、スペース効率が向上す
る。また、濃縮現像液容器と廃棄するキャリア液を収納
する容器とを別々に交換する必要が無くなり、メンテナ
ンスの容易性が飛躍的に向上する。
リア液を収納することができ、スペース効率が向上す
る。また、濃縮現像液容器と廃棄するキャリア液を収納
する容器とを別々に交換する必要が無くなり、メンテナ
ンスの容易性が飛躍的に向上する。
【0052】図4ならびに図5は、貯蔵容器の変形例で
その概略断面図を示している。
その概略断面図を示している。
【0053】図4は交換初期で濃縮現像液45がほぼ満
たされている状態を示している。一方、図5は、濃縮現
像液45が消費され、現像廃液46が容器を満たしてい
る状態である。本実施例の貯蔵容器41は、その内部に
配置されたフレキシブル隔壁42と、濃縮液供給ポート
43と、現像液回収ポート(あるいは廃棄キャリア液回
収ポート)44とで構成されている。本実施例の場合、
図2、図3に示した流量調節器は容器外に設置されてい
る(図示せず)。本発明に係る隔壁としては、このよう
なフレキシブルな隔壁を用いることも可能であり、この
ようにフレキシブル隔壁を構成した貯蔵容器は、その形
状変化によって移動が可能なため、貯蔵容器との接続部
を固定できるため、その構造がシンプルで信頼性に富
み、メンテナンス時の交換も容易なものとなっている。
フレキシブル隔壁の材料は、耐溶剤性のあるゴム材料や
テフロン系高分子材料が適している。
たされている状態を示している。一方、図5は、濃縮現
像液45が消費され、現像廃液46が容器を満たしてい
る状態である。本実施例の貯蔵容器41は、その内部に
配置されたフレキシブル隔壁42と、濃縮液供給ポート
43と、現像液回収ポート(あるいは廃棄キャリア液回
収ポート)44とで構成されている。本実施例の場合、
図2、図3に示した流量調節器は容器外に設置されてい
る(図示せず)。本発明に係る隔壁としては、このよう
なフレキシブルな隔壁を用いることも可能であり、この
ようにフレキシブル隔壁を構成した貯蔵容器は、その形
状変化によって移動が可能なため、貯蔵容器との接続部
を固定できるため、その構造がシンプルで信頼性に富
み、メンテナンス時の交換も容易なものとなっている。
フレキシブル隔壁の材料は、耐溶剤性のあるゴム材料や
テフロン系高分子材料が適している。
【0054】図6は、本発明の貯蔵容器の外観図を示し
ている。本実施例の貯蔵容器61は、その内部に配置さ
れたフレキシブル隔壁62と、濃縮液供給ポート63に
接続される濃縮現像液供給口と、現像液回収ポート(あ
るいは廃棄キャリア液ポート)64に接続される現像廃
液回収口(あるいはキャリア液収納口)と、濃縮現像液
残量確認窓65で構成されている。このような構成の貯
蔵容器は、ユーザーが外部から容易に濃縮現像液の残量
を確認でき、メンテナンス時の確認作業を簡略化するも
のとなる。また、製造・仕分け・交換時の現像液の色の
確認にもなり、作業性が向上する。
ている。本実施例の貯蔵容器61は、その内部に配置さ
れたフレキシブル隔壁62と、濃縮液供給ポート63に
接続される濃縮現像液供給口と、現像液回収ポート(あ
るいは廃棄キャリア液ポート)64に接続される現像廃
液回収口(あるいはキャリア液収納口)と、濃縮現像液
残量確認窓65で構成されている。このような構成の貯
蔵容器は、ユーザーが外部から容易に濃縮現像液の残量
を確認でき、メンテナンス時の確認作業を簡略化するも
のとなる。また、製造・仕分け・交換時の現像液の色の
確認にもなり、作業性が向上する。
【0055】一方、画像濃度が高い、いわゆる写真やベ
タ画像が連続した場合、トナー消費量は多く、逆に現像
液回収ポート13によって回収される現像液の濃度は薄
くなる。したがって、高濃度画像が連続する場合には現
像廃液を積極的に貯蔵容器15に回収する必要がある。
本発明は画像濃度をセンサーあるいは画像処理によって
計測し、高濃度画像の場合には流量調節器22を動作さ
せて現像廃液を濃縮現像液供給容器15に回収する。し
たがって、本発明の濃縮現像液供給システムは、低濃度
の現像廃液を効率的に回収することができる。
タ画像が連続した場合、トナー消費量は多く、逆に現像
液回収ポート13によって回収される現像液の濃度は薄
くなる。したがって、高濃度画像が連続する場合には現
像廃液を積極的に貯蔵容器15に回収する必要がある。
本発明は画像濃度をセンサーあるいは画像処理によって
計測し、高濃度画像の場合には流量調節器22を動作さ
せて現像廃液を濃縮現像液供給容器15に回収する。し
たがって、本発明の濃縮現像液供給システムは、低濃度
の現像廃液を効率的に回収することができる。
【0056】図7は、本発明の他の実施例の一つで、濃
縮現像液供給容器の断面図である。本実施例の濃縮現像
液供給容器81は、濃縮液供給ポート82と、現像液回
収ポート83とに接続されており、さらに、ピストン部
84を配置している。なお、ピストン部84は貯蔵容器
81と流体的にシールされている。本実施例の構成によ
ると、ピストン部84を図中矢印85の方向に図示しな
い駆動部によって移動させると濃縮現像液86は濃縮液
供給ポート82を通り現像液容器に供給される。また、
ピストン部84の駆動によって現像廃液87は自動的に
回収される。このような構成のピストン部を構成した濃
縮現像液供給容器は、構造がシンプルで信頼性に富み、
ポンプなどの流体搬送手段が必要とならず、メンテナン
ス時の設置・交換(駆動部へセットし、2カ所の配管を
接続する)も容易なものとなっている。
縮現像液供給容器の断面図である。本実施例の濃縮現像
液供給容器81は、濃縮液供給ポート82と、現像液回
収ポート83とに接続されており、さらに、ピストン部
84を配置している。なお、ピストン部84は貯蔵容器
81と流体的にシールされている。本実施例の構成によ
ると、ピストン部84を図中矢印85の方向に図示しな
い駆動部によって移動させると濃縮現像液86は濃縮液
供給ポート82を通り現像液容器に供給される。また、
ピストン部84の駆動によって現像廃液87は自動的に
回収される。このような構成のピストン部を構成した濃
縮現像液供給容器は、構造がシンプルで信頼性に富み、
ポンプなどの流体搬送手段が必要とならず、メンテナン
ス時の設置・交換(駆動部へセットし、2カ所の配管を
接続する)も容易なものとなっている。
【0057】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の湿式電子
写真装置および現像液タンクによれば、濃縮現像液を貯
蔵する貯蔵容器内に現像廃液あるいは廃棄キャリア液を
収納するため、余分な廃液タンクあるいは廃棄キャリア
液タンクが必要にならない。したがって、スペース効率
も向上し、装置全体の小型化にも貢献する。また、従来
は濃縮現像容器、現像廃液タンクあるいは廃棄キャリア
液タンクを別々に交換していたものが一度ですみ、メン
テナンスの容易性が飛躍的に向上する。
写真装置および現像液タンクによれば、濃縮現像液を貯
蔵する貯蔵容器内に現像廃液あるいは廃棄キャリア液を
収納するため、余分な廃液タンクあるいは廃棄キャリア
液タンクが必要にならない。したがって、スペース効率
も向上し、装置全体の小型化にも貢献する。また、従来
は濃縮現像容器、現像廃液タンクあるいは廃棄キャリア
液タンクを別々に交換していたものが一度ですみ、メン
テナンスの容易性が飛躍的に向上する。
【図1】 本発明の湿式電子写真装置の実施形態を示す
図。
図。
【図2】 本発明に係る濃縮現像液供給システムの部分
拡大図。
拡大図。
【図3】 本発明に係るキャリア液回収システムの部分
拡大図。
拡大図。
【図4】 本発明に係る貯蔵容器の変形例を示す断面
図。
図。
【図5】 本発明に係る貯蔵容器の変形例を示す断面
図。
図。
【図6】 本発明に係る貯蔵容器の外観図。
【図7】 本発明に係る貯蔵容器の別の変形例を示す
図。
図。
1・・・湿式電子写真装置 2・・・感光体 4a,4b,4c,4d・・・現像器 12a,12b,12c,12d・・・現像液供給ポー
ト 13a,13b,13c,13d・・・現像液回収ポー
ト 14a,14b,14c,14d・・・現像液容器 15a,15b,15c,15d・・・貯蔵容器 16a,16b,16c,16d・・・濃縮液供給ポー
ト 17a,17b,17c,17d・・・現像廃液回収ポ
ート 21・・・隔壁 22・・・流量調節器
ト 13a,13b,13c,13d・・・現像液回収ポー
ト 14a,14b,14c,14d・・・現像液容器 15a,15b,15c,15d・・・貯蔵容器 16a,16b,16c,16d・・・濃縮液供給ポー
ト 17a,17b,17c,17d・・・現像廃液回収ポ
ート 21・・・隔壁 22・・・流量調節器
Claims (7)
- 【請求項1】静電潜像が形成される潜像保持体と、 この潜像保持体表面に現像液を付着させて可視像を形成
する現像手段と、 この現像手段に前記現像液を供給し、回収する現像液供
給回収手段と、 この現像液供給回収手段に濃縮現像液を供給する濃縮現
像液供給部、および前記現像手段に供給され潜像保持体
に付着しなかった現像液の一部を回収する現像液回収部
を有する貯蔵容器と、 この貯蔵容器内に配置され、前記濃縮現像液と回収され
た現像液とを分離し、前記貯蔵容器内の前記濃縮現像液
および回収された現像液の量に応じて移動する隔壁とを
具備することを特徴とする湿式電子写真装置。 - 【請求項2】静電潜像を現像するための現像液を収納す
る現像液容器に濃縮現像液を供給する濃縮現像液供給
口、および前記静電潜像を可視像化する現像手段に供給
され前記潜像保持体に付着しなかった現像液を回収する
廃液回収口とを有し、内部に配置され、前記濃縮現像液
および回収された現像液を分離し、前記貯蔵容器内の前
記濃縮現像液および回収された現像液の量に応じて移動
する隔壁とを具備することを特徴とする現像液タンク。 - 【請求項3】静電潜像が形成される潜像保持体と、 この潜像保持体表面にキャリア液およびトナー粒子とか
らなる現像液を付着させて可視像を現像する現像手段
と、 この現像手段に前記現像液を供給する現像液容器と、 前記潜像保持体表面に付着した前記現像液中のキャリア
液を回収するキャリア液回収手段と、 この現像液容器に濃縮現像液を供給するための濃縮現像
液供給口、および前記回収手段によって回収したキャリ
ア液を収納するためのキャリア液収納口とを有する貯蔵
容器と、 この貯蔵容器内に配置され、前記濃縮現像液および収納
されたキャリア液を分離し、前記貯蔵容器内の前記濃縮
現像液および収納されたキャリア液の量に応じて移動す
る隔壁とを具備することを特徴とする湿式電子写真装
置。 - 【請求項4】静電潜像を現像するための、キャリア液お
よびトナー粒子とからなる現像液を収納する現像液容器
に濃縮現像液を供給する濃縮現像液供給口、および現像
に供された前記現像液中のキャリア液を収納するキャリ
ア液収納口を有し、内部に配置され、前記濃縮現像液お
よびキャリア液を分離し、前記貯蔵容器内の前記濃縮現
像液およびキャリア液の量に応じて移動する隔壁とを具
備することを特徴とする現像液タンク。 - 【請求項5】前記移動する隔壁が目視できるように、前
記貯蔵容器に窓が設けられたことを特徴とする請求項2
あるいは4記載の現像液タンク。 - 【請求項6】前記現像液容器内の現像液を所望の濃度に
調整するように、前記隔壁を移動させる隔壁移動手段を
有することを特徴とする請求項1あるいは3に記載の湿
式電子写真装置。 - 【請求項7】画像濃度に応じて回収量を可変することを
特徴とする請求項1あるいは請求項3記載の湿式電子写
真装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27218799A JP2001092260A (ja) | 1999-09-27 | 1999-09-27 | 湿式電子写真装置および現像液タンク |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27218799A JP2001092260A (ja) | 1999-09-27 | 1999-09-27 | 湿式電子写真装置および現像液タンク |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001092260A true JP2001092260A (ja) | 2001-04-06 |
Family
ID=17510309
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP27218799A Pending JP2001092260A (ja) | 1999-09-27 | 1999-09-27 | 湿式電子写真装置および現像液タンク |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001092260A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1288734A3 (en) * | 2001-08-30 | 2008-01-16 | Samsung Electronics Co., Ltd. | Liquid developer imaging system |
JP2009205077A (ja) * | 2008-02-29 | 2009-09-10 | Brother Ind Ltd | 現像液カートリッジおよび画像形成装置 |
-
1999
- 1999-09-27 JP JP27218799A patent/JP2001092260A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1288734A3 (en) * | 2001-08-30 | 2008-01-16 | Samsung Electronics Co., Ltd. | Liquid developer imaging system |
JP2009205077A (ja) * | 2008-02-29 | 2009-09-10 | Brother Ind Ltd | 現像液カートリッジおよび画像形成装置 |
US8270880B2 (en) * | 2008-02-29 | 2012-09-18 | Brother Kogyo Kabushiki Kaisha | Liquid developer cartridge and image-forming device |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US6937838B2 (en) | Waste toner collecting device, and image forming apparatus including the waste toner collecting device | |
CN1265254C (zh) | 成像装置及用于该成像装置的处理盒 | |
JP4042037B2 (ja) | 現像剤回収容器及び画像形成装置 | |
EP1091265B1 (en) | Image forming apparatus | |
JP3040092B2 (ja) | 湿式電子写真方式印刷機の現像液供給装置 | |
US20050158082A1 (en) | Liquid developing device | |
JP2003295592A (ja) | 一体型トナー容器 | |
JP3456122B2 (ja) | 記録装置 | |
JP4396922B2 (ja) | 画像形成装置、及び、トナーボトル | |
KR100594831B1 (ko) | 화상 형성 장치 및 이것에 사용되는 현상제 회수 용기 | |
KR100461301B1 (ko) | 습식 전자사진방식 화상형성기 및 그 현상카트리지의수명감지방법 | |
JP2001092260A (ja) | 湿式電子写真装置および現像液タンク | |
CN110515289A (zh) | 处理盒及其改装方法 | |
JP3724469B2 (ja) | 現像剤収容容器、現像カートリッジ、プロセス装置および画像形成装置 | |
JP3935129B2 (ja) | 画像形成装置 | |
JP2004317992A (ja) | 粉体収容器、粉体搬送装置及び画像形成装置 | |
US6640074B2 (en) | Developing system of liquid electrophotographic image forming device | |
JP3099821B2 (ja) | 画像形成装置におけるトナー供給装置 | |
JPH11237823A (ja) | 画像形成装置 | |
JPH0944049A (ja) | 電子写真装置 | |
JP3016963B2 (ja) | 電子写真装置におけるトナー回収容器交換方法 | |
JPH11167269A (ja) | 現像装置 | |
JP5156360B2 (ja) | 濃度検出装置および画像形成装置 | |
JP5386459B2 (ja) | 画像形成装置 | |
JPH09305029A (ja) | 湿式画像形成装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20040302 |