JP2001091508A - パーフロロカーボン類測定装置 - Google Patents
パーフロロカーボン類測定装置Info
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Abstract
度程度のパーフロロカーボン類を高い精度で測定するこ
と。 【解決手段】 第1の反応炉1と、吸湿筒4と第2の反
応炉6と、酸性ガス検出手段である検知紙式ガス検出装
置10とを直列に接続するともに、第1の反応炉1の加
熱温度をフッ素系洗浄剤の熱分解が可能で、かつパーフ
ロロカーボン類を可及的に変性させない温度に、また第
2の反応炉6の加熱温度をパーフロロカーボン類が熱分
解する温度に設定し、第1の反応炉1でフッ素系洗浄剤
だけを酸性ガス類に熱分解して吸湿筒4により除去し、
吸湿筒4を通過したパーフロロカーボン類の過剰な水分
を除去してから第2の反応炉6で酸性ガスに確実に熱分
解する。
Description
ン類を熱分解して検出する測定装置に関する。
作用ガスとして使用されるパーフロロカーボン類は、地
球温暖化効果係数が低いもの、人体に対する毒性を有す
るため、管理基準濃度が2ppmと極めて低く抑えられ
いる。このような低い濃度のパーフロロカーボン類は、
既存のセンサーでは直接検出することができないため、
通常、数百度以上の温度で熱分解して酸性ガスを発生さ
せ、この酸性ガスを呈色反応シートを用いたテープ式ガ
ス検出装置や、電気化学式ガスセンサーにより検出され
ている。
される半導体工場のクリーンルームでは、設備の洗浄の
際にフッ素系洗浄剤が使用される。このようなフッ素系
洗浄剤は、パーフロロカーボン類を熱分解させるに必要
な温度では熱分解により酸性ガス成分を発生するため、
パーフロロカーボンの測定に大きな誤差を含むという問
題がある。本発明はこのような問題に鑑みてなされたも
のであって、その目的とするところはフッ素系洗浄剤の
有無に関わり無く、管理濃度程度のパーフロロカーボン
類を高い精度で測定することができるパーフロロカーボ
ン類測定装置を提供することである。
るために本発明においては、第1の反応炉と、担持体に
吸湿剤を担持させた吸湿筒と、第2の反応炉と、酸性ガ
ス検出手段とを直列に接続するともに、第1の反応炉の
加熱温度をフッ素系洗浄剤の熱分解が可能で、かつパー
フロロカーボン類を可及的に変性させない第1の温度
に、また第2の反応炉の加熱温度を前記パーフロロカー
ボン類が熱分解する第2の温度に設定するようにした。
ス類に熱分解されて吸湿筒に流れ込み、吸湿剤の水分に
吸収されて除去される。吸湿筒を通過したパーフロロカ
ーボン類は第2の反応炉で酸性ガスに熱分解されて酸性
ガス検出手段によりその濃度が測定される。
した実施例に基づいて説明する。図1は、本発明の一実
施例を示すものであって、第1の反応炉1は、流入口2
aがサンプリング領域に接続される反応管2にヒータ3
を巻回して構成され、流出口2bが吸湿筒4の流入口4
aに接続されている。
状体や、また特開平3-231942号公報に記載されているよ
うな多孔質セルロースの粒状体からなる担持体5に吸湿
剤、例えばグリセリン等の多価アルコールを含浸させた
ものを収容して構成されている。
に接続されている。第2の反応炉6は、流入口7aが吸
湿筒4に接続された反応管7にヒータ8を巻回して構成
されており、流出口7bには酸性ガス検出手段、この実
施例では検知紙式ガス検出装置10が接続されている。
加工された検知紙11を、発光素子12と受光素子13
とを備えた測定ヘッド14に一定時間毎に搬送するテー
プ搬送機構15と、サンプリングポンプ16からの負圧
を受けて、測定ヘッド14と共同して検知紙11に被検
ガスを接触させる吸引ヘッド17とから構成されてい
る。
反応して呈色するものであればよく、例えばメチルレッ
ド0.22wt%、バッファ溶液17.5ミリリット
ル、及び保湿剤、例えばグリセリンやエチレングリコー
ル等の多価アルコール15mlを、全量が100mlと
なるように易蒸発性有機溶媒に溶解した発色液に、セル
ロースを素材とするろ紙に含浸させ有機溶媒を揮散させ
て製造することができる。
より第1の反応炉1の加熱温度をフッ素系洗浄剤の熱分
解が可能で、かつC5F8等のパーフロロカーボン類を可
及的に変性させない程度の温度、例えば700乃至85
0°Cに、また第2の反応炉6の加熱温度をパーフロロ
カーボン類を熱分解できる温度、例えば900乃至10
00°Cに調整する。
させと、フッ素系洗浄剤を含んだ被検ガスが第1の反応
炉1の流入口2aから流入し、第1の反応炉1でフッ素
系洗浄剤だけが酸性ガス類に熱分解され、またパーフロ
ロカーボン類は未分解の状態で吸湿筒4に流入する。吸
湿筒4の担持体5の吸湿剤が保持している水分により酸
性ガスだけが選択的に吸収されて除去される。
収されずにそのまま第2の反応炉6に流入してフッ化水
素(HF)等の酸性ガスに熱分解される。第2の反応炉
6により発生した酸性ガスは、検知紙式ガス検出装置1
0に流入して検知紙11の試薬と反応し、酸性ガスの濃
度に応じた光学的濃度の反応痕を生じさせる。この反応
は、パーフロロカーボン類の積分濃度に比例して進行す
るから、サンプリング時間を調整することにより検出感
度を任意に設定することが可能である。
浄剤が混入していても、濃度が低いパーフロロカーボン
類を高い精度で測定することができる。
は、吸湿剤を担持した粒状体を収容して構成されている
が、吸湿剤を含浸させたセルロース等の帯状体を、巻軸
方向に通気を確保できる程度の閉め具合で巻回し、巻軸
方向がガスの流れ方向となるように収容して構成しても
同様の作用を奏する。
であって、この実施例においてはの第1の反応炉1の流
入口2aに水分を選択的に透過させる材質を管状に成形
した水分透過性チューブ22(例えば、商品名ナフィオ
ンチューブ)が接続されている。この実施例によれば、
環境中の水分が水分透過性チューブ22が透過して吸湿
筒4に流れ込んで水分を補給し、酸性ガスの除去効率を
向上させることができる。またナフィオンチューブは、
炭化水素ガスの透過性が高いため、たとえサンプリング
された被測定ガスに洗浄剤等のアルコールが高濃度で含
まれていても、このチューブから選択的に系外に排出さ
れるため、測定誤差を抑えることができる。
ロカーボン類の熱分解により発生したガスを検知紙の呈
色反応により検出するようにしているが、パーフロロカ
ーボン類の熱分解ガスを検出することができる電気化学
式ガスセンサー等の他の形式のガスセンサーを使用して
も同様の作用を奏することは明らかである。
は、第1の反応炉と、担持体に吸湿剤を担持させた吸湿
筒と、第2の反応炉と、酸性ガス検出手段とを直列に接
続するともに、第1の反応炉の加熱温度をフッ素系洗浄
剤の熱分解が可能で、かつパーフロロカーボン類を可及
的に変性させない第1の温度に、また第2の反応炉の加
熱温度をパーフロロカーボン類が熱分解する第2の温度
に設定するようにしたので、第1の反応炉1でフッ素系
洗浄剤だけが酸性ガス類に熱分解されて吸湿筒で除去さ
れ、パーフロロカーボン類だけを第2の反応炉で酸性ガ
スに熱分解して酸性ガス検出手段により検出することが
でき、挟雑物の影響を受けることなくパーフロロカーボ
ン類を高い精度で検出することができる。
側の構造で示す図である。
Claims (4)
- 【請求項1】 第1の反応炉と、担持体に吸湿剤を担持
させた吸湿筒と、第2の反応炉と、酸性ガス検出手段と
を直列に接続するともに、第1の反応炉の加熱温度をフ
ッ素系洗浄剤の熱分解が可能で、かつパーフロロカーボ
ン類を可及的に変性させない第1の温度に、また第2の
反応炉の加熱温度を前記パーフロロカーボン類が熱分解
する第2の温度に設定してなるパーフロロカーボン類測
定装置。 - 【請求項2】 前記担持体が、粒状体または帯状体を巻
回して構成されている請求項1に記載のパーフロロカー
ボン類測定装置。 - 【請求項3】 前記吸湿剤が多価アルコールである請求
項1に記載のパーフロロカーボン類測定装置。 - 【請求項4】 前記第1の反応炉の上流に水分透過性チ
ューブが接続されている請求項1乃至請求項3の1に記
載のパーフロロカーボン類測定装置。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP26973399A JP4240680B2 (ja) | 1999-09-24 | 1999-09-24 | オクタフルオロシクロペンテン測定装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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Publication Number | Publication Date |
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JP2001091508A true JP2001091508A (ja) | 2001-04-06 |
JP4240680B2 JP4240680B2 (ja) | 2009-03-18 |
Family
ID=17476418
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP26973399A Expired - Fee Related JP4240680B2 (ja) | 1999-09-24 | 1999-09-24 | オクタフルオロシクロペンテン測定装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP4240680B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003075342A (ja) * | 2001-08-30 | 2003-03-12 | Riken Keiki Co Ltd | オクタフルオロシクロペンテン測定装置 |
JP2004233317A (ja) * | 2003-02-03 | 2004-08-19 | Riken Keiki Co Ltd | サンプリングガス調湿器 |
WO2012002239A1 (ja) * | 2010-06-29 | 2012-01-05 | 独立行政法人産業技術総合研究所 | ハロゲン化物の検出剤、並びにそれを検出する方法及び検出センサー |
-
1999
- 1999-09-24 JP JP26973399A patent/JP4240680B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2003075342A (ja) * | 2001-08-30 | 2003-03-12 | Riken Keiki Co Ltd | オクタフルオロシクロペンテン測定装置 |
JP4605574B2 (ja) * | 2001-08-30 | 2011-01-05 | 理研計器株式会社 | オクタフルオロシクロペンテン測定装置 |
JP2004233317A (ja) * | 2003-02-03 | 2004-08-19 | Riken Keiki Co Ltd | サンプリングガス調湿器 |
WO2012002239A1 (ja) * | 2010-06-29 | 2012-01-05 | 独立行政法人産業技術総合研究所 | ハロゲン化物の検出剤、並びにそれを検出する方法及び検出センサー |
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JP4240680B2 (ja) | 2009-03-18 |
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