JP2001091309A - 車両用メータの照明装置 - Google Patents

車両用メータの照明装置

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JP2001091309A
JP2001091309A JP27402499A JP27402499A JP2001091309A JP 2001091309 A JP2001091309 A JP 2001091309A JP 27402499 A JP27402499 A JP 27402499A JP 27402499 A JP27402499 A JP 27402499A JP 2001091309 A JP2001091309 A JP 2001091309A
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徳人 木野
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利典 高橋
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聡 稲垣
Yoshiaki Ito
義章 伊藤
Masato Tamaki
真人 田牧
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 メータの内部構造を簡略化して厚みを小さく
する共に照明効率を向上し、更に、指針の影が文字盤表
面に映るのを防止する。 【解決手段】 文字盤21,31,41の表面側及び外
周側で、かつ、指針22,32,42の前方に導光リン
グ60.70,80を配置し、ECU113により駆動
したLED95の発光を文字盤21,31,41の外周
側から中央に向かって多方向から放射して、文字盤2
1,31,41及び指針22,32,42を照明する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は車両用メータの照明
装置に関し、特に、発光ダイオード(以下LEDとい
う)を使用して、スピードメータ、タコメータ等の自動
車用メータの内部を直接照明するメータ照明装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来の車両用メータの照明装置として
は、間接照明装置、エッジライト照明装置、透過照明装
置、直接照明装置等がある。間接照明装置は、メータの
内部(文字盤の裏面側)に配置した光源の光を文字盤の
表面側に照射し、その光をケース内面により反射して、
文字、目盛及び指針を間接的に照明する。エッジライト
照明装置は、文字盤を透明プラスチックからなる導光板
により形成し、メータの内部に配置した光源の光を文字
盤の端部に入射すると共に文字盤内部を導いて表面側に
照射し、文字、目盛及び指針を照明する。透過照明装置
は、文字盤を透明または半透明材料で形成すると共に、
文字及び目盛以外の部分の表面を不透明とし、メータの
内部に配置した光源の光を文字盤の裏面側から光透過部
分である文字及び目盛部分に入射して、文字、目盛及び
指針を照明する。直接照明装置は、光源を文字盤の表面
側(文字盤前方)に配置し、文字盤表面及び指針を直接
的に照明する。なお、光源としては、ランプバルブ(白
熱電球)が一般的に使用される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の照明装置は、直
接照明装置を除き、いずれも、光源をメータ内部に配置
するため、そのためのスペースを必要とし、メータの厚
みが大きくなると共に内部構成が複雑化する。また、メ
ータの内部から文字盤の表面側に光を照射する構成のた
め、光源の光の伝達経路が比較的長く、光が減衰し、照
明効率を低下する可能性がある。その中で、前記透過照
明装置は視認性に優れるといわれているが、やはり、文
字盤の透過部分の透過率によっては照明効率を低下する
可能性がある。一方、従来の直接照明装置は、照明効率
の点では理想的であるものの、文字盤前方の斜め上方ま
たは斜め下方から光を照射するため、文字盤表面の上下
で照度差が生じたり、指針の影が文字盤表面に映ったり
して、メータの視認性を低下する可能性がある。
【0004】そこで、本発明は、メータの内部構造を簡
略化して厚みを小さくすることができると共に照明効率
を向上することができ、更に、指針の影が文字盤表面に
映るのを防止することができる車両用メータの照明装置
の提供を課題とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る車両用メ
ータの照明装置は、文字盤及び指針を有する車両用メー
タに適用されるものであって、前記文字盤の表面側で文
字盤の外周に沿って配置され、内部に導入した光を前記
文字盤の外周側から中央に向かって多方向から放射自在
な導光リングと、前記導光リングの両端に装着され、前
記導光リングの内部に向かって発光自在なLEDと、前
記LEDを発光駆動する発光駆動回路とを具備する。
【0006】したがって、発光駆動回路により光源とし
てのLEDを発光駆動すると、LEDの光は導光リング
の両端から導光リング内に入射し、導光リング内を周方
向に伝播する。そして、導光リングがLEDの光を文字
盤の表面の外周側から中央に向かって放射する。よっ
て、LEDの光は、最終的に、導光リングを介して、文
字盤及び指針に直接的に照射される。このとき、LED
及び導光リングは、文字盤の表面側に配置され、メータ
の内部構造ではなく外部構造として存在し、文字盤の表
面側から文字盤及び指針を直接的に照明する。また、L
EDの光は導光リングの両端から入射し、導光リングを
伝播するときに、導光リングの内周面側から中央に向か
って順次放射される。よって、LEDの光の伝達経路が
短くなり、光の減衰率を小さくして、照明効率を向上す
ることができる。
【0007】更に、導光リングは、LEDから導入した
光をその内周面側(文字盤の外周側)から中央に向かっ
て、即ち、指針の駆動軸付近に向かって多方向から放射
する。よって、文字盤の外周から多方向の光が文字盤全
体を照明するため、一方向からの光により指針の影が文
字盤に映るような場合でも他方向からの光がその影を打
ち消す。加えて、導光リングが文字盤の外周に沿って存
在し、目盛及び文字の全体を均一に照明する。また、導
光リングは、文字盤の外周側に配置され、通常はマスク
部材等により遮蔽されて外部から視認されることはな
い。
【0008】請求項2に係る車両用メータの照明装置
は、文字盤及び指針を有する車両用メータに適用される
ものであって、前記文字盤の表面側で前記指針の駆動軸
に対向して配置される支持部材と、前記支持部材に配置
され、前記駆動軸を略中心とする略放射方向に発光して
前記文字盤及び指針を照明自在なLEDと、前記LED
を発光駆動する発光駆動回路とを具備する。
【0009】したがって、発光駆動回路により光源とし
てのLEDを発光駆動すると、LEDの光は、支持部材
から文字盤の外周側に向かって放射され、文字盤及び指
針に直接的に照射される。このとき、支持部材及びLE
Dは、文字盤の表面側に配置され、メータの内部構造で
はなく外部構造として存在し、文字盤の表面側から文字
盤及び指針を直接的に照明する。また、LEDの光は、
指針の駆動軸の支持部材位置から文字盤の外周側に向か
って直接放射される。よって、LEDの光の伝達経路が
短くなり、光の減衰率を小さくして、照明効率を向上す
ることができる。
【0010】更に、LEDの光は、指針の駆動軸を略中
心とする略放射方向に伝播し、文字盤の表面の中心位置
である指針の駆動軸の位置から文字盤の外周側に向かっ
て放射方向に進行する。即ち、LEDの光は、指針の駆
動軸部分から文字盤の外周側に向かって多方向に放射さ
れる。よって、指針がどの回動位置にあっても、LED
からの照射光は指針の長さ方向に進行し、指針の真下に
影が形成される。また、LEDの光は、文字盤の外周に
向かって多方向に放射され、文字盤全体を照明するた
め、一方向からの光により指針の影が文字盤に映るよう
な場合でも他方向からの光がその影を打ち消す。加え
て、LEDが文字盤の中心から外周側に向かって放射方
向に発光し、目盛及び文字の全体を均一に照明する。
【0011】請求項3に係る車両用メータの照明装置
は、文字盤及び指針を有する車両用メータに適用される
ものであって、前記文字盤の表面側で文字盤に近接して
その外周側に略環状に配置され、前記文字盤の平面方向
と略直行する方向に発光自在なLEDと、前記LEDを
発光駆動する発光駆動回路と、前記文字盤の外周側で、
かつ、前記指針より前方の位置に、前記LEDと対向す
るよう前記文字盤の外周に沿って略環状に配設され、前
記LEDの発光を前記指針の駆動軸に向かう方向に反射
する反射鏡とを具備する。
【0012】したがって、発光駆動回路により光源とし
てのLEDを発光駆動すると、LEDの光は反射鏡に向
かって進行し、反射鏡で反射する。そして、反射鏡がL
EDの光を文字盤の表面の外周側から中央に向かって放
射する。よって、LEDの光は、最終的に、反射鏡を介
して、文字盤及び指針に直接的に照射される。このと
き、LED及び反射鏡は、文字盤の表面側に配置され、
メータの内部構造ではなく外部構造として存在し、文字
盤の表面側から文字盤及び指針を直接的に照明する。ま
た、LEDの光は、文字盤の表面に近接する位置から指
針の前方の反射鏡位置まで進行し、反射鏡に直接入射す
ると共に反射されて、文字盤の外周側から中央に向かっ
て放射される。よって、LEDの光の伝達経路が短くな
り、光の減衰率を小さくして、照明効率を向上すること
ができる。
【0013】更に、反射鏡は、LEDからの光を反射
し、文字盤の外周側から中央に向かって、即ち、指針の
駆動軸付近に向かって多方向から放射する。よって、文
字盤の外周から多方向の光が文字盤全体を照明するた
め、一方向からの光により指針の影が文字盤に映るよう
な場合でも他方向からの光がその影を打ち消す。加え
て、反射鏡が文字盤の外周に沿って存在し、目盛及び文
字の全体を均一に照明する。
【0014】請求項4に係る車両用メータの照明装置
は、文字盤及び指針を有する車両用メータに適用される
ものであって、前記文字盤の表面側及び外周側で、か
つ、前記指針より前方の位置に略環状に配置され、前記
指針の駆動軸に向かう方向に発光自在なLEDと、前記
LEDを発光駆動する発光駆動回路とを具備する。
【0015】したがって、発光駆動回路により光源とし
てのLEDを発光駆動すると、LEDの光は、文字盤の
表面の外周側から中央に向かって伝播し、文字盤及び指
針に直接的に照射される。このとき、LEDは、文字盤
の表面側に配置され、メータの内部構造ではなく外部構
造として存在し、文字盤の表面側から文字盤及び指針を
直接的に照明する。また、LEDの光は、文字盤の表面
側で、文字盤の外周側から中央に向かって直接放射され
る。よって、LEDの光の伝達経路が短くなり、光の減
衰率を小さくして、照明効率を向上することができる。
【0016】更に、LEDからの光は、文字盤の外周側
から中央に向かって、即ち、指針の駆動軸付近に向かっ
て多方向から放射される。よって、文字盤の外周から多
方向の光が文字盤全体を照明するため、一方向からの光
により指針の影が文字盤に映るような場合でも他方向か
らの光がその影を打ち消す。加えて、LEDが文字盤の
外周に沿って存在し、目盛及び文字の全体を均一に照明
する。
【0017】請求項5に係る車両用メータの照明装置
は、請求項1乃至4のいずれかの構成において、前記文
字盤の目盛及び文字を蛍光物質により形成し、前記LE
Dを短波長を発光自在なLEDより構成したものであ
る。
【0018】したがって、LEDから短波長域の光が照
射され、その短波長域の光により蛍光物質からなる目盛
及び文字が蛍光発光して、運転者に視認される。ここ
で、LEDは、ランプバルブと比較して、消費電力が小
さく、発光に際して発熱を伴わず、省スペース化するこ
とができるという効果を有する。一方、LEDは比較的
小さな光源であり、光の照射範囲が小さくなる可能性が
あり、照明の均一性の点で考慮する余地がある。しか
し、請求項5の照明装置では、文字盤の目盛及び文字を
蛍光物質より形成しているため、簡単に均一性を出すこ
とができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
する。なお、各実施の形態を通じて同一の部材または要
素には同一の符号または部材番号を付してその説明を省
略する。
【0020】図1は本発明の実施の形態1に係る車両用
メータの照明装置を適用した自動車用メータの全体を示
す正面図である。図2は本発明の実施の形態1に係る車
両用メータの照明装置を適用した自動車用メータを裏面
側から見て示す分解斜視図である。図3は本発明の実施
の形態1に係る車両用メータの照明装置の導光リングに
対するLEDの装着状態を示す斜視図である。図4は本
発明の実施の形態1に係る車両用メータの照明装置の導
光リングに対するLEDの装着状態を示す断面図であ
る。図5は本発明の実施の形態1に係る車両用メータの
照明装置のフレキシブル基盤を示す平面図である。図6
は本発明の実施の形態1に係る車両用メータの照明装置
を適用した自動車用メータの組み立て状態(完成状態)
を裏面側から見て示す斜視図である。図7は本発明の実
施の形態1に係る車両用メータの照明装置を自動車用メ
ータの見返し板に組み付けた状態をその裏面側から見て
示す斜視図である。図8は図7のA−A線断面図であ
る。図9は図7のB−B線断面図である。
【0021】実施の形態1の車両用メータの照明装置
は、コンビネーションメータ等の自動車用メータに適用
される。この自動車用メータは、図1及び図2に示すよ
うに、非透明樹脂製のメータケース10と、メータケー
ス10の前面側に装着される見返し板50とを備える。
メータケース10の後面の下端部中央には左右に延びる
長孔11が形成され、また、長孔11の周囲には突起状
のねじ受け部12が一体形成されている。メータケース
10内の左部にはタコメータ部20が設けられている。
タコメータ部20は、文字盤21と、指針22とを有す
る。文字盤21の外周部には、エンジン回転数を表す目
盛及び文字が所定間隔で配置されている。また、メータ
ケース10内の中央部にはスピードメータ部30が設け
られている。スピードメータ部30は、文字盤31と、
指針32とを有する。文字盤31の外周部には、車速を
表す目盛及び文字が所定間隔で配置されている。更に、
メータケース10内の右部には燃料計、電圧計及び温度
計等の補助計器を適宜配置した補助メータ部40が設け
られている。補助メータ部40は、文字盤41と、各種
計器の指針42,43,44とを有する。文字盤41に
おいて各種計器の外周部には、それぞれ、その計器の変
量(燃料残量、バッテリ電圧、冷却水温度等)を表す目
盛及び文字が所定間隔で配置されている。
【0022】一方、図2に示すように、見返し板50
は、非透明樹脂製のケース状をなし、その後端側に平板
状のマスク部51を有している。マスク部51は、前記
タコメータ部20、スピードメータ30部及び補助メー
タ部40に対応する位置に、それぞれ、開口52,5
3,54を形成している。そして、各開口52,53,
54からタコメータ部20、スピードメータ30部及び
補助メータ部40の各文字盤21,31,41及び指針
22,32,42,43,44が露出している。更に、
マスク部51の裏面には、開口52,53,54の周囲
の所定位置に円柱状のかしめ突部55が一体形成されて
いる。加えて、見返し板50の下端で左右に延びるフラ
ンジ部56の中央部上方には、若干の間隙を置いて、左
右一対の突起状の圧入部57が一体形成されている。な
お、見返し板50の前面側の開口にはカバーレンズ59
が装着される。
【0023】次に、本発明の実施の形態1に係る車両用
メータの照明装置の構成について説明する。
【0024】実施の形態1の車両用メータの照明装置
は、図7に示すように、略馬蹄状の導光リング60,7
0,80を備えている。導光リング60,70,80
は、透明アクリル樹脂等の所定の導光体より、タコメー
タ部20、スピードメータ30部及び補助メータ部40
に対応して、それぞれ一体形成される。即ち、導光リン
グ60,70,80は、その内径が対応する開口52,
53,54より若干大径となるよう形成され、マスク部
51の開口52,53,54周縁部に沿って配置され
て、開口52,53,54から露出しないようになって
いる。また、導光リング60,70,80の前面側に
は、前記見返し板50裏面のかしめ突部55に対応する
位置に、取付片61,71,81が一体形成されてい
る。取付片61,71,81は中央に円形孔を有し、導
光リング60,70,80の外周面から外方に突出する
略半円板状をなしている。
【0025】そして、前記見返し板50の対応するかし
め突部55を取付片61,71,81の円形孔に挿入す
ることにより、見返し板50裏面に導光リング60,7
0,80を位置決めする。その後、取付片61,71,
81から突出するかしめ突部55の先端部を熱かしめす
ることにより、見返し板50の開口52,53,54の
外周に沿って導光リング60,70,80を接合固定す
るようになっている(図7参照)。なお、導光リング6
0,70,80を見返し板50の裏面に位置決めして固
定するには、上記のように熱かしめを利用する以外に
も、クリップ、ねじ、接着等、その他の接合手段を利用
することができる。
【0026】これにより、導光リング60,70,80
は、図8及び図9に示すように、タコメータ部20、ス
ピードメータ部30及び補助メータ部40の文字盤2
1,31,41の平面方向と直行する方向において指針
22,32,42より前方に配置される。また、上記の
ように、導光リング60,70,80は、文字盤21,
31,41の表面側で文字盤21,31,41の外周に
沿って配置される。そして、導光リング60,70,8
0は、その両端部から内部に導入した光を周方向に導
き、図8及び図9中矢印で示すように、内周面側(文字
盤21,31,41の外周側)から内方(文字盤21,
31,41の中央)に向かって多方向から放射自在とな
っている。よって、導光リング60,70,80の外周
面及び厚さ方向両側面(前側面及び後側面)には白色塗
料、反射剤等の反射膜を設けることが好ましい。更に、
導光リング60,70,80の前側面は見返し板50の
内側面の対応する位置に設けた半円球状の支持突部51
aに当接した状態で見返し番50に固定される。
【0027】図3に示すように、導光リング60,7
0,80の両端部の後面には略方形状の固定突部62が
一体形成されている(導光リング60の場合のみ図
示)。この導光リング60,70,80の両端部には、
LEDケース90が装着される。LEDケース90は、
樹脂材料より上下両端を開口する四角筒状に形成されて
いる。また、LEDケース90の後側面には、前記導光
リング60,70,80の固定突部62に対応する略方
形状の固定孔91が形成されている。そして、LEDケ
ース90を導光リング60,70,80の各端部に下方
から嵌め込むことにより、導光リング60,70,80
の固定突部62が弾性変形して、LEDケース90の固
定孔91に嵌合する。このようにして、LEDケース9
0を導光リング60,70,80の各端部に密着保持す
るようになっている。
【0028】前記LEDケース90内の下端部には光源
としてのLED95が収容され、LEDケース90を介
してLED95を導光リング60,70,80の両端に
装着するようになっている。LED95は、赤色R、緑
色G、青色Bの三原色のチップLEDを有するマルチカ
ラーLEDであり、白色を含む任意の色を発光自在なも
のである。このLED95は、フレキシブルプリント基
盤100に実装される。フレキシブルプリント基盤10
0は、見返し板50の下端に略対応する長さの帯状に形
成され、その後端(図2中下端)中央に可撓性を有する
短帯状の端子部101を一体形成している。フレキシブ
ルプリント基盤100は、見返し板50に固定した導光
リング60,70,80の下端のLEDケース90に固
着して保持される。
【0029】詳細には、前記LEDケース90の下端の
四隅には四角柱状の小片状をなす固着突起92が一体形
成されている。一方、フレキシブルプリント基盤100
には、見返し板50に固定した導光リング60,70,
80の下端に対応する位置に、それぞれ、4個1組の固
着孔102が形成されている。各固着孔102は固着突
起92に対応する四角孔状をなし、図4に示すように、
各固着突起92に対応する位置に形成されている。そし
て、固着孔102を固着突起92に嵌合して接着等によ
り固着することにより、フレキシブルプリント基盤10
0をLEDケース90に保持するようになっている。ま
た、フレキシブルプリント基盤100の中央の端子部1
01相当部分は、見返し板50下端のフランジ部56内
側面(上側面)と圧入部57との間に後方から圧入さ
れ、保持されている。
【0030】図5に示すように、フレキシブルプリント
基盤100の各組の固着孔102の内側には、それぞ
れ、前記LED95が実装されている。よって、フレキ
シブルプリント基盤100をLEDケース90に保持す
ることにより、LED95がLEDケース90内の下端
に収容して配置され、導光リング60,70,80の下
端面に対向するようになっている。ここで、フレキシブ
ルプリント基盤100の各位置に実装し、LEDケース
90内に収容するLED95の数は任意であるが、本実
施の形態では、導光リング60,80の各下端に対して
は1個のLED95を、導光リング70の各下端に対し
ては2個のLED95を、それぞれ用意している。これ
は、導光リング70は比較的大径及び大面積のスピード
メータ部30の照明用であることから、他に比較して大
きな輝度を得るようにするためである。
【0031】図6に示すように、前記メータケース10
及び見返り板50は互いに接合して一体化され、メータ
ケース10内部に前記組み付け状態の導光リング60,
70,80、フレキシブルプリント基盤100等を収容
するようになっている。また、フレキシブルプリント基
盤100の端子部101は、メータケース10の長孔1
1から外部に引き出される。一方、メータケース10の
後面には制御ユニットカバー(ECUカバー)111が
装着される。ECUカバー111外側面には、メータケ
ース10のねじ受け部12に対応する位置に、固着片1
12がそれぞれ一体形成されている。各固着片112
は、中央に円形孔を有する略半円板状をなす。そして、
ねじ(図示略)を固着片112の円形孔に挿入し、メー
タケース10のねじ受け部12にねじ込むことにより、
ECUカバー111をメータケース10裏面所定位置に
固定するようになっている。
【0032】ECUカバー111の内部には発光駆動回
路としての制御ユニット(ECU)113が収容されて
いる。また、ECU113には、メータケース10の長
孔11から外部に引き出したフレキシブルプリント基盤
100の端子部101が接続されている。そして、EC
U113の制御により、LED95を発光駆動するよう
になっている。更に、ECU113には色変えスイッチ
115が端子116を介して接続されている。そして、
色変えスイッチ115を操作することにより、ECU1
13によりフレキシブルプリント基盤100を介してL
ED95の発光色を所望の色に変更自在となっている。
本実施の形態では、ECU113によりLED95を駆
動すると、LED95が導光リング60,70,80の
内部に向かって発光し、導光リング60,70,80
が、文字盤21,31,41と指針22,32,42と
の間で、文字盤21,31,41の外周側から中心(指
針22,32,42の駆動軸)に向かってLED95の
光を放射するようになっている。
【0033】次に、上記のように構成された実施の形態
1に係る車両用メータの照明装置の作用を説明する。
【0034】本実施の形態に係る車両用メータの照明装
置では、夜間等、メータ類の照明が必要なときに、計器
盤調光スイッチ等の所定のスイッチ(図示略)を操作す
ると、ECU113の制御によりフレキシブルプリント
基盤100を介してLED95が発光駆動される。する
と、LED95の光は各導光リング60,70,80の
両端(下端)から導光リング60,70,80内に入射
し、導光リング60,70,80内を周方向に伝播す
る。そして、導光リング60,70,80がLED95
の光を文字盤21,31,41の表面の外周側から中央
に向かって放射する。よって、LED95の光は、最終
的に、導光リング60,70,80を介して、文字盤2
1,31,41及び指針22,32,42に直接的に照
射される。
【0035】このとき、LED95及び導光リング6
0,70,80は、文字盤21,31,41の表面側に
配置され、自動車用メータの内部構造ではなく外部構造
として存在する。即ち、LED95及び導光リング6
0,70,80は、文字盤21,31,41より内部側
ではなく外部側(表面側)に存在し、文字盤21,3
1,41の表面側から文字盤21,31,41及び指針
22,32,42を直接的に照明する。その結果、自動
車用メータの内部構造に光源及び導光体等のメータ照明
用の各種部材を配置するためのスペースが不要となり、
自動車用メータの厚みを小さくすることができると共に
自動車用メータの内部構成を簡略化して、自動車用メー
タを薄型化及びコンパクト化することができる。
【0036】また、LED95の光は導光リング60,
70,80の両端から入射し、導光リング60,70,
80を伝播するときに、導光リング60,70,80の
内周面側から中央に向かって順次放射される。よって、
LED95の光の伝達経路が短くなり、光の減衰率を小
さくして、照明効率を向上することができる。その結
果、少ない数のLED95で自動車用メータを効率的に
照明することができる。
【0037】更に、導光リング60,70,80は、L
ED95から導入した光をその内周面側(文字盤21,
31,41の外周側)から中央に向かって、即ち、指針
22,32,42の駆動軸付近に向かって多方向から放
射する。よって、文字盤21,31,41の外周から多
方向の光が文字盤21,31,41全体を照明するた
め、一方向からの光により指針22,32,42の影が
文字盤21,31,41に映るような場合でも他方向か
らの光がその影を打ち消す。その結果、指針22,3
2,42の影が文字盤21,31,41表面に映ること
はなく、自動車用メータの視認性を低下することはな
い。加えて、導光リング60,70,80が文字盤2
1,31,41の周方向全体にわたって存在し、目盛及
び文字の全体を均一に照明する。その結果、文字盤2
1,31,41表面の上下で照度差が生じることはな
く、視認性を一層向上することができる。
【0038】また、導光リング60,70,80、LE
D95等、本実施の形態に係る照明装置の各部材は、文
字盤21,31,41の外周側に配置され、マスク部材
51により遮蔽されて外部から視認されることはない。
その結果、本実施の形態の照明装置が自動車用メータの
意匠性を損なうことはなく、自動車用メータの見栄えを
良好に維持することができる。
【0039】更に、本実施の形態では、LED95を三
原色のチップLEDを有するマルチカラーLEDとする
と共に、ECU113に色変えスイッチ115を接続し
たため、LED95を所望の色で発光自在である。よっ
て、LED95の発光色を必要に応じて変更し、自動車
用メータを所望の色で照明することができる。その結
果、自動車用メータの照明における意匠性を多様化して
多彩なイルミネーション効果を発揮することができる。
【0040】図10は本発明の実施の形態2に係る車両
用メータの照明装置を適用した自動車用メータの全体を
示す正面図である。図11は本発明の実施の形態2に係
る車両用メータの照明装置の組み付け状態を示す断面図
であり、図7のB−B線断面図に相当する。
【0041】実施の形態2に係る車両用メータの照明装
置は、実施の形態1と同様、文字盤21,31,41及
び指針22,32,42を有する自動車用メータに適用
される。一方、実施の形態1では導光リング60,7
0,80によりLED95の光を文字盤21,31,4
1の中央に照射するのに対し、図10に示すように、本
実施の形態では、支持部材としての支持アーム121に
設けたLED123の発光を指針22,32,42の駆
動軸から文字盤21,31,41の外周側に照射する。
詳細には、支持アーム121は、文字盤21,31,4
1の表面側で指針22,32,42の駆動軸の正面(前
面)に対向して配置される(スピードメータ部30の場
合のみ図示)。支持アーム121は、文字盤21,3
1,41の下端の中央から垂直上方に延びる平板状をな
している。支持アーム121の先端部は略半円板状(環
状)をなし、指針22,32,42の駆動軸に重なり、
駆動軸を前方から完全に覆うよう配置される。図11に
示すように、支持アーム121の内側面と指針22,3
2,42の駆動軸の前面との間には若干の間隙が設けら
れ、支持アーム121が指針22,32,42と干渉し
ないようになっている。
【0042】また、LED123は、支持アーム121
の環状をなす先端部(上端部)の外周に沿って環状に配
置される。LED123は、文字盤21,31,41の
目盛及び文字の角度範囲と対応する角度範囲に設けら
れ、指針22,32,42の駆動軸を略中心とする略放
射方向に発光して文字盤21,31,41の全体及び指
針22,32,42を照明自在である。本実施の形態で
は、複数個のLED123が、支持アーム121の先端
部に所定の角度間隔で配置されている。LED123
は、実施の形態1のECU113と同様のECU(発光
駆動回路)により発光駆動されるようになっている。な
お、LED123としては、実施の形態1と同様にマル
チカラーLEDを使用し、実施の形態1と同様に色変え
スイッチ115により所望の色及び態様で発光制御する
ようにしても良い。
【0043】上記のように構成した実施の形態2に係る
車両用メータの照明装置では、実施の形態1と同様にし
て、ECUにより光源としてのLED123を発光駆動
すると、LED123の光は、支持アーム121から文
字盤21,31,41の外周側に向かって放射され、文
字盤21,31,41及び指針22,32,42に直接
的に照射される。このとき、支持アーム121及びLE
D123は、文字盤21,31,41の表面側に配置さ
れ、各種メータ部20,30,40の内部構造ではなく
外部構造として存在し、文字盤21,31,41の表面
側から文字盤21,31,41及び指針22,32,4
2を直接的に照明する。その結果、自動車用メータ2
0,30,40の内部に光源等を配置するためのスペー
スが不要となり、自動車用メータの厚みを小さくするこ
とができると共に自動車用メータの内部構成を簡略化し
て、自動車用メータを薄型化及びコンパクト化すること
ができる。
【0044】また、LED123の光は、指針22,3
2,42の駆動軸の支持アーム121位置から文字盤2
1,31,41の外周側に向かって直接放射される。よ
って、LED123の光の伝達経路が短くなり、光の減
衰率を小さくして、照明効率を向上することができる。
その結果、少ない数のLED123でメータを効率的に
照明することができる。
【0045】更に、LED123の光は、指針22,3
2,42の駆動軸を略中心とする略放射方向に伝播し、
文字盤21,31,41の表面の中心位置である指針2
2,32,42の駆動軸の位置から文字盤21,31,
41の外周側に向かって放射方向に進行する。即ち、L
ED123の光は、指針22,32,42の駆動軸部分
から文字盤21,31,41の外周側に向かって多方向
に放射される。よって、指針22,32,42がどの回
動位置にあっても、LED123からの照射光は指針2
2,32,42の長さ方向に進行し、指針22,32,
42の真下に影が形成される。また、LED123の光
は、文字盤21,31,41の外周に向かって多方向に
放射され、文字盤21,31,41全体を照明するた
め、一方向からの光により指針22,32,42の影が
文字盤21,31,41に映るような場合でも他方向か
らの光がその影を打ち消す。その結果、指針22,3
2,42の影が文字盤21,31,41表面に映ること
はなく、自動車用メータの視認性を低下することはな
い。加えて、LED123が文字盤21,31,41の
中心から外周側に向かって放射方向に発光し、目盛及び
文字の全体を均一に照明する。その結果、文字盤21,
31,41表面の上下で照度差が生じることはなく、視
認性を一層向上することができる。
【0046】なお、LED123の配置間隔を広くする
と共に指向性を狭くすることにより、LED123の発
光が指針22,32.42の幅方向一側から指針22,
32,42に放射されて指針22,32,42の側方の
文字盤21,31,41表面に指針22,32,42の
影が映ることをより効果的に防止することができる。ま
た、LED123をマルチカラーLEDにする等、複数
色を発光自在なよう構成すれば、LED123により所
望の色変わり照明を行うことができ、メータ照明の意匠
性を多様化して多彩なイルミネーション効果を発揮する
ことができる。更に、支持アーム121は、各種メータ
部20,30,40の下部と一体化する等、その意匠を
工夫することが好ましい。こうすれば、自動車用メータ
の意匠性を損なうことはなく、自動車用メータの見栄え
を良好に維持することができる。
【0047】図12は本発明の実施の形態3に係る車両
用メータの照明装置を適用した自動車用メータの全体を
示す正面図である。
【0048】実施の形態3に係る車両用メータの照明装
置は、支持部材の構成においてい実施の形態2に係る車
両用メータの照明装置と異なる。その他の構成は実施の
形態2に係る車両用メータの照明装置と同様である。即
ち、実施の形態3では、図12に示すように、支持部材
として、各種メータ部20,30,40に意匠的に一体
化した形状の支持片131を採用している(スピードメ
ータ部30の場合のみ図示)。この支持片131は、文
字盤21,31,41の下端全体から上方に延びる略扇
板状をなしている。支持片131の先端部は略半円板状
(環状)をなし、指針22,32,42の駆動軸に重な
り、駆動軸を前方から完全に覆うよう配置される。実施
の形態2と同様、支持片131の内側面と指針22,3
2,42の駆動軸の前面との間には若干の間隙が設けら
れ、支持片131が指針22,32,42と干渉しない
ようになっている。
【0049】また、実施の形態2と同様、LED133
は、支持片131の環状をなす先端部(上端部)の外周
に沿って環状に配置される。LED133は、文字盤2
1,31,41の目盛及び文字の角度範囲と対応する角
度範囲に設けられ、指針22,32,42の駆動軸を略
中心とする略放射方向に発光して文字盤21,31,4
1の全体及び指針22,32,42を照明自在である。
本実施の形態では、実施の形態2と同様、複数個のLE
D133が、支持片131の先端部に所定の角度間隔で
配置されている。LED133は、実施の形態2と同
様、ECU(発光駆動回路)により発光駆動されるよう
になっている。また、LED133としては、実施の形
態1と同様にマルチカラーLEDを使用し、実施の形態
1と同様に色変えスイッチ115により所望の色及び態
様で発光制御するようにしても良い。
【0050】上記のように構成した実施の形態3に係る
車両用メータの照明装置は、実施の形態2と同様にして
動作し、同様の効果を発揮する。更に、実施の形態3に
係る車両用メータの照明装置は、支持部材として各種メ
ータ部20,30,40に意匠的に一体化した形状の支
持片131を採用しているため、自動車用メータの意匠
性を損なうことはなく、自動車用メータの見栄えを良好
に維持することができる。
【0051】ところで、実施の形態1〜3のLED9
5,123,133としては、三原色のチップLEDを
有するLEDの代わりに、任意の二色以上のチップLE
Dを有するLEDを使用したり、単色のLEDを使用し
たり、或いは、チップLEDではなくLEDランプを使
用しても良い。
【0052】図13は本発明の実施の形態4に係る車両
用メータの照明装置を適用した自動車用メータの全体を
示す正面図である。図14は本発明の実施の形態4に係
る車両用メータの照明装置の組み付け状態を示す断面図
であり、図7のB−B線断面図に相当する。
【0053】実施の形態4に係る車両用メータの照明装
置は、実施の形態1と同様、文字盤21,31,41及
び指針22,32,42を有する自動車用メータに適用
される。一方、実施の形態1では導光リング60,7
0,80によりLED95の光を文字盤21,31,4
1の中央に照射するのに対し、図13に示すように、本
実施の形態では、LED141の発光を反射鏡145に
より反射して文字盤21,31,41の中央に照射す
る。詳細には、砲弾型LEDランプからなる複数のLE
D141が、文字盤21,31,41の表面側で文字盤
21,31,41に近接してその外周側に略環状に配置
されている(スピードメータ部30の場合のみ図示)。
各LED141は文字盤21,31,41の外周に沿っ
て所定間隔で配置されている(図示の例では車速目盛2
0km毎に1個)。また、LED141は、図14に示
すように、文字盤21,31,41の外周部表面に固着
したプリント基盤142に実装され、文字盤21,3
1,41の平面方向と略直行する方向に発光自在であ
る。
【0054】前記反射鏡145は、文字盤21,31,
41の外周側で、かつ、指針22,32,42より前方
(見返し板50の前端側)の位置に配置される。即ち、
反射鏡145は環状または馬蹄形状の平面形状を有し、
見返し板50の前端内側面に傾斜して固定される。そし
て、反射鏡145は、所定間隔で環状に配置したLED
141と対向するよう、文字盤21,31,41の外周
に沿って略環状に配設され、LED141の発光を指針
22,32,42の駆動軸に向かう方向に反射する。な
お、前記LED141は、実施の形態1のECU113
と同様のECU(発光駆動回路)により、プリント基盤
142を介して発光駆動されるようになっている。ま
た、LED141としては、実施の形態1と同様にマル
チカラーLEDを使用し、実施の形態1と同様に色変え
スイッチ115により所望の色及び態様で発光制御する
ようにしても良い。
【0055】上記のように構成した実施の形態4に係る
車両用メータの照明装置では、実施の形態1と同様にし
て、ECUにより光源としてのLED141を発光駆動
すると、LED141の光は反射鏡145に向かって進
行し、反射鏡145で反射する。そして、反射鏡145
がLED141の光を文字盤21,31,41の表面の
外周側から中央に向かって放射する。よって、LED1
41の光は、最終的に、反射鏡145を介して、文字盤
21,31,41及び指針22,32,42に直接的に
照射される。このとき、LED141及び反射鏡145
は、文字盤21,31,41の表面側に配置され、各種
メータ部20,30,40の内部構造ではなく外部構造
として存在し、文字盤21,31,41の表面側から文
字盤21,31,41及び指針22,32,42を直接
的に照明する。その結果、自動車用メータ内部に光源等
を配置するためのスペースが不要となり、自動車用メー
タの厚みを小さくすることができると共に自動車用メー
タの内部構成を簡略化して、自動車用メータを薄型化及
びコンパクト化することができる。
【0056】また、LED141の光は、文字盤21,
31,41の表面に近接する位置から指針22,32,
42の前方の反射鏡145位置まで進行し、反射鏡14
5に直接入射すると共に反射されて、文字盤21,3
1,41の外周側から中央に向かって放射される。よっ
て、LED141の光の伝達経路が短くなり、光の減衰
率を小さくして、照明効率を向上することができる。そ
の結果、少ない数のLED141で自動車用メータを効
率的に照明することができる。
【0057】更に、反射鏡145は、LED141から
の光を反射し、文字盤21,31,41の外周側から中
央に向かって、即ち、指針22,32,42の駆動軸付
近に向かって多方向から放射する。よって、文字盤2
1,31,41の外周から多方向の光が文字盤21,3
1,41全体を照明するため、一方向からの光により指
針22,32,42の影が文字盤21,31,41に映
るような場合でも他方向からの光がその影を打ち消す。
その結果、指針22,32,42の影が文字盤21,3
1,41表面に映ることはなく、自動車用メータの視認
性を低下することはない。加えて、反射鏡145が文字
盤21,31,41の外周に沿って存在し、目盛及び文
字の全体を均一に照明する。その結果、文字盤21,3
1,41表面の上下で照度差が生じることはなく、視認
性を一層向上することができる。なお、LED141を
マルチカラーLEDにする等、複数色を発光自在なよう
構成すれば、LED141により所望の色変わり照明を
行うことができ、メータ照明の意匠性を多様化して多彩
なイルミネーション効果を発揮することができる。ま
た、反射鏡145は、文字盤21,31,41の外周側
に配置され、通常はマスク部材51等により遮蔽されて
外部から視認されることはない。その結果、反射鏡14
5が自動車用メータの意匠性を損なうことはなく、自動
車用メータの見栄えを良好に維持することができる。
【0058】図15は本発明の実施の形態5に係る車両
用メータの照明装置を適用した自動車用メータの全体を
示す正面図である。図16は本発明の実施の形態5に係
る車両用メータの照明装置の組み付け状態を示す断面図
であり、図7のB−B線断面図に相当する。
【0059】実施の形態5に係る車両用メータの照明装
置は、図15及び図16に示すように、実施の形態4の
反射鏡145を省略し、LED151の発光を直接文字
盤21,31,41の外周側から中央に放射する点にお
いて実施の形態4に係る車両用メータの照明装置と異な
る。その他の構成は実施の形態4に係る車両用メータの
照明装置と同様である。具体的には、実施の形態5で
は、砲弾型LEDランプからなる複数のLED151
が、文字盤21,31,41の表面側でその外周側に略
環状に配置されている(スピードメータ部30の場合の
み図示)。LED151は、上記実施の形態4の反射鏡
145に対応する位置に所定間隔で配置されている(図
示の例では車速目盛20km毎に1個)。また、LED
151は、見返し板50の外周内側面に環状に固着した
プリント基盤152に実装されると共に、指針22,3
2,42より前方の位置に配置され、指針22,32,
42の駆動軸に向かう方向に発光自在である。なお、前
記LED151は、実施の形態4と同様にしてECUに
より、プリント基盤152を介して発光駆動されるよう
になっている。また、LED151としては、実施の形
態1と同様にマルチカラーLEDを使用し、実施の形態
1と同様に色変えスイッチ115により所望の色及び態
様で発光制御するようにしても良い。
【0060】上記のように構成した実施の形態5に係る
車両用メータの照明装置では、実施の形態1と同様にし
て、ECUにより光源としてのLED151を発光駆動
すると、LED151の光は、文字盤21,31,41
の表面の外周側から中央に向かって伝播し、文字盤2
1,31,41及び指針22,32,42に直接的に照
射される。このとき、LED151は、文字盤21,3
1,41の表面側に配置され、各種メータ部20,3
0,40の内部構造ではなく外部構造として存在し、文
字盤21,31,41の表面側から文字盤21,31,
41及び指針22,32,42を直接的に照明する。そ
の結果、自動車用メータ内部に光源等を配置するための
スペースが不要となり、自動車用メータの厚みを小さく
することができると共に自動車用メータの内部構成を簡
略化して、自動車用メータを薄型化及びコンパクト化す
ることができる。
【0061】また、LED151の光は、文字盤21,
31,41の表面側で、文字盤21,31,41の外周
側から中央に向かって直接放射される。よって、LED
151の光の伝達経路が短くなり、光の減衰率を小さく
して、照明効率を向上することができる。その結果、少
ない数のLEDでメータを効率的に照明することができ
る。
【0062】更に、LED151からの光は、文字盤2
1,31,41の外周側から中央に向かって、即ち、指
針22,32,42の駆動軸付近に向かって多方向から
放射される。よって、文字盤21,31,41の外周か
ら多方向の光が文字盤21,31,41全体を照明する
ため、一方向からの光により指針22,32,42の影
が文字盤21,31,41に映るような場合でも他方向
からの光がその影を打ち消す。その結果、指針22,3
2,42の影が文字盤21,31,41表面に映ること
はなく、自動車用メータの視認性を低下することはな
い。加えて、LED151が文字盤21,31,41の
外周に沿って存在し、目盛及び文字の全体を均一に照明
する。その結果、文字盤21,31,41表面の上下で
照度差が生じることはなく、視認性を一層向上すること
ができる。なお、LED151をマルチカラーLEDに
する等、複数色を発光自在なよう構成すれば、LED1
51により所望の色変わり照明を行うことができ、メー
タ照明の意匠性を多様化して多彩なイルミネーション効
果を発揮することができる。また、LED151は、文
字盤21,31,41の外周側に配置され、通常はマス
ク部材51等により遮蔽されて外部から視認されること
はない。その結果、LED151が自動車用メータの意
匠性を損なうことはなく、自動車用メータの見栄えを良
好に維持することができる。
【0063】ところで、実施の形態4及び5では、LE
D141,151として砲弾型LEDランプを使用した
が、チップLEDを使用しても良い。また、LED14
1,151としては、任意の二色以上のチップLEDを
内蔵するLEDを使用したり、単色のLEDを使用して
も良い。
【0064】このように、上記実施の形態1,4,5に
係る車両用メータの照明装置は、文字盤21,31,4
1及び指針22,32,42を有する車両用メータに適
用されるものであって、前記文字盤21,31,41の
表面側及び外周側で、かつ、指針22,32,42の前
方に導光リング60,70,80、反射鏡145若しく
はLED151を配置し、ECU113により駆動した
LED95,141,151の発光を前記文字盤21,
31,41の外周側から中央に向かって多方向から放射
して、前記文字盤21,31,41及び指針22,3
2,42を照明するものである。
【0065】また、上記実施の形態2及び3に係る車両
用メータの照明装置は、前記文字盤21,31,41の
表面側で前記指針22,32,42の駆動軸に対向して
配置した支持部材121,131にLED123,13
3を配置し、ECU113により駆動したLED12
3,133の発光を前記駆動軸を略中心とする略放射方
向に放射して前記文字盤21,31,41及び指針2
2,32,42を照明するものである。
【0066】即ち、上記各実施の形態は、文字盤21,
31,41の外周側から中央(指針22,32,42の
駆動軸)へと、或いはその逆に、文字盤21,31,4
1の中央から外周側へと、LED95,123,13
3,141,151の発光を放射方向に放射して、文字
盤21,31,41及び指針22,32,42を照明す
るものである。
【0067】したがって、ECU113によりLED9
5,123,133,141,151を発光駆動する
と、LED95,123,133,141,151の光
は、直接、または、導光リング60等を介して、文字盤
21,31,41の表面の外周側から中央に向かって、
或いはその逆に、文字盤21,31,41の表面の中央
から外周側に向かって放射される。よって、LED9
5,123,133,141,151の光は、最終的
に、文字盤21,31,41及び指針22,32,42
に直接的に照射される。このとき、LED95,12
3,133,141,151等は、文字盤21,31,
41の表面側に配置され、メータの内部構造ではなく外
部構造として存在し、文字盤21,31,41の表面側
から文字盤21,31,41及び指針22,32,42
を直接的に照明する。その結果、メータ内部に光源等を
配置するためのスペースが不要となり、メータの厚みを
小さくすることができると共にメータの内部構成を簡略
化して、メータを薄型化及びコンパクト化することがで
きる。
【0068】また、LED95,123,133,14
1,151の光は文字盤21,31,41の外周側から
中に向かって、または、中央から外周側に向かって直接
的に放射される。よって、LED95,123,13
3,141,151の光の伝達経路が短くなり、光の減
衰率を小さくして、照明効率を向上することができる。
その結果、少ない数のLED95,123,133,1
41,151でメータを効率的に照明することができ
る。
【0069】更に、LED95,123,133,14
1,151の光は、文字盤21,31,41の外周側か
ら中央(指針22,32,42の駆動軸)に向かって、
または、中央(指針22,32,42の駆動軸)から文
字盤21,31,41の外周側に向かって、多方向に放
射される。よって、多方向の光が文字盤21,31,4
1全体を照明するため、一方向からの光により指針2
2,32,42の影が文字盤に映るような場合でも他方
向からの光がその影を打ち消す。その結果、指針22,
32,42の影が文字盤21,31,41表面に映るこ
とはなく、メータの視認性を低下することはない。加え
て、LED95,123,133,141,151の光
が目盛及び文字の全体を均一に照明する。その結果、文
字盤21,31,41表面の上下で照度差が生じること
はなく、視認性を一層向上することができる。
【0070】ところで、本発明の車両用メータの照明装
置は、上記各実施の形態の文字盤21,31,41の目
盛及び文字を蛍光塗料等の蛍光物質により形成し、前記
LED95,123,133,141,151を短波長
を発光自在なLEDより構成してもよい。こうすると、
LED95,123,133,141,151から短波
長域の光が照射され、その短波長域の光により蛍光物質
からなる目盛及び文字が蛍光発光して、運転者に視認さ
れる。ここで、LEDは、ランプバルブと比較して、消
費電力が小さく、発光に際して発熱を伴わず、省スペー
ス化することができるという効果を有する。一方、LE
Dは比較的小さな光源であり、光の照射範囲が小さくな
る可能性があり、照明の均一性の点で考慮する余地があ
る。しかし、本構成の照明装置では、文字盤21,3
1,41の目盛及び文字を蛍光物質より形成しているた
め、簡単に均一性を出すことができる。その結果、少な
い個数のLED95,123,133,141,151
で効率的に自動車用メータ全体を均一に照明することが
できる。
【0071】なお、短波長域を発光自在なLEDとして
は、短波長域のみを発光する通常の短波長LEDの他、
短波長域及び可視光域を発光自在な可視光短波長LED
を使用することもできる。また、短波長域の光として
は、発光ピーク波長約380nmでスペクトル半値幅約
40nmの紫外光が好ましい。これより短い波長の光で
は、文字盤等の樹脂材料及び蛍光塗料が早期に劣化する
等の不具合を生じる可能性がある。一方、これより長い
波長の光では、蛍光物質の十分な励起が行われず、文字
盤の目盛及び文字の蛍光発光が弱くなる可能性がある。
かかる短波長LEDとしては、例えば、アルミガリウム
ナイトライド(Alx Ga1−x N)系のLEDを
使用することができる。
【0072】
【発明の効果】以上のように、請求項1に係る車両用メ
ータの照明装置は、文字盤及び指針を有する車両用メー
タに適用されるものであって、前記文字盤の表面側で文
字盤の外周に沿って配置され、内部に導入した光を前記
文字盤の外周側から中央に向かって多方向から放射自在
な導光リングと、前記導光リングの両端に装着され、前
記導光リングの内部に向かって発光自在なLEDと、前
記LEDを発光駆動する発光駆動回路とを具備する。
【0073】したがって、発光駆動回路により光源とし
てのLEDを発光駆動すると、LEDの光は導光リング
の両端から導光リング内に入射し、導光リング内を周方
向に伝播する。そして、導光リングがLEDの光を文字
盤の表面の外周側から中央に向かって放射する。よっ
て、LEDの光は、最終的に、導光リングを介して、文
字盤及び指針に直接的に照射される。このとき、LED
及び導光リングは、文字盤の表面側に配置され、メータ
の内部構造ではなく外部構造として存在し、文字盤の表
面側から文字盤及び指針を直接的に照明する。その結
果、メータ内部に光源等を配置するためのスペースが不
要となり、メータの厚みを小さくすることができると共
にメータの内部構成を簡略化して、メータを薄型化及び
コンパクト化することができる。
【0074】また、LEDの光は導光リングの両端から
入射し、導光リングを伝播するときに、導光リングの内
周面側から中央に向かって順次放射される。よって、L
EDの光の伝達経路が短くなり、光の減衰率を小さくし
て、照明効率を向上することができる。その結果、少な
い数のLEDでメータを効率的に照明することができ
る。
【0075】更に、導光リングは、LEDから導入した
光をその内周面側(文字盤の外周側)から中央に向かっ
て、即ち、指針の駆動軸付近に向かって多方向から放射
する。よって、文字盤の外周から多方向の光が文字盤全
体を照明するため、一方向からの光により指針の影が文
字盤に映るような場合でも他方向からの光がその影を打
ち消す。その結果、指針の影が文字盤表面に映ることは
なく、メータの視認性を低下することはない。加えて、
導光リングが文字盤の外周に沿って存在し、目盛及び文
字の全体を均一に照明する。その結果、文字盤表面の上
下で照度差が生じることはなく、視認性を一層向上する
ことができる。なお、LEDをマルチカラーLEDにす
る等、複数色を発光自在なよう構成すれば、LEDによ
り所望の色変わり照明を行うことができ、メータ照明の
意匠性を多様化して多彩なイルミネーション効果を発揮
することができる。また、導光リングは、文字盤の外周
側に配置され、通常はマスク部材等により遮蔽されて外
部から視認されることはない。その結果、導光リングが
メータの意匠性を損なうことはなく、メータの見栄えを
良好に維持することができる。
【0076】請求項2に係る車両用メータの照明装置
は、文字盤及び指針を有する車両用メータに適用される
ものであって、前記文字盤の表面側で前記指針の駆動軸
に対向して配置される支持部材と、前記支持部材に配置
され、前記駆動軸を略中心とする略放射方向に発光して
前記文字盤及び指針を照明自在なLEDと、前記LED
を発光駆動する発光駆動回路とを具備する。
【0077】したがって、発光駆動回路により光源とし
てのLEDを発光駆動すると、LEDの光は、支持部材
から文字盤の外周側に向かって放射され、文字盤及び指
針に直接的に照射される。このとき、支持部材及びLE
Dは、文字盤の表面側に配置され、メータの内部構造で
はなく外部構造として存在し、文字盤の表面側から文字
盤及び指針を直接的に照明する。その結果、メータ内部
に光源等を配置するためのスペースが不要となり、メー
タの厚みを小さくすることができると共にメータの内部
構成を簡略化して、メータを薄型化及びコンパクト化す
ることができる。
【0078】また、LEDの光は、指針の駆動軸の支持
部材位置から文字盤の外周側に向かって直接放射され
る。よって、LEDの光の伝達経路が短くなり、光の減
衰率を小さくして、照明効率を向上することができる。
その結果、少ない数のLEDでメータを効率的に照明す
ることができる。
【0079】更に、LEDの光は、指針の駆動軸を略中
心とする略放射方向に伝播し、文字盤の表面の中心位置
である指針の駆動軸の位置から文字盤の外周側に向かっ
て放射方向に進行する。即ち、LEDの光は、指針の駆
動軸部分から文字盤の外周側に向かって多方向に放射さ
れる。よって、指針がどの回動位置にあっても、LED
からの照射光は指針の長さ方向に進行し、指針の真下に
影が形成される。また、LEDの光は、文字盤の外周に
向かって多方向に放射され、文字盤全体を照明するた
め、一方向からの光により指針の影が文字盤に映るよう
な場合でも他方向からの光がその影を打ち消す。その結
果、指針の影が文字盤表面に映ることはなく、メータの
視認性を低下することはない。加えて、LEDが文字盤
の中心から外周側に向かって放射方向に発光し、目盛及
び文字の全体を均一に照明する。その結果、文字盤表面
の上下で照度差が生じることはなく、視認性を一層向上
することができる。
【0080】なお、LEDの配置間隔を広くすると共に
指向性を狭くすることにより、LEDの発光が指針の幅
方向一側から指針に放射されて指針の側方の文字盤表面
に指針の影が映ることをより効果的に防止することがで
きる。また、LEDをマルチカラーLEDにする等、複
数色を発光自在なよう構成すれば、LEDにより所望の
色変わり照明を行うことができ、メータ照明の意匠性を
多様化して多彩なイルミネーション効果を発揮すること
ができる。更に、支持部材は、メータの下部と一体化す
る等、その意匠を工夫することが好ましい。こうすれ
ば、メータの意匠性を損なうことはなく、メータの見栄
えを良好に維持することができる。
【0081】請求項3に係る車両用メータの照明装置
は、文字盤及び指針を有する車両用メータに適用される
ものであって、前記文字盤の表面側で文字盤に近接して
その外周側に略環状に配置され、前記文字盤の平面方向
と略直行する方向に発光自在なLEDと、前記LEDを
発光駆動する発光駆動回路と、前記文字盤の外周側で、
かつ、前記指針より前方の位置に、前記LEDと対向す
るよう前記文字盤の外周に沿って略環状に配設され、前
記LEDの発光を前記指針の駆動軸に向かう方向に反射
する反射鏡とを具備する。
【0082】したがって、発光駆動回路により光源とし
てのLEDを発光駆動すると、LEDの光は反射鏡に向
かって進行し、反射鏡で反射する。そして、反射鏡がL
EDの光を文字盤の表面の外周側から中央に向かって放
射する。よって、LEDの光は、最終的に、反射鏡を介
して、文字盤及び指針に直接的に照射される。このと
き、LED及び反射鏡は、文字盤の表面側に配置され、
メータの内部構造ではなく外部構造として存在し、文字
盤の表面側から文字盤及び指針を直接的に照明する。そ
の結果、メータ内部に光源等を配置するためのスペース
が不要となり、メータの厚みを小さくすることができる
と共にメータの内部構成を簡略化して、メータを薄型化
及びコンパクト化することができる。
【0083】また、LEDの光は、文字盤の表面に近接
する位置から指針の前方の反射鏡位置まで進行し、反射
鏡に直接入射すると共に反射されて、文字盤の外周側か
ら中央に向かって放射される。よって、LEDの光の伝
達経路が短くなり、光の減衰率を小さくして、照明効率
を向上することができる。その結果、少ない数のLED
でメータを効率的に照明することができる。
【0084】更に、反射鏡は、LEDからの光を反射
し、文字盤の外周側から中央に向かって、即ち、指針の
駆動軸付近に向かって多方向から放射する。よって、文
字盤の外周から多方向の光が文字盤全体を照明するた
め、一方向からの光により指針の影が文字盤に映るよう
な場合でも他方向からの光がその影を打ち消す。その結
果、指針の影が文字盤表面に映ることはなく、メータの
視認性を低下することはない。加えて、反射鏡が文字盤
の外周に沿って存在し、目盛及び文字の全体を均一に照
明する。その結果、文字盤表面の上下で照度差が生じる
ことはなく、視認性を一層向上することができる。な
お、LEDをマルチカラーLEDにする等、複数色を発
光自在なよう構成すれば、LEDにより所望の色変わり
照明を行うことができ、メータ照明の意匠性を多様化し
て多彩なイルミネーション効果を発揮することができ
る。また、反射鏡は、文字盤の外周側に配置され、通常
はマスク部材等により遮蔽されて外部から視認されるこ
とはない。その結果、反射鏡がメータの意匠性を損なう
ことはなく、メータの見栄えを良好に維持することがで
きる。
【0085】請求項4に係る車両用メータの照明装置
は、文字盤及び指針を有する車両用メータに適用される
ものであって、前記文字盤の表面側及び外周側で、か
つ、前記指針より前方の位置に略環状に配置され、前記
指針の駆動軸に向かう方向に発光自在なLEDと、前記
LEDを発光駆動する発光駆動回路とを具備する。
【0086】したがって、発光駆動回路により光源とし
てのLEDを発光駆動すると、LEDの光は、文字盤の
表面の外周側から中央に向かって伝播し、文字盤及び指
針に直接的に照射される。このとき、LEDは、文字盤
の表面側に配置され、メータの内部構造ではなく外部構
造として存在し、文字盤の表面側から文字盤及び指針を
直接的に照明する。その結果、メータ内部に光源等を配
置するためのスペースが不要となり、メータの厚みを小
さくすることができると共にメータの内部構成を簡略化
して、メータを薄型化及びコンパクト化することができ
る。
【0087】また、LEDの光は、文字盤の表面側で、
文字盤の外周側から中央に向かって直接放射される。よ
って、LEDの光の伝達経路が短くなり、光の減衰率を
小さくして、照明効率を向上することができる。その結
果、少ない数のLEDでメータを効率的に照明すること
ができる。
【0088】更に、LEDからの光は、文字盤の外周側
から中央に向かって、即ち、指針の駆動軸付近に向かっ
て多方向から放射される。よって、文字盤の外周から多
方向の光が文字盤全体を照明するため、一方向からの光
により指針の影が文字盤に映るような場合でも他方向か
らの光がその影を打ち消す。その結果、指針の影が文字
盤表面に映ることはなく、メータの視認性を低下するこ
とはない。加えて、LEDが文字盤の外周に沿って存在
し、目盛及び文字の全体を均一に照明する。その結果、
文字盤表面の上下で照度差が生じることはなく、視認性
を一層向上することができる。なお、LEDをマルチカ
ラーLEDにする等、複数色を発光自在なよう構成すれ
ば、LEDにより所望の色変わり照明を行うことがで
き、メータ照明の意匠性を多様化して多彩なイルミネー
ション効果を発揮することができる。また、LEDは、
文字盤の外周側に配置され、通常はマスク部材等により
遮蔽されて外部から視認されることはない。その結果、
LEDがメータの意匠性を損なうことはなく、メータの
見栄えを良好に維持することができる。
【0089】請求項5に係る車両用メータの照明装置
は、請求項1乃至4のいずれかの構成において、前記文
字盤の目盛及び文字を蛍光物質により形成し、前記LE
Dを短波長を発光自在なLEDより構成したものであ
る。
【0090】したがって、LEDから短波長域の光が照
射され、その短波長域の光により蛍光物質からなる目盛
及び文字が蛍光発光して、運転者に視認される。ここ
で、LEDは、ランプバルブと比較して、消費電力が小
さく、発光に際して発熱を伴わず、省スペース化するこ
とができるという効果を有する。一方、LEDは比較的
小さな光源であり、光の照射範囲が小さくなる可能性が
あり、照明の均一性の点で考慮する余地がある。しか
し、請求項5の照明装置では、文字盤の目盛及び文字を
蛍光物質より形成しているため、簡単に均一性を出すこ
とができる。その結果、少ないLEDで効率的にメータ
全体を均一に照明することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は本発明の実施の形態1に係る車両用メ
ータの照明装置を適用した自動車用メータの全体を示す
正面図である。
【図2】 図2は本発明の実施の形態1に係る車両用メ
ータの照明装置を適用した自動車用メータを裏面側から
見て示す分解斜視図である。
【図3】 図3は本発明の実施の形態1に係る車両用メ
ータの照明装置の導光リングに対するLEDの装着状態
を示す斜視図である。
【図4】 図4は本発明の実施の形態1に係る車両用メ
ータの照明装置の導光リングに対するLEDの装着状態
を示す断面図である。
【図5】 図5は本発明の実施の形態1に係る車両用メ
ータの照明装置のフレキシブル基盤を示す平面図であ
る。
【図6】 図6は本発明の実施の形態1に係る車両用メ
ータの照明装置を適用した自動車用メータの組み立て状
態(完成状態)を裏面側から見て示す斜視図である。
【図7】 図7は本発明の実施の形態1に係る車両用メ
ータの照明装置を自動車用メータの見返し板に組み付け
た状態をその裏面側から見て示す斜視図である。
【図8】 図8は図7のA−A線断面図である。
【図9】 図9は図7のB−B線断面図である。
【図10】 図10は本発明の実施の形態2に係る車両
用メータの照明装置を適用した自動車用メータの全体を
示す正面図である。
【図11】 図11は本発明の実施の形態2に係る車両
用メータの照明装置の組み付け状態を示す断面図であ
り、図7のB−B線断面図に相当する。
【図12】 図12は本発明の実施の形態3に係る車両
用メータの照明装置を適用した自動車用メータの全体を
示す正面図である。
【図13】 図13は本発明の実施の形態4に係る車両
用メータの照明装置を適用した自動車用メータの全体を
示す正面図である。
【図14】 図14は本発明の実施の形態4に係る車両
用メータの照明装置の組み付け状態を示す断面図であ
り、図7のB−B線断面図に相当する。
【図15】 図15は本発明の実施の形態5に係る車両
用メータの照明装置を適用した自動車用メータの全体を
示す正面図である。
【図16】 図16は本発明の実施の形態5に係る車両
用メータの照明装置の組み付け状態を示す断面図であ
り、図7のB−B線断面図に相当する。
【符号の説明】
21 文字盤、22 指針、31 文字盤、32 指
針、41 文字盤 42 指針、60 導光リング、70 導光リング、8
0 導光リング 95 LED、113 ECU(発光駆動回路) 121 支持アーム(支持部材)、123 LED、1
31 支持片(支持部材) 133 LED、141 LED、145 反射鏡、1
51 LED
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 稲垣 聡 愛知県西春日井郡春日町大字落合字長畑1 番地 豊田合成株式会社内 (72)発明者 伊藤 義章 愛知県西春日井郡春日町大字落合字長畑1 番地 豊田合成株式会社内 (72)発明者 田牧 真人 愛知県西春日井郡春日町大字落合字長畑1 番地 豊田合成株式会社内 Fターム(参考) 2F074 AA01 AA04 BB06 DD02 EE02 FF01 GG10 3K040 CA05 GA04 GC05 HA01 HB04 5F041 AA24 AA47 DC07 DC25 EE25 FF11

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 文字盤及び指針を有する車両用メータの
    照明装置であって、 前記文字盤の表面側で文字盤の外周に沿って配置され、
    内部に導入した光を前記文字盤の外周側から中央に向か
    って多方向から放射自在な導光リングと、 前記導光リングの両端に装着され、前記導光リングの内
    部に向かって発光自在な発光ダイオードと、 前記発光ダイオードを発光駆動する発光駆動回路とを具
    備することを特徴とする車両用メータの照明装置。
  2. 【請求項2】 文字盤及び指針を有する車両用メータの
    照明装置であって、 前記文字盤の表面側で前記指針の駆動軸に対向して配置
    される支持部材と、 前記支持部材に配置され、前記駆動軸を略中心とする略
    放射方向に発光して前記文字盤及び指針を照明自在な発
    光ダイオードと、 前記発光ダイオードを発光駆動する発光駆動回路とを具
    備することを特徴とする車両用メータの照明装置。
  3. 【請求項3】 文字盤及び指針を有する車両用メータの
    照明装置であって、 前記文字盤の表面側で文字盤に近接してその外周側に略
    環状に配置され、前記文字盤の平面方向と略直行する方
    向に発光自在な発光ダイオードと、 前記発光ダイオードを発光駆動する発光駆動回路と、 前記文字盤の外周側で、かつ、前記指針より前方の位置
    に、前記発光ダイオードと対向するよう前記文字盤の外
    周に沿って略環状に配設され、前記発光ダイオードの発
    光を前記指針の駆動軸に向かう方向に反射する反射鏡と
    を具備することを特徴とする車両用メータの照明装置。
  4. 【請求項4】 文字盤及び指針を有する車両用メータの
    照明装置であって、 前記文字盤の表面側及び外周側で、かつ、前記指針より
    前方の位置に略環状に配置され、前記指針の駆動軸に向
    かう方向に発光自在な発光ダイオードと、 前記発光ダイオードを発光駆動する発光駆動回路とを具
    備することを特徴とする車両用メータの照明装置。
  5. 【請求項5】 前記文字盤の目盛及び文字を蛍光物質に
    より形成し、前記発光ダイオードを短波長を発光自在な
    発光ダイオードより構成したことを特徴とする請求項1
    乃至4のいずれか1項に記載の車両用メータの照明装
    置。
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