JP2001090851A - 流路切替装置 - Google Patents

流路切替装置

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JP2001090851A
JP2001090851A JP27147699A JP27147699A JP2001090851A JP 2001090851 A JP2001090851 A JP 2001090851A JP 27147699 A JP27147699 A JP 27147699A JP 27147699 A JP27147699 A JP 27147699A JP 2001090851 A JP2001090851 A JP 2001090851A
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Japan
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disk
outlet ports
flow path
drum
valve
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JP27147699A
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Takehiro Kosugi
建博 小杉
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Toto Ltd
Original Assignee
Toto Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 出口ポート間の連通を極僅かな程度までは許
容し、従って従来の流路切替弁程には高い工作精度で製
造する必要がなく、従来の流路切替弁に比べて安価な流
路切替装置を提供する。 【解決手段】 複数の出口ポートが形成された外ドラム
と、外ドラム内に回転可能に収容され少なくとも1つの
貫通穴が形成された内ドラムと、内ドラムの貫通穴に連
通する入口ポートとを備え、内ドラムの回転により内ド
ラムの貫通穴と外ドラムの出口ポートとを選択的に連通
させて複数の出口ポートを選択的に開閉する流路切替弁
であって、外ドラムの内周面と内ドラムの外周面との間
に微小隙間が形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は流路切替装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】複数の出口ポートが形成された外ドラム
と、外ドラム内に摺動可能に収容され少なくとも1つの
貫通穴が形成された内ドラムと、内ドラムの貫通穴に連
通する入口ポートとを備え、内ドラムの回転により内ド
ラムの貫通穴と外ドラムの複数の出口ポートとを選択的
に連通させて複数の出口ポートを選択的に開閉する流路
切替弁や、入口ポートと複数の出口ポートとが形成され
たケースと、ケース内に収容され入口ポートに連通する
貫通穴と複数の出口ポートに1対1対応で連通する複数
の貫通穴とが形成された第1ディスクと、第1ディスク
に摺接してケース内に収容され第1ディスクに対峙する
端面に第1ディスクの入口ポートに連通する貫通穴に連
通する溝が形成された第2ディスクとを備え、第2ディ
スクの回転により第2ディスクの溝と第1ディスクの複
数の出口ポートに1対1対応で連通する複数の貫通穴と
を選択的に連通させて複数の出口ポートを選択的に開閉
する流路切替弁や、入口ポートと複数の出口ポートと、
複数の出口ポートに1対1対応で配設され入口ポートと
各出口ポートとの連通路を開閉する複数の弁とを備え、
複数の弁の作動により入口ポートと各出口ポートとの連
通路を選択的に開閉して複数の出口ポートを選択的に開
閉する流路切替弁が従来から使用されている。上記の流
路切替弁においては、出口ポートが相互に連通するのを
防止するために、外ドラムと内ドラムの工作精度を高め
ると共に両者の摺接面に鏡面仕上を施し且つ前記摺接面
に所定の面圧を与え、第1ディスクの端面と第2ディス
クの端面の平面精度を高めると共に両者の摺接面に鏡面
仕上を施し且つ前記摺接面に所定の面圧を与え、弁体と
弁座の工作精度を高めると共に両者の当接面に鏡面仕上
げを施していた。このため従来の流路切替弁はかなり高
価であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】流路を切替える際に、
所望の流路へ流れるべき流体の微量の一部が他の流路へ
流れても良い場合がある。例えば、サイホンジェット式
の便器において、流路切替装置を介して洗浄水の配給先
を切替え、先ずボウル部の上部へ洗浄水を吐出させてボ
ウル部の側面を洗浄し、次いでボウル部の底部からSト
ラップへ向けて洗浄水を吐出させてサイホン作用を引き
起こさせ、次いでボウル部の上部へ洗浄水を吐出させて
空になったボウル部に封水を形成する場合に、洗浄水が
ボウル部の上部へ吐出している時にボウル部の底部から
Sトラップへ向けて微量の洗浄水が吐出しても何ら問題
は無く、洗浄水がボウル部の底部からSトラップへ向け
て吐出している時にボウル部の上部へ微量の洗浄水が吐
出しても何ら問題は無い。上述の条件下では、出口ポー
ト間の相互連通を防止すべく高い工作精度で製造された
従来の高価な流路切替弁を使用する必然性は無い。本発
明は上記問題に鑑みてなされたものであり、出口ポート
間の連通を極僅かな程度までは許容し、従って従来の流
路切替弁程には高い工作精度で製造する必要がなく従来
の流路切替弁に比べて安価であり、且つ従来の流路切替
弁に比べて流路切替動作がスムーズな流路切替装置を提
供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明においては、上記
課題を解決するために、複数の出口ポートが形成された
外ドラムと、外ドラム内に回転可能に収容され少なくと
も1つの貫通穴が形成された内ドラムと、内ドラムの貫
通穴に連通する入口ポートとを備え、内ドラムの回転に
より内ドラムの貫通穴と外ドラムの出口ポートとを選択
的に連通させて複数の出口ポートを選択的に開閉する流
路切替装置であって、外ドラムの内周面と内ドラムの外
周面との間に微小隙間が形成されていることを特徴とす
る流路切替装置を提供する。
【0005】本発明においては、入口ポートと複数の出
口ポートとが形成されたケースと、ケース内に収容され
入口ポートに連通する貫通穴と、複数の出口ポートに1
対1対応で連通する複数の貫通穴とが形成された第1デ
ィスクと、第1ディスクに重畳してケース内に収容され
第1ディスクに対峙する端面に第1ディスクの入口ポー
トに連通する貫通穴に連通する溝が形成された第2ディ
スクとを備え、第2ディスクの回転により第2ディスク
の溝と第1ディスクの複数の出口ポートに1対1対応で
連通する複数の貫通穴とを選択的に連通させて複数の出
口ポートを選択的に開閉する流路切替装置であって、何
れかの出口ポートが開いている時に第1ディスクと第2
ディスクとの間に微小隙間が形成されることを特徴とす
る流路切替装置を提供する。
【0006】本発明においては、入口ポートと複数の出
口ポートと、複数の出口ポートに1対1対応で配設され
入口ポートと各出口ポートとの連通路を開閉する複数の
弁とを備え、複数の弁の作動により入口ポートと各出口
ポートとの連通路を選択的に開閉して複数の出口ポート
を選択的に開閉する流路切替装置であって、弁が閉じた
時に弁体と弁座との間に微小隙間が形成されることを特
徴とする流路切替装置を提供する。
【0007】本発明に係る流路切替装置においては、外
ドラムの内周面と内ドラムの外周面との間に形成された
微小隙間により、複数の出口ポート間の極僅かな程度の
連通が許容され、或いは、作動時に第1ディスクと第2
ディスクとの間に微小隙間が形成されることことによ
り、複数の出口ポート間の極僅かな程度の連通が許容さ
れ、或いは、弁が閉じた時に弁体と弁座との間に微小隙
間が形成されることにより、複数の出口ポート間の極僅
かな程度の連通が許容される。本発明に係る流路切替装
置は、従来の流路切替弁程には高い工作精度で製造する
必要がなく従来の流路切替弁に比べ安価である。また本
発明に係る流路切替装置は従来の流路切替弁に比べて流
路切替動作がスムーズである。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の第1実施例を説明する。
図1、2に示すように、ドラムバルブ1は、外ドラム1
1を有している。外ドラム11には、大径部11a1
小径部11a2 とから成る貫通穴11aが形成されてい
る。貫通穴11aの大径部11a1 に対峙する外ドラム
11の側壁に、出口ポート11b、11cが形成されて
いる。出口ポート11bは小径部11a2 に近接した位
置に配設されており、出口ポート11cは小径部11a
2 から離隔した位置に配設されている。
【0009】外ドラム11の貫通穴11aに、内ドラム
12が嵌合している。内ドラム12は大径の有底円筒部
12aと、有底円筒部12aの底部から延在する小径円
柱部12bとを有している。有底円筒部12aは貫通穴
11aの大径部11a1 に嵌合している。有底円筒部1
2aの外周面と貫通穴11aの大径部11a1 の周壁と
の間には0.05mm〜0.1mm程度の微小隙間があ
る。小径円柱部12bは貫通穴11aの小径部11a2
に摺動可能に嵌合すると共に、小径部11a2 を超えて
外ドラム11の外へ延びている。小径円柱部12bと貫
通穴11aの小径部11a2 との摺接部は、Oリング1
3によりシールされている。有底円筒部12aの側壁
に、貫通穴12a1 、12a2 が形成されている。貫通
穴12a1 は有底円筒部12aの底部に近接した位置に
配設されており、中心角120°に亘って周方向に延在
している。貫通穴12a2 は有底円筒部12aの底部か
ら離隔した位置に配設されており、中心角240°に亘
って周方向に延在している。貫通穴12a1 、12a2
は、同一方向へ差し向けられている。
【0010】蓋14が、貫通穴11aの大径部11a1
の端部に螺合している。蓋14には入口ポート14aが
形成されている。
【0011】本実施例に係るドラムバルブの作動を説明
する。内ドラムの小径円柱部12bが回転すると、内ド
ラム12が回転する。図2の位置にあった内ドラム12
が矢印方向へ回転する。図2に示す内ドラム12の回転
位置を0°とする。内ドラム12が0°から約90°ま
で回転する間は、内ドラム12の貫通穴12a1 は出口
ポート11bに連通しないので出口ポート11bは閉じ
ており、内ドラム12の貫通穴12a2 は出口ポート1
1cに連通するので出口ポート11cは開いている。入
口ポート14aを通ってドラムバルブ1へ流入した流体
が、内ドラム12の大径円筒部12aの内部空間と貫通
穴12a2 とを通って出口ポート11cからら流出す
る。
【0012】内ドラム12の回転角が約90°を超える
と、内ドラム12の貫通穴12a1が出口ポート11b
に連通し始めて出口ポート11bが開き始め、内ドラム
12の貫通穴12a2 と出口ポート11cとの連通が終
わり始めて出口ポート11cが閉じ始める。内ドラム1
2が約90°から約135°まで回転する間は、出口ポ
ート11bの開度は全開へ向けて増加し、出口ポート1
1cの開度は全閉へ向けて減少する。入口ポート14a
を通ってドラムバルブ1へ流入した流体は、出口ポート
11cから流出すると共に、内ドラム12の大径円筒部
12aの内部空間と貫通穴12a1 とを通って出口ポー
ト11bからも流出する。
【0013】内ドラム12の回転角が約135°を超え
ると、出口ポート11cは閉じる。内ドラム12が約1
35°から約210°まで回転する間は、出口ポート1
1bは全開しており、出口ポート11cは閉じている。
入口ポート14aを通ってドラムバルブ1へ流入した流
体は、出口ポート11bから流出する。
【0014】内ドラム12の回転角が約210°を超え
ると、出口ポート11bは閉じ始め、出口ポート11c
は開き始める。内ドラム12が約210°から約255
°まで回転する間は、出口ポート11bの開度は全閉へ
向けて減少し、出口ポート11cの開度は全開へ向けて
増加する。入口ポート14aを通ってドラムバルブ1へ
流入した流体は、出口ポート11cから流出する共に、
出口ポート11bからも流出する。
【0015】内ドラム12の回転角が約255°を超え
ると、出口ポート11bは全閉となり、出口ポート11
cは全開となる。内ドラム12が約255°から360
°まで回転する間は、出口ポート11bは全閉してお
り、出口ポート11cの開度は全開している。入口ポー
ト14aを通ってドラムバルブ1へ流入した流体は、出
口ポート11cから流出する。
【0016】有底円筒部12aの外周面と貫通穴11a
の大径部11a1 の周壁との間には0.05mm〜0.
1mm程度の微小隙があるので、出口ポート11bが開
き出口ポート11cが閉じている時でも、入口ポート1
4aからドラムバルブ1へ流入した流体は、有底円筒部
12aの外周面と貫通穴11aの大径部11a1 の周壁
との間の微小隙間を通って、出口ポート11cから微小
流量で流出することができ、出口ポート11cが開き出
口ポート11bが閉じている時でも、入口ポート14a
からドラムバルブ1へ流入した流体は、有底円筒部12
aの外周面と貫通穴11aの大径部11a1 の周壁との
間の微小隙間を通って、出口ポート11bから微小流量
で流出することができる。
【0017】有底円筒部12aの外周面と貫通穴11a
の大径部11a1 の周壁との間に微小隙間を許容するこ
とにより、有底円筒部12aの製造時、貫通穴11aの
大径部11a1 の切削加工時に、高い寸法精度が不要と
なり、ドラムバルブの製造コストが従来に比べて低減す
る。また、内ドラム12を回転駆動する際の摺動抵抗が
減少するので、流路切替動作が従来のドラムバルブに比
べてスムーズになり、ドラムバルブを駆動する際の消費
電力が低減する。
【0018】本発明の第2実施例を説明する。図3〜5
に示すように、ディスクバルブ2は、上ディスク21を
有している。上ディスク21の下面には、中心から径方
向外方へ延在する長円状の溝21aが形成されている。
上ディスク21の直下に下ディスク22が配設されてい
る。上ディスク21は下ディスク22に重畳している。
下ディスク22には、周方向に略90°の間隔を隔て
て、上下に延在する貫通穴22a、22b、22c、2
2dが形成されている。貫通穴22a、22b、22d
の断面は円形である。貫通穴22cの断面は、上端部は
湾曲した長円形であり、他の部分は円形である。貫通穴
22aの下端は下ディスク22の下面の周縁に近接した
位置にあり、貫通穴22aの上端は下ディスク22の上
面の中心にある。
【0019】上ディスク21と下ディスク22は、有底
円筒状のケース23内に収容されている。ケース23の
底部には、入口ポート23aと、出口ポート23b、2
3c、23dが形成されている。入口ポート23aは下
ディスク22の貫通穴22aの下端部に連通している。
出口ポート23b、23c、23dは、下ディスク22
の貫通穴22b、22c、22dの下端部に連通してい
る。出口ポート23b、23dの下流部は合流してい
る。
【0020】上ディスク21にスピンドル24が接続さ
れている。スピンドル24はスピンドルガイド25に挿
通されている。スピンドル24の端部はスピンドルガイ
ド25を貫通してディスクバルブ2の外へ延びている。
スピンドル24とスピンドルガイド25との摺接部はO
リング26によりシールされている。スピンドルガイド
25はケース23の上端に載置されている。スピンドル
ガイド25は、ボルト27とナット28とを用いてケー
ス23に固定されている。スピンドルガイド25とケー
ス23との当接部は、Oリング29によりシールされて
いる。上ディスク21は、スピンドルガイド25と下デ
ィスク22とに挟まれている。スピンドルガイド25と
下ディスク22との間の隙間は、上ディスクが0.05
mm〜0.1mm程度上下に移動するのを許容する値に
設定されている。
【0021】本実施例に係るディスクバルブの作動を説
明する。スピンドル24が回転すると、上ディスク21
が回転する。図4(a)の位置にあった上ディスク21
が矢印方向へ回転する。図4(a)に示す上ディスク2
1の回転位置を0°とする。上ディスク21が0°から
約35°まで回転する間は、上ディスク21の溝21a
は、下ディスク22の貫通穴22b,22c、22dの
何れとも連通しないので、出口ポート23b、23c、
23dは閉じている。
【0022】上ディスク21が約35°から約110°
まで回転する間は、上ディスク21の溝21aが下ディ
スク22の貫通穴22bと連通しており、出口ポート2
3bが開いている。入口ポート23aを通ってディスク
バルブ2ヘ流入した流体が、下ディスク22の貫通穴2
2a、上ディスク21の溝21a、下ディスク22の貫
通穴22bを通って出口ポート23bから流出する。
【0023】上ディスク21が約110°から約140
°まで回転する間は、上ディスク21の溝21aが下デ
ィスク22の貫通穴22b、22cと連通しており、出
口ポート23b、23cが開いている。入口ポート23
aを通ってディスクバルブ2ヘ流入した流体が、下ディ
スク22の貫通穴22a、上ディスク21の溝21a、
下ディスク22の貫通穴22b、22cを通って、出口
ポート23b、23cから流出する。
【0024】上ディスク21が約140°から約220
°まで回転する間は、上ディスク21の溝21aが下デ
ィスク22の貫通穴22cと連通しており、出口ポート
23cが開いている。入口ポート23aを通ってディス
クバルブ2ヘ流入した流体が、下ディスク22の貫通穴
22a、上ディスク21の溝21a、下ディスク22の
貫通穴22cを通って、出口ポート23cから流出す
る。
【0025】上ディスク21が約220°から約250
°まで回転する間は、上ディスク21の溝21aが下デ
ィスク22の貫通穴22c、22dと連通しており、出
口ポート23c、23dが開いている。入口ポート23
aを通ってディスクバルブ2ヘ流入した流体が、下ディ
スク22の貫通穴22a、上ディスク21の溝21a、
下ディスク22の貫通穴22c、22dを通って、出口
ポート23c、23dから流出する。
【0026】上ディスク21が約250°から約325
°まで回転する間は、上ディスク21の溝21aが下デ
ィスク22の貫通穴22dと連通しており、出口ポート
23dが開いている。入口ポート23aを通ってディス
クバルブ2ヘ流入した流体が、下ディスク22の貫通穴
22a、上ディスク21の溝21a、下ディスク22の
貫通穴22dを通って、出口ポート23dから流出す
る。
【0027】上ディスク21が約325°から360°
まで回転する間は、上ディスク21の溝21aは、下デ
ィスク22の貫通穴22b,22c、22dの何れとも
連通しないので、出口ポート23b、23c、23dは
閉じている。
【0028】出口ポート23b、23c、23dの何れ
かが開いている時に、下ディスク22の貫通穴22aか
ら上ディスク21の溝21aへ流入する流体が溝21a
の底面に衝突し、上ディスク21を下ディスク22から
微小距離浮かび上がらせる。この結果、上ディスク21
の下面と下ディスク22の上面との間に微小隙間ができ
る。入口ポート23aからディスクバルブ2へ流入した
流体は、出口ポート23b又は23dが開き出口ポート
23cが閉じている時でも、貫通穴22aと溝21aと
前記微小隙間と貫通穴22cとを通って出口ポート23
cから微小流量で流出することができ、出口ポート23
cが開き出口ポート23b、23dが閉じている時で
も、貫通穴22aと溝21aと前記微小隙間と貫通穴2
2b、22dとを通って出口ポート23b、23dから
微小流量で流出することができる。
【0029】出口ポート23b、23c、23dの何れ
かが開いている時に、上ディスク21の下面と下ディス
ク22の上面との間に微小隙間ができるのを許容するこ
とにより、ディスクバルブ2の製造時に、高い寸法精度
が不要となり、ディスクバルブの製造コストが従来に比
べて低減する。また、上ディスク21を回転駆動する際
の摺動抵抗が減少するので、流路切替動作が従来のディ
スクバルブに比べてスムーズになり、ディスクバルブを
駆動する際の消費電力が低減する。
【0030】本発明の第3実施例を説明する。図6、7
に示すように、流路切替装置3は、流入室31と、吐出
室32a、32b、32cを有している。流入室31に
は入口ポート31aが形成されている。吐出室32a、
32b、32cには、出口ポート32a1 、32b1
32c1 が形成されている。
【0031】流入室31と吐出室32aとの間の隔壁に
開口31bが形成されている。流入室31内に開口31
bを開閉する弁体33aが配設されている。吐出室32
a内に揺動棹34aが配設されている。外部から吐出室
32a内へ延びるレバー35aが配設されている。レバ
ー35aはバネ36aにより外方へ付勢されている。流
入室31と吐出室32bとの間の隔壁に開口31cが形
成されている。流入室31内に開口31cを開閉する弁
体33bが配設されている。吐出室32b内に揺動棹3
4bが配設されている。外部から吐出室32b内へ延び
るレバー35bが配設されている。レバー35bはバネ
36bにより外方へ付勢されている。流入室31と吐出
室32cとの間の隔壁に開口31dが形成されている。
流入室31内に開口31dを開閉する弁体33cが配設
されている。吐出室32c内に揺動棹34cが配設され
ている。外部から吐出室32c内へ延びるレバー35c
が配設されている。レバー35cはバネ36cにより外
方へ付勢されている。
【0032】レバー35a、35b、35cの直上に、
カム37a、37b、37cが配設されている。カム3
7a、37b、37cのカム面は、中心角120°に亘
って延在している。カム37a、37b、37cは、カ
ム面が周方向に120°ずつずれた状態で配設されてい
る。カム37a、37b、37cは軸部材38に固定さ
れている。
【0033】弁体33a〜33cが、開口31b〜31
dを塞いでいる時に、開口31b〜31dの縁部によっ
て形成される弁座と弁体33a〜33cとの間に0.0
5mm〜0.1mm程度の微小隙間が形成されている。
【0034】本実施例に係る流路切替装置の作動を説明
する。軸部材38が回転すると、カム37a〜37cが
回転する。図7の位置にあったカム37a〜37cが矢
印方向へ回転する。図7に示すカム37aの回転位置を
0°とする。
【0035】カム37aが0°から60°まで回転する
間は、カム37aがレバー35aを押し下げ、バネ36
aを押し縮めてレバー35aを吐出室32a内へ押し込
んでいる。レバー35aに押された揺動棹34aが弁体
33aを押し上げ、開口31bが開いている。カム37
b、37cは、レバー35b、35cを押し下げておら
ず、レバー35b、35cはバネ36b、36cの付勢
力を受けて、吐出室32b、32cの外へ突出してい
る。弁体33b、33cは、自重により揺動棹34b、
34cを押して下降し、開口31c、31dが閉じてい
る。入口ポート31aを通って流路切替装置3の流入室
31へ流入した流体が、開口31bを通って吐出室32
aへ流入し、出口ポート32a1 から流出する。
【0036】カム37aが60°から180°まで回転
する間は、カム37bがレバー35bを押し下げ、バネ
36bを押し縮めてレバー35bを吐出室32b内へ押
し込んでいる。レバー35bに押された揺動棹34bが
弁体33bを押し上げ、開口31cが開いている。カム
37a、37cは、レバー35a、35cを押し下げて
おらず、レバー35a、35cはバネ36a、36cの
付勢力を受けて、吐出室32a、32cの外へ突出して
いる。弁体33a、33cは、自重により揺動棹34
a、34cを押して下降し、開口31b、31dが閉じ
ている。入口ポート31aを通って流路切替装置3の流
入室31へ流入した流体が、開口31cを通って吐出室
32bへ流入し、出口ポート32b1 から流出する。
【0037】カム37aが180°から300°まで回
転する間は、カム37cがレバー35cを押し下げ、バ
ネ36cを押し縮めてレバー35cを吐出室32c内へ
押し込んでいる。レバー35cに押された揺動棹34c
が弁体33cを押し上げ、開口31dが開いている。カ
ム37a、37bは、レバー35a、35bを押し下げ
ておらず、レバー35a、35bはバネ36a、36b
の付勢力を受けて、吐出室32a、32bの外へ突出し
ている。弁体33a、33bは、自重により揺動棹34
a、34bを押して下降し、開口31b、31cが閉じ
ている。入口ポート31aを通って流路切替装置3の流
入室31へ流入した流体が、開口31dを通って吐出室
32cへ流入し、出口ポート32c1 から流出する。
【0038】カム37aが300°から360°まで回
転する間は、カム37aがレバー35aを押し下げ、バ
ネ36aを押し縮めてレバー35aを吐出室32a内へ
押し込んでいる。レバー35aに押された揺動棹34a
が弁体33aを押し上げ、開口31bが開いている。カ
ム37b、37cは、レバー35b、35cを押し下げ
ておらず、レバー35b、35cはバネ36b、36c
の付勢力を受けて、吐出室32b、32cの外へ突出し
ている。弁体33b、33cは、自重により揺動棹34
b、34cを押して下降し、開口31c、31dが閉じ
ている。入口ポート31aを通って流路切替装置3の流
入室31へ流入した流体が、開口31bを通って吐出室
32aへ流入し、出口ポート32a1 から流出する。
【0039】弁体33a〜33cが、開口31b〜31
dを塞いでいる時に、開口31b〜31dの縁部によっ
て形成される弁座と弁体33a〜33cとの間に0.0
5mm〜0.1mm程度の微小隙間が形成されているの
で、出口ポート32a1 が開き、出口ポート32b1
32c1 が閉じている時でも、入口ポート31aを通っ
て流路切替装置3の流入室31へ流入した流体は、開口
31c、31dの縁部によって形成される弁座と弁体3
3b、33cとの間の隙間を通って、出口ポート32b
1 、32c1 から微小流量で流出することができ、出口
ポート32b1 が開き、出口ポート32a1 、32c1
が閉じている時でも、入口ポート31aを通って流路切
替装置3の流入室31へ流入した流体は、開口31b、
31dの縁部によって形成される弁座と弁体33a、3
3cとの間の隙間を通って、出口ポート32a1 、32
1 から微小流量で流出することができ、出口ポート3
2c1 が開き、出口ポート32a1 、32b1 が閉じて
いる時でも、入口ポート31aを通って流路切替装置3
の流入室31へ流入した流体は、開口31b、31cの
縁部によって形成される弁座と弁体33a、33bとの
間の隙間を通って、出口ポート32a1 、32b1 から
微小流量で流出することができる。
【0040】弁体33a〜33cが、開口31b〜31
dを塞いでいる時に、開口31b〜31dの縁部によっ
て形成される弁座と弁体33a〜33cとの間に0.0
5mm〜0.1mm程度の微小隙間が形成されるのを許
容することにより、弁体33a〜33cの製造時、開口
31b〜31dの加工時に、高い寸法精度が不要とな
り、弁体と弁座とを有する従来の流路切替弁に比べて流
路切替装置3の製造コストが低減する。弁体33a〜3
3cを開口31b〜31dに強く押し付ける必要がない
ので、弁体と弁座とを有する従来の流路切替弁に比べて
流路切替動作がスムーズであり、駆動時の消費電力が小
さい。
【0041】以上本発明の実施例を説明したが、本発明
は上記実施例に限定されない。外ドラムの同一軸方向位
置に、周方向に互いに間隔を隔てて複数の出口ポートが
形成され、内ドラムに前記複数の出口ポートに選択的に
連通する単一の貫通穴が形成されたドラムバルブにも本
発明は適用することができる。
【0042】
【発明の効果】上記説明から分かるように、本発明に係
る流路切替装置においては、外ドラムの内周面と内ドラ
ムの外周面との間に形成された微小隙間により、複数の
出口ポート間の極僅かな程度の連通が許容され、或い
は、作動時に第1ディスクと第2ディスクとの間に微小
隙間が形成されることことにより、複数の出口ポート間
の極僅かな程度の連通が許容され、或いは、弁が閉じた
時に弁体と弁座との間に微小隙間が形成されることによ
り、複数の出口ポート間の極僅かな程度の連通が許容さ
れる。本発明に係る流路切替装置は、従来の流路切替弁
程には高い工作精度で製造する必要がなく従来の流路切
替弁に比べ安価である。また本発明に係る流路切替装置
は従来の流路切替弁に比べて流路切替動作がスムーズで
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る流路切替装置の側断
面図である。
【図2】本発明の第1実施例に係る流路切替装置の平断
面図である。(a)は図1のa−a断面図であり、
(b)は図1のb−b断面図である。
【図3】本発明の第2実施例に係る流路切替装置の側断
面図である。
【図4】本発明の第2実施例に係る流路切替装置のディ
スク端面の正面図である。(a)は図3のa−a矢視図
であり、(b)は図3のb−b矢視図であり、(c)は
図3のc−c矢視図である。
【図5】図3のd−d矢視図である。
【図6】本発明の第3実施例に係る流路切替装置の一部
を透視した外観斜視図である。
【図7】本発明の第3実施例に係る流路切替装置の側断
面図である。(a)は吐出室32aを含む側断面図であ
り、(b)は吐出室32bを含む側断面図であり、
(c)は吐出室32cを含む側断面図である。
【符号の説明】 1 ドラムバルブ 11 外ドラム 12 内ドラム 14 蓋 2 ディスクバルブ 21 上ディスク 22 下ディスク 23 ケース 24 スピンドル 25 スピンドルガイド 3 流路切替装置 31 流入室 31a 入口ポート 31b、31c、31d 開口 32a、32b、32c 吐出室 32a1 、32b1 、32c1 出口ポート 33a、33b、33c 弁体

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の出口ポートが形成された外ドラム
    と、外ドラム内に回転可能に収容され少なくとも1つの
    貫通穴が形成された内ドラムと、内ドラムの貫通穴に連
    通する入口ポートとを備え、内ドラムの回転により内ド
    ラムの貫通穴と外ドラムの出口ポートとを選択的に連通
    させて複数の出口ポートを選択的に開閉する流路切替装
    置であって、外ドラムの内周面と内ドラムの外周面との
    間に微小隙間が形成されていることを特徴とする流路切
    替装置。
  2. 【請求項2】 入口ポートと複数の出口ポートとが形成
    されたケースと、ケース内に収容され入口ポートに連通
    する貫通穴と、複数の出口ポートに1対1対応で連通す
    る複数の貫通穴とが形成された第1ディスクと、第1デ
    ィスクに重畳してケース内に収容され第1ディスクに対
    峙する端面に第1ディスクの入口ポートに連通する貫通
    穴に連通する溝が形成された第2ディスクとを備え、第
    2ディスクの回転により第2ディスクの溝と第1ディス
    クの複数の出口ポートに1対1対応で連通する複数の貫
    通穴とを選択的に連通させて複数の出口ポートを選択的
    に開閉する流路切替装置であって、何れかの出口ポート
    が開いている時に第1ディスクと第2ディスクとの間に
    微小隙間が形成されることを特徴とする流路切替装置。
  3. 【請求項3】 入口ポートと複数の出口ポートと、複数
    の出口ポートに1対1対応で配設され入口ポートと各出
    口ポートとの連通路を開閉する複数の弁とを備え、複数
    の弁の作動により入口ポートと各出口ポートとの連通路
    を選択的に開閉して複数の出口ポートを選択的に開閉す
    る流路切替装置であって、弁が閉じた時に弁体と弁座と
    の間に微小隙間が形成されることを特徴とする流路切替
    装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103206557A (zh) * 2013-02-05 2013-07-17 佛山市南海南宝冷冻食品有限公司 一种水换向气动阀
JP7269676B1 (ja) 2021-12-23 2023-05-09 株式会社東海理機 バルブ装置

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103206557A (zh) * 2013-02-05 2013-07-17 佛山市南海南宝冷冻食品有限公司 一种水换向气动阀
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