JP2001090804A - 歯車内蔵形流体継手 - Google Patents

歯車内蔵形流体継手

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JP2001090804A
JP2001090804A JP27025299A JP27025299A JP2001090804A JP 2001090804 A JP2001090804 A JP 2001090804A JP 27025299 A JP27025299 A JP 27025299A JP 27025299 A JP27025299 A JP 27025299A JP 2001090804 A JP2001090804 A JP 2001090804A
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JP
Japan
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oil pump
fluid coupling
impeller
housing
shaft
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English (en)
Inventor
Teiichi Sato
禎一 佐藤
Teruaki Sakurai
輝明 桜井
Hiroshi Agata
寛志 阿片
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 入力軸の回転方向が変わった場合でも、ポン
プケーシングの交換を不要にして安価な歯車内蔵形流体
継手を提供する。 【解決手段】 入力軸1と、流体継手6と、この流体継
手6のインペラ4を駆動するインペラ軸7及びランナ5
から動力を出力する出力軸9と、動力を伝達する歯車伝
達機構と、潤滑油ポンプ11及び作動油ポンプ12を収
納する油ポンプ10と、これらが収納されて取り付けら
れるハウジング16とを備える歯車内蔵形流体継手にお
いて、油ポンプ10を収納するポンプケーシングの吸い
込み口及び吐出口をそれぞれ2箇所に設けて、これら吸
い込み口及び吐出口のそれぞれを潤滑油ポンプ11もし
くは作動油ポンプ12に対応させ、吸い込み口及び吐出
口をほぼ対称の位置に設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、歯車伝達機構を内
蔵した歯車内蔵形流体継手に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の歯車伝達機構を内蔵した歯車内蔵
形流体継手では、潤滑油を供給する潤滑油ポンプと流体
継手において動力を伝達するための作動油ポンプとが直
列に配置されポンプケーシングに内蔵されている。油ポ
ンプのポンプケーシングは吸い込み口は1箇所、吐出口
が2箇所になっている。
【0003】また、図6に示すように、油ポンプ10の
ポンプケーシングは突出部10aを有しているため支持
部が2箇所にならざるを得ず、いわゆるハウジング16
に2面支持の構造となっている。
【0004】さらに、初期潤滑用油ポンプをハウジング
に取り付ける場合、ハウジングの内側から油ポンプを取
り付け、油ポンプ駆動用モータはハウジングの外側から
取り付ける構造となっている。
【0005】さらにまた、流体継手部のすくい管により
すくわれた作動油を、前記ハウジング外まで導くための
油系路及び冷却された作動油を、再度流体継手内に注入
する油系路がハウジング内に配置されている。
【0006】さらにまた、入力軸軸受とインペラ軸軸受
は、各々が軸受キャップにより別々にサポートされてハ
ウジングに固定されている。
【0007】なお、この種の関連する技術として、たと
えば特開平8−200473号公報に記載のものが挙げ
られる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術では、潤
滑油ポンプと作動油ポンプを内蔵する油ポンプのポンプ
ケーシングは、油タンクに接続される吸い込み管が一本
であることに対応させて吸い込み口は1箇所、吐出口が
2箇所になっており、図示上下非対称の形状になってい
る。すなわち、ポンプケーシングは1箇所の吸い込み口
から吸い込んだ油をポンプケーシング内で流路を分技
し、油をそれぞれ潤滑油ポンプ及び作動油ポンプに導く
流路形状をしている。このため、入力軸の回転方向が変
わった場合、油ポンプの吸込口及び吐出口の位置が逆に
なり、ポンプケーシングもそれに合ったものに交換する
必要となり、コストアップの原因となっていた。
【0009】また、ポンプケーシングは、底面にある2
箇所の支持部がハウジング2面で支持されているため、
2面を高低差なく精度よく加工するには加工工程が複雑
となり、芯出しにも高度な技術を要していた。そのた
め、多少の芯ずれは吸収でき、入力軸との滑らかな動力
伝達が得られるよう、芯出し精度に対し許容値の大きい
高価なローラベアリングが必要となっていた。
【0010】さらに、初期潤滑用油ポンプに関しては、
油ポンプをハウジングの内側から、また油ポンプ駆動用
モータはハウジングの外側から、それぞれハウジングに
取り付けられているため、ケースの内側取り付け面の加
工、及び油ポンプと油ポンプ駆動用モータの芯出し等の
組立作業が複雑で時間を要していた。
【0011】さらにまた、流体継手部のすくい管により
すくわれた作動油を、流体継手ケースの外まで導くため
の油系路及び冷却された作動油を、再度流体継手内に注
入する油系路がハウジング内に配置されているため、ハ
ウジング内にそのためのスペースが必要であり、また、
すくい管がハウジングに設置されているため、ハウジン
グとすくい管の取り合い部が制限され、すくい管の長さ
が長くなっていた。
【0012】さらにまた、入力軸軸受とインペラ軸軸受
とは各々が軸受キャップでハウジングに固定されている
ため、軸受キャップ取付け等の組立作業に手間がかか
り、また、ハウジングの外側から軸受キャップまでの距
離が長く、軸受温度の測定が難しいため、軸受温度測定
には多大な手間を要していた。
【0013】本発明の第1の目的は、入力軸の回転方向
が変わった場合でも、油ポンプケーシングの交換を不要
とする安価な歯車内蔵形流体継手を提供することにあ
る。
【0014】本発明の第2の目的は、油ポンプケーシン
グをハウジングに1面支持にて設置可能にして、ハウジ
ングの加工を容易にして加工精度を向上させるととも
に、油ポンプケーシングのハウジングへの取付けが容易
な歯車内蔵形流体継手を提供することにある。
【0015】本発明の第3の目的は、初期潤滑用油ポン
プと油ポンプ駆動用モータとを一体構造化して組立作業
及び保守点検が容易な歯車内蔵形流体継手を提供するこ
とにある。
【0016】本発明の第4の目的は、出力軸ベアリング
ハウジング内の油系統の簡素化と重量低減とを図り、ま
た、すくい管による変速制御精度の向上を図れる歯車内
蔵形流体継手を提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係る歯車内蔵形流体継手の構成は、動力を
入力する入力軸と、インペラとランナとから構成されす
くい管によって作動油をすくって出力を可変速する流体
継手と、この流体継手のインペラを駆動するインペラ軸
及びランナから動力を出力する出力軸と、前記入力軸か
らインペラ軸へ動力を伝達する歯車伝達機構と、直列に
配置され一体的に構成される潤滑油ポンプ及び作動油ポ
ンプを収納する油ポンプと、これらが収納されて取り付
けられるハウジングとを備える歯車内蔵形流体継手にお
いて、前記油ポンプを収納するポンプケーシングの吸い
込み口及び吐出口をそれぞれ2箇所に設けて、これら吸
い込み口及び吐出口のそれぞれを前記潤滑油ポンプもし
くは作動油ポンプに対応させ、前記吸い込み口及び吐出
口をほぼ対称の位置に設けるものである。
【0018】そして好ましくは、前記油ポンプを、ポン
プケーシングの底面を同一平面で形成し、1面支持でハ
ウジングに取り付ける構造とするものである。
【0019】また、上記目的を達成するために、本発明
に係る歯車内蔵形流体継手の構成は、動力を入力する入
力軸と、インペラとランナとから構成されすくい管によ
って作動油をすくって出力を可変速する流体継手とる流
体継手と、この流体継手のインペラを駆動するインペラ
軸及びランナから動力を出力する出力軸と、前記入力軸
からインペラ軸へ動力を伝達する歯車伝達機構と、初期
潤滑用油ポンプ及びこの初期潤滑用油ポンプを駆動する
モータと、これらが収納されて取り付けられるハウジン
グとを備える歯車内蔵形流体継手において、前記初期潤
滑用油ポンプと駆動用モータとをブラケットを介して一
体的に組み立てる構成とし、前記ハウジングにブラケッ
トを取り付けることによって駆動用モータも取り付けら
れる構造とするものである。
【0020】さらに、上記目的を達成するために、本発
明に係る歯車内蔵形流体継手の構成は、動力を入力する
入力軸と、インペラとランナとから構成されすくい管に
よって作動油をすくって出力を可変速する流体継手と、
この流体継手のインペラを駆動するインペラ軸及びラン
ナから動力を出力する出力軸と、この出力軸を支持する
ベアリングを収納するハウジングと、前記入力軸からイ
ンペラ軸へ動力を伝達する歯車伝達機構と、初期潤滑用
油ポンプ及びこの初期潤滑用油ポンプを駆動するモータ
とを備える歯車内蔵形流体継手において、前記すくい管
によりすくわれた作動油を、流体継手外まで導くための
油系路と作動油出口配管と、冷却された作動油を再度流
体継手内に導く油系路と作動油入口配管の機能とを出力
軸ベアリングハウジング内部に集約するものである。
【0021】さらにまた、上記目的を達成するために、
本発明に係る歯車内蔵形流体継手の構成は、動力を入力
する入力軸と、インペラとランナとから構成されすくい
管によって作動油をすくって出力を可変速する流体継手
と、この流体継手のインペラを駆動するインペラ軸及び
ランナから動力を出力する出力軸と、前記入力軸からイ
ンペラ軸へ動力を伝達する歯車伝達機構と、直列に配置
され一体的に構成される潤滑油ポンプ及び作動油ポンプ
を収納する油ポンプと、これらが収納されて取り付けら
れるハウジングとを備える歯車内蔵形流体継手におい
て、入力軸及びインペラ軸を支持する軸受の軸受キャッ
プを、上部ハウジングと一体的に構成するものである。
【0022】さらにまた、上記目的を達成するために、
本発明に係る歯車内蔵形流体継手の構成は、動力を入力
する入力軸と、インペラとランナとから構成されすくい
管によって作動油をすくって出力を可変速する流体継手
と、この流体継手のインペラを駆動するインペラ軸及び
ランナから動力を出力する出力軸と、前記入力軸からイ
ンペラ軸へ動力を伝達する歯車伝達機構と、直列に配置
され一体的に構成される潤滑油ポンプ及び作動油ポンプ
を収納する油ポンプと、初期潤滑用油ポンプ及びこの初
期潤滑用油ポンプを駆動するモータと、これらが収納さ
れて取り付けられるハウジングとを備える歯車内蔵形流
体継手において、前記油ポンプを収納するポンプケーシ
ングの吸い込み口及び吐出口をそれぞれ2箇所に設け
て、これら吸い込み口及び吐出口のそれぞれを前記潤滑
油ポンプもしくは作動油ポンプに対応させ、前記吸い込
み口及び吐出口をほぼ対称の位置に設け、前記初期潤滑
用油ポンプと駆動用モータとをブラケットを介して一体
的に組み立てる構成とし、前記ハウジングにブラケット
を取り付けることによって駆動用モータも取り付けられ
る構造とし、前記すくい管によりすくわれた作動油を、
流体継手外まで導くための油系路と作動油出口配管と、
冷却された作動油を再度流体継手内に導く油系路と作動
油入口配管の機能とを出力軸ベアリングハウジング内部
に集約し、入力軸及びインペラ軸を支持する軸受の軸受
キャップを、上部ハウジングと一体的に構成するもので
ある。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図1
ないし図5、図7を参照して説明する。図1は、本発明
に係る歯車内蔵形流体継手の実施例の横断面図、図2
は、歯車内蔵形流体継手に組み込まれている油ポンプの
縦断面図である。同図において、回転駆動力を入力する
ための入力軸1には歯車伝達機構2の一方の歯車3が取
り付けられている。インペラ4及びランナ5から構成さ
れる流体継手6の前記インペラ4にはインペラ軸7が固
定され、このインペラ軸7の他端には歯車8が取り付け
られており、前記歯車3と噛合っている。また、前記ラ
ンナ5には動力を出力するための出力軸9が固定されて
いる。
【0024】図2に示すように、油ポンプ10は、前記
歯車3と歯車8及び軸受等を潤滑するための潤滑油を循
環させる潤滑油ポンプ11と、前記流体継手6が作動す
る際に必要な作動油を循環させる作動油ポンプ12とが
直列に配置されている。油ポンプ10の駆動軸13は、
前記入力軸1の入力側と反対側の軸端にフレキシブルカ
ップリング14を介して接続されている。潤滑油ポンプ
11と作動油ポンプ12とは、ポンプケーシング15に
収納され、直列に配置されて一体的に構成されている。
ポンプケーシング15には吸い込み口用として2箇所、
吐出口用として2箇所の孔が設けられており(詳細は図
7で説明)、これら2箇所づつの吸い込み口と吐出口が
それぞれ潤滑油ポンプ11もしくは作動油ポンプ12に
接続されて潤滑油もしくは作動油として導かれ、それぞ
れ潤滑油ポンプ11もしくは作動油ポンプ12から圧送
されるようになっている。
【0025】また、図3に示すように、ポンプケーシン
グ15には床面以下に吐出する突起部がなく床面におい
て同一平面を形成する形状であって、また、それぞれ2
箇所の吸い込み口及び吐出口は図示上下対称の位置に設
けられ、その底面はいわゆる1面支持にてハウジング1
6に取り付けられている。
【0026】前記入力軸1、インペラ軸7及び出力軸9
は、軸受23〜28を介してハウジング16に支持され
ている(上部ハウジングは取り外した状態であるので図
示されていない)。潤滑油ポンプ11を稼動する前に潤
滑油を循環させるための初期潤滑用油ポンプ17は、ブ
ラケット29を介して前記ハウジング16に固定されて
いる。すなわち、初期潤滑用油ポンプ17とこの初期潤
滑用油ポンプ17の駆動用モータ18とはブラケット2
9を介して一体的に構成されており、ハウジング16に
ブラケット29を取り付けることによって駆動用モータ
18も取り付けられる構造となっている。
【0027】流体継手部の作動油出口配管21及び作動
油入口配管22は、出力軸ベアリングハウジング30に
内蔵させることで、ハウジング16内の油系統の部品配
置を簡素化している。流体継手6には作動油をすくうた
めのすくい管19が設けられ、このすくい管19にはこ
れを操作するためのすくい管操作機20が取り付けられ
ている。
【0028】図4に示すように、すくい管19のケーシ
ング16との取り合い位置は、作動油取り込み室31の
近くに設定するように工夫されている。
【0029】また、図5に示すように、入力軸1を支持
する軸受23の軸受キャップ33は、上部ハウジング3
2と一体的に構成されている。同様に、入力軸1の入力
側と反対側の軸受24を支持する軸受キャップ34は、
上部ハウジング32と一体的に構成されている。他の軸
受キャップについても同様の構造をしている。
【0030】図7によって、油ポンプの配管系統につい
て説明する。
【0031】(I)は駆動軸13の正転時の場合、(I
I)は駆動軸13の逆転時の場合を示し、それぞれ
(a)は平面図、(b)は(a)のA−A矢視断面図、
(c)は下面図を示す。同図において、34a,34b
はそれぞれ潤滑油ポンプ11もしくは作動油12の吐出
口、35a,35bはそれぞれ潤滑油ポンプ11もしく
は作動油12の吸い込み口を示す。また、36a,36
bは吐出配管で、前記吐出口34a,34bに接続され
ている(したがって、図1の作動油入口配管22と吐出
配管36bとは接続されている)。同様に、37は吸い
込み配管で、一端は分技して前記吸い込み口35a,3
5bに接続され、他端は油タンク(図示せず)に接続さ
れている。なお、38の破線は、フイルタを示す。
【0032】図において実線矢印は油の流れ方向を示し
ており、図から明らかなように、駆動軸13の正転時及
び逆転時のいずれにおいても、油ポンプ10のポンプケ
ーシング15の交換は不要であって、吐出配管36a、
36b及び吸い込み配管37などの配管系統の交換のみ
で足りる構成になっている。
【0033】次に、本実施例の歯車内蔵形流体継手の動
作について説明する。図示されない外部駆動源から回転
駆動力が入力軸1に入力されると、この回転駆動力は歯
車3から歯車8へ伝達されてインペラ軸7が回転し、さ
らにインペラ4からランナ5へ動力が伝達され、出力軸
9から出力される。インペラ4からランナ5への動力の
伝達は、すくい管19をすくい管操作機20により操作
し、流体継手内部に貯える作動油量を増減することによ
りインペラ4とランナ5との間のすべり量を変化させ、
無段変速される。
【0034】歯車内蔵形流体継手の起動前は、当然、潤
滑油ポンプ11及び作動油ポンプ12も駆動されない。
潤滑油ポンプ11が駆動されないと潤滑油の供給はな
く、したがって、歯車3と歯車8及び軸受23〜28な
どは潤滑油がないため円滑な起動を望めず、また、摩耗
・損傷を引き起こして歯車内蔵形流体継手の寿命を短命
にするなど歯車内蔵形流体継手に悪影響を与える。これ
をなくすために、起動前に初期潤滑用油ポンプ17を駆
動して潤滑油を循環させ、歯車3と歯車8及び軸受23
〜28などの潤滑を行なうことにより前記弊害を除去し
ている。
【0035】以上説明したように本実施例によれば、ポ
ンプケーシング15の吸込み口と吐出口を左右対称とし
たため、入力軸1の回転方向が変わった場合でも、同一
のポンプケーシング15を使用することができ、歯車内
蔵形流体継手を安価に製作できる。
【0036】また、ポンプケーシング15をハウジング
16に1面支持にて設置することによりハウジング16
の加工が容易になり、加工精度が向上するとともにポン
プケーシング15のハウジング16への取付けが容易に
なる。さらに、入力軸1と油ポンプ駆動軸13の芯出し
精度が向上するため、動力伝達に安価なフレキシブルカ
ップリング14を使うことができ、歯車内蔵形流体継手
のコストダウンを図れる。
【0037】さらに、初期潤滑用油ポンプ17と初期潤
滑用油ポンプ用モータ18とをブラケット29を介し一
体的に組み立てた後、ハウジング16の外側からブラケ
ット29を介してハウジング16に取り付けるため、ハ
ウジング16の加工工数の低減が図れ、さらに保守点検
も容易に行うことができる。
【0038】さらにまた、流体継手6の作動油出口配管
21及び作動油入口配管22を出力軸ベアリングハウジ
ング30に内蔵させることで、ハウジング16内の油系
統の簡素化と配管スペースの減少を図ることができる。
その結果、すくい管19の取合い位置を作動油の取り込
み室31の近くに配置することができてすくい管19の
長さを短くでき、したがって、すくい管19の剛性が向
上して作動油の取り込み時の流体力の反力による変形が
少なくなり、すくい管19による速度制御の精度の向上
が図れ、歯車内蔵形流体継手の信頼性が向上する。
【0039】さらにまた、軸受キャップ33と上部ハウ
ジング32とを一体化することで部品点数が低減され、
歯車内蔵形流体継手のコストダウンを図れる。
【0040】さらにまた、計器の配線類を上部ハウジン
グ32の谷間を通して配線することで機器まわりを簡素
化でき、据付時の断線を避けることができる。その結
果、システムの信頼性、据付作業性が向上する。かつ、
上部ハウジング32に谷間ができることで、上部ハウジ
ング32の外側から軸受に直接温度計を差す込むことが
可能となり、軸受温度の測定が容易になる。この結果、
製作時の作業性がよくなる。
【0041】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、次
の効果が得られる。入力軸の回転方向が変わってもポン
プケーシングの交換が不要となり、歯車内蔵形流体継手
を安価に製作できる。また、ポンプケーシングをハウジ
ングに1面支持にて設置することで加工精度が向上し、
安価なフレキシブルカップリングで接続することが可能
になり、歯車内蔵形流体継手を安価に製作できる。さら
に、初期潤滑用油ポンプと初期潤滑用油ポンプ用モータ
とをブラケットを介して一体的に組み立てた後、ハウジ
ング外側からブラケットを介してハウジングに取り付け
るために組み立て作業が容易になり、また、初期潤滑用
油ポンプの保守及び点検作業が容易になる。
【0042】さらにまた、流体継手の作動油出口配管及
び作動油入口配管を出力軸ベアリングハウジングに内蔵
させることで、ハウジング内の油系統の部品配置を簡素
化することができ、配管スペースを減少することができ
る。その結果、すくい管の長さを短くすることができ、
すくい管による速度制御精度の向上が図れる。
【0043】さらにまた、軸受キャップと上部ハウジン
グを一体的にすることで部品点数が低減されるので信頼
性、据付作業性が向上する。かつ、上部ハウジングに谷
間ができることで、上部ハウジングの外側から軸受に直
接温度計を差し込めるので、軸受温度の測定を容易にで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る歯車内蔵形流体継手の実施例の横
断面図である。
【図2】図1の歯車内蔵形流体継手に組み込まれる油ポ
ンプの縦断面図である。
【図3】油ポンプの支持状況の説明図である。
【図4】図1の流体継手の縦断面図である。
【図5】図1の実施例の軸受ケース部の縦断面図であ
る。
【図6】従来の油ポンプの支持状況の説明図である。
【図7】図1の実施例における油ポンプの配管系統の説
明図である。
【符号の説明】
1…入力軸 2…歯車伝達機構 3,8…歯車 4…インペラ 5…ランナ 6…流体継手 7…インペラ軸 9…出力軸 10…油ポンプ 11…潤滑油ポンプ 12…作動油ポンプ 13…駆動軸 14…フレキシブルカップリング 15…ポンプケーシング 16…ハウジング 17…初期潤滑用油ポンプ 18…初期潤滑用油ポンプ用モータ 19…すくい管 20…すくい管操作機 21…作動油出口配管 22…作動油入口配管 23〜28…軸受 29…ブラケット 30…出力軸ベアリングハウジング 31…作動油取込み室 32…上部ハウジング 33…軸受キャップ 34a,34b…吐出口 35a,35b…吸い込み口 36a,36b…吐出配管 37…吸い込み配管 38…フイルタ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 動力を入力する入力軸と、インペラとラ
    ンナとから構成されすくい管によって作動油をすくって
    出力を可変速する流体継手と、この流体継手のインペラ
    を駆動するインペラ軸及びランナから動力を出力する出
    力軸と、前記入力軸からインペラ軸へ動力を伝達する歯
    車伝達機構と、直列に配置され一体的に構成される潤滑
    油ポンプ及び作動油ポンプを収納する油ポンプと、これ
    らが収納されて取り付けられるハウジングとを備える歯
    車内蔵形流体継手において、 前記油ポンプを収納するポンプケーシングの吸い込み口
    及び吐出口をそれぞれ2箇所に設けて、これら吸い込み
    口及び吐出口のそれぞれを前記潤滑油ポンプもしくは作
    動油ポンプに対応させ、 前記吸い込み口及び吐出口をほぼ対称の位置に設けるこ
    とを特徴とする歯車内蔵形流体継手。
  2. 【請求項2】 前記油ポンプを、ポンプケーシングの底
    面を同一平面で形成し、1面支持でハウジングに取り付
    ける構造とすることを特徴とする請求項1記載の歯車内
    蔵形流体継手。
  3. 【請求項3】 動力を入力する入力軸と、インペラとラ
    ンナとから構成されすくい管によって作動油をすくって
    出力を可変速する流体継手とる流体継手と、この流体継
    手のインペラを駆動するインペラ軸及びランナから動力
    を出力する出力軸と、前記入力軸からインペラ軸へ動力
    を伝達する歯車伝達機構と、初期潤滑用油ポンプ及びこ
    の初期潤滑用油ポンプを駆動するモータと、これらが収
    納されて取り付けられるハウジングとを備える歯車内蔵
    形流体継手において、 前記初期潤滑用油ポンプと駆動用モータとをブラケット
    を介して一体的に組み立てる構成とし、 前記ハウジングにブラケットを取り付けることによって
    駆動用モータも取り付けられる構造とすることを特徴と
    する歯車内蔵形流体継手。
  4. 【請求項4】 動力を入力する入力軸と、インペラとラ
    ンナとから構成されすくい管によって作動油をすくって
    出力を可変速する流体継手と、この流体継手のインペラ
    を駆動するインペラ軸及びランナから動力を出力する出
    力軸と、この出力軸を支持するベアリングを収納するハ
    ウジングと、前記入力軸からインペラ軸へ動力を伝達す
    る歯車伝達機構と、初期潤滑用油ポンプ及びこの初期潤
    滑用油ポンプを駆動するモータとを備える歯車内蔵形流
    体継手において、 前記すくい管によりすくわれた作動油を、流体継手外ま
    で導くための油系路と作動油出口配管と、冷却された作
    動油を再度流体継手内に導く油系路と作動油入口配管の
    機能とを出力軸ベアリングハウジング内部に集約するこ
    とを特徴とする歯車内蔵形流体継手。
  5. 【請求項5】 動力を入力する入力軸と、インペラとラ
    ンナとから構成されすくい管によって作動油をすくって
    出力を可変速する流体継手と、この流体継手のインペラ
    を駆動するインペラ軸及びランナから動力を出力する出
    力軸と、前記入力軸からインペラ軸へ動力を伝達する歯
    車伝達機構と、直列に配置され一体的に構成される潤滑
    油ポンプ及び作動油ポンプを収納する油ポンプと、これ
    らが収納されて取り付けられるハウジングとを備える歯
    車内蔵形流体継手において、 入力軸及びインペラ軸を支持する軸受の軸受キャップ
    を、上部ハウジングと一体的に構成することを特徴とす
    る歯車内蔵形流体継手。
  6. 【請求項6】 動力を入力する入力軸と、インペラとラ
    ンナとから構成されすくい管によって作動油をすくって
    出力を可変速する流体継手と、この流体継手のインペラ
    を駆動するインペラ軸及びランナから動力を出力する出
    力軸と、前記入力軸からインペラ軸へ動力を伝達する歯
    車伝達機構と、直列に配置され一体的に構成される潤滑
    油ポンプ及び作動油ポンプを収納する油ポンプと、初期
    潤滑用油ポンプ及びこの初期潤滑用油ポンプを駆動する
    モータと、これらが収納されて取り付けられるハウジン
    グとを備える歯車内蔵形流体継手において、 前記油ポンプを収納するポンプケーシングの吸い込み口
    及び吐出口をそれぞれ2箇所に設けて、これら吸い込み
    口及び吐出口のそれぞれを前記潤滑油ポンプもしくは作
    動油ポンプに対応させ、 前記吸い込み口及び吐出口をほぼ対称の位置に設け、 前記初期潤滑用油ポンプと駆動用モータとをブラケット
    を介して一体的に組み立てる構成とし、 前記ハウジングにブラケットを取り付けることによって
    駆動用モータも取り付けられる構造とし、 前記すくい管によりすくわれた作動油を、流体継手外ま
    で導くための油系路と作動油出口配管と、冷却された作
    動油を再度流体継手内に導く油系路と作動油入口配管の
    機能とを出力軸ベアリングハウジング内部に集約し、 入力軸及びインペラ軸を支持する軸受の軸受キャップ
    を、上部ハウジングと一体的に構成することを特徴とす
    る歯車内蔵形流体継手。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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