JP2001090127A - 吐水装置 - Google Patents

吐水装置

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JP2001090127A
JP2001090127A JP27433399A JP27433399A JP2001090127A JP 2001090127 A JP2001090127 A JP 2001090127A JP 27433399 A JP27433399 A JP 27433399A JP 27433399 A JP27433399 A JP 27433399A JP 2001090127 A JP2001090127 A JP 2001090127A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】シャワーヘッドをシャワーホースとともに自在
に目的の位置まで移動させて吐水口から吐水させること
のできる吐水装置において、シャワーヘッドを手に持っ
たまま手元で吐水口からの吐止水操作と流調調節を行え
るようにする。またそのための操作部と弁部の構造を簡
単な構造とする。 【解決手段】吐水口18を有するシャワーヘッド16に円筒
スプール弁体80を回転可能に設けて、円筒スプール弁体
80により吐水口18からの吐止水と流量調節とを行わせる
ようになすとともに、円筒スプール弁体80には、シャワ
ーヘッド16の外部に露出する状態で回転操作部22を設け
ておく。またシャワーヘッド16の内部には大流量で水を
流通させる主水路36と、主水路36を開閉する主弁42の動
作制御用のパイロット水路46を形成するとともに、円筒
スプール弁体80には、パイロット水路46を開閉するパイ
ロット弁部90と、主水路36の水量調節を行う流量調節弁
部92とを設けておく。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は吐水装置に関し、
詳しくは吐止水操作部及び流調操作部を手元操作部とし
て備えた吐水装置に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】近年、
キッチン水栓装置として吐水管の先端部をシャワーヘッ
ドとして構成し、これをシャワーホースとともに引き出
して吐水口から吐水可能となしたものが用いられるよう
になって来ている。或いはまた、洗面化粧室に備えられ
る洗髪シャワー水栓装置においても同様の形態のものが
用いられている。
【0003】一方浴室においては、従来より水栓本体か
らシャワーホースを延び出させてその先端にシャワーヘ
ッドを接続し、水栓本体から供給した水をシャワーヘッ
ドよりシャワー吐水するようになしたものが広く用いら
れている。
【0004】ところでこれらの吐水装置の場合、シャワ
ーヘッドを自在に目的の位置に持ち来して吐水すること
ができ、吐水位置がほぼ固定の他の従来一般の吐水装置
に比べて利便性が高いものの、反面において吐水口から
の吐水・止水(吐止水)を行うための吐止水操作部及び
吐水口からの吐水流量調節のための流調操作部がシャワ
ーヘッドから遠い位置にあるため、それらの操作がし辛
いといった問題があった。
【0005】そこで例えば浴室の吐水装置において、シ
ャワーヘッドに手元操作部として吐止水操作部を設ける
といったことが行われている。図7はその一例を示した
ものである。同図において300はシャワーヘッド、3
02は継手管で、それらに対し所定長さの可撓性のシャ
ワーホース304の各端部が接続されている。継手管3
02は接続口306を有していて、その接続口306に
おいて水栓本体に接続され、水栓本体からの水がシャワ
ーホース304内部の主水路308及びシャワーヘッド
300内部の主水路308を通じてシャワーヘッド30
0の吐水口へと供給される。
【0006】シャワーヘッド300には手元操作部とし
て吐止水操作部310が設けられており、その吐止水操
作部310の操作によって主水路308を開閉する主弁
312が開閉動作するようになっている。
【0007】詳しくは、シャワーホース304及びシャ
ワーヘッド300の内部には可撓性のチューブ314が
挿通されていてその内部にパイロット水路316が形成
されており、吐止水操作部310を図7に示す状態から
右向きに押込操作すると、軸318の右向きの移動及び
これに伴うボール320の下向きの押出しによってパイ
ロット弁322が弁座324から離れて開弁し、パイロ
ット水路316内部の水をシャワーヘッド300内部の
主水路308に流出させる。
【0008】すると主弁312の背面側に形成された背
圧室326(この背圧室326はパイロット水路316
に連通している)内部の圧力が低下し、主弁312が給
水圧により図中上向きに開弁動作する。ここにおいてシ
ャワーホース304内の主水路308に水栓本体側から
の水が供給される。供給された水はシャワーヘッド30
0内部の主水路308を流通した後、先端の吐水口から
吐水される。
【0009】一方吐止水操作部310を左向きに押込操
作して図7に示す状態に戻すと、ここにおいてパイロッ
ト弁322が閉弁し、これによって背圧室326内部の
圧力が漸次高まって最終的に主弁312が閉弁し、吐水
口への水の供給が停止する。
【0010】この図7に示す吐水装置にあっては、シャ
ワーヘッド300を手に持った状態で吐止水操作部31
0を手元操作することにより吐水口からの吐止水を行う
ことができ、しかもその吐止水操作部310はパイロッ
ト水路316を開閉するものであるため、小さい力で楽
に操作でき、この点で利便性の高いものであるが、この
吐水装置にあっては、吐水口からの流量を調節する場合
にはシャワーヘッド300から遠く離れた水栓本体の流
調操作部を操作しなければならず、利便性の点で未だ十
分とは言えないものである。
【0011】図8は別の従来例を示したもので、この例
のものはシャワーヘッド300に設けた吐止水操作部3
28の操作摘み330を回転操作することで弁体332
を軸方向に移動させ、そしてこれを弁座334に当接さ
せ或いは離間させることによって主水路308を開閉
し、吐水口336からの吐水及び止水を行うようになし
たものである。
【0012】ここで弁体332は図9に示すような構造
で組み付けられている。同図において、338は円筒形
状をなす外筒で大径部340を有しており、その大径部
340の外周面に形成された雄ねじ342において、シ
ャワーヘッド300の雌ねじ孔にねじ組付けされてい
る。344はその外筒338に回転可能に内嵌された駆
動スリーブで円筒形状の大径部346を有しており、そ
の大径部346にスリット348が螺旋状に形成されて
いる。
【0013】そしてこの駆動スリーブ344内に弁体3
32の軸部350が内嵌されるとともに、その弁体33
2の軸部350に設けられた従動突起352が駆動スリ
ーブ344のスリット348に挿通され、操作摘み33
0の回転操作に伴って駆動スリーブ344が回転運動さ
せられることで、弁体332が螺旋状のスリット348
による案内作用で軸方向に進退させられるようになって
いる。尚この例の吐水装置の場合、弁体332を閉弁さ
せるとシャワーホース304より上流部に配設してある
主弁312も閉弁する。
【0014】この例の吐水装置にあっても、シャワーヘ
ッド300を手に持ちながら手元操作により吐止水を行
うことができる。またこの吐水装置の場合、吐止水操作
部328における操作摘み330の回転量を調節するこ
とで、吐水口336からの吐水量の調節も併せて行うこ
とが可能である。
【0015】しかしながらこの吐水装置の場合、弁体3
32を軸方向に進退させて吐止水ないし流量調節を行う
ものであるため、特に大流量で吐水を行うときにおい
て、弁体332ないし吐止水操作部328がシャワーヘ
ッド300から大きく突き出した状態となってしまい、
シャワーヘッド300をグリップする際にその操作部な
いし弁体332が邪魔となったり、或いは突起物によっ
てシャワーヘッドの美観が損われる問題がある外、吐止
水操作部328ないし弁体332が図9に示すように多
数の部材にて構成されていることから構造が複雑化し、
コストも高くなってしまうといった問題を有している。
【0016】またこの吐水装置の場合、手元操作部とし
ての吐止水操作部328が、大流量で水を流通させる主
水路308を直接開閉するものであることから操作が重
くなる問題があり、更にまた吐止水操作部328の操作
によって弁体332を閉弁させると、それより上流側の
シャワーヘッド300内部及びシャワーホース304内
部に一定の圧力が篭ったものとなってしまう問題があ
り、更に吐水口336近くまで水が溜まったまま止水状
態に保持されることとなるため、その滞留水内部で雑菌
が発生・繁殖する恐れがあるといった不都合がある。
【0017】以上シャワー装置を例として説明したが、
このようなシャワーヘッドを有しない長い吐水管の先端
の吐水口から吐水を行う通常のキッチン水栓装置(吐水
装置)においても大なり小なり同様の問題が内在する。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明の吐水装置はこの
ような課題を解決するために案出されたものである。而
して請求項1のものは、吐水口を有するシャワーヘッド
又は吐水管から成る吐水部に円筒スプール弁体を回転可
能に設けて、該円筒スプール弁体により該吐水口からの
吐止水と流量調節を行わせるようになしたことを特徴と
する。
【0019】請求項2のものは、請求項1に記載の吐水
装置において、前記吐水部の内部に、大流量で水を流通
させる主水路と、該主水路を開閉する主弁の動作制御用
のパイロット水路を形成するとともに、前記円筒スプー
ル弁体には、該パイロット水路を開閉するパイロット弁
部と、該主水路の流量調節を行う流量調節弁部とを設け
たことを特徴とする。
【0020】請求項3のものは、請求項2に記載の吐水
装置において、前記吐水部には、前記円筒スプール弁体
の周壁部に対向する位置において前記パイロット水路か
らの水を流出させる第一開口と、前記主水路からの水を
流出させる第二開口とを設ける一方、該円筒スプール弁
体の周壁部には、該パイロット水路と該第一開口とを連
通させる第一連通口及び該主水路と該第二開口とを連通
させる第二連通口とを形成し、該スプール弁体の回転に
より該第一連通口を介して該パイロット水路と該第一開
口とを連通させ又は遮断することにより吐止水を行う一
方、それらパイロット水路と第一開口との連通を維持し
た状態で該第二連通口と該第二開口との一致部分の面積
を増減させることにより流量調節を行うようになしたこ
とを特徴とする。
【0021】請求項4のものは、請求項2,3の何れか
に記載の吐水装置において、前記シャワーヘッド又は吐
水管に接続されたシャワーホース又は通水路より上流部
の前記主水路内に前記主弁が組み込んであり、該主弁の
配設部位から前記パイロット弁部の位置まで該シャワー
ホース又は通水路内部を細管が延び出していて、該細管
内に前記パイロット水路が形成されていることを特徴と
する。
【0022】請求項5のものは、請求項4に記載の吐水
装置において、前記シャワーホース又は通水路より上流
部の前記主水路内に且つ前記主弁より上流側に、下流部
分を給水圧に対し減圧状態とする減圧弁が組み込んであ
ることを特徴とする。
【0023】請求項6のものは、請求項4,5の何れか
に記載の吐水装置において、前記減圧弁が前記主弁とと
もに前記シャワーホースに接続された継手管の内部に組
み込んであることを特徴とする。
【0024】
【作用及び発明の効果】上記のように請求項1の吐水装
置は、シャワーヘッド又は吐水管から成る吐水部に円筒
スプール弁体を回転可能に設け、その円筒スプール弁体
により吐止水と流量調節を行わせるようになしたもの
で、この吐水装置の場合、吐水口からの吐止水のみなら
ず流量調節をも手元操作することができ、吐水装置の利
便性を飛躍的に高めることができる。またこの吐水装置
では、吐水部に円筒スプール弁体を回転可能に設けるだ
けで良いため、必要な部品点数が少なくて済むととも
に、操作部及び弁部の構造を単純な構造とすることがで
き、所要コストも安価となすことができる。
【0025】請求項2の吐水装置は、吐水部の内部に、
大流量で水を流通させる主水路と、その動作制御用のパ
イロット水路を形成し、そして円筒スプール弁体に、そ
のパイロット水路を開閉するパイロット弁部と、主水路
の流量調節を行う流量調節弁部とを設けたもので、この
吐水装置にあっては、円筒スプール弁体の回転によりパ
イロット弁部を開閉して吐止水を行うように構成してあ
ることから、小さい力で軽やかに吐止水操作を行うこと
ができる。
【0026】請求項3の吐水装置は、円筒スプール弁体
の回転により、その円筒スプール弁体の周壁部に設けた
第一連通口を介してパイロット水路と吐水部の第一開口
とを連通又は遮断させて吐止水を行う一方、主水路から
の水を流出させる吐水部の第二開口と円筒スプール弁体
の周壁部に設けた第二連通口との一致部分の面積を増減
させて流量調節を行うようになしたもので、このように
することにより、単一の円筒スプール弁体を回転操作す
るだけで簡単に別々の水路の開閉と流量調節とを行うこ
とができる。即ち円筒スプール弁体の回転によりパイロ
ット水路を開閉し、また主水路から吐水口に流出する流
量の調節を行うことができる。
【0027】請求項4の吐水装置は、主弁の配設部位か
らパイロット弁部の配設部位まで細管を延び出させてパ
イロット水路を形成し、パイロット弁部によりそのパイ
ロット水路を閉鎖することで主弁を閉鎖するため、止水
状態において主弁より下流のシャワーホース又は通水路
内の主水路を大気開放状態とすることができ、従ってシ
ャワーホースまたは通水路の主水路内に圧力が篭ったり
水が滞留してしまうといったことを良好に回避すること
ができる。
【0028】請求項5のものは、シャワーホース又は通
水路より上流部の主水路内に且つ上記主弁より上流側
に、下流部分を給水圧に対し減圧状態とする減圧弁を組
み込んだもので、この吐水装置にあっては、主弁を開い
た状態のままで回転操作部の操作により流量調節弁部を
操作したとき、詳しくは流量を少なく絞り込んだときに
給水圧によりシャワーホース等の内部の圧力が過大とな
ってシャワーホース部分が硬くなってしまうのを防ぐこ
とができる。流量を絞ることによって下流部分が圧力上
昇すると減圧弁が主水路を絞り又は閉弁して下流部分の
主水路の圧力を給水圧に対し減圧状態に保持するからで
ある。従って主弁を開いた状態の下で流量を絞った場合
においても、シャワーホース等に大きな圧力が篭ってし
まうのを良好に回避することができる。
【0029】請求項6のものは、上記主弁と減圧弁とを
シャワーホースに接続された継手管の内部に組み込んだ
もので、このようにしておけば従来の水栓本体を何ら改
変する必要がなく、また吐水装置の組付性も良好とな
る。
【0030】
【実施例】次に本発明の実施例を図面に基づいて詳しく
説明する。図5,図6は本発明の吐水装置の一例として
のキッチンの水栓装置を示したものである。図中10は
キッチンカウンターで、12はシンクである。14はキ
ッチンカウンター10から起立する状態で設けられた吐
水管で、その先端部がシャワーヘッド16として構成さ
れている。
【0031】このシャワーヘッド16には、吐水口18
からの吐水をシャワー吐水から整流吐水に若しくはその
逆に切替操作する切替操作部20が備えられている。更
にまたこのシャワーヘッド16には、吐水口18からの
吐止水を行いまた吐水流量を調節するための回転操作部
22が備えられている。
【0032】26はキッチンカウンター10に取り付け
られた湯水の混合部(水栓本体)で、水と湯の供給管2
8が接続されており、それらを通じて水及び湯が内部に
供給されるようになっている。この混合部26には水と
湯の混合比率を調節する温調操作部30が設けられてお
り、この温調操作部30がキッチンカウンター10の上
面に露出している。
【0033】上記シャワーヘッド16にはシャワーホー
ス32が接続されており、このシャワーホース32がキ
ッチンカウンター10の下側において上記混合部26に
接続されている。尚、図6に示しているようにシャワー
ホース32の端部には継手管34が接続されており、こ
の継手管34が混合部26の接続口に差込状態で連結さ
れている。
【0034】シャワーヘッド16及びシャワーホース3
2の内部には、図1に示しているように大流量で水を流
通させる主水路36が形成されており、その主水路36
に沿ってその中心部に可撓性のチューブ38が挿入配置
されている。チューブ38は、その一端部が継手管34
内部に組み込まれたピストン式の主弁42にパイプ40
を介して接続されている。
【0035】主弁42はその内部に水路を有しており、
この主弁42,パイプ40及びチューブ38内部の水路
によって、主弁42の背面側に形成された背圧室44に
連通するパイロット水路46が形成されている。ここで
背圧室44は小孔47を介して主水路36の上流部、詳
しくは背圧室44の上流部に連通している。
【0036】主弁42はピストン部48を有していて、
そのピストン部48が円筒形の摺動面50に摺動可能に
嵌合されており、そして先端側の当接部52が継手管3
4に形成された弁座54に当接し又はこれから離間する
ことによって、主水路36を閉鎖し又は開放する。
【0037】継手管34の内部にはまた、主弁42より
上流側、詳しくは主弁42による主水路36の開閉部位
よりも上流側にピストン式の減圧弁56が組み込まれて
いる。減圧弁56は大径のピストン部58を有してお
り、そのピストン部58が円筒形の摺動面60に摺動可
能に嵌合されている。
【0038】この減圧弁56はその下流部分、詳しくは
主水路36における減圧弁56の配設部位よりも下流部
分の圧力が上昇して一定圧に達したとき、上流部と下流
部とに対する受圧面積の差によって図中下向きに押動さ
れ、その当接部66を弁座62に接近又は当接させるこ
とによって、主水路36を主弁42の上流側で絞り又は
閉鎖する。
【0039】即ち減圧弁56は、主水路36を絞り又は
閉鎖することによって、これより下流側の主水路36内
の圧力をその上流側(一次側)の給水圧よりも低い圧力
状態(減圧状態)に保つ働きをする。尚この減圧弁56
は、スプリング64により常時開弁方向に付勢されてい
る。また継手管34の端部にはねじ式の接続口68が設
けられている。
【0040】シャワーヘッド16の先端部には、図1及
び図2に示しているように円筒スプール弁体80が回転
可能に組み付けられている。円筒スプール弁体80は底
付円筒形状のもので、シャワーヘッド16に設けた軸方
向先端の開口82より底部側の一部が露出状態で突き出
しており、その突き出した部分が回転操作部22として
構成されている。
【0041】シャワーヘッド16側には、円筒スプール
弁体80の周壁部84に対向する位置において、パイロ
ット水路46からの水を流出させる周方向に所定長を有
する長孔形状の第一開口86(図4参照)と、これより
離れた位置において主水路36からの水を流出させる円
形をなす大孔の第二開口88が形成されている。一方円
筒スプール弁体80には、第一開口86,第二開口88
のぞれぞれに対応する位置においてパイロット弁部90
及び流量調節弁部92が設けられている。
【0042】パイロット弁部90は、軸方向の水路94
とこれに連続した半径方向の小孔から成る第一連通口9
6とを有しており、その第一連通口96がシャワーヘッ
ド16に形成された第一開口86に一致した状態の下で
パイロット水路46を開放し、また回転操作部22の回
転操作によって第一連通口96が第一開口86に対し不
一致となった状態でパイロット水路46を閉鎖する。尚
第一開口86を小孔の円形孔となす一方、第一連通口9
6を周方向に所定長さを有する長孔となしておいても良
い。
【0043】一方流量調節弁部92は、シャワーヘッド
側の円形の第二開口88とほぼ同形状の第二連通口98
を有しており、回転操作部22の回転操作により、その
第二連通口98とシャワーへッド側の第二開口88との
一致部分の拡大若しくは縮小に応じて、吐水口18から
の吐水流量を調節する。
【0044】尚、パイロット弁部90の第一連通口96
と流量調節弁部92の第二連通口98とは、第二開口8
8及び第二連通口98が全体的及び部分的に一致してい
る間は、第一連通口96と第一開口86とが一致した状
態に保たれるようにそれらの開口位置が予め選ばれてい
る。
【0045】本例の吐水装置の場合、シャワーヘッド1
6の回転操作部22を回転操作すると、パイロット弁部
90の第一連通口96とシャワーヘッド16の第一開口
86とが不一致の閉弁状態(図1,図3(I))から、第一
連通口96と第一開口86とが一致する開弁状態(図3
(II),(III),(IV))となってパイロット水路46が開
かれ、続いて主弁42が開弁動作する。これによりシャ
ワーヘッド16の先端部まで水が主水路36を通じて供
給され、続いて流量調節弁部92の第二連通口98,シ
ャワーヘッド16の第二開口88を通じた後、吐水口1
8から吐水される。
【0046】ここで回転操作部22を徐々に回転させて
行くと、図3に示しているように流量調節弁部92の第
二連通口98とシャワーヘッド16の第二開口88の一
致部分の面積が徐々に増加し、これに伴って吐水口18
からの吐水流量が漸次増加する。図2及び図3(IV)は流
量調節弁部92がいっぱいまで開かれた状態を示したも
のであり、このとき吐水口18からは最大流量で水が吐
水される。
【0047】尚、図3(II),(III),(IV)に示している
ように流量調節弁部92の第二連通口98とシャワーヘ
ッド16の第二開口88とが部分的に又は全体的に一致
している状態の下では、パイロット弁部の第一連通口9
6は常に第一開口86に一致した状態に保たれる。即ち
パイロット弁部90が開弁状態に保たれる。
【0048】さて吐水口18からの吐水流量を絞った状
態の下では、上記減圧弁56を設けておかないとシャワ
ーヘッド16先端部まで、詳しくは主水路36の先端部
まで一次給水圧が導かれてシャワーホース32内に大き
な圧力が篭った状態となってしまい、またこれに伴って
シャワーホース32が硬くなってしまい、自由に曲り難
くなる。
【0049】しかるに本例の吐水装置においては、主弁
42の上流側に減圧弁56が設けられており、その減圧
弁56の配設部位よりも下流部分の主水路36内部の圧
力が高まって来ると、即ちシャワーホース32内部の圧
力が上昇してくるとその減圧弁56が閉弁方向に動作
し、主水路36を絞り又は減圧弁56の上流部と下流部
とで遮断する。
【0050】これにより減圧弁56よりも下流側の主水
路36内部の圧力が給水圧に対し一定圧低い減圧状態に
保たれ、従って主弁42を開いた状態の下で流量を絞っ
た場合においても、シャワーホース32内部に過大な圧
力が篭ってシャワーホース32が硬くなってしまうのが
有効に防止される。
【0051】また本例の吐水装置では主弁42がシャワ
ーホース32よりも上流部に配設してあるため、更には
回転操作部22の操作によりパイロット水路46を閉鎖
することで、その主弁42を閉弁させ、これにより吐水
口18からの吐水を止めるようにしているため、止水状
態においてその主弁42よりも下流側の主水路36内部
全体を大気開放状態とすることができ、シャワーホース
32及びシャワーヘッド16内の主水路36内に圧力が
篭ったり水が滞留したりするのを防ぐことができる。
【0052】更に本例のものは主弁42と減圧弁56と
をシャワーホース32に接続された継手管34の内部に
組み込んでいるため、従来の水栓本体(混合部26)を
何ら改変する必要がなく、また吐水装置の組付性も良好
となる。
【0053】本例の吐水装置では、吐水口18からの吐
止水のみならず流量調節をも手元操作することができ、
吐水装置の利便性を飛躍的に高めることができる。また
この吐水装置ではシャワーヘッド16の開口82に円筒
スプール弁体80を回転可能に設けるだけで良いため、
必要な部品点数が少なくて済むとともに、操作部及び弁
部の構造を単純な構造とすることができ、所要コストも
安価となすことができる。
【0054】更に本例の吐水装置は、円筒スプール弁体
80の回転によりパイロット弁部90を開閉して吐止水
を行うように構成してあることから、小さい力で軽やか
に吐止水操作を行うことができる。
【0055】更に円筒スプール弁体80を周方向に回転
させることにより、シャワーヘッド16の第二開口88
と円筒スプール弁体80の周壁部84の第二連通口98
との重なりを増減させて流量調節を行うようにしている
ため、流量調節をも軽やかに行うことができるとともに
単一の円筒スプール弁体80を回転操作するだけで吐止
水操作と流量調節操作とを操作性良く簡単に行うことが
できる。
【0056】以上本発明の実施例を詳述したがこれはあ
くまで一例示である。例えば上例ではキッチン水栓装置
(吐水装置)の吐水管の先端部をシャワーヘッドとして
構成し、そのシャワーヘッドに円筒スプール弁体を設け
た場合の例であるが、本発明は他の様々な形態のシャワ
ーヘッドを有する吐水装置、例えば浴室内に設置される
シャワーヘッドを備えた吐水装置にも勿論適用可能なも
のであるし、或いは洗髪シャワー水栓装置にも適用可能
である。またそのようなシャワーヘッドを有しない通常
の吐水管及び水栓本体を備えた吐水装置に対しても適用
可能である。
【0057】更に上例では主水路及びパイロット水路を
備えた吐水装置に対して本発明を適用しているが、本発
明は円筒スプール弁体にて直接主水路の開閉及び流量調
節を行うようになすことも可能であるなど、その主旨を
逸脱しない範囲において種々変更を加えた形態で構成可
能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である吐水装置におけるシャ
ワーヘッドと継手管内部の構成を示す断面図である。
【図2】同じ実施例における図1とは異なる一作用状態
を示す図である。
【図3】同じ実施例における流量調節弁部の作用説明図
である。
【図4】同じ実施例におけるシャワーヘッドの要部を一
部切り欠いて示す図である。
【図5】同じ実施例の吐水装置の概略全体構成を示す図
である。
【図6】図5の吐水装置の要部を示す図である。
【図7】従来の吐水装置の一例の要部を示す図である。
【図8】従来の吐水装置の図7とは異なる一例の要部を
示す図である。
【図9】図8の吐水装置の要部を各部品に分解して示す
図である。
【符号の説明】
14 吐水管 16 シャワーヘッド 18 吐水口 22 回転操作部 32 シャワーホース 34 継手管 36 主水路 42 主弁 46 パイロット水路 56 減圧弁 80 円筒スプール弁体 84 周壁部 86 第一開口 88 第二開口 90 パイロット弁部 92 流量調節弁部 96 第一連通口 98 第二連通口

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吐水口を有するシャワーヘッド又は吐水
    管から成る吐水部に円筒スプール弁体を回転可能に設け
    て、該円筒スプール弁体により該吐水口からの吐止水と
    流量調節を行わせるようになしたことを特徴とする吐水
    装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の吐水装置において、前
    記吐水部の内部に、大流量で水を流通させる主水路と、
    該主水路を開閉する主弁の動作制御用のパイロット水路
    を形成するとともに、前記円筒スプール弁体には、該パ
    イロット水路を開閉するパイロット弁部と、該主水路の
    流量調節を行う流量調節弁部とを設けたことを特徴とす
    る吐水装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の吐水装置において、前
    記吐水部には、前記円筒スプール弁体の周壁部に対向す
    る位置において前記パイロット水路からの水を流出させ
    る第一開口と、前記主水路からの水を流出させる第二開
    口とを設ける一方、該円筒スプール弁体の周壁部には、
    該パイロット水路と該第一開口とを連通させる第一連通
    口及び該主水路と該第二開口とを連通させる第二連通口
    とを形成し、該スプール弁体の回転により該第一連通口
    を介して該パイロット水路と該第一開口とを連通させ又
    は遮断することにより吐止水を行う一方、それらパイロ
    ット水路と第一開口との連通を維持した状態で該第二連
    通口と該第二開口との一致部分の面積を増減させること
    により流量調節を行うようになしたことを特徴とする吐
    水装置。
  4. 【請求項4】 請求項2,3の何れかに記載の吐水装置
    において、前記シャワーヘッド又は吐水管に接続された
    シャワーホース又は通水路より上流部の前記主水路内に
    前記主弁が組み込んであり、該主弁の配設部位から前記
    パイロット弁部の位置まで該シャワーホース又は通水路
    内部を細管が延び出していて、該細管内に前記パイロッ
    ト水路が形成されていることを特徴とする吐水装置。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の吐水装置において、前
    記シャワーホース又は通水路より上流部の前記主水路内
    に且つ前記主弁より上流側に、下流部分を給水圧に対し
    減圧状態とする減圧弁が組み込んであることを特徴とす
    る吐水装置。
  6. 【請求項6】 請求項4,5の何れかに記載の吐水装置
    において、前記減圧弁が前記主弁とともに前記シャワー
    ホースに接続された継手管の内部に組み込んであること
    を特徴とする吐水装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2013027631A (ja) * 2011-07-29 2013-02-07 Kvk Corp シャワー水栓装置
CN106907506A (zh) * 2017-04-19 2017-06-30 苏州圣艺文体用品有限公司 一种多功能水龙头

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