JP2001089823A - 複硼化物系硬質焼結合金及びその合金を用いた樹脂加工機械用スクリュー - Google Patents

複硼化物系硬質焼結合金及びその合金を用いた樹脂加工機械用スクリュー

Info

Publication number
JP2001089823A
JP2001089823A JP26911299A JP26911299A JP2001089823A JP 2001089823 A JP2001089823 A JP 2001089823A JP 26911299 A JP26911299 A JP 26911299A JP 26911299 A JP26911299 A JP 26911299A JP 2001089823 A JP2001089823 A JP 2001089823A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
alloy
sintered alloy
hard
hard sintered
boride
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP26911299A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4149623B2 (ja
Inventor
Yuji Yamazaki
裕司 山崎
Mari Yonezu
麻里 米津
Kenichi Takagi
研一 高木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyo Kohan Co Ltd
Original Assignee
Toyo Kohan Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyo Kohan Co Ltd filed Critical Toyo Kohan Co Ltd
Priority to JP26911299A priority Critical patent/JP4149623B2/ja
Publication of JP2001089823A publication Critical patent/JP2001089823A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4149623B2 publication Critical patent/JP4149623B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Powder Metallurgy (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 優れた耐摩耗性に加えて、十分な強度、靭性
を合わせ持った、MoFeB型複硼化物系硬質合金
を提供する。 【解決手段】 MoFeB型の複硼化物を構成する
MoB,FeB,Feに、Mn、および選択的にW,W
B,Nb,NbB2,Ni,Cu,Cr,C,Si,A
l,V,Coなどの1種以上を添加し、粉砕混合した
後、焼結する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、MoFeB
の複硼化物を硬質相とFe基の結合相からなる複硼化物
系硬質焼結合金に関する。特に、極めて優れた耐摩耗性
を発揮するばかりでなく、各種薬品、溶融金属、溶融樹
脂に対する耐食性にも優れ、さらに高強度および高破壊
靭性をも有する硬質焼結合金、及び、その合金を用いた
樹脂加工機械用スクリューに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、高速および高負荷の条件下で使用
される、樹脂加工機械用スクリューなどの耐摩耗性材料
としては、WC基超硬合金やTi(CN)系サーメット
の高強度硬質材料が用いられている。しかしながら、こ
れらの材料は異種材料に対して、非常に優れた耐摩耗性
を発揮するものの、逆に相手材料を激しく摩耗させる欠
点を有している。また、これらの材料は腐食雰囲気や高
温域など、非常に厳しい環境下での使用に耐えられるだ
けの十分な耐食性を有していないために、使用用途が限
定されている。近年これらに代わる材料として、硼化物
が有する高硬度、高融点、電気伝導性などの優れた特性
に着目し、MoFeB型の金属複硼化物を利用した
硬質焼結合金が提案されている。
【0003】これらの合金のうち、MoFeB型複
硼化物系硬質合金(特公昭60−57499)は、合金
中の組成の調整により、結合相となるFe基合金をマル
テンサイト、フェライト、オーステナイトに制御するこ
とにより、優れた耐食性と耐熱性を兼備させた高強度硬
質材料である。この硬質合金は、異種材料との摩擦摩耗
において、自身の摩耗はもとより相手材を摩耗させ難い
特徴を有している。また、一般的には焼き付きを生じる
同種材同士の摩耗において、非常に優れた耐摩耗特性を
発揮する。
【0004】さらに、この硬質合金は、容易に鋼材との
強固な複合(接合)体が作製可能であり、機械部材の必
要箇所のみにこの合金を装着することにより、耐摩耗部
材の大幅なコスト低減を達成することができる。しかし
ながら、この硬質合金の強度や耐摩耗性は、主として複
硼化物よりなる硬質相粒子の組織中の分散状態および量
に依存する。このため、硬質相の量を増加させた場合、
合金硬度の増加に伴って耐摩耗性は向上するものの、硬
質相粒子の分散性が悪化(隣接粒子の接触)するため、
強度および破壊靭性が低下する傾向を示す。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記のMo
FeB型複硼化物系硬質合金の特性、特に高硬度で
かつ、優れた強度および破壊靭性を有する合金の開発を
目的としたものであり、極めて優れた耐摩耗性に加え
て、十分な強度、靭性を合わせ持った、複硼化物系硬質
焼結合金を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1の複硼
化物系硬質焼結合金は、MoFeB型の複硼化物よ
りなる硬質相を35〜95重量%(以下%は重量%)
と、残部が前記硬質相を結合するFe基の結合相からな
る硬質焼結合金において、全組成に対して、0.1〜8
%のMnを含有した高強度および高耐摩耗性を有するこ
とを特徴とする。この硬質焼結合金は、3〜7.5%の
B、21.3〜79.9%のMo、残部が2%以上のF
eおよび不可避的不純物よりなることが望ましい。ま
た、この硬質焼結合金は、硬質焼結合金に含有されるM
o含有量の一部を、0.1〜30%のWで置換してなる
ことが望ましい。また、この硬質焼結合金は、硬質焼結
合金に含有されるMo含有量の一部を、0.1〜10%
のNbで置換してなることが望ましい。また、この硬質
焼結合金は、硬質焼結合金に含有されるMo含有量の一
部を、0.2〜40%のW及びNbで置換してなること
が望ましい。また、この硬質焼結合金は、硬質焼結合金
に含有されるFe含有量の一部を、Niおよび/または
Crで置換してなり、Niおよび/またはCrの含有量
はいずれか一方または両者の合計で、0.5〜35%で
あることが望ましい。また、この硬質焼結合金は、硬質
焼結合金に含有されるFe含有量の一部を、0.1〜5
%のCu、0.05〜1.0%のC、0.03〜5%の
Si、0.03〜3%のAlのいずれか一種または二種
以上で置換してなることが望ましい。また、この硬質焼
結合金は、硬質焼結合金に含有されるNb含有量の一部
または全部を、Zr,Ti,Ta,Hfの中から選ばれ
た一種または二種以上で置換してなることが望ましい。
また、この硬質焼結合金は、硬質焼結合金に含有される
Cr含有量の一部または全部を、Vで置換してなること
が望ましい。また、この硬質焼結合金は、硬質焼結合金
に含有されるNi含有量の一部または全部を、Coで置
換してなることが望ましい。請求項11の樹脂加工機械
用スクリューは、前記の複硼化物系硬質焼結合金を用い
たものであることを特徴とする。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明は、MoFeB型の複
硼化物(該複硼化物のMoの一部をW,Nb,Zr,T
i,Ta,Hfで置換した形態、Feの一部をNi,C
r,V,Coで置換した形態を含めて、MoFeB
型複硼化物と総称する)を主体とする硬質相と、この硬
質相を結合するFe基の結合相からなる硬質焼結合金に
おいて、Mnを含有する特に耐摩耗性に優れた硬質焼結
合金を提供するものであり、B含有量とMo含有量を一
定範囲内に限定することにより、微細な複硼化物とFe
基の結合相の主として2相から成る高強度、高靭性、お
よび高耐摩耗性を有する硬質焼結合金が得られる。ま
た、硬質合金中にWを添加することにより、耐摩耗性、
耐食性および機械的特性が向上する。また、Niおよび
/またはCrを添加させて、Fe基結合相をマルテンサ
イト、フェライト、オーステナイトに任意に変化させる
ことにより、耐摩耗性、耐食性、耐熱性、および機械的
特性がさらに向上する。さらに、Coの添加により耐酸
化性、耐熱性、耐食性および高温特性が改善され、Cu
の添加で耐食性が改善される。さらに、Cの添加で機械
的特性が改善され、Si,Alの添加で耐摩耗性、耐食
性、および高温特性が改善される。さらにまた、Nb,
Zr,Ti,Ta,Hfの添加により耐摩耗性、耐食
性、および機械的特性がさらに改善される。
【0008】
【実施例】以下、本発明を実施例により詳細に説明す
る。本発明者らは、高強度かつ高靭性を維持したまま
で、合金を高硬度化することにより、極めて優れた耐摩
耗性を有するMoFeB型複硼化物系硬質合金を得
ることを目的として種々検討した結果、硬質合金にMn
を含有させることにより、破壊靭性を減じることなく、
合金の強度および耐摩耗性を改善向上させることが可能
となることを見いだした。これは、Mnの添加によって
複硼化物の粒成長が著しく抑制され、非常に微細な複硼
化物が均一に分散した組織が得られる。この組織の微細
化に起因して、合金の強度が大幅に向上する。また、複
硼化物の微細化により、結合相の平均自由行程が減少す
るため、耐食性、耐熱性(高温特性を含む)および耐摩
耗性も改善される。さらに、Mnを添加した合金におい
ては、高強度を示す焼結温度範囲が拡大されるだけでな
く、型崩れの少ない良好な形状の焼結体が得られ、ニヤ
ネット化が達成されて生産性が著しく向上する。このよ
うに、優れた耐摩耗性と高い機械的特性を兼ね備えたM
FeB型の複硼化物系硬質合金を得るためには、
0.1〜8%のMnを含有させることが望ましい。Mn
含有量が0.1%未満では、特性改善効果があまり認め
られず、8%を超えて添加すると逆に複硼化物の粒成長
および金属間化合物が形成することに加えて、緻密な焼
結体を得るために必要な液相の形成量が減少することに
より、合金の強度および耐摩耗性が低下するようにな
る。よってMn含有量は0.1〜8%とすることが望ま
しい。
【0009】硬質相は、主として本発明の硬質合金の硬
度、すなわち耐摩耗性に寄与する。硬質相を構成するM
FeB型の複硼化物の量が35%未満の場合は、
硬質合金の硬さは、ロックウエルAスケールで75以下
となり、耐摩耗性が低下する。一方、複硼化物の量が9
5%を超えると複硼化物の分散性が悪くなり、強度の低
下が著しくなる。よって本発明の硬質合金中の複硼化物
の含有量は、35〜95%にすることが望ましい。
【0010】Bは本発明の硬質合金中の硬質相となる複
硼化物を形成するために必要不可欠な元素であり、硬質
合金中に3〜7.5%含有させることが望ましい。B含
有量が3%未満みら場合は複硼化物の形成量が少なく、
組織中の硬質相の量が35%を下回るため、耐摩耗性が
低下する。一方、7.5%を超えると、硬質相の量が9
5%を越え、強度の低下をもたらす。よって、本発明の
硬質合金中のB含有量は、3〜7.5%にすることが望
ましい。
【0011】MoはBと同様に、硬質相となる複硼化物
を形成するために必要不可欠な元素である。また、Mo
の一部は結合相に固溶して、合金の機械的特性および耐
摩耗性を向上させる他に、溶融金属(Zn、Al等)や
弗酸などの還元性雰囲気に対する耐食性を著しく向上さ
せる。種々実験の結果、Mo含有量が21.3%未満の
場合は、耐摩耗性および耐食性が低下することに加え、
FeB等の Fe硼化物が形成するため、強度が低下
する。一方、Mo含有量が79.9%を超えると、M
CやM23(Mは金属を表す)などの炭化物および
Fe―Mo間の金属間化合物の形成量が増加するために
強度の低下を招く。したがって、合金の耐食性、耐摩耗
性および強度を維持するために、Mo含有量は、21.
3〜79.9%にすることが望ましい。
【0012】Feは、BおよびMoと同様に、複硼化物
を形成するために必要不可欠な元素である。非常に優れ
た物性を有するMoFeB型の複硼化物を主体とし
た硬質相を形成させるためには、少なくとも2%のFe
が複硼化物中に含有している必要がある。また、Fe含
有量が2%未満の場合、焼結時に十分な液相が出現しな
いために緻密な焼結体が得られず、強度の低下が著しく
なる。したがって、合金組成の上記の添加成分以外の残
部は2%以上のFeとすることが望ましい。なお、Fe
以外の添加成分の合計量が98%を超え、2%以上のF
e含有量を確保できない場合には、各成分の許容される
重量%の範囲内において、その量を減じて、残部に2%
以上のFe含有量を確保することは、いうまでもない。
【0013】Wは、複硼化物中のMoと優先的に置換固
溶し、合金の耐摩耗性と溶融金属に対する耐食性を向上
させる。さらに、複硼化物の粒成長を抑制する効果を示
し、強度の向上をもたらす。しかしながら、Wの含有量
が0.1%未満では効果が認められない。一方、30%
を超えて添加しても、含有量ほどの特性の向上が認めら
れないだけでなく、比重の増大により、製品重量が増加
する。したがって、W含有量は、0.1〜30%にする
ことが望ましい。
【0014】NiおよびCrは、いずれも本発明の硬質
合金の耐食性および耐酸化性を向上させる効果を示す。
また、NiとCrを組合わせて使用(複合含有)するこ
とで、結合相をマルテンサイト、フェライト、オーステ
ナイトおよびこれらの混相組織に任意に制御することに
より、機械的特性および耐摩耗性を低減することなく、
用途に応じた耐食性、耐熱性および非磁性化の付与が可
能である。NiおよびCrの含有量は、単体含有あるい
は複合含有した場合のいずれも含有加量が0.5%未満
では効果が認められず、35%を超えて添加すると、耐
食性および耐熱性は非常に優れるものの、強度の低下を
生じる。よって、NiおよびCrの含有量は、単体含有
あるいは複合含有した場合の合計量で、0.5〜35%
にすることが望ましい。
【0015】Nbは、本発明の硬質合金に添加した場
合、複硼化物中に固溶するとともに、一部は他の硬質粒
子(硼化物、酸化物、炭化物および窒化物)を形成し、
硬度の上昇をもたらすばかりでなく、液相焼結時の複硼
化物の粒成長を抑制し、強度を向上させる効果を示す。
Nbの含有量が0.2%未満では効果が認められず、1
0%を超えて添加しても、含有量ほどの特性向上が認め
られないばかりでなく、コストの上昇を招く。さらに、
一部で形成する他の硬質粒子の量が増加するため強度低
下を生じる。したがって、Nbの含有量は、0.2〜1
0%にすることが望ましい。さらに、Zr,Ti,T
a,Hfを本発明の硬質合金に含有させた場合、Nbと
同様な効果を示す。さらに、ZrおよびTiは、特に溶
融金属に対する耐食性の向上、Taは硝酸等の酸化性雰
囲気に対する耐食性の向上、Hfは高温特性の向上をも
たらす。しかしながら、全般にこれらの元素は高価であ
るため、使用するとコストの上昇を招くが、これらの元
素は、二種以上を複合含有させても単独含有と同様な効
果を発揮することが可能である。よって、これらの元素
の含有量はNb,Zr,Ti,Ta,Hfの一種または
二種以上の合計で、0.2〜10%とすることが望まし
い。
【0016】Cuは、主としてFe基の結合相中に固溶
し、本発明の硬質合金の熱伝導性と耐食性を向上させ
る。含有量が0.1%未満では効果が認められず、5%
を超えると硬度および強度が低下する。よって本発明の
硬質合金にCuを含有させる場合の含有量は、0.1〜
5%にすることが望ましい。
【0017】Cは、粉末表面の酸化物を還元する役割を
有しており、本発明の硬質合金の焼結性を向上させる。
また一部は結合相中に固溶して硬度の向上をもたらす。
含有量が0.05%未満では効果が少なく、1%を超え
ると炭化物の形成を促進し、強度が低下する傾向を示
す。したがって、Cの含有量は、0.05〜1%にする
ことが望ましい。
【0018】Siは、本発明の硬質合金の焼結性を向上
させ、より緻密化する。また一部は合金中の酸素と反応
して微細な酸化物を形成し、溶融金属に対する耐食性、
高温強度および耐摩耗性を向上させる効果を示す。含有
量が0.03%未満では効果が認められず、5%を超え
るとFe−Si、Mo−Si等の金属間化合物が形成
し、強度が低下する。よってSiの含有量は、0.03
〜5%にすることが望ましい。
【0019】Alは、BおよびOと反応し、微細な硼化
物および酸化物を形成させ、溶融金属に対する耐食性、
高温特性および耐摩耗性を向上させる効果を有する。含
有量が0.03%未満では効果が少なく、3%を超える
と形成した硼化物および酸化物の粗大化が起こり、強度
が低下する。したがって、Alの含有量は、0.03〜
3%にすることが望ましい。
【0020】Vは、本発明の硬質合金の複硼化物と結合
相の両相に固溶し、硬度および強度を向上させる。本発
明の硬質合金において、機械的強度と耐摩耗性を必要と
し耐食性、特に耐酸化性を必要としない用途に適用する
場合は、Vの単独含有でよいが、通常は耐食性も必要と
される場合が多いので、Crと組み合わせて使用するこ
とが望ましい。したがって、本発明の硬質合金にVを含
有させる場合は、Vの単独含有で、あるいはCrとの複
合含有の合計で、0.5〜35%とすることが望まし
い。
【0021】Coは、Niと同様に本発明の硬質合金の
耐熱性を向上さ、また、溶融Mgに対する耐食性を向上
させる。しかしながらCoは高価であるため、多量に使
用するとコストの上昇を招く。したがって、CoはNi
と複合させる形で使用することが望ましい。よってCo
の含有量は、0.5〜35%とすることが望ましい。
【0022】本発明の硬質合金は、製造する過程(原料
粉末、粉砕行程、焼結行程)において、不可避的不純物
として、Mg,P,S,N,O等が混入する。しかしな
がら、これら不純物元素の総量が本発明の硬質焼結合金
の目的、効果を損なわない程度に極く少量含まれても差
し支えなく、不純物元素の合計量が1%以下であること
が望ましい。
【0023】本発明の硬質焼結合金は、複硼化物の形成
ならびに硬質焼結合金の目的および効果を得るために必
要不可欠なFe,MoおよびMnの三元素の単体金属粉
末、もしくはこれらの元素の内の二種以上からなる合金
粉末と、Bの単体粉末、またはFe,Mo、およびMn
の元素の内の一種または二種以上の元素とBからなる合
金粉末を、振動ボールミルなどにより有機溶媒中で湿式
混合粉砕した後、乾燥、造粒、成形を行い、その後真
空、還元ガス、あるいは不活性ガス中などの非酸化性雰
囲気中で液相焼結を行うことにより製造される。なお、
Fe,MoおよびMnの必須の三元素以外の元素を焼結
合金の目的に応じて適宜選択して添加する、Ni,C
r,V,Co,Cu,C,Si,Al,W,Nb,Z
r,Ti,Ta,Hfの添加に際しても、上記の必須の
三元素と同様な粉末形態を取ることは言うまでもない。
本発明の硬質合金の硬質相となる複硼化物は上記原料粉
末の焼結中の反応により形成されるが、あらかじめM
o,Feの硼化物、またはB単体粉末とMo,Feの金
属粉末を炉中で反応させることにより、MoFeB
型の複硼化物を製造し、さらに結合相組成のFeとMo
の金属粉末と所定量のMn金属粉末を添加しても差し支
えない。なお、上記複硼化物のMoの一部と、W,N
b,Zr,Ti,Ta,Hfのいずれか一種または二種
以上と、Feの一部とNi,Cr,V,Coの一種また
は二種以上で置換した複硼化物を製造し、結合相の組成
になるようにFeなどの金属粉末を配合した粉末に、所
定量のMnを添加しても差し支えないことも言うまでも
ない。本発明の硬質合金の湿式混合粉砕は、振動ボール
ミルなどを用いて有機溶媒中で行うが、焼結中の複硼化
物の形成反応を迅速、かつ十分に行わせるために、振動
ボールミルで粉砕した後の粉末の平均粒径は、0.2〜
5μmであることが好ましい。なお、0.2μm未満ま
で粉砕しても、微細化による効果の向上が少ないだけで
なく、粉砕に長時間を要する。また、5μmを超える場
合は複硼化物の形成反応が迅速、かつ均一に進行せず、
硬質相の粒径が大きくなったり、分散性の悪い組織とな
るために強度が低下する。本硬質合金の液相焼結は合金
組成により異なるが、一般的には1423〜1673K
の温度範囲において、5〜90分間行われる。1423
K未満では焼結による緻密化が十分に進行しない。一
方、1673Kを越えると過剰の液相を生じ、焼結体の
形崩れが著しい。したがって、最終焼結温度は1423
〜1673Kとする。好ましくは1448〜1648K
である。昇温速度は一般的には0.5〜60K/分であ
ることが好ましい。0.5K/分より小さいと所定の加
熱温度に到達するまでに長時間を要する。一方、60K
/分より大きすぎると焼結炉の温度コントロールが著し
く困難になる。したがって、昇温速度は0.5〜60K
/分、より好ましくは1〜30K/分である。なお本発
明の硬質焼結合金は、普通焼結法だけでなく、ホットプ
レス法、熱間静水圧プレス法、通電焼結法など、他の焼
結方法によっても製造可能である。
【0024】(実施例)以下、実施例および比較例を示
し、表1〜表32により、本発明を具体的に説明する。
【0025】原料粉末として、表1に示す化合物粉末お
よび表2に示す純金属粉末を用い、これらの粉末を表3
〜表15に示す組成になるように、表16〜表28に示
す配合比で配合した後、振動ボールミルによりアセトン
中で30時間、湿式混合粉砕を行った。ボールミル後の
粉末は乾燥・造粒を行い、得られた微粉末を所定の形状
にプレス成形後、1423〜1673Kの温度で30分
間真空雰囲気(真空度:≦10ー2 Torr)の下で焼結を
行った。昇温速度は10℃/分とした。
【0026】
【表1】
【0027】
【表2】
【0028】
【表3】
【0029】
【表4】
【0030】
【表5】
【0031】
【表6】
【0032】
【表7】
【0033】
【表8】
【0034】
【表9】
【0035】
【表10】
【0036】
【表11】
【0037】
【表12】
【0038】
【表13】
【0039】
【表14】
【0040】
【表15】
【0041】
【表16】
【0042】
【表17】
【0043】
【表18】
【0044】
【表19】
【0045】
【表20】
【0046】
【表21】
【0047】
【表22】
【0048】
【表23】
【0049】
【表24】
【0050】
【表25】
【0051】
【表26】
【0052】実施例に示す組成の本発明の硬質焼結合
金、および比較例の硬質焼結合金の焼結後の試片におい
て、組織中の硬質相(複硼化物)の重量%、機械的特性
として抗折力、硬度、およびSEPB法による破壊靱性
値の測定結果を表29〜41に示す。なお、組織中の硬
質相の量は画像解析装置を用いて定量分析した。硬度及
び抗折力は、JIS H 5501に基づいた抗折力
(3点曲げ試験)及びロックウエルAスケールによる硬
さ測定の条件で行った。破壊靱性は、JIS R160
7に準じたSEPB法を用いて破壊靱性を評価した。
【0053】
【表27】
【0054】
【表28】
【0055】
【表29】
【0056】
【表30】
【0057】
【表31】
【0058】
【表32】
【0059】
【表33】
【0060】
【表34】
【0061】
【表35】
【0062】
【表36】
【0063】
【表37】
【0064】
【表38】
【0065】表27〜表38より、実施例1〜71は、
比較例1〜38と比較して、いずれも優れた機械的特
性、特に高硬度でも優れた抗折力および破壊靱性を示す
ことがわかる。実施例1〜10は、本発明の硬質焼結合
金を作製するために必要不可欠な、B,Mo,Mn,F
eの4元素を、請求項2の請求範囲内で種々組み合わせ
た合金である。なかでも実施例1および2は、Bおよび
Mo含有量がそれぞれ下限であるため、硬度はやや低い
値を示すが、切削加工が可能である利点を有しているほ
か、非常に高い破壊靱性を有しており、耐衝撃性に優れ
た合金である。また、実施例5〜8は、B含有量が上限
の組成であり、特に実施例7および8は、Mo含有量も
上限であるため、非常に高い硬度を有し、最高の耐摩耗
性を示す合金である。
【0066】実施例11〜48は、5.5%B−50%
Mo−4.5%Mn−残部Fe(%:重量%)を基本組
成とし、Moと置換する形でWおよびNbを、Feと置
換する形でNi,Cr,Cu,C,Si,Alを、請求
項3〜請求項7に記載する範囲内で単独および複合含有
させた合金である。WおよびNbは実施例11〜13お
よび14〜16に示すように、合金の強度、特に硬度が
上昇し、耐摩耗性が向上する。NiおよびCr含有合金
は、実施例20〜25に示すように、機械的特性、特に
抗折力が向上する。また、Cu含有合金は実施例29〜
31に示すように破壊靱性が向上し、C,Si,Al含
有合金は、実施例32〜39に示すように硬度が上昇
し、合金の耐摩耗性が向上する。また実施例17〜1
9,実施例26〜28,実施例40〜48などに示すよ
うに、これらの元素を複合含有させても、各元素が含有
した効果は損なわれることはない。なお、実施例に示す
常温における機械特性以外に、Ni,Cr、およびCu
を含有させた合金は、各種薬品に対する耐食性の向上効
果が認められ、W,Nb,C,Si,Alを含有させた
合金は、高温特性および溶融金属に対する耐食性の向上
効果が認められた。
【0067】実施例49〜55は、請求項8記載のZ
r,Ti,Ta,Hfの中から選ばれた一種または二種
以上を請求範囲内で含有させた合金である。いずれの元
素とも、合金の硬度を上昇させる効果を示す。また機械
的特性以外に、Taは硝酸水溶液に対する耐食性の向
上、TiおよびZrは溶融アルミニウムに対する耐食性
の向上、Hfは高温における抗折力の向上効果がそれぞ
れ認められた。
【0068】実施例56〜63は、請求項9記載のVを
含有させた合金であり、合金の硬度が上昇し、耐摩耗性
が向上する。また、CrおよびNiと複合含有させるこ
とにより、合金の硬度および抗折力が向上する他、高温
域での機械的特性の向上効果が認められた。
【0069】実施例64〜71は、請求項10記載のC
oを含有させた合金であり、合金の機械的特性が向上す
る他、耐酸化性、耐熱衝撃性および溶融Mgに対する耐
食性の向上効果が認められた。
【0070】これらに対して比較例1は、請求項2のB
含有量の下限未満の合金であり、硬度が 73.6HRA
と低く、耐摩耗性が不良である。また、金属結合相の量
が多いために焼結体の型崩れが生じ、ニアネットで焼結
することが困難である。比較例2は、請求項2のB含有
量の上限を超えた合金であり、合金の硬度は高いもの
の、金属結合相の量が少ないために焼結体にポアが残存
し、抗折力および破壊靱性とも低い値を示す。
【0071】比較例3および4は、請求項2のMo含有
量の範囲をはずれた組成の合金であり、比較例3のMo
含有量が少ない場合はFe−B間の硼化物が、比較例4
のMo含有量が多い場合はFe−Mo間の金属間化合物
およびMoC型の炭化物が多量に析出するために、抗折
力および破壊靱性値が低下する。
【0072】比較例5および6は、請求項3のMn含有
量の範囲をはずれた組成の合金であり、比較例5のMn
含有量が少ない場合は、硬度および抗折力の向上が認め
られない。また、比較例6のMn含有量が多い場合は、
複硼化物の粗大化およびFe−Mn間の金属間化合物の
生成により、機械的特性が低下する。
【0073】比較例7〜18は、請求項3〜請求項6に
記載のW,Nb,Ni,Crの含有量が請求範囲外であ
る合金である。比較例7、9、13、15のように、各
元素の含有量が請求範囲の下限未満である場合は、W,
NbおよびCrに期待する硬度および抗折力の向上、N
iに期待する破壊靱性の向上の効果が認められない。ま
た、比較例11および17に示すように、元素を二種類
複合含有させても請求範囲の下限未満では、機械的特性
の向上効果は認められない。比較例8、10、14、1
6のように、各元素の含有量が請求範囲の上限を超える
場合は、Niは硬度が低下し、W、NbおよびCrは含
有量を増加させても特性の向上効果が認められないのみ
ならず、Wは合金の比重が大きくなるなどの問題が生じ
る。
【0074】比較例19〜26は、請求項7に記載のC
u、C、Si、Alの含有量が請求範囲外である合金で
ある。比較例19、21、23、25のように、各元素
の含有量が請求範囲の下限未満である場合は、機械的特
性及び耐食性の向上の効果が認められない。比較例2
0、22、24、26のように、各元素の含有量が請求
範囲の上限を超える場合は、金属間化合物および炭化物
の形成量の増加に伴い、合金が脆化し、強度低下をもた
らす。
【0075】比較例27〜32は、請求項9に記載のV
の含有量が請求範囲外である合金である。比較例27、
29、31のように、Vの含有量が請求範囲の下限未満
である場合は、硬度および抗折力の向上効果は認められ
ない。比較例28、30、32のように、Vの含有量が
請求範囲の上限を超える場合は、抗折力の低下が認めら
れるようになる。
【0076】比較例33〜38は、請求項10に記載の
Coの含有量が請求範囲外である合金である。比較例3
3、35、37のように、Coの含有量が請求範囲の下
限未満である場合は、抗折力の向上効果は認められな
い。比較例34、36、38のように、Coの含有量が
請求範囲の上限を超える場合は、含有量を増加させても
特性の向上効果が認められないのみならず、原料粉末コ
ストが増加するなどの問題が生じる。
【0077】上記の実施例9、15、27、50、6
1、69の合金組成となるように、原料粉末を秤量し配
合し、鉄製の振動ボールミル中で28時間湿式粉砕、混
合した。次に、内面をスクリュー形状に成形したシリコ
ンゴム製の型の軸芯に芯金を挿入し、シリコンゴム型と
芯金の間に上記の粉砕混合した原料粉を充填した。次い
でシリコンゴム型を芯金と充填した粉末とともに密封
し、静水圧プレスで圧粉して圧粉成形体を得た。圧粉成
形に用いた芯金を取り外し、あらためてJIS SNCM 439鋼
の焼結用芯金を挿入した後、真空焼結炉中で1523K
で20分間均熱し、圧粉成形体を焼結するとともに焼結
用芯金に焼結接合させた。次いで焼結体の外面を研削加
工し、スクリューとした。
【0078】上記のようにして得られたスクリューを樹
脂押出装置に装着し、ガラス繊維を含む樹脂の溶融押出
加工に供したところ、いずれの合金組成のスクリューも
従来のJIS SKD 11鋼製のスクリューに比べて優れた耐摩
耗性を示した。
【0079】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のMo
eB型複硼化物とFe基結合相よりなる高強度および
高耐摩耗性を有する複硼素化物系硬質焼結合金は、優れ
た耐食性および機械的特性、特に高硬度で非常に高い耐
摩耗性を有した合金であり、切削工具、刃物、鍛造型や
熱間および温間工具、ロ−ル材、高腐食環境下の射出成
形機用部品、Al,Zn,Mgなどの溶融金属のダイカ
ストマシン用部材、メカニカルシ−ルなどのポンプ部品
など、広い用途に使用可能な高強度耐摩耗材料として利
用可能であり、本発明の複硼素化物系硬質焼結合金を用
いて製作した樹脂加工機械用スクリューは、ガラス繊維
など、工具を摩耗させる粒子を含む樹脂の溶融押出加工
において、極めて優れた耐摩耗性を示す。

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 MoFeB型の複硼化物よりなる硬
    質相を35〜95重量%(以下%は重量%)と、残部が
    前記硬質相を結合するFe基の結合相からなる硬質焼結
    合金において、全組成に対して、0.1〜8%のMnを
    含有した高強度および高耐摩耗性を有する複硼化物系硬
    質焼結合金。
  2. 【請求項2】 前記硬質焼結合金が3〜7.5%のB、
    21.3〜79.9%のMo、残部が2%以上のFeお
    よび不可避的不純物よりなることを特徴とする、請求項
    1に記載の複硼化物系硬質焼結合金。
  3. 【請求項3】 前記硬質焼結合金に含有されるMo含有
    量の一部を、0.1〜30%のWで置換してなることを
    特徴とする、請求項1または2に記載の複硼化物系硬質
    焼結合金。
  4. 【請求項4】 前記硬質焼結合金に含有されるMo含有
    量の一部を、0.1〜10%のNbで置換してなること
    を特徴とする、請求項1または2に記載の複硼化物系硬
    質焼結合金。
  5. 【請求項5】 前記硬質焼結合金に含有されるMo含有
    量の一部を、0.2〜40%のW及びNbで置換してな
    ることを特徴とする、請求項1または2に記載の複硼化
    物系硬質焼結合金。
  6. 【請求項6】 前記硬質焼結合金に含有されるFe含有
    量の一部を、Niおよび/またはCrで置換してなり、
    Niおよび/またはCrの含有量はいずれか一方または
    両者の合計で、0.5〜35%であることを特徴とす
    る、請求項1または2に記載の複硼化物系硬質焼結合
    金。
  7. 【請求項7】 前記硬質焼結合金に含有されるFe含有
    量の一部を、0.1〜5%のCu、0.05〜1.0%
    のC、0.03〜5%のSi、0.03〜3%のAlの
    いずれか一種または二種以上で置換してなることを特徴
    とする、請求項1または2に記載の複硼化物系硬質焼結
    合金。
  8. 【請求項8】 前記硬質焼結合金に含有されるNb含有
    量の一部または全部を、Zr,Ti,Ta,Hfの中か
    ら選ばれた一種または二種以上で置換することを特徴と
    する、請求項4または5に記載の複硼化物系硬質焼結合
    金。
  9. 【請求項9】 前記硬質焼結合金に含有されるCr含有
    量の一部または全部を、Vで置換してなることを特徴と
    する、請求項6に記載の複硼化物系硬質焼結合金。
  10. 【請求項10】 前記硬質焼結合金に含有されるNi含
    有量の一部または全部を、Coで置換してなることを特
    徴とする、請求項6に記載の複硼化物系硬質焼結合金。
  11. 【請求項11】 請求項1〜10のいずれかに記載の複
    硼化物系硬質焼結合金を用いてなる樹脂加工機械用スク
    リュー。
JP26911299A 1999-09-22 1999-09-22 複硼化物系硬質焼結合金及びその合金を用いた樹脂加工機械用スクリュー Expired - Lifetime JP4149623B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26911299A JP4149623B2 (ja) 1999-09-22 1999-09-22 複硼化物系硬質焼結合金及びその合金を用いた樹脂加工機械用スクリュー

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26911299A JP4149623B2 (ja) 1999-09-22 1999-09-22 複硼化物系硬質焼結合金及びその合金を用いた樹脂加工機械用スクリュー

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001089823A true JP2001089823A (ja) 2001-04-03
JP4149623B2 JP4149623B2 (ja) 2008-09-10

Family

ID=17467849

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP26911299A Expired - Lifetime JP4149623B2 (ja) 1999-09-22 1999-09-22 複硼化物系硬質焼結合金及びその合金を用いた樹脂加工機械用スクリュー

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4149623B2 (ja)

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN101701311B (zh) * 2009-09-29 2011-03-09 武汉科技大学 一种WCoB三元硼化物金属陶瓷材料及其制备方法
WO2012023265A1 (ja) * 2010-08-18 2012-02-23 東洋鋼鈑株式会社 熱中性子遮蔽材料及びその製造方法
WO2012133328A1 (ja) * 2011-03-30 2012-10-04 東洋鋼鈑株式会社 硬質焼結合金
CN104313378A (zh) * 2014-09-23 2015-01-28 武汉科技大学 一种多组元硬质相增强Mo2FeB2金属陶瓷材料及其制备方法
CN104513947A (zh) * 2014-12-30 2015-04-15 湖南人文科技学院 一种基于电火花沉积的非晶纳米晶涂层制备方法
CN106868377A (zh) * 2017-03-08 2017-06-20 广东博杰特新材料科技有限公司 高强度钼镍硼三元硼化物材料及其制作制备方法
CN106929735A (zh) * 2017-03-08 2017-07-07 广东博杰特新材料科技有限公司 高强度钼铁硼三元硼化物材料及其制作制备方法
CN111575569A (zh) * 2020-06-08 2020-08-25 长沙华脉新材料有限公司 一种铬和锰改性Mo2FeB2基金属陶瓷及其制备方法
CN112008294A (zh) * 2020-08-26 2020-12-01 山东旭拓新材料科技有限公司 一种三元硼化物及其制备方法和应用
CN113172365A (zh) * 2021-05-08 2021-07-27 武汉科技大学 一种三元硼化物硬质合金堆焊焊条的制备方法
CN114029652A (zh) * 2021-11-17 2022-02-11 广东博杰特新材料科技有限公司 一种钼铁硼合金焊条及其制备方法与应用

Cited By (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN101701311B (zh) * 2009-09-29 2011-03-09 武汉科技大学 一种WCoB三元硼化物金属陶瓷材料及其制备方法
WO2012023265A1 (ja) * 2010-08-18 2012-02-23 東洋鋼鈑株式会社 熱中性子遮蔽材料及びその製造方法
WO2012133328A1 (ja) * 2011-03-30 2012-10-04 東洋鋼鈑株式会社 硬質焼結合金
CN104313378A (zh) * 2014-09-23 2015-01-28 武汉科技大学 一种多组元硬质相增强Mo2FeB2金属陶瓷材料及其制备方法
CN104513947A (zh) * 2014-12-30 2015-04-15 湖南人文科技学院 一种基于电火花沉积的非晶纳米晶涂层制备方法
CN106929735A (zh) * 2017-03-08 2017-07-07 广东博杰特新材料科技有限公司 高强度钼铁硼三元硼化物材料及其制作制备方法
CN106868377A (zh) * 2017-03-08 2017-06-20 广东博杰特新材料科技有限公司 高强度钼镍硼三元硼化物材料及其制作制备方法
CN111575569A (zh) * 2020-06-08 2020-08-25 长沙华脉新材料有限公司 一种铬和锰改性Mo2FeB2基金属陶瓷及其制备方法
CN112008294A (zh) * 2020-08-26 2020-12-01 山东旭拓新材料科技有限公司 一种三元硼化物及其制备方法和应用
CN112008294B (zh) * 2020-08-26 2022-04-26 山东旭拓新材料科技有限公司 一种三元硼化物及其制备方法和应用
CN113172365A (zh) * 2021-05-08 2021-07-27 武汉科技大学 一种三元硼化物硬质合金堆焊焊条的制备方法
CN113172365B (zh) * 2021-05-08 2022-09-13 武汉科技大学 一种三元硼化物硬质合金堆焊焊条的制备方法
CN114029652A (zh) * 2021-11-17 2022-02-11 广东博杰特新材料科技有限公司 一种钼铁硼合金焊条及其制备方法与应用

Also Published As

Publication number Publication date
JP4149623B2 (ja) 2008-09-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3717525B2 (ja) 硬質焼結合金
KR100976731B1 (ko) 초고경도 복합 물질 및 그 제조 방법
JP4403286B2 (ja) 超硬合金工具材料、およびその製造方法
JP5302965B2 (ja) 硬質粉末、硬質粉末の製造方法および焼結硬質合金
JP2660455B2 (ja) 耐熱硬質焼結合金
JP5305206B2 (ja) 超硬合金及び超硬工具
JP2001089823A (ja) 複硼化物系硬質焼結合金及びその合金を用いた樹脂加工機械用スクリュー
JPH0219441A (ja) 複硼化物基焼結体及びその製造方法
JP2611177B2 (ja) 高硬度で耐酸化性に優れた超硬合金
JP4282298B2 (ja) 超微粒超硬合金
JPH10273701A (ja) 高強度を有する炭化タングステン基超硬合金の製造方法
JPH0598384A (ja) 高強度および高硬度を有する炭化タングステン基超硬合金
JP3341776B2 (ja) 超硬質合金
JP4265853B2 (ja) 溶融金属に対する耐食性および耐熱衝撃性に優れた硬質焼結合金、およびその合金を用いた溶融金属用部材
JP2631791B2 (ja) 高耐食性高強度硬質焼結合金
JPH06340941A (ja) ナノ相複合硬質材料とその製造方法
JP2967789B2 (ja) 高耐食耐摩耗性硼化物系タングステン基焼結合金及びその製造方法
JP3603318B2 (ja) 複硼化物系焼結合金
JPH0768600B2 (ja) 複硼化物焼結体
JPH10259433A (ja) 高強度を有する微粒炭化タングステン基超硬合金の製造方法
RU2133296C1 (ru) Твердый сплав (варианты) и способ его получения
JP2677287B2 (ja) ニッケル・モリブデン複硼化物基焼結体
JP2564857B2 (ja) ニツケル・モルブデン複硼化物焼結体
JPH06264158A (ja) 高強度および高硬度を有する炭化タングステン基超硬合金の製造法
JPH1136037A (ja) 硬質モリブデン合金、耐摩耗性合金、耐摩耗性焼結合金およびその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20041027

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20071228

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080222

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080618

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080626

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110704

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 4149623

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110704

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120704

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130704

Year of fee payment: 5

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term