JP2001089295A - 単結晶引上げ装置 - Google Patents

単結晶引上げ装置

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JP2001089295A
JP2001089295A JP26234199A JP26234199A JP2001089295A JP 2001089295 A JP2001089295 A JP 2001089295A JP 26234199 A JP26234199 A JP 26234199A JP 26234199 A JP26234199 A JP 26234199A JP 2001089295 A JP2001089295 A JP 2001089295A
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gas
chamber
single crystal
inert gas
pull
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JP26234199A
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Akio Kon
昭夫 今
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Coorstek KK
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Toshiba Ceramics Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 単結晶引上げ装置内に不活性ガスを供給して
も、引上げワイヤの振動を抑制でき、単結晶シリコンイ
ンゴットの振れを抑制でき、良好な単結晶シリコンイン
ゴットを得ることができる単結晶引上げ装置を提供す
る。 【解決手段】 前記不活性ガス導入手段は、前記プルチ
ャンバの上部に取り付けられた、ガス溜り部5bを有す
るガスチャンバ5と、前記ガスチャンバの下面に設けら
れた、ガス溜り部内の不活性ガスをプルチャンバの下方
に向けて吹出す複数のガス吹出口5cとを備え、前記引
上げワイヤ3の周囲を包囲すると共に、前記ガスチャン
バの複数のガス吹出口よりも下方位置に延設されたガス
シールド4とを有することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、単結晶引上げ装置
に関し、詳しくは、不活性ガスの吹出しによる引上げワ
イヤの振動を抑制した単結晶引上げ装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】半導体製造工程において用いられる一般
的な単結晶引上げ装置は、図6に示すように、加熱チャ
ンバ14内に設けられたルツボ15と、このルツボ15
の上方に設けられたプルチャンバ11と、前記ルツボ1
5内の溶融シリコン16に漬し、単結晶シリコンを成長
させる種結晶(図示せず)が取りつけられた引上げワイ
ヤ13と、このプルチャンバ11の上方に設けられ、前
記引上げワイヤ13を巻取るための巻上装置12とから
構成されている。このように構成された単結晶引上げ装
置は、前記種結晶をルツボ15内の溶融シリコン16に
接触させ、次いで、巻上装置12により引上げワイヤ1
3を引き上げ、前記種結晶を引き上げることによって、
種結晶の下に単結晶シリコン(インゴット)17を成長
させるものである。
【0003】また、この種の単結晶引上げ装置10にあ
っては、単結晶シリコンの成長過程で溶融シリコンと石
英ルツボとの間で発生する酸化シリコンの除去と、シリ
コン単結晶を冷却することを目的として、装置内に不活
性ガスを供給している。この不活性ガスの供給は、図6
に示すように、プルチャンバ11の上部側面にガス供給
口18を設け、単結晶引上げ装置10の外部に設けたガ
ス供給部(図示せず)からプルチャンバ11の内部に不
活性ガスを供給することによって行われる。
【0004】このように、従来の単結晶引上げ装置10
にあっては、プルチャンバ11の上部側面にガス供給口
18が設られているため、チャンバ11内に供給された
不活性ガスが引上げワイヤ13に当たって、前記引上げ
ワイヤ13を振動させることがあった。そして、この振
動によって、引上げ時に単結晶シリコンインゴット17
に振れが生じ、単結晶シリコンを良好に成長させること
ができないという技術的課題があった。
【0005】この不活性ガス導入に伴う単結晶シリコン
インゴットの振れを防止するものとして、図7、図8、
図9に示すような単結晶引上げ装置のプルチャンバ上部
構造が提案されている(特公平3−17797号公
報)。図7に示す構造は、プルチャンバ11上部側面に
不活性ガスの供給口18を設けると共に、前記供給口1
8と引上げワイヤ13との間に邪魔板19を設けたもの
である。このように邪魔板19を設けることにより、不
活性ガスを引上げワイヤ13に直接当たらないように
し、引上げワイヤ13の振動を防止しようとするもので
ある。
【0006】また、図8に示す構造は、不活性ガスの供
給口18をプルチャンバ11の内壁に対して、略接線方
向に向けたものである。このように供給口18からの不
活性ガスの吹出し方向を略接線方向にすることにより、
図7に示した構造と同様に、不活性ガスを引上げワイヤ
13に直接当たらないようにしたものである。更に、図
9に示す構造は、不活性ガスの供給口18の先端部をプ
ルチャンバ11の円筒内面に沿って円弧状に形成したも
のである。このように不活性ガスの供給口18の先端部
をプルチャンバ11の円筒内面に沿って円弧状に形成す
ることによって、この供給口18から導出された不活性
ガスを、プルチャンバ11の円筒内面に沿って流すよう
にし、引上げワイヤ13に直接当たらないようにしたも
のである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図7乃
至図9に示された単結晶引上げ装置を用いた場合であっ
ても、以下のような技術的課題があった。まず、図7に
示す構造の場合には、不活性ガスは引上げワイヤ13に
直接当たらないものの、邪魔板19の裏面でその流れは
乱れ、乱流となる。その結果、引上げワイヤ13に振動
が生じ、単結晶シリコンインゴットの振れを防止するこ
とはできなかった。
【0008】また、図8に示す構造の場合には、邪魔板
19を設けていないため邪魔板による乱流は生じないも
のの、供給口18が1箇所であるため、プルチャンバ1
1内において不活性ガスの流れが不均一になり易い。ま
た、不活性ガスは単結晶引上げ装置の上部から導入さ
れ、装置(加熱チャンバ)の下部から外部に排出され
る。したがって、単結晶引上げ装置の上部(プルチャン
バ11)内に略水平に導入された不活性ガスはプルチャ
ンバ11内でその流れを変え、引上げワイヤ13に対し
て略平行な垂直方向に流れる。この不活性ガスの流れの
変化によって、前記引上げワイヤ13に振動が生じ、単
結晶シリコンに生ずる振れを防止することができなかっ
た。
【0009】また、図9に示す構造の場合には、供給口
18が複数設けられているため、図8に示す構造に比べ
て、プルチャンバ11内における不活性ガスの流れはほ
ぼ均一になる。しかし、図8に示す構造と同様に、単結
晶引上げ装置の上部(プルチャンバ11)内に略水平に
導入された不活性ガスはプルチャンバ11内でその流れ
を変え、引上げワイヤ13に対して略平行な垂直方向に
流れるため、前記引上げワイヤ3に振動が生じ、単結晶
シリコンインゴット17に生ずる振れを完全に防止する
ことができなかった。
【0010】また、前記いずれの構造のものであって
も、不活性ガスを長時間供給すると、不活性ガスの供給
口18近傍に不純物が付着する。この不純物が付着する
とガスの流れが阻害され、ガスの流れが均一にならず、
ガスの流れは乱流となる。その結果、引上げワイヤ13
は振動し、前記したように良好な単結晶シリコンの引上
げを行うことができないという問題があった。
【0011】そのため、定期的にプルチャンバ11内の
メンテナンス及び清掃を行うことが必要があるが、この
作業は布を先端に取り付けた清掃具を用いて装置の下方
から行うため、困難な作業であった。また、メンテナン
ス及び清掃の他の方法として、プルチャンバを分解し、
メンテナンス及び清掃後に組立てることも考えられる
が、その分解、組立て作業は容易ではない。更に、プル
チャンバ11の側壁にメンテナンス及び清掃用の扉を設
けることも考えられるが、この場合、扉部分において、
プルチャンバ11の内部形状(円筒形状)が凹凸とな
り、不活性ガスの流れが乱れ、引上げワイヤ13は振動
するという新たな課題が生ずるものであった。
【0012】本発明は、単結晶引上げ装置内に不活性ガ
スを供給しても、引上げワイヤの振動を抑制でき、単結
晶シリコンインゴットの振れを抑制でき、良好な単結晶
シリコンインゴットを得ることができる単結晶引上げ装
置を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
になされた本発明にかかる単結晶引上げ装置は、ルツボ
を収容し、前記ルツボ内のシリコンを溶融する加熱チャ
ンバと、前記加熱チャンバの上部に設けられたプルチャ
ンバと、前記プルチャンバ内に不活性ガスを導入する不
活性ガス導入手段と、前記ルツボ内の溶融シリコンに漬
し、単結晶シリコンを成長させる種結晶が取り付けられ
た引上げワイヤと、前記引上げワイヤを巻取るための巻
上装置とを具備する単結晶引上げ装置において、前記不
活性ガス導入手段は、前記プルチャンバの上部に取り付
けられた、ガス溜り部を有するガスチャンバと、前記ガ
スチャンバの下面に設けられた、ガス溜り部内の不活性
ガスをプルチャンバの下方に向けて吹出す複数のガス吹
出口とを備え、前記引上げワイヤの周囲を包囲すると共
に、前記ガスチャンバの複数のガス吹出口よりも下方位
置に延設されたガスシールドとを有することを特徴とし
ている。
【0014】このように、ガスシールドが引上げワイヤ
の周囲を包囲し、かつガス吹出口よりも下方位置まで延
設されているため、引上げワイヤの振動を抑制でき、単
結晶シリコンインゴットの振れを抑制することができ
る。また、プルチャンバの上部にガスチャンバを設け、
前記ガスチャンバの不活性ガスをプルチャンバの下方に
向けて吹出させるため、プルチャンバ内で不活性ガスの
流れを変えることなく、引上げワイヤに対して略平行な
垂直方向に流れるため、前記引上げワイヤの振動を抑制
でき、単結晶シリコンインゴットの振れを抑制すること
ができる。なお、ガス吹出口が複数設けられているた
め、ガス吹出口1箇所あたりの吹出し流速を小さくする
ことができるため、引上げワイヤの振動を抑制でき、単
結晶シリコンインゴットの振れを抑制することができ
る。
【0015】ここで、前記ガスチャンバに設けられた複
数のガス吹出口は、引上げワイヤを中心とした同心円状
に設けられていることが望ましい。このように、前記ガ
スチャンバに設けられるガス吹出口は、同心円状に設け
られているため、プルチャンバ内において不活性ガスの
流れをほぼ均一にすることができる。
【0016】また、前記ガス溜り部を有するガスチャン
バが複数積層されると共に連通し、最上部のガスチャン
バのガス溜り部に不活性ガスが導入され、最下部のガス
チャンバのガス溜り部からプルチャンバの下方に向けて
不活性ガスが吹き出すように構成されていることが望ま
しい。このように、ガス溜り部を有するガスチャンバを
複数積層し、順次そのガス溜り部を通過して、最下部の
ガスチャンバのガス溜り部からプルチャンバの下方に向
けて不活性ガスが吹き出すように構成されているため、
不活性ガス導入時の変動を緩和して、プルチャンバ内に
おける不活性ガスの流れをほぼ均一にすることができ
る。
【0017】また、上記課題を解決するためになされた
本発明にかかる単結晶引上げ装置は、ルツボを収容し、
前記ルツボ内のシリコンを溶融する加熱チャンバと、前
記加熱チャンバの上部に設けられたプルチャンバと、前
記プルチャンバ内に不活性ガスを導入する不活性ガス導
入手段と、前記ルツボ内の溶融シリコンに漬し、単結晶
シリコンを成長させる種が取りつけられた引上げワイヤ
と、前記引上げワイヤを巻取るための巻上装置とを具備
する単結晶引上げ装置において、前記プルチャンバの上
部周壁に形成された開口部と、前記開口部の開閉を行う
扉体と、前記扉体の内面側に形成された、プルチャンバ
の円筒内面形状と略同一の内壁部とを備えることを特徴
としている。
【0018】このように、プルチャンバの上部周壁に開
口部を設け、その開口部の開閉を行う扉体の内面側に、
プルチャンバの円筒内面形状と略同一の内壁部を設けた
ため、プルチャンバ内部の不活性ガス流れの乱れを極力
抑制でき、引上げワイヤの振動を抑制でき、単結晶シリ
コンインゴットの振れを抑制することができる。
【0019】ここで、前記プルチャンバの上部周壁に形
成された開口部と、前記開口部の開閉を行う扉体と、前
記扉体の内面側に形成された、プルチャンバの円筒内面
形状と略同一の内壁部とを備えることが望ましい。この
ように、引上げワイヤの振動を抑制するガスシ−ルドを
設けると共に、プルチャンバの上部周壁に開口部を設
け、その開口部の開閉を行う扉体の内面側に、プルチャ
ンバの円筒内面形状と略同一の内壁部を設けたため、付
着物の清掃を容易に行うことができ、しかも引上げワイ
ヤの振動を抑制でき、単結晶シリコンインゴットの振れ
を抑制することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明にかかる実施形態を
図1に基づいて説明する。なお、図1は単結晶引上げ装
置のプルチャンバ上部構造を示す一部断面図である。図
において、符号1は単結晶引上げ装置に設けられた円筒
状のプルチャンバを示している。このプルチャンバ1の
上部にはフランジ部1aが設けられ、このフランジ部1
aに対応した蓋体1bが前記フランジ部1aに取り付け
られることにより、プルチャンバ1の上部を封止するよ
うに構成されている。またこの蓋体1bの中央には、後
述するガスシールド4が挿入される挿入孔1cが設けら
れている。
【0021】また、蓋体1bの上方には、引上げワイヤ
3を巻き取るための巻取装置2が設けられている。この
巻取装置2は、モータ等の駆動手段により引上げワイヤ
3を巻き取る巻取部2aを有し、この巻取部2aの下部
には引上げワイヤ3が挿通する管部2bが設けられると
共に、その管部2bの端部にフランジ部2cが設けられ
ている。前記フランジ部2cは、フランジ1bに固定さ
れる。また、蓋体1bとプルチャンバ1のフランジ部1
aとはボルト(図示せず)で固定される。また蓋体1b
の下部には、引上げワイヤ3の周囲を囲うように、円筒
状のガスシールド4が設けられている。このガスシール
ド4は蓋体1bの挿入孔1cに嵌合、固定されている。
【0022】更に、蓋体1bの下面であってガスシール
ド4の外周囲には、リング型のガスチャンバ5が設けら
れている。このリング型のガスチャンバ5は、ボルト6
によって蓋体1bの下面に固定されている。なお、蓋体
1bとガスチャンバ5との間にはOリング7が配置さ
れ、蓋体1bと後述するガス供給管8との間から不活性
ガスが漏れるのを防止している。
【0023】次に、リング型のガスチャンバ5の構造に
ついて説明する。ガスシールド4の外周囲に設けられた
リング型のガスチャンバ5の上面には、ガス供給管8が
取り付けられる挿入口5aが形成されている。また、ガ
スチャンバ5の内部には、リング状のガス溜り部5bが
設けられると共に、図1(b)に示すように、その底面
(下面)に複数のガス吹出口5cが引上げワイヤ3に対
して同心円状にN個(N≧2、例えば8個)設けられて
構成されている。なお、ガス吹出口5cの配置位置、個
数、径等は、ガス流量及びプルチャンバ1の内径に合わ
せて適宜選択することが好ましい。
【0024】次に、このようなプルチャンバ上部構造を
有する単結晶引上げ装置を用いて単結晶インゴットの製
造作業について説明する。まず、単結晶インゴットの引
上作業において、不活性ガス供給部(図示せず)からガ
ス供給管8を介し不活性ガスを供給すると、ガスチャン
バ5のガス溜り部5bに不活性ガスが溜まる。そして、
ガス溜り部5bに溜まった不活性ガスは、ガスチャンバ
5の底面に設けたガス吹出口5cからプルチャンバ1内
に供給される。このとき、不活性ガスは、ガスチャンバ
5に放射状に配置されるガス吹出口5cからプルチャン
バ1の下方向に向かってに導入される。
【0025】前記プルチャンバ1内に導入された不活性
ガスは、ガスチャンバ5のガス吹出口5cよりも下方向
に設けられたガスシールド4によって、引上げワイヤ3
に直接当たることがない。また、ガスシールド4の側面
に当った一部の不活性ガスもプルチャンバ1の下方へと
向かう。そのため、不活性ガスによる引上げワイヤ3の
振動は抑制され、単結晶シリコンインゴットの引上げを
良好になすことができる。また、不活性ガスは複数のガ
ス吹出口5cからプルチャンバ1の上方から下方に向か
って流れるため、プルチャンバ1内において不活性ガス
の流れをほぼ均一にすることができる。
【0026】次に、本発明にかかる単結晶引上げ装置の
第2の実施形態を図2、図3に基づいて説明する。な
お、図において、上述した実施形態と同一部分について
は同一符号を付すと共に、その説明は省略する。第2の
実施形態においては、片面に凹部51a、52a、53
aが形成されたガスチャンバ51、52、53を積層す
ることにより、ガス溜り部54を形成している。また、
ガスチャンバ51、52、53を各ガス溜り部54は連
通し、最下部のガスチャンバ53のガス溜り部54から
プルチャンバの下方に向けて不活性ガスが吹き出すよう
にガス吹出口53bが設けられている。
【0027】詳しく説明すれば、ガス溜り部54は、ま
ず、図3(c)に示すように、片面に装着時にガス溜り
となるリング状の凹部51aを有し、他面に中心線上に
n個(n≧2)のガス吹出口51bを設けた第1ガスチ
ャンバ51と、図3(b)に示すように、片面に装着時
にガス溜りとなるリング状の凹部52aを有し、他面に
同心円状に2n個(n≧2)のガス吹出口52bを設け
た第2ガスチャンバ52と、図3(a)に示すように、
片面に装着時にガス溜りとなるリング状の凹部53aを
有し、他面に同心円状に4n個(n≧2)のガス吹出口
53bを設けた第3ガスチャンバ53とを一体に組立て
て構成されている。
【0028】そして、この組立てられたガスチャンバ5
1、52、53をガスシ−ルド4の外周囲を囲むよう
に、ボルト6によって蓋体1bに取り付ける。これによ
り、各ガスチャンバ51、52、53のガス溜り部51
a〜53aが連通され、ガス供給管8から供給される不
活性ガスは、ガス吹出口53bからプルチャンバ1内に
供給される。ガスチャンバが前記したように3つのガス
チャンバ51、52、53に区分されているため、不活
性ガス導入時の変動を緩和して、プルチャンバ内におけ
る不活性ガスの流れをほぼ均一にすることができる。そ
の結果、不活性ガスによる引上げワイヤ3の振動は抑制
され、単結晶シリコンインゴットの引上げを良好になす
ことができる。
【0029】次に、本発明の他の実施形態として、メン
テナンス及び清掃用の扉体をプルチャンバ上部に設けた
単結晶引上げ装置について説明する。ここで、図4は本
発明の第3の実施形態を示す上面図であり、図5は図4
の側面図である。本発明の第3の実施形態を詳しく説明
すると、プルチャンバ1は前記したものとほぼ同一形状
で、扉2を取り付ける部分へ開口部1dを設けた点で相
違する。
【0030】プルチャンバ1に設ける開口部1dの周囲
には開口部側壁1eが設けられ、その開口部側壁1eの
1つにヒンジ9aを介して開閉自在に扉体9が取り付け
られている。また、ヒンジ9aと反対側の開口部側壁1
eはフック係合部となり、フック9bが係合するように
なっている。このフック9bがフック係合部に係合する
ことにより、扉体9内側に設けられたOリング10が押
し当てられ、扉体9による開口部1dの密閉が図られ
る。更に、扉体9の内側には、扉体9によってプルチャ
ンバ1が密閉されたとき、プルチャンバ1の円筒内面と
略一致するように、凹面形状を有する内壁面9cが形成
されている。
【0031】このような構成を採用すると、プルチャン
バ1の上部、詳しくは、ガスチャンバ、ガスシ−ルドの
側壁等に不純物が付着した場合であっても、扉体9を開
けて、分解、清掃、組付けが可能となり、プルチャンバ
1上部のメンテナンス及び清掃を容易に行うことができ
る。また、扉体9の内面には、凹面形状を有する内壁面
9cが設けられているため、プルチャンバ1の内周面を
円筒状に維持でき、ガスの流れが乱れるのを抑制するこ
とができる。その結果、引上げワイヤの振動を抑制で
き、単結晶シリコンインゴットの振れを抑制することが
できる。
【0032】
【発明の効果】本発明は、以上のような構成を採用する
ことにより、装置内に不活性ガスを供給しても、引上げ
ワイヤの振動を抑制でき、単結晶シリコンインゴットの
振れを抑制でき、良好な単結晶シリコンインゴットを得
ることができる。また、本発明は、以上のような構成を
採用することにより、ガスチャンバ等に不純物が付着し
た場合であっても、扉体を開けて、分解、清掃、組み付
けが可能となり、プルチャンバ上部のメンテナンス及び
清掃を容易に行うことができる。しかも、扉体を設けて
も、プルチャンバの内周面を円筒状に維持できるため、
ガスの流れが乱れるのを抑制することができ、引上げワ
イヤの振動、単結晶シリコンインゴットの振れを抑制す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態にかかる単結晶引上げ
装置のプルチャンバ上部構造を示し、(a)はその部分
断面図、(b)は(a)のA矢視図である。
【図2】本発明の第2の実施形態にかかる単結晶引上げ
装置のプルチャンバ上部構造を示す部分断面図である。
【図3】(a)〜(c)は各々図2のA矢視図、B−B
断面図、C−C断面図である。
【図4】本発明の第3の実施形態にかかる単結晶引上げ
装置のプルチャンバ上部構造を示す横断面図である。
【図5】図4の側面図である。
【図6】一般的な単結晶引上げ装置の概略縦断面図であ
る。
【図7】(a)及び(b)は各々従来の単結晶引上げ装
置のプルチャンバ上部構造を説明する要部縦断面図及び
横断面図である。
【図8】(a)及び(b)は各々従来の単結晶引上げ装
置のプルチャンバ上部構造を説明する要部縦断面図及び
横断面図である。
【図9】(a)及び(b)は各々従来の単結晶引上げ装
置のプルチャンバ上部構造を説明する要部縦断面図及び
横断面図である。
【符号の説明】
1 プルチャンバ 1a フランジ 1b 蓋体 1c 挿入孔 1d 開口部 1e 開口部側壁 2 巻取装置 2a 巻取部 2b 管部 2c フランジ部 3 引上げワイヤ 4 ガスシールド 5 ガスチャンバ 5a 挿入口 5b ガス溜り部 5c ガス吹出口 6 ボルト 7 Oリング 8 ガス供給管 9 扉体 9c 内壁面 51 第1ガスチャンバ 51a リング状の凹部(ガス溜り部) 51b ガス吹出口 52 第2ガスチャンバ 52a リング状の凹部(ガス溜り部) 52b ガス吹出口 53 第3ガスチャンバ 53a リング状の凹部(ガス溜り部) 53b ガス吹出口 54 ガス溜り部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ルツボを収容し、前記ルツボ内のシリコ
    ンを溶融する加熱チャンバと、前記加熱チャンバの上部
    に設けられたプルチャンバと、前記プルチャンバ内に不
    活性ガスを導入する不活性ガス導入手段と、前記ルツボ
    内の溶融シリコンに漬し、単結晶シリコンを成長させる
    種結晶が取り付けられた引上げワイヤと、前記引上げワ
    イヤを巻取るための巻上装置とを具備する単結晶引上げ
    装置において、 前記不活性ガス導入手段は、前記プルチャンバの上部に
    取り付けられた、ガス溜り部を有するガスチャンバと、
    前記ガスチャンバの下面に設けられた、ガス溜り部内の
    不活性ガスをプルチャンバの下方に向けて吹出す複数の
    ガス吹出口とを備え、 前記引上げワイヤの周囲を包囲すると共に、前記ガスチ
    ャンバの複数のガス吹出口よりも下方位置に延設された
    ガスシールドとを有することを特徴とする単結晶引上げ
    装置。
  2. 【請求項2】 前記ガスチャンバに設けられた複数のガ
    ス吹出口は、引上げワイヤを中心とした同心円状に設け
    られていることを特徴とする請求項1に記載された単結
    晶引上げ装置。
  3. 【請求項3】 前記ガス溜り部を有するガスチャンバが
    複数積層されると共に連通し、最上部のガスチャンバの
    ガス溜り部に不活性ガスが導入され、最下部のガスチャ
    ンバのガス溜り部からプルチャンバの下方に向けて不活
    性ガスが吹き出すように構成されていること特徴とする
    請求項1または請求項2に記載された単結晶引上げ装
    置。
  4. 【請求項4】 ルツボを収容し、前記ルツボ内のシリコ
    ンを溶融する加熱チャンバと、前記加熱チャンバの上部
    に設けられたプルチャンバと、前記プルチャンバ内に不
    活性ガスを導入する不活性ガス導入手段と、前記ルツボ
    内の溶融シリコンに漬し、単結晶シリコンを成長させる
    種が取りつけられた引上げワイヤと、前記引上げワイヤ
    を巻取るための巻上装置とを具備する単結晶引上げ装置
    において、 前記プルチャンバの上部周壁に形成された開口部と、前
    記開口部の開閉を行う扉体と、前記扉体の内面側に形成
    された、プルチャンバの円筒内面形状と略同一の内壁部
    とを備えることを特徴とする単結晶引上げ装置。
  5. 【請求項5】 前記プルチャンバの上部周壁に形成され
    た開口部と、前記開口部の開閉を行う扉体と、前記扉体
    の内面側に形成された、プルチャンバの円筒内面形状と
    略同一の内壁部とを備えることを特徴とする請求項1乃
    至請求項3のいずれかに記載された単結晶引上げ装置。
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CN104562184A (zh) * 2015-01-26 2015-04-29 麦斯克电子材料有限公司 一种氩气填充稳流装置

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