JP2001088418A - 印刷装置 - Google Patents

印刷装置

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JP2001088418A
JP2001088418A JP26789499A JP26789499A JP2001088418A JP 2001088418 A JP2001088418 A JP 2001088418A JP 26789499 A JP26789499 A JP 26789499A JP 26789499 A JP26789499 A JP 26789499A JP 2001088418 A JP2001088418 A JP 2001088418A
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JP
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roller
printed
outer peripheral
transfer
peripheral surface
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JP26789499A
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English (en)
Inventor
Jun Sato
佐藤  淳
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Tohoku Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Tohoku Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 少なくとも一方の面が印刷済面である印刷済
用紙を搬送して再度の印刷(両面印刷や多色印刷)を行
う場合に、印刷済用紙の再転移汚れの発生を防止する。 【解決手段】 印刷済用紙3の印刷済面に接触して回転
する搬送用回転体11a,11bと、搬送用回転体11
a,11bの外周面に当接されて回転する転写部材12
と、搬送用回転体11a,11bと転写部材12とが当
接する位置よりもこの搬送用回転体11a,11bの回
転方向に沿った上流側であってこの搬送用回転体11
a,11bが印刷済用紙3と接触する位置を過ぎない位
置で搬送用回転体11a,11bの外周面に非回転状態
で圧接される圧接部材13とを設ける。両面印刷や多色
印刷時において、搬送用回転体11a,11bの外周面
に転移した未乾燥インキの乾燥が促進され、また、転写
部材12へ転写されるインキの量が増え、印刷済用紙3
の再転移汚れが防止される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、少なくとも一方の
面が印刷済面である印刷済用紙を搬送して再度の印刷、
例えば、印刷済面の反対側の面に印刷する両面印刷、印
刷済面の上に異なる色のインキで印刷する多色印刷を行
うようにした印刷装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、1個の版胴を有する印刷装置によ
る両面印刷や多色印刷が広く行われている。両面印刷時
には、一方の面への印刷が行われた印刷済用紙を給紙台
上などにセットし、その印刷済用紙を搬送するとともに
その搬送過程で他方の面への印刷を行う。多色印刷時に
は、一方の面へ或る色のインキによる印刷が行われた印
刷済用紙を給紙台上などにセットし、その印刷済用紙を
搬送するとともにその搬送過程で印刷済面上に異なる色
のインキによる印刷を行う。
【0003】上述した両面印刷、多色印刷を行う場合、
印刷済用紙を搬送する搬送用回転体(呼び出しコロ、分
離コロ、レジストローラ、プレスローラ等)の外周面が
印刷済面上の未乾燥インキに接触すると、その未乾燥イ
ンキが搬送用回転体の外周面に転移し、さらに、搬送用
回転体の外周面に転移した未乾燥インキが再び印刷済面
上に転移することにより、所謂、印刷済用紙の再転移汚
れ(コロ跡汚れ)が発生する。
【0004】そこで、印刷済用紙の再転移汚れの発生を
防止するため、印刷済面上のインキが十分に乾燥した後
に両面印刷や多色印刷を行うようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、印刷済面上の
インキが十分に乾燥するのを待ってから両面印刷や多色
印刷を行うのでは、その待ち時間が長くなり、両面印刷
や多色印刷の作業能率が低下する。
【0006】そこで本発明は、少なくとも一方の面が印
刷済面である印刷済用紙を搬送して再度の印刷(両面印
刷や多色印刷)を行う場合に、印刷済用紙の再転移汚れ
の発生を防止することができ、かつ、両面印刷や多色印
刷の作業能率の向上を図ることができる印刷装置を提供
することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
少なくとも一方の面が印刷済面である印刷済用紙を搬送
して再度の印刷を行う印刷装置において、前記印刷済面
に接触して回転することにより前記印刷済用紙を搬送す
る搬送用回転体と、前記搬送用回転体の外周面に当接さ
れて回転する転写部材と、前記搬送用回転体と前記転写
部材とが当接する位置よりもこの搬送用回転体の回転方
向に沿った上流側であってこの搬送用回転体が前記印刷
済用紙と接触する位置を過ぎない位置で前記搬送用回転
体の外周面に非回転状態で圧接される圧接部材と、を有
する。
【0008】したがって、印刷済用紙の印刷済面上に未
乾燥インキがあると、この印刷済用紙の搬送時に印刷済
面に接触した搬送用回転体の外周面上にその未乾燥イン
キが転移する。搬送用回転体の外周面上に転移した未乾
燥インキは、この搬送用回転体の外周面に圧接される圧
接部材により搬送用回転体の外周面上で薄く引き延ばさ
れ、その後、この搬送用回転体の外周面に当接されてい
る転写部材によりさらに薄く引き延ばされる。
【0009】ここで、印刷済面上から搬送用回転体の外
周面上に転移した未乾燥インキは、圧接部材と転写部材
とにより二度にわたって引き延ばされるので非常に薄く
なり、乾燥が促進される。このため、搬送用回転体が1
回転した後も転移した未乾燥インキが未乾燥状態に維持
されて印刷済用紙の印刷済面上に再び転移するというこ
とが防止され、印刷済用紙の再転移汚れが防止される。
【0010】さらに、搬送用回転体の外周面に転移した
未乾燥インキの一部は、搬送用回転体の外周面に転写部
材が当接されて回転することにより転写部材上へ転写さ
れるが、搬送用回転体の外周面に転移した未乾燥インキ
は圧接部材により薄く引き延ばされてその表面積が大幅
に増えているため、未乾燥インキと転写部材との接触面
積が大幅に増えて転写部材上への未乾燥インキの転写量
が増大する。これにより、搬送用回転体の外周面上の未
乾燥インキが再び印刷済面上に転移することが更に少な
くなり、印刷済用紙の再転移汚れがより一層確実に防止
される。
【0011】そして、このような圧接部材と転写部材と
を設けることにより、一方の面への印刷が終了してから
両面印刷又は多色印刷を開始するまでに印刷済面上のイ
ンキが十分に乾燥するまで長時間待つ必要がなくなり、
両面印刷や多色印刷の作業能率が向上する。
【0012】請求項2記載の発明は、請求項1記載の印
刷装置において、前記圧接部材は、エッジ部以外の部分
が搬送用回転体の外周面に圧接されている。
【0013】したがって、圧接部材のエッジ部が搬送用
回転体の外周面に圧接される場合に比べて、圧接部材に
おける搬送用回転体の外周面に圧接されている部分の磨
耗や欠落、搬送用回転体の外周面の磨耗などが発生しに
くくなり、印刷済用紙の再転移汚れ防止効果が長期間に
渡って維持される。
【0014】請求項3記載の発明は、請求項1又は2記
載の印刷装置において、前記圧接部材における前記搬送
用回転体の外周面に圧接される部分は、インキが付着し
にくい低摩擦係数の材料で形成されている。
【0015】したがって、搬送用回転体の外周面上の未
乾燥インキの一部が圧接部材に付着しても、その付着量
は抑えられ、圧接部材に多量のインキが付着するという
ことが防止される。このため、圧接部材に付着した多量
のインキが一度に搬送用回転体の外周面に戻されるとい
うことが防止され、さらに、そのインキが印刷済用紙に
戻されて印刷済用紙の画質を損ねるということが防止さ
れる。
【0016】また、圧接部材が搬送用回転体の外周面に
圧接されても過剰な回転負荷とならず、搬送用回転体の
回転駆動を小さなトルクで円滑に行える。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明の第1の実施の形態を図1
及び図2に基づいて説明する。図1は、印刷装置の一部
を示す正面図である。図2は、その一部を拡大して示す
正面図である。この印刷装置には、軸線を中心として回
転駆動される多孔性円筒状の版胴1、この版胴1の外周
面に接離する位置へ移動自在に設けられた搬送用回転体
であるプレスローラ2、版胴1の外周面に巻き付けられ
るマスタ(図示せず)を製版する製版部(図示せず)、
少なくとも一方の面に印刷が行われている印刷済用紙3
又は未印刷用紙(図示せず)がセットされる給紙台4等
が設けられている。版胴1の内部には、版胴1の軸線上
に位置して版胴1を回転自在に支持する支軸を兼ねたイ
ンキパイプ5、版胴1の内周面との間に微小隙間をもっ
て版胴1と同じ方向へ回転駆動されるインキローラ6、
インキローラ6の外周面との間に微小隙間をもって配置
されたドクターローラ7等が配置されている。
【0018】給紙台4の上方には、搬送用回転体である
呼び出しコロ8と搬送用回転体である分離コロ9とが配
置され、これらの呼び出しコロ8と分離コロ9とによ
り、この給紙台4上にセットされた印刷済用紙3又は未
印刷用紙を1枚ずつ分離して給紙される。さらに、版胴
1とプレスローラ2とが圧接された印刷部10と給紙台
4との間には、搬送用回転体であるレジストローラ11
a,11bが配置され、これらのレジストローラ11
a,11bの個所まで搬送された印刷済用紙3又は未印
刷用紙がレジストローラ11a,11bによりタイミン
グを図られて印刷部10へ送り込まれる。
【0019】上述した搬送用回転体(プレスローラ2、
呼び出しコロ8、分離コロ9、レジストローラ11a,
11b)の近傍には、それぞれ転写部材である転写ロー
ラ12が回転自在に配設されている。これらの転写ロー
ラ12は、その外周面が搬送用回転体(プレスローラ
2、呼び出しコロ8、分離コロ9、レジストローラ11
a,11b)の外周面にバネなどの押し付け部材により
付勢されて当接され、当接部の摩擦抵抗により連れ回り
されている。転写ローラ12の素材としては弾性を有す
るもの、例えば、クロロプレンゴム、シリコンゴム、ニ
トリルゴム等が使用されている。
【0020】さらに、上述した搬送用回転体(プレスロ
ーラ2、呼び出しコロ8、分離コロ9、レジストローラ
11a,11b)の近傍には、それぞれ、圧接部材13
が配置されている。これらの圧接部材13は、ウレタン
ゴムやステンレスなどを素材として板状に形成され、弾
性を有している。圧接部材13の一端は支持部材14を
介して用紙ガイド板15などに固定され、圧接部材13
の他端は、搬送用回転体(プレスローラ2、呼び出しコ
ロ8、分離コロ9、レジストローラ11a,11b)と
転写ローラ12とが当接する位置よりもこれらの搬送用
回転体の回転方向に沿った上流側であって、これらの搬
送用回転体が印刷済用紙3と接触する位置を過ぎない位
置で、搬送用回転体の外周面に非回転状態で圧接されて
いる。
【0021】このような構成において、両面印刷を行う
場合には、既に印刷が行われている印刷済面を下向きに
して印刷済用紙3を給紙台4上にセットし、この印刷済
用紙3を印刷部10へ向けて搬送し、まだ印刷が行われ
ていない面に対して印刷を行う。一方、多色印刷を行う
場合には、既に或る色のインキによる印刷が行われてい
る印刷済面を上向きにして印刷済用紙3を給紙台4上に
セットし、この印刷済用紙3を印刷部10へ向けて搬送
し、既に印刷が行われている印刷済面上に異なる色のイ
ンキによる印刷を行う。
【0022】両面印刷を行う際の印刷済用紙3の搬送時
には、印刷済用紙3の印刷済面が下向きとなっているの
で、下側のレジストローラ11bとプレスローラ2とが
印刷済用紙3の印刷済面に接触し、印刷済面上に未乾燥
インキがある場合には、その未乾燥インキがレジストロ
ーラ11bやプレスローラ2の外周面に転移する。
【0023】レジストローラ11bやプレスローラ2の
外周面に転移した未乾燥インキは、レジストローラ11
bやプレスローラ2の外周面に圧接されている圧接部材
13によりレジストローラ11bやプレスローラ2の外
周面上で薄く引き延ばされる。その後、レジストローラ
11bやプレスローラ2の外周面に当接されている転写
ローラ12によりさらに薄く引き延ばされる。
【0024】ここで、印刷済面上からレジストローラ1
1bやプレスローラ2の外周面に転移した未乾燥インキ
は、圧接部材13により薄く引き延ばされることにより
乾燥が促進され、転写ローラ12により再度薄く引き延
ばされてさらに薄くなることによりさらに乾燥が促進さ
れる。このため、印刷済用紙3の印刷済面からレジスト
ローラ11bやプレスローラ2の外周面に転移した未乾
燥インキが、レジストローラ11bやプレスローラ2が
1回転した後も未乾燥状態に維持されて再び印刷済用紙
3の印刷済面上に転移するということが防止され、印刷
済用紙3の再転移汚れが防止される。
【0025】さらに、レジストローラ11bやプレスロ
ーラ2の外周面に転移した未乾燥インキの一部は、これ
らのレジストローら11bやプレスローラ2の外周面に
転写ローラ12が当接されて回転することにより転写ロ
ーラ12上へ転写される。このとき、レジストローラ1
1bやプレスローラ2の外周面に転移した未乾燥インキ
は圧接部材13により薄く引き延ばされてその表面積が
大幅に増えているため、レジストローラ11bやプレス
ローラ2の外周面上の未乾燥インキと転写ローラ12と
の接触面積が大幅に増えて転写ローラ12上への未乾燥
インキの転写量が増大する。これにより、レジストロー
ラ11bやプレスローラ2の外周面上の未乾燥インキが
再び印刷済用紙3の印刷済面上に転移することが更に少
なくなり、印刷済用紙3の再転移汚れがより一層確実に
防止される。
【0026】なお、圧接部材13を設けない場合には、
レジストローラ11bやプレスローラ2の外周面に転移
した未乾燥インキは印刷済面の画像パターンと略同じに
維持されたまま転写ローラ12に当接するため、未乾燥
インキと転写ローラ12との接触面積が小さくなり、未
乾燥インキの転写ローラ12への転写量が少なくなる。
【0027】そして、このような圧接部材13と転写ロ
ーラ12とを設けることにより、一方の面への印刷が終
了してから他方の面への印刷を開始するまでに印刷済面
上のインキが十分に乾燥するまで長時間待つ必要がなく
なり、両面印刷の作業能率が向上する。
【0028】多色印刷を行う際の印刷済用紙3の搬送時
には、印刷済用紙3の印刷済面が上向きとなっているの
で、呼び出しコロ8と分離コロ9と上側のレジストロー
ラ11aとが印刷済用紙3の印刷済面に接触し、印刷済
面上に未乾燥インキがある場合には、その未乾燥インキ
が呼び出しコロ8や分離コロ9やレジストローラ11a
の外周面に転移する。
【0029】呼び出しコロ8や分離コロ9やレジストロ
ーラ11aの外周面に転移した未乾燥インキは、上述し
た両面印刷時の場合と同じように、圧接部材13により
薄く引き延ばされ、その後、転写ローラ12によりさら
に薄く引き延ばされ、乾燥が促進される。このため、印
刷済用紙3の印刷済面から呼び出しコロ8や分離コロ9
やレジストローラ11aの外周面に転移した未乾燥イン
キが、呼び出しコロ8や分離コロ9やレジストローラ1
1aが1回転した後も未乾燥状態に維持されて再び印刷
済用紙3の印刷済面上に転移するということが防止さ
れ、印刷済用紙3の再転移汚れが防止される。
【0030】さらに、呼び出しコロ8や分離コロ9やレ
ジストローラ11aの外周面に転移した未乾燥インキの
一部は、これらの呼び出しコロ8や分離コロ9やレジス
トローラ11aの外周面に転写ローラ12が当接されて
回転することにより転写ローラ12上へ転写される。こ
のとき、呼び出しコロ8や分離コロ9やレジストローラ
11aの外周面に転移した未乾燥インキは圧接部材13
により薄く引き延ばされてその表面積が大幅に増えてい
るため、呼び出しコロ8や分離コロ9やレジストローラ
11aの外周面上の未乾燥インキと転写ローラ12との
接触面積が大幅に増えて転写ローラ12上への未乾燥イ
ンキの転写量が増大する。これにより、呼び出しコロ8
や分離コロ9やレジストローラ11aの外周面上の未乾
燥インキが再び印刷済用紙3の印刷済面上に転移するこ
とが更に少なくなり、印刷済用紙3の再転移汚れがより
一層確実に防止される。
【0031】そして、このような圧接部材13と転写ロ
ーラ12とを設けることにより、一方の面への印刷が終
了してから同じ面への次の印刷を開始するまでに印刷済
面上のインキが十分に乾燥するまで長時間待つ必要がな
くなり、多色印刷の作業能率が向上する。
【0032】なお、上述した両面印刷時や多色印刷時に
おいて、印刷済面に接触する搬送用回転体(呼び出しコ
ロ8、分離コロ9、レジストローラ11a,11b、プ
レスローラ2)の外周面、及び、その搬送用回転体の外
周面に当接する転写ローラ12の外周面には乾燥したイ
ンキが付着するが、この乾燥したインキは印刷済用紙3
の搬送時にその印刷済用紙3に少量ずつ戻されるので、
搬送用回転体や転写ローラ12の外周面に乾燥した多量
のインキが付着するということは起こらない。また、印
刷済用紙3に戻される乾燥したインキの量が少量ずつで
あるので、戻されたインキにより印刷済用紙3の印刷済
面が汚れるということが起こらない。
【0033】つぎに、本発明の第2の実施の形態を図3
に基づいて説明する。なお、図1及び図2において説明
した部分と同じ部分は同じ符号で示し、説明も省略する
(以下、同様)。本実施の形態の印刷装置では、転写ロ
ーラ12の外周面をクリーニングするクリーニング部1
6が設けられている。このクリーニング部16は、転写
ローラ12の外周面に押圧されることにより転写ローラ
12の外周面に転写されたインキを払拭する不織布等で
形成されたインキ払拭シート17、供給軸18、巻取軸
19、押圧ローラ20により構成されている。
【0034】このような構成において、駆動モータ(図
示せず)を駆動させて巻取軸19を回転駆動させ、転写
ローラ12の回転方向と逆向きにインキ払拭シート17
を巻き取る。これにより、転写ローラ12の外周面に転
写されたインキがインキ払拭シート17により払拭さ
れ、レジストローラ11a,11bの外周面に転移した
未乾燥インキの転写ローラ12への転写が促進され、レ
ジストローラ11a,11b上の未乾燥インキの量が少
なくなる。これにより、レジストローラ11a,11b
の外周面に転移した未乾燥インキが再び印刷済用紙3の
印刷済面に転移することがさらに少なくなり、印刷済用
紙3の再転移汚れがさらに防止される。
【0035】なお、本実施の形態では、レジストローラ
11a,11bに当接している転写ローラ12の外周面
をクリーニングするクリーニング部16を設けた場合を
例に挙げて説明したが、このようなクリーニング部16
を他の転写ローラ12に設けてもよい。
【0036】つぎに、本発明の第3の実施の形態を図4
に基づいて説明する。本実施の形態の印刷装置では、レ
ジストローラ11a,11bの外周面に複数個の転写ロ
ーラ12が当接されている。
【0037】このような構成において、各レジストロー
ラ11a,11bにおいて転写ローラ12との当接個所
が増えることにより、レジストローラ11a,11bに
転写されたインキがさらに薄く引き延ばされ、しかも、
レジストローラ11a,11bから転写ローラ12へ転
写されるインキの量が増える。このため、レジストロー
ラ11a,11b上の未乾燥インキの量が減るとともに
未乾燥インキの乾燥が促進され、印刷済用紙3の再転移
汚れがより一層防止される。
【0038】なお、本実施の形態では、レジストローラ
11a,11bに当接している転写ローラ12の数を増
やした場合を例に挙げて説明したが、呼び出しコロ8や
分離コロ9及びプレスローラ2等に当接された転写ロー
ラ12についても同様に数を増やしてもよい。
【0039】つぎに、本発明の第4の実施の形態を図5
に基づいて説明する。本実施の形態の印刷装置では、レ
ジストローラ11a,11bの外周面にそれぞれ1個ず
つ転写ローラ12が当接され、さらに、それらの転写ロ
ーラ12の外周面に転写部材である転写ローラ12aが
当接されている。すなわち、転写ローラ12aは、転写
ローラ12を介してレジストローラ11a,11bの外
周面に当接されている。
【0040】このような構成において、印刷済用紙3の
印刷済面からレジストローラ11a,11bの外周面に
転移した未乾燥インキの一部が、レジストローラ11
a,11bから転写ローラ12の外周面へ転写され、さ
らに、転写ローラ12の外周面から転写ローラ12aの
外周面へ転写される。このため、レジストローラ11
a,11bから転写ローラ12への未乾燥インキの転写
量が増え、印刷済用紙3の再転移汚れがより一層防止さ
れる。
【0041】なお、本実施の形態では、レジストローラ
11a,11bに当接している転写ローラ12の外周面
に転写ローラ12aを当接させた場合を例に挙げて説明
したが、呼び出しコロ8や分離コロ9及びプレスローラ
2等に当接された転写ローラ12の外周面へ同様の転写
ローラ12aを当接させてもよい。
【0042】つぎに、本発明の第5の実施の形態を図6
に基づいて説明する。本実施の形態の印刷装置では、レ
ジストローラ11a,11bの外周面に当接される転写
部材として転写ローラ12に代えて転写ベルト21が設
けられている。この転写ベルト21としては、特開平1
1−91074号公報に記載されたように、インキ(エ
マルジョンインキ)を顔料とそれ以外の成分とに分離し
て印刷物の印刷済面から除去する多孔質を有し、かつ、
分離された顔料以外の成分を吸収して保持する保持層を
有するシートや、特願平10−85643号に記載され
たように、臨界表面張力が30dyne/cm以上の部
材を用いることができる。
【0043】このような構成において、この転写ベルト
21は転写ローラ12と同様に機能し、レジストローラ
11a,11bに転移した未乾燥のインキが薄く引き延
ばされるとともにその一部が転写ベルト21の外周面に
転写される。これにより、印刷済用紙3の再転移汚れが
防止される。
【0044】なお、本実施の形態では、レジストローラ
11a,11bに当接している転写ベルト21を例に挙
げて説明したが、呼び出しコロ8や分離コロ9及びプレ
スローラ2等に関しても、転写ローラ12に代えて転写
ベルト21を当接させてもよい。
【0045】つぎに、本発明の第6の実施の形態を図7
に基づいて説明する。本実施の形態の印刷装置では、レ
ジストローラ11a,11bの近傍に圧接部材13aが
配置され、圧接部材13aの一端は支持部材14を介し
て用紙ガイド板15に固定され、この圧接部材13aの
他端側におけるエッジ部以外の部分が、レジストローラ
11a,11bの外周面に圧接されている。この圧接部
材13aは、上述した圧接部材13と同様にウレタンゴ
ムやステンレスなどを素材として板状に形成され、弾性
を有している。さらに、この圧接部材13aにおけるレ
ジストローラ11a,11bに圧接される側の面には、
インキが付着しにくい低摩擦係数の材料、例えば、四フ
ッ化エチレン樹脂などからなる層が形成されている。
【0046】このような構成において、両面印刷や多色
印刷を行う際の印刷済用紙3の搬送時にはレジストロー
ラ11a,11bが印刷済面に接触し、印刷済面上に未
乾燥インキがある場合にはその未乾燥インキがレジスト
ローラ11a,11bの外周面に転移する。転移した未
乾燥インキは、圧接部材13aにより薄く引き延ばさ
れ、その後、転写ローラ12によりさらに薄く引き延ば
され、乾燥が促進される。このため、レジストローラ1
1a,11bの外周面に転移した未乾燥インキが、レジ
ストローラ11a,11bが1回転した後も未乾燥状態
に維持されて再び印刷済用紙3の印刷済面上に転移する
ということが防止され、印刷済用紙3の再転移汚れが防
止される。
【0047】また、レジストローラ11a,11bの外
周面への圧接部材13aの圧接に関して、圧接部材13
aのエッジ部以外の部分がレジストローラ11a,11
bの外周面に圧接されているため、圧接部材13aにお
けるレジストローラ11a,11bの外周面に圧接され
ている部分の磨耗や欠落、レジストローラ11a,11
bの外周面の磨耗などが発生しにくくなり、印刷済用紙
の再転移汚れ防止効果が長期間に渡って維持される。
【0048】また、圧接部材13aにおけるレジストロ
ーラ11a,11bの外周面に圧接される側の面は、イ
ンキが付着しにくい低摩擦係数の材料で形成されている
ので、レジストローラ11a,11bの外周面上の未乾
燥インキの一部が圧接部材13aに付着しても、その付
着量は抑えられ、圧接部材13aに多量のインキが付着
するということが防止される。このため、圧接部材13
aに付着した多量のインキが一度にレジストローラ11
a,11bの外周面に戻されるということが防止され、
さらに、そのインキが印刷済用紙3に戻されて印刷済用
紙3の画質を損ねるということが防止される。
【0049】また、圧接部材13aが低摩擦係数の材料
で形成されているので、この圧接部材13aがレジスト
ローラ11a,11bの外周面に圧接されても過剰な回
転負荷とならず、レジストローラ11a,11bの回転
駆動を小さなトルクで円滑に行える。
【0050】なお、本実施の形態では、圧接部材13a
をレジストローラ11a,11bの外周面に圧接された
場合を例に挙げて説明したが、このような圧接部材13
aを呼び出しコロ8、分離コロ9、プレスローラ2に圧
接させてもよい。
【0051】
【発明の効果】請求項1記載の発明の印刷装置によれ
ば、少なくとも一方の面が印刷済面である印刷済用紙に
対して再度印刷を行う両面印刷時又は多色印刷時におい
て、搬送用回転体の外周面に転移した未乾燥インキは、
圧接部材と転写部材とにより二度にわたって引き延ばさ
れるので非常に薄くなって乾燥が促進され、搬送用回転
体が1回転した後も転移した未乾燥インキが未乾燥状態
に維持されて印刷済用紙の印刷済面上に再び転移するこ
とが防止され、印刷済用紙の再転移汚れを防止できる。
さらに、搬送用回転体の外周面に転移した未乾燥インキ
の一部は、搬送用回転体の外周面に転写部材が当接され
たときに転写部材上へ転写されるが、搬送用回転体の外
周面に転移した未乾燥インキは圧接部材により薄く引き
延ばされてその表面積が大幅に増えているため、転写部
材との接触面積が大幅に増えて転写部材上への転写量が
増大し、これにより、搬送用回転体の外周面上の未乾燥
インキが再び印刷済面上に転移することが更に少なくな
り、印刷済用紙の再転移汚れをより一層確実に防止でき
る。そして、このような圧接部材と転写部材とを設ける
ことにより、印刷済面上のインキの乾燥を待たずに両面
印刷又は多色印刷を行うことができ、両面印刷や多色印
刷の作業能率を向上させることができる。
【0052】請求項2記載の発明の印刷装置によれば、
圧接部材は、エッジ部以外の部分が搬送用回転体の外周
面に圧接されているので、圧接部材のエッジ部が搬送用
回転体の外周面に圧接される場合に比べて、圧接部材に
おける搬送用回転体の外周面に圧接されている部分の磨
耗や欠落、搬送用回転体の外周面の磨耗などが発生しに
くくなり、印刷済用紙の再転移汚れ防止効果を長期間に
渡って維持することができる。
【0053】請求項3記載の発明の印刷装置によれば、
圧接部材における搬送用回転体の外周面に圧接される部
分は、インキが付着しにくい低摩擦係数の材料で形成さ
れているので、圧接部材に多量のインキが付着すること
を防止でき、圧接部材に付着した多量のインキが一度に
搬送用回転体の外周面に戻されるとともにそのインキが
印刷済用紙に戻されて印刷済用紙の画質を損ねるという
ことを防止できる。また、圧接部材が搬送用回転体の外
周面に圧接されても過剰な回転負荷とならず、搬送用回
転体の回転駆動を小さなトルクで円滑に行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の印刷装置の一部を
示す正面図である。
【図2】その一部のレジストローラの近傍部分を拡大し
示す正面図である。
【図3】本発明の第2の実施の形態の印刷装置における
レジストローラの近傍部分を示す正面図である。
【図4】本発明の第3の実施の形態の印刷装置における
レジストローラの近傍部分を示す正面図である。
【図5】本発明の第4の実施の形態の印刷装置における
レジストローラの近傍部分を示す正面図である。
【図6】本発明の第5の実施の形態の印刷装置における
レジストローラの近傍部分を示す正面図である。
【図7】本発明の第6の実施の形態の印刷装置における
レジストローラの近傍部分を示す正面図である。
【符号の説明】
2、8、9、11a、11b、 搬送用回転体 3 印刷済用紙 12、12a、21 転写部材 13、13a 圧接部材

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも一方の面が印刷済面である印
    刷済用紙を搬送して再度の印刷を行う印刷装置におい
    て、 前記印刷済面に接触して回転することにより前記印刷済
    用紙を搬送する搬送用回転体と、 前記搬送用回転体の外周面に当接されて回転する転写部
    材と、 前記搬送用回転体と前記転写部材とが当接する位置より
    もこの搬送用回転体の回転方向に沿った上流側であって
    この搬送用回転体が前記印刷済用紙と接触する位置を過
    ぎない位置で前記搬送用回転体の外周面に非回転状態で
    圧接される圧接部材と、を有することを特徴とする印刷
    装置。
  2. 【請求項2】 前記圧接部材は、エッジ部以外の部分が
    搬送用回転体の外周面に圧接されていることを特徴とす
    る請求項1記載の印刷装置。
  3. 【請求項3】 前記圧接部材における前記搬送用回転体
    の外周面に圧接される部分は、インキが付着しにくい低
    摩擦係数の材料で形成されていることを特徴とする請求
    項1又は2記載の印刷装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003039804A (ja) * 2001-07-31 2003-02-13 Tohoku Ricoh Co Ltd 印刷ユニット
CN113733722A (zh) * 2021-09-23 2021-12-03 佛山市南海风靡建材有限公司 一种具备丝印及打印功能的马赛克加工线

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JP2003039804A (ja) * 2001-07-31 2003-02-13 Tohoku Ricoh Co Ltd 印刷ユニット
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