JP2001088225A - タイヤ構成ベルト製造方法及び製造装置 - Google Patents

タイヤ構成ベルト製造方法及び製造装置

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JP2001088225A
JP2001088225A JP26661199A JP26661199A JP2001088225A JP 2001088225 A JP2001088225 A JP 2001088225A JP 26661199 A JP26661199 A JP 26661199A JP 26661199 A JP26661199 A JP 26661199A JP 2001088225 A JP2001088225 A JP 2001088225A
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winding
drum
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Yoshikazu Iwasaki
義和 岩嵜
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Bridgestone Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 生産効率が良く部品点数が少なく低コストで
あるタイヤ構成ベルト製造方法及び製造装置を供する。 【解決手段】 平行に配列された複数本のコードにゴム
をコーティングして狭幅の帯状部材Tを連続して製造す
る帯状部材製造工程と、帯状部材Tをコード方向に略平
行に近い高角度に切断する切断工程と、帯状部材Tの切
断した先端部を貼付ドラムの所要位置に移動貼付する先
端貼付工程と、前記貼付ドラムの回転と回転中心軸方向
の相対的移動とにより帯状部材Tを前記貼付ドラムに回
転中心軸方向に対して高角度の螺旋状に巻き付ける巻付
工程とからなり、前記切断工程,前記先端貼付工程,前
記貼付工程,前記巻付工程を繰り返して前記貼付ドラム
に帯状部材Tを順次隣接して巻き付けてベルトBを製造
するタイヤ構成ベルト製造方法及び製造装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、タイヤの構成部材
であるコード入りベルトの製造方法に関し、特にタイヤ
に構成されたときにコードが回転中心軸方向に対して90
度に近い高角度に埋設されることになる高角度ベルトの
製造方法及び製造装置に関する。
【0002】
【従来の技術】高角度ベルトの製造方法としては、特開
平6−106652号公報に記載された例があり、同例
は1本のコードを少なくとも1本の取付け管へ供給し、
取付け管の上流側でコードを切断し、このコード断片を
取付け管を通って支持体の真上を横移動する取付けヘッ
ドへ送り、支持体にコード断片を自動接着させる方法で
あり、支持体にコード断片を順次螺旋状に接着していく
ものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】1本のコードが1本の
取付け管を通って取付けヘッドにより支持体に接着され
るものであり、1本の取付け管を備えコード1本ごと支
持体に接着する場合は、1本のベルトに必要な本数のコ
ードを全部支持体に接着するにはコードの本数分繰り返
しコードの接着作業を行わなければならず時間を要し効
率的でない。
【0004】また取付け管を複数本備え、一度に複数本
のコードを支持体に接着する場合は、必要な本数分取付
け管を配設しなければならず、部品点数が多数になるた
めに組付作業が簡単でなくコスト高であるとともに、故
障も発生し易くメンテナンスも容易でない。
【0005】本発明は斯かる点に鑑みなされたもので、
その目的とする処は、生産効率が良く部品点数が少なく
低コストであるタイヤ構成ベルト製造方法及び製造装置
を供する点にある。
【0006】
【課題を解決するための手段及び作用効果】上記目的を
達成するために、本発明は、平行に配列された複数本の
コードにゴムをコーティングして狭幅の帯状部材を連続
して製造する帯状部材製造工程と、前記帯状部材をコー
ド方向に略平行に近い高角度に切断する切断工程と、前
記帯状部材の切断した先端部を貼付ドラムの所要位置に
移動貼付する先端貼付工程と、前記貼付ドラムの回転と
回転中心軸方向の相対的移動とにより前記帯状部材を前
記貼付ドラムに回転中心軸方向に対して高角度の螺旋状
に巻き付ける巻付工程とからなり、前記切断工程,前記
先端貼付工程,前記貼付工程,前記巻付工程を繰り返し
て前記貼付ドラムに帯状部材を順次隣接して巻き付けて
ベルトを製造するタイヤ構成ベルト製造方法とした。
【0007】帯状部材製造工程で平行に配列された複数
本のコードにゴムをコーティングして狭幅の帯状部材を
連続して製造し、この複数本のコードを埋設した帯状部
材を高角度に切断して先端を貼付ドラムの所要位置に貼
付して螺旋状に巻き付けるので、1回の巻付作業で複数
本のコードが巻き付けられることになり、生産効率が良
い。
【0008】また帯状部材を貼付ドラムに巻き付ける部
材は1組でよく部品点数が少なくて済むことから低コス
トで故障も少なくメンテナンスも容易である。
【0009】請求項2記載の発明は、請求項1記載のタ
イヤ構成ベルト製造方法において、前記切断工程では、
前記帯状部材を定長に順次切断することを特徴とするこ
とを特徴とする。
【0010】帯状部材を切り出す種々の長さの帯状部材
を切り出すことで、種々の大きさのベルトを製造するこ
とができる。
【0011】請求項3記載の発明は、請求項1記載のタ
イヤ構成ベルト製造方法において、前記先端貼付工程で
は、前記帯状部材の先端切断面を前記貼付ドラムの回転
中心軸に垂直な面に平行に貼付し、2番目以降の帯状部
材の先端切断面を先行の帯状部材の先端切断面に連続し
て同一面に貼付することを特徴とする。製造されたベル
トの側縁がきれいに並んだ同一面を形成することができ
る。
【0012】請求項4記載の発明は、請求項1記載のタ
イヤ構成ベルト製造方法において、前記巻付工程では、
前記貼付ドラムに貼付する2番目以降の帯状部材を先行
の帯状部材に隣接し両者を接着しながら巻き付けること
を特徴とする。
【0013】2番目以降の帯状部材を貼付ドラム上で先
行の帯状部材に隣接して巻き付けるだけでなく両者を強
制的に接着するので、最終的に帯状部材を巻き付け終わ
ると、一体に結合したベルトが製造される。
【0014】請求項5記載の発明は、請求項1記載のタ
イヤ構成ベルト製造方法において、前記巻付工程の帯状
部材の巻き付けの途中で前記切断工程が重なり前記帯状
部材の後端を切断することを特徴とする。
【0015】巻付工程と切断工程が一部重なるように実
行されるので、作業時間の短縮を図ることができる。
【0016】請求項6記載の発明は、請求項1記載のの
タイヤ構成ベルト製造方法において、前記貼付ドラムに
前記帯状部材が順次巻き付けられてベルトが製造された
後、該ベルトを貼付ドラムから剥がし巻き取るベルト巻
取工程を備えたことを特徴とする。
【0017】貼付ドラム上で製造されたベルトをベルト
巻取工程により貼付ドラムより剥がし巻き取るので、後
工程への対応が容易となる。
【0018】請求項7記載の発明は、平行に配列された
複数本のコードにゴムをコーティングして狭幅の帯状部
材を連続して製造する押出機と、前記帯状部材をコード
方向に略平行に近い高角度に切断する切断手段と、前記
帯状部材を貼付ドラムに供給する供給手段と、前記帯状
部材を前記貼付ドラムに回転中心軸方向に対して高角度
の螺旋状に巻き付ける巻付手段とを備え、前記貼付ドラ
ムに帯状部材を順次隣接して巻き付けてベルトを製造す
るタイヤ構成ベルト製造装置である。
【0019】押出機により平行に配列された複数本のコ
ードにゴムをコーティングして狭幅の帯状部材を連続し
て製造し、切断手段により高角度に切断して、供給手段
により帯状部材が貼付ドラムの所要位置に供給され、巻
付手段により貼付ドラムに高角度の螺旋状に巻き付けら
れ、これを繰り返して帯状部材を貼付ドラムに順次隣接
して巻き付けてベルトを製造する。
【0020】1本の帯状部材の貼付ドラムへの巻き付け
で複数本のコードが巻き付けられ、巻付回数を少なくし
て生産効率の向上を図ることができるとともに、帯状部
材を貼付ドラムに巻き付ける部材は1組でよく部品点数
が少なくて済むことから低コストで故障も少なくメンテ
ナンスも容易である。
【0021】請求項8記載の発明は、請求項7記載のタ
イヤ構成ベルト製造装置において、前記帯状部材を前記
貼付ドラムに螺旋状に巻き付ける前記巻付手段が、前記
貼付ドラムを回転する回転駆動手段と、前記貼付ドラム
と前記供給手段とを回転中心軸方向に相対的に移動する
移動手段と、前記回転駆動手段による回転速度と前記移
動手段による移動速度を相関制御する制御手段とからな
ることを特徴とする。
【0022】貼付ドラムを回転しながら貼付ドラムと供
給手段とを回転中心軸方向に相対的移動することで、帯
状部材を貼付ドラムに螺旋状に巻き付けることができ、
この回転速度と移動速度を相関制御することで、帯状部
材の螺旋状の巻付角度を調整し、所要の高角度に設定す
ることができる。
【0023】請求項9記載の発明は、請求項7記載のタ
イヤ構成ベルト製造装置において、前記巻付手段により
前記貼付ドラムに貼付する2番目以降の帯状部材を先行
の帯状部材に隣接して巻き付ける際に、同時に隣接した
両者を接着していく接着手段を備えたことを特徴とす
る。
【0024】接着手段により強制的に隣接する帯状部材
どうしを接着することで、接着が十分でなかったり隙間
があるような欠陥を確実に防止し品質の良いベルトを製
造することができる。
【0025】請求項10記載の発明は、請求項7記載の
タイヤ構成ベルト製造装置において、前記貼付ドラムに
前記帯状部材が順次巻き付けられてベルトが製造された
後、該ベルトを貼付ドラムから剥がし巻き取るベルト巻
取手段を備えたことを特徴とする。
【0026】貼付ドラム上で製造されたベルトをベルト
巻取手段により貼付ドラムより剥がし巻き取るので、後
工程への対応が容易となる。
【0027】
【発明の実施の形態】以下本発明に係る一実施の形態に
ついて図1ないし図5に基づき説明する。本実施の形態
に係る高角度ベルト製造装置1は、建設車両用のORR
タイヤ(オフザロードラジアルタイヤ)等の大型タイヤ
に用いられる高角度ベルトを製造する装置であり、その
全体概略ブロック図を図1に示す。
【0028】押出機2により平行に配列された複数本
(例えば8本)のスチールコードCにゴムをコーティン
グして狭幅の帯状部材であるトリートTが連続して製造
され、押出されたトリートTはカッターを備えたトリー
ト貼付装置10に供給され、カッターにより切断されたト
リートTがトリート貼付装置10により回転する大径の貼
付ドラム3に複数巻き付けられてベルトBが形成され、
形成されたベルトBは巻取装置7により貼付ドラム3か
ら剥ぎ取られ巻取ロール8に巻き取られる。
【0029】ここに貼付ドラム3にトリートTを巻き付
けてベルトBを製造するところのトリート貼付装置10及
び貼付ドラム3の概略側面図を図2に示し、さらに一部
省略した平面図を図3に図示する。
【0030】貼付ドラム3は、周方向に複数のセグメン
トに分割された貼付マグネット4が配設され、励磁する
ことでトリートTのスチールコードCを吸着して外周面
にトリートTを貼付することができる。貼付ドラム3自
体は、サーボモータ5の駆動によりベルト6を介して回
転する。
【0031】該貼付ドラム3の斜め上方にトリート貼付
装置10が配置されている。基台11上に左右方向(貼付ド
ラム3の回転中心軸X−X方向)に指向した前後一対の
レール12,12が敷設され、同レール12,12にスライダー
13を介して前後に長尺の摺動支持基盤14が左右に摺動自
在に支持されており、同摺動支持基盤14にトリート貼付
装置10の各種機器が搭載されている。
【0032】基台11上の左右方向に指向したねじ棒15が
サーボモータ17の駆動でベルト18を介して回転し、ねじ
棒15に螺合したナット16が摺動支持基盤14と一体に突設
されているので、ねじ棒15の回転で摺動支持基盤14が左
右に摺動する。
【0033】前後に長尺の摺動支持基盤14自体が、若干
先端側を低く傾斜させるとともに、貼付ドラム3の回転
中心軸X−X方向に対して85度の角度を有して左右に摺
動自在に支持されている。この摺動支持基盤14の中央位
置に前後に長尺のギロチンカッター20が設置されてい
る。
【0034】ギロチンカッター20は、一対のガイド柱2
1,21が摺動支持基盤14の中央部前後に立設され、ガイ
ド柱21,21に水平部材22が前後方向に指向して架設され
てブリッジ状を形成しており、前後のガイド柱21,21に
ガイドされて上下にスライドするカッター刃23が設けら
れている。カッター刃23は回転中心軸X−X方向に対し
て90度の角度をなす(図3参照)。
【0035】摺動支持基盤14のギロチンカッター20より
上流側には、トリートTを搬送する搬送ローラ25と左右
端縁に沿って配置されたガイドローラ26が回転中心軸X
−X方向に対して85度の角度方向に指向して配列されて
いる。その上流端に一対のフィードドラム27,28が配設
され、同フィードドラム27,28はサーボモータ29の駆動
でベルト30を介して回転される。
【0036】フィードドラム28の直前には位置決め用の
一対のガイドローラ31,31がフィードドラム28と一体に
相対的に定位置に配置され、押出機2から連続的に押出
されてきたトリートTはガイドローラ31,31により位置
決めされてフィードドラム27,28に巻き掛けられ、フィ
ードドラム27,28の回転により搬送ローラ25上に供給さ
れる。
【0037】摺動支持基盤14のギロチンカッター20より
下流側には、先後端の対角が5度の長尺の略平行四辺形
状をしたトリート供給盤35が配置されており、同トリー
ト供給盤35にはトリートTを搬送するマグネットローラ
36と左右端縁に沿って配置されたガイドローラ37が配列
されており、同マグネットローラ36とガイドローラ37は
前記上流側に配列された搬送ローラ25とガイドローラ26
の延長線上にあり、よって回転中心軸X−X方向に対し
て85度の角度方向に指向して配列されている(図3参
照)。
【0038】マグネットローラ36上のトリートTは、マ
グネットローラ36の回転でガイドローラ37にガイドされ
て搬送され、貼付ドラム3に供給される。トリートTは
マグネットローラ36に吸引されているので、形状が維持
される。なお搬送方向に向かって右側のガイドローラ37
の先端側への延長上に2個ジョイントローラ38,38が配
置されている。
【0039】ジョイントローラ38,38は、かさ歯車と略
同じ形状をしており、トリートTの右側縁を回転しなが
ら押圧しトリートTを左方へ偏向させるようにして先行
のトリートTに寄せて両者を接着することができる。
【0040】前記上流側のガイドローラ26及び下流側の
ガイドローラ37の配列の略上方に、Vローラ41の配列が
左右2列配設されており、左右2列のVローラ41は回転
中心軸X−X方向に対して85度の角度方向に指向して上
流側から下流側へギロチンカッター20の水平部材22の下
を貫通するように配列されている。
【0041】この左右のVローラ41に左右両端縁を支持
されて長尺板状のナイフレール42が前後に走行自在に架
設されている。ナイフレール42の下面に連結部材43を介
して中間支持部材44がナイフレール42に平行に支持さ
れ、この中間支持部材44の先端側下面に連結部材45を介
して電磁マグネット板46がやはりナイフレール42に平行
に吊設されている。
【0042】電磁マグネット板46は、先端縁がギロチン
カッター20のカッター刃23に平行で先端角部の角度が5
度に尖った板状のもので、搬送ローラ25に沿って上方に
位置する。
【0043】一方上流側Vローラ41の上方には前後のプ
ーリ50,51間に送りベルト52が架渡され、サーボモータ
53の駆動でベルト54を介して一方のプーリ51が回転して
送りベルト52が回動するようになっており、この送りベ
ルト52の下側の一部とナイフレール42の後部とが結合部
材55により結着されている。
【0044】したがってサーボモータ53の駆動で送りベ
ルト52が回動すると、ナイフレール42がVローラ41にガ
イド支持されて前後に移動し、ナイフレール42と中間支
持部材44を介して一体に連結された電磁マグネット板46
が前後に移動する。ナイフレール42及び電磁マグネット
板46はギロチンカッター20の水平部材22の下をくぐって
上流側と下流側を往復することができる。
【0045】トリート貼付装置10は以上のような構成を
しており、当初各種機器を搭載する摺動支持基板14は左
側のホームポジションにあり、電磁マグネット板46もギ
ロチンカッター20の上流側に先端縁をカッター刃23と同
一面に沿わせて配置させておく。
【0046】そして最初は押出機2から押し出されたト
リートTをフィードドラム27,28に巻付け搬送ローラ25
上をガイドローラ26に沿わせて延ばしギロチンカッター
20のカッター刃23の下を通して下流側のガイドローラ37
に沿わせてマグネットローラ36上に先端部を吸着して固
定し、ギロチンカッター20のカッター刃23を落下させて
先端を切断する。
【0047】トリートTは、ガイドローラ26,27にガイ
ドされているので、回転中心軸X−X方向に対して85度
の角度方向に延びており、回転中心軸X−X方向に対し
て垂直なカッター刃23により切断された上流側のトリー
トTの先端はトリートTの埋設コードC方向に略等しい
長尺方向の垂直面に対して85度の高角度に切断される。
【0048】この切断された先端部を上方に近接して位
置する電磁マグネット板46が励磁されて吸着保持する
と、サーボモータ53の駆動で送りベルト52を回動して電
磁マグネット板46を前進させて上昇したカッター刃23の
下を通って下流側のマグネットローラ37上にトリートT
の先端部を形状を維持して送ることができる。
【0049】ここで電磁マグネット板46を消磁してトリ
ートTの先端部をマグネットローラ37側に移し、フィー
ドドラム27,28の回転でトリートTが送り出されると、
トリートTの先端部は形状を維持されたままガイドロー
ラ37にガイドされて前進する。
【0050】こうしてトリートTの先端部が貼付ドラム
3に送り出され、回転する貼付ドラム3の外周面の回転
中心軸X−X方向所定位置に貼付マグネット4により吸
着されて巻き取られていく。同時に摺動支持基盤14が右
方向に移動することでトリートTは貼付ドラム3に螺旋
状に巻き付けられる。
【0051】貼付ドラム3の回転速度、フィードドラム
27,28の回転速度、摺動支持基盤14の移動速度は、互い
に相関制御され、定テンションを与えながらトリートT
は貼付ドラム3に螺旋状に巻き付けられる。
【0052】トリートTの切断された先端面は、貼付ド
ラム3上で回転中心軸X−Xに対して垂直な面に一致
し、同垂直面に対して5度すなわち回転中心軸X−Xに
対して85度の高角度でトリートTは螺旋状に巻き付けら
れる。
【0053】トリートTが所要の長さ送り出されたとこ
ろで、稼動を停止し、カッター刃23を落下させてトリー
トTを高角度に切断する。そして再び貼付ドラム3を回
転すると同時に摺動支持基盤14を移動して貼付ドラム3
に残りのトリートTを螺旋状に巻き付けていく(図4参
照)。
【0054】こうして1本のトリートTを巻き終わる
と、貼付ドラム3は所定回転位置まで回転して停止し、
摺動支持基盤14もホームポジションに戻し、次のトリー
トTの送り出しを開始する。
【0055】前記したように電磁マグネット板46により
次のトリートTの先端部を吸着して下流側マグネットロ
ーラ36に移し、フィードドラム27,28により搬送してト
リート供給板35の先端から貼付ドラム3の所要位置にト
リートTの先端部を送り出す。
【0056】このときトリートTの先端部は、図4に示
すように先行のトリートTの先端部より回転方向に1本
分ずれた位置に先端面を同一面として貼付され、残りの
トリートTは先行のトリートTに隣接して螺旋状に巻き
付けられる。
【0057】この後行のトリートTが貼付ドラム3に貼
付されるときに、前記2個のジョイントローラ38が後行
のトリートTを先行のトリートTに寄せ付けるように働
き、両者を互いに接着する。
【0058】以上のようにして所要本数トリートTを貼
付ドラム3に巻き付けることにより図5に展開図で示す
ような高角度ベルトBが製造される。高角度ベルトBに
は回転中心軸X−Xに対して85度の高角度でコードCが
埋設されており、各トリートTは定長切断され、その切
断された先端面と後端面は回転中心軸X−Xに垂直な同
一面にきれいに揃って側面を形成している。
【0059】製造された高角度ベルトBは巻取装置7に
より貼付ドラム3から剥ぎ取られ巻取ロール8に巻き取
られ、大型タイヤの製造に供される。大型タイヤに高角
度ベルトが使用されることで、タイヤの形状維持性能が
向上する。
【0060】複数本のコードCを埋設したトリートTを
高角度に切断して貼付ドラム3に螺旋状に巻き付けるの
で、1回の巻付作業で複数本のコードCが巻き付けられ
ることになり、生産効率が良い。
【0061】またトリートTを貼付ドラム3に巻き付け
るトリート貼付装置10は、1組でよく部品点数が少なく
て済むことから低コストで故障も少なくメンテナンスも
容易である。
【0062】トリートTの巻き付けの途中で切断を行う
ので、切断を巻き付けの終わりを待って行う必要がな
く、作業時間の短縮を図ることができる。
【0063】なおトリートTが定長に切断されるが、そ
の定長とされる長さは貼付ドラム3の周長より短いの
で、貼付ドラム3の径を大きくして周長を長く設定して
おくことで、種々の長さを定長としたトリートTを切り
出し種々の大きさのベルトを製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る高角度ベルト製造
装置の全体概略ブロック図である。
【図2】トリート貼付装置及び貼付ドラムの概略側面図
である。
【図3】一部省略した同平面図である。
【図4】貼付ドラムへのトリートの巻き付き状態を示す
説明図である。
【図5】ベルトが形成された状態の貼付ドラムの展開図
である。
【符号の説明】
T…トリート、B…ベルト、1…高角度ベルト製造装
置、2…押出機、3…貼付ドラム、4…貼付マグネッ
ト、5…サーボモータ、6…ベルト、7…巻取装置、8
…巻取ロール、10…貼付装置、11…基台、12…レール、
13…スライダー、14…摺動支持基盤、15…ねじ棒、16…
ナット、17…サーボモータ、18…ベルト、20…ギロチン
カッター、21…ガイド柱、22…水平部材、23…カッター
刃、25…搬送ローラ、26…ガイドローラ、27,28…フィ
ードドラム、29…サーボモータ、30…ベルト、31…ガイ
ドローラ、35…トリート供給盤、36…マグネットロー
ラ、37…ガイドローラ、38…ジョイントローラ、41…V
ローラ、42…ナイフレール、43…連結部材、44…中間支
持部材、45…連結部材、46…電磁マグネット板、50,51
…プーリ、52…送りベルト、53…サーボモータ、54…ベ
ルト、55…結合部材。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平行に配列された複数本のコードにゴム
    をコーティングして狭幅の帯状部材を連続して製造する
    帯状部材製造工程と、 前記帯状部材をコード方向に略平行に近い高角度に切断
    する切断工程と、 前記帯状部材の切断した先端部を貼付ドラムの所要位置
    に移動貼付する先端貼付工程と、 前記貼付ドラムの回転と回転中心軸方向の相対的移動と
    により前記帯状部材を前記貼付ドラムに回転中心軸方向
    に対して高角度の螺旋状に巻き付ける巻付工程とからな
    り、 前記切断工程,前記先端貼付工程,前記貼付工程,前記
    巻付工程を繰り返して前記貼付ドラムに帯状部材を順次
    隣接して巻き付けてベルトを製造することを特徴とする
    タイヤ構成ベルト製造方法。
  2. 【請求項2】 前記切断工程では、前記帯状部材を前記
    貼付ドラムの周長以下の長さに定長切断することを特徴
    とする請求項1記載のタイヤ構成ベルト製造方法。
  3. 【請求項3】 前記先端貼付工程では、前記帯状部材の
    先端切断面を前記貼付ドラムの回転中心軸に垂直な面に
    平行に貼付し、2番目以降の帯状部材の先端切断面を先
    行の帯状部材の先端切断面に連続して同一面に貼付する
    ことを特徴とする請求項1記載のタイヤ構成ベルト製造
    方法。
  4. 【請求項4】 前記巻付工程では、前記貼付ドラムに貼
    付する2番目以降の帯状部材を先行の帯状部材に隣接し
    両者を接着しながら巻き付けることを特徴とする請求項
    1記載のタイヤ構成ベルト製造方法。
  5. 【請求項5】 前記巻付工程の帯状部材の巻き付けの途
    中で前記切断工程が重なり前記帯状部材の後端を切断す
    ることを特徴とする請求項1記載のタイヤ構成ベルト製
    造方法。
  6. 【請求項6】 前記貼付ドラムに前記帯状部材が順次巻
    き付けられてベルトが製造された後、該ベルトを貼付ド
    ラムから剥がし巻き取るベルト巻取工程を備えたことを
    特徴とする請求項1記載ののタイヤ構成ベルト製造方
    法。
  7. 【請求項7】 平行に配列された複数本のコードにゴム
    をコーティングして狭幅の帯状部材を連続して製造する
    押出機と、 前記帯状部材をコード方向に略平行に近い高角度に切断
    する切断手段と、 前記帯状部材を貼付ドラムの所要位置に供給する供給手
    段と、 前記帯状部材を前記貼付ドラムに回転中心軸方向に対し
    て高角度の螺旋状に巻き付ける巻付手段とを備え、 前記貼付ドラムに帯状部材を順次隣接して巻き付けてベ
    ルトを製造することを特徴とするタイヤ構成ベルト製造
    装置。
  8. 【請求項8】 前記帯状部材を前記貼付ドラムに螺旋状
    に巻き付ける前記巻付手段は、 前記貼付ドラムを回転する回転駆動手段と、 前記貼付ドラムと前記供給手段とを回転中心軸方向に相
    対的に移動する移動手段と、 前記回転駆動手段による回転速度と前記移動手段による
    移動速度を相関制御する制御手段とからなることを特徴
    とする請求項7記載のタイヤ構成ベルト製造装置。
  9. 【請求項9】 前記巻付手段により前記貼付ドラムに貼
    付する2番目以降の帯状部材を先行の帯状部材に隣接し
    て巻き付ける際に、同時に隣接した両者を接着していく
    接着手段を備えたことを特徴とする請求項7記載のタイ
    ヤ構成ベルト製造装置。
  10. 【請求項10】 前記貼付ドラムに前記帯状部材が順次
    巻き付けられてベルトが製造された後、該ベルトを貼付
    ドラムから剥がし巻き取るベルト巻取手段を備えたこと
    を特徴とする請求項7記載のタイヤ構成ベルト製造装
    置。
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