JP2001088142A - 金型のルーズコアユニット - Google Patents

金型のルーズコアユニット

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JP2001088142A
JP2001088142A JP27201799A JP27201799A JP2001088142A JP 2001088142 A JP2001088142 A JP 2001088142A JP 27201799 A JP27201799 A JP 27201799A JP 27201799 A JP27201799 A JP 27201799A JP 2001088142 A JP2001088142 A JP 2001088142A
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piece
square hole
hole
mold
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Shinichi Abe
新一 安部
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】一定の姿勢にコアをセットした状態において所
望の個所にガイド穴を放電加工等で簡単に形成していけ
るようにして、ルーズコアを組込んだ金型のコアを安価
に成形し得る。 【解決手段】金型の固定側または可動側の型板1に組付
けるコアの所定個所に、そのコアに対し、平面視におい
て長矩形状の角穴を、そのコアを上下に貫通する竪の溝
穴状に開設し、その角穴内に、その角穴の平面視におけ
る長手方向に対する側方視において、正立する略直角三
角形状をなす下位側の駒9と、倒立する略直角三角形状
をなす上位側の駒8とを、それらの斜辺の壁面41,9
1が間隔をおいて対向するように組合わせて嵌装し、そ
れらの対向する斜めの壁面により角穴内に斜めのガイド
穴を形成し、そのガイド穴にルーズコア4をスライド自
在に嵌挿して固定側または可動側の型板に組付ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、一般の成形品また
は各種機械装置のケース・部品等を、樹脂材または他の
材料により成形するための、たとえば固定側型板(下
型)と可動側型板(上型)とからなる金型において、そ
れの固定側または可動側の型板に組付けるルーズコアユ
ニットについての改良に関する。
【0002】
【従来の技術】上述の金型においてそれの可動側または
固定側の型板に組付けるルーズコアユニットは、金型に
より一般の成形品の上ケース等を成形する場合について
具体的に説明すれば、図1にあるように、外面形状を成
形しようとする一般の成形品の上ケースの内壁面に倣う
形状に加工するとともに可動側の型板1に組付ける組付
部を形設したコア本体a(以下コアaという)を組付け
た可動側の型板1の上面に、上ケースの外壁面を成形す
るキャビティbを組付けた固定側の型板2を突き合わせ
てセットすることで金型Aに組立て、その金型Aに樹脂
または他の材料を注入して、図2にあるように、一般の
成形品の上ケースとなる成形品Bを成形するとき、その
成形品Bの周壁部の内面側に、別に成形する下ケースと
なる成形品の周壁部の外面側に形設しておく係合爪部と
嵌合させるように形設しておく係合凹部wを成形するた
め、可動側の型板1のコアaに対しスライドするよう組
み込んでおく金型のアンダーカット処理手段である。
【0003】このルーズコアユニットuは、従前のもの
にあっては、図2にあるように、可動側の型板1に組付
けるコアaに、斜めのガイド穴3を形設しておいて、そ
の斜めのガイド穴3内にロッド状のルーズコア4をスラ
イド自在に嵌挿し、そのルーズコア4の、コアaの外壁
面を形成する部位に、成形品Bに対し係合凹部wを成形
するための突起部40を形設しておくことで構成してあ
る。
【0004】そしてこれにより、樹脂その他の材料の注
入により成形を終えて、可動側の型板1を動かし、成形
品Bを露出させた状態において、可動側の型板1にそれ
の上面に対し垂直方向に動くよう設けてあるピンyを押
し出して、成形品Bを図3の如くコアaから剥離するよ
うに押し上げたときに、同時にルーズコア4がコアaに
開設してある斜めのガイド穴3に沿い上昇するように押
し出されて、これにより、押し上げられた成形品Bの側
壁部の内面に対し、ルーズコア4が、ガイド穴3の傾斜
角度とそのルーズコア4の上昇距離に応じて、距離dの
分だけ内側に偏位していくことで、突起部40がそれに
より成形品Bに形成した係合凹部wから抜け出て、係合
凹部wを形成するようにしてある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述の金型におけるル
ーズコアユニットuは、それを可動側の型板1に組付け
るコアaに対して組込むときに、所定形状に形成したコ
アaを、可動側の型板1に組付ける前に、それに斜めに
形設しようとするルーズコア4のスライド穴3の方向が
垂直な方向となる斜めの姿勢として、図4の如く加工機
Mにセットし、それにより、ルーズコア4をスライド自
在に嵌挿するためにコアaに形設する斜めのガイド穴3
を、加工機Mにより、斜めの姿勢にセットしたコアaに
対し垂直な方向に切削加工して開設し、この加工を終え
て、加工機Mから外したコアaを旧の水平な姿勢に戻す
ことで、加工したガイド穴がコアaに対し所定の角度に
傾斜したガイド穴3となるようにし、このガイド穴3に
ルーズコア4を嵌挿して、コアaと共に可動側の型板1
に組付けることで、コアaに組込むようにしていること
から、成形品Bの周壁の左右の側壁部のそれぞれの内面
側に係合凹部wを成形しようとするときは、コアaに組
込む左右のルーズコア4の傾斜方向が正逆に入れ換わる
ことで、コアaを加工機Mに対しセットするときのコア
aの傾斜方向を図4において鎖線に示している如く正逆
に変更しなければならないことで、セットしなおさなけ
ればならず、このため、加工機Mに対するセットを二度
行うことになる。
【0006】また、成形品Bの周壁の左右の側壁部だけ
でなく前後の壁部にも係合凹部wを形成しようとすると
きは、形成しようとするガイド穴3の傾斜方向がそれぞ
れ変わることで、コアaを加工機Mに対しセットする作
業を四度繰返さなければならないことで、このルーズコ
ア4を組込むための斜めのガイド穴3を切削加工により
開設するのが面倒で、コアの製作費をコスト高にしてい
る問題がある。
【0007】本発明は、この金型におけるルーズコアユ
ニットに生じている上述の問題を解決するためになされ
たものであって、ルーズコアを、垂直な方向に対し所定
角度に傾斜させた状態に保持せしめてスライドさせるよ
うに、コアにルーズコアのガイド穴を斜めに形設するの
が、加工機に対してセットするコアの姿勢を、ガイド穴
を形設する度ごとに変更する操作を要することなく、一
定の姿勢にコアをセットした状態において所望の個所に
ガイド穴を放電加工等で簡単に形成していけるようにし
て、金型のコアの成形にコスト高を生ぜしめることなく
ルーズコアを組込んだコアを安価に成形し得るようにす
ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】そして、本発明において
は、上述の目的を達成するための手段として、金型の固
定側または可動側の型板に組付けるコアの所定個所に、
そのコアに対し、平面視において長矩形状の角穴を、そ
のコアを上下に貫通する竪の溝穴状に開設し、その角穴
内に、その角穴の平面視における長手方向に対する側方
視において、正立する略直角三角形状をなす下位側の駒
と、倒立する略直角三角形状をなす上位側の駒とを、そ
れらの斜辺の壁面が間隔をおいて対向するように組合わ
せて嵌装し、それらの対向する斜めの壁面により角穴内
に斜めのガイド穴を形成し、そのガイド穴にルーズコア
をスライド自在に嵌挿して固定側または可動側の型板に
組付けることを特徴とする金型のルーズコアユニットを
提起するものである。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明手段においては、外面の形
状を所定形状に加工して成形したコアに、ルーズコアを
嵌装させるためのガイド穴に形成するための加工を行う
ときは、そのコアを加工機に対して底面が水平な面に沿
うよう平らに置いた姿勢として加工機のセット台にセッ
トする。
【0010】この状態において、所定角度に傾斜した斜
めのガイド穴を形設しようとする個所に、平面視におい
て、ルーズコアの外径に対応する巾で、そのルーズコア
の傾斜方向に長い長矩形状の角穴を、その角穴の断面形
状をもって垂直方向に連続してコアを上下に貫通するよ
うに、放電加工等によって形設する。
【0011】そして、この垂直な角穴内に、別に成形す
るルーズコアを嵌挿して、それを、角穴内において、所
定の角度に傾斜させたとき、角穴をルーズコアの傾斜方
向に対し側方視となるよう縦断した状態において、その
角穴を対角線状に横切るルーズコアの下面側の斜面の下
方に側面視で三角形状に形成される空間を埋めるスペー
サー状の駒を別に形成して、コアの下面側に開放する角
穴の下口から挿入し、それをコアに組付け、またルーズ
コアの上面側の斜面の上方に側面視で三角形状に形成さ
れる空間を埋めるスペーサー状の駒を別に形成して、コ
アの上面側に開放する角穴の上口から挿入して、それを
コアに組付け、この2つの駒の各斜面の対向する間隔を
もって、ルーズコアをスライド自在にガイドする斜めの
ガイド穴を構成するようにする。
【0012】このとき、コアの下面側に開放する角穴の
下口から角穴内に嵌挿する側面視で略三角形をなすスペ
ーサー状の駒にあっては、斜めのガイド穴のガイド面を
形成する斜面が、角穴内において所望に設定した状態位
置を占めるようになったときに、コアに適宜形状に設け
ておく規制部と衝合してそれ以上の角穴内への挿入を規
制する突起部を形成しておく。
【0013】また、コアの上面側に開放する角穴の上口
から角穴内にスペーサー状に挿入する側面視で略三角形
をなす上位側の駒にあっては、ガイド穴のガイド面を形
成する斜面が、所定位置を占め、これにより、この斜面
と前述の上位側の駒の斜面とが対向して、所定の角度で
傾斜するガイド穴を形成するようになったときに、コア
に設けておく規制面に衝合して、それ以上の駒の下降を
規制する規制部材を設けておく。この上位側の駒に設け
る規制部材は、駒の前記斜面と反対側に棚状に張り出す
張出部に形成しておき、また、コアに設ける規制面にあ
っては、この棚状に張り出す張出部と衝合する段状の取
付座を形成しておき、かつ、この取付座の上面と張出部
の下面との接合面をできるだけ平滑な摺動面に仕上げて
おいて、棚状の張出部が取付座に衝合している状態で駒
をそれの斜面に向けて進退自在にスライドさせることに
より、この駒の上位側の斜面と前述の下位側の駒の斜面
とで形成されるガイド穴の内径が自在に調節され、か
つ、この棚状の張出部を取付座にネジにより締着するこ
とで、所望に調節した状態位置において、この上位側の
駒がコアに組付けられるようにする。
【0014】このとき、駒に設けた棚状の張出部をコア
に設けた取付座にネジにより締着するため、この棚状の
張出部に形成しておくネジの挿通孔は、張出部を調節の
ためにスライドさせる方向に長い長穴状に形成しておく
ことで、ネジを緩めた状態において張出部のスライドに
よる前述の対向間隔の調節が所望に行えるようになる。
【0015】このように構成される駒は、例えば、コア
により成形する成形品が一般の成形品の上ケースで、コ
アに組込むルーズコアユニットにより成形するのが、そ
の上ケースの周壁の内面側に形設する係合凹部である場
合にあっては、その周壁の左右の側壁部に係合凹部に形
設するためのルーズコアユニット同志の関係において
は、180度回転させることで同形に形成した駒が用い
られ、また周壁の前後の壁の内面に係合凹部を形設する
ためのルーズコアユニットにおいても、平面視において
角穴の長手方向が90度回転した状態となるだけで、同
形に形成した駒を用いられることから、予め、規格品と
して形成しておいてよいことになる。
【0016】そして、前述した棚状の張出部のスライド
調節により、一対に組合わせて角穴内に装着する駒の斜
面の対向間隔が調整されることで、ガイド穴の内径の変
化に対応させられることから、規格品として作っておい
て、寸法の異なるルーズコアにも対応させ得るようにな
る。
【0017】
【実施例】次に実施例を図面に従い詳述する。なお、図
面符号は、従前手段のものと同効の構成部材については
同一の符号を用いるものとする。
【0018】図5は本発明手段を実施せる金型の可動側
の型板のコアを組付けた状態の斜視図で、同図におい
て、1は可動側の型板で、厚手の平盤状に形成してあ
る。aはその可動側の型板1に組付けたコアで、外面形
状を成形しようとする成形品の内面形状に倣う形状に加
工成形したコア本体50と、それを可動側の型板1に組
付けるためにそのコア本体50の基端側に形成した組付
部51とからなる。
【0019】コアaは、この例においては、一般の成形
品の上ケースを形成するためのものであり、コア本体5
0の外面形状は、その上ケースの内面形状に倣う形状に
成形加工してある。u…は、成形する上ケースの周壁部
の内面に、別に成形する下ケースの周壁部の外面に形設
する係合突起と嵌合させる係合凹部を成形するためにコ
アaに組込んだルーズコアユニットであり、成形しよう
とする上ケースの周壁部の前後左右の各壁面に係合凹部
を成形するようコアaの前後左右の四個所にそれぞれ組
付てある。
【0020】図6は、ルーズコアユニットuを組付る前
の角穴を開設した状態のコアaの平面図で、同図におい
て、6…は、ルーズコア4を嵌挿する斜めのガイド穴3
を形成するために、コアaの所定場所に開設した各角穴
を示し、7…はこれら角穴6…の平面視における各外端
側を浅い溝状に延長するようにコアaに形設した取付座
を示している。
【0021】角穴6…は、所定の形状に成形加工したコ
アaを、平らに載置した状態として、加工機のセット台
にセットし、その状態において、加工機の操作により、
ルーズコア4の外径に対応する巾で、ルーズコア4を傾
斜させる方向に長い平面視で長矩形状の断面形状をもっ
て、図7の如く、コアaを垂直方向に貫通する縦の溝穴
状に形成してある。
【0022】各角穴6の平面視における長手方向の長さ
は、図7において鎖線に示しているように挿入したルー
ズコア4を、角穴6の上口60の内側の口縁60aから
角穴6の下口61の外縁61aに向け、対角線状に横切
るように傾斜させたとき、そのルーズコア4の傾斜角度
が、形成しようとするガイド穴3に設定する傾斜角度よ
り幾分大きくなるように、余裕を持たせた長さにしてあ
る。
【0023】ルーズコア4は、この例においては、図8
において鎖線の断面で示している如く、角穴6の巾に対
応する外径の角柱状に形成してある。
【0024】図9において、8は、上述した如く、開設
した角穴6内にルーズコア4を挿入して、所定の角度に
傾斜させたとき、角穴6内の、そのルーズコア4の下向
きの傾斜面41の下方に側断面視において、略三角形を
なすように形成される空間を埋めるスペーサー状に成形
して、角穴6の下口61からその角穴6内に組付る下位
側の駒で、図10および図11に示している如く、角穴
6の巾に対応する厚さの略直角三角形状の盤状に形成し
てあり、それの垂直な辺縁側の壁面80下端側には、水
平な底辺を延長するように張出させた突起部81が形成
してあって、この上位側の駒8を、角穴6の下口61か
ら、垂直な壁面80を角穴6の内側の壁面6aに沿わせ
て角穴6内に挿入していき、斜辺の壁面82が、角穴6
内に形成しようとする斜めのガイド穴3のガイド面とな
る所定の状態位置を占めるようになったとき、コアa側
に例えばポケット状に形設しておく規制部52に、この
突起部81が衝合して、それ以上の挿し込みを規制する
とともに駒8を所定位置に位置決めするようにしてあ
る。
【0025】9は、コアaに開設した角穴6内に、前述
した如くルーズコア4を嵌挿して、それを所定の角度に
傾斜させたときに、角穴6内において、そのルーズコア
4の上向きの傾斜面の上方に形成される空間を埋めるス
ペーサー状に形成した上位側の駒で、図12および図1
3に示しているように、角穴6の巾に対応する厚さで、
倒立した略直角三角形状をなす盤状に形成してあり、か
つ、それの直角形の頂点部となる下端側は切除してあ
る。また、垂直な辺縁の壁面90の上端側には、斜辺の
壁面91と反対側に水平に張出す張出部92が一体に連
続して形設してある。
【0026】この張出部92は、この上位側の駒9を、
角穴6の上口60から、それの垂直な壁面90を角穴6
の外側の壁面6bに沿わせて角穴6内に挿し込んでい
き、それにより斜面の壁面91が、角穴6内に形成しよ
うとする斜めのガイド穴3のガイド面となる所定の状態
位置を占めるようになったとき、この張出部92の下面
が、平面視において角穴6の外端側に形設しておいた浅
い溝状の取付座7の上面に衝合して、それ以上の挿し込
みを規制するとともに、この上位側の駒9を所定位置に
位置決めするよう作用する。
【0027】また、この張出部92は、それの下面が前
述の浅い溝状の取付座7の上面とともに、平滑な摺動面
に形成してあって、その下面が取付座7の上面に当接す
ることで、上位側の駒9の角穴6内への差込深さを所定
位置に規制した状態において、駒9を角穴6の平面視に
おける長手方向に摺動させることで、この駒9の斜めの
壁面91と下位側の駒8の斜めの壁面82との対向間隔
が所望に調整され、これにより、前述の斜めの壁面91
と斜めの壁面とで形成されるガイド穴3の口径の調整が
行われるようになる。
【0028】93は、この張出部92に開設したボルト
挿通穴で、取付座7に設けたネジ穴70と対応する位置
に、前述の角穴6の平面視における長手方向に長い長穴
状に形設してあり、ここに挿通してネジ穴70に螺合さ
せたボルト71の締付けを緩めた状態において、前述の
長手方向に張出部92を摺動させることで行なうガイド
穴3の口径の調整が、この長穴状としたボルト挿通穴9
3の長径側の口径の範囲内で自在に行えるようにしてあ
る。そして、その調整が終えた後に、ボルト71を螺じ
込み、この張出部92を取付座7に締着することで、上
位側の駒9がコアaに組付られるようになる。
【0029】そして、角穴6内に、この下位側および上
位側の駒8・9を嵌装することで、それらの斜めの壁面
82・91により、図14に示すように、角穴6内に斜
めのガイド穴3が形成され、それに、図9にて鎖線に示
しているようにルーズコア4を嵌挿して、たとえば可動
側の型板1に組付ることで、ルーズコアユニットuが組
込まれるようになる。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように、本発明手段による
金型におけるルーズコアユニットは、それをコアに組付
けるためにそのコアに斜めのガイド穴を形成するのに、
水平に置いたコアに対し、平面視で長矩形状の角穴を、
そのコアを上下に貫通する竪の溝穴状に開設して、その
角穴内に、その角穴の長手方向の側方視において略直角
三角形状をなす駒を、正立する姿勢と倒立する姿勢とに
組合わせて嵌装し、それら駒の対向する斜辺の壁面によ
り、斜めのガイド穴を形成し、そこにルーズコアを、対
向する斜めの壁面をガイド面として斜めにスライドする
よう嵌挿することで、ルーズコアユニットを構成するよ
うにしているのだから、コアに対して復数のルーズコア
を組込むときに、コアを水平においた一定の姿勢として
加工機にセットした状態で、所定の個所に同形の角穴を
竪方向に貫通させて開設し、それらに、別に同形に形成
しておく上位側と下位側鋸間を嵌装すればよいことにな
るので、著しく簡略な加工で、コアにスライドユニット
を組込めるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従前の金型の固定側の型板および可動側の型板
の斜視図である。
【図2】同上金型のコアを組付けた可動側の型板の要部
の縦断面図である。
【図3】同上の要部のルーズコアを上昇させた状態の説
明図である。
【図4】同上のコアにルーズコアのガイド穴を加工機で
加工する作業の説明図である。
【図5】本発明手段を実施せる金型の可動側の型板の斜
視図である。
【図6】同上の可動側の型板に組付けるコアの、ルーズ
コアを組付けるための角穴を開設した状態の平面図であ
る。
【図7】同上のコアの角穴を開設した状態時の縦断面図
である。
【図8】同上のコアの、開設した角穴部分の平面図であ
る。
【図9】同上のコアの、開設した角穴に駒を嵌装した状
態の縦断面図である。
【図10】同上のコアに開設した角穴に嵌装する下位側
の駒の斜視図である。
【図11】同上の下位側の駒の垂直な壁面側から見た斜
視図である。
【図12】同上の角穴に嵌装する上位側の駒の斜視図で
ある。
【図13】同上の上位側の駒の下方側から見た斜視図で
ある。
【図14】同上の角穴に、上位側および下位側の駒を嵌
装することで、その角穴内に形成される斜めのガイド穴
を示す説明図である。
【符号の説明】
A…金型、B…成形品、M…加工機、a…コア、b…キ
ャビティ、d…距離、u…ルーズコアユニット、w…係
合凹部、y…ピン、1…可動側の型板、2…固定側の型
板、3…ガイド穴、4…ルーズコア、40…突起部、4
1…傾斜面、50…コア本体、51…組付部、52…規
制部、6…角穴、6a・6b…壁面、60…上口、60
a…口縁、61…下口、61a…外縁、7…取付座、7
0…ネジ穴、71…ボルト穴、8…駒、80…壁面、8
1…突起部、82…壁面、9…駒、90…垂直な壁面、
91…斜面の壁面、92…張出部、93…挿通穴。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金型の固定側または可動側の型板に組付
    けるコアの所定個所に、そのコアに対し、平面視におい
    て長矩形状の角穴を、そのコアを上下に貫通する竪の溝
    穴状に開設し、その角穴内に、その角穴の平面視におけ
    る長手方向に対する側方視において、正立する略直角三
    角形状をなす下位側の駒と、倒立する略直角三角形状を
    なす上位側の駒とを、それらの斜辺の壁面が間隔をおい
    て対向するように組合わせて嵌装し、それらの対向する
    斜めの壁面により角穴内に斜めのガイド穴を形成し、そ
    のガイド穴にルーズコアをスライド自在に嵌挿して固定
    側または可動側の型板に組付けることを特徴とする金型
    のルーズコアユニット。
  2. 【請求項2】 正立する略直角三角形状をなす下位側の
    駒の底部に、その下位側の駒を角穴の下口から挿入して
    いくときに、その駒の斜辺の壁面が所定位置を占めた状
    態位置において、コアに設けておく規制部に衝合してそ
    れ以上の角穴内への挿入を規制する突起部を設けたこと
    を特徴とする請求項1記載の金型のルーズコアユニッ
    ト。
  3. 【請求項3】 倒立する略直角三角形状をなす上位側の
    駒の上部に、その駒を角穴の上口から挿入していくとき
    に、その駒の斜辺の壁面が所定位置を占めた状態位置に
    おいて、コアに設けておく規制面に衝合して、それ以上
    の駒の挿入を規制する規制部材を設けたことを特徴とす
    る請求項1記載の金型のルーズコアユニット。
  4. 【請求項4】 倒立する略直角三角形状をなす上位側の
    駒の、斜辺の壁面と反対側における上部に、その斜辺の
    壁面と反対側に張出部を設け、コアには、平面視におけ
    る角穴の外端側に、前記上位側の駒を角穴の上口から挿
    入していくときに、その駒の斜辺の壁面が所定位置を占
    めた状態位置において、前記張出部の下面に衝合して支
    承する取付座を装設し、その取付座と張出部の下面との
    接合面を、張出部がそれの張出方向に自在にスライドさ
    せる摺動面に形成し、この取付座に対する張出部の摺動
    により、上位側の駒の斜辺の壁面と下位側の駒の斜辺の
    壁面との対向間隔の調整が行えるようにしたことを特徴
    とする請求項1記載の金型のルーズコアユニット。
JP27201799A 1999-09-27 1999-09-27 金型のルーズコアユニット Pending JP2001088142A (ja)

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