JP2001087987A - 工作機械における加工方法 - Google Patents

工作機械における加工方法

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JP2001087987A
JP2001087987A JP26005699A JP26005699A JP2001087987A JP 2001087987 A JP2001087987 A JP 2001087987A JP 26005699 A JP26005699 A JP 26005699A JP 26005699 A JP26005699 A JP 26005699A JP 2001087987 A JP2001087987 A JP 2001087987A
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JP
Japan
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processing
axis
movement
machining
spindle
Prior art date
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JP26005699A
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English (en)
Inventor
Ichiro Matsumoto
松本一郎
Koichi Kato
加藤孝一
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Shibaura Machine Co Ltd
Original Assignee
Toshiba Machine Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】高速加工に適する軸移動に異なった2つの加工
プログラムを必要とすることなく、さらに省エネルギー
及び高精度加工の機能を持った工作機械の加工方法及び
加工装置を提供する。 【解決手段】ワークを取付固定するテーブルと先端に工
具を取付ける主軸の各移動軸を平行として取扱い可能で
ある工作機械における加工方法において、前記ワークの
加工に際し、その加工プログラムを前記工作機械の数値
制御装置が処理可能な状態とし、同数値制御装置が前記
加工プログラムの処理中、前記テーブルまたは主軸の移
動指令の存在を認識したとき、認識されたテーブルまた
は主軸の一方に対する移動指令をその内部で両方の移動
軸に割振ることにより両方の移動軸成分を生成し、同生
成された移動軸成分にもとづいて、前記テーブルおよび
主軸を移動せしめている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は工作機械における加
工方法に係り、特に高速、高精度及び省エネルギーを可
能とする加工方法に関する。
【0002】
【従来技術】工作機械は被加工物(以下ワークと称す
る)を搭載固定するテーブルと、先端に工具を取りつけ
た加工ヘッドを保持する主軸を備えている。加工のタイ
プとしてはテーブルをテーブル軸(W軸)方向に駆動さ
せる第一の方式と、テーブルを移動させないで加工ヘッ
ド即ち工具を主軸(Z軸)方向に移動させる第二の方式
と更に本発明と関連のある高速加工を実現するために、
Z軸の動きと、Z軸と平行であるW軸の動きを、ワーク
と工具が互いに接近するよう移動させることにより、そ
の相対速度が早められ、一軸のみによる加工に比べて加
工物の加工速度及び加工時間を短縮する第三の方式があ
る。
【0003】第三の方式ではZ軸及びW軸の移動は各々
の軸を動かす異なった2つのプログラムにより行われ、
あらかじめ設定された手順にしたがって加工物の高速加
工がおこなわれる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、高速加
工に適する軸移動に異なった2つの加工プログラムを必
要とする第三の加工方式においては、加工プログラム作
成及びメンテナンスに多大の時間を必要とする。また各
々の加工プログラムに一旦設定されたZ軸及びW軸の加
工移動量はワークの重量如何に拘わらず常に一定である
ため、高負荷切削、低負荷切削の変化に対応できず、加
工に使われる各々の軸駆動モータの消費エネルギーが余
分に消費される上に慣性力が大きい為に振動及び速度の
バラツキ等で高精度加工が十分に達成できぬこととな
る。
【0005】本発明は上述の如き工作機械で現れる問題
点に着目してなされたものであり、高速加工に適する軸
移動に異なった2つの加工プログラムを必要とすること
なく、さらに省エネルギー及び高精度加工の機能を持っ
た工作機械の加工方法及び加工装置を提供することを目
的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明は、ワークを取付固定するテーブルと先端に工
具を取付ける主軸の各移動軸を平行として取扱い可能で
ある工作機械における加工方法において、前記ワークの
加工に際し、その加工プログラムを前記工作機械の数値
制御装置が処理可能な状態とし、同数値制御装置が前記
加工プログラムの処理中、前記テーブルまたは主軸の移
動指令の存在を認識したとき、認識されたテーブルまた
は主軸の一方に対する移動指令をその数値制御装置内で
両方の移動軸に割振ることにより両方の移動軸成分を生
成し、同生成された移動軸成分にもとづいて、前記テー
ブルおよび主軸を移動せしめ、更に移動指令を振り分け
る比率をパラメータで設定でき、又移動指令を平均化し
て求めたラフな動きと移動指令からラフな動きを差引い
た細かな動きで移動指令を設定できる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態について
図1ないし6図及び表1を参照して説明する。図1は本
発明を適用する横中ぐり盤の全体図、図2はZ軸及びW
軸の方向を示す模式図、図3は高負荷及び低負荷の定義
を示す図、図4は加工に際してのZ軸及びW軸の動きを
示す図、図5は加工プログラム内において軸移動量を振
り分ける制御フローを示す図、図6は振り分け処理のフ
ロー詳細図であり、図7は加工プログラムのZ軸及びW
軸における移動量指令値の配分比率、ワーク質量、消費
エネルギー、加工速度の相互関係を示す図である。
【0008】図1において、横中ぐり盤の構成はベッド
1と、ベッド1上に設けられたテーブル2と、ベッド1
上に立設したコラム3と、このコラム3上を上下に移動
する主軸頭4と、主軸頭4内を移動する主軸を含むクイ
ル装置5とを有している。なおコラム3の側面にはAT
Cマガジン6及び数値制御装置7があり、さらに機械操
作用のペンダント8がコラム3上方から下方に懸垂され
ている。なおテーブル2上にはワーク9が搭載固定され
ている。
【0009】図2に示すZ軸(テーブル軸)及びW軸
(主軸)は図1にも示すように互いに平行な2つの軸で
あり、これらを互いに近接する方向へ移動せしめること
により、相対速度が早められ、W、Zの一方の軸方向移
動による加工に比べて加工物の加工速度及び加工時間を
短縮することができる。
【0010】図3は先端に工具を取りつけた主軸を含む
クイル装置5がワーク9に対し切削加工として同じ相対
移動をした場合の切削量の大小で決定する高負荷及び低
負荷の状態を示す図であり、一般的には言うと荒加工を
高負荷、中仕上、最終仕上げを低負荷と定義されてい
る。なお現状では高負荷、低負荷の判断は機械を操作す
る作業者が行うが、切削加工に使用されるモーターの負
荷電流値により判断してもよい。
【0011】図4はワーク9を加工するに際してのZ軸
及びW軸の動きを示す図であり、図4(A)はW軸のみ
で加工した加工軌跡、図4(B)はZ軸とW軸を同時に
使用して加工した加工軌跡である。点線で示すラフな動
きはZ軸で行い、実線の細かな動きはW軸にて行うよう
にする。ラフな動きは移動指令パターン(加工プログラ
ムで指令している移動指令パターン)に平均化を行って
求め、細かな動きは移動指令パターンからラフな動きを
差引いて求める。
【0012】以上の構成のもとで、図5、図6及び図7
を用いて1つの加工プログラム内において軸移動量を振
り分ける手順及びその条件について説明する。図5のス
テップS1において加工プログラムの解析が行われ、ス
テップS2において加工物の形状の確認を行う。次にス
テップ3において振り分け処理に入るがその詳細は後述
する図6にて説明する。この際、図1に示される横中ぐ
り盤からの機械的諸条件(イナーシャ、ストローク、各
軸最適加速度)の入力と加工物に対する優先条件(切削
負荷、加工速度、消費エネルギー、振動抑制、ロストモ
ーション)の選択が行われる。ここで機械的諸条件の中
の各軸最適加速度は実験的に得られた加工寸法速度、表
面粗さが最適な各軸の加速度を言う。機械的諸条件は全
ての条件が入力されるが優先条件においては括弧内の各
々のなかで最も優先度の高い項目が選択される。
【0013】機械的諸条件と優先条件を加味した状態で
ステップ3の振り分け処理が終わり、その後ステップ4
の加減速処理、ステップ5の分配処理に入る。最後にそ
の結果(各軸の移動量)をステップ6のサーボに伝達
し、一連の処理が終わる。
【0014】次に振り分けステップ3の処理の詳細を図
6で説明する。最初は優先条件の中の切削負荷の大きさ
に対するステップ11の判断である。先に図3でも述べ
たように負荷には高負荷と低負荷があり、荒加工、中仕
上、最終仕上に対応している。作業者の判断による高負
荷、低負荷の設定後、ステップ12の高負荷の場合は主
軸を含むクイル装置5を主軸頭4にクランプ、即ちステ
ップ13でW軸クランプしてZ軸のみで加工を行う。そ
れにより、剛性不足(W軸)により生じる加工品質の低
下を防ぐことができる。ステップ14の低負荷の場合は
ステップ15の設定モードすなわち優先条件のなかの加
工速度、消費エネルギー、振動抑制、ロストモーション
の中から一番優先とする項目の選択を行う。なお図6で
は加工速度、省エネルギーを合わせてステップ16の最
適としている。
【0015】ステップ16の最適に続くステップ17の
省エネルギー、ステップ18の加工速度を各々選択する
と図7を参照して各々Z軸とW軸の移動量の比率が求め
られる。図7にはZ軸とW軸の移動量の比率とワーク質
量、加工時間、省エネルギーとの関係が記載されてい
る。ワーク質量は0トン、5トン、10トンに場合分け
されている。各々の値は実験によって求めておく。
【0016】一つ例を示すとワーク質量が5トンの時、
省エネルギー重視だとZ軸のみのときを1とするとW軸
のみでは0.2ともっとも低い。しかしこの時、Z5
0:W50が1のとき、加工速度が3と大幅にかかり実
用に供しない。このためZ25:W75とするとエネル
ギーが0.3、加工速度が2となり、エネルギー、加工
速度共に満足する結果を得ることとなる。加工速度重視
だとワーク質量には関係せずZ50:W50が最も速度
が速い分配比率ということとなる。
【0017】次にステップ19の振動抑制を選択する。
Z軸にはワークが載るために、細かな動きをする場合に
は振動がでて加工面に悪影響を及ぼす。そのため図4に
示したように、ワーク9を加工するに際してZ軸及びW
軸の動きが必要となる。図4(B)に示すように点線の
ラフな動きはZ軸で行い、実線の細かな動きはW軸にて
行うようにする。ラフな動きは移動指令パターン(加工
プログラムで指令しているパターン)を平均化して求
め、細かな動きは指令パターンからラフな動きを引いて
求める。
【0018】ステップ20のロストモーションを選択し
た場合は、Z軸よりもW軸の方がロストモーションが小
さいとすると、その場合にできるだけZ軸が反転しない
ようにZ軸とW軸に配分することで、Z軸のロストモー
ションの影響による加工の乱れを軽減することができ
る。
【0019】以上は横中ぐり盤における実施形態を例示
したが、ワークを取着固定するテーブルと主軸とがそれ
ぞれ独立して平行に移動可能なタイプの工作機械に全て
に応用できるものである。
【0020】
【発明の効果】以上のべたように本発明によれば、高速
加工に適する軸移動に、異なった2つの加工プログラム
を予め用意する必要がなく、さらに省エネルギー及び高
精度加工の機能を持った工作機械の加工方法を得ること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用する横中ぐり盤の全体図。
【図2】Z軸及びW軸の方向を示す模式図。
【図3】高負荷及び低負荷の定義を示す図。
【図4】加工に際してのZ軸及びW軸の動きを示す図。
【図5】加工プログラム内において軸移動量を振り分け
る制御ブロック図。
【図6】振り分け処理のブロック詳細図。
【図7】加工プログラムのZ軸及びW軸における移動量
指令値の配分比率、ワーク質量、消費 エネルギー、加
工速度の相互関係を示す図。
【符号の説明】 1 ベッド 2 テーブル 3 コラム 4 主軸頭 5 主軸 6 ATCマガジン 7 数値制御装置 8 ペンダント

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ワークを取付固定するテーブルと先端に工
    具を取付ける主軸の各移動軸を平行として取扱い可能で
    ある工作機械における加工方法において、前記ワークの
    加工に際し、その加工プログラムを前記工作機械の数値
    制御装置が処理可能な状態とし、同数値制御装置が前記
    加工プログラムの処理中、前記テーブルまたは主軸の移
    動指令の存在を認識したとき、認識されたテーブルまた
    は主軸の一方に対する移動指令をその数値制御装置内で
    両方の移動軸に割振ることにより両方の移動軸成分を生
    成し、同生成された移動軸成分にもとづいて、前記テー
    ブルおよび主軸を移動せしめることを特徴とする工作機
    械における加工方法。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の加工方法において、移動
    指令を振り分ける比率をパラメータで設定できることを
    特徴とする工作機械における加工方法。
  3. 【請求項3】請求項1に記載の加工方法において、移動
    指令を平均化して求めたラフな動きと移動指令からラフ
    な動きを差引いた細かな動きで移動指令を設定できるこ
    とを特徴とする工作機械における加工方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008090463A (ja) * 2006-09-29 2008-04-17 Okuma Corp 工作機械における加工制御方法及び加工情報作成方法
JP2017037474A (ja) * 2015-08-10 2017-02-16 ファナック株式会社 平行する2軸の軸制御を行う数値制御装置

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