JP2001087852A - 取鍋の加熱方法 - Google Patents

取鍋の加熱方法

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JP2001087852A
JP2001087852A JP26527799A JP26527799A JP2001087852A JP 2001087852 A JP2001087852 A JP 2001087852A JP 26527799 A JP26527799 A JP 26527799A JP 26527799 A JP26527799 A JP 26527799A JP 2001087852 A JP2001087852 A JP 2001087852A
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ladle
molten steel
steel
steel receiving
converter
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JP26527799A
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Kazuaki Hara
一晃 原
Kazunari Adachi
一成 安達
Hiroshi Nomura
寛 野村
Mamoru Suda
守 須田
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JFE Steel Corp
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Kawasaki Steel Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 炭材の量を大幅に削減すると共に、取鍋耐火
物の原単位向上を図り、更には、燃料ガスの使用量を削
減して省エネルギー化に貢献する。 【解決手段】 連続鋳造及び排滓を終えた後、受鋼台車
5に載置され、次いで、受鋼台車5によって転炉3の受
鋼領域D2に搬送された後、該受鋼台車5上で該受鋼領
域D2に所定時間待機状態とされ、該待機後、直ちに転
炉3から溶鋼を受鋼した後、受鋼台車5に載置されたま
まの状態で二次精錬領域E2に移動し、二次精錬終了
後、再び連続鋳造領域A1に移動して連続鋳造に供され
る取鍋1を加熱する方法において、転炉3の受鋼領域D
2に待機状態とされる所定時間内に取鍋1を該取鍋1の
上部開口を覆う第1の鍋蓋12に取り付けた蓄熱式バー
ナ10で急速加熱し、更に、前記排滓時、前記受鋼時、
前記急速加熱時及び前記二次精錬時以外は取鍋1の上部
開口を第2の鍋蓋1aで覆うようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、転炉操業に用いら
れて転炉から受鋼した溶鋼を運搬する取鍋を加熱する方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】図6を参照して、転炉操業に用いられる
取鍋1は、連続鋳造後、クレーン2等によって排滓領域
B1に移動し、該排滓領域B1では取鍋1を傾動するこ
とにより内部に残存するスラグを排滓する。次いで、保
守点検領域(図示せず。)に移動し、該保守点検領域で
スライディングノズルの洗浄又は交換を行った後、予熱
領域C1に移動する。該予熱領域C1では取鍋1の乾燥
及び転炉3から受鋼する溶鋼の温度低下量を補償する目
的でバーナ4等を用いて取鍋1の加熱を行う。
【0003】次いで、取鍋1をクレーン2等によって受
鋼台車5上に載置し、この状態で転炉3の受鋼領域D1
まで搬送する。受鋼領域D1に搬送された取鍋1は受鋼
台車5上で所定時間待機状態とされ、該待機後、直ちに
転炉3から溶鋼を受鋼する。受鋼後、取鍋1を受鋼台車
5によって二次精錬領域(図示せず。)に搬送し、二次
精錬領域では取鍋1中の溶鋼を例えばランスを挿入して
行うRH法等によって二次精錬する。
【0004】次いで、受鋼台車5上の取鍋1をクレーン
2等によって連続鋳造領域A1に移動し、連続鋳造領域
A1では、既存の連続鋳造機に取鍋1を設置し、取鍋1
の下方に設けられているスライディングノズルを開度操
作することで、必要な流量の溶鋼を連続的に供給して連
続鋳造を行い、該連続鋳造後、上述した各工程を繰り返
して操業する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、転炉3の出
鋼温度は、連続鋳造終了までの溶鋼温度を確保できるよ
うに決定される。従って、受鋼後の取鍋1での溶鋼温度
の降下量は転炉出鋼温度に大きな影響を及ぼす。しかし
ながら、上記従来の転炉操業においては、予熱領域C1
で取鍋1を加熱してから受鋼領域D1で溶鋼を受鋼する
迄の時間が長く、しかも、予熱領域C1以外は取鍋1の
上部開口が開放されているため、特に受鋼領域D1で待
機中に自然放冷による取鍋耐火物の温度低下により受鋼
後の溶鋼の温度降下量が大きくなり、この結果、連続鋳
造終了までの溶鋼温度を確保するために転炉出鋼温度を
高く設定する必要が生じて転炉吹練時に投入される昇温
材としての炭材(コークス等)の量が多くなるという不
都合がある。
【0006】また、受鋼時の取鍋1の温度と転炉出鋼温
度との温度差が大きくなるため、取鍋耐火物のサーマル
アタックが大きくなって該耐火物の寿命を短くする原因
になり、しかも、取鍋1内での溶鋼の温度分布のばらつ
きも大きくなるという不都合がある。さらに、予熱領域
C1でのバーナによる取鍋1の加熱時間も長時間を要す
るため、該加熱時に大量の燃料ガス(Cガス等)を使用
しなければならないという不都合がある。
【0007】本発明はかかる不都合を解消するためにな
されたものであり、転炉出鋼温度を低く設定して炭材の
量を大幅に削減することができると共に、サーマルアタ
ックを緩和して取鍋耐火物の原単位向上を図ることがで
き、更には、バーナによる取鍋加熱時の燃料ガスの使用
量を削減して省エネルギー化に貢献することができる取
鍋の加熱方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに、請求項1に係る取鍋の加熱方法は、連続鋳造及び
排滓を終えた後、受鋼台車に載置され、次いで、受鋼台
車によって転炉の受鋼領域に搬送された後、該受鋼台車
上で該受鋼領域に所定時間待機状態とされ、該待機後、
直ちに転炉から溶鋼を受鋼した後、受鋼台車に載置され
たままの状態で二次精錬領域に移動し、二次精錬終了
後、再び連続鋳造領域に移動して連続鋳造に供される取
鍋を加熱する方法において、前記転炉の受鋼領域に待機
状態とされる所定時間内に前記取鍋を該取鍋の上部開口
を覆う第1の鍋蓋に取り付けたバーナで急速加熱し、更
に、前記排滓時、前記急速加熱時、前記受鋼時及び前記
二次精錬時以外は前記取鍋の上部開口を第2の鍋蓋で覆
うようにしたこと特徴とする。
【0009】請求項2に係る取鍋の加熱方法は、請求項
1において、前記バーナを蓄熱式バーナとしたことを特
徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態の一例
を図を参照して説明する。図1は本発明の実施の形態の
一例である取鍋の加熱方法を説明するための説明図、図
2は取鍋の上部開口を開閉する第2の鍋蓋の昇降装置を
受鋼台車の搬送方向の後部側から見た説明図、図3は受
鋼領域で待機中に受鋼台車上の取鍋を蓄熱式バーナによ
って急速加熱する方法を説明するための説明図、図4は
図3の平面図、図5は蓄熱式バーナの作動を説明するた
めの概略図である。
【0011】図1を参照して、転炉操業に用いられる取
鍋1は、連続鋳造領域A2で連続鋳造後、クレーン2等
によって排滓領域B2に移動し、該排滓領域B2では取
鍋1を傾動することにより内部に残存するスラグを排滓
する。次いで、保守点検領域(図示せず。)に移動し、
該保守点検領域でスライディングノズルの洗浄又は交換
を行った後、保熱領域C2に移動する。ここで、取鍋1
は、連続鋳造領域A2から排滓領域B2に移行して該排
滓領域B2で取鍋1を傾動させるまで、上部開口が略円
形の第2の鍋蓋1aによって覆われている。
【0012】第2の鍋蓋1aは周方向の一部分が取鍋1
の上部開口縁に係脱可能且つ上下方向に開閉(回動)可
能に支持されており、従って、排滓時に取鍋1を傾動さ
せることにより、取鍋1の上部開口が部分的に開いて排
滓が行われ、排滓終了後、取鍋1を元の位置に戻すこと
により、上部開口が第2の鍋蓋1aによって覆われるよ
うになっている。そして、この状態で保守点検領域及び
保熱領域C2に移行し、該保熱領域C2では従来のよう
なバーナによる取鍋1の加熱は行わず、取鍋1の上部開
口を第2の鍋蓋1aで覆った状態で該取鍋1を保熱す
る。
【0013】次いで、取鍋1をクレーン2等によって受
鋼台車5上に載置し、この状態で該受鋼台車5を転炉3
の受鋼領域D2まで搬送して該受鋼領域D2に配置され
た第2の鍋蓋用昇降装置50aの所定位置に停止させた
後、該第2の鍋蓋用昇降装置50aを用いて受鋼台車5
上の取鍋1から第2の鍋蓋1aを取り外して該取鍋1の
上部開口を開放する。
【0014】次いで、この状態で受鋼台車5を第2の鍋
蓋用昇降装置50aに隣接配置された第1の鍋蓋用昇降
装置100まで搬送して該第1の鍋蓋用昇降装置100
の所定位置に停止させる。第1の鍋蓋用昇降装置100
の所定位置に停止した受鋼台車5は該位置で所定時間待
機状態とされ、該待機中に第1の鍋蓋用昇降装置100
を用いて受鋼台車5上の取鍋1の上部開口を第1の鍋蓋
12で覆い、この状態で取鍋1の乾燥及び転炉3から受
鋼する溶鋼の温度低下量を補償する目的で該第1の鍋蓋
12に取り付けられた蓄熱式バーナ10を用いて取鍋1
の急速加熱を行う。
【0015】急速加熱後、直ちに受鋼台車5を転炉3の
近傍に搬送して該転炉3から溶鋼を受鋼し、受鋼後、受
鋼台車5を転炉3に隣接配置された第2の鍋蓋用昇降装
置50bまで搬送して該第2の鍋蓋用昇降装置50bの
所定位置に停止させ、この状態で該第2の鍋蓋用昇降装
置50bを用いて受鋼台車5上の取鍋1の上部開口を第
2の鍋蓋1aで覆う。なお、50aと50bの鍋蓋用昇
降装置は兼用してもよい。
【0016】次いで、この状態で受鋼台車5を二次精錬
領域E2に搬送して該二次精錬領域E2に配置された第
2の鍋蓋用昇降装置50cの所定位置に停止させ、該第
2の鍋蓋用昇降装置50cを用いて受鋼台車5上の取鍋
1から第2の鍋蓋1aを取り外して該取鍋1の上部開口
を開放する。次いで、取鍋1中の溶鋼を例えばランスを
挿入して行うRH法等によって二次精錬し、該精錬後、
受鋼台車5を搬送して第2の鍋蓋用昇降装置50dの所
定位置に停止させ、該第2の鍋蓋用昇降装置50dを用
いて受鋼台車5上の取鍋1の上部開口を第2の鍋蓋1a
で覆う。なお、50cと50dの鍋蓋用昇降装置は兼用
してもよい。
【0017】次いで、受鋼台車5上の取鍋1をクレーン
2等によって連続鋳造領域A2に移動し、連続鋳造領域
A2では、既存の連続鋳造機に第2の鍋蓋1aで上部開
口が覆われた状態の取鍋1を設置し、該取鍋1の下方に
設けられているスライディングノズルを開度操作するこ
とで、必要な流量の溶鋼を連続的に供給して連続鋳造を
行い、該連続鋳造後、上述した各工程を繰り返して操業
する。
【0018】次に、説明の便宜上、図2を参照して、第
2の鍋蓋用昇降装置50a〜50dを先に説明する。な
お、第2の鍋蓋用昇降装置50a〜50dは共に同一構
成であるため、ここでは第2の鍋蓋用昇降装置50aに
ついてのみ説明する。この第2の鍋蓋用昇降装置50a
は受鋼台車5の搬送路を跨ぐように配置された門型フレ
ーム51を備えており、該門型フレーム51には昇降部
54がワイヤロープ55を介して昇降自在に吊り下げら
れている。ワイヤロープ55は、一端が門型フレーム5
1の梁部51bに取り付けられ、昇降部54に取り付け
られたプーリ63及び梁部51bに取り付けられたプー
リ62を介して巻上ドラム53に巻回されている。巻上
ドラム53を正逆方向に回転駆動させることにより、昇
降部54が上下方向に移動するようになっている。そし
て、昇降部54の昇降時には、該昇降部54の上面側に
突設された複数のスライドポスト56が門型フレーム5
1の梁部51bに取り付けられたガイド部57によって
上下方向に支持案内されるようになっている。
【0019】昇降部54の下面側には受鋼台車5の搬送
方向に沿って延びるガイドレール65が取り付けられて
おり、ガイドレール65にはスライド部66が該ガイド
レール65に沿って移動可能に支持案内されるようにな
っている。スライド部66には昇降部54に取り付けら
れたシリンダ装置のピストンロッド(図示せず。)が連
結されており、該シリンダ装置を駆動させることによ
り、スライド部66がガイドレール65に沿って移動す
るようになっている。
【0020】また、スライド部66の受鋼台車5の幅方
向の両側部には、それぞれ走行台車69を走行可能にな
す走行レール68が受鋼台車5の幅方向に沿って設けら
れている。各走行台車69には下方に延びるクランプ7
0が取り付けられており、該走行台車69にはスライド
部66にブラケット66aを介して取り付けられたシリ
ンダ装置71のピストンロッド71aが連結されてい
る。該シリンダ装置71を駆動することにより、走行台
車69がクランプ70一体となって受鋼台車5の幅方向
に移動するようになっている。そして、巻上ドラム53
の駆動装置、昇降部54に取り付けられたシリンダ装置
及びスライド部66に取り付けられたシリンダ装置71
は図示しない制御装置によって制御される。
【0021】ここで、この実施の形態では、第2の鍋蓋
用昇降装置50a及び50cは受鋼台車5上の取鍋1か
ら第2の鍋蓋1aを取り外すために用いられ、第2の鍋
蓋用昇降装置50b及び50dは受鋼台車5上の取鍋1
に第2の鍋蓋1aを取り付けるために用いられる。第2
の鍋蓋1aの上面には上記クランプ70に係合する係合
片が73が該クランプ70に対応して取り付けられてお
り、該係合片73の上部はクランプ70に係合可能なよ
うにクランプ70側に向けて水平に折れ曲がっている。
また、上述した第2の鍋蓋1aの周方向の一部と取鍋1
の上部開口縁との係脱は、第2の鍋蓋1aを受鋼台車5
の搬送方向に取鍋1から離間移動させることにより取鍋
1に対する第2の鍋蓋1aの係合が解除され、接近移動
させることにより第2の鍋蓋1aの周方向の一部分が取
鍋1の上部開口縁に係合して上下方向に開閉(回動)可
能に支持されるようになっている。
【0022】そして、第2の鍋蓋用昇降装置50a(又
は50c)によって受鋼台車5上の取鍋1から第2の鍋
蓋1aを取り外すには、第2の鍋蓋1aで上部開口が閉
塞された状態の取鍋1を載せた受鋼台車5が第2の鍋蓋
用昇降装置50a(又は50c)まで搬送されて門型フ
レーム51の所定位置に停止すると、これを門型フレー
ム51の柱等に取り付けられた位置検出センサ81a,
81bが検知し、該検知信号に基づいて巻上ドラム53
の駆動装置が巻上ドラム53をワイヤロープ55が巻き
戻される方向に回転駆動させ、これにより、昇降部54
がクランプ70と共に下降してクランプ対70が取鍋1
の上部開口を閉塞する第2の鍋蓋1aの係合片対73を
受鋼台車5の幅方向に挟むように配置される。
【0023】次いで、この状態でスライド部66に取り
付けられた各シリンダ装置71を作動させてクランプ7
0を係合片73に係合させた後、昇降部54に取り付け
られたシリンダ装置を作動させて取鍋1に対する第2の
鍋蓋1aの係合を解除し、この状態で巻上ドラム53の
駆動装置が巻上ドラム53をワイヤロープ55が巻き付
けられる方向に回転駆動させ、これによりクランプ70
に把持された第2の鍋蓋1aが上昇して、取鍋1の上部
開口が開放される。
【0024】一方、第2の鍋蓋用昇降装置50b(又は
50d)によって受鋼台車5上の取鍋1に第2の鍋蓋1
aを取り付けるには、上部開口が開放された状態の取鍋
1を載せた受鋼台車5が第2の鍋蓋用昇降装置50b
(又は50d)まで搬送されて門型フレーム51の所定
位置に停止すると、これを門型フレーム51の柱等に取
り付けられた位置検出センサ81a,81bが検知し、
該検知信号に基づいて巻上ドラム53の駆動装置が巻上
ドラム53をワイヤロープ55が巻き戻される方向に回
転駆動させ、これにより、昇降部54が第2の鍋蓋1a
を把持した状態のクランプ70と共に下降して第2の鍋
蓋1aが取鍋1の上部開口の上方位置で該取鍋1から受
鋼台車5の搬送方向に若干ずれた位置に配置される。
【0025】次いで、昇降部54に取り付けられたシリ
ンダ装置を作動させて第2の鍋蓋1aを取鍋1に接近移
動させて第2の鍋蓋1aの周方向の一部を取鍋1の上部
開口縁に係合させ、この状態で巻上ドラム53の駆動装
置が巻上ドラム53をワイヤロープ55が巻き戻される
方向に回転駆動させ、これにより、第2の鍋蓋1aによ
って取鍋1の上部開口が閉塞される。
【0026】なお、かかる閉塞後においては、スライド
部66に取り付けられた各シリンダ装置71を作動させ
てクランプ70を第2の鍋蓋1aの係合片73から離脱
させ、この状態で巻上ドラム53の駆動装置が巻上ドラ
ム53をワイヤロープ55が巻き付けられる方向に回転
駆動させてクランプ70が昇降部54と共に上昇する。
【0027】次に、図3〜図5を参照して、第1の鍋蓋
用昇降装置100、第1の鍋蓋12に取り付けられた蓄
熱式バーナ10及び受鋼領域D2で待機中の受鋼台車5
上の取鍋1を第1の鍋蓋12に取り付けられた蓄熱式バ
ーナ10を用いて急速加熱する方法を説明する。まず、
第1の鍋蓋用昇降装置100から説明すると、図3及び
図4において符号11は門型フレームであり、この門型
フレーム11は受鋼領域D2の受鋼台車5の待機位置で
該受鋼台車5の搬送路を跨ぐように配置されている。門
型フレーム11には受鋼台車5上の取鍋1の上部開口を
覆う円形の第1の鍋蓋12の上面を受鋼台車5の幅方向
に離間した二カ所で支持して該第1の鍋蓋12を昇降自
在に吊り下げる2本のチェーン101,102が取り付
けられている。この第1の鍋蓋12には、蓄熱式バーナ
10が取り付けられている。
【0028】各チェーン101,102は鍋蓋12上面
から上方に延びた後、門型フレーム11の上部に取り付
けられたスプロケット103,104を介して受鋼台車
5の幅方向に水平に延びてその先端が連結部材105に
接続されている。連結部材105には1本のチェーン1
06が接続されており、該チェーン106はチェーン1
01,102から離間する側に水平方向に延びた後、門
型フレーム11の上部に取り付けられたスプロケット1
07を介して下方に延びてその先端がカウンターウェイ
ト108に接続されている。カウンターウェイト108
は蓄熱式バーナ10を含めた鍋蓋12の重量とバランス
する重さとされている。
【0029】また、スプロケット107は駆動モータ1
09によって回転駆動されるようになっており、該駆動
モータ109を正逆駆動させることにより、鍋蓋12が
蓄熱式バーナ10と共に昇降するようになっている。そ
して、かかる昇降時には、鍋蓋12の上面に4本突設さ
れたスライド棒110が門型フレーム11の上部に該ス
ライド棒110の数に対応して取り付けられたガイド筒
111によって上下方向に案内されるようになってい
る。
【0030】次に、蓄熱式バーナ10について説明する
と、この蓄熱式バーナ10は鍋蓋12の上面に受鋼台車
5の搬送方向に離間して取り付けられた一対のバーナ部
112a,112bを備えており、該バーナ部112
a,112bにはセラミックス等からなる蓄熱体113
a,113bが一体に取り付けられている。蓄熱体11
3a,113bにはそれぞれ燃焼用空気の供給配管11
4a,114b及び燃焼排ガスの排気配管121a,1
21bが接続されている。
【0031】供給配管114a,114bには切換え用
の開閉弁115a,115bが介在されており、また、
供給配管114a,114bは上流側で合流して1本の
供給配管116とされている。該供給配管116には、
上流側に向けて流量調整弁117及び流量計(オリフィ
ス)118が順次介在されており、上流端が門型フレー
ム11の上部に取り付けられた供給ファン119に達し
ている。また、供給配管116は、図3に示すように、
上下方向に延びる部分を有しており、該部分には鍋蓋1
2の昇降を可能にすべく蛇腹120が介在されている。
【0032】一方、排気配管121a,121bには切
換え用の開閉弁122a,122bが介在されており、
開閉弁122a,122bの上流側には蓄熱体113
a,113bの出側の排ガス温度を測定する温度計
a ,Tb が取り付けられている。また、排気配管12
1a,121bは下流側で合流して1本の排気配管12
3とされており、該排気配管123には下流側に向けて
流量計(オリフィス)124及び流量調整弁125が順
次介在されている。排気配管123の下流端は、門型フ
レーム11の上部に取り付けられた排気ファン126に
達している。また、排気配管123は、図3に示すよう
に、上下方向に延びる部分を有しており、該部分には鍋
蓋12の昇降を可能にすべく蛇腹127が介在されてい
る。
【0033】バーナ部112a,112bには燃料ガス
の供給配管128a,128bが接続されており、該供
給配管128a,128bには切換え用の開閉弁129
a,129bが介在されている。また、供給配管128
a,128bは上流側で合流して1本の供給配管130
とされており、該供給配管130には、上流側に向けて
流量調整弁131及び流量計(オリフィス)132が順
次介在されている。供給配管130は、図3に示すよう
に、上下方向に延びる部分を有しており、該部分には鍋
蓋12の昇降を可能にすべく蛇腹133が介在されてい
る。なお、図5において符号Tc は取鍋1内の温度を測
定する温度計である。
【0034】次に、かかる構成の蓄熱式バーナ10を用
いて取鍋1を加熱する方法を説明する。第1の鍋蓋用昇
降装置50によって第1の鍋蓋1aが取り外されて上部
開口が開放された状態の取鍋1を載せた受鋼台車5が第
1の鍋蓋用昇降装置100まで搬送されて門型フレーム
11の所定位置に停止すると、これを門型フレーム11
の柱等に取り付けられた位置検出センサ(図示せず。)
が検知し、該検知信号に基づいて門型フレーム11の上
部に取り付けられた駆動モータ109がスプロケット1
07をカウンターウェイト108が上昇する方向に回転
駆動させ、これにより、第1の鍋蓋12が下降して取鍋
1の上部開口を閉塞する。かかる閉塞時には、蓄熱式バ
ーナ10が取り付けられた第1の鍋蓋12はカウンター
ウェイト108によってバランスされているため、該鍋
蓋12が取鍋1の上部開口縁に当接した際の衝撃を緩和
することができ、該上部開口縁の破損を良好に防止する
ことができる。
【0035】次いで、この状態で蓄熱式バーナ10のバ
ーナ部112a,112bを交互に燃焼させて、受鋼台
車5の待機時間内に取鍋1の急速加熱を行う。例えばバ
ーナ部112aを燃焼させる場合は、燃焼用空気の供給
配管114aの開閉弁115a、燃料ガスの供給配管1
28aの開閉弁129a及び燃焼排ガスの排気配管12
1bの開閉弁122bを開くと共に、燃焼用空気の供給
配管114bの開閉弁115b、燃料ガスの供給配管1
28bの開閉弁129b及び燃焼排ガスの排気配管12
1aの開閉弁122aを閉じ、これにより、バーナ部1
12aを燃焼させて火炎及び燃焼ガスの輻射熱によって
取鍋1を加熱すると共に、該燃焼時の排ガスを蓄熱体1
13b及び排気配管121b,123を通して排出す
る。
【0036】反対にバーナ部112bを燃焼させる場合
は、燃焼用空気の供給配管114bの開閉弁115b、
燃料ガスの供給配管128bの開閉弁129b及び燃焼
排ガスの排気配管121aの開閉弁122aを開くと共
に、燃焼用空気の供給配管114aの開閉弁115a、
燃料ガスの供給配管128aの開閉弁129a及び燃焼
排ガスの排気配管121bの開閉弁122bを閉じ、こ
れにより、バーナ部112bを燃焼させて火炎及び燃焼
ガスの輻射熱によって取鍋1を加熱すると共に、該燃焼
時の排ガスを蓄熱体113a及び排気配管121a,1
23を通して排出する。なお、開閉弁115a,115
b,122a,122b,129a,129bの切換え
及び流量計118,124,132の測定値に応じた流
量調整弁117,125,131の開度は図示しない加
熱制御装置によってシーケンス制御されるようになって
いる。
【0037】ここで、このようにバーナ部112a,1
12bを交互に燃焼させることにより、バーナ部112
a,112bに供給される燃焼用空気は蓄熱体113
a,113bとの直接接触によって予熱されて排ガス温
度に近い高温となり、従って、燃料ガスと混合されたと
きに少ない燃料で安定燃焼して高温の燃焼ガスが得ら
れ、これにより、取鍋1の急速加熱が行われる。
【0038】そして、急速加熱後、門型フレーム11の
上部に取り付けられた駆動モータ109がスプロケット
107をカウンターウェイト108が下降する方向に回
転駆動させ、これにより、蓄熱式バーナ10が取り付け
られた鍋蓋12が上昇して取鍋1の上部開口を開き、こ
の状態で直ちに受鋼台車5を転炉3の近傍に搬送して転
炉3から溶鋼を受鋼し、受鋼後、上述した二次精錬を経
て連続鋳造領域A2に移動して連続鋳造を行う。
【0039】このようにこの実施の形態では、転炉3か
ら溶鋼を受鋼する直前まで取鍋1を加熱しているので、
受鋼時における取鍋耐火物の含熱量を従来に比べて大幅
に増やすことができ、しかも、受鋼してから連続鋳造完
了までの間は二次精錬以外は取鍋1の上部開口が第2の
鍋蓋1aによって閉塞されているため、受鋼後の溶鋼の
温度低下を抑制することができ、この結果、連続鋳造終
了までの溶鋼温度を確保できるように決定される転炉3
の出鋼温度を従来より低く設定することが可能になっ
て、転炉吹練時に投入される昇温材としての炭材の量を
削減することができる。
【0040】また、受鋼時の取鍋1の温度と転炉出鋼温
度との温度差を小さくすることができるので、取鍋耐火
物のサーマルアタックが緩和されて該耐火物の寿命の延
長を図ることができると共に、取鍋1内での溶鋼の温度
分布のばらつきを小さくすることができる。さらに、従
来の予熱領域C1でのバーナによる取鍋1の加熱に比べ
て加熱時間を大幅に短縮することができ、しかも、連続
鋳造から受鋼領域D2で取鍋1をバーナ加熱するまでの
間は、排滓時及び加熱直前以外は取鍋1の上部開口が第
2の鍋蓋1aによって閉塞され、更には排滓時には取鍋
1の上部開口の一部分しか開放されないため、バーナ加
熱時までの取鍋1の温度低下が抑制されて該加熱時に使
用する燃料ガス(Cガス等)の量を大幅に少なくでき、
省エネルギー化に貢献することができる。
【0041】
【発明の効果】上記の説明から明らかなように、本発明
によれば、転炉出鋼温度を低く設定して炭材の量を大幅
に削減することができると共に、サーマルアタックを緩
和して取鍋耐火物の原単位向上を図ることができ、更に
は、バーナによる取鍋加熱時の燃料ガスの使用量を削減
して省エネルギー化に貢献することができるという効果
が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の一例である取鍋の加熱方
法を説明するための説明図である。
【図2】取鍋の上部開口を開閉する第2の鍋蓋の昇降装
置を説明するための説明図である。
【図3】受鋼領域で待機中に受鋼台車上の取鍋を蓄熱式
バーナによって急速加熱する方法を説明するための説明
図である。
【図4】図3の平面図である。
【図5】蓄熱式バーナの作動を説明するための概略図で
ある。
【図6】従来の取鍋の加熱方法を説明するための説明図
である。
【符号の説明】
1…取鍋 1a…第2の鍋蓋 3…転炉 5…受鋼台車 10…蓄熱式バーナ 12…第1の鍋蓋 A2…連続鋳造領域 B2…排滓領域 C2…保熱領域 D2…受鋼領域 E2…二次精錬領域
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 野村 寛 岡山県倉敷市水島川崎通1丁目(番地な し) 川崎製鉄株式会社水島製鉄所内 (72)発明者 須田 守 岡山県倉敷市水島川崎通1丁目(番地な し) 川崎製鉄株式会社水島製鉄所内 Fターム(参考) 4E014 AA00 AB00 AB01

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 連続鋳造及び排滓を終えた後、受鋼台車
    に載置され、次いで、受鋼台車によって転炉の受鋼領域
    に搬送された後、該受鋼台車上で該受鋼領域に所定時間
    待機状態とされ、該待機後、直ちに転炉から溶鋼を受鋼
    した後、受鋼台車に載置されたままの状態で二次精錬領
    域に移動し、二次精錬終了後、再び連続鋳造領域に移動
    して連続鋳造に供される取鍋を加熱する方法において、 前記転炉の受鋼領域に待機状態とされる所定時間内に前
    記取鍋を該取鍋の上部開口を覆う第1の鍋蓋に取り付け
    たバーナで急速加熱し、更に、前記排滓時、前記急速加
    熱時、前記受鋼時及び前記二次精錬時以外は前記取鍋の
    上部開口を第2の鍋蓋で覆うようにしたこと特徴とする
    取鍋の加熱方法。
  2. 【請求項2】 前記バーナを蓄熱式バーナとしたことを
    特徴とする請求項1記載の取鍋の加熱方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN103600057A (zh) * 2013-12-09 2014-02-26 中天钢铁集团有限公司 一种钢水包透气砖防堵方法
JP2015174091A (ja) * 2014-03-13 2015-10-05 株式会社神戸製鋼所 取鍋を保温する保温バーナの制御方法

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