JP2003275863A - 取鍋の加熱装置 - Google Patents

取鍋の加熱装置

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JP2003275863A
JP2003275863A JP2002079498A JP2002079498A JP2003275863A JP 2003275863 A JP2003275863 A JP 2003275863A JP 2002079498 A JP2002079498 A JP 2002079498A JP 2002079498 A JP2002079498 A JP 2002079498A JP 2003275863 A JP2003275863 A JP 2003275863A
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lid
support frame
burner
upper opening
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Kazuaki Hara
一晃 原
Kazunari Adachi
一成 安達
Kiyoshi Takahashi
清志 高橋
Nobutaka Goto
信孝 後藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】バーナ付鍋蓋で取鍋の上部開口を開閉する作業
の容易化を図ると共に取鍋の上部開口を鍋蓋で簡易且つ
確実に塞ぐことを可能とする。 【解決手段】取鍋1の加熱装置は、取鍋1の上方に配置
されるバーナ付き鍋蓋12と、鍋蓋12を上記取鍋1の
上部開口に対し昇降させる昇降手段200とを備える。
鍋蓋12は、上記上部開口を閉塞可能な大きさであり、
且つ、平面視で、取鍋搬送方向の長径が取鍋の直径より
も長い楕円に近似した形状である。昇降手段200は、
取鍋1の搬送路を跨ぐように配置された門型フレーム2
05と、門型フレーム205に設置されたパワーシリン
ダ204と、そのシリンダ204のピストンロッドと鍋
蓋12との間を連結するチェーン202とを備える。門
型フレーム205は、床面207に対し着脱可能に取り
付けられる。該門型フレーム205に、クレーンで吊り
込むための吊りピース206が設けられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、受鋼台車によって
搬送されて所定領域に位置決めされた取鍋の上部開口を
バーナ付鍋蓋で塞いで当該取鍋を加熱する取鍋の加熱装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】転炉から溶鋼を受鋼して連続鋳造領域に
搬送する取鍋は、乾燥や受鋼後の溶鋼の温度低下量を補
償する目的で、受鋼前にバーナ等を用いて加熱されるよ
うになっている。上記取鍋の加熱は、一般に、取鍋の上
部開口をバーナ付鍋蓋によって塞いだ状態として、バー
ナで燃焼しつつ燃焼排ガスを排気することで実施され
る。
【0003】上記バーナ付鍋蓋は、従来、クレーンによ
って吊り込むことで、取鍋上方に移動したり、上記取鍋
の上部開口に対し昇降される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の取鍋の加熱方法においては、クレーンを用いてバー
ナ付鍋蓋を取鍋上方まで移動させ、取鍋の上部開口に向
けて下降させて閉塞する必要があるため、当該バーナ付
き鍋蓋による開閉作業が面倒で時間がかかる。また、取
鍋は重量物であるので、目的の位置で精度良く止まると
は限らず、停止位置に多少の誤差が生じ易いことから、
取鍋の上部開口を、鍋蓋で確実に閉塞できないおそれも
ある。
【0005】本発明はかかる不都合を解消するためにな
されたものであり、バーナ付鍋蓋で取鍋の上部開口を開
閉する作業の容易化を図ることができると共に、バーナ
付鍋蓋で取鍋の上部開口を簡易且つ確実に閉塞可能な取
鍋の加熱装置を提供することを課題としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明のうち請求項1に記載した発明は、搬送され
て所定位置で停止する取鍋の上方に配置されるバーナ付
き鍋蓋と、その鍋蓋を上記取鍋の上部開口に対し昇降さ
せる昇降手段とを備えた取鍋の加熱装置において、上記
鍋蓋は、上記取鍋の上部開口を閉塞可能な大きさであ
り、且つ、平面視で、取鍋の搬送方向の長径が取鍋直径
よりも長い楕円に近似した形状となっており、上記昇降
手段は、上記取鍋の搬送路を跨ぐように配置された門型
の支持フレームと、その支持フレームに設置されたアク
チュエータとしてのシリンダ装置と、そのシリンダ装置
のピストンロッドと上記鍋蓋との間を連結するチェーン
とを備え、上記シリンダ装置を駆動することで上記鍋蓋
を昇降させることを特徴とするものである。
【0007】次に、請求項2に記載した発明は、請求項
1に記載した構成に対し、上記門型の支持フレームの脚
部下端部及び上記支持フレーム設置面の一方に、上下方
向に延びるピンが設けられ、上記支持フレームの脚部下
端部及び上記支持フレーム設置面の他方に、上記ピンを
差し込むピン穴が形成されることで、上記支持フレーム
の脚部は、当該支持フレーム設置面に対して着脱可能と
なっており、上記支持フレームには、クレーンで吊り込
むための吊りピースと、取鍋の位置を検出する位置決め
センサと、バーナ用の燃焼空気ブロアと、燃焼排ガスを
吸引するための排ガスファンとが設置されることを特徴
とするものである。
【0008】なお、上記バーナ付き鍋蓋のバーナ部分の
燃焼用空気の供給配管、燃焼排ガスの排気配管及び燃料
ガスの供給配管の上下方向に延びる部分に蛇腹を介在さ
せると良い。また、支持フレーム側の電気・ガス系統の
配線・配管と、支持フレームの外側にある固定側の配線
・配管とは、カップリング継手などで着脱可能としてお
くと良い。
【0009】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施形態について
図面を参照しつつ説明する。図1は、転炉操業の一例を
説明するための説明図を、図2は、本実施形態に係る取
鍋の加熱装置を説明する取鍋の搬送方向から見た説明図
を、図3は、本実施形態に係る取鍋の加熱装置を説明す
る取鍋の搬送方向に直交する方向から見た説明図であ
る。
【0010】図1に示すように、転炉操業に用いられる
取鍋1は、連続鋳造後、クレーン2等によって排滓領域
B2に移動し、該排滓領域B2では取鍋1を傾動するこ
とにより内部に残存するスラグを排滓する。次いで、保
守点検領域(図示せず。)に移動し、該保守点検領域で
スライディングノズルの洗浄又は交換を行った後、保熱
領域C2に移動する。該保熱領域C2では取鍋1の上部
開口を鍋蓋12で覆って該取鍋1を保熱する。
【0011】次いで、取鍋1をクレーン2等によって受
鋼台車5上に載置し、この状態で転炉3の受鋼領域D2
まで搬送する。受鋼領域D2に搬送された取鍋1は受鋼
台車5上で所定時間待機状態とされ、該待機中に取鍋1
の乾燥及び転炉3から受鋼する溶鋼の温度低下量を補償
する目的で蓄熱式バーナ10が取り付けられた鍋蓋1
2、つまりバーナ付き鍋蓋12で取鍋1の上部開口を塞
いで、該取鍋1の急速加熱を行う。
【0012】上記急速加熱後、取鍋1の上部開口を開い
て直ちに受鋼位置に移動して転炉3から溶鋼を受鋼し、
受鋼後、取鍋1を受鋼台車5によって二次精錬領域(図
示せず。)に搬送し、二次精錬領域では取鍋1中の溶鋼
を例えばRH法等によって二次精錬する。次いで、受鋼
台車5上の取鍋1をクレーン2等によって連続鋳造領域
A2に移動し、連続鋳造領域A2では、既存の連続鋳造
機に取鍋1を設置し、取鍋1の下方に設けられているス
ライディングノズルを開度操作することで、必要な流量
の溶鋼を連続的にタンディッシュに供給して連続鋳造を
行い、該連続鋳造後、上述した各工程を繰り返して操業
する。
【0013】本実施形態では、本願発明に係る取鍋1の
加熱装置を、上記受鋼領域D2に配置した場合の例であ
る。すなわち、受鋼台車5によって受鋼領域D2に搬送
されて待機中となっている取鍋1の上部開口を、蓄熱式
バーナ10が取り付けられた鍋蓋12で塞ぎ該取鍋1を
急速加熱する構成とする。まず、鍋蓋12の昇降手段2
00から説明する。
【0014】図2及び図3において、符号205は門型
の支持フレーム(以下、単に門型フレームという)であ
り、この門型フレーム205は受鋼領域D2の受鋼台車
5の待機位置で該受鋼台車5の搬送路を跨ぐように配置
されている。この門型フレーム205は、上記搬送路の
両側に2本ずつ配置された4本の脚部205aと、その
4本の脚部205aの上部に支持される上側天板部20
5c及び下側天板部205bから構成されている。
【0015】上記各脚部205aの下端には取付け部を
備え、該取付け部には、位置決め用のピン穴(不図示)
が複数箇所開口しており、門型フレーム205を設置す
る床面207には、上記各ピン穴に差し込まれるピン2
08が上方に突設している。そして、床207に設けた
ピン208に各脚部205aのピン穴を差し込まれるこ
とで、門型フレーム205が目的の位置に着脱可能に設
置される。なお、ピンを脚部205b側に設け、ピン穴
を床面207側に設けても良い。
【0016】また、上記上側天板部205cの上面には
移動用吊りピース206が設けられ、該移動用吊りピー
ス206を使用して当該門型フレーム205は吊り込ま
れて、移動可能となっている。上記門型フレーム205
の下側天板部205bには、受鋼台車5上の取鍋1の上
部開口を覆う略楕円形状に近似した形状の鍋蓋12が昇
降自在に支持されており、この鍋蓋12には蓄熱式バー
ナ10が取り付けられている。
【0017】すなわち、その鍋蓋12の上面には、互い
に所定間隔をあけて4箇所、吊りピース201が設けら
れている。この4個の吊りピース201は、受鋼台車5
の幅方向に離間して配置される2個ずつが対をなしてい
る。その各吊りピース201には、それぞれチェーン2
02の下端部が接続し、各チェーン202は、上方に延
びた後、下側天板部205bに取り付けられた各スプロ
ケット209を介して、受鋼台車5の幅方向に水平に延
び、対をなす2本のチェーン単位に各連結部材203に
接続されている。
【0018】2本の連結部材203は、それぞれ軸を水
平に設置されたパワーシリンダ204のピストンロッド
204a先端部に取り付けられている。そして、その2
本のパワーシリンダ204を同期をとって駆動すること
で、上記鍋蓋12が昇降するようになっている。上記鍋
蓋12の形状は、平面図である図4に示すような、長径
を搬送方向に向けた楕円に近似した形状となっている。
詳説すると、鍋蓋12の輪郭形状は、取鍋1の上部を覆
い可能な直径の円を、2つの半円に分割し、該2つの半
円間に一辺(搬送方向に直交する方向に沿った辺)が直
径に等しい長方形を挟んでなる外形輪郭に設定されてい
る。この形状によって、最大、上記長方形の搬送方向に
沿った辺の長さだけ、取鍋12の停止位置がずれても確
実に取鍋12の上部開口を鍋蓋12で閉塞可能となる。
【0019】次に、蓄熱式バーナ10について図2,図
3、及び図5を参照しつつ説明する。この蓄熱式バーナ
10は、図5のように、鍋蓋12の上面に受鋼台車5の
搬送方向に離間して取り付けられた一対のバーナ部11
2a、112bを備えており、該バーナ部112a、1
12bにはセラミックス等からなる蓄熱体113a、1
13bが一体に取り付けられている。なお、上記各バー
ナ部112a、112bは、搬送方向に直交する方向か
らみて、鍋蓋12のほぼ中央位置に配置されることで、
取鍋1の停止位置が若干ずれても確実に加熱することが
できる。
【0020】また、上記蓄熱体113a、113bには
それぞれ燃焼用空気の供給配管114a、114b及び
燃焼排ガスの排気配管121a、121bが接続されて
いる。供給配管114a、114bには切換え用の開閉
弁115a、115bが介在されており、また、供給配
管114a、114bは上流側で合流して1本の供給配
管116とされている。該供給配管116には、上流側
に向けて流量調整弁117及び流量計(オリフィス)1
18が順次介在されており、上流端が門型フレーム20
5の上部に取り付けられた供給ファン119に達してい
る。また、供給配管116は、図2に示すように、上下
方向に延びる部分を有しており、該部分には鍋蓋12の
昇降を可能にすべく蛇腹120が介在されている。
【0021】一方、排気配管121a、121bには切
換え用の開閉弁122a、122bが介在されており、
開閉弁122a、122bの上流側には蓄熱体113
a、113bの出側の排ガス温度を測定する温度計
a ,Tb が取り付けられている。また、排気配管12
1a、121bは下流側で合流して1本の排気配管12
3とされており、該排気配管123には下流側に向けて
流量計(オリフィス)124及び流量調整弁125が順
次介在されている。排気配管123の下流端は、門型フ
レーム205の上部に取り付けられた排気ファン126
に達している。また、排気配管123は、図2に示すよ
うに、上下方向に延びる部分を有しており、該部分には
鍋蓋12の昇降を可能にすべく蛇腹127が介在されて
いる。
【0022】バーナ部112aには燃料ガスの供給配管
128a、128bが接続されており、該供給配管12
8a、128bには切換え用の開閉弁129a、129
bが介在されている。また、供給配管128a、128
bは上流側で合流して1本の供給配管130とされてお
り、該供給配管130には、上流側に向けて流量調整弁
131及び流量計(オリフィス)132が順次介在され
ている。供給配管130は、図2に示すように、上下方
向に延びる部分を有しており、該部分には鍋蓋12の昇
降を可能にすべく蛇腹(不図示)が介在されている。な
お、図5において符号Tc は取鍋1内の温度を測定する
温度計である。
【0023】各上記門型フレーム205に支持される電
気系統やガス系統の配線・配管30は、図3に示すよう
に、固定側である転炉建屋側の配線・配管31と、カッ
プリング継手32を介して接続されることで、転炉建屋
側の配線・配管とは着脱可能になっている。また、符号
34a、34bは位置センサであって、取鍋1が所定位
置に停止したか否かを検出し、図3に示す加熱装置操作
盤209に出力する。
【0024】なお、前記各種配管、各種開閉弁、流量調
節計及び流量計などの燃焼制御用コントロール機器は、
門型フレーム205側に設置されている。次に、かかる
構成の蓄熱式バーナ10を用いて取鍋1を加熱する方法
を説明する。受鋼台車5の走行によって、取鍋1が転炉
3の受鋼領域D2まで搬送されて門型フレーム205の
所定位置に停止すると、その停止を門型フレーム205
の脚部205aに取り付けられた位置検出センサ34
a、34bが検知し、その検知信号に基づいて門型フレ
ーム205の上部に取り付けられた2つのパワーシリン
ダ204が同期をとって駆動し、各ピストンロット20
4aが伸展する。
【0025】これにより、図6に示すように、蓄熱式バ
ーナ10が取り付けられた鍋蓋12が下降して取鍋1の
上部開口を閉塞する。このとき、2つのピストンロッド
204aを同期をとってゆっくりと伸展させることで、
鍋蓋12は、水平状態でゆっくりと降下し取鍋1の上部
開口縁に当接した際の衝撃を緩和することができ、該上
部開口縁の破損を良好に防止することができる。ここ
で、取鍋1は重量物であることから、搬送されてきた取
鍋1が、慣性によって正規の停止位置から若干ずれて停
止することがある。これに対し、本実施形態の鍋蓋12
は、上記図4に示すように、搬送方向に長径を向けた楕
円に近似した形状となっているので、図7に示すよう
に、取鍋1の停止位置が多少ずれていても、確実に取鍋
1の上部開口を閉塞することができる。すなわち、取鍋
1の停止位置制御を精密に制御しなくても、確実に取鍋
1の上部開口を鍋蓋12で閉塞することができる。図4
及び図7の実線が目的の位置であり、一点鎖線位置が取
鍋1の停止位置がずれた場合の位置の例である。
【0026】次いで、この状態でバーナ部112a,1
12bを交互に燃焼させて、受鋼台車5の待機時間内に
取鍋1の急速加熱を行う。例えばバーナ部112aを燃
焼させる場合は、燃焼用空気の供給配管114aの開閉
弁115a、燃料ガスの供給配管128aの開閉弁12
9a及び燃焼排ガスの排気配管121bの開閉弁122
bを開くと共に、燃焼用空気の供給配管114bの開閉
弁115b、燃料ガスの供給配管128bの開閉弁12
9b及び燃焼排ガスの排気配管121aの開閉弁122
aを閉じ、これにより、バーナ部112aを燃焼させて
火炎及び燃焼ガスの輻射熱によって取鍋1を加熱すると
共に、該燃焼時の排ガスを蓄熱体113b及び排気配管
121b,123を通して排出する。
【0027】反対にバーナ部112bを燃焼させる場合
は、燃焼用空気の供給配管114bの開閉弁115b、
燃料ガスの供給配管128bの開閉弁129b及び燃焼
排ガスの排気配管121aの開閉弁122aを開くと共
に、燃焼用空気の供給配管114aの開閉弁115a、
燃料ガスの供給配管128aの開閉弁129a及び燃焼
排ガスの排気配管121bの開閉弁122bを閉じ、こ
れにより、バーナ部112bを燃焼させて火炎及び燃焼
ガスの輻射熱によって取鍋1を加熱すると共に、該燃焼
時の排ガスを蓄熱体113a及び排気配管121a,1
23を通して排出する。なお、開閉弁115a,115
b,122a,122b,129a,129bの切換え
及び流量計118,124,132の測定値に応じた流
量調整弁117,125,131の開度は図示しない加
熱コントローラによってシーケンス制御されるようにな
っている。
【0028】ここで、このようにバーナ部112a,1
12bを交互に燃焼させることにより、バーナ部112
a,112bに供給される燃焼用空気は蓄熱体113
a,113bとの直接接触によって予熱されて排ガス温
度に近い高温となり、従って、燃料ガスと混合されたと
きに少ない燃料で安定燃焼して高温の燃焼ガスが得ら
れ、これにより、取鍋1の急速加熱が行われる。そし
て、急速加熱後、つまり取鍋1の加熱が完了したら、各
パワーシリンダ204のピストンロッドを収縮させるこ
とで、蓄熱式バーナ10が取り付けられた鍋蓋12が上
昇して取鍋1の上部開口が再び解放され、この状態で直
ちに転炉3から溶鋼を受鋼し、受鋼後、取鍋1を受鋼台
車5によって二次精錬領域(図示せず。)に搬送して二
次精錬を行うと共に、二次精錬後、受鋼台車5上の取鍋
1をクレーン2等によって連続鋳造領域A2に移動して
連続鋳造を行う。
【0029】また、上記加熱装置を転用する場合には、
固定側の電気系統・ガス系統の電線・配管と接続してい
るカップリング継手32を外した後、各移動用吊りピー
ス206にクレーン36のフックを引っ掛けて門型フレ
ーム205を吊り上げることで、鍋蓋12やバーナ部等
も一緒に移動することができる。このとき、昇降手段2
00のアクチュエータとしてパワーシリンダ204を使
用することで、鍋蓋12を昇降する昇降手段200の重
量を抑えることが可能となる。
【0030】また、門型フレーム205側の電気系統・
ガス系統の配管30と、固定側の電気系統・ガス系統の
配管31とをカップリング継手32で連結することで、
門型フレーム205の移行時に門型フレーム205側の
電気系統・ガス系統と、固定側の電気系統・ガス系統と
を一時的に切り離すことができる。また、パワーシリン
ダ204により蓄熱式バーナ10が取り付けられた鍋蓋
12を昇降させるだけで、受鋼領域D2に位置決めされ
た受鋼台車5上の取鍋1の上部開口を開閉することがで
きるので、該鍋蓋12で取鍋1の上部開口を開閉する作
業の容易化を図ることができる。
【0031】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明を採用
すると、バーナ付鍋蓋で取鍋の上部開口を開閉する作業
の容易化を図ることができると共に、バーナ付鍋蓋で取
鍋の上部開口を塞ぐ際に取鍋の停止位置が若干ずれてい
たとしても、確実に該上部開口をバーナ付鍋蓋で閉塞す
ることができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】転炉操業の一例を説明するための説明図であ
る。
【図2】本発明に基づく実施形態に係る取鍋の加熱装置
を説明するための搬送方向から見た図である。
【図3】本発明に基づく実施形態に係る取鍋の加熱装置
を説明するための搬送方向に直交する方向から見た図で
ある。
【図4】本発明に基づく実施形態に係る鍋蓋の形状を説
明する平面図である。
【図5】蓄熱式バーナの作動を説明するための概略図で
ある。
【図6】本発明に基づく実施形態に係る鍋蓋で取鍋の上
部開口を閉じた状態を説明する図である。
【図7】本発明に基づく実施形態に係る取鍋と鍋蓋との
位置関係を示す図である。
【図8】本発明に基づく実施形態に係る加熱装置の移動
を示す図である。
【符号の説明】
D2 受鋼領域 1 取鍋1 5 受鋼台車 10 バーナ 12 鍋蓋 116 燃焼用空気の供給配管の上下方向に延びる部
分 123 燃焼排ガスの排気配管の上下方向に延びる部
分 130 燃料ガスの供給配管の上下方向に延びる部分 120,127蛇腹 200 昇降手段 201 吊りユニット 202 チェーン 203 連結部材 204 パワーシリンダ(シリンダ装置) 205 門型フレーム(支持フレーム) 206 吊りユニット 207 床面 208 ピン 209 加熱装置操作盤
フロントページの続き (72)発明者 高橋 清志 岡山県倉敷市水島川崎通1丁目(番地な し) 川崎製鉄株式会社水島製鉄所内 (72)発明者 後藤 信孝 岡山県倉敷市水島川崎通1丁目(番地な し) 川崎製鉄株式会社水島製鉄所内 Fターム(参考) 4E014 AA00 AB02

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 搬送されて所定位置で停止する取鍋の上
    方に配置されるバーナ付き鍋蓋と、その鍋蓋を上記取鍋
    の上部開口に対し昇降させる昇降手段とを備えた取鍋の
    加熱装置において、 上記鍋蓋は、上記取鍋の上部開口を閉塞可能な大きさで
    あり、且つ、平面視で、取鍋の搬送方向の長径が取鍋直
    径よりも長い楕円に近似した形状となっており、 上記昇降手段は、上記取鍋の搬送路を跨ぐように配置さ
    れた門型の支持フレームと、その支持フレームに設置さ
    れたアクチュエータとしてのシリンダ装置と、そのシリ
    ンダ装置のピストンロッドと上記鍋蓋との間を連結する
    チェーンとを備え、上記シリンダ装置を駆動することで
    上記鍋蓋を昇降させることを特徴とする取鍋の加熱装
    置。
  2. 【請求項2】 上記門型の支持フレームの脚部下端部及
    び上記支持フレーム設置面の一方に、上下方向に延びる
    ピンが設けられ、上記支持フレームの脚部下端部及び上
    記支持フレーム設置面の他方に、上記ピンを差し込むピ
    ン穴が形成されることで、上記支持フレームの脚部は、
    当該支持フレーム設置面に対して着脱可能となってお
    り、 上記支持フレームには、クレーンで吊り込むための吊り
    ピースと、取鍋の位置を検出する位置決めセンサと、バ
    ーナ用の燃焼空気ブロアと、燃焼排ガスを吸引するため
    の排ガスファンとが設置されることを特徴とする請求項
    1に記載した取鍋の加熱装置。
JP2002079498A 2002-03-20 2002-03-20 取鍋の加熱装置 Pending JP2003275863A (ja)

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KR101040788B1 (ko) * 2004-03-30 2011-06-13 주식회사 포스코 래들 버너 커버 회전수단을 구비한 래들 버너 장치
CN102642018A (zh) * 2012-05-14 2012-08-22 大连华锐重工集团股份有限公司 一种钢包盖
CN105253785A (zh) * 2015-11-16 2016-01-20 新兴铸管股份有限公司 一种转炉钢包加盖提升装置
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