JP2001085441A - バイポーラトランジスタ - Google Patents

バイポーラトランジスタ

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JP2001085441A
JP2001085441A JP25848899A JP25848899A JP2001085441A JP 2001085441 A JP2001085441 A JP 2001085441A JP 25848899 A JP25848899 A JP 25848899A JP 25848899 A JP25848899 A JP 25848899A JP 2001085441 A JP2001085441 A JP 2001085441A
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Hideji Ito
秀二 伊藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 より高い周波数に適用可能なバイポーラトラ
ンジスタを提供する。 【解決手段】 絶縁材で充填された溝4で囲まれた素子
形成領域5内に、P型ベース層6とN型エミッタ領域
7による活性領域と、コレクタ取出口となるN型領域
8が形成される。P型ベース層6及びN型領域8は、
それぞれベース引き出し多結晶シリコン層10a及びコ
レクタ引き出し多結晶シリコン層10bによって素子形
成領域5の外側に引き出され、ベース配線層15及びコ
レクタ配線層16に接続される。これにより、ベース配
線層15及びコレクタ配線層16の寸法に影響されず、
素子形成領域5の寸法を小形化することが可能になり、
コレクタ・基板間容量とコレクタ抵抗が低減されて高周
波特性が向上する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、バイポーラトラン
ジスタ(以下、単に「トランジスタ」という)、特に高
速動作が可能なトランジスタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】図2(a),(b)は、従来のトランジ
スタの構造を示す図であり、同図(a)は一部を透視し
た平面図、及び同図(b)は同図(a)中のX−X線に
よる断面を示す断面図である。このトランジスタは、光
通信システムやUHF,SHF帯の無線通信等に使用さ
れる半導体集積回路に組み込まれた高速動作用のNPN
型トランジスタで、P型のシリコン基板1上に形成され
ている。
【0003】シリコン基板1上にN型埋め込み拡散層
2が形成され、更にこのN型埋め込み拡散層2上に、
コレクタ領域の一部を構成するN型シリコン層3が形
成されている。N型シリコン層3及びN型埋め込み
拡散層2には、深さがシリコン基板1まで達する溝4X
が形成され、この溝4Xに埋め込まれた酸化シリコン等
の絶縁物によって電気的に分離された素子形成領域5X
が設けられている。素子形成領域5X内のN型シリコ
ン層3の所定部分には、エピタキシャル成長によってP
型ベース層6が選択的に形成され、このP型ベース層6
の中央部には、N型エミッタ領域7が形成されてい
る。コレクタ取出口となる部分には、N型埋め込み拡
散層2に達するN型領域8が形成されている。N
シリコン層3の表面は、P型ベース層6及びN型領域
8を除き、絶縁膜9で覆われている。
【0004】P型ベース層6の周辺部でN型エミッタ
領域7以外の部分と、絶縁膜9表面の所定の位置には、
ベース引き出し多結晶シリコン層10aが形成されてい
る。また、N型領域8及びその周辺の絶縁膜9の表面
には、コレクタ多結晶シリコン層10Xが形成されてい
る。更に、P型ベース層6上のN型エミッタ領域7以
外の部分とその周辺のベース引き出し多結晶シリコン層
10aには、積層された絶縁膜11が形成され、このN
型エミッタ領域7上には、エミッタ多結晶シリコン層
12が形成されている。
【0005】絶縁膜9、ベース引き出し多結晶シリコン
層10a、コレクタ多結晶シリコン層10X、及びエミ
ッタ多結晶シリコン層12の表面全体に、絶縁膜14が
形成されている。ベース引き出し多結晶シリコン層10
a上の絶縁膜14には、素子形成領域5Xの外側にコン
タクトホールが形成され、このコンタクトホールを通し
て、このベース引き出し多結晶シリコン層10aがベー
ス配線層15に接続されている。コレクタ多結晶シリコ
ン層10X及びエミッタ多結晶シリコン層12上の絶縁
膜14には、素子形成領域5Xの内側にコンタクトホー
ルが形成されている。そして、コンタクトホールを通し
て、コレクタ多結晶シリコン層10X及びエミッタ多結
晶シリコン層12が、コレクタ配線層16及びエミッタ
配線層17にそれぞれ接続されている。
【0006】このトランジスタは、エミッタ(即ち、エ
ミッタ多結晶シリコン層12)及びベース(即ち、ベー
ス引き出し多結晶シリコン層10a)にポリシリコン
(即ち、多結晶シリコン)を利用した、いわゆるダブル
ポリシリコン構造となっている。そして、ダブルポリシ
リコン構造において、P型ベース層6の形成を選択的な
エピタキシャル成長法で行い、更にこのP型ベース層6
の中央部にN型エミッタ領域7を形成する自己整合技
術が用いられている。これにより、P型ベース層6及び
型エミッタ領域7で構成される活性領域の寸法精度
が良くなり、小形化が可能になって寄生容量や寄生抵抗
の低減が図られるので、高周波特性を向上することがで
きる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
トランジスタでは、次のような課題があった。素子形成
領域5XのX−X方向の長さは、コレクタ配線層16及
びエミッタ配線層17に許された設計ルールによって決
まってしまう。即ち、トランジスタを高速で動作させる
ために大きな電流を流す場合、電子の流れによって原子
が移動して配線層が侵蝕されるエレクトロ・マイグレー
ションを防止するため、コレクタ配線層16及びエミッ
タ配線層17の幅を一定値以上に設定する必要がある。
また、配線層16,17等の加工技術による制限から、
これらの配線層16,17等の間隔も一定距離以上に設
定する必要がある。
【0008】このような制約により、従来の構造のトラ
ンジスタでは、素子形成領域5Xの小形化に限界があ
り、コレクタ・基板間容量の減少が困難であった。ま
た、N型エミッタ領域7の活性領域からコレクタ配線
層16までのN型埋め込み拡散層2によるコレクタ抵
抗を減少させることが困難であった。このため、高周波
数特性の向上に限界があった。本発明は、前記従来技術
が持っていた課題を解決し、より高い周波数に適用可能
なトランジスタを提供するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明の内の第1の発明は、トランジスタにおい
て、異なる第1及び第2導電型の内の第1導電型のシリ
コン基板と、前記シリコン基板上の一定領域を素子形成
領域として周囲から電気的に絶縁する第1の絶縁膜と、
前記素子形成領域の表面にベース領域形成用の第1開口
部及びコレクタ接続用の第2開口部を残して前記シリコ
ン基板表面に形成された第2の絶縁膜と、前記第1開口
部に形成された第2導電型のベース層と、前記ベース層
表面の中央部に形成された第1導電型のエミッタ領域と
を備えている。更に、このトランジスタは、前記ベース
層を電気的に接続するために前記第2の絶縁膜上に該ベ
ース層から前記素子形成領域の外側まで延伸して形成さ
れた第2導電型のベース多結晶シリコン層と、前記エミ
ッタ領域を電気的に接続するために第3の絶縁膜を介し
て形成された第1導電型のエミッタ多結晶シリコン層
と、前記シリコン基板を電気的に接続するために前記第
2の絶縁膜上に前記第2開口部から前記素子形成領域の
外側まで延伸して形成された第1導電型のコレクタ多結
晶シリコン層とを備えている。第2の発明では、第1の
発明のトランジスタにおけるコレクタ多結晶シリコン層
の表面に、導電性のシリコン化合物層を形成している。
【0010】本発明によれば、以上のようにトランジス
タを構成したので、次のような作用が行われる。ベース
層はベース多結晶シリコン層によって素子形成領域外に
設けられたベース電極に導かれ、エミッタ領域はエミッ
タ多結晶シリコン層によってエミッタ電極に導かれる。
更に、素子形成領域のシリコン基板はコレクタ接続多結
晶シリコン層によって、この素子形成領域外に設けられ
たコレクタ電極に導かれる。ベース電極とエミッタ電極
間に順方向、ベース電極とコレクタ電極間に逆方向のバ
イアスがかけられると、ベース層からエミッタ領域へ流
れる電流によって生じた電子の流れが、エミッタ領域か
らベース層を通り抜けてシリコン基板に流れ、増幅作用
が行われる。一方、ベース電極及びコレクタ電極は素子
形成領域の外側に設けられているので、これらのベース
電極及びコレクタ電極の寸法に影響されず、この素子形
成領域の寸法を小形化することができる。素子形成領域
の小形化により、コレクタ・基板間容量とコレクタ抵抗
の低減が可能になり、高周波特性が改善される。
【0011】
【発明の実施の形態】図1(a),(b)は、本発明の
実施形態のトランジスタの構造を示す図であり、同図
(a)は一部を透視した平面図、及び同図(b)は同図
(a)中のA−A線による断面を示す断面図である。図
1(a),(b)において、図2(a),(b)中の要
素と共通の要素には共通の符号が付されている。このト
ランジスタは、図2と同様に、光通信システムやUH
F,SHF帯の無線通信等に使用される半導体集積回路
に組み込まれた高速動作用のNPN型トランジスタで、
P型のシリコン基板1上に形成されている。シリコン基
板1上に高不純物濃度のN型埋め込み拡散層2が形成
され、更にこのN型埋め込み拡散層2上に、コレクタ
領域の一部を構成する低不純物濃度のN型シリコン層
3が形成されている。N型シリコン層3及びN型埋
め込み拡散層2には、深さがシリコン基板1まで達する
溝4が形成され、この溝4に埋め込まれたシリコン酸化
物等の絶縁物によって周囲から電気的に分離された素子
形成領域5が設けられている。
【0012】素子形成領域5内のN型シリコン層3の
所定部分の表面には、エピタキシャル成長によってP型
ベース層6が選択的に形成され、このP型ベース層6の
中央部には高不純物濃度のN型エミッタ領域7が形成
されている。また、素子形成領域5内のN型シリコン
層3で、コレクタ取出口となる部分には、N型埋め込
み拡散層2に達する高不純物濃度のN型領域8が形成
されている。N型シリコン層3の表面は、P型ベース
層6及びN型領域8を除き、絶縁膜9で覆われてい
る。P型ベース層6の周辺部でN型エミッタ領域7以
外の部分と、絶縁膜9の表面には、素子形成領域5の外
まで延伸したP型のベース引き出し多結晶シリコン層1
0aが形成されている。また、N型領域8及びその周
辺の絶縁膜9の表面には、ベース引き出し多結晶シリコ
ン層10aの反対側に、素子形成領域5の外まで延伸し
たN型のコレクタ引き出し多結晶シリコン層10bが形
成されている。更に、P型ベース層6上のN型エミッ
タ領域7以外の部分とその周辺のベース引き出し多結晶
シリコン層10aには、積層された絶縁膜11が形成さ
れ、この絶縁膜11を介してN型エミッタ領域7上に
N型のエミッタ多結晶シリコン層12が形成されてい
る。
【0013】ベース引き出し多結晶シリコン層10a、
コレクタ引き出し多結晶シリコン層10b、及びエミッ
タ多結晶シリコン層12の表面には、チタン或いはコバ
ルト等を含むシリコン化合物層13a,13b,13c
がそれぞれ形成されている。これらのシリコン化合物層
13a〜13cは、ベース電極、コレクタ電極、及びエ
ミッタ電極の抵抗値を低減するための、シート抵抗が数
Ω/□程度のものである。シリコン化合物層13a〜1
3cを含む表面全体に絶縁膜14が形成されている。ベ
ース引き出し多結晶シリコン層10a上の絶縁膜14に
は、素子形成領域5の外側にコンタクトホールが形成さ
れ、このコンタクトホールを通して、シリコン化合物層
13aが、例えばアルミニウム等の金属のベース配線層
15に接続されている。コレクタ引き出し多結晶シリコ
ン層10b上の絶縁膜14には、素子形成領域5の外側
にコンタクトホールが形成され、このコンタクトホール
を通して、シリコン化合物層13bがコレクタ配線層1
6に接続されている。更に、エミッタ多結晶シリコン層
12上の絶縁膜14には、素子形成領域5の内側にコン
タクトホールが形成され、このコンタクトホールを通し
て、シリコン化合物層13cがエミッタ配線層17に接
続されている。
【0014】図3(a)〜(c)は、図1のトランジス
タの製造方法を示す概略の工程図である。このトランジ
スタは、おおよそ次のような工程で製造される。まず、
図3(a)に示すように、P型のシリコン基板1にN
型埋め込み拡散層2及びN型シリコン層3を形成した
後、これらのN型埋め込み拡散層2及びN型シリコ
ン層3を貫通してP型のシリコン基板1に達する溝4を
エッチングによって形成する。形成された溝4にシリコ
ン酸化物等の絶縁材を充填し、周囲から電気的に分離さ
れた素子形成領域5を設ける。更に、表面全体にシリコ
ン酸化膜による絶縁膜9を形成し、この絶縁膜9のコレ
クタ取出口となる部分に開口部9Aを形成する。そし
て、開口部9Aの形成された絶縁膜9の表面全体に、不
純物の含まれていない多結晶シリコン層10を形成す
る。
【0015】多結晶シリコン層10を形成した後、公知
のリソグラフィ技術及びドライエッチング技術を用いた
パターニングにより、この多結晶シリコン層10をエッ
チングし、ベース引き出し多結晶シリコン層10aとコ
レクタ引き出し多結晶シリコン層10bを残す。更にリ
ソグラフィ技術によって、コレクタ引き出し多結晶シリ
コン層10b部分のレジストが開口するようにパターニ
ングを行い、燐をイオン注入した後、熱処理を行う。こ
れにより、コレクタ引き出し多結晶シリコン層10bを
N型化すると共に、開口部9Aの下側のN型シリコン
層3まで燐を拡散させてN型領域8を形成する。同様
に、リソグラフィ技術によって、ベース引き出し多結晶
シリコン層10a部分のレジストが開口するようにパタ
ーニングを行い、ボロンをイオン注入した後、熱処理を
行う。これにより、ベース引き出し多結晶シリコン層1
0aをP型化する。
【0016】次に、図3(b)に示すように、ベース引
き出し多結晶シリコン層10aとコレクタ引き出し多結
晶シリコン層10bの表面にシリコン化合物層13a,
13bをそれぞれ形成した後、全面にシリコン酸化膜1
1a及びシリコン窒化膜11bを順次積層して絶縁膜1
1を形成する。そして、絶縁膜11及びベース引き出し
多結晶シリコン層10aを、リソグラフィ技術及びドラ
イエッチング技術によってパターニングして、エミッタ
開口部11Aを形成する。形成したエミッタ開口部11
Aの側壁に、窒化シリコンからなるサイドウォール11
cを形成する。その後、等方性のウエットエッチングに
より、エミッタ開口部11A内部の絶縁膜9を除去する
と共に、更にこの絶縁膜9を開口端から後退させて、ベ
ース引き出し多結晶シリコン層10aがこの開口端上部
に突き出した庇部を形成する。このようにしてエミッタ
開口部11Aを形成した後、選択エピタキシャル成長技
術を用いて、このエミッタ開口部11Aの底部のN
シリコン層3上に、P型ベース層6を形成する。この
時、ベース引き出し多結晶シリコン層10aの庇部から
P型ベース層6と同じ厚さの多結晶シリコン層が成長
し、このP型ベース層6の周辺部に接続される。
【0017】更に、図3(c)に示すように、サイドウ
ォール11cの壁面に、酸化シリコンからなるサイドウ
ォール11dを形成した後、N型エミッタ領域7及び
エミッタ多結晶シリコン層12を形成する。エミッタ多
結晶シリコン層12の表面にシリコン化合物層13cを
形成した後、全面に絶縁膜14を形成して熱処理を行
う。その後、絶縁膜14のベース電極、コレクタ電極、
及びエミッタ電極への接続箇所にコンタクトホールを設
け、ベース配線層15、コレクタ配線層16、及びエミ
ッタ配線層17のメタライゼーション等を行い、トラン
ジスタが完成する。
【0018】次に、動作を説明する。コレクタ配線層1
6は、シリコン化合物層13bを介してコレクタ引き出
し多結晶シリコン層10bに接続され、更にN領域
8、N型埋め込み拡散層2、及びN型シリコン層3
を介して活性領域のP型ベース層6に電気的に接続され
る。一方、エミッタ配線層17は、シリコン化合物層1
3cを介してエミッタ多結晶シリコン層12に接続さ
れ、更に活性領域のN型エミッタ領域7に接続され
る。N型エミッタ領域7はP型ベース層6と接合さ
れ、このP型ベース層6はベース引き出し多結晶シリコ
ン層10a及びシリコン化合物層13aを介してベース
配線層15に電気的に接続される。
【0019】通常の動作状態において、コレクタ配線層
16とベース配線層15の間は、逆方向にバイアスされ
て十分高い抵抗となる。また、エミッタ配線層17とベ
ース配線層15の間は、順方向にバイアスされて十分に
低い抵抗となる。これにより、ベース配線層15に入力
された入力信号は、順方向のPN接合を通してエミッタ
配線層17へ流れる。エミッタ電流によってN型エミ
ッタ領域7からP型ベース層6へ流れた電子は、このP
型ベース層6を通り抜けて逆方向のPN接合を通してコ
レクタ側のN型シリコン層3へ流れる。この逆方向P
N接合の高い抵抗を通して流れる電流により、増幅作用
が行われる。この時、素子形成領域5の面積が小さく、
かつ活性領域のP型ベース層6からN型埋め込み拡散
層2を介してコレクタ配線層16へ至る距離が短いの
で、コレクタ・基板間容量及びコレクタ抵抗が小さく、
高周波信号を減衰させずに増幅することができる。
【0020】このように、本実施形態のトランジスタ
は、素子形成領域5の外側まで延伸して形成されたコレ
クタ引き出し多結晶シリコン層10bを有し、この素子
形成領域5の外側でコンタクトホールを通してコレクタ
配線層16に接続するように構成している。このため、
コレクタ配線層16及びエミッタ配線層17の幅や、こ
れらの間隔に影響されず、素子形成領域5のA−A方向
の長さを短くすることができる。従って、素子形成領域
5の面積を小さくすることが可能になり、コレクタ・基
板間容量及びコレクタ抵抗が低減され、より高い周波数
での動作が可能になるという利点がある。更に、コレク
タ引き出し多結晶シリコン層10bの表面には、チタン
或いはコバルト等を含むシリコン化合物層13bが形成
されている。このシリコン化合物層13bのシート抵抗
は、N型埋め込み拡散層2のシート抵抗(数10Ω/
□程度)に比べて小さいので、コレクタ抵抗を更に小さ
くすることが可能になり、より高い周波数での動作が可
能になるという利点がある。
【0021】なお、本発明は、上記実施形態に限定され
ず、種々の変形が可能である。この変形例としては、例
えば、次の(a)〜(d)のようなものがある。 (a) NPN型に限定されず、PNP型のトランジス
タにも同様に適用可能である。 (b) 集積回路に組み込まずにトランジスタ単体とし
ても構成することができる。 (c) P型ベース層6の形成方法は、選択的なエピタ
キシャル成長法に限定されず、イオン注入法等を用いる
こともできる。 (d) 図1のトランジスタの製造方法は、図3を用い
て説明した方法に限定されない。同様のトランジスタを
製造することができれば、どのような方法で製造しても
良い。
【0022】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、第1の発明
によれば、素子形成領域の外側まで延伸されたベース多
結晶シリコン層と、同じく素子形成領域の外側まで延伸
されたコレクタ多結晶シリコン層を有している。これに
より、ベース電極及びコレクタ電極の寸法に影響され
ず、素子形成領域の寸法を小形化することが可能にな
り、コレクタ・基板間容量とコレクタ抵抗が低減されて
高周波特性が向上する。第2の発明によれば、コレクタ
多結晶シリコン層の表面に導電性のシリコン化合物層を
形成している。このため、コレクタ抵抗を更に低減する
ことが可能になり、第1の発明よりも更に高周波特性を
向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態のトランジスタの構造を示す
図である。
【図2】従来のトランジスタの構造を示す図である。
【図3】図1のトランジスタの製造方法を示す概略の工
程図である。
【符号の説明】
1 シリコン基板 2 N型埋め込み拡散層 3 N型シリコン層 4 溝 5 素子形成領域 6 P型ベース層 7 N型エミッタ領域 8 N型領域 9,11,14 絶縁膜 10a ベース引き出し多結晶シリコン層 10b コレクタ引き出し多結晶シリコン層 12 エミッタ多結晶シリコン層 13 シリコン化合物層 15 ベース配線層 16 コレクタ配線層 17 エミッタ配線層

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 異なる第1及び第2導電型の内の第1導
    電型のシリコン基板と、 前記シリコン基板上の一定領域を素子形成領域として周
    囲から電気的に絶縁する第1の絶縁膜と、 前記素子形成領域の表面にベース領域形成用の第1開口
    部及びコレクタ接続用の第2開口部を残して前記シリコ
    ン基板表面に形成された第2の絶縁膜と、 前記第1開口部に形成された第2導電型のベース層と、 前記ベース層表面の中央部に形成された第1導電型のエ
    ミッタ領域と、 前記ベース層を電気的に接続するために前記第2の絶縁
    膜上に該ベース層から前記素子形成領域の外側まで延伸
    して形成された第2導電型のベース多結晶シリコン層
    と、 前記エミッタ領域を電気的に接続するために第3の絶縁
    膜を介して形成された第1導電型のエミッタ多結晶シリ
    コン層と、 前記シリコン基板を電気的に接続するために前記第2の
    絶縁膜上に前記第2開口部から前記素子形成領域の外側
    まで延伸して形成された第1導電型のコレクタ多結晶シ
    リコン層とを、 備えたことを特徴とするバイポーラトランジスタ。
  2. 【請求項2】 前記コレクタ多結晶シリコン層は、その
    表面に導電性のシリコン化合物層を形成したことを特徴
    とする請求項1記載のバイポーラトランジスタ。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007536724A (ja) * 2004-04-14 2007-12-13 インターナショナル・ビジネス・マシーンズ・コーポレーション バイポーラ・デバイス、トランジスタ・デバイス、ならびにトランジスタおよびバイポーラ相補型金属酸化膜半導体(BiCMOS)デバイスを製造する方法

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