JP2001085284A - 固体電解コンデンサ用陽極体の製造装置及びこれを用いた製造方法 - Google Patents

固体電解コンデンサ用陽極体の製造装置及びこれを用いた製造方法

Info

Publication number
JP2001085284A
JP2001085284A JP25858999A JP25858999A JP2001085284A JP 2001085284 A JP2001085284 A JP 2001085284A JP 25858999 A JP25858999 A JP 25858999A JP 25858999 A JP25858999 A JP 25858999A JP 2001085284 A JP2001085284 A JP 2001085284A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electrolytic capacitor
solid electrolytic
anode
molded body
manufacturing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP25858999A
Other languages
English (en)
Inventor
Tatsuji Aoyama
達治 青山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP25858999A priority Critical patent/JP2001085284A/ja
Publication of JP2001085284A publication Critical patent/JP2001085284A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Fixed Capacitors And Capacitor Manufacturing Machines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 多孔質体として成形した固体電解コンデンサ
用陽極体を金型から取り出す際に、外周面に目詰まり現
象が発生して性能を悪化させるという課題を解決し、優
れた性能の固体電解コンデンサを安定して製造できる固
体電解コンデンサ用陽極体の製造装置及びこれを用いた
製造方法を提供することを目的とする。 【解決手段】 成形体10を形成するための空洞部2を
設けたダイス1a,1bを分割してバネ性を有した可動
板3上に結合した構成とすることにより、ダイス1a,
1bを開いて成形体10を取り出すことができ、多孔質
体として成形した成形体の外周面がダイスの内面で擦ら
れて目詰まりすることを無くして優れた性能の固体電解
コンデンサを得ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はタンタル金属粉末等
を用いた固体電解コンデンサ用陽極体の製造装置及びこ
れを用いた製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の固体電解コンデンサ用陽
極体の製造装置及びその製造方法について図8(a)〜
(c)を用いて説明する。図8(a)〜(c)は固体電
解コンデンサ用陽極体の製造方法を示す製造工程図であ
り、同図において、13は成形下型であるダイスであ
り、このダイス13には成形体を形成するための空洞部
14が設けられている。15は上記ダイス13内に昇降
自在にはめ込まれた下パンチ、16は上記空洞部14内
に充填されたタンタル粉末である。17は上記ダイス1
3に設けた空洞部14内に挿入される成形上型である上
パンチであり、この上パンチ17は内部に陽極リード線
18を挿通状態で保持しているものである。
【0003】このように構成された同装置を用いて、ま
ず図8(a)に示すように、ダイス13に設けた空洞部
14内に所定量のタンタル粉末16に充填する。続い
て、図8(b)に示すように陽極リード線18を保持し
た上パンチ17を降下して上記空洞部14内に充填した
タンタル粉末16を加圧することにより所望の形状の成
形体19を成形する。続いて、図8(c)に示すように
下パンチ15を上昇させると共に上パンチ17を上昇さ
せることにより、陽極リード線18が埋設された成形体
19をダイス13の空洞部14から引き抜くことにより
取り出した後、上記陽極リード線18を切断する(図示
せず)ことにより、陽極リード線18が埋設された成形
体19を得るようにしたものであった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の固体電解コンデンサ用陽極体の製造装置及びその製造
方法では、プレス成形により成形した成形体19をダイ
ス13に設けた空洞部14から取り出す際に、下パンチ
15を上昇させると共に上パンチ17を上昇させること
によって無理矢理空洞部14内から引き抜くようにして
いるため、成形体19の外周面が目詰まりを起こすとい
う問題があった。
【0005】この目詰まりの現象は固体電解コンデンサ
としては性能面で致命的な問題となる現象である。すな
わち、上記成形体19は次の工程において、成形体19
の外周面に二酸化マンガン等の金属酸化物による固体電
解質層を形成するものであるが、この固体電解質層の形
成工程において上記多孔質体とした成形体19の表面が
目詰まりを起こしていると、硝酸マンガン水溶液を内部
まで十分に浸透することができないばかりでなく、この
硝酸マンガン水溶液が浸透した後における焼成工程にお
いて発生するガス抜き性が低下するために固体電解質層
の形成が不十分なものとなり、コンデンサ素子における
誘電損失が大きくなって性能の低下を招くという課題を
有したものであった。
【0006】本発明は従来のこのような課題を解決し、
多孔質体として成形した成形体の外周面に目詰まり現象
が発生することがなく、優れた性能を安定して得ること
ができる固体電解コンデンサ用陽極体の製造装置及びこ
れを用いた製造方法を提供することを目的とするもので
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明は、成形体を形成するための空洞部を設けた成
形下型を分割してバネ性を有した可動板上に結合し、こ
の可動板のバネ性により上記成形下型の上部が常時径方
向に拡がる方向に付勢されるようにしたものである。
【0008】この本発明により、成形体をプレス成形後
に取り出す際に、上記成形下型の上部を拡げてやること
によって成形体を擦ることなく取り出すことができるも
のである。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、金属粉末を所望の形状にプレス成形することにより
得られる成形体を成形するための空洞部を設け、かつ上
記空洞部を対称に分離するように分割されてバネ性を有
した可動板上に結合された成形下型と、この成形下型の
上部を分割方向の外部から中心方向に付勢するように配
設された押え板と、上記成形下型に設けた空洞部にはま
り込む成形上型からなる固体電解コンデンサ用陽極体の
製造装置というものであり、成形体をプレス成形後に取
り出す際に、成形下型の上部を拡げることによって容易
に取り出すことができ、成形体の外周面を擦って目詰ま
りを起こすことがないという作用を有する。
【0010】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の発明において、成形下型の上部が常時径方向に拡がる
方向に付勢されるように可動板のバネ性を設けた構成と
したものであり、成形下型の上部を付勢する押え板の押
えを解除することにより成形下型の上部が拡がり、成形
体を容易に取り出すことができるという作用を有する。
【0011】請求項3に記載の発明は、請求項1または
2に記載の発明において、成形下型に設ける空洞部を角
柱状とし、かつこの角柱状の対角線となる部分で分割す
るようにした構成のもので、成形体を取り出す際に、成
形体の外周面が空洞部と擦れることがないという作用を
有する。
【0012】請求項4に記載の発明は、請求項1または
2に記載の発明において、成形下型に設ける空洞部を円
柱状とし、かつこの円柱状の直径方向で分割するように
した構成のもので、請求項3に記載の発明による作用と
同様の作用を有する。
【0013】請求項5に記載の発明は、分割された成形
下型を押え板により閉じた状態にして空洞部内に所定量
の金属粉末を充填し、続いてこの金属粉末が充填された
空洞部内に成形上型を挿入して加圧することにより成形
体を成形した後、上記押え板の押圧を解除することによ
り成形下型の上部を径方向に開いた状態にて成形上型を
引き抜いて成形体を取り出すようにした固体電解コンデ
ンサ用陽極体の製造方法というものであり、成形体の外
周面が空洞部と擦れることがないため、目詰まりのない
多孔質体の成形体を得ることができるという作用を有す
る。
【0014】以下、本発明の実施の形態について図面を
用いて説明する。
【0015】(実施の形態1)図1〜図4は本発明の第
1の実施の形態による固体電解コンデンサ用陽極体の製
造装置とこれを用いた製造方法を説明するための製造工
程図であり、同図において、1aと1bは所望の形状の
成形体を形成するための角柱状の空洞部2が形成される
ように形成された成形下型であるダイス、3はこのダイ
ス1a,1bを結合したバネ性を有した可動板、4はこ
の可動板3を取付孔3aを介して基台5に固定した固定
ボルトであり、可動板3に設けた取付孔3aは長孔に加
工され、後述する可動板3の有するバネ性によって可動
板3が撓む際に図中の横方向に動くことができるように
構成されている。6は上記ダイス1a,1bの上部を中
心方向に付勢するように設けられた押え板、7は上記空
洞部2にはまり込む成形上型である上パンチで、この上
パンチ7は中心に陽極リード線8を挿通状態で保持した
構成となっている。
【0016】このように構成された本実施の形態による
固体電解コンデンサ用陽極体の製造装置を用いた固体電
解コンデンサ用陽極体の製造方法について以下に説明す
る。
【0017】まず、図1に示すように、押え板6により
ダイス1a,1bの上部を中心に向かって付勢すること
によってダイス1a,1bを閉じた状態にし、この中に
形成される空洞部2内に所定量のタンタル粉末9を充填
する。
【0018】続いて、図2に示すように、陽極リード線
8を保持した上パンチ7を下降させて空洞部2内に挿入
することにより、空洞部2内に充填されたタンタル粉末
9に陽極リード線8を埋設すると共に、タンタル粉末9
を所望の形状にプレス成形する。
【0019】次に、図3に示すように、上パンチ7の下
降によるプレス成形を終えた時点で押え板6のダイス1
a,1bへの付勢を解除する。この押え板6の付勢解除
により、同図に示すように可動板3の有するバネ性によ
って可動板3は中央部が上方へ撓むように湾曲し、この
可動板3上に結合されたダイス1a,1bは上部が開く
ような状態になり、プレス成形により得られた成形体1
0の外周面はダイス1a,1bの内面と分離された状態
になる。
【0020】続いて、図4に示すように、上パンチ7を
上昇させることによって陽極リード線8が埋設された成
形体10をダイス1a,1b内に形成された空洞部2か
ら取り出し、その後陽極リード線8を切断する(図示せ
ず)ことによって成形体10を得るようにするものであ
る。
【0021】このように本発明によれば、プレス成形に
より作製した成形体10を空洞部2から取り出す際に、
可動板3が有するバネ性を利用してダイス1a,1bの
内面と擦れることがなくなり、多孔質体として成形した
成形体10の外周面に目詰まり現象が発生することが皆
無となって高性能の固体電解コンデンサを安定して生産
することができるものである。
【0022】なお、図5、図6は上記図1〜図4に示し
た本実施の形態による固体電解コンデンサ用陽極体の製
造装置のダイス部を上方から見た平面図であり、図5は
ダイス1a,1bを閉じた状態を、図6はダイス1a,
1bを開いた状態を示したものである。
【0023】(実施の形態2)以下、本発明の第2の実
施の形態について図面を用いて説明する。
【0024】図7は同実施の形態による固体電解コンデ
ンサ用陽極体の製造装置の要部平面図であり、本実施の
形態は上記第1の実施の形態による空洞部の形状を円柱
状にしたものであり、これ以外の構成は第1の実施の形
態と同じであるために同一部品には同一符号を付与して
その詳細な説明は省略し、異なる部分についてのみ説明
する。
【0025】図7において、11a,11bは所望の形
状の成形体を形成するための円柱状の空洞部12が形成
されるように形成された成形下型であるダイスであり、
この空洞部12を用いて断面が円柱状の成形体を得る際
に最適なものである。
【0026】このように構成された本実施の形態の固体
電解コンデンサ用陽極体の製造装置の動作や効果につい
ては、上記第1の実施の形態と同じであるために説明を
省略する。
【0027】
【発明の効果】以上のように本発明は、成形体を形成す
るための空洞部を設けたダイスを分割してバネ性を有し
た可動板上に結合した構成としたため、成形体をプレス
成形して空洞部から取り出す際に、上記可動板の有する
バネ性を利用してダイスの上部を拡げるように分離して
から成形体を取り出すことができるようになり、多孔質
体として成形した成形体の外周面がダイスの内面で擦ら
れて目詰まりを起こすことがなくなり、高性能の固体電
解コンデンサを安定して生産することができるものであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態による固体電解コン
デンサ用陽極体の製造装置を用いた陽極体の製造方法を
説明するタンタル粉末を充填するときの工程図
【図2】同プレス成形時の工程図
【図3】同成形後の工程を示す工程図
【図4】同成形体を取り出すときの工程図
【図5】同製造装置のダイスを閉じた状態の要部平面図
【図6】同ダイスを開いた状態の要部平面図
【図7】本発明の第2の実施の形態による固体電解コン
デンサ用陽極体の製造装置の要部平面図
【図8】(a)〜(c)従来の固体電解コンデンサ用陽
極体の製造方法を示す製造工程図
【符号の説明】
1a,1b ダイス 2 空洞部 3 可動板 3a 取付孔 4 固定ボルト 5 基台 6 押え板 7 上パンチ 8 陽極リード線 9 タンタル粉末 10 成形体 11a,11b ダイス 12 空洞部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属粉末を所望の形状にプレス成形する
    ことにより得られる成形体を成形するための空洞部を設
    け、かつ上記空洞部を対称に分離するように分割されて
    バネ性を有した可動板上に結合された成形下型と、この
    成形下型の上部を分割方向の外部から中心方向に付勢す
    るように配設された押え板と、上記成形下型に設けた空
    洞部にはまり込む成形上型からなる固体電解コンデンサ
    用陽極体の製造装置。
  2. 【請求項2】 成形下型の上部が常時径方向に広がる方
    向に付勢されるように可動板のバネ性を設けた請求項1
    に記載の固体電解コンデンサ用陽極体の製造装置。
  3. 【請求項3】 成形下型に設ける空洞部を角柱状とし、
    かつこの角柱状の対角線となる部分で分割するようにし
    た請求項1または2に記載の固体電解コンデンサ用陽極
    体の製造装置。
  4. 【請求項4】 成形下型に設ける空洞部を円柱状とし、
    かつこの円柱状の直径方向で分割するようにした請求項
    1または2に記載の固体電解コンデンサ用陽極体の製造
    装置。
  5. 【請求項5】 分割された成形下型を押え板により閉じ
    た状態にして空洞部内に所定量の金属粉末を充填し、続
    いてこの金属粉末が充填された空洞部内に成形上型を挿
    入して加圧することにより成形体を成形した後、上記押
    え板の押圧を解除することにより成形下型の上部を径方
    向に開いた状態にて成形上型を引き抜いて成形体を取り
    出すようにした固体電解コンデンサ用陽極体の製造方
    法。
JP25858999A 1999-09-13 1999-09-13 固体電解コンデンサ用陽極体の製造装置及びこれを用いた製造方法 Pending JP2001085284A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25858999A JP2001085284A (ja) 1999-09-13 1999-09-13 固体電解コンデンサ用陽極体の製造装置及びこれを用いた製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25858999A JP2001085284A (ja) 1999-09-13 1999-09-13 固体電解コンデンサ用陽極体の製造装置及びこれを用いた製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001085284A true JP2001085284A (ja) 2001-03-30

Family

ID=17322370

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP25858999A Pending JP2001085284A (ja) 1999-09-13 1999-09-13 固体電解コンデンサ用陽極体の製造装置及びこれを用いた製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001085284A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009177042A (ja) * 2008-01-28 2009-08-06 Oppc Co Ltd コンデンサ素子の成形方法及びその成形装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009177042A (ja) * 2008-01-28 2009-08-06 Oppc Co Ltd コンデンサ素子の成形方法及びその成形装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5636846B2 (ja) ボス付き円盤状部材の製造方法およびボス付き円盤状部材の製造装置
KR101909979B1 (ko) 컵 구조체의 제조 방법
JP2001085284A (ja) 固体電解コンデンサ用陽極体の製造装置及びこれを用いた製造方法
US6427329B2 (en) Method of forming a hub with blind bore
JP2003077769A (ja) 固体電解コンデンサ用ペレットの製造方法およびその製造装置
JP4374694B2 (ja) バーリング加工用金型
JP3676619B2 (ja) 筒状部材の液圧穴抜き加工方法
JP3196679B2 (ja) 固体電解コンデンサ素子の製造方法
JP3003126B2 (ja) 粉末成形方法
JP2790941B2 (ja) 歯形を有する鍛造製品の製造装置
CN215508978U (zh) 自动斜孔芯棒及其斜孔成型模具
JP2926686B2 (ja) 粉末成形装置
JP2002045998A (ja) プレス成形機
JP2002028571A (ja) 小型無線機の振動発生装置
JP2005116589A (ja) 成形方法及び成形装置
JP4394257B2 (ja) 粉末成形体の製造方法
JP3925781B2 (ja) 固体電解コンデンサの製造方法
JP3878568B2 (ja) 粉未成形体の製造方法並びに成形金型
US1622179A (en) Method of making clamping rings for commutators
JP4523121B2 (ja) 粉末成形体の製造方法
JP2001212699A (ja) 粉末金属体を成形するための方法および装置
JPS6130252A (ja) 異形部品の閉塞鍛造法及び装置
JP2539061Y2 (ja) 粉末成形装置
JP2002239679A (ja) 円筒状軸物の鍛造成形方法
JP2000176557A (ja) 深絞り成形法および深絞り成形機