JP2539061Y2 - 粉末成形装置 - Google Patents

粉末成形装置

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JP2539061Y2
JP2539061Y2 JP5493791U JP5493791U JP2539061Y2 JP 2539061 Y2 JP2539061 Y2 JP 2539061Y2 JP 5493791 U JP5493791 U JP 5493791U JP 5493791 U JP5493791 U JP 5493791U JP 2539061 Y2 JP2539061 Y2 JP 2539061Y2
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green compact
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punch
hole
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JP5493791U
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JPH05718U (ja
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吉村  隆志
徹雄 阿部
正明 田村
Original Assignee
株式会社ユニシアジェックス
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、粉末成形装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、原料(金属)粉末の圧縮成形に
より圧粉体を成形する場合、ダイ内に下方から下パンチ
を嵌入し、この下パンチ上端面を底部としてダイ内に原
料粉末を充填した後、ダイ内に上方から上パンチを嵌入
して上下パンチ間で原料粉末を圧縮している。
【0003】又、圧粉体の周辺部に圧縮方向の孔を形成
する場合、下パンチに装着された孔造形ピンを前記原料
粉末の充填・圧縮前にダイ内に配置することで行うが、
図5に示すように従来使用される孔造形ピン4′はスト
レートな形状となっていた(実開昭61−147227
号公報参照)。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】そして、原料粉末Aよ
り成形した後の圧粉体W(図6参照)の取出しは二段階
で行っている。つまり、第1段階で下パンチ1’は移動
させずにダイ8’を下げるか、或いはダイ8’は移動さ
せずに下パンチ1’を上げて下パンチ1’上の圧粉体W
をダイ8’から抜き、第2段階で孔造形ピンは移動させ
ずに下パンチ1’の一部又は別設の押出パンチで圧粉体
Wを押し上げて圧粉体Wから孔造形ピン4’を引き抜い
ている。
【0005】ところで、圧粉体取出しの第1段階で圧粉
体Wのスプリングバックが生じ、これにより圧粉体Wの
周辺部にある孔造形ピンは外側に押し広げられるため、
第2段階で圧粉体から孔造形ピンを引き抜く瞬間、孔造
形ピンの先端がそのスプリングバックにより、外側に押
し拡げられることとなる。この結果従来のようにストレ
ート形状の孔造形ピンであると、圧粉体Wの取出しの第
2段階で図6に示すように孔造形ピン4’の先端部が圧
粉体Wの孔縁部を強く押すことによってそこに亀裂や破
損等を生じさせるという不都合を免れなかった。
【0006】そこで、この考案は前記課題を解決するた
めになしたもので、圧粉体取出し時、孔造形ピンの先端
部により圧粉体の周辺部に亀裂や破損等が生じない粉末
成形装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この考案に係る粉末成形
装置は、上パンチと、この上パンチに形成した逃がし孔
に嵌入する孔造形ピンが突設された下パンチとを対向し
て設けると共に、前記上パンチ及び下パンチが上、下方
から嵌入され、これらの上下パンチと成形キャビティを
形成するダイを設けた粉末成形装置において、前記孔造
形ピンの成形キャビティ内に位置する突出部に段部を成
形すると共に、この段部を、ピン先端側から前記下パン
チ側に向かって立ち上がるテーパ状の傾斜面に形成した
ことを特徴とするものである。
【0008】
【作用】圧粉体をダイ内から抜いた際、圧粉体のスプリ
ングバックが生じて圧粉体の周辺部にある孔造形ピンは
外側に押し広げられるため、次段の圧粉体から孔造形ピ
ンを引き抜く瞬間、孔造形ピンのスプリングバックによ
りピン先端部が圧粉体に形成された孔の縁部に強く押し
付けられるが、孔造形ピンの段部により圧粉体の孔内に
はピン引抜き方向に拡大するテーパ状の傾斜面に圧密さ
れて構造的に強く、かつ引き抜き易い段部が形成され、
この段部に孔造形ピンの先端部が接触しながら抜けるか
ら、圧粉体の孔縁部には従来のような亀裂な破損等は生
じない。
【0009】
【実施例】以下、この考案の一実施例を図1及び図2に
より説明する。
【0010】図1、図2はそれぞれ原料粉末の充填状
態、圧縮状態で粉末成形装置を示している。
【0011】図中1は筒状の固定下パンチで、固定ベー
スに配置されている。
【0012】2は筒状の浮動下パンチで、固定下パンチ
1の外部に嵌合され、かつ図示しないアクチュエータに
より昇降可能に支持されている。
【0013】3はコアで、固定下パンチ1の内部に嵌合
され、かつ前記アクチュエータにより昇降可能に支持さ
れている。
【0014】4は孔造形ピンで、浮動下パンチ2に装着
されて孔造形ピン4の突出部41が上方の後述する成形
キャビティ5内に突出している(図3参照)。
【0015】この孔造形ピン4の突出部41には段部
6,7が形成されている。
【0016】この段部6,7は、ピン先端側から浮動下
パンチ2側に向かって立ち上がるテーパ状の傾斜面に形
成されている。この傾斜面は、断面多角形でも良く、
又、円形でも良い。
【0017】8は成形用の孔9を備えたダイで、固定下
パンチ1の外部に嵌合され、かつ図示しないアクチュエ
ータにより昇降可能に支持されている。
【0018】10は上パンチで、図示しないスライド装
置に装着支持されて固定下パンチ1及び浮動下パンチ2
に対向して配置されており、ダイ8内に上方から嵌入可
能となっている。
【0019】この上パンチ10には逃がし孔11,12
が前記コア3と孔造形ピン4を嵌入可能に形成されてい
る。
【0020】前記成形キャビティ5は、ダイ8内に上、
下方から上パンチ10と固定下パンチ1及び浮動下パン
チ2を嵌入して形成される。
【0021】次に、以上のように構成された粉末成形装
置の作動を図1〜図3により説明する。
【0022】まず、図1に示すように、固定下パンチ1
に対してダイ8と共に浮動下パンチ2及びコア3を上昇
させた状態において、下パンチ上端面を底部としてダイ
8内に原料粉末Aを充填する。
【0023】次に、図2に示すように、コア3と孔造形
ピン4を上パンチ10の逃がし孔11,12に嵌入させ
ながらダイ8内に上方から上パンチ10を嵌入して上パ
ンチ10と固定下パンチ1及び浮動下パンチ2との間で
成形キャビティ5内の原料粉末Aを圧縮する。
【0024】これによって圧縮体Wが成形され、この圧
粉体Wの中央部と周辺部にはそれぞれコア3と孔造形ピ
ン4により大径の孔13と小径の孔14が形成されてい
る。孔14は図4に示す如く、孔造形ピン4に対応した
段付孔となっており、内部には段部6,7によりそれぞ
れ段部15,16が形成されている。
【0025】次いで、上パンチ10を上昇させた後、図
3に示すように、ダイ8を浮動下パンチ2と同じ高さま
で下降させて圧粉体Wの最大外径部をダイ8内から抜
き、次いで、ダイ8と浮動下パンチ2を下降させて圧粉
体Wの最小外径部を浮動下パンチ2内から抜くと共に、
圧粉体Wの孔14内から孔造形ピン4を引き抜く。しか
る後、圧粉体Wの孔13内からコア3を引き抜く。これ
によって圧粉体Wが取り出される。
【0026】ところで、圧粉体Wの最大外径部をダイ8
内から抜いた際、圧粉体Wのスプリングバックが生じ圧
粉体Wの周辺部にある孔造形ピン4は外側に押し広げら
れるため、次段の圧粉体Wから孔造形ピン4を引き抜く
瞬間、孔造形ピン4のスプリングバックによりピン先端
部が圧粉体Wに形成された孔14の縁部に強く押し付け
られるが、図4に示すように、孔造形ピン4の段部6,
7により圧粉体Wの孔14内にはピン引抜き方向に拡大
するテーパ状の傾斜面に圧密されて構造的に強く、かつ
引き抜き易い段部15,16が形成され、この段部1
5,16に孔造形ピン4の先端部が接触しながら抜ける
から、圧粉体Wの孔14の縁部には従来のような亀裂や
破損等は生じない。
【0027】
【考案の効果】以上の通り、この考案は、孔造形ピンの
成形キャビティ内に位置する突出部に段部を形成すると
共に、この段部を、ピン先端側から下パンチ側に向かっ
て立ち上がるテーパ状の傾斜面に形成したため、孔造形
ピンの引抜き時、孔造形ピンの先端部により圧粉体の周
辺部に亀裂や破損等が生じないから、品質の良い圧粉体
を製造することができ、歩留り率の向上が図れると共
に、製造能率のアップも可能となる。また、孔造形ピン
の改良で済むから、設備費の高騰を抑えることができる
と共に、既存の装置にも容易に適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の一実施例を原料粉末の充填状態で示
す断面図である。
【図2】図1に示す実施例を原料粉末の圧縮状態で示す
断面図である。
【図3】図1に示す実施例を圧粉体取出し時の状態で示
す断面図である。
【図4】図3の部分拡大図である。
【図5】従来例を原料粉末の圧縮状態で示す断面図であ
る。
【図6】図5に示す従来例における図3に対応した断面
図である。
【符号の説明】
1 固定下パンチ 2 浮動下パンチ 4 孔造形ピン 5 成形キャビティ 6 段部 7 段部 8 ダイ 10 上パンチ 12 逃がし孔 14 孔 16 段部 41 突出部 W 圧粉体

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上パンチと、この上パンチに形成した逃
    がし孔に嵌入する孔造形ピンが突設された下パンチとを
    対向して設けると共に、前記上パンチ及び下パンチが
    上、下方から嵌入され、これらの上下パンチと成形キャ
    ビティを形成するダイを設けた粉末成形装置において、
    前記孔造形ピンの成形キャビティ内に位置する突出部に
    段部を成形すると共に、この段部を、ピン先端側から前
    記下パンチ側に向かって立ち上がるテーパ状の傾斜面に
    形成したことを特徴とする粉末成形装置。
JP5493791U 1991-06-20 1991-06-20 粉末成形装置 Expired - Lifetime JP2539061Y2 (ja)

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Publication Number Publication Date
JPH05718U JPH05718U (ja) 1993-01-08
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